JP7842373B2 - 自動車フレーム構造 - Google Patents

自動車フレーム構造

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Description

本発明は、自動車のフレーム構造に関する。
SUVやトラックなどの自動車の車体には、車体下部にラダーフレームと呼ばれる梯子状のフレームを有するボディオンフレーム構造が採用されている。そのようなラダーフレームの構造として、特許文献1には、サイドレールの特定箇所に発生する横曲げ応力を低減することができる車両用ラダーフレームが開示されている。また、特許文献2には、モノコックボディの骨格部材として適用可能な、引抜き加工又はハイドロフォーム加工によって成形された自動車用強度部材が開示されている。
日本国特許出願公開第2004-243984号公報 日本国特許出願公開第2002-284033号公報
近年の自動車の電動化に伴い、ラダーフレームを備えるフレーム構造車においても電動化対応のための開発が求められる。具体的には、バッテリー保護性能の更なる向上の観点から、衝突時におけるラダーフレームの車体内部への変形を更に抑制できる構造が求められる。また、フロア下にバッテリーを搭載しない自動車においても、乗員保護性能の更なる向上の観点では車体内部への変形を抑制できる衝突性能に優れたフレーム構造が求められる。一方で、環境負荷低減の観点から、車体の軽量化も求められる。すなわち、軽量化と衝突性能を両立させるために実質的な重量増加を伴わずに衝突性能を向上させるラダーフレームの開発が望まれる。また、軽量化と衝突性能の両立は、ラダーフレームのみならず、モノコックボディの骨格部材においても共通する課題である。
本発明は、上記事情に鑑みてなされたものであり、実質的な重量増加を伴わずに衝突性能に優れたフレーム構造を提供することを目的とする。
上記課題を解決する本発明の一態様は、自動車のフレーム構造であって、引張強さが780MPa以上の金属材料からなる第1部材と、前記第1部材より車内側に配置された金属材料からなる第2部材と、前記第1部材と前記第2部材とによって形成された、前記フレーム構造の軸方向に延びた中空部と、を有し、前記第1部材は、前記中空部の車外側の壁部を構成する側壁と、前記側壁から車内側に延びた段状壁部と、前記側壁と前記段状壁部とを繋ぐ前記軸方向に延びた稜線部と、を有し、前記段状壁部は、前記第2部材に接合され、当該第2部材との接合面と平行に延在する第1壁部と、前記第1壁部よりも前記中空部の内方側に位置し、前記稜線部に繋がる第2壁部と、を有し、前記第1部材の板厚は2.3mm以上、4.0mm以下であり、前記段状壁部の段差高さhと前記第1部材の断面高さh0が0.06≦h/h00.08を満たし、前記段状壁部の段差幅wと前記第1部材の断面幅w0が0.45≦w/w00.57を満たすことを特徴とする。
別の観点による本発明の一態様は、自動車のフレーム構造であって、引張強さが780MPa以上の金属材料からなる第1部材と、前記第1部材より車内側に配置された金属材料からなる第2部材と、前記第1部材と前記第2部材とによって形成された、前記フレーム構造の軸方向に延びた中空部と、を有し、前記第1部材は、前記中空部の車外側の壁部を構成する側壁と、前記側壁から車内側に延びた段状壁部と、前記側壁と前記段状壁部とを繋ぐ前記軸方向に延びた稜線部と、を有し、前記段状壁部は、前記第2部材に接合され、当該第2部材との接合面と平行に延在する第1壁部と、前記第1壁部よりも前記中空部の内方側に位置し、前記稜線部に繋がる第2壁部と、を有し、前記第1部材の板厚は2.0mm以上、2.3mm未満であり、前記段状壁部の段差高さhと前記第1部材の断面高さh00.06≦h/h00.15を満たし、前記段状壁部の段差幅wと前記第1部材の断面幅w00.45≦w/w0≦0.63を満たすことを特徴とする。
さらに別の観点による本発明の一態様は、自動車のフレーム構造であって、引張強さが780MPa以上の金属材料からなる第1部材と、前記第1部材より車内側に配置された金属材料からなる第2部材と、前記第1部材と前記第2部材とによって形成された、前記フレーム構造の軸方向に延びた中空部と、を有し、前記第1部材は、前記中空部の車外側の壁部を構成する側壁と、前記側壁から車内側に延びた段状壁部と、前記側壁と前記段状壁部とを繋ぐ前記軸方向に延びた稜線部と、を有し、前記段状壁部は、前記第2部材に接合され、当該第2部材との接合面と平行に延在する第1壁部と、前記第1壁部よりも前記中空部の内方側に位置し、前記稜線部に繋がる第2壁部と、を有し、前記第1部材の板厚は0.8mm以上、2.0mm未満であり、前記段状壁部の段差高さhと前記第1部材の断面高さh 0 が0.06≦h/h 0 ≦0.22を満たし、前記段状壁部の段差幅wと前記第1部材の断面幅w 0 が0.45≦w/w 0 ≦0.60を満たすことを特徴とする。
実質的な重量増加を伴わずに衝突性能に優れたフレーム構造を提供することができる。
第1実施形態に係るフレーム構造の適用対象となるラダーフレームの一例を示す図である。 第1実施形態に係るフレーム構造としてのサイドレールの概略構成を説明するための断面図である。 段状壁部の段差高さh、断面高さh0、段差幅wおよび断面幅w0の定義について説明するための図である。 段状壁部を有するアウターパネルの製造方法の一例を説明するためのプレス成形装置の概略構成を示す図である。 第2実施形態に係るフレーム構造としてのサイドフレームがバッテリーケースに取り付けられた例を示す図である。 第2実施形態に係るフレーム構造としてのサイドフレームの概略構成を説明するための断面図である。 サイドフレームの構造例を示す図である。 サイドフレームの構造例を示す図である。 ポール側突を想定した三点曲げシミュレーションの解析モデルを説明するための図である。 ポール衝突時におけるフレーム構造の車体内側への侵入量の定義について説明するための図である。 段差高さh/断面高さh0と侵入量との関係を示す図である。 段差幅w/断面幅w0と侵入量との関係を示す図である。 段状壁部を有しないモデルにおけるポール衝突時の変形状態を模式的に示した図である。 段状壁部を有するモデルにおけるポール衝突時の変形状態を模式的に示した図である。
以下、本発明の実施形態について、図面を参照しながら説明する。なお、本明細書および図面において、実質的に同一の機能構成を有する要素においては、同一の符号を付することにより重複説明を省略する。
<第1実施形態>
図1は、第1実施形態に係るフレーム構造の適用対象となるラダーフレームの一例を示す図である。本実施形態および後述の第2実施形態で参照する図面中のX方向は車長方向、Y方向は車幅方向、Z方向は車高方向(鉛直方向)であり、X方向、Y方向およびZ方向は互いに垂直な方向である。また、本実施形態および後述の第2実施形態に係るフレーム構造においては、X方向は、フレーム構造の軸方向と言い換えることもできる。
図1に示すように、ラダーフレーム1は、車長方向(X方向)に延びた2つのサイドレール10、11と、車幅方向(Y方向)に延びた複数のクロスメンバ12を備えている。2つのサイドレール10、11は、車幅方向に間隔を空けて配置されている。複数のクロスメンバ12は、2つのサイドレール10、11の間において、車長方向に間隔を空けて配置され、各サイドレール10、11に対して接合されている。
本発明に係るフレーム構造は、例えば上記のサイドレール10、11に適用される。次に、図2を参照してフレーム構造としてのサイドレール10の概略構成について説明する。図2は、図1中のA-A断面に相当する図であり、サイドレール10の車長方向(X方向)に垂直な断面を示す。
サイドレール10は、第1部材としてのアウターパネル20と、アウターパネル20の車幅方向内側(Y方向負側)に配置された第2部材としてのインナーパネル30と、アウターパネル20とインナーパネル30によって形成された車長方向(X方向)に延びた中空部40を有する。このサイドレール10は、バッテリーケース50の側方に位置しており、自動車の側面衝突の際にはサイドレール10によってバッテリーケース50が保護される。
アウターパネル20は、中空部40の車幅方向外側(Y方向正側)の壁部を構成するX-Z面内に延在した側壁21と、側壁21の下端部から車幅方向内側(Y方向負側)に延びた底壁22と、側壁21の上端部から車幅方向内側に延びた天壁23を有する。これらの側壁21、底壁22および天壁23は、例えば1枚の鋼板のプレス加工によって形成され、これにより側壁21の下端部と底壁22との間には稜線部24aが形成され、側壁21の上端部と天壁23との間には、稜線部25aが形成されている。換言すると、アウターパネル20は、側壁21と底壁22とを繋ぐ稜線部24aと、側壁21と天壁23とを繋ぐ稜線部25aを有する。これらの稜線部24a、25aは、アウターパネル20の軸方向(X方向)に沿って延びている。
上記の側壁21、底壁22、天壁23および稜線部24a、25aを有したアウターパネル20は、略コ字状断面を有する部材であり、ハット状断面の部材ではない。すなわち、底壁22から下方に向かって延びるようなフランジおよび天壁23から上方に向かって延びるようなフランジは形成されていない。
底壁22は、インナーパネル30に接合された第1壁部22aと、その第1壁部22aと側壁21の間に位置する第2壁部22bを有する。
底壁22の第1壁部22aは、1つの平面内(本実施形態ではX-Y面内)に延在した壁部であり、第1壁部22aが延在する平面は、インナーパネル30と第1壁部22aの接合面に平行な面である。換言すると、第1壁部22aは、インナーパネル30との接合面と平行に延在した壁部である。
底壁22の第2壁部22bは、第1壁部22aよりも中空部40の内方(図2の例では上方)に位置し、前述の稜線部24aを介して側壁21の下端部に繋がっている。第1壁部22aと第2壁部22bは、例えば鋼板のプレス加工によって形成され、第1壁部22aと第2壁部22bとの間には、アウターパネル20の軸方向(X方向)に延びた稜線部24b、24cが形成されている。
第1壁部22aと第2壁部22bは、これらの稜線部24b、24cを介して互いに繋がり、底壁22は、第1壁部22aと第2壁部22bによって段差が形成された壁部として構成されている。本明細書では、このような段差を有する壁部を「段状壁部」と称す。
天壁23は、底壁22と同様に段状壁部である。天壁23は、インナーパネル30に接合された第1壁部23aと、その第1壁部23aと側壁21の間に位置する第2壁部23bを有する。
天壁23の第1壁部23aは、1つの平面内(本実施形態ではX-Y面内)に延在した壁部であり、第1壁部23aが延在する平面は、インナーパネル30と第1壁部23aの接合面に平行な面である。換言すると、第1壁部23aは、インナーパネル30との接合面と平行に延在した壁部である。
天壁23の第2壁部23bは、第1壁部23aよりも中空部40の内方(図2の例では下方)に位置し、前述の稜線部25aを介して側壁21の上端部に繋がっている。第1壁部23aと第2壁部23bは、例えば鋼板のプレス加工によって形成され、第1壁部23aと第2壁部23bとの間には、アウターパネル20の軸方向(X方向)に延びた稜線部25b、25cが形成されている。第1壁部23aと第2壁部23bは、これらの稜線部25b、25cを介して互いに繋がっている。
段状壁部を有するアウターパネル20は、例えば図4に示すプレス成形装置を用いて製造される。具体的には、ブランク45の中央部(成形品の側壁21に対応する部分)をパッド46とパンチ47で挟持し、その状態でダイ48を下降させることで製造される。
インナーパネル30は、中空部40の車幅方向内側(Y方向負側)の壁部を構成するX-Z面内に延在した側壁31と、側壁31の下端部から車幅方向外側(Y方向正側)に延びた底壁32と、側壁31の上端部から車幅方向外側に延びた天壁33を有する。これらの側壁31、底壁32および天壁33は、例えば1枚の鋼板のプレス加工によって形成される。
中空部40は、インナーパネル30の底壁32とアウターパネル20の底壁22の第1壁部22aとが互いに接合され、インナーパネル30の天壁33とアウターパネル20の天壁23の第1壁部23aとが互いに接合されることによって形成される。接合手段としては、例えばアーク溶接やスポット溶接などの溶接や工業用接着剤による接着等が選択され得る。
なお、本実施形態では、第1部材としてのアウターパネル20と第2部材としてのインナーパネル30とが接合されることによって中空部40が形成されるが、中空部40を構成する第2部材は、インナーパネル30に限定されず、他の部材であってもよい。
アウターパネル20およびインナーパネル30の材料は、例えば引張強さが590MPa以上または780MPa以上の鋼材、あるいはアルミニウム合金材またはマグネシウム合金材などの金属材料が適用される。鋼材の引張強さは、望ましくは980MPa以上であり、さらに望ましくは1180MPa以上である。
製品として加工された各パネル20、30の材料の引張強さについては、次の方法で測定されるビッカース硬さから換算された引張強さの値を当該材料の引張強さとみなす。まず、プレス成形品の天板部(本実施形態における側壁21または側壁31)の板厚方向に沿う断面を含む試験片を採取する。その後、当該断面(試験面)に対し、天板部表面(本実施形態における側壁21の車外側表面または側壁31の車内側表面)から板厚の1/4の位置において、1mm間隔でJIS Z 2244-1(2024)に準拠したビッカース硬さ試験(試験力9.8N)を行う。そして、各測定点で測定されたビッカース硬さの平均値を算出し、硬度換算表を用いてビッカース硬さの平均値から引張強さを算出する。例えばビッカース硬さ243HVは、引張強さ780MPaに相当し、ビッカース硬さ305HVは、引張強さ980MPaに相当し、ビッカース硬さ367HVは、引張強さ1180MPaに相当する。
なお、各パネル20、30の板厚は、例えば0.8~10.0mmである。各パネル20、30の板厚は、望ましくは1.6mm以上であり、さらに望ましくは2.0mm以上または2.3mm以上である。また、各パネル20、30の板厚は、例えば2.5mm以上または2.9mm以上という板厚も選択され得る。また、各パネル20、30の板厚は、例えば4.0mm以下、3.5mm以下または3.0mm以下という板厚が選択され得る。また、各パネル20、30の板厚は、互いに異なっていてもよい。
各パネル20、30が有する各稜線部の板厚中心における曲率半径は、例えば5.0~15.0mmである。また、各パネル20、30の軸方向の長さは、例えば500~5000mmである。
次に、図3を参照しながら段状壁部(底壁22と天壁23)について更に詳細に説明する。後述の実施例の結果でも示すように、段状壁部を有するフレーム構造においては、アウターパネル20の板厚に応じて特定の数値範囲を満たすように段差が形成される。
具体的には、アウターパネル20の板厚が2.3mm以上の場合には、段状壁部の段差高さhとアウターパネル20の断面高さh0が0.01≦h/h0≦0.15を満たし、段状壁部の段差幅wとアウターパネル20の断面幅w0が0.01≦w/w0≦0.60を満たすように段差が形成される。
アウターパネル20の板厚が2.0mm以上、2.3mm未満の場合には、0.01≦h/h0≦0.22を満たし、かつ0.01≦w/w0≦0.63を満たすように段差が形成される。
アウターパネル20の板厚が0.8mm以上、2.0mm未満の場合には、0.01≦h/h0≦0.30を満たし、かつ0.01≦w/w0≦0.65を満たすように段差が形成される。
ここで「段差高さ」とは、第1壁部から第2壁部までの高さ(車高方向長さ)である。この段差高さは、例えば第1壁部の外面と第2壁部の外面との間の鉛直方向長さと言い換えることもできる。本実施形態では、底壁22における第1壁部22aの下面から第2壁部22bの下面までの高さ、および天壁23における第1壁部23aの上面から第2壁部23bの上面までの高さが、いずれも段差高さhである。
「断面高さ」とは、アウターパネル20の車高方向(Z方向)の最大長さである。本実施形態における断面高さh0は、底壁22の第1壁部22aの下面から天壁23の第1壁部23aの上面までのZ方向長さである。
「段差幅」とは、車幅方向(Y方向)における側壁21の外面から第1壁部までの最小長さである。この段差幅は、例えば側壁21の外面から、第1壁部とそれに隣接する稜線部の境界点(R止まり)までの車幅方向長さであると言い換えることもできる。本実施形態では、側壁21の外面から底壁22の第1壁部22aまでのY方向長さ、および側壁21の外面から天壁23の第1壁部23aまでのY方向長さがいずれも段差幅wである。
「断面幅」とは、アウターパネル20の車幅方向(Y方向)の最大長さである。本実施形態における断面幅w0は、側壁21の外面から底壁22または天壁23の車幅方向内側の端部までのY方向長さである。
段差高さh/断面高さh0と段差幅w/断面幅w0が前述した特定の数値範囲を満たすように段差が形成されている場合には、自動車の側突時にサイドレール10のアウターパネル20側の潰れ変形を促進でき、曲げ変形によるサイドレール10の車体内側への変形を抑制できる。さらに、第2壁部22b、23bが一般的なビード形状部と同様に機能し、側突時における側壁21の局所的な座屈が抑制され、サイドレール10の車体内側への変形を抑制できる。これによって、側突時におけるサイドレール10の車体内側への侵入量が低減するため、サイドレール10の衝突性能を向上させることができる。
なお、底壁22と天壁23の段差部分の形状が互いに異なる場合には、底壁22の段差高さhおよび段差幅wと、天壁23の段差高さhおよび段差幅wとが互いに異なる数値になることもある。この場合においては、底壁22の段差高さhと段差幅wを用いて前述の数値範囲を満たすように底壁22の段差が形成され、さらに天壁23の段差高さhと段差幅wを用いて前述の数値範囲を満たすように天壁23の段差が形成されていればよい。
アウターパネル20の板厚が2.3mm以上の場合、上記の衝突性能の向上効果を高める観点では、h/h0は0.12以下または0.10以下であることが好ましい。h/h0は、より好ましくは0.08以下であり、さらに好ましくは0.06以下である。同様に、上記の衝突性能の向上効果を高める観点では、w/w0は0.45以上であることが好ましい。w/w0は、より好ましくは0.47以上であり、さらに好ましくは0.50以上である。また、w/w0は、好ましくは0.58以下であり、より好ましくは0.57以下であり、さらに好ましくは0.56以下である。
アウターパネル20の板厚が2.0mm以上、2.3mm未満の場合、上記の衝突性能の向上効果を高める観点では、h/h0は0.15以下または0.10以下であることが好ましい。h/h0は、より好ましくは0.08以下であり、さらに好ましくは0.06以下である。同様に、上記の衝突性能の向上効果を高める観点では、w/w0は0.60以下であることが好ましい。より好ましくは0.55以下であり、さらに好ましくは0.50以下である。
アウターパネル20の板厚が0.8mm以上、2.0mm未満の場合、上記の衝突性能の向上効果を高める観点では、h/h0は0.08以下であることが好ましい。h/h0は、より好ましくは0.07以下であり、さらに好ましくは0.06以下である。同様に、上記の衝突性能の向上効果を高める観点では、w/w0は0.60以下であることが好ましい。より好ましくは0.55以下であり、さらに好ましくは0.50以下である。
以上、本実施形態に係るフレーム構造としてのサイドレール10の概略構成について説明した。なお、サイドレール10に対向して配置される図1に示したサイドレール11は、図2および図3に示したサイドレール10を左右反転した構造であるため詳細な説明は省略するが、サイドレール11もサイドレール10と同様の作用効果を奏する。
本実施形態に係る段状壁部を有するサイドレール10、11によれば、側突時における車体内側への侵入量を低減でき、衝突性能が向上する。また、軸方向に垂直な断面におけるサイドレール10、11の線長は、段状壁部を有しないサイドフレーム(図示せず)の線長と略同一であるため、段状壁部を設けることによる実質的な重量増加は生じない。すなわち、本実施形態に係る段状壁部を有するサイドレール10、11は、実質的な重量増加を伴わずに衝突性能に優れたフレーム構造といえる。
<第2実施形態>
図5は、第2実施形態に係るフレーム構造としてのサイドフレーム60、61について説明するための図である。本実施形態におけるサイドフレーム60、61は、バッテリーケース50の側方に設けられるものである。バッテリーケース50は、車長方向(X方向)に延びた一対の側壁51、52を有しており、サイドフレーム60は、側壁51に取り付けられ、サイドフレーム61は、側壁52に取り付けられている。
次に、サイドフレーム60の概略構成について説明するが、材料や板厚などの第1実施形態と重複する説明については省略する場合がある。また、サイドフレーム61の構造は、車長方向(X方向)から見てサイドフレーム60の構造を左右反転した構造であるため、サイドフレーム61の詳細な説明については省略する。
図6は、バッテリーケース50の側壁51に取り付けられたサイドフレーム60の概略構成を示す図であり、車長方向(X方向)に垂直な断面を示している。サイドフレーム60は、バッテリーケース50と、モノコックボディのサイドシル70との間に配置される。
サイドフレーム60のアウターパネル20は、側壁21と底壁22とを含む略L字状の断面形状を有している。底壁22は、段状壁部であり、第1壁部22aと、第1壁部22aよりも上方に位置する第2壁部22bとを有する。
インナーパネル30は、側壁31と天壁33とを有し、さらに側壁31の下端部から車幅方向内側(Y方向負側)に延びたフランジ34と、天壁33の車幅方向外側の端部(Y方向正側の端部)から車高方向上方に延びたフランジ35とを有する。
中空部40は、アウターパネル20の側壁21とインナーパネル30のフランジ35が互いに接合され、アウターパネル20の底壁22とインナーパネル30のフランジ34が互いに接合されることによって形成されている。また、例えばインナーパネル30の側壁31またはフランジ34がバッテリーケース50に対して接合されることによって、サイドフレーム60がバッテリーケース50に取り付けられている。
サイドフレーム60の構造が図6に示した構造である場合、断面高さh0は、底壁22の第1壁部22aの下面から側壁21の上端までの車高方向長さ(Z方向長さ)であり、段差高さh、段差幅w、断面幅w0は、第1実施形態と同様である。
第2実施形態に係るサイドフレーム60においても、段差高さh/断面高さh0と段差幅w/断面幅w0が第1実施形態で説明したような特定の数値範囲を満たす場合には、車体内側への構造物の侵入量を低減でき、衝突性能を向上させることができる。
なお、サイドフレーム60の構造は、図6に示した構造に限定されず、例えば図7に示すような構造であってもよい。図7に示すサイドフレーム60においては、アウターパネル20が略L字状ではなく、側壁21と、段状壁部である底壁22と、天壁26と、フランジ27を含む形状を有している。天壁26は、側壁21の上端部から車幅方向内側(Y方向負側)に延び、フランジ27は、その天壁26の車幅方向内側の端部から上方に向かって延びている。
図7に示すインナーパネル30は、側壁31とフランジ34を含むL字状に形成されている。側壁31は、アウターパネル20のフランジ27に接合され、フランジ34は、アウターパネル20の底壁22の第1壁部22aに接合されている。これによってサイドフレーム60の中空部40が形成されている。
サイドフレーム60の構造が図7に示した構造である場合、断面高さh0は、底壁22の第1壁部22aの下面からフランジ27の上端までの車高方向長さ(Z方向長さ)である。段差高さh、段差幅w、断面幅w0については、図6に示した構造を有するサイドフレーム60と同様である。
また、サイドフレーム60の構造は、例えば図8に示すような構造であってもよい。図8に示す例では、アウターパネル20の全体形状が上述した図7のアウターパネル20の形状と略同一であるが、アウターパネル20が2部品で構成されている。詳述すると、アウターパネル20は、段状壁部である底壁22と側壁21aを含む部品20Aと、側壁21bと天壁26とフランジ27を含む部品20Bとを有している。
部品20Aの側壁21aの上端部と部品20Bの側壁21bの下端部は、互いに接合されており、これらの側壁21aと側壁21bによって、アウターパネル20としての側壁21が構成されている。換言すると、側壁21aは、アウターパネル20の側壁21の下部を構成し、側壁21bは、アウターパネル20の側壁21の上部を構成する。
サイドフレーム60の構造が図8に示した構造である場合、段差高さhは、部品20Aの底壁22における第1壁部22aの下面から第2壁部22bの下面までの車高方向長さ(Z方向長さ)である。断面高さh0は、部品20Aの第1壁部22aの下面から部品20Bのフランジ27の上端までの車高方向長さ(Z方向長さ)である。段差幅wは、部品20Aの側壁21aの外面から底壁22の第1壁部22aまでの車幅方向長さ(Y方向長さ)である。断面幅w0は、部品20Aの側壁21aの外面から底壁22の車幅方向内側の端部までの車幅方向長さ(Y方向長さ)である。
図8を参照して説明したように、段状壁部を有する第1部材としてのアウターパネル20は、1部品構成されることに限定されず、複数部品が互いに接合されることによって構成されてもよい。
なお、図6~図8で例示したように、段状壁部に相当する底壁22が有する第1壁部22aは、1つの平面内(本実施形態ではX-Y面内)に延在した壁部であり、第1壁部22aが延在する平面は、インナーパネル30と第1壁部22aの接合面に平行な面である。換言すると、第1壁部22aは、インナーパネル30との接合面と平行に延在した壁部である。一方、例えば底壁22から下方に延びたフランジ(図示せず)を有するハット状の部品においては、底壁22が延在する平面と、インナーパネル30と底壁22の接合面とが非平行である。すなわち、そのようなハット状の部品は、段状壁部である底壁22を有するアウターパネル20とは異なるものである。
以上、本発明の実施形態について例示したが、本発明はかかる例に限定されない。当業者であれば、請求の範囲に記載された技術的思想の範疇内において、各種の変更例または修正例に想到しうることは明らかであり、それらについても当然に本発明の技術的範囲に属するものと了解される。
例えば、上記実施形態の構成要件は任意に組み合わせることができる。当該任意の組み合わせからは、組み合わせにかかるそれぞれの構成要件についての作用及び効果が当然に得られるとともに、本明細書の記載から当業者には明らかな他の作用及び他の効果が得られる。
また、前述の第1実施形態では、フレーム構造の一例としてバッテリーケース50の側方に設けられたサイドレール10、11について説明したが、サイドレール10、11は、例えばバッテリーケースの非搭載車におけるラダーフレームのサイドレールとして適用されてもよい。
また例えば、本明細書で説明したフレーム構造は、バンパービーム、ドアインパクトビーム、サイドシル、センターピラー(Bピラー)、フロントピラー(Aピラー)またはルーフレールであってもよい。いずれの適用例においても、第1部材と、その第1部材より車内側に位置する第2部材を備えた中空部を有するフレーム構造において、第1部材が、前記中空部の車外側の壁部を構成する側壁と、その側壁から車内側に延びた段状壁部を有し、さらに段状壁部が前述したh/h0とw/w0に関する特定の数値範囲を満たす形状であった場合には、車体内部への変形抑制効果を得ることができる。
なお、フレーム構造が、例えば前述したラダーフレーム1のサイドレール10、11やサイドフレーム60、ドアインパクトビーム、サイドシル、センターピラー、フロントピラーまたはルーフレールである場合の「車外側」とは、車幅方向の外側(キャビン側とは反対側)である。また、フレーム構造がフロント側のバンパービームである場合の「車外側」は、車長方向における前方側(キャビン側とは反対側)であり、フレーム構造がリア側のバンパービームである場合の「車外側」は、車長方向における後方側(キャビン側とは反対側)である。
また、フレーム構造が、例えば前述したラダーフレーム1のサイドレール10、11やサイドフレーム60、ドアインパクトビーム、サイドシル、センターピラー、フロントピラーまたはルーフレールである場合の「車内側」とは、車幅方向の内側(キャビン側)である。また、フレーム構造がフロント側のバンパービームである場合の「車内側」は、車長方向における後方側(キャビン側)であり、フレーム構造がリア側のバンパービームである場合の「車内側」は、車長方向における前方側(キャビン側)である。
本発明の実施例として、アウターパネルの天壁と底壁の各々に段差を有する図3のようなフレーム構造の解析モデルを作成して三点曲げシミュレーションを行い、衝突性能を評価した。また、比較例としてアウターパネルの天壁と底壁に段差を有しないフレーム構造の解析モデルを作成し、実施例と同様に三点曲げシミュレーションを実施した。
(シミュレーション条件)
図9は、ポール側突を想定した三点曲げシミュレーションの解析モデルを説明するための図である。図9に示すフレーム構造80は、コ字状断面のアウターパネル90とコ字状断面のインナーパネル30とが接合された構造であり、アウターパネル90が段状壁部を有しない比較例としてのモデルである。
フレーム構造80のインナーパネル30には、車長方向(X方向)に間隔を空けて配置された車幅方向(Y方向)に延びた2つの支柱100が接している。支柱100の直径は100mmであり、2つの支柱100の中心間距離は350mmである。三点曲げシミュレーションは、上記2つの支柱100間の中央位置においてアウターパネル90側から直径300mmのポール101を衝突させることで実施した。ポール101への投入エネルギーは12kJである。
(侵入量の定義)
図10は、ポール衝突時におけるフレーム構造の車体内側への侵入量について説明するための図である。本シミュレーションにおいて、フレーム構造の車体内側への侵入量は、インナーパネル30の車体内側の壁面(Y方向負側の壁面)の初期位置から、ポール衝突後における当該壁面の最も車体内側に位置する箇所までのY方向距離である。
以上で説明したシミュレーション条件による三点曲げシミュレーションとフレーム構造の車体内側への侵入量の評価を下記表1に示す各モデル(No.1~18)について実施した。なお、各モデルにおけるアウターパネルとインナーパネルの材料は、いずれも1180MPaの鋼板である。
表1中の各項目の詳細は次の通りである。「アウタ板厚」はアウターパネルの板厚であり、「インナ板厚」はインナーパネルの板厚である。「h」、「h0」、「w」および「w0」は、それぞれ前記の実施形態で説明した段差高さ、断面高さ、段差幅、断面幅である。なお、表1中の「h/h0」と「w/w0」の項目で下線を付した数値は、前記の実施形態で説明した、板厚に応じて規定された数値範囲の範囲外の数値であることを意味する。
「侵入量変化率」は、段状壁部を有しない比較例モデルの侵入量を基準とした各モデルにおける侵入量を示す指標であり、各モデルの侵入量を、段状壁部を有しないモデルの侵入量で除した値である。侵入量変化率が1未満となることは、段状壁部を有しないモデルよりも、車体内側への侵入量が小さくなり、衝突性能が向上することを意味する。なお、モデルNo.1~6の侵入量変化率は、モデルNo.1の侵入量を基準とした値であり、モデルNo.7~12の侵入量変化率は、モデルNo.7の侵入量を基準とした値であり、モデルNo.13~18の侵入量変化率は、モデルNo.13の侵入量を基準とした値である。
図11は、本シミュレーションにおける段差高さh/断面高さh0と侵入量との関係を示す図である。図12は、本シミュレーションにおける段差幅w/断面幅w0と侵入量との関係を示す図である。図11、図12および上記の表1に示すように、アウターパネルの板厚が2.9mmのモデル(No.1~6)のうち、0.01≦h/h0≦0.12を満たし、かつ、0.01≦w/w0≦0.60を満たすモデルにおいては、侵入量変化率が1未満であった。すなわち、段状壁部を有しないNo.1のモデルよりもポール衝突時におけるフレーム構造の車体内側への侵入量が抑制され、衝突性能が向上した。
また、アウターパネルの板厚が1.6mmのモデル(No.7~12)のうち、0.01≦h/h0≦0.30を満たし、かつ、0.01≦w/w0≦0.65を満たすモデルでは侵入量変化率が1未満であった。すなわち、段状壁部を有しないNo.7のモデルよりもポール衝突時におけるフレーム構造の車体内側への侵入量が抑制され、衝突性能が向上した。
アウターパネルの板厚が2.3mmのモデル(No.13~18)のうち、0.01≦h/h0≦0.15を満たし、かつ、0.01≦w/w0≦0.60を満たすモデルでは侵入量変化率が1未満であった。すなわち、段状壁部を有しないNo.13のモデルよりもポール衝突時におけるフレーム構造の車体内側への侵入量が抑制され、衝突性能が向上した。
表1に示すように、アウターパネルの板厚が2.3mmのモデルNo.18のh/h0は、アウターパネルの板厚が1.6mmのモデルNo.12のh/h0と同一の値であるが、モデルNo.18の侵入量変化率については、モデルNo.12よりも劣る結果となった。図11に示す同一板厚のプロット点を結ぶ直線の傾きを考慮すれば、アウターパネルの板厚が2.3mmよりも僅かに薄い場合には、h/h0が0.22程度であっても、侵入量変化率は1未満となることが推察される。同様に、図11に示す同一板厚のプロット点を結ぶ直線の傾きを考慮すれば、アウターパネルの板厚が2.3mmよりも僅かに薄い場合には、w/w0が0.63程度であっても、侵入量変化率が1未満となることが推察される。したがって、アウターパネルの板厚が2.0mm以上、2.3mm未満である場合には、0.01≦h/h0≦0.22を満たし、かつ0.01≦w/w0≦0.63を満たす段状壁部が形成されることで、衝突性能に優れたフレーム構造を得ることができる。
また、図11および図12に示す結果によれば、アウターパネルの板厚が2.0mm未満である場合には、アウターパネルの板厚が2.0mm以上の場合のh/h0およびw/w0の上限値をさらに引き上げても侵入量変化率が1未満となることが推察される。したがって、アウターパネル20の板厚が0.8mm以上、2.0mm未満の場合には、0.01≦h/h0≦0.30を満たし、かつ0.01≦w/w0≦0.65を満たす段状壁部が形成されることで、衝突性能に優れたフレーム構造を得ることができる。
ここで、アウターパネルの段状壁部の有無によって衝突性能が異なる理由について図13と図14を参照しながら説明する。図13は、段状壁部を有しないモデルにおけるポール衝突時の変形状態を模式的に示した図である。図14は、段状壁部を有するモデルにおけるポール衝突時の変形状態を模式的に示した図である。図中の(a)は、ポール衝突前のフレーム構造の初期状態を示し、(b)はポール衝突時のフレーム構造の変形状態を示している。
アウターパネル90が段状壁部を有しない図13に示すモデルにおいては、ポール101が側壁91に衝突した際に底壁92と天壁93が曲げモーメントによって初期位置から断面外側に倒れ込むように変形する。一方、アウターパネル20が段状壁部である底壁22および天壁23を有する図14に示すモデルでは、ポール衝突時に段状壁部の第1壁部22a、23aが断面外側に倒れ込むが、第2壁部22b、23bは断面内側に倒れ込むように変形する。
これにより、フレーム構造10のアウターパネル20側の潰れ変形量が増大し、インナーパネル30側の曲げ変形が抑制される。これに加え、ポール101の衝突時における段状壁部は、一般的なビード形状部と同様に機能し、側壁21の局所的な座屈が抑制される。その結果、ポール101の衝突時にアウターパネル20に生じる応力が、図13のようなコ字状断面のフレーム構造80と比較して車長方向(X方向)のより広い範囲に分布し、フレーム構造10の変形が抑制される。段状壁部を有するフレーム構造10は、これらの変形抑制作用によって衝突性能が向上し、車体内側への侵入を抑制できる。
以上、本発明の実施例について説明した。本明細書に記載された効果は、あくまで説明的または例示的なものであって限定的ではない。つまり、本開示に係る技術は、上記の効果とともに、又は、上記の効果に代えて、本明細書の記載から当業者には明らかな他の効果を奏しうる。
本発明は、ラダーフレームのサイドレールなどの自動車フレーム構造に適用できる。
1 ラダーフレーム
10 サイドレール(フレーム構造)
11 サイドレール(フレーム構造)
12 クロスメンバ
20 アウターパネル
20A アウターパネルの構成部品
20B アウターパネルの構成部品
21 側壁
21a 側壁
21b 側壁
22 底壁
22a 第1壁部
22b 第2壁部
23 天壁
23a 第1壁部
23b 第2壁部
24a~24c 稜線部
25a~25c 稜線部
26 天壁
27 フランジ
30 インナーパネル
31 側壁
32 底壁
33 天壁
34 フランジ
35 フランジ
40 中空部
45 ブランク
46 パッド
47 パンチ
48 ダイ
50 バッテリーケース
60 サイドフレーム
61 サイドフレーム
70 サイドシル
80 フレーム構造
90 アウターパネル
91 側壁
92 底壁
93 天壁
100 支柱
101 ポール
h 段差高さ
0 断面高さ
w 段差幅
0 断面幅

Claims (16)

  1. 自動車のフレーム構造であって、
    引張強さが780MPa以上の金属材料からなる第1部材と、
    前記第1部材より車内側に配置された金属材料からなる第2部材と、
    前記第1部材と前記第2部材とによって形成された、前記フレーム構造の軸方向に延びた中空部と、を有し、
    前記第1部材は、
    前記中空部の車外側の壁部を構成する側壁と、
    前記側壁から車内側に延びた段状壁部と、
    前記側壁と前記段状壁部とを繋ぐ前記軸方向に延びた稜線部と、を有し、
    前記段状壁部は、
    前記第2部材に接合され、当該第2部材との接合面と平行に延在する第1壁部と、
    前記第1壁部よりも前記中空部の内方側に位置し、前記稜線部に繋がる第2壁部と、を有し、
    前記第1部材の板厚は2.3mm以上、4.0mm以下であり、
    前記段状壁部の段差高さhと前記第1部材の断面高さh0が0.06≦h/h00.08を満たし、
    前記段状壁部の段差幅wと前記第1部材の断面幅w0が0.45≦w/w00.57を満たす、フレーム構造。
  2. 前記第1部材の板厚は2.5mm以上である、請求項1に記載のフレーム構造。
  3. 前記段差高さhと前記断面高さh0がh/h0≦0.10を満たす、請求項1または2に記載のフレーム構造。
  4. 前記段差幅wと前記断面幅w0が0.45≦w/w0≦0.58を満たす、請求項1または2に記載のフレーム構造。
  5. 自動車のフレーム構造であって、
    引張強さが780MPa以上の金属材料からなる第1部材と、
    前記第1部材より車内側に配置された金属材料からなる第2部材と、
    前記第1部材と前記第2部材とによって形成された、前記フレーム構造の軸方向に延びた中空部と、を有し、
    前記第1部材は、
    前記中空部の車外側の壁部を構成する側壁と、
    前記側壁から車内側に延びた段状壁部と、
    前記側壁と前記段状壁部とを繋ぐ前記軸方向に延びた稜線部と、を有し、
    前記段状壁部は、
    前記第2部材に接合され、当該第2部材との接合面と平行に延在する第1壁部と、
    前記第1壁部よりも前記中空部の内方側に位置し、前記稜線部に繋がる第2壁部と、を有し、
    前記第1部材の板厚は2.0mm以上、2.3mm未満であり、
    前記段状壁部の段差高さhと前記第1部材の断面高さh0が0.06≦h/h0≦0.15を満たし、
    前記段状壁部の段差幅wと前記第1部材の断面幅w0が0.45≦w/w0≦0.63を満たす、フレーム構造。
  6. 自動車のフレーム構造であって、
    引張強さが780MPa以上の金属材料からなる第1部材と、
    前記第1部材より車内側に配置された金属材料からなる第2部材と、
    前記第1部材と前記第2部材とによって形成された、前記フレーム構造の軸方向に延びた中空部と、を有し、
    前記第1部材は、
    前記中空部の車外側の壁部を構成する側壁と、
    前記側壁から車内側に延びた段状壁部と、
    前記側壁と前記段状壁部とを繋ぐ前記軸方向に延びた稜線部と、を有し、
    前記段状壁部は、
    前記第2部材に接合され、当該第2部材との接合面と平行に延在する第1壁部と、
    前記第1壁部よりも前記中空部の内方側に位置し、前記稜線部に繋がる第2壁部と、を有し、
    前記第1部材の板厚は0.8mm以上、2.0mm未満であり、
    前記段状壁部の段差高さhと前記第1部材の断面高さh0が0.06≦h/h0≦0.22を満たし、
    前記段状壁部の段差幅wと前記第1部材の断面幅w0が0.45≦w/w0≦0.60を満たす、フレーム構造。
  7. 前記段差高さhと前記断面高さh0がh/h0≦0.08を満たす、請求項5または6に記載のフレーム構造。
  8. 前記段差幅wと前記断面幅w0がw/w0≦0.60を満たす、請求項5に記載のフレーム構造。
  9. 前記フレーム構造は、ラダーフレームのサイドレールである、請求項1、5または6に記載のフレーム構造。
  10. 前記フレーム構造は、バッテリーケースとサイドシルとの間に配置されたサイドフレームである、請求項1、5または6に記載のフレーム構造。
  11. 前記フレーム構造は、バンパービームである、請求項1、5または6に記載のフレーム構造。
  12. 前記フレーム構造は、ドアインパクトビームである、請求項1、5または6に記載のフレーム構造。
  13. 前記フレーム構造は、サイドシルである、請求項1、5または6に記載のフレーム構造。
  14. 前記フレーム構造は、センターピラーである、請求項1、5または6に記載のフレーム構造。
  15. 前記フレーム構造は、フロントピラーである、請求項1、5または6に記載のフレーム構造。
  16. 前記フレーム構造は、ルーフレールである、請求項1、5または6に記載のフレーム構造。
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