JP7842372B2 - 変電システム - Google Patents

変電システム

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Description

本発明の一態様は、変電システムに関する。
送電線から供給された電圧を変圧器によって変換する変電システムに関して、様々な構成が提案されている。例えば、下記の非特許文献1では、当該変圧器としてPVT(power voltage transformer)を用いることが開示されている。PVTは、SSVT(station service voltage transformer)とも称される。
変電システムにおいては、PVTの保護および監視のために複数のCT(Current Transformer,変流器)が設けられる場合がある。そのような変電システムのコスト低減が望まれている。
本発明の一態様に係る変電システムは、一次側において電力系統の送電線から一次電圧を受電する一次巻線と、二次側において上記一次電圧よりも低い二次電圧を出力する二次巻線と、を有するPVTと、上記PVTよりも上流、かつ、上記送電線よりも下流に位置している第1CTと、上記一次巻線の一次接地側と接地端子とを接続する線路上に位置している第2CTと、を備えている。
本発明の一態様によれば、従来よりも低コストな変電システムを実現できる。
実施形態1の変電システムの一構成例について説明するための図である。 比較例の変電システムの一構成例について説明するための図である。 実施形態1の変電システムにおける一次接地側端子の位置の例について説明するための図である。 実施形態2の変電システムの一構成例を示す図である。 実施形態2の変電システムの別の構成例を示す図である。 実施形態2の変電システムのさらに別の構成例を示す図である。 実施形態2の変電システムのさらに別の構成例を示す図である。
〔実施形態1〕
実施形態1の変電システム1について以下に説明する。説明の便宜上、実施形態1にて説明した構成要素(コンポーネント)と同じ機能を有する構成要素については、以降の各実施形態では同じ符号を付し、その説明を繰り返さない。簡潔化のため、公知の技術事項についても説明を適宜省略する。本明細書において述べる各構成要素、各材料、および各数値は、特に矛盾のない限りいずれも単なる一例である。それゆえ、例えば、特に矛盾のない限り、各構成要素の位置関係および接続関係は各図の例に限定されない。また、各図は必ずしもスケール通りに図示されていない。
(変電システム1の構成例)
図1は、変電システム1の一構成例について説明するための図である。図1では、変電システム1およびその周囲の構成が概略的に示されている。実施形態1の内容と関連性が低い図1における各構成要素については、説明を省略する。このことは、以降の各図についても同様である。
図1に示す通り、変電システム1は、電力系統における送電線PLに接続されている。一例として、送電線PLは、特別高圧送電線であってよい。図1では、3相3線式の送電線PLが例示されている。図1では、送電線PLのうちの1相(例:T相)と接続された変電システム1の単線結線図が模式的に示されている。
変電システム1は、PVT11を有している。PVT11は、従来の電力用変圧器に比べて小型の電源用計器用変圧器であるので、マイクロ変電所などの小型の変電設備に適している。そこで、実施形態1では、変電システム1がマイクロ変電所の内部に位置している場合を例示する。
PVT11は、一次巻線PWと二次巻線SWとを有している。一次巻線PWは、変電システム1の一次側に位置している。一次巻線PWは、送電線PLから一次電圧を受電する。一次巻線PWと二次巻線SWとの巻数比は、一次電圧を、当該一次電圧よりも低い二次電圧へと変換できるように設定されている。
二次巻線SWは、変電システム1の二次側に位置している。二次巻線SWは、一次電圧に対応する二次電圧を出力する。二次巻線SWは、不図示の負荷設備に接続されている。このように、PVT11によれば、一次電圧(例:特別高圧)を二次電圧(例:低圧)へと変換し、当該二次電圧を負荷設備に供給できる。
変電システム1は、第1CT13および第2CT21を有している。以下に述べる通り、第1CT13の役割と第2CT21の役割とは、相異している。
第1CT13は、PVT11の保護のために、送電線PLから一次巻線PWに流れる一次電流を検出するためのCTである。このことから、図1に示す通り、第1CT13は、PVT11よりも上流、かつ、送電線PLよりも下流に位置している。
電力系統の事故時には、一次電流の定格値(例:数10A程度)を超えた事故電流(例:数100A~数万A程度)が一次巻線PWに流れるおそれがある。第1CT13の変流比は、事故電流としての一次電流を、保護リレーに適したより小さい電流(例:数A程度)に変換できるように設定されている。本明細書では、第1CT13によって一次電流が変換されることにより得られた電流を保護判定用電流と称する。
第1CT13は、保護判定用電流を保護リレーに供給する。保護リレーは、保護判定用電流に基づいて、送電線PLとPVT11(より具体的には、一次巻線PW)との接続状態を切り替える。図1の例では、第1CT13よりも下流、かつ、PVT11よりも上流に、GCB(gas insulated circuit breaker,ガス絶縁遮断器)が位置している。そこで、一例として、保護リレーは、保護判定用電流が所定の閾値以上となった場合に、GCBを動作させて、PVT11を送電線PLから遮断してよい。これにより、PVT11を事故電流から保護できる。以上のことから、第1CT13は、保護用CTまたは大電流用CTと称されてもよい。
第2CT21は、第1CT13とは異なり、電力系統の通常運転時に流れる一次電流(例:概ね10A以下)を測定するためのCTである。第2CT21の変流比は、通常運転時の一次電流を、別の計測器(例:データロガー)に適したより小さい電流に変換できるように設定されている。本明細書では、第2CT21によって一次電流が変換されることにより得られた電流を計測用電流と称する。第2CT21は、計測用電流を計測器に供給する。このように、変電システム1では、第2CT21による変換を通じて、計測器によって通常運転時の一次電流が監視される。以上のことから、第2CT21は、計測用CTまたは小電流用CTと称されてもよい。
図1における符号Nは、一次巻線PWの一次接地側に接続されている端子を表す。本明細書では、当該端子を一次接地側端子と称する。以下の説明では、一次接地側端子を指すための符号としてNを用いる。一次巻線PWの一次接地側は、任意の引出線(例:中性線)を用いて、一次巻線PWから一次接地側端子Nへと引き出されていればよい。
図1における符号nは、二次巻線SWの二次接地側に接続されている端子を表す。本明細書では、一次巻線PWの一次接地側および一次接地側端子Nについて主に説明するため、二次巻線SWの二次接地側についてはこれ以上の説明は行わない。
一般的な変電システムにおいて、変圧器の一次巻線の一次接地側は接地されている。そこで、図1の例では、一次接地側端子Nは、接地線15を介して接地されている。そして、変電システム1では、第2CT21は、一次巻線PWの一次接地側と接地端子とを接続する線路上に位置している。
第1CT13には、電力系統における送電線PLから供給される高い電圧である一次電圧が印加される。したがって、第1CT13としては、そのような高い電圧に耐えうる高耐圧CTを使用する必要がある。それゆえ、第1CT13のコストは比較的高い。その一方、後述する通り、第2CT21は、高耐圧CTでなくともよい。例えば、第2CT21は、低耐圧CT(上述の高い電圧に耐えられない程度の耐圧性を有するCT)であってもよい。
(比較例)
図2は、比較例としての変電システム1Rの一構成例について説明するための図である。図2は、図1と対になる図である。変電システム1Rは、従来の変電システムの例である。図2に示す通り、変電システム1Rは、図1の第2CT21に替えて、第2CT12を有している。
第2CT12は、図1の第2CT21と同じく、計測用CT(電力系統の通常運転時に流れる一次電流を測定するためのCT)である。ただし、第2CT12は、PVT11よりも上流、かつ、第1CT13よりも下流に位置している。図2の例では、第2CT12は、GCBよりも上流に位置している。
図2の変電システム1Rでは、PVT11よりも上流に位置している第2CT12にも、一次電圧が印加される。それゆえ、変電システム1Rでは、第2CT12についても、高耐圧CTを使用する必要がある。このため、変電システム1Rでは、第2CT12のコストも比較的高い。
また、第2CT12は計測用CTであるので、保護用CTである第1CT13に比べて、大電流に対する耐性が低いことが一般的である。このため、変電システム1Rでは、電力系統に事故が発生して事故電流が第2CT12に流れた場合に、第2CT12が破損するおそれがある。
(変電システム1の効果)
上述の通り、図1の変電システム1では、図2の変電システム1Rとは異なり、第2CT(図1の例では、第2CT21)は、一次巻線PWの一次接地側と接地端子とを接続する線路上に位置している。
したがって、変電システム1における一次電流は、
送電線PL→一次巻線PW→第2CT21→大地
の順に流れる。言い換えれば、変電システム1の接続関係によれば、一次電流の経路を上記の通り設定できる。それゆえ、電力系統の通常運転時に流れる一次電流を第2CTによって測定できる。
このため、図1の変電システム1では、図2の変電システム1Rとは異なり、第2CTをPVT11よりも上流に配置しなくともよい。その結果、変電システム1では、第2CTとして高耐圧CTを使用することが不要となる。したがって、比較的安価な低耐圧CTを第2CTとして使用することが可能となる。以上の通り、変電システム1によれば、複数のCT(例:第1CTおよび第2CT)を有する変電システムのコストを、従来よりも低減できる。
また、変電システム1では、図2の変電システム1Rとは異なり、第2CTがGCBよりも下流に位置している。このため、変電システム1では、電力系統に事故が発生した場合に、GCBによって第2CTを事故電流から保護できる。したがって、変電システム1によれば、従来に比べて第2CTをより安全に保護することも可能となる。
(補足)
変電システム1における二次電流(二次巻線SWに流れる電流)は、負荷設備の電力需要に応じて決定される。したがって、例えば、変電システム1における二次電流は、変電システム1によって電力を供給すべき世帯数に応じて決定されうる。
従来の電力用変圧器を用いた大型の変電設備は、大規模世帯(例:数万世帯)に電力を供給するように設計されていることが一般的である。その一方、PVTを用いたマイクロ変電所は、例えば電力インフラの整備が進んでいない地域において、大型の変電設備を補完するための小型の変電設備である。したがって、PVTを用いたマイクロ変電所は、小規模世帯(例:数100世帯)に電力を供給するように設計されていることが一般的である。
このため、マイクロ変電所における二次電流は、大型の変電設備の場合に比べて小さくなる。その結果、マイクロ変電所における一次電流も、大型の変電設備の場合に比べて小さくなる。例えば、上述の通り、マイクロ変電所における一次電流は、概ね10A以下である。その一方、大型の変電設備における一次電流は、数100A~数万A程度となる。このことから、マイクロ変電所では、大型の変電設備の場合に比べて小さい一次電流を測定可能なCTを使用することが必要となる。
変電システム1によれば、大型の変電設備の場合に比べて小さい一次電流を測定可能なCTとして、第2CT21を用いることができる。加えて、変電システム1によれば、第2CT21をより安全に保護することもできる。このことから、変電システム1は、マイクロ変電所に適している。
(一次接地側端子の位置の例)
続いて、図3を参照し、変電システム1における一次接地側端子Nの位置についてより具体的に述べる。図3は、一次接地側端子Nの位置の例について説明するための図である。図3では、PVT11の内部構造およびその周辺の構成が模式的に示されている。図3では、二次巻線SWに関する各部については図示を省略している。
図3に示す通り、PVT11は、絶縁容器30および端子箱34を有していてよい。絶縁容器30は、PVT11の容器の一例である。端子箱34は、PVT11の容器の別の例である。一次接地側端子Nは、PVT11の容器の内部に位置していてよい。
絶縁容器30は、密閉容器であってよい。一例として、PVT11がガス絶縁タイプである場合、絶縁容器30は、絶縁ガスを収容する圧力容器である。別の例として、PVT11が油絶縁タイプである場合、絶縁容器30は、絶縁油を収容する容器であればよい。したがって、絶縁容器30は、圧力容器でなくともよい。一次巻線PWは、絶縁容器30の内部に位置している。図3の符号31および符号32はそれぞれ、一次巻線PWの高圧側(送電線側)および一次接地側を示す。
端子箱34は、絶縁容器30とは異なり、非密閉容器であってよい。一例として、端子箱34は、開放可能部分を有する容器であってよい。端子箱34は、低圧側においてPVT11の各部とPVT11以外の各部とを接続するための接続インターフェースである。端子箱34には、不図示の二次巻線SWを負荷設備に接続するための接続端子が設けられていてよい。
図3に示す通り、第2CT21は、端子箱34の内部に位置していてよい。第2CT21を端子箱34の内部に位置させることによって、第2CT21のメンテナンスが容易となる。
一次接地側端子Nも、端子箱34の内部に位置していてよい。図3の例では、一次巻線PWの一次接地側32は、密封端子33を介して一次接地側端子Nへと引き出されている。一次接地側端子Nを端子箱34の内部に位置させることにより、一次接地側端子Nのメンテナンスが容易となる。また、一次接地側端子Nを接地端子に接続する配線作業も容易となる。
ただし、当業者であれば明らかである通り、実施形態1における一次接地側端子Nの位置は、図3の例に限定されない。例えば、実施形態1における一次接地側端子Nは、絶縁容器30の内部に位置していてもよい。
〔実施形態2〕
本発明の一態様に係る変電システムにおける一次巻線PWの一次接地側は、第2CT21と接続されていればよい。したがって、例えば、一次接地側端子Nと第2CT21との位置関係は、実施形態1の例に限定されない。図4は、実施形態2における変電システムの一構成例を示す図である。図4は、図3と対になる図である。図4の変電システムを、変電システム2と称する。
図4に示す通り、一次接地側端子Nは、PVT11の容器の外部に位置していてもよい。図4の例における一次接地側端子Nは、別の非密閉容器によって覆われていてもよい。図4に示す通り、一次接地側端子Nを接地端子の近傍に位置させた場合にも、一次接地側端子Nを接地端子に接続する配線作業が容易となる。
図5は、実施形態2における変電システムの別の構成例を示す図である。図5の変電システムを、変電システム2Aと称する。図5の例においても、一次接地側端子Nは、PVT11の容器の外部に位置している。変電システム2Aは、PVT11に替えて、PVT11Aを有している。PVT11Aは、PVT11とは異なり、端子箱34を有していない。このように、本発明の一態様に係るPVTは、端子箱を必ずしも有していなくともよい。図5の例では、一次接地側端子Nおよび第2CT21が、PVT11の容器の外部に位置している。
図6は、実施形態2における変電システムのさらに別の構成例を示す図である。図6の変電システムを、変電システム2Bと称する。変電システム2Bは、PVT11を有している。図6の例では、一次接地側端子Nは、端子箱34の内部に位置している。その一方、第2CT21は、PVT11の容器の外部に位置している。このように、本発明の一態様に係るPVTが端子箱を有している場合であっても、第2CT21が当該端子箱の外部に位置していてもよい。
図7は、実施形態2における変電システムのさらに別の構成例を示す図である。図7の変電システムを、変電システム2Cと称する。変電システム2Cは、PVT11を有している。図7の例では、一次接地側端子Nは、端子箱34の内部に位置している。その一方、第2CT21は、絶縁容器30の内部に位置している。
〔変形例〕
上述の各実施形態では、各CTとして貫通型CTが例示されている。ただし、当業者であれば明らかである通り、本開示の一態様に係るCTは、巻線型CTであってもよい。
〔まとめ〕
本発明の態様1に係る変電システムは、一次側において電力系統の送電線から一次電圧を受電する一次巻線と、二次側において上記一次電圧よりも低い二次電圧を出力する二次巻線と、を有するPVTと、上記PVTよりも上流、かつ、上記送電線よりも下流に位置している第1CTと、上記一次巻線の一次接地側と接地端子とを接続する線路上に位置している第2CTと、を備えている、変電システム。
本発明の態様2に係る変電システムは、上記態様1において、上記一次巻線の一次接地側に接続されている一次接地側端子を備えていてよく、上記一次接地側端子は、上記PVTの容器の内部に位置していてよい。
本発明の態様3に係る変電システムでは、上記態様2において、上記PVTは、上記容器として端子箱を備えていてよく、上記一次接地側端子は、上記端子箱の内部に位置していてよい。
本発明の態様4に係る変電システムは、上記態様1において、上記一次巻線の一次接地側に接続されている一次接地側端子を備えていてよく、上記一次接地側端子は、上記PVTの容器の外部に位置していてよい。
本発明の態様5に係る変電システムでは、上記態様3または4において、上記PVTは、上記容器として端子箱を備えていてよく、上記第2CTは、上記端子箱の内部に位置していてよい。
本発明の態様6に係る変電システムは、上記態様1から5のいずれか1つにおいて、マイクロ変電所の内部に位置していてよい。
〔付記事項〕
本発明の一態様は、上述した各実施形態に限定されるものではなく、請求項に示した範囲で種々の変更が可能であり、異なる実施形態にそれぞれ開示された技術的手段を適宜組み合わせて得られる実施形態についても本発明の一態様の技術的範囲に含まれる。さらに、各実施形態にそれぞれ開示された技術的手段を組み合わせることにより、新しい技術的特徴を形成することができる。
1、2、2A、2B、2C 変電システム
11 PVT
13 第1CT
21 第2CT
30 絶縁容器(PVTの容器の例)
32 一次巻線の一次接地側
34 端子箱(PVTの容器の別の例)
PW 一次巻線
SW 二次巻線
N 一次接地側端子(一次巻線の一次接地側に接続されている端子)
PL 送電線

Claims (6)

  1. 一次側において電力系統の送電線から一次電圧を受電する一次巻線と、二次側において上記一次電圧よりも低い二次電圧を出力する二次巻線と、を有するPVTと、
    上記PVTよりも上流、かつ、上記送電線よりも下流に位置している第1CTと、
    上記一次巻線の一次接地側と接地端子とを接続する線路上に位置している第2CTと、を備えている、変電システム。
  2. 上記一次巻線の一次接地側に接続されている一次接地側端子を備えており、
    上記一次接地側端子は、上記PVTの容器の内部に位置している、請求項1に記載の変電システム。
  3. 上記PVTは、上記容器として端子箱を備えており、
    上記一次接地側端子は、上記端子箱の内部に位置している、請求項2に記載の変電システム。
  4. 上記一次巻線の一次接地側に接続されている一次接地側端子を備えており、
    上記一次接地側端子は、上記PVTの容器の外部に位置している、請求項1に記載の変電システム。
  5. 上記PVTは、上記容器として端子箱を備えており、
    上記第2CTは、上記端子箱の内部に位置している、請求項3または4に記載の変電システム。
  6. マイクロ変電所の内部に位置している、請求項1に記載の変電システム。
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