[特徴1]
特徴1の遊技機は、
第1面と該第1面の裏面である第2面とを有し、電子部品を実装可能な平板状の電子回路基板を備え、
前記第1面は、導体によって形成された配線パターンであって、実装される電子部品の第1端子が電気接続される第1実装電極並びに該電子部品の第2端子が電気接続される第2実装電極を備える特定配線パターンを含む第1導体配線パターンを有し、
前記第1面における前記第1実装電極と前記第2実装電極との間の領域は、前記第1導体配線パターンの導体が形成されていない非導体領域とされており、
前記第2面は、前記非導体領域の裏面部に導体によって形成された特別配線パターンを含む第2導体配線パターンを有している、
ことを特徴としている。
この特徴によれば、電子部品が跨がって実装される非導体領域の反対面に特別配線パターンが形成されているため、特定配線パターンと特別配線パターンと距離を基板の厚みよりも大きくすることができるので、特定配線パターンまたは特別配線パターンにおいて、反対面の特別配線パターンまたは特定配線パターンからのノイズの影響が生じてしまうことを低減できる。
対応図面:図22~図25
[特徴2]
特徴2の遊技機は、
前記特定配線パターンは、所定信号を伝達するために用いられる配線パターンであり、
前記特別配線パターンは、電子部品に電力を供給するための配線パターンである、
ことを特徴としている。
この特徴によれば、特定配線パターンに電気接続されている電子部品に所定信号を伝達できるとともに、電子回路基板の第2面上に形成された特別配線パターンを通じて電力を供給することができる。
対応図面:図28
[特徴3]
特徴3の遊技機は、
前記特別配線パターンにおけるパターン幅寸法は、前記第1実装電極及び前記第2実装電極を除く前記特定配線パターンにおけるパターン幅寸法よりも長寸である、
ことを特徴としている。
この特徴によれば、電力を供給するための特別配線パターンを長寸とすることで、供給可能な電力量を増大させることができる。
対応図面:図22~図25
[特徴4]
特徴4の遊技機は、
前記特別配線パターンは、過電圧防止回路に電気接続されている、
ことを特徴としている。
この特徴によれば、特別配線パターンに過電圧が印加されることによる不具合の発生を防止できる。
対応図面:図27
[特徴5]
特徴5の遊技機は、
前記特別配線パターンは、過電流防止回路に電気接続されている、
ことを特徴としている。
この特徴によれば、特別配線パターンに過電流が流れることによる不具合の発生を防止できる。
対応図面:なし(変形例1)
[特徴6]
特徴6の遊技機は、
前記特定配線パターンは、電子部品に電力を供給するための配線パターンであり、
前記特別配線パターンは、所定信号を伝達するために用いられる配線パターンである、
ことを特徴としている。
この特徴によれば、特定配線パターンに電気接続されている電子部品に電力を供給できるとともに、電子回路基板の第2面上に形成された特別配線パターンを通じて所定信号を伝達できる。
対応図面:図29(変形例2)
[特徴7]
特徴7の遊技機は、
前記特定配線パターンは、過電圧防止回路に電気接続されている、
ことを特徴としている。
この特徴によれば、特定配線パターンに過電圧が印加されることによる不具合の発生を防止できる。
対応図面:なし(変形例2)
[特徴8]
特徴8の遊技機は、
前記特定配線パターンは、過電流防止回路に電気接続されている、
ことを特徴としている。
この特徴によれば、特定配線パターンに過電流が流れることによる不具合の発生を防止できる。
対応図面:なし(変形例2)
[特徴9]
特徴9の遊技機は、
前記特別配線パターンに印加されている定格電圧は、前記特定配線パターンに印加されている定格電圧よりも高い、
ことを特徴としている。
この特徴によれば、電子回路基板の第2面上に形成された特別配線パターンの電圧を高くすることで、電子部品が実装された特定配線パターンに高い電圧が印加されることによるノイズの影響を低減することができる
対応図面:図28
[特徴10]
特徴10の遊技機は、
前記特別配線パターンを流れる定格電流値は、前記特定配線パターンを流れる定格電流値よりも大きい、
ことを特徴としている。
この特徴によれば、電子回路基板の第2面上に形成された特別配線パターンの定格電流値を大きくすることで、電子部品が実装された特定配線パターンに定格電流値の大きな電流が流れることによるノイズの影響を低減することができる。
対応図面:図28
[特徴11]
特徴11の遊技機は、
前記非導体領域を含む所定範囲内に、所定表示が印されている、
ことを特徴としている。
この特徴によれば、電子回路基板において電子部品の実装位置を認識し易くできる。
対応図面:図22
[特徴12]
特徴12の遊技機は、
前記所定表示は、前記第1実装電極及び前記第2実装電極に電気接続される電子部品の名称を特定可能な名称特定表示を含む、
ことを特徴としている。
この特徴によれば、特別配線パターンに実装される電子部品の名称を的確に把握できる。
対応図面:図22
[特徴13]
特徴13の遊技機は、
前記所定表示は、前記第1実装電極及び前記第2実装電極に電気接続される電子部品の接続方向を特定可能な接続方向特定表示を含む、
ことを特徴としている。
この特徴によれば、特別配線パターンに実装される電子部品の正しい接続方向を的確に把握できる。
対応図面:なし(変形例3)
[特徴14]
特徴14の遊技機は、
前記第1面においては、複数の前記非導体領域が整列配置されており、
前記特別配線パターンは、複数の前記非導体領域の裏面部に跨って形成されている、
ことを特徴としている。
この特徴によれば、特別配線パターンが整列配置された非導体領域のそれぞれの裏面部に跨って形成されていることで、特別配線パターンを形成し易くでき、該特別配線パターンの形状が複雑化することを防ぐことができる。
対応図面:図22
[特徴15]
特徴15の遊技機は、
前記第1導体配線パターンは、前記特定配線パターンとは異なる位置に非特定配線パターンを含み、
前記第2導体配線パターンは、前記非特定配線パターンの裏面部に形成された配線パターンであって、前記特別配線パターンとは異なる非特別配線パターンを含み、
前記非特定配線パターンと前記非特別配線パターンとは用途が共通する配線パターンである、
ことを特徴としている。
この特徴によれば、用途が共通する非特定配線パターン及び非特別配線パターンについては、電気回路基板面上に形成することで、導体配線パターンの複雑化を防ぐことができる。
対応図面:なし(変形例4)
[特徴16]
特徴16の遊技機は、
前記第1実装電極に前記第1端子が電気接続されるとともに前記第2実装電極に前記第2端子が電気接続される電子部品は、抵抗器である、
ことを特徴としている。
この特徴によれば、汎用的な抵抗器で生じたノイズが特別配線パターンに与える影響を低減できる。
対応図面:図22、図24
[特徴17]
特徴17の遊技機は、
前記第1実装電極に前記第1端子が電気接続されるとともに前記第2実装電極に前記第2端子が電気接続される電子部品は、ダイオードである、
ことを特徴としている。
この特徴によれば、汎用的なダイオードで生じたノイズが特別配線パターンに与える影響を低減できる。
対応図面:図22、図23
[特徴18]
特徴18の遊技機は、
前記第1実装電極に前記第1端子が電気接続されるとともに前記第2実装電極に前記第2端子が電気接続される電子部品は、コンデンサである、
ことを特徴としている。
この特徴によれば、汎用的なコンデンサで生じたノイズが特別配線パターンに与える影響を低減できる。
対応図面:図22、図25
[特徴19]
特徴19の遊技機は、
前記第1実装電極は、前記第1端子が挿通される第1挿通孔を含み、
前記第2実装電極は、前記第2端子が挿通される第2挿通孔を含み、
前記第1挿通孔と前記第2挿通孔との少なくとも一方は、端子が挿通された状態で前記第2面側から低温溶融金属によって固定されている、
ことを特徴としている。
この特徴によれば、第1面側に配置された電子部品の低温溶融金属による固定を第2面側にて行うことで、低温溶融金属による固定により生じる熱による電子部品の劣化を防ぐことができる。
対応図面:図22~図25
[特徴20]
特徴20の遊技機は、
前記第1挿通孔と前記第2挿通孔との少なくとも一方は、挿通孔が前記第2面に臨む外周部に絶縁領域を有している、
ことを特徴としている。
この特徴によれば、低温溶融金属が挿通孔以外に拡大して接続不良が生じてしまうことを防ぐことができる。
対応図面:図22~図25
[特徴21]
特徴21の遊技機は、
前記第1端子は、前記第1挿通孔に挿通されることで端部が前記第2面側に突出し、
前記第2端子は、前記第2挿通孔に挿通されることで端部が前記第2面側に突出し、
前記第1端子の端部と前記第2端子の端部とは、前記第2面側において前記非導体領域側に屈曲されている、
ことを特徴としている。
この特徴によれば、電子部品における第1端子の端部と第2端子の端部とが第2面の導体に不適切に接触してしまうことを防ぐことができる。
対応図面:図22~図25
[特徴22]
特徴22の遊技機は、
前記電子回路基板は、前記第1挿通孔及び前記第2挿通孔とは異なる孔であって、該電子回路基板の前記遊技機への取り付けに用いられる取付孔を有し、
前記第1挿通孔及び前記第2挿通孔の内面は、導電性膜で被覆されており、
ことを特徴としている。
この特徴によれば、第1挿通孔と第2挿通孔の内面が導電性膜に被覆されていることで、電子回路基板に実装される電子部品の導通不良の発生を防ぎつつ、取付孔については導電性膜で被覆しないことで、コスト増を抑えることができる。
対応図面:図22
[特徴23]
特徴23の遊技機は、
前記第1挿通孔、前記第2挿通孔、前記取付孔はいずれも丸孔であり、
前記取付孔は、前記第1挿通孔及び前記第2挿通孔とは孔の径が異なる、
ことを特徴としている。
この特徴によれば、第1挿通孔及び第2挿通孔と取付孔とを容易に区別できる。
対応図面:図22
[特徴24]
特徴24の遊技機は、
前記電子回路基板は、前記第1挿通孔及び前記第2挿通孔とは異なる孔であって、実装される電子部品の位置決めに用いられる位置決め孔を有し、
前記第1挿通孔及び前記第2挿通孔の内面は、導電性膜に覆われており、
前記位置決め孔の内面は、前記導電性膜に覆われていない、
ことを特徴としている。
この特徴によれば、第1挿通孔と第2挿通孔の内面が導電性膜に被覆されていることで、電子回路基板に実装される電子部品の導通不良の発生を防ぎつつ、位置決め孔については導電性膜で被覆しないことで、コスト増を抑えることができる。
対応図面:なし(変形例5)
[特徴25]
特徴25の遊技機は、
前記第1挿通孔、前記第2挿通孔、前記位置決め孔はいずれも丸孔であり、
前記位置決め孔は、前記第1挿通孔及び前記第2挿通孔とは孔の径が異なる、
ことを特徴としている。
この特徴によれば、第1挿通孔及び第2挿通孔と位置決め孔とを区別し易くできるので、電子部品の実装作業時に電子部品の端子を挿通させる孔を特定し易くできる。
対応図面:なし(変形例5)
[特徴26]
特徴26の遊技機は、
前記第1端子は、前記第1挿通孔に流入した低温溶融金属によって固定され、
前記第2端子は、前記第2挿通孔に流入した低温溶融金属によって固定される、
ことを特徴としている。
この特徴によれば、第1端子を第1挿通孔内に、第2端子を第2挿通孔内にそれぞれ強固に固定することができるので、電子部品を好適に実装することができる。
対応図面:図23~図25
[特徴27]
特徴27の遊技機は、
前記第1挿通孔及び前記第2挿通孔は同一径の丸孔である、
ことを特徴としている。
この特徴によれば、電子回路基板に第1挿通孔を形成する工程と第2挿通孔を形成する工程とを共通化することができるので、電子回路基板の低コスト化を図ることができる。@対応図面:図22~図25
本発明のパチンコ遊技機1を実施するための形態を実施例に基づいて以下に説明する。
(パチンコ遊技機1の構成等)
図1は、パチンコ遊技機1の正面図であり、主要部材の配置レイアウトを示す。パチンコ遊技機(遊技機)1は、大別して、遊技盤面を構成する遊技盤(ゲージ盤)2と、遊技盤2を支持固定する遊技機用枠(台枠)3とから構成されている。遊技盤2には、遊技領域が形成され、この遊技領域には、遊技媒体としての遊技球が、所定の打球発射装置から発射されて打ち込まれる。
尚、特別図柄の「可変表示」とは、例えば、複数種類の特別図柄を変動可能に表示することである(後述の他の図柄についても同じ)。変動としては、複数の図柄の更新表示、複数の図柄のスクロール表示、1以上の図柄の変形、1以上の図柄の拡大/縮小などがある。特別図柄や後述の普通図柄の変動では、複数種類の特別図柄又は普通図柄が更新表示される。後述の飾り図柄の変動では、複数種類の飾り図柄がスクロール表示又は更新表示されたり、1以上の飾り図柄が変形や拡大/縮小されたりする。尚、変動には、ある図柄を点滅表示する態様も含まれる。可変表示の最後には、表示結果として所定の特別図柄が停止表示(導出または導出表示などともいう)される(後述の他の図柄の可変表示についても同じ)。尚、可変表示を変動表示、変動と表現する場合がある。
尚、第1特別図柄表示装置4Aにおいて可変表示される特別図柄を「第1特図」ともいい、第2特別図柄表示装置4Bにおいて可変表示される特別図柄を「第2特図」ともいう。また、第1特図を用いた特図ゲームを「第1特図ゲーム」といい、第2特図を用いた特図ゲームを「第2特図ゲーム」ともいう。尚、特別図柄の可変表示を行う特別図柄表示装置は1種類であってもよい。
遊技盤2における遊技領域の中央付近には画像表示装置5が設けられている。画像表示装置5は、例えばLCD(液晶表示装置)や有機EL(Electro Luminescence)等から構成され、各種の演出画像を表示する。画像表示装置5は、プロジェクタおよびスクリーンから構成されていてもよい。画像表示装置5には、各種の演出画像が表示される。
例えば、画像表示装置5の画面上では、第1特図ゲームや第2特図ゲームと同期して、特別図柄とは異なる複数種類の装飾識別情報としての飾り図柄(数字などを示す図柄など)の可変表示が行われる。ここでは、第1特図ゲームまたは第2特図ゲームに同期して、「左」、「中」、「右」の各飾り図柄表示エリア5L、5C、5Rにおいて飾り図柄が可変表示(例えば上下方向のスクロール表示や更新表示)される。尚、同期して実行される特図ゲームおよび飾り図柄の可変表示を総称して単に可変表示ともいう。
また、画像表示装置5の表示画面(表示領域)左上には、第1保留記憶数(例えば、数字の「0」など)、第2保留記憶数(例えば、数字の「4」など)及び飾り図柄に対応する小図柄を表示するための表示エリア5Sが設けられ、飾り図柄の可変表示に対応して小図柄が可変表示される。
尚、第1保留記憶数、第2保留記憶数、保留表示、小図柄、パチンコ遊技機1に生じたエラー状態を示すエラー表示(図示略)や、遊技者に対し右打ち操作を促す右打ち報知画像や、時短残回数を示す時短残表示などについては、キャラクタなどの演出画像(オブジェクト画像)よりも手前側(上位レイヤ)に表示されることで、演出画像が重複して第1保留記憶数、第2保留記憶数、小図柄やエラー表示の視認性が低下することが防止される一方で、飾り図柄については、演出画像よりも奥側(下位レイヤ)に表示されることで、飾り図柄が重複して演出画像の視認性が低下することが防止されるようにしてもよい。
尚、上記小図柄は、第4図柄とも言う。第4図柄は、特別図柄(第1特別図柄、第2特別図柄)が可変表示していることを示す図柄として、例えば、画像表示装置5のような表示装置において常に視認可能な態様で一定の動作により可変表示される。第4図柄が可変表示されることにより、飾り図柄の可変表示を含む演出内容が画面上から一瞬消えるような演出が行われたり、可動体32が画像表示装置5の画面上の全部または一部を遮蔽するような演出が行われたりする等、飾り図柄が認識しにくくても、現在可変表示中の状態であるのか否かを認識することが可能となる。演出制御用CPU120は、第1可変表示開始コマンドを受信したことに基づいて、画像表示装置5を動作させることにより第1特別図柄に対応する第4図柄の可変表示を行う。また、演出制御用CPU120は、第2可変表示開始コマンドを受信したことに基づいて、画像表示装置5を動作させることにより第2特別図柄に対応する第4図柄の可変表示を行う。
画像表示装置5の画面下部には、実行が保留されている可変表示に対応する保留表示や、実行中の可変表示に対応するアクティブ表示を表示するための表示エリア(特図保留記憶表示エリア5U、アクティブ表示エリア5F)が設けられている。保留表示およびアクティブ表示を総称して可変表示に対応する可変表示対応表示ともいう。尚、本実施の形態では、第1特別図柄と第2特別図柄とに共通の特図保留記憶表示エリア5Uが設けられているが、第1特別図柄の実行が保留されている可変表示を表す第1保留表示が表示される第1特図保留記憶表示エリアと、第2特別図柄の実行が保留されている可変表示を表す第2保留表示が表示される第2特図保留記憶表示エリアと、が別々に設けられていてもよい。尚、本実施の形態において、特図保留記憶表示エリア5Uは、遊技状態が通常状態である場合は第1特別図柄に応じた保留表示を表示する表示エリアであり、遊技状態が時短状態や確変状態である場合は第2特別図柄に応じた保留表示を表示する表示エリアである。更にアクティブ表示エリア5F遊技状態が通常状態である場合は第1特別図柄に応じたアクティブ表示を表示する表示エリアであり、遊技状態が時短状態や確変状態である場合は第2特別図柄に応じたアクティブ表示を表示する表示エリアである。
遊技盤2の所定位置には、複数のLEDを含んで構成された第1保留表示器25Aと第2保留表示器25Bとが設けられている。第1保留表示器25Aは、LEDの点灯個数によって、第1保留記憶数を表示する。第2保留表示器25Bは、LEDの点灯個数によって、第2保留記憶数を表示する。
画像表示装置5の下方には入賞球装置6Aが設けられており、該入賞球装置6Aの右側方には、可変入賞球装置6Bが設けられている。
入賞球装置6Aは、例えば所定の玉受部材によって常に遊技球が進入可能な一定の開放状態に保たれる第1始動入賞口を形成する。第1始動入賞口に遊技球が進入したときには、所定個(例えば3個)の賞球が払い出されるとともに、第1特図ゲームが開始され得る。
可変入賞球装置6B(普通電動役物)は、ソレノイド81(図2参照)によって閉鎖状態と開放状態とに変化する第2始動入賞口を形成する。可変入賞球装置6Bは、例えば、開閉可能な可動片を有する電動役物を備え、ソレノイド81がオフ状態であるときに可動片が起立位置となることにより、第2始動入賞口に遊技球が進入しない閉鎖状態になる(第2始動入賞口が閉鎖状態になるともいう。)。その一方で、可変入賞球装置6Bは、ソレノイド81がオン状態であるときに可動片が傾倒位置となることにより、第2始動入賞口に遊技球が進入できる開放状態になる(第2始動入賞口が開放状態になるともいう。)。第2始動入賞口に遊技球が進入したときには、所定個(例えば3個)の賞球が払い出されるとともに、第2特図ゲームが開始され得る。尚、可変入賞球装置6Bは、閉鎖状態と開放状態とに変化するものであれば上記のものに限定されない。
遊技盤2の所定位置(図1に示す例では、遊技領域の左下方3箇所と可変入賞球装置6Bの上方1箇所)には、所定の玉受部材によって常に一定の開放状態に保たれる一般入賞口10が設けられる。この場合には、一般入賞口10のいずれかに進入したときには、所定個数(例えば10個)の遊技球が賞球として払い出される。
入賞球装置6Aと可変入賞球装置6Bとの間には、大入賞口を有する第1特別可変入賞球装置7A及び第2特別可変入賞球装置7Bが設けられている。第1特別可変入賞球装置7Aは、ソレノイド82(図2参照)によって開閉駆動される大入賞口扉を備え、その大入賞口扉によって開放状態と閉鎖状態とに変化する特定領域としての第1大入賞口を形成し、第2特別可変入賞球装置7Bは、ソレノイド83(図2参照)によって開閉駆動される大入賞口扉を備え、その大入賞口扉によって開放状態と閉鎖状態とに変化する特定領域としての第2大入賞口を形成する。
第1特別可変入賞球装置7Aでは、大入賞口扉用(特別電動役物用)のソレノイド82がオフ状態であるときに大入賞口扉が第1大入賞口を閉鎖状態として、遊技球が第1大入賞口に進入(通過)できなくなる。その一方で、第1特別可変入賞球装置7Aでは、大入賞口扉用のソレノイド82がオン状態であるときに大入賞口扉が第1大入賞口を開放状態として、遊技球が第1大入賞口に進入しやすくなる。
同じく、第2特別可変入賞球装置7Bでは、大入賞口扉用(特別電動役物用)のソレノイド83がオフ状態であるときに大入賞口扉が第2大入賞口を閉鎖状態として、遊技球が第2大入賞口に進入(通過)できなくなる。その一方で、第2特別可変入賞球装置7Bでは、大入賞口扉用のソレノイド83がオン状態であるときに大入賞口扉が第2大入賞口を開放状態として、遊技球が第2大入賞口に進入しやすくなる。
第1大入賞口に進入した遊技球は第1カウントスイッチ23(図2参照)によって検出されるようになっており、第2大入賞口に進入した遊技球は第2カウントスイッチ24(図2参照)によって検出されるようになっている。これら第1カウントスイッチ23や第2カウントスイッチ24によって遊技球が検出された場合、つまり、大入賞口に遊技球が進入したときには、所定個数(例えば15個)の遊技球が賞球として払い出される。大入賞口に遊技球が進入したときには、例えば第1始動入賞口や第2始動入賞口および一般入賞口10に遊技球が進入したときよりも多くの賞球が払い出される。
一般入賞口10を含む各入賞口に遊技球が進入することを「入賞」ともいう。特に、始動口(第1始動入賞口、第2始動入賞口)への入賞を始動入賞ともいう。
遊技盤2の所定位置(図1に示す例では、遊技領域の左下方)には、普通図柄表示器20が設けられている。一例として、普通図柄表示器20は、7セグメントのLEDなどからなり、特別図柄とは異なる複数種類の普通識別情報としての普通図柄の可変表示を行う。普通図柄は、「0」~「9」を示す数字や「-」などの点灯パターンなどにより表される。普通図柄には、LEDを全て消灯したパターンが含まれてもよい。このような普通図柄の可変表示は、普図ゲームともいう。
画像表示装置5の右方には、遊技球が通過可能な通過ゲート41が設けられている。遊技球が通過ゲート41を通過したことに基づき、普図ゲームが実行される。
普通図柄表示器20の下方には、普図保留表示器25Cが設けられている。普図保留表示器25Cは、例えば4個のLEDを含んで構成され、実行が保留されている普図ゲームの数である普図保留記憶数をLEDの点灯個数により表示する。
遊技盤2の表面には、上記の構成以外にも、遊技球の流下方向や速度を変化させる風車および多数の障害釘が設けられている。遊技領域の最下方には、いずれの入賞口にも進入しなかった遊技球が取り込まれるアウト口が設けられている。
尚、本実施の形態における遊技領域は、画像表示装置5の左方に形成された領域であって、遊技球が流下することによってこれら遊技球が一般入賞口10及び入賞球装置6Aが形成する第1始動入賞口に入賞可能な左遊技領域2Lと、画像表示装置5の右方に形成された領域であって、遊技球が流下することによってこれら遊技球が、可変入賞球装置6Bが形成する第2始動入賞口、特別可変入賞球装置7が形成する第1大入賞口や第2大入賞口に入賞可能且つ通過ゲート41を通過可能な右遊技領域2Rと、から構成されている。
尚、本実施の形態における通常状態は、遊技者が主に左遊技領域2Lに向けて遊技球を打ち出す遊技状態であり、本実施の形態における時短状態、確変状態、大当り遊技状態は、遊技者が右遊技領域2Rに向けて遊技球を打ち出す遊技状態である。
遊技機用枠3の左右上部位置には、効果音等を再生出力するためのスピーカ8L、8Rが設けられている。遊技機用枠3における画像表示装置5の上方位置にはメインランプ9aが設けられており、該メインランプ9aの左右には、遊技領域を包囲するようにサイドランプ9bが設けられており、遊技盤2の下方には、ボタンランプ9eが設けられている。これら遊技機用枠3に設けられるメインランプ9a、サイドランプ9b及びボタンランプ9eは「枠ランプ」とも称される。
遊技盤2の所定位置(図1では画像表示装置5の上方位置)には、演出に応じて動作する可動体32が設けられ、可動体32には、可動体ランプ9dが設けられている。また、遊技盤2における特別可変入賞球装置7の近傍位置にはアタッカランプ9cが設けられ、遊技盤2の左側には装飾ランプ9fが設けられている。これら遊技盤2に設けられるアタッカランプ9c、可動体ランプ9d、装飾ランプ9fは「盤ランプ」とも称される。また、これらメインランプ9a、サイドランプ9b、アタッカランプ9c、可動体ランプ9d、ボタンランプ9e、装飾ランプ9fとは纏めて遊技効果ランプ9と呼称する場合がある。尚、これらメインランプ9a、サイドランプ9b、アタッカランプ9c、可動体ランプ9d、ボタンランプ9e、装飾ランプ9fは、LEDを含んで構成されている。また、各種ランプについては後述する。
遊技機用枠3の右下部位置には、遊技球を打球発射装置により遊技領域に向けて発射するために遊技者等によって操作される打球操作ハンドル(操作ノブ)30が設けられている。
遊技領域の下方における遊技機用枠3の所定位置には、賞球として払い出された遊技球や所定の球貸機により貸し出された遊技球を、打球発射装置へと供給可能に保持(貯留)する打球供給皿(上皿)が設けられている。尚、遊技機用枠3には、上皿とは別に、上皿満タン時に賞球が払い出される払出部(打球供給皿)を設けてもよい。
遊技領域の下方における遊技機用枠3の所定位置には、遊技者が把持して傾倒操作が可能なスティックコントローラ31Aが取り付けられている。スティックコントローラ31Aには、遊技者が押下操作可能なトリガボタンが設けられている。スティックコントローラ31Aに対する操作は、コントローラセンサユニット35A(図2参照)により検出される。
遊技領域の下方における遊技機用枠3の所定位置には、遊技者が押下操作などにより所定の指示操作を可能なプッシュボタン31Bが設けられている。プッシュボタン31Bに対する操作は、プッシュセンサ35B(図2参照)により検出される。
パチンコ遊技機1では、遊技者の動作(操作等)を検出する検出手段として、スティックコントローラ31Aやプッシュボタン31Bが設けられるが、これら以外の検出手段が設けられていてもよい。
(遊技の進行の概略)
パチンコ遊技機1が備える打球操作ハンドル30への遊技者による回転操作により、遊技球が遊技領域に向けて発射される。遊技球が通過ゲート41を通過すると、普通図柄表示器20による普図ゲームが開始される。尚、前回の普図ゲームの実行中の期間等に遊技球が通過ゲート41を通過した場合(遊技球が通過ゲート41を通過したが当該通過に基づく普図ゲームを直ちに実行できない場合)には、当該通過に基づく普図ゲームは所定の上限数(例えば4)まで保留される。
この普図ゲームでは、特定の普通図柄(普図当り図柄)が停止表示されれば、普通図柄の表示結果が「普図当り」となる。その一方、確定普通図柄として、普図当り図柄以外の普通図柄(普図はずれ図柄)が停止表示されれば、普通図柄の表示結果が「普図はずれ」となる。「普図当り」となると、可変入賞球装置6Bを所定期間開放状態とする開放制御が行われる(第2始動入賞口が開放状態になる)。
入賞球装置6Aに形成された第1始動入賞口に遊技球が進入すると、第1特別図柄表示装置4Aによる第1特図ゲームが開始される。
可変入賞球装置6Bに形成された第2始動入賞口に遊技球が進入すると、第2特別図柄表示装置4Bによる第2特図ゲームが開始される。
尚、特図ゲームの実行中の期間や、後述する大当り遊技状態に制御されている期間に、遊技球が始動入賞口へ進入(入賞)した場合(始動入賞が発生したが当該始動入賞に基づく特図ゲームを直ちに実行できない場合)には、当該進入に基づく特図ゲームは所定の上限数(例えば4)までその実行が保留される。
特図ゲームにおいて、確定特別図柄として特定の特別図柄(大当り図柄、例えば「7」、後述の大当り種別に応じて実際の図柄は異なる。)が停止表示されれば、「大当り」となり、大当り図柄とは異なる特別図柄(はずれ図柄、例えば「-」)が停止表示されれば「はずれ」となる。
特図ゲームでの表示結果が「大当り」になった後には、遊技者にとって有利な有利状態として大当り遊技状態に制御される。
大当り遊技状態では、特別可変入賞球装置7により形成される第1大入賞口や第2大入賞口が所定の態様で開放状態となる。当該開放状態は、所定期間(例えば29秒間や1.8秒間)の経過タイミングと、大入賞口に進入した遊技球の数が所定個数(例えば9個)に達するまでのタイミングと、のうちのいずれか早いタイミングまで継続される。前記所定期間は、1ラウンドにおいて大入賞口を開放することができる上限期間であり、以下、開放上限期間ともいう。このように大入賞口が開放状態となる1のサイクルをラウンド(ラウンド遊技)という。大当り遊技状態では、当該ラウンドが所定の上限回数(10回や6回等)に達するまで繰り返し実行可能となっている。
大当り遊技状態においては、遊技者は、遊技球を大入賞口に進入させることで、賞球を得ることができる。従って、大当り遊技状態は、遊技者にとって有利な状態である。大当り遊技状態におけるラウンド数が多い程、また、開放上限期間が長い程遊技者にとって有利となる。
尚、「大当り」には、大当り種別が設定されている。例えば、大入賞口の開放態様(ラウンド数や開放上限期間)や、大当り遊技状態後の遊技状態(通常状態、時短状態、確変状態など)を複数種類用意し、これらに応じて大当り種別が設定されている。大当り種別として、多くの賞球を得ることができる大当り種別や、賞球の少ない大当り種別、または、ほとんど賞球を得ることができない大当り種別が設けられていてもよい。
大当り遊技状態が終了した後は、上記大当り種別に応じて、時短状態や確変状態に制御されることがある。
時短状態では、平均的な特図変動時間(特図を変動させる期間)を通常状態よりも短縮させる制御(時短制御)が実行される。時短状態では、平均的な普図変動時間(普図を変動させる期間)を通常状態よりも短縮させたり、普図ゲームで「普図当り」となる確率を通常状態よりも向上させる等により、第2始動入賞口に遊技球が進入しやすくなる制御(高開放制御、高ベース制御)も実行される。時短状態は、特別図柄(特に第2特別図柄)の変動効率が向上する状態であるので、遊技者にとって有利な状態である。
確変状態(確率変動状態)では、時短制御に加えて、表示結果が「大当り」となる確率が通常状態よりも高くなる確変制御が実行される。確変状態は、特別図柄の変動効率が向上することに加えて「大当り」となりやすい状態であるので、遊技者にとってさらに有利な状態である。
時短状態や確変状態は、所定回数の特図ゲームが実行されたことと、次回の大当り遊技状態が開始されたこと等といった、いずれか1つの終了条件が先に成立するまで継続する。所定回数の特図ゲームが実行されたことが終了条件となるものを、回数切り(回数切り時短、回数切り確変等)ともいう。
通常状態とは、遊技者にとって有利な大当り遊技状態等の有利状態、時短状態、確変状態等の特別状態以外の遊技状態のことであり、普図ゲームにおける表示結果が「普図当り」となる確率および特図ゲームにおける表示結果が「大当り」となる確率などのパチンコ遊技機1が、パチンコ遊技機1の初期設定状態(例えばシステムリセットが行われた場合のように、電源投入後に所定の復帰処理を実行しなかったとき)と同一に制御される状態である。
確変制御が実行されている状態を高確状態、確変制御が実行されていない状態を低確状態ともいう。時短制御が実行されている状態を高ベース状態、時短制御が実行されていない状態を低ベース状態ともいう。これらを組み合わせて、時短状態は低確高ベース状態、確変状態は高確高ベース状態、通常状態は低確低ベース状態などともいわれる。高確状態かつ低ベース状態は高確低ベース状態ともいう。
尚、本実施の形態では、大当り種別に応じて特定ラウンド(例えば、6ラウンド目)において開放態様となる大入賞口が異なっており、該特定ラウンドにおいて第2入賞口が開放態様となる大当り種別においては、遊技球が第2大入賞口に進入する、つまり、第2カウントスイッチ24によって検出されたことにもとづいて大当り遊技終了後に遊技状態が確変状態(高確高ベース状態)に制御されるようになっている。
(演出の進行など)
パチンコ遊技機1では、遊技の進行に応じて種々の演出(遊技の進行状況を報知したり、遊技を盛り上げたりする演出)が実行される。当該演出について以下説明する。尚、当該演出は、画像表示装置5に各種の演出画像を表示することによって行われるが、当該表示に加えて、または当該表示に代えて、スピーカ8L、8Rからの音声出力、遊技効果ランプ9の点灯や消灯、可動体32の動作、あるいは、これらの一部または全部を含む任意の演出装置を用いた演出として行われてもよい。
遊技の進行に応じて実行される演出として、画像表示装置5に設けられた「左」、「中」、「右」の飾り図柄表示エリア5L、5C、5Rでは、第1特図ゲームまたは第2特図ゲームが開始されることに対応して、飾り図柄の可変表示が開始される。第1特図ゲームや第2特図ゲームにおいて表示結果(確定特別図柄ともいう。)が停止表示されるタイミングでは、飾り図柄の可変表示の表示結果となる確定飾り図柄(3つの飾り図柄の組合せ)も停止表示(導出)される。
飾り図柄の可変表示が開始されてから終了するまでの期間では、飾り図柄の可変表示の態様が所定のリーチ態様となる(リーチが成立する)ことがある。ここで、リーチ態様とは、画像表示装置5の画面上にて停止表示された飾り図柄が後述の大当り組合せの一部を構成しているときに未だ停止表示されていない飾り図柄については可変表示が継続している態様などのことである。
また、飾り図柄の可変表示中に上記リーチ態様となったことに対応してリーチ演出が実行される。パチンコ遊技機1では、演出態様に応じて表示結果(特図ゲームの表示結果や飾り図柄の可変表示の表示結果)が「大当り」となる割合(大当り信頼度、大当り期待度とも呼ばれる。)が異なる複数種類のリーチ演出が実行される。リーチ演出には、例えば、ノーマルリーチと、ノーマルリーチよりも大当り信頼度の高いスーパーリーチと、がある。
特図ゲームの表示結果が「大当り」となるときには、画像表示装置5の画面上において、飾り図柄の可変表示の表示結果として、予め定められた大当り組合せとなる確定飾り図柄が導出される(飾り図柄の可変表示の表示結果が「大当り」となる)。一例として、「左」、「中」、「右」の飾り図柄表示エリア5L、5C、5Rにおける所定の有効ライン上に同一の飾り図柄(例えば、「7」等)が揃って停止表示される。
特図ゲームの表示結果が「はずれ」となる場合には、飾り図柄の可変表示の態様がリーチ態様とならずに、飾り図柄の可変表示の表示結果として、非リーチ組合せの確定飾り図柄(「非リーチはずれ」ともいう。)が停止表示される(飾り図柄の可変表示の表示結果が「非リーチはずれ」となる)ことがある。また、表示結果が「はずれ」となる場合には、飾り図柄の可変表示の態様がリーチ態様となった後に、飾り図柄の可変表示の表示結果として、大当り組合せでない所定のリーチ組合せ(「リーチはずれ」ともいう。)の確定飾り図柄が停止表示される(飾り図柄の可変表示の表示結果が「リーチはずれ」となる)こともある。
パチンコ遊技機1が実行可能な演出には、上記の可変表示対応表示(保留表示やアクティブ表示)を表示することも含まれる。また、他の演出として、例えば、大当り信頼度を予告する予告演出等が飾り図柄の可変表示中に実行される。予告演出には、実行中の可変表示における大当り信頼度を予告する予告演出や、実行前の可変表示(実行が保留されている可変表示)における大当り信頼度を予告する先読予告演出がある。先読予告演出として、可変表示対応表示(保留表示やアクティブ表示)の表示態様を通常とは異なる態様に変化させる演出が実行されるようにしてもよい。
また、画像表示装置5において、飾り図柄の可変表示中に飾り図柄を一旦仮停止させた後に可変表示を再開させることで、1回の可変表示を擬似的に複数回の可変表示のように見せる擬似連演出を実行するようにしてもよい。
大当り遊技状態中にも、大当り遊技状態を報知する大当り中演出が実行される。大当り中演出としては、ラウンド数を報知する演出や、大当り遊技状態の価値が向上することを示す昇格演出が実行されてもよい。
また、例えば特図ゲーム等が実行されていないときには、画像表示装置5にデモ(デモンストレーション)画像が表示される(客待ちデモ演出が実行される)。
(基板構成1)
パチンコ遊技機1には、例えば図2に示すような遊技制御基板11、演出制御基板12、音声制御基板13、ランプ制御基板14、中継基板15などが搭載されている。その他にも、パチンコ遊技機1の背面には、例えば払出制御基板、情報端子基板、発射制御基板などといった、各種の基板が配置されている。さらには、電源基板17も搭載されている。各種制御基板は、導体パターンが形成されて電気部品を実装可能なプリント配線板などの電子回路基板だけでなく、電子回路基板に電気部品が実装されて特定の電気的機能を実現するように構成された電子回路実装基板を含む概念である。
電源基板17には、電源スイッチ91が接続されており、該電源スイッチ91を操作する(ON状態にする)ことによって、商用電源などの外部電源におけるAC100Vといった交流電源からの電力を、電源基板17から遊技制御基板11や演出制御基板12などの各種制御基板を含めた電気部品に供給可能である。電源基板17は、例えば交流(AC)を直流(DC)に変換するための整流回路、所定の直流電圧を特定の直流電圧(例えば直流12Vや直流5Vなど)に変換するための電源回路などを備えている。
遊技制御基板11は、メイン側の制御基板であり、パチンコ遊技機1における上記遊技の進行(特図ゲームの実行(保留の管理を含む)、普図ゲームの実行(保留の管理を含む)、大当り遊技状態、遊技状態など)を制御する機能を有する。遊技制御基板11は、遊技制御用マイクロコンピュータ100、スイッチ回路110、出力回路111などを有する。
遊技制御基板11に搭載された遊技制御用マイクロコンピュータ100は、例えば1チップのマイクロコンピュータであり、ROM(Read Only Memory)101と、RAM(Random Access Memory)102と、CPU(Central Processing Unit)103と、乱数回路104と、I/O(Input/Output port)105と、リアルタイムクロック106と、を備える。
CPU103は、ROM101に記憶されたプログラムを実行することにより、遊技の進行を制御する処理(遊技制御基板11の機能を実現する処理)を行う。このとき、ROM101が記憶する各種データ(後述の変動パターン、後述の演出制御コマンド、後述の各種決定を行う際に参照される各種テーブルなどのデータ)が用いられ、RAM102がメインメモリとして使用される。RAM102は、その一部または全部がパチンコ遊技機1に対する電力供給が停止しても、所定期間記憶内容が保存されるバックアップRAMとなっている。尚、ROM101に記憶されたプログラムの全部または一部をRAM102に展開して、RAM102上で実行するようにしてもよい。
乱数回路104は、遊技の進行を制御するときに使用される各種の乱数値(遊技用乱数)を示す数値データを更新可能にカウントする。遊技用乱数は、CPU103が所定のコンピュータプログラムを実行することで更新されるもの(ソフトウェアで更新されるもの)であってもよい。
I/O105は、例えば各種信号(後述の検出信号)が入力される入力ポートと、各種信号(第1特別図柄表示装置4A、第2特別図柄表示装置4B、普通図柄表示器20、第1保留表示器25A、第2保留表示器25B、普図保留表示器25Cなどを制御(駆動)する信号、ソレノイド駆動信号)を伝送するための出力ポートとを含んで構成される。
スイッチ回路110は、遊技球検出用の各種スイッチ(ゲートスイッチ21、始動口スイッチ(第1始動口スイッチ22Aおよび第2始動口スイッチ22B)、第1カウントスイッチ23、第2カウントスイッチ24)からの検出信号(遊技球が通過または進入してスイッチがオンになったことを示す検出信号など)を取り込んで遊技制御用マイクロコンピュータ100に伝送する。検出信号の伝送により、遊技球の通過または進入が検出されたことになる。
スイッチ回路110には、電源基板17からのリセット信号、電源断信号、クリア信号が取り込まれて遊技制御用マイクロコンピュータ100に伝送される。リセット信号は、遊技制御用マイクロコンピュータ100などの制御回路を動作停止状態とするための動作停止信号であり、電源監視回路、ウォッチドッグタイマ内蔵IC、システムリセットICのいずれかを用いて出力可能であればよい。電源断信号は、パチンコ遊技機1において用いられる所定電源電圧が所定値を超えるとオフ状態となり、所定電源電圧が所定値以下になった期間が電断基準時間以上まで継続したときにオン状態となる。クリア信号は、例えば電源基板17に設けられたクリアスイッチ92に対する押下操作などに応じてオン状態となる。
出力回路111は、遊技制御用マイクロコンピュータ100からのソレノイド駆動信号(例えば、ソレノイド81やソレノイド82、83をオンする信号など)を、普通電動役物用のソレノイド81や大入賞口扉用のソレノイド82、83に伝送する。
また、本実施の形態におけるパチンコ遊技機1には、図示しない払出制御基板も設けられている。払出制御基板には、払出信号を受信したことにもとづいて所定球数(例えば、3球、5球、10球、15球など)の遊技球を遊技者に払い出すために駆動される払出装置と、払出装置にて払出された遊技球が通過する払出通路内に設けられた遊技球検出センサと、が接続されており、該遊技球検出センサから受信する遊技球検出信号の態様に応じて払出装置の駆動を停止することが可能となっている。
また、払出制御基板には、遊技者による操作量を検知するためのハンドルセンサと、遊技者が打球操作ハンドル30を把持していることを検出するタッチリング(タッチセンサ)と、が接続されており、これらのセンサ類から入力された信号に基づいて、払出制御基板は、遊技球を遊技盤2に発射することが可能な発射装置を制御する。また、タッチリングが検出されているか否かを示す信号、発射装置により遊技球が発射されたことを示す信号が払出制御基板から遊技制御基板11の遊技制御用マイクロコンピュータ100に入力される。
遊技制御基板11(遊技制御用マイクロコンピュータ100)は、遊技の進行の制御の一部として、遊技の進行に応じて演出制御コマンド(遊技の進行状況等を指定(通知)するコマンド)を演出制御基板12に供給する。遊技制御基板11から出力された演出制御コマンドは、中継基板15により中継され、演出制御基板12に供給される。当該演出制御コマンドには、例えば遊技制御基板11における各種の決定結果(例えば、特図ゲームの表示結果(大当り種別を含む。)、特図ゲームを実行する際に使用される変動パターン(詳しくは後述))、遊技の状況(例えば、可変表示の開始や終了、大入賞口の開放状況、入賞の発生、保留記憶数、遊技状態)、エラーの発生等を指定するコマンド等が含まれる。
演出制御基板12は、遊技制御基板11とは独立したサブ側の制御基板であり、演出制御コマンドを受信し、受信した演出制御コマンドに基づいて演出(遊技の進行に応じた種々の演出であり、可動体32の駆動、エラー報知、電断復旧の報知等の各種報知を含む)を実行する機能を有する。
演出制御基板12には、演出制御用CPU120と、ROM121と、RAM122と、表示制御部123と、乱数回路124と、I/O125とが搭載されている。
演出制御用CPU120は、ROM121に記憶されたプログラムを実行することにより、表示制御部123とともに演出を実行するための処理(演出制御基板12の上記機能を実現するための処理であり、実行する演出の決定等を含む)を行う。このとき、ROM121が記憶する各種データ(各種テーブルなどのデータ)が用いられ、RAM122がメインメモリとして使用される。
演出制御用CPU120は、コントローラセンサユニット35Aやプッシュセンサ35Bからの検出信号(遊技者による操作を検出したときに出力される信号であり、操作内容を適宜示す信号)に基づいて演出の実行を表示制御部123に指示することもある。
表示制御部123は、VDP(Video Display Processor)、CGROM(Character Generator ROM)、VRAM(Video RAM)などを備え、演出制御用CPU120からの演出の実行指示に基づき、演出を実行する。
表示制御部123は、演出制御用CPU120からの演出の実行指示に基づき、実行する演出に応じた映像信号を画像表示装置5に供給することで、演出画像を画像表示装置5に表示させる。また、表示レジスタにて指定されているVRAM領域の表示画像作成領域の画像データをビデオ信号として出力する表示処理を行う。本実施の形態では、Vブランク毎に表示画像作成領域及び描画領域が切り替わる。このため、あるVブランクにおいて描画領域として割り当てられた領域の描画が行われるとともに、次のVブランクにおいては、表示画像作成領域に切り替わるので、前のVブランクにおいて描画された画像データが表示出力されることとなり、その間も他方の領域で描画が行われることとなる。
表示制御部123は、更に、演出画像の表示に同期した音声出力や、遊技効果ランプ9の点灯/消灯を行うため、音指定信号(出力する音声を指定する信号)を音声制御基板13に供給したり、ランプ信号(ランプの点灯/消灯態様を指定する信号)をランプ制御基板14に供給したりする。また、表示制御部123は、可動体32を動作させる信号を当該可動体32または当該可動体32を駆動する駆動回路に供給する。
音声制御基板13は、スピーカ8L、8Rを駆動する各種回路を搭載しており、当該音指定信号に基づきスピーカ8L、8Rを駆動し、当該音指定信号が指定する音声をスピーカ8L、8Rから出力させる。
ランプ制御基板14は、遊技効果ランプ9を駆動する各種回路を搭載しており、当該ランプ信号に基づき遊技効果ランプ9を駆動し、当該ランプ信号が指定する態様で遊技効果ランプ9を点灯/消灯する。このようにして、表示制御部123は、音声出力、ランプの点灯/消灯を制御する。
尚、音声出力、ランプの点灯/消灯の制御(音指定信号やランプ信号の供給等)、可動体32の制御(可動体32を動作させる信号の供給等)は、演出制御用CPU120が実行するようにしてもよい。
乱数回路124は、各種演出を実行するために使用される各種の乱数値(演出用乱数)を示す数値データを更新可能にカウントする。演出用乱数は、演出制御用CPU120が所定のコンピュータプログラムを実行することで更新されるもの(ソフトウェアで更新されるもの)であってもよい。
演出制御基板12に搭載されたI/O125は、例えば遊技制御基板11などから伝送された演出制御コマンドを取り込むための入力ポートと、各種信号(映像信号、音指定信号、ランプ信号)を伝送するための出力ポートとを含んで構成される。
演出制御基板12、音声制御基板13、ランプ制御基板14といった、遊技制御基板11以外の基板をサブ基板ともいう。パチンコ遊技機1のようにサブ基板が機能別に複数設けられていてもよいし、1のサブ基板が複数の機能を有するように構成してもよい。
図3(A)は、本実施の形態で用いられる演出制御コマンドの内容の一例を示す説明図である。演出制御コマンドは、例えば2バイト構成であり、1バイト目はMODE(コマンドの分類)を示し、2バイト目はEXT(コマンドの種類)を表す。MODEデータの先頭ビット(ビット7)は必ず「0」とされ、EXTデータの先頭ビットは「0」とされる。尚、図3(A)に示されたコマンド形態は一例であって、他のコマンド形態を用いてもよい。また、この例では、制御コマンドが2つの制御信号で構成されることになるが、制御コマンドを構成する制御信号数は、1であってもよいし、3以上の複数であってもよい。
図3(A)に示す例において、コマンド8001Hは、第1特別図柄表示装置4Aにおける第1特図を用いた特図ゲームにおける可変表示の開始を指定する第1可変表示開始コマンドである。コマンド8002Hは、第2特別図柄表示装置4Bにおける第2特図を用いた特図ゲームにおける可変表示の開始を指定する第2可変表示開始コマンドである。コマンド81XXHは、特図ゲームにおける特別図柄の可変表示に対応して画像表示装置5における「左」、「中」、「右」の各飾り図柄表示エリア5L,5C,5Rで可変表示される飾り図柄(演出図柄ともいう)などの変動パターン(変動時間(可変表示時間))を指定する変動パターン指定コマンドである。ここで、XXHは不特定の16進数であることを示し、演出制御コマンドによる指示内容に応じて任意に設定される値であればよい。尚、変動パターン指定コマンドでは、指定する変動パターンなどに応じて、異なるEXTデータが設定される。
コマンド8CXXHは、可変表示結果指定コマンドであり、特別図柄や飾り図柄などの可変表示結果を指定する演出制御コマンドである。可変表示結果指定コマンドでは、例えば図3(B)に示すように、可変表示結果(変動表示結果ともいう)が「はずれ」であるか「大当り」であるかの決定結果(事前決定結果)や、可変表示結果が「大当り」となる場合の大当り種別を複数種類のいずれとするかの決定結果(大当り種別決定結果)に応じて、異なるEXTデータが設定される。
可変表示結果指定コマンドでは、例えば、図3(B)に示すように、コマンド8C00Hは、可変表示結果が「はずれ」となる旨の事前決定結果を示す第1可変表示結果指定コマンドである。コマンド8C01Hは、可変表示結果が「大当り」で大当り種別が「大当りA」となる旨の事前決定結果及び大当り種別決定結果を通知する第2可変表示結果指定コマンドである。コマンド8C02Hは、可変表示結果が「大当り」で大当り種別が「大当りB」となる旨の事前決定結果及び大当り種別決定結果を通知する第3可変表示結果指定コマンドである。コマンド8C03Hは、可変表示結果が「大当り」で大当り種別が「大当りC」となる旨の事前決定結果及び大当り種別決定結果を通知する第4可変表示結果指定コマンドである。
コマンド8F00Hは、画像表示装置5における「左」、「中」、「右」の各飾り図柄表示エリア5L,5C,5Rで飾り図柄の変動停止(確定)を指定する図柄確定コマンドである。コマンド95XXHは、パチンコ遊技機1における現在の遊技状態を指定する遊技状態指定コマンドである。遊技状態指定コマンドでは、例えばパチンコ遊技機1における現在の遊技状態に応じて、異なるEXTデータが設定される。具体的な一例として、コマンド9500Hを時短制御と確変制御がいずれも行われない遊技状態(低確低ベース状態、通常状態)に対応した第1遊技状態指定コマンドとし、コマンド9501Hを時短制御が行われる一方で確変制御は行われない遊技状態(低確高ベース状態、時短状態)に対応した第2遊技状態指定コマンドとし、コマンド9502Hを時短制御と確変制御とが行われる遊技状態(高確高ベース状態、確変状態)に対応した第3遊技状態指定コマンドとする。尚、高確高ベース状態は、単に「確変状態」と呼称する場合がある。
コマンドA0XXHは、大当り遊技の開始を示す演出画像の表示を指定する当り開始指定コマンド(「ファンファーレコマンド」ともいう)である。コマンドA1XXHは、大当り遊技状態において、大入賞口が開放状態となっている期間であることを通知する大入賞口開放中通知コマンドである。コマンドA2XXHは、大当り遊技状態において、大入賞口が開放状態から閉鎖状態に変化した期間であることを通知する大入賞口開放後通知コマンドである。コマンドA3XXHは、大当り遊技の終了時における演出画像の表示を指定する当り終了指定コマンドである。
当り開始指定コマンドや当り終了指定コマンドでは、例えば可変表示結果指定コマンドと同様のEXTデータが設定されることなどにより、事前決定結果や大当り種別決定結果に応じて異なるEXTデータが設定されてもよい。あるいは、当り開始指定コマンドや当り終了指定コマンドでは、事前決定結果及び大当り種別決定結果と設定されるEXTデータとの対応関係を、可変表示結果指定コマンドにおける対応関係とは異ならせるようにしてもよい。大入賞口開放中通知コマンドや大入賞口開放後通知コマンドでは、例えば、後述する大当り状態におけるラウンドの実行回数(例えば「0」~「10」)に対応して、異なるEXTデータが設定される。
コマンドB100Hは、入賞球装置6Aが形成する第1始動入賞口を通過(進入)した遊技球が第1始動口スイッチ22Aにより検出されて始動入賞(第1始動入賞)が発生したことに基づき、第1特別図柄表示装置4Aにおける第1特図を用いた特図ゲームを実行するための第1始動条件が成立したことを通知する第1始動口入賞指定コマンドである。コマンドB200Hは、可変入賞球装置6Bが形成する第2始動入賞口を通過(進入)した遊技球が第2始動口スイッチ22Bにより検出されて始動入賞(第2始動入賞)が発生したことに基づき、第2特別図柄表示装置4Bにおける第2特図を用いた特図ゲームを実行するための第2始動条件が成立したことを通知する第2始動口入賞指定コマンドである。コマンドB300Hは、特別可変入賞球装置7第1大入賞口や第2大入賞口を通過(進入)した遊技球が第1カウントスイッチ23や第2カウントスイッチ24により検出されて入賞が発生したことに基づき、15球の賞球が払い出されることを通知する大入賞口入賞指定コマンドである。
コマンドC1XXHは、特図保留記憶数を特定可能とするために、第1特図保留記憶数を通知する第1保留記憶数通知コマンドである。コマンドC2XXHは、特図保留記憶数を特定可能とするために、第2特図保留記憶数を通知する第2保留記憶数通知コマンドである。第1保留記憶数通知コマンドは、例えば第1始動入賞口を遊技球が通過(進入)して第1始動条件が成立したことにもとづいて、第1始動口入賞指定コマンドが送信されるときに、遊技制御基板11から演出制御基板12に対して送信される。第2保留記憶数通知コマンドは、例えば第2始動入賞口を遊技球が通過(進入)して第2始動条件が成立したことにもとづいて、第2始動口入賞指定コマンドが送信されるときに、遊技制御基板11から演出制御基板12に対して送信される。また、第1保留記憶数通知コマンドや第2保留記憶数通知コマンドは、第1開始条件と第2開始条件のいずれかが成立したとき(保留記憶数が減少したとき)に、特図ゲームの実行が開始されることなどに対応して送信されるようにしてもよい。
コマンドC4XXHおよびコマンドC6XXHは、入賞時判定結果の内容を示す演出制御コマンド(入賞時判定結果指定コマンド)である。このうち、コマンドC4XXHは、入賞時判定結果として、可変表示結果が「大当り」となるか否か及び大当り種別(確変や非確変や突確)の判定結果を示す図柄指定コマンドである。また、コマンドC6XXHは、入賞時判定結果として、変動パターン判定用の乱数値が、「非リーチ」、「スーパーリーチ」、「その他(ノーマルリーチ)」のいずれの変動パターンとなるかの判定結果を示す変動カテゴリコマンドである。
第1保留記憶数通知コマンドや第2保留記憶数通知コマンドに代えて、合計保留記憶数を通知する合計保留記憶数通知コマンドを送信するようにしてもよい。即ち、合計保留記憶数の増加(または減少)を通知するための合計保留記憶数通知コマンドが用いられてもよい。
コマンドD000Hは、大当り遊技状態において遊技球が第2大入賞口に入賞したこと、つまり、第2カウントスイッチ24によって遊技球が検出されたことを通知するためのV入賞通知コマンドである。以下、本実施の形態では、大当り遊技中での第2カウントスイッチ24による遊技球の検出を「V入賞」を記載する場合がある。本実施の形態における「V入賞」とは、当該入賞の発生した大当り遊技終了後の高ベース状態において、時短制御と確変制御の両方の制御が実行されること(高確高ベース状態に制御されること)を指す。
コマンド9F00Hは、客待ちデモンストレーション表示(客待ちデモ)の実行を指定するための客待ちデモ表示指定コマンドである。
尚、図3(A)に示すコマンドは一例であり、これらのコマンドの一部を有しないものであってもよいし、これらのコマンドに代えて異なるコマンドを用いてもよいし、これらのコマンドと異なるコマンドを追加してもよい。例えば、各入賞口に遊技球が入賞したことにもとづいて払い出される賞球数を特定可能とするための賞球数通知コマンドや、遊技球が通過ゲート41を通過したことを通知するためのゲート通過通知コマンドや、確変制御や時短制御が実行される残りの可変表示回数を通知する通知コマンド等を設けるようにしてもよい。
図4は、遊技制御基板11の側においてカウントされる乱数値を例示する説明図である。図4に示すように、遊技制御基板11の側において、特図表示結果判定用の乱数値MR1、大当り種別判定用の乱数値MR2、変動パターン種別判定用の乱数値MR3、変動パターン判定用の乱数値MR4、普図表示結果判定用の乱数値MR5、乱数値MR5の初期値判定用の乱数値MR6のそれぞれを示す数値データが、カウント可能に制御される。尚、遊技効果を高めるために、これら以外の乱数値が用いられてもよい。こうした遊技の進行を制御するために用いられる乱数は、遊技用乱数ともいう。
乱数回路104は、これらの乱数値MR1~MR6の一部または全部を示す数値データをカウントするものであればよい。CPU103は、例えば、図示しない遊技制御カウンタ設定部に設けられたランダムカウンタといった、乱数回路104とは異なるランダムカウンタを用いて、ソフトウェアによって各種の数値データを更新することで、乱数値MR1~MR6の一部を示す数値データをカウントするようにしてもよい。
特図表示結果判定用の乱数値MR1は、特図ゲームにおける特別図柄などの可変表示結果を「大当り」として大当り遊技状態に制御するか否かを決定するために用いられる乱数値であり、例えば「0」~「65536」の範囲の値をとる。大当り種別判定用の乱数値MR2は、可変表示結果を「大当り」とする場合における大当り種別を「大当りA」、「大当りB」、「大当りC」のいずれかに決定するために用いられる乱数値であり、例えば「0」~「99」の範囲の値をとる。
変動パターン種別判定用の乱数値MR3は、特別図柄や飾り図柄の可変表示における変動パターン種別を、「非リーチ」、「ノーマルリーチ」、「スーパーリーチ」のいずれかに決定するために用いられる乱数値であり、例えば「0」~「4095」の範囲の値をとる。
変動パターン判定用の乱数値MR4は、特別図柄や飾り図柄の可変表示における変動パターンを、予め用意された複数種類のいずれかに決定するために用いられる乱数値であり、例えば「0」~「255」の範囲の値をとる。
普図表示結果判定用の乱数値MR5は、普通図柄表示器20による普図ゲームにおける可変表示結果を「普図当り」とするか「普図はずれ」とするかなどの決定を行うために用いられる乱数値であり、例えば「3」~「13」の範囲の値をとる。
MR初期値判定用の乱数値MR6は、乱数値MR5の初期値の判定を行うために用いられる乱数値であり、例えば、「3」~「13」の範囲の値をとる。
図5は、ROM101に記憶される表示結果判定テーブルの構成例を示している。本実施の形態では、表示結果判定テーブルとして、第1特図と第2特図とで共通の表示結果判定テーブルを用いているが、本発明はこれに限定されるものではなく、第1特図と第2特図とで個別の表示結果判定テーブルを用いるようにしてもよい。
表示結果判定テーブルは、第1特別図柄表示装置4Aによる第1特図を用いた特図ゲームや第2特別図柄表示装置4Bによる第2特図を用いた特図ゲームにおいて可変表示結果となる確定特別図柄が導出表示される以前に、その可変表示結果を「大当り」として大当り遊技状態に制御するか否かを、特図表示結果判定用の乱数値MR1にもとづいて決定するために参照されるテーブルである。
表示結果判定テーブルでは、パチンコ遊技機1における遊技状態が通常状態または時短状態(低確状態)であるか、確変状態(高確状態)であるかに応じて、特図表示結果判定用の乱数値MR1と比較される数値(判定値)が、「大当り」や「はずれ」の特図表示結果に割り当てられている。
表示結果判定テーブルにおいて、特図表示結果判定用の乱数値MR1と比較される判定値を示すテーブルデータは、特図表示結果を「大当り」として大当り遊技状態に制御するか否かの決定結果に割り当てられる判定用データとなっている。表示結果判定テーブルでは、遊技状態が確変状態(高確状態)であるときに、通常状態または時短状態(低確状態)であるときよりも多くの判定値が、「大当り」の特図表示結果に割り当てられている。これにより、パチンコ遊技機1は時短状態(低確状態)であるときに特図表示結果を「大当り」として大当り遊技状態に制御すると決定される確率(本実施の形態では約1/300)に比べて、特図表示結果を「大当り」として大当り遊技状態に制御すると決定される確率が高くなる(本実施の形態では約1/30)。即ち、表示結果判定テーブルでは、パチンコ遊技機1における遊技状態が確変状態(高確状態)であるときに、通常状態や時短状態であるときに比べて大当り遊技状態に制御すると決定される確率が高くなるように、判定用データが大当り遊技状態に制御するか否かの決定結果に割り当てられている。
図6(A)は、ROM101に記憶される大当り種別判定テーブルの構成例を示している。本実施の形態における大当り種別判定テーブルは、特図表示結果を「大当り」として大当り遊技状態に制御すると決定されたときに、大当り種別判定用の乱数値MR2に基づき、大当り種別を複数種類のいずれかに決定するために参照されるテーブルである。大当り種別判定テーブルでは、特図ゲームにおいて可変表示(変動表示)が行われた特別図柄が第1特図(第1特別図柄表示装置4Aによる特図ゲーム)であるか第2特図(第2特別図柄表示装置4Bによる特図ゲーム)であるかに応じて、大当り種別判定用の乱数値MR2と比較される数値(判定値)が、や「大当りA」、「大当りB」、「大当りC」といった複数種類の大当り種別に割り当てられている。
ここで、本実施の形態における大当り種別について、図6(B)を用いて説明する。本実施の形態では、大当り種別として、大当り遊技状態の終了後において最大で100回の可変表示に亘って時短制御が実行される大当りA、大当りB、大当りCが設けられている。また、これら大当りA、大当りB、大当りCは、大当り遊技状態の6ラウンド目において遊技球が第2大入賞口に入賞(いわゆるV入賞)することによって、大当り遊技の終了後において最大で100回の可変表示に亘って確変制御が実行される大当りでもある。
「大当りA」による大当り遊技状態は、1ラウンド目~6ラウンド目に第1大入賞口を遊技者にとって有利な開放状態に変化させるラウンドが6回繰り返し実行される大当り(6ラウンド且つV入賞不能な大当り)遊技状態であり、「大当りB」による大当り遊技状態は、1ラウンド目~5ラウンド目に第1大入賞口を遊技者にとって有利な開放状態に変化させる一方で6ラウンド目に第2大入賞口を遊技者にとって有利な開放状態に変化させる大当り(6ランド且つV入賞可能な大当り)遊技状態であり、「大当りC」による大当り遊技状態は、1ラウンド目~5ラウンド目及び7ラウンド目~10ラウンド目に第1大入賞口を遊技者にとって有利な開放状態に変化させる一方で6ラウンド目に第2大入賞口を遊技者にとって有利な開放状態に変化させる大当り(10ランド且つV入賞可能な大当り)遊技状態である。
本実施の形態では、大当り遊技状態の終了後において少なくとも時短制御が実行されるので、該時短制御が実行されている間に大当りが発生することによって、大当り遊技状態の終了後に再度時短制御(及び確変制御)が実行され、大当り遊技状態が通常状態を介することなく連続的に発生する、いわゆる連荘状態となる。
尚、本実施の形態においては、大当り種別として大当りA~大当りCの3種類を設ける形態を例示しているが、本発明はこれに限定されるものではなく、大当り種別は2種類以下、または4種類以上設けてもよい。
また、図6(A)に示すように、大当り種別判定テーブルにおいては、可変表示される特図が第1特図であるか第2特図であるかに応じて、「大当りA」、「大当りB」、「大当りC」、の大当り種別に対する判定値の割当てが異なっている。即ち、可変表示される特図が第1特図である場合には、所定範囲の判定値(「0」~「49」の範囲の値)がラウンド数の少ない「大当りA」や「大当りB」の大当り種別に割り当てられる一方で、可変表示される特図が第2特図である場合には、「大当りA」や「大当りB」の大当り種別に対して判定値が割り当てられていない。このような設定により、第1特別図柄表示装置4Aによる第1特図を用いた特図ゲームにおいて大当り種別を複数種類のいずれかに決定する場合と、第2特別図柄表示装置4Bによる第2特図を用いた特図ゲームにおいて大当り種別を複数種類のいずれかに決定する場合とで、大当り種別をラウンド数の少ない「大当りA」や「大当りB」に決定する割合を、異ならせることができる。特に、第2特図を用いた特図ゲームでは大当り種別を「大当りA」や「大当りB」としてラウンド数の少ない大当り状態に制御すると決定されることがないので、例えば時短制御に伴う高開放制御により、可変入賞球装置6Bが形成する第2始動入賞口に遊技球が進入しやすい遊技状態において、得られる賞球が少ない大当り状態の頻発を回避して遊技興趣が低下してしまうことを防止できるようになっている。
(基板構成2)
遊技制御基板11には、図2及び図7に示すように、各種スイッチやセンサ等の遊技の進行に応じた入力状況を検出する複数の入力部品が接続されている。入力部品は、例えば、遊技者による操作を検出する検出スイッチ、遊技球やメダル等の遊技媒体の通過を検出する検出スイッチ、リールなどの遊技に用いられる可動物の位置を特定するセンサ、遊技者の有利度等の各種設定に用いられる検出スイッチ、ドアの開放や異常等を検出する検出スイッチなどである。
また、遊技制御基板11には、図7に示すように、これら入力部品からの入力信号を検出する入力回路(図2に示す入力回路111)が搭載されており、入力回路による入力部品からの入力信号の検出状況が特定される入力データが遊技制御用マイクロコンピュータ100に伝送されることで遊技制御用マイクロコンピュータ100による遊技の制御に用いられる。
また、遊技制御基板11には、図7に示すように、表示器やLED、モータ、ソレノイド等の遊技の進行に応じた出力制御を行う複数の出力部品が接続されている。出力部品は、例えば、抽選結果に応じた表示を行う表示器(図2に示す第1特別図柄表示装置4A、第2特別図柄表示装置4B等)、遊技の進行状況や遊技機の状態を表示する表示器、遊技者に対して操作態様を指示する表示器、遊技状態を示すLED、異常の発生を報知するLED、遊技に用いられる可動部を動作させるソレノイドなどである。
また、遊技制御基板11には、図7に示すように、遊技制御用マイクロコンピュータ100から伝送される出力データに基づいて対応する出力部品に対して出力信号を出力する出力回路が設けられており、遊技制御用マイクロコンピュータ100は、出力回路に出力データを伝送することにより、遊技の進行に応じた出力部品の制御を行う。
また、遊技制御用マイクロコンピュータ100と、入力回路(図2に示すスイッチ回路110)及び出力回路(図2に示す出力回路111)は、データバスを介して接続されており、入力回路から遊技制御用マイクロコンピュータ100への入力データの伝送及び遊技制御用マイクロコンピュータ100から出力回路への出力データの伝送は、共用のデータバスを介して行われる。
また、全ての入力回路が共用のデータバスを介して接続されているのではなく、一部の入力回路は、データバスを介すことなく直接遊技制御用マイクロコンピュータ100に接続され、共用のデータバスを介することなく入力回路から遊技制御用マイクロコンピュータ100への入力データが伝送されるようになっている。
尚、出力回路については、いずれも共用のデータバスを介して接続される構成であるが、一部の出力回路が、データバスを介すことなく直接遊技制御用マイクロコンピュータ100に接続され、共用のデータバスを介することなく遊技制御用マイクロコンピュータ100から出力回路へ出力データが伝送される構成でも良い。
また、データバスは、外部出力端子に接続されており、遊技制御用マイクロコンピュータ100からの出力データが外部出力信号として外部機器に対して出力されるようになっており、外部機器では、外部出力信号として出力された出力データを用いて遊技機の性能等を検査することが可能とされている。
遊技制御基板11は、一方の面に電子部品が実装され、他方の面には電子部品が実装されず、電子部品が備える端子がハンダ付けされる構成であり、以下では、電子部品が実装される面を実装面と呼び、電子部品が実装されず、電子部品が備える端子がハンダ付けされる面をハンダ面と呼ぶ。
図8は、本実施例における遊技制御基板11の実装面を示す図であり、図9は、本実施例における遊技制御基板11のハンダ面を示す図である。
図8及び図9に示すように、遊技制御基板11は、縦方向に延びる一対の短辺と横方向に延びる一対の長辺とからなる長方形状であり、絶縁性を有するプリント板によって構成される。また、遊技制御基板11には、実装面とハンダ面を貫通するスルーホールが複数形成されているとともに、遊技制御基板11の実装面及びハンダ面には、スルーホールを適宜連結するように導電体で構成された複数の配線パターンが形成されている。また、遊技制御基板11の実装面及びハンダ面の配線パターンが形成されていない領域には、絶縁体で構成された絶縁領域及び導電体で形成され、グランドを構成するグランド領域が形成されている。グランド領域は、遊技制御基板11の実装面及びハンダ面において配線パターン及び絶縁領域が形成された領域以外のほぼ全域にわたって形成されたベタグランドである。
図8に示すように、実装面には、縦方向に延びる配線パターンが横方向に延びる配線パターンの割合よりも多く配置されており、一方、図9に示すように、ハンダ面には、横方向に延びる配線パターンが縦方向に延びる配線パターンの割合よりも多く配置されている。このため、縦方向に延びる配線パターンが実装面に集約され、横方向に延びる配線パターンがハンダ面に集約されることとなり、縦方向に延びる配線パターンと横方向に延びる配線パターンが交差する場合に配線パターンを迂回する等の設計を極力減らせるようになっている。
また、図9に示すように、ハンダ面に配置された配線パターンは、長辺と同じ横方向に延びる配線が多いため、実装面に配置された配線パターンよりも配線パターンの距離が長くなるものが多いが、前述のように、電子部品は実装面にのみ実装され、ハンダ面には実装されることがなく、ハンダ面に配置された比較的距離の長い配線パターンが電子部品によって阻害されることが回避されている。
また、ハンダ面に形成された配線パターンを分岐させる際に、分岐先の配線パターンのうち一方はハンダ面に形成され、他方はスルーホールを通じて実装面に形成されるようになっており、分岐先の一方の配線パターンを迂回させたり、分岐先の一方の配線パターンと他方の配線パターンとを同一面で交差させたりすることなく分岐されるようになっている。
図10は、本実施例における遊技制御基板11に入力回路及び出力回路が実装された状態の実装面を示す図である。
図10に示すように、遊技制御基板11の実装面には、前述した遊技制御用マイクロコンピュータ100や入力回路、出力回路等の電子部品が実装されている。これらの電子部品は、一の方向に並ぶ複数の端子からなる端子列が一列または複数列を備える電子部品を含む。そして、これらの端子列を備える電子部品は、その多くが、遊技制御基板11の長辺に沿って、すなわち横方向に並ぶように配置されている。前述のように、実装面では、縦方向に延びる配線パターンの割合が多く、端子列を備える電子部品は、多くの場合、遊技制御基板11の長辺にそって、すなわち横方向に並ぶように配置されることで、縦方向に延びる配線パターンの方向を変えることなく、そのまま横方向に並ぶ端子列に接続させることができるようになっている。
また、端子列を備える電子部品のうち入力回路及び出力回路は、図10に示すように、長方形状に形成されるとともに、短辺側の一方に凹状の切欠が設けられるとともに、表面に型番が印字されており、切欠の向きと型番の印字方向により部品の向きが特定できるようになっている。そして、図10に示すように、入力回路は、図10中において切欠が左側となり、かつ型番の印字方向が左から右に向かう方向となるように配置される一方、出力回路は、図10中において切欠が右向きとなり、かつ型番の印字方向が右から左に向かう方向となるように配置されており、これらの電子部品が切欠の位置及び型番の印字方向によって入力回路であるか、出力回路であるか、が特定可能とされている。
図11は、本実施例における遊技制御基板11のハンダ面に形成されたデータバスの構成を示す図であり、図12は、本実施例における遊技制御基板11の実装面においてデータバスから分岐した配線パターンを示す図である。
遊技制御基板11には、前述のように入力回路から遊技制御用マイクロコンピュータ100への入力データの伝送及び遊技制御用マイクロコンピュータ100から出力回路への出力データの伝送に共用されるデータバスが形成されている。本実施例の遊技制御基板11に形成されたデータバスは、ハンダ面に形成された横方向に延びる8本の配線パターンにて構成されており、図11に示すように、遊技制御基板11の左側に実装された遊技制御用マイクロコンピュータ100の端子が接続されるスルーホールから右側に向けて横方向に延びるように形成された8本の配線パターンからなる。データバスと入力回路、出力回路等の電子部品とは、図12に示すように、スルーホールを通して実装面側に分岐し、上下方向に向けて縦方向に延びるように形成された配線パターンにより接続される。
このように遊技制御用マイクロコンピュータ100と横方向に離れた入力回路、出力回路等の電子部品とをデータバスを介して接続する場合に、まず、遊技制御用マイクロコンピュータ100の端子が横方向に延びるハンダ面のデータバスに接続され、電子部品が実装される位置でスルーホールを通して電子部品に向けて縦方向に延びる実装面側の配線パターンに分岐し、電子部品と接続されることとなる。このため、データバスから分岐した配線パターンを迂回する必要がなく、遊技制御用マイクロコンピュータ100と横方向に離れた電子部品とを効率良く接続することができる。また、データバスを構成する配線パターンが、電子部品が実装されないハンダ面に形成されるので、データバスへの電子部品からのノイズの影響を受け難く、さらに、データバスと電子部品とは、スルーホールを通して実装面側に分岐した配線パターンにより接続されるので、実装面側の配線パターンが短くなり、この間の電子部品からのノイズの影響も受け難いようになっている。
図11に示すように、データバスを構成する横方向に延びる配線パターンは、一直線上に形成されるのではなく、横方向に延びる複数の配線パターンに分割して形成されている。分割されたそれぞれの配線パターンの長さ(L1~L8)は、データバスにおいてデータを伝送する際のバスクロック(データバスでデータを伝送する際に用いる周波数)に応じて共振が最大となるアンテナ長(λ(バスクロック)/2)よりも短く形成されている。このため、データバスを構成する配線パターンがバスクロックに対応するアンテナ長となって、共振により意図しない電波を発してしまうことが防止されるようになっている。さらに、バスクロックに対応するアンテナ長の1/2の長さとなった場合にも、基板の表面に反射して強い共振が発生してしまうことがあるため、分割されたそれぞれの配線パターンの長さ(L1~L8)は、バスクロックに応じて共振が最大となるアンテナ長の1/2とならない長さに形成されており、基板の表面に反射することにより強い共振が発生してしまい、電波を発してしまうことも防止されるようになっている。
また、バスクロックは、実装される遊技制御用マイクロコンピュータ100や発振器によって異なるが、分割されたそれぞれの配線パターンの長さ(L1~L8)は、そのうち想定される最大周波数となるバスクロックに応じて共振が最大となるアンテナ長よりも短く、さらに最大周波数となるバスクロックに応じて共振が最大となるアンテナ長の1/2とならない長さとなるように形成されている。このため、想定される最大周波数未満のバスクロックでデータが伝送される場合でも、意図しない電波を発生してしまうことが防止されるようになっている。
図11に示すように、データバスを構成する複数に分割された横方向の配線パターン同士は、斜め右方向または斜め左方向、すなわち複数に分割された横方向の配線パターンの方向とは異なる方向に延びる配線パターンを挟んで接続されている。また、複数に分割された横方向の配線パターンと斜め右方向または斜め左方向の配線パターンとは、鈍角に屈曲して接続されている。このため、配線パターンの屈曲部分から意図しない電波を発してしまうことが防止される。
また、図11に示すように、複数に分割された横方向の配線パターン同士を接続する斜め方向の配線パターン上に設けられたスルーホール(図11に示すA~F)を通して実装面側の配線パターン(図12に示すA~Fに接続される配線パターン)に分岐するようになっており、複数に分割された横方向の配線パターン同士を接続する斜め方向の配線パターンを利用してデータバスを構成する配線パターンが分岐されるようになっている。
尚、実施例における遊技制御基板11では、横方向の配線パターンの長さを共振が最大となるアンテナ長よりも短くするために、横方向の配線パターンを複数の配線パターンに分割するとともに、複数に分割された横方向の配線パターン同士を同じハンダ面上に形成された斜め方向の配線パターンにより接続する構成であるが、複数に分割された横方向の配線パターン同士を実装面側に形成された配線パターンにより接続する構成、すなわち横方向の配線パターンの長さを共振が最大となるアンテナ長よりも短くなるように、横方向の配線パターンをハンダ面と実装面に交互に形成する構成としても良い。このような構成においては、横方向の配線パターンがハンダ面または実装面から他方の面に切り替わる箇所で分岐させることが好ましく、このような構成とすることで、分岐後の配線パターンを迂回したり、同一面上で交差させることなくデータバスを構成する配線パターンを分岐させることが可能となる。
図13は、本実施例における遊技制御基板11の実装面に形成されたグランド領域の構成を示す図であり、図14は、本実施例における遊技制御基板11のハンダ面に形成されたグランド領域の構成を示す図である。
図13及び図14に示すように、遊技制御基板11の実装面及びハンダ面において配線パターン及び絶縁領域が形成された領域以外のほぼ全域にわたってグランド領域が形成されている。遊技制御基板11に形成されたグランド領域は、絶縁領域を介して電気的に隔てられた第1グランド領域と第2グランド領域とから構成される。実装面及びハンダ面のいずれにおいても、第1グランド領域は遊技制御基板11の左側の領域に形成され、第2グランド領域は遊技制御基板11の右側の領域に形成される。
また、図13に示すように、遊技制御用マイクロコンピュータ100や入力回路、出力回路等、低電圧(本実施例では、Vcc(+5V))の信号が伝達される配線パターンが接続される電子部品(低電圧部品)は第1グランド領域が形成された左側の領域に実装され、低電圧部品のグランド端子は第1グランド領域に接続される。一方、モータやソレノイド等を動作させるための駆動回路等、高電圧(本実施例では、VLD(+24V))の信号が伝達される配線パターンが接続される電子部品(高電圧部品)は第2グランド領域が形成された右側の領域に実装され、高電圧部品のグランド端子は、第2グランド領域に接続される。このため、グランド領域を介して高電圧部品から低電圧部品に意図しない電流が逆流してしまうことが防止される。また、第1グランド領域と第2グランド領域が遊技制御基板11の対向する辺側にそれぞれ形成されているので、一時的に電位差が生じても互いに干渉することが防止される。
また、図15に示すように、第1グランド領域と第2グランド領域との間には、コンデンサが設けられているため、このコンデンサによって第1グランド領域と第2グランド領域との間に一時的に電位差が生じても一方のグランド領域から他方のグランド領域に電流が流れてしまうことが防止される。
また、図13及び図14に示すように、実装面及びハンダ面には、第1グランド領域と第2グランド領域との間に配線パターンが形成されない絶縁領域が形成され、第1グランド領域と第2グランド領域が電気的に隔てられるようになっている。さらに、実装面における第1グランド領域及び第2グランド領域と、ハンダ面における第1グランド領域及び第2グランド領域と、が重なるように形成されているとともに、実装面において第1グランド領域と第2グランド領域を隔てる絶縁領域と、ハンダ面において第1グランド領域と第2グランド領域を隔てる絶縁領域も重なるように形成されているため、実装面及びハンダ面の一方の面から他方の面に対して一時的に電位差が生じても互いに干渉することが防止されるようになっている。
図16は、本実施例における遊技制御基板11の実装面に実装されたコネクタの構成を示す図であり、図17は、本実施例における遊技制御基板11のハンダ面に形成されたコネクタ周辺の配線パターンを示す図であり、図18は、本実施例における遊技制御基板11が基板ケースに収納された状態を示す図である。
図16に示すように、遊技制御基板11には、実装面の下辺寄りに、遊技制御基板11外部からの配線を接続するための複数のコネクタCN1~CN7が実装されている。遊技制御基板11からの配線には、抽選の契機となる信号、抽選確率等の遊技者にとっての有利度を規定する設定値を変更可能な状態へ移行させるための信号、設定値を変更するための信号、遊技者にとって有利な情報を外部の表示器に表示させる信号等、遊技の有利度に関連する信号が入力または出力される配線、エラーの解除操作の検出信号が入力される配線、バックアップ電源の供給ラインとしての配線が含まれる。
図16に示すように、コネクタCN1~CN7に設けられた端子は、実装面、すなわちコネクタCN1~CN7が実装された側の面に形成された配線パターンには直接接続されず、図17に示すように、ハンダ面、すなわちコネクタCN1~CN7が実装された面とは反対側の面に形成された配線パターンに接続される。一方、図16に示すように、実装面におけるコネクタCN1~CN7の実装部分の周辺には、配線パターンは形成されておらず、その周辺には、コネクタナンバ等のコネクタに関する情報が印字されている。尚、コネクタCN1~CN7の実装部分の周辺に印字される情報は、コネクタナンバに限らず、端子の数やコネクタの方向、接続先に関する情報等が印字される構成でも良い。
図17に示すように、ハンダ面においてコネクタCN1~CN7に設けられた端子と接続された配線パターンは、端子と接続された側とは反対側の
端部においてスルーホールを通して実装面の配線パターンに接続される。特に、図16及び図17に示すa~hのスルーホールは、電子部品の端子が接続されるスルーホールであり、コネクタCN1~CN7に設けられた端子と接続された配線パターンが最初に電子部品に接続される箇所に設けられている。このため、電子部品へ接続するためのスルーホールを利用してハンダ面から実装面の配線パターンに接続させることができる。
図18(A)(B)に示すように、遊技制御基板11は、基板ケースに収納された状態で遊技機に取り付けられる。基板ケースは、ワンウェイネジ、封印シールまたは溶着等により封止可能とされており、一度封止されると、痕跡を残すことなく開放することが困難な構成である。このため、遊技制御基板11を基板ケースに収納した状態で遊技機に取り付けることで、遊技制御基板11に対する不正が防止される構造となっている。
また、図18(A)、(B)に示すように、基板ケースには、遊技制御基板11を収納した状態においてコネクタCN1~CN7周辺の領域を被覆する被覆部が設けられている。一方、図16に示すように、遊技制御基板11の実装面のうち基板ケースの被覆部によって被覆される領域には、配線パターンが形成されず、当該領域を避けて配線パターンが形成されている。被覆部には、コネクタCN1~CN7とほぼ同形の挿通孔が設けられており、これら挿通孔を通してコネクタCN1~CN7が外部に露呈し、外部からの配線を接続可能とされている。
このように基板ケースに遊技制御基板11を収納した場合でも、コネクタCN1~CN7を外部からの配線と接続するため、コネクタCN1~CN7の周囲に若干の隙間が生じることとなるが、コネクタCN1~CN7に設けられた端子は、実装面、すなわちコネクタCN1~CN7が実装された側の面に形成された配線パターンには直接接続されず、ハンダ面、すなわちコネクタCN1~CN7が実装された面とは反対側の面に形成された配線パターンに接続されるようになっており、基板ケースよりコネクタCN1~CN7が露呈する部分の周囲からコネクタCN1~CN7の端子に接続される配線パターンを短絡させたり断線されたりする不正行為が防止されるようになっている。
また、実装面におけるコネクタCN1~CN7の実装部分の周辺は基板ケースの被覆部によって被覆されるとともに、被覆部により被覆される領域には、コネクタCN1~CN7に設けられた端子に接続される配線パターンを含むいずれの配線パターンも形成されず、コネクタCN1~CN7に設けられた端子に接続された配線パターンは、被覆部以外の領域で実装面の配線パターンに接続されるようになっており、基板ケースよりコネクタCN1~CN7が露呈する部分の周囲からコネクタCN1~CN7の端子に接続される配線パターンを短絡させたり断線されたりする不正行為が確実に防止されるようになっている。
図19は、本実施例における遊技制御基板11に実装された遊技制御用マイクロコンピュータ100へのバックアップ電源の供給に係る回路図である。
図19に示すように、Vcc(+5V)は、電源基板にて生成されるとともに、遊技制御基板11に搭載された遊技制御用マイクロコンピュータ100の電源入力端子Vccに接続される。また、Vcc(+5V)は、電源基板において遊技制御用マイクロコンピュータ100に供給されるラインと分岐し、逆流防止用ダイオードを介して充電用コンデンサに接続されており、逆流防止用ダイオードと充電用コンデンサとの間で分岐したラインが遊技制御用マイクロコンピュータ100のバックアップ電源入力端子VBBに接続される。
電力が供給されている間は、Vcc(+5V)が遊技制御用マイクロコンピュータ100の駆動用電源として供給されるとともに、充電用コンデンサに充電される。一方、電力の供給が停止した場合には、Vcc(+5V)の供給が停止することで、充電用コンデンサに充電されたバックアップ電源VBBが遊技制御用マイクロコンピュータ100に供給されるようになっており、遊技制御用マイクロコンピュータ100は、バックアップ電源VBBの供給を受けることで、遊技制御用マイクロコンピュータ100が備えるRAMに格納されたデータが保持されるようになっている。尚、本実施例では、バックアップ電源が、遊技制御基板11外の電源基板から供給される構成であるが、遊技制御基板11内に設けられた回路から供給される構成でも良い。
図20は、本実施例における遊技制御基板11のハンダ面に形成された電源供給用の配線パターンを示す図であり、図21は、本実施例における遊技制御基板11の実装面に形成された配線パターンとハンダ面に形成された電源供給用の配線パターンとの関係を示す図である。
図20に示すように、遊技制御基板11のハンダ面には、電源供給用ラインを構成する配線パターンとして、通常電源を供給する配線パターンVcc1~3と、バックアップ電源を供給する配線パターンVBBと、が形成されている。配線パターンVcc1~3は、図20及び図21に示すように、ハンダ面に形成された配線パターンと実装面に形成された配線パターンとによって構成され、遊技制御基板11に実装された電子部品に接続される。一方、配線パターンVBBは、図20に示すように、ハンダ面に形成された配線パターンのみから構成される。すなわち配線パターンVBBは、実装面に形成された配線パターンと接続されることなく、ハンダ面に形成された配線パターンのみを通って遊技制御用マイクロコンピュータ100のバックアップ電源入力端子VBBに接続される。すなわち、電源基板からのバックアップ電源VBBが供給される配線パターンVBBはハンダ面のみに形成されている。このため、バックアップ電源VBBが供給される配線パターンVBBは、実装面に実装された電子部品を迂回する必要がなく、遊技制御用マイクロコンピュータ100までの配線パターンの距離を短くできるため、外部からのノイズを受けにくく、ノイズによってRAMに記憶されているデータが破損してしまうことが防止されるようになっている。
また、図21に示すように、実装面において、ハンダ面側に配線パターンVBBが形成された部分には、ベタグランドが形成されている。このため、実装面に形成されたベタグランドによってノイズが遮断されることで、ハンダ面側の配線パターンVBBがノイズの影響を受けにくいようになっている。また、図21に示すように、ハンダ面に形成された配線パターンのうち、バックアップ電源を供給する配線パターンVBBの方が、通常電源を供給する配線パターンVcc1~3よりも、実装面側の対応する領域において実装面側に形成された配線パターン、特に信号の伝送に用いられる配線パターンと交差する箇所が少なくなる位置に形成されている。このため、実装面側に形成された信号の伝送に用いられる配線パターンからのバックアップ電源が供給される配線パターンVBBに対するノイズの影響が極力抑えられるようになっている。
尚、本実施例では、ハンダ面に形成された配線パターンのうち、バックアップ電源を供給する配線パターンVBBの方が、通常電源を供給する配線パターンVcc1~3よりも、実装面側の対応する領域において実装面側に形成された信号の伝送に用いられる配線パターンと交差する箇所が少なくなる位置に形成される構成であるが、ハンダ面に形成された配線パターンのうち、抽選の契機となる信号等、遊技者の利益に関わる信号が伝送される配線パターンの方が、出力部品の制御を行う信号等、直接遊技者の履歴に関わらない信号が伝送される配線パターンよりも、実装面側の対応する領域において実装面側に形成された信号の伝送に用いられる配線パターンと交差する箇所が少なくなる位置に形成される構成とすることで、実装面側に形成された信号の伝送に用いられる配線パターンからの遊技者の利益に関わる信号が伝送される配線パターンに対するノイズの影響が極力抑えられる。
また、ハンダ面に形成された配線パターンのうち、遊技制御用マイクロコンピュータ100に対するリセット信号が伝送される配線パターンや遊技制御用マイクロコンピュータ100に対して動作クロックを与える配線パターン等の比較的重要度の高い信号が伝送される配線パターンの方が、その他の信号が伝送される配線パターンよりも、実装面側の対応する領域において実装面側に形成された信号の伝送に用いられる配線パターンと交差する箇所が少なくなる位置に形成される構成とすることで、実装面側に形成された信号の伝送に用いられる配線パターンからの比較的重要度の高い信号が伝送される配線パターンに対するノイズの影響が極力抑えられる。
次に、本実施例における実装面での配線パターンと、ハンダ面での配線パターンとの交差態様について、図8、図9における遊技制御基板11の図中左上部を例に説明する。
先ず、本実施例における遊技制御基板11は、図23~図25に示すように、ガラスクロスに樹脂を含浸させて加熱加工処理を行う等により形成された電導性を有さない基板11aの両面に銅等の電導性が高い金属により構成された導体層11bが積層されている。該導体層1bによって前述した配線パターンやグランド領域が形成されている。更に、導体層11bの一部には、電導性を有さないカバーレイ層11cが積層されており、これらカバーレイ層11cによって遊技制御基板11の実装面及びハンダ面における配線パターンが電気的、機械的、化学的、熱的に保護されている。
尚、各配線パターンやグランド領域の境界部は、導体層11bが積層されていない間隙11dに形成されてるため、隣接する配線パターンやグランド領域の間は絶縁されている。
図22は、図8、図9における遊技制御基板11の図中左上部の拡大図である。実装面には、配線パターンの一部として、信号伝達用の信号伝達用線が主に形成されており、ハンダ面には、配線パターンの一部として、電源基板17を介した外部からの電力を該遊技制御基板11に実装されている電子部品に供給するための電力供給線Vが主に形成されている。
尚、図22に示すように、電力供給線Vの一部は、遊技制御基板11に形成されたスルーホールを介して実装面にも形成されており、信号伝達用線の一部は、遊技制御基板11に形成されたスルーホールS1、S2、S3を介してハンダ面にも形成されている。
本実施例における信号伝達用線は、主に遊技制御用マイクロコンピュータ100から出力される信号、遊技制御用マイクロコンピュータ100に入力される信号を伝達するための配線である。
信号伝達用線によって伝達される信号は、例えば、スイッチ回路110を介したゲートスイッチ21、第1始動口スイッチ22A、第2始動口スイッチ22B、第1カウントスイッチ23、第2カウントスイッチ24からの遊技球を検出したことにもとづく信号や、出力回路111を介したソレノイド81、82、83のON・OFFを切り替えるための信号、第1特別図柄表示装置4A、第2特別図柄表示装置4B、普通図柄表示器20において特別図柄や普通図柄の可変表示を実行するための信号等、パチンコ遊技機1の遊技の進行に用いられる信号を含んでいる。
これら信号を伝達するために要する電圧は、遊技制御基板11に実装される他の電子部品に要する駆動用の電源電圧(電力供給線Vに印加される電圧)よりも低電圧であるため、信号伝達用線に印加される電圧は、電力供給線Vに印加される電圧よりも低電圧となっている(各配線で印加される電圧の比較:電力供給線V>信号伝達用線)。
尚、本実施例において信号伝達用線によって伝達される信号は、上記したようにパチンコ遊技機1の遊技の進行に用いられる信号である形態を例示しているが、本発明はこれに限定されるものではなく、信号伝達用線によって伝達される信号は、中継基板15を介して演出制御基板12(演出制御用CPU120)に対して図3に示すような可変表示の開始、変動パターン、可変表示結果、可変表示の停止、遊技状態、大当り遊技の開始タイミング、大当り遊技の終了タイミング、遊技球が特定の入賞口に入賞したこと(遊技球が特定のスイッチで検出されたこと)、保留記憶数等、演出を実行するために用いられる信号(コマンド)を含んでいてもよい。
上記したように電力供給線Vには信号伝達用線よりも高い電圧が印加されるため、従来の遊技制御基板においては、電力供給線Vや電子部品にて生じるノイズが信号伝達用線に干渉することで該パチンコ遊技機1の制御に影響してしまう虞がある。このため、詳細は後述するが、本実施例に記載の発明では、信号伝達用線へのノイズの干渉がパチンコ遊技機1の制御に影響してしまう虞を低減するようになっている。
尚、上記したように電力供給線Vは、遊技制御用マイクロコンピュータ100等の遊技を進行するための電子部品に電力を供給するための配線であることから、信号伝達用線とともに極めて重要な役割を有する配線である。しかしながら、信号伝達用線と同様に、該信号伝達用線や電子部品にて生じるノイズが電力供給線に干渉することで電子部品への安定した電力供給に影響してしまう虞がある。このため、詳細は後述するが、本実施例の記載の発明では、電力供給線Vへのノイズの干渉がパチンコ遊技機1内の電子部品(遊技制御基板11に搭載されている遊技制御用マイクロコンピュータ100等)への安定した電力供給に影響してしまう虞を低減するようになっている。
電力供給線Vは、図26に示すように、例えば、5Vの定格電圧を電子部品(低電圧部品)やグランドに接続されている配線であり、瞬時に発生する過渡的な異常電圧が印加されることを防止するサージアブソーバに電気接続されている。
これら信号伝達用線及び電力供給線Vの長手方向の途上や端部には、スルーホールを含む実装電極が形成されており、実装面側において2の実装電極間を跨ぐように電子部品が接続されるようになっている。
具体的には、図22~図25に示すように、遊技制御基板11の左上部における実装面側には、それぞれ2端子のダイオードD1、抵抗器R1、コンデンサC1が配置されている。これらダイオードD1、抵抗器R1、コンデンサC1は、遊技制御基板11上で長手方向側が同一方向を向く状態(図22に示す例では、ダイオードD1、抵抗器R1、コンデンサC1は、長手方向が紙面上側を向く状態)で整列配置されている。
ダイオードD1は、長手方向一端側の端子が、信号伝達用線の一方側(図22に示す例では紙面下側)のスルーホールS1に挿通された状態でハンダ面側からハンダ付けされており、長手方向他方側の端子が、信号伝達用線の他方側(図22に示す例では紙面上側)のスルーホールS2に挿通された状態でハンダ面側からハンダ付けされている。
抵抗器R1は、長手方向一端側の端子が、信号伝達用線の一方側(図22に示す例では紙面下側)のスルーホールS3に挿通された状態でハンダ面側からハンダ付けされており、長手方向他方側の端子が、信号伝達用線の他方側(図22に示す例では紙面上側)のスルーホールS4に挿通された状態でハンダ面側からハンダ付けされている。
コンデンサC1は、長手方向一端側の端子が、信号伝達用線の一方側(図22に示す例では紙面下側)のスルーホールS5に挿通された状態でハンダ面側からハンダ付けされており、長手方向他方側の端子が、信号伝達用線の他方側(図22に示す例では紙面上側)のスルーホールS6に挿通された状態でハンダ面側からハンダ付けされている。つまり、図22に示すように、スルーホールS1に接続されている信号伝達用線とスルーホールS2に接続されている信号伝達用線とは、実装面側に配置されたダイオードD1によって電気的に接続されており、スルーホールS3に接続されている信号伝達用線は、実装面側に配置された抵抗器R1によってスルーホールS4(図27に示すグランド)に電気的に接続されており、スルーホールS5に接続されている信号伝達用線とスルーホールS6に接続されている信号伝達用線とは、実装面側に配置されたコンデンサC1によって電気的に接続されている。
図23~図25に示すように、スルーホールS1~S6の内周面は導電性の金属膜11eによって被覆されている。つまり、ダイオードD1、抵抗器R1、コンデンサC1の各端子は、ハンダ面側からハンダ付けされたことによりスルーホールS1~S6内に入り込んだハンダによって固定されているとともに、これらハンダ及び金属膜11eを介して信号伝達用線に電気的に接続されている。
これらスルーホールS1~S6はいずれも同一の直径(L1)を有し且つ平面視円形状の丸孔であり、実装面側端部やハンダ面側端部は、内周面に形成された金属膜11eが実装面やハンダ面に形成されたグランド領域や配線に電気的に接続されている一方で、これらグランド領域や配線との接続部を除く部分の周囲に前述した間隙11dが形成されており、隣接するグランド領域や配線と絶縁されている。
尚、図23~図25に示すように、ダイオードD1、抵抗器R1、コンデンサC1の各端子の先端部は、これらダイオードD1、抵抗器R1、コンデンサC1が固定された状態においてハンダ面側に突出しており、これらダイオードD1、抵抗器R1、コンデンサC1の長手方向の中心側に向けて屈曲されている。
図27及び図28に示すように、実装面側に配置され信号伝達用線に電気接続されるこれらダイオードD1、抵抗器R1、コンデンサC1のうち、ダイオードD1は電流の整流に使用される電子部品であり、抵抗器R1は2のデバイス間においてプルダウン抵抗として使用される電子部品であり、コンデンサC1は瞬間的な蓄電に使用される電子部品である。
また、これらダイオードD1、抵抗器R1、コンデンサC1を流れる定格電流は、主にハンダ面において電力供給に使用される電力供給線Vを流れる定格電流よりも小さい。同様に、ダイオードD1、抵抗器R1、コンデンサC1に印加される定格電圧は、主にハンダ面において電力供給に使用される電力供給線Vに印加される定格電圧よりも小さい。
ダイオードD1、抵抗器R1、コンデンサC1においては、ダイオードD1とコンデンサC1とに流れる定格電流は同一であり、抵抗器R1に流れる定格電流はダイオードD1とコンデンサC1とに流れる定格電流よりも小さい(定格電流の関係:電力供給線V>ダイオードD1=コンデンサC1>抵抗器R1)。更に、ダイオードD1とコンデンサC1とに印加される定格電圧は同一であり、抵抗器R1に印加される定格電圧はダイオードD1とコンデンサC1とに印加される定格電圧よりも小さい(定格電圧の関係:電力供給線V>ダイオードD1=コンデンサC1>抵抗器R1)。
図22に示すように、遊技制御基板11の実装面のうち、ダイオードD1と対向する領域(スルーホールS1、S2間の領域)、抵抗器R1と対向する領域(スルーホールS3、S4間の領域)、コンデンサC1と対向する領域(スルーホールS5、S6間の領域)は、いずれの配線パターンを構成する導体も形成されていない非導体領域U1、U2、U3を構成している。これら非導体領域U1、U2、U3のうち、非導体領域U1におけるスルーホールS2近傍には、該非導体領域U1と対向する位置がダイオードD1の実装位置であることを示す「D1」の文字が印字されており、非導体領域U2におけるスルーホールS4近傍には、該非導体領域U2と対向する位置が抵抗器R1の実装位置であることを示す「R1」の文字が印字されており、非導体領域U3におけるスルーホールS6近傍には、該非導体領域U3と対向する位置がコンデンサC1の実装位置であることを示す「C1」の文字が印字されている。
より正確には、図22に示すように、非導体領域U1内におけるスルーホールS2の近傍位置にダイオードD1の実装位置であることを示す「D1」の文字が印字されており、非導体領域U2内におけるスルーホールS4の近傍位置に抵抗器R1の実装位置であることを示す「R1」の文字が印字されており、非導体領域U3内におけるスルーホールS6の近傍位置にコンデンサC1の実装位置であることを示す「C1」の文字が印字されているが、本発明はこれに限定されるものではなく、これらダイオードD1、抵抗器R1、コンデンサC1の実装位置を示す文字は、これら電子部品の実装位置を特定可能であれば、各非導体領域U1~U3内だけでなく、ハンダ面の電力供給線Vと重複する位置に印字されていてもよい。
また、本実施例では、ダイオードD1、抵抗器R1、コンデンサC1の実装位置を「C1」、「R1」、「C1」等の文字により示しているが本発明はこれに限定されるものではなく、これらダイオードD1、抵抗器R1、コンデンサC1の実装位置は、各電子部品を模式化した記号やマーク等、文字以外のものであってもよい。
次に、電力供給線Vについて説明する。図22~図25に示すように、遊技制御基板11のハンダ面には、電力供給線Vが形成されている。該電力供給線Vの幅寸法H1は、信号伝達用線のスルーホールを除く幅寸法H2よりも長寸に形成されているため、電力供給線Vには、信号伝達用線よりも多くの電流が流れるようになっている(電流量の関係:電力供給線V>信号伝達用線)。これら、電力供給線Vの一部は、ハンダ面において、実装面の非導体領域U1、U2、U3に跨って延設されている。
つまり、本実施例の電力供給線Vの一部は、実装面側において整列配置されたダイオードD1、抵抗器R1、コンデンサC1について、ダイオードD1の端子が接続されるスルーホールS1、S2間、抵抗器R1の端子が接続されるスルーホールS3、S4間、コンデンサC1の端子が接続されるスルーホールS5、S6間を通過するようにハンダ面に延設されている。
また、遊技制御基板11のハンダ面において、実装面のダイオードD1、抵抗器R1、コンデンサC1と対向しており、これらダイオードD1、抵抗器R1、コンデンサC1と電力供給線Vとの距離は、遊技制御基板11の厚みよりも長寸に形成されている。更に、電力供給線Vは、非導体領域U1、U2、U3跨って延設されていることでダイオードD1、抵抗器R1、コンデンサC1を除く信号伝達用線との距離も遊技制御基板11の厚みよりも長寸に形成されている。これらにより、本実施例においては、信号伝達用線やダイオードD1、抵抗器R1、コンデンサC1にて生じたノイズが電力供給線Vに干渉して遊技制御用マイクロコンピュータ100等への安定した電力供給に影響を及ぼしてしまう虞を低減しているとともに、電力供給線Vにて生じたノイズが信号伝達用線やダイオードD1、抵抗器R1、コンデンサC1に干渉してパチンコ遊技機1の制御に影響を及ぼしてしまう虞を低減している。
更に、本実施例では、図22に示すように、電力供給線Vがハンダ面において実装面の非導体領域U1、U2、U3に跨って延設されること、すなわち、電力供給線VとダイオードD1、抵抗器R1、コンデンサC1とが遊技制御基板11を挟んで対向することで、ダイオードD1、抵抗器R1、コンデンサC1と電力供給線Vとが遊技制御基板11の同一面側で対向する場合と比較して、電力供給線Vからの放熱がダイオードD1、抵抗器R1、コンデンサC1に影響を及ぼしてしまう虞を低減しつつ、ダイオードD1、抵抗器R1、コンデンサC1からの放熱が電力供給線Vに影響を及ぼしてしまう虞も低減することができるようになっている。
尚、ダイオードD1、抵抗器R1、コンデンサC1の各端子の先端部は、ハンダ面に形成された電力供給線Vや信号伝達用線に不適切に接触しないよう各非導体領域U1、U2、U3の長手方向内側(ハンダ面において各非導体領域U1、U2、U3に跨って延設されている電力供給線V側)に向けて屈曲されている。
尚、前述したように、本実施例では、図22に示すように、ハンダ面に形成された電力供給線VとダイオードD1、抵抗器R1、コンデンサC1を除く実装面に形成された信号伝達用線は交差していない一方で、ハンダ面に形成された信号伝達用線と実装面に形成された信号伝達用線(図22に示す例では、スルーホールS2に接続された信号伝達用線とスルーホールS6に接続された信号伝達用線の組み合わせ、及び、スルーホールS3に接続された信号伝達用線とスルーホールS5に接続された信号伝達用線の組み合わせ)については交差している。これは、ハンダ面に形成された信号伝達用線と実装面に形成された信号伝達用線とが用途の共通した配線であるからである。
尚、本実施例では、上記したように、ハンダ面に形成された電力供給線Vと実装面に形成された信号伝達用線とは交差しない一方で、ハンダ面に形成された信号伝達用線と実装面に形成された信号伝達用線とが交差する形態を例示したが、本発明はこれに限定されるものではなく、ハンダ面に形成された電力供給線Vと実装面に形成された電力供給線Vについても交差する部分を設けてもよい。
また、遊技制御基板11の四隅(図22に示す遊技制御基板11の端縁部)には、スルーホールS1~S6と同一方向に該遊技制御基板11を貫通する取付孔SAが形成されている。取付孔SAは、図示しないボルトを螺挿することによって遊技制御基板11を基板ケース(図18参照)内に取り付けるための孔である。取付孔SAは、スルーホール
1~S6よりも長寸の内径を有する丸孔である。尚、前述したようにスルーホールS1~6は、内周面が金属膜11eによって被覆されているが、取付孔SAはボルトが螺挿される孔であるため、スルーホールS1~S6とは異なり内周面は金属膜によって被覆されていない。
以上、本発明の実施例を図面により説明してきたが、具体的な構成はこれら実施例に限られるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲における変更や追加があっても本発明に含まれる。
例えば、前記実施例では、本発明をパチンコ遊技機1の遊技制御基板11に適用する形態を例示したが、本発明はこれに限定するものではなく、本発明はパチンコ遊技機1における演出制御基板12等の他の基板に適用してもよいし、スロットマシン等のパチンコ遊技機1以外の遊技機を構成する基板に適用してもよい。
また、前記実施例では、本発明の特別配線パターンである電力供給線Vが過電圧防止回路であるサージアブソーバに電気接続されている形態を例示したが、本発明はこれに限定されるものではなく、変形例1として、本発明の特別配線パターンである電力供給線Vは、過電圧防止回路に加えて、或いは替えて、過電流防止回路に電気接続されていてもよい。このようにすることで、電力供給線Vに過電流が流れることによる不具合の発生を防止できる。
尚、前記実施例や前記変形例1では、電力供給線Vに過電圧防止回路や過電流防止回路が電気接続される形態を例示したが、本発明はこれに限定されるものではなく、信号伝達用線等の電力供給線Vの配線に過電圧防止回路や過電流防止回路が電気接続されていてもよい。
また、前記実施例は、本発明における特定配線パターンを信号伝達用線、特別配線パターンを電力供給線Vとする、つまり、特定配線パターンを、各ソレノイド等の電子部品への信号伝達を行う配線パターンとし、特別配線パターンを、各電子部品への電力供給を行う配線パターンとしたが、変形例2として図29に示すように、特定配線パターンを、第2始動入賞口や大入賞口の開放制御を行うためのソレノイド以外の電子部品に信号伝達を行うための配線パターン、特別配線パターンを、第2始動入賞口や大入賞口の開放制御を行うためのソレノイドに信号伝達を行う配線パターンとしてもよいし、特定配線パターンを、特別図柄を構成するLED等への発光出力信号を伝達するための配線パターン、特別配線パターンを、各入賞口からの信号(入賞信号)を伝達するための配線パターンとしても良いし、前記実施例とは逆に、特定配線パターンを、各電子部品への電力供給を行う配線パターンとし、特別配線パターンを、各ソレノイド等の電子部品への信号伝達を行う配線パターンとしてもよい。尚、特定配線パターンを、各電子部品への電力供給を行う配線パターンとし、特別配線パターンを、各ソレノイド等の電子部品への信号伝達を行う配線パターンとする場合は、特定配線パターンに過電圧防止回路や過電流防止回路を電気接続してもよい。
また、前記実施例では、図22に示すように、非導体領域U1内に、スルーホールS1、S2に電気接続されるダイオードD1を示す「D1」の文字、非導体領域U2内に、スルーホールS3、S4に電気接続される抵抗器R1を示す「R1」の文字、非導体領域U3内に、スルーホールS5、S6に電気接続されるコンデンサC1を示す「C1」の文字がそれぞれ印字されている形態を例示したが、本発明はこれに限定されるものではなく、変形例3として、抵抗器R1とコンデンサC1が二端子間の向き(どちらの端子がスルーホールS4、S6に接続されるか)がこれら抵抗器R1やコンデンサC1の機能に影響しない電子部品であることから、非導体領域U2内に抵抗器R1を示す「R1」、非導体領域U3内にコンデンサC1を示す「C1」をそれぞれ印字する一方で、ダイオードD1は二端子間の向き(どちらの端子がスルーホールS2に接続されるか)が該ダイオードD1の機能に影響する(どちらの方向に電流を一方的に流すかが異なる)電子部品であることから、非導体領域U1内には、ダイオードD1を示す「D1」の文字に替えて、或いは加えて、該ダイオードD1の接続方向を示す文字や記号を記してもよい。
更に、本実施例では、コンデンサC1を、二端子間の向き(どちらの端子がスルーホールS4、S6に接続されるか)が該コンデンサC1の機能に影響しない電子部品として説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、コンデンサC1を電解コンデンサ等とする場合は、二端子間の向きが該コンデンサC1の機能に影響することから、非導体領域U3内にコンデンサC1を示す「C1」の文字に替えて、或いは加えて、該コンデンサC1の接続方向を示す文字や記号を記してもよい。
また、前記実施例では、遊技制御基板11の表面(実装面)の配線としてダイオードD1、抵抗器R1、コンデンサC1が電気接続される信号伝達用線、裏面の配線として電力供給線Vが形成されている形態を例示したが、本発明はこれに限定されるものではなく、変形例4として、遊技制御基板11の表面(実装面)の配線としては、上記実施例の信号伝達用線とは異なる位置に本発明の非特定配線パターンとしての配線が設けられるとともに、裏面の配線としては、上記実施例の電力供給線Vとは異なる位置に本発明の非特別配線パターンとしての配線が設けられていてもよい。
尚、これら非特定配線パターンとしての配線と非特別配線パターンとしての配線とは、図29に示す特定配線パターンと特別配線パターンの組み合わせのように用途の異なる配線であってもよいし、用途の共通する配線であってもよい。特に、非特定配線パターンとしての配線と非特別配線パターンとしての配線との用途が共通の場合においては、非特定配線パターンとしての配線と非特別配線パターンとしての配線の少なくとも一部は、図22に示すような平面視において交差または重複していてもよい。
また、前記実施例では、遊技制御基板11の実装面に電子部品としてダイオードD1、抵抗器R1、コンデンサC1を実装する形態を例示したが、本発明はこれに限定されるものではなく、変形例5として、遊技制御基板11の実装面に実装する電子部品は、トランジスタやレギュレータ等、上記したダイオードD1、抵抗器R1、コンデンサC1以外のものを含んでいてもよい。
尚、遊技制御基板11に実装する電子部品に一部のトランジスタのようにボルトやネジ等により実装位置を定める(位置決めを行う)ものがある場合については、変形例5として、遊技制御基板11に、これら電子部品の位置決めを行うための位置決め孔を形成してもよい。
尚、遊技制御基板11に位置決め孔を形成する場合は、スルーホールS1~S6の内周面のような金属膜を位置決め孔の内周面に被覆しないようにすることで遊技制御基板11の製造コストを抑えてもよいし、位置決め孔をスルーホールS1~S6とは異なる直径の丸孔とすることで、電子部品の実装作業時に作業者が位置決め孔とスルーホールS1~S6との区別を容易に行えるようにしてもよい。
また、前記実施例では、電力供給線Vの幅寸法を信号伝達用線の幅寸法よりも長寸とすることで、電力供給線Vに信号伝達用線よりも多くの電流が流れるようにしたが、本発明はこれに限定されるものではなく、電力供給線Vについては、幅寸法に加えて、或いは替えて、厚み寸法を信号伝達用線の厚み寸法よりも長寸とすることで、電力供給線Vに信号伝達用線よりも多くの電流が流れるようにしてもよい。
また、前記実施例では、図22に示すように、実装面側で端子が各スルーホールに接続されたダイオードD1、抵抗器R1、コンデンサC1と対向するように、ハンダ面側において1の電力供給線Vが延設される形態を例示したが、本発明はこれに限定されるものではなく、実装面側で端子が各スルーホールに接続されたダイオードD1、抵抗器R1、コンデンサC1と対向するように、ハンダ面側において電力供給線Vを含む複数の配線が延設されるようにしてもよい。更に、上記したように実装面側で端子が各スルーホールに接続されたダイオードD1、抵抗器R1、コンデンサC1と対向するように、ハンダ面側において電力供給線Vを含む複数の配線が延設されるようにする場合は、電力供給線Vと共にダイオードD1と対向する配線、電力供給線Vと共に抵抗器R1と対向する配線、電力供給線Vと共にコンデンサC1と対向する配線、はそれぞれ異なっていてもよい。
また、前記実施例では、図22に示すように、実装面に形成された複数の非導体領域U1、U2、U3に跨るように、ハンダ面側において電力供給線Vが延設される形態を例示したが、本発明はこれに限定されるものではなく、非導体領域U1、U2、U3のそれぞれにおいて、ハンダ面側の電力供給線Vを交差する電力供給線や信号伝達用線が延設されてもよい。
また、前記実施例では、本発明の電子部品に該当するダイオードD1、抵抗器R1、コンデンサC1の第1端子が接続される第1実装電極をスルーホールS1、S3、S5、第2端子が接続される第2実装電極をスルーホールS2、S4、S6とする形態を例示したが、本発明はこれに限定されるものではなく、電子部品の第1端子が接続される第1実装電極や第2端子が接続される第2実装電極については、上記したスルーホールS1~S6等の孔状のものに限らず、電子部品の第1端子や第2端子を挟み込むクリップ状のもの等であってもよい。