JP7828635B2 - 特定の波長域を有する光を照射して栽培したワレモコウの抽出物を含有する皮膚外用剤及び内用剤 - Google Patents
特定の波長域を有する光を照射して栽培したワレモコウの抽出物を含有する皮膚外用剤及び内用剤Info
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Description
(1)波長域570~730nmと400~515nmとの光合成光量子束密度(PPFD)比が、4:1~2:1の人工光を照射して栽培することによって、太陽光で栽培したワレモコウと比較して、メラニン生成抑制効果、MMP阻害効果、皮膚線維芽細胞のヒアルロン酸産生促進効果及び細胞増殖促進効果から選ばれる1種又は2種以上の効果を高めたワレモコウの抽出物を含有することを特徴とする皮膚外用剤。
(2)波長域570~730nmと400~515nmとの光合成光量子束密度(PPFD)比が、4:1~2:1の人工光を照射して栽培することによって、太陽光で栽培したワレモコウと比較して、皮膚線維芽細胞のヒアルロン酸産生促進効果を高めたワレモコウの抽出物を含有することを特徴とする皮膚線維芽細胞のヒアルロン酸産生促進用皮膚外用剤。
(3)波長域570~730nmと400~515nmとの光合成光量子束密度(PPFD)比が、4:1~2:1の人工光を照射して栽培することによって、太陽光で栽培したワレモコウと比較して、メラニン生成抑制効果、MMP阻害効果、皮膚線維芽細胞のヒアルロン酸産生促進効果及び細胞増殖促進効果から選ばれる1種又は2種以上の効果を高めることを特徴とするワレモコウの栽培方法。
市販のワレモコウの苗から土を除去したのち、根茎の塊を約1cm 程度の小片に切断し、それを1片ずつスポンジに包み、水耕栽培装置を用いて、室温が24時間21~25℃になるよう設定し、植物の真上30cmの位置から、赤色LED(ピーク波長660nm)及び青色LED(ピーク波長450nm)を同時に照射し、赤色と青色LEDの合計光合成光量子束密度が100μ mol・m-2s-1となるように、赤色と青色の光量比を4:1~2:1にして、栽培を行った。尚、栽培中は光量比を変えなかった。また、比較例として太陽光下で栽培を行った。いずれも4週間栽培した後、収穫し、約60℃で温風乾燥させることで、ワレモコウの乾燥物を得た(表1)。
ワレモコウの抽出物を以下の通り製造した。製造例1A~4Aにおいて、抽出材料には赤色:青色=2:1の比で栽培したワレモコウの全草を用いた。
ワレモコウの乾燥物10gに200mLの水を加え、95~100℃で2時間抽出した。得られた抽出液を濾過し、その濾液を濃縮し、凍結乾燥してワレモコウの熱水抽出物を1.6g得た。
ワレモコウの乾燥物10gを200mLの50%エタノール水溶液に室温で7日間浸漬し、抽出を行った。得られた抽出液を濾過した後、エバポレーターで濃縮乾固してワレモコウの50%エタノール抽出物を1.1g得た。
ワレモコウの乾燥物10gを200mLのエタノールに室温で7日間浸漬し、抽出を行った。得られた抽出液を濾過した後、エバポレーターで濃縮乾固してワレモコウのエタノール抽出物を0.45g得た。
ワレモコウの乾燥物10gを200mLの1,3-ブチレングリコールに室温で7日間浸漬し、抽出を行った。得られた抽出液を濾過して、ワレモコウの1,3-ブチレングリコール抽出物を192g得た。
処方 含有量(%)
1.ワレモコウの熱水抽出物(製造例1A) 2.0
2.1,3-ブチレングリコール 8.0
3.グリセリン 2.0
4.キサンタンガム 0.02
5.クエン酸 0.01
6.クエン酸ナトリウム 0.1
7.エタノール 5.0
8.パラオキシ安息香酸メチル 0.1
9.ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油(40E.O.) 0.1
10.香料 適量
11.精製水にて全量を100とする
[製造方法]成分1~6及び11と、成分7~10をそれぞれ均一に溶解し、両者を混合し濾過して製品とする。
処方例1において、ワレモコウの熱水抽出物(製造例1A)をワレモコウの熱水抽出物(製造例P)に置き換えたものを、化粧水2とした。
処方例1において、ワレモコウの熱水抽出物(製造例1A)を精製水に置き換えたものを、従来の化粧水とした。
処方 含有量(%)
1.ワレモコウの50%エタノール抽出物(製造例2B) 1.0
2.スクワラン 5.5
3.オリーブ油 3.0
4.ステアリン酸 2.0
5.ミツロウ 2.0
6.ミリスチン酸オクチルドデシル 3.5
7.ポリオキシエチレンセチルエーテル(20E.O.) 3.0
8.ベヘニルアルコール 1.5
9.モノステアリン酸グリセリン 2.5
10.香料 0.1
11.パラオキシ安息香酸メチル 0.2
12.1,3-ブチレングリコール 8.5
13.精製水にて全量を100とする
[製造方法]成分2~9を加熱溶解して混合し、70℃に保ち油相とする。成分1及び11~13を加熱溶解して混合し、75℃に保ち水相とする。油相に水相を加えて乳化して、かき混ぜながら冷却し、45℃で成分10を加え、さらに30℃まで冷却して製品とする。
処方例3において、ワレモコウの50%エタノール抽出物(製造例2B)をワレモコウの50%エタノール抽出物(製造例Q)に置き換えたものを、クリーム2とした。
処方例3において、ワレモコウの50%エタノール抽出物(製造例2B)を精製水に置き換えたものを、従来のクリームとした。
処方 含有量(%)
1.ワレモコウのエタノール抽出物(製造例3C) 0.01
2.スクワラン 5.0
3.オリーブ油 5.0
4.ホホバ油 5.0
5.セタノール 1.5
6.モノステアリン酸グリセリン 2.0
7.ポリオキシエチレンセチルエーテル(20E.O.) 3.0
8.ポリオキシエチレンソルビタンモノオレエート(20E.O.) 2.0
9.香料 0.1
10.プロピレングリコール 1.0
11.グリセリン 2.0
12.パラオキシ安息香酸メチル 0.2
13.精製水にて全量を100とする
[製造方法]成分1~8を加熱溶解して混合し、70℃に保ち油相とする。成分10~13を加熱溶解して混合し、75℃に保ち水相とする。油相に水相を加えて乳化して、かき混ぜながら冷却し、45℃で成分9を加え、さらに30℃まで冷却して製品とする。
処方 含有量(%)
1.ワレモコウの1,3-ブチレングリコール抽出物(製造例4A) 1.0
2.エタノール 5.0
3.パラオキシ安息香酸メチル 0.1
4.ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油(60E.O.) 0.1
5.香料 適量
6.1,3-ブチレングリコール 5.0
7.グリセリン 5.0
8.キサンタンガム 0.1
9.カルボキシビニルポリマー 0.2
10.水酸化カリウム 0.2
11.精製水にて全量を100とする
[製造方法]成分2~5と、成分1及び6~11をそれぞれ均一に溶解し、両者を混合して製品とする。
処方 含有量(%)
1.ワレモコウの熱水抽出物(製造例1C) 1.0
2.ワレモコウの1,3-ブチレングリコール抽出物(製造例4B) 5.0
3.ポリビニルアルコール 12.0
4.エタノール 5.0
5.1,3-ブチレングリコール 8.0
6.パラオキシ安息香酸メチル 0.2
7.ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油(20E.O.) 0.5
8.クエン酸 0.1
9.クエン酸ナトリウム 0.3
10.香料 適量
11.精製水にて全量を100とする
[製造方法]成分1~11を均一に溶解し製品とする。
処方 含有量(%)
1.ワレモコウの50%エタノール抽出物(製造例2C) 1.0
2.ステアリン酸 2.4
3.ポリオキシエチレンソルビタンモノステアレート(20E.O.) 1.0
4.ポリオキシエチレンセチルエーテル(20E.O.) 2.0
5.セタノール 1.0
6.液状ラノリン 2.0
7.流動パラフィン 3.0
8.ミリスチン酸イソプロピル 6.5
9.カルボキシメチルセルロースナトリウム 0.1
10.ベントナイト 0.5
11.プロピレングリコール 4.0
12.トリエタノールアミン 1.1
13.パラオキシ安息香酸メチル 0.2
14.二酸化チタン 8.0
15.タルク 4.0
16.ベンガラ 1.0
17.黄酸化鉄 2.0
18.香料 適量
19.精製水にて全量を100とする
[製造方法]成分2~8を加熱溶解し、80℃に保ち油相とする。成分19に成分9をよく膨潤させ、続いて、成分1及び10~13を加えて均一に混合する。これに粉砕機で粉砕混合した成分14~17を加え、ホモミキサーで撹拌し75℃に保ち水相とする。油相に水相をかき混ぜながら加え、乳化する。その後、冷却し、45℃で成分18を加え、かき混ぜながら30℃まで冷却して製品とする。
処方 含有量(%)
1.ワレモコウのエタノール抽出物(製造例3A) 1.0
2.炭酸水素ナトリウム 50.0
3.黄色202号(1) 適量
4.香料 適量
5.硫酸ナトリウムにて全量を100とする
[製造方法]成分1~5を均一に混合し製品とする。
処方 含有量(%)
1.ワレモコウの熱水抽出物(製造例1B) 5.0
2.ワレモコウの1,3-ブチレングリコール抽出物(製造例4C) 1.0
3.ポリオキシエチレンセチルエーテル(30E.O.) 2.0
4.モノステアリン酸グリセリン 10.0
5.流動パラフィン 5.0
6.セタノール 6.0
7.パラオキシ安息香酸メチル 0.1
8.プロピレングリコール 10.0
9.精製水にて全量を100とする
[製造方法]成分3~6を加熱溶解して混合し、70℃に保ち油相とする。成分1、2及び7~9を加熱溶解して混合し、75℃に保ち水相とする。油相に水相を加えて乳化して、かき混ぜながら30℃まで冷却して製品とする。
処方 含有量(%)
1.ワレモコウの熱水抽出物(製造例1C) 1.0
2.乾燥コーンスターチ 39.0
3.微結晶セルロース 60.0
[製造方法]成分1~3を混合し、散剤とする。
処方 含有量(%)
1.ワレモコウのエタノール抽出物(製造例3B) 5.0
2.乾燥コーンスターチ 25.0
3.カルボキシメチルセルロースカルシウム 20.0
4.微結晶セルロース 40.0
5.ポリビニルピロリドン 7.0
6.タルク 3.0
[製造方法]成分1~4を混合し、次いで成分5の水溶液を結合剤として加えて顆粒成型する。成型した顆粒に成分6を加えて打錠する。1錠0.52gとする。
処方 含有量(%)
1.ワレモコウのエタノール抽出物(製造例3A) 2.0
2.乾燥コーンスターチ 49.8
3.エリスリトール 40.0
4.クエン酸 5.0
5.ショ糖脂肪酸エステル 3.0
6.香料 0.1
7.精製水 0.1
[製造方法]成分1~4及び7を混合し、顆粒成型する。成型した顆粒に成分5及び6を加えて打錠する。1粒1.0gとする。
処方 含有量(%)
1.ワレモコウの熱水抽出物(製造例1B) 0.05
2.ステビア 0.05
3.リンゴ酸 5.0
4.香料 0.1
5.精製水にて全量を100とする
[製造方法]成分1~3を少量の水に溶解する。次いで、成分4及び5を加えて混合する。
B16マウスメラノーマ細胞をφ60mm dishに3×104個播種し、各試料を最終濃度1μg/mLとなるように添加した10%FBSを含むMEM培養液にて、37℃、5%CO2条件下にて5日間培養した。培養後、細胞の剥離を行い、遠心操作をして得られたペレットを超音波破砕操作によりPBS(-)に溶解させた。タンパク質定量は、Lowry法(J.Biol.Chem.,193,265-275,1951)を用いて行った。また、メラニン量を測定する場合、タンパク質定量用に取った残りの細胞破砕液に4N NaOHを加え、60℃にて2時間加温した後、分光光度計(島津製作所)を用いて475nmにおける吸光度を測定し、検量線からメラニン量を求め、タンパク質1mg当たりのメラニン量を算出した。メラニン生成抑制率は、コントロール(試料未添加)群に対する試料添加群のメラニン量の減少量の割合から算出した。
MMP1、MMP2及びHAS2 mRNA発現量の測定を行った。ヒト皮膚線維芽細胞を60mm dishに1×105個播種し、10%FBSを含むDMEM培養液にて、37℃、5%CO2条件下で培養した。コンフルエントな状態になったところで、各試料を最終濃度1及び10μg/mLとなるように添加したDMEM(-)培養液にて24時間培養した後、総RNAの抽出を行った。細胞からの総RNAの抽出はRNAiso Plus(タカラバイオ)を用いて行い、総RNA量は分光光度計(Nanodrop)を用いて260nmにおける吸光度により求めた。mRNA発現量の測定は、細胞から抽出した総RNAを基にしてリアルタイムRT-PCR法により行った。リアルタイムRT-PCR法には、High Capacity RNA-to-cDNA Kit(Applied Biosystems)及びSYBR Select Master Mix(Applied Biosystems)を用いた。即ち、500ngの総RNAを逆転写反応後、PCR反応(95℃:15秒間、60℃:60秒間、40cycles)を行った。その他の操作は定められた方法に従い、MMP1、MMP2及びHAS2 mRNAの発現量を、内部標準であるβ-actin mRNAの発現量に対する割合として求めた。MMP1発現抑制率は、コントロール(試料未添加)群のMMP1 mRNAの発現量に対する試料添加群のMMP1 mRNAの発現量の比率として算出した。MMP2 mRNA発現抑制率及びHAS2 mRNA発現促進率についても、同様に算出した。尚、各遺伝子の発現量の測定に使用したプライマーは次の通りである。
GGGAGATCATCGGGACAACTC(配列番号1)
TGAGCATCCCCTCCAATACC(配列番号2)
MMP2用のプライマーセット
CCGTCGCCCATCATCAA(配列番号3)
CTTCTGCATCTTCTTTAGTGTGTCCTT(配列番号4)
HAS2用のプライマーセット
TGGATGACCTACGAAGCGATTA(配列番号5)
GCTGGATTACTGTGGCAATGAG(配列番号6)
β-actin用のプライマーセット
CACTCTTCCAGCCTTCCTTCC(配列番号7)
GTGTTGGCGTACAGGTCTTTG(配列番号8)
ヒト由来ケラチノサイトを、0.1%FBSを含むDMEM培養液にて、96wellプレートに1well当たり1×103個播種し、各試料を最終濃度が0.01μg/mLとなるように添加した後、37℃、5%CO2条件下にて5日間培養した。細胞数の測定は、染色法により行った。即ち、培養終了後、培養液を除き、メタノールを用いて細胞を固定した。続いて、0.1%メチレンブルーを加え、1時間細胞の染色を行った。乾燥させた後、0.1N HClを各wellに100μLずつ加えてよく撹拌させ、マイクロプレートリーダーを用いて650nmにおける吸光度を測定した。細胞増殖率は、コントロール(試料未添加)群の細胞量に対する試料添加群の細胞量の比率として算出した。
Superoxide dismutase(SOD)様活性をSOD Assay Kit-WST(同仁化学研究所)を用い、96ウェルプレートにて測定した。試薬は、キットに付属のものを用いた。各ウェルに、試料液20μLを加えた後、WST working solutionを200μL加え、プレートミキサーでよく撹拌した。ブランクのウェルにはDilution bufferを20μL加えた。試料液を加えたウェルとブランクのウェルに、それぞれEnzyme working solutionを20μL加えた。その後、37℃で20分間インキュベートし、プレートリーダーで450nmにおける吸光度を測定することで、各抽出液の活性酸素消去率を求めた。試料の終濃度は、3.33μg/mgで行った。
処方例3のクリーム1、処方例4のクリーム2及び比較処方例2の従来のクリームを用いて、シワ、たるみがある5人(25~66歳)を対象に1ヶ月間の使用試験を行った。使用後、シワ、たるみの程度をアンケートにより判定した。
Claims (3)
- 波長域570~730nmと400~515nmとの光合成光量子束密度(PPFD)比が、4:1~2:1の人工光を照射して栽培することによって、太陽光で栽培したワレモコウと比較して、メラニン生成抑制効果、MMP阻害効果、皮膚線維芽細胞のヒアルロン酸産生促進効果及び細胞増殖促進効果から選ばれる1種又は2種以上の効果を高めたワレモコウの抽出物を含有することを特徴とする皮膚外用剤。
- 波長域570~730nmと400~515nmとの光合成光量子束密度(PPFD)比が、4:1~2:1の人工光を照射して栽培することによって、太陽光で栽培したワレモコウと比較して、皮膚線維芽細胞のヒアルロン酸産生促進効果を高めたワレモコウの抽出物を含有することを特徴とする皮膚線維芽細胞のヒアルロン酸産生促進用皮膚外用剤。
- 波長域570~730nmと400~515nmとの光合成光量子束密度(PPFD)比が、4:1~2:1の人工光を照射して栽培することによって、太陽光で栽培したワレモコウと比較して、メラニン生成抑制効果、MMP阻害効果、皮膚線維芽細胞のヒアルロン酸産生促進効果及び細胞増殖促進効果から選ばれる1種又は2種以上の効果を高めることを特徴とするワレモコウの栽培方法。
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