JP7816629B1 - 蓋体、蓄電デバイス、蓄電デバイスの製造方法 - Google Patents

蓋体、蓄電デバイス、蓄電デバイスの製造方法

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Abstract

【課題】変形することが抑制される蓋体、この蓋体を備える蓄電デバイス、および、蓄電
デバイスの製造方法を提供する。
【解決手段】蓋体は、蓄電デバイスの外装体を構成する蓋体である。蓋体は、基部と、前記基部から突出する壁部と、前記基部および前記壁部の一方から他方に向かって延びるリブと、を備える。
【選択図】図4

Description

本発明は、蓋体、蓄電デバイス、および、蓄電デバイスの製造方法に関する。
特許文献1は、蓄電デバイスの一例を開示している。この蓄電デバイスは、電極体と、電極体を封止する外装体と、を備える。外装体は、電極体を包む外装フィルムと、外装フィルムと接合される蓋体と、を有する。
特開2022-123686号公報
上記蓄電デバイスは、例えば、蓋体が変形した場合、蓋体と外装フィルムとを好適に接合できず、外装体の密封性が低下するおそれがある。なお、蓋体の変形は、例えば、蓋体に外力が作用すること、および、蓋体を射出成形によって製造する場合の成形不良等によって生じる。
本発明は、変形することが抑制される蓋体、この蓋体を備える蓄電デバイス、および、この蓄電デバイスの製造方法を提供することを目的とする。
本発明の第1観点に係る蓋体は、蓄電デバイスの外装体を構成する蓋体であって、基部と、前記基部から突出する壁部と、前記基部および前記壁部の一方から他方に向かって延びるリブと、を備える。
本発明の第2観点に係る蓋体は、第1観点に係る蓋体であって、前記リブは、前記基部および前記壁部と接触する。
本発明の第3観点に係る蓋体は、第1観点または第2観点に係る蓋体であって、前記リブは、前記基部および前記壁部の少なくとも一方と接合される。
本発明の第4観点に係る蓋体は、第1観点~第3観点のいずれか1つに係る蓋体であって、前記壁部は、前記外装体を構成する要素である外装フィルムと接合される第1壁面と、前記第1壁面と反対の第2壁面と、を有し、前記リブは、前記基部、および、前記第2壁面の一方から他方に向かって延びる。
本発明の第5観点に係る蓋体は、第1観点~第4観点のいずれか1つに係る蓋体であって、前記基部は、導電性材料を含んで構成される出力部と、樹脂材料を含んで構成され、前記出力部の一部を被覆する被覆部と、を有する。
本発明の第6観点に係る蓄電デバイスは、電極体と、前記電極体を封止する外装体と、を備える蓄電デバイスであって、前記外装体は、前記電極体を包む外装フィルムと、前記外装フィルムとともに前記電極体を封止する蓋体と、を有し、前記蓋体は、基部と、前記基部から突出し、前記外装フィルムと接合される壁部と、前記基部および前記壁部の一方から他方に向かって延びるリブと、を備える。
本発明の第7観点に係る蓄電デバイスの製造方法は、電極体と、前記電極体を封止する外装体と、を備え、前記外装体は、前記電極体を包む外装フィルムと、前記外装フィルムとともに前記電極体を封止する蓋体と、を有し、前記蓋体は、基部と、前記基部から突出し、前記外装フィルムと接合される壁部と、前記基部および前記壁部の一方から他方に向かって延びるリブと、を備える蓄電デバイスの製造方法である。前記蓄電デバイスの製造方法は、前記電極体に対して前記蓋体を配置する工程を含む。
本発明に関する蓋体、蓄電デバイス、および、蓄電デバイスの製造方法によれば、蓋体が変形することを抑制することができる。
実施形態の蓄電デバイスの斜視図。 図1Aの蓄電デバイスの第2封止部のシール強度の測定方法に関する図。 図1Aの蓄電デバイスが備える外装フィルムの層構成を示す断面図。 図1Aの蓄電デバイスが備える外装フィルムを広げた状態の図。 図1Aの蓄電デバイスが備える蓋体の斜視図。 図1AのD5-D5線に沿う断面図。 図1Aの蓄電デバイスの製造方法の一例を示すフローチャート。 第1変形例の蓄電デバイスが備える蓋体の断面図。 第2変形例の蓄電デバイスが備える蓋体の断面図。 第3変形例の蓄電デバイスが備える蓋体の断面図。 第4変形例の蓄電デバイスが備える蓋体の断面図。 第4変形例の別の例の蓄電デバイスが備える蓋体の断面図。 第5変形例の蓄電デバイスが備える蓋体の基部の断面図。
以下、図面を参照しつつ、本発明の実施形態に係る蓄電デバイスについて説明する。なお、本明細書において、「~」で示される数値範囲は「以上」、「以下」を意味する。例えば、2~15mmとの表記は、2mm以上15mm以下を意味する。
[実施形態]
<1-1.蓄電デバイスの構成>
図1Aは、実施形態の蓄電デバイス10を模式的に示す平面図である。図1Bは、図1Aの蓄電デバイス10の第2封止部100Bのシール強度の測定方法に関する図である。図2は、図1Aの蓄電デバイス10が備える外装フィルム50の層構成を示す断面図である。図3は、図1Aの蓄電デバイス10が備える外装フィルム50を広げた状態の図である。図4は、図1Aの蓄電デバイス10が備える蓋体60の斜視図である。図5は、図1AのD5-D5線に沿う断面図である。なお、図1Aにおいて、矢印UD方向は蓄電デバイス10の厚み方向を示し、矢印LR方向は蓄電デバイス10の幅方向を示し、矢印FB方向は、蓄電デバイス10の奥行方向を示す。矢印UDLRFBの各々が示す方向は、以後の各図においても共通である。
蓄電デバイス10は、集電体30を含む電極体20と、外装体40と、を備える。電極体20は、例えば、リチウムイオン電池、キャパシタ、全固体電池、半固体電池、擬固体電池、ポリマー電池、全樹脂電池、鉛蓄電池、ニッケル・水素蓄電池、ニッケル・カドミウム蓄電池、ニッケル・鉄蓄電池、ニッケル・亜鉛蓄電池、酸化銀・亜鉛蓄電池、金属空気電池、多価カチオン電池、または、コンデンサー等の蓄電部材を構成する電極(正極および負極)ならびに、セパレータ等を含む。本実施形態では、電極体20の形状は、略直方体である。なお、「略直方体」とは、完全な直方体の他に、例えば、外面の一部の形状を修正することによって直方体とみなせるような立体を含む。電極体20の形状は、例えば、円柱または多角柱であってもよい。集電体30(図5参照)の一方の端部31は、後述する蓋体60の出力部71と接続される。
外装体40は、電極体20を封止する。外装体40は、外装フィルム50および蓋体60を有する。外装フィルム50は、電極体20を包む。本実施形態では、外装フィルム50は、電極体20に巻き付けられる。蓋体60は、FB方向における電極体20の側方に配置される。別の例では、FB方向の両端部に開口部が形成されるように筒状に構成された外装フィルム50の内部に電極体20を収容し、開口部を蓋体60によって閉じてもよい。さらに別の例では、開口部が形成されるように筒状に構成された外装フィルム50の内部に蓋体60と接続された状態の電極体20を収容し、開口部を蓋体60によって閉じてもよい。
例えば、冷間成形を通じて外装フィルム50に電極体20を収容する収容部(窪み)を形成する方法がある。しかし、このような方法によって深い収容部を形成することは必ずしも容易ではない。冷間成形によって収納部(窪み)を深く(たとえば成形深さ15mm)形成しようとすると外装フィルム50にピンホールまたはクラックが発生し、電池性能の低下を招く可能性が高くなる。一方、外装体40は、外装フィルム50を電極体20に巻き付けることによって電極体20を封止しているため、電極体20の厚みに拘わらず容易に電極体20を封止することができる。なお、蓄電デバイス10の体積エネルギー密度を向上させるべく電極体20と外装フィルム50との間のデッドスペースを削減するためには、外装フィルム50が電極体20の外表面に接するように巻き付けられた状態が好ましい。また、全固体電池においては、電池性能を発揮させるために高い圧力を電池外面から均一に掛けることが必要とされている観点からも電極体20と外装フィルム50との間の空間を無くすことが必要とされるため、外装フィルム50が電極体20の外表面に接するように巻き付けられた状態が好ましい。
図2に示されるように、外装フィルム50は、例えば、基材層51、バリア層52、および、熱融着性樹脂層53をこの順に有する積層体(ラミネートフィルム)である。なお、外装フィルム50には、これらの層がすべて含まれている必要はなく、例えば、バリア層52が含まれていなくてもよい。すなわち、外装フィルム50は、フレキシブル性を有し曲げやすい材料で構成されていればよく、例えば、樹脂フィルムで構成されていてもよい。なお、外装フィルム50は、ヒートシール可能であることが好ましい。外装フィルム50は、最内層および最外層が熱融着性樹脂層53であってもよい。この場合、外装フィルム50は、最外層と最内層とが接合されることによって、電極体20および蓋体60を包んでもよい。
外装フィルム50は、少なくとも、バリア層52および熱融着性樹脂層53をこの順に備える積層体から構成されていてもよい。この積層体において、基材層51は必要に応じて設けられる層であり、バリア層52の熱融着性樹脂層53側とは反対側が最外層側になり、熱融着性樹脂層53は最内層になる。
外装フィルム50の全体の厚さは、任意に選択可能である。強度の観点から外装フィルム50の厚さは、50μm以上であることが好ましい。成形性または追従性の観点から、外装フィルム50の厚さは、1200μm以下であることが好ましい。外装フィルム50の厚さは、50μm以上1200μm以下の範囲に含まれることが好ましい。
外装フィルム50に含まれる基材層51は、耐熱性を外装フィルム50に付与し、加工または流通の際に起こり得るピンホールの発生を抑制するための層である。基材層51は、例えば、延伸ポリエステル樹脂層および延伸ポリアミド樹脂層の少なくとも一層を含んで構成される。例えば、基材層51が延伸ポリエステル樹脂層および延伸ポリアミド樹脂層の少なくとも一層を含むことにより、外装フィルム50の加工時にバリア層52を保護し、外装フィルム50の破断を抑制することができる。また、外装フィルム50の引張伸びを大きくする観点から、延伸ポリエステル樹脂層は二軸延伸ポリエステル樹脂層であることが好ましく、延伸ポリアミド樹脂層は二軸延伸ポリアミド樹脂層であることが好ましい。さらに、突刺強度または衝撃強度に優れる点から、延伸ポリエステル樹脂層は二軸延伸ポリエチレンテレフタレート(PET)フィルムであることがより好ましく、延伸ポリアミド樹脂層は二軸延伸ナイロン(ONy)フィルムであることがより好ましい。なお、基材層51は、延伸ポリエステル樹脂層および延伸ポリアミド樹脂層の両層を含んで構成されていてもよい。基材層51の厚さは、フィルム強度の点から、例えば5~300μmであることが好ましく、5~150μmであることがより好ましい。
バリア層52は、少なくとも水分の浸入を抑止する層である。バリア層52は、例えば、接着層54を介して基材層51と接合される。バリア層52としては、例えば、バリア性を有する金属箔、蒸着膜、樹脂層などが挙げられる。蒸着膜としては金属蒸着膜、無機酸化物蒸着膜、炭素含有無機酸化物蒸着膜などが挙げられ、樹脂層としてはポリ塩化ビニリデン、クロロトリフルオロエチレン(CTFE)を主成分としたポリマー類やテトラフルオロエチレン(TFE)を主成分としたポリマー類やフルオロアルキル基を有するポリマー、およびフルオロアルキル単位を主成分としたポリマー類などのフッ素含有樹脂、エチレンビニルアルコール共重合体などが挙げられる。また、バリア層52としては、これらの蒸着膜及び樹脂層の少なくとも1層を設けた樹脂フィルムなども挙げられる。バリア層52は、複数層設けてもよい。バリア層52は、金属材料により構成された層を含むことが好ましい。バリア層52を構成する金属材料としては、具体的には、アルミニウム合金、ステンレス鋼、チタン鋼、鋼板などが挙げられ、金属箔として用いる場合は、アルミニウム合金箔、及びステンレス鋼箔の少なくとも一方を含むことが好ましい。
バリア層52において、前述した金属材料により構成された層は、金属材料のリサイクル材を含んでいてもよい。金属材料のリサイクル材としては、例えば、アルミニウム合金、ステンレス鋼、チタン鋼、又は鋼板のリサイクル材が挙げられる。これらのリサイクル材は、それぞれ、公知の方法で入手できる。アルミニウム合金のリサイクル材は、例えば、国際公開第2022/092231号に記載の製造方法によって入手できる。バリア層52は、リサイクル材のみによって構成されてもよいし、リサイクル材とバージン材との混合材料によって構成されもよい。なお、金属材料のリサイクル材とは、いわゆる市中で使用された各種製品や、製造工程から出る廃棄物などを回収・単離・精製などを行って再利用可能な状態にした金属材料をいう。また、金属材料のバージン材とは、金属の天然資源(原材料)から精錬された新品の金属材料であって、リサイクル材でないものをいう。
アルミニウム合金箔は、外装フィルム50の成形性または追従性を向上させる観点から、例えば、焼きなまし処理済みのアルミニウム合金などにより構成された軟質アルミニウム合金箔であることがより好ましく、より成形性または追従性を向上させる観点から、鉄を含むアルミニウム合金箔であることが好ましい。鉄を含むアルミニウム合金箔(100質量%)において、鉄の含有量は、0.1~9.0質量%であることが好ましく、0.5~2.0質量%であることがより好ましい。鉄の含有量が0.1質量%以上であることにより、より優れた成形性を有する外装フィルム50を得ることができる。鉄の含有量が9.0質量%以下であることにより、より柔軟性に優れた外装フィルム50を得ることができる。軟質アルミニウム合金箔としては、例えば、JIS H4160:1994 A8021H-O、JIS H4160:1994 A8079H-O、JIS H4000:2014 A8021P-O、又はJIS H4000:2014 A8079P-Oで規定される組成を備えるアルミニウム合金箔が挙げられる。また必要に応じて、ケイ素、マグネシウム、銅、マンガンなどが添加されていてもよい。また軟質化は焼鈍処理などで行うことができる。外装フィルム50の機械強度を向上させる観点からは、アルミニウム合金箔は、例えば加工硬化済みのアルミニウム合金などにより構成された硬質アルミニウム合金箔であることがより好ましい。硬質アルミニウム合金箔としては、例えば、JIS H4160:1994A8021H-H18、JIS H4160:1994 A8079H-H18、JISH4000:2014 A8021P-H14、又はJIS H4000:2014 A8079P-H14で規定される組成を備えるアルミニウム合金箔が挙げられる。外装フィルム50の機械強度を向上させる観点からは、アルミニウム合金箔は、マグネシウムを含むアルミニウム合金箔であることが好ましい。マグネシウムを含むアルミニウム合金箔(100質量%)において、マグネシウムの含有量は、0.2~5.6質量%であることが好ましく、0.2~3.0質量%であることがより好ましい。マグネシウムを含むアルミニウム合金箔としては、例えば、JIS H4000:2017 A5005P-O、JIS H4000:2017 A5050P-O、JISH4000:2017 A5052P-Oで規定される組成を備えるアルミニウム合金箔が挙げられる。
また、ステンレス鋼箔としては、オーステナイト系、フェライト系、オーステナイト・フェライト系、マルテンサイト系、析出硬化系のステンレス鋼箔などが挙げられる。さらに成形性に優れた外装フィルム50を提供する観点から、ステンレス鋼箔は、オーステナイト系のステンレス鋼により構成されていることが好ましい。
ステンレス鋼箔を構成するオーステナイト系のステンレス鋼の具体例としては、SUS304、SUS301、SUS316Lなどが挙げられ、これら中でも、SUS304が特に好ましい。
バリア層52の厚みは、金属箔の場合、少なくとも水分の浸入を抑止するバリア層としての機能を発揮すればよく、例えば5~1000μm程度が挙げられる。バリア層52の厚みは、好ましくは約85μm以下、より好ましくは約50μm以下、さらに好ましくは約40μm以下、特に好ましくは約35μm以下である。また、バリア層52の厚みは、好ましくは約9.0μm以上、さらに好ましくは約20μm以上、より好ましくは約25μm以上である。また、バリア層52の厚みの好ましい範囲としては、9.0~1000μm程度、9.0~1000μm程度、9.0~1000μm程度、9.0~1000μm程度、9.0~85μm程度、9.0~50μm程度、9.0~40μm程度、9.0~35μm程度、20~85μm程度、20~50μm程度、20~40μm程度、20~35μm程度、25~85μm程度、25~50μm程度、25~40μm程度、25~35μm程度が挙げられる。バリア層52がアルミニウム合金箔により構成されている場合、上述した範囲が特に好ましい。また、外装フィルム50に高成形性及び高剛性を付与する観点からは、バリア層52の厚みは、好ましくは約35μm以上、より好ましくは約45μm以上、さらに好ましくは約50μm以上、さらに好ましくは約55μm以上であり、また、好ましくは約200μm以下、より好ましくは約85μm以下、さらに好ましくは約75μm以下、さらに好ましくは約70μm以下であり、好ましい範囲としては、35~200μm程度、35~85μm程度、35~75μm程度、35~70μm程度、45~200μm程度、45~85μm程度、45~75μm程度、45~70μm程度、50~200μm程度、50~85μm程度、50~75μm程度、50~70μm程度、55~200μm程度、55~85μm程度、55~75μm程度、55~70μm程度である。外装フィルム50が高成形性を備えることにより、深絞り成形が容易となり、蓄電デバイスの高容量化に寄与し得る。また、蓄電デバイスが高容量化されると、蓄電デバイスの重量が増加するが、外装フィルム50の剛性が高められることにより、蓄電デバイスの高い密封性に寄与できる。また、特に、バリア層52がステンレス鋼箔により構成されている場合、ステンレス鋼箔の厚みは、好ましくは約60μm以下、より好ましくは約50μm以下、さらに好ましくは約40μm以下、さらに好ましくは約30μm以下、特に好ましくは約25μm以下である。また、ステンレス鋼箔の厚みは、好ましくは約10μm以上、より好ましくは約15μm以上である。また、ステンレス鋼箔の厚みの好ましい範囲としては、10~60μm程度、10~50μm程度、10~40μm程度、10~30μm程度、10~25μm程度、15~60μm程度、15~50μm程度、15~40μm程度、15~30μm程度、15~25μm程度が挙げられる。
また、バリア層52がアルミニウム箔の場合は、溶解や腐食の防止などのために、少なくとも基材層51と反対側の面に耐腐食性皮膜を備えていることが好ましい。バリア層52は、耐腐食性皮膜を両面に備えていてもよい。ここで、耐腐食性皮膜とは、例えば、ベーマイト処理などの熱水変成処理、化成処理、陽極酸化処理、ニッケルやクロムなどのメッキ処理、コーティング剤を塗工する腐食防止処理をバリア層52の表面に行ない、バリア層52に耐腐食性(例えば耐酸性、耐アルカリ性など)を備えさせる薄膜をいう。耐腐食性皮膜は、具体的には、バリア層52の耐酸性を向上させる皮膜(耐酸性皮膜)、バリア層52の耐アルカリ性を向上させる皮膜(耐アルカリ性皮膜)などを意味している。耐腐食性皮膜を形成する処理としては、1種類を行なってもよいし、2種類以上を組み合わせて行なってもよい。また、1層だけではなく多層化することもできる。さらに、これらの処理のうち、熱水変成処理および陽極酸化処理は、処理剤によって金属箔表面を溶解させ、耐腐食性に優れる金属化合物を形成させる処理である。なお、これらの処理は、化成処理の定義に包含される場合もある。また、バリア層52が耐腐食性皮膜を備えている場合、耐腐食性皮膜を含めてバリア層52とする。
耐腐食性皮膜は、外装フィルム50の成形時において、バリア層52(例えば、アルミニウム合金箔)と基材層51との間のデラミネーション防止、電解質と水分とによる反応で生成するフッ化水素により、バリア層52表面の溶解、腐食、特にバリア層52がアルミニウム合金箔である場合にバリア層52表面に存在する酸化アルミニウムが溶解、腐食することを防止し、かつ、バリア層52表面の接着性(濡れ性)を向上させ、ヒートシール時の基材層51とバリア層52とのデラミネーション防止、成形時の基材層51とバリア層52とのデラミネーション防止の効果を示す。
熱融着性樹脂層53は、例えば、接着層55を介してバリア層52と接合される。外装フィルム50に含まれる熱融着性樹脂層53は、外装フィルム50にヒートシールによる封止性を付与する層である。熱融着性樹脂層53としては、ポリエチレンテレフタレート系樹脂、ポリブチレンテレフタレート系樹脂などのポリエステル系樹脂、ポリエチレン系樹脂、ポリプロピレン系樹脂等のポリオレフィン系樹脂、または、これらのポリオレフィン系樹脂を無水マレイン酸等の酸でグラフト変性させた酸変性ポリオレフィン系樹脂からなる樹脂フィルムが挙げられる。熱融着性樹脂層53の厚さは、シール性および強度の点から、例えば20~1000μmであることが好ましく、40~150μmであることがより好ましい。
外装フィルム50は、熱融着性樹脂層53よりも外側に、より好ましくは、バリア層52よりも外側に1または複数の緩衝機能を有する層(以下では、「緩衝層」という)を有していることが好ましい。緩衝層は、基材層51の外側に積層されてもよく、基材層51が緩衝層の機能を兼ね備えてもよい。外装フィルム50が複数の緩衝層を有する場合、複数の緩衝層は、隣接していてもよく、基材層51またはバリア層52等を介して積層されてもよい。
緩衝層を構成する材料は、クッション性を有する材料から任意に選択可能である。クッション性を有する材料は、例えば、ゴム、不織布、または、発泡シートである。ゴムは、例えば、天然ゴム、フッ素ゴム、または、シリコンゴムである。ゴム硬度は、20~90程度であることが好ましい。不織布を構成する材料は、耐熱性に優れる材料であることが好ましい。緩衝層が不織布によって構成される場合、緩衝層の厚さの下限値は、好ましくは、100μm、さらに好ましくは、200μm、さらに好ましくは、1000μmである。緩衝層が不織布によって構成される場合、緩衝層の厚さの上限値は、好ましくは、5000μm、さらに好ましくは、3000μmである。緩衝層の厚さの好ましい範囲は、100μm~5000μm、100μm~3000μm、200μm~5000μm、200μm~3000μm、1000μm~5000μm、または、1000μm~3000μmである。この中でも、緩衝層の厚さの範囲は、1000μm~3000μmが最も好ましい。
緩衝層がゴムによって構成される場合、緩衝層の厚さの下限値は、好ましくは、0.5mm、さらに好ましくは、1.0mmである。緩衝層がゴムによって構成される場合、緩衝層の厚さの上限値は、好ましくは、10mm、さらに好ましくは、5.0mm、さらに好ましくは、2.0mmである。緩衝層がゴムによって構成される場合、緩衝層の厚さの好ましい範囲は、1.0mm~2.0mm、1.0mm~5.0mm、1.0mm~10mm、0.5mm~2.0mm、0.5mm~5.0mm、0.5mm~10mmである。
外装フィルム50が緩衝層を有する場合、緩衝層がクッションとして機能するため、蓄電デバイス10が落下したときの衝撃、または、蓄電デバイス10の製造時のハンドリングによって、外装フィルム50が破損することが抑制される。
蓋体60は、基部70と、壁部80と、リブ90と、を有する。
基部70の外郭形状は、電極体20を封止できる形状であれば、任意に選択可能である。図4等に示される例では、基部70の外郭形状は、長方形である。基部70の外郭形状は、円形、楕円形、正方形、三角形、または、五角形以上の多角形であってもよい。基部70は、第1面70Aおよび第2面70Bを有する。第1面70Aは、外部空間と面する。第2面70Bは、FB方向において第1面70Aと反対側の面である。第2面70Bは、電極体20と面する。なお、蓋体60は、第1面70Aが電極体20と面するように、換言すれば、第2面70Bが外部空間と面するように配置されてもよい。基部70は、出力部71および被覆部72を含む。
出力部71は、外部機器に電力を出力する要素である。出力部71は、集電体30の一方の端部31と接続される。出力部71の外郭形状は、任意に選択可能である。図4等に示される例では、出力部71の外郭形状は、長方形である。
本実施形態では、出力部71は、導電性材料を含んで構成される。「導電性材料を含んで構成される」とは、出力部71を構成する材料の全体を100質量%としたときに、導電性材料の含有率が50質量%以上、好ましくは80質量%以上、より好ましくは90質量%以上、さらに好ましくは95質量%以上であることをいうものとする。すなわち、出力部71を構成する材料は、導電性材料に加え、導電性材料以外の材料を含有することができる。導電性材料を含んで構成される出力部71は、バリア層52で説明した耐腐食性皮膜を有していることが好ましい。
出力部71を構成する導電性材料は、例えば、金属材料である。出力部71を構成する金属材料は、例えば、アルミニウム、アルムニウム合金、ニッケル、銅、または、銅合金である。例えば、電極体20がリチウムイオン電池である場合、正極に接続される出力部71は、アルミニウムまたはアルミニウム合金によって構成されることが好ましい。負極に接続される出力部71は、ニッケル、銅、または、銅合金によって構成されることが好ましい。負極に接続される出力部71を構成する材料は、銅にニッケルめっきを施したものとしてもよい。出力部71を構成する材料は、金属材料のリサイクル材を含んでいてもよい。
被覆部72は、出力部71の一部を被覆する。図4等に示される例では、被覆部72は、出力部71の外周縁の全体を被覆する。被覆部72の外郭形状は、任意に選択可能である。図4等に示される例では、被覆部72の外郭形状は、長方形である。被覆部72は、中央に第1面70Aおよび第2面70Bを貫通する貫通孔72Xが形成される。
本実施形態では、被覆部72は、樹脂材料を含んで構成される。ここで、「樹脂材料を含んで構成される」とは、被覆部72を構成する材料の全体を100質量%としたときに、樹脂材料の含有率が50質量%以上、好ましくは80質量%以上、より好ましくは90質量%以上、さらに好ましくは95質量%以上であることをいうものとする。すなわち、被覆部72を構成する材料は、樹脂材料に加え、樹脂材料以外の材料を含有することができる。
樹脂の具体例としては、ポリエステル、ポリオレフィン、ポリアミド、エポキシ樹脂、アクリル樹脂、フッ素樹脂、ポリウレタン、珪素樹脂、及びフェノール樹脂などの樹脂や、これらの樹脂の変性物等の熱可塑性樹脂が挙げられる。また、樹脂材料は、これらの樹脂の混合物であってもよいし、共重合物であってもよいし、共重合物の変性物であってもよい。樹脂材料は、これらの中でも、ポリエステル、ポリオレフィンなどの熱融着性樹脂であることが好ましく、ポリオレフィンがより好ましい。樹脂材料が樹脂である場合、被覆部72は、どのような成形方法で成形されてもよく、切削で製造されてもよい。
被覆部72を構成する材料に含まれる樹脂材料は、オレフィン系のランダム共重合体であることが好ましく、ポリオレフィン骨格を含む樹脂を主成分として含んでいることがさらに好ましく、ポリオレフィンを主成分として含んでいることがさらに好ましく、ポリプロピレンを主成分として含んでいることがさらに好ましい。ポリオレフィンは、酸変性ポリオレフィンであってもよい。被覆部72を構成する材料に含まれる樹脂材料は、複数種類のアミド系滑剤が存在していることが好ましい。また、被覆部72を構成する材料に含まれる樹脂材料は、飽和脂肪酸アミドに加えて、複数種類のアミド系滑剤が不飽和脂肪酸アミドをさらに含むことが好ましい。被覆部72を構成する材料に含まれる樹脂材料は、融点が150℃より高いプロピレン系エラストマーを添加したポリオレフィン樹脂であってもよい。なお、主成分とは、構成要素に含まれる材料のうち、例えば、35質量%以上、50質量%以上、90質量%以上、または、95質量%以上を占める材料をいう。
ポリエステルとしては、具体的には、ポリエチレンテレフタレート、ポリブチレンテレフタレート、ポリエチレンナフタレート、ポリブチレンナフタレート、ポリエチレンイソフタレート、共重合ポリエステル等が挙げられる。また、共重合ポリエステルとしては、エチレンテレフタレートを繰り返し単位の主体とした共重合ポリエステル等が挙げられる。具体的には、エチレンテレフタレートを繰り返し単位の主体としてエチレンイソフタレートと重合する共重合体ポリエステル(以下、ポリエチレン(テレフタレート/イソフタレート)にならって略す)、ポリエチレン(テレフタレート/アジペート)、ポリエチレン(テレフタレート/ナトリウムスルホイソフタレート)、ポリエチレン(テレフタレート/ナトリウムイソフタレート)、ポリエチレン(テレフタレート/フェニル-ジカルボキシレート)、ポリエチレン(テレフタレート/デカンジカルボキシレート)等が挙げられる。樹脂材料は、これらの中でも、耐熱性及び耐圧性を高める観点から、ポリブチレンテレフタレートであることが好ましい。
また、ポリオレフィンとしては、具体的には、低密度ポリエチレン、中密度ポリエチレン、高密度ポリエチレン、線状低密度ポリエチレン等のポリエチレン;エチレン-αオレフィン共重合体;ホモポリプロピレン、ポリプロピレンのブロックコポリマー(例えば、プロピレンとエチレンのブロックコポリマー)、ポリプロピレンのランダムコポリマー(例えば、プロピレンとエチレンのランダムコポリマー)等のポリプロピレン;プロピレン-αオレフィン共重合体;エチレン-ブテン-プロピレンのターポリマー等が挙げられる。共重合体である場合のポリオレフィン樹脂は、ブロック共重合体であってもよく、ランダム共重合体であってもよい。樹脂材料は、これらの中でも、熱融着性及び耐電解液性に優れることから、ポリプロピレンが好ましい。
上記樹脂材料としての樹脂は、必要に応じてフィラーを含有してもよい。フィラーの具体例としては、ガラスビーズ、グラファイト、ガラス繊維、及びカーボン繊維等が挙げられる。樹脂材料としての樹脂が上記フィラーを含有することにより、被覆部72の温度変化に対する変形耐性を向上させることができる。
被覆部72を構成する材料に含まれる樹脂材料のメルトマスフローレートは、1g/10min~100g/10minの範囲に含まれることが好ましく、5g/10min~80g/10minの範囲に含まれることがさらに好ましい。メルトマスフローレートは、JIS K7210-1:2014に基づいて測定される。メルトマスフローレートの測定温度は、230℃である。
FB方向における出力部71の厚さ、および、被覆部72の厚さは、任意に選択可能である。FB方向における出力部71の厚さは、被覆部72の厚さよりも厚くてもよく、被覆部72の厚さよりも薄くてもよく、被覆部72の厚さと等しくてもよい。図4等に示される例では、FB方向における出力部71の厚さは、FB方向における被覆部72の厚さと実質的に等しい。換言すれば、出力部71の第1面70Aと、被覆部72の第1面70Aとは面一である。出力部71の第2面70Bと、被覆部72の第2面70Bとは面一である。
壁部80は、被覆部72の外周縁から突出する。壁部80が突出する方向は、任意に選択可能である。図5等に示される例では、壁部80は、FB方向において、被覆部72の外周縁から電極体20に向けて突出する。壁部80は、FB方向において、被覆部72の外周縁から電極体20とは反対、換言すれば、外部空間に向けて突出してもよい。壁部80は、蓋体60の側面視において、被覆部72の外周縁からFB方向と交差する方向に突出してもよい。
壁部80は、樹脂材料を含んで構成されることが好ましい。壁部80に関する「樹脂材料を含んで構成される」の定義は、被覆部72に関する「樹脂材料を含んで構成される」の定義と同じである。壁部80を構成する材料に含まれる樹脂材料は、被覆部72を構成する材料に含まれる樹脂材料として例示されたものを用いることができる。蓋体60を容易に成形する観点から、壁部80を構成する材料に含まれる樹脂材料と、被覆部72と構成する材料に含まれる樹脂材料とは、同じであることが好ましい。
壁部80は、第1壁面80Aおよび第2壁面80Bを有する。第1壁面80Aは、外装フィルム50と接合される面である。本実施形態では、第1壁面80Aは、外装フィルム50の熱融着性樹脂層53とヒートシールされることによって接合される。第1壁面80Aは、外装フィルム50と接着剤によって接合されてもよい。第2壁面80Bは、第1壁面80Aと反対の面である。
壁部80は、第1接合壁81、第2接合壁82、第3接合壁83、および、第4接合壁84を含む。第1接合壁81は、蓋体60の上面を構成する。第1接合壁81は、蓋体60の正面視において、第1方向(本実施形態では、LR方向)に延びる。第2接合壁82および第3接合壁83は、第1接合壁81と繋がり、蓋体60の側面を構成する。第2接合壁82および第3接合壁83は、蓋体60の正面視において、第1方向と交差する第2方向(本実施形態では、UD方向)に延びる。本実施形態では、蓋体60の正面視において、第1方向と第2方向とは、直交する。第1方向と第2方向とは、蓋体60の正面視において、直交していなくてもよい。第4接合壁84は、蓋体60の下面を構成する。第4接合壁84は、蓋体60の正面視において、第1方向(本実施形態では、LR方向)に延びる。
本実施形態では、第1接合壁81~第4接合壁84の厚さは、FB方向において実質的に一定である。第1接合壁81~第4接合壁84の厚さは、FB方向において、異なっていてもよい。例えば、第1接合壁81~第4接合壁84の少なくとも1つは、FB方向において、電極体20に近づくにつれて厚さが厚くなるテーパ形状であってもよく、厚さが薄くなるテーパ形状であってもよい。第1接合壁81~第4接合壁84がテーパ形状を有する場合、外装体40の内圧が上昇することを抑制する観点から、テーパ形状は、電極体20に近づくにつれて厚さが厚くなるテーパ形状であることが好ましい。蓋体60の強度が低下することを抑制する観点から、壁部80のうちのLR方向の長さが長い第1接合壁81および第4接合壁84は、FB方向において厚さが一定であること、換言すれば、テーパ形状を有さないことが好ましい。
壁部80は、境界85、86、87、88をさらに含む。境界85は、第1接合壁81と第2接合壁82との境界である。境界86は、第1接合壁81と第3接合壁83との境界である。境界87は、第4接合壁84と第2接合壁82との境界である。境界88は、第4接合壁84と第3接合壁83との境界である。境界85~88の形状は、角であってもよく、R加工が施されることによって丸みを帯びていてもよい。本実施形態では、境界85~88は、角である。境界85~88の形状が丸みを帯びていている場合、境界85~88の曲率半径は、0mm超~0.5mm以下の範囲に含まれることが好ましい。
蓄電デバイス10が重ねて配置された場合であっても、外装体40が変形することが抑制されるように、蓋体60は、ある程度の厚さを有していることが好ましい。蓋体60の被覆部72および壁部80の厚さの最小値は、例えば、0.3mmであり、3.0mmがより好ましく、4.0mmがさらに好ましい。蓋体60の被覆部72および壁部80の厚さの最大値は、例えば、20mmであり、15mmがより好ましく、10mmがさらに好ましく、7.0mmがさらに好ましい。蓋体60の被覆部72および壁部80の厚さの最大値は、20mm以上であってもよい。蓋体60の被覆部72および壁部80の厚さの好ましい範囲は、0.3mm~20mm、0.3mm~15mm、0.3mm~10mm、0.3mm~7.0mm、3.0mm~20mm、3.0mm~15mm、3.0mm~10mm、3.0mm~7.0mm、4.0mm~20mm、4.0mm~15mm、4.0mm~10mm、4.0mm~7.0mmである。本実施形態において、被覆部72および壁部80は、JIS(日本工業規格)の[包装用語]規格によって規定されるフィルムのみによって構成される態様は含まれない。なお、蓋体60の被覆部72および壁部80の厚さは、部位によって異なっていてもよい。例えば、蓋体60の被覆部72の厚さが部位によって異なる場合、蓋体60の被覆部72の厚さは、被覆部72のうちの最も厚い部分の厚さである。例えば、蓋体60の壁部80の厚さが部位によって異なる場合、蓋体60の壁部80の厚さは、壁部80のうちの最も厚い部分の厚さである。
蓋体60は、例えば、蓋体60に外力が作用すること、または、蓋体60を射出成形する場合の成形不良等によって、基部70および壁部80の一方に対して他方が変形することがある。リブ90は、蓋体60が変形することを抑制する機能を有する。
リブ90は、基部70および壁部80の一方から他方に向かって延びる。蓋体60の変形を好適に抑制する観点から、リブ90は、基部70の第2面70B、および、壁部80の第2壁面80Bの一方から他方に向かって延びることが好ましい。リブ90は、基部70の第2面70B、および、壁部80の任意の箇所の一方から他方に向かって延びていてもよい。蓋体60の変形を好適に抑制する観点から、リブ90は、基部70および壁部80と接触していることが好ましい。リブ90は、基部70または壁部80と接触していなくてもよい。蓋体60の変形を好適に抑制する観点から、リブ90は、基部70および壁部80の少なくとも一方と接合されていることが好ましい。リブ90は、基部70または壁部80と接合されていなくてもよい。本実施形態では、リブ90は、基部70および壁部80と接合される。
1つの蓋体60が有するリブ90の数は、任意に選択可能である。図4に示される例では、1つの蓋体60は、16個のリブ90を有する。図4に示される例では、第1接合壁81の第2壁面80Bと、被覆部72の第2面70Bとは、5個のリブ90によって繋がる。第2接合壁82の第2壁面80Bと、被覆部72の第2面70Bとは、3個のリブ90によって繋がる。第3接合壁83の第2壁面80Bと、被覆部72の第2面70Bとは、3個のリブ90によって繋がる。第4接合壁84の第2壁面80Bと、被覆部72の第2面70Bとは、5個のリブ90によって繋がる。リブ90は、壁部80および出力部71の第2面70Bの一方から他方に向かって延びていてもよい。1つの蓋体60は、1~15個、または、17個以上のリブ90を有していてもよい。
1つの蓋体60が複数のリブ90を有する場合、隣り合うリブ90の間隔は、任意に選択可能である。蓋体60の変形を好適に抑制する観点から、隣り合うリブ90の間隔は、15mm以下であることが好ましく、10mm以下であることがさらに好ましい。
リブ90が第2壁面80Bから延びる場合、リブ90は、第2壁面80Bの任意の位置に形成することができる。蓋体60の成形性の観点から、連続する壁部80の第2壁面80Bの境界の角部には、リブ90が形成されないことが好ましい。
リブ90の形状は、蓋体60の変形を抑制できる形状であれば、任意に選択可能である。図4等に示される例では、リブ90の形状は、三角板形状である。本実施形態では、リブ90の任意の1辺の全体は、壁部80の第2壁面80Bと接合される。リブ90の別の任意の1辺の全体は、被覆部72の第2面70Bと接合される。リブ90の形状は、円板状、楕円板状、四角板状、五角形以上の多角形板状であってもよい。1つの蓋体60が複数のリブ90を有する場合、複数のリブ90の形状は、同じであってもよく、少なくとも1つが異なっていてもよい。
リブ90の厚さは、蓋体60の変形を抑制できる厚さであれば、任意に選択可能である。蓋体60の成形性の観点から、リブ90の厚さは、壁部80の厚さよりも薄いことが好ましい。リブ90の厚さは、壁部80の厚さの2/3以下であることが好ましく、半分以下であることがより好ましい。リブ90の厚さが壁部80の厚さよりも薄い場合、蓋体60の製造時における壁部80の変形を抑制できる。蓋体60の第1壁面80Aに凹凸が形成されにくいため、蓋体60と外装フィルム50との密着性が高められる。第1接合壁81または第4接合壁84に設けられるリブ90の厚さは、LR方向の厚さである。第2接合壁82または第3接合壁83に設けられるリブ90の厚さは、UD方向の厚さである。
蓋体60の製造方法は、任意に選択可能である。例えば、蓋体60は、出力部71に対して、被覆部72、壁部80、および、リブ90を射出成形することによって製造してもよい。別の例では、出力部71に対して、被覆部72を射出成形し、壁部80およびリブ90を接合してもよい。さらに別の例では、出力部71に対して、被覆部72および壁部80を射出成形し、リブ90を接合してもよい。さらに別の例では、被覆部72、壁部80、および、リブ90を射出成形したあと、貫通孔72Xに出力部71を配置し、出力部71と被覆部72とを接合してもよい。出力部71、被覆部72、壁部80、および、リブ90の少なくとも1つは、切削によって製造されてもよい。
本実施形態では、電極体20の周囲に外装フィルム50が巻き付けられた状態で、外装フィルム50の互いに向き合う面(熱融着性樹脂層53)同士がヒートシールされることによって、第1封止部100Aが形成される。
第1封止部100Aは、図3に示される外装フィルム50の第1縁50Aを含む部分と第2縁50Bを含む部分とがヒートシールされることによって形成される。第1封止部100Aは、外装体40の長手方向に延びる。外装体40において、第1封止部100Aが形成される位置は、任意に選択可能である。本実施形態では、第1封止部100Aの根本100AXは、外装体40の第1面41と第2面42との境界の辺43上に位置することが好ましい。第1面41は、第2面42よりも面積が大きい。第1封止部100Aの根本100AXは、外装体40の任意の面上に位置していてもよい。本実施形態では、第1封止部100Aは、平面視において、電極体20よりも外側に張り出している。第1封止部100Aは、例えば、外装体40の第2面42に向けて折り畳まれていてもよく、第1面41に向けて折り畳まれていてもよい。
本実施形態では、外装フィルム50の熱融着性樹脂層53と蓋体60の第1壁面80Aとがヒートシールされることによって、第2封止部100Bが形成される。以下では、外装フィルム50の熱融着性樹脂層53と蓋体60の第1壁面80Aとのシール強度を、第2封止部100Bのシール強度(接合強度)と称する場合がある。なお、第2封止部100Bのシール強度は、第1壁面80Aのうちの長辺の部分、すなわち、図1AにおけるLR(幅)方向に延びる第1壁面80Aにおける熱融着性樹脂層53と蓋体60とのシール強度である。
第2封止部100Bのシール強度は、次のように測定される。まず、外装フィルム50のうちの外装体40の第1面41を構成している部分に切れ込みを形成し、LR方向に並ぶ3つの帯状部材41X、41Y、41Z(図1Bの二点鎖線参照)を形成する。3つの帯状部材41X、41Y、41ZのLR方向における幅は、15mmである。帯状部材41X、41Y、41Zの端部は、第2封止部100Bにおいて、蓋体60と接合されている。蓋体60のLR方向の長さは、45mm以上である。次に帯状部材41X、41Y、41Zのうちの蓋体60と接合されている端部と反対側の端部をUD方向における上方(第1面41Bと反対の方向)に引っ張ることによって、帯状部材41X、41Y、41Zのシール強度をそれぞれ測定する。UD方向におけるチャック間の距離は、50mmである。帯状部材41X、41Y、41Zのシール強度は、それぞれのシール強度のピーク値である。本実施形態では、第2封止部100Bのシール強度は、帯状部材41X、41Y、41Zのシール強度の平均値である。蓋体60のLR方向の長さが45mm未満である場合、15mm未満である任意の幅Xmmの3つの帯状部材を形成し、蓋体60のLR方向の長さが45mm以上であると同様の方法によって3つの帯状部材のシール強度を測定する。得られたシール強度をそれぞれ任意の幅Xmmで除し、15を乗ずることによって、15mm幅における3つの帯状部材のシール強度にそれぞれ換算する。第2封止部100Bのシール強度は、15mm幅に換算された3つの帯状部材のシール強度の平均値である。なお、蓋体60が、長辺および短辺を含む複数のパーツに分割されている場合の第2封止部100Bのシール強度は、複数のパーツの第1壁面80Aのうちの長辺の部分におけるシール強度である。
外装体40によって電極体20が密封された状態を好適に維持する観点から、第2封止部100Bのシール強度は、好ましくは、40N/15mm以上、さらに好ましくは、50N/15mm以上、さらに好ましくは、60N/15mm以上、さらに好ましくは、70N/15mm以上、さらに好ましくは、85N/15mm以上である。第2封止部100Bのシール強度が40N/15mm以上である場合、蓄電デバイス10を、例えば、数年間(10年未満)使用しても、外装体40によって電極体20が密封された状態が好適に維持される。第2封止部100Bのシール強度が85N/15mm以上である場合、蓄電デバイス10を、例えば、10年以上使用しても、外装体40によって電極体20が密封された状態が好適に維持される。第2封止部100Bのシール強度は、好ましくは、300N/15mm以下である。第2封止部100Bのシール強度の好ましい範囲は、40N/15mm~300N/15mm、50N/15mm~300N/15mm、60N/15mm~300N/15mm、70N/15mm~300N/15mm、または、85N/15mm~300N/15mmである。
<1-2.蓄電デバイスの製造方法>
図6は、蓄電デバイス10の製造方法の一例を示すフローチャートである。蓄電デバイス10の製造方法は、例えば、第1工程、第2工程、第3工程、第4工程、および、第5工程を含む。第1工程~第5工程は、例えば、蓄電デバイス10の製造装置によって実施される。第1工程~第5工程の少なくとも一部は、作業者によって実施されてもよい。なお、第1工程~第5工程は、蓄電デバイス10の製造方法の各工程の名称を便宜的に規定したものであって、各工程の順序を必ずしも意味するものではない。第1工程~第5工程の順序は、技術的に矛盾しない限り、任意に変更可能である。
ステップS11の第1工程では、製造装置は、FB方向における電極体20の側方に一対の蓋体60を配置する。
ステップS12の第2工程は、第1工程よりも後に実施される。第2工程では、製造装置は、集電体30と蓋体60の出力部71とを接合する。
ステップS13の第3工程は、第2工程よりも後に実施される。第3工程では、製造装置は、規制手段によって電極体20および蓋体60の移動を規制しつつ、外装フィルム50にテンションが作用した状態で外装フィルム50を電極体20および蓋体60に巻き付ける。規制手段は、例えば、電極体20および蓋体60が嵌め込まれる溝である。規制手段は、電極体20および蓋体60が移動しないように、電極体20および蓋体60に外力を作用させる装置であってもよい。規制手段は、外装フィルム50が引っ張られる方向と反対方向の力を電極体20および蓋体60に作用させる装置であってもよい。なお、規制手段は、外装フィルム50のしわを取り除くために、外装フィルム50が引っ張られている状態において、外装フィルム50上を走行するローラーを含んでいてもよい。なお、FB方向の両端部に開口部が形成されるように筒状に構成された外装フィルム50の内部に電極体20を収容し、集電体30と出力部71とを接合した後、開口部を蓋体60によって閉じてもよい。さらに別の例では、FB方向の両端部に開口部が形成されるように筒状に構成された外装フィルム50の内部に蓋体60の出力部71と接続された状態の電極体20を収容し、開口部を蓋体60によって閉じてもよい。
ステップS14の第4工程は、第3工程よりも後に実施される。第4工程では、製造装置は、外装フィルム50と蓋体60の第1壁面80Aとをヒートシールすることによって、第2封止部110Bを形成する。
ステップS15の第5工程は、第4工程よりも前または後に実施される。第5工程では、製造装置は、外装フィルム50の第1縁50Aを含む部分の熱融着性樹脂層53と、第2縁50Bを含む部分の熱融着性樹脂層53とを、電極体20および蓋体60の移動を規制しつつ、外装フィルム50にテンションが作用した状態でヒートシールすることによって、第1封止部100Aを形成する。
<1-3.蓄電デバイスの作用および効果>
蓄電デバイス10は、蓋体60を備える。蓋体60は、基部70および壁部80の一方から他方に延びるリブ90を有する。このため、蓋体60は、基部70および壁部80の一方に対する他方の変形が抑制される。
[2.変形例]
上記実施形態は本発明に関する蓋体、蓄電デバイス、および、蓄電デバイスの製造方法が取り得る形態の例示であり、その形態を制限することを意図していない。本発明に関する蓋体、蓄電デバイス、および、蓄電デバイスの製造方法は、実施形態に例示された形態とは異なる形態を取り得る。その一例は、実施形態の構成の一部を置換、変更、もしくは、省略した形態、または、実施形態に新たな構成を付加した形態である。以下に実施形態の変形例の幾つかの例を示す。なお、以下の変形例は、技術的に矛盾しない限り互いに組み合わせることができる。
<2-1.第1変形例>
上記実施形態において、蓋体60の構成は、変更可能である。図7は、第1変形例の蓄電デバイス10が備える蓋体160の断面図である。
蓋体160は、基部170を備える。蓋体160は、基部170の第1面70Aが外部空間を向くように配置されてもよく、第2面70Bが電極体20を向くように配置されてもよい。基部170は、概ね全体が導電性材料を含んで構成されてもよい。
<2-2.第2変形例>
図8は、第2変形例の蓄電デバイス10が備える蓋体260の断面図である。
蓋体260は、第1要素270と、第2要素280と、リブ290と、を有する。
第1要素270は、例えば、導電性材料を含んで構成されることが好ましい。第1要素270が導電性材料を含んで構成される場合、第1要素270は、電極体20の集電体30の一方の端部31と接続されることが好ましい。第1要素270は、基部271および壁部272を有する。基部271の外郭形状は、例えば、長方形である。壁部272は、FB方向において、基部271の外周縁から電極体20に向かって突出する。壁部272は、FB方向において、基部271の外周縁の全体から電極体20に向かって突出することが好ましい。
第2要素280は、例えば、樹脂材料を含んで構成されることが好ましい。第2要素280は、第1要素270の一部を被覆する。第2要素280は、基部281および壁部282を有する。
基部281は、基部271の第1面70Aおよび第2面70Bの一部、ならびに、壁部272の一部を覆う。壁部282は、基部281と繋がり、壁部272の一部を覆う。壁部282は、FB方向において、電極体20に向かって突出する。
リブ290は、例えば、樹脂材料を含んで構成されることが好ましい。リブ290は、基部281および壁部282の一方から他方に向かって延びる。図8に示される例では、リブ290は、基部281および壁部282と接合される。なお、第2変形例においては、蓋体260は、基部271の第1面70Aが電極体20を向くように配置されてもよい。
<2-3.第3変形例>
図9は、第3変形例の蓄電デバイス10が備える蓋体360の断面図である。
蓋体360は、第1要素370と、第2要素380と、リブ390と、を有する。
第1要素370は、例えば、導電性材料を含んで構成されることが好ましい。第1要素370が導電性材料を含んで構成される場合、第1要素370は、電極体20の集電体30の一方の端部31と接続されることが好ましい。第1要素370の外郭形状は、例えば、長方形である。
第2要素380は、例えば、樹脂材料を含んで構成されることが好ましい。第2要素380は、第1要素370の一部を被覆する。第2要素380は、基部381および壁部382を有する。
基部381は、第1要素370の第1面70Aおよび第2面70Bの一部、ならびに、第1要素370の外周縁を覆う。基部381は、第1要素370の外周縁の全体を覆うことが好ましい。壁部382は、基部381と繋がり、FB方向において、外部空間に向かって突出する。
リブ390は、例えば、樹脂材料を含んで構成されることが好ましい。リブ390は、基部381および壁部382の一方から他方に向かって延びる。図9に示される例では、リブ390は、基部381および壁部382と接合される。なお、第3変形例においては、蓋体360は、第1要素370の第1面70Aが電極体20を向くように配置されてもよい。
<2-4.第4変形例>
図10は、第4変形例の蓄電デバイス10が備える蓋体460の断面図である。
蓋体460は、基部470と、壁部480と、リブ490と、を有する。蓋体460は、全体が、例えば、樹脂材料を含んで構成されてもよい。
基部470の外郭形状は、例えば、長方形である。壁部480は、FB方向において、基部470の外周縁から外部空間に向かって突出する。リブ490は、基部470および壁部480の一方から他方に向かって延びる。図10に示される例では、リブ490は、基部470および壁部480と接合される。
基部470の第1面70Aおよび第2面70Bの少なくとも一部に、水分バリア機能を有するバリア性フィルム400が接合されてもよい。図10に示される例では、バリア性フィルム400は、基部470の第2面70Bの概ね全体に接合される。バリア性フィルム400は、少なくともバリア層52を含むフィルムである。バリア性フィルム400は、第1壁面80Aの少なくとも一部に接合されてもよい。
第4変形例のように蓋体460のうちの基部470および壁部480が樹脂材料を含んで構成される場合、蓄電デバイス10は、電力を外部に出力するための電極端子400Xを有することが好ましい。電極端子400Xは、集電体30の一方の端部31と接合される。図10に示されるように、電極端子400Xは、壁部480の第1壁面80Aと外装フィルム50(図示略)との間に配置されてもよい。図11に示されるように、電極端子400Xは、蓋体460の基部470を貫通するように配置されてもよい。なお、第4変形例においては、蓋体460は、基部470の第1面70Aが電極体20を向くように配置されてもよい。
<2-5.第5変形例>
上記実施形態では、基部70の厚さは、実質的に一定であったが、基部70の厚さは、部分的に異なっていてもよい。図12に示されるように、例えば、基部70の被覆部72は、肉薄部72Aおよび肉厚部72Bを含んでいてもよい。肉薄部72Aは、基部70の外周縁から所定範囲に形成される。リブ90は、肉薄部72Aおよび壁部80の一方から他方に向かって延びることが好ましい。
<2-6.第6変形例>
上記実施形態において、基部70の全体、壁部80、および、リブ90の少なくとも1つは、導電性材料を含んで構成されてもよい。壁部80が導電性材料を含んで構成される場合、第1壁面80Aと外装フィルム50とは、導電性材料および樹脂材料に好適に接合する接着性フィルムを介して接合されることが好ましい。
接着性フィルムは、外装フィルム50と壁部80とを接着できるフィルムであれば、任意に選択可能である。接着性フィルムは、少なくとも熱融着性樹脂層、耐熱性基材層、および、熱融着性樹脂層をこの順に有する積層フィルムであることが好ましい。接着性フィルムの熱融着性樹脂層に関する諸元は、熱融着性樹脂層53に関する諸元を適用できる。接着性フィルムの両側の熱融着性樹脂層を構成する材料は、同種の材料を用いてもよいし、異なる材料を用いてもよく、外装フィルム50の熱融着性樹脂層53を構成する材料、および、壁部80を構成する材料に合わせて適宜選択される。接着性フィルムのうちの壁部80と接着される側の熱融着性樹脂層を構成する材料は、好ましくは、無水マレイン酸等の酸でグラフト変性させた酸変性ポリオレフィン系樹脂が好ましい。接着性フィルムのうちの外装フィルム50と接着される側の熱融着性樹脂層は、外装フィルム50の熱融着性樹脂層53を構成する材料と同種の材料を用いることが好ましい。
耐熱性基材層としては、耐熱性樹脂によって構成されるフィルムであればよく、例えば、ポリエチレンテレフタレート、ポリエチレンナフタレート、ポリフェニレンスルフィド、ポリメチルペンテン(登録商標)、ポリアセタール環状ポリオレフィン、ポリエチレン、ポリプロピレン等の無延伸または延伸フィルムを用いることができる。なお、ポリエチレンテレフタレートは安価で強度が強く、特に好ましい。
接着性フィルムは、粘着性を有していることが好ましい。接着性フィルムが粘着性を有する場合、接着性フィルムが外装フィルム50と壁部80との間に配置された状態で第2封止部100Bが形成されるときに、蓋体60および外装フィルム50に対する接着性フィルムの位置がずれにくい。接着性フィルムの熱融着性樹脂層に粘着性付与樹脂を含有させることによって、接着性フィルムに粘着性を付与することができる。粘着性付与樹脂としては、アモルファスポリオレフィンが挙げられる。アモルファスポリオレフィンとしては、例えば、アモルファスポリプロピレン、または、アモルファスプロピレンと他のα-オレフィンとの共重合体等が挙げられる。熱融着性樹脂を構成する母材に対する粘着性付与樹脂の含有量は、10~20重量%以下であることが好ましい。
<2-7.第7変形例>
上記実施形態において、蓄電デバイス10の外装フィルム50は、FB方向において、2つの蓋体60の少なくとも一方よりも外側に張り出していてもよい。外装フィルム50のうちの蓋体60よりも外側に張り出した部分が閉じられることによって、電極体20は封止される。外装フィルム50のうちの蓋体60よりも張り出した部分は、ゲーベルトップ型容器のように、外装フィルム50の外面同士が接触するように内側に折り畳まれてもよく、ブリック型容器のように、外装体40の任意の面に向けて折り畳まれてもよい。
<2-8.第8変形例>
上記実施形態において、外装体40は、2つの蓋体60のうちの一方を有していなくてもよい。この変形例では、FB方向において、外装体40のうちの蓋体60が省略された部分では、外装フィルム50のうちの電極体20よりも外側に張り出した部分が閉じられることによって、電極体20は封止される。外装フィルム50のうちの電極体20よりも外側に張り出した部分は、第7変形例と同様に、ゲーベルトップ型容器、または、ブリック型容器のように折り畳まれてもよい。
<2-9.第9変形例>
上記実施形態において、外装体40の外郭形状は、任意に変更可能である。外装体40の外郭形状は、円柱、角柱、または、立方体であってもよい。
<2-10.第10変形例>
上記実施形態において、電極体20は、1枚の外装フィルム50によって包まれたが、2枚以上の外装フィルム50によって包まれてもよい。
10:蓄電デバイス
20:電極体
40:外装体
50:外装フィルム
60、260、360、460、560:蓋体
70、171、181、271、281、381、470、570:基部
71:出力部
72:被覆部
80、172、182、272、282、382、480、580:壁部
80A:第1壁面
80B:第2壁面
90、190、290、390、490、590:リブ
491:第1リブ
492:第2リブ

Claims (6)

  1. 電極体を封止する蓄電デバイス用外装体を構成する各構成部品の一つである蓋体であって、
    前記蓄電デバイス用外装体は、開口部を有するように前記電極体を包む外装フィルムを含み、
    前記蓄電デバイス用外装体を構成する各構成部品において、前記電極体を向く側を内側とし、前記電極体を向く側と反対側を外側とし、前記開口部と垂直な方向を奥行方向とし、
    前記蓋体は、前記開口部に配置され、
    前記蓋体は、前記奥行方向の平面視における外郭形状が前記開口部の内周に沿った形状の基部と、
    前記基部から前記奥行方向に突出する壁部と、
    前記基部および前記壁部と接合されるリブと、を備えており、
    前記基部は、外側の面と、内側の面と、を有し、
    前記壁部は、前記外装フィルムと接合される第1壁面と、前記第1壁面と反対の第2壁面と、を有し、
    前記リブは、前記基部の前記内側の面と前記壁部の前記第2壁面とが合流する合流位置に配置された複数の板状のリブを備えており、
    前記板状のリブは、前記合流位置を起点とする第1辺および第2辺と、前記第1辺および前記第2辺の前記合流位置とは反対側に位置するそれぞれの端部を繋ぐその他の辺とで囲まれた外郭と、を備えており、
    前記板状のリブの前記第1辺の全体は、前記壁部の前記第2壁面と接合されており、
    前記板状のリブの前記第2辺の全体は、前記基部の前記内側の面と接合されており、
    前記板状のリブの前記その他の辺は、前記第1辺のうちの前記合流位置とは反対側に位置する端部を一端とし、前記第2辺のうちの前記合流位置とは反対側に位置する端部を他端とする、一以上の連続する辺であり、前記一端および前記他端を除き前記蓋体とは接触しない
    蓋体。
  2. 電極体を封止する蓄電デバイス用外装体を構成する各構成部品の一つである蓋体であって、
    前記蓄電デバイス用外装体は、開口部を有するように前記電極体を包む外装フィルムを含み、
    前記蓄電デバイス用外装体を構成する各構成部品において、前記電極体を向く側を内側とし、前記電極体を向く側と反対側を外側とし、前記開口部と垂直な方向を奥行方向とし、
    前記蓋体は、前記開口部に配置され、
    前記蓋体は、前記奥行方向での平面視における外郭形状が前記開口部の内周に沿った形状の基部と、
    前記基部から前記奥行方向に突出する壁部と、
    前記基部および前記壁部と接合されるリブと、を備えており、
    前記基部は、外側の面と、内側の面と、を有し、
    前記壁部は、前記外装フィルムと接合される第1壁面と、前記第1壁面と反対の第2壁面と、を有し、
    前記リブは、前記基部の前記外側の面と前記壁部の前記第2壁面とが合流する合流位置に配置された複数の板状のリブを備えており、
    前記板状のリブは、前記合流位置を起点とする第1辺とおよび第2辺と、前記第1辺および前記第2辺の前記合流位置とは反対側に位置するそれぞれの端部を繋ぐその他の辺とで囲まれた外郭と、を備えており、
    前記板状のリブの前記第1辺の全体は、前記壁部の前記第2壁面と接合されており、
    前記板状のリブの前記第2辺の全体は、前記基部の前記外側の面と接合されており、
    前記板状のリブの前記その他の辺は、前記第1辺のうちの前記合流位置とは反対側に位置する端部を一端とし、前記第2辺のうちの前記合流位置とは反対側に位置する端部を他端とする、一以上の連続する辺であり、前記一端および前記他端を除き前記蓋体とは接触しない
    蓋体。
  3. 前記蓋体は、
    導電性材料を含んで構成される第1要素と、
    樹脂材料を含んで構成される第2要素と、
    樹脂材料を含んで構成される前記リブと、を有しており、
    前記第1要素は、
    前記奥行方向での平面視における外郭形状が前記開口部の内周に沿った形状の第1要素の基部と、
    前記第1要素の基部から前記奥行方向に突出する第1要素の壁部と、を有しており、
    前記第1要素の基部は、
    前記第1要素の基部の前記外側の面と、
    前記第1要素の基部の前記内側の面と、を有しており、
    前記第1要素の壁部は、
    前記外装フィルムを向く側の前記第1要素の壁部の第1壁面と、
    前記第1要素の壁部の前記第1壁面と反対の第1要素の壁部の第2壁面と、を有しており、
    前記第2要素は、
    前記第1要素の基部の一部、ならびに、前記第1要素の壁部の一部を覆っており、
    前記板状のリブの前記第1辺の全体が接合されている前記壁部の前記第2壁面と、
    前記板状のリブの前記第2辺の全体が接合されている前記基部の前記外側の面または前記内側の面とは、前記第2要素で構成されている
    請求項1または2に記載の蓋体。
  4. 前記蓋体は、
    導電性材料を含んで構成される第1要素と、
    樹脂材料を含んで構成される第2要素と、
    樹脂材料を含んで構成される前記リブと、を有しており、
    前記第1要素は、前記奥行方向での平面視における外郭形状が前記開口部の内周に沿った形状の第1要素の基部を有しており、
    前記第1要素の基部は、
    前記第1要素の基部の外側の面と、
    前記第1要素の基部の内側の面と、を有しており、
    前記第2要素は、
    前記第1要素の基部の一部を覆っており、
    前記第2要素は、
    前記第2要素の基部と、
    前記第2要素の基部から奥行方向に突出する前記第2要素の壁部と、を有しており、
    前記第2要素の基部は、
    前記第1要素の基部の外側の面の一部と、
    前記第1要素の基部の内側の面の一部と、
    前記第1要素の基部の外周縁の全体と、を覆っており、
    前記第2要素の壁部は、
    前記外装フィルムを向く側の前記第2要素の壁部の第1壁面と、
    前記第2要素の壁部の前記第1壁面と反対の前記第2要素の壁部の第2壁面と、を有しており、
    前記板状のリブの前記第1辺の全体が接合されている前記壁部の前記第2壁面と、
    前記板状のリブの前記第2辺の全体が接合されている前記基部の前記外側の面または前記内側の面とは、前記第2要素で構成されている
    請求項1または2記載の蓋体。
  5. 電極体と、
    前記電極体を封止する蓄電デバイス用外装体と、を備える蓄電デバイスであって、
    前記蓄電デバイス用外装体は、前記電極体を包む外装フィルムと、
    前記外装フィルムとともに前記電極体を封止する請求項1または2に記載の蓋体と、を有する
    蓄電デバイス。
  6. 蓄電デバイスの製造方法であって、
    前記蓄電デバイスは、
    電極体と、
    前記電極体を封止する蓄電デバイス用外装体と、を備え、
    前記蓄電デバイス用外装体は、
    前記電極体を包む外装フィルムと、
    前記外装フィルムとともに前記電極体を封止する請求項1または2に記載の蓋体と、を有し、
    前記蓄電デバイスの製造方法は、
    前記電極体に対して前記蓋体を配置する工程を含む
    蓄電デバイスの製造方法。
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