JP7736070B2 - 車両用アンテナ装置 - Google Patents

車両用アンテナ装置

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Description

本開示は、車両用アンテナ装置に関する。
従来、自動車用合わせガラスにおいて、2枚のガラス板に挟まれる中間膜の内部に、ワイパーに付着した氷を解かすための加熱素子を封入する技術が知られている(例えば、特許文献1参照)。
国際公開第2020/003902号
特許文献1には、中間膜の内部に配置する電気素子を、加熱素子に代えて、アンテナ素子、調光体又は発光シートとする旨が記載されている。しかしながら、ガラス板の大きさ等によっては、アンテナ素子とは異なる電気的な機能を有する電気素子をアンテナ素子と併用することが難しい場合がある。
本開示は、アンテナの機能とアンテナとは異なる他の電気的な機能とを兼ね備えた車両用アンテナ装置を提供する。
本開示の一態様では、
主面を有する第1誘電体板と、
前記第1誘電体板に対して前記主面に直接的又は間接的に配置された第2誘電体板と、
前記第1誘電体板と前記第2誘電体板との間において、第1中間膜と第2中間膜との間に配置された第1導電層と、
前記第1誘電体板と前記第1中間膜との間、前記第2誘電体板と前記第2中間膜との間、または、前記第2誘電体板に対して前記主面とは反対側に配置され、前記第1誘電体板の平面視で前記第1導電層の外縁に沿った内縁を有する導電枠と、
前記導電枠に電気的に接続された給電部と、
前記第1導電層に電気的に接続され、電源を含み前記第1導電層に印加する電圧を制御する電圧制御部と、
を備え、
前記導電枠は、前記第1導電層よりも低い電気抵抗を有し、所定の周波数帯の電波を送受するアンテナの一部として機能する、車両用アンテナ装置が提供される。
また、本開示の他の一態様では、
主面を有する第1誘電体板と、
前記第1誘電体板に対して前記主面に直接的又は間接的に配置された第2誘電体板と、
前記第1誘電体板と前記第2誘電体板との間において、第1中間膜と第2中間膜との間に配置された第1導電層と、
前記第1中間膜と前記第1誘電体板との間に配置され、前記第1導電層よりも低い電気抵抗を有する第2導電層と、
前記第2導電層のうち前記第1誘電体板の平面視で前記第1導電層よりも外側にある導体領域に電気的に接続される給電部と、
前記第1導電層に電気的に接続され、電源を含み前記第1導電層に印加する電圧を制御する電圧制御部と、
を備え、
前記第2導電層は、所定の周波数帯の電波を送受するアンテナの一部として機能する、車両用アンテナ装置が提供される。
本明細書において、用語「直接的に又は間接的に配置」とは、主面に他の層又は部材を介することなく配置されるか、または主面に他の層又は部材を介して配置されることを意味する。
本開示の技術によれば、アンテナの機能とアンテナとは異なる他の電気的な機能とを兼ね備えた車両用アンテナ装置を提供できる。
第1実施形態の車両用アンテナ装置の一構成例を示す平面図である。 第1実施形態の車両用アンテナ装置の一構成例を示す分解斜視図である。 調光フィルムを内部に備える窓ガラスの断面構造の一例を示す図である。 導電層と導電枠との重なりを平面視で例示する拡大図である。 給電部から導電枠の外縁に沿って接地導体部に至るまでの2つの経路を例示する図である。 給電部から導電枠の外縁に沿って接続部に至るまでの2つの経路を例示する図である。 第2実施形態の車両用アンテナ装置の一構成例を示す分解斜視図である。 第3実施形態の車両用アンテナ装置の一構成例を示す分解斜視図である。 車両用アンテナ装置のシミュレーションモデルの平面図である。 第1実施形態の車両用アンテナ装置において、給電部から導電枠の外縁に沿って接地導体部に至るまでの時計回りの経路長DCWに対する反射係数S11のシミュレーション結果の一例を示す図である。 第1実施形態の車両用アンテナ装置において、給電部から導電枠の外縁に沿って接地導体部に至るまでの反時計回りの経路長DCCWに対する反射係数S11のシミュレーション結果の一例を示す図である。 第3実施形態の車両用アンテナ装置において、ガラス板の平面視で給電部から導体領域の外縁に沿って接地導体部至るまでの時計回りの経路長DCWに対する反射係数S11のシミュレーション結果の一例を示す図である。 第3実施形態の車両用アンテナ装置において、ガラス板の平面視で給電部から導体領域の外縁に沿って接地導体部に至るまでの反時計回りの経路長DCCWに対する反射係数S11のシミュレーション結果の一例を示す図である。
以下、図面を参照して、本開示に係る幾つかの実施形態について説明する。なお、各実施形態の理解を容易にするため、図面における各部の縮尺は、実際とは異なる場合がある。本明細書において、「平行」、「直角」、「直交」、「水平」、「垂直」、「上下」、「左右」などの方向には、実施形態の作用及び効果を損なわない程度のずれが許容される。角部の形状は、直角に限られず、弓状に丸みを帯びてもよい。本明細書において、「X軸方向」、「Y軸方向」及び「Z軸方向」は、それぞれ、X軸に平行な方向、Y軸に平行な方向及びZ軸に平行な方向を表す。X軸方向とY軸方向とZ軸方向は、互いに直交する。本明細書において、「XY平面」、「YZ平面」及び「ZX平面」は、それぞれ、X軸方向及びY軸方向に平行な仮想平面、Y軸方向及びZ軸方向に平行な仮想平面並びにZ軸方向及びX軸方向に平行な仮想平面を表す。
本開示の種々の実施形態の車両用アンテナ装置に使用する車両用窓ガラスの例示として、車両の後部に取り付けられるリアガラス、車両の前部に取り付けられるウィンドシールド、車両の側部に取り付けられるサイドガラス、車両の天井部に取り付けられるルーフガラスなどがある。車両用窓ガラスは、これらの例に限られない。
図1は、第1実施形態の車両用アンテナ装置の一構成例を示す平面図である。図1に示すアンテナ装置201は、車両用の窓ガラス101と、電圧制御部110とを備える車両用アンテナ装置である。図1は、車両60の一部である車体部62に形成された窓枠63に取り付けられた窓ガラス101を車内側からの視点で例示する。窓ガラス101が窓枠63に取り付けられた状態において、Z軸方向の正側は、車内側を表し、Z軸方向の負側は、車外側を表す。
第1実施形態の車両用窓ガラスは、水平面に垂直な鉛直方向に略平行に設置される窓ガラス(例えば、サイドガラス)に適用されることが、垂直偏波と水平偏波の両方の受信感度(アンテナ利得)が向上する点で特に好適である。図1は、窓ガラス101を車両のサイドガラスに適用した場合の一例である。
窓枠63は、接地可能な導電性の部位であり、フランジとも称される。窓枠63は、窓ガラス101によって覆われる開口部を形成する枠61を有する。図1には、枠辺61a,61b,61c,61dが例示されている。枠61は、窓枠63の内縁の一例である。
窓ガラス101は、外縁13a,13b,13c,13dを含む外周縁13を有する。窓ガラス101は、車内側からの平面視で外周縁13が窓枠63と重なるように、窓枠63に取り付けられ、外縁13a,13b,13c,13dは、それぞれに対応する枠辺61a,61b,61c,61dに取り付けられる。なお、窓枠63に取り付けた窓ガラス101を車内側からの視点で見ると、外縁13a,13b,13c,13dは、車体部62又は窓枠63に隠れるが、図1では、便宜上、実線で示されている。
図2は、第1実施形態の車両用アンテナ装置の一構成例を示す分解斜視図である。車両用アンテナ装置201において、窓ガラス101は、主な構成として、ガラス板10、ガラス板20、導電層30、中間膜40、導電枠70及び給電部80を備える合わせガラスである。
ガラス板10は、Z軸方向の正側に面する主面11と、Z軸方向において主面11とは反対側(Z軸方向の負側)に面する主面12とを有する板状の誘電体である。ガラス板10は、透明でも半透明でもよい。主面11は、車内側の表面であり、主面12は、車外側の表面である。ガラス板10は、後述する第1誘電体板又は第1ガラス板の一例である。
ガラス板20は、ガラス板10に対して主面11に面して配置されている。ガラス板20は、Z軸方向の正側に面する主面14と、Z軸方向において主面14とは反対側に面する主面15とを有する板状の誘電体である。ガラス板20は、透明でも半透明でもよい。主面14は、車内側の表面であり、主面15は、車外側の表面である。ガラス板20は、後述する第2誘電体板又は第2ガラス板の一例である。
導電層30は、ガラス板10とガラス板20との間において、中間膜40Aと中間膜40Bとの間に配置された導体である。導電層30は、ガラス板10に対して主面11に面する平面状導体である。導電層30は、透明でも半透明でもよい。導電層30の具体例として、Ag(銀)膜などの金属膜、ITO(酸化インジウム・スズ)膜などの金属酸化膜、または導電性微粒子を含む樹脂膜、複数種類の膜を積層した積層体などが挙げられる。導電層30は、ポリエチレンテレフタレートなどの樹脂フィルムに蒸着処理等でコーティングされたものでもよい。導電層30は、フィルムに導電性インク又はエッチングによりメッシュ状に形成されたものでもよい。導電層30は、後述する第1導電層の一例である。
導電層30は、例えば、交流電圧を印加することによって窓ガラス101の開口部の可視光透過率をアクティブに変化させる調光フィルムに含まれる導電膜である。
図3は、調光フィルムを内部に備える窓ガラスの積層構造の一例を模式的に示す断面図である。図3に例示する調光フィルム120は、中間膜40Aと中間膜40Bとの間に挟まれて配置されている。調光フィルム120は、中間膜40Aと中間膜40Bとの間において対向する樹脂基板121,122と、樹脂基板121,122の間に配置された調光層123と、樹脂基板121,122の各々の主面に形成された導電膜124,125と、を含む。調光層123は、光学異方性を有する分子層である。導電膜124,125は、導電層30の一例である。調光フィルム120による調光は、一対の導電膜124,125の間に印加される電圧によって機能する。
樹脂基板121,122は、例えば、透明な樹脂によって形成される。樹脂基板121,122は、例えば、ポリエチレンテレフタレート(PET)、ポリカーボネート(PC)、またはシクロオレフィンポリマー(COP)を有する。樹脂基板121,122は、これらの樹脂を2種以上組み合わせることにより形成されてもよい。樹脂基板121,122の各々の厚さは、例えば、5μm~500μmの範囲であり、10μm~200μmの範囲が好ましく、50μm~150μmの範囲がより好ましい。
導電膜124,125は、調光フィルムに含まれる導体であり、例えば、透明導電性酸化物、透明導電性ポリマー、金属層と誘電体層との積層膜、銀ナノワイヤー、又は、銀若しくは銅のメタルメッシュ等を有してもよい。導電膜124,125の各々の厚さは、例えば、200nm~2μmの範囲でもよい。
光学異方性を有する分子として、例えば、液晶が挙げられる。すなわち、光学異方性を有する分子層として、例えば、液晶層を用いてもよい。液晶層の例として、例えば、高分子分散型液晶(PDLC)、高分子ネットワーク型液晶(PNLC)、ゲストホスト型液晶が挙げられる。あるいは、光学異方性を有する分子として、ヨウ素等を用いてよい。調光フィルムは、このような分子層を含む、懸濁粒子デバイス(Suspended Particle Device:SPD)を有してもよい。
なお、導電層30は、調光フィルムに含まれる導体に限られず、導電性の層であれば、他の機能を有してもよい。例えば、導電層30は、電圧印加による発熱によって、窓ガラス101の防氷や防曇などの機能を有するものでもよい。
図2において、中間膜40は、ガラス板10とガラス板20との間に介在する透明又は半透明な誘電体である。ガラス板10とガラス板20とは、中間膜40によって接合される。中間膜40として、例えば、熱可塑性のポリビニルブチラール(PVB)、エチレン酢酸ビニル共重合体(EVA)等が挙げられる。なお、中間膜40の比誘電率は、2.4以上3.5以下であることが好ましい。中間膜40は、中間膜40Aと中間膜40Bとを含み、中間膜40Aと中間膜40Bと間に導電層30を備える。中間膜40Aは、後述する第1中間膜の一例であり、ガラス板10と導電層30との間に介在する。中間膜40Bは、後述する第2中間膜の一例であり、ガラス板20と導電層30との間に介在する。
図1及び図2において、導電枠70は、ガラス板20に対して主面11とは反対側に配置された枠状導体である。導電枠70は、例えば、ガラス板20の主面14に直接的に接して配置されてもよいし、不図示の誘電体を介して主面14に間接的に配置されてもよい。導電枠70は、ガラス板10の平面視で導電層30の外縁31に沿った内縁71を有する。導電枠70は、例えば、銅、銀などによって形成されている。
なお、導電枠70は、ガラス板10と中間膜40Aとの間に配置されてもよいし、ガラス板20と中間膜40Bとの間に配置されてもよい。導電枠70は、いずれの位置に配置される形態であっても、ガラス板10の平面視で導電層30の外縁31に沿った内縁71を有する。
図1において、給電部80は、導電枠70に電気的に接続された給電部の一例であり、例えば、給電用の電極である。給電部80は、窓ガラス101が窓枠63に取り付けられた状態で窓枠63の近傍に位置するように、ガラス板20の外周縁13の近傍に設けられている。給電部80は、コネクタ等の導電性部材を介して、給電線90の一端またはアンプリファイアの入力端子に電気的に接続される。給電線90の他端またはアンプリファイアの出力端子は、例えば、受信機等の通信機器に接続される。給電線90は、例えば、信号線91と接地部92を有する同軸ケーブルである。接地部92は、シールド線でもよい。信号線91の一端は、給電部80に電気的に接続され、接地部92の一端は、車体部62(窓枠63でもよい)を介して接地される。なお、給電線90は、マイクロストリップラインでもよい。
給電部80は、ガラス板20の平面視で導電枠70の外側に突出してもよい。この態様によれば、給電線90の一端(信号線91の一端)またはアンプリファイアの入力端子と給電部80とを電気的に接続するコネクタ等の導電性部材を給電部80に接触させることが容易になる。給電部80の形状は、例えば、正方形、略正方形、長方形、略長方形などの方形状や多角形状が実装上好ましいが、これらに限られず、円、略円、楕円、略楕円などの円状のように、他の形状でもよい。
電圧制御部110は、導電層30に電気的に接続され、導電層30に印加する電圧を制御する。電圧制御部110は、例えば、電源111を含む制御ユニットである。例えば、導電層30が、図3の調光フィルム120の導電膜124,125である場合、電源111は、所定の周期の電圧112を導電膜124に印加し、位相が電圧112に対して反転した電圧113を導電膜125に印加する。これにより、交流電圧が導電膜124,125の間に印加され、調光フィルム120による調光が制御される。
図1及び図2において、導電枠70は、導電層30の外縁31に沿った内縁71を有するので、導電層30に容量結合で電気的に接続される。したがって、窓ガラス101が導電性の窓枠63に取り付けられることで、導電層30及び導電枠70を、パッチアンテナのアンテナ導体として機能させることができ、車体部62及び窓枠63を、パッチアンテナのグランドとして機能させることができる。導電層30及び導電枠70がアンテナ導体として機能することで、導電層30の外縁31に沿った導電枠70に発生する高周波電流を、導電枠70に電気的に接続される給電部80から取り出しできる。また、導電枠70は、導電層30よりも低い電気抵抗を有することで、導電層30の外縁31に沿った導電枠70に発生する高周波電流が流れやすくなるので、導電層30及び導電枠70をアンテナ導体として利用するパッチアンテナのアンテナ利得が向上する。ここで言う「電気抵抗」の高低を評価する指標は、シート抵抗値(単位:Ω/□)が挙げられる。
あるいは、窓ガラス101が導電性の窓枠63に取り付けられることで、導電枠70は、導電枠70と窓枠63との間の(窓ガラス101の平面視における)間隙をスロットとして利用するスロットアンテナの一部として機能する。
このように、第1実施形態によれば、導電層30及び導電枠70は、それぞれ、所定の周波数帯の電波を送受(送信と受信のうちの一方又は両方)するパッチアンテナの一部として機能する。あるいは、導電枠70は、所定の周波数帯の電波を送受するスロットアンテナの一部として機能する。したがって、電気抵抗が比較的高い導電層30を使用しても、所定の周波数帯の電波を高利得で送受可能なアンテナ装置201を提供できる。
以下、導電枠70を利用するアンテナをアンテナANTと称する。アンテナANTは、給電部80を給電点として動作する。アンテナANTは、放送波等の車外の電波を受信する受信用アンテナとして使用されてもよいし、車外の通信機器との間で電波を送受する無線通信用アンテナとして使用されてもよい。
アンテナANTは、例えば、周波数が30MHz乃至300MHzのVHF(Very High Frequency)帯の電波を送受可能に形成されたアンテナである。VHF帯に含まれる周波数帯の具体例として、FM放送波の帯域(例えば、76MHz乃至108MHz)、DAB Band IIIの帯域(例えば、170MHz乃至240MHz)などがある。
アンテナANTは、例えば、周波数が300MHz乃至3GHzのUHF(Ultra High Frequency)帯の電波を送受可能に形成されたアンテナでもよい。UHF帯に含まれる周波数帯の具体例として、地上デジタルテレビ放送波の帯域(例えば、470MHz乃至713MHz)などがある。
導電枠70は、閉ループ形状を有すると、導電枠70に高周波電流が流れやすくなるので、アンテナANTのアンテナ利得が向上する。しかし、導電枠70の一部に切り欠きがあってもよい。導電枠70の形状は、略四角形に限られず、略三角形などの他の多角形でもよい。
給電部80は、導電枠70の角部73aの近傍に配置されると、X軸方向(例えば、水平方向)に延伸する枠部70aとY軸方向(例えば、上下方向)に延伸する枠部70cの近傍に位置するので、水平偏波と垂直偏波の両方のアンテナ利得が向上する。
また、給電部80が、導電枠70の角部73aの近傍に配置されると、Y軸方向で対向する枠部70a,70bのそれぞれに発生する電界の向きは、Y軸方向の正側又は負側に揃い、X軸方向で対向する枠部70c,70dのそれぞれに発生する電界の向きは、X軸方向の正側又は負側に揃う範囲が広くなる。このようにそれぞれの電界の向きが揃うことで、アンテナANTの放射効率が向上する。
また、X軸方向に延伸する枠部70a,70bは、Y軸方向の電界を発生させ、Y軸方向に延伸する枠部70c,70dは、X軸方向の電界を発生させる。そのため、給電部80が角部73aの近傍に配置されることで、X軸方向とY軸方向の電界を受けることが容易になるので、窓ガラス101が、水平面又は鉛直面に対して傾いた搭載環境でも、水平偏波と垂直偏波の両方のアンテナ利得が向上する。
なお、給電部80は、導電枠70の他の角部(例えば、角部73b、角部73c又は角部73d)の近傍に配置されてもよい。この態様によれば、角部73aの近傍に配置される場合と同様に、水平偏波と垂直偏波の両方のアンテナ利得が向上する。
また、角部73aからX軸方向に延伸する枠部70aの長さをL、角部73aからX軸方向への距離をDとすると、角部73aの近傍とは、0≦D≦(1/3)×Lの式が成立する領域と定義される。また、角部73aからY軸方向に延伸する枠部70cの長さをL、角部73aからY軸方向への距離をDとすると、角部73aの近傍とは、0≦D≦(1/3)×Lの式が成立する領域と定義される。導電枠70の他の角部(例えば、角部73b、角部73c又は角部73d)の近傍も、同様に定義される。
つまり、給電部80が、角部73aの近傍にあると(給電部80は、角部73aから枠部70aの長さLの1/3以内の位置、又は、角部73aから枠部70cの長さLの1/3以内の位置に配置されると)、水平偏波と垂直偏波の両方のアンテナ利得が向上する。この場合、枠部70aは、角部から第1方向に延伸する、後述する第1辺の一例であり、枠部70cは、角部から第2方向に延伸する、後述する第2辺の一例である。
また、窓ガラス101は、主面11,12が略水平となるように窓枠63に取り付けられてもよい。この場合、略水平又は略水平方向とは、水平面に対して±30°以内の範囲を指すが、±15°以内の範囲でもよく、±10°以内の範囲でもよく、±5°以内の範囲でもよく、±3°以内の範囲でもよい。主面11,12が略水平となるように取り付けられる窓ガラス101として、ルーフガラスが例示される。
主面11,12が略水平となるように取り付けられる窓ガラス101の場合、アンテナANTは、鉛直方向(天頂方向)から到達する任意の偏波(例えば、直線偏波、円偏波等)を受信可能となる。とくに、アンテナANTは、衛星通信用の電波(例えば、円偏波で到達する電波)を送受するアンテナでもよい。アンテナANTは、所定の周波数帯のGNSS信号を受信可能に形成されてもよい。所定の周波数帯は、1.2GHz帯でもよく、1.6GHz帯でもよい。1.2GHz帯は、例えば、1.226GHz乃至1.228GHz、1.6GHz帯は、例えば、1.559GHz乃至1.606GHzでもよい。さらに、アンテナANTは、2.3GHz帯のSバンド(2.320GHz乃至2.345GHz)のSDARS(Satellite Digital Audio Radio Service)信号を受信可能に形成されてもよい。
導電層30は、シート抵抗が300[Ω/□(ohms per square)]以下であると、アンテナANTの利得が向上する。アンテナANTの利得が向上する点で、導電層30のシート抵抗は、200[Ω/□]以下であることが好ましく、100[Ω/□]以下であることがより好ましく、80[Ω/□]以下であることがさらに好ましい。導電層30のシート抵抗の下限値は、導電枠70のシート抵抗よりも大きければよく、例えば、5[Ω/□]以上であることが好ましく、10[Ω/□]以上であることがより好ましく、15[Ω/□]以上であることがさらに好ましい。
導電枠70のシート抵抗の上限値は、導電層30のシート抵抗よりも小さければ十分である。アンテナANTの利得が向上する点で、例えば、2[Ω/□]以下であることがよく、1[Ω/□]以下であることがより好ましい。このように、導電枠70と導電層30の電気抵抗の高低については、例えば、シート抵抗を指標にして比較できる。
窓ガラス101は、導電枠70が車体部62に容量結合可能な距離で車体部62に取り付けられると、アンテナANTの利得を向上できる。これは、導電枠70の周囲に発生する高周波電流がその容量結合を介して車体部62に流れ、高周波電流が流れる導体領域の面積が拡大するからである。例えば、アンテナANTの導電枠70と車体部62との結合容量は、0.4[pF]以上であると、アンテナANTの利得を向上できる。アンテナANTの利得を上げる点で、当該結合容量の下限値は、1.0[pF]以上であることが好ましく、2.0[pF]以上であることがより好ましい。なお、当該結合容量の上限値はとくに規定されないが、例えば200[pF]以下に設定できる。
窓枠63の枠61は、ガラス板10の平面視で、導電枠70の外縁72の少なくとも一部と一致する部分、又は、導電枠70の外縁72の少なくとも一部よりも外側にある部分を有すると、アンテナANTのアンテナ利得が向上する。図1に示す例では、枠61の全部分は、ガラス板10の平面視で、外縁72の全部分よりも外側にある。
例えば、窓枠63の枠61と導電枠70の外縁72との対向間隔(例えば、窓枠63の枠辺61bと枠部70bの外縁72との対向間隔)は、ガラス板10の平面視で、0mm以上50mm以下であると、アンテナANTのアンテナ利得が向上する。
図4は、導電層と導電枠との重なりを平面視で例示する拡大図である。導電枠70の内縁71は、ガラス板10の平面視で導電層30の外縁31に近づくと、アンテナANTのアンテナ利得が向上する。例えば、ガラス板10の平面視で、導電枠70の少なくとも一部は、導電層30と重なり、且つ、導電枠70の外縁72は、導電層30の外縁31から外側に10mm以内にあると、アンテナANTのアンテナ利得が向上する。この場合、導電枠70の外縁72と導電層30の外縁31との距離dは、10mm以下であることが好ましい。また、アンテナANTのアンテナ利得の向上の点で、距離dは、5mm以下であることが好ましい。なお、距離dは、アンテナANTのアンテナ利得の向上の点から、1mm以上であることが好ましい。
また、ガラス板10の平面視で、導電枠70が導電層30と重ならず、且つ、導電枠70の内縁71が、導電層30の外縁31から外側に5mm以内にあると、アンテナANTのアンテナ利得が向上する。アンテナANTのアンテナ利得の向上の点で、導電枠70の内縁71と導電層30の外縁31との距離は、3mm以下であることが好ましく、1mm以下であることがより好ましく、0mmであることが最も好ましい。なお、導電枠70の幅は、導電層30の少なくとも一部と重なる、重ならないに関わらず適宜設定できるが、例えば、1mm乃至20mmとしてもよく、2mm乃至15mmとしてもよく、3mm乃至10mmとしてもよく、3mm乃至7mmとしてもよい。
ところで、図1において、導電枠70が高周波で共振するためには、導電枠70の外縁72の周長Lの半分の長さ(L/2)は、"λ/4×k×(2×N-1)"に略一致することが好ましい。ここで、λは、導電枠70(アンテナANT)が送受する周波数帯の電波の空気中における波長とし、kは、ガラス板10及びガラス板20により決められる波長短縮率とし、Nは、1以上の整数とする。しかしながら、窓枠63の大きさは車種ごとに異なるので、窓枠63の大きさによっては、導電枠70の周長Lの半分の長さ(L/2)が"λ/4×k×(2×N-1)"に略一致しない場合がある。
このような場合に対応するため、第1実施形態に係る窓ガラス101は、図1に示すように、給電部80から離れた箇所に接地導体部75を備えるとよい。接地導体部75は、導電枠70に電気的に接続され、アース電位と等価となる接地導体部の一例である。接地導体部75は、例えば、アース電位に電気的に接続されるアース用電極である。アース電位(例えば、車体部62又は窓枠63のアース電位)に電気的に接続される接地導体部75の位置を調整することで、導電枠70に沿って発生する定在波の腹の位置を、接地導体部75の位置に調整できる。これにより、アンテナANTのアンテナ利得が向上するように、導電枠70に沿って発生する定在波の腹の位置を、給電部80の位置に容易に調整できる。
接地導体部75は、ガラス板10の平面視で導電枠70の外側に突出してもよい。これにより、アース電位と接地導体部75とを電気的に接続する導線等の導電性部材を接地導体部75に接触させることが容易になる。接地導体部75の形状は、例えば、正方形、略正方形、長方形、略長方形などの方形状や多角形状が実装上好ましいが、これらに限られず、円、略円、楕円、略楕円などの円状のように、他の形状でもよい。
図5は、給電部から導電枠の外縁に沿って接地導体部に至るまでの2つの経路を例示する図である。給電部80から外縁72に沿って接地導体部75に至るまでの第1経路の長さをDCW、給電部80から外縁72に沿って接地導体部75に至るまでの第2経路の長さをDCCWとする。この例では、第1経路は、給電部80から時計回りの経路であり、第2経路は、給電部80から反時計回りの経路である。また、アンテナANTが送受する周波数帯の電波の空気中における波長をλ、ガラス板10及びガラス板20により決められる波長短縮率をkとする。
このとき、DCWとDCCWとの少なくとも一方が、(λ/4×k)の偶数倍に略等しければ、給電部80と接地導体部75との間で共振が得られる。これにより、導電枠70に沿って発生する定在波の腹の位置を、給電部80の位置に調整できるので、アンテナANTのアンテナ利得が向上する。言い換えれば、M及びMを1以上の整数とするとき、
CW = λ/2×k×M ・・・式aa
CCW = λ/2×k×M ・・・式bb
が成立する。よって、式aaと式bbの少なくとも一方を満足すればよい。
したがって、式aa及び式bbに関して、±λ/5×kの製造上の誤差などを考慮すると、
λ/2×k×M-λ/5×k ≦ DCW ≦ λ/2×k×M+λ/5×k
・・・式1a、
λ/2×k×M-λ/5×k ≦ DCCW ≦ λ/2×k×M+λ/5×k
・・・式1b、
の少なくとも一方を満足すると、アンテナANTのアンテナ利得が向上する。式1a,1bの両方を満足することが好ましい。
アンテナANTのアンテナ利得が向上する点で、
λ/2×k×M-λ/6×k ≦ DCW ≦ λ/2×k×M+λ/6×k
・・・式2a、
λ/2×k×M-λ/6×k ≦ DCCW ≦ λ/2×k×M+λ/6×k
・・・式2b、
の少なくとも一方を満足することが好ましい。式2a,2bの両方を満足することがより好ましい。
アンテナANTのアンテナ利得が向上する点で、
λ/2×k×M-λ/7×k ≦ DCW ≦ λ/2×k×M+λ/7×k
・・・式3a、
λ/2×k×M-λ/7×k ≦ DCCW ≦ λ/2×k×M+λ/7×k
・・・式3b、
の少なくとも一方を満足することがより好ましい。式3a,3bの両方を満足することがさらに好ましい。
また、DCWは、DCCWと異なると(DCW ≠ DCCW を満足すると)、最も共振する周波数が、DCWとDCCWとで異なるので、アンテナANTを広帯域化できる。
なお、λは、アンテナANTが送受する所定の周波数帯に含まれる一部の周波数の電波の空気中における波長でもよい。好ましくは、所定の周波数帯に含まれる全ての周波数の電波の空気中における波長でもよい。後述の式のλについても同様である。
また、接地導体部75は、アンテナANTのアンテナ利得の向上の点で、アース電位と直結するのが好ましい。例えば、接地導体部75は、窓枠63等の車体部62に直接結合で電気的に接続されることで、アース電位と直結する。なお、接地導体部75は、アース電位と容量結合で電気的に接続されてもよい。
また、アンテナ装置201は、アンテナANTが送受する周波数帯の信号を減衰させるコイル114,115を導電層30と電源111との間に備えると、当該信号の電源111への漏洩が抑制されるので、アンテナANTのアンテナ利得の低下を抑制できる。図3に示す例では、コイル114は、導電膜124と電源111との間に直列に挿入され、コイル115は、導電膜125と電源111との間に直列に挿入される。コイル114,115のインダクタンスは、調光フィルム120の面積にもよるが、2.0μH以下であればよく、1.6μH以下でもよい。コイル114,115のインダクタンスが上記いずれかの範囲にあれば、VHFからUHFの周波数帯の信号を減衰できる。
図6は、給電部80から導電枠70の外縁72に沿って接続部126に至るまでの2つの経路を例示する図である。導電層30において電圧制御部110に繋がる部分を接続部126とする。例えば、「電圧制御部110に繋がる部分」とは、導電層30からコイル114、115に至るまでの給電線(ハーネス)の長さを考慮した、アンテナANTが送受する信号の電気長も含めてもよい。給電部80から外縁72に沿って接続部126に至るまでの時計回りの経路長をLCW、給電部80から外縁72に沿って接続部126に至るまでの反時計回りの経路長をLCCWとする。また、アンテナANTが送受する周波数帯の電波の空気中における波長をλ、ガラス板10及びガラス板20により決められる波長短縮率をk、N及びNを1以上の整数とする。
このとき、
λ/2×k×N-λ/5×k ≦ LCW ≦ λ/2×k×N+λ/5×k
・・・式4a、
λ/2×k×N-λ/5×k ≦ LCCW ≦ λ/2×k×N+λ/5×k
・・・式4b、
の少なくとも一方を満足すると、接続部126と電圧制御部110との間を繋ぐ給電線がアンテナANTのアンテナ利得に与える影響を抑制できる。式4a,4bの両方を満足することが好ましい。
接続部126と電圧制御部110との間を繋ぐ給電線がアンテナANTのアンテナ利得に与える影響を抑制する点で、
λ/2×k×N-λ/6×k ≦ LCW ≦ λ/2×k×N+λ/6×k
・・・式5a、
λ/2×k×N-λ/6×k ≦ LCCW ≦ λ/2×k×N+λ/6×k
・・・式5b、
の少なくとも一方を満足することが好ましい。式5a,5bの両方を満足することがより好ましい。
接続部126と電圧制御部110との間を繋ぐ給電線がアンテナANTのアンテナ利得に与える影響を抑制する点で、
λ/2×k×N-λ/7×k ≦ LCW ≦ λ/2×k×N+λ/7×k
・・・式6a、
λ/2×k×N-λ/7×k ≦ LCCW ≦ λ/2×k×N+λ/7×k
・・・式6b、
の少なくとも一方を満足することがより好ましい。式6a,6bの両方を満足することがさらに好ましい。
図2において、窓ガラス101は、ガラス板10に対して主面11に直接的又は間接的に設けられた(枠状の)遮光部(不図示)を有してもよい。遮光部は、例えば、可視光を遮光する遮光膜である。遮光膜の具体例として、黒色セラミックス膜等のセラミックスが挙げられる。遮光部は、導電枠70の少なくとも一部にガラス板10の平面視で重なる。これにより、Z軸方向(車外側又は車内側)から窓ガラス101を見ると、その重なる部分が視認しにくくなるので、窓ガラス101や車両のデザイン性などの見栄えが向上する。
図7は、第2実施形態の車両用アンテナ装置の一構成例を示す分解斜視図である。第2実施形態において、第1実施形態と同様の構成、作用及び効果についての説明は、上述の説明を援用することで、省略する。第2実施形態のアンテナ装置202は、車両用の窓ガラス102を備える。窓ガラス102は、導電層30よりも低い電気抵抗を有する導電層130を中間膜40Aとガラス板10との間に備える点で、第1実施形態の窓ガラス101と相違する。導電層130は、第2導電層の一例である。
なお、図7は、窓枠63の図示が省略されている。また、窓ガラス102は、第1実施形態と同様に、遮光部を備えてもよい。
導電層130は、ガラス板10に対して主面11に直接的又は間接的に配置した平面状導体である。導電層130は、主面11に接する導体でもよいし、透明または半透明な不図示の誘電体を介して主面11の側に配置される導体でもよい。導電層130は、透明でも半透明でもよい。導電層130の具体例として、Ag(銀)膜などの金属膜、ITO(酸化インジウム・スズ)膜などの金属酸化膜、若しくは導電性微粒子を含む樹脂膜、又は複数種類の膜を積層した積層体などが挙げられる。導電層130は、ポリエチレンテレフタレートなどの樹脂フィルムに蒸着処理等でコーティングされたものでもよい。導電層130は、フィルムに導電性インク又はエッチングによりメッシュ状に形成されたものでもよい。
導電層130は、ガラス板10の主面11にコーティングされる導電膜でもよい。導電膜の具体例として、低放射性能を発揮するLow-E(Low Emissivity)膜などの低放射膜が挙げられる。
低放射とは、放射による伝熱を低減することをいう。Low-E膜などの低放射膜は、放射による伝熱を抑制することで、断熱性を確保する。低放射膜は、一般的なものであってよい。低放射膜は、例えば、透明誘電体膜、赤外線反射膜、および透明誘電体膜をこの順で含む積層膜であってよい。透明誘電体膜としては、金属酸化物や金属窒化物が代表的である。金属酸化物としては、酸化亜鉛や酸化スズが代表的である。赤外線反射膜としては、金属膜が代表的である。金属膜としては、銀(Ag)が代表的である。ここで、赤外線反射膜は、透明誘電体膜同士の間に、1層以上形成されてよい。
導電層130は、Low-E膜などの低放射膜に限られず、導電性の層であれば、他の機能を有してもよい。例えば、導電層130は、電圧印加による発熱によって、窓ガラス102の防氷や防曇などの機能を有するものでもよい。
導電層130のシート抵抗は、アンテナANTの利得が向上する点で、5[Ω/□]未満が好ましく、4[Ω/□]未満がより好ましく、3[Ω/□]未満がさらに好ましい。導電層130のシート抵抗の下限値は、特に限定されず、0[Ω/□]超である。
ガラス板10の平面視において、導電層130の外縁131は、導電層30の外縁31の外側にあると、導電層130の低放射性能等の機能が及ぶ領域を拡張できる。しかしながら、ガラス板10の平面視において、導電層130の外縁131は、導電層30の外縁31と一致し又は外縁31の内側にあってもよい。
ガラス板10の平面視において、導電層130は、導電枠70と重なると、導電層130と導電枠70とが容量結合するので、アンテナANTの利得の確保が容易になる。しかしながら、ガラス板10の平面視において、導電層130は、導電枠70と重ならなくてもよい。
なお、図7の窓ガラス102において、導電層130はガラス板10の主面11に接する導体として示している。しかし、導電層130は、ガラス板10の主面11に接する配置に代えて、ガラス板20の主面14に接することなく配置してもよい。より具体的に、導電層130は、ガラス板20の主面14と導電枠70との間に配置してもよい。この場合も、導電枠70の電気抵抗が、導電層130の電気抵抗よりも低い関係にあればよい。導電層130として、上記の低放射膜が例示できる。
また、図7の窓ガラス102において、導電層130はガラス板10の主面11に接する導体として示しているが、導電層130を備えたうえで、さらに、ガラス板20の主面14に直接的又は間接的に不図示の他の導電層(第3導電層)を配置してもよい。この場合も、導電枠70の電気抵抗が、第3導電層の電気抵抗よりも低い関係にあればよい。第3導電層が低放射膜であり、導電層130が赤外線反射膜である組み合わせが例示できる。
図8は、第3実施形態の車両用アンテナ装置の一構成例を示す分解斜視図である。第3実施形態において、第1又は第2実施形態と同様の構成、作用及び効果についての説明は、上述の説明を援用することで、省略する。第3実施形態のアンテナ装置203は、車両用の窓ガラス103を備える。窓ガラス103は、導電枠70を備えずに導電層130を備える点で、第1実施形態の窓ガラス101と相違する。窓ガラス103は、第1実施形態と同様に、遮光部を備えてもよい。
窓ガラス103は、主な構成として、ガラス板10、ガラス板20、導電層30、中間膜40、導電層130及び給電部180を備える合わせガラスである。
第3実施形態では、導電層130は、中間膜40Aとガラス板10との間に配置され、導電層30よりも低い電気抵抗を有する。導電層130のシート抵抗は、アンテナANTの利得が向上する点で、5[Ω/□]未満であることが好ましく、4[Ω/□]未満であることがより好ましく、3[Ω/□]未満であることがさらに好ましい。導電層130のシート抵抗の下限値は、特に限定されず、0[Ω/□]超である。
また、第3実施形態では、給電部180は、導電層130のうちガラス板10の平面視で導電層30よりも外側にある導体領域132に電気的に接続される。図8に示す例では、ガラス板20等の誘電体が給電部180と導体領域132との間に介在するので、給電部180は、導体領域132に容量結合で電気的に接続される。
なお、給電部180の形態又は位置は、第1実施形態の給電部80の上述の形態又は位置と同様でよい。
図8において、中間膜40Aが導電層130と導電層30との間に介在するので、導電層130のうちガラス板10の平面視で導電層30よりも外側にある導体領域132は、導電層30に容量結合で電気的に接続される。したがって、窓ガラス103が導電性の窓枠63に取り付けられることで、導電層30及び導電層130を、パッチアンテナのアンテナ導体として機能させることができ、車体部62及び窓枠63を、パッチアンテナのグランドとして機能させることができる。導電層30及び導電層130がアンテナ導体として機能することで、導電層130のうちガラス板10の平面視で導電層30よりも外側にある導体領域132に発生する高周波電流を、導体領域132に電気的に接続される給電部180から取り出しできる。また、導電層130(導体領域132)は、導電層30よりも低い電気抵抗を有することで、導体領域132に発生する高周波電流が流れやすくなるので、導電層30及び導電層130をアンテナ導体として利用するパッチアンテナのアンテナ利得が向上する。ここで言う「電気抵抗」の高低を評価する指標は、シート抵抗値(単位:Ω/□)が挙げられる。
あるいは、窓ガラス103が導電性の窓枠63に取り付けられることで、導電層130は、導体領域132と窓枠63との間の間隙をスロットとして利用するスロットアンテナの一部として機能する。具体的には、導電層30が調光フィルム(に含まれる導電膜)であり、導電層130が赤外線反射膜である組み合わせが挙げられる。
このように、第3実施形態によれば、導電層30及び導電層130は、それぞれ、所定の周波数帯の電波を送受するパッチアンテナの一部として機能する。あるいは、導電層130は、所定の周波数帯の電波を送受するスロットアンテナの一部として機能する。したがって、電気抵抗が比較的高い導電層30を使用しても、所定の周波数帯の電波を高利得で送受可能なアンテナ装置203を提供できる。
以下、導電層130を利用するアンテナをアンテナANT2と称する。アンテナANT2は、給電部180を給電点として動作する。アンテナANT2は、特に断りのない限り、上述のアンテナANTと同じ機能を有する。
図8において、給電部180は、ガラス板20に対してガラス板10の主面11とは反対側に位置し、且つ、ガラス板10の平面視で導体領域132の少なくとも一部と重複するので、導体領域132と容量結合で電気的に接続される。言い換えれば、給電部180は、導体領域132をガラス板20に投影した投影領域170の少なくとも一部と重複することで、導体領域132と容量結合で電気的に接続される。図8に示す例では、ガラス板20の平面視で、導体領域132の投影領域170の内縁171は、導体領域132の内縁133(導電層30の外縁31)と一致する。なお、中間膜40は、1mm程度の厚さであり、ガラス板20は、2mm程度の厚さであるので、給電部180は、導体領域132と容量結合する距離(3mm程度)に位置する。
図8に示す例では、導電層130の外縁131は、ガラス板10の平面視において、導電層30の外縁31よりも外側にあり、導体領域132は、ガラス板10の平面視において、導電層130が導電層30と重複しない枠状領域である。導体領域132がこのような枠状領域であることで、アンテナANT2のアンテナ利得が向上する。
ところで、図8において、導体領域132が高周波で共振するためには、導体領域132の外縁131の周長Lの半分の長さ(L/2)は、"λ/4×k×(2×N-1)"に略一致することが好ましい。ここで、λは、導体領域132(アンテナANT2)が送受する周波数帯の電波の空気中における波長とし、kは、ガラス板10及びガラス板20により決まる波長短縮率とし、Nは、1以上の整数とする。しかしながら、窓枠63の大きさは車種ごとに異なるので、窓枠63の大きさによっては、導体領域132の周長Lの半分の長さ(L/2)が"λ/4×k×(2×N-1)"に略一致しない場合がある。
このような場合に対応するため、第3実施形態に係る窓ガラス103は、図8に示すように、給電部180から離れた箇所に接地導体部175を備えるとよい。接地導体部175は、導体領域132に電気的に接続され、アース電位と等価となる接地導体部の一例である。接地導体部175は、例えば、アース電位に電気的に接続されるアース用電極である。アース電位(例えば、車体部62又は窓枠63のアース電位)に電気的に接続される接地導体部175の位置を調整することで、導体領域132に沿って発生する定在波の腹の位置を、接地導体部175の位置に調整できる。これにより、アンテナANT2のアンテナ利得が向上するように、導体領域132に沿って発生する定在波の腹の位置を、給電部180の位置に容易に調整できる。
接地導体部175は、ガラス板10の平面視で導体領域132の外側に突出してもよい。この態様によれば、アース電位と接地導体部175とを電気的に接続する導線等の導電性部材を接地導体部175に接触させることが容易になる。接地導体部175の形状は、例えば、正方形、略正方形、長方形、略長方形などの方形状や多角形状が実装上好ましいが、これらに限られず、円、略円、楕円、略楕円などの円状のように、他の形状でもよい。
ここで、ガラス板10の平面視において、給電部180から導体領域132の外縁131に沿って接地導体部175に至るまでの時計回りの経路長をDCW、給電部180から外縁131に沿って接地導体部175に至るまでの反時計回りの経路長をDCCWとする。また、アンテナANT2が送受する周波数帯の電波の空気中における波長をλ、ガラス板10及びガラス板20により決められる波長短縮率をkとする。
このとき、給電部180は、ガラス板20に対してガラス板10の主面11とは反対側に位置し、且つ、ガラス板10の平面視で導体領域132の少なくとも一部と重複するので、導体領域132と容量結合で電気的に接続される。この容量結合のため、DCW又はDCCWは、λ/2×kの整数倍(上記の式aa及び式bb参照)からずれた長さ(具体的には、λ/4×kの奇数倍)に一致すると、給電部180と接地導体部175との間で共振が得られる。
したがって、M及びMを1以上の整数とするとき、±λ/5×kの製造上の誤差などを考慮すると、
λ/4×k×(2×M-1)-λ/5×k ≦ DCW ≦ λ/4×k×(2×M-1)+λ/5×k
・・・式7a、
λ/4×k×(2×M-1)-λ/5×k ≦ DCCW ≦ λ/4×k×(2×M-1)+λ/5×k
・・・式7b、
の少なくとも一方を満足すると、アンテナANT2のアンテナ利得が向上する。式7a,7bの両方を満足することが好ましい。
アンテナANT2のアンテナ利得が向上する点で、
λ/4×k×(2×M-1)-λ/6×k ≦ DCW ≦ λ/4×k×(2×M-1)+λ/6×k
・・・式8a、
λ/4×k×(2×M-1)-λ/6×k ≦ DCCW ≦ λ/4×k×(2×M-1)+λ/6×k
・・・式8b、
の少なくとも一方を満足することが好ましい。式8a,8bの両方を満足することがより好ましい。
アンテナANT2のアンテナ利得が向上する点で、
λ/4×k×(2×M-1)-λ/7×k ≦ DCW ≦ λ/4×k×(2×M-1)+λ/7×k
・・・式9a、
λ/4×k×(2×M-1)-λ/7×k ≦ DCCW ≦ λ/4×k×(2×M-1)+λ/7×k
・・・式9b、
の少なくとも一方を満足することがより好ましい。式9a,9bの両方を満足することがさらに好ましい。
また、DCWは、DCCWと異なると(DCW ≠ DCCW が成立すると)、最も共振する周波数が、DCWとDCCWとで異なるので、アンテナANT2を広帯域化できる。
また、図6を援用して説明すると、導電層30において電圧制御部110に繋がる部分を接続部126とする。ガラス板10の平面視において、給電部180から導体領域132の外縁131に沿って接続部126に至るまでの時計回りの経路長をLCW、給電部180から外縁131に沿って接続部126に至るまでの反時計回りの経路長をLCCWとする。また、アンテナANT2が送受する周波数帯の電波の空気中における波長をλ、ガラス板10及びガラス板20により決められる波長短縮率をk、N及びNを1以上の整数とする。
このとき、第1実施形態と同様に、上記の式4a,4bの少なくとも一方を満足されると、接続部126と電圧制御部110との間を繋ぐ給電線がアンテナANT2のアンテナ利得に与える影響を抑制できる。上記の式5a,5bの少なくとも一方を満足することが好ましく、上記の式6a,6bの少なくとも一方を満足することがより好ましい。
図8において、枠状の導体領域132は、閉ループ形状を有すると、導体領域132に高周波電流が流れやすくなるので、アンテナANT2のアンテナ利得が向上する。しかしながら、導体領域132の一部に切り欠きがあってもよい。導体領域132の形状は、略四角形に限られず、略三角形などの他の多角形でもよい。
また、第1実施形態と同様に、ガラス板10の平面視において、給電部180が枠状の導体領域132の角部の近傍にあると、水平偏波と垂直偏波の両方のアンテナ利得が向上する。つまり、ガラス板10の平面視において、給電部180は、枠状の導体領域132の角部から導体領域132の第1辺の長さLの1/3以内の位置、又は、枠状の導体領域132の角部から導体領域132の第2辺の長さLの1/3以内の位置に配置されることが好ましい。
次に、各実施形態の車両用アンテナ装置のアンテナ特性についてシミュレーションした結果について説明する。
図9は、本開示に係る車両用アンテナ装置のシミュレーションモデルの平面図である。シミュレーションモデルの各部の寸法等の条件は、
窓枠63:縦2000[mm]×横2000[mm]のグランドプレーン
窓枠63の開口部:縦460[mm]×横600[mm]
導電枠70の外縁:縦450[mm]×横590[mm]
導電枠70の内縁:縦430[mm]×横570[mm]
調光フィルム120の外形:縦450[mm]×横590[mm]
窓枠63の厚さ:0.1[mm]
ガラス板10,20の各厚さ:2.1[mm]
中間膜40A,40Bの合計厚さ:0.8[mm]
樹脂基板121,122の各厚さ:0.1[mm]
調光層123の厚さ:0.2[mm]
導電層30(導電膜124,125)のシート抵抗:15[Ω/□]
導電枠70のシート抵抗:0.02[Ω/□]
波長短縮率k:0.67
とした。
図10は、第1実施形態の車両用アンテナ装置(図1,2参照)において、給電部80から導電枠70の外縁72に沿って接地導体部75に至るまでの時計回りの経路長DCWに対する反射係数S11のシミュレーション結果の一例を示す図である。図10の横軸は、DAB Band IIIの帯域に含まれる各周波数(170MHz,205MHz,240MHz)の波長で経路長DCWを規格化した値である。
図10によれば、M=1及び2のときに式1aを満たす経路長DCWにおいて、給電部80から見た反射係数S11が各周波数のいずれかで低くなり、アンテナANTが共振する結果が得られた。
図11は、第1実施形態の車両用アンテナ装置(図1,2参照)において、給電部80から導電枠70の外縁72に沿って接地導体部75に至るまでの反時計回りの経路長DCCWに対する反射係数S11のシミュレーション結果の一例を示す図である。図11の横軸は、DAB Band IIIの帯域に含まれる各周波数(170MHz,205MHz,240MHz)の波長で経路長DCCWを規格化した値である。
図11によれば、M=2及び3のときに式1bを満たす経路長DCCWにおいて、給電部80から見た反射係数S11が各周波数のいずれかで低くなり、アンテナANTが共振する結果が得られた。
表1は、式1a,1bを満たす第1実施形態のアンテナ装置201(図2参照)をサイドガラスに適用したときの平均アンテナ利得のシミュレーション結果の一例を示す。表1に示すように、DAB Band IIIの帯域の電波の受信に好適なアンテナ利得が得られた。
表2は、式1a,1bを満たす第2実施形態のアンテナ装置202(図7参照)をサイドガラスに適用したときの平均アンテナ利得のシミュレーション結果の一例を示す。表2に示すように、DAB Band IIIの帯域の電波の受信に好適なアンテナ利得が得られた。特に垂直偏波のアンテナ利得は、第1実施形態のアンテナ装置201(表1)に比べて向上した。
なお、表2の測定時において、シミュレーションモデルの各部の寸法等の条件については、特に、
導電層130の外形:縦450[mm]×横590[mm]
導電層130のシート抵抗:0.02[Ω/□]
とした。
図12は、第3実施形態の車両用アンテナ装置(図8参照)において、ガラス板10の平面視で給電部180から導体領域132の外縁131に沿って接地導体部175に至るまでの時計回りの経路長DCWに対する反射係数S11のシミュレーション結果の一例を示す図である。図12の横軸は、DAB Band IIIの帯域に含まれる周波数205MHzの波長で経路長DCWを規格化した値である。
図12によれば、M=3のときに式7aを満たす経路長DCWにおいて、給電部180から見た反射係数S11が低くなり、アンテナANT2が共振する結果が得られた。
図13は、第3実施形態の車両用アンテナ装置(図8参照)において、ガラス板10の平面視で給電部180から導体領域132の外縁131に沿って接地導体部175に至るまでの反時計回りの経路長DCCWに対する反射係数S11のシミュレーション結果の一例を示す図である。図13の横軸は、DAB Band IIIの帯域に含まれる周波数205MHzの波長で経路長DCCWを規格化した値である。
図13によれば、M=4のときに式7bを満たす経路長DCCWにおいて、給電部180から見た反射係数S11が低くなり、アンテナANT2が共振する結果が得られた。
表3は、式7a,7bを満たす第3実施形態のアンテナ装置203(図8参照)をサイドガラスに適用したときの平均アンテナ利得のシミュレーション結果の一例を示す。表3に示すように、DAB Band IIIの帯域の電波の受信に好適なアンテナ利得が得られた。
なお、図12及び13並びに表3の測定時において、シミュレーションモデルの各部の寸法等の条件については、
導電層130の外形:縦450[mm]×横590[mm]
導電層130のシート抵抗:0.02[Ω/□]
波長短縮率k:0.5
とした。
以上、本開示の実施形態を説明したが、本開示の技術は、上記の実施形態に限定されない。他の実施形態の一部又は全部との組み合わせや置換などの種々の変形及び改良が可能である。
例えば、第1誘電体板又は第2誘電体板は、ガラス板に限られず、樹脂板などの他の誘電体板でもよい。
なお、2021年8月23日に出願された日本国特願2021-135879号の明細書、特許請求の範囲、図面及び要約書の全内容をここに引用し、本発明の明細書の開示として、取り入れるものである。
10 ガラス板
11,12,14,15 主面
13a,13b,13c,13d 外縁
20 ガラス板
30 導電層
31 外縁
40,40A,40B 中間膜
60 車両
61 枠
62 車体部
63 窓枠
70 導電枠
71 内縁
72 外縁
73a,73b,73c,73d 角部
75 接地導体部
80 給電部
90 給電線
91 信号線
92 接地部
101,102,103 窓ガラス
110 電圧制御部
111 電源
114,115 コイル
120 調光フィルム
121,122 樹脂基板
123 調光層
124,125 導電膜
126 接続部
130 導電層
131 外縁
132 導体領域
133 内縁
170 投影領域
171 内縁
175 接地導体部
180 給電部
201,202,203 車両用アンテナ装置

Claims (29)

  1. 主面を有する第1誘電体板と、
    前記第1誘電体板に対して前記主面に直接的又は間接的に配置された第2誘電体板と、
    前記第1誘電体板と前記第2誘電体板との間において、第1中間膜と第2中間膜との間に配置された第1導電層と、
    前記第1誘電体板と前記第1中間膜との間、前記第2誘電体板と前記第2中間膜との間、または、前記第2誘電体板に対して前記主面とは反対側に配置され、前記第1誘電体板の平面視で前記第1導電層の外縁に沿った内縁を有する導電枠と、
    前記導電枠に電気的に接続された給電部と、
    前記第1導電層に電気的に接続され、電源を含み前記第1導電層に印加する電圧を制御する電圧制御部と、
    を備え、
    前記導電枠は、前記第1導電層よりも低い電気抵抗を有し、所定の周波数帯の電波を送受するアンテナの一部として機能する、車両用アンテナ装置。
  2. 前記導電枠に電気的に接続され、アース電位と等価となる接地導体部を備える、請求項1に記載の車両用アンテナ装置。
  3. 前記導電枠は、前記第2誘電体板に対して前記主面とは反対側に配置され、
    下記式の少なくとも一方を満足する、請求項2に記載の車両用アンテナ装置
    λ/2×k×M-λ/5×k ≦ DCW ≦ λ/2×k×M+λ/5×k、
    λ/2×k×M-λ/5×k ≦ DCCW ≦ λ/2×k×M+λ/5×k、
    ここに、DCWは、前記給電部から前記導電枠の外縁に沿って前記接地導体部に至るまでの時計回りの経路長であり、DCCWは、前記給電部から前記導電枠の外縁に沿って前記接地導体部に至るまでの反時計回りの経路長であり、λは、前記周波数帯の空気中における波長であり、kは、前記第1誘電体板および前記第2誘電体板により決められる波長短縮率であり、M及びMは、1以上の整数である。
  4. 前記DCWと前記DCCWは、下記式を満足する、請求項3に記載の車両用アンテナ装置。
    CW ≠ DCCW
  5. 前記第1導電層において前記電圧制御部に繋がる部分を接続部とし、
    下記式の少なくとも一方を満足する、請求項に記載の車両用アンテナ装置
    λ/2×k×N-λ/5×k ≦ LCW ≦ λ/2×k×N+λ/5×k、
    λ/2×k×N-λ/5×k ≦ LCCW ≦ λ/2×k×N+λ/5×k、
    ここに、LCWは、前記給電部から前記導電枠の外縁に沿って前記接続部に至るまでの時計回りの経路長であり、LCCWは、前記給電部から前記導電枠の外縁に沿って前記接続部に至るまでの反時計回りの経路長であり、λは、前記周波数帯の波長であり、kは、前記第1誘電体板および前記第2誘電体板により決められる波長短縮率であり、N及びNは、1以上の整数とする。
  6. 前記導電枠は、閉ループ形状を有する、請求項に記載の車両用アンテナ装置。
  7. 前記導電枠は、角部と、前記角部から第1方向に延伸する第1辺と、前記角部から第2方向に延伸する第2辺とを含み、
    前記給電部は、前記角部から前記第1辺の長さの1/3以内の範囲にある位置、又は、前記角部から前記第2辺の長さの1/3以内の範囲にある位置に配置された、請求項に記載の車両用アンテナ装置。
  8. 前記第1導電層よりも低い電気抵抗を有する第2導電層を前記第1中間膜と前記第1誘電体板との間に備える、請求項に記載の車両用アンテナ装置。
  9. 前記第1誘電体板の平面視において、前記第2導電層の外縁は、前記第1導電層の外縁の外側にある、請求項8に記載の車両用アンテナ装置。
  10. 前記第1誘電体板の平面視において、前記第2導電層は、前記導電枠と重なる、請求項に記載の車両用アンテナ装置。
  11. 主面を有する第1誘電体板と、
    前記第1誘電体板に対して前記主面に直接的又は間接的に配置された第2誘電体板と、
    前記第1誘電体板と前記第2誘電体板との間において、第1中間膜と第2中間膜との間に配置された第1導電層と、
    前記第1中間膜と前記第1誘電体板との間に配置され、前記第1導電層よりも低い電気抵抗を有する第2導電層と、
    前記第2導電層のうち前記第1誘電体板の平面視で前記第1導電層よりも外側にある導体領域に電気的に接続される給電部と、
    前記第1導電層に電気的に接続され、電源を含み前記第1導電層に印加する電圧を制御する電圧制御部と、
    を備え、
    前記第2導電層は、所定の周波数帯の電波を送受するアンテナの一部として機能する、車両用アンテナ装置。
  12. 前記給電部は、前記第2誘電体板に対して前記主面とは反対側に位置する、請求項11に記載の車両用アンテナ装置。
  13. 前記給電部は、前記第1誘電体板の平面視で前記導体領域の少なくとも一部と重複する、請求項11に記載の車両用アンテナ装置。
  14. 前記第2導電層の外縁は、前記第1誘電体板の平面視において、前記第1導電層の外縁よりも外側にあり、
    前記導体領域は、前記第1誘電体板の平面視において、前記第2導電層が前記第1導電層と重複しない枠状領域である、請求項11に記載の車両用アンテナ装置。
  15. 前記枠状領域に電気的に接続され、アース電位と等価となる接地導体部を備える、請求項14に記載の車両用アンテナ装置。
  16. 前記給電部は、前記第2誘電体板に対して前記主面とは反対側に位置し、且つ、前記第1誘電体板の平面視で前記導体領域の少なくとも一部と重複し、
    下記式の少なくとも一方を満足する、請求項15に記載の車両用アンテナ装置
    λ/4×k×(2×M-1)-λ/5×k ≦ DCW ≦ λ/4×k×(2×M-1)+λ/5×k、
    λ/4×k×(2×M-1)-λ/5×k ≦ DCCW ≦ λ/4×k×(2×M-1)+λ/5×k、
    ここに、DCWは、前記第1誘電体板の平面視において、前記給電部から前記枠状領域の外縁に沿って前記接地導体部に至るまでの時計回りの経路長であり、DCCWは、前記第1誘電体板の平面視において、前記給電部から前記枠状領域の外縁に沿って前記接地導体部に至るまでの反時計回りの経路長であり、λは、前記周波数帯の波長であり、kは、前記第1誘電体板および前記第2誘電体板により決められる波長短縮率であり、M及びMは、1以上の整数である。
  17. 前記DCWと前記DCCWは、下記式を満足する、請求項16に記載の車両用アンテナ装置。
    CW ≠ DCCW
  18. 前記給電部は、前記第2誘電体板に対して前記主面とは反対側に位置し、且つ、前記第1誘電体板の平面視で前記導体領域の少なくとも一部と重複し、
    前記第1導電層において前記電圧制御部に繋がる部分を接続部とし、
    下記式の少なくとも一方を満足する、請求項14に記載の車両用アンテナ装置
    λ/2×k×N-λ/5×k ≦ LCW ≦ λ/2×k×N+λ/5×k、
    λ/2×k×N-λ/5×k ≦ LCCW ≦ λ/2×k×N+λ/5×k、
    ここに、LCWは、前記第1誘電体板の平面視において、前記給電部から前記枠状領域の外縁に沿って前記接続部に至るまでの時計回りの経路長を、LCCWは、前記第1誘電体板の平面視において前記給電部から前記枠状領域の外縁に沿って前記接続部に至るまでの反時計回りの経路長であり、λは、前記周波数帯の波長であり、kは、前記第1誘電体板および前記第2誘電体板により決められる波長短縮率であり、N及びNは、1以上の整数である。
  19. 前記枠状領域は、閉ループ形状を有する、請求項14に記載の車両用アンテナ装置。
  20. 前記枠状領域は、角部と、前記角部から第1方向に延伸する第1辺と、前記角部から第2方向に延伸する第2辺とを含み、
    前記第1誘電体板の平面視において、前記給電部は、前記角部から前記第1辺の長さの1/3以内の範囲にある位置、又は、前記角部から前記第2辺の長さの1/3以内の範囲にある位置に配置された、請求項14に記載の車両用アンテナ装置。
  21. 前記第2導電層は、シート抵抗が5[Ω/□]未満である、請求項8から20のいずれか一項に記載の車両用アンテナ装置。
  22. 前記第2導電層は、赤外線反射膜を含む、請求項8から20のいずれか一項に記載の車両用アンテナ装置。
  23. 前記アンテナが送受する周波数帯の信号を減衰させるコイルを前記第1導電層と前記電源との間に備える、請求項1から20のいずれか一項に記載の車両用アンテナ装置。
  24. 前記第1導電層は、シート抵抗が5[Ω/□]以上300[Ω/□]以下である、請求項1から20のいずれか一項に記載の車両用アンテナ装置。
  25. 前記第1導電層は、調光フィルムに含まれる導体である、請求項1から20のいずれか一項に記載の車両用アンテナ装置。
  26. 前記周波数帯は、VHF帯である、請求項1から20のいずれか一項に記載の車両用アンテナ装置。
  27. 前記周波数帯は、UHF帯である、請求項1から20のいずれか一項に記載の車両用アンテナ装置。
  28. 前記第1誘電体板は、第1ガラス板であり、前記第2誘電体板は、第2ガラス板である、請求項1から20のいずれか一項に記載の車両用アンテナ装置。
  29. 前記第1ガラス板及び前記第2ガラス板は、サイドガラス用である、請求項28に記載の車両用アンテナ装置。
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