JP7670467B2 - 二相組成物 - Google Patents

二相組成物 Download PDF

Info

Publication number
JP7670467B2
JP7670467B2 JP2020162247A JP2020162247A JP7670467B2 JP 7670467 B2 JP7670467 B2 JP 7670467B2 JP 2020162247 A JP2020162247 A JP 2020162247A JP 2020162247 A JP2020162247 A JP 2020162247A JP 7670467 B2 JP7670467 B2 JP 7670467B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
composition
phase
mass
composition according
weight
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2020162247A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2022054953A (ja
Inventor
幸宜 山田
政紀 織田
菜津乃 三品
翔 渡辺
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
LOreal SA
Original Assignee
LOreal SA
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by LOreal SA filed Critical LOreal SA
Priority to JP2020162247A priority Critical patent/JP7670467B2/ja
Priority to US18/246,285 priority patent/US20230355484A1/en
Priority to PCT/JP2021/034209 priority patent/WO2022065207A1/en
Priority to EP21786011.3A priority patent/EP4216913A1/en
Priority to CN202180078362.0A priority patent/CN116490162A/zh
Publication of JP2022054953A publication Critical patent/JP2022054953A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP7670467B2 publication Critical patent/JP7670467B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Landscapes

  • Cosmetics (AREA)

Description

本発明は、2つの目視的に区別できる相を有し、二相(two-phase又はbi-phase)組成物に再び変換できる単相組成物に変換できる、二相(two-phase又はbi-phase)組成物に関する。
2つの目視的に区別できる相、特に、静止状態で互いの中で乳化されない水性相と油性相とを有する組成物は、一般に「二相」(two-phase又はbi-phase)組成物と呼ばれる。静止状態で2つの相が分離していて、エマルション中に存在する連続相と各不連続相との間に複数の界面を形成する代わりに、2つの相の間に単一の界面を形成するという事実により、該組成物はエマルションと異なる。
そのような二相組成物はすでに、例えばEP-A-370 856及びEP-A-603 080に、特に目の周りからのメイクアップ除去に関して記載されている。
二相組成物は、使用前、即ち静止状態で、組成物の外観及び/又は匂いが、様々な温度及び貯蔵条件下で長時間変化しないままであり得るように安定性であることが好ましい。
使用時、二相組成物は、皮膚等のケラチン物質に次いで塗布される「一時的」エマルション等の単相組成物を形成するために振盪等の混合を要する。この単相組成物は、良好なメイクアップ除去能等の標的とする美容効果を提供することを必要とする。単相組成物が、不快感を与えずに美容効果をもたらすことができることが好ましい。
一方、使用後、即ち静止状態で、単相組成物は、「相分離」として知られる二相組成物への変換によって初期状態に復帰しなければならない。再形成された二相間の界面は、界面に沈殿物が存在しないように清浄であることが好ましい。
したがって、混合されていないときに安定性であり、混合すると単相組成物に変換できる2つの目視的に区別できる相を有する二相(two-phase又はbi-phase)組成物であって、単相組成物が、不快感を与えずに、良好なメイクアップ除去能等の良好な美容効果をもたらすことができ、初期状態、即ち、2つの再形成された相の間に清浄界面を有する二相(two-phase又はbi-phase)組成物に戻ることができる、二相(two-phase又はbi-phase)組成物が必要とされている。
EP-A-370 856 EP-A-603 080
Walter Noll著、Chemistry and Technology of Silicones (1968)、Academic Press Cosmetics and Toiletries、第91巻、76年1月、27~32頁、Todd & Byers、Volatile Silicone Fluids for Cosmetics
本発明の目的は、安定性であり、混合すると単相組成物に変換できる二相組成物であって、単相組成物が、不快感を与えずに、良好なメイクアップ除去能等の良好な美容効果をもたらすことができ、2つの再形成された相の間に清浄界面を有する二相組成物に戻ることができる二相組成物を提供することである。
上記の目的は、
(a)少なくとも1種の油を含む油性相、
並びに、
(b)以下の化学式(I)により表される少なくとも1種の芳香族ケトン化合物
Figure 0007670467000001
(式中、
R5、R6及びR7は、それぞれ独立して、水素原子、ヒドロキシル基、C1~C6アルキル基、又はC1~C6アルコキシ基を表し、但し、R5、R6及びR7のうちの少なくとも1つはヒドロキシル基を表し、
Rは、C1~C6アルキル基又はアリール基を表す)、
(c)少なくとも1種のポリグリセリル脂肪酸エステル、及び
(d)水
を含む水性相
を含む二相組成物によって達成することができる。
本発明による組成物は、単相組成物に変換可能である。単相組成物は、二相組成物に変換可能である。
(a)油は、非極性油から選択してもよく、好ましくは炭化水素油、エーテル油及びこれらの混合物からなる群から選択してもよく、より好ましくは揮発性炭化水素油、エーテル油、及びこれらの混合物からなる群から選択してもよい。
本発明による組成物中の(a)油の量は、組成物の総質量に対して、7質量%~70質量%、好ましくは15質量%~65質量%であってよい。
化学式(I)中のRは、メチル基、エチル基、又はフェニル基、好ましくはメチル基又はフェニル基、より好ましくはメチル基を表すことができる。
(b)芳香族ケトン化合物は、ヒドロキシアセトフェノン、好ましくはモノヒドロキシアセトフェノン、より好ましくは4-ヒドロキシアセトフェノンであってもよい。
本発明による組成物中の(b)芳香族ケトン化合物の量は、組成物の水性相の総質量に対して、0.1質量%~3質量%、好ましくは0.2質量%~1質量%、より好ましくは0.3質量%~0.5質量%であってよい。
(c)ポリグリセリル脂肪酸エステルは、ポリグリセリル脂肪酸ジエステルから選択することができる。
(c)ポリグリセリル脂肪酸エステルは、2~6個のポリグリセリル単位、好ましくは4~6個のポリグリセリル単位、より好ましくは5個又は6個のポリグリセリル単位を含んでもよい。
(c)ポリグリセリル脂肪酸エステルは、ジカプリン酸ポリグリセリル-6、ジオレイン酸ポリグリセリル-6、ジステアリン酸ポリグリセリル-6、及びこれらの混合物からなる群から選択することができる。
本発明による組成物中の(c)ポリグリセリル脂肪酸エステルの量は、組成物の水性相の総質量に対して、0.001質量%~0.5質量%、好ましくは0.005質量%~0.1質量%、より好ましくは0.01質量%~0.05質量%であってよい。
本発明による組成物中の(d)水の量は、組成物の総質量に対して、30質量%~93質量%、好ましくは35質量%~85質量%であってよい。
本発明による組成物は、化粧用組成物、好ましくはクレンジング化粧用組成物、より好ましくは皮膚及び睫毛用のクレンジング化粧用組成物であってもよい。
本発明はまた、ケラチン物質のための美容方法であって、
本発明による組成物を混合して単相組成物を形成する工程と、
単相組成物をケラチン物質へ塗布する工程と、を含む、美容方法にも関する。
鋭意検討の結果、本発明者らは、安定性であり、使用する際、混合することによって単相組成物に変換できる二相組成物であって、単相組成物が、不快感を与えずに、良好なメイクアップ除去能等の良好な美容効果をもたらすことができ、使用されていないとき、2つの再形成された相の間に清浄界面を有する二相組成物に戻ることができる二相組成物を提供することが可能であることを発見した。
したがって、本発明の態様の1つは、
(a)少なくとも1種の油を含む油性相、
並びに、
(b)以下の化学式(I)により表される少なくとも1種の芳香族ケトン化合物
Figure 0007670467000002
(式中、
R5、R6及びR7は、それぞれ独立して、水素原子、ヒドロキシル基、C1~C6アルキル基、又はC1~C6アルコキシ基を表し、但し、R5、R6及びR7のうちの少なくとも1つはヒドロキシル基を表し、
Rは、C1~C6アルキル基又はアリール基を表す)、
(c)少なくとも1種のポリグリセリル脂肪酸エステル、及び
(d)水
を含む水性相
を含む二相組成物に関する。
本発明による組成物は、混合されていないとき、2つの目視的に区別できる相を有する。しかしながら、本発明による組成物は、混合すると、単相組成物に変換可能である。エマルション等の単相組成物は、不快感を与えずに、良好なメイクアップ除去能等の良好な美容効果をもたらすことができる。単相組成物は、2つの再形成された相の間に清浄界面を有する二相組成物に戻ることができる。
本発明による組成物は、混合されていないとき、油性相と水性相を別々に維持できるように安定性である。したがって、本発明による組成物の二相(two-phase又はbi-phase)の外観は、本発明による組成物の貯蔵中等に維持され得る。
特に、本発明による組成物は、組成物の外観及び/又は匂いが、様々な温度及び貯蔵条件下で長時間変化しないままであり得るように安定性である。例えば、本発明による組成物は、振盪してもしなくても、低温で安定性である。これに応じて、本発明による組成物は、振動等を生じ得る自動車による運送中でも、特に低温で適切に貯蔵することができる。
使用する際、本発明による組成物は混合される。本発明による組成物中の二相は、少なくとも1種の油を含む油性相と水を含む水性相である。したがって、本発明による組成物を混合するとき、二相のうちの片方は、他方の相の中に分散されて、目視的に均一である又は単相を形成するO/W又はW/Oエマルション等のO/W又はW/O組成物を形成することができる。
本発明による組成物の混合は、容易に実行することができる。例えば、本発明による組成物の混合は、手で振ることによって実施することができる。本発明による組成物を混合した後、組成物は、単相を形成し、再び混合せずに特定の期間維持することができる。
本発明によれば、二相組成物によって形成された単相組成物は、良好なメイクアップ除去能等の良好な美容効果をもたらすことができる。したがって、本発明による組成物は、化粧用組成物、好ましくはクレンジング化粧用組成物、より好ましくは皮膚及び睫毛用のクレンジング化粧用組成物として使用することができる。
更に、本発明による二相組成物によって形成された単相組成物は、滑らかな感触等の良好な質感をもたらすことができる。加えて、皮膚落屑も低減することができる。皮膚落屑は、皮膚の表皮の外層の比較的大きな損失を反映し、皮膚の表面のきめを粗くし得る。したがって、本発明による組成物は、滑らかな皮膚の仕上がりをもたらすことができる。
更に、本発明による二相組成物によって形成された単相組成物は、より快適であり得る、例えば刺激性が少ない。したがって、本発明による組成物は、例えば、皮膚、特に目の周りの皮膚等の敏感な皮膚に穏やかなものであり得る。
混合前の本発明による二相組成物が透明である場合、二相組成物を混合することによって形成される単相組成物も透明であり得る。
本発明による二相組成物によって形成される単相組成物は、相分離を起こして再び2つの目視的に区別できる相を再形成させることによって、特定の期間の後、再び、二相組成物に迅速に戻ることができる。本発明によれば、2つの再形成された相の間の界面は、界面に沈殿物が存在しないように清浄であり得る。
本発明による組成物は、特にメイクアップ落とし、好ましくはケラチン繊維のためのメイクアップ落とし、より好ましくは睫毛用の、即ちマスカラ用のメイクアップ落としとして有用である。
以下、本発明による組成物を詳細に説明する。
[組成物]
(油)
本発明による組成物は、(a)少なくとも1種の油を含む。2種以上の油を使用する場合、それらは同一であっても異なっていてもよい。
(a)油は、本発明による組成物の油性相を形成する。
本明細書では、「油」は、大気圧(760mmHg)下、室温(25℃)で液体又はペースト(非固体)の形態の脂肪化合物又は脂肪物質を意味する。油として、化粧品で一般に使用されるものを、単独で又はそれらの組み合わせで使用することができる。これらの油は揮発性であっても不揮発性であってもよい。
油は、炭化水素油及び対称エーテル油、シリコーン油等の非極性油、植物油若しくは動物油並びにエステル油及び非対称エーテル油等の極性油、又はこれらの混合物であってもよい。
油は、植物又は動物由来の油、合成油、シリコーン油、炭化水素油及び脂肪アルコールからなる群から選択され得る。
植物油の例として、例えば、メドウフォーム油、亜麻仁油、ツバキ油、マカデミアナッツ油、トウモロコシ油、ミンク油、オリーブ油、アボカド油、サザンカ油、ヒマシ油、サフラワー油、ホホバ油、ヒマワリ油、アーモンド油、菜種油、ゴマ油、ダイズ油、ピーナツ油、及びこれらの混合物を挙げることができる。
動物油の例として、例えば、スクアレン及びスクアランを挙げることができる。
合成油の例として、アルカン油、例えばイソドデカン及びイソヘキサデカン、エステル油、エーテル油、並びに人工トリグリセリドを挙げることができる。
エーテル油の例として、ジカプリリルエーテルを挙げることができる。
エステル油は、好ましくは、飽和又は不飽和の直鎖状又は分枝状C1~C26脂肪族一酸又は多酸と、飽和又は不飽和の直鎖状又は分枝状C1~C26脂肪族一価アルコール又は多価アルコールとの液状エステルであり、これらのエステルの合計炭素原子数は10以上である。
好ましくは、一価アルコールのエステルの場合、本発明のエステルが由来するアルコール及び酸の中から少なくとも1つは分枝状である。
一酸及び一価アルコールのモノエステルの中でも、パルミチン酸エチル、パルミチン酸エチルヘキシル、パルミチン酸イソプロピル、炭酸ジカプリリル、ミリスチン酸アルキル、例えばミリスチン酸イソプロピル又はミリスチン酸エチル、ステアリン酸イソセチル、イソノナン酸2-エチルヘキシル、イソノナン酸イソノニル、ネオペンタン酸イソデシル及びネオペンタン酸イソステアリルを挙げることができる。
C4~C22ジカルボン酸又はトリカルボン酸とC1~C22アルコールとのエステル、並びにモノカルボン酸、ジカルボン酸又はトリカルボン酸と、非糖C4~C26ジヒドロキシ、トリヒドロキシ、テトラヒドロキシ又はペンタヒドロキシアルコールとのエステルもまた、使用することができる。
特に以下:セバシン酸ジエチル、ラウロイルサルコシン酸イソプロピル、セバシン酸ジイソプロピル、セバシン酸ビス(2-エチルヘキシル)、アジピン酸ジイソプロピル、アジピン酸ジ-n-プロピル、アジピン酸ジオクチル、アジピン酸ビス(2-エチルヘキシル)、アジピン酸ジイソステアリル、マレイン酸ビス(2-エチルヘキシル)、クエン酸トリイソプロピル、クエン酸トリイソセチル、クエン酸トリイソステアリル、トリ乳酸グリセリル、トリオクタン酸グリセリル、クエン酸トリオクチルドデシル、クエン酸トリオレイル、ジヘプタン酸ネオペンチルグリコール及びジイソノナン酸ジエチレングリコールを挙げることができる。
エステル油として、C6~C30、好ましくはC12~C22脂肪酸の糖エステル及びジエステルを使用することができる。用語「糖」が、アルデヒド又はケトン官能基を含む又は含まない、且つ少なくとも4個の炭素原子を含む、いくつかのアルコール官能基を含有する、酸素を保持する炭化水素系化合物を意味することが想起される。これらの糖は、単糖、オリゴ糖又は多糖とすることができる。
挙げることができる好適な糖の例には、スクロース(又はショ糖)、グルコース、ガラクトース、リボース、フコース、マルトース、フルクトース、マンノース、アラビノース、キシロース及びラクトース、並びにそれらの誘導体、特にアルキル誘導体、例えばメチル誘導体、例としてはメチルグルコースがある。
脂肪酸の糖エステルは、前述の糖と、直鎖状若しくは分枝状の、飽和若しくは不飽和のC6~C30、好ましくはC12~C22の脂肪酸とのエステル又はエステル混合物からなる群から特に選択され得る。これらの化合物は、不飽和である場合、1~3個の共役又は非共役の炭素-炭素二重結合を有することができる。
この変形によるエステルはまた、モノエステル、ジエステル、トリエステル、テトラエステル及びポリエステル、並びにこれらの混合物からも選択することができる。
これらのエステルは、例えば、オレイン酸エステル、ラウリン酸エステル、パルミチン酸エステル、ミリスチン酸エステル、ベヘン酸エステル、ヤシ脂肪酸エステル、ステアリン酸エステル、リノール酸エステル、リノレン酸エステル、カプリン酸エステル及びアラキドン酸エステル、又はこれらの混合物、例えばとりわけオレオパルミチン酸、オレオステアリン酸、及びパルミトステアリン酸の混合エステル、並びにテトラエチルヘキサン酸ペンタエリスリチルであってもよい。
より詳細には、モノエステル及びジエステル、特にスクロース、グルコース又はメチルグルコースのモノオレイン酸エステル又はジオレイン酸エステル、ステアリン酸エステル、ベヘン酸エステル、オレオパルミチン酸エステル、リノール酸エステル、リノレン酸エステル及びオレオステアリン酸エステルが使用される。
挙げることができる例は、ジオレイン酸メチルグルコースである、Amerchol社により名称Glucate(登録商標)DOで販売されている製品である。
好ましいエステル油の例として、例えば、アジピン酸ジイソプロピル、アジピン酸ジオクチル、ヘキサン酸2-エチルヘキシル、ラウリン酸エチル、オクタン酸セチル、オクタン酸オクチルドデシル、ネオペンタン酸イソデシル、プロピオン酸ミリスチル、2-エチルヘキサン酸2-エチルヘキシル、オクタン酸2-エチルヘキシル、カプリル酸2-エチルヘキシル/カプリン酸2-エチルヘキシル、パルミチン酸メチル、パルミチン酸エチル、パルミチン酸イソプロピル、炭酸ジカプリリル、ラウロイルサルコシン酸イソプロピル、イソノナン酸イソノニル、パルミチン酸エチルヘキシル、ラウリン酸イソヘキシル、ラウリン酸ヘキシル、ステアリン酸イソセチル、イソステアリン酸イソプロピル、ミリスチン酸イソプロピル、オレイン酸イソデシル、トリ(2-エチルヘキサン酸)グリセリル、テトラ(2-エチルヘキサン酸)ペンタエリスリチル、コハク酸2-エチルヘキシル、セバシン酸ジエチル、及びこれらの混合物を挙げることができる。
人工トリグリセリドの例としては、例えば、カプリルカプリリルグリセリド、トリミリスチン酸グリセリル、トリパルミチン酸グリセリル、トリリノレン酸グリセリル、トリラウリン酸グリセリル、トリカプリン酸グリセリル、トリカプリル酸グリセリル、トリ(カプリン酸/カプリル酸)グリセリル(INCI名:カプリル酸/カプリン酸トリグリセリド)及びトリ(カプリン酸/カプリル酸/リノレン酸)グリセリルを挙げることができる。
シリコーン油の例としては、例えば、直鎖状オルガノポリシロキサン、例えばジメチルポリシロキサン(INCI名:ジメチコーン)、メチルフェニルポリシロキサン、メチルハイドロジェンポリシロキサン等)、環状オルガノポリシロキサン、例えばシクロヘキサシロキサン、オクタメチルシクロテトラシロキサン、デカメチルシクロペンタシロキサン、ドデカメチルシクロヘキサシロキサン、及びこれらの混合物を挙げることができる。
好ましくは、シリコーン油は液体ポリジアルキルシロキサン、特に液体ポリジメチルシロキサン(PDMS)及び少なくとも1つのアリール基を含む液体ポリオルガノシロキサンから選択される。
これらのシリコーン油はまた、有機変性されていてよい。本発明に従って使用され得る有機変性シリコーンは、上に定義した、且つそれらの構造中に、炭化水素系基を介して結合されている1つ又は複数の有機官能基を含む、シリコーン油である。
オルガノポリシロキサンは、Walter Noll著、Chemistry and Technology of Silicones (1968)、Academic Pressにおいて、より詳細に定義されている。これらは、揮発性であっても不揮発性であってもよい。
それらが揮発性である場合、シリコーンは、より詳細には、60℃から260℃の間の沸点を有するものから選択され、更により詳細には、以下から選択される:
(i)3~7個、好ましくは4~5個のケイ素原子を含む環状ポリジアルキルシロキサン。これらは、例えば、特にUnion Carbide社により名称Volatile Silicone(登録商標)7207で販売されている、又はRhodia社により名称Silbione(登録商標)70045 V2で販売されているオクタメチルシクロテトラシロキサン、Union Carbide社により名称Volatile Silicone(登録商標)7158で販売されている、Rhodia社によりSilbione(登録商標)70045 V5で販売されているデカメチルシクロペンタシロキサン、及びMomentive Performance Materials社により名称Silsoft 1217で販売されているドデカメチルシクロペンタシロキサン、並びにこれらの混合物である。次式の、ジメチルシロキサン/メチルアルキルシロキサン等のタイプのシクロコポリマー、例えば、Union Carbide社により販売されているSilicone Volatile(登録商標)FZ 3109もまた挙げることができる。
Figure 0007670467000003
環状ポリジアルキルシロキサンと有機ケイ素化合物との混合物、例えば、オクタメチルシクロテトラシロキサンとテトラトリメチルシリルペンタエリスリトールとの混合物(50/50)、及びオクタメチルシクロテトラシロキサンとオキシ-1,1'-ビス(2,2,2',2',3,3'-ヘキサトリメチルシリルオキシ)ネオペンタンとの混合物、並びに
(ii)2~9個のケイ素原子を含有し、25℃で5×10-6m2/s以下の粘度を有する直鎖状の揮発性ポリジアルキルシロキサンもまた挙げることができる。例は、特にToray Silicone社により名称SH 200で販売されているデカメチルテトラシロキサンである。この分類に属するシリコーンはまた、Cosmetics and Toiletries、第91巻、76年1月、27~32頁、Todd & Byers、Volatile Silicone Fluids for Cosmeticsにおいて公表されている論文に記載されている。該シリコーンの粘度は、ASTM規格445付録Cに従って25℃で測定されている。
不揮発性ポリジアルキルシロキサンもまた使用されてよい。これらの不揮発性シリコーンは、より詳細には、ポリジアルキルシロキサンから選択され、その中でも、トリメチルシリル末端基を含有するポリジメチルシロキサンを主に挙げることができる。
これらのポリジアルキルシロキサンの中で、以下の市販製品を非限定的に挙げることができる:
- Rhodia社により販売されているSilbione(登録商標)油の47及び70 047シリーズ又はMirasil(登録商標)油、例としては70 047 V 500 000油、
- Rhodia社によって販売されているMirasil(登録商標)シリーズの油、
- Dow Corning社製の200シリーズの油、例えば粘度60000mm2/sのDC200、並びに
- General Electric社製のViscasil(登録商標)油及びGeneral Electric社製のSFシリーズの特定の油(SF 96、SF 18)。
名称ジメチコノール(CTFA)で知られる、ジメチルシラノール末端基を含有するポリジメチルシロキサン、例えばRhodia社製の48シリーズの油もまた挙げることができる。
アリール基を含有するシリコーンの中でも、ポリジアリールシロキサン、とりわけポリジフェニルシロキサン及びポリアルキルアリールシロキサン、例えばフェニルシリコーン油を挙げることができる。
フェニルシリコーン油は、以下の式のフェニルシリコーンから選択することができる:
Figure 0007670467000004
(式中、
R1~R10は、互いに独立して、飽和又は不飽和の、直鎖状、環状又は分枝状C1~C30炭化水素系基、好ましくはC1~C12炭化水素系基、より好ましくはC1~C6炭化水素系基、具体的にはメチル、エチル、プロピル又はブチルの各基であり、
m、n、p及びqは、互いに独立して、両端を含んで0から900の間、好ましくは両端を含んで0から500の間、より好ましくは両端を含んで0から100の間の整数であり、
但し、n+m+qの合計は0ではない)。
挙げることができる例には、以下の名称で販売されている製品がある:
- Rhodia社製のSilbione(登録商標)油の70 641シリーズ、
- Rhodia社製のRhodorsil(登録商標)70 633及び763シリーズの油、
- Dow Corning社製のDow Corning 556 Cosmetic Grade Fluidの油、
- Bayer社製のPKシリーズのシリコーン、例えばPK20製品、
- General Electric社製のSFシリーズの特定の油、例えばSF 1023、SF 1154、SF 1250及びSF 1265。
フェニルシリコーン油として、フェニルトリメチコン(上の式中、R1~R10はメチルであり、p、q、及びn=0、m=1である)が好ましい。
有機変性液状シリコーンは、特にポリエチレンオキシ及び/又はポリプロピレンオキシ基を含有してよい。そのため、信越化学工業株式会社により提案されているシリコーンKF-6017、及びUnion Carbide社製の油Silwet(登録商標)L722及びL77を挙げることができる。
炭化水素油は、以下から選択され得る:
- 直鎖状又は分枝状、任意選択で環状のC6~C16低級アルカン。挙げることができる例には、ヘキサン、ウンデカン、ドデカン、トリデカン、及びイソパラフィン、例としてはイソヘキサデカン、イソドデカン及びイソデカンがある、並びに
16個超の炭素原子を含有する直鎖状又は分枝状の炭化水素、例えば流動パラフィン、流動ワセリン、ポリデセン及び水添ポリイソブテン、例えばParleam(登録商標)、及びスクアラン。
炭化水素油の好ましい例として、例えば、直鎖状又は分枝状の炭化水素、例えばイソヘキサデカン、イソドデカン、スクアラン、鉱物油(例えば流動パラフィン)、パラフィン、ワセリン又はペトロラタム、ナフタレン等;水添ポリイソブテン、イソエイコサン、及びデセン/ブテンコポリマー;並びにこれらの混合物を挙げることができる。
脂肪アルコールにおける用語「脂肪」は、比較的大きい数の炭素原子を包含することを意味する。したがって、4以上、好ましくは6以上、より好ましくは12以上の炭素原子を有するアルコールは、脂肪アルコールの範囲に包含される。脂肪アルコールは、飽和であっても不飽和であってもよい。脂肪アルコールは、直鎖状であっても分枝状であってもよい。
脂肪アルコールは、構造R-OH(式中、Rは、4~40個の炭素原子、好ましくは6~30個の炭素原子、より好ましくは12~20個の炭素原子を含有する、飽和及び不飽和の、直鎖状及び分枝状の基から選択される)を有し得る。少なくとも1つの実施形態では、Rは、C12~C20アルキル基及びC12~C20アルケニル基から選択され得る。Rは、少なくとも1つのヒドロキシル基により置換されていてもいなくてもよい。
脂肪アルコールの例として、ラウリルアルコール、イソステアリルアルコール、ウンデシレニルアルコール、オクチルドデカノール、ヘキシルデカノール、オレイルアルコール、リノレイルアルコール、パルミトレイルアルコール、アラキドニルアルコール、及びそれらの混合物を挙げることができる。
そのため、脂肪アルコールは、直鎖状又は分枝状の、飽和又は不飽和のC6~C30アルコール、好ましくは直鎖状又は分枝状の、飽和C6~C30アルコール、より好ましくは直鎖状又は分枝状の、飽和C12~C20アルコールから選択され得る。
ここで、用語「飽和脂肪アルコール」とは、長鎖の脂肪族飽和炭素鎖を有するアルコールを意味する。飽和脂肪アルコールが、任意の直鎖状又は分枝状の飽和C6~C30脂肪アルコールから選択されることが好ましい。直鎖状又は分枝状の飽和C6~C30脂肪アルコールの中でも、直鎖状又は分枝状の飽和C12~C20脂肪アルコールが、好ましくは使用され得る。任意の直鎖状又は分枝状の飽和C16~C20脂肪アルコールが、より好ましくは使用され得る。分枝状C16~C20脂肪アルコールが、更により好ましくは使用され得る。
飽和脂肪アルコールの例としては、ラウリルアルコール、イソステアリルアルコール、ウンデシレニルアルコール、オクチルドデカノール、ヘキシルデカノール、及びこれらの混合物を挙げることができる。一実施形態では、オクチルドデカノール及びヘキシルデカノールを、飽和脂肪アルコールとして使用することができる。
少なくとも1つの実施形態によれば、本発明による組成物中で使用される脂肪アルコールは、好ましくは、オクチルドデカノール、ヘキシルデカノール及びそれらの混合物から選択される。
(a)油は、非極性油から選択してもよく、好ましくは炭化水素油、エーテル油及びこれらの混合物からなる群から選択してもよく、より好ましくは揮発性炭化水素油、エーテル油、及びこれらの混合物からなる群から選択してもよい。
揮発性炭化水素油は、揮発性分枝状C8~C16炭化水素油から選択してもよく、好ましくはイソヘキサデカン、イソデカン、イソドデカン、及びこれらの混合物からなる群から選択してもよい。
エーテル油は不揮発性であることが好ましい。エーテル油は、以下の式により表されるジアルキルエーテルから選択することができる
R1-O-R2
(式中、
R1及びR2のそれぞれは、独立して、直鎖状、分枝状又は環状のC4~24アルキル基、好ましくはC6~18アルキル基、より好ましくはC8~12アルキル基を示す)。R1とR2とは同一であることが好ましい場合がある。
直鎖状アルキル基として、ブチル基、ペンチル基、ヘキシル基、ヘプチル基、オクチル基、ノニル基、デシル基、ウンデシル基、ドデシル基、トリデシル基、テトラデシル基、ペンタデシル基、ヘキサデシル基、ヘプタデシル基、オクタデシル基、ノナデシル基、エイコシル基、ベヘニル基、ドコシル基、トリコシル基及びテトラコシル基を挙げることができる。
分枝状のアルキル基として、1-メチルプロピル基、2-メチルプロピル基、t-ブチル基、1,1-ジメチルプロピル基、3-メチルヘキシル基、5-メチルヘキシル基、1-エチルヘキシル基、2-エチルヘキシル基、1-ブチルペンチル基、5-メチルオクチル基、1-エチルヘキシル基、2-エチルヘキシル基、1-ブチルペンチル基、5-メチルオクチル基、2-ブチルオクチル基、イソトリデシル基、2-ペンチルノニル基、2-ヘキシルデシル基、イソステアリル基、2-ヘプチルウンデシル基、2-オクチルドデシル基、1,3-ジメチルブチル基、1-(1-メチルエチル)-2-メチルプロピル基、1,1,3,3-テトラメチルブチル基、3,5,5-トリメチルヘキシル基、1-(2-メチルプロピル)-3-メチルブチル基、3,7-ジメチルオクチル基、及び2-(1,3,3-トリメチルブチル)-5,7,7-トリメチルオクチル基を挙げることができる。
環状アルキル基として、シクロヘキシル基、3-メチルシクロヘキシル基及び3,3,5-トリメチルシクロヘキシル基を挙げることができる。
エーテル油が、ジカプリリルエーテル、ジカプリルエーテル、ジラウリルエーテル、ジイソステアリルエーテル、ジオクチルエーテル、ノニルフェニルエーテル、ドデシルジメチルブチルエーテル、セチルジメチルブチルエーテル、セチルイソブチルエーテル、及びこれらの混合物からなる群から選択されることが好ましい場合がある。
エーテル油が、ジカプリリルエーテル、ジカプリルエーテル、ジラウリルエーテル、ジイソステアリルエーテル、ジオクチルエーテル、及びこれらの混合物からなる群から選択されることがより好ましい場合がある。
本発明による組成物中の(a)油の量は、組成物の総質量に対して、7質量%以上、好ましくは15質量%以上であってもよい。
本発明による組成物中の(a)油の量は、組成物の総質量に対して70質量%以下、好ましくは65質量%以下であってもよく、但し、(a)油の量は0ではない。
本発明による組成物中の(a)油の量は、組成物の総質量に対して、7質量%~70質量%、好ましくは15質量%~65質量%であってよい。
(芳香族ケトン化合物)
本発明による組成物は、(b)少なくとも1種の芳香族ケトン化合物を含む。2種以上の(b)芳香族ケトン化合物が使用される場合、これらは同一であっても異なっていてもよい。
(b)芳香族ケトン化合物は、以下の化学式(I)によって表される
Figure 0007670467000005
(式中、
R5、R6及びR7は、それぞれ独立して、水素原子、ヒドロキシル基、C1~C6アルキル基、又はC1~C6アルコキシ基を表し、但し、R5、R6及びR7のうちの少なくとも1つはヒドロキシル基を表し、
Rは、C1~C6アルキル基又はアリール基を表す)。
C1~C6アルキル基としては、例えばメチル基、エチル基、及びプロピル基を挙げることができる。メチル基が好ましい。
C1~C6アルコキシ基としては、例えばメトキシ基、エトキシ基、及びプロポキシ基を挙げることができる。メトキシ基が好ましい。
アリール基としては、例えばフェニル基、置換フェニル基、ナフチル基、及び置換ナフチル基を挙げることができる。置換基としては、ヒドロキシル基及びC1~C6アルキル基(メチル基等)を挙げることができる。フェニル基が好ましい。
上記の化学式(I)中のRは、メチル基、エチル基、又はフェニル基、好ましくはメチル基又はフェニル基、より好ましくはメチル基を表すことが好ましい。
(b)芳香族ケトン化合物としては、例えば、
2-ヒドロキシアセトフェノン、
3-ヒドロキシアセトフェノン、
4-ヒドロキシアセトフェノン、
2,5-ジヒドロキシアセトフェノン、
2,6-ジヒドロキシアセトフェノン、
4-ヒドロキシ-3-メトキシアセトフェノン、
3,4,5-トリヒドロキシアセトフェノン、
2',2'-ジヒドロキシベンゾフェノン、
2-ヒドロキシベンゾフェノン、
2,2',4,4-テトラヒドロキシベンゾフェノン、及び
3,4,2',4',6'-ペンタヒドロキシベンゾフェノン
を挙げることができる。
(b)芳香族ケトン化合物は、ヒドロキシアセトフェノン、より好ましくはモノヒドロキシアセトフェノン、更により好ましくは4-ヒドロキシアセトフェノンであることが好ましい。
本発明による組成物中の(b)芳香族ケトン化合物の量は、組成物の水性相の総質量に対して、0.1質量%以上、好ましくは0.2質量%以上、より好ましくは0.3質量%以上であり得る。
本発明による組成物中の(b)芳香族ケトン化合物の量は、組成物の水性相の総質量に対して、3質量%以下、好ましくは1質量%以下、より好ましくは0.5質量%以下であってもよく、但し、(b)芳香族ケトン化合物の量は0ではない。
本発明による組成物中の(b)芳香族ケトン化合物の量は、組成物の水性相の総質量に対して、0.1質量%~3質量%、好ましくは0.2質量%~1質量%、より好ましくは0.3質量%~0.5質量%であってよい。
本発明による組成物中の(b)芳香族ケトン化合物の量は、組成物の総質量に対して、0.01質量%以上、好ましくは0.05質量%以上、より好ましくは0.1質量%以上であってよい。
本発明による組成物中の(b)芳香族ケトン化合物の量は、組成物の総質量に対して、5質量%以下、好ましくは3質量%以下、より好ましくは1質量%以下であってもよく、但し、(b)芳香族ケトン化合物の量は0ではない。
本発明による組成物中の(b)芳香族ケトン化合物の量は、組成物の総質量に対して、0.01質量%~5質量%、好ましくは0.05質量%~3質量%、より好ましくは0.1質量%~1質量%であってよい。
(ポリグリセリル脂肪酸エステル)
本発明による組成物は、(c)少なくとも1種のポリグリセリル脂肪酸エステルを含む。2種以上の(c)ポリグリセリル脂肪酸エステルが使用される場合、それらは、同一であっても異なっていてもよい。
(c)ポリグリセリル脂肪酸エステルは、2~28個の炭素原子、好ましくは4~20個の炭素原子、より好ましくは6~12個の炭素原子を含む、直鎖状又は分枝状の、飽和又は不飽和の脂肪酸、好ましくは飽和の脂肪酸の、モノ、ジ及びトリエステル、例えば、ラウリン酸、オレイン酸、ステアリン酸、イソステアリン酸、カプリン酸、カプリル酸及びミリスチン酸から選択することができる。
(c)ポリグリセリル脂肪酸エステルが、2~6個のグリセロール、より好ましくは4~6個のグリセロール、更により好ましくは5個又は6個のグリセロールに由来するポリグリセロール部分を有することが好ましい。換言すれば、(c)ポリグリセリル脂肪酸エステルが、2~6個のポリグリセリル単位、より好ましくは4~6個のポリグリセリル単位、更により好ましくは5個又は6個のポリグリセリル単位を含むことが好ましい。
本発明による組成物においては、(c)ポリグリセリル脂肪酸エステルは、水性相中に存在する。したがって、(c)ポリグリセリル脂肪酸エステルは比較的親水性である。
そのため、(c)ポリグリセリル脂肪酸エステルは、8.0以上、好ましくは9.0以上、より好ましくは10.0以上のHLB(親水性親油性バランス)値を有していてもよい。2種以上のポリグリセリル脂肪酸エステルが使用される場合、HLB値は、全てのポリグリセリル脂肪酸エステルのHLB値の質量平均により決定される。
用語HLB(「親水性-親油性バランス」)は、当業者には周知であり、分子中の親水性部分と親油性部分との比を反映する。HLB値は、式HLB=20*(1-S/A)[式中、Sは、エステルのけん化価であり、Aは脂肪酸の中和価である]を用いて算出することができる。
(c)ポリグリセリル脂肪酸エステルは、ポリグリセリル脂肪酸モノエステルから選択することができる。
ポリグリセリル脂肪酸モノエステルは、8.0~17.0、好ましくは9.0~16.0、より好ましくは10.0~15.0のHLB値を有していてもよい。2種以上のポリグリセリル脂肪酸モノエステルが使用される場合、HLB値は、全てのポリグリセリル脂肪酸モノエステルのHLB値の質量平均により決定される。
ポリグリセリル脂肪酸モノエステルは、オレイン酸PG4(HLB:8.8)、ラウリン酸PG4(HLB:10.3)、イソステアリン酸PG4(HLB:8.2)、ラウリン酸PG5(HLB:10.5)、イソステアリン酸PG6(HLB:10.8)、カプリル酸PG4(HLB:14)、カプリン酸PG4(HLB:約15)、ミリスチン酸PG5(HLB:15.4)、ステアリン酸PG5(HLB:15)、オレイン酸PG5(HLB:12.2)、カプリル酸PG6(HLB:14.6)、カプリン酸PG6(HLB:13.1)、ラウリン酸PG6(HLB:14.1)及びこれらの混合物からなる群から選択されてもよい。
(c)ポリグリセリル脂肪酸エステルは、ポリグリセリル脂肪酸ジエステルから選択することが好ましい。
ポリグリセリル脂肪酸ジエステルは、8.0~13.0、好ましくは9.0~12.0、より好ましくは10.0~11.0のHLB値を有していてもよい。2種以上のポリグリセリル脂肪酸ジエステルが使用される場合、HLB値は、全てのポリグリセリル脂肪酸ジエステルのHLB値の質量平均により決定される。
ポリグリセリル脂肪酸ジエステルは、ジステアリン酸PG-6、(HLB:8)、ジオレイン酸PG-6(HLB:9.8)、ジカプリン酸PG-6(HLB:10.2)、及びこれらの混合物からなる群から選択することができる。
ジカプリン酸PG6として、例えば太陽化学株式会社により市販されているSunsoft Q-102H-Cを使用することができる。ジオレイン酸PG6として、太陽化学株式会社により市販されているSunsoft Q-172H-Cを使用することができる。ジステアリン酸PG6として、日本エマルジョン株式会社により市販されているEmalex DSG-6を使用することができる。
本発明による組成物中の(c)ポリグリセリル脂肪酸エステルの量は、組成物の水性相の総質量に対して、0.001質量%以上、好ましくは0.005質量%以上、より好ましくは0.01質量%以上であり得る。
本発明による組成物中の(c)ポリグリセリル脂肪酸エステルの量は、組成物の水性相の総質量に対して、0.5質量%以下、好ましくは0.1質量%以下、より好ましくは0.05質量%以下であってもよく、但し、(c)ポリグリセリル脂肪酸エステルの量は0ではない。
本発明による組成物中の(c)ポリグリセリル脂肪酸エステルの量は、組成物の水性相の総質量に対して、0.001質量%~0.5質量%、好ましくは0.005質量%~0.1質量%、より好ましくは0.01質量%~0.05質量%であってよい。
本発明による組成物中の(c)ポリグリセリル脂肪酸エステルの量は、組成物の総質量に対して、0.0001質量%以上、好ましくは0.0005質量%以上、より好ましくは0.001質量%以上であってもよい。
本発明による組成物中の(c)ポリグリセリル脂肪酸エステルの量は、組成物の総質量に対して、1質量%以下、好ましくは0.5質量%以下、より好ましくは0.1質量%以下であってもよく、但し、(c)ポリグリセリル脂肪酸エステルの量は0ではない。
本発明による組成物中の(c)ポリグリセリル脂肪酸エステルの量は、組成物の総質量に対して、0.0001質量%~1質量%、好ましくは0.0005質量%~0.5質量%、より好ましくは0.001質量%~0.1質量%であってよい。
(水)
本発明による組成物は、(d)水を含む。
(d)水は、本発明による組成物の水性相を形成することができる。
本発明による組成物中の(d)水の量は、組成物の総質量に対して、30質量%以上、好ましくは35質量%以上であってもよい。
本発明による組成物中の(d)水の量は、組成物の総質量に対して93質量%以下、好ましくは85質量%以下であってもよく、但し、(d)水の量は0ではない。
本発明による組成物中の(d)水の量は、組成物の総質量に対して、30質量%~93質量%、好ましくは35質量%~85質量%であってよい。
(クエン酸エステル)
本発明による組成物は、(e)少なくとも1種のクエン酸エステルを含んでよい。2種以上のクエン酸エステルが使用される場合、それらは同一であってもよく、又は異なっていてもよい。
(e)クエン酸エステルは、以下の化学式(I)によって表すことができる:
Figure 0007670467000006
(式中、
R1、R2及びR3は、独立して、水素原子、飽和若しくは不飽和の直鎖状若しくは分枝状C1~C30炭化水素基、又は飽和若しくは不飽和の環状C3~C30炭化水素基を表し、R1、R2及びR3の少なくとも1つは水素原子ではなく、
R4は、水素原子又はR'4-CO-基を表し、R'4は、飽和若しくは不飽和の直鎖状若しくは分枝状C1~C8炭化水素基、又は飽和若しくは不飽和の環状C3~C8炭化水素基を表す)。
R1、R2及びR3は全て、飽和若しくは不飽和の直鎖状若しくは分枝状C1~C30炭化水素基、又は飽和若しくは不飽和の環状C3~C30炭化水素基、より好ましくは飽和若しくは不飽和の直鎖状若しくは分枝状C1~C30炭化水素基、更により好ましくは直鎖状若しくは分枝状C1~C30アルキル基であることが好ましい。
R4は、水素原子又はR'4-CO-基(式中、R'4は、飽和又は不飽和の直鎖状又は分枝状C1~C8炭化水素基を表す)、より好ましくは水素原子又はR'4-CO-基(式中、R'4は、直鎖状又は分枝状C1~C8アルキル基を表す)、更により好ましくは水素原子又はR'4-CO-基(式中、R'4はメチル基を表す)であることが好ましい。
(e)クエン酸エステルは、クエン酸トリエチル、クエン酸トリブチル、クエン酸トリオクチル、アセチルクエン酸トリエチル、アセチルクエン酸トリブチル、アセチルクエン酸トリ(2-エチルヘキシル)、及びこれらの混合物からなる群、より好ましくはクエン酸トリエチル、クエン酸トリブチル、アセチルクエン酸トリエチル、アセチルクエン酸トリブチル、及びこれらの混合物からなる群、更により好ましくはクエン酸エチルから選択されることが好ましい場合がある。
本発明による組成物中の(e)クエン酸エステルの量は、組成物の総質量に対して、0.1質量%以上、好ましくは0.5質量%以上、より好ましくは1質量%以上であってもよい。
本発明による組成物中の(e)クエン酸エステルの量は、組成物の総質量に対して、15質量%以下、好ましくは10質量%以下、より好ましくは5質量%以下であってもよく、但し、(b)クエン酸エステルの量は0ではない。
本発明による組成物中の(e)クエン酸エステルの量は、組成物の総質量に対して、0.1質量%~15質量%、好ましくは0.5質量%~10質量%、より好ましくは1質量%~5質量%であり得る。
(美容有効成分)
本発明による組成物は、少なくとも1種の美容有効成分を含んでもよい。単一のタイプの美容有効成分を用いてもよいが、2種以上の異なるタイプの美容有効成分を組み合わせて用いてもよい。
美容有効成分は、好ましくは、不水溶性であっても不油溶性であってもよい。
本発明による組成物中の美容有効成分の量は、組成物の総質量に対して、0.1質量%以上、好ましくは0.5質量%以上、より好ましくは1質量%以上であってもよい。
本発明による組成物中の美容有効成分の量は、組成物の総質量に対して、30質量%以下、好ましくは25質量%以下、より好ましくは20質量%以下であってもよく、但し、美容有効成分の量は0ではない。
本発明による組成物中の美容有効成分の量は、組成物の総質量に対して、0.1質量%~30質量%、好ましくは0.5質量%~25質量%、より好ましくは1質量%~20質量%の範囲であり得る。
(界面活性剤)
本発明による組成物は、(c)ポリグリセリル脂肪酸エステルと異なる少なくとも1種の追加の界面活性剤を含んでもよい。2種以上の追加の界面活性剤が使用される場合、それらは同一であっても異なっていてもよい。
しかし、追加の界面活性剤の量は、少量であることが好ましいことがある。
追加の界面活性剤の量は、本発明による組成物の総質量に対して、1質量%以下、好ましくは0.5質量%以下、より好ましくは0.3質量%以下であり得る。本発明による組成物は、追加の界面活性剤を含まないことが特に好ましい。
(他の成分)
本発明による組成物はまた、少なくとも1種の任意選択の又は追加の成分も含んでもよい。
任意選択の又は追加の成分の量は限定されないが、本発明による組成物の総質量に対して、0.01質量%~30質量%、好ましくは0.1質量%~20質量%、より好ましくは1質量%~10質量%であってもよい。
任意選択の又は追加の成分は、アニオン性、カチオン性、非イオン性又は両性ポリマー;有機又は無機UV遮蔽剤;ペプチド及びその誘導体;タンパク質加水分解物;膨潤剤;浸透剤;増粘剤;懸濁剤;金属イオン封鎖剤;乳白剤;染料;ビタミン又はプロビタミン;香料;保存剤、共保存剤、安定剤;並びにこれらの混合物からなる群から選択され得る。
本発明による組成物は、1種又は複数の化粧品として許容される有機溶媒を含んでもよく、これは、アルコール、特に一価アルコール、例えばエチルアルコール、イソプロピルアルコール、ベンジルアルコール、及びフェニルエチルアルコール;ジオール、例えばエチレングリコール、プロピレングリコール、及びブチレングリコール;他のポリオール、例えばグリセロール、糖、及び糖アルコール;並びにエーテル、例えばエチレングリコールモノメチル、モノエチル、及びモノブチルエーテル、プロピレングリコールモノメチル、モノエチル、及びモノブチルエーテル、並びにブチレングリコールモノメチル、モノエチル、及びモノブチルエーテルであってもよい。
このとき、有機溶媒は、組成物の総質量に対して、0.01質量%~20質量%、好ましくは0.1質量%~15質量%、より好ましくは1質量%~10質量%の濃度で存在していてもよい。
本発明による組成物のpHは、制御することができる。pHは、例えば、3~11、好ましくは3.5~9、より好ましくは4~7であってもよい。pHは、少なくとも1種の酸性化剤及び/又は少なくとも1種の塩基性化剤を使用して、所望の値に調整することができる。
酸性化剤は、例えば、無機又は有機酸、例として塩酸、オルトリン酸、カルボン酸、例として酒石酸、クエン酸、乳酸、又はスルホン酸であってもよい。
塩基性化剤は、例えば、水酸化アンモニウム、アルカリ金属水酸化物、アルカリ土類金属水酸化物、アルカリ金属炭酸塩、モノ-、ジ-、及びトリエタノールアミン等のアルカノールアミン、更にはそれらの誘導体、好ましくは水酸化ナトリウム又は水酸化カリウム並びに下式の化合物であってもよい:
Figure 0007670467000007
(式中、
Rは、任意選択によりヒドロキシル又はC1~C4アルキル基で置換されているプロピレン等のアルキレンを示し、R1、R2、R3、及びR4は、独立して、水素原子、アルキル基、又はC1~C4ヒドロキシアルキル基を示し、これは、1,3-プロパンジアミン及びその誘導体によって例示され得る)。アルギニン、尿素、及びモノエタノールアミンが好ましい場合がある。
酸性化剤又は塩基性化剤は、組成物の総質量に対して、5質量%未満、好ましくは1質量%以下、より好ましくは0.1質量%以下の範囲の量で存在してもよい。
(形態)
本発明による組成物は、2つの目視的に区別できる相を有することができる。二相のうちの片方は油性相であり、他方は水性相である。
本発明による組成物中の油性相の量は、組成物の総質量に対して、20質量%以上、好ましくは30質量%以上、より好ましくは40質量%以上であってもよい。
本発明による組成物中の油性相の量は、組成物の総質量に対して、80質量%以下、好ましくは70質量%以下、より好ましくは60質量%以下であってもよく、但し、油性相の量はゼロではない。
本発明による組成物中の油性相の量は、組成物の総質量に対して、20質量%~80質量%、好ましくは30質量%~70質量%、より好ましくは40質量%~60質量%であってもよい。
油性相は、上で説明した(a)少なくとも1種の油を含む。
油性相中の(a)少なくとも1種の油の量は、油性相の総質量に対して、85質量%以上、好ましくは90質量%以上、より好ましくは95質量%以上であり得る。
本発明による組成物中の水性相の量は、組成物の総質量に対して、20質量%以上、好ましくは30質量%以上、より好ましくは40質量%以上であってもよい。
本発明による組成物中の水性相の量は、組成物の総質量に対して、80質量%以下、好ましくは70質量%以下、より好ましくは60質量%以下であってもよく、但し、油性相の量はゼロではない。
本発明による組成物中の水性相の量は、組成物の総質量に対して、20質量%~80質量%、好ましくは30質量%~70質量%、より好ましくは40質量%~60質量%であってもよい。
水性相は、(b)少なくとも1種の芳香族ケトン化合物、(c)少なくとも1種のポリグリセリル脂肪酸エステル、及び(d)水を含む。
水性相中の(d)水の量は、水性相の総質量に対して、85質量%以上、好ましくは90質量%以上、より好ましくは95質量%以上であり得る。
加えて、水性相は、少なくとも1種の追加の親水性成分を含むことができる。一実施形態において、水性相は、酸及び塩基等の少なくとも1種のpH調整剤、並びに/又はジオール等の少なくとも1種の有機溶媒を含んでもよい。
本発明による組成物は、混合すると、単相組成物に変換できる。混合後の本発明による組成物は、O/W型又はW/O型、好ましくはO/W又はW/O液体組成物の形態、より好ましくはO/W又はW/Oエマルションの形態であってもよい。
本発明による組成物において、油性相の比重が水性相の比重より小さい場合、油性相は、水性相上に存在する。典型的には、油の比重が水の比重より小さい傾向にあるため、静止状態で、油性相は水性相上に存在する。
[調製]
本発明による組成物は、油性相のために、(a)油を供給することによって又は(a)油を含む成分を混合することによって油性相を形成し、水性相のために、(b)芳香族ケトン化合物、(c)ポリグリセリル脂肪酸エステル、及び(d)水を含む成分を混合することによって水性相を形成し、油性相と水性相とを合わせることによって調製することができる。
例えば、本発明による組成物は、
(i)
(a)少なくとも1種の油と
少なくとも1種の任意選択の成分を供給又は混合して油性相を形成する工程と、
(ii)
(b)少なくとも1種の芳香族ケトン化合物、
(c)少なくとも1種のポリグリセリル脂肪酸エステル、及び
(d)水を、
少なくとも1種の任意選択の成分と混合して水性相を形成する工程と、
(iii)油性相と水性相とを合わせる工程と、
を含む方法によって調製することができる。
混合する工程は、任意の従来の手段によって実施することができる。
油性相と水性相とを合わせる工程は、油性相及び水性相を容器等の器にゆっくり注ぐように、穏やかに実施されることが好ましい。
[使用及び方法]
本発明による組成物を使用するとき、例えば、手で振ること(ハンドシェーキング)によって混合する。本発明による組成物を混合した後、組成物は、単相組成物を形成することができる。単相組成物をケラチン物質に塗布して、標的の美容効果を実施することができる。
ケラチン物質は、皮膚、爪、口唇等の粘膜、又は眉毛及び睫毛等のケラチン繊維であってもよい。
本発明による組成物は、好ましくは、化粧用組成物、より好ましくはクレンジング化粧用組成物、更により好ましくは皮膚及び睫毛用のクレンジング化粧用組成物として使用することができる。
本発明による組成物は、メイクアップ除去等の美容効果をもたらすことができる。
本発明による組成物はまた、滑らかな感触等の良好な質感ももたらすことができ、したがって、滑らかな皮膚の仕上がりをもたらすことができる。
本発明による組成物は、刺激性が少ないために快適であり、皮膚、特に目の周りの皮膚等の敏感な皮膚に穏やかである。
皮膚は、本明細書では、顔面の皮膚、首の皮膚及び頭皮を包含する。本発明による組成物は、口唇等の粘膜に対して使用することもできる。
本発明による組成物は、そのままで(局所用製品として)使用することができる、又は綿等のセルロース繊維から好ましくは作製された不織布等の多孔質基材中へしみこませることによって使用することができる。
特に、本発明による組成物は、皮膚、口唇、眉毛及び睫毛等のケラチン物質上への塗布を意図してもよい。したがって、本発明による組成物は、皮膚、口唇、眉毛及び睫毛、好ましくは皮膚及び睫毛等のケラチン物質のための美容方法に使用することができる。
本発明による組成物は、ケラチン物質をメイクアップするためでなく、ケア又はクレンジングするために使用することができる。本発明による組成物は、ファンデーション等のメイクアップ製品にではなく、ローション等のスキンケア製品又はメイクアップ落とし等のクレンジング製品に使用されることが好ましい。好ましくは、本発明による組成物は、酸化鉄を含まない、又は酸化鉄を、本発明による組成物の総質量に対して、0.5質量%以下、より好ましくは0.2質量%以下、更により好ましくは0.1質量%以下の量で含む。
本発明によるケラチン物質のための美容方法は、少なくとも、
本発明による組成物を混合して単相組成物を形成する工程と、
単相組成物をケラチン物質へ塗布する工程と
を含んでもよい。
単相組成物は、2つの目視的に区別できる相を有さない。代わりに、単相組成物は、典型的にはエマルション相である単相を有する。エマルション相は、透明でなくてもよいが、半透明又は不透明であり得る。
本発明は、
(b)少なくとも1種の芳香族ケトン化合物、及び、
(c)少なくとも1種のポリグリセリル脂肪酸エステルの使用であって、
特に4℃等の低温で組成物を安定化し、且つ/又は組成物の刺激性を少なくするための、(d)水を含む水性相と(a)油を含む油性相とを含む二相組成物中での使用に関し得る。
加えて、本発明はまた、
(b)少なくとも1種の芳香族ケトン化合物、及び、
(c)少なくとも1種のポリグリセリル脂肪酸エステルの使用であって、
二相組成物を混合した後に再形成される油性相と水性相との間の界面に沈殿物が存在しないように、特に4℃等の低温で組成物を安定化し、且つ/又は組成物の刺激性を少なくする、特に目の周りの皮膚への刺激性を少なくするための、(d)水を含む水性相と(a)油を含む油性相とを含む二相組成物中での使用にも関し得る。
本発明を、実施例によって、より詳細な方法で説明する。しかし、これらの実施例は、本発明の範囲を限定するものと解釈されるべきではない。以下の実施例は、本発明の分野における非限定的な例示として提示される。
(実施例1~7及び比較例1~5)
表1に示す実施例1~7及び比較例1~5による以下の組成物を、以下の通り表1に示す成分を混合することによって調製した。
(1)油性相調製物(表1のOP調製物)の成分を、約25℃で混合して、油性相成分の均一な混合物を形成し、
(2)水性相調製物(表1のAP調製物)の成分を、約60℃で混合して、水性相調製物成分の均一な混合物を形成し、
(3)水性相調製物成分、次いで油性相調製物成分の順序で上記をパッケージに注ぎ入れ、各組成物のためにこれらを混合する。
油性相調製物:水性相調製物の混合実質量比は、実施例1~6及び比較例1~5では50:50であり、実施例7では15:85であった。
「ヒドロキシアセトフェノン」は、4-ヒドロキシアセトフェノンを意味することに留意されたい。
表1に示す成分の量の数値は、全て、活性原料の「質量%」に基づく。
Figure 0007670467000008
Figure 0007670467000009
[評価]
実施例1~7及び比較例1~5による組成物を次のように評価した。
(メイクアップ除去能)
5人のパネリストのそれぞれが、マスカラ製品(MAYBELLINE Volum'Express Hypercurl Waterproof N 01 Black)を、睫毛に、ブラシを用いて合計40回のストロークで(1回ごとにブラシを、マスカラ製品を含む瓶の中に浸した)塗布することによって自分の睫毛をメイクアップした。
実施例1~7及び比較例1~5による各組成物4mLを振盪してエマルションを形成した。目の周りをコットンシートで円運動して30秒間マッサージすることによって、コットンシートを使用することにより、エマルションを目の周りの皮膚上に塗布した。
パネリストは、メイクアップ除去能を1(非常に不良)~5(優良)の評点で評価し、評価の平均を以下の基準に従って分類した。
優良(5.0~4.0):マスカラの残留物が全く観察されなかった。
良好(3.9~3.0):マスカラの残留物がほとんど観察されなかった。
不良(2.9~2.0):マスカラの残留物が若干観察された。
非常に不良(1.9~1.0):マスカラの残留物が観察された。
結果を表2に示す。
(透明性)
調製された直後の(振盪する前の)実施例1~7及び比較例1~5による各組成物の透明性を調べた。
結果を表2に示す。
(振盪後の透明性)
4℃で振盪してから1週間後の実施例1~7及び比較例1~5による各組成物の透明性を調べた。
結果を表2に示す。
(界面上の沈殿物)
4℃で振盪してから1週間後の実施例1~7及び比較例1~5による各組成物の油性相と水性相との間の界面上の沈殿物の存在を調べた。
結果を表2に示す。
(皮膚落屑)
実施例1~7及び比較例1~5による各組成物4mLを振盪してエマルションを形成した。目の周りをコットンシートで円運動して30秒間マッサージすることによって、コットンシートを使用することにより、エマルションを目の周りの皮膚上に塗布した。
パネリストは、皮膚落屑の程度を1(皮膚落屑がより見られる)~5(皮膚落屑があまり見られない)の評点で評価し、評点のスコアを平均した。
結果を表2に示す。
(目に対する低刺激性)
実施例1~7及び比較例1~5による各組成物4mLを振盪してエマルションを形成した。目の周りをコットンシートで円運動して30秒間マッサージすることによって、コットンシートを使用することにより、エマルションを目の周りの皮膚上に塗布した。
パネリストは、上記の塗布の間の不快感を1(非常に不快)~5(不快でない)の評点で評価し、評点のスコアを平均した。
結果を表2に示す。
(解乳化の速度)
実施例1~7及び比較例1~5による各組成物を、透明なガラス瓶に充填した。透明な瓶をよく振ってエマルションを形成させた。透明な瓶を静置(静止状態で)し、エマルションが完全に消えて2つの目視的に区別できる相が形成されるまでの時間を測定した。
結果を表2に示す。
(安定性)
実施例1~7及び比較例1~5による各組成物を、透明なガラス瓶に充填した。透明な瓶を、4℃、25℃及び45℃の温度条件下で2ヶ月間保持した。4℃で、瓶を静止状態で維持するか、又は毎日振った。
2ヶ月後に、透明性、色、及び匂いに関して各組成物を調べ、以下の基準に従って評価した。
優良:生産時とほとんど同一の状態。
良好:透明性、色及び匂いの点で小さな変化が観察された。
不良:透明性、色及び匂いの点で変化が明らかに観察された。沈殿又は濁った外見のいずれかもまた明らかに観察された。
非常に不良:透明性、色及び匂いの点で変化が顕著に観察された。沈殿又は濁った外見のいずれかもまた顕著に観察された。
結果を表2に示す。
(滑らかさ)
実施例1~7及び比較例1~5による各組成物4mLを振盪してエマルションを形成した。目の周りをコットンシートで円運動して30秒間マッサージすることによって、コットンシートを使用することにより、エマルションを目の周りの皮膚上に塗布した。
パネリストは、上記の塗布後の皮膚上の滑らかさを1(非常に滑らかでない=べたつく)~5(非常に滑らか)の評点で評価し、評点のスコアを平均した。
結果を表2に示す。
(概略)
実施例1~7は、油性相及び水性相を含む二相組成物の水性相中のヒドロキシアセトフェノン(4-ヒドロキシアセトフェノン)及びジカプリン酸ポリグリセリル-6の組み合わせの使用が、二相組成物の良好な安定性、特に低温で良好な安定性、及び目の周りの皮膚に対する低刺激性、高いメイクアップ除去効率、及び二相組成物により形成される単相組成物の滑らかな皮膚の仕上がり(並びに少ない皮膚落屑)に貢献したことと、単相組成物が、2つの再形成された相の間に清浄界面を有する二相組成物に迅速に戻ることができたことを示す。
比較例1は、ジカプリン酸ポリグリセリル-6を使用しないと、4℃等の低温での安定性を劣化させたことと、2つの再形成された相の間の界面に小さな沈殿物が出現したことを示す。
比較例2及び3は、ヒドロキシアセトフェノンを使用しないと、目の周りに強烈な不快感を生じたことを示す。
比較例4及び5は、ジカプリン酸ポリグリセリル-6の代わりに他のタイプの界面活性剤を使用すると、4℃等の低温での安定性を劣化させたことと、2つの再形成された相の間の界面に小さな沈殿物が出現したことを示す。また、比較例4及び5は、目の周りに不快感を生じさせた。

Claims (15)

  1. (a)少なくとも1種の油を含む油性相、
    並びに、
    (b)ヒドロキシアセトフェノン
    (c)少なくとも1種の、ポリグリセリル脂肪酸ジエステルから選択されるポリグリセリル脂肪酸エステル、及び
    (d)水
    を含む水性相
    を含む二相組成物。
  2. 単相組成物に変換可能である、請求項1に記載の組成物。
  3. 前記単相組成物が二相組成物に変換可能である、請求項2に記載の組成物。
  4. 前記(a)油が非極性油から選択され、請求項1から3のいずれか一項に記載の組成物。
  5. 前記組成物中の前記(a)油の量が、前記組成物の総質量に対して、7質量%~70質量%ある、請求項1から4のいずれか一項に記載の組成物。
  6. 前記(b)ヒドロキシアセトフェノンがモノヒドロキシアセトフェノンある、請求項1から5のいずれか一項に記載の組成物。
  7. 前記(b)ヒドロキシアセトフェノンが4-ヒドロキシアセトフェノンである、請求項1から6のいずれか一項に記載の組成物。
  8. 前記組成物中の前記(b)ヒドロキシアセトフェノンの量が、前記組成物の前記水性相の総質量に対して、0.1質量%~3質量%ある、請求項1から7のいずれか一項に記載の組成物。
  9. 前記(c)ポリグリセリル脂肪酸エステルが、2~6個のポリグリセリル単位含む、請求項1から8のいずれか一項に記載の組成物。
  10. 前記(c)ポリグリセリル脂肪酸エステルが、ジカプリン酸ポリグリセリル-6、ジオレイン酸ポリグリセリル-6、ジステアリン酸ポリグリセリル-6、及びこれらの混合物からなる群から選択される、請求項1から9のいずれか一項に記載の組成物。
  11. 前記組成物中の前記(c)ポリグリセリル脂肪酸エステルの量が、前記組成物の前記水性相の総質量に対して、0.001質量%~0.5質量%ある、請求項1から10のいずれか一項に記載の組成物。
  12. 前記組成物中の前記(d)水の量が、前記組成物の総質量に対して、30質量%~93質量%ある、請求項1から11のいずれか一項に記載の組成物。
  13. 化粧用組成物ある、請求項1から12のいずれか一項に記載の組成物。
  14. クレンジング化粧用組成物である、請求項1から13のいずれか一項に記載の組成物。
  15. ケラチン物質のための美容方法であって、
    請求項1から14のいずれか一項に記載の組成物を混合して単相組成物を形成する工程と、
    前記単相組成物を前記ケラチン物質へ塗布する工程と
    を含む、美容方法。
JP2020162247A 2020-09-28 2020-09-28 二相組成物 Active JP7670467B2 (ja)

Priority Applications (5)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2020162247A JP7670467B2 (ja) 2020-09-28 2020-09-28 二相組成物
US18/246,285 US20230355484A1 (en) 2020-09-28 2021-09-10 Two-phase composition
PCT/JP2021/034209 WO2022065207A1 (en) 2020-09-28 2021-09-10 Two-phase composition
EP21786011.3A EP4216913A1 (en) 2020-09-28 2021-09-10 Two-phase composition
CN202180078362.0A CN116490162A (zh) 2020-09-28 2021-09-10 两相组合物

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2020162247A JP7670467B2 (ja) 2020-09-28 2020-09-28 二相組成物

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2022054953A JP2022054953A (ja) 2022-04-07
JP7670467B2 true JP7670467B2 (ja) 2025-04-30

Family

ID=80997814

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2020162247A Active JP7670467B2 (ja) 2020-09-28 2020-09-28 二相組成物

Country Status (2)

Country Link
JP (1) JP7670467B2 (ja)
CN (1) CN116490162A (ja)

Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US20010005508A1 (en) 1999-10-12 2001-06-28 Mui Ronnie F. Liquid composition used for dissolving fingernail polishes
CN107198675A (zh) 2017-04-20 2017-09-26 广东丸美生物技术股份有限公司 一种具有修护和抗衰老功效的双层精华液及其制备方法与应用
CN109276513A (zh) 2018-10-12 2019-01-29 诺斯贝尔化妆品股份有限公司 一种含有簕竹粉末的复合植物控油双层护肤水
CN111358730A (zh) 2020-03-17 2020-07-03 广东芭薇生物科技股份有限公司 一种双层卸妆液及其制备方法

Family Cites Families (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP6537788B2 (ja) * 2014-06-25 2019-07-03 ロレアル ナノエマルション若しくはマイクロエマルションの形態の又はラメラ構造を有する組成物
CN107997996B (zh) * 2017-12-12 2021-07-09 仙婷(广州)科技研发有限公司 一种双层洁面乳及其制备方法

Patent Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US20010005508A1 (en) 1999-10-12 2001-06-28 Mui Ronnie F. Liquid composition used for dissolving fingernail polishes
CN107198675A (zh) 2017-04-20 2017-09-26 广东丸美生物技术股份有限公司 一种具有修护和抗衰老功效的双层精华液及其制备方法与应用
CN109276513A (zh) 2018-10-12 2019-01-29 诺斯贝尔化妆品股份有限公司 一种含有簕竹粉末的复合植物控油双层护肤水
CN111358730A (zh) 2020-03-17 2020-07-03 广东芭薇生物科技股份有限公司 一种双层卸妆液及其制备方法

Non-Patent Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Title
CNP Cosmeticsm South Korea,Vanishing-K Cream,Mintel GNPD [online],2016年08月,Internet<URL:https://portal.mintel.com>,ID#4106661, [検索日:2025.01.24], 全文,全図
Dan Ke Network Technology, China,Retinol Anti-Wrinkle and Brightening Essence Cream E02,Mintel GNPD [online],2018年09月,Internet<URL:https://portal.mintel.com>,ID#5954553, [検索日:2025.01.24], 全文,全図
Nature Republic, South Korea,Cream,Mintel GNPD [online],2020年04月,Internet<URL:https://portal.mintel.com>,ID#7564269, [検索日:2025.01.24], 全文,全図
Shanghai Jahwa United, China,Lip Cream,Mintel GNPD [online],2018年11月,Internet<URL:https://portal.mintel.com>,ID#6112639, [検索日:2025.01.24], 全文,全図

Also Published As

Publication number Publication date
JP2022054953A (ja) 2022-04-07
CN116490162A (zh) 2023-07-25

Similar Documents

Publication Publication Date Title
EP3886788B1 (en) Composition comprising two polyglyceryl fatty acid esters
US12521330B2 (en) Composition comprising two polyglyceryl fatty acid esters
CN110167519B (zh) 适合清洁的组合物
JP2024052982A (ja) クレンジングに好適な組成物
CN110022843A (zh) 非粘性稳定组合物
US20240115471A1 (en) Non-sticky smooth stable composition
JP7729722B2 (ja) べたつきのない滑らかな安定組成物
FR3121041A1 (fr) Composition à deux phases
KR102889895B1 (ko) 1종 이상의 탄화수소 오일 및 1종 이상의 구연산의 에스테르를 포함하는, 바람직하게는 클렌징 조성물인 2상 조성물
JP7080605B2 (ja) エーテル油を含む水中油型エマルション組成物
US20240156691A1 (en) Two-phase composition
EP4216913A1 (en) Two-phase composition
JP7670467B2 (ja) 二相組成物
JP7772500B2 (ja) 2相組成物
JP2022134380A (ja) 二相組成物
FR3115456A1 (fr) Composition à deux phases
JP2021084886A (ja) 安定性組成物

Legal Events

Date Code Title Description
A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20201217

A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20230928

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20241015

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20250110

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20250318

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20250417

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 7670467

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150