JP7545313B2 - パンツ型使い捨ておむつ - Google Patents
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Description
特許文献3には、股下部に、おむつの幅方向に沿って弾性部材を配したパンツ型使い捨ておむつが記載されている。
したがって本発明の課題は、前述した従来技術が有する欠点を解消し得るパンツ型使い捨ておむつを提供することにある。
前記吸収性本体の肌対向面側における側部域に、長手方向に沿って延びる一対の防漏カフが設けられており、
前記防漏カフは、その自由端又はその近傍の位置に、長手方向に沿って延びる防漏カフ形成用弾性部材を有しており、
前記外装体は、前記腹側部及び前記背側部に、横方向に沿って伸縮性を有する腹側伸縮性シート及び背側伸縮性シートをそれぞれ備えており、
前記外装体は、前記腹側部及び前記背側部それぞれに、前記ウエスト開口部の開口縁に沿って配され且つ横方向に伸縮性を有する第1弾性部材を備えており、
前記外装体は、前記腹側部において、該腹側部における前記股下部寄りの位置に、横方向に沿って配され且つ横方向に伸縮性を有する第2弾性部材を備えており、
前記外装体は、前記腹側部において、第1弾性部材と第2弾性部材との間に、横方向に沿う弾性部材を備えていない弾性部材非配置領域を備えており、
前記外装体は、前記背側部において、第2弾性部材を備えておらず、
前記外装体は、前記レッグ開口部の周縁部に沿う弾性部材を備えておらず、
前記吸収性本体における前記腹側部側の端部は、第2弾性部材を越えて前記ウエスト開口部側に位置しており、
前記防漏カフ形成用弾性部材は、第2弾性部材と交差しており、
前記吸収性コアにおける前記腹側部側の端縁は、第2弾性部材まで達しておらず、
第2弾性部材の伸長率が、前記腹側部に位置する前記伸縮性シートの伸長率よりも高い、パンツ型使い捨ておむつを提供するものである。
図1ないし図4には、本発明のパンツ型使い捨ておむつの一実施形態が示されている。
図1及び図2に示すとおり、パンツ型使い捨ておむつ1は、着用者の前後方向に相当する縦方向Xとこれに直交する横方向Yとを有する。本明細書において、「着用者の前後方向」とは、着用者の腹側から股間部を介して背側に延びる方向を指す。おむつ1は、股下部C並びに該股下部Cの前後から縦方向Xに延出する腹側部A及び背側部Bを有する。すなわち、股下部Cは、腹側部A及び背側部Bの間に位置している。おむつ1は、腹側部Aから股下部Cを介して背側部Bに延びる縦方向Xに延在している。股下部Cは、おむつ1の着用状態において着用者の股間部に配される部位である。腹側部Aは、おむつ1の着用状態において股下部Cよりも着用者の腹側すなわち前側に配される部位である。背側部Bは、おむつ1の着用状態において股下部Cよりも着用者の背側すなわち後側に配される部位である。
「着用時」は、通常の適正な着用位置、すなわち当該おむつの正しい着用位置が維持された状態を意味し、おむつが該着用位置からずれた状態にある場合は含まない。
以上、外装体3を構成する各シート31,35,37は、例えば接着剤等の公知の接合手段によって接合されている。
おむつ1を自然状態にして、腹側伸縮性シート31aに、該腹側伸縮性シート31aの伸縮方向に50mmの間隔を空けて2つの印を付ける。おむつ1を腹側伸縮性シート31aの伸縮方向に最大に伸長させた状態で、前記2つの印間の距離を測定し、該測定した値を伸長距離H(mm)とする。そして、次式より、腹側伸縮性シート31aの伸長率を求める。
腹側伸縮性シートの伸長率(%)=〔伸長距離H(mm)/50(mm)〕×100
おむつ1を展開且つ伸長状態としたときの第2弾性部材42の長さを測定し、該測定した値を最大伸長長さP1とする。次いで、おむつ1から第2弾性部材42を取り出し、自然状態の長さを測定して、該測定した値を自然長さP2とする。「自然状態」は、伸縮領域に外力を加えずに伸長させない状態を意味する。そして、次式より、第2弾性部材42の伸長率を求める。
第2弾性部材の伸長率=(最大伸長長さP1/自然長さP2)×100
腹側部Aのうち、第2弾性部材42が配されている股下部C寄りの領域は、おむつ1の着用時において着用者の胴回りに配される胴回り領域である。第2弾性部材42が、その全長にわたって伸縮性を発現するように配されていると、おむつ1におけるレッグ開口部LHの周縁部LEのみならず、胴回り領域においても第2弾性部材42が収縮する。その結果、レッグ開口部LHの周縁部LE及び胴回り領域の両方のフィット性を向上させることができるので、おむつ1のフィット性を更に向上させることができる。
以上の効果を一層顕著にする観点から、第2弾性部材42の伸長率R1に対する第1弾性部材41の伸長率R3の比R3/R1は、好ましくは1.1以上、より好ましくは1.2以上であり、好ましくは1.5以下、より好ましくは1.4以下であり、好ましくは1.1以上1.5以下、より好ましくは1.2以上1.4以下である。
第1弾性部材41の伸長率R3は、上述した〔第2弾性部材の伸長率の測定方法〕と同様にして測定することができる。
また本明細書において、長さL4は、吸収性本体2における、最も股下部C側に位置する第2弾性部材42を越えてウエスト開口部WH側に位置している部分の長さを意味する。
おむつ1の腹側部Aは、防漏カフ形成用弾性部材61によって縦方向Xに収縮するとともに、第2弾性部材42によって横方向Yに収縮する。防漏カフ形成用弾性部材61と第2弾性部材42とが交差していると、縦方向Xの収縮力と横方向Yの収縮力を腹側部Aにバランス良く加えることができる。これにより、脚周りのフィット性が向上する。
以上の効果を一層顕著にする観点から、防漏カフ形成用弾性部材61における、第2弾性部材42を越えてウエスト開口部WH側に位置している部分の長さL5(図2参照)は、縦方向Xにおける腹側部Aの側縁部ASの長さL1に対して、好ましくは5%以上、より好ましくは10%以上であり、好ましくは20%以下、より好ましくは15%以下であり、好ましくは5%以上20%以下、より好ましくは10%以上15%以下である。
また本明細書において、長さL5は、防漏カフ形成用弾性部材61における、最も股下部C側に位置する第2弾性部材42を越えてウエスト開口部WH側に位置している部分の長さを意味する。
吸収体23によれが生じにくくし、おむつ1の履き心地を向上させる観点からは、腹側幅広部26a及び背側幅広部26bの両方が伸縮性シート31と重なっていることが好ましい。この場合、腹側幅広部26aと伸縮性シート31とが重なっている部分の面積と、背側幅広部26bと伸縮性シート31とが重なっている部分の面積とは同じであってもよいし、異なっていてもよい。この場合、上述したS2/S1を算出するためのS1の値は、腹側伸縮性シート31a及び背側伸縮性シート31bの合計面積である。
以上の効果を一層顕著にする観点から、腹側伸縮性シート31aの縦方向Xの寸法D1(図2参照)に対する、腹側伸縮性シート31aにおける、第2弾性部材42を越えて股下部C側に延出している部分の長さD2(図2参照)の比D2/D1は、好ましくは0.3以上、より好ましくは0.5以上であり、好ましくは0.9以下、より好ましくは0.8以下であり、好ましくは0.3以上0.9以下、より好ましくは0.5以上0.8以下である。
また本明細書において、長さD2は、腹側伸縮性シート31aにおける、最もウエスト開口部WH側に位置する第2弾性部材42を越えて股下部C側に延出している部分の長さを意味する。
背側伸縮性シート31bの縦方向Xの寸法D3(図2参照)を、腹側伸縮性シート31aよりも縦方向Xの寸法D1(図2参照)よりも長くすることで、背側伸縮性シート31bの方が腹側伸縮性シート31aよりも強く収縮することになる。その結果、臀部に対するフィット性が一層向上するので、おむつ1の履き心地を良好とすることができる。
以上の効果を一層顕著にする観点から、腹側伸縮性シート31aの縦方向Xの寸法D1に対する、背側伸縮性シート31bの縦方向Xの寸法D3の比D3/D1は、好ましくは1.1以上、より好ましくは1.2以上であり、好ましくは1.5以下、より好ましくは1.4以下であり、好ましくは1.1以上1.5以下、より好ましくは1.2以上1.4以下である。
表面シートとしては各種の不織布や開孔フィルム等を用いることができ、裏面シートとしては樹脂フィルムや、樹脂フィルムと不織布等とのラミネート等を用いることができる。
吸収体23におけるコアラップシートとしては、例えば親水性繊維からなる薄葉紙や、液透過性を有する不織布などを用いることができる。
例えば、上述した実施形態のおむつ1において伸縮性シート31は、腹側部Aと背側部Bとに分割されていたが、伸縮性シート31は、腹側部Aから背側部Bにかけて連続した1枚のシートであってもよい。
上述した実施形態のおむつ1は、外層シート35がおむつ1の縦方向X全長に延在していたが、外装体3を構成するシートのすべてが、腹側部Aと背側部Bとに分割され、股下部Cを構成する別材のシートと接合されていてもよい。
図1に示すおむつを製造した。外装体には、伸縮性シートとして、特開2008-179128号公報に記載の伸縮シートを用いた。この伸縮性シートとしては、腹側部と背側部とに分割されたものを用いた。また、外層シート及び内層シートそれぞれに、坪量18g/m2のスパンボンド-スパンボンド-スパンボンド積層不織布(SSS不織布)を用いた。外層シートは、おむつの縦方向全長に連続したものを用いた。第1及び第2弾性部材並びに防漏カフ形成用弾性部材としては、繊度が620dtexのポリウレタン弾性繊維(スパンデックス)からなるものを用いた。
第2弾性部材に代えて、腹側部に、レッグ開口部の周縁部に沿って弾性部材を配した以外は、実施例と同様にしておむつを製造した。
第2弾性部材に代えて、腹側部及び背側部それぞれに、レッグ開口部の周縁部に沿って弾性部材を配した以外は、実施例と同様にしておむつを製造した。
第2弾性部材に代えて、背側部に、レッグ開口部の周縁部に沿って弾性部材を配した以外は、実施例と同様にしておむつを製造した。
第2弾性部材を配さなかった以外は、実施例と同様にしておむつを製造した。
上述した実施例及び比較例のおむつについて、3名の専門パネラーが前身頃の非肌対向面から目視で観察し、その外観を以下の基準で評価した。以下の基準の評価点が高いほど、下着らしい外観となる。3名の専門パネラーの評価点の平均点を算出し、該平均点が4点以上であれば◎、3点以上4点未満であれば〇、3点未満であれば×とした。評価結果を表1に示す。
5点:レッグ開口部に収縮した部分が形成されておらず、フラットな形状である。
4点:レッグ開口部に収縮した部分がほとんど形成されておらず、ほぼフラットな形状である。
3点:レッグ開口部に収縮した部分が一部形成され、ややフリルのような構造を有する。
2点:レッグ開口部に収縮した部分が形成され、フリルのような構造を有する。
1点:レッグ開口部に収縮した部分が著しく形成され、フリルのような構造を著しく有する。
レッグ開口部における脚周りへのフィット性を、以下の方法を用いて評価した。円筒体モデルに、実施例、参考例及び比較例の各おむつを履かせ、該モデルにおいてレッグ縁部LE,LEが当接する箇所のおむつの装着圧を、エアパックセンサ(株式会社エイエムアイ・テクノ社製、型番AMI3037-2)を用いて測定した。装着圧は、箇所前身頃側に3か所、後身頃側に3か所(左右とも)のレッグ縁部LE,LEが当接する箇所にて測定し、これらの値を平均化したものを装着圧とした。
次いで、測定した装着圧の結果に基づき、下記の基準でフィット性を評価した。装着圧が高いほど、フィット性に優れると評価することができる。評価結果を表1に示す。
◎:装着圧が0.6kPa以上であった。
〇:装着圧が0.5kPa以上0.6kPa未満であった。
×:装着圧が0.5kPa未満であった。
2 吸収性本体
2a,2b 吸収性本体の端部
21 表面シート
22 裏面シート
23 吸収体
24 吸収性コア
24a,24b吸収性コアの端部
25 幅狭部
26 幅広部
3 外装体
31 伸縮性シート
35 外層シート
37 内層シート
41 第1弾性部材
42 第2弾性部材
5 弾性部材非配置領域
6 防漏カフ
61 防漏カフ形成用弾性部材
A 腹側部
B 背側部
C 股下部
X 縦方向
Y 横方向
WH ウエスト開口部
LH レッグ開口部
Claims (6)
- 着用者の腹側に配される腹側部と、着用者の背側に配される背側部と、該腹側部及び該背側部の間に位置する股下部とを有し、吸収性コアを含む吸収体を有する吸収性本体と、該吸収性本体の非肌対向面側に配された外装体とを備え、該腹側部から該股下部を介して該背側部に延びる方向に対応する縦方向と該縦方向に直交する横方向とを有し、ウエスト開口部及び一対のレッグ開口部を有するパンツ型使い捨ておむつであって、
前記吸収性本体の肌対向面側における側部域に、前記縦方向に沿って延びる一対の防漏カフが設けられており、
前記防漏カフは、その自由端又はその近傍の位置に、前記縦方向に沿って延びる防漏カフ形成用弾性部材を有しており、
前記外装体は、前記腹側部及び前記背側部に、前記横方向に沿って伸縮性を有する腹側伸縮性シート及び背側伸縮性シートをそれぞれ備えており、
前記外装体は、前記腹側部及び前記背側部それぞれに、前記ウエスト開口部の開口縁に沿って配され且つ前記横方向に伸縮性を有する第1弾性部材を備えており、
前記外装体は、前記腹側部において、該腹側部における前記股下部寄りの位置に、前記横方向に沿って配され且つ該横方向に伸縮性を有する第2弾性部材を備えており、
前記外装体は、前記腹側部において、第1弾性部材と第2弾性部材との間に、前記横方向に沿う弾性部材を備えていない弾性部材非配置領域を備えており、
前記外装体は、前記背側部において、第2弾性部材を備えておらず、
前記外装体は、前記レッグ開口部の周縁部に沿う弾性部材を備えておらず、
前記吸収性本体における前記腹側部側の端部は、第2弾性部材を越えて前記ウエスト開口部側に位置しており、
前記防漏カフ形成用弾性部材は、第2弾性部材と交差しており、
前記吸収性コアにおける前記腹側部側の端縁は、第2弾性部材まで達しておらず、
第2弾性部材の伸長率が、前記腹側部に位置する前記伸縮性シートの伸長率よりも高い、パンツ型使い捨ておむつ。 - 前記吸収性コアは、前記縦方向の中央域に幅狭部を有し且つ該幅狭部の前後それぞれに該幅狭部より幅が広い幅広部を有しており、
平面視において前記幅広部と前記伸縮性シートとが重なっている、請求項1に記載のパンツ型使い捨ておむつ。 - 第2弾性部材は、その全長にわたって伸縮性を発現するように配されている、請求項1又は2に記載のパンツ型使い捨ておむつ。
- 前記腹側伸縮性シートは、第2弾性部材を越えて前記股下部側に延出している、請求項1ないし3のいずれか一項に記載のパンツ型使い捨ておむつ。
- 第1弾性部材は、第2弾性部材よりも伸長率が高い状態で配されている、請求項1ないし4のいずれか一項に記載のパンツ型使い捨ておむつ。
- 前記背側伸縮性シートは、前記腹側伸縮性シートよりも前記縦方向の寸法が長い、請求項1ないし5のいずれか一項に記載のパンツ型使い捨ておむつ。
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