JP7528737B2 - 情報収集システム、収集装置および制御方法 - Google Patents

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本開示は、情報収集システム、収集装置および制御方法に関する。
IoT(Internet of Things)を活用して、さまざまな装置が収集したセンサの計測値をサーバやクラウド上に展開する技術が開発されている。取得したセンサの計測値を遠隔地からサーバが収集することで、装置の各種状態を監視することができる。たとえば、特開2009-171497号公報(特許文献1)には、複数のセンサノードからの観測値がセンサネットサーバにおいて受信されるセンサネットシステムが開示されている。
特開2009-171497号公報
しかしながら、センサが接続されるセンサ装置において、センサの計測値を取得する計測周期が非常に短い(たとえば、数ミリ秒~数百ミリ秒間隔)ことがある。この場合、計測周期ごとに、計測値に加えて計測値を取得した時刻を付加したデータを生成すると、サーバのような収集装置に対して送信するデータの総量が多くなってしまう。データの総量が多くなると、通信負荷が増え、通信に課されるパケット通信費が増加するといった問題が発生する。このため、収集装置に対して送信される(収集装置が受信する)データの総量をいかに軽減するかが課題となる。
また、センサ装置は、RTC(real-time clock)のような時刻を計時する計時部を備える。計時部には機差(個体差)があり、長時間の使用によって徐々に実際の時刻とのずれが生じる可能性がある。時刻のずれが生じ、センサ装置が計時した時刻が不正確な値を示すと、計測時刻と実際の時刻との間の整合性が取れなくなる。これにより、センサ装置の状態が変化した時刻や異常が発生した時刻を、収集装置側で正確に把握できなくなってしまう。このため、時刻補正用のレジスタ等により計測時刻を正確な時刻に補正する、あるいは、正確な時刻を取得する必要がある。しかしながら、センサ装置に時刻の補正機能を搭載した場合、センサ装置に搭載する部品が増え、部品を制御するプログラムも必要となることから、開発コストが増え、センサ装置の保守性が低下してしまう。また、センサ装置のハードウェアに制約(たとえば、CPUやROMの容量、制御線の数など)があり、時刻の補正機能を追加できないケースもある。このため、センサ装置に時刻の補正機能を搭載することなく(ハードウェアの追加や制御プログラムの追加を行うことなく)、いかにしてセンサ装置が計測値を取得した時刻を正確な時刻に補正するかが課題となる。
本開示は、係る実情に鑑みてなされたものであり、収集装置が受信するデータの総量を削減するとともに、センサ装置が計測値を取得した時刻を補正することができる情報収集システムを提供することを一つの目的とする。
本開示のある局面に従う情報収集システムは、少なくとも1つのセンサと接続されるセンサ装置と、センサの計測値を収集する収集装置と、センサ装置と収集装置との間の通信を中継する中継装置とを備える。センサ装置は、時刻を計時する計時部を含む。センサ装置は、所定周期ごとに前記センサの計測値を取得することにより、第1計測値と第2計測値とを含む複数の計測値をセンサから取得する。センサ装置は、第1計測値を取得したときに計時部から第1時刻を取得する。センサ装置は、計測周期と第1時刻と複数の計測値とを含む計測情報を中継装置に送信する。計測情報には、センサ装置が計測情報を送信するときに計時部から取得した第2時刻が含まれる。中継装置は、計測情報を受信したときに、計時部とは異なる外部装置から第3時刻を取得する。中継装置は、計測情報と第3時刻とを収集装置に送信する。収集装置は、中継装置から受信した第2時刻と第3時刻との差分に基づいて第1時刻を補正する。収集装置は、補正した第1時刻と中継装置から受信した計測周期とに基づいて、複数の計測値のそれぞれがセンサによって取得された時刻を算出する。
本開示の別の局面に従う収集装置は、少なくとも1つのセンサの計測値を収集する収集装置である。センサは、センサ装置と接続される。センサ装置が取得したセンサの計測値は、中継装置によって中継されて収集装置へ送信される。センサ装置は、時刻を計時する計時部を含む。センサ装置は、時刻を計時する計時部を含む。センサ装置は、所定周期ごとにセンサの計測値を取得することにより、第1計測値と第2計測値とを含む複数の計測値をセンサから取得する。センサ装置は、第1計測値を取得したときに計時部から第1時刻を取得する。センサ装置は、計測周期と第1時刻と複数の計測値とを含む計測情報を中継装置に送信する。計測情報には、センサ装置が計測情報を送信するときに計時部から取得した第2時刻が含まれる。中継装置は、計測情報を受信したときに、外部装置から第3時刻を取得する。中継装置は、計測情報と第3時刻とを収集装置に送信する。収集装置は、中継装置から受信した第2時刻と第3時刻との差分に基づいて第1時刻を補正する。収集装置は、補正した第1時刻と中継装置から受信した計測周期とに基づいて、複数の計測値のそれぞれがセンサによって取得された時刻を算出する。
本開示の別の局面に従う制御方法は、情報収集システムを制御する。情報収集システムは、時刻を計時する計時部を備える。制御方法は、所定周期ごとにセンサの計測値を取得することにより、第1計測値と第2計測値とを含む複数の計測値を前記センサから取得するステップと、第1計測値を取得したときに計時部から第1時刻を取得するステップと、計測周期と第1時刻と複数の計測値とを含む計測情報を送信するステップとを含む。計測情報には、計測情報を送信するステップが計測情報を送信するときに計時部から取得した第2時刻が含まれる。制御方法は、送信された計測情報を受信したときに、計時部とは異なる外部装置から第3時刻を取得するステップと、第2時刻と第3時刻との差分に基づいて第1時刻を補正するステップと、補正した第1時刻と計測周期とに基づいて、複数の計測値のそれぞれがセンサによって取得された時刻を算出するステップとをさらに含む。
本開示によれば、第1計測値を取得したときに計時部から取得した第1時刻と、第1計測値と第2計測値とを含む複数の計測値とを含む計測情報を中継装置に送信するため、収集装置が受信するデータの総量を削減することができる。また、センサ装置が計測情報を送信するときに計時部から取得した第2時刻と、外部装置から取得した第3時刻との差分に基づいて第1時刻を補正するため、センサ装置が計測値を取得した時刻を正確な時刻に補正することができる。
情報収集システムの全体構成を示す図である。 情報収集システムの機能構成を示すブロック図である。 センサ装置が行う送信データの削減方法について説明する図である。 収集装置が行う時刻の補正方法について説明する図である。 センサ装置処理を示すフローチャートである。 中継装置処理を示すフローチャートである。 収集装置処理を示すフローチャートである。 変形例に係る情報収集システムの構成例を示す図である。
以下、各実施の形態について、図面を参照しながら詳細に説明する。なお、図中の同一又は相当部分については、同一符号を付してその説明は繰り返さない。
IoT(Internet of Things)を活用して、さまざまなセンサ装置が収集したセンサの計測値をサーバやクラウド上に展開する技術が開発されている。センサ装置が取得した装置の状態などの計測値を遠隔地からサーバが収集することで、装置の経時変化、寿命診断、異常検知、装置の計測対象となる人やモノの状態変化を監視することができる。
IoTとは、さまざまなものをインターネットに接続し、使えるようにするための概念や仕組み、技術を指している。IoTを活用したシステムである「IoTシステム」は、これまでの携帯電話網(3G/LTE/4G/5G)や無線LANを利用した実証実験の段階から、ビジネスへの本格展開へと実用的な段階に移行しており、一部ではビジネス現場への展開も始まっている。
IoTシステムはデータを収集し、蓄積、可視化、分析を行い、必要に応じてフィードバックを行うことから、多数の構成要素が必要となる。IoTシステムを適用している例を挙げると、以下のような分野で利用されている。
自動車分野:センサを搭載した自動車は「走る」「曲がる」「止まる」などの動作を自動で行うことができる。また、交通機関と通信をすることで、リアルタイムな運行状況を把握することができる。物流分野:倉庫の在庫管理や配送状況の監視などに活用されている。医療分野:着用型のウェアラブルデバイスによる自分の健康状態の記憶や管理、医師との共有による健康管理を行う。医療機器をネットワークに接続し遠隔地にいる医師による手術なども可能になる。農業分野:ハウス栽培における水やりや肥料の自動散布などは、農地に設置したセンサが取得した情報をもとに、農作物にとって最適な栽培を可能とする。このように、IoTシステムの利用範囲は多岐に及んでいる。
IoTシステムでは、センサが接続されたセンサ装置をネットワークに接続し、センサ装置が持つ値やセンサ装置の状態をクラウドに送信することで遠隔地からインターネットを経由してクラウドに登録されている装置の状態を監視することが可能となる。
[情報収集システム10]
本実施の形態において、上述したIoTシステムの一例として、情報収集システム10を例に挙げて説明する。図1は、情報収集システム10の全体構成を示す図である。図1に示すように、情報収集システム10は、センサ装置421と、収集装置200(「サーバ装置」とも称する)と、中継装置400(「ゲートウェイ」とも称する)とを備える。
センサ装置421は、少なくとも1つのセンサと接続される装置である。本実施の形態では、センサ装置421は、2つのセンサ411、412と接続している。収集装置200は、センサ411、412の計測値を収集する装置である。中継装置400は、センサ装置421が取得したセンサ411、412の計測値を中継して収集装置200へ送信する装置である。つまり、中継装置400は、センサ装置421と収集装置200との間の通信を中継する。
センサ装置421と中継装置400とは、LAN(Local Area Network)を介して無線あるいは有線で接続する。あるい、Wi-Fi(Wireless Fidelity)を用いてセンサ装置421と中継装置400とを接続してもよい。中継装置400と収集装置200とは、インターネット100を介して接続可能である。
このように、センサ装置421にて取得されたセンサ411、412の計測値は、中継装置400を経由し、最終的に収集装置200にて収集される。たとえば、センサ装置421および中継装置400はある工場内に設置されており、収集装置200は遠隔地に設置されたサーバ装置であるようなシステムが想定される。
さらに、端末300は、収集装置200と接続可能である。端末300は、収集装置200が収集した計測値を監視したり、センサやセンサ装置421の異常診断を行うことが可能である。端末300は、収集装置200と同じエリア内に設置するものであってもよいし、異なるエリアに設置するものであってもよいし、センサ装置421および中継装置400が設置された工場内に設置されるものであってもよい。
図2は、情報収集システム10の機能構成を示すブロック図である。図2に示すように、センサ装置421は、CPU(Central Processing Unit)431と、ROM(Read Only Memory)432と、RAM(Random Access Memory)433と、記憶部434と、通信インターフェイス435、RTC(real-time clock)436と、I/O(Input/Output)インターフェイス437とを備える。
CPU431は、センサ装置421全体を総括的に制御する。CPU431は、ROM432に格納されているプログラムをRAM433に展開して実行する。ROM432は、センサ装置421の処理手順が記されたプログラムを格納する。
RAM433は、CPU431がプログラムを実行する際の作業領域となるものであり、プログラムやプログラムを実行する際のデータ等を一時的に記憶する。通信インターフェイス435は、中継装置400と通信するためのインターフェイスである。記憶部434は、不揮発性の記憶装置である。記憶部434は、たとえば、HDD(Hard Disk Drive)である。
I/Oインターフェイス437は、センサ装置421への入力またはセンサ装置421からの出力のインターフェイスである。センサ装置421は、I/Oインターフェイス437を介してセンサ411、412と接続されている。センサ411、412には、それぞれを識別する識別情報として、センサIDが付されている。センサ411のセンサIDは01であり、センサ412のセンサIDは02である。
RTC436は、時刻を計時する。センサ411、412からの計測値を取得したときに、RTC436から時刻を取得することで、センサ411、412の計測値の取得時刻を得ることができる。
中継装置400は、CPU401と、ROM402と、RAM403と、記憶部404と、通信インターフェイス405とを備える。通信インターフェイス205は、中継装置400や収集装置200と通信するためのインターフェイスである。
CPU401は、中継装置400全体を総括的に制御する。CPU401は、ROM402に格納されているプログラムをRAM403に展開して実行する。ROM402は、中継装置400の処理手順が記されたプログラムを格納する。
RAM403は、CPU401がプログラムを実行する際の作業領域となるものであり、プログラムやプログラムを実行する際のデータ等を一時的に記憶する。記憶部404は、不揮発性の記憶装置である。
また、中継装置400は、NTP(Network Time Protocol)サーバ220と接続可能である。中継装置400は、インターネット100を介してNTPサーバ220と接続することで、NTPサーバ220が提供する正確な時刻情報を取得することができる。
収集装置200は、CPU201と、ROM202と、RAM203と、記憶部204と、通信インターフェイス205とを備える。通信インターフェイス205は、中継装置400と通信するためのインターフェイスである。
CPU201は、収集装置200全体を総括的に制御する。CPU201は、ROM202に格納されているプログラムをRAM203に展開して実行する。ROM202は、収集装置200の処理手順が記されたプログラムを格納する。
RAM203は、CPU201がプログラムを実行する際の作業領域となるものであり、プログラムやプログラムを実行する際のデータ等を一時的に記憶する。記憶部204は、不揮発性の記憶装置である。
なお、収集装置200は、各種画面を表示する表示装置や、ユーザからの指示を含む入力を受け付ける入力装置を備えてもよい。入力装置は、キーボード、マウスおよびタッチパネルなどである。
[送信データの削減方法]
図3は、センサ装置421が行う送信データの削減方法について説明する図である。
センサ装置421は、予め定められた計測周期(「所定周期」とも称する)ごとにセンサ411、412にアクセスすることにより、計測値をセンサ411、412から取得する。たとえば、センサ411は温度計であり、センサ412は圧力計である。センサ装置421は、計測値をセンサ411、412から取得したときに、RTC436から時刻(現在時刻)を取得する。ここで、センサ411およびセンサ412の計測周期は、いずれも60秒である。計測周期は、これに限らず、さらに短いもの(たとえば、数ミリ秒~数百ミリ秒)であってもよい。
図3に示すように、センサ装置421がセンサ411(センサID=01)から1回目に取得した計測値が「25.5」であったとする。そして、このときにRTC436から取得した時刻(1回目の計測時刻)が、2020年1月31日12時34分56秒であったとする。次に、センサ装置421がセンサ412(センサID=02)から1回目に取得した計測値が「760.3」であったとする。そして、このときにRTC436から取得した時刻(1回目の計測時刻)が、2020年1月31日12時34分57秒であったとする。
さらに、センサ411の計測周期60秒が経過したとき(2020年1月31日12時35分56秒)に、センサ装置421がセンサ411(センサIDは01)から2回目に取得した計測値が「25.4」であったとする。センサ412の計測周期60秒が経過したとき(2020年1月31日12時35分57秒)に、センサ装置421がセンサ412(センサIDは02)から2回目に取得した計測値が「760.1」であったとする。
このようにして、センサ411、412の計測周期ごとに計測値が取得される。そして、センサ装置421がセンサ411から9回目に取得した計測値が「25.4」であり、10回目に取得した計測値が「25.6」であったとする。センサ装置421がセンサ412から9回目に取得した計測値が「760.3」であり、10回目に取得した計測値が「759.8」であったとする。
記憶部434には、センサごとに、センサIDおよび計測周期とともに、計測周期ごとの計測値の取得時刻(計測時刻)と計測値が記録される。センサ411では、センサIDが01であり計測周期が60秒であることを示す[ID = 01, Freq = 60]が記憶部434に記憶され、1回目の時刻と計測値のデータ{2020/01/31 12:34:56 25.5}、2回目の時刻と計測値のデータ{2020/01/31 12:35:56 25.4}、・・・10回目の時刻と計測値のデータ{2020/01/31 12:42:56 25.6}が記憶部434に記憶される。
センサ412では、センサIDが02であり計測周期が60秒であることを示す[ID = 02, Freq = 60]が記憶部434に記憶され、1回目の時刻と計測値のデータ{2020/01/31 12:34:57 760.3}、2回目の時刻と計測値のデータ{2020/01/31 12:35:57 760.1}、・・・10回目の時刻と計測値のデータ{2020/01/31 12:42:57 759.8}が記憶部434に記憶される。このようにして、記憶部434は、複数の計測値と、複数の計測値のそれぞれを取得したときにRTC436から取得した時刻とを記憶する。
次に、センサ装置421は、計測情報を送信データとして中継装置400に送信する。計測情報は、記憶部434に記憶されたデータを加工したデータである。先の例では、記憶部434に記憶されたデータは、10回分の時刻情報と計測値とがセットになったデータである。これに対して、送信データ(計測情報)は、1回分の時刻情報と10回分の計測値とがセットになったデータである。
具体的には、センサ411においては、1回目の時刻情報「Time = 2020/01/31 12:34:56」と1~10回目の計測値「Val = 25.5,25.4,・・・,25.4,25.6」がセットになったデータが生成される。センサ411においては、さらに、計測情報のセンサIDが01であり計測周期が60秒であることを示す「ID = 01, Freq = 60」と、データが10個あることを示す「Data = 10」という情報が付加される。
センサ412においては、1回目の時刻情報「Time = 2020/01/31 12:34:57」と1~10回目の計測値「Val = 760.3,760.1,・・・,760.3,759.8」がセットになったデータが生成される。センサ412においては、さらに、計測情報のセンサIDが02であり計測周期が60秒であることを示す「ID = 02, Freq = 60」と、データが10個あることを示す「Data = 10」という情報が付加される。
加えて、センサ装置421の識別情報として、センサ装置421のIDが「01」であることを示す「Board = 01」という情報が付加される。さらに、センサ装置421は、計測情報を送信データとして送信する際に、RTC436から時刻(以下、この時刻を「RTC時刻」とも称する)を取得し、これを付加して中継装置400に送信する。たとえば、送信時刻が2020年1月31日12時44分55秒である場合は、送信データに「Send = 2020/01/31 12:44:55」という情報が付加される。
このように、センサ装置421は、1~10回目の計測値をセンサ411、412から取得する。センサ装置421は、1回目の計測値を取得したときにRTC436から1回目の計測時刻を取得する。
センサ装置421は、計測周期と1回目の計測時刻と1~10回目の計測値とを含む計測情報を中継装置400に送信する。計測情報は、センサ411、412のそれぞれを識別する識別情報を含む。計測情報には、センサ装置421が計測情報を送信するときにRTC436から取得したRTC時刻が含まれる。
また、センサ装置421が送信するデータ量を削減する方法としては、データを圧縮する方法や、2回目以降の値は前回の計測値との差分のみを保存するような方法が考えられる。計測時刻についても差分を保存することでデータ量を削減することができる。
以上説明したように、1回目の計測値を取得したときにRTC436から取得した時刻(1回目の計測時刻)と、1回目の計測値と2~10回目の計測値とを含む複数の計測値とを含む計測情報を中継装置400に送信する。2~10回目の計測時刻を送信しないため、結果として、収集装置200が受信するデータの総量を削減することができる。
[時刻の補正方法]
図4は、収集装置200が行う時刻の補正方法について説明する図である。
図4に示すように、センサ装置421は、生成した送信データを中継装置400に送信する。中継装置400は、センサ装置421から受信したデータに基づき送信データを生成する。中継装置400は、生成した送信データを収集装置200に送信する。収集装置200は、中継装置400から受信した時刻データを補正する。以下、具体的に説明する。
図3の例においては、記憶部434に記憶されたセンサ411、412のデータに基づき、センサ411、412の送信データを生成している。図4の例においては、記憶部434に記憶されたセンサ411のデータに基づき、センサ411の送信データを生成したものとする。ここでは、図3の例と類似するため、詳細な説明は省略する。
中継装置400は、センサ装置421が送信したデータを受信する。中継装置400は、センサ装置421からデータを受信したとき、NTPサーバ220から時刻を取得する。中継装置400は、NTPサーバ220から取得した時刻(以下、「NTP時刻」とも称する)をデータ受信時刻と判断する。
このように、中継装置400は、計測情報を受信したときに、RTC436とは異なる外部装置から現在時刻を取得するようにしている。たとえば、外部装置は、時刻を計時する機能を備えた装置である。本実施の形態では、外部装置として、NTPサーバ220を利用している。なお、これに限らず、外部から中継装置400が現在時刻を取得できるものであれば、どのような方法を用いてもよい。
中継装置400は、計測情報とNTP時刻とを収集装置200に送信する。たとえば、送信時刻が2020年2月5日12時44分58秒である場合は、センサ装置421の送信データに、「NTP = 2020/02/05 12:44:58」という情報が付加されて、収集装置200に送信される。
本実施の形態においては、センサ装置421の送信時刻(RTC時刻)と、中継装置400の受信時刻(NTP時刻)とのタイムラグがほぼ存在しないものとする。本実施の形態においては、センサ装置421と中継装置400との間は、接続されるセンサ装置421の台数やセンサ装置421から中継装置400までの通信経路が限定(固定)されたネットワークで構成され、通信経路を通るデータの送受信に関する応答時間(レスポンス)は、センサ装置421が計測値を取得した時刻を(現在時刻に対して)補正する精度よりも短い時間で完結できることを前提とする。
NTP時刻は正確な現在時刻であるため、NTP時刻とRTC時刻とに差分が発生した場合は、RTC436が計時する時刻は、実際の現在時刻とは異なると判断することができる。
なお、本実施の形態では、センサ装置421と中継装置400の通信を1対1として記載しているが、同一のローカルな環境(例えば社内LAN)に複数台のセンサ装置を接続することも可能である。その際、各センサ装置と中継装置400の通信には、接続されるすべてのセンサ装置が補正する最小単位時間以内に中継装置400との通信を終えるだけのスループットが必要となる。
収集装置200は、中継装置400から受信したRTC時刻とNTP時刻との差分に基づいて1回目の計測時刻を補正する。本例では、NTP時刻は、「2020/02/05 12:44:58」であり、RTC時刻は、「2020/01/31 12:44:55」である。その差分(NTP時刻-RTC時刻)は、「0000/00/05 00:00:03」である。つまり、RTC時刻は、正しい時刻であるNTP時刻よりも5日と3秒遅れている。
1回目の計測時刻「2020/01/31 12:34:56」に差分「0000/00/05 00:00:03」を加えたもの(2020/02/05 12:34:59)が正しい1回目の計測時刻(補正後の1回目の計測時刻)となる。また、センサ411の計測周期は60秒(Freq = 60)であるため、2回目の計測時刻は、補正後の1回目の計測時刻に60秒を足したもの(2020/02/05 12:35:59)となり、3回目の計測時刻は、補正後の2回目の計測時刻に60秒を足したもの(2020/02/05 12:36:59)となる。以下同様にして、10回目の計測時刻は、9回目の計測時刻に60秒を足したもの(2020/02/05 12:45:59)となる。
センサ412のデータがセンサ装置421から送信された場合においても、同様の方法により時刻補正が行われた上で、1回目~10回目の計測時刻が算出される。
このように、収集装置200は、補正した1回目の計測時刻と中継装置400から受信した計測周期とに基づいて、複数の計測値のそれぞれがセンサ411、412によって取得された時刻を算出する。
さらに、収集装置200は、RTC時刻とNTP時刻との差分が規定値(たとえば、10秒)を超えた場合、RTC436が計時する時刻が異常であると判定する。たとえば、上述の例のように、RTC時刻とNTP時刻とが約5日も差がある場合、RTC436が正確な現在時刻を計時しているとは言いがたい。このような場合、収集装置200は、RTC436が計時する時刻が異常であると判定して、時刻異常フラグをセットする。時刻異常フラグをセットされた場合、たとえば、収集装置200は、RTC436が計時する時刻が異常である旨を報知するようにしてもよい。
以上説明したように、センサ装置421が計測情報を送信するときにRTC436から取得したRTC時刻(送信時刻)と、NTPサーバから取得したNTP時刻との差分に基づいて1回目の計測時刻を補正するため、センサ装置421が計測値を取得した時刻を正確な時刻に補正することができる。
[センサ装置処理]
以下、センサ装置421、中継装置400および収集装置200が実行する処理を図5~図7のフローチャートを用いて説明する。
図5は、センサ装置処理を示すフローチャートである。センサ装置処理は、センサ装置421がセンサ411、412の計測値を取得して、中継装置400へデータを送信する処理である。センサ装置処理は、CPU431がROM432に格納されているプログラムを実行することにより実現される。以下では、ステップを単にSと記載する。
図5に示すように、センサ装置処理を開始すると、センサ装置421は、センサ411、412の計測値と計測時刻とを取得して記憶する(S11)。具体的には、予め定められた計測周期ごとに計測値をセンサ411、412から取得する。センサ装置421は、計測値をセンサ411、412から取得したときに、RTC436から計測時刻(現在時刻)を取得する。そして、計測値および計測時刻を記憶部434に記憶する。
次いで、センサ装置421は、センサ411またはセンサ412について、記憶部434に10回分の計測値が記憶されたか否かを判定する(S12)。センサ411またはセンサ412について、記憶部434に10回分の計測値が記憶されたと判定されなかった場合は(S12でNO)、S11の処理に戻る。
センサ411またはセンサ412について、記憶部434に10回分の計測値が記憶されたと判定された場合は(S12でYES)、処理をS13に進める。たとえば、センサ411(センサID=01)において、10回分の計測値が記憶された場合は、図4に示したようなセンサ装置における記憶部データが記憶部434に記憶されている。
S13~17は、図4のセンサ装置における送信データを生成する処理である。S13において、センサ装置421は、装置ID、センサID、計測周期を取得する。図4の例では、装置ID=01、センサID=01、計測周期=60秒である。
次いで、センサ装置421は、1回目の計測時刻を取得する(S14)。図4の例では、1回目の計測時刻=「2020年1月31日12時34分56秒」である。次いで、センサ装置421は、1~10回目の計測値を取得する(S15)。図4の例では、1~10回目の計測値=「25.5」、「25.4」・・・「25.4」、「25.6」である。
次いで、センサ装置421は、RTC436から送信時刻(RTC時刻)を取得する(S16)。図4の例では、送信時刻=「2020年1月31日12時44分55秒」である。次いで、センサ装置421は、送信データ(計測情報)を生成する(S18)。たとえば、図4のセンサ装置における送信データのようなデータが生成される。
最後に、センサ装置421は、送信データを中継装置400へ送信して(S18)、センサ装置処理を終了する。
[中継装置処理]
図6は、中継装置処理を示すフローチャートである。中継装置処理は、中継装置400がセンサ装置421から受信したデータに基づき生成したデータを収集装置200に送信する処理である。中継装置処理は、CPU401がROM402に格納されているプログラムを実行することにより実現される。
図6に示すように、中継装置処理を開始すると、中継装置400は、センサ装置421が送信したデータを受信したか否かを判定する(S21)。中継装置400は、センサ装置421が送信したデータを受信していない場合(S21でNO)は、センサ装置421が送信したデータを受信する(S21でYES)まで待機する。
中継装置400は、センサ装置421が送信したデータを受信すると、受信データから計測情報を取得する(S22)。図4の例においては、センサ装置における送信データ(計測情報)を、中継装置400が取得する。
次いで、中継装置400は、NTPサーバ220から現在時刻(NTP時刻)を取得する(S23)。図4の例では、NTP時刻=「2020年2月5日12時44分58秒」である。次いで、中継装置400は、送信データを生成する(S24)。図4の例では、中継装置における送信データのようなデータを生成する。送信データは、センサ装置421から受信したデータにNTP時刻を付加したものである。
最後に、中継装置400は、送信データを収集装置200へ送信して(S25)、中継装置処理を終了する。
[収集装置処理]
図7は、収集装置処理を示すフローチャートである。収集装置処理は、収集装置200が中継装置400から受信したデータ補正する処理である。収集装置処理は、CPU201がROM202に格納されているプログラムを実行することにより実現される。
図7に示すように、収集装置処理を開始すると、収集装置200は、中継装置400が送信したデータを受信したか否かを判定する(S31)。収集装置200は、中継装置400が送信したデータを受信していない場合(S31でNO)は、中継装置400が送信したデータを受信する(S31でYES)まで待機する。
収集装置200は、中継装置400が送信したデータを受信すると、受信データから計測情報およびNTP時刻を取得する(S32)。次いで、収集装置200は、差分値(NTP時刻-RTC時刻)を算出する(S33)。たとえば、図4の例においては、NTP時刻「2020/02/05 12:44:58」、RTC時刻「2020/01/31 12:44:55」に対して、差分値は「0000/00/05 00:00:03」である。
次いで、収集装置200は、差分値が規定値を超えたか否かを判定する(S34)。たとえば、規定値は「10秒」である。図4の例においては、RTC時刻は、NTP時刻よりも5日と3秒遅れているため、規定値を超えている。
差分値が規定値を超えている場合は(S34でYES)、時刻異常フラグをセットして(S35)、S36に処理を進める。差分値が規定値を超えていない場合は(S34でNO)、時刻異常フラグをセットすることなく、S36に処理を進める。
S36において、収集装置200は、1回目の計測時刻+差分値により、補正後の1回目の計測時刻を算出する(S36)。図4の例においては、1回目の計測時刻「2020/01/31 12:34:56」に差分「0000/00/05 00:00:03」を加えた「2020/02/05 12:34:59」が補正後の1回目の計測時刻となる。
次いで、収集装置200は、補正後の1回目の計測時刻と計測周期から2~10回目の計測時刻を算出し(S37)、収集装置処理を終了する。図4の例においては、センサ411の計測周期は60秒であるため、2回目の計測時刻は、補正後の1回目の計測時刻に60秒を足したもの(2020/02/05 12:35:59)となる。3回目~10回目の計測時刻も同様に算出できる。
[変形例]
上記実施の形態では、図1に示した情報収集システム10のように、センサ装置421に2つのセンサ411、412が接続され、中継装置400を介して収集装置200に接続される例について説明した。
しかし、これに限らず、図8のように情報収集システム11を構成してもよい。図8は、変形例に係る情報収集システムの構成例を示す図である。図8に示すように、情報収集システム11は、1つの収集装置200に対して、複数の中継装置400、500、600を備える。
たとえば、複数の中継装置400、500、600は、それぞれ別の工場に備えるようにしてもよい。また、複数の端末300、301が収集装置200に接続可能であるようにしてもよい。
中継装置400は、図1の例と同様に、1つのセンサ装置421と接続し、センサ装置421は2つのセンサ411、412と接続する。
これに対して、中継装置500は、2つのセンサ装置521、522と接続する。センサ装置521は2つのセンサ511、512と接続する。センサ装置522は2つのセンサ513、514と接続する。
中継装置600は、2つのセンサ装置621、622と接続する。センサ装置621は1つのセンサ611と接続する。センサ装置622は1つのセンサ612と接続する。
このように、中継装置は1つまたは複数備えるようにしてもよいし、センサ装置も1つまたは複数備えるようにしてもよい。また、1つのセンサ装置に対して1つのセンサを接続するようにしてもよいし、1つのセンサ装置に対して複数のセンサを接続するようにしてもよい。
なお、本実施の形態においては、センサ装置421の記憶部434に10回分のセンサの計測データとそれぞれの計測データに対応する10回分の計測時刻を記憶するようにした。しかし、これに限らず、記憶部434に10回分のセンサの計測データと1回分の計測時刻を記憶するようにしてもよい。
また、センサ装置421の送信データとして、10回分のセンサの計測データとそれぞれの計測データに対応する10回分の計測時刻から、10回分のセンサの計測データと1回分の計測時刻を生成するようにした。このように、本実施の形態においては、センサ装置421において、計測時刻のデータを10回分から1回分に削減して、送信データ容量を削減するようにしている。しかし、これに限らず、中継装置400側において、10回分の計測時刻を1回分の計測時刻に削減するようにしてもよい。また、1回分の計測時刻は、1回目の計測時刻であるものに限らず、2~10回目のいずれかの計測時刻であってもよい。
また、本実施の形態においては、収集装置200において、NTP時刻とRTC時刻との差分に基づいて時刻の補正処理を行うようにした。しかし、これに限らず、中継装置400において時刻の補正処理を行うようにしてもよい。また、時刻の補正処理を含む収集装置処理(図7)を収集装置200で実行するものに限らず、このような処理を、端末300側で実行させるようにしてもよい。
本実施の形態において開示した構成を適用することにより、携帯電話などの通信機器、炊飯器、洗濯機、エアコンなどの家電機器、自動車などの車載機器や航空宇宙機器、医療機器、農業機器、信号機やエレベータ、自動販売機などの設備機器、工場などで稼働する産業機器と言った幅広い分野での利用が見込まれる。
[態様]
上述した例示的な実施の形態は、以下の態様の具体例であることが当業者により理解される。
(第1項)一態様に係る情報収集システムは、少なくとも1つのセンサと接続されるセンサ装置と、センサの計測値を収集する収集装置と、センサ装置と収集装置との間の通信を中継する中継装置とを備える。センサ装置は、時刻を計時する計時部を含む。センサ装置は、所定周期ごとに前記センサの計測値を取得することにより、第1計測値と第2計測値とを含む複数の計測値をセンサから取得する。センサ装置は、第1計測値を取得したときに計時部から第1時刻を取得する。センサ装置は、計測周期と第1時刻と複数の計測値とを含む計測情報を中継装置に送信する。計測情報には、センサ装置が計測情報を送信するときに計時部から取得した第2時刻が含まれる。中継装置は、計測情報を受信したときに、計時部とは異なる外部装置から第3時刻を取得する。中継装置は、計測情報と第3時刻とを収集装置に送信する。収集装置は、中継装置から受信した第2時刻と第3時刻との差分に基づいて第1時刻を補正する。収集装置は、補正した第1時刻と中継装置から受信した計測周期とに基づいて、複数の計測値のそれぞれがセンサによって取得された時刻を算出する。
第1項に記載の情報収集システムによれば、第1計測値を取得したときに計時部から取得した第1時刻と、第1計測値と第2計測値とを含む複数の計測値とを含む計測情報を中継装置に送信するため、収集装置が受信するデータの総量を削減することができる。また、センサ装置が計測情報を送信するときに計時部から取得した第2時刻と、外部装置から取得した第3時刻との差分に基づいて第1時刻を補正するため、センサ装置が計測値を取得した時刻を正確な時刻に補正することができる。
(第2項)第1項に記載の情報収集システムでは、センサ装置は、複数の計測値と、複数の計測値のそれぞれを取得したときに計時部から取得した時刻とを記憶する記憶部をさらに備える。
第2項に記載の情報収集システムによれば、記憶部には、第2計測値を取得したときに計時部から取得した時刻が記憶される一方で、中継装置に対して計測情報を送信する際には、第2計測値を取得したときに計時部から取得した時刻を送信しないため、収集装置が受信するデータの総量を削減することができる。
(第3項)第1項または第2項に記載の情報収集システムでは、センサ装置は、複数のセンサと接続する。計測情報は、複数のセンサのそれぞれを識別する識別情報を含む。
第3項に記載の情報収集システムによれば、センサ装置が複数のセンサと接続される場合において、収集装置側で複数のセンサを識別することができる。
(第4項)第1項~第3項のいずれか1項に記載の情報収集システムでは、外部装置は、NTPサーバである。
第4項に記載の情報収集システムによれば、センサ装置が計測情報を送信するときに計時部から取得した第2時刻と、NTPサーバから取得した第3時刻との差分に基づいて第1時刻を補正するため、センサ装置が計測値を取得した時刻を正確な時刻に補正することができる。
(第5項)第1項~第4項のいずれか1項に記載の情報収集システムでは、収集装置は、第2時刻と第3時刻との差分が規定値を超えた場合、計時部が計時する時刻が異常であると判定する。
第5項に記載の情報収集システムによれば、計時部が計時する時刻が不正確である場合や、計時部に故障が発生した場合に、収集装置側で異常として認識することができる。
(第6項)一態様に係る収集装置は、少なくとも1つのセンサの計測値を収集する収集装置である。センサは、センサ装置と接続される。センサ装置が取得したセンサの計測値は、中継装置によって中継されて収集装置へ送信される。センサ装置は、時刻を計時する計時部を含む。センサ装置は、時刻を計時する計時部を含む。センサ装置は、所定周期ごとにセンサの計測値を取得することにより、第1計測値と第2計測値とを含む複数の計測値をセンサから取得する。センサ装置は、第1計測値を取得したときに計時部から第1時刻を取得する。センサ装置は、計測周期と第1時刻と複数の計測値とを含む計測情報を中継装置に送信する。計測情報には、センサ装置が計測情報を送信するときに計時部から取得した第2時刻が含まれる。中継装置は、計測情報を受信したときに、外部装置から第3時刻を取得する。中継装置は、計測情報と第3時刻とを収集装置に送信する。収集装置は、中継装置から受信した第2時刻と第3時刻との差分に基づいて第1時刻を補正する。収集装置は、補正した第1時刻と中継装置から受信した計測周期とに基づいて、複数の計測値のそれぞれがセンサによって取得された時刻を算出する。
第6項に記載の収集装置によれば、第1計測値を取得したときに計時部から取得した第1時刻と、第1計測値と第2計測値とを含む複数の計測値とを含む計測情報を中継装置に送信するため、収集装置が受信するデータの総量を削減することができる。また、センサ装置が計測情報を送信するときに計時部から取得した第2時刻と、外部装置から取得した第3時刻との差分に基づいて第1時刻を補正するため、センサ装置が計測値を取得した時刻を正確な時刻に補正することができる。
(第7項)一態様に係る制御方法は、情報収集システムを制御する。情報収集システムは、時刻を計時する計時部を備える。制御方法は、所定周期ごとにセンサの計測値を取得することにより、第1計測値と第2計測値とを含む複数の計測値を前記センサから取得するステップと、第1計測値を取得したときに計時部から第1時刻を取得するステップと、計測周期と第1時刻と複数の計測値とを含む計測情報を送信するステップとを含む。計測情報には、計測情報を送信するステップが計測情報を送信するときに計時部から取得した第2時刻が含まれる。制御方法は、送信された計測情報を受信したときに、計時部とは異なる外部装置から第3時刻を取得するステップと、第2時刻と第3時刻との差分に基づいて第1時刻を補正するステップと、補正した第1時刻と計測周期とに基づいて、複数の計測値のそれぞれがセンサによって取得された時刻を算出するステップとをさらに含む。
第7項に記載の情報収集方法によれば、第1計測値を取得したときに計時部から取得した第1時刻と、第1計測値と第2計測値とを含む複数の計測値とを含む計測情報を送信するため、受信するデータの総量を削減することができる。また、計測情報を送信するときに計時部から取得した第2時刻と、外部装置から取得した第3時刻との差分に基づいて第1時刻を補正するため、計測値を取得した時刻を正確な時刻に補正することができる。
今回開示された実施の形態はすべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は上記した説明ではなくて特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味及び範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
10、11 情報収集システム、100 インターネット、200 収集装置、201 CPU、202 ROM、203 RAM、204 記憶部、205 通信インターフェイス、220 NTPサーバ、300、301 端末、400 中継装置、401 CPU、402 ROM、403 RAM、404 記憶部、405 通信インターフェイス、411、412 センサ、421 センサ装置、431 CPU、432 ROM、433 RAM、434 記憶部、435 通信インターフェイス、436 RTC、437 I/Oインターフェイス、500 中継装置、511、512、513、514 センサ、521、522 センサ装置、600 中継装置、611、612 センサ、621、622 センサ装置。

Claims (7)

  1. 情報収集システムであって、
    少なくとも1つのセンサと接続されるセンサ装置と、
    前記センサの計測値を収集する収集装置と、
    前記センサ装置と前記収集装置との間の通信を中継する中継装置とを備え、
    前記センサ装置は、
    時刻を計時する計時部を含み、
    所定周期ごとに前記センサの計測値を取得することにより、第1計測値と第2計測値とを含む複数の計測値を前記センサから取得し、
    前記第1計測値を取得したときに前記計時部から第1時刻を取得し、
    前記所定周期と前記第1時刻と前記複数の計測値とを含む計測情報を前記中継装置に送信し、
    前記計測情報には、前記センサ装置が前記計測情報を送信するときに前記計時部から取得した第2時刻が含まれ、
    前記中継装置は、
    前記計測情報を受信したときに、前記計時部とは異なる外部装置から第3時刻を取得し、
    前記計測情報と前記第3時刻とを前記収集装置に送信し、
    前記収集装置は、
    前記中継装置から受信した前記第2時刻と前記第3時刻との差分に基づいて前記第1時刻を補正し、
    補正した前記第1時刻と前記中継装置から受信した前記所定周期とに基づいて、前記複数の計測値のそれぞれが前記センサによって取得された時刻を算出し、
    前記センサ装置と前記中継装置とは、同一建物内に設置され、
    前記収集装置は、インターネットを介して前記中継装置と接続可能なサーバ装置である、情報収集システム。
  2. 前記センサ装置は、前記複数の計測値と、前記複数の計測値のそれぞれを取得したときに前記計時部から取得した時刻とを記憶する記憶部をさらに備える、請求項1に記載の情報収集システム。
  3. 前記センサ装置は、複数の前記センサと接続し、
    前記計測情報は、複数の前記センサのそれぞれを識別する識別情報を含む、請求項1または請求項2に記載の情報収集システム。
  4. 前記外部装置は、NTPサーバである、請求項1~請求項3のいずれか1項に記載の情報収集システム。
  5. 前記収集装置は、前記第2時刻と前記第3時刻との差分が規定値を超えた場合、前記計時部が計時する時刻が異常であると判定する、請求項1~請求項4のいずれか1項に記載の情報収集システム。
  6. 少なくとも1つのセンサの計測値を収集する収集装置であって、
    前記センサは、センサ装置と接続され、
    前記センサ装置が取得した前記センサの計測値は、中継装置によって中継されて前記収集装置へ送信され、
    前記センサ装置は、
    時刻を計時する計時部を含み、
    所定周期ごとに前記センサの計測値を取得することにより、第1計測値と第2計測値とを含む複数の計測値を前記センサから取得し、
    前記第1計測値を取得したときに前記計時部から第1時刻を取得し、
    前記所定周期と前記第1時刻と前記複数の計測値とを含む計測情報を前記中継装置に送信し、
    前記計測情報には、前記センサ装置が前記計測情報を送信するときに前記計時部から取得した第2時刻が含まれ、
    前記中継装置は、
    前記計測情報を受信したときに、前記計時部とは異なる外部装置から第3時刻を取得し、
    前記計測情報と前記第3時刻とを前記収集装置に送信し、
    前記収集装置は、
    前記中継装置から受信した前記第2時刻と前記第3時刻との差分に基づいて前記第1時刻を補正し、
    補正した前記第1時刻と前記中継装置から受信した前記所定周期とに基づいて、前記複数の計測値のそれぞれが前記センサによって取得された時刻を算出し、
    前記センサ装置と前記中継装置とは、同一建物内に設置され、
    前記収集装置は、インターネットを介して前記中継装置と接続可能なサーバ装置である、収集装置。
  7. 情報収集システムを制御する制御方法であって、
    前記情報収集システムは、
    少なくとも1つのセンサと接続されるセンサ装置と、
    前記センサの計測値を収集する収集装置と、
    前記センサ装置と前記収集装置との間の通信を中継する中継装置とを備え、
    前記センサ装置は、時刻を計時する計時部を含み、
    前記制御方法は、
    前記センサ装置が、所定周期ごとに前記センサの計測値を取得することにより、第1計測値と第2計測値とを含む複数の計測値を前記センサから取得するステップと、
    前記センサ装置が、前記第1計測値を取得したときに前記計時部から第1時刻を取得するステップと、
    前記センサ装置が、前記所定周期と前記第1時刻と前記複数の計測値とを含む計測情報を前記中継装置に送信するステップとを含み、
    前記計測情報には、前記センサ装置が前記計測情報を送信するときに前記計時部から取得した第2時刻が含まれ、
    前記制御方法は、
    前記中継装置が、前記計測情報を受信したときに、前記計時部とは異なる外部装置から第3時刻を取得するステップと、
    前記中継装置が、前記計測情報と前記第3時刻とを前記収集装置に送信するステップと、
    前記収集装置が、前記中継装置から受信した前記第2時刻と前記第3時刻との差分に基づいて前記第1時刻を補正するステップと、
    前記収集装置が、補正した前記第1時刻と前記中継装置から受信した前記所定周期とに基づいて、前記複数の計測値のそれぞれが前記センサによって取得された時刻を算出するステップとをさらに含み、
    前記センサ装置と前記中継装置とは、同一建物内に設置され、
    前記収集装置は、インターネットを介して前記中継装置と接続可能なサーバ装置である、制御方法。
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