JP7526698B2 - 動力伝達軸 - Google Patents

動力伝達軸 Download PDF

Info

Publication number
JP7526698B2
JP7526698B2 JP2021044172A JP2021044172A JP7526698B2 JP 7526698 B2 JP7526698 B2 JP 7526698B2 JP 2021044172 A JP2021044172 A JP 2021044172A JP 2021044172 A JP2021044172 A JP 2021044172A JP 7526698 B2 JP7526698 B2 JP 7526698B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
reinforced resin
mandrel
power transmission
transmission shaft
resin pipe
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2021044172A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2022143583A (ja
Inventor
貴博 中山
史也 ▲高▼橋
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Hitachi Astemo Ltd
Original Assignee
Hitachi Astemo Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Hitachi Astemo Ltd filed Critical Hitachi Astemo Ltd
Priority to JP2021044172A priority Critical patent/JP7526698B2/ja
Publication of JP2022143583A publication Critical patent/JP2022143583A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP7526698B2 publication Critical patent/JP7526698B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Motor Power Transmission Devices (AREA)
  • Shafts, Cranks, Connecting Bars, And Related Bearings (AREA)

Description

本発明は、例えば車両における動力伝達軸に関する。
車両に搭載される動力伝達軸(プロペラシャフト)は、車両の前後方向に延在する管体を備え、この管体により原動機で発生し変速機で減速された動力を終減速装置に伝達している。このようなプロペラシャフトにおいて、当該プロペラシャフトの振動を減衰させるダイナミックダンパが当該プロペラシャフトの管体内部に設けられる構造が知られている(特許文献1参照)。
特開平3-181638号公報
ダイナミックダンパを繊維強化樹脂製の管体の内部に設置する手法としては、ダイナミックダンパを管体に圧入することが考えられる。ここで、圧入荷重が大きすぎると、管体に負荷がかかりすぎることによって当該管体が破損するおそれがある。一方、圧入荷重が小さすぎると、ダイナミックダンパが管体内で保持されず、振動減衰効果が得られないおそれがある。
また、動力伝達軸において繊維強化樹脂製の管体に金属製のシャフトが接続される場合には、接続部位における管体の耐久性を向上することが望まれている。
本発明は、このような問題を解決するために創作されたものであり、耐久性を向上させた、ダイナミックダンパを備える動力伝達軸を提供することを課題とする。
本開示によれば、繊維強化樹脂によって管状に形成された繊維強化樹脂管体と、前記繊維強化樹脂管体の端部に接続される接続部を有するシャフトと、前記繊維強化樹脂管体の振動を減衰するために前記端部の径方向外側に設けられたダイナミックダンパと、を備え、前記接続部の少なくとも一部には、スプラインが形成されており、前記スプラインが形成された部分における前記接続部の径方向外側の少なくとも一部は、前記端部と前記ダイナミックダンパとを離間させる離間部を有する動力伝達軸が提供される。
本発明によると、耐久性を向上させた、ダイナミックダンパを備える動力伝達軸を提供することができる。
本発明の第一及び第二の実施形態に係る動力伝達軸を模式的に示す図である。 本発明の第一及び第二の実施形態に係る動力伝達軸を模式的に示す断面図である。 本発明の第一の実施形態に係る動力伝達軸におけるダイナミックダンパの取付部位を模式的に示す部分断面図である。 図3のIV-IV線断面図である。 本発明の第一の実施形態に係る動力伝達軸の製造方法を説明するためのフローチャートである。 本発明の第一の実施形態に係る動力伝達軸の製造方法を説明するための模式図である。 本発明の第一の実施形態に係る動力伝達軸の製造方法を説明するための模式図である。 本発明の第一の実施形態に係る動力伝達軸の製造方法を説明するための模式図である。 本発明の第一の実施形態に係る動力伝達軸の製造方法を説明するための模式図である。 本発明の第一の実施形態に係る動力伝達軸の製造方法を説明するための模式図である。 本発明の第二の実施形態に係る動力伝達軸におけるダイナミックダンパの取付部位を模式的に示す部分断面図である。 図11のXII-XII線断面図である。 本発明の第三の実施形態に係る動力伝達軸を模式的に示す断面図である。
<第一の実施形態>
本発明の第一の実施形態に係る動力伝達軸1Aは、車両において前後方向に延設されており、動力源で発生した動力を軸線周りの回転として伝達する軸である。図1に示すように、動力伝達軸1Aは、繊維強化樹脂管体20と、第一の金属部材30と、第二の金属部材40と、ダイナミックダンパ50Aと、を備える。
<繊維強化樹脂管体>
図2に示すように、繊維強化樹脂管体20は、図6に示すマンドレル10の外周面に沿うように管状に形成された樹脂含有繊維層である。
≪マンドレル≫
図6に示すように、マンドレル10は、筒形状を呈する樹脂製部材である。本実施形態において、マンドレル10は、繊維強化樹脂管体20の内部から除去されるが、繊維強化樹脂管体20の内部に残留して繊維強化樹脂管体20の芯材として機能することも可能である。マンドレル10には、繊維強化樹脂管体20における樹脂硬化の際の加熱に耐えられる材料を用いることができる。マンドレル10の材料の例としては、PP(ポリプロピレン樹脂)、PET(ポリエチレンテレフタレート樹脂)、SMP(形状記憶ポリマー)等が挙げられる。マンドレル10は、軸方向中間部の大径部11と、軸方向一端部に形成されるテーパ部12及び中径部13と、軸方向他端部に形成される段部14及び小径部15と、を一体に備える。本実施形態において、中径部13の軸方向一端部には、中径部13よりも小径な突出部16が形成されている。突出部16は、第一の金属部材30が外嵌される部位である。段部14及び突出部16の外周面には、スプライン接合用の雄スプラインが形成されている。
図1、図2及び図6に示すように、繊維強化樹脂管体20は、マンドレル10の大径部11、テーパ部12及び中径部13、第一の金属部材30の軸方向一端部、並びに、第二の金属部材40の軸方向他端部位の外周面上に沿うように形成される。図7~図9に示すように、繊維強化樹脂管体20は、炭素繊維層として、径方向内側(マンドレル10側)から順に、第一の炭素繊維層21と、第二の炭素繊維層22と、第三の炭素繊維層23と、を備える。なお、図7~図9において、各炭素繊維層21,22,23は、一部のみが図示されている。また、第一の金属部材30の軸方向一端部(マンドレル10とは反対側に位置する端部)の外周面、及び、第二の金属部材40の軸方向他端部(マンドレル10とは反対側に位置する端部)の外周面は、繊維強化樹脂管体20によって被覆されておらず、当該繊維強化樹脂管体20から露出している。図4に示すように、繊維強化樹脂管体20は、第一金属部材30の接続部におけるスプライン30bの歯溝の底部まで満たすように形成されている。
≪第一の炭素繊維層≫
図7に示すように、第一の炭素繊維層21は、マンドレル10等の外周面に対して、当該マンドレル10を被覆するように設けられる複数の炭素繊維によって構成されている。第一の炭素繊維層21における炭素繊維は、マンドレル10の軸線方向に対して平行に延設されている。すなわち、第一の炭素繊維層21に関して、マンドレル10の軸線Xに対する炭素繊維の配向角度は、0°である。
≪第二の炭素繊維層≫
図8に示すように、第二の炭素繊維層22は、第一の炭素繊維層21の径方向外側に設けられており、第一の炭素繊維層21を被覆するように設けられる複数の炭素繊維によって構成されている。第二の炭素繊維層22における炭素繊維は、マンドレル10の軸線方向に対して45°傾斜するように1周以上巻回され、マンドレル10の軸線方向に対して螺旋状に延設されている。すなわち、第二の炭素繊維層22に関して、マンドレル10の軸線Xに対する炭素繊維の配向角度は、45°である。ただし、第二の炭素繊維層22のうち、第一の金属部材30の外周面上に設けられる部分に関して、マンドレル10の軸線Xに対する炭素繊維の配向角度は、0°である。
≪第三の炭素繊維層≫
図9に示すように、第三の炭素繊維層23は、第二の炭素繊維層22の径方向外側に設けられており、第二の炭素繊維層22を被覆するように設けられる複数の炭素繊維によって構成されている。第三の炭素繊維層23における炭素繊維は、マンドレル10の軸線方向に対して-45°傾斜するように1周以上巻回され、マンドレル10の軸線方向に対して螺旋状に延設されている。すなわち、第三の炭素繊維層23に関して、マンドレル10の軸線Xに対する炭素繊維の配向角度は、-45°である。ただし、第三の炭素繊維層23のうち、第一の金属部材30の外周面上に設けられる部分に関して、マンドレル10の軸線Xに対する炭素繊維の配向角度は、0°である。
図1及び図2に示すように、繊維強化樹脂管体20は、図6に示すマンドレル10に倣う形状を呈する。すなわち、繊維強化樹脂管体20の軸方向一端部側には、軸方向中央側の大径部20aから軸方向一端部の小径部20cに向かうにつれて縮径するテーパ部20bが形成されている。大径部20aは、マンドレル10の大径部11の外周面に倣う形状を呈する本体部である。テーパ部20bは、マンドレル10のテーパ部12の外周面に倣う形状を呈する。小径部20cは、マンドレル10の中径部13及び第一の金属部材30の一部の外周面に倣う形状を呈する端部である。
<第一の金属部材>
第一の金属部材30は、略円柱形状を呈する部材(シャフト)である。図7等に示すように、製造途中段階において、マンドレル10から離れた側に位置する第一の金属部材30の軸線方向一端部は、マンドレル10から露出しており、マンドレル10側に位置する第一の金属部材30の軸方向他端部は、マンドレル10に嵌合(外嵌)されている。
図3及び図6に示すように、第一の金属部材30の軸方向他端部には、マンドレル10の突出部16が挿入可能な有底の孔部30aが形成されている。また、図4に示すように、第一の金属部材30の軸方向他端部側の外周面には、スプライン(雄スプライン)30bが形成されている。第一の金属部材30のうちスプライン30bが形成されている部分が、繊維強化樹脂管体20の端部と接続(スプライン接合)される接続部の一例である。
第一の金属部材30は、動力伝達軸1Aにおけるフランジジョイント組立体の一部材である。フランジジョイント組立体は、かかる第一の金属部材30に対して、ブーツ、プランジョイントを組み付けることによって形成される。
<第二の金属部材>
第二の金属部材40は、略円筒形状を呈する部材である。図7等に示すように、製造途中段階において、マンドレル10から離れた側に位置する第二の金属部材40の軸線方向他端部は、マンドレル10から露出しており、マンドレル10側に位置する第二の金属部材40の軸方向一端部は、マンドレル10に嵌合(外嵌)されている。
第二の金属部材40は、動力伝達軸1Aにおけるヨーク組立体の一部材である。ヨーク組立体は、かかる第二の金属部材40に対して、スパイダー、ニードルベアリング、ヨークを組み付けることによって形成される。
<ダイナミックダンパ>
図1に示すように、ダイナミックダンパ50Aは、繊維強化樹脂管体20の径方向外側に設けられており、補助質量体によって動力伝達軸1Aに発生する振動を減衰(抑制/吸収)する部材である。図3及び図4に示すように、本実施形態に係るダイナミックダンパ50Aは、筒状の弾性部材51Aと、当該弾性部材51Aの内部に設けられる環状の錘52と、バンド53と、を備える。
≪弾性部材≫
弾性部材51Aは、繊維強化樹脂管体20の外周面に錘52を固定するために繊維強化樹脂管体20と錘52との間に介在するバネ部である。弾性部材51Aは、繊維強化樹脂管体20の小径部20cに外嵌される筒状部材であり、大径部20aから離れている側から順に、第一小径部51aと、大径部51bと、第二小径部51cと、を備える。第一小径部51aは、弾性部材51Aの軸方向一端部に形成されている。第一小径部51aには、環状の溝部51dが形成されている。大径部51bは、弾性部材51Aの軸方向中間部に形成されている。弾性部材51Aの内周面は、繊維強化樹脂管体20の小径部20cに当接して外嵌されている。
≪錘≫
錘52は、補助質量体の一例であって、環状を呈する金属製部材である。錘52は、弾性部材51Aにおける大径部51bに対応する部位に内設されている。錘52は、弾性部材51Aを成形する際にインサート成形されることによって、弾性部材51A内に設置可能である。
≪バンド≫
バンド53は、帯状を呈する金属製部材である。バンド53は、溝部51d内において環状に巻回されて両端部が締結されることによって、大径部20aから離れている側の端部であるダイナミックダンパ50(弾性部材51)の軸方向一端部を繊維強化樹脂管体20の小径部20cに固定する。
<製造方法>
続いて、本発明の第一の実施形態に係る動力伝達軸1Aの製造方法について、図5のフローチャートを用いて説明する。図5に示すように、動力伝達軸1Aの製造方法は、FW(Filament Winding:フィラメントワインディング)工程S11~S13と、RTM(Resin Transfer Molding:レジントランスファモールディング)工程S21~S27と、を有している。
(FW工程)
FW工程は、動力伝達軸1Aの中間体を作製する工程である。具体的には、FW工程は、図5に示すように、マンドレル準備工程S11と、連結工程S12と、巻回工程S13と、を有している。
マンドレル準備工程S11においては、炭素繊維強化樹脂(CFRP)からなる繊維強化樹脂管体20を形成する際にその芯材となるマンドレル10が準備される。図6に示すように、マンドレル10は、一方向に長い略円筒体で形成されている。
マンドレル10は、後記するマンドレル抜き取り工程S25において、成型した繊維強化樹脂管体20の内側から抜き取られる。ただし、マンドレル10を繊維強化樹脂管体20の内側に残した状態で動力伝達軸(プロペラシャフト)1Aを構成することもできる。
繊維強化樹脂管体20の内側に残すマンドレル10の材料としては、後記する繊維巻回工程S13(図5参照)において繊維が巻回可能な所定の剛性を有していれば特に制限はなく、例えば、樹脂、金属などの様々な材料を使用することができる。
また、成型した繊維強化樹脂管体20の内側から抜き取られる本実施形態でのマンドレル10の材料としては、例えば、熱、電気、振動、荷重等のエネルギーによって、変形され、溶融され、分解され、若しくは破壊され、又は所定の溶出液などで溶出可能な材料を想定することができる。そのようなマンドレル10の材料としては、例えば、ABS樹脂、ポリプロピレン、ポリエチレンテレフタレートなどの熱可塑性樹脂、シリコーン系形状記憶ポリマなどのSMP(Shape Memory Polymer)類、アルミニウム合金などの軽金属からなる薄板素材、衝撃強度の低いガラス素材、塩中子を形成可能な塩類などが挙げられる。
次に、連結工程S12について説明する。図6は、マンドレル10に第一の金属部材30と第二の金属部材40とが連結された連結体の断面図である。
連結工程S12においては、図6に示すように、マンドレル10に第一の金属部材30と第二の金属部材40とが連結される。具体的には、第一の金属部材30は、マンドレル10の中径部13に外嵌されてスプライン接合される。また、第二の金属部材40は、マンドレル10の段部14に対して外嵌されてスプライン接合される。
次に、巻回工程S13について説明する。この巻回工程S13では、炭素繊維が、図1に示す繊維強化樹脂管体20に対応するように、第一の金属部材30から第二の金属部材40にわたって、マンドレル10の外周面に巻回される。つまり、第一の金属部材30とマンドレル10との接続部では、炭素繊維は、第一の金属部材30の少なくとも一部と、マンドレル10とに跨るように巻回される。また、マンドレル10と第二の金属部材40との接続部では、炭素繊維は、マンドレル10と第二の金属部材40の少なくとも一部とに跨るように巻回される。具体的には、マンドレル10、第一の金属部材30及び第二の金属部材40の連結体の外周面には、図7~図9に示す第一の炭素繊維層21、第二の炭素繊維層22及び第三の炭素繊維層23がこの順番で形成されていくように炭素繊維が巻回される。
図7は、巻回工程S13で連結体に第一の炭素繊維層21を形成する様子を示した模式図である。図8は、巻回工程S13で連結体に第二の炭素繊維層22を形成する様子を示した模式図である。図9は、巻回工程S13で連結体に第三の炭素繊維層23を形成する様子を示した模式図である。なお、図7~図9においては、作図の便宜上、マンドレル10等の外周面に配置される炭素繊維層21~23の一部のみを示している。
図7に示すように、第一の炭素繊維層21は、炭素繊維がマンドレル10等の軸方向に対して0度(deg)で配向するように、マンドレル10等の外周面に配置されて形成される。この第一の炭素繊維層21の形成工程では、軸方向に移動するマンドレル10等の連結体に対して図示しないブレーダのボビンから引き出された炭素繊維によって連結体の外周面に第一の炭素繊維層21が複数層配置される。
次に、巻回工程S13では、第一の炭素繊維層21上に第二の炭素繊維層22が形成される。この第二の炭素繊維層22は、図8に示すように、第二の炭素繊維層22がマンドレル10等の軸方向に対して45度(deg)で配向するように、マンドレル10等の外周面に配置されて形成される。この第二の炭素繊維層22の形成工程では、マンドレル10等の連結体の周囲に配置されて連結体の軸方向に移動する図示しない環状のブレーダの内周側で周方向に移動する図示しない複数のボビンから繰り出される炭素繊維によって連結体の外周面に第二の炭素繊維層22が複数層配置される。
次に、巻回工程S13では、第二の炭素繊維層22上に第三の炭素繊維層23が形成される。この第三の炭素繊維層23は、図9に示すように、第三の炭素繊維層23がマンドレル10等の軸方向に対して-45度(deg)で配向するように、マンドレル10等の外周面に配置されて形成される。この第三の炭素繊維層23の形成工程では、第二の炭素繊維層22の形成工程とは逆回りに移動する図示しない複数のボビンから繰り出される炭素繊維によって連結体の外周面に第三の炭素繊維層23が複数層配置される。
巻回工程S13において、各炭素繊維層21~23は、第一の金属部材30の外周面上に対して、マンドレル10の軸線Xに対する配向角度0°で配置される。すなわち、各炭素繊維層21~23は、第一の金属部材30の接続部のスプライン30bの延設方向と一致するように設置されており、スプライン30bの歯溝の底部まで食い込むように設けられている。ここで、第一の炭素繊維層21のみがスプライン30bの歯溝内に設けられていてもよく、全ての炭素繊維層21~23がスプライン30bの歯溝内に設けられていてもよい。
なお、以下の説明において、第一の炭素繊維層21、第二の炭素繊維層22及び第三の炭素繊維層23について特に区別する必要がない場合の各繊維層、並びに第一の炭素繊維層21、第二の炭素繊維層22及び第三の炭素繊維層23からなる炭素繊維の積層体については、単に繊維層と称することがある。そして、このようなFW工程が終了することによって、次のRTM工程に供給する動力伝達軸1Aの中間体が完成する。
(RTM工程)
RTM工程は、前記の中間体を配置した型内に熱硬化性樹脂を充填し、これを硬化させる工程を含む、動力伝達軸1Aを作製する工程である。具体的には、RTM工程は、図5に示すように、準備工程S21と、設置工程S22と、膨張工程S23と、成型工程S24と、抜き取り工程S25と、ダイナミックダンパ設置工程S26と、動力伝達軸組立工程S27と、を有している。
準備工程S21においては、前記の中間体が配置されるキャビティを有する型100が準備される。図10は、準備工程S21において用意される型100の構成を説明する図である。
本実施形態の型100は、第一の分割型と、第二の分割型とを有している。なお、以下の説明において、第一の分割型と、第二の分割型とを区別する必要がない場合には、単に分割型と称する。ちなみに、このような型100は、少なくとも二つの分割型を有していればよく、三つ以上の分割型を有する構成とすることもできる。本実施形態の型100は、分割型同士を合わせた際に、前記の中間体が配置される中空部(キャビティ)を内側に形成する。
また、膨張工程S23が実行される場合には、型100の中空部の内周面は、軸方向中間部において大径となる樽形状を呈する。
設置工程S22においては、型100内に、中間体が設置される。そして、型100に形成された樹脂供給路101は、型100内に設置された中間体の繊維層の一端部に樹脂溜りを介して臨むようになっている。また、型100に形成された樹脂排出路102は、中間体の繊維層の他端部に樹脂溜りを介して臨むようになっている。
次に、膨張工程S23について説明する。膨張工程S23では、型100内に設置された中間体のマンドレル10内に加熱された流体を流通させることによってマンドレル10内を加圧し、マンドレル10の大径部11を膨張させる。マンドレル10の大径部11は、当該マンドレル10内を流通する流体によって加熱されて膨張する。また、第三の炭素繊維層23は、型100の内周面に密着する。これにより、中間体は、型100の内部形状に沿う樽型形状を呈するように変形する。なお、膨張工程S23において、流体によるマンドレル10の加熱は、省略可能である。マンドレル10内への流体の供給及び排出は、マンドレル10の小径部15側に形成された流体用ゲート、及び、小径部15に形成された孔部等を介して行われる。
次に、成型工程S24について説明する。成型工程S24では、図10に示すように、樹脂供給路101を通じて型100内への熱硬化性樹脂24の供給を行うとともに、樹脂排出路102を通じて型100内の真空引きを行う。これにより熱硬化性樹脂24は、型100内に設置した中間体の繊維層に対して気泡を排除しながら一方から他方へと効率的に含浸されていく。成型工程S24で使用可能な熱硬化性樹脂24としては、エポキシ樹脂、フェノール樹脂、不飽和ポリエステル樹脂、ポリイミド樹脂等を例示することができる。
成型工程S24では、型100が不図示の熱源によって加熱される。また、必要に応じて型締め操作が行われる。これにより型100内に供給された熱硬化性樹脂24が硬化し、予備成型体が得られる。
次に、抜き取り工程S25について説明する。抜き取り工程S25は、第二の金属部材40の端部開口側から、マンドレル10を繊維強化樹脂管体20の外側に取り出す工程である。この際、マンドレル10は、使用される材料に応じて、例えば変形され、溶融され、分解され、破壊され、又は溶出されることによって繊維強化樹脂管体20の内側から取り出される。これにより、得られる動力伝達軸1Aの軽量化が達成される。
また、マンドレル10を変形させて第二の金属部材40の端部開口側から取り出す場合には、例えばマンドレル10の中空部を減圧することで前記の端部開口よりもマンドレル10を小さくなるように収縮させた状態で、繊維強化樹脂管体20から抜き取る方法を採用することができる。このような抜き取り方法は、例えば熱可塑性樹脂からなるマンドレル10を加熱等により可塑化することでより好適に実施することができる。また、このような抜き取り方法は、例えばダイヤカットを施したアルミニウム薄板からなるマンドレル10についても好適に実施することができる。
次に、ダイナミックダンパ設置工程S26について説明する。ダイナミックダンパ設置工程S26では、図1及び図2に示すように、ダイナミックダンパ50の弾性部材51は、繊維強化樹脂管体20の小径部20cの外周面に設置(外嵌)される。続いて、ベルト53は、溝部51d内を通って繊維強化樹脂管体20の小径部20cの外周面に巻回されることによって、弾性部材51の軸方向一端部を繊維強化樹脂管体20の小径部20cに固定する。
次に、動力伝達軸組立工程S27について説明する。動力伝達軸組立工程S27では、第一の金属部材30にフランジジョイント組立体が組み付けられるとともに、第二の金属部材40にヨーク組立体が組み付けられる。
本発明の第一の実施形態に係る動力伝達軸1Aは、繊維強化樹脂によって管状に形成された繊維強化樹脂管体20と、前記繊維強化樹脂管体20の端部(小径部20c)に接続される接続部を有するシャフト(第一の金属部材30)と、前記繊維強化樹脂管体20の振動を減衰するために前記端部の径方向外側に設けられたダイナミックダンパ50Aと、を備える。
したがって、動力伝達軸1Aは、線膨張率が異なる繊維強化樹脂製管体20及び第一の金属部材30の接続部位において、ダイナミックダンパ50Aが繊維強化樹脂製管体20の膨張を抑えることによって、繊維強化樹脂管体20の耐久性を向上することができる。
前記繊維強化樹脂管体20に含まれる繊維(炭素繊維層21~23)は、前記接続部における前記スプライン30bが形成されている部分において、前記スプライン30bの延設方向に沿って配向されている。
したがって、動力伝達軸1Aは、スプライン30bから繊維強化樹脂管体20に対して発生する捻じれ方向の力(荷重)に対する強度を確保し、耐久性を向上することができる。
前記繊維強化樹脂管体20は、前記スプライン30bにおける歯溝の底部まで満たすように形成されている。
したがって、動力伝達軸1Aは、スプライン30bから繊維強化樹脂管体20に対して発生する軸方向の力(荷重)に対する強度を確保し、耐久性を向上することができる。
前記繊維強化樹脂管体20は、前記端部と、前記端部から他方の端部側へ延びており、前記端部よりも大きい外径を有する本体部(大径部20a)と、を備える。
したがって、動力伝達軸1Aは、大径部20aの径方向外側にダイナミックダンパ50Aが設けられる場合と比較して、ダイナミックダンパ50Aの小型化を可能とし、レイアウト性を向上することができる。
<第二の実施形態>
続いて、本発明の第二の実施形態に係る動力伝達軸について、第一の実施形態に係る動力伝達軸1Aとの相違点を中心に説明する。
≪弾性部材≫
図11に示すように、本発明の第二の実施形態に係る動力伝達軸1Bは、ダイナミックダンパ50Aに代えてダイナミックダンパ50Bを備える。ダイナミックダンパ50Bは、弾性部材51Aに代えて弾性部材51Bを備える。
弾性部材51Bは、繊維強化樹脂管体20と錘52とを連結するバネ部である。弾性部材51Bは、繊維強化樹脂管体20の小径部20cに外嵌される筒状部材であり、内周面側に、第一小径部51eと、大径部51fと、第二小径部51gと、を順に備える。第一小径部51eは、弾性部材51Bの軸方向一端部に形成されており、繊維強化樹脂管体20の小径部20cの外周面と当接する。錘52の径方向内側となる大径部51fは、弾性部材51Bの軸方向中間部に形成されており、繊維強化樹脂管体20の小径部20cの外周面と離間する。第二小径部51gは、弾性部材51Bの軸方向他端部に形成されており、繊維強化樹脂管体20の小径部20cの外周面と当接して外嵌されている。
図12に示すように、動力伝達軸1Bにおいて、弾性部材51Bの大径部51fは、第一金属部材30の接続部におけるスプライン30bの径方向外方に位置する。すなわち、動力伝達軸1Bは、第一金属部材30の接続部におけるスプライン30bの径方向外方において、繊維強化樹脂管体20及びダイナミックダンパ50Bの間に、離間部としての隙間Gを有する。接続部すなわちスプライン30bは、繊維強化樹脂管体20の外表面において隙間Gと対向する部分に形成されており、弾性部材51Bの第一小径部51e及び第二小径部51gと対向する部分には形成されていない。
ダイナミックダンパ50Bが繊維強化樹脂管体20の振動を減衰する際に、錘52は、径方向内外及び周方向に振動する。隙間Gは、錘52の振動による圧縮応力がスプライン30bに作用することを低減する。かかる隙間Gは、スプライン30bが形成された部分における接続部の径方向外側の軸方向及び周方向における少なくとも一部に形成されていればよい。
本発明の第二の実施形態に係る動力伝達軸1Bは、前記接続部の少なくとも一部には、スプライン30bが形成されており、前記スプライン30bが形成された部分における前記接続部の径方向外側の少なくとも一部は、前記端部と前記ダイナミックダンパ50Bとを離間させる離間部(隙間G)を有する。
したがって、動力伝達軸1Bは、錘52の圧縮応力がスプライン50bに作用することを低減することによって、耐久性を向上することができる。
<第三の実施形態>
続いて、本発明の第三の実施形態に係る動力伝達軸について、第一及び第二の実施形態に係る動力伝達軸1A,1Bとの相違点を中心に説明する。
図13に示すように、第三の実施形態に係る動力伝達軸1Cの繊維強化樹脂管体20において、大径部20a及びテーパ部20bの境界部である角部は、脆弱部20dを構成する。脆弱部20dは、繊維強化樹脂管体20の軸方向一端部側であって、第一の金属部材30Aよりも軸方向中間側に設けられており、繊維強化樹脂管体20の他部位よりも脆弱な部位である。かかる脆弱部20dは、繊維強化樹脂管体20に対して所定値を超えた軸方向荷重が入力された場合に、繊維強化樹脂管体20において優先的に破壊される。
脆弱部20dは、前記した角部以外のテーパ部20bのいずれかの部位に設定可能であり、テーパ部20bの所望の部位に切欠部又は薄肉部を形成することによって実現可能である。
本発明の第三の実施形態に係る動力伝達軸1Cにおいて、前記繊維強化樹脂管体20は、前記本体部と前記端部とを繋ぎ、前記本体部から前記端部に向かうにつれて縮径するテーパ20b部を備え、前記テーパ部20bには、当該繊維強化樹脂管体20に軸方向荷重が入力された場合に優先的に破壊可能な脆弱部20dが形成されている。
したがって、動力伝達軸1Cは、第一の金属部材30が本体部(大径部20a)に当接することなく、スプライン30b及び端部(小径部20c)の強度によってのみ軸方向の荷重を伝達することができるので、脆弱部20dを確実かつ優先的に破壊することができる。かかる作用効果は、繊維強化樹脂管体20がスプライン30bにおける歯溝の底部まで満たすように形成されている場合に、より効果的に発揮される。
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明は前記実施形態に限定されず、本発明の要旨を逸脱しない範囲で適宜変形可能である。例えば、ステップS9,S10の間にマンドレル10を成形された繊維強化樹脂管体20から抜き出す構成であってもよい。また、マンドレル10は、成型工程S24における熱硬化性樹脂24や型100の熱によって溶融して除去される構成であってもよい。その他の熱、電気、振動等のエネルギーによってマンドレル10を溶融して除去することも可能である。
また、各炭素繊維層21~23は、互いに織り込まれた、いわゆるクリンプ構造を呈してもよい。また、繊維体は、炭素繊維に限定されず、樹脂層を強化可能な繊維部材(例えば、ガラス繊維、セルロース繊維等)であればよい。
1A,1B,1C 動力伝達軸
10 マンドレル
20 繊維強化樹脂管体
30 第一の金属部材(シャフト)
30b スプライン(接続部)
40 第二の金属部材
50A,50B ダイナミックダンパ
51A,51B 弾性部材
52 錘
53 ベルト
G 隙間(離間部)

Claims (5)

  1. 繊維強化樹脂によって管状に形成された繊維強化樹脂管体と、
    前記繊維強化樹脂管体の端部に接続される接続部を有するシャフトと、
    前記繊維強化樹脂管体の振動を減衰するために前記端部の径方向外側に設けられたダイナミックダンパと、
    備え、
    前記接続部の少なくとも一部には、スプラインが形成されており、
    前記スプラインが形成された部分における前記接続部の径方向外側の少なくとも一部は、前記端部と前記ダイナミックダンパとを離間させる離間部を有する
    動力伝達軸。
  2. 前記繊維強化樹脂管体に含まれる繊維は、前記接続部における前記スプラインが形成されている部分において、前記スプラインの延設方向に沿って配向されている
    請求項1に記載の動力伝達軸。
  3. 前記繊維強化樹脂管体は、前記スプラインにおける歯溝の底部まで満たすように形成されている
    請求項2に記載の動力伝達軸。
  4. 前記繊維強化樹脂管体は、
    前記端部と、
    前記端部から他方の端部側へ延びており、前記端部よりも大きい外径を有する本体部と、
    を備える
    請求項1から請求項3のいずれか一項に記載の動力伝達軸。
  5. 前記繊維強化樹脂管体は、前記本体部と前記端部とを繋ぎ、前記本体部から前記端部に向かうにつれて縮径するテーパ部を備え、
    前記テーパ部には、当該繊維強化樹脂管体に軸方向荷重が入力された場合に優先的に破壊可能な脆弱部が形成されている
    請求項4に記載の動力伝達軸。
JP2021044172A 2021-03-17 2021-03-17 動力伝達軸 Active JP7526698B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2021044172A JP7526698B2 (ja) 2021-03-17 2021-03-17 動力伝達軸

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2021044172A JP7526698B2 (ja) 2021-03-17 2021-03-17 動力伝達軸

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2022143583A JP2022143583A (ja) 2022-10-03
JP7526698B2 true JP7526698B2 (ja) 2024-08-01

Family

ID=83454884

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2021044172A Active JP7526698B2 (ja) 2021-03-17 2021-03-17 動力伝達軸

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP7526698B2 (ja)

Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2016203889A (ja) 2015-04-27 2016-12-08 株式会社ショーワ 等速自在継手
JP2020138583A (ja) 2019-02-27 2020-09-03 株式会社ショーワ 動力伝達軸

Patent Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2016203889A (ja) 2015-04-27 2016-12-08 株式会社ショーワ 等速自在継手
JP2020138583A (ja) 2019-02-27 2020-09-03 株式会社ショーワ 動力伝達軸

Also Published As

Publication number Publication date
JP2022143583A (ja) 2022-10-03

Similar Documents

Publication Publication Date Title
EP2293417B1 (en) Rotor can
CA1130594A (en) Power transmission shaft
WO2021260953A1 (ja) 繊維強化樹脂製管体の製造方法
KR20180087343A (ko) 금속 아이렛을 갖는 모든 복합 토크 튜브
JP2022546613A (ja) テンション-コンプレッションロッドのためのポジティブ・ロック式の荷重負荷を引き起こすための方法、およびテンション-コンプレッションロッド
US11873860B2 (en) Transmission shaft
US10654227B2 (en) Method of manufacturing resin molded article and resin molded article
JP7526698B2 (ja) 動力伝達軸
JP6563147B1 (ja) 動力伝達軸に用いられる管体の製造方法
JP2007271079A (ja) トルク伝達軸
US20220381373A1 (en) Tube body intermediate and method for producing tube body
US7338380B2 (en) Composite shaft end assembly and composite shaft formed therewith
JP2020138583A (ja) 動力伝達軸
JP2022095483A (ja) 動力伝達軸
WO2023238300A1 (ja) 推進軸用炭素繊維強化樹脂製筒体
US20220379570A1 (en) Method for producing tube body
JP2022091607A (ja) 動力伝達軸、型及び動力伝達軸製造方法
US20220381372A1 (en) Tube body intermediate and method for producing tube body
JP7530816B2 (ja) 動力伝達軸の中間体及び動力伝達軸
JP2023146718A (ja) 繊維強化樹脂管体の製造方法
JP7503472B2 (ja) 繊維強化樹脂製構造物の製造に用いられる型及び繊維強化樹脂製構造物の製造方法
JP7550090B2 (ja) 動力伝達軸の製造方法
WO2024161567A1 (ja) 繊維強化樹脂製筒体、繊維強化樹脂製筒体の製造方法及び繊維強化樹脂製筒体製造用治具
JP2024088306A (ja) 繊維強化樹脂製筒体及び繊維強化樹脂製筒体の製造方法
JP2023136190A (ja) マンドレル及び繊維強化樹脂管体の製造方法

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20230919

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20240419

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20240423

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20240605

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20240625

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20240722

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 7526698

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150