JP7524964B2 - ネットワーク管理装置、方法およびプログラム - Google Patents

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Description

本発明の実施形態は、ネットワーク管理装置、方法およびプログラムに関する。
電話およびIP(Internet Protocol)サービス(service)などの通信サービスが提供されるネットワーク(network)(NWと称されることがある)は、災害または通信障害への対策として通信経路(単に経路と称されることがある)が冗長化されて冗長経路が構成されることが多い。
しかし、通信経路が同一装置または同一設備に収容されている場合は、通信経路に両系故障が発生し、故障箇所が復旧しない限りサービスが継続できない場合もある。
あるいは、人口が少ないエリア(area)では、経済効率化に伴い通信経路が冗長化されていないこともある。通信事業者は、上記の装置および設備の構成を事前に把握し、有事の際は、設備復旧に用いられる資材の確保、および作業員の手配などを事前に実施する必要がある。
また、有事の際は、通信事業者は、サービス継続の観点で優先して守られるべき装置および設備を速やかに決定する必要がある。
非特許文献1には、冗長化されたネットワークが考慮されたネットワーク構成がモデル(model)化されて、ビル(building)もしくはケーブル(cable)、または装置もしくは心線に何等かの障害が発生した時のサービスへの影響をサービス種別に依存せずに把握する技術が開示される。
非特許文献2には、論理レイヤ(layer)上で発生した障害パスにより共通して利用される設備を特定すると共に、この特定された設備に収容される障害パスの数を重複度として定義し、この重複度に基づいて、障害を引き起こした可能性が高い設備を推定する技術が開示される。
西川 翔平(Shohei NISHIKAWA),佐藤 正崇(Masataka SATO),村瀬 健司(Kenji MURASE),深見 公彦(Kimihiko FUKAMI),田山 健一(Kenichi TAYAMA)、冗長構成を考慮したサービス影響把握方式の検討(Study on Method of Identifying Service Influence on Redundant Network)、信学会ソサイエティ大会(IEICE Society Conference)、2019年9月 深見 公彦(Kimihiko FUKAMI),佐藤 正崇(Masataka SATO),西川 翔平(Syouhei NISHIKAWA),村瀬 健司(Kenji MURASE),田山 健一(Kenichi TAYAMA)、大規模災害時の復旧作業を支援する罹災設備特定方法に関する検討(Study on Method of Identifying affected equipment to support recovery operation in a large-scale disaster)、ICM研究会(Information and Communication Management)、2020年3月
非特許文献1に開示された技術が利用されることによって冗長経路のモデル化が可能であるが、両系故障を引き起こす装置および設備を特定するためには、装置または設備を総当たりで故障させることで、両系故障あるいは片系故障を引き起こす箇所を特定することが必要であり、また、計算量が多くなるため、現実的でない。
また、非特許文献2に開示された技術が利用されて、障害パスが冗長経路に当て嵌められることにより、複数の冗長経路および単一経路により共通して利用される装置および設備が特定され得る。
更に、非特許文献2に開示された技術では、重複度という指標が利用され、障害が発生した可能性が高い設備が推定され得る。重複度とは、1つの設備において収容された障害発生経路の数であり、この重複度に基づいて、障害が発生した可能性が推定される。
この重複度が利用されることによって、全ての冗長経路が同時に両系故障する装置および設備が特定され得るが、冗長経路の一部が両系故障あるいは片系故障する装置および設備の特定は困難であった。
この発明は、上記事情に着目してなされたもので、その目的とするところは、ネットワークにおける障害が発生したときに復旧されるべき対象特定を支援することができるようにしたネットワーク管理装置、方法およびプログラムを提供することにある。
本発明の一態様に係るネットワーク管理装置は、ネットワーク上の通信経路および前記通信経路が収容される装置および設備がモデル化されたオブジェクトを経路情報として取得するとともに、前記取得したオブジェクトの各々に対して、当該オブジェクトが属する通信経路を識別する情報を設定し、前記通信経路が冗長経路を含む場合に、当該冗長経路に該当する通信経路の数を示す情報を設定する経路情報取得部と、前記経路情報取得部により取得した経路情報で示される通信経路について、当該通信経路が前記冗長経路を含む場合で障害発生時に前記冗長経路に両系故障を引き起こすオブジェクトを特定し、障害発生時に前記冗長経路を含まない通信経路である単一経路に両系故障を引き起こすオブジェクトを特定し、障害発生時に前記冗長経路に片系故障を引き起こすオブジェクトを特定することで、前記通信経路に引き起こされる故障種別を判定する故障種別判定部と、前記経路情報取得部により取得した経路情報で示される通信経路について、前記故障種別判定部により判定された両系故障を引き起こすオブジェクトに収容される通信経路の数に基づいて、ブジェクトに係る両系故障の脆弱度であって、障害発生時に優先的に復旧すべき前記両系故障を引き起こすオブジェクトの決定に用いられる両系脆弱度を集計し、前記故障種別判定部により判定された片系故障を引き起こすオブジェクトに収容される通信経路の数に基づいて、ブジェクトに係る片系故障の脆弱度であって、障害発生時に優先的に復旧すべき前記片系故障を引き起こすオブジェクトの決定に用いられる片系脆弱度を集計する故障箇所集計部と、を備える。
本発明の一態様に係るネットワーク管理方法は、ネットワーク管理装置により行なわれる方法であって、ネットワーク上の通信経路および前記通信経路が収容される装置および設備がモデル化されたオブジェクトを経路情報として取得するとともに、前記取得したオブジェクトの各々に対して、当該オブジェクトが属する通信経路を識別する情報を設定し、前記通信経路が冗長経路を含む場合に、当該冗長経路に該当する通信経路の数を示す情報を設定することと、前記取得された経路情報で示される通信経路について、当該通信経路が前記冗長経路を含む場合で障害発生時に前記冗長経路に両系故障を引き起こすオブジェクトを特定し、障害発生時に前記冗長経路を含まない通信経路である単一経路に両系故障を引き起こすオブジェクトを特定し、障害発生時に前記冗長経路に片系故障を引き起こすオブジェクトを特定することで、前記通信経路に引き起こされる故障種別を判定することと、前記取得された経路情報で示される通信経路について、前記判定された両系故障を引き起こすオブジェクトに収容される通信経路の数に基づいて、ブジェクトに係る両系故障の脆弱度であって、障害発生時に優先的に復旧すべき前記両系故障を引き起こすオブジェクトの決定に用いられる両系脆弱度を集計し、前記判定された片系故障を引き起こすオブジェクトに収容される通信経路の数に基づいて、ブジェクトに係る片系故障の脆弱度であって、障害発生時に優先的に復旧すべき前記片系故障を引き起こすオブジェクトの決定に用いられる片系脆弱度を集計することと、を備える。
本発明によれば、ネットワークにおける障害が発生したときに復旧されるべき対象特定を支援することができる。
図1は、本発明の一実施形態に係るネットワーク管理装置の機能構成例を示すブロック図(block diagram)である。 図2は、本発明の一実施形態に係るネットワーク管理装置に適用されるネットワーク構成における設備レイヤのオブジェクト(object)化の一例を表形式で示す図である。 図3は、本発明の一実施形態に係るネットワーク管理装置に適用されるネットワーク構成における物理レイヤのオブジェクト化の一例を表形式で示す図である。 図4は、本発明の一実施形態に係るネットワーク管理装置に適用されるネットワーク構成における論理レイヤのオブジェクト化の一例を表形式で示す図である。 図5は、本発明の一実施形態に係るネットワーク管理装置に適用されるネットワーク構成における論理レイヤのオブジェクト化の一例を表形式で示す図である。 図6は、本発明の一実施形態に係るネットワーク管理装置に適用される設備Entityおよび物理Entityの適用事例を示す図である。 図7は、本発明の一実施形態に係るネットワーク管理装置に適用される物理Entityおよび論理Entityの適用事例を示す図である。 図8は、本発明の一実施形態に係るネットワーク管理装置による設備情報の登録の手順の一例を示すシーケンス(sequence)図である。 図9は、本発明の一実施形態に係るネットワーク管理装置により保持される設備情報のSpec(設備レイヤおよび物理レイヤ)の一例を表形式で示す図である。 図10は、本発明の一実施形態に係るネットワーク管理装置により保持される設備情報のSpec(論理レイヤ)の一例を表形式で示す図である。 図11は、本発明の一実施形態に係るネットワーク管理装置によるSpec, Entityクラス(class)の利用の一例を示す図である。 図12は、本発明の一実施形態に係るネットワーク管理装置により規定される設備情報のSpecificicationテーブル(table)のスキーマ(schema)の一例を表形式で示す図である。 図13は、本発明の一実施形態に係るネットワーク管理装置により規定される設備情報のSpecCharacteristicテーブルのスキーマの一例を表形式で示す図である。 図14は、本発明の一実施形態に係るネットワーク管理装置により規定される設備情報のEntityテーブルのスキーマの一例を表形式で示す図である。 図15は、本発明の一実施形態に係るネットワーク管理装置により規定される設備情報のCharacteristicValueテーブルのスキーマの一例を表形式で示す図である。 図16は、経路の属性情報の設定に係るスキーマを表形式で示す図である。 図17は、管理対象のネットワークの物理構成の一例を示す図である。 図18は、管理対象のネットワークの設備構成の一例を示す図である。 図19は、経路の属性情報の一例を表形式で示す図である。 図20は、経路の属性情報の一例を表形式で示す図である。 図21は、IPレイヤのモデルの一例を示す図である。 図22は、OTN(Optical Transport Network:光伝送網)レイヤのモデルの一例を示す図である。 図23は、物理レイヤのモデルの一例を示す図である。 図24は、物理レイヤのモデルの一例を示す図である。 図25は、設備レイヤのモデルの一例を示す図である。 図26は、IPレイヤとOTNレイヤとの間の対応関係の一例を示す図である。 図27は、論理レイヤと物理レイヤとの間の対応関係の一例を示す図である。 図28は、装置(物理レイヤ)と設備(設備レイヤ)との間の対応関係の一例を示す図である。 図29は、「冗長経路1-1」が利用する物理Entityの特定について説明する図である。 図30は、「冗長経路1-2」が利用する物理Entityの特定について説明する図である。 図31は、「冗長経路2-1」が利用する物理Entityの特定について説明する図である。 図32は、「冗長経路2-2」が利用する物理Entityの特定について説明する図である。 図33は、「単一経路1」が利用する物理Entityの特定について説明する図である。 図34は、経路情報のスキーマの一例を表形式で示す図である。 図35は、経路情報のスキーマの一例を表形式で示す図である。 図36は、物理情報のスキーマの一例を表形式で示す図である。 図37は、物理情報のスキーマの一例を表形式で示す図である。 図38は、設備情報のスキーマの一例を表形式で示す図である。 図39は、設備情報のスキーマの一例を表形式で示す図である。 図40は、装置に収容される経路に係る情報を表形式で示す図である。 図41は、装置が故障したときに発生する故障種別に係る情報を表形式で示す図である。 図42は、心線に収容される経路に係る情報を表形式で示す図である。 図43は、心線に障害が発生したときに発生する故障種別に係る情報を表形式で示す図である。 図44は、設備(ビル)に収容される経路に係る情報を表形式で示す図である。 図45は、設備(ビル)に障害が発生したときに発生する故障種別に係る情報を表形式で示す図である。 図46は、設備(ケーブル)に収容される経路に係る情報を表形式で示す図である。 図47は、設備(ケーブル)に障害が発生したときに発生する故障種別に係る情報を表形式で示す図である。 図48は、装置に係る両系脆弱度および片系脆弱度の一例を表形式で示す図である。 図49は、心線に係る両系脆弱度および片系脆弱度の一例を表形式で示す図である。 図50は、設備(ビル)に係る両系脆弱度および片系脆弱度の一例を表形式で示す図である。 図51は、設備(ケーブル)に係る両系脆弱度および片系脆弱度の一例を表形式で示す図である。 図52は、経路情報取得部による処理の一例を示すフローチャート(flow chart)である。 図53は、経路情報取得部による処理の一例を示すフローチャートである。 図54は、経路情報取得部による処理の一例を示すフローチャートである。 図55は、経路情報取得部による処理の一例を示すフローチャートである。 図56は、故障種別判定部による処理の一例を示すフローチャートである。 図57は、故障箇所集計部による処理の一例を示すフローチャートである。 図58は、本発明の一実施形態に係るネットワーク管理装置のハードウエア(hardware)構成の一例を示すブロック図である。
以下、図面を参照しながら、この発明に係わる一実施形態を説明する。
本発明の一実施形態に係るネットワーク管理装置では、通信ネットワークの設備レイヤ、物理レイヤおよび論理レイヤの各構成要素が、統一された情報オブジェクト(object)(以下、単にオブジェクトと称する)を用いてオブジェクト化される。設備レイヤのオブジェクトには、物理レイヤのオブジェクトが収容される。
上記ネットワーク管理装置では、従来技術に基づくオブジェクト(Spec(Specification(仕様)), Entity(実体))(情報オブジェクト)により、対象となるNWが上位レイヤから順に論理レイヤ、物理レイヤおよび設備レイヤにてオブジェクト化されて管理される。
設備レイヤは例えばビルまたはケーブルなどである。本実施形態では、設備レイヤにおけるビルおよび通信ケーブルが、ビルオブジェクトおよびケーブルオブジェクトとしてそれぞれ保持され得る。上記のビルは、通信装置が収容される建物または設備であれば特に限られない。また、上記のケーブルは、通信媒体が収容される設備であれば特に限られない。
物理レイヤは、例えばネットワーク装置、通信ポート(port)、または通信媒体である。本実施形態では、物理レイヤにおけるネットワーク装置、通信ポート、および通信媒体は、装置オブジェクト、ポートオブジェクト、および媒体オブジェクトとしてそれぞれ保持され得る。
論理レイヤは例えば点オブジェクト、ならびに線又は面オブジェクトに対応する。本実施形態では、論理レイヤにおける通信の発生箇所又はその終端が点オブジェクトとして保持され、この点オブジェクト間の通信と、点オブジェクト間の通信可能範囲とが、線又は面オブジェクトとしてそれぞれ保持される。
なお、上記の物理レイヤおよび設備レイヤは、広義の物理レイヤに含まれる狭義の物理レイヤおよび設備レイヤと称されてもよい。
また、本発明の一実施形態に係るネットワーク管理装置は、冗長化された経路である冗長経路が収容される装置および設備において、装置の障害または設備の損傷などが発生したときに両系故障あるいは片系故障を引き起こす装置および設備を特定し、冗長経路が構成されていない区間である単一経路が収容される装置および設備を特定する。
上記ネットワーク管理装置は、上記特定した装置および設備において、両系故障が発生する冗長経路の数と、両系故障が発生する単一経路の数との和を両系脆弱度として集計し、片系故障が発生した経路の数を片系脆弱度として集計する。これらの脆弱度により、装置の障害または設備の損傷などが発生したときに優先して復旧されるべき装置または設備が特定され得る。
これにより、ネットワークを構成する装置および設備において、複数の通信経路に故障を引き起こす箇所を特定し、サービス断に該当する箇所および片系運用となる箇所を示すことができる。
次に、ネットワーク管理装置の構成について説明する。
図1は、本発明の一実施形態に係るネットワーク管理装置の機能構成例を示すブロック図である。
図1に示された例では、ネットワーク管理装置10は、中央処理ユニット(Central Processing Unit:CPU)、プログラムメモリ(program memory)、および演算用メモリ(memory)などが備えられたコンピュータ(computer)として構成され得、図1に示されるように、この実施形態を実施するために必要な機能として、ネットワーク構成登録部11、Spec DB(データベース(database))12、Entity DB13、経路情報取得部14、故障種別判定部15、および故障箇所集計部16を有する。これらの処理は後述する。
ネットワーク構成登録部11、経路情報取得部14、故障種別判定部15、および故障箇所集計部16は、プログラムメモリに格納されたプログラムを上記CPUに実行させることにより実現され得る。Spec DB12およびEntity DB13は、不揮発性メモリ(non-volatile memory)などの記憶装置により実現され得る。
なお、ネットワーク管理装置10はハードウエアにより構成され得るが、後述されるフローチャートに示された手順を備えるプログラムが、媒体もしくは通信回線を介してインストール(installation)された周知のコンピュータであって、このコンピュータとSpec DB12およびEntity DB13との組み合わせ、又はSpec DB12およびEntity DB13を有するコンピュータなどによっても実現可能である。ネットワーク管理装置10のハードウエア構成の詳細は後述する。
Spec DB12には、NW構成(物理、論理、および設備の属性情報)に係る情報が格納される。
Entity DB13には、NW構成(物理、論理および設備)に係る情報が格納される。
経路情報取得部14は、Spec DB12およびEntity DB13にそれぞれ格納される情報に基づいて、経路が収容される装置、心線、および設備(ビルおよびケーブル)の属性情報を出力する。
故障種別判定部15は、経路情報取得部14から出力された情報に基づいて、冗長経路の全部もしくは一部、または単一経路が収容される装置、心線、および設備(ビルおよびケーブル)の属性情報を出力する。
故障箇所集計部16は、故障種別判定部15から出力された情報に基づいて、上記装置、心線、および設備(ビルおよびケーブル)に係る脆弱度を示す情報を出力する。
次に、ネットワーク構成のオブジェクト化について説明する。ここでは、設備レイヤのオブジェクト化の方法について説明する。このオブジェクト化は、例えば日本国特開2020-065202号公報、国際公開第2020/080492号、およびPCT/JP2019/051316明細書にも記載される既知の技術により実現され得る。
図2は、本発明の一実施形態に係るネットワーク管理装置に適用されるネットワーク構成における設備レイヤのオブジェクト化の一例を表形式で示す図である。
図2に示されるように、設備レイヤの構成は、PS(Physical Sturcture)およびAS(Aggregate Section) Entityが適用されることにより、統一した形式で保持される。
図2に示されるように、設備レイヤにおけるEntity名は、PSおよびASに区分される。
図2に示されるように、PSは収容ビルまたはマンホール(manhole)などの設備を意味する。PSに係る各種の「属性:説明」は以下のとおりである。
(1つ目) status:PS Entityの状態を示す属性(正常:true, 故障:false)
(2つ目) pdList:PS Entityが持つPD Entityの配列
(3つ目) AsList:PS Entityが持つAS Entityの配列
(4つ目) Position:PS Entityの位置を示す2次元座標
図2に示されるように、AS(Aggregate Section)は、ケーブル、通信管路(communication line)、または、とう道(洞道)(cable tunnel/service tunnel)などを意味する。ASに係る各種の「属性:説明」は以下のとおりである。
(1つ目) status:AS Entityの状態を示す属性(正常:true, 故障:false)
(2つ目) plList:AS Entityが持つPL Entityの配列
(3つ目) position:ASの位置を示す2次元座標
設備レイヤのPSは上記のビルオブジェクトに対応し、設備レイヤのASは上記のケーブルオブジェクトに対応する。
次に、物理レイヤのオブジェクト化について説明する。
図3は、本発明の一実施形態に係るネットワーク管理装置に適用されるネットワーク構成における物理レイヤのオブジェクト化の一例を表形式で示す図である。
図3に示されるように、物理レイヤの構成には、PD(Physical Device), PP(Physical Port), PL(Physical Link)およびPC(Physical Connector) Entityが適用されることにより、統一した形式で保持される。
図3に示されるように、物理レイヤにおけるEntity名は、PD, PP, PLおよびPCに区分される。
図3に示されるように、PDは装置を意味する。PDに係る各種の「属性:説明」は以下のとおりである。
(1つ目) status:PDの状態を示す属性(正常動作:true, 異常動作:false)
(2つ目) ppList:PDが持つPPの配列
(3つ目) position:PDの位置を示す2次元座標
PPは装置が有する通信ポートを意味する。PPに係る各種の「属性:説明」は以下のとおりである。
(1つ目) status:PPの状態を示す属性(正常動作:true, 異常動作:false)
(2つ目) position:PDの位置を示す2次元座標
PLはケーブルの心線を意味する。PLに係る各種の「属性:説明」は以下のとおりである。
(1つ目) status:PLの状態を示す属性(正常動作:true, 異常動作:false)
(2つ目) pcList:PLが持つPCの配列
PCはケーブルの接続用コネクタ(connector)を意味する。PCに係る各種の「属性:説明」は以下のとおりである。
(1つ目) status:PCの状態を示す属性(正常動作:true, 異常動作:false)
(2つ目) ppList:PCが有するPPの配列
物理レイヤにおけるPDは上記の装置オブジェクトに対応し、物理レイヤにおけるPPは上記のポートオブジェクトに対応し、物理レイヤにおけるPLおよびPCは上記の媒体オブジェクトに対応する。
次に、論理レイヤのオブジェクト化について説明する。
図4および図5は、本発明の一実施形態に係るネットワーク管理装置に適用されるネットワーク構成における論理レイヤのオブジェクト化の一例を表形式で示す図である。
図4および図5に示されるように、論理レイヤの構成は、TPE(Termination Point Encapsulation), NFD(Network Fowarding Domain), TL(Topological Link), FRE(Forwarding Relationship Encapsulation)(LC(Link Connect), XC(Cross(X) Connect)およびNC(Network Connect)) Entityが適用されることにより、統一した形式で保持される。
図5に示されるように、FRE Entity は、LC(Link Connect), XC(Cross(X) Connect)およびNC(Network Connect)) Entityに区分される。
TLは装置間の接続性(Logical Deviceレイヤ内)を意味する。TLに係る各種の「属性:説明」は以下のとおりである。
(1つ目) EndPointList:TL Entityを構成するTPE Entity配列
(2つ目) status:TL Entityの状態を示す属性(正常動作:true, 異常動作:false)
NFDは装置内の転送可能範囲(Logical Deviceレイヤ内)を意味する。NFDに係る各種の「属性:説明」は以下のとおりである。
(1つ目) endPointList:NFD Entityを構成するTPE Entity配列
(2つ目) Status:NFD Entityの状態を示す属性(正常動作:true, 異常動作:false)
TPEは通信の終端点を意味する。TPEに係る各種の「属性:説明」は以下のとおりである。
(1つ目) tpeRefList:対応する下位レイヤのTPE Entityを持つTPE Entity配列(本実施形態では配列数は1)
(2つ目) ppRefList:TPE Entityに対応するPP Entity配列(本実施形態では配列数は1)
(3つ目) status:TPE Entityの状態を示す属性(正常動作:true, 異常動作:false)
(4つ目) layerName:レイヤ名
論理レイヤにおけるTLは上記の線オブジェクトに対応し、論理レイヤにおけるNFDは上記の線または面オブジェクトに対応し、論理レイヤにおけるTPEは上記の点オブジェクトに対応する。
FREのLCは装置間の接続性(通信レイヤ内)を意味する。LCに係る各種の「属性:説明」は以下のとおりである。
(1つ目) endPointList:LC Entityを構成するTPE Entity配列
(2つ目) status:LC Entityの状態を示す属性(正常動作:true, 異常動作:false)
(3つ目) layerName:レイヤ名
XCは装置内の接続性(通信レイヤ内)を意味する。XCに係る各種の「属性:説明」は以下のとおりである。
(1つ目) endPointList:XC Entityを構成するTPE Entity配列
(2つ目) status:XC Entityの状態を示す属性(正常動作:true, 異常動作:false)
(3つ目) layerName:レイヤ名
NCはLCおよびXCによって形成されるEnd-Endの接続性(通信レイヤ内)を意味する。XCに係る各種の「属性:説明」は以下のとおりである。
(1つ目) endPointList:LCおよびXCを構成するTPE Entity配列
(2つ目) status:NC Entityの状態を示す属性(正常動作:true, 異常動作:false)
(3つ目) userList:加入者名を保持する文字列配列、または加入者名を取得するIF(interface)のURL(Uniform Resource Locator)
(4つ目) layerName:レイヤ名
論理レイヤにおけるLCおよびXCは上記の線または面オブジェクトに対応する。また、論理レイヤにおけるNCは、論理レイヤ上の始点と終点との間の全ての点オブジェクトが格納される点オブジェクト配列を有する通信オブジェクトに対応する。
次に、設備Entityおよび物理Entityの適用事例について説明する。図6は、本発明の一実施形態に係るネットワーク管理装置に適用される設備Entityおよび物理Entityの適用事例を示す図である。
図6に示されるように、Physical Resourceは、物理レイヤと設備レイヤに区分される。
図6に示された例では、Physical Resourceの物理レイヤは、PD(NW装置)、PD(CTF(Cable termination Frame):光ファイバ(optical fiber)終端装置)、PL(心線)、PC(コネクタ)、およびPP(ポート)を有する。PD(NW装置)およびPD(CTF)は、PP(ポート)を備え、PL(心線)の両端にはPC(コネクタ)が取り付けられる。
PD(NW装置)側のPP(ポート)がPL(心線)の一端のPC(コネクタ)に接続され、PD(CTF)側のPP(ポート)がPL(心線)の他端のPC(コネクタ)に接続されることで、PD(NW装置)とPD(CTF)とが通信可能となる。PD(CTF)同士の接続についても同様である。
図6に示された例では、Physical Resourceの設備レイヤは、PS(局ビル)、PD(NW装置)、PD(CTF)、およびAggregate Section(ケーブル)を有する。
Aggregate Sectionは複数のPL(心線)を有するオブジェクトである。
PS(局ビル)内にはPD(NW装置)およびPD(CTF)が設けられる。これにより、PS(局ビル)間が通信可能となる。例えば、1つ目のPS(局ビル)内のPD(CTF)と、2つ目のPS(局ビル)内のPD(CTF)とが、Aggregate Section(ケーブル)を介してPS(局ビル)と通信可能となる。
次に、物理Entityおよび論理Entityの適用事例について説明する。図7は、本発明の一実施形態に係るネットワーク管理装置に適用される物理Entityおよび論理Entityの適用事例を示す図である。
図7に示された例では、Physical Resourceは物理レイヤを有し、Logical Resourceは、通信レイヤとLogical Deviceレイヤとを有する。Logical Deviceレイヤは、論理レイヤに対する下位レイヤでのオブジェクトに対応し、物理レイヤは、Logical Deviceレイヤに対する下位レイヤでのオブジェクトに対応する。図7に示された例では、物理レイヤでは、Physical DeviceのPP同士が、PLの一端および他端のPCと接続される。
対応する論理レイヤは、TPE, XCおよびLCを有し、Logical DeviceレイヤはTPE, NFDおよびTLを有する。図7では、あるレイヤでの点オブジェクトに対する下位レイヤにオブジェクトが矢印で示される。
図7に示された例では、物理レイヤでのPhysical Deviceは、論理レイヤのXCと、Logical DeviceレイヤのNFDとにそれぞれ対応する。
図7に示された例では、Physical DeviceでのPPは、論理レイヤでのTPEと、Logical DeviceレイヤでのTPEとにそれぞれ対応する。PLに取り付けられるPCも同様である。
図7に示された例では、物理レイヤでのPLは、論理レイヤでのLCとLogical DeviceレイヤでのTLとにそれぞれ対応する。また、図7に示された例では、論理レイヤでのXCおよびLCによって1つのNCが形成される。
次に、設備情報(Spec, Entity)の登録について説明する。図8は、本発明の一実施形態に係るネットワーク管理装置による設備情報の登録の手順の一例を示すシーケンス図である。
まず、オペレータが管理画面に沿って設備情報(Spec)の登録に係る操作を行なうと、この設備情報(Spec)がSpec DB12に登録され、登録の結果コードが管理画面に返されてオペレータ側の表示画面に登録結果が返却される。
次に、設備情報のSpec(物理レイヤ)について説明する。図9は、本発明の一実施形態に係るネットワーク管理装置により保持される設備情報のSpec(設備レイヤおよび物理レイヤ)の一例を表形式で示す図である。
物理レイヤにおいて、装置名又はケーブル種別のような固有な情報である属性は、Spec(Specification)クラス(特性を示す属性を定義する)がインスタンス化された情報としてSpec DB12に保持される。具体的には以下のSpecクラスが定義される。
これらのSpecは主にNW構成の表示で利用される。
設備レイヤにおける「Spec名:意味」は以下のとおりである。
・PS Spec (Physical Structure Specification):PS毎に固有な属性を定義
・AS Spec (Aggregate Section Specification):AS毎に固有な属性を定義
物理レイヤにおける「Spec名:意味」は以下のとおりである。
・PD Spec (Physical Device Specification):PD毎に固有な属性を定義
・PP Spec (Physical Port Specification):PP毎に固有な属性を定義
・PL Spec (Physical Link Specification):PL毎に固有な属性を定義
・PC Spec (Physical Connector Specification):PC毎に固有な属性を定義
次に、設備情報のSpec(論理レイヤ)について説明する。図10は、本発明の一実施形態に係るネットワーク管理装置により保持される設備情報のSpec(論理レイヤ)の一例を表形式で示す図である。
論理レイヤにおいて、レイヤの層毎に固有な属性(VLAN ID(Virtual LAN IDentifier)およびIPアドレス(Internet Protocol address), 波長番号等)は、それぞれのSpecクラスがインスタンス化された情報としてSpec DB12に保持される。具体的には以下のSpecクラスが定義される。
論理レイヤにおける「Spec名:意味」は以下のとおりである。
・TL Spec (Topological Link Specification):TL毎に固有な属性を定義
・NFD Spec (Network Forwarding Domain Specification):NFD毎に固有な属性を定義
・TPE Spec (Termination Point Encapsulation Specification):TPE毎に固有な属性を定義
・NC Spec (Network Connection Specification):NC毎に固有な属性を定義
・LC Spec (Link Connect Specification):LC毎に固有な属性を定義
・XC Spec (Cross(X) Connect Specification):XC毎に固有な属性を定義
次に、SpecクラスおよびEntityクラス(属性値が定義されるクラス)の利用方法について説明する。図11は、本発明の一実施形態に係るネットワーク管理装置によるSpec, Entityクラスの利用の一例を示す図である。
図11に示されるように、レイヤに共通する属性と、その値は、Entityクラスがインスタンス化された情報としてEntity DB13に保持される。
Specクラスでの1個のSpecificationクラスはn個のSpecCharacteristicクラス、およびn個のEntityクラスと対応付けられる。SpecCharacteristicクラスは後述のname, valueFrom, valueToおよびTypeを含む。ValueFromおよびvalueToは許容値(範囲)であって、Typeは型である。
Entityクラスは、「status: String」および「position(int, int)」を含む。1個のEntityクラスは、n個のCharacteristicValueクラス(Entityクラスの外部クラスであって、SpecCharacteristicクラスに規定された特性のうちいずれか1つが実在化された具体的な特性を格納するクラス)と対応付けられる。
CharacteristicValueクラスは、後述の属性名であるCharacteristicNameと属性値であるValueとを含む。
レイヤに固有な属性名は、SpecCharacteristicクラス(Specificationクラスの外部クラス)がインスタンス化された情報としてSpec DB12に保持される。
レイヤに固有な属性値は、CharacteristicValueクラスがインスタンス化された情報としてSpec DB12に保持される。なお、属性名はSpecCharacteristicクラスで定義される。
次に、Spec DBおよびEntity DBのスキーマについて説明する。図12は、本発明の一実施形態に係るネットワーク管理装置により規定される設備情報のSpecificicationテーブルのスキーマの一例を表形式で示す図である。
Spec DB12に保持されるSpecificicationテーブルのスキーマ(カラム(column)名:型)は以下の通りである(図11に示されるSpecificicationを参照)。
・Entity:外部キー(key)
・SpecCharacteristic:外部キー
図13は、本発明の一実施形態に係るネットワーク管理装置により規定される設備情報のSpecCharacteristicテーブルのスキーマの一例を表形式で示す図である。
Spec DB12に保持されるSpecCharacteristicテーブルのスキーマ(カラム名:型)は以下の通りである(図11に示されるSpecCharacteristicを参照)。
・Name:String
・ValueFrom:int
・ValueTo:int
・Type:String
図14は、本発明の一実施形態に係るネットワーク管理装置により規定される設備情報のEntityテーブルのスキーマの一例を表形式で示す図である。
Entity DB13に保持されるEntityテーブルのスキーマ(カラム名:型)はEntityの定義に従う。
図15は、本発明の一実施形態に係るネットワーク管理装置により規定される設備情報のCharacteristicValueテーブルのスキーマの一例を表形式で示す図である。
Entity DB13に保持されるCharacteristicValueテーブルのスキーマ(カラム名:型)は以下の通りである(図11に示されるCharacteristicValueを参照)。
・SpecCharacteristic(外部キー):-
・CharacteristicName:String
・value:String
次に、Specの登録方法について説明する。
(1) 図9および10に示された設備情報のSpecは、図11に示されたSpecificationおよびSpecCharacteristicの形式としてSpec DB12にテーブルとして作成される。
例えば図9に示されたPS Specは、図11に示されたSpecCharacteristicテーブルが外部キーにより複数のテーブルとして管理される。
このSpecCharacteristicテーブルは、name(特性の名前), valueFrom(特性が許容する具体値の上限), valueTo(特性が許容する具体値の下限)およびtype(特性の具体値の型)でなる4属性(図11参照)で構成される。
(2) 論理レイヤで固有な値がSpec DB12に格納されるために必要な属性は、SpecCharacteristicのname属性(図11参照)に設定される。
(3) このname属性が設定される型は、SpecCharacteristicのtype属性(図11参照)に設定される。
(4) 論理レイヤで固有な値がSpec DB12に格納されるために必要な属性に値が設定されるための前提条件が必要な場合は、この条件はSpecCharacteristicのvalueFrom, valueTo属性(図11参照)に設定される。
次に、Entityの登録方法について説明する。
(1) 図2乃至5に記載されたEntityの属性は、Entity DB13にテーブルとして作成される。例えばPD, PPおよびPS Entity(図2および3参照)であれば、状態および座標でなる2属性からなるスキーマによりテーブルが作成される。
(2) 論理レイヤに共通な値は、Entity DB13で対応するテーブルのレコード(record)に格納される。
(3) 論理レイヤで固有な値が格納されるために必要な属性では、対応するSpecのSpecCharacteristicのname属性に設定された属性名がCharacteristicValueのCharacteristicName属性に設定され、その値がCharacteristicValueのvalue属性に設定される(図11参照)。
次に、上記の経路情報取得部14による、冗長構成あるいは非冗長構成の経路情報の取得について、以下の(1)~(9)にて説明する。
(1) まず、上記のモデル(Spec, Entity)により、対象であるNW上の通信経路及びこれらが収容される装置および設備がオブジェクト化されていることが前提である。ここでは、設備レイヤはビルおよびケーブルであり、物理レイヤは、装置、ポートおよび媒体であり、論理レイヤは、点および線(面)である。
(2) (1)で示されるモデルにおいて、経路情報取得部14は、最上位である論理レイヤ上のNCオブジェクトを取得し、NCオブジェクト毎に以下の(3)~(9)の処理を行なう。
(3) 経路情報取得部14は、(2)で取得されたNCオブジェクトに対応するNC Specオブジェクトに経路の属性情報としての経路名(経路の識別情報)を設定する。
(4) 経路情報取得部14は、(2)で取得されたNCオブジェクトを構成するTPEオブジェクトのうち、下位レイヤのNCオブジェクトを参照するTPEオブジェクトを検索する。
(5) 経路情報取得部14は、(4)で検索されたTPEオブジェクトを含むXCオブジェクトが存在するか否かを確認する。
(6) 経路情報取得部14は、上記XCオブジェクトが存在する場合、(4)で検索されたTPEオブジェクト以外のTPEオブジェクトを取得する。
(7) 経路情報取得部14は、(6)で取得されたTPEオブジェクトの数が2つ以上である場合は、これらTPEオブジェクトを含む通信経路が冗長経路と判断し、該当のTPEを含むNCオブジェクトを取得するとともに、該当NCオブジェクトと(2)で取得されたNCオブジェクトのSpecに経路の属性情報としての冗長経路配列「経路名_1」、「経路名_2」、…、「経路名_n」を設定する。nは冗長経路数である。
(8) 経路情報取得部14は、(6)で取得されたTPEオブジェクトの数が1つである場合は、該当のTPEオブジェクトを含む通信経路が1経路のみ、いわゆる単一ルートであると判断し、該当のTPEを含むNCオブジェクトを取得する。
この取得とともに、経路情報取得部14は、該当のNCオブジェクトと(2)で取得されたNCオブジェクトのSpecに冗長経路配列「空」を設定する。
(9) 経路情報取得部14は、(7)および(8)で取得されたNCオブジェクトが参照する装置(PDオブジェクト)、心線(PLオブジェクト)、ビル(PSオブジェクト)、およびケーブル(ASオブジェクト)を経路情報として、例えば非特許文献2に開示される方法で取得するとともに、それぞれのSpecオブジェクトに経路名を設定し、さらに冗長経路配列を設定する。
モデル化で利用されるSpecとEntityはオブジェクト化されて利用されるが、本実施形態では、明記されない限り、オブジェクトはEntityのオブジェクトを意味する。
なお、オブジェクトがSpecのオブジェクトである場合は例えばPD Specのオブジェクトと明記される。
図16は、経路の属性情報の設定に係るスキーマを表形式で示す図である。
経路の属性情報は経路名および冗長経路配列である。
経路の複数の属性情報は物理、設備、および論理レイヤのSpecオブジェクトに保持され得る。
本実施形態では、NC, PD, PL, PSおよびAS Entityオブジェクトに対応するSpecCharacteristicオブジェクトで経路の属性情報が設定される。
図16に示される、経路の属性情報のスキーマでは、メンバ(member)およびオブジェクト種別が管理される。メンバは、name、valueFrom、valueTo、およびtypeである。オブジェクト種別は、経路名、冗長経路種別、および故障種別に対応する。
図17は、管理対象のネットワークの物理構成の一例を示す図である。
図17に示される、管理対象のネットワークの物理構成について、以下の(1)~(8)で説明する。
管理対象のネットワークの物理構成は、「装置A」~「装置I」、および「心線1」~「心線14」を含むモデルが示される。ここでは1つの装置に1つの心線が収容される例が示されるが、1つの装置に複数の心線が収容されてもよいし、論理レイヤでの構成で表現されても良い。
(1) 「装置A」は、「心線1」を介して「装置B」に接続され、「心線4」を介して「装置D」に接続される。
(2) 「装置B」は、「心線2」を介して「装置C」に接続され、「心線5」を介して「装置E」に接続される。
(3) 「装置C」は、「心線3」を介して「装置G」に接続され、「心線6」を介して「装置F」に接続される。
(4) 「装置D」は、「心線7」を介して「装置E」に接続され、「心線10」を介して「装置H」に接続される。
(5) 「装置E」は、「心線8」を介して「装置F」に接続され、「心線11」を介して「装置H」に接続される。
(6) 「装置F」は、「心線9」を介して「装置G」に接続され、「心線12」を介して「装置I」に接続される。
(7) 「装置G」は、「心線13」を介して「装置I」に接続される。
(8) 「装置H」は、「心線14」を介して「装置I」に接続される。
図17に示される物理構成において、「装置D」から「装置G」への経路を「経路1」とし、「装置H」から「装置I」への経路を「経路2」とし、「装置A」から「装置B」を介して「装置C」へ到達する経路を「単一経路」とする。
上記「経路1」は、(a)「装置D」から「装置A」、「装置B」、「装置E」および「装置F」を介して「装置G」へ到達する経路と、(b)「装置D」から「装置E」および「装置F」を介して「装置G」へ到達する経路とに区分される。
ここでは、前者(a)の経路は「冗長経路1-1」とし、後者(b)の経路は「冗長経路1-2」とする。
また、上記「経路2」は、(a)「装置H」から「装置E」、「装置B」、「装置C」、および「装置F」を介して「装置I」へ到達する経路と、(b)「装置H」から「装置E」、「装置F」および「装置G」を介して「装置I」へ到達する経路とに区分される。
ここでは、前者(a)の経路は「冗長経路2-1」とし、後者(b)の経路は「冗長経路2-2」とする。
図18は、管理対象のネットワークの設備構成の一例を示す図である。
図18に示される、管理対象のネットワークの設備構成について、以下の(1)~(3)で説明する。
(1) 管理対象のネットワークの物理構成は、「ビルA」~「ビルI」、および「ケーブル1」~「ケーブル14」を含む。
(2) 「ビルA」~「ビルI」は、上記「装置A」~「装置I」に1対1で対応する。
(3) 「ケーブル1」~「ケーブル14」は、上記「心線1」~「心線14」に1対1で対応する。
図19および図20は、経路の属性情報の一例を表形式で示す図である。
図19に示される例は、図17に示される「装置E」について設定される経路名、冗長経路配列、および故障種別である。これら経路名、冗長経路配列、および故障種別の設定の詳細については後述する。
図17に示される「装置E」について設定される「経路名:冗長経路:故障種別」は以下のとおりである。
(1) 冗長経路1:[1-1, 1-2]:両系故障
(2) 冗長経路2:[2-1, 2-2]:両系故障
また、図20に示される例は、図17に示される「心線8」および「心線9」について設定される経路名、冗長経路配列、および故障種別である。
図17に示される「心線8」および「心線9」について設定される「経路名:冗長経路:故障種別」は以下のとおりである。
(1) 冗長経路1:[1-1, 1-2]:両系故障
(2) 冗長経路2:[2-2, null]:片系故障
次に、上記の故障種別判定部15による、両系あるいは片系故障を引き起こす装置の特定について説明する。
故障種別判定部15は、PD, PL, PSおよびASオブジェクト上に収容される全ての経路について、以下の(1)~(3)の処理を行なう。
(1) 故障種別判定部15は、全ての冗長経路が冗長経路配列に設定される経路名を検索し、この経路名に対応する経路の故障種別を「両系故障」に設定する。この設定は、冗長経路に両系故障を引き起こす装置および心線の特定を意味する。
(2) 故障種別判定部15は、冗長経路配列が設定されていない経路名を検索し、この経路名に対応する経路の故障種別を「両系故障(単一)」に設定する。この設定は、単一経路に両系故障を引き起こす装置および心線の特定を意味する。
(3) 故障種別判定部15は、一部の冗長経路が冗長経路配列に設定される経路名を検索し、この経路名に対応する経路の故障種別を「片系故障」に設定する。この設定は、片系故障を引き起こす装置および心線の特定を意味する。
次に、上記の故障箇所集計部16による、複数経路を両系または片系故障させる箇所の集計について説明する。
故障箇所集計部16は、経路情報を持つPD, PL, PSおよびASオブジェクトについて、経路毎に両系脆弱度および片系脆弱度を算出する。両系脆弱度は、該オブジェクトが収容される、両系故障が発生した冗長経路の数または単一経路の数がカウントされた値であり、片系脆弱度は、該オブジェクトが収容される、片系故障が発生した経路の数がカウントされた値である。
次に、冗長経路の両系故障、片系故障、または単一経路の故障を引き起こす装置の特定の例について説明する。
図17に示された構成における、故障又は障害が発生したときに冗長経路の両系故障、片系故障、または単一経路の故障を引き起こす装置または心線は、以下の(1)~(5)のとおりである。
(1) 「経路1」および「経路2」を全断にする装置は、「装置E」および「装置F」である。
(2) 「経路1」を全断にする装置と心線は、「装置E」、「装置F」、「心線8」、および「心線9」である。
(3) 「経路2」を全断にする装置と心線は、「装置E」、「装置F」、および「心線11」である。
(4) 「経路1」および「経路2」を片系断にし、ただし単一経路を全断しない心線は、「心線5」である。
(5) 「経路1」および「経路2」を片系断にし、かつ単一経路を全断する装置は、「装置B」である。
次に、冗長経路の両系故障、片系故障、または単一経路の故障を引き起こす設備の特定の例について説明する。
図18に示された構成における、故障又は障害が発生したときに冗長経路の両系故障、片系故障、または単一経路の故障を引き起こす設備は、以下の(1)~(4)のとおりである。
(1) 「経路1」および「経路2」を同時に全断にする設備は、「ビルE」および「ビルF」である。
(2) 「経路1」または「経路2」を全断にする設備は、「ケーブル8」、「ケーブル9」および「ケーブル11」である。
(3) 「経路1」および「経路2」を片系断にし、かつ単一経路を全断にする設備は、「ビルB」である。
(4) 「経路1」および「経路2」を同時に片系断とする設備は、「ビルB」および「ケーブル5」である。
次に、復旧すべき装置および設備の決定、ここでは脆弱度の導入について説明する。
脆弱度は、通信断となる冗長経路の数である。
図18に示された構成における、故障又は障害が発生したときに冗長経路の両系故障、片系故障、または単一経路の故障を引き起こす設備に係る両系脆弱度または片系脆弱度は、以下の(1)~(4)のとおりである。
(1) 「経路1」および「経路2」を同時に全断にする設備に係る両系脆弱度は4である。
(2) 「経路1」または「経路2」を全断にする設備に係る両系脆弱度は2である。
(3) 「経路1」および「経路2」を片系断にし、単一経路を全断にする設備に係る両系脆弱度は1であり、片系脆弱度は2である。
(4) 「経路1」および「経路2」を同時に片系断とする設備に係る片系脆弱度は2である。
次に、冗長経路を含むネットワークにおけるIPレイヤのモデルの一例を説明する。図21は、IPレイヤのモデルの一例を示す図である。
図21に示されるIPレイヤでのTPE Entity(TPE_IP)に係る構成は、以下の(1)~(14)で示される。
(1) IPレイヤでの第1のFRE(XC)は、TPE_IP_1-1、TPE_IP_1-2、およびTPE_IP_8により構成される。
(2) 第2のFRE(XC)は、TPE_IP_1、TPE_IP_1S、およびTPE_IP_2により構成される。
(3) 第3のFRE(XC)は、TPE_IP_3、TPE_IP_1E、およびTPE_IP_4により構成される。
(4) 第4のFRE(XC)は、TPE_IP_5、TPE_IP_5S、およびTPE_IP_6により構成される。
(5) 第5のFRE(XC)は、TPE_IP_7、TPE_IP_5E、およびTPE_IP_8により構成される。
(6) TPE_IP_A, B, C, D, E, F, GおよびHはIPプロトコルの通信方式がOTNプロトコルに変わる変換点であり、仮想PPortに対応するTPE Entityである。TPE_IP_A, B, C, D, E, F, GおよびTPE_IP_Hの相互間の接続性はLCである。
(7) 第2のFRE(XC)に係るTPE_IP_1は、LCを経由して第1のFRE(XC)に係るTPE_IP_1-1に接続される。
(8) 第1のFRE(XC)に係るTPE_IP_8は、LCを経由してTPE_IP_9に接続される。この経路は「単一経路1(NC0)」に該当する。
(9) 第2のFRE(XC)に係るTPE_IP_1Sは、LCおよびXCを介して第3のFRE(XC)に係るTPE_IP_1Eに接続される。この経路は「経路1(NC1)」に該当する。
(10) 第2のFRE(XC)に係るTPE_IP_1は、TPE_IP_1-1、TPE_IP_1-2、TPE_IP_1-3、TPE_IP_A、TPE_IP_C、TPE_IP_1-4およびLC,XCを経由して第3のFRE(XC)に係るTPE_IP_3に接続される。この経路は「冗長経路1-1」に該当する。
(11) 第2のFRE(XC)に係るTPE_IP_2は、TPE_IP_2-1、TPE_IP_B、TPE_IP_D、TPE_IP_2-2、LC、およびXCを経由して第3のFRE(XC)に係るTPE_IP_4に接続される。この経路は「冗長経路1-2」に該当する。
(12) 第4のFRE(XC)に係るTPE_IP_5Sは、LCを経由して第5のFRE(XC)に係るTPE_IP_5Eに接続される。この経路は「経路2(NC2)」に該当する。
(13) 第4のFRE(XC)に係るTPE_IP_5は、TPE_IP_5-1、TPE_IP_E、TPE_IP_G、TPE_IP_5-2、LC、およびXCを経由して第5のFRE(XC)に係るTPE_IP_7に接続される。この経路は「冗長経路2-1」に該当する。
(14) 第4のFRE(XC)に係るTPE_IP_6は、TPE_IP_6-1、TPE_IP_F、TPE_IP_H、TPE_IP_6-2、LC、およびXCを経由して第5のFRE(XC)に係るTPE_IP_8に接続される。この経路は「冗長経路2-1」に該当する。
上記の各経路の関係などについて、以下の(1)~(7)により説明する。
(1) 「経路1」は、「冗長経路1-1」および「冗長経路1-2」で構成される。
(2) 「経路2」は、「冗長経路2-1」および「冗長経路2-2」で構成される。
(3) 「単一経路1」は、TPE_IP_8およびTPE_IP_9を経由するLCのみで構成される。
(4) 「冗長経路1-1」は、TPE_IP_1, 1-1, 1-2, 1-3, A, C, 1-4、およびTPE_IP_3を経由するLCおよびXCで構成される。
(5) 「冗長経路1-2」は、TPE_IP_2, 2-1, B, D, 2-2、およびTPE_IP_4を経由するLCおよびXCで構成される。
(6) 「冗長経路2-1」は、TPE_IP_5, 5-1, E, G, 5-2、およびTPE_IP_7を経由するLCおよびXCで構成される。
(7) 「冗長経路2-2」は、TPE_IP_6, 6-1, F, H, 6-2、およびTPE_IP_8を経由するLCおよびXCで構成される。
ここでは、Entityのインスタンスが図示されるが、Specのインスタンスが図示される場合は、各インスタンスに対応する符号に「_S」が付される。
次に、冗長経路を含むネットワークにおけるOTNレイヤのモデルの一例を説明する。図22は、OTNレイヤのモデルの一例を示す図である。
図22に示されるOTNレイヤでのTPE Entity(TPE_OTN)に係る構成は、以下の(1)~(18)で示される。
(1) OTNレイヤでの第1のFRE(XC)は、TPE_OTN_A、TPE_OTN_A1、TPE_OTN_A2、TPE_OTN_A3、およびTPE_OTN_A4により構成される。
(2) 第2のFRE(XC)は、TPE_OTN_BA、TPE_OTN_BA3、およびTPE_OTN_BA4により構成される。
(3) 第3のFRE(XC)は、TPE_OTN_BB、TPE_OTN_B1、およびTPE_OTN_B2により構成される。
(4) 第4のFRE(XC)は、TPE_OTN_C、TPE_OTN_C5、およびTPE_OTN_C6により構成される。
(5) 第5のFRE(XC)は、TPE_OTN_C1、TPE_OTN_C2、TPE_OTN_C3、およびTPE_OTN_C4により構成される。
(6) 第6のFRE(XC)は、TPE_OTN_D1、TPE_OTN_D2、TPE_OTN_D3、およびTPE_OTN_D4により構成される。
(7) 第7のFRE(XC)は、TPE_OTN_E、TPE_OTN_E1、およびTPE_OTN_E2により構成される。
(8) 第1のFRE(XC)に係るTPE_OTN_A1は、LC_OTN_AB1を介して第2のFRE(XC)に係るTPE_OTN_BA4に接続される。
(9) 第1のFRE(XC)に係るTPE_OTN_A2は、LC_OTN_AB2を介して第2のFRE(XC)に係るTPE_OTN_BA3に接続される。
(10) 第1のFRE(XC)に係るTPE_OTN_A3は、LC_OTN_AC1を介して第6のFRE(XC)に係るTPE_OTN_D1に接続される。
(11) 第1のFRE(XC)に係るTPE_OTN_A4は、LC_OTN_AC2を介して第6のFRE(XC)に係るTPE_OTN_D2に接続される。
(12) 第2のFRE(XC)に係るTPE_OTN_BAはXCを介して第3のFRE(XC)に係るTPE_OTN_BBに接続される。
(13) 第3のFRE(XC)に係るTPE_OTN_B1は、LC_OTN_BC1を介して第5のFRE(XC)に係るTPE_OTN_C1に接続される。
(14) 第3のFRE(XC)に係るTPE_OTN_B2は、LC_OTN_BC2を介して第5のFRE(XC)に係るTPE_OTN_C2に接続される。
(15) 第4のFRE(XC)に係るTPE_OTN_C5は、LC_OTN_CD1を介して第6のFRE(XC)に係るTPE_OTN_D3に接続される。
(16) 第4のFRE(XC)に係るTPE_OTN_C6は、LC_OTN_CD2を介して第6のFRE(XC)に係るTPE_OTN_D4に接続される。
(17) 第5のFRE(XC)に係るTPE_OTN_C3は、LC_OTN_CE1を介して第7のFRE(XC)に係るTPE_OTN_E1に接続される。
(18) 第5のFRE(XC)に係るTPE_OTN_C4は、LC_OTN_CE2を介して第7のFRE(XC)に係るTPE_OTN_E2に接続される。
上記の構成に係る経路について、以下の(1)および(2)により説明する。
(1) 図22に示されるOTNレイヤでの経路は、冗長構成の経路であるNC_OTN_1, 2およびNC_OTN_3で実現される。
(2) NC_OTN_1は、TPE_OTN_BBからTPE_OTN_Eを結ぶLC_OTN_BC1, BC2、及びLC_OTN_CE1, CE2により構成される。
同様に、NC_OTN_2は、TPE_OTN_BAからTPE_OTN_Cを結ぶLC_OTN_AB1, AB2, AC1, AC2, CD1、およびLC_OTN_CD2により構成される。
NC_OTN_3は、TPE_OTN_AからTPE_OTN_BAおよびBBを経由してTPE_OTN_Eを結ぶLC_OTN_AB1, AB2, BC1, BC2, CE1、およびLC_OTN_CE2により構成される。
次に、冗長経路を含むネットワークにおける物理レイヤのモデル化について説明する。図23および図24は、物理レイヤのモデルの一例を示す図である。詳しくは、図23は、物理レイヤのPD EntitiyおよびPL Entitiyに符号を付した図であり、図24は、物理レイヤのPP Entitiyに符号を付した図である。
図23および図24に示される物理レイヤでのPDおよびPPに係る構成は、以下の(1)~(11)で示される。
(1) 物理レイヤでのPD_R1Sは、PP_R1S、PP_R1S1、PP_R1S2、およびPP_R1S3を有する。
(2) PD_R2Sは、PP_R2S、PP_R2S1、PP_R2S2、およびPP_R2S3を有する。
(3) PD_R3Sは、PP_R1、PP_R2、およびPP_R3を有する。
(4) PD_OTN_Aは、PP_OTN_A、PP_OTN_A1、PP_OTN_A2、およびPP_OTN_A3を有する。
(5) PD_OTN_Bは、PP_OTN_BA、PP_OTN_BB、PP_OTN_B1、PP_OTN_B2、PP_OTN_B3、およびPP_OTN_B4を有する。
(6) PD_OTN_Cは、PP_OTN_C、PP_OTN_C1、PP_OTN_C2、PP_OTN_C3、およびPP_OTN_C4を有する。
(7) PD_OTN_Dは、PP_OTN_D、PP_OTN_D1、PP_OTN_D2、およびPP_OTN_D3を有する。
(8) PD_OTN_Eは、PP_OTN_E、PP_OTN_E1、PP_OTN_E2、PP_OTN_E3、およびPP_OTN_E4を有する。
(9) PD_R1Eは、PP_R1EおよびPP_R1E1を有する。
(10) PD_R2Eは、PP_R2E、PP_R2E1、PP_R2E2、およびPP_R2E3を有する。
(11) PD_R3Eは、PP_R4を有する。
図23および図24に示される物理レイヤでのPLに係る構成は、以下の(1)~(16)で示される。
(1) 物理レイヤでのPL_R1Rは、PP_R1とPP_R1S1との間に設けられる。
(2) PL_R2Sは、PP_R1S3とPP_R2S1との間に設けられる。
(3) PL_R2S1は、PP_R2S3とPP_R2E1との間に設けられる。
(4) PL_R2S2は、PP_R2S2とPP_OTN_B4との間に設けられる。
(5) PL_R2E1は、PP_R2E2とPP_OTN_C2との間に設けられる。
(6) PL_R1E1は、PP_OTN_E4とPP_R1E1との間に設けられる。
(7) PL_R2E2は、PP_R2E3とPP_OTN_E3との間に設けられる。
(8) PL_RSAは、PP_R2とPP_OTN_A1との間に設けられる。
(9) PL_R1SBは、PP_R1S2とPP_OTN_B1との間に設けられる。
(10) PL_OTN_ABは、PP_OTN_A2とPP_OTN_B3との間に設けられる。
(11) PL_OTN_ADは、PP_OTN_A3とPP_OTN_D1との間に設けられる。
(12) PL_OTN_BCは、PP_OTN_B2とPP_OTN_C1との間に設けられる。
(13) PL_OTN_CDは、PP_OTN_D3とPP_OTN_C4との間に設けられる。
(14) PL_OTN_DEは、PP_OTN_D2とPP_OTN_E2との間に設けられる。
(15) PL_OTN_CEは、PP_OTN_C3とPP_OTN_E1との間に設けられる。
(16) PL_R3SEは、PP_R3とPP_R4との間に設けられる。
次に、冗長経路を含むネットワークにおける設備レイヤのモデルについて説明する。図25は、設備レイヤのモデルの一例を示す図である。
図25に示されるPS_A~PS_Iは、「ビルA」~「ビルI」に1対1で対応する。また、図25に示されるAS_1~AS_15は、「ケーブル1」~「ケーブル15」に1対1で対応する。
図25に示される設備レイヤでのPSおよびASに係る構成は、以下の(1)~(9)で示される。
(1) 設備レイヤでのPS_Aは、AS_1を介してPS_Bに接続され、AS_4を介してPS_Dに接続される。
(2) PS_Bは、AS_2を介してPS_Cに接続され、AS_5を介してPS_Eに接続される。
(3) PS_Cは、AS_3を介してPS_Gに接続され、AS_6を介してPS_Fに接続される。
(4) PS_Dは、AS_7を介してPS_Eに接続され、AS_10を介してPS_Hに接続される。
(5) PS_Eは、AS_8を介してPS_Fに接続され、AS_14を介してPS_Hに接続される。
(6) PS_Fは、AS_9を介してPS_Gに接続され、AS_15を介してPS_Iに接続される。
(7) PS_Gは、AS_13を介してPS_Kに接続される。
(8) PS_Hは、AS_11を介してPS_Iに接続される。
(9) PS_Iは、AS_12を介してPS_Gに接続される。
次に、上記ネットワークにおけるIPレイヤとOTNレイヤとの間の接続関係(冗長経路1-1, 1-2, 2-1, 2-2および単一経路1)について説明する。
図26は、IPレイヤとOTNレイヤとの間の対応関係の一例を示す図である。
IPレイヤにおけるTPE EntityとOTNレイヤにおけるTPE Entityとの対応関係は、以下の(1)~(5)で示される。
(1) IPレイヤでのTPE_IP_Aは、OTNレイヤでのTPE_OTN_Aに対応する。
(2) TPE_IP_BおよびTPE_IP_FはTPE_OTN_BBに対応する。
(3) TPE_IP_EはTPE_OTN_BAに対応する。
(4) TPE_IP_GはTPE_OTN_Cに対応する。
(5) TPE_IP_C, DおよびTPE_IP_HはTPE_OTN_Eに対応する。
上記IPレイヤにおける通信経路とOTNレイヤにおける通信経路との関係は、以下の(1)~(5)で示される。
(1) IPレイヤにおける「冗長経路1-1」は、TPE_IP_1からTPE_IP_3までの通信経路において、TPE_IP_AからTPE_IP_Cまでの通信にOTNレイヤの経路としてNC_OTN_3を利用する。
(2) IPレイヤにおける「冗長経路1-2」はTPE_IP_2からTPE_IP_4までの通信経路において、TPE_IP_BからTPE_IP_Dまでの通信にOTNレイヤの経路としてNC_OTN_1を利用する。
(3) IPレイヤにおける「冗長経路2-1」はTPE_IP_5からTPE_IP_7までの通信経路において、TPE_IP_EからTPE_IP_Gまでの通信にOTNレイヤの経路としてNC_OTN_2を利用する。
(4) IPレイヤにおける「冗長経路2-2」はTPE_IP_6からTPE_IP_8までの通信経路において、TPE_IP_FからTPE_IP_Hまでの通信にOTNレイヤの経路としてNC_OTN_1を利用する。
(5) 「単一経路1」はOTNを利用しない通信経路である。
次に、上記ネットワークにおける論理レイヤと物理レイヤとの関連性(冗長経路1-2のレイヤ間接続関係)について説明する。
図27は、論理レイヤと物理レイヤとの間の対応関係の一例を示す図である。
論理レイヤにおけるTPE Entityと装置レイヤにおけるPP Entityとの対応関係は、以下の(1)~(9)で示される。
(1) IPレイヤにおけるTPE_IP_2は、装置レイヤにおけるPP_R1S2に対応する。
(2) IPレイヤにおけるTPE_IP_8は、装置レイヤにおけるPP_R3に対応する。
(3) IPレイヤにおけるTPE_IP_2_1は、装置レイヤにおけるPP_OTN_B1に対応する。
(4) IPレイヤにおけるTPE_IP_9は、装置レイヤにおけるPP_R4に対応する。
(5) IPレイヤにおけるTPE_IP_2_2は、装置レイヤにおけるPP_E4に対応する。
(6) IPレイヤにおけるTPE_IP_4は、装置レイヤにおけるPP_R1E1に対応する。
(7) OTNレイヤにおけるTPE_OTN_BAは、装置レイヤにおけるPD_OTN_B上の仮想PPortであるPP_OTN_B0に対応する。
(8) OTNレイヤにおけるTPE_OTN_BBは、装置レイヤにおけるPD_OTN_B上の仮想PPortであるPP_OTN_B1に対応する。
(9) OTNレイヤにおけるTPE_OTN_Eは、装置レイヤにおけるPD_OTN_E上の仮想PPortであるPP_OTN_E0に対応する。
次に、上記ネットワークにおける装置(物理レイヤ)と設備(設備レイヤ)の関連性について説明する。
図28は、装置(物理レイヤ)と設備(設備レイヤ)との間の対応関係の一例を示す図である。
装置(物理レイヤ)におけるPD, PL Entityと設備(設備レイヤ)におけるPS, AS Entityとの対応関係は、以下の(1)~(3)で示される。
(1) 装置(物理レイヤ)におけるPD_R3S, PD_OTN_A, PD_OTN_D, PD_R1S, PD_OTN_B, PD_OTN_C, PD_OTN_E, PD_R2S, PD_R2EおよびPD_R1Eは、設備(設備レイヤ)におけるPS_A,B,C,D,E,F,G,H,IおよびPS_Kに1対1で対応する。
(2) 装置(物理レイヤ)におけるPL_RSA, PL_OTN_AD, PL_OTN_DE, PL_R1R, PL_OTN_AB, PL_OTN_CD, PL_R1SB, PL_OTN_BC, PL_OTN_CE, PL_R2S, PL_R2S1, PL_R2S2, PL_R1E1, PL_R2S2およびPL_R2E1は、設備(設備レイヤ)におけるAS_1~15に1対1で対応する。
(3) 例えば、OTN装置B(PD_OTN_B)はビルE(PS_E)に収容され、OTN装置C, E間の心線(PL_OTN_CE)は「ケーブル9」(AS_9)に収容される。
次に、経路情報取得部14による、経路が利用する装置の特定手順について説明する。
図29は、「冗長経路1-1」が利用する物理Entityの特定について説明する図である。ここでは、上記「冗長経路1-1」が利用する物理Entityの特定について、以下の(1)~(5)に示す。
(1) 経路情報取得部14は、IPレイヤのTPEオブジェクトとの間で接続関係を持つPPオブジェクトを検索することで、「冗長経路1-1」に係るIP装置に対応するPDオブジェクトを特定する。
図29に示された例では、PP_R1S1, PP_R1, PP_R2およびPP_R1E1が検索されることで、PD_R1S, PD_R3SおよびPD_R1Eが特定される。
(2) 経路情報取得部14は、(1)で検索したPPオブジェクトとの間で接続関係を持つPLオブジェクトを取得する。図29に示された例では、PL_R1R, PL_RSAおよびPL_R1E1が取得される。
(3) 経路情報取得部14は、IPレイヤのTPEオブジェクトとの間で接続関係を持つ、OTNレイヤのTPEオブジェクトを取得する。図29に示された例では、TPE_OTN_BとTPE_OTN_Eが取得される。
(4) 経路情報取得部14は、(3)で取得したTPEオブジェクトとの間で接続関係を持つPPオブジェクトを取得する。
図29に示された例では、PP_OTN_A, PP_OTN_A1, PP_OTN_A2, PP_OTN_B3, PP_OTN_BB, PP_OTN_B2, PP_OTN_C1, PP_OTN_C, PP_OTN_C3, PP_OTN_E1, PP_OTN_EおよびPP_OTN_E4が取得される。
(5) 経路情報取得部14は、(4)で取得したPPオブジェクトを持つPD, PLオブジェクトを取得する。図29に示された例では、PD_OTN_A, PD_OTN_B, PD_OTN_CおよびPD_OTN_Eが取得される。
そして、上記(1)~(5)による、「冗長経路1-1」が利用する物理Entityの特定結果は、以下に示される。
(「冗長経路1-1」が利用する物理Entityの特定結果)
PD:[PD_R1S, PD_R3S, PD_OTN_A, PD_OTN_B, PD_OTN_C, PD_OTN_E, PD_R1E]
PL:[PL_R1R, PL_RSA, PL_OTN_AB, PL_OTN_BC, PL_OTN_CE, PL_R1E1]
図30は、「冗長経路1-2」が利用する物理Entityの特定について説明する図である。
ここでは、上記「冗長経路1-2」が利用する物理Entityの特定について、以下の(1)~(5)に示す。
(1) 経路情報取得部14は、「冗長経路1-2」に係る、IPレイヤのTPEオブジェクトと接続関係を持つPPオブジェクトを検索することで、「冗長経路1-2」に係るIP装置に対応するPDオブジェクトを特定する。
図30に示された例では、PP_R1S2およびPP_R1E1が検索されることで、PD_R1SおよびPD_R1Eが特定される。
(2) 経路情報取得部14は、(1)で検索されたPPオブジェクトとの間で接続関係を持つPLオブジェクトを取得する。図30に示された例では、PL_R1SBおよびPL_R1E1が取得される。
(3) 経路情報取得部14は、「冗長経路1-2」に係る、IPレイヤのTPEオブジェクトとの間で接続関係を持つOTNレイヤのTPEオブジェクトを取得する。図30に示された例では、TPE_OTN_BBとTPE_OTN_Eが取得される。
(4) 経路情報取得部14は、(3)で取得されたTPEオブジェクトと接続関係を持つPPオブジェクトを取得する。図30に示された例では、PP_OTN_BB, PP_OTN_B2, PP_OTN_C1, PP_OTN_C, PP_OTN_C3, PP_OTN_E1, PP_OTN_EおよびPP_OTN_E4が取得される。
(5) 経路情報取得部14は、(4)で取得されたPPオブジェクトを持つPD,PLオブジェクトを取得する。図30に示された例では、PD_OTN_B, PD_OTN_CおよびPD_OTN_Eが取得される。
そして、上記(1)~(5)による、「冗長経路1-2」が利用する物理Entityの特定結果は、以下に示される。
(冗長経路1-2が利用する物理Entity)
PD:[PD_R1S, PD_OTN_B, PD_OTN_C, PD_OTN_E, PD_R1E]
PL:[PL_R1SB, PL_OTN_BC, PL_OTN_CE, PL_R1E1]
図31は、「冗長経路2-1」が利用する物理Entityの特定について説明する図である。上記「冗長経路1-1」における特定と同様の特定が行なわれることによる、「冗長経路2-1」が利用する物理Entityの特定結果は、以下に示される。
(冗長経路2-1が利用する物理Entity)
PD:[PD_R2S, PD_OTN_B, PD_OTN_A, PD_OTN_D, PD_OTN_C, PD_R2E]
PL:[PL_R2S2, PL_OTN_AB, PL_OTN_AD, PL_OTN_CD, PL_R2E1]
図32は、「冗長経路2-2」が利用する物理Entityの特定について説明する図である。上記「冗長経路1-1」における特定と同様の特定が行なわれることによる、「冗長経路2-2」が利用する物理Entityの特定結果は、以下に示される。
(冗長経路2-2が利用する物理Entity)
PD:[PD_R2S, PD_OTN_B, PD_OTN_C, PD_OTN_E, PD_R2E]
PL:[PL_R2S2, PL_OTN_BC, PL_OTN_CE, PL_R2E2]
図33は、「単一経路1」が利用する物理Entityの特定について説明する図である。ここでは、上記「単一経路1」が利用する物理Entityの特定について、以下の(1)~(2)に示す。
(1) 経路情報取得部14は、「単一経路1」に係る、IPレイヤのTPEオブジェクトとの間で接続関係を持つPPオブジェクトを検索することで、「単一経路1」に係るIP装置に対応するPDオブジェクトを特定する。図33に示された例では、PP_R3およびPP_R4が検索されることで、PD_R3SおよびPD_R3Eが特定される。
(2) 経路情報取得部14は、(1)で取得されたPPオブジェクトとの間で接続関係を持つPLオブジェクトを取得する。図33に示された例では、PL_R3SEが特定される。
そして、上記(1)~(2)による、「単一経路1」が利用する物理Entityの特定結果は、以下に示される。
(単一経路1が利用する物理Entity)
PD:[PD_R3S, PD_R3E]
PL:[PL_R3SE]
次に、経路が利用する装置、心線、および設備の特定について説明する。
上記の各経路が利用する物理Entityとして特定された装置と心線が収容される設備とに対応するPS,ASオブジェクトは、上記の物理レイヤと設備レイヤの接続関係に基づいて特定される。以下に、各経路での、経路が利用する装置、心線、および設備に対応するオブジェクトを示す。
(冗長経路1-1が利用する装置、心線、および設備)
PD:[PD_R1S, PD_R3S, PD_OTN_A, PD_OTN_B, PD_OTN_C, PD_OTN_E, PD_R1E]
PL:[PL_R1R, PL_RSA, PL_OTN_AB, PL_OTN_BC, PL_OTN_CE, PL_R1E1]
PS:[PS_D, PS_A, PS_B, PS_E, PS_F, PS_G, PS_K]
AS:[AS_4, AS_1, AS_5, AS_8, AS_9, AS_13]
(冗長経路1-2が利用する装置、心線、および設備)
PD:[PD_R1S, PD_OTN_B, PD_OTN_C, PD_OTN_E, PD_R1E]
PL:[PL_R1SB, PL_OTN_BC, PL_OTN_CE, PL_R1E1]
PS:[PS_D, PS_E, PS_F, PS_G, PS_K]
AS:[AS_7, AS_8, AS_9, AS_13]
(冗長経路2-1が利用する装置、心線、および設備)
PD:[PD_R2S, PD_OTN_B, PD_OTN_A, PD_OTN_D, PD_OTN_C, PD_R2E]
PL:[PL_R2S2, PL_OTN_AB, PL_OTN_AD, PL_OTN_CD, PL_R2E1]
PS:[PS_H, PS_E, PS_B, PS_C, PS_F, PS_I]
AS:[AS_14, AS_5, AS_2, AS_6, AS_15]
(冗長経路2-2が利用する装置、心線および設備)
PD:[PD_R2S, PD_OTN_B, PD_OTN_C, PD_OTN_E, PD_R2E]
PL:[PL_R2S2, PL_OTN_BC, PL_OTN_CE, PL_R2E2]
PS:[PS_H, PS_E, PS_F, PS_G, PS_I]
AS:[AS_14, AS_8, AS_9, AS_12]
(単一経路が利用する装置、心線および設備)
PD:[PD_R3S, PD_R3E], PL:[PL_R3SE]
PS:[PS_A, PS_C], AS:[AS_1, AS_2]
次に、故障種別判定部15による、両系および片系故障設備の特定について説明する。
図34および図35は、経路情報のスキーマの一例を表形式で示す図である。
経路情報はNCのSpecで管理される。
NC Entityは、経路上の始点であるTPEと終点であTPEとの間を接続するXCおよびLCより構成される。
NC Specでは、経路情報(object型)が保持される。
経路情報は、経路名称と、冗長経路名称を保持する冗長経路配列と、故障種別とで構成される。
NCのSpecでの「メンバ:型」は以下の通りである。
(1) 「経路名:Text」
(2) 「冗長経路配列:Text配列」
(3) 「故障種別:Text」
また、NC Entityでの「メンバ:型」は以下の通りである。
(1) 「endPointList:object配列」
(2) 「layerName:Text」
次に、物理情報および設備情報について説明する。
図36および図37は、物理情報のスキーマの一例を表形式で示す図である。
図38および図39は、設備情報のスキーマの一例を表形式で示す図である。
物理情報はPDおよびPLのEntityとSpecとで管理される。
物理情報に係るEntityの定義は図3に示された定義に従う。
設備情報はPSおよびASのEntityとSpecとで管理される。
設備情報に係るEntityの定義は図2に示された定義に従う。
PD Specでの「メンバ:型」は以下の通りである。
(1) 「経路名:Text」
(2) 「冗長経路配列:Text配列」
(3) 「故障種別:Text」
PL Specでの「メンバ:型」は以下の通りである。
(1) 「経路名:Text」
(2) 「冗長経路配列:Text配列」
(3) 「故障種別:Text」
PS Specでの「メンバ:型」は以下の通りである。
(1) 「経路名:Text」
(2) 「冗長経路配列:Text配列」
(3) 「故障種別:Text」
AS Specでの「メンバ:型」は以下の通りである。
(1) 「経路名:Text」
(2) 「冗長経路配列:Text配列」
(3) 「故障種別:Text」
次に、装置に収容される経路の特定について説明する。
装置に収容される経路は、上記で説明した、経路に利用される装置の情報から以下のように特定される。
ただし、経路の始点または終点である装置は対象外である。
(冗長経路1-1が利用する装置)
PD:[PD_R1S, PD_R3S, PD_OTN_A, PD_OTN_B, PD_OTN_C, PD_OTN_E, PD_R1E]
(冗長経路1-2が利用する装置)
PD:[PD_R1S, PD_OTN_B, PD_OTN_C, PD_OTN_E, PD_R1E]
(冗長経路2-1が利用する装置)
PD:[PD_R2S, PD_OTN_B, PD_OTN_A, PD_OTN_D, PD_OTN_C, PD_R2E]
(冗長経路2-2が利用する装置)
PD:[PD_R2S, PD_OTN_B, PD_OTN_C, PD_OTN_E, PD_R2E]
(単一経路が利用する装置)
PD:[PD_R3S, PD_R3E]
図40は、装置に収容される経路に係る情報を表形式で示す図である。
この図40では、対象の装置(Entity名)、当該装置に収容される経路名、および冗長経路配列が示される。
図40に示される例では、対象の装置(Entity名)が「PD_OTN_E」であるとき、この装置に収容される経路は「経路1」の「冗長経路1-1」および「冗長経路1-2」、ならびに「経路2」の「冗長経路2-2」であることが示される。
次に、故障時に両系あるいは片系故障を発生させる装置の特定について説明する。
装置に収容される経路毎で、この装置が故障した時に当該経路に両系故障あるいは片系故障が発生するか否かが判別される。
図41は、装置が故障したときに発生する故障種別に係る情報を表形式で示す図である。
図41に示された例では、表での各行において、冗長経路配列の数が1つである場合には、該当の行の故障種別は片系故障であり、冗長経路配列の数が複数である場合には、該当の行の故障種別は冗長経路の両系故障であり、経路名が単一経路である場合には、該当の行の故障種別は両系故障(単一)である。
図41に示される例では、例えば、対象の装置(Entity名)が「PD_OTN_E」であるとき、この装置に収容される経路は「経路1」の「冗長経路1-1」および「冗長経路1-2」、ならびに「経路2」の「冗長経路2-2」である。
この図41では、該当の「PD_OTN_E」に係る装置が故障したときは、「経路1」に両系故障が発生し、かつ「経路2」に片系故障が発生することが示される。
次に、心線が収容される経路の特定について説明する。
心線が収容される経路は、上記で説明した、経路に利用される心線から特定される。
(冗長経路1-1が利用する心線)
PL:[PL_R1R, PL_RSA, PL_OTN_AB, PL_OTN_BC, PL_OTN_CE, PL_R1E1]
(冗長経路1-2が利用する心線)
PL:[PL_R1SB, PL_OTN_BC, PL_OTN_CE, PL_R1E1]
(冗長経路2-1が利用する心線)
PL:[PL_R2S2, PL_OTN_AB, PL_OTN_AD, PL_OTN_CD, PL_R2E1]
(冗長経路2-2が利用する心線)
PL:[PL_R2S2, PL_OTN_BC, PL_OTN_CE, PL_R2E2]
(単一経路が利用する心線)
PL:[PL_R3SE]
図42は、心線に収容される経路に係る情報を表形式で示す図である。
図42では、対象の心線(Entity名)、当該心線に収容される経路の経路名、および冗長経路配列が示される。
図42に示される例では、対象の心線(Entity名)が「PL_OTN_CE」であるとき、この心線が収容される経路は「経路1」の「冗長経路1-1」および「冗長経路1-2」、ならびに「経路2」の「冗長経路2-2」であることが示される。
次に、障害発生時に両系あるいは片系故障を発生させる心線の特定について説明する。
経路毎に、心線に障害が発生した時に、当該経路に両系故障あるいは片系故障が発生するかが判別される。
図43は、心線に障害が発生したときに発生する故障種別に係る情報を表形式で示す図である。
図43に示された例では、表での各行において、冗長経路配列の数が1つである場合には、該当の行の故障種別は片系故障であり、冗長経路配列の数が複数である場合には、該当の行の故障種別は冗長経路の両系故障であり、経路名が単一経路である場合には、該当の行の故障種別は両系故障(単一)である。
図43に示される例では、例えば、対象の心線(Entity名)が「PL_OTN_CE」であるとき、この心線に収容される経路は「経路1」の「冗長経路1-1」および「冗長経路1-2」、ならびに「経路2」の「冗長経路2-2」である。
この図43では、該当の「PL_OTN_CE」に係る心線に障害が発生したときは、「経路1」に両系故障が発生し、かつ「経路2」に片系故障が発生することが示される。
次に、設備(ビル)に収容される経路の特定について説明する。
設備(ビル)に収容される経路は、上記で説明した、経路が利用する装置が収容される設備(ビル)から特定される。
ただし、経路の始点または終点である装置が収容される設備(ビル)は対象外である。
(冗長経路1-1が利用する設備(ビル))
PS:[PS_D, PS_A, PS_B, PS_E, PS_F, PS_G, PS_K]
(冗長経路1-2が利用する設備(ビル))
PS:[PS_D, PS_E, PS_F, PS_G, PS_K]
(冗長経路2-1が利用する設備(ビル))
PS:[PS_H, PS_E, PS_B, PS_C, PS_F, PS_I]
(冗長経路2-2が利用する設備(ビル))
PS:[PS_H, PS_E, PS_F, PS_G, PS_I]
(単一経路が利用する設備(ビル))
PS:[PS_A, PS_C], AS:[AS_1]
図44は、設備(ビル)に収容される経路に係る情報を表形式で示す図である。
図44では、対象の設備(ビル)(Entity名)、当該設備(ビル)に収容される経路の経路名、冗長経路配列が示される。
図44に示される例では、対象の設備(ビル)(Entity名)が「PS_G」であるとき、この設備(ビル)に収容される経路は「経路1」の「冗長経路1-1」および「冗長経路1-2」、ならびに「経路2」の「冗長経路2-2」であることが示される。
次に、障害発生時に両系あるいは片系故障を発生させる設備(ビル)の特定について説明する。
設備(ビル)に収容される経路毎で、設備(ビル)に障害が発生した時に、当該経路に両系故障あるいは片系故障が発生するかが判別される。
図45は、設備(ビル)に障害が発生したときに発生する故障種別に係る情報を表形式で示す図である。
図45に示された例では、表での各行において、冗長経路配列の数が1つである場合には、該当の行の故障種別は片系故障であり、冗長経路配列の数が複数である場合には、該当の行の故障種別は冗長経路の両系故障であり、経路名が単一経路である場合には、該当の行の故障種別は両系故障(単一)である。
図45に示される例では、例えば、対象の設備(ビル)(Entity名)が「PS_G」であるとき、この設備(ビル)に収容される経路は「経路1」の「冗長経路1-1」および「冗長経路1-2」、ならびに「経路2」の「冗長経路2-2」である。
この図45では、該当の「PS_G」に係る設備(ビル)に障害が発生したときは、「経路1」に両系故障が発生し、かつ「経路2」に片系故障が発生することが示される。
次に、設備(ケーブル)に収容される経路の特定について説明する。
設備(ケーブル)に収容される経路は、上記で説明した、経路が利用する心線が収容される設備(ケーブル)から特定される。
(冗長経路1-1が利用する設備(ケーブル))
AS:[AS_4, AS_1, AS_5, AS_8, AS_9, AS_13]
(冗長経路1-2が利用する設備(ケーブル))
AS:[AS_7, AS_8, AS_9, AS_13]
(冗長経路2-1が利用する設備(ケーブル))
AS:[AS_14, AS_5, AS_2, AS_6, AS_15]
(冗長経路2-2が利用する設備(ケーブル))
AS:[AS_14, AS_8, AS_9, AS_12]
単一経路が利用する設備(ケーブル))
AS:[AS_1, AS_2]
図46は、設備(ケーブル)に収容される経路に係る情報を表形式で示す図である。
図46では、対象の設備(ケーブル)(Entity名)、当該設備(ケーブル)に収容される経路の経路名、および冗長経路配列が示される。
図46に示される例では、対象の設備(ケーブル)(Entity名)が「AS_8」であるとき、この設備(ケーブル)に収容される経路は「経路1」の「冗長経路1-1」、および「冗長経路1-2」、ならびに「経路2」の「冗長経路2-2」であることが示される。
次に、障害発生時に両系あるいは片系故障を引き起こす設備(ケーブル)の特定について説明する。
経路毎に、設備(ケーブル)に障害が発生した時に両系故障あるいは片系故障が発生するかが判別される。
図47は、設備(ケーブル)に障害が発生したときに発生する故障種別に係る情報を表形式で示す図である。
図47に示された例では、表での各行において、冗長経路配列の数が1つである場合には、該当の行の故障種別は片系故障であり、冗長経路配列の数が複数である場合には、該当の行の故障種別は冗長経路の両系故障であり、経路名が単一経路である場合には、該当の行の故障種別は両系故障(単一)である。
図47に示される例では、例えば、対象の設備(ケーブル)(Entity名)が「AS_8」であるとき、この設備(ケーブル)に収容される経路は「経路1」の「冗長経路1-1」および「冗長経路1-2」、ならびに「経路2」の「冗長経路2-2」である。
この図47では、該当の「AS_8」に係る設備(ケーブル)に障害が発生したときは、「経路1」に両系故障が発生し、かつ「経路2」に片系故障が発生することが示される。
次に、脆弱度の計算について説明する。
まず、物理レイヤにおいて、複数の経路を両系あるいは片系故障させる箇所の集計について説明する。
故障箇所集計部16は、オブジェクト毎に、故障種別に冗長経路に係る両系故障が含まれる場合は、この故障に係る通信経路数が両系脆弱度としてカウントし、故障種別に片系故障が含まれる場合は、この故障に係る通信経路数を片系脆弱度としてカウントする。また、故障箇所集計部16は、オブジェクト毎に、故障種別に両系故障(単一)が含まれる場合は、この故障に係る経路数ごとに両系脆弱度を加算する。この両系故障(単一)の場合は、この故障に係る経路数ごとに両系脆弱度「1」が加算される。
図48は、装置に係る両系脆弱度および片系脆弱度の一例を表形式で示す図である。
図48に示された例では、表での1つの装置に係る行において、この装置に係る故障種別に冗長経路の両系故障(両系故障(単一)以外)が含まれる場合には、「2」が該当の装置に係る両系脆弱度にカウントされ、上記装置に係る故障種別に両系故障(単一)が含まれる場合には、「1」が該当の装置に係る両系脆弱度にカウントされ、上記装置に係る故障種別に片系故障が含まれる場合には、「1」が該当の装置に係る片系脆弱度にカウントされる。
図48に示される例では、例えば、対象の装置(Entity名)が「PD_OTN_E」であるとき、この装置に収容される経路は「経路1」の「冗長経路1-1」および「冗長経路1-2」、ならびに「経路2」の「冗長経路2-2」であり、この「PD_OTN_E」に係る装置が故障したときは、「経路1」に両系故障が発生し、かつ「経路2」に片系故障が発生することが示される。
この図48では、該当の装置において、両系故障に係る経路数(経路名の数)の合計は1つであり、片系故障に係る経路数(経路名の数)の合計は1つであるので、上記「PD_OTN_E」に係る両系脆弱度は2であり、上記「PD_OTN_E」に係る片系脆弱度は1であることが示される。
図49は、心線に係る両系脆弱度および片系脆弱度の一例を表形式で示す図である。
図49に示された例では、表での1つの心線に係る行において、この心線に係る故障種別に冗長経路の両系故障(両系故障(単一)以外)が含まれる場合には、「2」が該当の心線に係る両系脆弱度にカウントされ、上記心線に係る故障種別に両系故障(単一)が含まれる場合には、「1」が該当の心線に係る両系脆弱度にカウントされ、上記心線に係る故障種別に片系故障が含まれる場合には、「1」が該当の心線に係る片系脆弱度にカウントされる。
図49に示される例では、例えば、対象の心線(Entity名)が「PL_OTN_CE」であるとき、この心線に収容される経路は「経路1」の「冗長経路1-1」および「冗長経路1-2」、ならびに「経路2」の「冗長経路2-2」であり、この「PL_OTN_CE」に係る心線に障害が発生したときは、「経路1」に両系故障が発生し、かつ「経路2」に片系故障が発生することが示される。
この図49では、該当の心線において、両系故障に係る経路数(経路名の数)の合計は2つであり、片系故障に係る経路数(経路名の数)の合計は1つであるので、上記「PL_OTN_CE」に係る両系脆弱度は2であり、上記「PL_OTN_CE」に係る片系脆弱度は1であることが示される。
次に、設備レイヤにおいて、複数経路を両系あるいは片系故障させる箇所の集計について説明する。
故障箇所集計部16は、設備レイヤのオブジェクト毎に、故障種別に冗長経路の両系故障が含まれる場合は、この故障に係る通信経路数を両系脆弱度としてカウントし、故障種別に片系故障が含まれる場合は、この故障に係る通信経路数を片系脆弱度としてカウントする。また、故障箇所集計部16は、オブジェクト毎に、故障種別に両系故障(単一)が含まれる場合は、この故障に係る経路数を両系脆弱度として加算する。
図50は、設備(ビル)に係る両系脆弱度および片系脆弱度の一例を表形式で示す図である。
図50に示された例では、表での1つの設備(ビル)に係る行において、この設備(ビル)に係る故障種別に冗長経路の両系故障(両系故障(単一)以外)が含まれる場合には、「2」が該当の設備(ビル)に係る両系脆弱度にカウントされ、上記設備(ビル)に係る故障種別に両系故障(単一)が含まれる場合には、「1」が該当の設備(ビル)に係る両系脆弱度にカウントされ、上記設備(ビル)に係る故障種別に片系故障が含まれる場合には、「1」が該当の設備(ビル)に係る片系脆弱度にカウントされる。
図50に示される例では、例えば、対象の設備(ビル)(Entity名)が「PS_G」であるとき、この設備(ビル)に収容される経路は「経路1」の「冗長経路1-1」および「冗長経路1-2」、ならびに「経路2」の「冗長経路2-2」であり、この「PS_G」に係る設備(ビル)に障害が発生したときは、「経路1」に両系故障が発生し、かつ「経路2」に片系故障が発生することが示される。
この図50では、該当の設備(ビル)において、両系故障に係る経路数(経路名の数)の合計が2つであり、片系故障に係る経路数(経路名の数)の合計は1つであるので、上記「PS_G」に係る両系脆弱度は2であり、上記「PS_G」に係る片系脆弱度は1であることが示される。
図51は、設備(ケーブル)に係る両系脆弱度および片系脆弱度の一例を表形式で示す図である。
図51に示された例では、表での1つの設備(ケーブル)に係る行において、この設備(ケーブル)に係る故障種別に冗長経路の両系故障(両系故障(単一)以外)が含まれる場合には、「2」が該当の設備(ケーブル)に係る両系脆弱度にカウントされ、上記設備(ケーブル)に係る故障種別に両系故障(単一)が含まれる場合には、「1」が該当の設備(ケーブル)に係る両系脆弱度にカウントされ、上記設備(ケーブル)に係る故障種別に片系故障が含まれる場合には、「1」が該当の設備(ケーブル)に係る片系脆弱度にカウントされる。
図51に示される例では、例えば、対象の設備(ケーブル)(Entity名)が「AS_8」であるとき、この設備(ケーブル)に収容される経路は「経路1」の「冗長経路1-1」および「冗長経路1-2」、ならびに「経路2」の「冗長経路2-2」であり、この「AS_8」に係る設備(ケーブル)に障害が発生したときは、「経路1」に両系故障が発生し、かつ「経路2」に片系故障が発生することが示される。
この図51では、該当の設備(ケーブル)において両系故障に係る経路数(経路名の数)の合計は2つであり、片系故障に係る経路数(経路名の数)の合計は1つであるので、上記「AS_8」に係る両系脆弱度は2であり、上記「AS_8」に係る片系脆弱度は1であることが示される。
次に、経路情報取得部14による処理手順について説明する。
経路情報取得部14は、冗長構成あるいは単一経路の経路情報(NC Spec, Entity)を取得し、装置、心線、設備(ビル)、および設備(ケーブル)に収容される経路情報を各Spec(装置、心線、設備(ビル)および設備(ケーブル))に書き込む。
図52、図53、図54、および図55は、経路情報取得部による処理の一例を示すフローチャートである。
経路情報取得部14は、最上位レイヤのNCオブジェクト配列nce[]をEntity DB13から取得し、Spec DB12から最上位レイヤのNCオブジェクト配列ncs[]を取得する(S1)。
そして、経路情報取得部14は、「i=1, 2, .., N(N=NC Entity数)」のループを開始し、「_ncs=ncs[i], _nce=nce[i]」との演算を行ない(S2)、「ncs[i].経路名=“経路”+str(i)」との演算を行なう(S3)。
経路情報取得部14は、NCに利用される物理Entityを取得し、この取得した物理EntityをSpec DB12に書き込む(S4)。このS4の詳細については後述する。
S4での処理後は、上記のループiが終了するまで、S2~S4が繰り返される。
ループiが終了すると、経路情報取得部14による一連の処理が終了する。
上記S4である、NCに利用される物理Entityの取得と書込)にの詳細について図53を参照して説明する。
経路情報取得部14は、nceを構成するTPE Entity配列に基づいて、S1で取得されたNCオブジェクトを参照するTPEオブジェクトについて「tpe=nce.endPointList[]」との演算を行なう(S4-1)。
そして、経路情報取得部14は、「ループt t=1, 2, .., T(T=tpe数)」を開始し、tpe.tpeRefListの要素数を判別する(S4-2)。
tpe.tpeRefListの要素数が0である場合には、経路情報取得部14は、tpe.ppRefListの要素数が1でないときは、S4-1に戻る。
一方で、tpe.ppRefListの要素数が1であるときは、経路情報取得部14は、NCに利用されるPDおよびPLオブジェクトを取得し、この取得したPDおよびPLオブジェクトをSpec DB12に書き込む(S4-4)。このS4-4の詳細については後述する。
次に、経路情報取得部14は、上記PDおよびPLオブジェクトが収容されるPSおよびASオブジェクトを取得し、この取得したPDおよびPLオブジェクトをSpec DB12に書き込む(S4-5)。このS4-5の詳細については後述する。
上記S4-2にて、TPE Entityのインスタンスが有するtpeRefList属性である、tpe.tpeRefListの要素数が1である場合には、経路情報取得部14は、「t=tpe.tpeRefList[1]」との演算を行ない(S4-11)、tを持つNC Entity(ncs_t)をEntity DB13から取得し(S4-12)、nce_tに紐づくNC Spec(ncs_t)をSpec DB12から取得する(S4-13)。
経路情報取得部14は、冗長経路名をnullに設定し(S4-14)、ncs_t.冗長経路配列の要素に冗長経路名をアペンドする(S4-15)。
経路情報取得部14は、「ncs_t.経路名=ncs.経路名」との設定を行ない(S4-16)、S4-16までの処理後のncsおよびncs_tオブジェクトをSpec DB12へ書き出す(S4-17)。
S4-5またはS4-17での処理後は、上記のループiが終了するまで、S4-2以降が繰り返される。ループiが終了すると、S4での処理が終了する。
上記S4-4である、NCに利用されるPDおよびPLオブジェクトの取得と書込みの詳細について図54を参照して説明する。ここで、ppとplは1:1で対応するためpcs, pceは1つのオブジェクトである。
経路情報取得部14は、「pp=tpe.ppRefList[1]」との演算を行ない(S-4-4-1)、ppを持つPDのEntity(pde)をEntity DB13から取得し(S4-4-2)、Spec DB12からpdeに紐づくPD Spec(pds)を取得する(S4-4-3)。
そして、経路情報取得部14は、「ループi i=1, 2, .., N(N=pdeの要素数)」開始し、pds[i]にncsの経路情報をコピーする(S4-4-4)。
そして、ループiが終了するまで、S4-4-4が繰り返される。
ループiが終了すると、経路情報取得部14は、S4-4-4までの処理後のpdsオブジェクトをSpec DB12へ書き出し(S4-4-5)、ppを持つPCのEntity(pce)をEntity DB13から取得し(S4-4-6)、Spec DB12からpceに紐づくPCのSpec(pcs)を取得する(S4-4-7)。
経路情報取得部14は、「pc=pce.ppList[0]」との演算を行ない(S4-4-8)、pcを持つPLのEntity(ple)をEntity DB13から取得し(S4-4-9)、Spec DB12からpleに紐づくPLのSpec(pls)を取得する(S4-4-10)。
次に、経路情報取得部14は、「j=1, 2, .., J(J=pdeの要素数)」とのループを開始し、pls[i]にncsの経路情報をコピーする(S4-4-11)。
そして、ループjが終了するまで、S4-4-11が繰り返される。
ループjが終了すると、経路情報取得部14は、S4-4-11までの処理後のplsオブジェクトをSpec DB12へ書き出す(S4-4-12)。これによりS4-4での処理が終了する。
上記S4-5である、PDおよびPLが収容されるPSおよびASオブジェクトの取得と書き込み詳細について図55を参照して説明する。
経路情報取得部14は、Spec DB12から、経路情報を持つPDのSpecオブジェクト(pds)を取得する(S4-5-1)。
経路情報取得部14は、「ループd d=1, 2, .., D(D=pdsの要素数)」を開始し、「_pds=pds[d]」との演算を行ない(S4-5-2)、_pdsに紐づくPD Entity(pde)をEntity DB13から取得し(S4-5-3)、pde[e]が収容されるPS Spec(pss)をSpec DB12から取得し(S4-5-4)、pssにncsの経路情報をコピーする(S4-5-5)。
そして、ループdが終了するまで、S4-5-3~S4-4-5が繰り返される。
ループdが終了すると、経路情報取得部14は、Spec DB12から経路情報を持つPLのSpecオブジェクト(pls)を取得する(S4-5-6)。
そして、経路情報取得部14は、「ループl l=1, 2, .., L(L=plsの要素数)」を開始し、「_pls=pls[l]」との演算を行ない(S4-5-7)、_plsに紐づくPL Entity(ple)をEntity DB13から取得し(S4-5-8)、pleが収容されるAS Spec(ass)をSpec DB12から取得し(S4-5-9)、assにncsの経路情報をコピーする(S4-5-10)。
そして、ループlが終了するまで、S4-5-7~S4-4-10が繰り返される。
ループlが終了すると、経路情報取得部14は、pss配列オブジェクトとassオブジェクトをSpec DB12へ書き出す(S4-5-11)。これによりS4-5の処理が終了する。
次に、故障種別判定部15による処理について説明する。
故障種別判定部15は、冗長経路または単一経路が収容される装置、心線、設備(ビル)、および設備(ケーブル)において、障害発生に伴う両系故障(冗長経路の故障)、両系故障(単一経路の故障)、または片系故障が発生する箇所を判定する。
故障種別判定部15は、装置、心線、設備(ビル)、および設備(ケーブル)について、冗長経路の全ての経路が収容される場合は冗長経路の両系故障と判定し、冗長経路の一部の経路が収容される場合は片系故障と判定し、単一経路が収容される場合は両系故障(単一)と判定する。
図56は、故障種別判定部による処理の一例を示すフローチャートである。
故障種別判定部15は、Spec DB12から経路情報が空でないPD, PL, PSおよびAS Specオブジェクト(s)を取得する(S11)。
そして、故障種別判定部15は、「ループi i=1, 2, .., S(S=Specオブジェクト数)」を開始し、s[i]について冗長経路配列の要素数を判定する(S12)。
要素数が0である場合は、故障種別判定部15は、s[i].故障種別=“両系故障(単一)”と判定する(S13-1)。要素数が1である場合は、故障種別判定部15は、s[i].故障種別=“両系故障”と判定する(S13-2)。S13-2での判定結果は、冗長経路に係る両系故障を示す。
要素数が2である場合は、故障種別判定部15は、s[i].故障種別=“片系故障”と判定する(S13-3)。
S13-1、S13-2、またはS13-3の後、故障種別判定部15は、s[i]をSpec DB12へ書き出す(S14)。
そして、ループiが終了するまで、S12~S14が繰り返され、ループiが終了すると、故障種別判定部15による一連の処理が終了する。
次に、故障箇所集計部16による処理について説明する。
故障箇所集計部16は、冗長経路または単一経路が収容される装置、心線、設備(ビル)、および設備(ケーブル)において、障害発生に伴い両系故障(冗長経路の故障)、両系故障(単一)、または片系故障が発生する箇所の数を集計する。
図57は、故障箇所集計部による処理の一例を示すフローチャートである。
故障箇所集計部16は、Spec DB12から経路情報があるPD, PL, PSおよびAS Specオブジェクト(s)をまとめて取得する(S21)。
故障箇所集計部16は、「e_both=0, e_one=0」との設定を行なう(S22)。
そして、故障箇所集計部16は、「ループj j=1, 2, .., S(Spec総数)」を開始して、「ループI i=1, 2, .., K(経路総数)」を開始し、s[i]について故障種別を判定する(S23)。
故障種別が片系故障である場合は、故障箇所集計部16は、「e_one++」との演算を行ない(S24-1)、故障種別が冗長経路の両系故障である場合は、故障箇所集計部16は、「e_both++」との演算を行ない(S24-2)、故障種別が「両系故障(単一)」である場合は、故障箇所集計部16は、「e_both++」との演算を行なう(S24-3)。
そして、ループiが終了するまで、S23での判定と、S24-1、S24-2、またはS24-3での演算とが繰り返される。
ループiが終了すると、故障箇所集計部16は、経路名とe_both, e_oneの値を表示装置の画面に表示する(S25)。
そして、ループJが終了するまで、S23~S25での処理が繰り返され、ループJが終了すると、故障箇所集計部16による一連の処理が終了する。
図58は、本発明の一実施形態に係るネットワーク管理装置のハードウエア構成の一例を示すブロック図である。
図58に示された例では、上記の実施形態に係るネットワーク管理装置10は、例えばサーバコンピュータ(server computer)またはパーソナルコンピュータ(personal computer)により構成され、CPU等のハードウエアプロセッサ(hardware processor)111Aを有する。そして、このハードウエアプロセッサ111Aに対し、プログラムメモリ(program memory)111B、データメモリ(data memory)112、入出力インタフェース(interface)113及び通信インタフェース114が、バス(bus)120を介して接続される。
通信インタフェース114は、例えば1つ以上の無線の通信インタフェースユニットを含んでおり、通信ネットワークNWとの間で情報の送受信を可能にする。無線インタフェースとしては、例えば無線LAN(Local Area Network)などの小電力無線データ通信規格が採用されたインタフェースが使用される。
入出力インタフェース113には、ネットワーク管理装置10に付設される、オペレータ(operator)用の入力デバイス20(device)および出力デバイス30が接続される。
入出力インタフェース113は、キーボード、タッチパネル(touch panel)、タッチパッド(touchpad)、マウス(mouse)等の入力デバイス20を通じてオペレータにより入力された操作データを取り込むとともに、出力データを液晶または有機EL(Electro Luminescence)等が用いられた表示デバイスを含む出力デバイス30へ出力して表示させる処理を行なう。なお、入力デバイス20および出力デバイス30には、ネットワーク管理装置10に内蔵されたデバイスが使用されてもよく、また、ネットワーク(network)NWを介してネットワーク管理装置10と通信可能である他の情報端末の入力デバイスおよび出力デバイスが使用されてもよい。
プログラムメモリ111Bは、非一時的な有形の記憶媒体として、例えば、HDD(Hard Disk Drive)またはSSD(Solid State Drive)等の随時書込みおよび読出しが可能な不揮発性メモリ(non-volatile memory)と、ROM(Read Only Memory)等の不揮発性メモリとが組み合わせて使用されたもので、一実施形態に係る各種制御処理を実行する為に必要なプログラムが格納されている。
データメモリ112は、有形の記憶媒体として、例えば、上記の不揮発性メモリと、RAM(Random Access Memory)等の揮発性メモリ(volatile memory)とが組み合わせて使用されたもので、各種処理が行なわれる過程で取得および作成された各種データが記憶される為に用いられる。
本発明の一実施形態に係るネットワーク管理装置10は、ソフトウエア(software)による処理機能部として、図1に示されるネットワーク構成登録部11、Spec DB12、Entity DB13、経路情報取得部14、故障種別判定部15、および故障箇所集計部16を有するデータ処理装置として構成され得る。
Spec DB12およびEntity DB13は、図58に示されたデータメモリ112が用いられることで構成され得る。ただし、これらの領域はネットワーク管理装置10内に必須の構成ではなく、例えば、USB(Universal Serial Bus)メモリなどの外付け記憶媒体、又はクラウド(cloud)に配置されたデータベースサーバ(database server)等の記憶装置に設けられた領域であってもよい。
上記のネットワーク構成登録部11、経路情報取得部14、故障種別判定部15、および故障箇所集計部16の各部における処理機能部は、いずれも、プログラムメモリ111Bに格納されたプログラムを上記ハードウエアプロセッサ111Aにより読み出させて実行させることにより実現され得る。なお、これらの処理機能部の一部または全部は、特定用途向け集積回路(ASIC(Application Specific Integrated Circuit))またはFPGA(Field-Programmable Gate Array)などの集積回路を含む、他の多様な形式によって実現されてもよい。
以上説明したように、本発明の一実施形態に係るネットワーク管理装置は、ネットワーク設計あるいは保守運用業務において、装置障害または設備損傷が発生すると冗長経路が両系故障あるいは片系故障となる装置または設備、もしくは冗長経路が構成されていない単一経路が収容される装置または設備を特定し、両系故障及び片系故障した経路数、故障した単一経路の数を集計する。これによって、優先的に復旧すべき装置および設備の決定を支援することができる。
また、各実施形態に記載された手法は、計算機(コンピュータ)に実行させることができるプログラム(ソフトウエア手段)として、例えば磁気ディスク(フロッピー(登録商標)ディスク(Floppy disk)、ハードディスク(hard disk)等)、光ディスク(optical disc)(CD-ROM、DVD、MO等)、半導体メモリ(ROM、RAM、フラッシュメモリ(Flash memory)等)等の記録媒体に格納し、また通信媒体により伝送して頒布され得る。なお、媒体側に格納されるプログラムには、計算機に実行させるソフトウエア手段(実行プログラムのみならずテーブル(table)、データ構造も含む)を計算機内に構成させる設定プログラムをも含む。本装置を実現する計算機は、記録媒体に記録されたプログラムを読み込み、また場合により設定プログラムによりソフトウエア手段を構築し、このソフトウエア手段によって動作が制御されることにより上述した処理を実行する。なお、本明細書でいう記録媒体は、頒布用に限らず、計算機内部あるいはネットワークを介して接続される機器に設けられた磁気ディスク、半導体メモリ等の記憶媒体を含むものである。
なお、本発明は、上記実施形態に限定されるものではなく、実施段階ではその要旨を逸脱しない範囲で種々に変形することが可能である。また、各実施形態は適宜組み合わせて実施してもよく、その場合組み合わせた効果が得られる。更に、上記実施形態には種々の発明が含まれており、開示される複数の構成要件から選択された組み合わせにより種々の発明が抽出され得る。例えば、実施形態に示される全構成要件からいくつかの構成要件が削除されても、課題が解決でき、効果が得られる場合には、この構成要件が削除された構成が発明として抽出され得る。
11…ネットワーク構成登録部
12…Spec DB(データベース)
13…Entity DB
14…経路情報取得部
15…故障種別判定部
16…故障箇所集計部

Claims (7)

  1. ネットワーク上の通信経路および前記通信経路が収容される装置および設備がモデル化されたオブジェクトを経路情報として取得するとともに、前記取得したオブジェクトの各々に対して、当該オブジェクトが属する通信経路を識別する情報を設定し、前記通信経路が冗長経路を含む場合に、当該冗長経路に該当する通信経路の数を示す情報を設定する経路情報取得部と、
    前記経路情報取得部により取得した経路情報で示される通信経路について、当該通信経路が前記冗長経路を含む場合で障害発生時に前記冗長経路に両系故障を引き起こすオブジェクトを特定し、障害発生時に前記冗長経路を含まない通信経路である単一経路に両系故障を引き起こすオブジェクトを特定し、障害発生時に前記冗長経路に片系故障を引き起こすオブジェクトを特定することで、前記通信経路に引き起こされる故障種別を判定する故障種別判定部と、
    前記経路情報取得部により取得した経路情報で示される通信経路について、前記故障種別判定部により判定された両系故障を引き起こすオブジェクトに収容される通信経路の数に基づいて、ブジェクトに係る両系故障の脆弱度であって、障害発生時に優先的に復旧すべき前記両系故障を引き起こすオブジェクトの決定に用いられる両系脆弱度を集計し、前記故障種別判定部により判定された片系故障を引き起こすオブジェクトに収容される通信経路の数に基づいて、ブジェクトに係る片系故障の脆弱度であって、障害発生時に優先的に復旧すべき前記片系故障を引き起こすオブジェクトの決定に用いられる片系脆弱度を集計する故障箇所集計部と、
    を備えるネットワーク管理装置。
  2. 前記経路情報取得部は、
    論理レイヤにおける前記通信経路が利用するオブジェクトを特定し、
    前記特定したオブジェクトとの間で接続関係を有する、物理レイヤにおける前記通信経路が利用するオブジェクトを特定することで、前記経路情報を取得する、
    請求項1に記載のネットワーク管理装置。
  3. 前記故障種別判定部は、
    前記オブジェクトに収容される通信経路を特定し、
    前記特定した通信経路ごとに、当該特定された通信経路の数に基づいて、前記オブジェクトに障害が発生したときに当該経路に発生する故障の種別が、両系故障であるか片系故障であるかを判定する、
    請求項1に記載のネットワーク管理装置。
  4. ネットワーク管理装置により行なわれる方法であって、
    ネットワーク上の通信経路および前記通信経路が収容される装置および設備がモデル化されたオブジェクトを経路情報として取得するとともに、前記取得したオブジェクトの各々に対して、当該オブジェクトが属する通信経路を識別する情報を設定し、前記通信経路が冗長経路を含む場合に、当該冗長経路に該当する通信経路の数を示す情報を設定することと、
    前記取得された経路情報で示される通信経路について、当該通信経路が前記冗長経路を含む場合で障害発生時に前記冗長経路に両系故障を引き起こすオブジェクトを特定し、障害発生時に前記冗長経路を含まない通信経路である単一経路に両系故障を引き起こすオブジェクトを特定し、障害発生時に前記冗長経路に片系故障を引き起こすオブジェクトを特定することで、前記通信経路に引き起こされる故障種別を判定することと、
    前記取得された経路情報で示される通信経路について、前記判定された両系故障を引き起こすオブジェクトに収容される通信経路の数に基づいて、ブジェクトに係る両系故障の脆弱度であって、障害発生時に優先的に復旧すべき前記両系故障を引き起こすオブジェクトの決定に用いられる両系脆弱度を集計し、前記判定された片系故障を引き起こすオブジェクトに収容される通信経路の数に基づいて、ブジェクトに係る片系故障の脆弱度であって、障害発生時に優先的に復旧すべき前記片系故障を引き起こすオブジェクトの決定に用いられる片系脆弱度を集計することと、
    を備えるネットワーク管理方法。
  5. 前記経路情報を取得することは、
    論理レイヤにおける前記通信経路が利用するオブジェクトを特定することと、
    前記特定したオブジェクトとの間で接続関係を有する、物理レイヤにおける前記通信経路が利用するオブジェクトを特定することで、前記経路情報を取得することと、
    を含む請求項4に記載のネットワーク管理方法。
  6. 前記故障種別を判定することは、
    前記オブジェクトに収容される通信経路を特定することと、
    前記特定した通信経路ごとに、当該特定された通信経路の数に基づいて、前記オブジェクトに障害が発生したときに当該経路に発生する故障の種別が、両系故障であるか片系故障であるかを判定することと、
    を含む請求項4に記載のネットワーク管理方法。
  7. 請求項1乃至3のいずれか1項に記載のネットワーク管理装置の前記各部としてプロセッサを機能させるネットワーク管理処理プログラム。
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