JP7523990B2 - 密封構造 - Google Patents
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Description
ガスケットが取り付けられる被取付部材と、
前記ガスケットが取り付けられた被取付部材に固定される被固定部材と、
前記被取付部材と被固定部材の端面間の隙間を封止する前記ガスケットと、
を備える密封構造であって、
前記ガスケットは、弾性体からなるガスケット本体と、前記ガスケット本体に一体的に設けられ、かつ前記ガスケット本体よりも剛性の高い材料からなる高剛性部材とを備えると共に、
前記ガスケットと前記被取付部材との接続部分には、前記ガスケットを前記被取付部材に位置決めさせた状態で保持する保持構造部が設けられており、
前記保持構造部は、前記高剛性部材と前記被取付部材のうちの一方に設けられるガイドと、前記高剛性部材と前記被取付部材のうちの他方に設けられ、前記ガイドに沿う方向にのみスライド自在に構成されるスライド部とから構成されることを特徴とする。
に構成されており、つまり、それ以外の方向への移動が規制されるため、ガスケットが被取付部材から脱落してしまうことを効果的に抑制することができる。
前記スライド部は、前記高剛性部材に設けられ、かつ前記被取付部材の外壁面と対向する対向部により構成されており、前記対向部には、前記ガイド溝の入り口から終点位置まで前記ガイド溝に係合された状態を維持したままスライドする係合突起が設けられているとよい。
前記スライド部は、前記被取付部材に設けられ、かつ前記ガイド孔に挿入される挿入部により構成されており、前記挿入部の先端には、前記ガイド孔の入り口に対しては挿抜可能で、前記入り口を過ぎてから終点位置に至るまでの位置では前記ガイド孔から挿抜不可の大きさの抜け止め部が設けられていることも好適である。
ガスケットが取り付けられる被取付部材と、
前記ガスケットが取り付けられた被取付部材に固定される被固定部材と、
前記被取付部材と被固定部材の端面間の隙間を封止する前記ガスケットと、
を備える密封構造であって、
前記ガスケットは、弾性体からなるガスケット本体と、前記ガスケット本体に一体的に設けられ、かつ前記ガスケット本体よりも剛性の高い材料からなる高剛性部材とを備えると共に、
前記ガスケットと前記被取付部材との接続部分には、前記ガスケットを前記被取付部材に位置決めさせた状態で保持する保持構造部が設けられており、
前記保持構造部は、前記高剛性部材に設けられる係合突起と、前記被取付部材に設けられ、前記係合突起が係合される係合凹部とにより構成されると共に、
前記ガスケット本体は前記被取付部材と前記被固定部材の双方にそれぞれ圧縮される部分を有しており、前記被取付部材に対する締め代の方が、前記被固定部材に対する締め代よりも小さいことを特徴とする。
図1~図6を参照して、本発明の実施例1に係る密封構造について説明する。図1は本発明の実施例1に係る密封構造の側面図である。図2は本発明の実施例1に係る密封構造の模式的断面図であり、図1中のA1-A1断面図に相当する。図3は本発明の実施例1に係るガスケットの平面図である。図4は本発明の実施例1に係るガスケットの模式的断面図であり、図3中のA2-A2断面図に相当する。図5は本発明の実施例1に係るガスケットの模式的断面図であり、図3中のA3-A3断面図に相当する。図6は本発明の実施例1に係るガスケットの取付手順を示す説明図であり、取付時のガスケットと被取付部材の様子を側面側から見た図である。なお、図6においては、保持構造部に関係する構成以外については、適宜省略して示している。
特に、図1及び図2を参照して、本実施例に係る密封構造の全体構成について説明する。本実施例に係る密封構造は、ガスケット100と、ガスケット100が取り付けられる被取付部材500と、ガスケット100が取り付けられた被取付部材500に固定される被固定部材600とを備えている。本実施例においては、被取付部材500は雄コネクタであり、被固定部材600は雌コネクタである。ガスケット100は、被取付部材500と被固定部材600の端面間の隙間を封止する役割を担っている。すなわち、被取付部材500における被固定部材600側の平面状の端面520と、被固定部材600における被取付部材500側の平面状の端面610との間の隙間がガスケット100により封止される。このガスケット100が設けられることで、被取付部材500と被固定部材600の接続部付近が全周に亘って封止される。
特に、図3~図5を参照して、ガスケット100について、より詳細に説明する。ガスケット100は、上記の通り、ガスケット本体110と、ガスケット本体110に一体的に設けられる高剛性部材120とから構成される。これらガスケット本体110と高剛性部材120は接着により固定されている。より具体的には、高剛性部材120に接着剤を塗布した後に、この高剛性部材120をインサート部品として、インサート成形によりガスケット本体110を成形することで、ガスケット100を得ることができる。本実施例においては、略矩形状のガスケット本体110の外周面と、同じく略矩形状の高剛性部材120の内周面とが接着により固定されている。
120における略矩形状の部分から垂下するように合計6か所に設けられている。
特に、図6を参照して、被取付部材500へのガスケット100の取付手順について説明する。まず、複数(6か所)の対向部121の先端が、複数(6か所)のガイド溝510の入り口511に、それぞれ位置合わせがなされた状態で、ガスケット100が被取付部材500に向かって近づけられる(図6(a)参照)。すると、複数の対向部121の先端の係合突起121aが、それぞれ入り口511に入り込む(同図(b)参照)。その後、係合突起121aがガイド溝510によりガイドされることで、ガスケット本体110が被取付部材500の端面520に密着する位置に至るまで、ガスケット100は被取付部材500の端面520の垂線と平行に近づいていく。そして、ガスケット本体110が被取付部材500の端面520に密着した後に、ガスケット100は端面520と平行な方向にスライド移動される(同図(c)参照)。これにより、係合突起121aがガイド溝510の終点位置512に至ることで、ガスケット100は所定の位置に位置決めされた状態で保持される(同図(d)参照)。なお、ガスケット100が被取付部材500に取り付けられた後に、被取付部材500に被固定部材600が固定される。
本実施例に係る密封構造によれば、高剛性部材120に保持構造部の構成であるスライド部としての対向部121が設けられるので、対向部121の弾性変形によって、ガスケット100が被取付部材500から脱落してしまうことを抑制することができる。また、スライド部である対向部121の係合突起121aは、ガイド溝510に沿う方向にのみスライド自在に構成されており、それ以外の方向への移動が規制される。そのため、ガスケット100が被取付部材500から脱落してしまうことを効果的に抑制することができる。なお、係合突起121aのうちガイド溝510に引っ掛かる部分の寸法が、0.4mm以上5mm以下程度で短くても、係合突起121aは高剛性部材120に設けられているため、弾性変形により係合が外れてしまうことが抑制され、その機能が十分発揮される。
つつ、ガスケット本体110の被取付部材500に対する反発力を低く抑えることで、ガスケット100を被取付部材500に取り付ける際の作業性を高めることができる。
図7~図12には、本発明の実施例2が示されている。図7は本発明の実施例2に係る密封構造の側面図である。図8は本発明の実施例2に係るガスケットの平面図である。図9は本発明の実施例2に係るガスケットの模式的断面図であり、図8中のA4-A4断面図に相当する。図10は本発明の実施例2に係るガスケットの模式的断面図であり、図8中のA5-A5断面図に相当する。図11は本発明の実施例2に係る被取付部材の概略図である。なお、図11においては、保持構造部に関係する構成以外については、適宜省略して示している。図12は本発明の実施例2に係るガスケットの取付手順を示す説明図であり、取付時のガスケットと被取付部材の様子を上面側から見た図(左側の図)と、断面的(左側の図のA7-A7断面図)に見た図(右側の図)を示している。また、図12においては、保持構造部に関係する構成以外については、適宜省略して示している。
特に、図7を参照して、本実施例に係る密封構造の全体構成について説明する。本実施例に係る密封構造においても、上記実施例1の場合と同様に、ガスケット200と、ガスケット200が取り付けられる被取付部材500Aと、ガスケット200が取り付けられた被取付部材500Aに固定される被固定部材600とを備えている。本実施例においては、被取付部材500Aは雄コネクタであり、被固定部材600は雌コネクタである。ガスケット200は、被取付部材500Aと被固定部材600の端面間の隙間を封止する役割を担っている。すなわち、被取付部材500Aにおける被固定部材600側の平面状の端面520と、被固定部材600における被取付部材500A側の平面状の端面610との間の隙間がガスケット200により封止される。このガスケット200が設けられることで、被取付部材500Aと被固定部材600の接続部付近が全周に亘って封止される。
特に、図8~図11を参照して、保持構造部について説明する。ガスケット200と被取付部材500Aとの接続部分には、ガスケット200を被取付部材500Aに位置決めさせた状態で保持する保持構造部が設けられている。この保持構造部は、高剛性部材220に設けられるガイドと、被取付部材500Aに設けられ、ガイドに沿う方向にのみスライド自在に構成されるスライド部とから構成される。なお、保持構造部は複数個所に設けられている。本実施例の場合には、保持構造部は、被取付部材500Aを上方から見た状態で、長手方向に沿って、短手方向の両側に、それぞれ3か所(合計6か所)に設けられている。
特に、図12を参照して、被取付部材500Aへのガスケット200の取付手順について説明する。まず、複数(6か所)の挿入部530の先端が、複数(6か所)のガイド孔221の入り口221aに、それぞれ位置合わせがなされた状態で、ガスケット200が被取付部材500Aに向かって近づけられる(図12(a)参照)。すると、複数の挿入部530の先端の抜け止め部531が、それぞれ入り口221aに入り込み、ガスケット本体210が被取付部材500Aの端面520に密着する位置に至るまで、ガスケット200は被取付部材500の端面520の垂線と平行に近づいていく。そして、ガスケット本体210が被取付部材500の端面520に密着した後に、ガスケット200は端面520と平行な方向にスライド移動される(同図(b)参照)。これにより、挿入部530がガイド孔221の終点位置221bに至ることで、ガスケット200は所定の位置に位置決めされた状態で保持される(同図(c)参照)。なお、ガスケット200が被取付部材500Aに取り付けられた後に、被取付部材500Aに被固定部材600が固定される。
本実施例に係る密封構造によれば、高剛性部材220に保持構造部の構成であるガイド孔221が形成された薄板部分221Aが設けられるので、薄板部分221Aの弾性変形によって、ガスケット200が被取付部材500Aから脱落してしまうことを抑制することができる。また、スライド部である挿入部530は、ガイド孔221に沿う方向にのみスライド自在に構成されており、それ以外の方向への移動が規制される。そのため、ガスケット200が被取付部材500Aから脱落してしまうことを効果的に抑制することができる。なお、抜け止め部531のうちガイド孔221に引っ掛かる部分の寸法が、0.4mm以上5mm以下程度で短くても、ガイド孔221は高剛性部材220に設けられているため、弾性変形により抜け止め部531がガイド孔221から抜け落ちてしまうことが抑制され、その機能が十分発揮される。
り外すことができない。したがって、より一層、ガスケット200が被取付部材500Aから脱落してしまうことを抑制することができる。
図13~図17には、本発明の実施例3が示されている。図13は本発明の実施例3に係る密封構造の側面図である。図14は本発明の実施例3に係るガスケットの平面図である。図15は本発明の実施例3に係るガスケットの模式的断面図であり、図14中のA8-A8断面図に相当する。図16は本発明の実施例3に係るガスケットの模式的断面図であり、図14中のA9-A9断面図に相当する。図17は本発明の実施例3に係るガスケットの取付手順を示す説明図であり、取付時のガスケットと被取付部材の様子を側面側から見た図(左側の図)と、断面的(左側の図のA10-A10断面図)に見た図(右側の図)を示している。また、図17においては、保持構造部に関係する構成以外については、適宜省略して示している。
特に、図13を参照して、本実施例に係る密封構造の全体構成について説明する。本実施例に係る密封構造においても、上記実施例1の場合と同様に、ガスケット300と、ガスケット300が取り付けられる被取付部材500Bと、ガスケット300が取り付けられた被取付部材500Bに固定される被固定部材600とを備えている。本実施例においては、被取付部材500Bは雄コネクタであり、被固定部材600は雌コネクタである。ガスケット200は、被取付部材500Bと被固定部材600の端面間の隙間を封止する役割を担っている。すなわち、被取付部材500Bにおける被固定部材600側の平面状の端面520と、被固定部材600における被取付部材500B側の平面状の端面610との間の隙間がガスケット300により封止される。このガスケット300が設けられることで、被取付部材500Bと被固定部材600の接続部付近が全周に亘って封止される。
特に、図14~図16を参照して、保持構造部について説明する。ガスケット300と被取付部材500Bとの接続部分には、ガスケット300を被取付部材500Bに位置決
めさせた状態で保持する保持構造部が設けられている。本実施例に係る保持構造部は、高剛性部材320に設けられる係合突起321と、被取付部材500Bに設けられ、係合突起321が係合される係合凹部540とにより構成される。係合突起321の先端にはフック部321aが設けられている。なお、本実施例においては、これら係合突起321と係合凹部540は、合計6か所に設けられている。
特に、図17を参照して、被取付部材500Bへのガスケット300の取付手順について説明する。まず、複数(6か所)の係合突起321の先端が、複数(6か所)の係合凹部540に、それぞれ位置合わせがなされた状態で、ガスケット300が被取付部材500Bに向かって近づけられる(図17(a)参照)。そして、フック部321aが被取付部材500Bの側壁面を摺動しながら、係合突起321の先端は外側に向かって撓んだ状態となる(同図(b)参照)。その後、フック部321aが係合凹部540に到達すると、係合突起321は弾性復元力によって元の状態に戻り、フック部321aが係合凹部540に係合された状態となる(同図(c)参照)。これにより、ガスケット300は所定の位置に位置決めされた状態で保持される。なお、ガスケット300が被取付部材500Bに取り付けられた後に、被取付部材500Bに被固定部材600が固定される。
本実施例に係る密封構造によれば、高剛性部材320に保持構造部の構成である係合突起321が設けられるので、係合突起321の弾性変形によって、ガスケット300が被取付部材500Bから脱落してしまうことを抑制することができる。また、係合突起321のフック部321aが係合凹部540に係合されるため、ガスケット300が被取付部材500Bから脱落してしまうことを効果的に抑制することができる。なお、フック部321aのうち係合凹部540に引っ掛かる部分の寸法が、0.4mm以上5mm以下程度で短くても、フック部321aは高剛性部材320に設けられているため、弾性変形により係合が外れてしまうことが抑制され、その機能が十分発揮される。
ら脱落してしまうことを抑制することができる。
110,210,310 ガスケット本体
120,220,320 高剛性部材
121 対向部
121a 係合突起
221A 薄板部分
221 ガイド孔
221a 入り口
221b 終点位置
321 係合突起
321a フック部
500,500A,500B 被取付部材
510 ガイド溝
511 入り口
512 終点位置
513 湾曲部
520 端面
530 挿入部
531 抜け止め部
540 係合凹部
600 被固定部材
610 端面
Claims (7)
- ガスケットが取り付けられる被取付部材と、
前記ガスケットが取り付けられた被取付部材に固定される被固定部材と、
前記被取付部材と被固定部材の端面間の隙間を封止する前記ガスケットと、
を備える密封構造であって、
前記ガスケットは、弾性体からなるガスケット本体と、前記ガスケット本体に一体的に設けられ、かつ前記ガスケット本体よりも剛性の高い材料からなる高剛性部材とを備えると共に、
前記ガスケットと前記被取付部材との接続部分には、前記ガスケットを前記被取付部材に位置決めさせた状態で保持する保持構造部が設けられており、
前記保持構造部は、前記高剛性部材と前記被取付部材のうちの一方に設けられるガイドと、前記高剛性部材と前記被取付部材のうちの他方に設けられ、前記ガイドに沿う方向にのみスライド自在に構成されるスライド部とから構成されることを特徴とする密封構造。 - 前記ガイドに沿って前記スライド部がスライドする過程で、前記ガスケット本体が前記被取付部材に密着した状態で、前記ガスケット本体が前記被取付部材の表面に沿って摺動するように、前記ガイドが構成されていることを特徴とする請求項1に記載の密封構造。
- 前記ガイドは、前記被取付部材の外壁面に形成されたガイド溝により構成され、
前記スライド部は、前記高剛性部材に設けられ、かつ前記被取付部材の外壁面と対向する対向部により構成されており、前記対向部には、前記ガイド溝の入り口から終点位置まで前記ガイド溝に係合された状態を維持したままスライドする係合突起が設けられていることを特徴とする請求項1または2に記載の密封構造。 - 前記ガイドは、前記高剛性部材に設けられるガイド孔により構成され、
前記スライド部は、前記被取付部材に設けられ、かつ前記ガイド孔に挿入される挿入部により構成されており、前記挿入部の先端には、前記ガイド孔の入り口に対しては挿抜可能で、前記入り口を過ぎてから終点位置に至るまでの位置では前記ガイド孔から挿抜不可の大きさの抜け止め部が設けられていることを特徴とする請求項1または2に記載の密封構造。 - ガスケットが取り付けられる被取付部材と、
前記ガスケットが取り付けられた被取付部材に固定される被固定部材と、
前記被取付部材と被固定部材の端面間の隙間を封止する前記ガスケットと、
を備える密封構造であって、
前記ガスケットは、弾性体からなるガスケット本体と、前記ガスケット本体に一体的に設けられ、かつ前記ガスケット本体よりも剛性の高い材料からなる高剛性部材とを備えると共に、
前記ガスケットと前記被取付部材との接続部分には、前記ガスケットを前記被取付部材に位置決めさせた状態で保持する保持構造部が設けられており、
前記保持構造部は、前記高剛性部材に設けられる係合突起と、前記被取付部材に設けられ、前記係合突起が係合される係合凹部とにより構成されると共に、
前記ガスケット本体は前記被取付部材と前記被固定部材の双方にそれぞれ圧縮される部分を有しており、前記被取付部材に対する締め代の方が、前記被固定部材に対する締め代よりも小さいことを特徴とする密封構造。 - 前記ガスケット本体と前記高剛性部材は接着されていることを特徴とする請求項1~5のいずれか一つに記載の密封構造。
- 前記ガスケット本体は前記被取付部材と前記被固定部材の双方にそれぞれ圧縮される部分を有しており、前記被取付部材に対する締め代の方が、前記被固定部材に対する締め代よりも小さいことを特徴とする請求項1~4,6のいずれか一つに記載の密封構造。
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