JP7519815B2 - 加熱システム、および、加熱方法 - Google Patents

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Description

本発明は、LNG気化器等の加熱対象を加熱する加熱システム、および、加熱方法に関する。
天然ガス(Natural Gas(NG))は、産出国において冷却され、LNG(Liquefied Natural Gas、液化天然ガス)に凝縮される。LNGは、LNGタンカーによって産出国から需要国のLNG基地に輸送される。LNG基地の地下には、LNGタンクが設けられている。LNG基地において、土壌の凍結を抑制するためのヒートフェンスがLNGタンクの周囲に設けられている。LNGタンクに貯留されたLNGは、LNG気化器によって気化された後、パイプラインを通じて需要先に供給される。
上記LNG気化器として、LNGを外気と熱交換させて気化させる空温式のLNG気化器が広く利用されている(例えば、特許文献1)。空温式のLNG気化器は、LNGが通過する通過管と、通過管の外表面に設けられた複数の放熱フィンとを備える。
特開2007-247474号公報
上記空温式のLNG気化器は、冬季や寒冷地で使用する際、放熱フィンに氷(霜)が付着する場合がある。空温式のLNG気化器は、放熱フィンへの氷の付着量の増加に伴って、伝熱性能が低下し、LNGを気化する効率が低下してしまうという問題がある。そこで、LNG気化器、ヒートフェンス等の加熱対象を加熱する新規の技術の開発が希求されている。
本発明は、このような課題に鑑み、加熱対象を効率よく加熱することが可能な加熱システム、および、加熱方法を提供することを目的としている。
上記課題を解決するために、本発明の加熱システムは、ピナコール水溶液と天然ガスとを熱交換させる第1熱交換部と、天然ガスと熱交換されることでピナコール水溶液から生成されたピナコールハイドレートと、熱媒体とを熱交換させる第2熱交換部と、熱交換された天然ガスを液化天然ガスが通過する通過管を有するLNG気化器の通過管に供給する第1熱媒体供給部と、解氷モードと、蓄熱モードとを排他的に行う中央制御部と、を備え、解氷モードは、第1熱交換部によって、ピナコール水溶液と天然ガスとを熱交換させることにより、天然ガスを加熱し、加熱された天然ガスを、第1熱媒体供給部によってLNG気化器の通過管に供給するモードであり、蓄熱モードは、第2熱交換部によって、ピナコールハイドレートと熱媒体とを熱交換させることにより、ピナコールハイドレートを加熱し、ピナコールハイドレートをピナコール水溶液に分解するモードであり、中央制御部は、蓄熱モードを夜間に行う
また、第1熱交換部は、少なくともピナコール水溶液を収容する収容部と、第1熱媒体供給部が接続され、第1入口の下方に設けられる第1出口を有し、収容部内に設けられる第1流通路と、を備えてもよい。
また、第2熱交換部は、熱媒体を加熱する熱媒気化器と、熱媒気化器に吸入側が接続され、熱媒気化器によって加熱された熱媒体を圧縮する圧縮機と、圧縮機の吐出側に接続される第2入口および第2出口を有し、収容部内に設けられる第2流通路と、第2出口に接続され、第2流通路から排出された熱媒体を減圧する減圧弁と、減圧弁によって減圧された熱媒体を熱媒気化器に導く導入部と、を備えてもよい。
また、第2出口は、第2入口よりも下方に設けられてもよい。
上記課題を解決するために、本発明の加熱方法は、解氷モードと、蓄熱モードとを排他的に行い、解氷モードは、ピナコール水溶液と天然ガスとを熱交換させることにより、天然ガスを加熱することと、熱交換された天然ガス、液化天然ガスが通過する通過管を有するLNG気化器の通過管に供給することとを含み、蓄熱モードは、天然ガスと熱交換されることでピナコール水溶液から生成されたピナコールハイドレートと、熱媒体とを熱交換させることにより、ピナコールハイドレートを加熱し、ピナコールハイドレートをピナコール水溶液に分解することを含み、蓄熱モードは、夜間に行われる
本発明によれば、加熱対象を効率よく加熱することが可能となる。
実施形態にかかる加熱システムを説明する図である。 LNG気化器、第1熱媒体供給部、および、第1熱媒体返送部を説明する図である。 蓄熱ユニットを説明する図である。 実施形態にかかる第1熱交換部および第2流通路の分解斜視図である。 第1プレート、第2プレート、および、第3プレートを説明する図である。 加熱方法の処理の流れを説明するフローチャートである。 変形例の加熱システムを説明する図である。
以下に添付図面を参照しながら、本発明の好適な実施形態について詳細に説明する。かかる実施形態に示す寸法、材料、その他具体的な数値等は、発明の理解を容易にするための例示に過ぎず、特に断る場合を除き、本発明を限定するものではない。なお、本明細書および図面において、実質的に同一の機能、構成を有する要素については、同一の符号を付することにより重複説明を省略し、また本発明に直接関係のない要素は図示を省略する。
[加熱システム100]
図1は、本実施形態にかかる加熱システム100を説明する図である。なお、図1中、実線の矢印は、第1熱媒体の流れを示す。また、図1中、破線の矢印は、信号の流れを示す。
加熱システム100は、例えば、LNG基地に設置される。図1に示すように、加熱システム100は、加熱対象として、LNG気化器10を加熱する。
加熱システム100は、蓄熱ユニット110と、第1熱媒体供給部120と、第1熱媒体返送部130と、中央制御部140とを含む。蓄熱ユニット110は、第1熱媒体を加熱する。第1熱媒体供給部120は、蓄熱ユニット110によって加熱された第1熱媒体を、第1熱媒体供給管122を通じてLNG気化器10に供給する。第1熱媒体返送部130は、LNG気化器10において熱が奪われた(冷却された)第1熱媒体を、返送管218を通じて蓄熱ユニット110に返送する。
中央制御部140は、CPU(中央処理装置)を含む半導体集積回路で構成される。中央制御部140は、ROM(Read Only Memory:読み出し専用メモリ)からCPU自体を動作させるためのプログラムやパラメータ等を読み出す。中央制御部140は、ワークエリアとしてのRAM(Random Access Memory:読み書き可能なメモリ)や他の電子回路と協働して加熱システム100全体を管理および制御する。
中央制御部140は、蓄熱ユニット110、第1熱媒体供給部120、および、第1熱媒体返送部130を制御する。本実施形態において、中央制御部140は、蓄熱ユニット110を蓄熱モードで運転させたり、第1熱媒体供給部120、および、第1熱媒体返送部130を解氷モードで運転させたりする。なお、中央制御部140による具体的な制御処理、蓄熱モード、および、解氷モードについては、後に詳述する。
加熱システム100において、蓄熱ユニット110によって加熱された第1熱媒体は、第1熱媒体供給管122を通じて、LNG気化器10に供給される。LNG気化器10は、蓄熱ユニット110によって加熱された第1熱媒体によって加熱される。また、LNG気化器10を構成する通過管22(図2参照)を加熱することによって熱が奪われた(冷却された)第1熱媒体は、返送管218を通じて、蓄熱ユニット110に返送される。なお、本実施形態では、第1熱媒体としてNG(天然ガス)を例に挙げて説明する。以下、LNG気化器10、蓄熱ユニット110、第1熱媒体供給部120、および、第1熱媒体返送部130について詳述する。
[LNG気化器10]
図2は、LNG気化器10、第1熱媒体供給部120、および、第1熱媒体返送部130を説明する図である。なお、図2中、実線の矢印は、第1熱媒体、LNG、NG、排水の流れを示す。
LNG気化器10(加熱対象)は、LNGの供給源(例えば、LNGタンク)から供給されたLNGと外気とを熱交換させ、LNGを気化させてNG(天然ガス)を生成する空温式の気化器である。
図2に示すように、LNG気化器10は、筐体20と、通過管22と、放熱フィン24と、排水管26とを含む。筐体20は、中空形状の容器である。筐体20には、不図示の通気孔が設けられる。通気孔は、筐体20と外部とを連通する。通気孔を通じて、筐体20内に外気が導かれる。
通過管22は、筐体20内に設けられる。通常運転される際、通過管22には、後述するLNG供給管30を通じてLNG供給源からLNGが供給される。また、通過管22には、後述する第1熱媒体供給部120から第1熱媒体が供給される。放熱フィン24は、通過管22の外表面から立設する。放熱フィン24は、板状の部材である。LNGは、通過管22を通過する際に外気と熱交換され、NGに気化される。
排水管26は、筐体20の底面に接続される。筐体20内に溜まった排水は、排水管26を通じて、外部の側溝等に排出される。
LNG供給管30は、LNGの供給源と通過管22とを接続する。LNG供給管30には、切換弁128が設けられる。NG送出管32は、通過管22とパイプライン(需要先)とを接続する。通過管22において気化されたNGは、NG送出管32を通じて、需要先に送出される。NG送出管32には、切換弁226が設けられる。
[第1熱媒体供給部120]
図2に示すように、第1熱媒体供給部120は、第1熱媒体供給管122と、開閉弁124と、逆止弁126と、切換弁128とを含む。
第1熱媒体供給管122は、蓄熱ユニット110と切換弁128とを接続する。開閉弁124は、第1熱媒体供給管122に設けられる。開閉弁124は、第1熱媒体供給管122に形成される流路を開閉する。逆止弁126は、第1熱媒体供給管122における開閉弁124と切換弁128との間に設けられる。逆止弁126は、LNG気化器10から第1熱媒体供給管122(蓄熱ユニット110)へのLNGまたはNGの逆流を防止する。切換弁128は、LNG供給管30と通過管22とを接続したり、第1熱媒体供給管122と通過管22とを接続したりする。
[第1熱媒体返送部130]
図2に示すように、第1熱媒体返送部130は、第1接続管210と、第1熱媒体ドラム212と、第2接続管214と、ブロワ216と、返送管218と、逆止弁220と、流量調整弁222と、開閉弁224と、切換弁226とを含む。
第1接続管210は、切換弁226と第1熱媒体ドラム212とを接続する。第1熱媒体ドラム212は、第1熱媒体(NG)を貯留する。第2接続管214は、第1熱媒体ドラム212とブロワ216の吸入側とを接続する。ブロワ216は、第1熱媒体ドラム212に貯留された第1熱媒体を吸引し、返送管218を通じて蓄熱ユニット110に吐出する。返送管218は、ブロワ216の吐出側と蓄熱ユニット110とを接続する。
逆止弁220は、返送管218に設けられる。逆止弁220は、蓄熱ユニット110からブロワ216への第1熱媒体の逆流を防止する。流量調整弁222は、返送管218における逆止弁220と蓄熱ユニット110との間に設けられる。流量調整弁222は、返送管218に形成される流路の開度を調整する。流量調整弁222は、予め設定されている所定量の第1熱媒体が、後述する第1流通路330に導かれるように、開度が調整される。開閉弁224は、返送管218における流量調整弁222と蓄熱ユニット110との間に設けられる。開閉弁224は、返送管218に形成される流路を開閉する。切換弁226は、NG送出管32と通過管22とを接続したり、第1接続管210と通過管22とを接続したりする。
解氷モードにおいて、蓄熱ユニット110で加熱された第1熱媒体は、第1熱媒体供給部120によってLNG気化器10(通過管22)に導かれる。そうすると、第1熱媒体と、通過管22および放熱フィン24とで熱交換が為され、通過管22および放熱フィン24が加熱され、第1熱媒体の温度が低下する(第1熱媒体が冷却される)。これにより、通過管22および放熱フィン24に付着した氷(霜)が融解される。通過管22を通過することで冷却された第1熱媒体は、第1熱媒体返送部130を通じて、蓄熱ユニット110に返送される。また、氷が融解した結果生じる排水は、排水管26を通じて外部に排出される。
[蓄熱ユニット110]
図3は、蓄熱ユニット110を説明する図である。なお、図3中、実線の矢印は、第1熱媒体の流れを示す。また、図3中、破線の矢印は、第2熱媒体の流れを示す。図3中、一点鎖線の矢印は、外気の流れを示す。
図3に示すように、蓄熱ユニット110は、第1熱交換部310と、第2熱交換部350と、を含む。
[第1熱交換部310]
第1熱交換部310は、ピナコール水溶液と第1熱媒体とを熱交換させる。第1熱交換部310は、不図示の保温材で囲繞される。第1熱交換部310は、収容部320と、第1流通路330とを含む。収容部320は、ピナコール水溶液およびピナコールハイドレートを収容する。ピナコールハイドレートは、ゲスト分子としてピナコール(HOC(CHC(CHOH)が包接されたハイドレートである。
ピナコールハイドレートの生成温度および分解温度は、ピナコール水溶液におけるピナコールと水との質量割合によって決定される。本実施形態において、ピナコールハイドレートの生成温度および分解温度は、例えば、41℃以上45℃以下である。つまり、常温(例えば、25℃)である場合、収容部320の収容物は、ピナコールハイドレートとなる。
収容部320に収容されるピナコール水溶液におけるピナコールと水との質量割合は、例えば、0.5:0.5である。つまり、収容部320は、例えば、0.5質量分率のピナコールハイドレートを収容する。また、0.5質量分率のピナコールハイドレートの生成熱は、298.7kJ/kgである。
第1流通路330は、収容部320内に設けられ、第1熱媒体が通過する。第1流通路330は、第1通路本体332と、第1入口334と、第1出口336とを含む。第1通路本体332は、収容部320内に設けられる通路である。第1入口334は、第1通路本体332に設けられる開口である。第1入口334は、第1熱媒体返送部130の返送管218に接続される。第1出口336は、第1通路本体332に設けられる開口である。第1出口336は、第1熱媒体供給部120の第1熱媒体供給管122に接続される。第1出口336は、第1通路本体332における第1入口334の下方に設けられる。
[第2熱交換部350]
詳しくは後述するが、収容部320に収容されたピナコール水溶液は、第1熱媒体と熱交換されることで、ピナコールハイドレートとなる。第2熱交換部350は、ピナコールハイドレートと、第2熱媒体とを熱交換させる。第2熱媒体は、例えば、R-404A、R-245fa、アンモニア(NH)等である。本実施形態において、第2熱交換部350は、ヒートポンプである。
図3に示すように、第2熱交換部350は、熱媒気化器352と、第2熱媒体ドラム360と、圧縮機370と、第2流通路380と、第2熱媒体液ドラム390と、減圧弁400と、導入部410とを含む。
熱媒気化器352は、第2熱媒体を加熱して気化させる。熱媒気化器352は、ブロワ354と、外気熱交換器356とを含む。ブロワ354は、外気熱交換器356に外気を供給する。外気熱交換器356は、外気と第2熱媒体とを熱交換し、第2熱媒体を加熱して、外気を冷却する。熱媒気化器352によって加熱された第2熱媒体は、接続管358を通じて、第2熱媒体ドラム360に導かれる。
第2熱媒体ドラム360は、第2熱媒体(ガス)を貯留する。第2熱媒体ドラム360は、バッファタンクである。
圧縮機370は、熱媒気化器352によって加熱(気化)された第2熱媒体を圧縮する。圧縮機370は、吸入側が接続管362を通じて第2熱媒体ドラム360に接続される。つまり、圧縮機370は、接続管358、第2熱媒体ドラム360、および、接続管362を通じて、吸入側が熱媒気化器352(外気熱交換器356)に接続される。また、圧縮機370は、吐出側が、接続管372を通じて、第2流通路380に接続される。圧縮機370によって圧縮された第2熱媒体は、接続管372を通じて、第2流通路380に導かれる。また、接続管372には、逆止弁374が設けられる。逆止弁374は、第2流通路380から圧縮機370への第2熱媒体の逆流を防止する。
第2流通路380は、収容部320内に設けられ、圧縮機370によって圧縮された第2熱媒体が通過する。第2流通路380は、第2通路本体382と、第2入口384と、第2出口386とを含む。第2通路本体382は、収容部320内に設けられる通路である。第2入口384は、第2通路本体382に設けられる開口である。第2入口384は、接続管372を通じて、圧縮機370の吐出側に接続される。第2出口386は、第2通路本体382に設けられる開口である。第2出口386は、接続管392を通じて、第2熱媒体液ドラム390に接続される。第2出口386は、第2通路本体382における第2入口384の下方に設けられる。
図4は、本実施形態にかかる第1熱交換部310および第2流通路380の分解斜視図である。本実施形態の図4および図5では、垂直に交わるX軸(水平方向)、Y軸(水平方向)、Z軸(鉛直方向)を図示の通り定義している。なお、図4中、理解を容易にするために、第1プレート450、第2プレート460、および、第3プレート470を実際より少なく示す。また、図4中、実線の矢印は、第1熱媒体の流れを示す。図4中、破線の矢印は、第2熱媒体の流れを示す。なお、第1熱媒体が第1熱交換部310を流れる際、第2熱媒体は第2流通路380を流れず、第2熱媒体が第2流通路380を流れる際、第1熱媒体は第1熱交換部310を流れない。
図4に示すように、第1熱交換部310は、複数の第1プレート450と、複数の第2プレート460と、複数の第3プレート470と、封止板480と、出入板490とを含む。第1プレート450、第2プレート460、第3プレート470、封止板480、出入板490は、金属等の熱伝導率が大きい材料で構成される。具体的に説明すると、第1熱交換部310は、封止板480と出入板490との間に、第1プレート450、第2プレート460とが交互に積層される。また、第1プレート450と、第2プレート460との間には、第3プレート470が設けられる。つまり、第1熱交換部310は、封止板480と出入板490との間に、第1プレート450、第3プレート470、第2プレート460、第3プレート470の順で配される積層体が複数設けられる。
図5は、第1プレート450、第2プレート460、および、第3プレート470を説明する図である。図5(a)は、第1プレート450の前面を説明する図である。図5(b)は、第2プレート460の前面を説明する図である。図5(c)は、第3プレート470の前面を説明する図である。図5(d)は、第1プレート450、第2プレート460、および、第3プレート470の後面を説明する図である。
図5(a)に示すように、第1プレート450は、略矩形形状の平板である。第1プレート450には、前面450aから後面450bに貫通した4つの貫通孔452a~貫通孔452dが形成されている。貫通孔452a、貫通孔452dは、第1プレート450の下部に形成され、貫通孔452b、貫通孔452cは第1プレート450の上部に形成される。貫通孔452bは、貫通孔452aの鉛直上方に形成される。貫通孔452cは、貫通孔452dの鉛直上方に形成される。また、第1プレート450の前面450aには、図4、図5(a)中-Y軸方向に突出した突出部454が設けられる。突出部454は、第1プレート450の前面450aのうち、貫通孔452aおよび貫通孔452bが形成された領域と、貫通孔452cが形成された領域と、貫通孔452dが形成された領域とをそれぞれ囲繞し、これらの領域を区画する。突出部454の内側には、図4、図5(a)中+Y軸方向に陥没した溝部456が形成される。
第2プレート460は、第1プレート450と同一の構造であり、第1プレート450を180°回転させたものである。具体的に説明すると、第2プレート460は、図5(b)に示すように、略矩形形状の平板である。第2プレート460には、前面460aから後面460bに貫通した4つの貫通孔462a~貫通孔462dが形成されている。貫通孔462a、貫通孔462dは、第2プレート460の下部に形成され、貫通孔462b、貫通孔462cは第2プレート460の上部に形成される。貫通孔462bは、貫通孔462aの鉛直上方に形成される。貫通孔462cは、貫通孔462dの鉛直上方に形成される。また、第2プレート460の前面460aには、図4、図5(b)中-Y軸方向に突出した突出部464が設けられる。突出部464は、第2プレート460の前面460aのうち、貫通孔462aが形成された領域と、貫通孔462bが形成された領域と、貫通孔462cおよび貫通孔462dが形成された領域とをそれぞれ囲繞し、これらの領域を区画する。突出部464の内側には、図4、図5(b)中+Y軸方向に陥没した溝部466が形成される。
図5(c)に示すように、第3プレート470は、第1プレート450および第2プレート460と実質的に同じ形状、同じ大きさの平板である。第3プレート470には、前面470aから後面470bに貫通した4つの貫通孔472a~貫通孔472dが形成されている。貫通孔472a、貫通孔472dは、第3プレート470の下部に形成され、貫通孔472b、貫通孔472cは第3プレート470の上部に形成される。貫通孔472bは、貫通孔472aの鉛直上方に形成される。貫通孔472cは、貫通孔472dの鉛直上方に形成される。また、第3プレート470の前面470aには、図4、図5(c)中-Y軸方向に突出した突出部474が設けられる。突出部474は、第3プレート470の前面470aのうち、貫通孔472aが形成された領域と、貫通孔472bが形成された領域と、貫通孔472cが形成された領域と、貫通孔472dが形成された領域とをそれぞれ囲繞し、これらの領域を区画する。突出部474の内側には、図4、図5(c)中+Y軸方向に陥没した溝部476が形成される。
また、図5(d)に示すように、第1プレート450の後面450b、第2プレート460の後面460b、および、第3プレート470の後面470bは、図5(d)中XZ平面に沿った平面形状である。
図4に戻って説明すると、封止板480は、第1プレート450、第2プレート460、および、第3プレート470と実質的に同じ形状、同じ大きさの平板である。封止板480には、貫通孔は形成されていない。
出入板490は、第1プレート450、第2プレート460、および、第3プレート470と実質的に同じ形状、同じ大きさの平板である。出入板490には、第1入口334、第1出口336、第2入口384、および、第2出口386が形成される。第3プレート470と接続されたときに、第1入口334は貫通孔472bに、第1出口336は貫通孔472aに、第2入口384は貫通孔472cに、第2出口386は貫通孔472dに連通するように出入板490に形成される。なお、第1熱交換部310は、第1入口334の下方に第1出口336が位置し、第2入口384の下方に第2出口386が位置するように設置される。
第1プレート450の前面450aには、第3プレート470の後面470bが接続(例えば、ろう付け)される。詳細には、第1プレート450の突出部454が第3プレート470の後面470bに接続される。また、第3プレート470の前面470aには、第2プレート460の後面460bが接続される。詳細には、第3プレート470の突出部474が第2プレート460の後面460bに接続される。また、第2プレート460の前面460aには、第3プレート470の後面470bが接続される。詳細には、第2プレート460の突出部464が第3プレート470の後面470bに接続される。
このようにして、第1プレート450、第3プレート470、第2プレート460、および、第3プレート470がこの順に積層された積層体が形成される。そして、積層体の一方の端部に位置する第1プレート450の後面450bに封止板480が接続される。また、積層体の他方の端部に位置する第3プレート470の前面470a(突出部474)に出入板490の後面が接続される。
第1プレート450、第2プレート460、第3プレート470、封止板480、出入板490が積層されることにより、第1入口334、貫通孔452b、貫通孔462b、貫通孔472bによって、通路332aが形成される。つまり、通路332aは、一端に第1入口334が形成され、他端が封止板480によって封止された流路である。また、第1出口336、貫通孔452a、貫通孔462a、貫通孔472aによって通路332bが形成される。つまり、通路332bは、一端に第1出口336が形成され、他端が封止板480によって封止された流路である。なお、通路332a、通路332bは、水平方向に延在している。また、通路332aと通路332bとは、溝部456によって連通される。こうして、通路332a、通路332b、および、溝部456によって、第1通路本体332が形成される。
また、第1プレート450、第2プレート460、第3プレート470、封止板480、出入板490が積層されることにより、第2入口384、貫通孔452c、貫通孔462c、貫通孔472cによって、通路382aが形成される。つまり、通路382aは、一端に第2入口384が形成され、他端が封止板480によって封止された流路である。また、第2出口386、貫通孔452d、貫通孔462d、貫通孔472dによって通路382bが形成される。つまり、通路382bは、一端に第2出口386が形成され、他端が封止板480によって封止された流路である。なお、通路382a、通路382bは、水平方向に延在している。また、通路382aと通路382bとは、溝部466によって連通される。こうして、通路382a、通路382b、および、溝部466によって、第2通路本体382が形成される。
また、第1プレート450の後面450bと、第3プレート470の前面470aとの間であって、貫通孔472a~貫通孔472dが形成されない溝部476aにピナコールハイドレート、および、ピナコール水溶液が収容される。同様に、第2プレート460の後面460bと、第3プレート470の前面470aとの間であって、貫通孔472a~貫通孔472dが形成されない溝部476aにピナコールハイドレート、および、ピナコール水溶液が収容される。つまり、第3プレート470の溝部476aが収容部320として機能する。
そして、第1入口334には、返送管218が接続される。第1出口336は、第1熱媒体供給管122に接続される。また、第2入口384は、接続管372に接続される。第2出口386は、接続管392に接続される。
図3に戻って説明すると、第2熱媒体液ドラム390は、接続管392を通じて、第2出口386に接続される。第2熱媒体液ドラム390は、第2流通路380から排出された第2熱媒体(液体)を貯留する。
減圧弁400(膨張弁)は、接続管394を通じて第2熱媒体液ドラム390に接続される。減圧弁400は、第2熱媒体液ドラム390に貯留された第2熱媒体(液体)を減圧して膨張させる。これにより、液体の第2熱媒体の少なくとも一部は、気体となる。
導入部410は、減圧弁400によって減圧された第2熱媒体(気液混合)を熱媒気化器352に導く。本実施形態において、導入部410は、減圧弁400と熱媒気化器352(外気熱交換器356)とを接続する配管である。
[加熱方法]
続いて、加熱システム100を用いた加熱方法について説明する。図6は、加熱方法の処理の流れを説明するフローチャートである。図6に示すように、本実施形態の加熱方法は、着氷条件判定工程S110と、夜間判定工程S120と、蓄熱モード運転工程S130と、蓄熱終了条件判定工程S140と、解氷モード運転工程S150と、解氷終了条件判定工程S160とを含む。本実施形態において、所定の時間間隔毎に生じる割込によって加熱方法が繰り返し遂行される。なお、初期状態において、開閉弁124、開閉弁224は、閉弁されており、ブロワ216、ブロワ354、圧縮機370は、停止されている。また、解氷モード以外の期間、LNG気化器10は、通常運転される。以下、各工程について説明する。
[着氷条件判定工程S110]
中央制御部140は、所定の着氷条件が成立したか否かを判定する。着氷条件は、例えば、冬季、春季、秋季の期間中である。つまり、着氷条件は、夏季以外の季節の期間中である。
夏季以外の季節のうち、昼間は、通過管22に氷が付着し、外気によっても解氷されない。このため、中央制御部140は、着氷条件が成立したと判定した場合(S110におけるYES)、夜間判定工程S120に処理を移す。
一方、夏季は、NGの需要(通過管22を通過するLNGの量)が少なく、外気温が相対的に高いため、通過管22に氷が付着することがほとんどない、もしくは、氷が付着したとしても外気によって解氷される。このため、中央制御部140は、着氷条件が成立しないと判定した場合(S110におけるNO)、当該加熱方法を終了する。
[夜間判定工程S120]
中央制御部140は、現在夜間(例えば、23時)であるか否かを判定する。冬季、春季、秋季であっても、夜間は、一般的にNGの需要(通過管22を通過するLNGの量)が少ないため、通過管22に氷が付着することがほとんどない、もしくは、氷が付着したとしても、付着量が少ないため、外気によって解氷される。
このため、中央制御部140は、夜間であると判定した場合(S120におけるYES)、蓄熱モード運転工程S130に処理を移す。一方、中央制御部140は、夜間ではない、つまり、昼間であると判定した場合(S120におけるNO)、解氷モード運転工程S150に処理を移す。
[蓄熱モード運転工程S130]
中央制御部140は、蓄熱ユニット110を蓄熱モードで運転させる。蓄熱モードは、第1熱交換部310の収容部320に収容されたピナコールハイドレートを加熱して、ピナコール水溶液とすることで、収容部320に蓄熱させるモードである。
具体的に説明すると、中央制御部140は、ブロワ354、および、圧縮機370を駆動させる(図3参照)。そうすると、第2熱媒体は、熱媒気化器352によって加熱され、圧縮機370によって圧縮されることでさらに加熱される。こうして、加熱された高温の第2熱媒体は、第2流通路380の第2入口384に導かれる。
図4を参照して説明すると、第2入口384に導かれた第2熱媒体は、通路382a(貫通孔452c、貫通孔462c、貫通孔472c)を通過するとともに、溝部466を下降する。溝部466を下降した第2熱媒体は、通路382b(貫通孔452d、貫通孔462d、貫通孔472d)を通過して第2出口386から排出される。そして、溝部466を下降流となって流れる第2熱媒体と、溝部476aに収容されたピナコールハイドレートとで熱交換が為される。こうして、溝部476aにおいてピナコールハイドレートが加熱されて分解され、ピナコール水溶液が生成される。また、第2熱媒体は、冷却され、凝縮される。したがって、第2熱交換部350は、第2熱媒体の潜熱でピナコールハイドレートを加熱する。
なお、ピナコール水溶液は、ピナコールハイドレートよりも質量密度(比重)が小さい。したがって、収容部320(溝部476a)において、ピナコール水溶液は上昇し、ピナコールハイドレートは沈降する。これにより、ピナコール水溶液とピナコールハイドレートとは、対向流となる。つまり、ピナコール水溶液とピナコールハイドレートとで対流が生じる。
また、ピナコール水溶液は、上昇過程において、第2熱媒体とさらに熱交換が為される。このため、加熱されたピナコール水溶液は、ピナコールハイドレートを攪拌しながら、ピナコールハイドレートへ伝熱することができる。これにより、ピナコールハイドレートの分解が促進される。
さらに、収容部320の底部に位置するピナコールハイドレートは、第2流通路380の近傍に位置するピナコール水溶液を介して、第2流通路380(第2熱媒体)から伝熱される。
また、図3に戻って説明すると、冷却され、凝縮された第2熱媒体は、第2熱媒体液ドラム390に導かれる。なお、中央制御部140は、第2流通路380を通過する第2熱媒体が、ピナコールハイドレートの分解温度(41℃以上45℃以下)を上回る所定の加熱温度(例えば、45℃を上回り、50℃以下)に維持される圧力(第2熱媒体として、R-404Aを用いる場合、例えば、2.2MPa)となるように、減圧弁400の開度を調整する。加熱温度は、ピナコール水溶液の過冷却を加味し、分解温度を上回る温度に設定される。
また、中央制御部140は、第2熱媒体液ドラム390内において、第2熱媒体の液体が貯留され(第2熱媒体の液面が生じ)るとともに、接続管372の圧力が設定値未満とならないように減圧弁400の開度を調整する。
そして、減圧弁400によって減圧された第2熱媒体は、熱媒気化器352で加熱され、圧縮機370で圧縮されて、第2流通路380を循環することになる。
なお、ピナコールハイドレートが分解する際、ピナコールハイドレートの潜熱によって第2熱媒体が冷却される。このため、ピナコールハイドレートが分解する際、収容部320内は、ピナコールハイドレートの分解温度と略等しい温度に維持される。したがって、第2流通路380内の第2熱媒体の圧力は所定値に維持される。
一方、収容部320において、ピナコールハイドレートが分解され、ピナコール水溶液が大部分を占めるようになると、第2熱媒体によって、ピナコール水溶液の顕熱が増加し、収容部320内の温度が上昇する。収容部320内(ピナコール水溶液)の温度上昇に伴って、第2熱媒体との温度差が徐々に小さくなり、第2熱媒体からピナコール水溶液への伝熱量も徐々に減少する。これにより、第2熱媒体の凝縮量も減少する。そうすると、第2流通路380内の第2熱媒体の圧力が上昇する。したがって、中央制御部140は、第2流通路380内の圧力を所定値に維持するように、圧縮機370を制御(例えば、圧縮機370の回転数をインバータ制御)して、第2流通路380内へ導かれる第2熱媒体の流量を制御する。
[蓄熱終了条件判定工程S140]
図6に戻って説明すると、中央制御部140は、蓄熱終了条件が成立したか否かを判定する。蓄熱終了条件は、例えば、収容部320内が加熱温度に到達したことである。中央制御部140は、蓄熱終了条件が成立するまで(S140におけるNO)、蓄熱モードを維持する。一方、中央制御部140は、蓄熱終了条件が成立すると(S140におけるYES)、当該加熱方法を終了する。
[解氷モード運転工程S150]
中央制御部140は、蓄熱ユニット110、第1熱媒体供給部120、および、第1熱媒体返送部130を解氷モードで運転させる。解氷モードは、第1熱媒体とピナコール水溶液とを熱交換させて第1熱媒体を加熱し、加熱した第1熱媒体をLNG気化器10に供給して、LNG気化器10の通過管22および放熱フィン24に付着した氷を融解するモードである。
具体的に説明すると、中央制御部140は、開閉弁124、開閉弁224を開弁し、切換弁128を切り換えて第1熱媒体供給管122と通過管22とを接続し、切換弁226を切り換えて通過管22と第1接続管210とを接続し、ブロワ216を駆動させる。そうすると、第1熱媒体は、第1熱媒体返送部130から第1流通路330の第1入口334に導かれる。
図4に戻って説明すると、第1入口334に導かれた第1熱媒体は、通路332a(貫通孔452b、貫通孔462b、貫通孔472b)を通過するとともに、溝部456を下降する。溝部456を下降した第1熱媒体は、通路332b(貫通孔452a、貫通孔462a、貫通孔472a)を通過して第1出口336から排出される。そして、溝部456を下降流となって流れる第1熱媒体と、溝部476aに収容されたピナコール水溶液とで熱交換が為される。こうして、第1熱媒体は、40℃以上に加熱される。また、溝部476aにおいてピナコール水溶液が冷却されて、ピナコールハイドレートが生成される。
なお、0.5質量分率のピナコール水溶液がすべてピナコールハイドレートに転化した場合、44.3体積%の水が遊離水として残存する。例えば、1500kg/hでLNGを気化させるLNG気化器10を解氷した場合、ピナコールハイドレートは、1492kg/h(136m/h)で生成される。この際に生じる遊離水は、1080kg/h(1.08m/h)となる。したがって、第1流通路330は、解氷モードが開始されてから終了するまで、44.3質量%以上100質量%以下の液体(ピナコール水溶液または遊離水)で覆われることになる。このため、収容部320と第1流通路330との伝熱は、液層からのみとなり、第1流通路330は、液層の伝熱面積に対応した長さとなる。
図2に戻って説明すると、加熱された第1熱媒体は、第1熱媒体供給管122を通じて、通過管22に導かれる。これにより、第1熱媒体が有する熱によって、通過管22の外表面および放熱フィン24の外表面に付着した氷を融解することが可能となる。
そして、氷を融解することで冷却された第1熱媒体は、第1接続管210、第1熱媒体ドラム212を通じて、ブロワ216によって吸引され、返送管218を通じて、第1流通路330を循環することになる。
[解氷終了条件判定工程S160]
図6に戻って説明すると、中央制御部140は、解氷終了条件が成立したか否かを判定する。解氷終了条件は、例えば、第1流通路330から排出される第1熱媒体の温度が所定温度(例えば、41℃)以下となったことである。中央制御部140は、解氷終了条件が成立するまで(S160におけるNO)、解氷モードを維持する。一方、中央制御部140は、解氷終了条件が成立すると(S160におけるYES)、当該加熱方法を終了する。
以上説明したように、本実施形態の加熱システム100およびこれを用いた加熱方法は、ピナコールハイドレートの生成熱(発熱)でLNG気化器10を加熱する。上記したように、ピナコールハイドレートの生成熱は、298.7kJ/kgと大きい。このため、加熱システム100は、LNG気化器10を効率よく加熱することができる。
また、LNG気化器10は、一般的に55℃以下のガスが通過するように設計される。ピナコールハイドレートの生成温度は、41℃以上45℃以下であるため、ピナコール水溶液によって加熱される第1熱媒体の最高温度は45℃である。したがって、加熱システム100は、LNG気化器10に対し、何ら変更することなく、第1熱媒体を供給して、解氷することが可能となる。
また、中央制御部140は、夜間にブロワ354および圧縮機370を駆動する。これにより、第2熱交換部350は、夜間の低電気料金でピナコールハイドレートをピナコール水溶液に分解することができる。したがって、第2熱交換部350は、低コストで蓄熱することができ、低コストで第1熱媒体を加熱することが可能となる。
また、上記したように、第1熱媒体が通過する第1通路本体332に設けられる第1出口336は、第1入口334の下方に設けられる。第1入口334に導かれる第1熱媒体は、例えば、5℃であり、ピナコール水溶液の温度(41℃以上45℃以下)よりも低い。したがって、第1熱媒体が第1入口334から導入されると、収容部320の上部においてピナコール水溶液が冷却される。ピナコール水溶液は、温度が低いほど質量密度が大きくなる。したがって、冷却されたピナコール水溶液は、収容部320内を下降流となって移動する。また、上記したように、ピナコール水溶液が冷却されることで生成されたピナコールハイドレートは、ピナコール水溶液よりも質量密度が大きい。したがって、ピナコールハイドレートは、収容部320内を沈降する。
これにより、ピナコール水溶液とピナコールハイドレートとで対流が生じる。そうすると、第1流通路330とピナコール水溶液との伝熱は、対流伝熱となる。したがって、加熱システム100は、第1流通路330とピナコール水溶液との伝熱効率を向上させることができ、第1出口336を、第1入口334の上方に位置させる場合と比較して、第1流通路330の伝熱面積を小さくすることが可能となる。つまり、加熱システム100は、第1流通路330を短くすることができ、第1熱交換部310を小型化することが可能となる。
また、第1出口336を第1入口334の下方に設けることにより、ピナコールハイドレートを落下させることができる。つまり、最も低温の第1熱媒体と間接的に接触する収容部320の上部からピナコールハイドレートを排除することができる。これにより、第1熱交換部310は、ピナコール水溶液から第1熱媒体への伝熱の阻害を抑制することができ、効率よく第1熱媒体を加熱することが可能となる。
また、上記したように、第2熱媒体が通過する第2通路本体382に設けられる第2出口386は、第2入口384の下方に設けられる。第2通路本体382において、第2熱媒体は冷却されて凝縮される。そうすると、凝縮した液体の第2熱媒体は、第2出口386に流下する。これにより、第2通路本体382内外の境膜伝熱係数を大きくすることができ、総括伝熱係数を大きくすることが可能となる。
また、上記したように、本実施形態のピナコールハイドレートは、遊離水を多く(例えば44.3%)含んでいる。このため、ピナコールハイドレートは、流動性を有し、満遍なく第2流通路380(第2熱媒体)と接触する。これにより、第2熱交換部350は、ピナコールハイドレートを効率よく分解することができる。
[変形例]
上記実施形態において、第1熱媒体が天然ガス(NG)である場合を例に挙げた。しかし、第1熱媒体の種類に限定はない。
図7は、変形例にかかる加熱システム500を説明する図である。加熱システム500は、蓄熱ユニット110と、第1熱媒体供給部520と、第1熱媒体返送部530と、中央制御部140とを含む。なお、図7中、実線の矢印は、第1熱媒体、LNG、NG、排水の流れを示す。また、上記加熱システム100およびLNG気化器10と実質的に等しい構成要素については、同一の符号を付して説明を省略する。
LNG気化器50(加熱対象)は、筐体20と、通過管22と、放熱フィン24と、排水管26と、散水部52とを含む。
変形例において、通過管22に接続されるLNG供給管30には、開閉弁54が設けられている。また、通過管22に接続されるNG送出管32には、開閉弁56が設けられている。開閉弁54、開閉弁56は、通常運転の際に開弁される。
散水部52は、筐体20内における通過管22(放熱フィン24)の上方に設けられる。散水部52は、解氷モードにおいて、第1熱媒体を通過管22に散布する。変形例において第1熱媒体は水である。
第1熱媒体供給部520は、第1熱媒体供給管522と、開閉弁524と、バイパス管526と、流量調整弁528とを含む。
第1熱媒体供給管522は、蓄熱ユニット110(第1出口336)と散水部52とを接続する。開閉弁524は、第1熱媒体供給管522に設けられる。開閉弁524は、第1熱媒体供給管522に形成される流路を開閉する。バイパス管526は、第1熱媒体供給管522における開閉弁524と散水部52との間から分岐され、排水管26に接続される。流量調整弁528は、バイパス管526に設けられる。流量調整弁528は、バイパス管526に形成される流路の開度を調整する。
第1熱媒体返送部530は、貯水槽532と、送水管534と、開閉弁536と、送水ポンプ538と、第1熱媒体返送管540と、分配弁542と、流量調整弁544と、開閉弁546と、逆止弁548と、補給管550と、開閉弁552とを含む。
貯水槽532は、第1熱媒体(例えば、水道水)を貯留する。排水管26から排出された排水は、貯水槽532に導かれる。送水管534は、貯水槽532と送水ポンプ538の吸入側とを接続する。開閉弁536は、送水管534に設けられる。開閉弁536は、送水管534に形成される流路を開閉する。開閉弁536は、送水ポンプ538が駆動されている間、開状態となる。また、開閉弁536は、送水ポンプ538が停止されている間、閉状態となる。
送水ポンプ538は、第1熱媒体を吸引して、第1熱媒体返送管540を通じて、蓄熱ユニット110に返送する。第1熱媒体返送管540は、送水ポンプ538の吐出側と、蓄熱ユニット110(第1入口334)とを接続する。分配弁542は、第1熱媒体返送管540から蓄熱ユニット110に導かれる第1熱媒体の量と、第1熱媒体返送管540から第1熱媒体供給管522に導かれる第1熱媒体の量とを調整する。
流量調整弁544は、第1熱媒体返送管540における送水ポンプ538と分配弁542との間に設けられる。流量調整弁544は、第1熱媒体返送管540に形成される流路の開度を調整する。開閉弁546は、第1熱媒体返送管540における送水ポンプ538と流量調整弁544との間に設けられる。開閉弁546は、第1熱媒体返送管540に形成される流路を開閉する。開閉弁546は、送水ポンプ538が駆動されている間、開状態となる。また、開閉弁546は、送水ポンプ538が停止されている間、閉状態となる。
逆止弁548は、第1熱媒体返送管540における送水ポンプ538と開閉弁546との間に設けられる。逆止弁548は、第1熱媒体返送管540から送水ポンプ538への第1熱媒体の逆流を防止する。
補給管550は、第1熱媒体の供給源と、貯水槽532とを接続する。補給管550は、例えば、水道管である。開閉弁552は、補給管550に設けられる。開閉弁552は、補給管550に形成される流路を開閉する。
変形例において、中央制御部140は、開閉弁524、流量調整弁528、開閉弁536、送水ポンプ538、分配弁542、流量調整弁544、開閉弁546、開閉弁552を制御する。
具体的に説明すると、中央制御部140は、解氷モードにおいて、開閉弁524、開閉弁536、開閉弁546を開弁して、送水ポンプ538を駆動させる。そうすると、第1熱媒体は、貯水槽532、送水管534、第1熱媒体返送管540を通じて、蓄熱ユニット110の第1入口334に導かれる。
そして、蓄熱ユニット110において、第1熱媒体がピナコール水溶液と熱交換され、加熱される。加熱された第1熱媒体は、第1熱媒体供給管522を通じて、散水部52から通過管22に散布される。こうして、第1熱媒体が有する熱によって、通過管22の外表面および放熱フィン24の外表面に付着した氷を融解することが可能となる。
そして、氷を融解することで冷却された第1熱媒体および融解した水(第1熱媒体)は、排水管26を通じて、貯水槽532に返送され、蓄熱ユニット110を循環することになる。
また、変形例において、中央制御部140は、第1熱媒体供給管522を通過する第1熱媒体の温度が所定温度以上となったら、分配弁542を制御して、第1熱媒体返送管540から第1熱媒体供給管522に導かれる第1熱媒体の量を増加させる。
中央制御部140は、貯水槽532に貯留された第1熱媒体の温度が所定温度以下となったら、流量調整弁528の開度を調整して、バイパス管526から貯水槽532へ、加熱された第1熱媒体を供給する。
また、中央制御部140は、貯水槽532に貯留された第1熱媒体の量が所定量以下となったら、開閉弁552を開弁する。
そして、解氷終了条件が成立すると、中央制御部140は、開閉弁524、開閉弁536、開閉弁546を閉弁して、送水ポンプ538を停止させる。
以上説明したように、変形例にかかる加熱システム500は、ピナコールハイドレートの生成熱(発熱)で第1熱媒体を加熱し、加熱された第1熱媒体でLNG気化器50の通過管22および放熱フィン24を加熱する。上記したように、ピナコールハイドレートの生成熱は、298.7kJ/kgと大きい。このため、加熱システム500は、LNG気化器50を効率よく加熱することができる。
また、従来の温水解氷器は、通過管22に散布した水を廃棄していた。これに対し、加熱システム500は、第1熱媒体(水)を循環利用することができる。したがって、加熱システム500は、LNG気化器50の解氷に要するコストを低減することが可能となる。
また、従来の温水解氷器は、ガス等の燃焼によって温水を生成する。したがって、従来の温水解氷器は、燃焼器をLNG気化器50の近傍に設置することができなかった。一方、加熱システム500は、燃焼器を備えないため、LNG気化器50の近傍に設置することができる。これにより、加熱システム500は、第1熱媒体が流通する配管等を短くすることができ、小型化することが可能となる。
以上、添付図面を参照しながら本発明の好適な実施形態について説明したが、本発明はかかる実施形態に限定されないことは言うまでもない。当業者であれば、特許請求の範囲に記載された範疇において、各種の変更例または修正例に想到し得ることは明らかであり、それらについても当然に本発明の技術的範囲に属するものと了解される。
例えば、上記実施形態において、第1出口336の上方に第1入口334が設けられる構成を例に挙げた。しかし、第1出口336は、第1入口334の上方に設けられてもよい。また、第1出口336と第1入口334との鉛直方向の位置は同じであってもよい。
また、上記実施形態において、第2熱交換部350がヒートポンプである場合を例に挙げた。しかし、第2熱交換部350は、ピナコールハイドレートをピナコール水溶液に転化することができれば、構成に限定はない。
また、上記実施形態において、第2出口386の上方に第2入口384が設けられる構成を例に挙げた。しかし、第2出口386は、第2入口384の上方に設けられてもよい。また、第2出口386と第2入口384との鉛直方向の位置は同じであってもよい。
また、上記実施形態では、第2熱交換部350において、第2熱媒体が、圧縮機370によって昇圧されるため、第2熱媒体は、飽和温度を上回る過熱状態となる。この場合、第2熱媒体から第2流通路380(ピナコールハイドレート)への熱伝達係数は、凝縮熱伝達係数よりも小さくなってしまう。そこで、第2熱交換部350は、過熱防止ポンプを備えるとよい。過熱防止ポンプは、第2熱媒体液ドラム390に貯留された、凝縮した第2熱媒体を昇圧し、接続管372に供給する。そうすると、接続管372において第2熱媒体が飽和温度まで冷却され、第2流通路380に飽和温度の第2熱媒体を供給することができる。これにより、第2流通路380の伝熱面積(長さ)を小さくすることが可能となる。
また、上記実施形態および変形例において、加熱対象としてLNG気化器10、50を例に挙げた。しかし、加熱対象に限定はない。例えば、加熱システム100、500は、加熱対象としてLNGタンクを囲繞するヒートフェンスを加熱してもよい。
また、上記実施形態において、第1熱交換部310および第2熱交換部350がプレート式の熱交換器である場合を例に挙げた。しかし、第1熱交換部310は、ピナコール水溶液と第1熱媒体とを効率よく熱交換させることができれば、構成に限定はない。また、第2熱交換部350は、ピナコールハイドレートと第2熱媒体とを効率よく熱交換させることができれば、構成に限定はない。第1熱交換部310および第2熱交換部350は、例えば、シェルアンドチューブ型の熱交換器であってもよい。
また、上記実施形態において、第1熱媒体返送部130がブロワ216を備える場合を例に挙げた。しかし、ブロワ216は、必須の構成ではない。例えば、NG送出管32が低圧ガス需要先に接続される場合、ブロワ216に代えて、第3接続管および流量調整弁を備えるとよい。第3接続管は、NG送出管32における切換弁226の下流側と第1接続管210とを接続する。流量調整弁は、第3接続管に設けられる。なお、この場合、第1熱媒体(NG)は、蓄熱ユニット110を循環しない。
また、上記実施形態および変形例において、加熱システム100、500が1台のLNG気化器10、50を加熱する場合を例に挙げた。しかし、加熱システム100、500は、2台以上のLNG気化器10、50を加熱してもよい。
また、上記実施形態において、解氷モード運転工程S150が1回実行される場合を例に挙げた。しかし、解氷モード運転工程S150の実行回数に限定はない。解氷モード運転工程S150は、第1熱交換部310の蓄熱量に応じて、2回以上実行されてもよい。
また、上記実施形態において、第2熱交換部350が、夜間に運転される場合を例に挙げた。しかし、第2熱交換部350の運転タイミングに限定はない。例えば、第2熱交換部350は、昼間に運転されてもよい。
また、上記実施形態において、着氷条件が、季節に基づいて設定される場合を例に挙げた。しかし、着氷条件は、外気温、風速、および、湿度のうちいずれか1または複数に基づいて設定されてもよい。
また、上記実施形態において、蓄熱終了条件が、ピナコール水溶液の温度に基づいて設定される場合を例に挙げた。しかし、蓄熱終了条件は、時間に基づいて設定されてもよい。例えば、蓄熱終了条件は、蓄熱モードでの運転を開始してから所定時間が経過したこと、または、所定の時刻(例えば、7時)になったことであってもよい。
また、上記実施形態において、0.5質量分率のピナコールハイドレートを例に挙げて説明した。しかし、ピナコールハイドレート中のピナコールの量に限定はない。
本発明は、加熱システム、および、加熱方法に利用することができる。
10 LNG気化器
50 LNG気化器
120 第1熱媒体供給部
310 第1熱交換部
320 収容部
330 第1流通路
332 第1通路本体
334 第1入口
336 第1出口
350 第2熱交換部
352 熱媒気化器
370 圧縮機
380 第2流通路
382 第2通路本体
384 第2入口
386 第2出口
400 減圧弁
410 導入部
500 加熱システム
520 第1熱媒体供給部

Claims (5)

  1. ピナコール水溶液と天然ガスとを熱交換させる第1熱交換部と、
    前記天然ガスと熱交換されることで前記ピナコール水溶液から生成されたピナコールハイドレートと、熱媒体とを熱交換させる第2熱交換部と、
    熱交換された前記天然ガスを液化天然ガスが通過する通過管を有するLNG気化器の前記通過管に供給する第1熱媒体供給部と、
    解氷モードと、蓄熱モードとを排他的に行う中央制御部と、
    を備え
    前記解氷モードは、前記第1熱交換部によって、前記ピナコール水溶液と前記天然ガスとを熱交換させることにより、前記天然ガスを加熱し、加熱された前記天然ガスを、前記第1熱媒体供給部によって前記LNG気化器の前記通過管に供給するモードであり、
    前記蓄熱モードは、前記第2熱交換部によって、前記ピナコールハイドレートと前記熱媒体とを熱交換させることにより、前記ピナコールハイドレートを加熱し、前記ピナコールハイドレートを前記ピナコール水溶液に分解するモードであり、
    前記中央制御部は、前記蓄熱モードを夜間に行う加熱システム。
  2. 前記第1熱交換部は、
    少なくとも前記ピナコール水溶液を収容する収容部と、
    前記第1熱媒体供給部が接続され、第1入口の下方に設けられる第1出口を有し、前記収容部内に設けられる第1流通路と、
    を備える請求項1に記載の加熱システム。
  3. 前記第2熱交換部は、
    記熱媒体を加熱する熱媒気化器と、
    前記熱媒気化器に吸入側が接続され、前記熱媒気化器によって加熱された前記熱媒体を圧縮する圧縮機と、
    前記圧縮機の吐出側に接続される第2入口および第2出口を有し、前記収容部内に設けられる第2流通路と、
    前記第2出口に接続され、前記第2流通路から排出された前記熱媒体を減圧する減圧弁と、
    前記減圧弁によって減圧された前記熱媒体を前記熱媒気化器に導く導入部と、
    を備える請求項2に記載の加熱システム。
  4. 前記第2出口は、前記第2入口よりも下方に設けられる請求項3に記載の加熱システム。
  5. 解氷モードと、蓄熱モードとを排他的に行い、
    前記解氷モードは、
    ピナコール水溶液と天然ガスとを熱交換させることにより、前記天然ガスを加熱することと
    熱交換された前記天然ガス、液化天然ガスが通過する通過管を有するLNG気化器の前記通過管に供給することと
    を含み、
    前記蓄熱モードは、
    前記天然ガスと熱交換されることで前記ピナコール水溶液から生成されたピナコールハイドレートと、熱媒体とを熱交換させることにより、前記ピナコールハイドレートを加熱し、前記ピナコールハイドレートを前記ピナコール水溶液に分解することを含み、
    前記蓄熱モードは、夜間に行われる加熱方法。
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