JP7517298B2 - 遠隔支援サーバ、遠隔支援方法及び遠隔支援プログラム - Google Patents

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本発明は、自律走行が可能な車両を遠隔支援するサーバ、方法及びプログラムに関する。
特開2018-77649号公報は、車両の遠隔操作を行うシステムを開示する。この従来のシステムは、遠隔操作の要求を車両から受け付けた場合、当該車両の遠隔操作を行うオペレータを選び出す。オペレータの選出は、複数のオペレータの候補のうちから、所定条件を満たすオペレータを選択することにより行われる。所定条件には、直近の遠隔操作を適正に行ったオペレータに該当すること、及び、熟練度及び覚醒度が基準値以上のオペレータに該当すること、が含まれる。
特開2018-77649号公報
上記従来のシステムにおいて、遠隔操作を要求する車両は、自動運転装置を有している。つまり、従来のシステムにおいて遠隔操作の対象となる車両は、一定レベルの自律走行が可能な車両である。そうすると、自動運転装置、認識装置等を含む車両システムが正常である間に出される遠隔支援の要求の内容は、オペレータによる手動操作を想定した「遠隔運転」ではなく、オペレータによる認識支援、判断支援といった「遠隔支援」であることが予想される。
このような遠隔支援に関し、例えば、自律走行が可能な車両の前方に存在する交通信号機に日光が当たっている場合を考える。この場合は、車両のシステムによる交通信号機の発光部の灯火状態の認識の精度が低下する。車両のシステムが灯火状態を認識できない場合、どのような行動をどのタイミングで実行すべきか判断することが困難となる。このような場合、遠隔支援の要求が出される。この要求に対し、灯火状態の認識支援、及び/又は、オペレータが認識した灯火状態に基づいた車両の行動(例えば、発進)の判断支援が行われる。
ここで、1台の車両からの遠隔支援の要求の処理のために1人のオペレータを拘束する時間は、1台の車両の遠隔運転の要求の処理のためのそれに比べて短くなることが予想される。しかしながら、複数の遠隔支援の要求が同一時間帯に出された場合には、要求待機中のオペレータによってこれらを処理する必要がある。この点、上記従来のシステムをはじめとする従来技術では、複数の遠隔支援の要求の効率的な処理に関する観点が欠落しており、故に、改良の余地がある。
本発明の1つの目的は、複数の遠隔支援の要求が同一時間帯に出された場合において、これらの要求を効率的に処理することを可能とする技術を提供することにある。
第1の発明は、自律走行が可能な複数の車両の遠隔支援を行う遠隔支援サーバであり、次の特徴を有する。
前記遠隔支援サーバは、各種情報が格納されたメモリと、前記各種情報を処理するプロセッサとを含む情報処理装置と、前記複数の車両と通信する通信装置と、を備える。
前記プロセッサは、前記複数の車両のうちの少なくとも1台の車両からの遠隔支援の要求を受け付けた場合、前記少なくとも1台の車両の遠隔支援の仲介処理を行う。
前記各種情報には、地図情報と、前記少なくとも1台の車両の位置及び進行方向情報と、前記少なくとも1台の車両の周囲画像情報とが含まれる。
前記プロセッサは、前記仲介処理において、
前記複数の車両のうちの少なくとも2台の車両からの遠隔支援の要求を同一時間帯に受信した場合、前記地図情報と、前記少なくとも2台の車両の位置及び進行方向情報とに基づいて、前記少なくとも2台の車両を少なくとも1つのグループに編成し、
前記地図情報と、前記少なくとも2台の車両の位置及び進行方向情報とに基づいて、前記少なくとも1つのグループにおける車両の支援順序をグループごとに決定し、
前記少なくとも1つのグループに編成された車両の遠隔支援を行う少なくとも1基の支援装置に、当該車両の前記周囲画像情報を前記支援順序に従って送信し、
前記支援順序に従って生成される支援指示情報を前記少なくとも1基の支援装置から受信した場合、前記支援指示情報の送信先の車両にこれを送信する。
第2の発明は、第1の発明において更に次の特徴を有する。
前記プロセッサは、前記仲介処理において、
前記少なくとも1つのグループに編成された全ての車両の進行方向が同一であり、かつ、前記全ての車両が同一車線上に位置する場合、前記少なくとも1つのグループに編成された車両の先頭から順に前記支援順序を決定する。
第3の発明は、第1の発明において更に次の特徴を有する。
前記プロセッサは、前記仲介処理において、
前記少なくとも1つのグループに編成された全ての車両の進行方向が同一であり、かつ、前記全ての車両が同一車線上に位置しない場合、前記遠隔支援の要求の受信時刻が早い順に前記支援順序を決定する。
第4の発明は、第1の発明において更に次の特徴を有する。
前記各種情報には、更に、前記少なくとも2台の車両がそれぞれ予定している動作の情報を示す予定動作情報が含まれる。
前記プロセッサは、前記仲介処理において、
前記少なくとも1つのグループに編成された全ての車両の進行方向が同一でない場合、前記遠隔支援の要求の受信時刻と、前記予定動作情報との組み合わせに基づいて前記支援順序を決定する。
第5の発明は、第1~4の発明の何れか1つにおいて更に次の特徴を有する。
前記各種情報には、更に、前記遠隔支援の要求をキャンセルする支援キャンセル情報、前記少なくとも1台の前方の走行規制地点に設けられた交通信号機の発光部の灯火色情報、及び、前記少なくとも1台の車両の外部認識情報の少なくとも1つが含まれる。
前記プロセッサは、前記仲介処理において、
前記少なくとも2台の車両を前記少なくとも1つのグループに編成して前記少なくとも1基の支援装置に前記周囲画像情報を送信した後、前記少なくとも1基の支援装置から受信した前記支援指示情報を当該支援指示情報の送信先の車両に送信する前に、前記支援キャンセル情報、前記灯火色情報及び前記外部認識情報の少なくとも1つを用い、前記少なくとも1つのグループの再編成を行う。
第6の発明は、自律走行が可能な複数の車両の遠隔支援をサーバにより行う遠隔支援方法であり、次の特徴を有する。
前記遠隔支援方法は、
前記複数の車両のうちの少なくとも1台の車両からの遠隔支援の要求を受け付けるステップと、
前記複数の車両のうちの少なくとも2台の車両からの遠隔支援の要求を同一時間帯に受信した場合、地図情報と、前記少なくとも2台の車両の位置及び進行方向情報とに基づいて、前記少なくとも2台の車両を少なくとも1つのグループに編成するステップと、
前記地図情報と、前記少なくとも2台の車両の位置及び進行方向情報とに基づいて、前記少なくとも1つのグループにおける車両の支援順序をグループごとに決定するステップと、
前記少なくとも1つのグループに編成された車両の遠隔支援を行う少なくとも1基の支援装置に、当該車両の前記周囲画像情報を前記支援順序に従って送信するステップと、
前記支援順序に従って生成される支援指示情報を前記少なくとも1基の支援装置から受信した場合、前記支援指示情報の送信先の車両にこれを送信するステップと、
を備える。
第7の発明は、自律走行が可能な複数の車両の遠隔支援をサーバに実行させるプログラムであり、次の特徴を有する。
前記プログラムは、
前記複数の車両のうちの少なくとも1台の車両からの遠隔支援の要求を受け付ける処理と、
前記複数の車両のうちの少なくとも2台の車両からの遠隔支援の要求を同一時間帯に受信した場合、地図情報と、前記少なくとも2台の車両の位置及び進行方向情報とに基づいて、前記少なくとも2台の車両を少なくとも1つのグループに編成する処理と、
前記地図情報と、前記少なくとも2台の車両の位置及び進行方向情報とに基づいて、前記少なくとも1つのグループにおける車両の支援順序をグループごとに決定する処理と、
前記少なくとも1つのグループに編成された車両の遠隔支援を行う少なくとも1基の支援装置に、当該車両の前記周囲画像情報を前記支援順序に従って送信する処理と、
前記支援順序に従って生成される支援指示情報を前記少なくとも1基の支援装置から受信した場合、前記支援指示情報の送信先の車両にこれを送信する処理と、
を前記サーバに実行させる。
第1、6又は7の発明によれば、近い位置で一時停止している少なくとも2台の車両からの遠隔支援の要求が同一時間帯に発生した場合に、これらの車両が少なくとも1つのグループに編成されて、同一グループ内での支援順序が決定される。そして、同一グループに編成された車両の遠隔支援を行う支援装置に、当該車両の周囲画像情報が送信される。更に、支援順序に従って生成される支援指示情報を支援装置から受信した場合、支援指示情報の送信先の車両にこれが送信される。従って、同一グループに編成された車両からの遠隔支援の要求への対応を効率的に行うことが可能となる。このことは、これらの要求への対応を行うオペレータの負担軽減に繋がる。
第2の発明によれば、同一グループに編成された全ての車両の進行方向が同一であり、かつ、全ての車両が同一車線上に位置する場合に、同一グループに編成された車両の先頭から順に支援順序を決定することが可能となる。
第3の発明によれば、同一グループに編成された全ての車両の進行方向が同一であり、かつ、全ての車両が同一車線上に位置しない場合に、当該全ての車両からの遠隔支援の要求の受信時刻が早い順に支援順序を決定することが可能となる。
第5の発明によれば、同一グループに編成された少なくとも2台の車両の遠隔支援を行う少なくとも1基の支援装置に当該少なくとも2台の車両の周囲画像情報を送信した後、この少なくとも1基の支援装置から受信した支援指示情報を当該支援指示情報の送信先の車両に送信する前に、支援キャンセル情報、灯火色情報及び外部認識情報の少なくとも1つを用いて当該グループを再編成することが可能となる。従って、グループに編成される車両の総数を適切な範囲に収めてグループ編成に伴う不具合の発生を未然に防止することが可能となる。
第5の発明によれば、少なくとも1つのグループを編成した後、支援キャンセル情報、灯火色情報及び外部認識情報の少なくとも1つを用いて当該グループを再編成することが可能となる。従って、グループに編成される車両の総数を適切な範囲に収めてグループ編成に伴う不具合の発生を未然に防止することが可能となる。
遠隔支援サービスを説明する図である。 遠隔支援サービスを説明する図である。 実施形態が想定する遠隔支援の第1の例を説明する図である。 実施形態が想定する遠隔支援の第2の例を説明する図である。 実施形態が想定する遠隔支援の第3の例を説明する図である。 実施形態が想定する遠隔支援の第4の例を説明する図である。 実施形態が想定する遠隔支援の第5の例を説明する図である。 仲介処理による副次効果を説明する図である。 仲介処理による副次効果を説明する図である。 図1に示した車両の自律走行に関連する構成例を示すブロック図である。 図1に示した遠隔支援サーバ及び支援装置の構成例を示すブロック図である。 遠隔支援サーバが仲介処理を行うときに実行される処理例を示すフローチャートである。 遠隔支援サーバが仲介処理を行うときに実行される処理例を示すフローチャートである。 図12のステップS12の処理の第1の変形例を説明する図である。 図12のステップS12の処理の第2の変形例を説明する図である。 図12のステップS12の処理の第3の変形例を説明する図である。
以下、図面を参照しながら、本発明の実施形態に係る遠隔支援サーバ、遠隔支援方法及び遠隔支援プログラムについて説明する。尚、各図において、同一又は相当する部分には同一符号を付してその説明を簡略化し又は省略する。
1.実施形態の概要
1-1.遠隔支援
実施形態に係る遠隔支援サーバは、遠隔支援サービスを提供するシステムの一部を構成する。図1及び2は、遠隔支援サービスを説明する図である。図1に示されるシステム1は、遠隔支援サービスに関連する構成として、複数の車両2と、遠隔支援サーバ3と、複数の支援装置4と、を備えている。複数の車両2と遠隔支援サーバ3は、ネットワーク5を介して通信する。遠隔支援サーバ3と複数の支援装置4は、専用のネットワークを介して通信する。但し、この通信がネットワーク5を介して行われてもよい。
図2には、複数の車両2としての車両2A~2Dと、複数の支援装置4としての支援装置4A~4Dとが描かれている。支援装置4A~4Dは、オペレータOP1~OP4にそれぞれ割り当てられている。遠隔支援サーバ3は、車両2A~2Dからの遠隔支援の要求(以下、「支援要求」とも称す。)RQ_2A~RQ_2Dに対応する支援装置4(オペレータOP)を、支援装置4A~4Dのうちから決定する。図2に示される例では、支援要求RQ_2A~RQ_2Cに対応する支援装置4A(オペレータOP1)に決定され、支援要求RQ_2Dを対応する支援装置4B(オペレータOP2)に決定されている。
図1に戻り、複数の車両2と遠隔支援サーバ3の間の通信において、複数の車両2から遠隔支援サーバ3へは、通信情報COM2がそれぞれ送信される。この通信情報COM2は、遠隔支援サーバ3から支援要求に対応する支援装置4に更に送信される。遠隔支援サーバ3から車両2へは、通信情報COM4が送信される。通信情報COM4は、通信情報COM2への応答として、支援装置4から遠隔支援サーバ3に送信されたものである。
複数の車両2は、自律走行が可能な構成をそれぞれ有している。自律走行は、例えば、各車両に搭載された自動運転システムにより行われる。自動運転システムは、車両2の操舵、加速及び減速を制御する自動運転制御を行う。自動運転制御としては、車線維持制御、先行車両追従制御、及び衝突回避制御が例示される。車線維持制御は、車両2が走行する車線に沿って当該車両2を走行させるための制御である。先行車両追従制御は、車両2の前方を走行する先行車両に当該車両2の走行を追従させる制御である。衝突回避制御は、車両2の前方の障害物に当該車両2が衝突するのを回避するための制御である。
複数の車両2は、乗車中のドライバによる手動運転が可能な構成をそれぞれ有していてもよい。手動運転が可能な場合、自動運転制御の実行中に自動運転から手動運転への切り替えが行われる。或いは、手動運転の最中に自動運転制御の実行が開始され、手動運転から自動運転への切り替えが行われる。この切り替えは、自動運転システムの判断に基づいて行われてもよいし、ドライバの意思に基づいて行われてもよい。手動運転が行われる場合、自動運転システムは、ドライバによる車両操作を支援する制御を実行してもよい。
遠隔支援サーバ3は、複数の車両2からの支援要求(図2に示した支援要求RQ_2A~RQ_2D)と、これに対応する支援装置4(オペレータOP)との間の「仲介処理」を行うための構成を有するコンピュータである。仲介処理の詳細については後述される。
複数の支援装置4は、支援要求に対応することが決まった場合、この支援要求を送信した車両2を遠隔支援するための構成をそれぞれ有するコンピュータである。複数の支援装置4は、例えば、ディスプレイと入力装置をそれぞれ備えている。オペレータOPは、ディスプレイ上に出力された情報に基づいて車両2の周囲環境を把握し、入力装置を操作して車両2に対する支援指示を入力する。支援指示が入力された場合、支援装置4は、この支援指示に基づいて支援指示情報IASを生成し、車両2に送信する。支援指示情報IASは、通信情報COM4に含まれる。
1-2.遠隔支援が行われるケース
遠隔支援が必要であると判定された場合、複数の車両2は、遠隔支援サーバ3に対して支援依頼情報IRQ及び車両情報IVHをそれぞれ送信する。支援依頼情報IRQ及び車両情報IVHは、通信情報COM2に含まれる。支援依頼情報IRQには、例えば、車両2が希望する遠隔支援の内容を示す情報(以下、「支援内容情報CNT」とも称す。)と、車両2が予定している動作の情報(以下、「予定動作情報APN」とも称す。)と、が含まれる。車両情報IVHは、例えば、車両2の位置及び進行方向情報LCTと、車両2の周囲画像情報IMGと、が含まれる。
支援内容情報CNTに関し、遠隔支援の内容としては、車両2の判断支援が挙げられる。例えば、車両2が乗客の乗り降りのために路肩で一時停止している場合を考える。この場合、乗り降りの終了後に車両2を発進させて、自律走行を開始してよいかどうかの判断をオペレータOPに要求することが予想される。別の例として、駐車車両などの障害物の後方で車両2が一時停止している場合を考える。この場合、車両2を発進させて、この障害物を避けるための自律走行を開始してよいかどうかの判断をオペレータOPに要求することが予想される。
図3は、実施形態が想定する遠隔支援の第1の例を説明する図である。図3には、車両2A及び2Bが描かれている。車両2Aは車線TL1の路肩で一時停止し、遠隔支援を要求している。車両2Aの支援内容情報CNTは、車両2Aを発進させてよいかどうかの判断支援である。車両2Aの後方には車両2Bが一時停止しており、車両2Bは車両2Aと同じく遠隔支援を要求している。車両2Bの支援内容情報CNTは、車両2Bを発進させてよいかどうかの判断支援である。但し、車両2Aと車両2Bが置かれている状況は異なり、車両2Aは車両2Bにとっての前方障害物に該当する。
図3に示される例では、互いに近い位置で一時停止している車両2A及び2Bからの支援要求が同一時間帯に発生している。「同一時間帯」は、所定の時間幅(例えば、数秒~数十秒)により定義される。ある1件の支援要求に対応する支援装置4の決定は、この支援要求を受け付けた時刻から所定の時間が経過した後に行われる。具体的に1件目の支援要求に対応する支援装置4の決定のための待機時間内に受け付けられた2件目の支援要求は、1件目の支援要求と「同一時間帯」に発生した支援要求と見做される。
また、図3に示される例では、車両2Aの支援内容情報CNTと車両2Bのそれが発進のための判断支援で一致している。但し、これらの車両が置かれている状況は異なり、どのような目的で判断支援を行うのかを担当のオペレータOPが瞬時に把握することが難しい。この把握を助けるため、実施の形態では予定動作情報APNが利用される。予定動作情報APNは、例えば、遠隔支援を要求した車両2の走行軌道、走行計画等に基づいて推定される。予定動作情報APNの生成は、遠隔支援を要求した車両2の自動運転システムにおいて行われる。車両2Aの予定動作情報APN_2Aは「車線維持制御の開始」であり、一方、車両2Bの予定動作情報APN_2Bは「衝突回避制御の開始」である。
車両2からの支援要求を受け付けた場合に、この車両2に近い位置で一時停止している別の車両2からの支援要求が同一時間帯に発生する別の例としては、交差点の通過が挙げられる。交差点は、本願における「走行規制地点」の一例である。例えば、複数の車両2が交差点を通過するために交差点の入口付近でそれぞれ一時停止している場合を考える。この場合、これらの車両2を発進させて、自律走行を開始してよいかどうかの各判断をオペレータOPに要求することが予想される。
図4は、実施形態が想定する遠隔支援の第2の例を説明する図である。図3同様、図4には車両2A及び2Bが描かれている。車両2Aは車線TL3(右折専用車線)上で一時停止し、遠隔支援を要求している。車両2Aの支援内容情報CNTは、車両2Aを発進させてよいかどうかの判断支援である。車両2Aの後方には車両2Bが一時停止しており、車両2Bは車両2Aと同じく遠隔支援を要求している。車両2Bの支援内容情報CNTは、車両2Bを発進させてよいかどうかの判断支援である。但し、車両2Aと車両2Bが置かれている状況は異なり、車両2Bの発進は車両2Aの発進よりも後になる。
図4に示される例では、車両2Aの予定動作情報APN_2Aは「交差点で右折するための自動運転制御の開始」であり、一方、車両2Bの予定動作情報APN_2Bは「先行車両の右折開始後における、交差点で右折するための自動運転制御の開始」である。予定動作情報APN_2A及びAPN_2Bによれば、車両2A及び2Bを担当する1又は2名のオペレータOPがその担当車両が置かれている状況(右折待ちの順番)を瞬時に判断することができる。
図5は、実施形態が想定する遠隔支援の第3の例を説明する図である。図3及び4同様、図5には車両2A及び2Bが描かれている。車両2Aは車線TL3上で一時停止し、遠隔支援を要求している。車両2Aの支援内容情報CNTは、車両2Aを発進させてよいかどうかの判断支援である。ここまでは図4に示した例と同じである。車両2Bは車線TL3の隣の車線TL5(右折専用車線)上で停止し、遠隔支援を要求している。車両2Bの支援内容情報CNTは、車両2Bを発進させてよいかどうかの判断支援である。
図5に示される例では、車両2Aの予定動作情報APN_2A及び車両2Bの予定動作情報APN_2Bは共に、「交差点で右折するための自動運転制御の開始」である。図5に示される例と図4に示した例では、互いに近い位置で一時停止している車両2A及び2Bからの支援要求が同一時間帯に発生している点で共通する。これらの例の違いは、車両2Aと車両2Bが一時停止している車線(即ち、車線TL3及びTL5)と、右折先の車線(即ち、車線TL4及びTL6)である。
図5に示した例に近い例として第4の例が想定される。図6は、実施形態が想定する遠隔支援の第4の例を説明する図である。図6には車両2A及び2Cが描かれている。車両2Aは車線TL3上で一時停止し、遠隔支援を要求している。車両2Aの支援内容情報CNTは、車両2Aを発進させてよいかどうかの判断支援である。ここまでは図4に示した例と同じである。車両2Cは、交差点を隔てて車線TL3と向かい合う車線TL7(右折専用車線)上で停止し、遠隔支援を要求している。車両2Cの支援内容情報CNTは、車両2Cを発進させてよいかどうかの判断支援である。
車両2Aの予定動作情報APN_2A及び車両2Cの予定動作情報APN_2Cは共に、「交差点で右折するための自動運転制御の開始」である。図6に示される例では車両2Aと車両2Cが交差点を隔てて存在しているが、これらの車両は互いに近い位置で一時停止していると考えることもできる。
図5に示した例に近い別の例として第5の例が想定される。図7は、実施形態が想定する遠隔支援の第5の例を説明する図である。図6同様、図7には車両2A及び2Cが描かれている。車両2Aは車線TL3上で一時停止し、遠隔支援を要求している。車両2Aの支援内容情報CNTは、車両2Aを発進させてよいかどうかの判断支援である。ここまでは図4に示した例と同じである。車両2Cは、交差点を隔てて車線TL2と向かい合う車線TL9(直進及び左折用車線)上で停止し、遠隔支援を要求している。車線TL2は車線TL1の対向車線である。車両2Cの支援内容情報CNTは、交通信号機TSの発光部の灯火状態の認識支援である。
車両2Aの予定動作情報APN_2Aは「交差点で右折するための自動運転制御の開始」である。一方、車両2Cの予定動作情報APN_2Cは「交差点を直進するための自動運転制御の開始」である。
図3~7に示した例は実施形態が想定する例の一部である。他の例としては、交差点以外の車線の路肩に設けられた交通信号機の発光部の灯火状態の認識支援のために一時停止している車両2Aと、この車両2Aの後方で一時停止する車両2Bの組み合わせが挙げられる。この交通信号機により走行が規制される地点も、本願における「走行規制地点」の一例である。
実施形態が想定する他の例としては、横断歩道の手前で歩行者等の横断動作を待ちながら一時停止している車両2Aと、この車両2Aの後方で一時停止する車両2Bの組み合わせが挙げられる。この他の例に近い例としては、交差点に設けられた横断歩道の手前で一時停止する車両2Aと、この交差点で右折するために一時停止している車両2Bの組み合わせが挙げられる。
1-3.仲介処理
遠隔支援サーバ3による仲介処理では、1台の車両2からの支援要求を受け付けた場合、これに対応する1基の支援装置4が決定される。そして、両者の間でやり取りされる通信情報COM2及びCOM4の受け渡しが仲介される。少なくとも2台の車両2からの支援要求を同一時間帯に受け付けた場合、これらに対応する少なくとも1基の支援装置4が決定される。
ここで、上述した運転支援が行われるケースの例は全て、支援要求に係る車両2に近い位置で一時停止している別の車両2からの支援要求に関するものであり、これらの支援要求は同一時間帯に発生している。そこで、仲介処理では、このような支援要求への対応を効率的に行うべく、支援装置4の総数TN4が支援要求の総数TN2以下となるように支援装置4の決定が行われる。
少なくとも2台の車両2が近い位置に存在しているか否かは、車両情報IVHに含まれる位置及び進行方向情報LCTに基づいて判定される。例えば、2台の車両2の距離が所定の距離以下である場合、これらの車両2が近い位置に存在していると判定することができる。所定の距離は、固定値でもよいし、車両2が一時停止している地点の地図情報に基づいて可変に設定されてもよい。少なくとも2台の車両2からの支援要求が同一時間帯に発生しているか否かは、例えば、上述した所定の時間に基づいて判定することができる。
仲介処理では、上述した時間帯と位置の条件を満たす少なくとも2台の車両2からの支援要求を受け付けている場合、これらの車両2を同一グループ(同一クラスタ)に編成する。この編成は、地図情報と、位置及び進行方向情報LCTとに基づいて行うことができる。仲介処理では、更に、同一グループに編成した少なくとも2台の車両2の「支援順序」を決定する。この支援順序の決定は、例えば、地図情報と、位置及び進行方向情報LCTとに基づいて行うことができる。
地図情報と、位置及び進行方向情報LCTによれば、同一グループに振り分けられた少なくとも2台の車両2が存在する車線、及び、これらの車両2の進行方向を特定することができる。そのため、例えば、これらの車両2が同一車線に位置し、かつ、これらの車両2の進行方向が同じ場合(例えば、図3及び4の例)は、先頭に位置する車両2から順に支援順序を決定することができる。一方、これらの車両2が同一車線に位置しない、かつ、これらの車両2の進行方向が同じ場合(例えば、図5の例)は、遠隔支援サーバ3が支援要求を受け付けた時刻が早い順に支援順序を決定することができる。
別の例では、地図情報と、位置及び進行方向情報LCTと、予定動作情報APNとに基づいて支援順序が決定される。これらの情報によれば、同一グループに振り分けられた少なくとも2台の車両2が存在する車線、これらの車両2の進行方向、及び、これらの車両2が置かれている状況を特定することができる。そのため、例えば、これらの車両2が同一車線に位置しない、かつ、これらの車両2の進行方向が異なる場合(例えば、図6及び7の例)は、遠隔支援サーバ3が支援要求を受け付けた時刻と、これらの車両2が置かれている状況の組み合わせに基づいて支援順序を決定することができる。
具体的に、図6に示した例では、車両2Aの予定動作情報APN_2Aと車両2Cの予定動作情報APN_2Cは共に、「交差点で右折するための自動運転制御の開始」である。つまり、車両2A及び2Bが置かれている状況は同じである。そこで、この例では、遠隔支援サーバ3が支援要求を受け付けた時刻が早い順に支援順序が決定される。
一方、図7に示した例では、車両2Aの予定動作情報APN_2Aが「交差点で右折するための自動運転制御の開始」であり、車両2Cの予定動作情報APN_2Cは「交差点を直進するための自動運転制御の開始」である。つまり、車両2Aが置かれている状況と、車両2Cのそれとは異なる。そこで、この例では、車両2Cからの支援要求RQ_2Cへの対応を先に行い、車両2Aからの支援要求RQ_2Aへの対応を後に行う。この理由は、交通規則上、右折よりも直進を優先することが求められるためである。
他の例として、進行方向が逆となる2台の車両2A、2Dが交差点で向かい合っており、それぞれの車両2Aが交差点にて転回しようとしている場面が考えられる。この場合、車両2Aの予定動作情報APN_2Aが「交差点で転回するための自動運転制御の開始」であり、車両2Dの予定動作情報APN_2Dは「交差点で転回するための自動運転制御の開始」である。この場面においては、車両2Aおよび2Dの転回の軌跡が交差する可能性が考えられる。このような例では、車両2Aと車両2Dに優先度を設定し、優先度が高い方の車両への対応を先に行う。例えば、先に交差点に到達した方の車両の優先度を高く設定する。
仲介処理では、同一グループに振り分けられた少なくとも2台の車両2の遠隔支援がこのような支援順序に従って行われるよう、当該グループを担当する1基の支援装置4(以下、「担当コンピュータ」とも称す。)に、これらの車両2の車両情報IVH及び支援依頼情報IRQが送信される。そして、この支援順序に従って生成される支援指示情報IASを担当コンピュータから受け付けた場合、この支援指示情報IASが支援先の車両2に順次送信される。
このように、仲介処理によれば、近い位置で一時停止している少なくとも2台の車両2からの支援要求が同一時間帯に発生した場合に、これらの車両2のグループ化と、同一グループ内での支援順序の決定とが行われる。従って、これらの支援要求への対応を効率的に行うことが可能となる。このことは、これらの支援要求への対応を行うオペレータOPの負担軽減に繋がるので、遠隔支援サービスの円滑な運用に貢献することが期待される。
特に、仲介処理によれば、同一グループ内での支援順序が、地図情報、位置及び進行方向情報LCTや、予定動作情報APNに基づいて決定される。そのため、同一グループ内での支援要求への対応が進むことで支援要求の取り下げが期待される。図8及び9は、仲介処理による副次効果を説明する図である。図8は、図3で説明した遠隔支援の例に対応している。図9は、図4で説明した遠隔支援の例に対応している。
図8に示される例では、車両2Aの遠隔支援が行われることで、車両2Aが発進し、車線TL1に沿った車線維持制御が開始される。図9に示される例では、車両2Aの遠隔支援が行われることで、車両2Aが発進し、交差点で右折するための自動運転制御が開始される。これらの例では何れも、車両2Aは車両2Bにとっての前方障害物ではなくなるので、車両2Bの支援要求RQ_2Bの原因が解消する。そうすると、車両2Bはその自動運転システムの判断により自動運転制御を開始することが可能となる。自動運転制御が開始されることで、オペレータOPは支援要求RQ_2Bに対応する必要がなくなる。このことは、オペレータOPの負担軽減に繋がることになる。
支援要求を取り下げる場合、車両2は、支援要求をキャンセルする情報を示す支援キャンセル情報CSLを遠隔支援サーバ3に送信する。この支援キャンセル情報CSLは、通信情報COM2に含まれる。支援キャンセル情報CSLを受け付けた場合、遠隔支援サーバ3は、この情報を担当コンピュータに送信する。
以下、実施形態に係る実施形態に係る遠隔支援サーバ、遠隔支援方法及び遠隔支援プログラムについて詳細に説明する。
2.システム構成例
2-1.遠隔支援を受ける側(車両)の構成例
図10は、図1に示した車両2の自律走行に関連する構成例を示すブロック図である。図10に示される例では、車両2は、カメラ21と、センサ群22と、地図DB(データベース)23と、通信装置24と、走行装置25と、情報処理装置26と、を備えている。カメラ21、センサ群等の構成要素と、情報処理装置26とは、例えば、車載のネットワーク(例えば、CAN(Controller Area Network))により接続されている。
カメラ21は、車両2の外部の画像(動画)を撮影する。カメラ21は、車両2の少なくとも前方の画像を撮影するために、少なくとも1台設けられる。前方撮影用のカメラ21は、例えば、車両2のフロントガラスの背面に設けられる。カメラ21により取得された外部画像は、典型的には動画である。但し、外部画像は静止画像でもよい。カメラ21により取得された外部画像の情報は、上述した周囲画像情報IMGに該当する。
センサ群22は、車両2の状態を検出する状態センサを含んでいる。状態センサとしては、速度センサ、加速度センサ、ヨーレートセンサ及び舵角センサが例示される。センサ群22は、また、車両2の位置及び進行方向情報LCTを取得する位置センサを含んでいる。位置センサとしては、GNSS(Global Navigation Satellite System)センサが例示される。センサ群20は、更に、カメラ21以外の認識センサを含んでいてもよい。認識センサは、電波又は光を利用して車両2の周囲の物標を認識(検出)する。認識センサとしては、ミリ波レーダ及びLIDAR(Laser Imaging Detection and Ranging)が例示される。認識センサが取得した情報は、以下、「外部認識情報RCG」とも称す。
地図DB23には地図情報が格納されている。地図情報としては、道路の位置の情報、道路形状の情報(例えば、カーブ、直線の種別)、交差点及び構造物の位置の情報が例示される。地図DB23は、車載の記憶装置(例えば、ハードディスク、フラッシュメモリ等の不揮発性の記録媒体)内に形成されている。地図DB23は、車両2と通信可能なコンピュータ(例えば、遠隔支援サーバ3)内に形成されていてもよい。
通信装置24は、ネットワーク5の基地局(不図示)との間で無線通信を行う。この無線通信の通信規格としては、4G、LTE、または5G等の移動体通信の規格が例示される。通信装置24の接続先には、遠隔支援サーバ3が含まれる。遠隔支援サーバ3との通信において、通信装置24は、情報処理装置26から受け取った通信情報COM2を遠隔支援サーバ3に送信する。
走行装置25は、車両2の加速、減速及び操舵を行う。走行装置25は、例えば、駆動装置と、ステアリング装置と、ブレーキ装置とを含んでいる。駆動装置は、車両2のタイヤを駆動する。ステアリング装置は、車両2のタイヤを転舵する。ブレーキ装置は、車両2に制動力を付与する。車両2の加速は、駆動装置の制御によって行われる。車両2の減速は、ブレーキ装置の制御によって行われる。駆動装置がモータの場合、モータの制御による回生ブレーキを利用して、車両2の制動が行われてもよい。車両2の操舵は、ステアリング装置の制御によって行われる。
情報処理装置26は、車両2が取得した各種情報を処理するためのコンピュータである。情報処理装置26は、少なくとも1つのプロセッサ27と、少なくとも1つのメモリ28と、を備える。プロセッサ27は、CPU(Central Processing Unit)を含んでいる。メモリ28は、DDRメモリなどの揮発性のメモリであり、プロセッサ27が使用する各種プログラムの展開及び各種情報の一時保存を行う。車両2が取得した各種情報は、メモリ28に格納される。この各種情報には、周囲画像情報IMG、及び、位置及び進行方向情報LCTが含まれる。
プロセッサ27は、メモリ28に格納されたプログラムを実行することにより車両2の自動運転制御処理を行う。プロセッサ27は、また、メモリ28に格納されたプログラムを実行することにより遠隔支援が必要であるか否かを判定する。遠隔支援が必要であると判定した場合、プロセッサ27は、メモリ28に格納された各種情報に基づいて支援依頼情報IRQを生成する。支援依頼情報IRQには、例えば、支援内容情報CNTと、予定動作情報APNとが含まれる。支援内容情報CNTは、例えば、センサ群22(具体的には認識センサ)による外部認識情報RCGに基づいて生成される。予定動作情報APNは、例えば、車両2の走行軌道、走行計画等に基づいて生成される。
遠隔支援が必要であると判定した場合、プロセッサ27は、支援依頼情報IRQ及び車両情報IVHをエンコードして、通信装置24に出力する。エンコード処理に際し、これらの情報は圧縮されてもよい。エンコードされた情報は、通信情報COM2に含まれる。なお、支援依頼情報IRQ及び車両情報IVHのエンコード処理は、プロセッサ27及びメモリ28を用いて実行されなくてもよい。例えば、GPU(Graphics Processing Unit)やDSP(Digital Signal Processor)でのソフトウェア処理、又は、ASICやFPGAによるハードウェア処理により、これらの処理が実行されてもよい。
2-2.遠隔支援を行う側(遠隔支援サーバ及び支援装置)の構成例
図11は、図1に示した遠隔支援サーバ3及び支援装置4の構成例を示すブロック図である。図11に示されるように、遠隔支援サーバ3は、地図DB31と、通信装置32と、情報処理装置33とを備えている。支援装置4は、ディスプレイ41と、入力装置42と、地図DB43と、通信装置44と、情報処理装置45と、を備えている。
まず、遠隔支援サーバ3の構成例について説明する。地図DB31には、地図情報が格納されている。地図情報としては、地図DB23に格納された情報が例示される。地図DB31は、所定の記憶装置(例えば、ハードディスク、フラッシュメモリ等の不揮発性の記録媒体)内に形成されている。
通信装置32は、ネットワーク5の基地局との間で無線通信を行う。この無線通信の通信規格としては、4G、LTE、または5G等の移動体通信の規格が例示される。通信装置32の通信先には、車両2が含まれる。車両2との通信において、通信装置32は、車両2から通信情報COM2を受け取る。通信装置32は、また、支援装置4との間で通信を行う。支援装置4との通信において、通信装置32は、支援装置4から通信情報COM4を受け取る。この通信情報COM4は、車両2に送信される。
情報処理装置33は、遠隔支援に関連する各種情報を処理するためのコンピュータである。情報処理装置33は、少なくとも1つのプロセッサ34と、少なくとも1つのメモリ35と、を備える。情報処理装置33の基本的な構成は、情報処理装置26のそれと同じである。メモリ35には、プロセッサ34が使用する各種プログラム及び各種情報が格納されている。各種プログラムには、実施形態に係る遠隔支援プログラムが含まれる。各種情報には、支援依頼情報IRQ(支援内容情報CNT及び予定動作情報APN)及び車両情報IVH(周囲画像情報IMG、及び、位置及び進行方向情報LCT)が含まれる。
プロセッサ34は、上述した仲介処理を行う。プロセッサ34が仲介処理を行う場合の具体的な処理例については後述される。
次に、支援装置4の構成例について説明する。ディスプレイ41は、遠隔支援中の車両2(以下、「被支援車両」とも称す。)の周囲画像情報IMGを表示する。ディスプレイ41としては、液晶ディスプレイ(LCD:Liquid Crystal Display)及び有機EL(OLED:Organic Light Emitting Diode)ディスプレイが例示される。ディスプレイ41は、例えば、被支援車両の前方、右側方及び左側方の画像をそれぞれ表示する3台のディスプレイを含む。
入力装置42は、オペレータOPが操作する装置である。入力装置42は、例えば、オペレータOPによる支援指示を受け付ける入力部と、この支援指示に基づいて支援指示情報IASを生成及び出力する制御回路と、を備えている。入力部としては、タッチパネル、マウス、キーボード、ボタン及びスイッチが例示される。オペレータOPによる入力としては、ディスプレイ41に表示されたカーソルの移動操作と、ディスプレイ41に表示されたボタンの選択操作とが例示される。
地図DB43には、地図情報が格納されている。地図情報としては、地図DB23に格納された情報が例示される。地図DB43は、所定の記憶装置(例えば、ハードディスク、フラッシュメモリ等の不揮発性の記録媒体)内に形成されている。地図DB43は、支援装置4と通信可能なコンピュータ(例えば、遠隔支援サーバ3)内に形成されていてもよい。
通信装置44は、通信装置32との間で通信を行う。この通信は有線でもよいし無線でもよい。通信装置32との通信において、通信装置44は、通信装置32から受け取った通信情報COM2を情報処理装置33に送信する。通信装置44は、また、情報処理装置33から受け取った通信情報COM4を遠隔支援サーバ3に送信する。
情報処理装置45は、遠隔支援に関連する各種情報を処理するためのコンピュータである。情報処理装置45は、少なくとも1つのプロセッサ46と、少なくとも1つのメモリ47と、を備える。情報処理装置45の基本的な構成は、情報処理装置26のそれと同じである。メモリ47には、プロセッサ46が使用する各種プログラム及び各種情報が格納されている。各種情報には、支援依頼情報IRQ及び車両情報IVHが含まれる。
プロセッサ46は、支援依頼情報IRQ及び車両情報IVHをデコードして、ディスプレイ41上に表示される画像を生成する処理を行う。支援依頼情報IRQ及び車両情報IVHが圧縮されている場合、デコード処理においてこれらの情報が伸長される。プロセッサ46は、また、生成した画像をディスプレイ41に出力する。尚、デコード処理、及び、画像生成及び表示処理は、プロセッサ46及びメモリ47を用いて実行されなくてもよい。例えば、GPUやDSPでのソフトウェア処理、又は、ASICやFPGAによるハードウェア処理により、これらの処理が実行されてもよい。
3.具体的処理例
図12及び13は、遠隔支援サーバ3(プロセッサ34)が仲介処理を行うときに実行される処理例を示すフローチャートである。図12及び13に示したルーチンは、所定の周期ごとに繰り返し実行される。
図12及び13に示されるルーチンでは、まず、車両2から支援依頼情報IRQを受信したか否かが判定される(ステップS10)。ステップS10の判定結果が否定的な場合、今回の仲介処理の実行が終了される。
ステップS10の判定結果が肯定的な場合、支援要求の総数TN2がTN2≧2を満たすか否かが判定される(ステップS11)。ステップS11の判定は、例えば、1台の車両2からの支援依頼情報IRQを受信した時点から所定の時間(例えば、数秒~数十秒)が経過するまでの間、別の車両2から支援依頼情報IRQを受信したか否かにより行われる。別の車両2から支援依頼情報IRQを受信したということは、2件の支援要求が同一時間帯に発生したと見做すことができる。よってこの場合は、ステップS12の処理が行われる。そうでない場合は、ステップS13の処理が行われる。
ステップS12の処理では、少なくとも2台の車両2がグループ化される。このグループ化は、支援依頼情報IRQを送信した少なくとも2台の車両2の各車両情報IVH(具体的には、位置及び進行方向情報LCT)と、地図DB31内の地図情報とに基づいて行われる。例えば、支援依頼情報IRQを受け付けた時刻が最も早い車両2を基準とし、この基準車両からの距離が所定の距離以下である車両2の探索が行われる。そして、基準車両からの距離が所定の距離以下である車両2を、基準車両と同一グループに振り分ける。基準車両と同一グループに振り分けられなかった車両2については上記と同様の探索手法を用いて別のグループに振り分ける。この振り分けを繰り返すことで、同一時間帯に支援依頼情報IRQを送信した少なくとも2台の車両2の編成が行われる。
ここで、ステップS12の処理は、図12及び13に示したルーチンのサブルーチンの処理として行われてもよい。この場合は、例えば、支援キャンセル情報CSLに基づいて、ステップS12の処理において編成されたグループの再編成が行われてもよい。別の例としては、同一グループに振り分けられた車両2が一時停止している交差点に設置された交通信号機の発光部の灯火色情報CLRに基づいて、グループの再編成が行われてもよい。また別の例としては、同一グループに振り分けられた車両の外部認識情報RCGに基づいて、グループの再編成が行われてもよい。
ステップS12の処理の変形例について、図14~16を参照しながら説明する。図14は、予定動作情報APNの更新が行われる状況を説明する図である。例えば車両2がタクシー、バスといったライドシェア車両である場合、一時停止中に乗客による乗り降りの意思表示を受け付けることが想定される。
図14は、ステップS12の処理の第1の変形例を説明する図である。図14は、図3で説明した遠隔支援の例に対応している。但し、図14に示される例では、車両2Aと2Bが同一グループに振り分けられている。また、車両2Bはライドシェア車両であり、遠隔支援サーバ3への支援依頼情報IRQの送信後、乗客からの降車意思を受け付けている。この場合、車両2Bの予定動作情報APN_2Bは「衝突回避制御の開始」から「現在地で乗客を降ろす」に変更される。そうすると、車両2Bは支援要求RQ_2Bを取り下げるべく支援キャンセル情報CSLを遠隔支援サーバ3に送信することになる。
支援キャンセル情報CSLを受け付けたということは、遠隔支援が必要でないと車両2Bが判断したことを意味する。この場合、遠隔支援サーバ3(プロセッサ34)は、グループの再編成を行い、車両2Bを振り分けたグループから車両2Bを削除する。
図15は、ステップS12の処理の第2の変形例を説明する図である。図15には、車両2A及び2Bが描かれている。車両2Aは車線TL1上で一時停止し、遠隔支援を要求している。車両2Aの後方には車両2Bが一時停止しており、車両2Bは車両2Aと同じく遠隔支援を要求している。車両2A及び2Bの支援内容情報CNTは共に、交通信号機TSの発光部の灯火状態の認識支援である。車両2Aの予定動作情報APN_2A及び車両2Bの予定動作情報APN_2Bは共に、「交差点を直進するための自動運転制御の開始」である。車両2Aと2Bは、同一グループに振り分けられている。
図15に示される例では、遠隔支援サーバ3が灯火色情報CLRを取得している。灯火色情報CLRは、支援依頼情報IRQを送信した車両2から遠隔支援サーバ3に提供され、又は、交通信号機から直接遠隔支援サーバ3に提供される。車両2から遠隔支援サーバ3に灯火色情報CLRが提供される場合、灯火色情報CLRは通信情報COM2に含まれる。灯火色情報CLRは、メモリ35に格納される。灯火色情報CLRとしては、現在灯火中の発光部の色(例えば、青又は赤)の情報と、その色が別の色に変わるまでの残り時間の情報とが例示される。
灯火色情報CLRによれば、現在灯火中の発光部の色が青であり、これが黄に変わるまでの残り時間を把握することができる。第2の変形例では、灯火色情報CLRに基づいて、グループの再編成が行われる。図15に示される例では、同一グループに振り分けられていた車両2Aと2Bが、グループGP1とGP2に再編成されている。グループGP1は、今回の青信号の灯火中に対応する支援要求のグループである。グループGP2は、次回の青信号の灯火中に対応する支援要求のグループである。
図16は、ステップS12の処理の第3の変形例を説明する図である。図14は、図5で説明した遠隔支援の例に対応している。但し、図16に示される例では、車両2Aと2Bが同一グループに振り分けられている。また、車両2Bの右折先の車線TL6上に複数の車両6が存在している。複数の車両6は、それぞれ一般車両であり、これらの車両は交差点の出口付近まで列を形成している。
図16に示される例では、遠隔支援サーバ3が外部認識情報RCGを取得している。外部認識情報RCGは、通信情報COM2に含まれる。外部認識情報RCGは、例えば、支援依頼情報IRQと共に車両2から遠隔支援サーバ3に送信される。外部認識情報RCGは、メモリ35に格納される。
第3の変形例では、外部認識情報RCGに基づいて、グループの再編成が行われる。図16に示される例では、同一グループに振り分けられていた車両2Aと2Bが、グループGP1とGP2に再編成されている。この理由は、外部認識情報RCGに含まれる複数の車両6の認識結果から、車両2Bによる「交差点で右折するための自動運転制御の開始」の実行が困難であると判断できるためである。
図12に戻り、仲介処理の具体例の説明を続ける。ステップS13の処理では、同一グループに編成された少なくとも2台の車両の支援順序が決定される。支援順序の決定は、例えば、同一グループに編成された各車両の位置及び進行方向情報LCTに基づいて行われる。別の例では、同一グループに編成された各車両からの支援要求を遠隔支援サーバ3が受け付けた時刻に基づいて支援順序の決定が行われる。また別の例では、同一グループに編成された各車両からの支援要求を遠隔支援サーバ3が受け付けた時刻と、各車両の予定動作情報APNとの組み合わせに基づいて支援順序の決定が行われる。
ステップS13の処理に続いて、担当コンピュータの決定が行われる(ステップS14)。担当コンピュータの決定は、ステップS12の判定結果に応じて行われる。ステップS11の判定結果が否定的な場合は、1基の担当コンピュータが待機中の支援装置4の中から任意に決定される。ステップS11の判定結果が肯定的な場合は、ステップS12の処理において設定されたグループの総数に相当する数の担当コンピュータが待機中の支援装置4の中から任意に決定される。
ステップS14の処理に続いて、担当コンピュータに支援依頼情報IRQと車両情報IVHが送信される(ステップS15)。担当コンピュータに送信される情報は、この支援装置4が担当するグループに編成された車両2のものである。ステップS15の処理では、グループ内において支援順序が1番目の車両2の支援依頼情報IRQと車両情報IVHが送信される。尚、グループに編成された車両2が1台のみの場合、ステップS15の処理ではこの車両2の支援依頼情報IRQと車両情報IVHが送信される。
ステップS15の処理に続いて、担当コンピュータから支援指示情報IASを受信したか否かが判定される(ステップS16)。ステップS16の判定結果が肯定的な場合、被支援車両に支援指示情報IASが送信される(ステップS17)。
ステップS16の判定結果が否定的な場合、車両2から支援キャンセル情報CSLを受信したか否かが判定される(ステップS18)。既に説明したように、支援要求を取り下げる場合、車両2は、支援キャンセル情報CSLを遠隔支援サーバ3に送信する。ステップS18の判定結果が肯定的な場合、グループ及び支援順序の修正が行われる(ステップS19)。具体的には、支援キャンセル情報CSLを送信した車両2がグループから削除され、このグループ内の支援順序が修正される。
ステップS17又はS19の処理に続いて、同一グループ内で支援要求に未対応の車両2が残っているか否かが判定される(ステップS20)。ステップS20の判定結果が否定的な場合は、今回の仲介処理の実行が終了される。そうでない場合、担当コンピュータに支援依頼情報IRQと車両情報IVHが送信される(ステップS21)。担当コンピュータに送信される情報は、この支援装置4が担当するグループ内において支援順序が次順の車両2のものである。即ち、k番目(k≧1)の車両2からの支援要求への対応まで完了している場合は、k+1番目の車両2の支援依頼情報IRQと車両情報IVHが担当コンピュータに送信される。
ステップS21の処理に続いて、担当コンピュータから支援指示情報IASを受信したか否かが判定される(ステップS22)。ステップS22の判定結果が肯定的な場合、被支援車両に支援指示情報IASが送信される(ステップS23)。そうでない場合、車両2から支援キャンセル情報CSLを受信したか否かが判定される(ステップS24)。ステップS24の判定結果が肯定的な場合、グループ及び支援順序の修正が行われる(ステップS25)。ステップS22~S25の処理の内容は、ステップS16~S19のそれと同じである。
4.効果
以上説明した実施の形態によれば、仲介処理が行われる。仲介処理によれば、近い位置で一時停止している少なくとも2台の車両2からの支援要求が同一時間帯に発生した場合に、これらの車両2がグループに編成されて同一グループ内での支援順序が決定される。従って、これらの支援要求への対応を効率的に行うことが可能となる。このことは、これらの支援要求への対応を行うオペレータOPの負担軽減に繋がることから、遠隔支援サービスの円滑な運用に貢献することが期待される。
また、実施の形態によれば、グループを編成した後、必要に応じてこのグループの再編成が行われる。従って、グループに編成される車両2の総数を適切な範囲に収めてグループ編成に伴う不具合の発生を未然に防止することが可能となる。このことも、遠隔支援サービスの円滑な運用に貢献することが期待される。
1 システム
2,2A~2D 車両
3 遠隔支援サーバ
4,4A~4D 支援装置
5 ネットワーク
24,32,44 通信装置
26,33,45 情報処理装置
27,34,46 プロセッサ
28,35,47 メモリ
OP,OP1~OP4 オペレータ
RQ,RQ_2A~RQ_2D 支援要求
TL1~TL9 車線
TS 交通信号機
APN,APN_2A~APN_2D 予定動作情報
CLR 灯火色情報
CNT 支援内容情報
COM2,COM4 通信情報
CSL 支援キャンセル情報
IVH 車両情報
IMG 周囲画像情報
IRQ 支援依頼情報
LCT 位置及び進行方向情報
RCG 外部認識情報

Claims (7)

  1. 自律走行が可能な複数の車両の遠隔支援を行うサーバであって、
    各種情報が格納されたメモリと、前記各種情報を処理するプロセッサとを含む情報処理装置と、前記複数の車両と通信する通信装置と、を備え、
    前記プロセッサは、前記複数の車両のうちの少なくとも1台の車両からの遠隔支援の要求を受け付けた場合、前記少なくとも1台の車両の遠隔支援の仲介処理を行い、
    前記各種情報には、地図情報と、前記少なくとも1台の車両の位置及び進行方向情報と、前記少なくとも1台の車両の周囲画像情報とが含まれ、
    前記プロセッサは、前記仲介処理において、
    前記複数の車両のうちの少なくとも2台の車両からの遠隔支援の要求を同一時間帯に受信した場合、前記地図情報と、前記少なくとも2台の車両の位置及び進行方向情報とに基づいて、前記少なくとも2台の車両を少なくとも1つのグループに編成し、
    前記地図情報と、前記少なくとも2台の車両の位置及び進行方向情報とに基づいて、前記少なくとも1つのグループにおける車両の支援順序をグループごとに決定し、
    前記少なくとも1つのグループに編成された車両の遠隔支援を行う少なくとも1基の支援装置に、当該車両の前記周囲画像情報を前記支援順序に従って送信し、
    前記支援順序に従って生成される支援指示情報を前記少なくとも1基の支援装置から受信した場合、前記支援指示情報の送信先の車両にこれを送信する
    ことを特徴とする遠隔支援サーバ。
  2. 請求項1に記載のサーバであって、
    前記プロセッサは、前記仲介処理において、
    前記少なくとも1つのグループに編成された全ての車両の進行方向が同一であり、かつ、前記全ての車両が同一車線上に位置する場合、前記少なくとも1つのグループに編成された車両の先頭から順に前記支援順序を決定する
    ことを特徴とする遠隔支援サーバ。
  3. 請求項1に記載のサーバであって、
    前記プロセッサは、前記仲介処理において、
    前記少なくとも1つのグループに編成された全ての車両の進行方向が同一であり、かつ、前記全ての車両が同一車線上に位置しない場合、前記遠隔支援の要求の受信時刻が早い順に前記支援順序を決定する
    ことを特徴とする遠隔支援サーバ。
  4. 請求項1に記載のサーバであって、
    前記各種情報には、更に、前記少なくとも2台の車両がそれぞれ予定している動作の情報を示す予定動作情報が含まれ、
    前記プロセッサは、前記仲介処理において、
    前記少なくとも1つのグループに編成された全ての車両の進行方向が同一でない場合、前記遠隔支援の要求の受信時刻と、前記予定動作情報との組み合わせに基づいて前記支援順序を決定する
    ことを特徴とする遠隔支援サーバ。
  5. 請求項1~4の何れか1項に記載のサーバであって、
    前記各種情報には、更に、前記遠隔支援の要求をキャンセルする支援キャンセル情報、前記少なくとも1台の前方の走行規制地点に設けられた交通信号機の発光部の灯火色情報、及び、前記少なくとも1台の車両の外部認識情報の少なくとも1つが含まれ、
    前記プロセッサは、前記仲介処理において、
    前記少なくとも2台の車両を前記少なくとも1つのグループに編成して前記少なくとも1基の支援装置に前記周囲画像情報を送信した後、前記少なくとも1基の支援装置から受信した前記支援指示情報を当該支援指示情報の送信先の車両に送信する前に、前記支援キャンセル情報、前記灯火色情報及び前記外部認識情報の少なくとも1つを用い、前記少なくとも1つのグループの再編成を行う
    ことを特徴とする遠隔支援サーバ。
  6. 自律走行が可能な複数の車両の遠隔支援をサーバにより行う方法であって、
    前記複数の車両のうちの少なくとも1台の車両からの遠隔支援の要求を受け付けるステップと、
    前記複数の車両のうちの少なくとも2台の車両からの遠隔支援の要求を同一時間帯に受信した場合、地図情報と、前記少なくとも2台の車両の位置及び進行方向情報とに基づいて、前記少なくとも2台の車両を少なくとも1つのグループに編成するステップと、
    前記地図情報と、前記少なくとも2台の車両の位置及び進行方向情報とに基づいて、前記少なくとも1つのグループにおける車両の支援順序をグループごとに決定するステップと、
    前記少なくとも1つのグループに編成された車両の遠隔支援を行う少なくとも1基の支援装置に、当該車両の周囲画像情報を前記支援順序に従って送信するステップと、
    前記支援順序に従って生成される支援指示情報を前記少なくとも1基の支援装置から受信した場合、前記支援指示情報の送信先の車両にこれを送信するステップと、
    を備えることを特徴とする遠隔支援方法。
  7. 自律走行が可能な複数の車両の遠隔支援をサーバに実行させるプログラムであって、
    前記複数の車両のうちの少なくとも1台の車両からの遠隔支援の要求を受け付ける処理と、
    前記複数の車両のうちの少なくとも2台の車両からの遠隔支援の要求を同一時間帯に受信した場合、地図情報と、前記少なくとも2台の車両の位置及び進行方向情報とに基づいて、前記少なくとも2台の車両を少なくとも1つのグループに編成する処理と、
    前記地図情報と、前記少なくとも2台の車両の位置及び進行方向情報とに基づいて、前記少なくとも1つのグループにおける車両の支援順序をグループごとに決定する処理と、
    前記少なくとも1つのグループに編成された車両の遠隔支援を行う少なくとも1基の支援装置に、当該車両の周囲画像情報を前記支援順序に従って送信する処理と、
    前記支援順序に従って生成される支援指示情報を前記少なくとも1基の支援装置から受信した場合、前記支援指示情報の送信先の車両にこれを送信する処理と、
    を前記サーバに実行させることを特徴とする遠隔支援プログラム。
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JP2019185279A (ja) 2018-04-06 2019-10-24 株式会社デンソー 管制装置
JP2021057819A (ja) 2019-09-30 2021-04-08 株式会社デンソー 車両遠隔支援システム、遠隔支援装置、遠隔支援方法、及び遠隔支援プログラム

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