JP7507799B2 - 超伝導デバイスにおける温度分布のマッピング - Google Patents

超伝導デバイスにおける温度分布のマッピング Download PDF

Info

Publication number
JP7507799B2
JP7507799B2 JP2021577496A JP2021577496A JP7507799B2 JP 7507799 B2 JP7507799 B2 JP 7507799B2 JP 2021577496 A JP2021577496 A JP 2021577496A JP 2021577496 A JP2021577496 A JP 2021577496A JP 7507799 B2 JP7507799 B2 JP 7507799B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
temperature
computer
computing device
quantum computing
component
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2021577496A
Other languages
English (en)
Other versions
JPWO2021001370A5 (ja
JP2022538311A (ja
Inventor
オリヴァデーセ、サルヴァトーレ、ベルナルド
ボゴリン、ダニエラ、フロレンティーナ
ブロン、ニコラス、トーレイフ
ハート、シーン
グマン、パトリク
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
International Business Machines Corp
Original Assignee
International Business Machines Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by International Business Machines Corp filed Critical International Business Machines Corp
Publication of JP2022538311A publication Critical patent/JP2022538311A/ja
Publication of JPWO2021001370A5 publication Critical patent/JPWO2021001370A5/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP7507799B2 publication Critical patent/JP7507799B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • GPHYSICS
    • G01MEASURING; TESTING
    • G01KMEASURING TEMPERATURE; MEASURING QUANTITY OF HEAT; THERMALLY-SENSITIVE ELEMENTS NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • G01K3/00Thermometers giving results other than momentary value of temperature
    • G01K3/08Thermometers giving results other than momentary value of temperature giving differences of values; giving differentiated values
    • G01K3/14Thermometers giving results other than momentary value of temperature giving differences of values; giving differentiated values in respect of space
    • GPHYSICS
    • G01MEASURING; TESTING
    • G01KMEASURING TEMPERATURE; MEASURING QUANTITY OF HEAT; THERMALLY-SENSITIVE ELEMENTS NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • G01K7/00Measuring temperature based on the use of electric or magnetic elements directly sensitive to heat ; Power supply therefor, e.g. using thermoelectric elements
    • G01K7/42Circuits effecting compensation of thermal inertia; Circuits for predicting the stationary value of a temperature
    • GPHYSICS
    • G06COMPUTING; CALCULATING OR COUNTING
    • G06FELECTRIC DIGITAL DATA PROCESSING
    • G06F30/00Computer-aided design [CAD]
    • G06F30/20Design optimisation, verification or simulation
    • GPHYSICS
    • G06COMPUTING; CALCULATING OR COUNTING
    • G06FELECTRIC DIGITAL DATA PROCESSING
    • G06F30/00Computer-aided design [CAD]
    • G06F30/30Circuit design
    • G06F30/36Circuit design at the analogue level
    • G06F30/367Design verification, e.g. using simulation, simulation program with integrated circuit emphasis [SPICE], direct methods or relaxation methods
    • GPHYSICS
    • G06COMPUTING; CALCULATING OR COUNTING
    • G06NCOMPUTING ARRANGEMENTS BASED ON SPECIFIC COMPUTATIONAL MODELS
    • G06N10/00Quantum computing, i.e. information processing based on quantum-mechanical phenomena
    • GPHYSICS
    • G06COMPUTING; CALCULATING OR COUNTING
    • G06FELECTRIC DIGITAL DATA PROCESSING
    • G06F2119/00Details relating to the type or aim of the analysis or the optimisation
    • G06F2119/08Thermal analysis or thermal optimisation

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Physics & Mathematics (AREA)
  • General Physics & Mathematics (AREA)
  • Theoretical Computer Science (AREA)
  • Computer Hardware Design (AREA)
  • Evolutionary Computation (AREA)
  • General Engineering & Computer Science (AREA)
  • Geometry (AREA)
  • Computational Mathematics (AREA)
  • Artificial Intelligence (AREA)
  • Condensed Matter Physics & Semiconductors (AREA)
  • Data Mining & Analysis (AREA)
  • Mathematical Analysis (AREA)
  • Mathematical Optimization (AREA)
  • Pure & Applied Mathematics (AREA)
  • Computing Systems (AREA)
  • Mathematical Physics (AREA)
  • Software Systems (AREA)
  • Microelectronics & Electronic Packaging (AREA)
  • Superconductor Devices And Manufacturing Methods Thereof (AREA)

Description

本開示は、1つまたは複数の超伝導デバイスの温度分布のマッピングに関し、より詳細には、平面状の尺度または3次元の尺度あるいはその両方において超伝導量子プロセッサによって示された温度分布のマッピングに関する。
超伝導量子ビットなどの量子コンピューティング・デバイスの寿命は、動作中に100ミリケルビン(mK)を下回る均一な温度分布を維持することによって最大化することができる。量子コンピューティング・デバイスの温度を決定するための従来技術は、希釈冷凍機内の1つまたは複数の混合室内に配置されるか、または混合室に隣接するか、あるいはその両方である温度センサの使用を含む。しかし一方で、希釈冷凍機と量子コンピューティング・デバイスの間に、無視できない距離が存在することがある。さらに、量子コンピューティング・デバイスの異なる位置に、様々な温度差が存在することがある。したがって、混合室での温度を測定することが、1つまたは複数の量子コンピューティング・デバイス全体の温度分布の決定において、無効になる可能性がある。
したがって、当技術分野では上記の問題に対処する必要がある。
本明細書に記載された1つまたは複数の実施形態では、1つまたは複数の超伝導デバイスにおける温度分布のマッピングを容易にすることができるシステム、コンピュータ実装方法、装置、またはコンピュータ・プログラム製品、あるいはその組合せが説明される。
超伝導量子プロセッサによって示された温度分布を識別するためのシステムである、システムが、コンピュータ実行可能コンポーネントを格納するメモリと、メモリに動作可能に結合され、メモリに格納されたコンピュータ実行可能コンポーネントを実行するプロセッサとを備え、コンピュータ実行可能コンポーネントが、量子コンピューティング・デバイス・レイアウトから複数の温度領域を定義する領域コンポーネントと、量子コンピューティング・デバイス・レイアウトの動作中に複数の温度領域内で達成された少なくとも1つの温度を決定することによって温度分布を特徴付けるマップを生成するマップ・コンポーネントとを含む。
さらなる態様から見ると、本発明は、コンピュータ実行可能コンポーネントを格納するメモリと、メモリに動作可能に結合され、メモリに格納されたコンピュータ実行可能コンポーネントを実行するプロセッサとを備えているシステムを提供し、コンピュータ実行可能コンポーネントが、カイネティック・インダクタンスにおける変化に起因する、量子コンピューティング・デバイス・レイアウト内に含まれている超伝導共振器によって示された周波数シフトに基づいて、複数の温度領域内で達成された少なくとも1つの温度を決定する温度推定コンポーネントと、量子コンピューティング・デバイス・レイアウトの動作中に達成された温度分布を特徴付ける少なくとも1つの温度に基づいてマップを生成するマップ・コンポーネントとを含む。
さらなる態様から見ると、本発明は、超伝導量子プロセッサによって示された温度分布を識別するためのコンピュータ実装方法を提供し、この方法は、プロセッサに動作可能に結合されたシステムによって、量子コンピューティング・デバイス・レイアウトから複数の温度領域を定義することと、システムによって、量子コンピューティング・デバイス・レイアウトの動作中に複数の温度領域内で達成された少なくとも1つの温度を決定することによって温度分布を特徴付けるマップを生成することとを含む。
さらなる態様から見ると、本発明は、コンピュータ実装方法を提供し、この方法は、プロセッサに動作可能に結合されたシステムによって、カイネティック・インダクタンスにおける変化に起因する、量子コンピューティング・デバイス・レイアウト内に含まれている超伝導共振器によって示された周波数シフトに基づいて、複数の温度領域内で達成された少なくとも1つの温度を決定することと、システムによって、量子コンピューティング・デバイス・レイアウトの動作中に達成された温度分布を特徴付ける少なくとも1つの温度に基づいてマップを生成することとを含む。
さらなる態様から見ると、本発明は、超伝導量子プロセッサの温度を解析するためのコンピュータ・プログラム製品を提供し、コンピュータ・プログラム製品は、プログラム命令が具現化されているコンピュータ可読記憶媒体を備え、プログラム命令が、プロセッサによって実行可能であり、プロセッサに、プロセッサに動作可能に結合されたシステムによって、量子コンピューティング・デバイス・レイアウトから複数の温度領域を定義することと、システムによって、量子コンピューティング・デバイス・レイアウトの動作中に複数の温度領域内で達成された少なくとも1つの温度を決定することによって温度分布を特徴付けるマップを生成することとを実行させる。
さらなる態様から見ると、本発明は、超伝導量子プロセッサによって示された温度分布を識別するためのコンピュータ・プログラム製品を提供し、コンピュータ・プログラム製品は、処理回路によって読み取り可能な、本発明のステップを実行するための方法を実行するために処理回路によって実行される命令を格納している、コンピュータ可読記憶媒体を備えている。
さらなる態様から見ると、本発明は、コンピュータ可読媒体に記憶され、デジタル・コンピュータの内部メモリにロード可能なコンピュータ・プログラムであって、このプログラムをコンピュータ上で動作させた場合に、本発明のステップを実施するためのソフトウェア・コード部分を含む、コンピュータ・プログラムを提供する。
一実施形態によれば、システムが提供される。このシステムは、コンピュータ実行可能コンポーネントを格納できるメモリを備えることができる。このシステムは、メモリに動作可能に結合され、メモリに格納されたコンピュータ実行可能コンポーネントを実行することができる、プロセッサを備えることもできる。コンピュータ実行可能コンポーネントは、量子コンピューティング・デバイス・レイアウトから複数の温度領域を定義できる領域コンポーネントを含むことができる。コンピュータ実行可能コンポーネントは、量子コンピューティング・デバイス・レイアウトの動作中に複数の温度領域内で達成された少なくとも1つの温度を決定することによって温度分布を特徴付けるマップを生成できるマップ・コンポーネントを含むこともできる。
一実施形態によれば、システムが提供される。このシステムは、コンピュータ実行可能コンポーネントを格納できるメモリを備えることができる。このシステムは、メモリに動作可能に結合され、メモリに格納されたコンピュータ実行可能コンポーネントを実行することができる、プロセッサを備えることもできる。コンピュータ実行可能コンポーネントは、カイネティック・インダクタンスにおける変化に起因する、量子コンピューティング・デバイス・レイアウト内に含まれている超伝導共振器によって示された周波数シフトに基づいて、複数の温度領域内で達成された少なくとも1つの温度を決定できる温度推定コンポーネントを含むことができる。コンピュータ実行可能コンポーネントは、量子コンピューティング・デバイス・レイアウトの動作中に達成された温度分布を特徴付ける少なくとも1つの温度に基づいてマップを生成できるマップ・コンポーネントを含むこともできる。
一実施形態によれば、コンピュータ実装方法が提供される。コンピュータ実装方法は、プロセッサに動作可能に結合されたシステムによって、量子コンピューティング・デバイス・レイアウトから複数の温度領域を定義することを含むことができる。コンピュータ実装方法は、システムによって、量子コンピューティング・デバイス・レイアウトの動作中に複数の温度領域内で達成された少なくとも1つの温度を決定することによって温度分布を特徴付けるマップを生成することを含むこともできる。
一実施形態によれば、コンピュータ実装方法が提供される。コンピュータ実装方法は、プロセッサに動作可能に結合されたシステムによって、カイネティック・インダクタンスにおける変化に起因する、量子コンピューティング・デバイス・レイアウト内に含まれている超伝導共振器によって示された周波数シフトに基づいて、複数の温度領域内で達成された少なくとも1つの温度を決定することを含むことができる。コンピュータ実装方法は、システムによって、量子コンピューティング・デバイス・レイアウトの動作中に達成された温度分布を特徴付ける少なくとも1つの温度に基づいてマップを生成することを含むこともできる。
一実施形態によれば、超伝導量子プロセッサの温度を解析するためのコンピュータ・プログラム製品が提供される。このコンピュータ・プログラム製品は、プログラム命令を具現化するコンピュータ可読記憶媒体を含むことができる。プログラム命令は、プロセッサによって実行可能であり、プロセッサに、プロセッサに動作可能に結合されたシステムによって、量子コンピューティング・デバイス・レイアウトから複数の温度領域を定義させることができる。プログラム命令は、プロセッサに、システムによって、量子コンピューティング・デバイス・レイアウトの動作中に複数の温度領域内で達成された少なくとも1つの温度を決定することによって温度分布を特徴付けるマップを生成させることがさらにできる。
以下の図に示す好ましい実施形態を参照しながら、本発明を単なる例として以下に説明する。
本明細書に記載の1つまたは複数の実施形態による、1つまたは複数の量子コンピューティング・デバイス・レイアウトを複数の温度領域に分割することができる例示的かつ非限定的なシステムのブロック図である。 本明細書に記載の1つまたは複数の実施形態による、1つまたは複数の量子コンピューティング・デバイス・レイアウトを複数の温度領域に分割することを含むことができる例示的かつ非限定的な領域生成プロセスの図である。 本明細書に記載の1つまたは複数の実施形態による、1つまたは複数の量子デバイス・レイアウトの動作をシミュレートして、基準温度で1つまたは複数の超伝導共振器によって示された推定周波数を決定することができる例示的かつ非限定的なシステムのブロック図である。 本明細書に記載の1つまたは複数の実施形態による、1つまたは複数の超伝導共振器の動作周波数を測定することができる例示的かつ非限定的なシステムのブロック図である。 本明細書に記載の1つまたは複数の実施形態による、動作中に1つまたは複数の量子コンピューティング・デバイス・レイアウトの複数の温度領域で達成された少なくとも1つの温度を決定することができる例示的かつ非限定的なシステムのブロック図である。 本明細書に記載の1つまたは複数の実施形態による、1つまたは複数の量子コンピューティング・デバイス・レイアウトによって示された温度分布を特徴付けることができる1つまたは複数のマップを生成できる例示的かつ非限定的なシステムのブロック図である。 本明細書に記載の1つまたは複数の実施形態による、1つまたは複数の量子コンピューティング・デバイス・レイアウトによって示された温度分布を特徴付けることができる例示的かつ非限定的なマップの図である。 本明細書に記載の1つまたは複数の実施形態による、1つまたは複数の量子コンピューティング・デバイス・レイアウトによって示された温度分布が均一であるかどうかを判定することができる例示的かつ非限定的なシステムのブロック図である。 本明細書に記載の1つまたは複数の実施形態による、1つまたは複数の量子コンピューティング・デバイス・レイアウトによって示された温度分布の解析を容易にすることができる例示的かつ非限定的な方法のフロー図である。 本明細書に記載の1つまたは複数の実施形態による、1つまたは複数の量子コンピューティング・デバイス・レイアウトによって示された温度分布の解析を容易にすることができる例示的かつ非限定的な方法のフロー図である。 本明細書に記載の1つまたは複数の実施形態による、1つまたは複数の量子コンピューティング・デバイス・レイアウトによって示された温度分布の解析を容易にすることができる例示的かつ非限定的な方法のフロー図である。 本明細書に記載の1つまたは複数の実施形態による、1つまたは複数の量子コンピューティング・デバイス・レイアウトによって示された温度分布の解析を容易にすることができる例示的かつ非限定的な方法のフロー図である。 本明細書に記載の1つまたは複数の実施形態による、クラウド・コンピューティング環境を示す図である。 本明細書に記載の1つまたは複数の実施形態による、抽象化モデル・レイヤを示す図である。 本明細書に記載の1つまたは複数の実施形態を容易にすることができる例示的かつ非限定的な動作環境のブロック図である。
以下の詳細な説明は例示的なものにすぎず、実施形態を限定すること、または実施形態の応用もしくは使用を限定すること、あるいはその両方を意図したものではない。さらに、前述の背景技術もしくは概要のセクション、または発明を実施するための形態のセクションに提示した、いかなる明示または暗示した情報によっても束縛されることを意図していない。
以下、図面を参照して1つまたは複数の実施形態を説明し、図面全体を通して、同様の要素を指すために同様の参照番号を使用する。以下の説明では、説明の目的で、1つまたは複数の実施形態のより完全な理解を提供するために、多数の具体的な詳細を記載している。しかしながら、様々な場合において、これらの具体的な詳細がなくても1つまたは複数の実施形態を実践できることは明らかである。
本発明の様々な実施形態は、1つまたは複数の量子コンピューティング・デバイス・レイアウトによって示された温度分布の効率的、効果的、かつ自律的(たとえば、直接的な人間の手引きなしの)決定を容易にする、コンピュータ処理システム、コンピュータ実装方法、装置、またはコンピュータ・プログラム製品、あるいはその組合せを対象にすることができる。1つまたは複数の実施形態は、1つまたは複数の量子コンピューティング・デバイス・レイアウトを複数の温度領域に分割することを含むことができる。さらに、1つまたは複数の温度領域内の温度が決定され得る。たとえば、カイネティック・インダクタンスにおける変化に起因する、1つまたは複数の量子コンピューティング・デバイス・レイアウト内に含まれている1つまたは複数の超伝導共振器によって示された周波数シフトに基づいて、1つまたは複数の温度領域内の温度が決定され得る。さらに、動作中に1つまたは複数の量子コンピューティング・デバイス・レイアウトによって示された温度分布を特徴付けるために、温度領域の決定された温度に基づいて、1つまたは複数のマップが生成され得る。様々な実施形態は、1つまたは複数の生成されたマップを解析し、温度領域間のいずれかの温度差が定義されたしきい値を超えているかどうかを判定することを含むこともできる。さらに、本明細書に記載された1つまたは複数の実施形態は、1つまたは複数のマップによって示された温度分布を変更するために、1つまたは複数の超伝導共振器の再配置を推奨することができる。
コンピュータ処理システム、コンピュータ実装方法、装置、またはコンピュータ・プログラム製品、あるいはそれらの組合せは、本質的に高度に専門的な問題(たとえば、1つまたは複数の量子コンピューティング・デバイスの温度分布を特定すること)であり、抽象的な問題ではなく、人による一連の精神活動として実行することができない問題を解決するためにハードウェアまたはソフトウェアあるいはその両方を使用する。たとえば、人は、本明細書に記載された様々な実施形態によって実行されているように、量子コンピューティング・デバイスの標準的な動作条件をシミュレートすること、超伝導共振器の動作周波数を測定すること、または温度分布をマッピングすること、あるいはその組合せを容易に行うことができない。
図1は、1つまたは複数の量子コンピューティング・デバイス・レイアウトによって示された温度分布を決定することができる例示的かつ非限定的なシステム100のブロック図を示している。本明細書に記載の他の実施形態で使用している同様の要素の繰り返しの説明は、簡潔さのために省略する。本発明の様々な実施形態におけるシステム(たとえば、システム100および同様のもの)、装置、または処理の態様は、1つまたは複数のマシン内に具現化された、たとえば、1つまたは複数のマシンに関連付けられた1つまたは複数のコンピュータ可読媒体(または複数の媒体)に具現化された、1つまたは複数のマシン実行可能コンポーネントを構成することができる。そのようなコンポーネントは、1つまたは複数のマシン、たとえば、コンピュータ、コンピューティング・デバイス、仮想マシンなどによって実行された場合に、マシンに記載の動作を実行させることができる。
図1に示すように、システム100は、1つまたは複数のサーバ102、1つまたは複数のネットワーク104、または1つまたは複数の入力デバイス106、あるいはそれらの組合せを含むことができる。サーバ102は、温度分布コンポーネント108を含むことができる。温度分布コンポーネント108は、通信コンポーネント110または領域コンポーネント112あるいはその両方をさらに含むことができる。また、サーバ102は、少なくとも1つのメモリ116を含むか、または別の方法でメモリ116に関連付けることができる。サーバ102はシステム・バス118をさらに含むことができ、システム・バス118は様々なコンポーネントに結合することができ、たとえば、温度分布コンポーネント108および関連コンポーネント、メモリ116、またはプロセッサ120、あるいはそれらの組合せなどであるが、これらに限定されない。図1にはサーバ102を示しているが、他の実施形態では、様々なタイプの複数のデバイスを図1に示す特徴に関連付けるか、または特徴を含めることができる。さらに、サーバ102は、1つまたは複数のクラウド・コンピューティング環境と通信することができる。
1つまたは複数のネットワーク104は、セルラー・ネットワーク、ワイド・エリア・ネットワーク(WAN)(たとえば、インターネット)またはローカル・エリア・ネットワーク(LAN)を含むがこれらに限定されない有線ネットワークおよび無線ネットワークを含むことができる。たとえば、サーバ102たとえば、セルラー、WAN、ワイヤレス・フィデリティ(Wi-Fi)、Wi-Max、WLAN、Bluetoothテクノロジー、これらの組合せ、および/または同様のものを含むが、これらに限定されない、実質的に全ての所望の有線または無線技術を使用して、1つまたは複数の入力デバイス106と通信することができる(逆も同様である)。さらに、図示した実施形態では、温度分布コンポーネント108を1つまたは複数のサーバ102上に設けることができるが、システム100のアーキテクチャはそのように限定されないことを理解されたい。たとえば、温度分布コンポーネント108、あるいは温度分布コンポーネント108の1つまたは複数のコンポーネントは、他のサーバ・デバイス、クライアント・デバイスなどの他のコンピュータ・デバイスに配置することができる。
1つまたは複数の入力デバイス106は、1つまたは複数のコンピュータ化されたデバイスを含むことができ、これには、パーソナル・コンピュータ、デスクトップ・コンピュータ、ラップトップ・コンピュータ、携帯電話(たとえば、スマート・フォン)、コンピュータ化されたタブレット(たとえば、プロセッサを含むもの)、スマート・ウォッチ、キーボード、タッチ・スクリーン、マウス、これらの組合せ、および/または同様のものを含めることができるが、これらに限定されない。システム100のユーザは、1つまたは複数の入力デバイス106を利用してシステム100にデータを入力することによって、そのデータを(たとえば、直接接続を介して、または1つまたは複数のネットワーク104を介して、あるいはその両方を介して)サーバ102と共有することができる。たとえば、1つまたは複数の入力デバイス106は、(たとえば、直接接続を介して、または1つまたは複数のネットワーク104を介して、あるいはその両方を介して)通信コンポーネント110にデータを送信することができる。さらに、1つまたは複数の入力デバイス106は、システム100によって生成された1つまたは複数の出力をユーザに提示することができる1つまたは複数のディスプレイを含むことができる。たとえば、1つまたは複数のディスプレイには、カソード・チューブ・ディスプレイ(「CRT」)、発光ダイオード・ディスプレイ(「LED」)、エレクトロルミネセント・ディスプレイ(「ELD」)、プラズマ・ディスプレイ・パネル(「PDP」)、液晶ディスプレイ(「LCD」)、有機発光ダイオード・ディスプレイ(「OLED」)、これらの組合せ、および/または同様のものを含めることができるが、これらに限定されない。
システム100のユーザは、1つまたは複数の入力デバイス106または1つまたは複数のネットワーク104あるいはその両方を利用して、1つまたは複数の量子コンピューティング・デバイス・レイアウトをシステム100に入力することができる。たとえば、1つまたは複数の量子コンピューティング・デバイス・レイアウトは、対象の量子コンピューティング・デバイスの1つまたは複数の特徴の位置、接続性、または特性、あるいはその組合せを考慮することができる。1つまたは複数の量子コンピューティング・デバイス・レイアウト内に含まれ得る例示的な量子コンピューティング・デバイスの特徴は、量子ビット、伝送線路、または基板、あるいはその組合せなどを含むことができるが、これらに限定されない。たとえば、1つまたは複数の量子コンピューティング・デバイス・レイアウトは、誘電体基板上の1つまたは複数の量子ビットまたは伝送線路あるいはその両方の位置または接続性あるいはその両方を表すことができる。さらなる例では、1つまたは複数の量子コンピューティング・デバイス・レイアウトによって描かれる特性は、1つまたは複数の特徴内に含まれる材料(たとえば、1つまたは複数の量子ビットまたは伝送線路あるいはその両方の材料組成)、1つまたは複数の特徴の物理的特性、または1つまたは複数の特徴の構造、あるいはその組合せなどを含むことができるが、これらに限定されない。
たとえば、1つまたは複数の量子コンピューティング・デバイス・レイアウトは、1つまたは複数の超伝導量子プロセッサを特徴付けることができる。1つまたは複数の量子コンピューティング・デバイス・レイアウトは、1つまたは複数の超伝導量子プロセッサ内に含まれている1つまたは複数の特徴の位置、接続性、または特性、あるいはその組合せを描くことができる。たとえば、1つまたは複数の量子コンピューティング・デバイス・レイアウトは、1つまたは複数の超伝導量子プロセッサ内に含まれている1つまたは複数の伝送線路が、1ギガヘルツ(GHz)以上、10GHz以下の周波数範囲内で動作する超伝導マイクロ波共振器であることができるということを描くことができる。さらに、1つまたは複数の超伝導量子プロセッサの超伝導共振器は、1つまたは複数の量子コンピュータ・デバイス・レイアウトによって表されているように、マイクロストリップ伝送線路、またはコプレーナ導波路伝送線路、あるいはその組合せであることができる。さらに、1つまたは複数の量子コンピュータ・デバイス・レイアウトは、1つまたは複数の超伝導共振器の材料組成を描くことができる。1つまたは複数の超伝導共振器内に含めることができる材料の例には、アルミニウムなどの純粋な第一種金属(pure type I metal)(たとえば、Bardeen-Cooper-Schrieffer(「BCS」)理論に従うもの)、ニオブなどの純粋な第二種金属(pure type II metal)(たとえば、BCS理論)、シリコンなどの高熱伝導性誘電体(high thermal conductivity dielectric)、これらの組合せ、および/または同様のものを含めることができるが、これらに限定されない。様々な実施形態では、1つまたは複数の超伝導量子プロセッサは、複数のデバイス層を備えることができ、1つまたは複数の量子コンピューティング・デバイス・レイアウトが、各デバイス層に含まれている1つまたは複数の特徴の位置、接続性、または特性、あるいはその組合せを描くことができる。
通信コンポーネント110は、1つまたは複数の入力デバイス106を介して入力された1つまたは複数の量子コンピューティング・デバイス・レイアウトを受信し、1つまたは複数の量子コンピューティング・デバイス・レイアウトをシステム100の1つまたは複数のコンポーネントと共有することができる。たとえば、通信コンポーネント110は、1つまたは複数の量子コンピューティング・デバイス・レイアウトを領域コンポーネント112と共有することができる。
領域コンポーネント112は、1つまたは複数の量子コンピューティング・デバイス・レイアウトを複数の温度領域に分割することができる。温度領域は、1つまたは複数の多角形または非多角形(たとえば、長方形、正方形、円形、または三角形、あるいはその組合せなど)によって定義され得る。さらに、領域コンポーネント112は、1つまたは複数の参照タイトルを複数の温度領域に割り当てることができる。1つまたは複数の実施形態では、温度領域は、1つまたは複数の量子コンピューティング・デバイス・レイアウト上で互いに隣接して配置され得る。1つまたは複数の実施形態では、温度領域のうちの1つまたは複数が、1つまたは複数の量子コンピューティング・デバイス・レイアウト上で互いに重複することができる。さらに、各温度領域内に含まれている1つまたは複数の量子コンピューティング・デバイス・レイアウトの総面積は、複数の温度領域間で均一または不均一であることができる。
様々な実施形態では、領域コンポーネント112は、1つまたは複数の量子コンピューティング・デバイス・レイアウトに関して、1つまたは複数の量子コンピューティング・デバイス・レイアウト内の1つまたは複数の発熱要素の位置に基づいて、温度領域を生成すること、または温度領域の位置を決定すること、あるいはその両方を実行することができる。たとえば、領域コンポーネント112は、1つまたは複数の量子コンピューティング・デバイス・レイアウト内に含まれている1つまたは複数の伝送線路の位置に基づいて、1つまたは複数の量子コンピューティング・デバイス・レイアウトを温度領域に分割することができる。さらに、領域コンポーネント112は、1つまたは複数の量子コンピューティング・デバイス・レイアウト内の発熱要素の数に基づいて、1つまたは複数の量子コンピューティング・デバイス・レイアウト内の温度領域を生成すること、または温度領域の位置を決定すること、あるいはその両方を実行することができる。たとえば、領域コンポーネント112は、各温度領域が定義された数の発熱要素を含むように、1つまたは複数の量子コンピューティング・デバイス・レイアウトを温度領域に分割することができる。たとえば、領域コンポーネント112は、各温度領域が、1つまたは複数の量子コンピューティング・デバイス・レイアウト内に含まれている1つの伝送線路を含むように、1つまたは複数の量子コンピューティング・デバイス・レイアウトを温度領域に分割することができる。別の例では、領域コンポーネント112は、各温度領域が、1つまたは複数の量子コンピューティング・デバイス・レイアウト内に含まれている複数の伝送線路を含むように、1つまたは複数の量子コンピューティング・デバイス・レイアウトを温度領域に分割することができる。
図2は、本明細書に記載の1つまたは複数の実施形態による、領域コンポーネント112によって実装され得る例示的かつ非限定的な領域生成プロセス200の図を示している。本明細書に記載の他の実施形態で使用している同様の要素の繰り返しの説明は、簡潔さのために省略する。図2に示されているように、例示的な量子コンピューティング・デバイス・レイアウト202は、誘電体基板208上に配置された1つまたは複数の量子ビット204または伝送線路206(たとえば、超伝導共振器)あるいはその両方を含むことができる。
たとえば、領域コンポーネント112は、例示的な量子コンピューティング・デバイス・レイアウト202を9つの温度領域に分割することによって、図2に示された例示的な領域生成プロセス200を実施することができる。図2に示されているように、9つの温度領域は、太い線によって示されることができ、または例示的な量子コンピューティング・デバイス・レイアウト202の様々なセクションを定義することができ、あるいはその両方を行うことができる。さらに、領域コンポーネント112は、(たとえば、図2に示されているように)各温度領域の参照タイトル(たとえば、参照番号1~9)を生成することができる。さらに、領域コンポーネント112は、各温度領域が伝送線路206(たとえば、発熱要素)を含むように、例示的な量子コンピューティング・デバイス・レイアウト202を温度領域に分割することによって、図2の例示的な領域生成プロセス200を実行することができる。図2は、温度領域によって包含される例示的な量子コンピューティング・デバイス・レイアウト202の面積の量が変化することができるということも例示している。図2は、長方形を共有する温度領域を示しているが、当業者は、温度領域のアーキテクチャがこれに限定されないということを認識するであろう。たとえば、様々な実施形態では、温度領域のうちの1つまたは複数が第1の形状によって特徴付けられることができ、一方、1つまたは複数の他の温度領域が、第2の形状によって特徴付けられることができる。
図3は、本明細書に記載の1つまたは複数の実施形態による、シミュレーション・コンポーネント302をさらに備えている例示的かつ非限定的なシステム100の図を示している。本明細書に記載の他の実施形態で使用している同様の要素の繰り返しの説明は、簡潔さのために省略する。様々な実施形態では、シミュレーション・コンポーネント302は、領域コンポーネント112によって定義された温度領域内の動作温度の1つまたは複数の決定を容易にすることができる。
1つまたは複数の実施形態では、シミュレーション・コンポーネント302は、1つまたは複数の量子コンピューティング・デバイス・レイアウトの動作をシミュレートし、基準温度で1つまたは複数の量子コンピューティング・デバイス・レイアウトの1つまたは複数の伝送線路によって示された推定周波数を決定することができる。シミュレーション・コンポーネント302は、1つまたは複数の量子コンピューティング・デバイス・レイアウトによって特徴付けられた量子デバイスの標準的な動作条件を仮定することができる。たとえば、熱エネルギーは、熱雑音を防ぐために量子エネルギー準位間隔よりも低くすることができ、または量子エネルギー準位間隔は、準粒子の生成を防ぐために超伝導エネルギー・ギャップよりも低くすることができ、あるいはその両方を行うことができる。さらに、1つまたは複数の実施形態では、シミュレーション・コンポーネント302は、1つまたは複数の対象の伝送線路を、1GHz以上10GHz以下の動作周波数を有する超伝導共振器とすることができると仮定することができる。
様々な実施形態において、シミュレーション・コンポーネント302は、完全電気導体(「PEC:perfect electric conductor」)モデルを使用して、基準温度での対象の超伝導共振器の推定周波数を決定することができる。基準温度は、超伝導共振器のカイネティック・インダクタンス値が既知である温度とすることができる。たとえば、基準温度はゼロ・ケルビン(K)とすることができる。たとえば、シミュレーション・コンポーネント302は、以下に提示する式1に従って、超伝導共振器のシミュレーション周波数(たとえば、「f」と表す)を決定することができる。
Figure 0007507799000001

ここで、「L」は超伝導共振器のインダクタンスを表すことができ、または「C」は超伝導共振器のキャパシタンスを表すことができ、あるいはその両方とすることができる。
しかしながら、シミュレートされた動作は、超伝導共振器が経験するカイネティック・インダクタンス(たとえば、超伝導量子効果)に関する説明責任を果たしていない可能性がある。1つまたは複数の実施形態では、シミュレーション・コンポーネント302は、シミュレーション周波数(たとえば、「f」と表す)をさらに調整して、超伝導共振器の推定周波数(たとえば、「f」と表す)を決定することができる。たとえば、シミュレーション・コンポーネント302は、以下に提示する式2または式3あるいはその両方に従って、推定周波数(たとえば、「f」と表す)を決定することができる。
Figure 0007507799000002

T0=L+L(0) (3)
ここで、「L(0)」は、0Kの基準温度での超伝導共振器のカイネティック・インダクタンスを表すことができる。
図4は、本明細書に記載の1つまたは複数の実施形態による、測定コンポーネント402をさらに備えている例示的かつ非限定的なシステム100の図を示している。本明細書に記載の他の実施形態で使用している同様の要素の繰り返しの説明は、簡潔さのために省略する。様々な実施形態では、測定コンポーネント402は、領域コンポーネント112によって定義された温度領域内の動作温度の1つまたは複数の決定をさらに容易にすることができる。
1つまたは複数の実施形態では、測定コンポーネント402は、1つまたは複数の量子コンピューティング・デバイス・レイアウト内に含まれる1つまたは複数の対象の超伝導共振器の実際の動作周波数(たとえば、「f」と表す)を測定することができる。たとえば、測定コンポーネント402は、1つまたは複数のマイクロ波信号を1つまたは複数の超伝導共振器に印加して、動作周波数(たとえば、「f」と表す)の測定を容易にすることができる。測定コンポーネント402内に含めることができ、または測定コンポーネント402と通信することができ、あるいはその両方を行うことができるセンサまたは測定技術あるいはその両方の例には、ネットワークおよび/またはベクトル・アナライザ(「VNA」)、オシロスコープ、ラビ干渉法、ラムゼー干渉法、これらの組合せ、ならびに/あるいは同様のものを含めることができるが、これらに限定されない。さらに、測定された動作周波数(たとえば、「f」と表す)は、以下に提示する式4または式5あるいはその両方によって特徴付けることができる。
Figure 0007507799000003

=L+L(T) (5)
ここで、「T」は、超伝導共振器の動作温度(たとえば、1つまたは複数の量子コンピューティング・デバイス・レイアウトの動作中に超伝導共振器が到達した温度)を表すことができ、または「L(T)」は、動作温度で超伝導共振器が経験するカイネティック・インダクタンスを表すことができ、あるいはその両方とすることができる。
少なくとも、カイネティック・インダクタンスが温度と共に増加することが理由で、測定された動作周波数(たとえば、測定コンポーネント402によって測定されたもの)は、推定周波数(たとえば、シミュレーション・コンポーネント302によって決定されたもの)よりも小さくなり得る。たとえば、1つまたは複数の対象の超伝導共振器が動作する温度は、推定周波数を決定するために利用される基準温度よりも高くなり得る。測定された動作周波数が推定周波数よりも大きい場合は、シミュレーション・コンポーネント302によって実行されたシミュレーションの誤差、またはより低い基準温度を利用する必要性、あるいはそれらの組合せを示し得る。1つまたは複数の実施形態では、測定された動作周波数が推定周波数よりも高いことに応答して、シミュレーション・コンポーネント302によって実行されるシミュレーションまたは決定あるいはその両方を繰り返す、または変更する、あるいはその両方を行うことができる。
図5は、本明細書に記載の1つまたは複数の実施形態による、温度推定コンポーネント502をさらに含む例示的かつ非限定的なシステム100の図を示している。本明細書に記載の他の実施形態で使用している同様の要素の繰り返しの説明は、簡潔さのために省略する。様々な実施形態では、温度推定コンポーネント502は、動作中に1つまたは複数の量子コンピューティング・デバイス・レイアウトによって1つまたは複数の温度領域内で達成された動作温度を決定することができる。
たとえば、温度推定コンポーネント502は、1つまたは複数の量子コンピューティング・デバイス・レイアウトの動作中に1つまたは複数の対象の超伝導共振器が到達した動作温度(たとえば、「T」と表す)を特定することができる。温度推定コンポーネント502は、1つまたは複数の超伝導共振器の測定された動作周波数(たとえば、「f」と表す)または推定周波数(たとえば、「f」と表す)あるいはその両方に基づいて、超伝導共振器の動作温度(たとえば、「T」と表す)を特定することができる。たとえば、温度推定コンポーネント502は、以下に提示する式6または式7あるいはその両方に従って、超伝導共振器の動作温度(たとえば、「T」と表す)を特定することができる。
Figure 0007507799000004

Figure 0007507799000005

ここで、「k」はボルツマン定数を表すことができ、
Figure 0007507799000006

はプランク定数を表すことができ、「Terr」は(たとえば、動作周波数の測定を容易にするために)1つまたは複数の超伝導共振器に印加されるマイクロ波信号に起因する量子エネルギー変動に基づく温度測定誤差の上限を表すことができ、または「T」は超伝導材料の臨界温度(たとえば、材料が超伝導体になる温度)を表すことができ、あるいはそれらの組合せとすることができる。また、温度はケルビンの単位で表すことができる。
1つまたは複数の実施形態では、温度推定コンポーネント502は、(たとえば、「T」によって表された)1つまたは複数の超伝導共振器の決定された動作温度に基づいて、1つまたは複数の温度領域内で達成された動作温度をさらに決定することができる。第1の温度領域が単一の第1の伝送線路(たとえば、超伝導共振器)を含んでいる例の場合、温度推定コンポーネント502は、(たとえば、式6または7あるいはその両方に従って決定されるように)1つまたは複数の量子コンピューティング・デバイス・レイアウトの動作中に第1の温度領域内で達成された動作温度が、第1の伝送線路の動作温度以上になり得るということを、決定することができる。
第2の温度領域が第2の伝送線路(たとえば、超伝導共振器)および第3の伝送線路(たとえば、超伝導共振器)を含む別の例では、温度推定コンポーネント502は、1つまたは複数の量子コンピューティング・デバイス・レイアウトの動作中に第2の温度領域内で達成された動作温度が、第2の伝送線路および第3の伝送線路の両方の動作温度の関数になり得るということを、決定することができる。
図6は、本明細書に記載の1つまたは複数の実施形態による、マップ・コンポーネント602をさらに備えている例示的かつ非限定的なシステム100の図を示している。本明細書に記載の他の実施形態で使用している同様の要素の繰り返しの説明は、簡潔さのために省略する。様々な実施形態では、マップ・コンポーネント602は、量子コンピューティング・デバイス・レイアウトの動作中に達成された温度分布を特徴付けることができる1つまたは複数のマップを生成することができる。
マップ・コンポーネント602は、(たとえば、通信コンポーネント110によって受信された)1つまたは複数の量子コンピューティング・デバイス・レイアウト、(たとえば、領域コンポーネント112によって定義された)1つまたは複数の温度領域、または(たとえば、温度推定コンポーネント502によって決定されるような)各温度領域内で達成された1つまたは複数の動作温度、あるいはその組合せに基づいて、1つまたは複数のマップを生成することができる。たとえば、マップ・コンポーネント602によって生成された1つまたは複数のマップは、各温度領域内の温度分布を示すことができ(たとえば、それによって、1つまたは複数の量子コンピューティング・デバイス・レイアウト全体にわたる温度分布を示し)、温度領域内の動作温度は、発熱する特徴から放散することができる。たとえば、温度領域内の1つまたは複数の超伝導共振器によって発生した熱が周囲の環境または特徴あるいはその両方に放散するため、温度領域は、温度領域の様々な部分にわたって変化する温度を含むことがある。1つまたは複数の実施形態では、マップ・コンポーネント602は、1つまたは複数の量子コンピューティング・デバイス・レイアウトに含まれている1つまたは複数の特性(たとえば、1つまたは複数の発熱する特徴の周囲の特徴の材料組成)に基づいて、熱放散を考慮することができる。さらに、マップ・コンポーネント602は、1つまたは複数の量子コンピューティング・デバイス・レイアウトの1つまたは複数の特徴(たとえば、超伝導共振器)の1つまたは複数の動作温度にさらに基づいて、熱放散を1つまたは複数の温度分布と関連付けることができる。
1つまたは複数の実施形態では、1つまたは複数のマップが、1つまたは複数の量子コンピューティング・デバイス・レイアウトまたは温度領域あるいはその両方に重ね合わせられた動作温度または動作温度分布あるいはその両方を含むことができる。さらに、1つまたは複数のマップは、各温度領域内で達成された最高温度(たとえば、温度領域での1つまたは複数の超伝導共振器の最高動作温度)または各温度領域内で達成された平均温度あるいはその両方を描くことができる。様々な実施形態では、1つまたは複数の量子コンピューティング・デバイス・レイアウトが複数のデバイス層を考慮することができ、マップ・コンポーネント602がデバイス層のうちの1つまたは複数に関してマップを生成することができ、あるいはその両方が可能である。
図7は、本明細書に記載の1つまたは複数の実施形態による、マップ・コンポーネント602によって生成され得る例示的かつ非限定的なマップ700の図を示している。本明細書に記載の他の実施形態で使用している同様の要素の繰り返しの説明は、簡潔さのために省略する。図7に示されているように、図2に示されている例示的な量子コンピューティング・デバイス・レイアウト202または温度領域あるいはその両方に基づいて、例示的なマップ700が生成され得る。
図7は、マップ・コンポーネント602によって生成された1つまたは複数のマップが、1つまたは複数の温度領域内の1つまたは複数の動作温度分布(たとえば、1つまたは複数の量子コンピューティング・デバイス・レイアウトの動作中に発生した温度分布)を示すことができる、例示的な方法を示している。たとえば、温度尺度を表す勾配方式によって、1つまたは複数の動作温度分布が示され得る。
図8は、本明細書に記載の1つまたは複数の実施形態による、最適化コンポーネント802をさらに備えている例示的かつ非限定的なシステム100の図を示している。本明細書に記載の他の実施形態で使用している同様の要素の繰り返しの説明は、簡潔さのために省略する。様々な実施形態では、最適化コンポーネント802は、マップ・コンポーネント602によって生成された1つまたは複数のマップに基づいて、1つまたは複数の量子コンピューティング・デバイス・レイアウトが均一な温度分布を達成できるかどうかを判定することができる。
1つまたは複数の実施形態では、最適化コンポーネント802は、様々な温度領域内で達成された動作温度を比較し、1つまたは複数の量子コンピューティング・デバイス・レイアウトの温度分布が均一であるか、または不均一であるかを判定することができる。たとえば、最適化コンポーネント802は、各温度領域内の動作温度間の温度差が定義されたしきい値以下であるということに基づいて、1つまたは複数の量子コンピューティング・デバイス・レイアウトの温度分布が均一であるということを、決定することができる。別の例では、最適化コンポーネント802は、各温度領域内の動作温度間の温度差が定義されたしきい値を超えているということに基づいて、1つまたは複数の量子コンピューティング・デバイス・レイアウトの温度分布が不均一であるということを決定することができる。このしきい値は、1つまたは複数の入力デバイス106を介してシステム100の1人または複数のユーザによって定義され得る。たとえばしきい値は、10mKの例示的な値を有することができる。
様々な実施形態では、1つまたは複数の量子コンピューティング・デバイスが不均一な温度分布を達成し得るということの決定に応答して、最適化コンポーネント802は、1つまたは複数の推奨をさらに生成することができる。1つまたは複数の推奨は、1つまたは複数の量子コンピューティング・デバイス・レイアウト内に含まれている1つまたは複数の特徴の再配置を考慮することができる。たとえば、推奨された再配置は、より均一な温度分布を促進するように、1つまたは複数の量子コンピューティング・デバイス・レイアウトの温度分布を変更することができる。たとえば、推奨は、対象の量子コンピューティング・レイアウトの1つまたは複数の特徴を、第1の温度領域から1つまたは複数の他の温度領域に移動することを考慮することができる。
図9は、本明細書に記載の1つまたは複数の実施形態による、1つまたは複数の量子コンピューティング・デバイス・レイアウトの温度分布の決定を容易にすることができる例示的かつ非限定的な方法900のフロー図を示している。本明細書に記載の他の実施形態で使用している同様の要素の繰り返しの説明は、簡潔さのために省略する。
902で、方法900は、1つまたは複数のプロセッサ120に動作可能に結合されたシステム100によって、1つまたは複数の量子コンピューティング・デバイス・レイアウトから複数の温度領域を(たとえば、領域コンポーネント112によって)定義することを含むことができる。本明細書に記載されているように、1つまたは複数の量子コンピューティング・デバイス・レイアウトは、量子コンピューティング・デバイス(たとえば、超伝導量子プロセッサ)の1つまたは複数の特徴の配置、接続性、または特性、あるいはその組合せを描くことができる。さらに、902で定義することは、本明細書に記載されているように、1つまたは複数の量子コンピューティング・デバイス・レイアウトからの1つまたは複数の特徴の配置に基づくことができる。たとえば、(たとえば、1つまたは複数の伝送線路が超伝導共振器であることができる)1つまたは複数の量子コンピューティング・デバイス・レイアウトの1つまたは複数の伝送線路の位置または接続性あるいはその両方に基づいて、1つまたは複数の温度領域が定義され得る。本明細書に記載されているように、様々なサイズまたは形状あるいはその両方によって、1つまたは複数の温度領域が特徴付けられ得る。たとえば、902で定義することは、例示的な領域生成プロセス200に関して本明細書に記載された様々な特徴に従って実行され得る。
904で、方法900は、システム100によって、1つまたは複数の量子コンピューティング・デバイス・レイアウトの動作中に複数の温度領域内で達成された少なくとも1つの温度を決定することによって1つまたは複数の温度分布を特徴付けることができる1つまたは複数のマップを(たとえば、マップ・コンポーネント602によって)生成することを含むことができる。たとえば、少なくとも1つの温度は、1つまたは複数の温度領域内で達成され得る動作温度を含むことができる。様々な実施形態では、温度領域内の1つまたは複数の伝送線路の動作温度などの、温度領域内の1つまたは複数の発熱要素の動作温度に基づいて、温度領域の動作温度が決定され得る。
方法900は、複数の温度領域内で達成された温度を決定することによって、動作中に1つまたは複数の量子コンピューティング・デバイス・レイアウトに発生した温度分布を示す1つまたは複数のマップを生成することができる。さらに、1つまたは複数のマップは、温度分布において望ましい均一性を達成するように、1つまたは複数の量子コンピューティング・デバイス・レイアウトを変更することによって、1つまたは複数の量子コンピューティング・デバイスの寿命を延ばそうとする1つまたは複数の試みを容易にすることができる。
図10は、本明細書に記載の1つまたは複数の実施形態による、1つまたは複数の量子コンピューティング・デバイス・レイアウトの温度分布の決定を容易にすることができる例示的かつ非限定的な方法1000のフロー図を示している。本明細書に記載の他の実施形態で使用している同様の要素の繰り返しの説明は、簡潔さのために省略する。
1002で、方法1000は、1つまたは複数のプロセッサ120に動作可能に結合されたシステム100によって、1つまたは複数の量子コンピューティング・デバイス・レイアウトから複数の温度領域を(たとえば、領域コンポーネント112によって)定義することを含むことができる。本明細書に記載されているように、1つまたは複数の量子コンピューティング・デバイス・レイアウトは、量子コンピューティング・デバイス(たとえば、超伝導量子プロセッサ)の1つまたは複数の特徴の配置、接続性、または特性、あるいはその組合せを描くことができる。さらに、1002で定義することは、本明細書に記載されているように、1つまたは複数の量子コンピューティング・デバイス・レイアウトからの1つまたは複数の特徴の配置に基づくことができる。たとえば、(たとえば、1つまたは複数の伝送線路が超伝導共振器であることができる)1つまたは複数の量子コンピューティング・デバイス・レイアウトの1つまたは複数の伝送線路の位置または接続性あるいはその両方に基づいて、1つまたは複数の温度領域が定義され得る。本明細書に記載されているように、様々なサイズまたは形状あるいはその両方によって、1つまたは複数の温度領域が特徴付けられ得る。たとえば、1002で定義することは、例示的な領域生成プロセス200に関して本明細書に記載された様々な特徴に従って実行され得る。
1004で、方法1000は、システム100によって、基準温度で1つまたは複数の量子コンピューティング・デバイス・レイアウトの1つまたは複数の超伝導共振器によって示され得る推定周波数(たとえば、本明細書では「f」によって表される)を(たとえば、シミュレーション・コンポーネント302によって)決定することを含むことができる。たとえば、1つまたは複数の超伝導共振器が伝送線路であることができ、または1004で決定することが式1~3に従って実行されることができ、あるいはその両方が可能である。様々な実施形態では、1004で決定することは、1つまたは複数のPECモデルを使用して1つまたは複数の超伝導共振器の動作をシミュレートすることを含むことができる。さらに、基準温度は、1つまたは複数の超伝導共振器の既知のカイネティック・インダクタンスに関連付けられた温度(たとえば、0Kの基準温度)であることができる。
1006で、方法1000は、システム100によって、量子コンピューティング・デバイス・レイアウトの動作中に1つまたは複数の超伝導共振器によって示された動作周波数(たとえば、本明細書では「f」によって表される)を(たとえば、測定コンポーネント402によって)測定することを含むことができる。たとえば、式4または5あるいはその両方によって動作周波数(たとえば、本明細書では「f」によって表される)が特徴付けられ得る。1006で測定を容易にすることができる1つまたは複数のセンサまたは測定技術あるいはその両方は、ネットワークおよび/もしくはベクトル・アナライザ(「VNA」)、オシロスコープ、ラビ干渉法、またはラムゼー干渉法、あるいはこれらの組合せなどを含むことができるが、これらに限定されない。
1008で、方法1000は、システム100によって、1つまたは複数の量子コンピューティング・デバイス・レイアウトの動作中に複数の温度領域内で達成された少なくとも1つの温度を(たとえば、温度推定コンポーネント502によって)決定することによって、1つまたは複数の温度分布を特徴付けることができる1つまたは複数のマップを(たとえば、マップ・コンポーネント602によって)生成することを含むことができる。たとえば、少なくとも1つの温度は、1つまたは複数の温度領域内で達成され得る動作温度を含むことができる。1つまたは複数の実施形態では、1つまたは複数の量子コンピューティング・デバイス・レイアウトが、複数のデバイス層を含むことができ、1008で生成することが、デバイス層ごとに1つまたは複数のマップを生成することを含むことができる。
様々な実施形態では、温度領域内の1つまたは複数の伝送線路の動作温度などの、温度領域内の1つまたは複数の発熱要素の動作温度に基づいて、温度領域の動作温度が決定され得る。さらに、1004で決定された推定周波数(たとえば、本明細書では「f」によって表される)または1006で測定された動作周波数(たとえば、本明細書では「f」によって表される)あるいはその両方に基づいて、1つまたは複数の伝送線路(たとえば、1つまたは複数の超伝導共振器)の動作温度が決定され得る。たとえば、式6または7あるいはその両方に従って、1つまたは複数の伝送線路(たとえば、超伝導共振器)の動作温度が決定されることができ、それによって、1008で、温度領域内の動作温度が決定され得る。
1010で、方法1000は、システム100によって、少なくとも1つの温度が、定義されたしきい値以下だけ異なる複数の温度を含んでいるかどうかを(たとえば、最適化コンポーネント802によって)判定することを含むことができる。たとえば、温度領域の動作温度が定義されたしきい値以下だけ異なる温度分布が、均一として特徴付けられ得る。別の例では、温度領域の動作温度が定義されたしきい値を超える量だけ異なる温度分布が、不均一として特徴付けられ得る。例示的なしきい値は、10mKであることができる。様々な実施形態では、方法1000は、温度分布が不均一であることに応答して、1つまたは複数の推奨を生成することを含むこともできる。たとえば、1つまたは複数の推奨は、温度分布を変更するために、対象の量子コンピューティング・デバイス・レイアウト内の1つまたは複数の特徴の再配置を考慮することができる。
図11は、本明細書に記載の1つまたは複数の実施形態による、1つまたは複数の量子コンピューティング・デバイス・レイアウトの温度分布の決定を容易にすることができる例示的かつ非限定的な方法1100のフロー図を示している。本明細書に記載の他の実施形態で使用している同様の要素の繰り返しの説明は、簡潔さのために省略する。
1102で、方法1100は、1つまたは複数のプロセッサ120に動作可能に結合されたシステム100によって、カイネティック・インダクタンスにおける変化に起因する、1つまたは複数の量子コンピューティング・デバイス・レイアウト内に含まれている1つまたは複数の超伝導共振器によって示された周波数シフトに基づいて、複数の温度領域内で達成された少なくとも1つの温度を(たとえば、温度推定コンポーネント502によって)決定することを含むことができる。たとえば、周波数シフトは、基準温度での1つまたは複数の超伝導共振器の推定周波数(たとえば、本明細書では「f」によって表される)および1つまたは複数の超伝導共振器の測定された動作周波数(たとえば、本明細書では「f」によって表される)の関数であることができる。たとえば、1つまたは複数のPECモデルを使用して、または式1~3に従って、あるいはその両方によって、量子コンピューティング・デバイスの標準的な動作条件をシミュレートすることによって推定周波数が決定され得る。加えて、測定された動作周波数は、式4または5あるいはその両方によって特徴付けられ得る。さらに、温度領域内で達成された温度は、1つまたは複数の超伝導共振器の1つまたは複数の動作温度に基づくことができ、(たとえば、式5または6あるいはその両方に従って)周波数シフトによって決定され得る。
1104で、方法1100は、システム100によって、1つまたは複数の量子コンピューティング・デバイス・レイアウトの動作中に達成された温度分布を特徴付けることができる少なくとも1つの温度に基づいて、1つまたは複数のマップを(たとえば、マップ・コンポーネント602によって)生成することを含むことができる。たとえば、1つまたは複数のマップは、対応する温度領域内で1つまたは複数の量子コンピューティング・デバイス・レイアウトに重ね合わせられた、1102で決定された1つまたは複数の温度を示すことができる。たとえば、1104で生成することは、例示的なマップ700に関して本明細書に記載された様々な特徴に従って実行され得る。
図12は、本明細書に記載の1つまたは複数の実施形態による、1つまたは複数の量子コンピューティング・デバイス・レイアウトの温度分布の決定を容易にすることができる例示的かつ非限定的な方法1200のフロー図を示している。本明細書に記載の他の実施形態で使用している同様の要素の繰り返しの説明は、簡潔さのために省略する。
1202で、方法1200は、1つまたは複数のプロセッサ120に動作可能に結合されたシステム100によって、1つまたは複数の超伝導共振器の1つまたは複数の位置に基づいて、1つまたは複数の量子コンピューティング・デバイス・レイアウトから複数の温度領域を(たとえば、領域コンポーネント112によって)定義することを含むことができる。本明細書に記載されているように、1つまたは複数の量子コンピューティング・デバイス・レイアウトは、量子コンピューティング・デバイス(たとえば、超伝導量子プロセッサ)の1つまたは複数の特徴の配置、接続性、または特性、あるいはその組合せを描くことができる。1つまたは複数の実施形態では、(たとえば、1つまたは複数の伝送線路が超伝導共振器であることができる)1つまたは複数の量子コンピューティング・デバイス・レイアウトの1つまたは複数の伝送線路の位置または接続性あるいはその両方に基づいて、1つまたは複数の温度領域が定義され得る。本明細書に記載されているように、様々なサイズまたは形状あるいはその両方によって、1つまたは複数の温度領域が特徴付けられ得る。たとえば、1002で定義することは、例示的な領域生成プロセス200に関して本明細書に記載された様々な特徴に従って実行され得る。
1204で、方法1200は、システム100によって、基準温度で1つまたは複数の超伝導共振器によって示され得る推定周波数(たとえば、本明細書では「f」によって表される)を(たとえば、シミュレーション・コンポーネント302によって)決定することを含むことができる。たとえば、1つまたは複数の超伝導共振器が伝送線路であることができ、または1204で決定することが式1~3に従って実行されることができ、あるいはその両方が可能である。様々な実施形態では、1204で決定することは、1つまたは複数のPECモデルを使用して1つまたは複数の超伝導共振器の動作をシミュレートすることを含むことができる。さらに、基準温度は、1つまたは複数の超伝導共振器の既知のカイネティック・インダクタンスに関連付けられた温度(たとえば、0Kの基準温度)であることができる。
1206で、方法1200は、システム100によって、量子コンピューティング・デバイス・レイアウトの動作中に1つまたは複数の超伝導共振器によって示された動作周波数(たとえば、本明細書では「f」によって表される)を(たとえば、測定コンポーネント402によって)測定することを含むことができ、推定周波数および動作周波数の関数は、カイネティック・インダクタンスにおける変化に起因する周波数シフトである。たとえば、式4または5あるいはその両方によって動作周波数(たとえば、本明細書では「f」によって表される)が特徴付けられ得る。1006で測定を容易にすることができる1つまたは複数のセンサまたは測定技術あるいはその両方は、ネットワークおよび/もしくはベクトル・アナライザ(「VNA」)、オシロスコープ、ラビ干渉法、またはラムゼー干渉法、あるいはこれらの組合せなどを含むことができるが、これらに限定されない。
1208で、方法1200は、システム100によって、周波数シフトに基づいて、複数の温度領域内で達成され得る少なくとも1つの温度を(たとえば、温度推定コンポーネント502によって)決定することを含むことができる。たとえば、式6および7に従って、推定周波数および測定された動作周波数に基づいて、1つまたは複数の超伝導共振器の動作温度が決定され得る。さらに、1つまたは複数の超伝導共振器の動作温度に基づいて、温度領域の動作温度が決定され得る。たとえば、温度領域の動作温度は、温度領域内に含まれている超伝導共振器の総数の動作温度の関数であり得る。
1210で、方法1200は、システム100によって、1つまたは複数の量子コンピューティング・デバイス・レイアウトの動作中に達成され得る温度分布を特徴付けることができる、1208で決定された少なくとも1つの温度に基づいて、1つまたは複数のマップを(たとえば、マップ・コンポーネント602によって)生成することを含むことができる。たとえば、1つまたは複数のマップは、対応する温度領域内で1つまたは複数の量子コンピューティング・デバイス・レイアウトに重ね合わせられた、1102で決定された1つまたは複数の温度を示すことができる。たとえば、1210で生成することは、例示的なマップ700に関して本明細書に記載された様々な特徴に従って実行され得る。
1212で、方法1200は、システム100によって、少なくとも1つの温度が、定義されたしきい値以下だけ異なる複数の温度を含んでいるかどうかを(たとえば、最適化コンポーネント802によって)判定することを含むことができる。たとえば、温度領域の動作温度が定義されたしきい値以下だけ異なる温度分布が、均一として特徴付けられ得る。別の例では、温度領域の動作温度が定義されたしきい値を超える量だけ異なる温度分布が、不均一として特徴付けられ得る。例示的なしきい値は、10mKであることができる。様々な実施形態では、方法1200は、温度分布が不均一であることに応答して、1つまたは複数の推奨を生成することを含むこともできる。たとえば、1つまたは複数の推奨は、温度分布を変更するために、対象の量子コンピューティング・デバイス・レイアウト内の1つまたは複数の特徴の再配置を考慮することができる。
本開示はクラウド・コンピューティングに関する詳細な説明を含むが、本明細書に記載した教示の実装形態はクラウド・コンピューティング環境に限定されないことを理解されたい。むしろ、本発明の実施形態は、現在知られているまたは今後開発される他の任意のタイプのコンピューティング環境と共に実装することが可能である。本明細書に記載の他の実施形態で使用している同様の要素の繰り返しの説明は、簡潔さのために省略する。
クラウド・コンピューティングは、最小限の管理労力またはサービスのプロバイダとのやり取りによって迅速にプロビジョニングおよび解放することができる、設定可能なコンピューティング・リソース(たとえば、ネットワーク、ネットワーク帯域幅、サーバ、処理、メモリ、ストレージ、アプリケーション、仮想マシン、およびサービス)の共有プールへの便利なオンデマンドのネットワーク・アクセスを可能にするためのサービス配信のモデルである。このクラウド・モデルは、少なくとも5つの特徴と、少なくとも3つのサービス・モデルと、少なくとも4つのデプロイメント・モデルとを含み得る。
特徴は以下の通りである。オンデマンド・セルフ・サービス:クラウド・コンシューマは、サービスのプロバイダとの人的な対話を必要とせずに、必要に応じて自動的に、サーバ時間およびネットワーク・ストレージなどのコンピューティング能力を一方的にプロビジョニングすることができる。ブロード・ネットワーク・アクセス:能力はネットワークを介して利用することができ、異種のシンまたはシック・クライアント・プラットフォーム(たとえば、携帯電話、ラップトップ、およびPDA)による使用を促進する標準的なメカニズムを介してアクセスされる。リソース・プーリング:プロバイダのコンピューティング・リソースをプールして、様々な物理リソースおよび仮想リソースが需要に応じて動的に割り当ておよび再割り当てされるマルチ・テナント・モデルを使用して複数のコンシューマにサービス提供する。一般にコンシューマは、提供されるリソースの正確な位置に対して何もできず、知っているわけでもないが、より高い抽象化レベル(たとえば、国、州、またはデータセンターなど)では位置を特定可能であり得るという点で位置非依存の感覚がある。迅速な弾力性:能力を迅速かつ弾力的に、場合によっては自動的にプロビジョニングして素早くスケール・アウトし、迅速に解放して素早くスケール・インすることができる。コンシューマにとって、プロビジョニング可能な能力は無制限であるように見えることが多く、任意の時間に任意の数量で購入することができる。測定されるサービス:クラウド・システムは、サービスのタイプ(たとえば、ストレージ、処理、帯域幅、およびアクティブ・ユーザ・アカウント)に適したある抽象化レベルでの計量機能を活用して、リソースの使用を自動的に制御し、最適化する。リソース使用量を監視、管理、および報告して、利用されるサービスのプロバイダおよびコンシューマの両方に透明性を提供することができる。
サービス・モデルは以下の通りである。ソフトウェア・アズ・ア・サービス(SaaS):コンシューマに提供される能力は、クラウド・インフラストラクチャ上で動作するプロバイダのアプリケーションを使用することである。アプリケーションは、ウェブ・ブラウザ(たとえば、ウェブ・ベースの電子メール)などのシン・クライアント・インターフェースを介して様々なクライアント・デバイスからアクセス可能である。コンシューマは、限定されたユーザ固有のアプリケーション構成設定を可能性のある例外として、ネットワーク、サーバ、オペレーティング・システム、ストレージ、さらには個々のアプリケーション機能を含む、基盤となるクラウド・インフラストラクチャを管理も制御もしない。プラットフォーム・アズ・ア・サービス(PaaS):コンシューマに提供される能力は、プロバイダによってサポートされるプログラミング言語およびツールを使用して作成された、コンシューマが作成または取得したアプリケーションをクラウド・インフラストラクチャ上にデプロイすることである。コンシューマは、ネットワーク、サーバ、オペレーティング・システム、またはストレージを含む、基盤となるクラウド・インフラストラクチャを管理も制御もしないが、デプロイされたアプリケーションおよび場合によってはアプリケーション・ホスティング環境構成を制御する。インフラストラクチャ・アズ・ア・サービス(IaaS):コンシューマに提供される能力は、オペレーティング・システムおよびアプリケーションを含むことができる任意のソフトウェアをコンシューマがデプロイして動作させることが可能な、処理、ストレージ、ネットワーク、および他の基本的なコンピューティング・リソースをプロビジョニングすることである。コンシューマは、基盤となるクラウド・インフラストラクチャを管理も制御もしないが、オペレーティング・システム、ストレージ、デプロイされたアプリケーションを制御し、場合によっては選択したネットワーキング・コンポーネント(たとえば、ホスト・ファイアウォール)を限定的に制御する。
デプロイメント・モデルは以下の通りである。プライベート・クラウド:クラウド・インフラストラクチャは組織専用に運用される。これは組織または第三者によって管理され得、構内または構外に存在し得る。コミュニティ・クラウド:クラウド・インフラストラクチャはいくつかの組織によって共有され、共通の懸念(たとえば、ミッション、セキュリティ要件、ポリシー、およびコンプライアンスの考慮事項)を有する特定のコミュニティをサポートする。これは組織または第三者によって管理され得、構内または構外に存在し得る。パブリック・クラウド:クラウド・インフラストラクチャは、一般大衆または大規模な業界団体に対して利用可能にされ、クラウド・サービスを販売する組織によって所有される。ハイブリッド・クラウド:クラウド・インフラストラクチャは、固有のエンティティのままであるが、データおよびアプリケーションの移植性を可能にする標準化技術または独自技術(たとえば、クラウド間の負荷分散のためのクラウド・バースティング)によって結合された2つ以上のクラウド(プライベート、コミュニティ、またはパブリック)を合成したものである。
クラウド・コンピューティング環境は、ステートレス性、低結合性、モジュール性、および意味論的相互運用性に重点を置いたサービス指向型である。クラウド・コンピューティングの中核にあるのは、相互接続されたノードのネットワークを含むインフラストラクチャである。
ここで図13を参照すると、例示的なクラウド・コンピューティング環境1300が示されている。図示のように、クラウド・コンピューティング環境1300は1つまたは複数のクラウド・コンピューティング・ノード1302を含み、これらを使用して、たとえば、パーソナル・デジタル・アシスタント(PDA)もしくは携帯電話1304、デスクトップ・コンピュータ1306、ラップトップ・コンピュータ1308、または自動車コンピュータ・システム1310、あるいはそれらの組合せなどの、クラウド・コンシューマによって使用されるローカル・コンピューティング・デバイスが通信し得る。ノード1302は相互に通信し得る。これらは、たとえば、上述のプライベート、コミュニティ、パブリック、もしくはハイブリッド・クラウド、またはこれらの組合せなどの1つまたは複数のネットワークにおいて、物理的または仮想的にグループ化され得る(図示せず)。これにより、クラウド・コンピューティング環境1300は、クラウド・コンシューマがローカル・コンピューティング・デバイス上にリソースを維持管理する必要がない、インフラストラクチャ・アズ・ア・サービス、プラットフォーム・アズ・ア・サービス、またはソフトウェア・アズ・ア・サービス、あるいはそれらの組合せを提供することが可能になる。図13に示したコンピューティング・デバイス1304~1310のタイプは例示的なものにすぎないことを意図しており、コンピューティング・ノード1302およびクラウド・コンピューティング環境1300は、任意のタイプのネットワークまたはネットワーク・アドレス指定可能接続(たとえば、Webブラウザを使用)あるいはその両方を介して任意のタイプのコンピュータ化デバイスと通信できることを理解されたい。
ここで図14を参照すると、クラウド・コンピューティング環境1300(図13)によって提供される機能的抽象化レイヤのセットが示されている。本明細書に記載の他の実施形態で使用している同様の要素の繰り返しの説明は、簡潔さのために省略する。図14に示したコンポーネント、レイヤ、および機能は例示的なものにすぎないことを意図しており、本発明の実施形態はこれらに限定されないことを事前に理解されたい。図示のように、以下のレイヤおよび対応する機能が提供される。
ハードウェアおよびソフトウェア・レイヤ1402は、ハードウェア・コンポーネントおよびソフトウェア・コンポーネントを含む。ハードウェア・コンポーネントの例には、メインフレーム1404、RISC(縮小命令セット・コンピュータ)アーキテクチャ・ベースのサーバ1406、サーバ1408、ブレード・サーバ1410、ストレージ・デバイス1412、ならびにネットワークおよびネットワーキング・コンポーネント1414が含まれる。いくつかの実施形態では、ソフトウェア・コンポーネントは、ネットワーク・アプリケーション・サーバ・ソフトウェア1416およびデータベース・ソフトウェア1418を含む。
仮想化レイヤ1420は抽象化レイヤを提供し、抽象化レイヤから、仮想エンティティの以下の例、すなわち、仮想サーバ1422、仮想ストレージ1424、仮想プライベート・ネットワークを含む仮想ネットワーク1426、仮想アプリケーションおよびオペレーティング・システム1428、ならびに仮想クライアント1430が提供され得る。
一例では、管理レイヤ1432は、下記の機能を提供し得る。リソース・プロビジョニング1434は、クラウド・コンピューティング環境内でタスクを実行するために利用されるコンピューティング・リソースおよび他のリソースの動的調達を提供する。計量および価格決定1436は、クラウド・コンピューティング環境内でリソースが利用されたときの費用追跡と、これらのリソースの消費に対する会計または請求とを提供する。一例では、これらのリソースはアプリケーション・ソフトウェア・ライセンスを含み得る。セキュリティは、クラウド・コンシューマおよびタスクの同一性検証だけでなく、データおよび他のリソースに対する保護も提供する。ユーザ・ポータル1438は、コンシューマおよびシステム管理者にクラウド・コンピューティング環境へのアクセスを提供する。サービス・レベル管理1440は、要求されたサービス・レベルが満たされるような、クラウド・コンピューティング・リソースの割り当ておよび管理を提供する。サービス・レベル合意(SLA)の計画および履行1442は、SLAによれば将来要求されると予想されるクラウド・コンピューティング・リソースの事前手配および調達を提供する。
ワークロード・レイヤ1444は、クラウド・コンピューティング環境が利用され得る機能性の例を提供する。このレイヤから提供され得るワークロードおよび機能の例には、マッピングおよびナビゲーション1446、ソフトウェア開発およびライフサイクル管理1448、仮想教室教育配信1450、データ分析処理1452、取引処理1454、および温度分布の分析1456が含まれる。本発明の様々な実施形態は、図13および14を参照して説明されたクラウド・コンピューティング環境を利用して、1つまたは複数の量子コンピューティング・デバイス・レイアウトの動作中に達成され得る温度分布を決定するか、または解析するか、あるいはその両方を実行することができる。
本発明は、任意の可能な技術的詳細レベルの統合におけるシステム、方法、またはコンピュータ・プログラム製品、あるいはそれらの組合せであり得る。コンピュータ・プログラム製品は、本発明の態様をプロセッサに実行させるためのコンピュータ可読プログラム命令をその上に有するコンピュータ可読記憶媒体(または複数の媒体)を含み得る。コンピュータ可読記憶媒体は、命令実行デバイスによる使用のために命令を保持および記憶可能な有形のデバイスとすることができる。コンピュータ可読記憶媒体は、たとえば、限定はしないが、電子ストレージ・デバイス、磁気ストレージ・デバイス、光学ストレージ・デバイス、電磁ストレージ・デバイス、半導体ストレージ・デバイス、またはこれらの任意の適切な組合せであり得る。コンピュータ可読記憶媒体のより具体的な例の非網羅的なリストには、ポータブル・コンピュータ・ディスケット、ハード・ディスク、ランダム・アクセス・メモリ(RAM)、読み取り専用メモリ(ROM)、消去可能プログラム可能読み取り専用メモリ(EPROMまたはフラッシュ・メモリ)、スタティック・ランダム・アクセス・メモリ(SRAM)、ポータブル・コンパクト・ディスク読み取り専用メモリ(CD-ROM)、デジタル・バーサタイル・ディスク(DVD)、メモリー・スティック(R)、フロッピー(R)・ディスク、命令が記録されたパンチ・カードまたは溝の隆起構造などの機械的にコード化されたデバイス、およびこれらの任意の適切な組合せが含まれる。コンピュータ可読記憶媒体は、本明細書で使用する場合、たとえば、電波または他の自由に伝搬する電磁波、導波管もしくは他の伝送媒体を伝搬する電磁波(たとえば、光ファイバ・ケーブルを通過する光パルス)、または有線で伝送される電気信号などの一過性の信号自体であると解釈されるべきではない。
本明細書に記載のコンピュータ可読プログラム命令は、コンピュータ可読記憶媒体からそれぞれのコンピューティング/処理デバイスに、あるいは、たとえば、インターネット、ローカル・エリア・ネットワーク、ワイド・エリア・ネットワーク、もしくは無線ネットワーク、またはそれらの組合せなどのネットワークを介して外部コンピュータまたは外部ストレージ・デバイスにダウンロードすることができる。ネットワークは、銅線伝送ケーブル、光伝送ファイバ、無線伝送、ルータ、ファイアウォール、スイッチ、ゲートウェイ・コンピュータ、またはエッジ・サーバ、あるいはそれらの組合せを含み得る。各コンピューティング/処理デバイスのネットワーク・アダプタ・カードまたはネットワーク・インターフェースは、ネットワークからコンピュータ可読プログラム命令を受信し、コンピュータ可読プログラム命令を転送して、それぞれのコンピューティング/処理デバイス内のコンピュータ可読記憶媒体に記憶する。
本発明の動作を実行するためのコンピュータ可読プログラム命令は、アセンブラ命令、命令セット・アーキテクチャ(ISA)命令、機械命令、機械依存命令、マイクロコード、ファームウェア命令、状態設定データ、集積回路の構成データ、あるいは、Smalltalk(R)、C++などのオブジェクト指向プログラミング言語、および「C」プログラミング言語または類似のプログラミング言語などの手続き型プログラミング言語を含む、1つまたは複数のプログラミング言語の任意の組合せで書かれたソース・コードまたはオブジェクト・コードであり得る。コンピュータ可読プログラム命令は、完全にユーザのコンピュータ上で、部分的にユーザのコンピュータ上で、スタンドアロン・ソフトウェア・パッケージとして、部分的にユーザのコンピュータ上かつ部分的にリモート・コンピュータ上で、あるいは完全にリモート・コンピュータまたはサーバ上で実行され得る。後者のシナリオでは、リモート・コンピュータは、ローカル・エリア・ネットワーク(LAN)またはワイド・エリア・ネットワーク(WAN)を含む任意のタイプのネットワークを介してユーザのコンピュータに接続され得、または(たとえば、インターネット・サービス・プロバイダを使用してインターネットを介して)外部コンピュータへの接続がなされ得る。一部の実施形態では、たとえば、プログラマブル論理回路、フィールド・プログラマブル・ゲート・アレイ(FPGA)、またはプログラマブル・ロジック・アレイ(PLA)を含む電子回路は、本発明の態様を実行するために、コンピュータ可読プログラム命令の状態情報を利用してコンピュータ可読プログラム命令を実行することによって、電子回路を個人向けにし得る。
本発明の態様は、本発明の実施形態による方法、装置(システム)、およびコンピュータ・プログラム製品のフローチャート図またはブロック図あるいはその両方を参照して本明細書で説明している。フローチャート図またはブロック図あるいはその両方の各ブロック、およびフローチャート図またはブロック図あるいはその両方におけるブロックの組合せが、コンピュータ可読プログラム命令によって実装できることは理解されよう。
これらのコンピュータ可読プログラム命令は、コンピュータまたは他のプログラム可能データ処理装置のプロセッサを介して実行される命令が、フローチャートまたはブロック図あるいはその両方の1つまたは複数のブロックにおいて指定された機能/行為を実装するための手段を作り出すべく、汎用コンピュータ、専用コンピュータ、または他のプログラム可能データ処理装置のプロセッサに提供されて、マシンを作り出すものであってよい。また、これらのコンピュータ可読プログラム命令は、命令が記憶されたコンピュータ可読記憶媒体が、フローチャートまたはブロック図あるいはその両方の1つまたは複数のブロックにおいて指定された機能/行為の態様を実装する命令を含む製造品を構成するように、コンピュータ可読記憶媒体に記憶され、コンピュータ、プログラム可能データ処理装置、または他のデバイス、あるいはそれらの組合せに特定の方法で機能するように指示することができるものであってもよい。
また、コンピュータ可読プログラム命令は、コンピュータ、他のプログラム可能装置、または他のデバイス上で実行される命令が、フローチャートまたはブロック図あるいはその両方の1つまたは複数のブロックにおいて指定された機能/行為を実装するように、コンピュータ実装処理を作り出すべく、コンピュータ、他のプログラム可能データ処理装置、または他のデバイスにロードされ、コンピュータ、他のプログラム可能装置、または他のデバイス上で一連の動作ステップを実行させるものであってもよい。
図中のフローチャートおよびブロック図は、本発明の様々な実施形態によるシステム、方法、およびコンピュータ・プログラム製品の可能な実装形態のアーキテクチャ、機能、および動作を示している。これに関して、フローチャートまたはブロック図の各ブロックは、指定された論理的機能を実装するための1つまたは複数の実行可能命令を含むモジュール、セグメント、または命令の一部を表し得る。一部の代替の実装形態では、ブロックに記載した機能は、図示した順序以外で行われ得る。たとえば、関与する機能に応じて、連続して示した2つのブロックは、実際には実質的に同時に実行され得、またはそれらのブロックは、場合により逆の順序で実行され得る。ブロック図またはフローチャート図あるいはその両方の各ブロック、およびブロック図またはフローチャート図あるいはその両方におけるブロックの組合せは、指定された機能もしくは行為を実行するか、または専用ハードウェアおよびコンピュータ命令の組合せを実行する専用のハードウェア・ベースのシステムによって実装できることにも気付くであろう。
開示した主題の様々な態様についての文脈を提供するために、図15および以下の説明は、開示した主題の様々な態様を実施できる好適な環境の概要説明を提供することを意図している。図15は、本明細書に記載の1つまたは複数の実施形態を容易にすることができる例示的かつ非限定的な動作環境のブロック図を示している。本明細書に記載の他の実施形態で使用している同様の要素の繰り返しの説明は、簡潔さのために省略する。図15を参照すると、本開示の様々な態様を実装するための好適な動作環境1500は、コンピュータ1512を含むことができる。コンピュータ1512はまた、処理ユニット1514、システム・メモリ1516、およびシステム・バス1518を含むことができる。システム・バス1518は、システム・メモリ1516を含むがこれに限定されないシステム・コンポーネントを処理ユニット1514に動作可能に結合することができる。処理ユニット1514は、様々な入手可能なプロセッサのうちの任意のものとすることができる。デュアル・マイクロプロセッサおよび他のマルチプロセッサ・アーキテクチャを処理ユニット1514として採用することもできる。システム・バス1518は、任意の種類の利用可能なバス・アーキテクチャ、たとえば、限定はしないが、産業標準アーキテクチャ(ISA)、マイクロ・チャネル・アーキテクチャ(MSA)、拡張ISA(EISA)、インテリジェント・ドライブ・エレクトロニクス(IDE)、VESAローカル・バス(VLB)、周辺機器相互接続(PCI)、カード・バス、ユニバーサル・シリアル・バス(USB)、アドバンスト・グラフィックス・ポート(AGP)、Firewire、およびスモール・コンピュータ・システム・インターフェース(SCSI)を使用した任意のいくつかのタイプのバス構造、たとえば、メモリ・バスもしくはメモリ・コントローラ、ペリフェラル・バスもしくは外部バス、またはローカル・バス、あるいはそれらの組合せのいずれかとすることができる。システム・メモリ1516はまた、揮発性メモリ1520および不揮発性メモリ1522を含むことができる。起動時などにコンピュータ1512内の要素間で情報を転送するための基本ルーチンを含む基本入出力システム(BIOS)は、不揮発性メモリ1522に記憶することができる。限定ではなく例として、不揮発性メモリ1522は、読み取り専用メモリ(ROM)、プログラム可能ROM(PROM)、電気的プログラム可能ROM(EPROM)、電気的消去可能プログラム可能ROM(EEPROM)、フラッシュ・メモリ、または不揮発性ランダム・アクセス・メモリ(RAM)(たとえば、強誘電体RAM(FeRAM))を含むことができる。揮発性メモリ1520はまた、外部キャッシュ・メモリとして機能するランダム・アクセス・メモリ(RAM)を含むことができる。限定ではなく例として、RAMは、たとえば、スタティックRAM(SRAM)、ダイナミックRAM(DRAM)、シンクロナスDRAM(SDRAM)、ダブル・データ・レートSDRAM(DDR SDRAM)、エンハンストSDRAM(ESDRAM)、Synchlink DRAM(SLDRAM)、ダイレクト・ラムバスRAM(DRRAM)、ダイレクト・ラムバス・ダイナミックRAM(DRDRAM)、およびラムバス・ダイナミックRAMなどの多くの形態で利用可能である。
コンピュータ1512はまた、リムーバブル/非リムーバブルかつ揮発性/不揮発性コンピュータ記憶媒体を含むことができる。図15に、たとえば、ディスク・ストレージ1524を示す。ディスク・ストレージ1524はまた、磁気ディスク・ドライブ、フロッピー(R)・ディスク・ドライブ、テープ・ドライブ、Jazドライブ、Zipドライブ、LS-100ドライブ、フラッシュ・メモリ・カード、またはメモリ・スティック(R)などのデバイスを含むことができるが、これらに限定されない。ディスク・ストレージ1524はまた、コンパクト・ディスクROMデバイス(CD-ROM)、CD記録可能ドライブ(CD-Rドライブ)、CD書換え可能ドライブ(CD-RWドライブ)、またはデジタル・バーサタイル・ディスクROMドライブ(DVD-ROM)などの光ディスク・ドライブを含むがこれらに限定されない他の記憶媒体とは独立してまたは組み合わせて記憶媒体を含むことができる。ディスク・ストレージ1524をシステム・バス1518に接続し易くするために、インターフェース1526などのリムーバブルまたは非リムーバブル・インターフェースを使用することができる。図15にはまた、ユーザと、好適な動作環境1500に記載している基本的なコンピュータ・リソースとの間の仲介として機能することができるソフトウェアを示している。そのようなソフトウェアはまた、たとえば、オペレーティング・システム1528を含むことができる。オペレーティング・システム1528は、ディスク・ストレージ1524に記憶することができ、コンピュータ1512のリソースを制御し、割り当てるように動作する。システム・アプリケーション1530は、システム・メモリ1516内またはディスク・ストレージ1524上などに記憶されたプログラム・モジュール1532およびプログラム・データ1534を介してオペレーティング・システム1528によるリソースの管理を利用することができる。本開示は、様々なオペレーティング・システムまたはオペレーティング・システムの組合せによって実装できることを理解されたい。ユーザは、1つまたは複数の入力デバイス1536を介してコンピュータ1512にコマンドまたは情報を入力する。入力デバイス1536は、ポインティング・デバイス、たとえば、マウス、トラックボール、スタイラス、タッチ・パッド、キーボード、マイクロフォン、ジョイスティック、ゲーム・パッド、衛星放送受信アンテナ、スキャナ、TVチューナ・カード、デジタル・カメラ、デジタル・ビデオ・カメラ、ウェブ・カメラ、および同様のものを含むことができるが、これらに限定されない。これらおよび他の入力デバイスは、1つまたは複数のインターフェース・ポート1538を介してシステム・バス1518を経由して処理ユニット1514に接続することができる。1つまたは複数のインターフェース・ポート1538は、たとえば、シリアル・ポート、パラレル・ポート、ゲーム・ポート、およびユニバーサル・シリアル・バス(USB)を含むことができる。1つまたは複数の出力デバイス1540は、入力デバイス1536と同じタイプのポートのうちのいくつかを使用することができる。したがって、たとえば、USBポートを使用して、コンピュータ1512に入力を提供し、コンピュータ1512から出力デバイス1540に情報を出力することができる。出力アダプタ1542は、出力デバイス1540の中でもとりわけ、モニタ、スピーカ、およびプリンタなどの、特別なアダプタを必要とするいくつかの出力デバイス1540が存在することを示すために設けることができる。出力アダプタ1542は、限定ではなく例として、出力デバイス1540とシステム・バス1518との間の接続手段を提供するビデオ・カードおよびサウンド・カードを含むことができる。1つまたは複数のリモート・コンピュータ1544など、他のデバイスまたはデバイスのシステムあるいはその両方が入力機能および出力機能の両方を提供することに留意されたい。
コンピュータ1512は、リモート・コンピュータ1544などの1つまたは複数のリモート・コンピュータへの論理接続を使用するネットワーク環境において動作することができる。リモート・コンピュータ1544は、コンピュータ、サーバ、ルータ、ネットワークPC、ワークステーション、マイクロプロセッサ・ベースの機器、ピア・デバイスまたは他の一般的なネットワーク・ノード、および同様のものとすることができ、また、典型的には、コンピュータ1512に関して説明した要素のうちの多くまたは全てを含むことができる。簡潔にするために、メモリ・ストレージ・デバイス1546のみをリモート・コンピュータ1544と共に示している。リモート・コンピュータ1544はネットワーク・インターフェース1548を介してコンピュータ1512に論理的に接続し、そして通信接続1550を介して物理的に接続することができる。さらに、複数の(ローカルおよびリモートの)システムに動作を分散させることができる。ネットワーク・インターフェース1548は、ローカル・エリア・ネットワーク(LAN)、ワイド・エリア・ネットワーク(WAN)、セルラー・ネットワークなどの有線または無線あるいはその両方の通信ネットワークを包含することができる。LAN技術には、ファイバ分散データ・インタフェース(FDDI)、銅線分散データ・インタフェース(CDDI)、Ethernet(R)、トークン・リング、および同様のものが含まれる。WAN技術には、ポイント・ツー・ポイント・リンク、回線交換網、たとえば、サービス総合デジタル網(ISDN)およびその変形、パケット交換網、ならびにデジタル加入者線(DSL)が含まれるが、これらに限定されない。1つまたは複数の通信接続1550は、ネットワーク・インターフェース1548をシステム・バス1518に接続するために使用されるハードウェア/ソフトウェアを指す。通信接続1550は、説明を明確にするためにコンピュータ1512の内部に図示しているが、コンピュータ1512の外部のものとすることもできる。ネットワーク・インターフェース1548に接続するためのハードウェア/ソフトウェアはまた、例示のみを目的として、通常の電話回線モデム、ケーブル・モデムおよびDSLモデムを含むモデム、ISDNアダプタ、ならびにEthernet(R)カードなどの内部技術および外部技術を含むことができる。
本発明の実施形態は、任意の可能な技術的詳細レベルの統合におけるシステム、方法、装置、またはコンピュータ・プログラム製品、あるいはそれらの組合せとすることができる。コンピュータ・プログラム製品は、本発明の態様をプロセッサに実行させるためのコンピュータ可読プログラム命令をその上に有するコンピュータ可読記憶媒体(または複数の媒体)を含むことができる。コンピュータ可読記憶媒体は、命令実行デバイスによる使用のために命令を保持および記憶可能な有形のデバイスとすることができる。コンピュータ可読記憶媒体は、たとえば、限定はしないが、電子ストレージ・デバイス、磁気ストレージ・デバイス、光学ストレージ・デバイス、電磁ストレージ・デバイス、半導体ストレージ・デバイス、またはこれらの任意の適切な組合せとすることができる。コンピュータ可読記憶媒体のより具体的な例の非網羅的なリストには、ポータブル・コンピュータ・ディスケット、ハード・ディスク、ランダム・アクセス・メモリ(RAM)、読み取り専用メモリ(ROM)、消去可能プログラム可能読み取り専用メモリ(EPROMまたはフラッシュ・メモリ)、スタティック・ランダム・アクセス・メモリ(SRAM)、ポータブル・コンパクト・ディスク読み取り専用メモリ(CD-ROM)、デジタル・バーサタイル・ディスク(DVD)、メモリー・スティック(R)、フロッピー(R)・ディスク、命令が記録されたパンチ・カードまたは溝の隆起構造などの機械的にコード化されたデバイス、およびこれらの任意の適切な組合せも含めることができる。コンピュータ可読記憶媒体は、本明細書で使用する場合、たとえば、電波または他の自由に伝搬する電磁波、導波管もしくは他の伝送媒体を伝搬する電磁波(たとえば、光ファイバ・ケーブルを通過する光パルス)、または有線で伝送される電気信号などの一過性の信号自体であると解釈されるべきではない。
本明細書に記載のコンピュータ可読プログラム命令は、コンピュータ可読記憶媒体からそれぞれのコンピューティング/処理デバイスに、あるいは、たとえば、インターネット、ローカル・エリア・ネットワーク、ワイド・エリア・ネットワーク、もしくは無線ネットワーク、またはそれらの組合せなどのネットワークを介して外部コンピュータまたは外部ストレージ・デバイスにダウンロードすることができる。ネットワークは、銅線伝送ケーブル、光伝送ファイバ、無線伝送、ルータ、ファイアウォール、スイッチ、ゲートウェイ・コンピュータ、またはエッジ・サーバ、あるいはそれらの組合せを含むことができる。各コンピューティング/処理デバイスのネットワーク・アダプタ・カードまたはネットワーク・インターフェースは、ネットワークからコンピュータ可読プログラム命令を受信し、コンピュータ可読プログラム命令を転送して、それぞれのコンピューティング/処理デバイス内のコンピュータ可読記憶媒体に記憶する。本発明の様々な態様の動作を実行するためのコンピュータ可読プログラム命令は、アセンブラ命令、命令セット・アーキテクチャ(ISA)命令、機械命令、機械依存命令、マイクロコード、ファームウェア命令、状態設定データ、集積回路の構成データ、あるいは、Smalltalk(R)、C++などのオブジェクト指向プログラミング言語、および「C」プログラミング言語または類似のプログラミング言語などの手続き型プログラミング言語を含む、1つまたは複数のプログラミング言語の任意の組合せで書かれたソース・コードまたはオブジェクト・コードとすることができる。コンピュータ可読プログラム命令は、完全にユーザのコンピュータ上で、部分的にユーザのコンピュータ上で、スタンドアロン・ソフトウェア・パッケージとして、部分的にユーザのコンピュータ上かつ部分的にリモート・コンピュータ上で、あるいは完全にリモート・コンピュータまたはサーバ上で実行することができる。後者のシナリオでは、リモート・コンピュータは、ローカル・エリア・ネットワーク(LAN)またはワイド・エリア・ネットワーク(WAN)を含む任意のタイプのネットワークを介してユーザのコンピュータに接続することができ、または(たとえば、インターネット・サービス・プロバイダを使用してインターネットを介して)外部コンピュータへの接続を行うことができる。一部の実施形態では、たとえば、プログラマブル論理回路、フィールド・プログラマブル・ゲート・アレイ(FPGA)、またはプログラマブル・ロジック・アレイ(PLA)を含む電子回路は、本発明の態様を実行するために、コンピュータ可読プログラム命令の状態情報を利用してコンピュータ可読プログラム命令を実行することによって、電子回路をカスタマイズすることができる。
本発明の態様は、本発明の実施形態による方法、装置(システム)、およびコンピュータ・プログラム製品のフローチャート図またはブロック図あるいはその両方を参照して本明細書で説明している。フローチャート図またはブロック図あるいはその両方の各ブロック、およびフローチャート図またはブロック図あるいはその両方におけるブロックの組合せが、コンピュータ可読プログラム命令によって実装できることは理解されよう。これらのコンピュータ可読プログラム命令は、コンピュータまたは他のプログラム可能データ処理装置のプロセッサを介して実行される命令が、フローチャートまたはブロック図あるいはその両方の1つまたは複数のブロックにおいて指定された機能/行為を実装するための手段を作り出すべく、汎用コンピュータ、専用コンピュータ、または他のプログラム可能データ処理装置のプロセッサに提供されて、マシンを作り出すものであってよい。また、これらのコンピュータ可読プログラム命令は、命令が記憶されたコンピュータ可読記憶媒体が、フローチャートまたはブロック図あるいはその両方の1つまたは複数のブロックにおいて指定された機能/行為の態様を実装する命令を含む製造品を含むように、コンピュータ可読記憶媒体に記憶され、コンピュータ、プログラム可能データ処理装置、または他のデバイス、あるいはそれらの組合せに特定の方法で機能するように指示することができるものであってもよい。また、コンピュータ可読プログラム命令は、コンピュータ、他のプログラム可能装置、または他のデバイス上で実行される命令が、フローチャートまたはブロック図あるいはその両方の1つまたは複数のブロックにおいて指定された機能/行為を実装するように、コンピュータ実装処理を作り出すべく、コンピュータ、他のプログラム可能データ処理装置、または他のデバイスにロードされ、コンピュータ、他のプログラム可能装置、または他のデバイス上で一連の動作的行為を実行させるものであってもよい。
図中のフローチャートおよびブロック図は、本発明の様々な実施形態によるシステム、方法、およびコンピュータ・プログラム製品の可能な実装形態のアーキテクチャ、機能、および動作を示している。これに関して、フローチャートまたはブロック図の各ブロックは、指定された論理的機能を実装するための1つまたは複数の実行可能命令を含むモジュール、セグメント、または命令の一部を表すことができる。一部の代替の実装形態では、ブロックに記載した機能は、図示した順序以外で行うことができる。たとえば、関与する機能に応じて、連続して示した2つのブロックは、実際には実質的に同時に実行することができ、またはそれらのブロックは、場合により逆の順序で実行することができる。ブロック図またはフローチャート図あるいはその両方の各ブロック、およびブロック図またはフローチャート図あるいはその両方におけるブロックの組合せは、指定された機能もしくは行為を実行するか、または専用ハードウェアおよびコンピュータ命令の組合せを実行する専用のハードウェア・ベースのシステムによって実装できることにも気付くであろう。
本主題は、1つおよび/または複数のコンピュータ上で動作するコンピュータ・プログラム製品のコンピュータ実行可能命令の一般的な状況において上記で説明しているが、当業者であれば、本開示が他のプログラム・モジュールと組み合わせて実装することもできることを認識するであろう。一般に、プログラム・モジュールは、特定のタスクを実行する、または特定の抽象データ型を実装する、あるいはその両方を行うルーチン、プログラム、コンポーネント、データ構造などを含む。また、当業者であれば、本発明のコンピュータ実装方法が、シングル・プロセッサまたはマルチ・プロセッサ・コンピュータ・システム、ミニ・コンピューティング・デバイス、メインフレーム・コンピュータ、ならびにコンピュータ、ハンドヘルド・コンピューティング・デバイス(たとえば、PDA、電話)、マイクロプロセッサ・ベースのまたはプログラム可能な消費者向けまたは産業用の電子機器、および同様のものを含む他のコンピュータ・システム構成で実践できることを理解するであろう。例示した態様は、通信ネットワークを介してリンクされたリモート処理デバイスによってタスクが実行される分散コンピューティング環境で実践することもできる。しかしながら、本開示の全てではないとしてもいくつかの態様は、スタンドアロン・コンピュータ上で実践することができる。分散コンピューティング環境では、プログラム・モジュールは、ローカルおよびリモート両方のメモリ・ストレージ・デバイスに配置することができる。
本出願で使用する場合、「コンポーネント」、「システム」、「プラットフォーム」、「インターフェース」などの用語は、1つまたは複数の特定の機能性を有するコンピュータ関連のエンティティ、または演算マシンに関連するエンティティを指すまたは含むあるいはその両方を行うことができる。本明細書で開示するエンティティは、ハードウェア、ハードウェアおよびソフトウェアの組合せ、ソフトウェア、または実行中のソフトウェアのいずれかとすることができる。たとえば、コンポーネントは、プロセッサ上で動作するプロセス、プロセッサ、オブジェクト、実行可能ファイル、実行スレッド、プログラム、またはコンピュータ、あるいはそれらの組合せとすることができるが、これらに限定されない。例として、サーバ上で動作するアプリケーションおよびそのサーバの両方を、コンポーネントとすることができる。1つまたは複数のコンポーネントがプロセスまたは実行スレッドあるいはその両方内に存在することができ、コンポーネントは、1つのコンピュータ上にローカライズする、または2つ以上のコンピュータに分散させる、あるいはその両方を行うことができる。他の例では、それぞれのコンポーネントは、様々なデータ構造が記憶された様々なコンピュータ可読媒体から実行することができる。これらのコンポーネントは、1つまたは複数のデータ・パケットを有する信号(たとえば、ローカル・システムもしくは分散システム内の他のコンポーネントとやり取りする、またはインターネットなどのネットワーク越しに信号を介して他のシステムとやり取りする、あるいはその両方を行う、あるコンポーネントからのデータ)に従って、ローカルまたはリモートあるいはその両方のプロセスを介して通信することができる。他の例として、コンポーネントは、プロセッサによって実行されるソフトウェアまたはファームウェア・アプリケーションによって動作する電気回路または電子回路によって操作される機械部品によって提供される特定の機能性を有する装置とすることができる。そのような場合、プロセッサは装置の内部または外部のものとすることができ、ソフトウェアまたはファームウェア・アプリケーションの少なくとも一部を実行することができる。さらに他の例として、コンポーネントは、機械部品なしで電子部品を介して特定の機能性を提供する装置とすることができ、ここで電子部品は、電子部品の機能性を少なくとも部分的に参照するソフトウェアまたはファームウェアを実行するプロセッサまたは他の手段を含むことができる。一態様では、コンポーネントは、たとえばクラウド・コンピューティング・システム内の仮想マシンを介して電子部品をエミュレートすることができる。
加えて、「または」という用語は、排他的な「または」ではなく包括的な「または」を意味するものとする。すなわち、別段の指定がない限り、または文脈から明らかでない限り、「XはAまたはBを使用する」とは、自然な包括的な並べ替えのいずれかを意味するものとする。すなわち、XがAを使用する、XがBを使用する、またはXがAおよびBの両方を使用する場合、「XがAまたはBを使用する」が、これらの例のいずれの下でも満たされる。さらに、本明細書および付属の図面で使用する冠詞「a」および「an」は、別段の指定がない限り、または文脈から単数形を対象とすることが明らかでない限り、一般に「1つまたは複数」を意味するものと解釈されるべきである。本明細書で使用する場合、「例」という用語または「例示的」という用語あるいはその両方は、例、実例、または例示としての役割を果たすことを意味するために利用する。誤解を避けるために、本明細書に開示した主題はそのような例によって限定されない。加えて、「例」または「例示的」あるいはその両方として本明細書に記載した任意の態様または設計は、必ずしも他の態様または設計よりも好ましいまたは有利であると解釈されるべきではなく、当業者に知られている同等の例示的な構造および技術を排除することを意味するものでもない。
本明細書で使用する場合、「プロセッサ」という用語は、シングル・コア・プロセッサソフトウェア・マルチスレッド実行機能を有するシングル・プロセッサ、マルチ・コア・プロセッサ、ソフトウェア・マルチスレッド実行機能を有するマルチ・コア・プロセッサ、ハードウェア・マルチスレッド技術を有するマルチ・コア・プロセッサ、並列プラットフォーム、および分散共有メモリを有する並列プラットフォームを含むがこれに限定されない、実質的に任意のコンピューティング処理ユニットまたはデバイスを指すことができる。さらに、プロセッサは、本明細書に記載の機能を実行するように設計される集積回路、特定用途向け集積回路(ASIC)、デジタル・シグナル・プロセッサ(DSP)、フィールド・プログラマブル・ゲートアレイ(FPGA)、プログラマブル・ロジック・コントローラ(PLC)、複合プログラマブル・ロジック・デバイス(CPLD)、ディスクリート・ゲートもしくはトランジスタ・ロジック、ディスクリート・ハードウェア・コンポーネント、またはこれらの任意の組合せを指すことができる。さらに、プロセッサは、空間使用を最適化するまたはユーザ機器の性能を向上させるために、分子および量子ドット・ベースのトランジスタ、スイッチ、およびゲートなどであるがこれらに限定されないナノ・スケール・アーキテクチャを利用することができる。プロセッサはまた、コンピューティング処理ユニットの組合せとして実装することができる。本開示では、「ストア」、「ストレージ」、「データ・ストア」、「データ・ストレージ」、「データベース」、およびコンポーネントの動作および機能性に関連する実質的に任意の他の情報記憶コンポーネントなどの用語は、「メモリ・コンポーネント」、「メモリ」内に具現化されるエンティティ、またはメモリを含むコンポーネントを指すために使用される。本明細書に記載のメモリまたはメモリ・コンポーネントあるいはその両方は、揮発性メモリまたは不揮発性メモリのいずれかとすることができ、または揮発性および不揮発性メモリの両方を含むことができることを理解されたい。限定ではなく例として、不揮発性メモリは、読み取り専用メモリ(ROM)、プログラム可能ROM(PROM)、電気的プログラム可能ROM(EPROM)、電気的消去可能プログラム可能ROM(EEPROM)、フラッシュ・メモリ、または不揮発性ランダム・アクセス・メモリ(RAM)(たとえば、強誘電体RAM(FeRAM))を含むことができる。揮発性メモリは、たとえば、外部キャッシュ・メモリとして機能することができるRAMを含むことができる。限定ではなく例として、RAMは、たとえば、シンクロナスRAM(SRAM)、ダイナミックRAM(DRAM)、シンクロナスDRAM(SDRAM)、ダブル・データ・レートSDRAM(DDR SDRAM)、エンハンストSDRAM(ESDRAM)、Synchlink DRAM(SLDRAM)、ダイレクト・ラムバスRAM(DRRAM)、ダイレクト・ラムバス・ダイナミックRAM(DRDRAM)、およびラムバス・ダイナミックRAMなどの多くの形態で利用可能である。さらに、本明細書のシステムまたはコンピュータ実装方法の開示したメモリ・コンポーネントは、これらおよび他の任意の適切なタイプのメモリを含むものとするが、含むことに限定されない。
上記で説明したものは、システム、コンピュータ・プログラム製品、およびコンピュータ実装方法の単なる例を含む。当然ながら、本開示を説明する目的で、コンポーネント、製品、および/またはコンピュータ実装方法の考えられる全ての組合せを説明することは不可能であるが、当業者であれば、本開示の多数のさらなる組合せおよび並べ替えが可能であることを認識することができる。さらに、「含む」、「有する」、「所有する」などの用語を詳細な説明、特許請求の範囲、付属物、および図面において使用する限りにおいて、そのような用語は、「備える」が請求項において移行語として使用された場合に解釈されるときの、「備える」という用語と同様に包括的なものとする。様々な実施形態の説明は例示の目的で提示しているが、網羅的であることも、開示した実施形態に限定されることも意図したものではない。記載した実施形態の範囲から逸脱することなく、多くの修正例および変形例が当業者には明らかであろう。本明細書で使用する用語は、実施形態の原理、実際の適用または市場で見られる技術に対する技術的改善を最もよく説明するために、または当業者が本明細書に開示した実施形態を理解できるようにするために選択している。

Claims (8)

  1. 超伝導量子プロセッサによって示された温度分布を識別するためのシステムであって、
    前記システムが、
    コンピュータ実行可能コンポーネントを格納するメモリと、
    前記メモリに動作可能に結合され、前記メモリに格納された前記コンピュータ実行可能コンポーネントを実行するプロセッサとを備え、前記コンピュータ実行可能コンポーネントが、
    量子コンピューティング・デバイスレイアウト内に含まれている超伝導共振器の位置に基づいて、複数の温度領域を定義する領域コンポーネントと、
    前記量子コンピューティング・デバイスレイアウトの動作中に前記複数の温度領域内で達成された少なくとも1つの温度を決定することによって温度分布を特徴付けるマップを生成するマップ・コンポーネントと
    基準温度で前記超伝導共振器によって示された推定周波数を決定するシミュレーション・コンポーネントと、
    前記量子コンピューティング・デバイスの前記動作中に前記超伝導共振器によって示された実際の周波数を測定する測定コンポーネントと、
    カイネティック・インダクタンスにおける変化に起因する、前記超伝導共振器によって示された周波数シフトに基づいて、前記複数の温度領域内で達成された少なくとも1つの温度を決定する温度推定コンポーネントと、
    を含む、システム。
  2. 前記領域コンポーネントが、前記超伝導共振器の位置に基づいて、前記量子コンピューティング・デバイスレイアウトを前記複数の温度領域に分割する、請求項1に記載のシステム。
  3. 前記少なくとも1つの温度が、定義されたしきい値以下だけ異なる複数の温度を含んでいるかどうかを判定する最適化コンポーネントをさらに備える、請求項1または2に記載のシステム。
  4. 超伝導量子プロセッサによって示された温度分布を識別するためのコンピュータ実装方法であって、
    プロセッサに動作可能に結合されたシステムによって、量子コンピューティング・デバイスレイアウト内に含まれている超伝導共振器の位置に基づいて、複数の温度領域を定義することと、
    前記システムによって、前記量子コンピューティング・デバイスレイアウトの動作中に前記複数の温度領域内で達成された少なくとも1つの温度を決定することによって温度分布を特徴付けるマップを生成すること
    前記システムによって、基準温度で前記超伝導共振器によって示された推定周波数を決定することと、
    前記システムによって、前記量子コンピューティング・デバイスの前記動作中に前記超伝導共振器によって示された実際の周波数を測定することと、
    前記システムによって、カイネティック・インダクタンスにおける変化に起因する、前記超伝導共振器によって示された周波数シフトに基づいて、前記複数の温度領域内で達成された少なくとも1つの温度を決定することと、
    を含む、コンピュータ実装方法。
  5. 記複数の温度領域を定義することが、前記超伝導共振器の位置に基づいて、前量子コンピューティング・デバイスのレイアウトを前記複数の温度領域に分割することを含む、請求項に記載のコンピュータ実装方法。
  6. 前記システムによって、前記少なくとも1つの温度が、定義されたしきい値以下だけ異なる複数の温度を含んでいるかどうかを判定することをさらに含む、請求項4または5に記載のコンピュータ実装方法。
  7. 前記少なくとも1つの温度が、定義されたしきい値を超える値だけ異なる前記複数の温度を含み、前記コンピュータ実装方法が、
    前記システムによって、前記温度分布を変更するために前記量子コンピューティング・デバイス・レイアウトの特徴の再配置を推奨することをさらに含む、請求項に記載のコンピュータ実装方法。
  8. コンピュータ可読媒体に記憶され、デジタル・コンピュータの内部メモリにロード可能なコンピュータ・プログラムであって、前記プログラムをコンピュータ上で動作させた場合に、請求項ないしのいずれかに記載の方法を実施するためのソフトウェア・コード部分を含む、コンピュータ・プログラム。
JP2021577496A 2019-07-02 2020-06-30 超伝導デバイスにおける温度分布のマッピング Active JP7507799B2 (ja)

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
US16/460,457 US11674854B2 (en) 2019-07-02 2019-07-02 Mapping temperature distribution in superconducting devices
US16/460,457 2019-07-02
PCT/EP2020/068402 WO2021001370A1 (en) 2019-07-02 2020-06-30 Mapping temperature distribution in superconducting devices

Publications (3)

Publication Number Publication Date
JP2022538311A JP2022538311A (ja) 2022-09-01
JPWO2021001370A5 JPWO2021001370A5 (ja) 2022-11-24
JP7507799B2 true JP7507799B2 (ja) 2024-06-28

Family

ID=71409419

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2021577496A Active JP7507799B2 (ja) 2019-07-02 2020-06-30 超伝導デバイスにおける温度分布のマッピング

Country Status (5)

Country Link
US (1) US11674854B2 (ja)
EP (1) EP3966726A1 (ja)
JP (1) JP7507799B2 (ja)
CN (1) CN114072804A (ja)
WO (1) WO2021001370A1 (ja)

Families Citing this family (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US11674854B2 (en) 2019-07-02 2023-06-13 International Business Machines Corporation Mapping temperature distribution in superconducting devices
US11879789B2 (en) * 2019-07-02 2024-01-23 International Business Machines Corporation On-chip thermometer for superconducting quantum computing devices
US12123786B2 (en) * 2020-09-16 2024-10-22 The Regents Of The University Of Colorado, A Body Corporate Cryogenic thermometer based on a two-level systems (TLS)

Family Cites Families (41)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US4869598A (en) 1988-03-11 1989-09-26 Mcdonald Donald G Temperature-sensitive multiple-layer thin film superconducting device
US5309117A (en) 1993-01-19 1994-05-03 The United States Of America As Represented By The Secretary Of The Army Superconducting ring resonator microwave oscillator for operating as a remote temperature sensor
US5818097A (en) 1995-01-05 1998-10-06 Superconductor Technologies, Inc. Temperature controlling cryogenic package system
JP2003309406A (ja) 2002-04-16 2003-10-31 Murata Mfg Co Ltd 共振器、フィルタ、複合フィルタ装置、送受信装置、および通信装置
JP2005020171A (ja) 2003-06-24 2005-01-20 Denso Corp フィルタの周波数調整方法、超伝導バンドパスフィルタの中心周波数調整方法、フィルタおよび超伝導バンドパスフィルタ
US20060103583A1 (en) 2004-10-20 2006-05-18 Kleismit Richard A Evanescent microwave microscopy probe and methodology
US8674302B2 (en) 2009-06-01 2014-03-18 The United States Of America As Represented By The Administrator Of The National Aeronautics Space Administration Superconducting transition edge sensors and methods for design and manufacture thereof
JP5393888B2 (ja) 2010-06-28 2014-01-22 株式会社フジクラ 超電導線材の常電導転移の検出方法
US8519803B2 (en) 2010-10-29 2013-08-27 Hewlett-Packard Development Company, L.P. Resonator systems and methods for tuning resonator systems
US10145743B2 (en) 2013-03-05 2018-12-04 Teknologian Tutkimuskeskus Vtt Oy Superconducting thermal detector (bolometer) of terahertz (sub-millimeter wave) radiation
US10147865B1 (en) 2013-08-12 2018-12-04 The United States Of America As Represented By The Director Of The National Security Agency Epitaxial superconducting devices and method of forming same
US9523777B2 (en) 2014-04-10 2016-12-20 Uchicago Argonne, Llc Thermal kinetic inductance detector
EP3175378B1 (en) 2014-08-01 2021-06-09 Northrop Grumman Systems Corporation Superconducting circuit physical layout system and method
US9383254B1 (en) 2014-09-25 2016-07-05 The United States Of America As Represented By The Administrator Of The National Aeronautics And Space Administration Symmetric absorber-coupled far-infrared microwave kinetic inductance detector
CA2962732C (en) 2014-10-29 2020-02-18 Northrop Grumman Systems Corporation Reciprocal quantum logic (rql) circuit synthesis
US9773088B2 (en) 2014-11-17 2017-09-26 Teledyne Scientific & Imaging, Llc Method of modeling the temperature profile of an IC transistor junction
US10706187B1 (en) 2015-10-01 2020-07-07 Comsol Ab Systems and methods for reducing application startup times for physics modeling applications
WO2017078731A1 (en) 2015-11-06 2017-05-11 Rigetti & Co., Inc. Analyzing quantum information processing circuits
GB2570988B (en) 2016-05-03 2020-04-29 D Wave Systems Inc Systems and methods for superconducting devices used in superconducting circuits and scalable computing
US10984152B2 (en) 2016-09-30 2021-04-20 Rigetti & Co, Inc. Simulating quantum systems with quantum computation
US11531924B2 (en) 2016-11-24 2022-12-20 Ellen Tuanying Chen Scale-up toroidal array quantum processing memory device with controllable and adjustable state-switch valves of making and applications thereto
WO2018104861A1 (en) 2016-12-05 2018-06-14 1Qb Information Technologies Inc. Method for estimating the thermodynamic properties of a quantum ising model with transverse field
US20170173262A1 (en) 2017-03-01 2017-06-22 François Paul VELTZ Medical systems, devices and methods
EP3642959B1 (en) 2017-06-19 2023-11-08 Rigetti & Co, LLC Parametrically activated quantum logic gates
FI3744001T3 (fi) 2018-02-27 2024-10-31 D Wave Systems Inc Järjestelmät ja menetelmät suprajohtavan siirtojohdon kytkemiseksi resonaattoriryhmään
US20190042966A1 (en) 2018-05-05 2019-02-07 Justin Hogaboam Apparatus and method including a thermal noise adaptive scheduler for controlling a quantum computer
US11308248B2 (en) 2018-05-05 2022-04-19 Intel Corporation Apparatus and method for quantum computing performance simulation
US11374594B2 (en) 2018-05-05 2022-06-28 Intel Corporation Apparatus and method including neural network learning to detect and correct quantum errors
US11105866B2 (en) 2018-06-05 2021-08-31 D-Wave Systems Inc. Dynamical isolation of a cryogenic processor
US11048846B2 (en) 2018-06-12 2021-06-29 International Business Machines Corporation Surface participation analysis of superconducting qubits with the boundary element method
WO2020112185A2 (en) 2018-08-31 2020-06-04 D-Wave Systems Inc. Systems and methods for operation of a frequency multiplexed resonator input and/or output for a superconducting device
US11317519B2 (en) 2018-10-15 2022-04-26 International Business Machines Corporation Fabrication of superconducting devices that control direct currents and microwave signals
US11687814B2 (en) 2018-12-21 2023-06-27 Internattonal Business Machines Corporation Thresholding of qubit phase registers for quantum recommendation systems
US20220131254A1 (en) 2019-03-03 2022-04-28 The University Of Chicago Coplanar superconductive millimeter-wave resonator with high kinetic inductance and associated methods
US10833652B1 (en) 2019-04-22 2020-11-10 International Business Machines Corporation Superconducting resonator definition based on one or more attributes of a superconducting circuit
US11674854B2 (en) 2019-07-02 2023-06-13 International Business Machines Corporation Mapping temperature distribution in superconducting devices
US11879789B2 (en) 2019-07-02 2024-01-23 International Business Machines Corporation On-chip thermometer for superconducting quantum computing devices
US11839164B2 (en) 2019-08-19 2023-12-05 D-Wave Systems Inc. Systems and methods for addressing devices in a superconducting circuit
CN111180848B (zh) 2020-02-19 2024-04-30 南京大学 用NbN动态电感实现紧凑可调型微波谐振器的装置和方法
US11281524B1 (en) 2020-11-11 2022-03-22 International Business Machines Corporation Stretch factor error mitigation enabled quantum computers
US20220328747A1 (en) 2021-03-31 2022-10-13 Microsoft Technology Licensing, Llc Temperature sensing of regions within a superconducting integrated circuit using in-situ resonators

Non-Patent Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Title
FRUNZIO, Luigi et al.,Fabrication and Characterization of Superconducting Circuit QED Devices for Quantum Computation,IEEE TRANSACTIONS ON APPLIED SUPERCONDUCTIVITY,2005年06月,VOL. 15, NO. 2,,pp. 860-863,DOI:10.1109/TASC.2005.850084
SONG, Chao et al.,10-Qubit Entanglement and Parallel Logic Operations with a Superconducting Circuit,PHYSICAL REVIEW LETTERS,2017年11月03日,Vol. 119,pp. 180511-1-180511-6,DOI: 10.1103/PhysRevLett.119.180511
ZAJAC, Piotr et al.,Impact of floorplanning and thermal vias placement on temperature in 2D and 3D processors,Microelectronics Journal,2016年03月28日,Vol. 52,pp. 40-48,http://dx.doi.org/10.1016/j.mejo.2016.02.013

Also Published As

Publication number Publication date
WO2021001370A1 (en) 2021-01-07
US20210003456A1 (en) 2021-01-07
CN114072804A (zh) 2022-02-18
JP2022538311A (ja) 2022-09-01
EP3966726A1 (en) 2022-03-16
US11674854B2 (en) 2023-06-13

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP7511587B2 (ja) 超伝導量子コンピューティング・デバイス用のオンチップ温度計
JP7507799B2 (ja) 超伝導デバイスにおける温度分布のマッピング
US11574254B2 (en) Adaptive asynchronous federated learning
US11687814B2 (en) Thresholding of qubit phase registers for quantum recommendation systems
US20160218922A1 (en) Requesting storage performance models for a configuration pattern of storage resources to deploy at a client computing environment
AU2021379051B2 (en) Stretch factor error mitigation enabled quantum computers
US20200265274A1 (en) Prior knowledge-based topological feature classification
US11049027B2 (en) Visual summary of answers from natural language question answering systems
US11928004B2 (en) Quantum error mitigation based on scaled gates
JP7388800B2 (ja) 境界要素法を使用した超伝導量子ビットの表面関与解析
US20190166208A1 (en) Cognitive method for detecting service availability in a cloud environment
US11544611B2 (en) Quantum computation of molecular excited states in the presence of Hamiltonian symmetries
JP2024505172A (ja) コンパイラ支援を有する量子プロセッサアーキテクチャ
US20170091348A1 (en) Intelligent suggestions for rack layout setup
US20220012220A1 (en) Data enlargement for big data analytics and system identification
US10572614B2 (en) Method for efficient localized self-heating analysis using location based DeltaT analysis

Legal Events

Date Code Title Description
RD04 Notification of resignation of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7424

Effective date: 20220512

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20221014

A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20221121

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20231219

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20240319

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20240528

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20240618