JP7505262B2 - 作業改善支援装置、作業改善支援システム、作業改善支援方法、及びプログラム - Google Patents

作業改善支援装置、作業改善支援システム、作業改善支援方法、及びプログラム Download PDF

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Description

本発明は、作業改善支援装置、作業改善支援システム、作業改善支援方法、及びプログラムに関する。
ユーザが着用することでユーザの歩行動作等の負荷のアシストや、ユーザが運ぶ荷物の負荷を免荷する負荷軽減装置が知られている。人が装着できる負荷軽減装置は、パワードスーツと呼ばれることもある。
特許文献1には、人の身体に装着して関節回りの回動をアシストすることで持ち上げ動作を支援する作業支援装置が記載されている。この特許文献1に記載の作業支援装置では、肩関節及び肘関節のそれぞれに負担が分散する持ち上げ動作が行われる際に、2つのモータの一方の駆動力で両関節の回動をアシストする一方、肩関節及び肘関節の一方のみに負担が集中する持ち上げ動作が行われる際には、2つのモータの両方の駆動力で両関節の回動をアシストする。
特開2008-220883号公報
上記のように、パワードスーツ等の負荷軽減装置によるアシスト動作を適切に制御する技術は開発されている。その一方で、ユーザが負荷軽減装置を装着した状態で作業を行う作業現場の環境を適切に改善するために、作業現場においてユーザにどの程度の身体的な負担が生じているのかについて客観的に認識可能な技術の開発が要望されている。
そこでこの発明は、上述の課題を解決することのできる作業改善支援装置、作業改善支援システム、作業改善支援方法、及びプログラムを提供することを目的としている。
本発明の第1の態様によれば、作業改善支援装置は、ユーザに掛かる負荷を軽減する負荷軽減装置の動作状態を表す状態値の時系列データである動作履歴情報を取得する情報取得部と、前記動作履歴情報に基づいて前記ユーザの身体負担度の変化を分析する負担度分析部と、前記負担度分析部から得られる前記身体負担度の変化を表すグラフを生成して出力する分析結果出力部と、を備えることを特徴とする。
本発明の第2の態様によれば、作業改善支援システムは、作業改善支援装置と、ユーザに掛かる負荷を軽減する負荷軽減装置とを備える作業支援システムであって、前記作業改善支援装置は、ユーザに掛かる負荷を軽減する負荷軽減装置の動作状態を表す状態値の時系列データである動作履歴情報を取得する情報取得部と、前記動作履歴情報に基づいて前記ユーザの身体負担度の変化を分析する負担度分析部と、前記負担度分析部から得られる前記身体負担度の変化を表すグラフを生成して出力する分析結果出力部と、を備えることを特徴とする。
本発明の第3の態様によれば、作業改善支援方法は、ユーザに掛かる負荷を軽減する負荷軽減装置の動作状態を表す状態値の時系列データである動作履歴情報を取得し、前記動作履歴情報に基づいて前記ユーザの身体負担度の変化を分析し、前記身体負担度の変化を表すグラフを生成して出力することを特徴とする。
本発明の第4の態様によれば、プログラムは、作業改善支援装置のコンピュータを、ユーザに掛かる負荷を軽減する負荷軽減装置の動作状態を表す状態値の時系列データである動作履歴情報を取得する情報取得手段、前記動作履歴情報に基づいて前記ユーザの身体負担度の変化を分析する負担度分析手段、前記身体負担度の変化を表すグラフを生成して出力する分析結果出力手段、として機能させることを特徴とする。
本発明によれば、作業現場において負荷軽減装置を装着した状態で作業を行うユーザにどの程度の身体的な負担が生じているのかについて客観的に認識することができる。
本発明の一実施形態による作業改善支援システムの構成を示す図である。 本発明の一実施形態によるパワードスーツの構成を示す図である。 本発明の一実施形態による制御装置のハードウェア構成を示す図である。 本発明の一実施形態による制御装置の機能ブロック図である。 本発明の一実施形態による作業改善支援装置のハードウェア構成を示す図である。 本発明の一実施形態による作業改善支援装置の機能ブロック図である。 本発明の一実施形態による作業改善支援システムの処理フローを示す図である。 本発明の一実施形態による作業改善支援装置が出力するグラフの一例である。 本発明の作業改善支援装置の最小構成を示す図である。 本発明の作業改善支援装置の最小構成の処理フローを示す図である。
以下、本発明の一実施形態による作業改善支援装置、作業改善支援システム、作業改善支援方法、及びプログラムを、図面を参照して説明する。
図1は、本実施形態による作業改善支援システムS1の構成を示す図である。
図1に示すように、作業改善支援システムS1は、パワードスーツ100と、環境情報取得センサ300と、作業改善支援装置400とを備える。
パワードスーツ100は、ユーザに掛かる負荷を軽減する負荷軽減装置の一態様である。
環境情報取得センサ300は、ユーザの作業環境を表す環境値を環境情報として取得する。環境値は、一例として、ユーザの位置、周辺温度、及び周辺湿度の少なくとも一つを含む。環境情報取得センサ300は、一例として位置センサ310と、温度センサ320と、湿度センサ330とを備える。
位置センサ310は、例えばGPS(Global Positioning System)受信機であり、GPS衛星から受信した信号に基づいてユーザの位置(例えば座標)を示す位置情報を取得する。温度センサ320は、ユーザの周辺温度を示す温度情報を取得する。湿度センサ330は、ユーザの周辺湿度を示す湿度情報を取得する。環境情報取得センサ300は、通信ケーブル等を介してパワードスーツ100と通信可能に接続されている。
環境情報取得センサ300は、例えばユーザの衣類等に予め取り付けられていてもよいし、或いは、パワードスーツ100に予め取り付けられていてもよい。
作業改善支援装置400は、パワードスーツ100と無線通信することができるコンピュータである。後述するように、作業改善支援装置400は、パワードスーツ100から得られる動作履歴情報及び環境履歴情報に基づいて、作業現場においてパワードスーツ100を装着した状態で作業を行うユーザの身体負担度の変化を表すグラフを生成して出力する機能を有する。動作履歴情報及び環境履歴情報の詳細については後述する。
図2は、本実施形態によるパワードスーツ100の構成を示す図である。
図2に示すように、パワードスーツ100は、骨格部11、ベルト12、股アクチュエータ13、膝アクチュエータ14、足首アクチュエータ15、靴裏プレート16、足装着具17、靴裏荷重センサ18、足裏荷重センサ19、荷台20、制御装置21、バッテリ22、股関節センサ23、膝関節センサ24、及び足関節センサ25等により構成される。骨格部11は、一例としては、第一骨格部111と、第二骨格部112と、第三骨格部113とに大別される。
図2に示すように、パワードスーツ100は一例として荷物を保持する機構の一態様である荷台20を支えるように、第一骨格部111が設けられ、左右の股アクチュエータ13はそれぞれ第一骨格部111と、パワードスーツ100を装着するユーザの左側または右側の大腿部に沿う対応する第二骨格部112とを回動可能に連結する。左右の膝アクチュエータ14は、対応する左側または右側の第二骨格部112と、パワードスーツ100を装着するユーザの左側または右側の膝下脚部に沿う対応する第三骨格部113とを回動可能に連結する。足首アクチュエータ15は、対応する左側または右側の第三骨格部113と、パワードスーツ100を装着するユーザの左側または右側の足装着具17の裏に設けられる対応する靴裏プレート16に回動可能に連結する。股アクチュエータ13、膝アクチュエータ14、及び足首アクチュエータ15は、ユーザの各脚の各関節において連結するリンク(フレーム)を回転駆動するトルクを出力してユーザに掛かる負荷を軽減する駆動機構である。第一骨格部111と第二骨格部112とが股アクチュエータ13が連結するリンクである。第二骨格部112と第三骨格部113とが膝アクチュエータ14が連結するリンクである。第三骨格部113と靴裏プレート16とが足首アクチュエータ15が連結するリンクである。各リンク及び駆動機構がリンク機構を構成する。
股関節センサ23は、股アクチュエータ13に設置され、股関節角度、つまり第一骨格部111と第二骨格部112との角度をエンコーダにより検出する。膝関節センサ24は、膝アクチュエータ14に設置され、膝関節角度、つまり第二骨格部112と第三骨格部113との角度をエンコーダにより検出する。足関節センサ25は、足首アクチュエータ15に設置され、足関節角度、つまり第三骨格部113と靴裏プレート16との角度をエンコーダにより検出する。股関節センサ23、膝関節センサ24、及び足関節センサ25は、ユーザの各脚の各関節の角度(以下「関節角度」とする。)を検出する。
靴裏荷重センサ18は、ユーザが装着する靴に相当する足装着具17の底に設けられる。また靴裏荷重センサ18は、パワードスーツ100や荷物の重量を接地面に伝える靴裏プレート16や、ユーザの体重を接地面に伝える足装着具17の接地面側に、靴裏プレート16や足装着具17の裏面の全体を覆うように設けられている。足裏荷重センサ19は、足装着具17の中にユーザの足裏から係る重量を計測できるように足裏面全体を覆うように設けられている。例えば、足裏荷重センサ19は、足装着具17のインソールと靴裏プレート16の間に設けられてもよいし、靴裏プレート16の上部に設けられてもよい。
靴裏荷重センサ18及び足裏荷重センサ19は、一例として、薄いシート状の絶縁体の表裏に行列状に電極が配置されたセンサである。靴裏荷重センサ18及び足裏荷重センサ19は、その電極の格子点の電気抵抗を計測し、その計測値を制御装置21に出力する。制御装置21は各格子点の電気抵抗値から、各格子点に加わった圧力、及びセンサシートの面全体での荷重を算出する。
パワードスーツ100を装着するユーザは、自身の左右の足を対応する側の足装着具17に装着すると共に、腰に第一骨格部111が密着するようにベルト12で固定する。パワードスーツ100は、骨格部11、股アクチュエータ13、膝アクチュエータ14、及び足首アクチュエータ15を介して、荷物の荷重とパワードスーツ100の荷重との多くを足裏の接地面に逃がすような構造となっている。ユーザはパワードスーツ100の制御装置21の電源を入れる。制御装置21は、荷台20に積載された荷物の荷重と、パワードスーツ100の重量とを合計した装置重量を、骨格部11、股アクチュエータ13、膝アクチュエータ14、及び足首アクチュエータ15を介して、できるだけ多く歩行面に伝えるように股アクチュエータ13、膝アクチュエータ14、及び足首アクチュエータ15を制御する。これによりパワードスーツ100は、パワードスーツ100を装着し荷台20に荷物を積載して歩行するユーザに掛かる荷物の荷重等の負荷を免荷する。
図3は、本実施形態による制御装置21のハードウェア構成を示す図である。
図3に示すように、制御装置21は、CPU(Central Processing Unit)101、ROM(Read Only Memory)102、RAM(Random Access Memory)103、信号入出力装置104、及び無線通信装置105等の各ハードウェアを備えたコンピュータである。
信号入出力装置104は、靴裏荷重センサ18、足裏荷重センサ19、股関節センサ23、膝関節センサ24、及び足関節センサ25から出力された信号と、環境情報取得センサ300から出力された信号とを入力する。また、信号入出力装置104は、股アクチュエータ13、膝アクチュエータ14、及び足首アクチュエータ15を制御する制御信号を出力する。制御装置21は、バッテリ22からの電源供給により動作する。
無線通信装置105は、作業改善支援装置400と無線通信する。
図4は、本実施形態による制御装置21の機能ブロック図である。
制御装置21は、電源ボタンがONされることによりバッテリ22から供給された電力に基づいて起動する。制御装置21は、起動後に制御プログラムを実行する。これにより制御装置21には、情報取得部211、駆動制御部212、記憶部213、及び通信部214が少なくとも備わる。
情報取得部211は、靴裏荷重センサ18、足裏荷重センサ19、股関節センサ23、膝関節センサ24、及び足関節センサ25からセンシング情報を取得する。靴裏荷重センサ18及び足裏荷重センサ19のセンシング情報は、検出した荷重値を示す荷重情報である。股関節センサ23、膝関節センサ24及び足関節センサ25のセンシング情報は、検出した関節角度を示す関節角度情報である。
また、情報取得部211は、環境情報取得センサ300からセンシング情報を取得する。環境情報取得センサ300から得られるセンシング情報には、位置センサ310から得られる位置情報と、温度センサ320から得られる温度情報と、湿度センサ330から得られる湿度情報とが含まれる。
駆動制御部212は、股アクチュエータ13、膝アクチュエータ14及び足首アクチュエータ15を制御する。具体的には、駆動制御部212は、荷重情報及び関節角度情報に基づいて、荷物及びパワードスーツ100の荷重によってユーザに掛かる負荷が軽減されるように、股アクチュエータ13が発生する股関節トルク、膝アクチュエータ14が発生する膝関節トルク、及び足首アクチュエータ15が発生する足関節トルクの目標値を決定する。そして、駆動制御部212は、各関節トルクがそれぞれ上記の目標値になるように、股アクチュエータ13、膝アクチュエータ14及び足首アクチュエータ15をフィードバック制御する。
記憶部213は、股アクチュエータ13、膝アクチュエータ14及び足首アクチュエータ15の制御に必要な各種データを記憶する。詳細は後述するが、記憶部213は、制御装置21の動作中において、パワードスーツ100の動作状態を表す状態値と、ユーザの作業環境を表す環境値とを所定の時間間隔で記憶する。すなわち、記憶部213は、パワードスーツ100の動作状態を表す状態値の時系列データを動作履歴情報として記憶するとともに、ユーザの作業環境を表す環境値の時系列データを環境履歴情報として記憶する。パワードスーツ100の動作状態を表す状態値は、関節角度、関節角速度、関節角加速度、及び関節トルク等を含む。ユーザの作業環境を表す環境値は、ユーザの位置(座標)、周辺温度、及び周辺湿度を含む。
通信部214は、作業改善支援装置400と無線通信する。
図5は、本実施形態による作業改善支援装置400のハードウェア構成を示す図である。
図5に示すように、作業改善支援装置400は、CPU401、ROM402、RAM403、大容量記憶装置404、通信モジュール405、入力装置406、及び出力装置407等の各ハードウェアを備えたコンピュータである。
大容量記憶装置404は、例えばハードディスクである。通信モジュール405は、パワードスーツ100の制御装置21と無線通信する。入力装置406は、例えばキーボード及びマウス等のユーザインターフェースであり、ユーザによる入力操作に応じた信号をCPU401に出力する。出力装置407は、例えば液晶ディスプレイ等の画像表示装置である。
図6は、本実施形態による作業改善支援装置400の機能ブロック図である。
作業改善支援装置400は電源が投入されると起動し、予め記憶する動作プログラムを実行する。これにより作業改善支援装置400には、情報取得部410、負担度分析部420、及び分析結果出力部430等が少なくとも備わる。
情報取得部410は、パワードスーツ100の制御装置21から動作履歴情報及び環境履歴情報を取得する。上述したように、動作履歴情報は、パワードスーツ100の動作状態を表す状態値の時系列データであり、状態値として関節角度、関節角速度、関節角加速度、及び関節トルク等を含む。また、環境履歴情報は、ユーザの作業環境を表す環境値の時系列データであり、環境値としてユーザの位置(座標)、周辺温度、及び周辺湿度を含む。
負担度分析部420は、情報取得部410から得られる動作履歴情報に基づいてユーザの身体負担度の変化を分析する。負担度分析部420は、記憶部421と、姿勢推定部422と、負担度算出部423とをさらに備える。
記憶部421は、ユーザの姿勢と状態値との対応関係を示す姿勢データを予め記憶する。姿勢データは、例えば、ユーザの姿勢と状態値との対応関係を示すテーブルデータである。また、記憶部421は、上記の姿勢データに加えて、ユーザの姿勢と重み係数との対応関係を示す重み係数データを予め記憶する。重み係数データは、例えば、ユーザの姿勢と重み係数との対応関係を示すテーブルデータである。姿勢データと重み係数データとを1つのテーブルデータに統合して記憶部421に記憶させてもよい。
姿勢推定部422は、動作履歴情報に含まれる状態値と上記の姿勢データとを比較することにより、ユーザの姿勢を推定する。ユーザの姿勢と状態値との間には相関関係があるため、実験またはシミュレーション等によって事前に準備した姿勢データを予め記憶部421に記憶させておくことにより、取得した状態値からユーザの姿勢を推定できる。姿勢推定部422は、動作履歴情報に含まれる全ての状態値に対してユーザの姿勢を推定することにより、状態値の時系列データに対して時間的に対応する姿勢推定結果の時系列データを得る。
負担度算出部423は、姿勢推定部422から得られる姿勢推定結果と状態値とに基づいて身体負担度を算出する。具体的には、負担度算出部423は、姿勢推定部422から得られる姿勢推定結果に対応する重み係数を上記の重み係数データから抽出するとともに、状態値から膝関節トルク及び股関節トルクを抽出し、抽出した重み係数、膝関節トルク及び股関節トルクを下式(1)に代入することにより身体負担度を算出する。負担度算出部423は、姿勢推定結果と状態値とのペアの全てに対して身体負担度を算出することにより、状態値及び姿勢推定結果の時系列データに対して時間的に対応する身体負担度の時系列データを得る。
BI=W×(tk/Tk + th/Th) …(1)
ただし、BI:身体負担度
W:重み係数
tk:膝関節トルク
th:股関節トルク
Tk、Th:定数
上記の式(1)で使用される重み係数は、ユーザの姿勢がどの程度望ましくないのかを表す値であり、実験またはシミュレーション等によって事前に決定された値である。この重み係数の値はユーザの姿勢に依存して変化するため、上記のようにユーザの姿勢と重み係数との対応関係を示す重み係数データを記憶部421に予め記憶させておくことにより、ユーザの姿勢に適した重み係数を用いて身体負担度を算出することができ、その結果、ユーザの姿勢に対して信頼性の高い身体負担度を得ることができる。
なお、上記の式(1)において、Tk及びThは定数であるが、例えば事前に決定された一般男性の平均膝関節トルクをTkとして設定するとともに、同じく事前に決定された一般男性の平均股関節トルクをThとして設定することが好ましい。これにより、一般男性がパワードスーツ100を装着した状態で作業を行う場合の身体的な負担と比較して、現ユーザにどの程度の身体的な負担が生じているのかを表す身体負担度を算出することができる。
分析結果出力部430は、負担度分析部420から得られる分析結果(身体負担度の時系列データ)と、情報取得部410から得られる環境履歴情報とに基づいて、身体負担度の変化を表すとともに身体負担度と環境値との対応関係を表すグラフを生成して出力する。本実施形態において「グラフを生成して出力する」とは、生成したグラフを画像表示装置である出力装置407によって表示することを意味する。なお、分析結果出力部430は、生成したグラフを不図示のプリンタ等を使って用紙に印刷することにより、生成したグラフを出力してもよい。
図7は、本実施形態による作業改善支援システムS1の処理フローを示す図である。
まずユーザはパワードスーツ100を装着する。この時ユーザは足装着具17の内部に足裏荷重センサ19を挿入する。足裏荷重センサ19の面積はユーザの足の大きさに適した大きさものが利用されてよい。またユーザは靴裏荷重センサ18をパワードスーツ100の足装着具17や靴裏プレート16の接地面側に装着する。靴裏荷重センサ18の面積はユーザの足の大きさに対応する足装着具17に適した大きさものが利用されてよい。
ユーザはパワードスーツ100に備わる制御装置21の電源ボタンを操作して電源を投入する。これにより制御装置21が始動する(ステップS101)。作業現場において、ユーザはパワードスーツ100を装着した状態で作業を行う。作業中のユーザの動作には、パワードスーツ100の荷台20が空の状態で歩行する動作、荷台20に荷物を積載する動作、荷台20に荷物を積載した状態で歩行する動作、及び荷台20から荷物を下ろす動作などが含まれる。
制御装置21の始動後、制御装置21は、制御タイマのカウント動作を開始する(ステップS102)。制御タイマの設定時間は、例えば10msecに設定されている。制御タイマのカウント動作が開始されると、制御装置21の情報取得部211は、各種のセンシング情報を取得する(ステップS103)。上述したように、情報取得部211が取得するセンシング情報には、靴裏荷重センサ18、足裏荷重センサ19、股関節センサ23、膝関節センサ24、及び足関節センサ25から得られるセンシング情報(荷重情報、関節角度情報)と、環境情報取得センサ300から得られるセンシング情報(位置情報、温度情報、湿度情報)とが含まれる。
続いて、制御装置21の駆動制御部212は、荷重情報及び関節角度情報に基づいて、荷物及びパワードスーツ100の荷重によってユーザに掛かる負荷が軽減されるように、股アクチュエータ13、膝アクチュエータ14及び足首アクチュエータ15を制御する(ステップS104)。具体的には、駆動制御部212は、荷重情報及び関節角度情報に基づいて、股関節トルク、膝関節トルク、及び足関節トルクの目標値を決定し、各関節トルクがそれぞれ目標値になるように、股アクチュエータ13、膝アクチュエータ14及び足首アクチュエータ15をフィードバック制御する。
続いて、制御装置21の記憶部213は、今回の制御タイマの動作中に得られた各種情報のなかから、パワードスーツ100の動作状態を表す状態値(関節角度、関節角速度、関節角加速度、及び関節トルク等)と、ユーザの作業環境を表す環境値(ユーザの位置、周辺温度、及び周辺湿度等)とを抽出し、抽出した状態値及び環境値を、情報取得タイミングを表すタイミング識別データと対応付けて記憶する(ステップS105)。タイミング識別データは、状態値及び環境値を記憶部213に記憶する時刻でもよいし、或いは、状態値及び環境値を取得するたびにインクリメントされるサンプリング番号でもよい。
続いて、制御装置21は、制御タイマのカウント動作が終了したか否かを判定し(ステップS106)、「No」の場合には制御タイマのカウント動作が終了するまでステップS106の処理を繰り返す。一方、ステップS106において「Yes」の場合、すなわち制御タイマの設定時間である10msecが経過して制御タイマのカウント動作が終了した場合、制御装置21は、ユーザによって電源ボタンが再度操作されるなどの動作終了操作が為されたか否かを判定する(ステップS107)。ステップS107において「No」の場合、すなわちユーザによって動作終了操作が為されていない場合、制御装置21は、ステップS102の処理に戻り、ユーザによって動作終了操作が為されるまで、ステップS102からステップS107までの処理を繰り返す。
上記のように、ユーザによって動作終了操作が為されるまで、ステップS102からステップS107までの処理が所定の時間間隔(すなわち、10msec間隔)で繰り返されることにより、制御装置21の動作中(すなわち、パワードスーツ100の動作中)において、パワードスーツ100は、様々なユーザの動作によってユーザに掛かる負荷が適切に軽減されるようにアシスト動作を継続的に実行する。
また、ユーザによって動作終了操作が為されるまで、ステップS102からステップS107までの処理が所定の時間間隔で繰り返されることにより、タイミング識別データと対応付けられた状態値及び環境値が所定の時間間隔で記憶部213に順次記憶される。すなわち、ユーザによって動作終了操作が為されるまで、記憶部213には、状態値の時系列データが動作履歴情報として記憶されるとともに、環境値の時系列データが環境履歴情報として記憶される。
ステップS107において「Yes」の場合、すなわちユーザによって動作終了操作が為された場合、制御装置21の通信部214は、記憶部213に記憶された動作履歴情報及び環境履歴情報を作業改善支援装置400に送信する(ステップS108)。制御装置21は、動作履歴情報及び環境履歴情報を作業改善支援装置400に送信した後、シャットダウン状態となりアクチュエータ制御を終了する(ステップS109)。
一方、作業改善支援装置400において情報取得部410は、パワードスーツ100の制御装置21から送信された動作履歴情報及び環境履歴情報を取得する(ステップS110)。情報取得部410は、取得した動作履歴情報を負担度分析部420に出力する一方、取得した環境履歴情報を分析結果出力部430に出力する。
負担度分析部420の姿勢推定部422は、情報取得部410から得られた動作履歴情報に含まれる状態値と、記憶部421に予め記憶された姿勢データとを比較することにより、ユーザの姿勢を時系列で推定する(ステップS111)。
具体的には、例えば、タイミング識別データがサンプリング番号である場合、姿勢推定部422は、動作履歴情報に含まれる状態値のうち「0番」のサンプリング番号に対応する状態値を注目状態値として抽出し、その注目状態値と姿勢データとを比較することにより、注目状態値に対応するユーザの姿勢を推定する。そして、姿勢推定部422は、注目状態値に対応する姿勢推定結果を「0番」のサンプリング番号に対応付けて記憶部421に記憶させる。
続いて、姿勢推定部422は、動作履歴情報に含まれる状態値のうち「1番」のサンプリング番号に対応する状態値を注目状態値として抽出し、上記と同様の推定処理を行うことで得られた注目状態値に対応するユーザの姿勢推定結果を「1番」のサンプリング番号に対応付けて記憶部421に記憶させる。
姿勢推定部422が上記のような推定処理を最後のサンプリング番号まで繰り返すことにより、最終的に、記憶部421には、状態値と同じサンプリング番号に対応付けられた姿勢推定結果の時系列データが記憶される。
次に、負担度分析部420の負担度算出部423は、記憶部421に記憶された姿勢推定結果と、動作履歴情報に含まれる状態値とに基づいて、身体負担度を時系列で算出する(ステップS112)。
具体的には、負担度算出部423は、記憶部421から「0番」のサンプリング番号に対応する姿勢推定結果を注目姿勢推定結果として抽出し、その注目姿勢推定結果に対応する重み係数を、記憶部421に予め記憶された重み係数データから抽出するとともに、「0番」のサンプリング番号に対応する状態値から膝関節トルク及び股関節トルクを抽出する。そして、負担度算出部423は、抽出した重み係数、膝関節トルク及び股関節トルクを上記の式(1)に代入することにより、注目姿勢推定結果に対応する身体負担度を算出する。そして、負担度算出部423は、身体負担度の算出結果を「0番」のサンプリング番号に対応付けて記憶部421に記憶させる。
続いて、負担度算出部423は、記憶部421から「1番」のサンプリング番号に対応する姿勢推定結果を注目姿勢推定結果として抽出し、その注目姿勢推定結果に対応する重み係数を重み係数データから抽出するとともに、「1番」のサンプリング番号に対応する状態値から膝関節トルク及び股関節トルクを抽出する。そして、負担度算出部423は、上記と同様の算出処理を行うことで得られた注目姿勢推定結果に対応する身体負担度の算出結果を「1番」のサンプリング番号に対応付けて記憶部421に記憶させる。
負担度算出部423が上記のような算出処理を最後のサンプリング番号まで繰り返すことにより、最終的に、記憶部421には、状態値と同じサンプリング番号に対応付けられた身体負担度の時系列データが記憶される。身体負担度の時系列データは、ユーザがパワードスーツ100を装着した状態で作業を行っている期間におけるユーザの身体負担度の変化を表す。
次に、分析結果出力部430は、負担度分析部420から得られる分析結果(身体負担度の時系列データ)と、情報取得部410から得られる環境履歴情報とに基づいて、身体負担度の変化を表すとともに身体負担度と環境値との対応関係を表すグラフを生成して出力する(ステップS113)。すなわち、分析結果出力部430は、生成したグラフを画像表示装置である出力装置407によって表示する。
図8は、本実施形態による作業改善支援装置400が出力するグラフの一例である。図8は、環境値としてユーザの位置を使用して作成したグラフの一例である。図8のグラフは、ユーザの作業現場を表す作業現場マップにおいて比較的高い身体負担度が生じた位置を表している。作業現場マップにおいて斜線で表した領域は、作業現場に配置された作業台、机、及び棚などの構造物であり、その他の領域は、ユーザが歩行できる床及び通路などのフリースペースである。作業現場マップに分布する黒点は、身体負担度を時系列で積分して得られる値のうち所定の基準値を超えた値の位置を表している。
図8に示すように、出力装置407に表示されたグラフによって、作業現場においてユーザの身体負担度が高まる位置が視覚化される。作業現場の管理者等は、出力装置407に表示されたグラフを確認することにより、作業現場のどの位置でどの程度の身体的な負担がユーザに生じているのかを客観的に認識することができる。そして、作業現場の管理者等は、グラフの内容に基づいて、負担の大きい作業の改善、或いは動線の確保などの作業現場環境の改善を行うことができる。
環境値としてユーザの位置だけでなく、ユーザの周辺温度及び周辺湿度の少なくとも一つを身体負担度と対応付けてグラフ上に表示させてもよい。これにより、作業現場の管理者等は、ユーザがどのような状況下で身体負担度が増すのかについて、より詳細に認識することができ、例えば、身体負担度が増す位置において温度及び湿度の少なくとも一方を適切に調節するなどの作業現場環境の改善を行うことができる。
以上のように、本実施形態によれば、パワードスーツ100の動作履歴情報に基づいて少なくともユーザの身体負担度の変化を分析し、その分析結果を表すグラフを生成して出力するので、作業現場においてパワードスーツ100を装着した状態で作業を行うユーザにどの程度の身体的な負担が生じているのかを客観的に認識することができ、グラフの内容を作業現場環境の改善に役立てることができる。
また、身体負担度の変化を表すとともに身体負担度と環境値との対応関係を表すグラフを生成して出力することで、より詳細に作業現場環境が視覚化されるので、より細かな作業改善計画を立案することができる。
また、本実施形態によれば、式(1)に基づき、ユーザの姿勢に適した重み係数を用いて身体負担度を算出することにより、ユーザの姿勢に対して信頼性の高い身体負担度を得ることができ、且つ一般男性がパワードスーツ100を装着した状態で作業を行う場合の身体的な負担と比較して、現ユーザにどの程度の身体的な負担が生じているのかを表す身体負担度を算出することができる。
以上本発明の一実施形態について説明したが、本発明は上記実施形態に限定されず、本発明の趣旨を逸脱しない範囲において種々の変更を加えることが可能である。
例えば、分析結果出力部430が出力するグラフの形式は、図8に示すグラフ形式に限定されない。作業現場の状況あるいは作業改善計画の立案に必要な情報などに応じてグラフ形式を適宜決定すればよい。また、例えば、分析結果出力部430は、グラフを生成する前に、ユーザに対してグラフ形式の選択を促す画面を出力装置407に表示させ、ユーザが入力装置406を操作することによって選択されたグラフ形式に基づいてグラフを生成する機能を有していてもよい。
また、上記実施形態では、負担度算出部423は、姿勢推定結果に対応する重み係数と、膝関節トルク及び股関節トルクとを式(1)に代入することにより身体負担度を算出する場合を例示したが、本発明はこれに限定されない。パワードスーツ100の動作状態を表す状態値に基づいて身体負担度を算出可能であれば、別の演算式を利用してもよい。例えば、筋電センサの出力値との比較により実トルクとの差分を算出し、ユーザが負担している作業の割合を算出してもよい。または、ユーザの動作の加速度から衝撃力を計算し、ユーザの負傷する可能性を身体負担度として算出してもよい。
例えば、靴裏荷重センサ18はパワードスーツ100の靴裏プレート16の接地面側に予め設けられていてよい。また足裏荷重センサ19は足装着具17の内部に予め挿入されていてよい。
また、上述の説明では靴裏荷重センサ18は足装着具17の裏面の全体を覆うような面積を有し、足裏荷重センサ19は足装着具17の内部に足裏面全体を覆うような面積を有することを示した。しかしながら靴裏荷重センサ18は、靴裏プレート16や足装着具17から接地面に加わる荷重をその荷重がかかる位置がずれた場合にも計測できるものであればよい。
また、上述の説明ではパワードスーツ100を制御する場合を例示したが、これに限らず、制御装置21は非線形なモード移行を有する多関節型ロボット(例えばヒューマノイドロボット)等の制御全般において適用可能である。
また、上述の説明ではパワードスーツ100は各関節それぞれに対応する股アクチュエータ13、膝アクチュエータ14、及び足首アクチュエータ15を備えているが、これに限らず、例えば、パワードスーツ100は股アクチュエータ13及び膝アクチュエータ14のみを備え、足首アクチュエータ15は備えなくともよい。或いは、足首アクチュエータ15を機械的な板バネ等の制御信号を用いないアクチュエータにしてもよい。
また、上述の説明ではパワードスーツ100は靴裏荷重センサ18及び足裏荷重センサ19の両方を備えているが、これに限らず、靴裏荷重センサ18または足裏荷重センサ19のうちいずれか一方のみを備えていればよい。
図9は、作業改善支援装置400の最小構成を示す図である。
図10は、作業改善支援装置400の最小構成の処理フローを示す図である。
図9に示すように、作業改善支援装置400は、少なくとも情報取得部410、負担部分析部420及び分析結果出力部430の機能を備えればよい。
図10に示すように、情報取得部410は、ユーザに掛かる負荷を軽減するパワードスーツ100の動作状態を表す状態値の時系列データである動作履歴情報を取得する(ステップS201)。負担度分析部420は、動作履歴情報に基づいてユーザの身体負担度の変化を分析する(ステップS202)。分析結果出力部430は、負担度分析部420から得られる身体負担度の変化を表すグラフを生成して出力する(ステップS203)。
上述の作業改善支援装置400は、CPU401、ROM402、RAM403、大容量記憶装置404、通信モジュール405、入力装置406、及び出力装置407等の各ハードウェアを備えたコンピュータであってもよい。
上述の各装置は内部に、コンピュータシステムを有している。そして、上述した各処理の過程は、プログラムの形式でコンピュータ読み取り可能な記録媒体に記憶されており、このプログラムをコンピュータが読み出して実行することによって、上記処理が行われる。ここでコンピュータ読み取り可能な記録媒体とは、磁気ディスク、光磁気ディスク、CD-ROM、DVD-ROM、半導体メモリ等をいう。また、このコンピュータプログラムを通信回線によってコンピュータに配信し、この配信を受けたコンピュータが当該プログラムを実行するようにしても良い。
また、上記プログラムは、前述した機能の一部を実現するためのものであっても良い。
さらに、前述した機能をコンピュータシステムにすでに記録されているプログラムとの組み合わせで実現できるもの、いわゆる差分ファイル(差分プログラム)であっても良い。
上記の実施形態の一部又は全部は、以下の付記のようにも記載されうるが、以下には限られない。
(付記1)作業改善支援装置と、ユーザに掛かる負荷を軽減する負荷軽減装置とを備える作業支援システムであって、前記作業改善支援装置は、ユーザに掛かる負荷を軽減する負荷軽減装置の動作状態を表す状態値の時系列データである動作履歴情報を取得する情報取得部と、前記動作履歴情報に基づいて前記ユーザの身体負担度の変化を分析する負担度分析部と、前記負担度分析部から得られる前記身体負担度の変化を表すグラフを生成して出力する分析結果出力部と、を備える作業改善支援システム。
(付記2)前記情報取得部は、前記動作履歴情報に加えて、前記ユーザの作業環境を表す環境値の時系列データである環境履歴情報を取得し、前記分析結果出力部は、前記身体負担度の変化を表すとともに前記身体負担度と前記環境値との対応関係を表すグラフを生成して出力する付記1に記載の作業改善支援システム。
(付記3)前記環境値は、前記ユーザの位置、周辺温度、及び周辺湿度の少なくとも一つを含む付記2に記載の作業改善支援システム。
(付記4)前記負担度分析部は、前記ユーザの姿勢と前記状態値との対応関係を示す姿勢データを予め記憶する記憶部と、前記動作履歴情報に含まれる前記状態値と前記姿勢データとを比較することにより、前記ユーザの姿勢を推定する姿勢推定部と、前記姿勢推定部から得られる前記姿勢の推定結果と前記状態値とに基づいて前記身体負担度を算出する負担度算出部と、を備える付記1から付記3の何れか一項に記載の作業改善支援システム。
(付記5)前記記憶部は、前記姿勢データに加えて、前記ユーザの姿勢と重み係数との対応関係を示す重み係数データを予め記憶し、前記負担度算出部は、前記姿勢推定部から得られる前記姿勢の推定結果に対応する前記重み係数を前記重み係数データから抽出するとともに、前記状態値から膝関節トルク及び股関節トルクを抽出し、抽出した前記重み係数、前記膝関節トルク及び前記股関節トルクを式(1)に代入することにより前記身体負担度を算出する付記4に記載の作業改善支援システム。
BI=W×(tk/Tk + th/Th) …(1)
ただし、BI:身体負担度
W:重み係数
tk:膝関節トルク
th:股関節トルク
Tk、Th:定数
(付記6)ユーザに掛かる負荷を軽減する負荷軽減装置の動作状態を表す状態値の時系列データである動作履歴情報を取得する情報取得部と、前記動作履歴情報に基づいて前記ユーザの身体負担度の変化を分析する負担度分析部と、前記負担度分析部から得られる前記身体負担度の変化を表すグラフを生成して出力する分析結果出力部と、を備える作業改善支援装置。
(付記7)前記情報取得部は、前記動作履歴情報に加えて、前記ユーザの作業環境を表す環境値の時系列データである環境履歴情報を取得し、前記分析結果出力部は、前記身体負担度の変化を表すとともに前記身体負担度と前記環境値との対応関係を表すグラフを生成して出力する付記6に記載の作業改善支援装置。
(付記8)前記環境値は、前記ユーザの位置、周辺温度、及び周辺湿度の少なくとも一つを含む付記7に記載の作業改善支援装置。
(付記9)前記負担度分析部は、前記ユーザの姿勢と前記状態値との対応関係を示す姿勢データを予め記憶する記憶部と、前記動作履歴情報に含まれる前記状態値と前記姿勢データとを比較することにより、前記ユーザの姿勢を推定する姿勢推定部と、前記姿勢推定部から得られる前記姿勢の推定結果と前記状態値とに基づいて前記身体負担度を算出する負担度算出部と、を備える付記6から付記8の何れか一項に記載の作業改善支援装置。
(付記10)前記記憶部は、前記姿勢データに加えて、前記ユーザの姿勢と重み係数との対応関係を示す重み係数データを予め記憶し、前記負担度算出部は、前記姿勢推定部から得られる前記姿勢の推定結果に対応する前記重み係数を前記重み係数データから抽出するとともに、前記状態値から膝関節トルク及び股関節トルクを抽出し、抽出した前記重み係数、前記膝関節トルク及び前記股関節トルクを式(1)に代入することにより前記身体負担度を算出する付記9に記載の作業改善支援装置。
BI=W×(tk/Tk + th/Th) …(1)
ただし、BI:身体負担度
W:重み係数
tk:膝関節トルク
th:股関節トルク
Tk、Th:定数
(付記11)ユーザに掛かる負荷を軽減する負荷軽減装置の動作状態を表す状態値の時系列データである動作履歴情報を取得し、前記動作履歴情報に基づいて前記ユーザの身体負担度の変化を分析し、前記身体負担度の変化を表すグラフを生成して出力する作業改善支援方法。
(付記12)作業改善支援装置のコンピュータを、ユーザに掛かる負荷を軽減する負荷軽減装置の動作状態を表す状態値の時系列データである動作履歴情報を取得する情報取得手段、前記動作履歴情報に基づいて前記ユーザの身体負担度の変化を分析する負担度分析手段、前記身体負担度の変化を表すグラフを生成して出力する分析結果出力手段、として機能させるプログラム。
S1・・・作業改善支援システム
100・・・パワードスーツ
11・・・骨格部
12・・・ベルト
13・・・股アクチュエータ
14・・・膝アクチュエータ
15・・・足首アクチュエータ
16・・・靴裏プレート
17・・・足装着具
18・・・靴裏荷重センサ
19・・・足裏荷重センサ
20・・・荷台
21・・・制御装置
22・・・バッテリ
23・・・股関節センサ
24・・・膝関節センサ
25・・・足関節センサ
211・・・情報取得部
212・・・駆動制御部
213・・・記憶部
214・・・通信部
300・・・環境情報取得センサ
310・・・位置センサ
320・・・温度センサ
330・・・湿度センサ
400・・・作業改善支援装置
410・・・情報取得部
420・・・負担度分析部
421・・・記憶部
422・・・姿勢推定部
423・・・負担度算出部
430・・・分析結果出力部

Claims (7)

  1. ユーザに掛かる負荷を軽減する負荷軽減装置の動作状態を表す状態値の時系列データである動作履歴情報を取得する情報取得部と、
    前記動作履歴情報に基づいて前記ユーザの身体負担度の変化を分析する負担度分析部と、
    前記負担度分析部から得られる前記身体負担度の変化を表すグラフを生成して出力する分析結果出力部と、
    を備え、
    前記負担度分析部は、
    前記ユーザの姿勢と前記状態値との対応関係を示す姿勢データを予め記憶する記憶部と、
    前記動作履歴情報に含まれる前記状態値と前記姿勢データとを比較することにより、前記ユーザの姿勢を推定する姿勢推定部と、
    前記姿勢推定部から得られる前記姿勢の推定結果と前記状態値とに基づいて前記身体負担度を算出する負担度算出部と、
    を備える、作業改善支援装置。
  2. 前記情報取得部は、前記動作履歴情報に加えて、前記ユーザの作業環境を表す環境値の時系列データである環境履歴情報を取得し、
    前記分析結果出力部は、前記身体負担度の変化を表すとともに前記身体負担度と前記環境値との対応関係を表すグラフを生成して出力する
    請求項1に記載の作業改善支援装置。
  3. 前記環境値は、前記ユーザの位置、周辺温度、及び周辺湿度の少なくとも一つを含む
    請求項2に記載の作業改善支援装置。
  4. 前記記憶部は、前記姿勢データに加えて、前記ユーザの姿勢と重み係数との対応関係を示す重み係数データを予め記憶し、
    前記負担度算出部は、前記姿勢推定部から得られる前記姿勢の推定結果に対応する前記重み係数を前記重み係数データから抽出するとともに、前記状態値から膝関節トルク及び股関節トルクを抽出し、抽出した前記重み係数、前記膝関節トルク及び前記股関節トルクを式(1)に代入することにより前記身体負担度を算出する
    請求項1から請求項3の何れか一項に記載の作業改善支援装置。
    BI=W×(tk/Tk + th/Th) …(1)
    ただし、BI:身体負担度
    W:重み係数
    tk:膝関節トルク
    th:股関節トルク
    Tk、Th:定数
  5. 作業改善支援装置と、ユーザに掛かる負荷を軽減する負荷軽減装置とを備える作業支援システムであって、
    前記作業改善支援装置は、
    ユーザに掛かる負荷を軽減する負荷軽減装置の動作状態を表す状態値の時系列データである動作履歴情報を取得する情報取得部と、
    前記動作履歴情報に基づいて前記ユーザの身体負担度の変化を分析する負担度分析部と、
    前記負担度分析部から得られる前記身体負担度の変化を表すグラフを生成して出力する分析結果出力部と、
    を備え、
    前記負担度分析部は、
    前記ユーザの姿勢と前記状態値との対応関係を示す姿勢データを予め記憶する記憶部と、
    前記動作履歴情報に含まれる前記状態値と前記姿勢データとを比較することにより、前記ユーザの姿勢を推定する姿勢推定部と、
    前記姿勢推定部から得られる前記姿勢の推定結果と前記状態値とに基づいて前記身体負担度を算出する負担度算出部と、
    を備える、作業改善支援システム。
  6. ユーザに掛かる負荷を軽減する負荷軽減装置の動作状態を表す状態値の時系列データである動作履歴情報を取得することと
    前記動作履歴情報に含まれる前記状態値と姿勢データとを比較することにより、前記ユーザの姿勢を推定することであって、前記姿勢データは、前記ユーザの姿勢と前記状態値との対応関係を示す、ことと、
    前記姿勢の推定結果と前記状態値とに基づいて身体負担度を算出することと、
    前記身体負担度の変化を表すグラフを生成して出力することと、
    を含む、作業改善支援方法。
  7. ユーザに掛かる負荷を軽減する負荷軽減装置の動作状態を表す状態値の時系列データである動作履歴情報を取得することと
    前記動作履歴情報に含まれる前記状態値と姿勢データとを比較することにより、前記ユーザの姿勢を推定することであって、前記姿勢データは、前記ユーザの姿勢と前記状態値との対応関係を示す、ことと、
    前記姿勢の推定結果と前記状態値とに基づいて身体負担度を算出することと、
    前記身体負担度の変化を表すグラフを生成して出力することと、
    を、作業改善支援装置のコンピュータに実行させる、プログラム。
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