JP7505112B2 - ウェアラブル端末装置、プログラムおよび報知方法 - Google Patents

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Description

本開示は、ウェアラブル端末装置、プログラムおよび報知方法に関する。
従来、ユーザが頭部に装着するウェアラブル端末装置を用いて、仮想画像および/または仮想空間をユーザに体感させる技術として、VR(仮想現実)、MR(複合現実)およびAR(拡張現実)が知られている。ウェアラブル端末装置は、ユーザが装着したときにユーザの視界を覆う表示部を有する。この表示部に、ユーザの位置および向きに応じて仮想画像および/または仮想空間を表示することで、あたかもこれらが存在しているかのような視覚効果を実現する(例えば、米国特許出願公開第2019/0087021号明細書、および米国特許出願公開第2019/0340822号明細書)。
MRは、ユーザに現実空間を視認させつつ、現実空間の所定位置に仮想画像が存在しているように見せる表示を行うことで、現実空間と仮想画像とが融合した複合現実を体感させる技術である。また、VRは、MRにおける現実空間に代えて仮想空間をユーザに視認させることで、あたかもユーザが仮想空間にいるように体感させる技術である。
VRおよびMRにおいて表示される仮想画像は、ユーザが位置する空間における表示位置が定められており、その表示位置がユーザの視認領域の内部にある場合に表示部に表示されてユーザに視認される。
本開示のウェアラブル端末装置は、ユーザが装着して使用するウェアラブル端末装置であって、少なくとも一つのプロセッサを備える。前記少なくとも一つのプロセッサは、空間内における前記ユーザの視認領域を検出し、前記視認領域の内部に位置する指示画像を表示部に表示させる。前記少なくとも一つのプロセッサは、前記視認領域の外部に位置する前記指示画像がある場合に、当該指示画像の存在を前記ユーザに認識させるための第1の報知を実行する。前記第1の報知は、前記表示部による所定の報知表示であって、前記視認領域の外部に位置する前記指示画像に対応する標識を含む前記報知表示である。前記少なくとも一つのプロセッサは、前記視認領域の外部に位置する前記指示画像が新たな指示画像であるか否かに応じて、前記標識の表示態様を変化させる。
また、本開示のプログラムは、ユーザが装着して使用するウェアラブル端末装置の表示部を制御可能なコンピュータに、空間内における前記ユーザの視認領域を検出する処理、および前記視認領域の内部に位置する指示画像を前記表示部に表示させる処理を実行させる。前記プログラムは、前記コンピュータに、前記視認領域の外部に位置する前記指示画像がある場合に、当該指示画像の存在を前記ユーザに認識させるための第1の報知を実行する処理を実行させる。前記第1の報知は、前記表示部による所定の報知表示であって、前記視認領域の外部に位置する前記指示画像に対応する標識を含む前記報知表示である。前記プログラムは、前記コンピュータに、前記視認領域の外部に位置する前記指示画像が新たな指示画像であるか否かに応じて、前記標識の表示態様を変化させる処理を実行させる。
また、本開示の報知方法は、ユーザが装着して使用するウェアラブル端末装置における報知方法である。当該報知方法では、空間内における前記ユーザの視認領域を検出し、前記視認領域の内部に位置する指示画像を表示部に表示させる。前記報知方法では、前記視認領域の外部に位置する前記指示画像がある場合に、当該指示画像の存在を前記ユーザに認識させるための第1の報知を実行する。前記第1の報知は、前記表示部による所定の報知表示であって、前記視認領域の外部に位置する前記指示画像に対応する標識を含む前記報知表示である。前記報知方法では、前記視認領域の外部に位置する前記指示画像が新たな指示画像であるか否かに応じて、前記標識の表示態様を変化させる。
第1の実施形態に係る表示システムの構成を示す模式図である。 ウェアラブル端末装置の構成を示す模式斜視図である。 ウェアラブル端末装置を装着しているユーザが視認する視認領域および仮想画像の例を示す図である。 空間における視認領域を説明する図である。 ウェアラブル端末装置の主要な機能構成を示すブロック図である。 外部機器の主要な機能構成を示すブロック図である。 指示画像の生成操作開始時点における視認領域および指示者用画面を示す図である。 指示者用画面における指示画像を示す図である。 指示者用画面と視認領域とのずれ、およびインジケーターによる第1の報知を示す図である。 文字による第1の報知を示す図である。 第1の報知の他の例を示す図である。 指示画像がドキュメント画像である場合を示す図である。 指示画像が表示されないことを認識させるための第2の報知を示す図である。 指示者用画面における指示画像を示す図である。 視認領域が指示者用画面より狭い例を示す図である。 外部機器において実行される遠隔指示処理の制御手順を示すフローチャートである。 ウェアラブル端末装置において実行される遠隔指示処理の制御手順を示すフローチャートである。 第2の実施形態に係る表示システムの構成を示す模式図である。 情報処理装置の主要な機能構成を示すブロック図である。
以下、実施の形態を図面に基づいて説明する。ただし、以下で参照する各図は、説明の便宜上、実施形態を説明する上で必要な主要部材のみを簡略化して示したものである。したがって、本開示のウェアラブル端末装置10、外部機器20および情報処理装置80は、参照する各図に示されていない任意の構成部材を備え得る。
〔第1の実施形態〕
図1に示すように、表示システム1は、ウェアラブル端末装置10と、複数の外部機器20とを備える。表示システム1と外部機器20とは、ネットワークNを介して通信接続されている。ネットワークNは、例えばインターネットとすることができるが、これに限られない。なお、表示システム1は、複数のウェアラブル端末装置10を備えていてもよい。また、表示システム1が備える外部機器20は1つであってもよい。
ウェアラブル端末装置10は、ユーザ(装着者)に対してMRを体感させることのできる装置である。本実施形態では、所定の作業を行うユーザがウェアラブル端末装置10を装着する。また、ウェアラブル端末装置10を装着しているユーザに対し、ウェアラブル端末装置10を介して遠隔地から指示を行う遠隔指示者が外部機器20を操作する。
図2に示すように、ウェアラブル端末装置10は、本体部10a、および当該本体部10aに取り付けられたバイザー141(表示部材)などを備える。
本体部10aは、その周長を調整可能な環状の部材である。本体部10aの内部には、深度センサー153およびカメラ154などの種々の機器が内蔵されている。本体部10aを頭部に装着すると、ユーザの視界がバイザー141によって覆われるようになっている。
バイザー141は、光透過性を有する。ユーザは、バイザー141を通して現実空間を視認することができる。バイザー141のうちユーザの目に対向する表示面には、本体部10aに内蔵されたレーザースキャナー142(図5参照)から仮想画像等の画像が投影されて表示される。ユーザは、表示面からの反射光により仮想画像を視認する。このとき、ユーザは、併せてバイザー141越しに現実空間も視認しているため、あたかも現実空間に仮想画像が存在しているかのような視覚効果が得られる。
図3に示すように、仮想画像30が表示された状態では、ユーザは、空間40における所定位置に、所定方向を向いた仮想画像30を視認する。本実施形態では、空間40は、ユーザがバイザー141越しに視認する現実空間である。仮想画像30は、光透過性を有するバイザー141に投影されているため、現実空間に重なる半透明の画像として視認される。図3では、仮想画像30として平面状のウィンドウ画面が例示されている。また、仮想画像30は、ウェアラブル端末装置10のユーザに対して指示または説明などを行うための指示画像31を含む。すなわち、指示画像31は、仮想画像30の一態様である。図3では、矢印の指示画像31と、ペン入力の軌跡の指示画像31とが例示されている。仮想画像30は、これらに限られず、例えば各種の立体画像であってもよい。仮想画像30がウィンドウ画面である場合には、仮想画像30は表面(第1面)および裏面(第2面)を有し、このうち表面に必要な情報が表示され、通常、裏面には情報が表示されない。
ウェアラブル端末装置10は、空間40におけるユーザの位置および向き(言い換えると、ウェアラブル端末装置10の位置および向き)に基づいて、ユーザの視認領域41を検出する。図4に示すように、視認領域41は、空間40のうち、ウェアラブル端末装置10を装着しているユーザUの前方に位置する領域である。例えば、視認領域41は、ユーザUの正面から左右方向および上下方向にそれぞれ所定角度範囲内の領域である。この場合、視認領域41の形状に相当する立体を、ユーザUの正面方向に垂直な平面で切り取ったときの切り口の形状は矩形である。なお、視認領域41の形状は、当該切り口の形状が矩形以外(例えば、円形または楕円形等)となるように定められていてもよい。視認領域41の形状(例えば、正面から左右方向および上下方向の角度範囲)は、例えば以下の方法で特定することができる。
ウェアラブル端末装置10では、初回起動時等の所定のタイミングにおいて、所定の手順で視野の調整(以下、キャリブレーションと記す)が行われる。このキャリブレーションにより、ユーザが視認できる範囲が特定され、以降、当該範囲内に仮想画像30が表示される。このキャリブレーションにより特定された視認可能な範囲の形状を、視認領域41の形状とすることができる。
また、キャリブレーションは、上記の所定の手順で行われるものに限られず、ウェアラブル端末装置10の通常の操作を行っている中で自動的にキャリブレーションが行われてもよい。例えば、ユーザからのリアクションがなされるべき表示に対してリアクションがなされない場合に、当該表示を行っている範囲をユーザの視野の範囲外であるとみなして視野(および視認領域41の形状)を調整してもよい。また、視野の範囲外として定められている位置に試験的に表示を行い、当該表示に対するユーザのリアクションがあった場合に、当該表示を行っている範囲をユーザの視野の範囲内であるとみなして視野(および視認領域41の形状)を調整してもよい。
なお、視認領域41の形状は、出荷時等において、視野の調整結果に基づかずに予め定められて固定されていてもよい。例えば、視認領域41の形状は、表示部14の光学設計上、最大限表示可能な範囲に定められていてもよい。
仮想画像30は、ユーザの所定の操作に応じて、空間40における表示位置および向きが定められた状態で生成される。また、仮想画像30のうち指示画像31は、例えば外部機器20からウェアラブル端末装置10に送信される指示データに基づいて生成される。また、指示画像31は、ウェアラブル端末装置10のユーザが備忘などの目的で自ら生成することもできる。ウェアラブル端末装置10は、生成された仮想画像30のうち、視認領域41の内部に表示位置が定められている仮想画像30をバイザー141に投影させて表示する。図3においては、視認領域41が鎖線で示されている。
バイザー141における仮想画像30の表示位置および向きは、ユーザの視認領域41の変化に応じてリアルタイムに更新される。すなわち、「設定された位置および向きで空間40内に仮想画像30が位置している」とユーザが認識するように、視認領域41の変化に応じて仮想画像30の表示位置および向きが変化する。例えば、ユーザが仮想画像30の表側から裏側に向かって移動すると、この移動に応じて表示される仮想画像30の形状(角度)が徐々に変化する。また、ユーザが仮想画像30の裏側に回り込んだ後で当該仮想画像30の方向を向くと、仮想画像30の裏面が視認されるように裏面が表示される。また、視認領域41の変化に応じて、表示位置が視認領域41から外れた仮想画像30は表示されなくなり、表示位置が視認領域41に入った仮想画像30があれば当該仮想画像30が新たに表示される。
図3に示すように、ユーザが手(または指)を前方にかざすと、手を伸ばした方向がウェアラブル端末装置10により検出され、当該方向に延びる仮想線51と、ポインタ52とがバイザー141の表示面に表示されてユーザに視認される。ポインタ52は、仮想線51と仮想画像30との交点に表示される。仮想線51が仮想画像30と交差しない場合には、仮想線51と空間40の壁面等との交点にポインタ52が表示されてもよい。ユーザの手と仮想画像30との距離が所定の基準距離以内である場合に、仮想線51の表示を省略して、ユーザの指先の位置に応じた位置にポインタ52を直接表示させてもよい。
ユーザが手を伸ばす方向を変えることで、仮想線51の方向およびポインタ52の位置を調整することができる。仮想画像30に含まれる所定の操作対象(例えば、機能バー301、ウィンドウ形状変更ボタン302、およびクローズボタン303等)にポインタ52が位置するように調整した状態で所定のジェスチャーを行うことで、当該ジェスチャーがウェアラブル端末装置10により検出され、操作対象に対する所定の操作を行うことができる。例えば、ポインタ52をクローズボタン303に合わせた状態で、操作対象を選択するジェスチャー(例えば、指先をつまむジェスチャー)を行うことで、仮想画像30を閉じる(削除する)ことができる。また、ポインタ52を機能バー301に合わせた状態で選択するジェスチャーを行い、選択状態のまま手を前後左右に移動させるジェスチャーを行うことで、仮想画像30を奥行方向および左右方向に移動させることができる。仮想画像30に対する操作はこれらに限られない。
このように、本実施形態のウェアラブル端末装置10は、あたかも現実空間に仮想画像30が存在するかのような視覚効果を実現し、仮想画像30に対するユーザの操作を受け付けて仮想画像30の表示に反映させることができる。すなわち、本実施形態のウェアラブル端末装置10はMRを提供する。
次に、図5を参照してウェアラブル端末装置10の機能構成について説明する。
ウェアラブル端末装置10は、CPU11(Central Processing Unit)と、RAM12(Random Access Memory)と、記憶部13と、表示部14と、センサー部15と、通信部16と、マイク17と、スピーカー18などを備え、これらの各部はバス19により接続されている。図5に示す構成要素のうち表示部14のバイザー141を除いた各部は、本体部10aに内蔵されており、同じく本体部10aに内蔵されているバッテリーから供給される電力により動作する。
CPU11は、各種演算処理を行い、ウェアラブル端末装置10の各部の動作を統括制御するプロセッサである。CPU11は、記憶部13に記憶されたプログラム131を読み出して実行することで、各種制御動作を行う。CPU11は、プログラム131を実行することで、例えば視認領域検出処理、表示制御処理および報知処理などを実行する。このうち視認領域検出処理は、空間40内におけるユーザの視認領域41を検出する処理である。また、表示制御処理は、空間40における位置が定められた仮想画像30のうち、視認領域41の内部に位置が定められている仮想画像30を表示部14に表示させる処理である。また、報知処理は、視認領域41の外部に指示画像31があることをユーザに認識させるための報知などを行う処理である。
なお、図5では単一のCPU11が図示されているが、これに限られない。CPU等のプロセッサが2以上設けられていてもよく、本実施形態のCPU11が実行する処理を、これらの2以上のプロセッサが分担して実行してもよい。
RAM12は、CPU11に作業用のメモリ空間を提供し、一時データを記憶する。
記憶部13は、コンピュータとしてのCPU11により読み取り可能な非一時的な記録媒体である。記憶部13は、CPU11により実行されるプログラム131、および各種設定データなどを記憶する。プログラム131は、コンピュータ読み取り可能なプログラムコードの形態で記憶部13に格納されている。記憶部13としては、例えばフラッシュメモリを備えたSSD(Solid State Drive)などの不揮発性の記憶装置が用いられる。
記憶部13に記憶されるデータとしては、仮想画像30に係る仮想画像データ132などがある。仮想画像データ132は、仮想画像30の表示内容に係るデータ(例えば画像データ)、表示位置のデータ、および向きのデータなどを含む。また、矢印の指示画像31に係る仮想画像データ132は、矢印の大きさ、色、表示位置、および向きのデータなどを含む。ペン入力の軌跡の指示画像31に係る仮想画像データ132は、軌跡の太さ、色、表示位置(軌跡の各点の座標を含む)、および向きのデータなどを含む。ドキュメント画像の指示画像31に係る仮想画像データ132は、ドキュメント画像の内容、ウィンドウの大きさ、色、表示位置、および向きのデータなどを含む。
表示部14は、バイザー141と、レーザースキャナー142と、当該レーザースキャナー142から出力された光をバイザー141の表示面に導く光学系とを有する。レーザースキャナー142は、CPU11からの制御信号に従って、画素ごとにオン/オフが制御されたパルス状のレーザー光を所定方向にスキャンしつつ光学系に照射する。光学系に入射したレーザー光は、バイザー141の表示面において2次元の画素マトリクスからなる表示画面を形成する。レーザースキャナー142の方式は、特には限られないが、例えばMEMS(Micro Electro Mechanical Systems)によりミラーを動作させてレーザー光をスキャンする方式を用いることができる。レーザースキャナー142は、例えばRGBの色のレーザー光を射出する3つの発光部を有する。表示部14は、これらの発光部からの光をバイザー141に投影することでカラー表示を行うことができる。
センサー部15は、加速度センサー151、角速度センサー152、深度センサー153、カメラ154およびアイトラッカー155などを備える。なお、センサー部15は、図5に示されていないセンサーをさらに有していてもよい。
加速度センサー151は、加速度を検出して検出結果をCPU11に出力する。加速度センサー151による検出結果から、ウェアラブル端末装置10の直交3軸方向の並進運動を検出することができる。
角速度センサー152(ジャイロセンサー)は、角速度を検出して検出結果をCPU11に出力する。角速度センサー152による検出結果から、ウェアラブル端末装置10の回転運動を検出することができる。
深度センサー153は、ToF(Time of Flight)方式で被写体までの距離を検出する赤外線カメラであり、距離の検出結果をCPU11に出力する。深度センサー153は、視認領域41を撮影できるように本体部10aの前面に設けられている。空間40においてユーザの位置および向きが変化するごとに深度センサー153による計測を繰り返し行って結果を合成することで、空間40の全体の3次元マッピングを行う(すなわち、3次元構造を取得する)ことができる。
カメラ154は、RGBの撮像素子群により空間40を撮影し、撮影結果としてカラー画像データを取得してCPU11に出力する。カメラ154は、視認領域41を撮影できるように本体部10aの前面に設けられている。カメラ154からの出力画像は、ウェアラブル端末装置10の位置および向きなどの検出に用いられるほか、通信部16から外部機器20に送信されて、ウェアラブル端末装置10のユーザの視認領域41を外部機器20において表示するためにも用いられる。また、カメラ154の視野角(画角)と、人間の視野角と、が一致しない場合、ウェアラブル端末装置10が認識する視認領域41は、カメラ154からの出力画像と同じでなくてもよい。すなわち、カメラ154の視野角(画角)が人間の視野角より広い場合、ウェアラブル端末装置10が認識する視認領域41は、外部機器20で表示しているカメラ154からの出力画像のうちの一部に対応する領域であってもよい。また、人間の視野は、人間が視力を高く維持し、細かいものを認識できる範囲である有効視野(一般的に、左右両目を用いた有効視野は、水平方向に約60度、垂直方向に約40度)と、当該有効視野以外の範囲(細かいものを認識できない範囲)である周辺視野と、に大別することができる。視認領域41は、有効視野と対応するように定義されてもよいし、周辺視野まで含めた視野(一般的に、左右両目を用いた視野で、水平方向に約200度、垂直方向に約130度)と対応するように定義されてもよい。また視認領域41は、有効視野と対応するように定義されたものと、周辺視野まで含めた視野と対応するように定義されたものと、を含んでよく、ウェアラブル端末装置10のCPU11は、所定条件(例えば、ユーザの所定の操作によるモード変更、等)により、視認領域41がいずれの定義に基づくものか適宜変更してもよい。
アイトラッカー155は、ユーザの視線を検出して検出結果をCPU11に出力する。視線の検出方法は、特には限られないが、例えば、ユーザの目における近赤外光の反射点をアイトラッキングカメラで撮影し、その撮影結果と、カメラ154による撮影画像とを解析してユーザが視認している対象を特定する方法を用いることができる。アイトラッカー155の構成の一部は、バイザー141の周縁部などに設けられていてもよい。
通信部16は、アンテナ、変復調回路、信号処理回路などを有する通信モジュールである。通信部16は、所定の通信プロトコルに従って外部機器20との間で無線通信によるデータの送受信を行う。また、通信部16は、外部機器20との間で音声データ通信を行うことができる。すなわち、通信部16は、マイク17により収集された音声データを外部機器20に送信し、スピーカー18から音声を出力させるために外部機器20から送信された音声データを受信する。
マイク17は、ユーザの声などの音を電気信号に変換してCPU11に出力する。
スピーカー18は、入力された音声データを機械的な振動に変換して音として出力する。
このような構成のウェアラブル端末装置10において、CPU11は、以下のような制御動作を行う。
CPU11は、深度センサー153から入力された被写体までの距離データに基づいて空間40の3次元マッピングを行う。CPU11は、ユーザの位置および向きが変化するたびにこの3次元マッピングを繰り返し行い、都度結果を更新する。また、CPU11は、一繋がりの空間40を単位として3次元マッピングを行う。よって、壁などにより仕切られた複数の部屋の間をユーザが移動する場合には、CPU11は、それぞれの部屋を1つの空間40と認識し、部屋ごとに別個に3次元マッピングを行う。
CPU11は、空間40内におけるユーザの視認領域41を検出する。詳しくは、CPU11は、加速度センサー151、角速度センサー152、深度センサー153、カメラ154およびアイトラッカー155による検出結果と、蓄積されている3次元マッピングの結果と、に基づいて、空間40におけるユーザ(ウェアラブル端末装置10)の位置および向きを特定する。そして、特定した位置および向きと、予め定められている視認領域41の形状と、に基づいて視認領域41を検出(特定)する。また、CPU11は、ユーザの位置および向きの検出をリアルタイムで継続して行い、ユーザの位置および向きの変化に連動して視認領域41を更新する。なお、視認領域41の検出は、加速度センサー151、角速度センサー152、深度センサー153、カメラ154およびアイトラッカー155のうちの一部による検出結果を用いて行われてもよい。
CPU11は、ユーザの操作に応じて仮想画像30に係る仮想画像データ132を生成する。すなわち、CPU11は、仮想画像30の生成を指示する所定の操作(ジェスチャー)を検出すると、仮想画像の表示内容(例えば画像データ)、表示位置、および向きを特定し、これらの特定結果を表すデータを含む仮想画像データ132を生成する。
CPU11は、視認領域41の内部に表示位置が定められている仮想画像30、すなわち視認領域41の内部に位置する仮想画像30を表示部14に表示させる。CPU11は、仮想画像データ132に含まれる表示位置の情報に基づいて表示する仮想画像30を特定し、その時点における視認領域41と、仮想画像30の表示位置との位置関係に基づいて、表示部14に表示させる表示画面の画像データを生成する。CPU11は、この画像データに基づいてレーザースキャナー142にスキャン動作を行わせ、バイザー141の表示面に、仮想画像30を含む表示画面を形成させる。すなわち、CPU11は、バイザー141を通して視認される空間40に仮想画像30が視認されるように、仮想画像30をバイザー141の表示面に表示させる。CPU11は、この表示制御処理を連続して行うことで、ユーザの動き(視認領域41の変化)に合わせて表示部14による表示内容をリアルタイムで更新する。ウェアラブル端末装置10が電源オフ状態となっても仮想画像データ132が保持される設定となっている場合には、次にウェアラブル端末装置10が起動したときには、既存の仮想画像データ132が読み込まれ、視認領域41の内部に位置する仮想画像30があれば表示部14に表示される。
CPU11は、深度センサー153およびカメラ154による撮像画像に基づいてユーザの手(および/または指)の位置および向きを検出し、検出した方向に延びる仮想線51と、ポインタ52とを表示部14に表示させる。また、CPU11は、深度センサー153およびカメラ154による撮像画像に基づいてユーザの手(および/または指)のジェスチャーを検出し、検出したジェスチャーの内容と、その時点におけるポインタ52の位置とに応じた処理を実行する。
図6に示すように、外部機器20は、CPU21と、RAM22と、記憶部23と、操作表示部24と、通信部25と、マイク26と、スピーカー27などを備え、これらの各部はバス28により接続されている。
CPU21は、各種演算処理を行い、外部機器20の各部の動作を統括制御するプロセッサである。CPU21は、記憶部23に記憶されたプログラム231を読み出して実行することで、各種制御動作を行う。
RAM22は、CPU21に作業用のメモリ空間を提供し、一時データを記憶する。
記憶部23は、コンピュータとしてのCPU21により読み取り可能な非一時的な記録媒体である。記憶部23は、CPU21により実行されるプログラム231、および各種設定データなどを記憶する。プログラム231は、コンピュータ読み取り可能なプログラムコードの形態で記憶部23に格納されている。記憶部23としては、例えばフラッシュメモリを備えたSSD、またはHDD(Hard Disk Drive)などの不揮発性の記憶装置が用いられる。
操作表示部24は、液晶ディスプレイ等の表示装置と、マウスおよびキーボードといった入力装置とを備える。操作表示部24は、表示装置において表示システム1の動作ステータスや処理結果等の各種表示を行う。当該表示には、例えば、ウェアラブル端末装置10のカメラ154により撮影された視認領域41の画像を含む指示者用画面42が含まれる。指示者用画面42の内容については、後に詳述する。また、操作表示部24は、入力装置に対するユーザの入力操作を操作信号に変換してCPU21に出力する。
通信部25は、所定の通信プロトコルに従ってウェアラブル端末装置10との間でデータの送受信を行う。また、通信部25は、ウェアラブル端末装置10との間で音声データ通信を行うことができる。すなわち、通信部25は、マイク26により収集された音声データをウェアラブル端末装置10に送信し、スピーカー27から音声を出力させるためにウェアラブル端末装置10から送信された音声データを受信する。通信部25は、ウェアラブル端末装置10以外の他の装置との通信が可能であってもよい。
マイク26は、遠隔指示者の声などの音を電気信号に変換してCPU21に出力する。
スピーカー27は、入力される音声データを機械的な振動に変換して音として出力する。
次に、表示システム1の動作について、外部機器20を操作する遠隔指示者から、ウェアラブル端末装置10を装着しているユーザへの遠隔指示(遠隔支援)に係る動作を中心に説明する。
本実施形態の表示システム1では、ウェアラブル端末装置10と、一または二以上の外部機器20との間で双方向のデータ通信を行うことで、種々のデータを共有して共同作業を行うことができる。例えば、ウェアラブル端末装置10のカメラ154により撮影されている画像のデータを外部機器20に送信して操作表示部24において表示させることで、ウェアラブル端末装置10のユーザが見ているものを、遠隔指示者がリアルタイムで認識することができる。また、ウェアラブル端末装置10のマイク17、および外部機器20のマイク26によりそれぞれ収集された音声を双方向の音声データ通信で送信することで、音声通話を行うことができる。よって、ウェアラブル端末装置10および外部機器20により音声データ通信が実行されている期間は、ウェアラブル端末装置10のユーザと遠隔指示者とが音声通話中である期間を含む。遠隔指示者は、リアルタイムのカメラ画像を見ながら音声通話によってウェアラブル端末装置10のユーザに対する指示および支援を行う、といったことが可能である。
さらに、外部機器20は、ウェアラブル端末装置10に対して、指示画像31を表示させる指示を行うこともできる。すなわち、遠隔指示者が外部機器20に対して所定の操作を行うことで、図3に示すように、指示画像31をウェアラブル端末装置10の表示部14に表示させることができる。
詳しくは、遠隔指示者が、外部機器20においてカメラ画像を見ながら、所望の位置に所望の指示画像31を表示させる指示を行うと、当該指示画像31を表示させるための指示データが生成されてウェアラブル端末装置10に送信される。この指示データを受信したウェアラブル端末装置10のCPU11は、受信した指示データに基づいて指示画像31に係る仮想画像データ132を生成する。以下では、指示画像31に係る仮想画像データ132を生成することを、単に「指示画像31を生成する」とも記す。CPU11は、生成した指示画像31を、空間40のうち仮想画像データ132により指定された表示位置に表示させる。詳しくは、CPU11は、視認領域41の内部に表示位置が定められている指示画像31、すなわち視認領域41の内部に位置する指示画像31を表示部14に表示させる。一方、CPU11は、視認領域41の外部に表示位置が定められている指示画像31、すなわち視認領域41の外部に位置する指示画像31は表示部14に表示させない。これにより、遠隔指示者が所望する内容の指示画像31を、遠隔指示者が意図した位置に表示させることができ、当該指示画像31をウェアラブル端末装置10のユーザに視認させて共有することができる。
また、CPU11は、通信部16を介して音声データ通信の実行中に指示画像31を表示部14に表示させる。これにより、ウェアラブル端末装置10のユーザは、この指示画像31を視認しつつ、音声通話による遠隔指示者の指示に従った作業を行うことができる。
指示画像31は、仮想オブジェクトの画像を含んでいてもよい、ここで、仮想オブジェクトは、位置および向きが指定された矢印形状のオブジェクト(矢印)を含んでいてもよい。また、仮想オブジェクトは、ペン入力の軌跡を表すオブジェクトを含んでいてもよい。ペン入力の軌跡を表すオブジェクトは、例えば手書きの文字または図形などであってもよい。ペン入力の軌跡は、ユーザの指先の軌跡の検出結果から特定されてもよいし、ユーザまたは遠隔指示者が保持する所定のペン型入力デバイスの先端の移動軌跡に基づいて特定されてもよい。
指示画像31は、所定のファイル形式のドキュメント画像であってもよい。指示画像としてのドキュメント画像は、例えば、図3に示す仮想画像30のようなウィンドウ画面として表示される。ドキュメント画像は、作業内容の手順などを示す指示書またはマニュアルなどであってもよい。ドキュメント画像のファイル形式は、例えばJPEG等の画像データに係るファイル形式、PDF、または他の任意のソフトウェアで生成されるファイルのファイル形式であってもよい。
次に、図7~図12を参照して、指示画像31の生成に係る動作を具体的に説明する。図7に示すように、ある時点における視認領域41に、作業対象としてのバルブ用のハンドル70a~70eが含まれているものとする。この視認領域41は、カメラ154により撮影されて外部機器20に送信され、操作表示部24において指示者用画面42として表示される。
図7に示す指示者用画面42を見た遠隔指示者が、ウェアラブル端末装置10のユーザに対し、ハンドル70aの操作を指示する場合を例に挙げて説明する。この場合、遠隔指示者は、指示者用画面42を図7の状態で一時停止させ、所定の操作を行って、例えば図8に示すようにハンドル70aの近傍に矢印の指示画像31を表示させる。この操作に応じて、ハンドル70aの近傍の表示位置に当該指示画像31を表示させるための指示データが生成され、外部機器20からウェアラブル端末装置10に送信される。指示データを受信したウェアラブル端末装置10のCPU11は、指示された表示位置に指示画像31を表示させるための仮想画像データ132を生成する。CPU11は、ユーザの視認領域41の内部に指示画像31の表示位置が入っている場合には、当該指示画像31を表示部14に表示させる。
しかしながら、遠隔指示者が指示者用画面42を一時停止させて指示画像31の表示指示を行っている間に、ウェアラブル端末装置10のユーザが移動したり向きを変えたりすると、視認領域41が変動する。この結果、例えば図9に示すように、受信した指示データに基づいて指示画像31を表示させようとするタイミングにおいて、指示画像31の表示位置が視認領域41の外部にあることが起こり得る。この場合には、指示画像31は表示部14に表示されないため、ウェアラブル端末装置10のユーザが、遠隔指示者の指示により生成された指示画像31に気付かないという課題がある。
そこで、本実施形態のウェアラブル端末装置10では、CPU11は、視認領域41の外部に位置する指示画像31がある場合に、当該指示画像31の存在をユーザに認識させるための第1の報知を実行する。言い換えると、CPU11は、外部機器20からの指示データの受信に応じて指示画像31を表示させるタイミングで、指示画像31の表示位置が視認領域41の外部にある場合には、第1の報知を実行する。例えば、CPU11は、ユーザの視覚により認識可能な第1の報知を実行する。一例を挙げると、第1の報知は、表示部14による所定の報知表示である。このような第1の報知が実行されることで、ウェアラブル端末装置10のユーザは、遠隔指示者の指示により生成された指示画像31があることに気付くことができる。また、表示部14により、ユーザの視覚により認識可能な報知表示を行うことで、より指示画像31の存在に気付きやすくすることができる。
図9に示す例では、第1の報知は、指示画像31が位置する方向を示すインジケーター61を含む報知表示である。インジケーター61は、視認領域41の外周のうち、指示画像31が位置する方向に表示されている。インジケーター61を表示させることで、ユーザは、指示画像31が位置している方向を直感的に把握することができる。インジケーター61の形状、位置および表示態様は、指示画像31が位置する方向を示すことが可能なものであればよく、図9に示したものに限られない。
図10に示すように、第1の報知は、文字62を含む報知表示であってもよい。ここでは、右方に指示画像31が存在することを示す文字62が表示されている。文字62による第1の報知を行うことで、指示画像31についてのより詳細な内容をユーザに知らせることができる。
ユーザの視覚により認識可能な第1の報知は、図9および図10に示した報知表示に限られない。例えば、図11に示すように、視認領域41の外部に位置する1つの指示画像31に対応する標識63を表示部14に表示させてもよい。よって、視認領域41の外部に位置する指示画像31が複数ある場合には、複数の標識63が表示される。ここで、視認領域41に対して左側にある指示画像31に対応する標識63を視認領域41の左端近傍に表示させ、視認領域41に対して右側にある指示画像31に対応する標識63を視認領域41の右端近傍に表示させてもよい。また、新たな指示画像31に対応する標識63を所定の強調態様で表示させて、ユーザの目を引きやすくしてもよい。ここで、強調態様には、「New!」といった文字または記号等を付したり、色を変えてハイライト表示したり、形を大きくしたりする表示態様が含まれる。また、上記の「新たな指示画像31」は、例えば、一度も表示部14に表示されていない指示画像31、および/または生成されてからの経過時間が所定の基準時間以下である指示画像31であるものとすることができる。なお、視認領域41において新たな指示画像31が表示されているときに、当該指示画像31自体を上記の強調態様で表示してもよい。また、図11に示すように、新たな指示画像31以外の指示画像31が視認領域41の外部にある場合に、当該指示画像31の存在をユーザに認識させるための第1の報知が行われてもよい。
また、第1の報知は、所定の音声の出力であってもよい。この場合、CPU11は、視認領域41の外部に指示画像31があることを報知するアナウンスの音声、および/または予め定められたビープ音などをスピーカー18から出力させる。ここで、アナウンスの音声は、例えば「右の方に指示画像があります」といった内容とすることができる。これにより、ユーザは、注視している位置によらず、表示されていない指示画像31があることに気付くことができる。音声による第1の報知は、ユーザの視覚により認識可能な第1の報知と併せて行われてもよい。
ところで、図12に示すように、指示画像31は、ドキュメント画像であってもよい。図12では、作業対象であるハンドル70dの操作手順を示すマニュアルに係るドキュメント画像が例示されている。指示画像31がドキュメント画像である場合には、指示画像31が作業対象に重なると作業対象の視認性が低下して作業がしにくくなる。このため、指示画像31は、ユーザから見て作業対象と重ならない位置に表示してもよい。具体的には、CPU11は、ユーザによる作業対象であるハンドル70dを特定し、当該作業対象の視認を妨げる範囲を除いた範囲内で指示画像31の表示位置を定めてもよい。言い換えると、外部機器20から受信した指示データにより示される表示位置に指示画像31を表示させると作業対象の視認を妨げることとなる場合には、CPU11は、作業対象の視認を妨げないように指示画像31の表示位置を変更してもよい。これにより、作業対象が指示画像31によって視認しにくくなる不具合の発生を低減できる。作業対象の特定方法は、特には限られないが、例えばカメラ154が撮像した画像の処理結果に基づいて特定したり、指示画像31としてのドキュメント画像の内容から特定したり、アイトラッカー155による検出結果に基づいて特定したりすることができる。
なお、ドキュメント画像以外の指示画像31、例えば矢印等の仮想オブジェクトの指示画像31は、通常、作業対象と重なっても視認性が低下しにくく、また、敢えて作業対象と重ねることで、作業指示がしやすくなる場合もある。このため、ドキュメント画像以外の指示画像31については、作業対象との位置関係に応じた表示位置の調整は行わなくてもよい。ただし、必要に応じて、ドキュメント画像と同様に、作業対象の視認を妨げる範囲を除いた範囲内となるように指示画像31の表示位置を調整してもよい。
指示画像31としてのドキュメント画像のファイル形式が、ウェアラブル端末装置10においてサポートされていない場合がある。言い換えると、ドキュメント画像のファイルが、ウェアラブル端末装置10において表示することのできないファイル形式である場合がある。この場合には、ウェアラブル端末装置10と外部機器20との間でドキュメント画像に係るファイルの共有がなされるものの、ウェアラブル端末装置10においてドキュメント画像の指示画像31は表示されない。この場合に、CPU11は、図13に示すように、指示画像31が表示部14に表示されないことをユーザに認識させるための第2の報知を実行してもよい。図13では、表示されない指示画像31があることを示す文字64が表示されている。ただし、第2の報知の態様はこれに限られず、表示部14において文字64以外の所定の表示を行ってもよく、スピーカー18から所定の音声を出力してもよい。このような第2の報知を行うことで、ウェアラブル端末装置10のユーザは、遠隔指示者の意図に反して表示されていない指示画像31があること認識することができる。
上記では、ユーザが移動したり向きを変えたりすることに起因して、指示画像31の表示位置が視認領域41から外れる例を用いて説明したが、指示画像31の表示位置が視認領域41から外れる要因はこれに限られない。例えば、図14に示す指示者用画面42の範囲(例えば、カメラ154による撮像範囲の全部または一部)よりも、図15に示す視認領域41の方が狭い場合がある。この場合には、ユーザの位置および向きが不変であっても、指示画像31の表示位置が視認領域41の外部となることがある。すなわち、指示者用画面42の範囲と視認領域41の範囲との差分に相当する領域内に指示画像31の表示位置が定められると、図15に示すように、視認領域41において指示画像31は表示されない。この場合にも、上述と同様に第1の報知が実行される。
次に、指示画像31を用いた遠隔指示に係る上述の動作を行うための遠隔指示処理について、図16および図17のフローチャートを参照して説明する。このうち図16は、外部機器20のCPU21による制御手順を示し、図17は、ウェアラブル端末装置10のCPU11による制御手順を示す。
図16に示すように、外部機器20のCPU21は、遠隔指示処理が開始されると、ウェアラブル端末装置10との間で音声データ通信を開始し、これにより音声通話を開始する。また、CPU21は、ウェアラブル端末装置10のカメラ154により撮影されたカメラ画像の受信を開始する(ステップS101)。以降、CPU21は、カメラ画像に基づいて指示者用画面42を表示させ、指示者用画面42においてカメラ画像をリアルタイムで動画表示させる。
CPU21は、指示画像31を生成するための操作(以下、「指示画像生成操作」と記す)が開始されたか否かを判別する(ステップS102)。指示画像生成操作が開始されたと判別された場合には(ステップS102で“YES”)、CPU21は、操作表示部24において表示中のカメラ画像を一時停止させて静止画に切り替え(ステップS103)、指示画像生成操作を受け付ける(ステップS104)。指示画像生成操作は、例えば、指示画像31の種別(矢印、ペン入力、またはドキュメント画像)を指定したり、指示画像31の表示位置および向きを指定したりする操作を含む。指示画像31の表示位置は、例えば、一時停止中のカメラ画像において所望の位置を選択することで指定することができる。
指示画像生成操作が終了すると、CPU21は、指示画像生成操作において指定された内容を反映した指示データを生成し、ウェアラブル端末装置10に送信する(ステップS105)。
CPU21は、指示者用画面42におけるカメラ画像の一時停止を解除し、静止画から動画に切り替える(ステップS106)。
ステップS106の処理が終了した場合、またはステップS102において指示画像生成操作が開始されていないと判別された場合には(ステップS102で“NO”)、CPU21は、遠隔指示処理を終了させる指示がなされたか否かを判別する(ステップS107)。CPU21は、当該指示がなされていないと判別された場合には(ステップS107で“NO”)、処理をステップS102に戻し、当該指示がなされたと判別された場合には(ステップS107で“YES”)、遠隔指示処理を終了させる。
図17に示すように、ウェアラブル端末装置10のCPU11は、遠隔指示処理が開始されると、外部機器20との間で音声データ通信を開始し、これにより音声通話を開始する。また、CPU11は、カメラ154により撮影されたカメラ画像の外部機器20への送信を開始する(ステップS201)。
CPU11は、外部機器20から指示データを受信したか否かを判別し(ステップS202)、指示データを受信したと判別された場合には(ステップS202で“YES”)、指示データに係る指示画像31を表示可能であるか否かを判別する(ステップS203)。ここでは、CPU11は、指示画像31がドキュメント画像であり、当該ドキュメント画像のファイル形式が、ウェアラブル端末装置10において表示することのできないファイル形式である場合に、表示不可能であると判別する。
指示画像31が表示不可能であると判別された場合には(ステップS203で“NO”)、CPU11は、第2の報知を実行する(ステップS204)。例えば、CPU11は、図13に示すように、表示されない指示画像31があることを示す文字64を表示部14に表示させる。
指示画像31が表示可能であると判別された場合には(ステップS203で“YES”)、CPU11は、指示データの内容に基づいて仮想画像データ132を生成する(ステップS205)。
ステップS204およびステップS205のいずれかが終了した場合、またはステップS202において指示データを受信していないと判別された場合には(ステップS202で“NO”)、CPU11は、記憶部13の仮想画像データ132を参照し、視認領域41の外部に位置する指示画像31があるか否かを判別する(ステップS206)。視認領域41の外部に位置する指示画像31があると判別された場合には(ステップS206で“YES”)、CPU11は、第1の報知を実行する(ステップS207)。例えば、CPU11は、図9に示すように、視認領域41の外部における指示画像31の位置を示すインジケーター61を表示部14に表示させる。
ステップS207が終了した場合、またはステップS206において視認領域41の外部に位置する指示画像31がないと判別された場合には(ステップS206で“NO”)、CPU11は、記憶部13の仮想画像データ132を参照し、視認領域41の内部に位置する指示画像31があるか否かを判別する(ステップS208)。
視認領域41の内部に位置する指示画像31があると判別された場合には(ステップS208で“YES”)、CPU11は、指示画像31を表示位置に表示すると当該指示画像31が作業対象に重なるか否かを判別する(ステップS209)。指示画像31が作業対象に重なると判別された場合には(ステップS209で“YES”)、CPU11は、仮想画像データ132における指示画像31の表示位置を、作業対象の視認を妨げる範囲を除いた範囲内となるように調整する(ステップS210)。なお、上述のとおり、当該ステップS210の処理は、指示画像31がドキュメント画像である場合に限って実行してもよい。
ステップS210が終了した場合、またはステップS209において指示画像31が作業対象に重ならないと判別された場合には(ステップS209で“NO”)、CPU11は、仮想画像データ132により指定された表示位置に指示画像31を表示させる(ステップS211)。
ステップS211が終了した場合、またはステップS208において視認領域41の内部に位置する指示画像31がないと判別された場合には(ステップS208で“NO”)、CPU11は、遠隔指示処理を終了させる指示がなされたか否かを判別する(ステップS212)。CPU11は、当該指示がなされていないと判別された場合には(ステップS212で“NO”)、処理をステップS202に戻し、当該指示がなされたと判別された場合には(ステップS212で“YES”)、遠隔指示処理を終了させる。なお、図17では、指示画像31の表示に係る処理を抽出して説明したが、指示画像31以外の仮想画像30がある場合には、仮想画像30の表示制御に係る処理が並行して実行されてもよい。
〔第2の実施形態〕
次に、第2の実施形態に係る表示システム1の構成について説明する。第2の実施形態は、第1の実施形態においてウェアラブル端末装置10のCPU11が実行していた処理の一部を外部の情報処理装置80が実行する点で第1の実施形態と異なる。以下では、第1の実施形態との相違点について説明し、共通する点については説明を省略する。
図18に示すように、表示システム1は、ウェアラブル端末装置10と、複数の外部機器20と、ウェアラブル端末装置10に通信接続された情報処理装置80(サーバ)とを備える。ウェアラブル端末装置10と情報処理装置80との間の通信経路の少なくとも一部は、無線通信によるものであってもよい。ウェアラブル端末装置10のハードウェア構成は、第1の実施形態と同様とすることができるが、情報処理装置80が実行する処理と同一の処理を行うためのプロセッサは省略してもよい。
図19に示すように、情報処理装置80は、CPU81と、RAM82と、記憶部83と、操作表示部84と、通信部85などを備え、これらの各部はバス86により接続されている。
CPU81は、各種演算処理を行い、情報処理装置80の各部の動作を統括制御するプロセッサである。CPU81は、記憶部83に記憶されたプログラム831を読み出して実行することで、各種制御動作を行う。
RAM82は、CPU81に作業用のメモリ空間を提供し、一時データを記憶する。
記憶部83は、コンピュータとしてのCPU81により読み取り可能な非一時的な記録媒体である。記憶部83は、CPU81により実行されるプログラム831、および各種設定データなどを記憶する。プログラム831は、コンピュータ読み取り可能なプログラムコードの形態で記憶部83に格納されている。記憶部83としては、例えばフラッシュメモリを備えたSSD、またはHDDなどの不揮発性の記憶装置が用いられる。
操作表示部84は、液晶ディスプレイ等の表示装置と、マウスおよびキーボードといった入力装置とを備える。操作表示部84は、表示装置において表示システム1の動作ステータスや処理結果等の各種表示を行う。ここで、表示システム1の動作ステータスには、ウェアラブル端末装置10のカメラ154によるリアルタイムの撮影画像が含まれてもよい。また、操作表示部84は、入力装置に対するユーザの入力操作を操作信号に変換してCPU81に出力する。
通信部85は、ウェアラブル端末装置10と通信を行ってデータを送受信する。例えば、通信部85は、ウェアラブル端末装置10のセンサー部15による検出結果の一部または全部を含むデータ、およびウェアラブル端末装置10が検出したユーザの操作(ジェスチャー)に係る情報などを受信する。また、通信部85は、ウェアラブル端末装置10以外の他の装置、例えば外部機器20との通信が可能であってもよい。
このような構成の表示システム1において、情報処理装置80のCPU81は、第1の実施形態においてウェアラブル端末装置10のCPU11が実行していた処理の少なくとも一部を実行する。例えば、CPU81は、深度センサー153による検出結果に基づいて空間40の3次元マッピングを行ってもよい。また、CPU81は、センサー部15の各部による検出結果に基づいて空間40内におけるユーザの視認領域41を検出してもよい。また、CPU81は、ウェアラブル端末装置10のユーザの操作に応じて、または外部機器20から受信した指示データに基づいて、仮想画像30(指示画像31)に係る仮想画像データ132を生成してもよい。また、CPU81は、深度センサー153およびカメラ154による撮像画像に基づいてユーザの手(および/または指)の位置および向きを検出してもよい。
CPU21による上記の処理結果は、通信部25を介してウェアラブル端末装置10に送信される。ウェアラブル端末装置10のCPU11は、受信した処理結果に基づいてウェアラブル端末装置10の各部(例えば表示部14)を動作させる。また、CPU81は、ウェアラブル端末装置10に制御信号を送信して、ウェアラブル端末装置10の表示部14の表示制御、および/またはスピーカー18の出力制御を行ってもよい。例えば、CPU81は、ウェアラブル端末装置10の表示部14および/またはスピーカー18を制御して、第1の報知および/または第2の報知を実行させてもよい。
このように、情報処理装置80において処理の少なくとも一部を実行することで、ウェアラブル端末装置10の装置構成を簡素化することができ、また製造コストを低減することができる。また、より高性能な情報処理装置80を用いることで、MRに係る各種の処理を高速化および高精度化することができる。よって、空間40の3Dマッピングの精度を高めたり、表示部14による表示品質を高めたり、ユーザの動作に対する表示部14の反応速度を高めたりすることができる。
〔その他〕
なお、上記実施形態は例示であり、様々な変更が可能である。
例えば、上記の各実施形態では、ユーザに現実空間を視認させるために、光透過性を有するバイザー141を用いたが、これに限られない。例えば、遮光性を有するバイザー141を用い、カメラ154により撮影された空間40の画像をユーザに視認させてもよい。すなわち、CPU11は、カメラ154により撮影された空間40の画像、および当該空間40の画像に重ねられた仮想画像30を表示部14に表示させてもよい。このような構成によっても、現実空間に仮想画像30を融合させるMRを実現できる。
また、カメラ154による現実空間の撮影画像に代えて、予め生成された仮想空間の画像を用いることで、仮想空間にいるように体感させるVRを実現できる。このVRにおいても、ユーザの視認領域41が特定されて、仮想空間のうち視認領域41の内部にある部分、および視認領域41の内部に表示位置が定められている仮想画像30が表示される。よって、上記各実施形態と同様に、視認領域41の外部に位置する指示画像31がある場合の第1の報知等を適用できる。
ウェアラブル端末装置10は、図1に例示した環状の本体部10aを有するものに限られず、装着時にユーザが視認可能な表示部を有していれば、どのような構造であってもよい。例えば、ヘルメットのように頭部全体を覆う構成であってもよい。また、メガネのように、耳に掛けるフレームを有し、フレーム内に各種機器が内蔵されていてもよい。
仮想画像30は必ずしも空間40において静止していなくてもよく、所定の軌跡で空間40の内部を移動していてもよい。
ユーザのジェスチャーを検出して入力操作として受け付ける例を用いて説明したが、これに限られない。例えば、ユーザが手に持ったり、体に装着したりして使用するコントローラにより入力操作が受け付けられてもよい。
音声データ通信による音声通話の実行中に、外部機器20からウェアラブル端末装置10に対して指示画像31の表示指示が行われる例を用いて説明したが、これに限定されず、音声データ通信を伴わずに指示画像31の表示指示が行われてもよい。
ウェアラブル端末装置10および外部機器20の間で音声通話を行う例を用いて説明したが、これに限られず、ビデオ通話が可能であってもよい。この場合には、遠隔操作者を撮影するウェブカメラを外部機器20に設け、当該ウェブカメラで撮影している画像データをウェアラブル端末装置10に送信して表示部14にて表示させればよい。
指示画像31は、ウェアラブル端末装置10のユーザに対する作業指示のために表示されるものに限られない。指示画像31は、ウェアラブル端末装置10のユーザに視認させることを目的として、指示者(ユーザ自身を含む)の指示に基づいてウェアラブル端末装置10において表示される任意の仮想画像30を含む。
その他、上記実施の形態で示した構成および制御の具体的な細部は、本開示の趣旨を逸脱しない範囲において適宜変更可能である。また、本開示の趣旨を逸脱しない範囲において、上記実施の形態で示した構成および制御を適宜組み合わせ可能である。
本開示は、ウェアラブル端末装置、プログラムおよび報知方法に利用することができる。
1 表示システム
10 ウェアラブル端末装置
10a 本体部
11 CPU(プロセッサ)
12 RAM
13 記憶部
131 プログラム
132 仮想画像データ
14 表示部
141 バイザー(表示部材)
142 レーザースキャナー
15 センサー部
151 加速度センサー
152 角速度センサー
153 深度センサー
154 カメラ
155 アイトラッカー
16 通信部
17 マイク
18 スピーカー
19 バス
20 外部機器
21 CPU
22 RAM
23 記憶部
231 プログラム
24 操作表示部
25 通信部
26 バス
30 仮想画像
301 機能バー
302 ウィンドウ形状変更ボタン
303 クローズボタン
31 指示画像
40 空間
41 視認領域
42 指示者用画面
51 仮想線
52 ポインタ
61 インジケーター
62、64 文字
63 標識
70a~70f ハンドル(作業対象)
80 情報処理装置
81 CPU
82 RAM
83 記憶部
831 プログラム
84 操作表示部
85 通信部
86 バス
N ネットワーク
U ユーザ

Claims (16)

  1. ユーザが装着して使用するウェアラブル端末装置であって、
    少なくとも一つのプロセッサを備え、
    前記少なくとも一つのプロセッサは、
    空間内における前記ユーザの視認領域を検出し、
    前記視認領域の内部に位置する指示画像を表示部に表示させ、
    前記視認領域の外部に位置する前記指示画像がある場合に、当該指示画像の存在を前記ユーザに認識させるための第1の報知を実行
    前記第1の報知は、前記表示部による所定の報知表示であって、前記視認領域の外部に位置する前記指示画像に対応する標識を含む前記報知表示であり、
    前記少なくとも一つのプロセッサは、前記視認領域の外部に位置する前記指示画像が新たな指示画像であるか否かに応じて、前記標識の表示態様を変化させる、ウェアラブル端末装置。
  2. 前記新たな指示画像は、一度も前記表示部に表示されていない指示画像である、請求項1に記載のウェアラブル端末装置。
  3. 前記新たな指示画像は、生成されてからの経過時間が所定の基準時間以下である指示画像である、請求項1または2に記載のウェアラブル端末装置。
  4. 前記表示部は、光透過性を有する表示部材を備え、
    前記少なくとも一つのプロセッサは、前記表示部材を通して視認される前記空間に前記指示画像が視認されるように、前記指示画像を前記表示部材の表示面に表示させる、請求項1~3のいずれか一項に記載のウェアラブル端末装置。
  5. 前記空間を撮影するカメラを備え、
    前記少なくとも一つのプロセッサは、前記カメラにより撮影された前記空間の画像、および当該空間の画像に重ねられた前記指示画像を前記表示部に表示させる、請求項1~3のいずれか一項に記載のウェアラブル端末装置。
  6. 遠隔指示者が使用する外部機器との間でデータ通信を行う通信部を備え、
    前記少なくとも一つのプロセッサは、
    前記通信部が前記外部機器から受信した指示データに基づいて前記指示画像を生成し、
    生成した前記指示画像を前記表示部に表示させる、請求項1~のいずれか一項に記載のウェアラブル端末装置。
  7. 前記通信部は、前記外部機器との間で音声データ通信を行い、
    前記少なくとも一つのプロセッサは、前記通信部を介して前記音声データ通信の実行中に前記指示画像を前記表示部に表示させる、請求項に記載のウェアラブル端末装置。
  8. 前記少なくとも一つのプロセッサは、前記指示データに基づいて前記指示画像を表示できない場合に、前記指示画像が前記表示部に表示されないことを前記ユーザに認識させるための第2の報知を実行する、請求項またはに記載のウェアラブル端末装置。
  9. 前記第1の報知は、前記指示画像が位置する方向を示す前記報知表示である、請求項1~8のいずれか一項に記載のウェアラブル端末装置。
  10. 前記少なくとも一つのプロセッサは、
    前記ユーザによる作業対象を特定し、
    前記作業対象の視認を妨げる範囲を除いた範囲内で前記指示画像の表示位置を定める、請求項1~のいずれか一項に記載のウェアラブル端末装置。
  11. 前記指示画像は、所定のファイル形式のドキュメント画像を含む、請求項1~10のいずれか一項に記載のウェアラブル端末装置。
  12. 前記指示画像は、仮想オブジェクトの画像を含む、請求項1~11のいずれか一項に記載のウェアラブル端末装置。
  13. 前記仮想オブジェクトは、ペン入力の軌跡を表すオブジェクトを含む、請求項12に記載のウェアラブル端末装置。
  14. 前記仮想オブジェクトは、位置および向きが指定された矢印形状のオブジェクトを含む、請求項12または13に記載のウェアラブル端末装置。
  15. ユーザが装着して使用するウェアラブル端末装置の表示部を制御可能なコンピュータに、
    空間内における前記ユーザの視認領域を検出する処理、
    前記視認領域の内部に位置する指示画像を前記表示部に表示させる処理、
    前記視認領域の外部に位置する前記指示画像がある場合に、当該指示画像の存在を前記ユーザに認識させるための第1の報知を実行する処理、
    を実行させ
    前記第1の報知は、前記表示部による所定の報知表示であって、前記視認領域の外部に位置する前記指示画像に対応する標識を含む前記報知表示であり、
    前記コンピュータに、前記視認領域の外部に位置する前記指示画像が新たな指示画像であるか否かに応じて、前記標識の表示態様を変化させる処理を実行させる、プログラム。
  16. ユーザが装着して使用するウェアラブル端末装置における報知方法であって、
    空間内における前記ユーザの視認領域を検出し、
    前記視認領域の内部に位置する指示画像を表示部に表示させ、
    前記視認領域の外部に位置する前記指示画像がある場合に、当該指示画像の存在を前記ユーザに認識させるための第1の報知を実行
    前記第1の報知は、前記表示部による所定の報知表示であって、前記視認領域の外部に位置する前記指示画像に対応する標識を含む前記報知表示であり、
    前記視認領域の外部に位置する前記指示画像が新たな指示画像であるか否かに応じて、前記標識の表示態様を変化させる、報知方法。
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