JP7502741B2 - 磁気マーカーおよび磁気マーカー検出システム - Google Patents

磁気マーカーおよび磁気マーカー検出システム Download PDF

Info

Publication number
JP7502741B2
JP7502741B2 JP2019174827A JP2019174827A JP7502741B2 JP 7502741 B2 JP7502741 B2 JP 7502741B2 JP 2019174827 A JP2019174827 A JP 2019174827A JP 2019174827 A JP2019174827 A JP 2019174827A JP 7502741 B2 JP7502741 B2 JP 7502741B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
magnetic
magnetic field
field generator
powder
liquid
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2019174827A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2021049209A (ja
Inventor
耕輔 藤原
静似 熊谷
康夫 安藤
隼人 福島
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Tohoku University NUC
Original Assignee
Tohoku University NUC
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Tohoku University NUC filed Critical Tohoku University NUC
Priority to JP2019174827A priority Critical patent/JP7502741B2/ja
Publication of JP2021049209A publication Critical patent/JP2021049209A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP7502741B2 publication Critical patent/JP7502741B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Landscapes

  • Medical Preparation Storing Or Oral Administration Devices (AREA)

Description

本発明は、磁気マーカーおよび磁気マーカー検出システムに関する。
従来、患者が薬剤を服用したかどうかを確認するシステムとして、錠剤やカプセル等の中に、薬剤と共に、磁石を入れたもの(例えば、非特許文献1参照)や、電子デバイスを入れたもの(例えば、特許文献1参照)、胃などの標的部位に接触すると信号を発する識別子や、識別子を含む摂取可能イベントマーカなどを入れたもの(例えば、特許文献2参照)が開発されている。これらのシステムでは、磁石や電子デバイスなどが発する信号をセンサ等により検出して、服用の有無の確認を行っている。
Xueliang Huo, Maysam Ghovanloo, "A Wireless Pharmaceutical Compliance Monitoring System Based on Magneto-Inductive Sensors", IEEE Sensors Journal, December 2007, Volume 7, Issue 12, p.1711-1719
特開2019-22655号公報 特表2018-511110号公報
しかしながら、非特許文献1に記載の磁石を利用したシステムは、ネックレス型のセンサを装着して、薬剤が食道を通過したかどうかを確認するものであり、磁石からの信号を見逃さないよう、常に監視している必要があり、使用者の負担が大きいという課題があった。また、薬剤の通過という単発のイベントを検出するものであり、磁石が複雑な信号を発するものではないため、複数種類の薬剤には対応できないという課題もあった。特許文献1および2に記載のシステムでは、複数種類の薬剤を識別するために、電子デバイスや識別子などが発する信号を複雑にすることは可能であるが、その構造や構成が複雑となってしまうため、製造コストが嵩むという課題があった。
本発明は、このような課題に着目してなされたもので、比較的簡単かつ安価な構成で複雑な信号を発することができ、使用者の負担を軽減することができる磁気マーカーおよび磁気マーカー検出システムを提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、第1の本発明に係る磁気マーカーは、非磁性体または磁性体の粉末を固めて、内部に中空の収納部を有する形状に形成された外殻と、前記収納部に収納され、磁性体を含む粉末を固めて形成された複数種類の磁場発生体とを有し、前記外殻は、液体に接すると、自身を構成する粉末がその液体中に徐々に分散するよう構成されており、前記磁場発生体は、磁性体の粉末のみから成る球殻部と、前記球殻部の外側面を覆うよう設けられた、非磁性体の粉末のみから成る被覆部とを有し、液体に接すると、自身を構成する粉末がその液体中に徐々に分散し、種類ごとにその分散時間および/または分散タイミングが異なるよう構成されていることを特徴とする。
第1の本発明に係る磁気マーカーは、液体に接する環境で使用されたとき、まず、非磁性体または磁性体の粉末を固めて形成された外殻が、液体に接し、外殻を構成する粉末がその液体中に徐々に分散していく。これにより、外殻が磁性体の粉末を固めて形成されている場合には、その粉末の分散と共に、外殻が発生する磁場が小さくなっていく。次に、外殻が分散して、外殻の収納部に収納された磁場発生体が液体に接すると、その磁場発生体を構成する、磁性体を含む粉末がその液体中に徐々に分散していく。このとき、複数種類の磁場発生体が、種類ごとにその分散時間および/または分散タイミングが異なるよう構成されているため、粉末の分散と共に磁場発生体が発生する磁場が小さくなる時間や速度、タイミング等が、その種類ごとに異なってくる。このため、外殻が磁性体の粉末を固めて形成されている場合には、外殻と各磁場発生体との組み合わせにより、また外殻が非磁性体の粉末を固めて形成されている場合には、各磁場発生体の組合せにより、発生する磁場が複雑な時間変化を行うように構成することができ、複雑な信号を発することができる。
第2の本発明に係る磁気マーカーは、磁性体の粉末を固めて、内部に中空の収納部を有する形状に形成された外殻と、前記収納部に収納され、磁性体を含む粉末を固めて形成された磁場発生体とを有し、前記磁場発生体は、磁性体の粉末のみから成る球殻部と、前記球殻部の外側面を覆うよう設けられた、非磁性体の粉末のみから成る被覆部とを有し、前記外殻および前記磁場発生体は、液体に接すると、自身を構成する粉末がその液体中に徐々に分散するよう構成されていることを特徴とする。
第2の本発明に係る磁気マーカーは、液体に接する環境で使用されたとき、まず、磁性体の粉末を固めて形成された外殻が、液体に接し、外殻を構成する粉末がその液体中に徐々に分散していく。これにより、その粉末の分散と共に、外殻が発生する磁場が小さくなっていく。次に、外殻が分散して、外殻の収納部に収納された磁場発生体が液体に接すると、その磁場発生体を構成する、磁性体を含む粉末がその液体中に徐々に分散していく。これにより、その粉末の分散と共に、磁場発生体が発生する磁場が小さくなっていく。このため、外殻と磁場発生体との組み合わせにより、発生する磁場が複雑な時間変化を行うように構成することができ、複雑な信号を発することができる。
第2の本発明に係る磁気マーカーで、磁場発生体は、1つであってもよく、複数であってもよい。また、磁場発生体は、複数種類であってもよい。磁場発生体が複数種類の場合、磁場発生体は、液体に接すると、自身を構成する粉末がその液体中に徐々に分散し、種類ごとにその分散時間および/または分散タイミングが異なるよう構成されていることが好ましい。
第1および第2の本発明に係る磁気マーカーは、磁性体の粉末および非磁性体の粉末のみを使用するため、電子デバイスや識別子等を利用するものと比べて、簡単かつ安価に構成することができる。また、第1および第2の本発明に係る磁気マーカーは、発生する信号の変化を測定することにより、現在の位置や、使用開始からの経過時間、分散状態などを確認することもできる。
第1および第2の本発明に係る磁気マーカーは、例えば、外殻や磁場発生体を薬剤の粉末にしたり、外殻の収納部に、磁場発生体と共に薬剤を収納したりすることにより、薬剤の服用を確認するためのマーカーとして使用することができる。このとき、複雑な信号を発することができるため、種類の異なる薬剤ごとに、発生する信号のパターンを変えることにより、複数種類の薬剤の分類が可能であり、どの薬剤を服用したかを確認することができる。また、信号のパターンを識別可能な時間間隔で信号を測定することにより、薬剤の服用を確認することができるため、常に監視する必要がなく、使用者の負担を軽減することができる。
第1および第2の本発明に係る磁気マーカーは、錠剤やカプセルとして構成することができる。また、外殻の粉末が、胃液などの所定の液体に対して分散するよう構成したり、所望のタイミングで薬剤が分散されるよう構成したりすることにより、胃などの所望の場所で分散を進めて、薬剤の効果を高めるようにすることができる。第1および第2の本発明に係る磁気マーカーは、薬剤での用途に限らず、例えば、配管の詰まりや漏れを検出するために、配管に流すマーカーとしての用途や、プール等に所望のタイミングで塩素剤を投入するための用途など、追跡や制御を行うことを目的とした様々な用途に使用することができる。
第1および第2の本発明に係る磁気マーカーは、前記球殻部の内部に、非磁性体または別の磁場発生体を有していてもよい。
また、第1および第2の本発明に関する磁気マーカーで、前記磁場発生体は、磁性体の粉末から成るコア部と、前記コア部の外側面を覆うよう設けられた、非磁性体の粉末から成る被覆部とを有していてもよい。
これらの場合、前記磁場発生体は、複数種類から成り、種類ごとに前記被覆部の厚みが異なることが好ましい。
また、第1および第2の本発明に関する磁気マーカーは、比較的簡単な構成にするために、前記磁場発生体は、磁性体の粉末のみから成っていてもよい。
第1および第2の本発明に係る磁気マーカーで、前記外殻および/または前記磁場発生体は、所定の機能を有することが好ましい。この場合、前記機能は、いかなる機能であってもよく、例えば、薬剤など、生体に作用する機能であってもよい。
第1および第2の本発明に係る磁気マーカーで、前記外殻に含まれる磁性体、および/または、前記磁場発生体に含まれる磁性体は、着磁されているものから成っていてもよく、着磁可能に構成された着磁前のものから成っていてもよい。着磁前のものから成る場合には、使用前に着磁することにより、磁場を発生する磁気マーカーとして使用することができる。
本発明に係る磁気マーカー検出システムは、本発明に係る磁気マーカーと、前記磁気マーカーに含まれる磁性体が発生する磁場を測定可能に設けられた磁気センサとを、有することを特徴とする。
本発明に係る磁気マーカー検出システムは、本発明に係る磁気マーカーが発する磁場の複雑な変化を、AMR(Anisotropic Magneto Resistive effect)センサ、GMR(Giant Magneto Resistive effect)センサ、TMR(Tunnel Magneto Resistance effect)センサ、MI(Magneto Impedance)センサ、フラックスゲートセンサといった磁気センサで測定することができる。
本発明によれば、比較的簡単かつ安価な構成で複雑な信号を発することができ、使用者の負担を軽減することができる磁気マーカーおよび磁気マーカー検出システムを提供することができる。
(a)本発明の第1の実施の形態の磁気マーカーを示す断面図、(b)その磁気マーカーからの出力磁場の時間変化を示すグラフである。 (a)本発明の第2の実施の形態の磁気マーカーを示す断面図、(b)その磁気マーカーからの出力磁場の時間変化を示すグラフである。 (a)図2(a)に示す磁気マーカーの変形例を示す断面図、(b)その磁気マーカーからの出力磁場の時間変化を示すグラフである。
以下、図面に基づいて、本発明の実施の形態について説明する。
図1は、本発明の第1の実施の形態の磁気マーカーを示している。
図1(a)に示すように、本発明の第1の実施の形態の磁気マーカー10は、錠剤として構成されており、第1時間制御体11と第1磁場発生体12と第1機能体13と第2磁場発生体14と第2時間制御体15と第3磁場発生体16と第2機能体17とを有している。
第1時間制御体11は、球殻状を成し、非磁性体の粉末を固めて形成されている。第1時間制御体11は、外殻を成しており、内部に中空の収納部を有している。第1時間制御体11は、収納部に、第1磁場発生体12と第1機能体13と第2磁場発生体14と第2時間制御体15と第3磁場発生体16と第2機能体17とを収納している。
第1磁場発生体12は、球殻状を成し、第1時間制御体11の内側面に接して、その内側面を覆うよう設けられている。第1磁場発生体12は、磁性体の粉末を固めて形成されている。第1機能体13は、球殻状を成し、第1磁場発生体12の内側面に接して、その内側面を覆うよう設けられている。第1機能体13は、非磁性体の粉末を固めて形成されている。図1に示す具体的な一例では、第1機能体13は、薬剤の粉末から成っている。
第2磁場発生体14は、球殻状を成し、第1機能体13の内側面に接して、その内側面を覆うよう設けられている。第2磁場発生体14は、磁性体の粉末を固めて形成されている。第2時間制御体15は、球殻状を成し、第2磁場発生体14の内側面に接して、その内側面を覆うよう設けられている。第2時間制御体15は、非磁性体の粉末を固めて形成されている。
第3磁場発生体16は、球殻状を成し、第2時間制御体15の内側面に接して、その内側面を覆うよう設けられている。第3磁場発生体16は、磁性体の粉末を固めて形成されている。第2機能体17は、球状を成し、第3磁場発生体16の内側面に接して、その内側に設けられている。第2機能体17は、非磁性体の粉末を固めて形成されている。図1に示す具体的な一例では、第2機能体17は、第1機能体13とは異なる薬剤の粉末から成っている。
第1時間制御体11、第1磁場発生体12、第1機能体13、第2磁場発生体14、第2時間制御体15、第3磁場発生体16および第2機能体17は、液体に接すると、自身を構成する粉末がその液体中に徐々に分散するよう構成されている。また、第1時間制御体11、第1磁場発生体12、第1機能体13、第2磁場発生体14、第2時間制御体15、第3磁場発生体16および第2機能体17は、互いに、分散時間および分散タイミングが異なるよう構成されている。
なお、第2磁場発生体14および第1機能体13が磁場発生体に対応し、第2磁場発生体14がその磁場発生体の球殻部、第1機能体13がその被腹部に対応している。また、その磁場発生体の内部に収納された第3磁場発生体16および第2時間制御体15が別の磁場発生体に対応し、第3磁場発生体16がその磁場発生体の球殻部、第2時間制御体15がその被腹部に対応している。さらに、その磁場発生体の内部には、非磁性体から成る第2機能体17が収納されている。また、第1磁場発生体12が外殻に対応していてもよい。
次に、作用について説明する。
磁気マーカー10は、液体に接する環境で使用されたとき、第1時間制御体11、第1磁場発生体12、第1機能体13、第2磁場発生体14、第2時間制御体15、第3磁場発生体16、第2機能体17の順に、液体中に分散していく。このとき、磁気マーカー10に含まれる磁性体が発生する磁場を、磁気センサで測定すると、図1(b)に示す出力が得られる。すなわち、まず、非磁性体の粉末を固めて形成された第1時間制御体11が、液体に接して、その粉末がその液体中に徐々に分散していく。このときの出力は、図1(b)中の“a”の範囲に対応し、一定となる。
次に、第1時間制御体11が分散して、その内側の第1磁場発生体12が液体に接すると、その第1磁場発生体12を構成する磁性体の粉末がその液体中に徐々に分散していく。このときの出力は、図1(b)中の“b”の範囲に対応し、徐々に低下する。第1磁場発生体12が分散して、その内側の第1機能体13が液体に接すると、その第1機能体13を構成する非磁性体の粉末がその液体中に徐々に分散していく。このときの出力は、図1(b)中の“c”の範囲に対応し、一定となる。第1機能体13が分散して、その内側の第2磁場発生体14が液体に接すると、その第2磁場発生体14を構成する磁性体の粉末がその液体中に徐々に分散していく。このときの出力は、図1(b)中の“d”の範囲に対応し、徐々に低下する。
第2磁場発生体14が分散して、その内側の第2時間制御体15が液体に接すると、その第2時間制御体15を構成する非磁性体の粉末がその液体中に徐々に分散していく。このときの出力は、図1(b)中の“e”の範囲に対応し、一定となる。第2時間制御体15が分散して、その内側の第3磁場発生体16が液体に接すると、その第3磁場発生体16を構成する磁性体の粉末がその液体中に徐々に分散していく。このときの出力は、図1(b)中の“f”の範囲に対応し、徐々に低下する。第3磁場発生体16が分散して、その内側の第2機能体17が液体に接すると、その第2機能体17を構成する非磁性体の粉末がその液体中に徐々に分散していく。このときの出力は、図1(b)中の“g”の範囲に対応し、一定となる。
磁気マーカー10は、第1時間制御体11、第1磁場発生体12、第1機能体13、第2磁場発生体14、第2時間制御体15、第3磁場発生体16および第2機能体17が、互いに、分散時間および分散タイミングが異なるよう構成されているため、粉末の分散と共に磁性体が発生する磁場が小さくなる時間(図1(b)中の“b”、“d”、“f”の範囲の幅)や速度(図1(b)中の“b”、“d”、“f”の範囲の出力の傾き)、タイミング(図1(b)中の“b”、“d”、“f”が始まる時間)等が、それぞれ異なっており、複雑な信号を発することができる。また、各磁性体や非磁性体の厚みや、各粉末の分散速度や各磁性体が発する磁場の大きさ等を変えることにより、図1(b)中の“a”~“g”の各範囲の幅や、各範囲の出力の大きさ、図1(b)中の“b”、“d”、“f”の範囲の出力の傾き等を変えることができ、信号の発生パターンを様々に変えることができる。
磁気マーカー10は、第1機能体13および第2機能体17が薬剤の粉末から成っており、薬剤の服用を確認するためのマーカーとして使用することができる。磁気マーカー10は、信号のパターンを識別可能な時間間隔で信号を測定することにより、薬剤の服用を確認することができるため、常に監視する必要がなく、使用者の負担を軽減することができる。また、磁気マーカー10は、複雑な信号を発することができるため、種類の異なる薬剤ごとに、発生する信号のパターンを変えることにより、複数種類の薬剤の分類が可能であり、どの薬剤を服用したかを確認することもできる。
磁気マーカー10は、磁性体の粉末および非磁性体の粉末のみを使用するため、電子デバイスや識別子等を利用するものと比べて、簡単かつ安価に構成することができる。また、磁気マーカー10は、発生する信号の変化を測定することにより、現在の位置や、使用開始からの経過時間、分散状態などを確認することもできる。
なお、磁気マーカー10は、第1時間制御体11、第1磁場発生体12、第1機能体13、第2磁場発生体14、第2時間制御体15、第3磁場発生体16および第2機能体17の各層のうちの、いくつかの層の順番を入れ換えてもよい。また、これらの各層のうちの1つ、または複数を抜いた構成であってもよい。また、球殻状の時間制御体、磁場発生体および機能体の各層のうち、少なくともいずれかの層数が増えた構成であってもよい。
例えば、磁気マーカー10は、最小の層数の構成として、第1磁場発生体12および第2磁場発生体14のみから成っていてもよい。この場合でも、第1磁場発生体12および第2磁場発生体14により、複雑な信号を発することができる。また、第1磁場発生体12および第2磁場発生体14の厚みや分散速度、発する磁場の大きさ等を変えることにより、信号の発生パターンを様々に変えることができる。
また、磁気マーカー10は、第1磁場発生体12、第2磁場発生体14および第3磁場発生体16の各磁性体が、着磁前のものから成っていてもよい。この場合、使用前に着磁することにより、磁場を発生する磁気マーカー10として使用することができる。なお、磁気マーカー10に含まれる磁性体が発生する磁場を測定する磁気センサは、例えば、AMRセンサ、GMRセンサ、TMRセンサ、MIセンサ、フラックスゲートセンサなど、磁場が測定可能なものであればいかなるものであってもよい。
図2は、本発明の第2の実施の形態の磁気マーカー10を示している。
図2(a)に示すように、本発明の第2の実施の形態の磁気マーカー20は、カプセルとして構成されており、カプセル体21と第1磁場発生体22と第2磁場発生体23と第3磁場発生体24とを有している。
なお、以下の説明では、本発明の第1の実施の形態の磁気マーカー10と重複する効果等の説明は省略する。
カプセル体21は、薄い外殻を成しており、非磁性体の粉末を固めて形成され、内部に中空の収納部21aを有している。カプセル体21は、収納部21aに、第1磁場発生体22と第2磁場発生体23と第3磁場発生体24とを収納している。
第1磁場発生体22は、複数から成り、それぞれ球状を成し、磁性体の粉末のみから成っている。第2磁場発生体23は、複数から成り、それぞれ球状を成し、磁性体の粉末から成るコア部23aと、コア部23aの外側面を覆うよう設けられた、非磁性体の粉末から成る被覆部23bとを有している。第3磁場発生体24は、複数から成り、それぞれ球状を成し、磁性体の粉末から成るコア部24aと、コア部24aの外側面を覆うよう設けられた、非磁性体の粉末から成る被覆部24bとを有している。第3磁場発生体24の被覆部24bは、第2磁場発生体23の被覆部23bよりも厚みが大きい。図1に示す具体的な一例では、各第1磁場発生体22、各第2磁場発生体23のコア部23a、および各第3磁場発生体24のコア部24aは、異なる種類の薬剤の粉末から成っている。
次に、作用について説明する。
磁気マーカー20は、液体に接する環境で使用されたとき、磁気マーカー20に含まれる磁性体が発生する磁場を、磁気センサで測定すると、図2(b)に示す出力が得られる。すなわち、薄いカプセル体21が分散した後、各第1磁場発生体22、各第2磁場発生体23、および各第3磁場発生体24が液体に接する。このとき、各第1磁場発生体22を構成する磁性体の粉末、並びに、各第2磁場発生体23の被覆部23bおよび各第3磁場発生体24の被覆部24bを構成する非磁性体の粉末が、その液体中に徐々に分散していく。このときの出力は、図2(b)中の“a”の範囲に対応し、徐々に低下する。
各第1磁場発生体22が分散し、各第2磁場発生体23の被覆部23bおよび各第3磁場発生体24の被覆部24bがまだ残っているときには、各第2磁場発生体23の被覆部23bが分散されるまで、引き続き、各第2磁場発生体23の被覆部23bおよび各第3磁場発生体24の被覆部24bを構成する非磁性体の粉末が、その液体中に徐々に分散していく。このときの出力は、図2(b)中の“b”の範囲に対応し、一定となる。各第2磁場発生体23の被覆部23bが分散されると、各第2磁場発生体23のコア部23aを構成する磁性体の粉末、および、各第3磁場発生体24の被覆部24bを構成する非磁性体の粉末が、その液体中に徐々に分散していく。このときの出力は、図2(b)中の“c”の範囲に対応し、徐々に低下する。
各第2磁場発生体23のコア部23aが分散し、各第3磁場発生体24の被覆部24bがまだ残っているときには、各第3磁場発生体24の被覆部24bが分散されるまで、引き続き、各第3磁場発生体24の被覆部24bを構成する非磁性体の粉末が、その液体中に徐々に分散していく。このときの出力は、図2(b)中の“d”の範囲に対応し、一定となる。各第3磁場発生体24の被覆部24bが分散されると、各第3磁場発生体24のコア部24aを構成する磁性体の粉末が、その液体中に徐々に分散していく。このときの出力は、図2(b)中の“e”以降の範囲に対応し、各第3磁場発生体24のコア部が分散されるまで、徐々に低下する。
磁気マーカー20は、第1磁場発生体22、第2磁場発生体23および第3磁場発生体24が、互いに、分散時間および分散タイミングが異なるよう構成されているため、粉末の分散と共に磁性体が発生する磁場が小さくなる時間(図2(b)中の“a”、“c”、“e”の範囲の幅)や速度(図2(b)中の“a”、“c”、“e”の範囲の出力の傾き)、タイミング(図2(b)中の“c”、“e”が始まる時間)等が、それぞれ異なっており、複雑な信号を発することができる。また、各磁性体や非磁性体の厚みや、各粉末の分散速度や各磁性体が発する磁場の大きさ等を変えることにより、図2(b)中の“a”~“e”の各範囲の幅や、各範囲の出力の大きさ、図2(b)中の“a”、“c”、“e”の範囲の出力の傾き等を変えることができ、信号の発生パターンを様々に変えることができる。
磁気マーカー20は、各第1磁場発生体22、各第2磁場発生体23のコア部23a、および各第3磁場発生体24のコア部24aが薬剤の粉末から成っており、薬剤の服用を確認するためのマーカーとして使用することができる。なお、図2に示す具体的な一例では、磁気マーカー20は、3種類の磁場発生体を有しているが、磁場発生体は2種類であってもよく、4種類以上であってもよい。
また、図3(a)に示すように、磁気マーカー20は、第2磁場発生体23および第3磁場発生体24が、被覆部23b、24bを有さず、磁性体の粉末から成るコア部のみから成り、互いに異なる大きさを有し、第1磁場発生体22とも異なる大きさを有していてもよい。図3に示す一例では、第1磁場発生体22、第2磁場発生体23、第3磁場発生体24の順に大きくなるよう構成されている。この磁気マーカー20は、液体に接する環境で使用されたとき、磁気マーカー20に含まれる磁性体が発生する磁場を、磁気センサで測定すると、図3(b)に示す出力が得られる。
すなわち、薄いカプセル体21が分散した後、各第1磁場発生体22、各第2磁場発生体23、および各第3磁場発生体24が液体に接する。このとき、各第1磁場発生体22、各第2磁場発生体23および各第3磁場発生体24を構成する磁性体の粉末が、その液体中に徐々に分散していく。このときの出力は、図3(b)中の“a”の範囲に対応し、徐々に低下する。各第1磁場発生体22が分散した後も、各第2磁場発生体23および各第3磁場発生体24を構成する磁性体の粉末は、引き続き、その液体中に徐々に分散していく。このときの出力は、図3(b)中の“b”の範囲に対応し、“a”よりも緩い勾配で、徐々に低下する。各第2磁場発生体23のコア部が分散した後も、各第3磁場発生体24を構成する磁性体の粉末は、引き続き、その液体中に徐々に分散していく。このときの出力は、図3(b)中の“c”の範囲に対応し、“b”よりも緩い勾配で、徐々に低下する。
このように、第1磁場発生体22、第2磁場発生体23および第3磁場発生体24が、互いに、分散時間が異なるよう構成されているため、粉末の分散と共に磁性体が発生する磁場が小さくなる時間(図3(b)中の“a”、“b”、“c”の範囲の幅)や速度(図3(b)中の“a”、“b”、“c”の範囲の出力の傾き)、速度変化のタイミング(図3(b)中の“b”、“c”が始まる時間)等が、それぞれ異なっており、複雑な信号を発することができる。また、各磁性体の厚みや分散速度、発する磁場の大きさ等を変えることにより、図3(b)中の“a”~“c”の各範囲の幅や、各範囲の出力の大きさ、各範囲の出力の傾き等を変えることができ、信号の発生パターンを様々に変えることができる。
本発明の第1および第2の実施の形態の磁気マーカー10、20は、第1時間制御体11やカプセル体21の粉末が、胃液などの所定の液体に対して分散するよう構成したり、所望のタイミングで薬剤が分散されるよう構成したりすることにより、胃などの所望の場所で分散を進めて、薬剤の効果を高めるようにすることができる。磁気マーカー10、20は、薬剤での用途に限らず、例えば、配管の詰まりや漏れを検出するために、配管に流すマーカーとしての用途や、プール等に所望のタイミングで塩素剤を投入するための用途など、追跡や制御を行うことを目的とした様々な用途に使用することができる。
10 磁気マーカー
11 第1時間制御体
12 第1磁場発生体
13 第1機能体
14 第2磁場発生体
15 第2時間制御体
16 第3磁場発生体
17 第2機能体

20 磁気マーカー
21 カプセル体
21a 収納部
22 第1磁場発生体
23 第2磁場発生体
23a コア部
23b 被覆部
24 第3磁場発生体
24a コア部
24b 被覆部

Claims (7)

  1. 非磁性体または磁性体の粉末を固めて、内部に中空の収納部を有する形状に形成された外殻と、
    前記収納部に収納され、磁性体を含む粉末を固めて形成された複数種類の磁場発生体とを有し、
    前記外殻は、液体に接すると、自身を構成する粉末がその液体中に徐々に分散するよう構成されており、
    前記磁場発生体は、磁性体の粉末のみから成る球殻部と、前記球殻部の外側面を覆うよう設けられた、非磁性体の粉末のみから成る被覆部とを有し、液体に接すると、自身を構成する粉末がその液体中に徐々に分散し、種類ごとにその分散時間および/または分散タイミングが異なるよう構成されていることを
    特徴とする磁気マーカー。
  2. 磁性体の粉末を固めて、内部に中空の収納部を有する形状に形成された外殻と、
    前記収納部に収納され、磁性体を含む粉末を固めて形成された磁場発生体とを有し、
    前記磁場発生体は、磁性体の粉末のみから成る球殻部と、前記球殻部の外側面を覆うよう設けられた、非磁性体の粉末のみから成る被覆部とを有し、
    前記外殻および前記磁場発生体は、液体に接すると、自身を構成する粉末がその液体中に徐々に分散するよう構成されていることを
    特徴とする磁気マーカー。
  3. 前記球殻部の内部に、非磁性体または別の磁場発生体を有することを特徴とする請求項1または2記載の磁気マーカー。
  4. 前記磁場発生体は、複数種類から成り、種類ごとに前記被覆部の厚みが異なることを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項に記載の磁気マーカー。
  5. 前記外殻および/または前記磁場発生体は、生体に作用する機能を有することを特徴とする請求項1乃至のいずれか1項に記載の磁気マーカー。
  6. 前記外殻に含まれる磁性体、および/または、前記磁場発生体に含まれる磁性体は、着磁可能に構成された着磁前のものから成ることを特徴とする請求項1乃至のいずれか1項に記載の磁気マーカー。
  7. 請求項1乃至のいずれか1項に記載の磁気マーカーと、
    前記磁気マーカーに含まれる磁性体が発生する磁場を測定可能に設けられた磁気センサとを、
    有することを特徴とする磁気マーカー検出システム。
JP2019174827A 2019-09-26 2019-09-26 磁気マーカーおよび磁気マーカー検出システム Active JP7502741B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2019174827A JP7502741B2 (ja) 2019-09-26 2019-09-26 磁気マーカーおよび磁気マーカー検出システム

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2019174827A JP7502741B2 (ja) 2019-09-26 2019-09-26 磁気マーカーおよび磁気マーカー検出システム

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2021049209A JP2021049209A (ja) 2021-04-01
JP7502741B2 true JP7502741B2 (ja) 2024-06-19

Family

ID=75155031

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2019174827A Active JP7502741B2 (ja) 2019-09-26 2019-09-26 磁気マーカーおよび磁気マーカー検出システム

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP7502741B2 (ja)

Citations (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2000516637A (ja) 1997-05-30 2000-12-12 ラボラトリオス・フェニックス・ユー・エス・エイ・インコーポレイテッド 多層浸透デバイス
JP2003514846A (ja) 1999-11-24 2003-04-22 エルテーエス ローマン テラピー−ジステーメ アーゲー 活性物質の制御された脈状放出のための多層製剤
JP2013503831A (ja) 2009-09-03 2013-02-04 エボニック レーム ゲゼルシャフト ミット ベシュレンクテル ハフツング 1つ以上の生物学的活性物質、調合補助物質および磁化可能粒子を包含する経口剤形
JP2015500715A (ja) 2011-12-21 2015-01-08 エボニック レーム ゲゼルシャフト ミット ベシュレンクテル ハフツングEvonik Roehm GmbH 人体内の磁性物を検出するための検出システム
US20160287520A1 (en) 2013-12-12 2016-10-06 Novast Laboratories Ltd Multilayer solid pharmaceutical dosage forms

Family Cites Families (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
DE3723310A1 (de) * 1987-07-15 1989-01-26 John Urquhart Pharmazeutisches praeparat und verfahren zu seiner herstellung
JP5805655B2 (ja) * 2009-12-21 2015-11-04 エヌエムアール ホールディングス ナンバー2 プロプライアタリー リミテッド 核磁気共鳴イメージングに用いられるオープンボア型磁石

Patent Citations (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2000516637A (ja) 1997-05-30 2000-12-12 ラボラトリオス・フェニックス・ユー・エス・エイ・インコーポレイテッド 多層浸透デバイス
JP2003514846A (ja) 1999-11-24 2003-04-22 エルテーエス ローマン テラピー−ジステーメ アーゲー 活性物質の制御された脈状放出のための多層製剤
JP2013503831A (ja) 2009-09-03 2013-02-04 エボニック レーム ゲゼルシャフト ミット ベシュレンクテル ハフツング 1つ以上の生物学的活性物質、調合補助物質および磁化可能粒子を包含する経口剤形
JP2015500715A (ja) 2011-12-21 2015-01-08 エボニック レーム ゲゼルシャフト ミット ベシュレンクテル ハフツングEvonik Roehm GmbH 人体内の磁性物を検出するための検出システム
US20160287520A1 (en) 2013-12-12 2016-10-06 Novast Laboratories Ltd Multilayer solid pharmaceutical dosage forms

Also Published As

Publication number Publication date
JP2021049209A (ja) 2021-04-01

Similar Documents

Publication Publication Date Title
CN108025142A (zh) 用于可注射药物输送装置的剂量控制系统及相关使用方法
JP6066127B2 (ja) 人体内の磁性物を検出するための検出システム
CN101087558B (zh) 用于通过磁选法确定位置的标示器
Wang et al. A localization method using 3-axis magnetoresistive sensors for tracking of capsule endoscope
CN110430905A (zh) 可注射药物输送装置的剂量控制系统及其使用方法
Cañón Bermúdez et al. Magnetosensitive E‐Skins for Interactive Devices
CN108489379A (zh) 具有扰动场抑制的角度传感器
JP6440698B2 (ja) 人体内で磁性体によって生成された磁束密度を検出するための、装置の作動方法
Corá et al. Biomagnetic methods: Technologies applied to pharmaceutical research
CN110389311A (zh) 多转计数器传感器故障检测
JP7502741B2 (ja) 磁気マーカーおよび磁気マーカー検出システム
Islam et al. A novel and compatible sensing coil for a capsule in wireless capsule endoscopy for real time localization
Guo et al. A novel and reproducible release mechanism for a drug-delivery system in the gastrointestinal tract
Salerno et al. Force calculation for localized magnetic driven capsule endoscopes
US20220054036A1 (en) Surgical ferromagnetic object detection system and method
Shah et al. On-chip magnetoresistive sensors for detection and localization of paramagnetic particles
KR102681955B1 (ko) 주입 가능한-약물 전달 장치들을 위한 투여량 제어 시스템 및 연관된 이용 방법들
US20240005568A1 (en) System and method for displaying the location of a ferromagnetic object in a living organism
JP2020070246A (ja) 経口投与用組成物の検出装置及び検出方法並びに経口投与用組成物
EP4388981A1 (en) Magneto-mechanical resonators with reduced mutual attraction
JP2023011657A (ja) 注射可能な薬物送達デバイスのための投与量制御システム及び関連の使用方法
Islam Real Time Endoscope Capsule Localization Using the Electromagnetic Field Method
WO2024079073A1 (en) Magneto-mechanical resonators with reduced mutual attraction
JP6341535B2 (ja) 画像撮像ユニット
Biller et al. A novel marker design for magnetic marker monitoring in the human intestine

Legal Events

Date Code Title Description
A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A821

Effective date: 20190926

A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20220909

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20230428

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20230530

A601 Written request for extension of time

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A601

Effective date: 20230727

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20230928

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20231128

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20240215

A911 Transfer to examiner for re-examination before appeal (zenchi)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A911

Effective date: 20240226

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20240528

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20240529

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 7502741

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150