JP7492355B2 - 発電システム、および移動電源車両 - Google Patents

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Description

本開示は、発電システム、および移動電源車両に関する。
緊急災害時に停電が発生した地域においては、荷台に搭載されるコンテナ内に発電設備が設置される移動電源車両が使用されることがある。特許文献1には、従来のガソリン、ディーゼル、灯油に代えて、災害時でも入手しやすいLPG(Liquefied Petroleum Gas)を燃料とする移動電源車両が開示されている。
特開2018-190606号公報
しかしながら、燃料の持続的な供給のために、現地まで継続的に燃料を運搬する必要があるという問題があった。
本開示は、上記の課題に鑑みてなされたものであって、移動体に搭載可能かつ原料を現地で調達することができる発電システム、および当該発電システムを搭載した移動電源車両を提供することを目的とする。
上記の目的を達成するため、本開示の一態様の発電システムは、移動体に搭載され、バイオマス原料から電気エネルギーを生成するエネルギー生成ユニットと、前記移動体の外部に配置される前記バイオマス原料を、前記エネルギー生成ユニットまで搬送する原料供給ユニットと、前記エネルギー生成ユニットおよび前記原料供給ユニットの駆動を制御する制御ユニットと、を備える。
発電システムの望ましい態様として、前記原料供給ユニットは、前記移動体の内部に収容される状態と、一部が前記移動体の外部に突出する状態とで変形可能である。
発電システムの望ましい態様として、前記制御ユニットは、前記バイオマス原料の種類に対応する前記エネルギー生成ユニットおよび前記原料供給ユニットの少なくともいずれかの駆動条件を含む複数のモードを予め記憶し、設定されたモードに基づいて、前記エネルギー生成ユニットおよび前記原料供給ユニットの少なくともいずれかを制御する。
発電システムの望ましい態様として、前記エネルギー生成ユニットは、前記バイオマス原料から電気エネルギーを生成する過程において発生する熱エネルギーを回収する。
発電システムの望ましい態様として、前記エネルギー生成ユニット、前記原料供給ユニット、および制御ユニットに電力を供給するグリッドユニットを備える。
発電システムの望ましい態様として、前記制御ユニットは、バイオマス原料の供給量および供給速度の少なくともいずれかを制御する。
発電システムの望ましい態様として、前記原料供給ユニットは、前記移動体に設けられ、前記エネルギー生成ユニットに前記バイオマス原料を供給する下流搬送機と、少なくとも一部が前記下流搬送機に対して移動可能であって、前記下流搬送機に前記バイオマス原料を供給する上流搬送機と、を含む。
発電システムの望ましい態様として、前記エネルギー生成ユニットは、前記バイオマス原料を熱処理することによって可燃性ガスを生成するガス化炉と、前記可燃性ガスを燃料として電気エネルギーを生成するガス発電装置と、を含む。
発電システムの望ましい態様として、前記ガス化炉は、熱処理後の前記バイオマス原料を揺動により粉砕する火格子を備え、前記制御ユニットは、前記火格子の揺動速度および揺動周期の少なくともいずれかを制御する。
発電システムの望ましい態様として、前記制御ユニットは、前記ガス化炉に供給する空気の供給量および供給速度の少なくともいずれかを制御する。
本開示によれば、移動体に搭載可能かつ原料を現地で調達することができる。
図1は、実施形態に係る発電システムの構成を模式的に示す図である。 図2は、エネルギー生成ユニットの一例を模式的に示す図である。 図3は、発電システムの制御ブロック図である。
以下に、本開示に係る発電システムについて実施形態を図面に基づいて詳細に説明する。なお、本開示は、以下の実施形態の記載に限定されるものではない。また、以下の実施形態における構成要素には、当業者が置換可能、且つ、容易なもの、或いは実質的に同一のものが含まれる。さらに、以下に記載した実施形態における構成要素は、本開示の要旨を逸脱しない範囲で構成の種々の省略、置換または変更を行うことができる。以下の実施形態では、本開示に係る発電システムの実施形態を例示する上で、必要となる構成要素を説明し、その他の構成要素を省略する。
(実施形態)
[システムの構成]
図1は、実施形態に係る発電システム1の構成を模式的に示す図である。発電システム1は、バイオマス原料から電気エネルギーEEを少なくとも含むエネルギーEを生成するシステムである。バイオマス原料は、農作物、家畜の糞尿、生ごみ、木材等を含む。バイオマス原料は、実施形態において、例えば木質バイオマスである。木質バイオマスは、森林から得られる枝、葉、梢、根株等の林地残材、製材工場から出るオガ粉、バーク(樹皮)、端材、背板等の残廃材、建築廃材、建築解体材等の産業廃棄物等を含む。以下の説明において、木質バイオマスは、3cm以上8cm以下程度のサイズが所定の割合で混在する木質チップBとして説明する。
発電システム1は、移動体100に搭載可能である。移動体100は、実施形態において、荷台101を有するトラック等の車両である。発電システム1は、実施形態において、荷台101に搭載されたコンテナ102の内部に収容される。発電システム1は、実施形態において、原料供給ユニット10と、エネルギー生成ユニット50と、グリッドユニット80と、制御ユニット90と、を備える。
原料供給ユニット10は、移動体100の外部に配置された木質チップBを、エネルギー生成ユニット50の原料供給口(図2のガス化炉60の供給口61を参照)まで搬送するユニットである。木質チップBを搬送する供給経路の下流端は、エネルギー生成ユニット50の原料供給口の上方または内部に設けられる。
原料供給ユニット10は、供給経路の少なくとも一部が変形可能である。より詳しくは、原料供給ユニット10は、移動体100の移動中において、移動体100の内部に収容される。原料供給ユニット10は、木質チップBを供給している状態において、供給経路の上流端を含む一部が移動体100の外部に突出する。原料供給ユニット10は、実施形態において、下流搬送機20と、第1上流搬送機30と、第2上流搬送機40と、を含む。
下流搬送機20は、木質チップBの供給経路の一部を含む。下流搬送機20は、実施形態において、移動体100に対して位置が固定されて設けられる。下流搬送機20は、第1上流搬送機30の下流側かつエネルギー生成ユニット50の上流側に配置される。下流搬送機20は、第1上流搬送機30から木質チップBを受け取る。下流搬送機20は、エネルギー生成ユニット50の原料供給口(図2のガス化炉60の供給口61を参照)へ木質チップBを投入する。下流搬送機20は、実施形態において、スクリューコンベアである。下流搬送機20は、ケーシング21と、シャフト22と、スクリューフィン23と、スクリュー駆動部24と、を含む。
ケーシング21は、シャフト22およびスクリューフィン23を収容する円筒形状である。ケーシング21は、内部に木質チップBの供給経路の一部を含む。ケーシング21は、実施形態において、長手方向が水平面に対して傾斜して設けられる。ケーシング21は、実施形態において、木質チップBの供給経路の下流端が、上流端より高い位置に設けられる。
シャフト22は、ケーシング21の長手方向に沿って設けられる。シャフト22の軸心は、ケーシング21の円筒形状の軸心と同一である。シャフト22は、ケーシング21に対して軸回りに回動自在に設けられる。シャフト22は、スクリュー駆動部24から出力される回転駆動力によって回動する。
スクリューフィン23は、シャフト22の外周に螺旋状に固定して設けられる。スクリューフィン23がシャフト22の軸心回りに回動することによって、軸心方向に推力が発生する。
スクリュー駆動部24は、シャフト22を軸心回りに回動させる回転駆動力を出力する。スクリュー駆動部24は、後述の制御ユニット90からの制御信号に基づいて、シャフト22を軸心回りに回動させる。
ケーシング21は、長手方向の一端部に、受入口25を有する。ケーシング21は、長手方向の他端部に、排出口26を有する。ケーシング21は、受入口25から木質チップBを受け入れる。木質チップBは、スクリュー駆動部24の回転駆動力によりシャフト22を介して回動するスクリューフィン23によって発生する推力によって、受入口25から排出口26へ向かってケーシング21の内部を搬送される。
第1上流搬送機30は、木質チップBの供給経路の一部を含む。第1上流搬送機30は、第2上流搬送機40の下流側かつ下流搬送機20の上流側に配置される。第1上流搬送機30は、第2上流搬送機40から木質チップBを受け取る。第1上流搬送機30は、下流搬送機20の受入口25へ木質チップBを投入する。第1上流搬送機30は、実施形態において、ベルトコンベアである。第1上流搬送機30は、第1ヘッドプーリ31と、第1テールプーリ32と、第1ベルト33と、第1ベルト駆動部34と、を含む。
第1ヘッドプーリ31は、第1上流搬送機30において、木質チップBの供給経路の下流端側に配置される。第1ヘッドプーリ31は、下流搬送機20の受入口25より高い位置に設けられる。第1ヘッドプーリ31は、水平面に平行な軸心回りに回動する。第1ヘッドプーリ31は、第1ベルト駆動部34から出力される回転駆動力によって回動する。
第1テールプーリ32は、第1上流搬送機30において、木質チップBの供給経路の上流端側に配置される。第1テールプーリ32は、実施形態において、第1ヘッドプーリ31より低い位置に設けられる。第1テールプーリ32は、水平面に平行かつ第1ヘッドプーリ31の軸心に平行な軸心回りに回動する。
第1ベルト33は、第1ヘッドプーリ31と第1テールプーリ32との間に掛け回される無端のベルトである。第1ベルト33の上面は、木質チップBを搬送する搬送面である。第1ヘッドプーリ31が軸心回りに回動することによって、第1ベルト33は、第1ヘッドプーリ31および第1テールプーリ32の周りを移動する。第1ヘッドプーリ31および第1テールプーリ32の間には、第1ベルト33の弛みを抑制するための複数のローラが設けられていてもよい。
第1ベルト駆動部34は、第1ヘッドプーリ31を軸心回りに回動させる回転駆動力を出力する。第1ベルト駆動部34は、後述の制御ユニット90からの制御信号に基づいて、第1ヘッドプーリ31を軸心回りに回動させる。
第2上流搬送機40は、木質チップBの供給経路の一部を含む。第2上流搬送機40は、下流搬送機20に対して移動可能である。第2上流搬送機40は、移動体100の外部に配置された木質チップBの下流側かつ第1上流搬送機30の上流側に配置される。第2上流搬送機40は、移動体100の外部から木質チップBを受け取る。第2上流搬送機40は、第1上流搬送機30の第1ベルト33の上面へ木質チップBを搬送する。第2上流搬送機40は、実施形態において、ベルトコンベアである。第2上流搬送機40は、第2ヘッドプーリ41と、第2テールプーリ42と、第2ベルト43と、第2ベルト駆動部44と、収容駆動部45と、を含む。
第2ヘッドプーリ41は、第2上流搬送機40において、木質チップBの供給経路の下流端側に配置される。第2ヘッドプーリ41は、第1上流搬送機30の第1テールプーリ32より高い位置に設けられる。第2ヘッドプーリ41は、水平面に平行な軸心回りに回動する。第2ヘッドプーリ41は、第2ベルト駆動部44から出力される回転駆動力によって回動する。
第2テールプーリ42は、第2上流搬送機40において、木質チップBの供給経路の上流端側に配置される。第2テールプーリ42は、第2ヘッドプーリ41より低い位置に設けられる。第2テールプーリ42は、水平面に平行かつ第2ヘッドプーリ41の軸心に平行な軸心回りに回動する。第2テールプーリ42は、実施形態において、第2ヘッドプーリ41に対して支持される。第2テールプーリ42は、実施形態において、収容駆動部45から出力される駆動力によって、第2ヘッドプーリ41の軸心回りに揺動する。第2テールプーリ42は、移動体100の移動中において、移動体100の内部に収容される。第2テールプーリ42は、木質チップBを供給している状態において、供給経路の上流端を含む一部が移動体100の外部に突出する。
第2ベルト43は、第2ヘッドプーリ41と第2テールプーリ42との間に掛け回される無端のベルトである。第2ベルト43の上面は、木質チップBを搬送する搬送面である。第2ヘッドプーリ41が軸心回りに回動することによって、第2ベルト43は、第2ヘッドプーリ41および第2テールプーリ42の周りを移動する。第2ヘッドプーリ41および第2テールプーリ42の間には、第2ベルト43の弛みを抑制するための複数のローラが設けられていてもよい。
第2ベルト駆動部44は、第2ヘッドプーリ41を軸心回りに回動させる回転駆動力を出力する。第2ベルト駆動部44は、後述の制御ユニット90からの制御信号に基づいて、第2ヘッドプーリ41を軸心回りに回動させる。
収容駆動部45は、第2テールプーリ42を第2ヘッドプーリ41の軸心回りに揺動させる回転駆動力を出力する。収容駆動部45は、後述の制御ユニット90からの制御信号に基づいて、第2テールプーリ42を第2ヘッドプーリ41の軸心回りに揺動させる。原料供給ユニット10は、収容駆動部45が第2テールプーリ42を揺動させることによって、第2テールプーリ42および第2ベルト43の一部を、移動体100の内部に収容させる状態と、移動体100の外部に突出させる状態とで変形可能である。
エネルギー生成ユニット50は、木質チップBを原料として、電気エネルギーEEを少なくとも含むエネルギーEを生成するユニットである。エネルギー生成ユニット50は、原料供給ユニット10の上流側に配置される。エネルギー生成ユニット50は、原料供給ユニット10から木質チップBが供給される。エネルギー生成ユニット50は、実施形態において、下流搬送機20の排出口26から投入された木質チップBを受け入れる。
図2は、エネルギー生成ユニット50の一例を模式的に示す図である。エネルギー生成ユニット50は、実施形態において、木質チップBを熱化学的変換させることによって発生させた可燃性ガスGを用いて発電を行う。エネルギー生成ユニット50は、実施形態において、ガス化炉60と、ガス発電装置70と、を含む。
ガス化炉60は、実施形態において、木質バイオマスを不完全燃焼させることによって発電等に利用する可燃性ガスGを生成する、固定床ダウンドラフト方式のガス化炉である。ガス化炉60は、平面視における外周を炉壁によって囲まれる筒形状である。ガス化炉60は、供給口61と、吸気口62と、反応部63と、火格子64と、排出口65と、排気口66と、ポンプ67と、を含む。
供給口61は、原料である木質チップBを受け入れる。図1に示す原料供給ユニット10に搬送された木質チップBは、供給口61を介して、ガス化炉60の炉壁に囲まれた内部へ導入される。供給口61は、実施形態において、ガス化炉60の筒形状の上端部である開口部である。
吸気口62は、空気Airを受け入れる。空気Airは、実施形態において、外気である。空気Airは、吸気口62を介して、ガス化炉60の炉壁に囲まれた内部へ導入される。吸気口62は、実施形態において、ガス化炉60の筒形状の上端部である開口部である。
反応部63では、木質チップBを熱化学的変換させることによって、可燃性ガスGを生成する。反応部63は、例えば、所定箇所の温度によって燃焼状態を管理される。反応部63内の燃焼状態は、通気させる空気Air量で調整可能である。反応部63内に供給された木質チップBは、反応部63で上から順に、乾燥層631、熱分解層632、酸化層633、還元層634に分かれている。反応部63は、上方から下方へ向かう空気Airの流れが形成されているため、燃焼および熱が伝播する方向は、上方から下方へ向かう方向である。
乾燥層631では、供給口61投入された木質チップBが堆積される。乾燥層631では、例えば60℃以上200℃以下程度の温度下で、木質チップBが空気Airの通気によって乾燥する。
熱分解層632では、例えば200℃以上600℃以下程度の熱で木質チップBが分解される。具体的には、熱分解層632では、木質チップBが、CH(メタン)、CO(一酸化炭素)、CO(二酸化炭素)、H(水素)、HO(水)、C(炭素化した残渣)、タール、灰分等に熱分解される。
酸化層633では、例えば600℃以上1300℃以下程度の温度下で、熱分解された木質チップBが不完全燃焼される。具体的には、可燃物であるC、タール、H、CO等が、CO、CO、HO等に部分酸化される。
還元層634では、例えば600℃以上800℃以下程度の温度下で、CがCOまたはHOと反応したり、CHがHOと反応したりすることで、COおよびH等の可燃性ガスGが生成される。可燃性ガスGは、反応部63の上方から下方へ形成される空気Airの流れによって、反応部63の下端に設けられる火格子64を通過して、排気口66からガス化炉60外に排出される。
反応部63では、木質チップBが燃焼につれて体積が減少していく。このため、反応部63は、新たな木質チップBを上方の供給口61から供給して、下方へと自重を利用して移動させる仕組みになっている。反応部63は、下端部が火格子64を介して排出口65および排気口66に連通する。
火格子64は、反応部63の下端部に設けられる。火格子64は、例えば、鉛直軸回りに回動可能な回転火格子を含む。火格子64は、例えば所定の周期で揺動することによって、火格子64の上面に堆積した木質チップBを破砕する。火格子64は、後述の制御ユニット90からの制御信号に基づいて駆動する。火格子64は、粉砕した木質チップBおよび燃焼により小さくなったまたは灰化した木質チップBを通過させて、残渣Dとして下方の排出口65へ落下させる。
排出口65は、火格子64より下方に設けられる。排出口65は、火格子64を通過した残渣Dを、ガス化炉60の外部へ排出する。残渣Dを回収するため、排出口65の下流には、例えば、現地で調達可能なドラム缶等に排出する灰出し装置等を配置してもよい。
排気口66は、実施形態において、火格子64より下方に設けられる。排気口66は、反応部63における木質チップBに熱化学的変換によって発生した可燃性ガスGを、ガス化炉60の外部へ排出する。排気口66は、ガス発電装置70に接続される。可燃性ガスGは、ガス発電装置70に送出される。
ポンプ67は、実施形態において、排気口66の下流に設けられる。ポンプ67は、排気口66を介してガス化炉60内の空気Airを吸引することによって、反応部63に上方から下方へ向かう空気Airの流れを形成する。ポンプ67は、後述の制御ユニット90からの制御信号に基づいて駆動する。
なお、反応部63において、上方から下方へ向かう空気Airの流れを形成するものであれば、実施形態の構成に限定されない。例えば、空気Airの流れを作るための吸引口を、可燃性ガスGを排出する排気口66と別に設けてもよいし、吸引路の途中で可燃性ガスGの排気路を分岐させるように設けてもよい。また、排気口66は、反応部63の還元層634の下部に設けられてもよい。
また、排気口66の下流には、可燃性ガスGに含まれている微小な飛灰等を捕らえるフィルタが設けられていてもよい。また、排気口66の下流には、可燃性ガスGをガス発電装置70に送給せず排出するための切換弁が設けられてもよい。切換弁は、例えば、排気口66の下流に設けられた可燃性ガスGの成分を検査する検査装置による検査結果に基づいて、操作または制御されてもよい。切換弁は、例えば、燃焼開始からの燃焼時間に基づいて、操作または制御されてもよい。切換弁は、例えば、排気口66の下流に設けられた可燃性ガスGの温度を測定する測定装置による測定結果に基づいて、操作または制御されてもよい。
ガス発電装置70は、ガス化炉60において発生した可燃性ガスGを燃料として電気エネルギーEEを生成する。実施形態のガス発電装置70は、可燃性ガスGを燃料として、電気エネルギーEEを生成する過程において発生する温水HWおよび蒸気Stを含む熱エネルギーHEを回収する。すなわち、実施形態のガス発電装置70は、温水HWおよび蒸気Stを含む熱エネルギーHEと、電気エネルギーEEと、を含むエネルギーEを生成する。ガス発電装置70は、実施形態において、ガスエンジン71と、発電装置72と、を含む。
ガスエンジン71は、ガスを燃料として使用する往復動機関である。ガスエンジン71は、実施形態において、ガス化炉60から供給された可燃性ガスGを燃焼させる。ガスエンジン71は、まず、可燃性ガスGの燃焼によって得られた熱エネルギーを作動流体の圧力としてピストンの往復運動に変換する。ガスエンジン71は、ピストンの往復運動をクランクの回転運動に変換し、回転駆動力を得る。ガスエンジン71は、回転駆動力を発電装置72へ出力する。ガスエンジン71は、可燃性ガスGの燃焼により発生した、温水HWおよび排ガスEGを排出する。
発電装置72は、例えば、回転子と、固定子と、を含む発電機である。発電装置72は、ガスエンジン71の回転駆動力によって回転子が固定子に対して回転することによって、誘導電流を発生させる。すなわち、発電装置72では、電気エネルギーEEが発生する。
ガスエンジン71において可燃性ガスGを燃焼させたことによって発生する排ガスEGは、実施形態において、排熱回収ボイラ75に送出される。排熱回収ボイラ75は、熱交換器である。排熱回収ボイラ75は、排ガスEGの排熱を利用して、蒸気Stを発生させる。
図1に示すグリッドユニット80は、原料供給ユニット10、エネルギー生成ユニット50、および制御ユニット90を起動させるための電力を供給するユニットである。グリッドユニット80は、原料供給ユニット10、エネルギー生成ユニット50、および制御ユニット90に供給する電力を蓄電するバッテリユニットを含む。バッテリユニットは、エネルギー生成ユニット50によって発電された電力を一時的に蓄電してもよい。グリッドユニット80は、送電系統と接続するオングリッドと、送電系統と接続しないオフグリッドと、のいずれでもよい。
[システムの制御構成]
図3は、発電システム1の制御ブロック図である。制御ユニット90は、発電システム1による処理の制御を行う。制御ユニット90は、原料供給ユニット10およびエネルギー生成ユニット50を制御する。制御ユニット90は、発電システム1の各部との通信手段としての入出力インターフェース装置を含む。制御ユニット90は、実施形態において、操作部91と、表示部92と、記憶部93と、演算部94と、を含む。
操作部91は、発電システム1の制御のための演算部94に対する種々の操作を受付可能である。操作部91は、例えば、原料供給ユニット10およびエネルギー生成ユニット50を駆動させる操作を受付可能である。操作部91は、例えば、記憶部93に記憶された複数のモードのうち、所定のモードを選択して設定する操作を受付可能である。操作部91は、受け付けた操作に応じた操作信号を演算部94へ出力する。図1に示すように、操作部91は、実施形態において、制御ユニット90の筐体に設けられるボタンを含むが、演算部94と有線または無線で接続されるボタンまたはキーボード等の物理的なスイッチ、または表示部92に設けられたタッチパネルで実現してもよい。
表示部92は、発電システム1の制御のための種々の映像を表示する。表示部92は、演算部94から出力された映像信号に基づいて、映像を表示する。表示部92は、例えば、原料供給ユニット10およびエネルギー生成ユニット50の駆動状態を表示する。表示部92は、例えば、記憶部93に記憶される複数のモードの情報を表示する。表示部92は、実施形態において、制御ユニット90の筐体に設けられる表示装置を含むが、演算部94と有線または無線で接続されるパソコンの液晶ディスプレイ等で実現してもよい。
記憶部93は、各種の制御プログラムおよび各種の制御処理に用いられるデータを記憶している。記憶部93は、演算部94の作業領域として用いられ、演算部94が各種の制御プログラムにしたがって実行した演算結果等を一時的に記憶する。記憶部93は、ROM(Read Only Memory)またはRAM(Random Access Memory)等のメモリを有する記憶装置により実装される。
記憶部93は、実施形態において、エネルギー生成ユニット50の原料とする木質チップBの種類に対応する複数のモードを予め記憶する。各々のモードは、木質チップBの種類に対応する原料供給ユニット10およびエネルギー生成ユニット50の駆動条件を含む。
エネルギー生成ユニット50の駆動条件は、例えば、ガス化炉60の火格子64の揺動速度および揺動周期を含む。火格子64の揺動速度は、火格子64が可動方向へ揺動する際の、可動方向の速度である。火格子64が回転火格子である場合、火格子64の揺動速度は、軸心回りの角速度である。火格子64の揺動周期は、所定時間ごとに火格子64が揺動と停止とを繰り返す場合の所定時間である。
エネルギー生成ユニット50の駆動条件は、例えば、ガス化炉60のポンプ67による空気Airの供給量および供給速度を含む。空気Airの供給量は、ガス化炉60の内部に導入された空気Airの量である。空気Airの供給速度は、ガス化炉60の内部に導入される空気Airの流速である。空気Airの供給量および供給速度は、例えば、ガス化炉60に設けた測定装置によって測定された測定値であってもよいし、ポンプ67による吸入量および吸入速度に基づいて算出された推定値であってもよい。
原料供給ユニット10の駆動条件は、例えば、バイオマス原料の供給量および供給速度を含む。バイオマス原料の供給量は、一度にガス化炉60に一度に供給するバイオマス原料の重量または容積である。バイオマス原料の供給速度は、単位時間当たりに供給するバイオマス原料の重量または容積である。バイオマス原料が木質チップBである場合、供給量および供給速度は、重量単位で決定することが好ましい。
演算部94は、記憶部93に格納された所定のプログラムに基づいて各種の演算を行う。演算部94は、演算部94は、演算結果にしたがって、入出力インターフェース装置を介して各種制御信号を上述した各構成要素に出力し、発電システム1の制御を行う。演算部94は、CPU(Central Processing Unit)等のマイクロプロセッサを含む演算処理装置により実装される。
演算部94は、原料供給ユニット10を制御する。より詳しくは、演算部94は、スクリュー駆動部24の駆動を制御することによって、下流搬送機20による木質チップBの搬送量および搬送速度を制御する。また、演算部94は、第1ベルト駆動部34の駆動を制御することによって、第1上流搬送機30による木質チップBの搬送量および搬送速度を制御する。また、演算部94は、第2ベルト駆動部44の駆動を制御することによって、第2上流搬送機40による木質チップBの搬送量および搬送速度を制御する。また、演算部94は、収容駆動部45の駆動を制御することによって、原料供給ユニット10の一部(第2上流搬送機40)を、移動体100の内部に収容させる状態と、移動体100の外部に突出させる状態と、の変形を制御する。
演算部94は、エネルギー生成ユニット50を制御する。より詳しくは、演算部94は、火格子64およびポンプ67の駆動を制御することによって、ガス化炉60による可燃性ガスGの生成量および生成速度を制御する。また、演算部94は、ガスエンジン71の駆動を制御することによって、発電装置72による発電量および発電速度を制御する。
[エネルギーの生成方法]
エネルギーEの生成を開始する際には、まず、作業者は、グリッドユニット80から電力を原料供給ユニット10およびエネルギー生成ユニット50に供給させる。次に、作業者は、制御ユニット90の操作部91を操作して、第2上流搬送機40の収容駆動部45を駆動させる。これにより、図1の実線に示すように、原料供給ユニット10の第2上流搬送機40の上流端は、移動体100のコンテナ102の外部に突出させる状態に変形する。この際、第2上流搬送機40の上流端が、移動体100の外部に配置された木質チップBの山の内部に侵入するようにする。
次に、作業者は、制御ユニット90の操作部91を操作して、原料供給ユニット10の下流搬送機20のスクリュー駆動部24、第1上流搬送機30の第1ベルト駆動部34、および第2上流搬送機40の第2ベルト駆動部44を駆動させる。これにより、移動体100の外部に配置された木質チップBは、エネルギー生成ユニット50へ搬送される。木質チップBは、図2に示すガス化炉60の供給口61から反応部63へ投入される。
作業者は、反応部63の下部に木質チップBを所定高さまで積み上げた後、制御ユニット90の操作部91を操作して、原料供給ユニット10による搬送駆動を一時的に停止させる。作業者は、反応部63に積み上げた木質チップBに着火する。木質チップBへの着火は、例えば、作業者が火種をガス化炉60の上端部である開口部から投入してもよいし、周知の着火装置を使用してもよい。着火装置は、制御ユニット90によって制御可能であってもよい。次に、作業者は、制御ユニット90の操作部91を操作して、反応部63の内部の空気Airを排気口66側から吸引するポンプ67を駆動させる。これにより、反応部63の上方から下方へ向かう空気Airの流れが形成される。
次に、作業者は、制御ユニット90の操作部91を操作して、原料供給ユニット10による搬送駆動を再開させることによって、ガス化炉60の供給口61から木質チップBをさらに投入し、所定の高さまで木質チップBを堆積させる。着火された木質チップBが供給された空気Airによって酸化し、熱分解層632、酸化層633および還元層634が構築されると、可燃性ガスGの生成が開始される。なお、上記では、作業者の作業として説明したが、原料供給ユニット10による搬送駆動の一時停止および再開、および木質チップBへの着火は、制御ユニット90による制御によって自動で行うようにしてもよい。
可燃性ガスGは、ガス発電装置70のガスエンジン71へ送出される。制御ユニット90は、ガス化炉60において生成される可燃性ガスGの成分が所定の条件を満たした場合、または、可燃性ガスGの生成から所定の時間が経過した場合、可燃性ガスGをガスエンジン71へ送出するように制御してもよい。制御ユニット90は、次に、ガスエンジン71を駆動して、供給された可燃性ガスGを燃焼させる。ガスエンジン71は、可燃性ガスGの燃焼によって得られた熱エネルギーから変換した回転駆動力を、発電装置72へ出力する。
発電装置72は、ガスエンジン71の回転駆動力に発生した誘導電流を発生させる。ガスエンジン71は、可燃性ガスGの燃焼により発生した温水HWおよび排ガスEGを排出する。ガスエンジン71から排出された排ガスEGは、排熱回収ボイラ75に送出される。排熱回収ボイラ75は、排ガスEGの排熱を利用して、蒸気Stを発生させる。
このように、発電装置72では、誘導電流による電気エネルギーEEを生成する。また、発電システム1は、ガスエンジン71から排出された温水HWによる熱エネルギーHEと、ガスエンジン71から排出された排ガスEGを利用した蒸気Stによる熱エネルギーHEと、をさらに取り出すことができる。
発電システム1によって生成された電気エネルギーEEおよび熱エネルギーHEは、現地の各種機械装置で使用される。発電装置72により発電された電力は、グリッドユニット80に蓄電してもよい。
電気エネルギーEEおよび熱エネルギーHEの生成を終了した後は、制御ユニット90の操作部91を操作して、第2上流搬送機40の収容駆動部45を駆動させる。これにより、図1の点線に示すように、原料供給ユニット10の第2上流搬送機40の上流端は、移動体100のコンテナ102の内部に収容される状態に変形する。これにより、移動体100は、コンテナ102の内部に発電システム1を収容した状態で、走行可能となる。
以上説明したように、実施形態の発電システム1は、エネルギー生成ユニット50と、原料供給ユニット10と、制御ユニット90と、を備える。エネルギー生成ユニット50は、移動体100に搭載され、バイオマス原料(実施形態においては、木質チップB)から電気エネルギーEEを生成する。原料供給ユニット10は、移動体100の外部に配置されるバイオマス原料を、エネルギー生成ユニット50まで搬送する。制御ユニット90は、エネルギー生成ユニット50および原料供給ユニット10の駆動を制御する。
このように、実施形態の発電システム1は、移動体100に搭載可能、かつ移動体100から降ろすことなくエネルギー生成ユニット50にバイオマス原料を供給することができる。現地で調達可能なバイオマス原料に対応したエネルギー生成ユニット50を準備することにより、原料を現地で調達しつつ継続的なエネルギーEの供給が可能であるので、BCP(Business Continuity Plan)に対応して継続的な発電を行うことも可能である。また、バイオマス原料による発電は、従来のディーゼル発電機等に比較して、高電圧を出力することができるので、例えば、DC/ACコンバータ、トランス等を設けることで、出力電力を適宜選択することもできる。
また、発電システム1において、原料供給ユニット10は、移動体100の内部に収容される状態と、一部が移動体100の外部に突出する状態とで変形可能である。これにより、原料供給ユニット10を変形して移動体100の内部に収容させることで、発電が必要とされる現地までの発電システム1の搬送が容易である。また、原料供給ユニット10を変形して一部を移動体100の外部に突出させることで、発電時のバイオマス原料の供給が容易である。
また、発電システム1において、制御ユニット90は、バイオマス原料の種類に対応するエネルギー生成ユニット50および原料供給ユニット10の少なくともいずれかの駆動条件を含む複数のモードを予め記憶する。制御ユニット90は、設定されたモードに基づいて、エネルギー生成ユニット50および原料供給ユニット10の少なくともいずれかを制御する。例えば、バイオマス原料が木質チップBである場合、木質チップBの材質に対応する駆動条件が選択可能であってもよい。これにより、現地で調達可能なバイオマスに対応して、好適な駆動条件でエネルギーEの生成を行うことができる。
また、発電システム1において、エネルギー生成ユニット50は、バイオマス原料から電気エネルギーEEを生成する過程において発生する熱エネルギーHEを回収する。これにより、熱エネルギーHEを利用して、温水HW、蒸気St、温風等を供給することができる。
また、発電システム1は、エネルギー生成ユニット50、原料供給ユニット10、および制御ユニット90に電力を供給するグリッドユニット80を備える。これにより、外部電源を使用することなく、発電システム1を単体で起動することができるので、BCPのみならず、地域全体へのバックアップ対応にも貢献できる。
また、発電システム1において、制御ユニット90は、バイオマス原料の供給量および供給速度の少なくともいずれかを制御する。これにより、現地で調達可能なバイオマスに対応して、好適な駆動条件でエネルギーEの生成のための原料供給を行うことができる。
また、発電システム1において、原料供給ユニット10は、下流搬送機20と、上流搬送機(第1上流搬送機30および第2上流搬送機40)と、を含む。下流搬送機20は、移動体100に設けられ、エネルギー生成ユニット50にバイオマス原料を供給する。上流搬送機は、少なくとも一部が下流搬送機20に対して移動可能であって、下流搬送機20にバイオマス原料を供給する。バイオマス原料の供給経路の下流端側に下流搬送機20を配置することによって、バイオマス原料の供給量および供給速度をより好適に制御することが可能である。
また、発電システム1において、エネルギー生成ユニット50は、バイオマス原料を熱処理することによって可燃性ガスGを生成するガス化炉60と、可燃性ガスGを燃料として電気エネルギーEEを生成するガス発電装置70と、を含む。バイオマス原料を原料とする場合、可燃性ガスGによる発電は、バイオマス原料を直接燃焼する方法と比較して、小規模発電でも発電効率を高くすることができる。
また、発電システム1において、ガス化炉60は、熱処理後のバイオマス原料を揺動により粉砕する火格子64を備える。制御ユニット90は、火格子64の揺動速度および揺動周期の少なくともいずれかを制御する。すなわち、制御ユニット90は、火格子64の動きを制御する。これにより、現地で調達可能なバイオマスに対応して、好適な駆動条件で可燃性ガスGの生成を行うことができる。
また、発電システム1において、制御ユニット90は、ガス化炉60に供給する空気Airの供給量および供給速度の少なくともいずれかを制御する。すなわち、制御ユニット90は、ポンプ67の動きを制御する。これにより、現地で調達可能なバイオマスに対応して、好適な駆動条件で可燃性ガスGの生成を行うことができる。
なお、各実施形態において説明した各構成は、発明の趣旨を逸脱しない範囲で各実施形態内の他の構成と組み合わせてもよい。また、これらの各構成は、発明の趣旨を逸脱しない範囲で各実施形態とは異なる他の実施形態内の構成と組み合わせてもよい。また、発明の趣旨を逸脱しない範囲で、種々の改変を行ってもよい。
例えば、ガス化炉60は、実施形態では固定床ダウンドラフト方式を用いるものとして説明しているが、原料を供給する供給口61と反対側に空気Airの吸気口62を有し、供給口61側に可燃性ガスGの排気口66を有するアップドラフト方式を用いてもよい。また、排出口65から排出される残渣Dに含まれる炭化物を燃焼する燃焼ユニットをさらに備えてもよい。炭化物の燃焼により、熱エネルギーHEを得ることができる。
また、エネルギー生成ユニット50は、現地で調達可能なバイオマス原料が、生物の排泄物、有機質肥料、生分解性物質、汚泥、汚水、生ゴミ等の廃棄物を含む場合、ガス化炉60の代わりに発酵槽を備えてもよい。この場合、ガス発電装置70は、発酵槽においてメタン発酵等の生物化学的変換により発生させたメタン等のバイオガスを燃料として、電気エネルギーEEを含むエネルギーEを生成する。
また、エネルギー生成ユニット50は、ガス発電装置70において、ガスエンジン71の代わりにガスタービンを備えてもよい。ガスタービンは、圧縮器と、燃焼器と、タービンと、を含む。ガスタービンは、圧縮器で圧縮した高圧の可燃性ガスGを燃焼器で燃焼させることで得られた熱エネルギーを、タービンの回転運動に変換し、回転駆動力を得る。
また、エネルギー生成ユニット50は、ガス化炉60およびガス発電装置70代わりにボイラ、蒸気タービンおよび発電装置を備えてもよい。この場合、エネルギー生成ユニット50は、ボイラにおいて木質チップBを直接燃焼させることによってボイラ内の水を加熱して蒸気に変換させ、蒸気によってタービン回転させることによって得られた回転駆動力を用いて発電を行う。
1 発電システム
10 原料供給ユニット
20 下流搬送機
21 ケーシング
22 シャフト
23 スクリューフィン
24 スクリュー駆動部
25 受入口
26 排出口
30 第1上流搬送機
31 第1ヘッドプーリ
32 第1テールプーリ
33 第1ベルト
34 第1ベルト駆動部
40 第2上流搬送機
41 第2ヘッドプーリ
42 第2テールプーリ
43 第2ベルト
44 第2ベルト駆動部
45 収容駆動部
50 エネルギー生成ユニット
60 ガス化炉
61 供給口
62 吸気口
63 反応部
631 乾燥層
632 熱分解層
633 酸化層
634 還元層
64 火格子
65 排出口
66 排気口
67 ポンプ
70 ガス発電装置
71 ガスエンジン
72 発電装置
75 排熱回収ボイラ
80 グリッドユニット
90 制御ユニット
91 操作部
92 表示部
93 記憶部
94 演算部
100 移動体
101 荷台
102 コンテナ
B 木質チップ(バイオマス原料)
Air 空気
D 残渣
G 可燃性ガス
E エネルギー
EE 電気エネルギー
HE 熱エネルギー
HW 温水
St 蒸気
EG 排ガス

Claims (3)

  1. バイオマス原料を熱処理することによって可燃性ガスを生成するガス化炉、および前記ガス化炉により生成した前記可燃性ガスを燃料として電気エネルギーを生成するガス発電装置を含み、車両に搭載され、前記車両に搭載された状態でバイオマス原料から電気エネルギーを生成するエネルギー生成ユニットと、
    前記車両の外部に配置される前記バイオマス原料を、前記車両に搭載された前記エネルギー生成ユニットまで搬送する原料供給ユニットと、
    前記エネルギー生成ユニットおよび前記原料供給ユニットの駆動を制御する制御ユニットと、
    を備え
    前記原料供給ユニットは、
    前記車両に設けられ、前記エネルギー生成ユニットに前記バイオマス原料を供給する下流搬送機と、
    前記車両に設けられ、前記下流搬送機に前記バイオマス原料を供給する第1上流搬送機と
    前記下流搬送機に対して移動可能、かつ前記車両の内部に収容される状態と、前記バイオマス原料の供給経路の上流側の一部が前記車両の外部に突出する状態とで変形可能であって、前記車両の外部に配置された前記バイオマス原料を前記第1上流搬送機に前記バイオマス原料を供給する第2上流搬送機と、
    を含み、
    前記下流搬送機は、前記供給経路の上流端が、下流端より低い位置に位置し、前記第1上流搬送機から受け取った前記バイオマス原料を、前記ガス化炉の上端部に設けられた開口部に投入し、
    前記第1上流搬送機は、前記供給経路の上流端が、下流端より低い位置に位置し、
    前記第2上流搬送機は、前記一部が前記車両の外部に突出する状態において、前記供給経路の上流端が、下流端より低い位置に位置する、
    発電システム。
  2. 前記下流搬送機は、スクリューコンベアであり、
    前記第1上流搬送機および前記第2上流搬送機は、ベルトコンベアである、
    請求項1に記載の発電システム。
  3. 請求項1または2に記載の発電システムを搭載した、移動電源車両。
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