JP7492167B2 - 格納装置、無人飛行体及びシステム - Google Patents

格納装置、無人飛行体及びシステム Download PDF

Info

Publication number
JP7492167B2
JP7492167B2 JP2022570908A JP2022570908A JP7492167B2 JP 7492167 B2 JP7492167 B2 JP 7492167B2 JP 2022570908 A JP2022570908 A JP 2022570908A JP 2022570908 A JP2022570908 A JP 2022570908A JP 7492167 B2 JP7492167 B2 JP 7492167B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
unmanned aerial
aerial vehicle
main body
storage device
gripping
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2022570908A
Other languages
English (en)
Other versions
JPWO2022137460A1 (ja
Inventor
勇臣 濱野
淳 荒武
洋介 櫻田
大輔 内堀
一旭 渡邉
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nippon Telegraph and Telephone Corp
Original Assignee
Nippon Telegraph and Telephone Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Nippon Telegraph and Telephone Corp filed Critical Nippon Telegraph and Telephone Corp
Publication of JPWO2022137460A1 publication Critical patent/JPWO2022137460A1/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP7492167B2 publication Critical patent/JP7492167B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B64AIRCRAFT; AVIATION; COSMONAUTICS
    • B64CAEROPLANES; HELICOPTERS
    • B64C25/00Alighting gear
    • B64C25/32Alighting gear characterised by elements which contact the ground or similar surface 
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B64AIRCRAFT; AVIATION; COSMONAUTICS
    • B64CAEROPLANES; HELICOPTERS
    • B64C39/00Aircraft not otherwise provided for
    • B64C39/02Aircraft not otherwise provided for characterised by special use
    • B64C39/024Aircraft not otherwise provided for characterised by special use of the remote controlled vehicle type, i.e. RPV
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B64AIRCRAFT; AVIATION; COSMONAUTICS
    • B64UUNMANNED AERIAL VEHICLES [UAV]; EQUIPMENT THEREFOR
    • B64U10/00Type of UAV
    • B64U10/10Rotorcrafts
    • B64U10/13Flying platforms
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B64AIRCRAFT; AVIATION; COSMONAUTICS
    • B64UUNMANNED AERIAL VEHICLES [UAV]; EQUIPMENT THEREFOR
    • B64U70/00Launching, take-off or landing arrangements
    • B64U70/30Launching, take-off or landing arrangements for capturing UAVs in flight by ground or sea-based arresting gear, e.g. by a cable or a net
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B64AIRCRAFT; AVIATION; COSMONAUTICS
    • B64UUNMANNED AERIAL VEHICLES [UAV]; EQUIPMENT THEREFOR
    • B64U80/00Transport or storage specially adapted for UAVs
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B64AIRCRAFT; AVIATION; COSMONAUTICS
    • B64UUNMANNED AERIAL VEHICLES [UAV]; EQUIPMENT THEREFOR
    • B64U2101/00UAVs specially adapted for particular uses or applications
    • B64U2101/25UAVs specially adapted for particular uses or applications for manufacturing or servicing
    • B64U2101/26UAVs specially adapted for particular uses or applications for manufacturing or servicing for manufacturing, inspections or repairs
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B64AIRCRAFT; AVIATION; COSMONAUTICS
    • B64UUNMANNED AERIAL VEHICLES [UAV]; EQUIPMENT THEREFOR
    • B64U2101/00UAVs specially adapted for particular uses or applications
    • B64U2101/30UAVs specially adapted for particular uses or applications for imaging, photography or videography
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B64AIRCRAFT; AVIATION; COSMONAUTICS
    • B64UUNMANNED AERIAL VEHICLES [UAV]; EQUIPMENT THEREFOR
    • B64U2101/00UAVs specially adapted for particular uses or applications
    • B64U2101/70UAVs specially adapted for particular uses or applications for use inside enclosed spaces, e.g. in buildings or in vehicles

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Aviation & Aerospace Engineering (AREA)
  • Remote Sensing (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • Transportation (AREA)
  • Hooks, Suction Cups, And Attachment By Adhesive Means (AREA)

Description

本開示は、格納装置、無人飛行体及びシステムに関する。
近年、インフラ構造物の点検に、複数のプロペラの回転によって飛行する無人飛行体(例えば、ドローン、マルチコプタなど)が用いられることがある。
このような無人飛行体を格納する手法として、人手によるハンドリリース及びキャッチを利用することが知られている(非特許文献1)。他の手法として、地上に設置して無人飛行体の保管を自律的に行う地上ステーションを用いることが知られている(非特許文献2)。さらに、無人飛行体の下部に2つのアームを設け、水平に固定された棒を2つのアームで把持して無人飛行体がぶら下がるようにすることも知られている(非特許文献3)。
"[ドローンテクニック]ドローンのハンドキャッチの方法と必要性[注意事項]"、[online]、2018年4月8日、[2020年12月1日検索]、インターネット〈URL:https://www.droneskyfish.com/entry/hand-catch-drone〉 土屋健太、"AIRMADAの完全自律ドローンステーション"、[online]、2017年1月18日、[2020年12月1日検索]、インターネット〈URL:https://www.borg.media/airmada-2017-01-18/〉 Kaiyu Hang, et. al., "Perching and resting - A paradigm for UAV maneuvering with modularized landing gears," Science Robotics, No. 4, eaau6637(2019), 13 March 2019.
しかし、ハンドリリース及びキャッチを利用する手法は、無人飛行体の格納に熟練した人手が必要になる。地上ステーションは地上に設置することが想定されているため、地下の基盤設備で使用すると、漏水等による溜り水が発生し、無人飛行体を損傷するおそれがある。無人飛行体の下部に2つのアームを設けて水平棒を把持する手法は、無人飛行体に2つのアームを設ける必要があり、また、水平棒を把持する際に無人飛行体の上下が反転するため、上下反転時の振動により無人飛行体に設けられた機器を損傷するおそれがある。
本開示の目的は、地下及び地上、並びに、屋内及び屋外を問わず、無人飛行体の出発及び帰還の動作を、人手を介さず安全に実施することが可能な格納装置、無人飛行体及びシステムを提供することである。
一実施形態に係る格納装置は、無人飛行体を格納する格納装置であって、前記無人飛行体を把持するための把持部と、前記無人飛行体の上面が吸着するための吸着面を有する本体部と、を備え、前記無人飛行体は、前記本体部の前記吸着面と前記無人飛行体の前記上面との少なくともいずれかに設けられた、ゲル状の粘着体と、吸盤と、面ファスナーと、針との少なくともいずれかにより、前記本体部の前記吸着面に吸着する。
一実施形態に係る無人飛行体は、プロペラと、格納装置の本体に吸着するための吸着面を上面に有する本体部と、フックと、を備え、前記格納装置の前記本体の吸着面と前記本体部の前記上面との少なくともいずれかに設けられた、ゲル状の粘着体と、吸盤と、面ファスナーと、針との少なくともいずれかにより、前記格納装置の前記本体に吸着する。
一実施形態に係るシステムは、上記格納装置と上記無人飛行体とを備える。
本開示の一実施形態によれば、地下及び地上、並びに、屋内及び屋外を問わず、無人飛行体の出発及び帰還の動作を、人手を介さず安全に実施することが可能となる。
本開示の一実施形態に係る点検システムの概要を示す図である。 本開示の一実施形態に係る無人飛行体の外観例を示す正面図である。 本開示の一実施形態に係る無人飛行体の内部構成例を示すブロック図である。 本開示の一実施形態に係る格納装置を用いて無人飛行体が離発着する様子を説明する図である。 本開示の一実施形態に係る格納装置を用いて無人飛行体が離発着する様子を説明する図である。 本開示の一実施形態に係る格納装置を用いて無人飛行体が離発着する様子を説明する図である。 無人飛行体の上面に吸着体が設けられた構成例を示す図である。 無人飛行体の上面に吸着体が設けられた構成例を示す図である。 格納装置の本体部の下面及び無人飛行体の上面に吸着体が設けられた構成例を示す図である。 格納装置の本体部の下面及び無人飛行体の上面に吸着体が設けられた構成例を示す図である。 格納装置の本体部と吸着体との間に衝撃吸収体が設けられた構成例を示す図である。 格納装置の本体部と吸着体との間に衝撃吸収体が設けられた構成例を示す図である。 格納装置の本体部に把持部を出し入れするための孔が設けられた構成例を示す図である。 格納装置の本体部に把持部を出し入れするための孔が設けられた構成例を示す図である。 格納装置の把持部がマジックハンド構造を有する構成例を示す図である。 格納装置の把持部がマジックハンド構造を有する構成例を示す図である。 格納装置の把持部がマジックハンド構造を有する構成例を示す図である。 格納装置の把持部がフック構造を有する構成例を示す図である。 格納装置の把持部がフック構造を有する構成例を示す図である。 格納装置の把持部がフック構造を有する構成例を示す図である。 格納装置の把持部が斜めのフック構造を有する構成例を示す図である。 格納装置の把持部が斜めのフック構造を有する構成例を示す図である。 格納装置の把持部がねじ構造を有する構成例を示す図である。 格納装置の把持部がねじ構造を有する構成例を示す図である。 格納装置の把持部が吸着体を有する構成例を示す図である。 格納装置の把持部が吸着体を有する構成例を示す図である。 格納装置の把持部が吸着体を有する構成例を示す図である。 格納装置の本体部の下面に無人飛行体の上面が吸盤により吸着する構成例を示す図である。 格納装置の本体部の下面に無人飛行体の上面が吸盤により吸着する構成例を示す図である。 格納装置の本体部の下面に無人飛行体の上面が吸盤により吸着する構成例を示す図である。 格納装置の本体部の下面に無人飛行体の上面が吸盤により吸着する構成例を示す図である。 格納装置の本体部の下面に無人飛行体の上面が面ファスナーにより吸着する構成例を示す図である。 格納装置の本体部の下面に無人飛行体の上面が面ファスナーにより吸着する構成例を示す図である。 格納装置の本体部の下面に無人飛行体の上面が針により吸着する構成例を示す図である。 格納装置の本体部の下面に無人飛行体の上面が針により吸着する構成例を示す図である。 格納装置の本体部の下面に無人飛行体の上面が針により吸着する構成例を示す図である。 格納装置の本体部の下面に無人飛行体の上面が針により吸着する構成例を示す図である。 格納装置の本体部の下面に無人飛行体の上面が無人飛行体内の負圧により吸着する構成例を示す図である。 格納装置の本体部の下面に無人飛行体の上面が無人飛行体内の負圧により吸着する構成例を示す図である。 格納装置の本体部の下面に無人飛行体の上面が無人飛行体内の負圧により吸着する構成例を示す図である。 格納装置の本体部の下面に無人飛行体の上面が無人飛行体内の負圧により吸着する構成例を示す図である。 格納装置の本体部の内部構成例を示すブロック図である。 マジックハンド構造を有する把持部から無人飛行体が出発する動作手順を示すフローチャートである。 ねじ構造を有する把持部から無人飛行体が出発する動作手順を示すフローチャートである。 格納装置の本体部の吸着体へ無人飛行体が帰還する動作手順を示すフローチャートである。 格納装置の把持部から無人飛行体が出発する様子を説明する図である。 格納装置の把持部から無人飛行体が出発する様子を説明する図である。 格納装置の把持部から無人飛行体が出発する動作手順を示すフローチャートである。
以下、本開示に係る格納装置について、図面を参照して詳細に説明する。なお、各図面は本発明を十分に理解できる程度に概略的に示しているに過ぎない。よって、本発明は、図示例のみに限定されるものではない。また、図示の便宜上、各図面における縮尺は、実際とは異なっている場合もある。
(点検システム)
まず、本開示に係る格納装置を用いた点検システムについて説明する。図1は、点検システム1の概要を示す図である。図1に示す点検システム1は、格納装置10と、無人飛行体30と、を備える。点検システム1は、端末50を更に含む構成であってもよい。なお、図1では、無人飛行体30の数が1機である場合を示しているが、無人飛行体30の数は複数であってもよい。
マンホール100の開口部には、マンホール100の出入口を塞ぐように、取り外し可能な蓋が載置される。格納装置10は、このマンホール100の蓋に置き換えて設置可能な構造を有する。図1は、格納装置10がマンホール100の蓋に置き換えて設置された状態、すなわち、格納装置10の本体部20がマンホール100の上孔上部に設置された状態を示している。もっとも、格納装置10は、マンホール100の蓋に置き換えて設置される場合に限られず、地下及び地上、並びに、屋内及び屋外を問わず、任意の場所に設置することができる。
マンホール100は、例えば通信用マンホールである。なお、マンホール100は、メンテナンスホールと称されてもよい。マンホール100内の基盤設備では、漏水などによる溜り水101が発生し得る。
端末50は、無人飛行体30の操作者(例えば点検者)Uによって所持されて操作される。端末50と無人飛行体30との間では、無線通信が行われる。操作者Uは、端末50を操作し、無人飛行体30の動作を制御する。無人飛行体30は、端末50からの飛行制御に関する指示がなくても飛行可能である。
点検システム1において、無人飛行体30は、自律的に飛行を制御しながら、又は操作者Uによる端末50の操作に従って飛行を制御しながら、マンホール100の内部を撮像(言い換えると、空撮)する。無人飛行体30は、撮像した映像データを、端末50に送信してもよい。操作者Uは、無人飛行体30により撮像された映像データを確認することで、マンホール100の内部を点検する。なお、操作者Uにより点検される項目は、例えば、マンホール100の内壁(つまり壁面)の異常の有無、マンホール100に繋がる地下道に貯留される地下水の状態、マンホール100内に設置された物体(構造物、機器など)の状態などである。
無人飛行体30を格納する格納装置10は、無人飛行体30を把持するための把持部11と、無人飛行体30の上面が吸着するための吸着面を有する本体部20と、を備える。無人飛行体30が保管される間、無人飛行体30は把持部11により把持される。把持部11は、例えば、無人飛行体30に設けられたフック12を吊り下げて、無人飛行体30を把持してもよい。無人飛行体30が出発する際、把持部11は無人飛行体30をリリースする。リリースにより把持部11から離れた無人飛行体30は、マンホール100内を飛行して撮像等を行う。撮像等の一連の作業を終えた無人飛行体30は、本体部20の吸着面に向かって突進することにより、その上面を吸着面に押し付ける。図1の例では、本体部20の下部には吸着体13が設けられて吸着面が形成されている。無人飛行体30は吸着体13の表面である吸着面に接触すると本体部20に保持される。したがって、本実施形態に係る格納装置10によれば、地下及び地上、並びに、屋内及び屋外を問わず、無人飛行体30の出発及び帰還の動作を、人手を介さず安全に実施することが可能となる。
(無人飛行体)
図2は、無人飛行体30の外観例を示す正面図である。図2に示すように、無人飛行体30は、制御基板を内蔵する制御ボックス311と、モータ352に軸支された4枚のプロペラ(回転翼)351と、振動及び衝撃を吸収する緩衝用のバンパー317と、カメラ34と、フック12とを備える。無人飛行体30は、カメラ34を複数備えていてもよい。無人飛行体30の上面313は、格納装置10の本体部20に吸着するための吸着面を有する。
図3は、無人飛行体30の内部構成例を示すブロック図である。無人飛行体30は、制御部31と、メモリ32と、通信部33と、カメラ34と、回転翼機構35と、GNSS(Global Navigation Satellite System)受信機36と、慣性計測装置(IMU:Inertial Measurement Unit)37と、磁気コンパス38と、測距センサ39と、を備える。
通信部33は、端末50との間で無線通信を行う。無線通信方式には、例えば、Wi-Fi(登録商標)などの無線LAN、あるいは特定小電力無線などが挙げられる。
カメラ34は、無人飛行体30の周囲を撮像して撮像画像のデータを生成する。カメラ34の画像データは、メモリ32に格納される。
回転翼機構35は、複数(例えば、4枚)のプロペラ351と、複数のプロペラ351を回転させる複数(例えば、4個)のモータ352と有する。
GNSS受信機36は、複数の航法衛星であるGNSS衛星から発信された時刻及び各GNSS衛星の位置(例えば座標)を示す複数の信号を受信する。GNSS受信機36は、受信された複数の信号に基づいて、GNSS受信機36の位置(つまり、無人飛行体30の位置)を算出する。GNSS受信機36は、無人飛行体30の位置情報を制御部31に出力する。
慣性計測装置37は、無人飛行体30の姿勢を検出し、検出結果を制御部31に出力する。慣性計測装置37は、無人飛行体30の姿勢として、無人飛行体30の前後、左右及び上下の3軸方向の加速度と、ピッチ軸、ロール軸及びヨー軸の3軸方向の角速度とを検出する。慣性計測装置37は、例えば、遅い動きの計測も可能な半導体型センサにより実現することができる。
磁気コンパス38は、無人飛行体30の機首の方位を検出し、検出結果を制御部31に出力する。測距センサ39は、無人飛行体30と制御部31により指定された目的物との距離を検出し、検出結果を制御部31に出力する。
メモリ32は、制御部31がカメラ34、回転翼機構35、GNSS受信機36、慣性計測装置37、磁気コンパス38、及び測距センサ39を制御するのに必要なコンピュータプログラム(プログラム)などを格納する。メモリ32は、コンピュータ読み取り可能な記録媒体でよい。メモリ32は、無人飛行体30の内部に設けられてよいし、無人飛行体30から取り外し可能に設けられてもよい。
制御部31は、本実施形態では、CPU(Central Processing Unit)、MPU(Micro Processing Unit)、GPU(Graphics Processing Unit)、DSP(Digital Signal Processor)、又はSoC(System on a Chip)などのプロセッサであり、同種又は異種の複数のプロセッサにより構成されてもよい。制御部31は、ASIC(Application Specific Integrated Circuit)、又はFPGA(Field-Programmable Gate Array)などの専用のハードウェアによって構成されてもよい。
制御部31は、無人飛行体30の各部の動作を統括して制御するための信号処理、他の各部との間のデータの入出力処理、及びデータの演算処理を行う。制御部31は、メモリ32に格納されたコンピュータプログラムに従って無人飛行体30の自律飛行を制御する。制御部31は、自律飛行する際、メモリ32に記憶された飛行経路及び飛行時間などのデータを参照する。なお、制御部31は、通信部33を介して端末50から受信した命令に従って、無人飛行体30の飛行を制御してもよい。
制御部31は、カメラ34により撮像された画像データを取得して解析することで、無人飛行体30の周囲の環境を特定する。制御部31は、無人飛行体30の周囲の環境に基づいて、例えば障害物を回避するよう飛行を制御する。制御部31は、回転翼機構35を制御することで、無人飛行体30の飛行を制御する。飛行制御では、無人飛行体30の緯度、経度、及び高度を含む位置が変更される。
プログラムは、コンピュータ(無人飛行体30)が読み取り可能な記録媒体に記録されていてもよい。このような記録媒体を用いれば、プログラムをコンピュータにインストールすることが可能である。ここで、プログラムが記録された記録媒体は、非一過性(non-transitory)の記録媒体であってもよい。非一過性の記録媒体は、特に限定されるものではないが、例えば、CD-ROM、DVD-ROM、又はUSB(Universal Serial Bus)メモリなどであってもよい。また、このプログラムは、ネットワークを介して外部装置からダウンロードされる形態としてもよい。
(格納装置)
図4A~図4Cは、本開示の一実施形態に係る格納装置10aを用いて無人飛行体30が離発着する様子を説明する図である。図4A~図4Cに示す格納装置10aにおいては、本体部20の下面21に吸着体13aが設けられて吸着面が22が形成されており、無人飛行体30の上面313が吸着面22に吸着することが可能になっている。吸着体13aの具体的な構成例は後述する。
図4Aでは、格納装置10aの把持部11が無人飛行体30に設けられたフック12を吊り下げて、無人飛行体30を把持している。無人飛行体30が出発する場合、図4Bに示すように、格納装置10aの把持部11は無人飛行体30の把持を止めて、無人飛行体30をリリースする。リリースにより把持部11から離れた無人飛行体30は、マンホール100内を飛行して撮像等を行う。図4Cに示すように、撮像等の一連の作業を終えた無人飛行体30は、本体部20の吸着面22に向かって突進することにより、その上面313を吸着面22に押し付ける。吸着体13aのいずれかの場所に無人飛行体30の上面313が押し付けられると、本体部20は無人飛行体30を吸着して保持する。無人飛行体30を格納装置10aに格納する際に、無人飛行体30が正確に位置決めされる必要はない。このように、格納装置10aは無人飛行体30の出発と帰還について異なる機構を有するため、格納装置10aによれば、飛行体による点検の出発及び帰還動作において、人手を介さず安全に点検を実施することができる。また、格納装置10aの本体部20は、地上又は地下、あるいは屋内又は屋外を問わずに設置することができるため、地下及び地上、並びに、屋内及び屋外を問わずに、無人飛行体30の出発及び帰還の動作を安全に実施することが可能である。
図4Aは、吸着体13aが格納装置10aの本体部20の下面21に設けられて吸着面223が形成された場合の例を示しているが、吸着体13は、本体部20の下面21と無人飛行体30の上面313との少なくともいずれかに設けられればよい。図5A及び図5Bは、無人飛行体30の上面313に吸着体13bが設けられた格納装置10bの構成例を示す図である。図5Aは、本体部20の把持部11が無人飛行体30のフック12をリリースして、無人飛行体30が出発する様子を示している。図5Bは、撮像等の一連の作業を終えた無人飛行体30が、本体部20の吸着面22に向かって突進することにより、その上面313に設けられた吸着体13bを吸着面22に押し付け、本体部20に無人飛行体30を保持させる様子を示している。図6A及び図6Bは、本体部20の下面21及び無人飛行体30の上面313の両方に吸着体13a,13bが設けられた格納装置10cの構成例を示す図である。図6Aは、本体部20の把持部11が無人飛行体30のフック12をリリースして、無人飛行体30が出発する様子を示している。図6Bは、無人飛行体30が、本体部20の吸着面22に向かって突進することにより、その上面313に設けられた吸着体13bを本体部20に設けられた吸着体13aに押し付け、本体部20の吸着面22に無人飛行体30を保持させる様子を示している。このように、本体部20の下面21と無人飛行体30の上面313との少なくともいずれかに吸着体13を設けることで、無人飛行体30の上面313を吸着面22に押し付けて本体部20に無人飛行体30を保持させることが可能である。
図4A~図4Cは、吸着体13aが本体部20の下部に直接設けられた例を示しているが、吸着体13aと本体部20との間に衝撃を吸収する材料である衝撃吸収体を設けてもよい。図7A及び図7Bは、格納装置10dの本体部20と吸着体13aとの間に衝撃吸収体14が設けられた構成例を示す図である。図7Aは、本体部20の把持部11が無人飛行体30のフック12をリリースして、無人飛行体30が出発する様子を示している。図7Bは、撮像等の一連の作業を終えた無人飛行体30が、本体部20の吸着体13aに向かって突進することにより、その上面313を吸着体13aに押し付け、本体部20に無人飛行体30を保持させる様子を示している。ここで、無人飛行体30が勢いよく吸着体13aへ衝突しても、衝撃吸収体14においてその衝撃が緩和され、本体部20及び無人飛行体30の損傷を防ぐことが可能である。衝撃吸収体14の素材は、例えば、低反発ウレタンとしてもよい。衝撃吸収体14の素材は衝撃を吸収できるものであれば低反発ウレタンに限られず、例えば、スポンジ、ゴム、ゲル、布、エアーキャップ、紙(例えば、段ボール)、又は発泡スチロール等としてもよい。
なお、図7A及び図7Bは、本体部20と吸着体13aとの間に衝撃吸収体14が設けられた例を示しているが、吸着体13a及び衝撃吸収体14を同一の材料のゲルで構成し、吸着体13a及び衝撃吸収体14を一体として実現してもよい。また、無人飛行体30の上面313に吸着体13bを設ける場合は、上面313と吸着体13bの間にも衝撃吸収体14を設けて、衝突時の衝撃を緩和するようにしてもよい。
本実施形態に係る格納装置10において、無人飛行体30は、出発の際は把持部11からリリースされ、帰還の際は吸着面22へ吸着する。そのため、図4A~図4Cのように把持部11が本体部20から突出していると、帰還の際、無人飛行体30が把持部11に衝突する可能性がある。そこで、本体部20は、把持部11を出し入れするための孔を備えてもよい。図8A及び図8Bは、格納装置10eの本体部20に把持部11を出し入れするための孔16が設けられた構成例を示す図である。図8Aは、本体部20の把持部11が無人飛行体30のフック12をリリースして、無人飛行体30が出発する様子を示している。無人飛行体30が出発すると、把持部11は、孔16の中で本体部20から突出しない位置まで引き上げられ、吸着体13aの表面よりも内側に格納される。図8Bは、無人飛行体30が、本体部20の吸着体13aに向かって突進することにより、その上面313を吸着体13aに押し付け、本体部20に無人飛行体30を保持させる様子を示している。図8Bに示すように、把持部11は本体部20から突出していないため、帰還の際、無人飛行体30は把持部11を回避する必要がない。
(把持部)
次に、格納装置10の把持部11について説明する。図9A~図9Cは、格納装置10fの把持部11aがマジックハンド構造を有する構成例を示す図である。把持部11aは、その先端が開閉可能な構造を有する。図9Aは、閉じた把持部11aが無人飛行体30のフック12を吊り下げて、無人飛行体30を把持する様子を示している。図9Bは、把持部11aが解放されて、無人飛行体30をリリースし、無人飛行体30が出発している様子を示している。図9Cは、把持部11aが、帰還した無人飛行体30を再度把持してキャッチし、無人飛行体30を格納する様子を示している。なお、無人飛行体30は、その上面313を吸着体13aに接触させて、本体部20に無人飛行体30を保持させてもよい。
図10A~図10Cは、格納装置11gの把持部11bがフック構造を有する構成例を示す図である。把持部11bは、カギ型のフック構造を有する。図10Aは、把持部11bのカギの部分に無人飛行体30のフック12を吊り下げて、無人飛行体30を把持する様子を示している。把持部11bのように、把持部がカギ型のフック構造を有する場合、無人飛行体30は、一旦上昇し、更に横スライドすることで、把持部11bからフック12を外してから出発する。図10Bは、無人飛行体30が上昇した状態を示している。図10Cは、上昇した無人飛行体30が横スライドした状態を示している。このような一連の動作により、無人飛行体30は、把持部11bからフック12を外してから出発することが可能になる。なお、帰還の際には、無人飛行体30は、その上面313を吸着体13aに接触させて、本体部20に無人飛行体30を保持させるが、再度、フック12を把持部11bに吊り下げさせてもよい。
図11A及び図11Bは、格納装置10hの把持部11cが斜めのフック構造を有する構成例を示す図である。図11Aは、把持部11cのカギの部分に無人飛行体30のフック12を吊り下げて、無人飛行体30を把持する様子を示している。把持部11cのように、把持部が斜めのフック構造を有する場合、無人飛行体30は、上昇するだけで、把持部11cからフック12を外して出発することができる。図11Bは、無人飛行体30が上昇して、把持部11cからフック12を外した状態を示している。なお、帰還の際には、無人飛行体30は、その上面313を吸着体13aに接触させて、本体部20に無人飛行体30を保持させるが、再度、フック12を把持部11cに吊り下げさせてもよい。
図12A及び図12Bは、格納装置10iの把持部11がねじ構造を有する構成例を示す図であり、それぞれ格納装置10iの正面図及び上面図を示している。格納装置10iにおいては、本体部20及び無人飛行体30の上面には互いに係合するオスねじ11d及びメスねじ11eが設けられ、ねじが締められることにより、把持部11は無人飛行体30を把持する。図12A及び図12Bは、本体部20の下部にオスねじ11dが設けられ、無人飛行体30の上部にメスねじ11eが設けられた例を示しているが、本体部20の下部にメスねじ11eが設けられ、無人飛行体30の上部にオスねじ11dが設けられてもよい。
図12Aは、格納装置10iから無人飛行体30が出発する様子を示している。図12Aでは、無人飛行体30がねじを緩める方向にヨー回転をしている。回転によりオスねじ11dとメスねじ11eが外れると、無人飛行体30は出発する。図12Bは、格納装置10iへ無人飛行体30が帰還する様子を示している。図12Bでは、無人飛行体30がねじを締める方向にヨー回転をしている。これにより、無人飛行体30は格納装置10の本体部20に固定される。なお、無人飛行体30は、その上面313を吸着体13a(不図示)に接触させて、本体部20に無人飛行体30を保持させてもよい。また、オスねじ11d及びメスねじ11eのピッチを大きくすることで、無人飛行体30は少ない回転数でねじを外して出発することが可能になる。また、本体部20は、無人飛行体30を固定させたままオスねじ11dを回転させることで、自動的にねじを緩めたり、締めたりできるようにしてもよい。
図13A~図13Cは、格納装置10jの把持部11fが吸着体を有する構成例を示す図である。図13Aは、吸着体により構成された把持部11fが無人飛行体30の上面313に接触して、無人飛行体30を把持する様子を示している。図13Aに示すように、把持部11fの側面はシリンダ45で覆われている。把持部11fが無人飛行体30を把持する状態では、[シリンダ45の長さ]<[把持部11fの長さ]となる。把持部11fは、シリンダ45により無人飛行体30を押し出すことで、無人飛行体30をリリースする。図13Bは、シリンダ45により無人飛行体30を押し出してリリースした状態を示している。リリースした状態では、[シリンダ45の長さ]>[把持部11fの長さ]となる。図13Cは、無人飛行体30が、本体部20の吸着体13aに向かって突進することにより、その上面313を把持部11fに押し付け、本体部20に無人飛行体30を保持させる様子を示している。なお、無人飛行体30を押し出す機構はシリンダ45を用いたものに限られず、例えば、ばねを用いて実現してもよい。把持部11fが有する吸着体の具体的構成は後述する。
(吸着体)
次に、本体部20の下面21及び無人飛行体30の上面313の少なくともいずれかに設けられる吸着体13について説明する。把持部11fが有する吸着体についても吸着体13と同様に実現することができる。吸着体13は、ゲル状の有機材料により実現される粘着体としてもよい。具体的には、ゲル状の有機材料は、天然ゴム系接着剤、でんぷん系接着剤、天然ゴムラテックス接着剤、樹脂、のり、ボンド、水ガラス、アスファルト、及び漆などがある。もっとも、構成品を少なくすることができ、安価であることから、吸着体13に用いる粘着体としては、耐震マットに使用されるようなオレフィン系またはスチレン系樹脂を使用することが望ましい。
また、吸着体13は吸盤により実現してもよい。図14A~図14Dは、格納装置10k,10lの本体部20の下面である吸着面22に無人飛行体30の上面313が吸盤13cにより吸着する構成例を示す図である。図14Aは格納装置10kの本体部20の正面図であり、図14Bは格納装置10kの本体部20の下面図である。格納装置10kの本体部20の吸着面22に吸盤13cを設ける場合は、複数の吸盤13cが設けられる。ただし、無人飛行体30の機体を面で安定して支えるためには3点以上の吸盤で吸着する必要がある。そこで、図14A及び図14Bは、説明の簡略化のために、吸着体13として、3つの吸盤13cを示す。図14Cは、無人飛行体30の上面図である。図14Cに示されるように、無人飛行体30を上面から見ると、把持部11が通過する開口部355、上面313、及びプロペラ351等が観察される。無人飛行体30の上面313が上昇して吸盤14Cに押し付けられると、無人飛行体30は吸盤14Cに固定される。なお、吸盤13dは本体部20の吸着面22の代わりに、図14Dのように、無人飛行体30の上面313に設けられてもよい。その場合は、無人飛行体30の重量を軽くするために、無人飛行体30に設ける吸盤13dの個数を1つとしてもよい。
また、吸着体13は面ファスナーにより実現してもよい。図15A及び図15Bは、格納装置10mの本体部20の下面21に無人飛行体30の上面313が面ファスナー13e,13fにより吸着する構成例を示す図である。図15Aは、無人飛行体30が格納装置10mから出発した様子を示す。本体部20の吸着面22にはフック(オス)の面ファスナー13eが設けられ、無人飛行体30の上面313にはループ(メス)の面ファスナー13fが設けられてもよい。無人飛行体30側は、空中の移動によりほこり又は他の物体等と接触する可能性が高いためである。仮に無人飛行体30にフックの面ファスナー13eを設けると、飛行中のホコリが絡んだり、他の物体に引っ掛かったりする危険が高くなる。図15Bは、無人飛行体30が格納装置10mへ帰還した様子を示す。図15Bは、無人飛行体30が、本体部20の吸着面22に向かって突進することにより、面ファスナー13e及び13fが絡み合って、本体部20に無人飛行体30が固定される様子を示している。
また、吸着体13は針により実現してもよい。図16A~図16Dは、格納装置10n,10oの本体部20の下面21に無人飛行体30の上面313が針13h,13iにより吸着する構成例を示す図である。図16Aの例では、無人飛行体30の上面313に針13hが設けられている。針13hは、生け花の剣山のように多数の針が集まったものである。本体部20の下面21には、針13hが刺さることが可能な樹脂13gが設けられて、吸着面22が形成されている。図16A及び図16Bは、無人飛行体30が出発する際も帰還する際も針13h,13iを利用する。図16Aのように、針13hが樹脂13gへ突き刺さっている状態では、無人飛行体30は本体部20側に固定される。プロペラ351の駆動により無人飛行体30を下方へ移動させる揚力が働くと、針13hは樹脂13gから離れて、無人飛行体30は出発する。また、飛行中の無人飛行体30が上方に移動して針13hを樹脂13gへ押し付けると、針13hは樹脂13gへ刺さり、無人飛行体30は本体部20に固定される。針13h及び樹脂13gは、このような無人飛行体30の固定及び針13hの脱着が可能なように、材料および構成等が選択される。なお、無人飛行体30が出発する際に無人飛行体30を本体部20から離隔させるためのシリンダを設けるようにしてもよい。
図16A及び図16Bは、針13hが無人飛行体30の上面313に設けられ、樹脂13gが本体部20の下面21に設けられた例を示しているが、図16Cのように、樹脂13jが無人飛行体30の上面313に設けられ、針13iが本体部20の下面21に設けられるようにしてもよい。また、図16Dに示すように、針13h,13iの先端にカギ(かえし)131を設けてもよい。これにより針13h,13iが樹脂13g,13jから抜けにくくすることができる。
また、無人飛行体30の本体部20への吸着は、負圧により実現してもよい。すなわち、
無人飛行体30の筐体を気密性が保たれた密閉構造とし、無人飛行体30内の気圧を外気圧よりも下げた上で、無人飛行体30の筐体の開口部355を本体部20の吸着面22に接触させることで、無人飛行体30の本体部20へ吸着させてもよい。図17A~図17Dは、格納装置10pの本体部20の下面21の吸着面23に無人飛行体30の上面313が無人飛行体30内の負圧により吸着する構成例を示す図である。図17Aは無人飛行体30の上面図であり、図17Bは無人飛行体30の正面図である。無人飛行体30の上面には、周状のゴム製の部材318及び開口部355が設けられる。無人飛行体30の側面ガードは面状であり、気密性を保つ密閉構造を有する。無人飛行体30の下部には、ルーバー状の弁319が設けられ、弁319が閉じられると無人飛行体30の内部は密閉される。弁319が開放されている場合、外気圧P=機体内圧Pの関係にある。
図17Cは格納装置10pの側面図である。本体部20の下部には、無人飛行体30を密着させるために、鏡面状かつ平面の吸着面23が設けられている。図17Dに示すように、無人飛行体30は帰還時に本体部20の吸着面23に貼り付き、プロペラ351の回転を停止させると同時にルーバー状の弁319を閉じる。弁319が閉じられるまでプロペラ351により無人飛行体30内部の空気が排気されるため、弁319が閉じられて密閉されると無人飛行体30の内側は負圧となり、外気圧P>機体内圧Pとなる。これにより、無人飛行体30のゴム製の部材318が吸着面23に吸い付けられて、無人飛行体30は本体部20に固定される。なお、無人飛行体30の部材318の素材はゴムに限定されない。部材318の素材は、外部と空気のやり取りをしない密閉性が保てるものであればよいため、ビニル素材、又はシリコン素材等であってもよい。
(動作フロー)
次に、無人飛行体30が出発及び帰還する際の本体部20及び無人飛行体30の動作について説明する。図18Aは、格納装置10の本体部20の内部構成例を示すブロック図である。本体部20は、把持部機構制御部27及びセンシング部28を備えた制御部25を備える。センシング部28は、無人飛行体30が備えるプロペラ351の動作を検知する検知部として動作する。センシング部28は、例えば、赤外線センサ等を用いて実現することができる。把持部機構制御部27は、センシング部28が検知したプロペラ351の動作に基づき把持部11の解放を制御する。把持部機構制御部27は、本実施形態では、CPU、MPU、GPU、DSP、又はSoCなどのプロセッサであり、同種又は異種の複数のプロセッサにより構成されてもよい。把持部機構制御部27は、ASIC、又はFPGAなどの専用のハードウェアによって構成されてもよい。
図18Bは、マジックハンド構造を有する把持部11aから無人飛行体30が出発する動作手順を示すフローチャートである。図18Bの各ステップの動作は、無人飛行体30の制御部31又は本体部20の把持部機構制御部27の制御に基づき実行される。
ステップS1において、制御部31は、無人飛行体30のプロペラ351をONにし、モータ352の駆動を開始する。
ステップS2において、把持部機構制御部27は、センシング部28が検知したプロペラ351の回転数を取得する。
ステップS3において、把持部機構制御部27は、プロペラ351の回転数が安定したか否かを判定する。具体的には、把持部機構制御部27は、無人飛行体30がホバリング可能な回転数まで到達しているか否かを判定する。到達している場合(ステップS3でYES)はステップS4へ進み、到達していない場合(ステップS3でNO)はステップS2へ戻る。
ステップS4において、把持部機構制御部27は、把持部11aを開放するように制御する。そして、処理を終了する。このように、把持部機構制御部27は、プロペラ351の回転数が安定したことを確認して把持部11を開放するため、無人飛行体30を安全に出発させることが可能である。
図19は、図12Aのようにねじ構造を有する把持部から無人飛行体30が出発する動作手順を示すフローチャートである。図19の各ステップの動作は、無人飛行体30の制御部31又は本体部20の把持部機構制御部27の制御に基づき実行される。図19では、把持部機構制御部27は、無人飛行体30を固定させたままオスねじ11dを回転させることが可能である。
ステップS11において、制御部31は、無人飛行体30のプロペラ351をONにし、モータ352の駆動を開始する。
ステップS12において、把持部機構制御部27は、センシング部28が検知したプロペラ351の回転数を取得する。
ステップS13において、把持部機構制御部27は、プロペラ351の回転数が安定したか否かを判定する。具体的には、把持部機構制御部27は、無人飛行体30がホバリング可能な回転数まで到達しているか否かを判定する。到達している場合(ステップS13でYES)はステップS14へ進み、到達していない場合(ステップS13でNO)はステップS12へ戻る。
ステップS14において、把持部機構制御部27は、無人飛行体30を固定させたままオスねじ11dを、ねじを緩める方向に回転させる。
ステップS15において、把持部機構制御部27は、ねじを外すことにより、把持部11aを開放する。そして、処理を終了する。このように、把持部機構制御部27は、プロペラ351の回転数が安定したことを確認してオスねじ11dを回転させて、把持部11を開放するため、無人飛行体30を安全に出発させることが可能である。なお、ここでは、ステップS14において、本体部20の把持部機構制御部27が、オスねじ11dを回転させる例を説明したが、無人飛行体30がヨー回転をすることによりねじを緩めてもよい。
図20は、格納装置10の本体部20の吸着面22へ無人飛行体30が帰還する動作手順を示すフローチャートである。図20の各ステップの動作は、無人飛行体30の制御部31の制御に基づき実行される。
ステップS21において、制御部31は、無人飛行体30を本体部20の吸着面22へ向かって飛行させる。
ステップS22において、制御部31は、無人飛行体30の上面313と本体部20の吸着面22との間の距離Lを測距センサ39により取得する。さらに、制御部31は、慣性計測装置37により無人飛行体30の加速度を取得する。制御部31は、距離L=0であり、かつ、無人飛行体30が静止しているか否かを判定する。L=0かつ静止している場合(ステップS22でYES)はステップS23へ進み、そうでない場合(ステップS22でNO)はステップS21へ戻る。
ステップS23において、制御部31は、無人飛行体30のプロペラ351をOFFにして、モータ352の駆動を終了する。そして、処理を終了する。このように、制御部31は、無人飛行体30が本体部20に接触し、静止したことを確認してからプロペラ351をOFFにするため、無人飛行体30を安全に格納装置10に格納することができる。
図21A及び図21Bは、格納装置10の把持部11から無人飛行体30が出発する様子を説明する図である。図21A及び図21Bにおいて、Fは、無人飛行体30の重力である。Fは、吸着体13aが無人飛行体30を吸着する力の最大値である。Fは、プロペラ351の駆動により、無人飛行体30を下方に移動させる力である。F+F>Fとなった場合に、無人飛行体30は本体部20から離れて出発することになる。
図21Cは、格納装置10の把持部11から無人飛行体30が出発する動作手順を示すフローチャートである。図21Cの各ステップの動作は、無人飛行体30の制御部31の制御に基づき実行される。
ステップS31において、制御部31は、無人飛行体30のプロペラ351をONにし、モータ352の駆動を開始する。
ステップS32において、制御部31は、センシング部28が検知したプロペラ351の回転数を取得する。
ステップS33において、制御部31は、プロペラ351の回転数が増加しているか否かを判定する。増加している場合(ステップS33でYES)はステップS34へ進み、増加していない場合(ステップS33でNO)はステップS32へ戻る。
ステップS34において、プロペラ351の回転数の増加により下向きの駆動が発生する。したがって、Fが増加することになる。
ステップS35において、Fの増加に伴い、F+F>Fとなる。これにより、無人飛行体30は本体部20から離れることになる。
ステップS36において、制御部31は、無人飛行体30が出発するように制御する。そして、処理を終了する。
以上のように、点検システム1において、無人飛行体30を格納する格納装置10は、無人飛行体30を把持するための把持部11と、無人飛行体30の上面313が吸着するための吸着面22を有する本体部20と、を備える。したがって、格納装置10によれば、地下及び地上、並びに、屋内及び屋外を問わず、飛行体による点検の出発及び帰還動作において、人手を介さず安全に点検を実施することができる。また、点検システム1は、出発と帰還が異なる機構をもち、飛行体の改造を必要とせず、通常飛行する動作を利用した機構を有するため、実施することが容易である。
本開示は上述の実施形態に限定されるものではない。例えば、ブロック図に記載の複数のブロックは統合されてもよいし、又は1つのブロックは分割されてもよい。フローチャートに記載の複数のステップは、記述に従って時系列に実行する代わりに、各ステップを実行する装置の処理能力に応じて、又は必要に応じて、並列的に又は異なる順序で実行されてもよい。その他、本開示の趣旨を逸脱しない範囲での変更が可能である。
1 点検システム
10 格納装置
11 把持部
12 フック
13 吸着体
14 衝撃吸収体
16 孔
20 本体部
21 下面
22,23 吸着面
25 制御部
27 把持機構制御部
28 センシング部
30 無人飛行体
31 制御部
32 メモリ
33 通信部
34 カメラ
35 回転翼機構
36 GNSS受信機
37 慣性計測装置
38 磁気コンパス
39 測距センサ
45 シリンダ
50 端末
100 マンホール
101 溜り水
311 制御ボックス
313 上面部
317 バンパー
318 部材
319 弁
351 プロペラ
352 モータ
355 開口部

Claims (7)

  1. 無人飛行体を格納する格納装置であって、
    前記無人飛行体を把持するための把持部と、
    前記無人飛行体の上面が吸着するための吸着面を有する本体部と、
    を備え
    前記無人飛行体は、前記本体部の前記吸着面と前記無人飛行体の前記上面との少なくともいずれかに設けられた、ゲル状の粘着体と、吸盤と、面ファスナーと、針との少なくともいずれかにより、前記本体部の前記吸着面に吸着する、
    格納装置。
  2. 前記無人飛行体が備えるプロペラの動作を検知する検知部と、
    前記検知部が検知した前記プロペラの動作に基づき前記把持部の解放を制御する制御部と、
    を更に備える、請求項1に記載の格納装置。
  3. 前記本体部は、前記把持部を出し入れするための孔を備える、請求項1又は2に記載の格納装置。
  4. 前記把持部は、前記無人飛行体に設けられたフックを吊り下げて、当該無人飛行体を把持する、請求項1から3のいずれか一項に記載の格納装置。
  5. 前記把持部は、マジックハンド構造と、フック構造と、ねじ構造と、吸着体との少なくともいずれかにより、前記無人飛行体を把持する、請求項1から3のいずれか一項に記載の格納装置。
  6. プロペラと、
    格納装置の本体に吸着するための吸着面を上面に有する本体部と、
    フックと、
    を備え
    前記格納装置の前記本体の吸着面と前記本体部の前記上面との少なくともいずれかに設けられた、ゲル状の粘着体と、吸盤と、面ファスナーと、針との少なくともいずれかにより、前記格納装置の前記本体に吸着する、
    無人飛行体。
  7. 請求項1からのいずれか一項に記載の格納装置と、
    請求項に記載の無人飛行体と、
    を備える、システム。
JP2022570908A 2020-12-24 2020-12-24 格納装置、無人飛行体及びシステム Active JP7492167B2 (ja)

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
PCT/JP2020/048563 WO2022137460A1 (ja) 2020-12-24 2020-12-24 格納装置、無人飛行体及びシステム

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPWO2022137460A1 JPWO2022137460A1 (ja) 2022-06-30
JP7492167B2 true JP7492167B2 (ja) 2024-05-29

Family

ID=82157611

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2022570908A Active JP7492167B2 (ja) 2020-12-24 2020-12-24 格納装置、無人飛行体及びシステム

Country Status (3)

Country Link
US (1) US20240059402A1 (ja)
JP (1) JP7492167B2 (ja)
WO (1) WO2022137460A1 (ja)

Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US20160011592A1 (en) 2013-02-28 2016-01-14 Identified Technologies Corporation Methods and Apparatus for Persistent Deployment of Aerial Vehicles
JP2018199403A (ja) 2017-05-26 2018-12-20 株式会社豊田中央研究所 インフラ設備
WO2020030919A1 (en) 2018-08-10 2020-02-13 Chris Hagan Drone docking system

Family Cites Families (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP6583311B2 (ja) * 2017-02-28 2019-10-02 東京電力ホールディングス株式会社 無人飛翔体、飛行制御方法、およびプログラム

Patent Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US20160011592A1 (en) 2013-02-28 2016-01-14 Identified Technologies Corporation Methods and Apparatus for Persistent Deployment of Aerial Vehicles
JP2018199403A (ja) 2017-05-26 2018-12-20 株式会社豊田中央研究所 インフラ設備
WO2020030919A1 (en) 2018-08-10 2020-02-13 Chris Hagan Drone docking system

Also Published As

Publication number Publication date
US20240059402A1 (en) 2024-02-22
WO2022137460A1 (ja) 2022-06-30
JPWO2022137460A1 (ja) 2022-06-30

Similar Documents

Publication Publication Date Title
EP4039594B1 (en) Package loading mechanism
US11332244B2 (en) Imaging investigation system and imaging investigation method
EP3877259B1 (en) A system and method for a sensor wall placing uav
WO2017213837A1 (en) Apparatuses for releasing a payload from an aerial tether
CN111527028A (zh) 由uav自动拾取运载物的系统和方法
AU2019272447B2 (en) Method for automatic drone package pickup
AU2024203331A1 (en) Systems and methods for autonomous airworthiness pre-flight checks for UAVs
JP7492167B2 (ja) 格納装置、無人飛行体及びシステム
US11535396B2 (en) Flying object control system and flying object control method
JP7492168B2 (ja) 格納装置及びシステム
JP7457265B2 (ja) 格納装置
Anderson et al. Development and Deployment of an Autonomous UAV-Borne Gas and Particulate Sample Capture System for Fumarole Sampling
Shang Vision-based non-GPS UAV guidance for bridge inspection
CN116654333A (zh) 一种火星无人机放置及脱离装置
CN112074722A (zh) 粒子捕捉器及具备其的旋翼机
Lee et al. 6 DOF manipulator design for maneuvering autonomous aerial mobile robot

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20230322

RD01 Notification of change of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7421

Effective date: 20230629

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20231010

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20240109

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20240219

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20240416

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20240429

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 7492167

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150