JP7491579B2 - 湿潤位置の推定方法 - Google Patents

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Description

本発明は、対象物において湿潤する部位の位置を推定する技術に関する。
時間変化する磁場に対する大地の応答が、大地の比抵抗の分布を反映することが公知である。例えば時間領域空中電磁探査においては、送信アンテナおよび磁気センサーが地面に対向させられる。送信アンテナに電流を供給することによって送信アンテナが磁場を発生させる。送信アンテナが発生させる磁場は1次磁場と通称される。
1次磁場は大地に渦電流を誘起する。誘起された渦電流は磁場を発生させる。この渦電流によって発生される磁場は2次磁場と通称される。2次磁場は、大地の比抵抗構造を反映する。磁気センサーは2次磁場を含む磁場を検出する。2次磁場の検出結果から大地の比抵抗構造が知られる。
特許文献1~3、非特許文献1~3はドローンを用いて大地の比抵抗構造を求める技術を例示する。非特許文献4は土壌カラム中の水分とインピーダンスとの関連性を示す。
特開2018-115901号公報 特開2019-189143号公報 特開2020-085558号公報
城森明、他5名、「ドローンを用いた空中電磁探査装置の開発- D-GREATEM, D-TEM [GLS], D-TEM [ALS] -」、公益社団法人物理探査学会学術講演会講演論文集、2019年、第141巻、p.173-176、物理探査学会 城森明、他5名、「ドローンを用いた過渡応答空中電磁探査装置の開発-D-GREATEM,D-TEM [GLS],D-TEM [ALS]-」、物理探査、2020年、第73巻、p.83-95、物理探査学会 城森明、他6名、「ドローン空中電磁探査の地すべり調査への適用」、公益社団法人物理探査学会学術講演会講演論文集、2020年、第143巻、p.162-165 米田稔、他3名、「インピーダンス測定法による一定温度下でのカラム内水分物質移動の実時間測定」、土木学会論文集、1997年、579/II-41、p.1-14、土木学会
非特許文献2は、大地の比抵抗を用いて地下水の位置を推定する技術についての期待を述べる。しかし特許文献1~3、非特許文献1~4のいずれも、地下水の位置を推定する技術について具体的な手法を開示していない。
本発明が解決しようとする課題は、対象物(例えば大地)において湿潤する部位(例えば地下水)の位置を推定する可能性を高めることである。
湿潤位置の推定方法は、対象物の表面へ印加される1次磁場によって前記対象物が発生する2次磁場から、前記対象物において湿潤する部位の前記表面側の境界の位置である湿潤位置を推定する方法である。
当該方法の第1の態様は、前記2次磁場に基づいて第1信号および第2信号を取得し、前記第1信号から前記対象物の第1の比抵抗を、前記第2信号から前記対象物の第2の比抵抗を、それぞれ前記対象物の位置毎に取得する工程を備える。前記第1信号は前記第2信号と比較して、水の比抵抗の周波数特性を、低周波数側よりも高周波数側において大きく反映する。
当該方法の第1の態様はさらに、前記第1の比抵抗に対する前記第2の比抵抗の差分である差分値を前記対象物の前記位置毎に取得し、前記差分値の分布である差分分布を取得する工程と、前記表面から前記対象物の内部へ進むに従って前記差分値が立ち上がる前記対象物の前記位置を前記湿潤位置と推定する工程とを備える。
当該方法の第2の態様はその第1の態様であって、前記第1信号は第1の周波数特性に従って前記2次磁場から得られ、前記第2信号は第2の周波数特性に従って前記2次磁場から得られ、前記第1の周波数特性の第1周波数における利得に対する、前記第1周波数よりも高い第2周波数における利得の比は、前記第2の周波数特性の前記第1周波数における利得に対する前記第2周波数における利得の比よりも大きい。
当該方法の第3の態様はその第1の態様であって、前記1次磁場はパルス波形を呈する電流たる送信電流によって発生し、前記パルス波形が終了する際の前記送信電流の変動たる立ち下がりは、前記パルス波形が開始する際の前記送信電流の変動たる立ち上がりよりも急峻であり、前記第1信号は、前記立ち下がりに由来して前記1次磁場に発生する変動によって得られる前記2次磁場の変動から取得され、前記第2信号は、前記立ち上がりに由来して前記1次磁場に発生する変動によって得られる前記2次磁場の変動から取得される。
例えば前記差分値は、前記第2の比抵抗の対数から前記第1の比抵抗の対数を引いた値を前記第1の比抵抗の前記対数で除した値で求められる。
当該方法の第1の態様、第2の態様、第3の態様によれば、対象物において湿潤する部位の位置を推定する可能性が高まる。第3の態様によれば、第2の態様にいう周波数特性の複数を採用する必要がない。第2の態様によれば、第3の態様にいう立ち上がりと立ち下がりとの急峻さが異なるパルス波形を有する送信電流を採用する必要がない。
空中電磁探査装置を図示するブロック図である。 地下水の位置を推定する処理を例示するフローチャートである。 地下水の位置を推定する他の処理を例示するフローチャートである。 第1の比抵抗分布を例示する図である。 第2の比抵抗分布を例示する図である。 差分分布を例示する図である。 高さと差分値との関係を模式的に例示するグラフである。 磁気センサーが磁場を受信する利得の周波数特性を例示するグラフである。 送信電流の波形と、受信波形とを例示するグラフである。 パルス波形の周波数スペクトラムを示す図である。
<構成の例示>
図1は、空中電磁探査装置1000の構成を例示するブロック図である。本発明は例えば空中電磁探査装置1000によって実現される。空中電磁探査装置1000は、例えば時間領域空中電磁探査による大地の比抵抗構造の探査に使用される。
空中電磁探査装置1000は、例えば不図示のヘリコプター1040から吊り下げられて空中を移動する。空中探査を行う場所を移動する必要がない場合は、空中電磁探査装置1000が地上建造物から吊り下げられてもよい。
空中電磁探査装置1000は、送信機1060と、ループアンテナ1061と、磁気センサー1062と、記録装置1063とを備える。空中電磁探査装置1000は解析用パーソナルコンピュータ(以下および図面において「解析PC」と略記される)1022と通信可能である。例えば解析PC1022は空中電磁探査装置1000とは別に地上に配置されてもよいし、空中電磁探査装置1000に含まれてもよい。
例えばループアンテナ1061および磁気センサー1062は大地Eの地表(以下「地面」と称される)E1に対向して用いられる。ループアンテナ1061は空中電磁探査装置1000にではなく、大地Eに設置されてもよい。ループアンテナ1061は大地Eに設置したダイポールアンテナに代替されてもよい。ループアンテナ1061、およびこれに代替されるダイポールアンテナは、いずれも電磁場を放射する機能を担う装置である。
空中探査が行われるとき、送信機1060がループアンテナ1061に対して非定常の電流を供給する。これにより、ループアンテナ1061から1次磁場1080が空中に発生する。以下では当該電流が「送信電流」と仮称される。
1次磁場1080は時間変化する磁場である。送信電流の例としてはパルス状の電流が挙げられる。パルス状の電流の例としては正負に交互にパルス波形が現れる電流が挙げられる。例えばパルス状の電流の通電時間には1msが採用される。このとき、1ms以下の周期で下記の種々の処理が行われる。
1次磁場1080は地面E1に到達して大地Eへ印加され、大地Eにおいて渦電流1081を誘起する。渦電流1081は2次磁場1082を空中に発生させる。磁気センサー1062は、発生した2次磁場1082を含む磁場1083を検出して第1信号C1と第2信号C2とを出力する。第1信号C1と第2信号C2との相違については後述される。記録装置1063は磁場1083の検出結果を繰り返し記録する。
解析PC1022は、空中探査が行われている間は記録装置1063と通信されなくてもよい。例えば解析PC1022は、空中探査が行われている間は地上で待機する。この場合、解析PC1022は、空中探査が行われた後に記録装置1063に通信可能に接続され、記録された磁場1083の検出結果を取り込み、当該検出結果から大地の比抵抗構造を得る。空中探査が行われている間に解析PC1022が記録装置1063に通信可能に接続されてもよい。
解析PC1022は第1信号C1と第2信号C2とから、2次磁場1082に由来する比抵抗を得る。第1信号C1と第2信号C2には1次磁場1080に由来する成分が含まれる。第1信号C1と第2信号C2とは、当該成分が除去されて、比抵抗の計算に供される。当該成分は例えば1次磁場1080に由来する空中電磁探査装置1000のシステム応答であり、例えば2次磁場1082を無視できるほどの高い高度において検出され得る。
2次磁場1082に基づいて計算される比抵抗は、大地Eの比抵抗構造を示す情報を有する。当該比抵抗構造は、大地Eにおける比抵抗の分布(以下および図面において「比抵抗分布」と称される)として表される。2次磁場1082から大地Eの比抵抗分布を得るには、例えばGlobal Positioning Systemを用いた位置測定およびPulse Per Second信号を用いた同期が利用されるが、かかる技術それ自体は周知であるので、ここではその説明が省略される。
以下、第1信号C1から得られる比抵抗分布は第1の比抵抗分布と称して符号ρ1を用いて表されることがあり、第2信号C2から得られる比抵抗分布は第2の比抵抗分布と称して符号ρ2で表されることがある。
非特許文献4は、土壌の体積含水率が高いほど土壌のコンダクタンスが高いことを示唆する。水の比抵抗は周波数特性を有し、特に数kHz以上で低下する傾向を示す(以下「水比抵抗の周波数依存性」と仮称される)。よって土壌において体積含有率が高い部位として典型的な地下水の位置は、比抵抗分布を用いて推定され得ると考えられる。但し、比抵抗分布は異なる位置の比抵抗を共通の周波数特性を有する装置で測定して得られるので、一つの比抵抗分布のみでは水比抵抗の周波数依存性を反映しにくい。
<二種の比抵抗同士の差分値>
本実施の形態では第1信号C1は第2信号C2と比較して、水比抵抗の周波数依存性を低周波数側よりも高周波数側において大きく反映する。これにより、第1の比抵抗分布ρ1は第2の比抵抗分布ρ2と比較して、高周波数側の水比抵抗を大きく反映する。かかる反映を実現するための具体的な二種の手法が後に例示される。
水の比抵抗は高周波数側において低下するので、第1の比抵抗分布ρ1に対して第2の比抵抗分布ρ2が大きい部分は、大地Eにおいて湿潤する部位、典型的には地下水の位置に相当する。
本実施の形態では第1の比抵抗分布ρ1に対する第2の比抵抗分布ρ2が差分分布ρ3として採用される。例えば差分分布ρ3を構成する差分値は次式で設定される:ρ3[x]={ln(ρ2[x])-ln(ρ1[x])}/ln(ρ1[x])。但し、ln(a)は値aの自然対数を示し、符号ρ1[x]は大地Eの位置xにおける部位の第1の比抵抗分布ρ1における比抵抗(以下「第1の比抵抗」とも称される)を示し、符号ρ2[x]は大地Eの位置xにおける部位の第2の比抵抗分布ρ2における比抵抗(以下「第2の比抵抗」とも称される)を示し、符号ρ3[x]は大地Eの位置xにおける部位の差分分布ρ3における差分値を示す。
地下水は地面E1よりも大地Eの下方に存在する。この観点から、地面E1から離れるにつれて差分分布ρ3が急峻に増大する位置(あるいは地面E1に近づくにつれて差分分布ρ3が急峻に減少する位置)が、地下水の地面E1側の境界に相当すると考えられる。
通常、地下水を得るには地面E1側から大地Eが掘削される。この観点から、地下水の地面E1側の境界を掘削前に推定することは、地下水を効率的に得ることに寄与する。よって以下では、地下水の地面E1側の境界が、単に「地下水の位置」として説明される。
図2は地下水の位置を推定する処理(図において「地下水の位置推定」と略記される)を例示するフローチャートである。当該処理は例えば解析PC1022によって実行される。ステップS1は第1の比抵抗分布ρ1を得る工程であり、第1信号C1から得られる。ステップS2は第2の比抵抗分布ρ2を得る工程であり、第2信号C2から得られる。ステップS1,S2が実行される順序は不問であり、並行して実行されても良い。
ステップS3は差分分布ρ3を得る工程である。例えば、ステップS1,S2の両方が実行されてからステップS3が実行される。ステップS4は差分分布ρ3における差分値の急峻性から、地下水の位置を推定する工程である。
ステップS1,S2,S3がこの順に実行されることに代えて、位置x毎に比抵抗ρ1[x],比抵抗ρ2[x]に基づいて値ρ3[x]を得てから、差分分布ρ3が得られてもよい。
図3は地下水の位置を推定する他の処理を例示するフローチャートである。当該処理は例えば解析PC1022によって実行される。ステップS12は位置xにおける比抵抗ρ1[x],ρ2[x]を得る工程である。ステップS30は比抵抗ρ1[x],ρ2[x]から差分値ρ3[x]を得る工程である。例えばステップS12において異なる複数の位置xにおける比抵抗ρ1[x],ρ2[x]が得られ、ステップ13において異なる複数の位置xにおける差分値ρ3[x]が得られる。
ステップS33は異なる複数の位置xにおける差分値ρ3[x]から差分分布ρ3を得る工程である。ステップS33が実行されるまでに、位置x毎にステップS12、S30が繰り返して実行されてもよい。
ステップS33が実行された後、上述のステップS4が実行されて地下水の位置が推定される。
図4は第1の比抵抗分布ρ1を例示する図である。図5は第2の比抵抗分布ρ2を例示する図である。図6は差分分布ρ3を例示する図である。
<差分分布と地下水の位置>
図4、図5、図6のいずれの横軸にも所定の位置からの水平方向の距離が採用される。図4、図5、図6のいずれの縦軸にも所定位置からの高さ、例えば標高が採用される。
図4に示される第1の比抵抗分布ρ1と、図5に示される第2の比抵抗分布ρ2と、図6に示される差分分布ρ3とは、上述の距離および高さについて同一の範囲について示される。但し、第1の比抵抗分布ρ1の下限E01は、第2の比抵抗分布ρ2の下限E02よりも高い。下限E01よりも低い位置では第1の比抵抗分布ρ1が適切に得られず、下限E02よりも低い位置では第2の比抵抗分布ρ2が適切に得られない。下限E01が下限E02よりも高いのは、1次磁場1080および/または2次磁場1082はそれらの周波数成分が高い領域で大地Eにおいて減衰しやすい(1次磁場1080は地面E1から遠い位置へ到達しにくい、および/または、地面E1から遠い位置からの2次磁場1082は磁気センサー1062へ到達しにくい)ことに起因すると考えられる。
差分値ρ3[x]を求めるには比抵抗ρ1[x],ρ2[x]の両方が必要である。よって図5における差分分布ρ3の下限E03は下限E01とほぼ一致する。
図4および図5のいずれにおいても比抵抗が等しい位置が曲線で現れる。当該曲線は以下において、地形図における等高線に倣い、等比抵抗線と仮称される。図4および図5のいずれにおいても、隣接する一対の等比抵抗線のうち高い比抵抗を示す方は、低い比抵抗を示す方に対して2の(1/4)乗(2の4乗根)倍の比抵抗を表す。
図4において、等比抵抗線のうち最も高い比抵抗を示す等比抵抗線ρ1Hよりも高い比抵抗ρ1[x]が得られる領域H1と、等比抵抗線のうち最も低い比抵抗を示す等比抵抗線ρ1Lよりも低い比抵抗ρ1[x]が得られる領域L1とが示される。領域H1,L1の間にはそれぞれの境界となる等比抵抗線ρ1H,ρ1Lを含めて5本の等比抵抗線が存在する。
図5において、等比抵抗線のうち最も高い比抵抗を示す等比抵抗線ρ2Hよりも高い比抵抗ρ2[x]が得られる領域H2と、等比抵抗線のうち最も低い比抵抗を示す等比抵抗線ρ2Lよりも低い比抵抗ρ2[x]が得られる領域L2とが示される。領域H2,L2の間にはそれぞれの境界となる等比抵抗線ρ2H,ρ2Lを含めて5本の等比抵抗線が存在する。例えば等比抵抗線ρ2Lが示す比抵抗は、等比抵抗線ρ1Lが示す比抵抗の2の(1/4)乗(2の4乗根)倍である。
図4および図5のいずれにおいても列Bを構成する複数の黒丸は、地下水の存在が他の手法によって確認された位置を示す。当該他の手法は例えば、ボーリング掘削および/または地下水位の観測である。
図4において列Bは等比抵抗線ρ1Hに隣接する等比抵抗線にほぼ沿って並ぶ。しかし複数存在する等比抵抗線のいずれが列Bの並びと一致するかは、図4から直ちに判断することはできない。つまり第1の比抵抗分布ρ1のみでは地下水の位置を推定することは適切ではない。
図5において列Bは複数の等比抵抗線を横切って並ぶので、図5のみでは(換言すると第2の比抵抗分布ρ2のみでは)地下水の位置を推定することは適切ではない。
図6において差分値が等しい位置が曲線で現れる。当該曲線は以下において、地形図における等高線に倣い、等差分値線と仮称される。図6において隣接する一対の等差分値線同士は、いずれの一対についても、差分値が0.01相違する。
図6において、等差分値線のうち最も高い差分値を示す等差分値線を境界とする差分値ρ3[x]が得られる領域H4と、等差分値線のうち最も低い差分値を示す等差分値線を境界とする領域L3とが示される。領域H4,L3の間にはそれぞれの境界となる等差分値線を含めて8本の等差分値線が存在する。例えば領域L3における差分値ρ3[x]は0.02以下であり、領域H4における差分値ρ3[x]は0.09を超える。図6においては後の説明の便宜のため、領域H3も示される。領域H3は、等差分値線のうち二番目に高い差分値を示す等差分値線と領域H4との間の領域である。
図6において列Bは領域L3と領域H4(あるいは領域H3)との間で等差分値線が密となる位置に並ぶ。より具体的には大地Eにおける位置が低くなるにつれて(換言すると地面E1からの距離が深くなるにつれて)差分値ρ3[x]が急峻に高くなる位置に、列Bが並ぶ。
図7は、図6の距離S(約240[m])における高さと差分値ρ3[x]との関係を模式的に例示するグラフである。横軸には距離Sにおける高さの他、地面E1からの深さも採用される。
距離Sにおいては領域H4は存在しない。図7においては便宜上、図6の領域H3に相当する部分の差分値ρ3[x]は、その実際の値に拘わらず値ρ3Hを用いて示される。図7においては便宜上、図6の領域L3に相当する部分の差分値ρ3[x]は、その実際の値に拘わらず値ρ3Lを用いて示される。便宜上、図7においては差分値ρ3[x]は値ρ3L以上かつ値ρ3H以下である。
図7において列Bの距離Sにおいて列Bを構成する黒丸の高さが、符号Bが付記された矢印で示される。このように、地面E1からの深さが深くなるにつれて差分値ρ3[x]が急峻に増大する、換言すると差分値ρ3[x]が立ち上がる位置に地下水が位置する。この傾向は図6を参照して、距離が短い位置、例えば距離が40~150[m]である位置についても認められる。
以上のことから、地面E1からの深さが深くなるにつれて差分値ρ3[x]が立ち上がる位置を以て地下水の位置を推定する可能性を高めることができる。
なお図6および図7を参照して理解されるように、地面E1からの深さが浅い(例えば深さ10m辺り)においても、地面E1からの深さが深くなるにつれて差分値ρ3[x]が立ち上がる位置が存在する。そしてかかる位置には列Bは並んでいない。しかしながら大地Eの深い位置における地下水の位置を推定することは、地面E1近傍と比較してボーリング掘削などが行われにくい(ボーリング掘削は多くの場合に地面E1に近い地層は貫通する)点に鑑みて有利である。
<第1信号C1と第2信号C2を得る第一の手法>
図8は磁気センサー1062が磁場を受信する利得の周波数特性を例示するグラフである。ここでは互いに異なる二つの周波数特性A1,A2が例示される。横軸には周波数が採用され、縦軸には利得の強度が採用される。第1信号C1は周波数特性A1に従って得られ、第2信号C2は周波数特性A2に従って得られる。
周波数特性A1,A2はいずれも1kHz以下では平坦な特性を示すことから、図8においては周波数特性A1,A2のいずれについても1kHz以下、例えば1kHzにおける強度が0dBに揃えられる。
上述の通り、差分分布ρ3から地下水の位置を推定する際には、差分値ρ3[x]それ自体にではなく、位置の変化に対する差分値ρ3[x]の立ち上がりが着目される。よって周波数特性A1,A2の強度同士を低周波数側において揃えて考えても、上記の推定は大きな影響を受けない。
周波数特性A1は周波数特性A2と比較して、高周波数側において利得が高い。例えば周波数特性A1の1kHzにおける利得に対する100kHzにおける利得は約(-11dB)であり、周波数特性A2の1kHzにおける利得に対する100kHzにおける利得は約(-21dB)であり、周波数特性A1における利得の比は、周波数特性A2における利得の比よりも大きい。
磁気センサー1062は例えば、周波数特性A1,A2を切り替えて磁場1083を受信する。具体的には磁気センサー1062は例えば、周波数特性A1を有する第1のセンサーと、周波数特性A2を有する第2のセンサーとを含む。第1のセンサーからの出力が第1信号C1として、第2のセンサーからの出力が第2信号C2として、それぞれ出力される。
第1信号C1は周波数特性A1に従って出力され、第2信号C2は周波数特性A2に従って出力される。よって第1信号C1は第2信号C2と比較して、水比抵抗の周波数依存性を低周波数側よりも高周波数側において大きく反映する。
<第1信号C1と第2信号C2を得る第二の手法>
図9は、送信電流の波形と、磁気センサー1062において発生する電圧の波形(「受信波形」と仮称される)とを例示するグラフである。縦軸の標記は簡単に「電流」「電圧」と標記される。図9に示された送信電流の波形、受信波形については例えば非特許文献1~3等で周知であるので、その詳細な説明は省略される。
図9において送信電流は、正のパルス波形と負のパルス波形とが交互に発生する波形を呈する。例えば正のパルス波形と負のパルス波形とは正負が異なるに過ぎず、以下および図9においては送信電流におけるいずれのパルス波形についても符号Rが採用される。
これらのパルス波形Rのいずれも、パルス波形Rが開始する際の送信電流の変動(いわゆる「立ち上がり」)Rsと、パルス波形Rが終了する際の送信電流の変動(いわゆる「立ち下がり」)Reとを呈する。パルス波形Rの正負によらず、立ち下がりReは立ち上がりRsと比較して送信電流の変動が緩やかな部分を有する。
図9において受信波形は、連続して発生する二種の正のパルス波形P1,P2と、連続して発生する二種の負のパルス波形とが交互に発生する波形を呈する。二種の負のパルス波形の波形は、二種の正のパルス波形P1,P2とは正負が異なるに過ぎないので、以下および図9においては受信波形において、負のパルス波形についても同様に符号P1,P2が採用される。
図10はパルス波形P1,P2の周波数スペクトラムを示す図である。パルス波形P1の周波数スペクトラムは曲線G1によって示され、パルス波形P2の周波数スペクトラムは曲線G2によって示される。図10から理解されるように、パルス波形P1はパルス波形P2よりも高周波数側において強度が高い。これは立ち上がりRsにおける送信電流の変動に対応するパルス波形P2の波形よりも、立ち下がりReにおける送信電流の変動に対応するパルス波形P1の波形の方が急峻であることからも理解される。
送信電流の変動が急峻であるほど、1次磁場1080の変動も急峻であり、ひいては2次磁場1082の変動も急峻となって、高い周波数側における水比抵抗の周波数依存性が受信波形に反映されやすい。第1信号C1として、パルス波形P1が例えばそのまま、あるいは数値化して採用される。第2信号C2として、パルス波形P2が例えばそのまま、あるいは数値化して採用される。これにより第1信号C1は第2信号C2と比較して、水比抵抗の周波数依存性を低周波数側よりも高周波数側において大きく反映する。
第二の手法は、第一の手法と比較して、磁場を受信する利得に複数の周波数特性を採用する必要がない点で優れている。第一の手法は、第二の手法と比較して、立ち上がりと立ち下がりとの急峻さが異なるパルス波形を有する送信電流を採用する必要がない点で優れている。例えば第一の手法において送信電流の波形に正弦波が採用されてもよい。
第一の手法において第二の手法で示された送信電流が採用されてもよい。この場合、高い周波数側における水比抵抗の周波数依存性が受信波形、ひいては第1信号C1に反映されやすいようにパルス波形P1を用いて第1信号C1および第2信号C2が取得されることが望ましい。
<実施の形態についての他の説明>
以下、実施の形態について他の仕方で説明が行われる。対象物において湿潤する部位の表面側の境界の位置(以下「湿潤位置」と称される)が推定される。実施の形態においては、対象物は大地Eとして例示され、湿潤位置は地下水の水位として例示される。湿潤位置は、対象物の表面へ印加される1次磁場によって、対象物が発生する2次磁場から推定される。実施の形態においては表面は地面E1として例示される。実施の形態において1次磁場1080、2次磁場1082も例示される。
2次磁場1082に基づいて第1信号C1および第2信号が取得される。第1信号C1から第1の比抵抗ρ1[x]が、第2信号C2から第2の比抵抗ρ2[x]が、それぞれ位置[x]毎に取得される。
例えば図2に示されたフローチャートに則れば、ステップS1において第1の比抵抗ρ1[x]が位置[x]毎に取得されて第1の比抵抗分布ρ1が得られ、ステップS2において第2の比抵抗ρ2[x]が位置[x]毎に取得されて第2の比抵抗分布ρ2が得られる。
例えば図3に示されたフローチャートに則れば、ステップS12において第1の比抵抗ρ1[x]と第2の比抵抗ρ2[x]とが位置[x]毎に取得される。ステップS12において第1の比抵抗分布ρ1が取得されることも、第2の比抵抗分布ρ2が取得されることも必須ではない。
第1の比抵抗ρ1[x]に対する第2の比抵抗ρ2[x]の差分である差分値ρ3[x]が位置[x]毎に取得され、差分値ρ3[x]の分布である差分分布ρ3が取得される。かかる処理は図2においてステップS3において纏めて例示される。図3においては、差分値ρ3[x]が位置[x]毎に取得されるステップS30と、差分分布ρ3が取得されるステップS33とが例示される。
地面E1から大地Eの内部へ進むに従って差分値ρ3[x]が立ち上がる位置が、湿潤位置と推定される。かかる推定は図2および図3においてステップS4の処理として例示される。
実施の形態において第1の比抵抗分布ρ1および第2の比抵抗分布ρ2のいずれにおいても、いずれの隣接する一対の等比抵抗線同士が等比(具体的には比は2の4乗根)で離れている。かかる等比抵抗線同士の間隔に鑑みて、差分値ρ3[x]は第1の比抵抗ρ1[x]および第2の比抵抗ρ2[x]のそれぞれの対数同士の差に基づいて計算される。しかし差分値ρ3[x]は第1の比抵抗ρ1[x]および第2の比抵抗ρ2[x]のそれぞれの対数を取得することを必須とせず、他の計算によって第1の比抵抗ρ1[x]と第2の比抵抗ρ2[x]との差分が得られてもよい。
第一の手法については以下の様に説明され得る。第1信号C1は第1の周波数特性に従って2次磁場1082から得られ、第2信号C2は第2の周波数特性に従って2次磁場1082から得られる。実施の形態において第1の周波数特性は周波数特性A1として、第2の周波数特性は周波数特性A2として、それぞれ例示される。
第1の周波数特性の第1周波数における利得に対する第1周波数よりも高い第2周波数における利得の比は、第2の周波数特性の第1周波数における利得に対する第2周波数における利得の比よりも大きい。実施の形態において第1周波数として1kHzが例示され、第2周波数として100kHzが例示される。周波数特性A1における当該比は約(-11dB)であり、周波数特性A2における当該比は約(-21dB)であり、前者は後者よりも大きい。
第二の手法については以下の様に説明され得る。1次磁場1080は送信電流によって発生する。送信電流はパルス波形Rを呈する電流である。パルス波形Rが終了する際の送信電流の変動たる立ち下がりReは、パルス波形Rが開始する際の送信電流の変動たる立ち上がりRsよりも急峻である。第1信号C1は、立ち下がりReに由来して1次磁場1080に発生する変動によって得られる2次磁場1082の変動から取得される。第2信号C2は、立ち上がりRsに由来して1次磁場1080に発生する変動によって得られる2次磁場1082の変動から取得される。
例えば差分値ρ3[x]は、第2の比抵抗ρ2[x]の対数ln(ρ2[x])から第1の比抵抗ρ1[x]の対数ln(ρ1[x])を引いた値{ln(ρ2[x])-ln(ρ1[x])}を対数ln(ρ1[x])で除した値で求められる。実施の形態においては対数として自然対数が採用されるが、対数の底はネイピア数に限定されない。
<変形>
当該方法は実施の形態を用いて詳細に説明されたが、上記の説明はすべての局面において例示であって、実施の形態がそれに限定されるものではない。例示されていない無数の変形例が当該方法の範囲として想定され得る。
例えば実施の形態で説明された推定は、大地Eにおける地下水の水位の推定に限定されない。例えば対象物がコンクリート製の建造物であって、湿潤位置は当該建造物における漏水の位置であってもよい。
1000 空中電磁探査装置
1080 1次磁場
1082 2次磁場
A1,A2 周波数特性
B 列
C1 第1信号
C2 第2信号
E 大地
E1 地面
R パルス波形
Rs 立ち上がり
Re 立ち下がり
S1,S2,S3,S4,S12,S30,S33 ステップ
x 位置
ρ1 第1の比抵抗分布
ρ2 第2の比抵抗分布
ρ3 差分分布
ρ1[x] (位置xにおける第1の)比抵抗
ρ2[x] (位置xにおける第2の)比抵抗
ρ3[x] (位置xにおける)差分値

Claims (4)

  1. 対象物の表面へ印加される1次磁場によって前記対象物が発生する2次磁場から、前記対象物において湿潤する部位の前記表面側の境界の位置である湿潤位置を推定する方法であって、
    前記2次磁場に基づいて第1信号および第2信号を取得し、前記第1信号から前記対象物の第1の比抵抗を、前記第2信号から前記対象物の第2の比抵抗を、それぞれ前記対象物の位置毎に取得する工程
    を備え、
    前記第1信号は前記第2信号と比較して、水の比抵抗の周波数特性を、低周波数側よりも高周波数側において大きく反映し、
    前記方法は、
    前記第1の比抵抗に対する前記第2の比抵抗の差分である差分値を前記対象物の前記位置毎に取得し、前記差分値の分布である差分分布を取得する工程と、
    前記表面から前記対象物の内部へ進むに従って前記差分値が立ち上がる前記対象物の前記位置を前記湿潤位置と推定する工程と
    をさらに備える、湿潤位置の推定方法。
  2. 前記第1信号は第1の周波数特性に従って前記2次磁場から得られ、
    前記第2信号は第2の周波数特性に従って前記2次磁場から得られ、
    前記第1の周波数特性の第1周波数における利得に対する、前記第1周波数よりも高い第2周波数における利得の比は、前記第2の周波数特性の前記第1周波数における利得に対する前記第2周波数における利得の比よりも大きい、請求項1に記載の湿潤位置の推定方法。
  3. 前記1次磁場はパルス波形を呈する電流たる送信電流によって発生し、
    前記パルス波形が終了する際の前記送信電流の変動たる立ち下がりは、前記パルス波形が開始する際の前記送信電流の変動たる立ち上がりよりも急峻であり、
    前記第1信号は、前記立ち下がりに由来して前記1次磁場に発生する変動によって得られる前記2次磁場の変動から取得され、
    前記第2信号は、前記立ち上がりに由来して前記1次磁場に発生する変動によって得られる前記2次磁場の変動から取得される、請求項1に記載の湿潤位置の推定方法。
  4. 前記差分値は、前記第2の比抵抗の対数から前記第1の比抵抗の対数を引いた値を前記第1の比抵抗の前記対数で除した値で求められる、請求項1から3のいずれか一つに記載の湿潤位置の推定方法。
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