JP7487613B2 - 伝熱シミュレーション方法 - Google Patents

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Description

本発明は、伝熱シミュレーション方法に関する。
下記特許文献1には、物体上に設けられる立体構造が、流体によって及ぼす影響を評価するためのシミュレーション方法が記載されている。
特開2018-021771号公報
一般に、上記のような熱流体シミュレーション方法では、伝熱の収束解を得るための計算時間が長くなるという問題があった。
本発明は、以上のような実状に鑑み案出されたもので、計算時間を短縮できる伝熱シミュレーション方法を提供することを主たる目的としている。
本発明は、熱エネルギーを有する解析対象物と流体との間の伝熱を計算するためのシミュレーション方法であって、コンピュータに、前記解析対象物をモデリングした解析モデルを入力する工程と、前記コンピュータに、前記流体をモデリングした流体モデルを入力する工程と、前記コンピュータに、前記流体モデルの入口と出口とを有する計算空間を入力する工程と、前記計算空間に、前記解析モデル及び前記流体モデルを配置して計算モデルを定義する工程と、前記流体モデルに、前記計算空間の前記入口から前記出口へ流れた後、前記入口へと戻る周期流れを定義する工程と、前記コンピュータが、前記周期流れ中の前記流体モデルと前記解析モデルとの間の伝熱を計算する伝熱計算工程とを含み、前記伝熱計算工程は、前記入口へと戻る前記流体モデルの温度を、前記出口での前記流体モデルの温度とは異ならせる温度調節工程を含むことを特徴とする。
本発明に係る前記伝熱シミュレーション方法において、前記温度調節工程は、前記伝熱計算工程において、前記出口での前記流体モデルの温度が収束するように、前記入口へと戻る前記流体モデルの温度を調節してもよい。
本発明に係る前記伝熱シミュレーション方法において、前記伝熱計算工程は、前記流体モデルの流れ方向と直交する方向での、前記流体モデルの温度分布を求める工程をさらに含んでもよい。
本発明に係る前記伝熱シミュレーション方法において、前記温度調節工程は、前記入口へと戻る前記流体モデルの前記温度分布と、前記出口での前記流体モデルの前記温度分布との間において、前記流れ方向と直交する方向で対応する少なくとも1つの温度を互いに異ならせてもよい。
本発明に係る前記伝熱シミュレーション方法において、前記温度調節工程は、前記出口での前記流体モデルの前記温度分布を、高温側又は低温側にシフトしてもよい。
本発明に係る前記伝熱シミュレーション方法において、前記温度調節工程は、前記入口へと戻る前記流体モデルの前記温度分布の平均温度が、予め定められた温度となるように、前記出口での前記流体モデルの前記温度分布をシフトしてもよい。
本発明に係る前記伝熱シミュレーション方法において前記温度調節工程は、前記入口へと戻る前記流体モデルの前記温度分布を構成する少なくとも1つの温度が、予め定められた温度となるように、前記出口での前記流体モデルの前記温度分布をシフトしてもよい。
本発明に係る前記伝熱シミュレーション方法において、前記解析対象物は、前記流体に放熱する発熱体であり、前記温度調節工程は、前記入口へと戻る前記流体モデルの温度を、前記出口での前記流体モデルの温度よりも低下させてもよい。
本発明に係る前記伝熱シミュレーション方法において、前記発熱体は、タイヤであってもよい。
本発明に係る前記伝熱シミュレーション方法において、前記解析モデルは、その外面から突出又は凹む凹凸部が、少なくとも1つ設けられてもよい。
本発明の伝熱シミュレーション方法は、前記流体モデルに前記周期流れが定義されることにより、前記流体モデルと前記解析モデルとの間の伝熱の計算効率を向上させることができる。また、本発明は、前記伝熱計算工程において、前記入口へと戻る前記流体モデルの温度を、前記出口での前記流体モデルの温度とは異ならせることにより、前記出口での前記流体モデルの温度の発散を防ぐことができる。したがって、本発明は、計算時間を短縮することが可能となる。
伝熱シミュレーション方法を実行するためのコンピュータの一例を示す斜視図である。 タイヤの一例を示す側面図である。 伝熱シミュレーション方法の処理手順の一例を示すフローチャートである。 解析モデルと流体モデルとを含む計算モデルの一例を示す概念図である。 図4の計算モデルの断面図である。 伝熱計算工程の処理手順の一例を示すフローチャートである。 (a)は、入口での流体モデルの温度分布の一例を示すグラフ、(b)は、出口での流体モデルの温度分布の一例を示すグラフである。 (a)は、入口へと戻る流体モデルの温度分布の一例を示す温度分布、(b)は、入口に戻った流体モデルの要素が、出口に到達した時点の流体モデルの温度分布である。 (a)は、本発明の他の実施形態の入口へと戻る流体モデルの温度分布の一例を示す温度分布、(b)は、入口に戻った流体モデルの要素が、出口に到達した時点の流体モデルの温度分布である。
以下、本発明の実施の一形態が図面に基づき説明される。
本実施形態の伝熱シミュレーション方法では、熱エネルギーを有する解析対象物と流体との間の伝熱が計算される。本実施形態の伝熱シミュレーション方法には、コンピュータが用いられる。図1は、伝熱シミュレーション方法を実行するためのコンピュータ1の一例を示す斜視図である。
コンピュータ1は、例えば、本体1a、キーボード1b、マウス1c及びディスプレイ装置1dを含んで構成されている。本体1aには、例えば、演算処理装置(CPU)、ROM、作業用メモリ、磁気ディスクなどの記憶装置、及び、ディスクドライブ装置1a1、1a2が設けられている。記憶装置には、伝熱シミュレーション方法を実行するためのソフトウェア等が予め記憶されている。したがって、コンピュータ1は、伝熱を計算するためのシミュレーション装置として構成される。
解析対象物は、熱エネルギーを有するものであれば、特に限定されるわけではなく、また、実在するか否かについても問われない。本実施形態の解析対象物は、流体に放熱する発熱体である場合が例示されるが、例えば、流体の熱を吸収するもの(吸熱体)であってもよい。本実施形態の発熱体は、タイヤである場合が例示されるが、特に限定されない。
流体としては、解析対象物との間で熱エネルギーが移動するものであれば、特に限定されない。本実施形態の流体としては、タイヤの外面に接触する空気(気体)である場合が例示される。なお、流体は、水などの液体であってもよいし、気体と液体との双方が含まれてもよい。
図2は、タイヤ2の一例を示す部分側面図である。一般に、タイヤ2は、走行時の変形によって発熱する。このため、タイヤ2は、その外面2sから空気6(流体9)へと放熱する。このような放熱を効率よく行うことは、タイヤ2の性能を維持する上で重要である。とりわけ、サイドウォールゴム3Gの内部にサイド補強ゴム(図示省略)が設けられたランフラットタイヤでは、ランフラット走行時に大きく発熱するサイド補強ゴムから、空気中に効率よく放熱することで、サイド補強ゴムの破壊を抑制することが可能となる。
本実施形態のタイヤ2のサイドウォール部3には、タイヤ2の外面2sから突出又は凹む凹凸部4が、少なくとも1つ設けられている。本実施形態の凹凸部4は、外面2sから凹むディンプル(窪み部)5として構成されているが、このような態様に限定されない。例えば、凹凸部4は、外面2sから突出するフィン(凸条)などでもよい。
凹凸部4は、タイヤ2の外面2sの表面積を増加させるとともに、走行中のタイヤ2の外面2sに接触する空気6に乱流を発生させることができる。このため、凹凸部4は、タイヤ2(例えば、サイド補強ゴム(図示省略))の放熱効果を高めるのに役立つ。
本実施形態のディンプル5(凹凸部4)は、サイドウォール部3の正面視において、円形状に形成されているが、このような態様に限定されない。ディンプル5は、例えば、楕円状であってもよいし、三角形状や矩形状であってもよい。
本実施形態では、少なくとも1つの凹凸部4(本例では、複数の凹凸部4)を含む凹凸構成単位7(図2で、二点鎖線で示す)が、タイヤ周方向に配列されている。したがって、凹凸部4が設けられたサイドウォール部3の形状は、タイヤ周方向において、周期性を有している。本実施形態の各凹凸構成単位7は、タイヤ半径方向で離間して設けられた1対の凹凸部4、4が、タイヤ周方向に隔設されている。
次に、伝熱シミュレーション方法の処理手順の一例が説明される。本実施形態の伝熱シミュレーション方法では、タイヤ2と空気6との間の伝熱が計算される。そして、これらの伝熱が計算されることで、本実施形態では、凹凸部4によるタイヤ2の放熱効果が評価される。図3は、伝熱シミュレーション方法の処理手順の一例を示すフローチャートである。
本実施形態の伝熱シミュレーション方法では、先ず、コンピュータ1(図1に示す)に、解析対象物8(図2に示す)をモデリングした解析モデルが入力される(工程S1)。図4は、解析モデル11と流体モデル12とを含む計算モデル13の一例を示す概念図である。図4において、解析モデル11の要素F(i)及び流体モデル12の要素G(i)が省略されている。図5は、図4の計算モデル13の断面図である。図5において、流体モデル12の要素G(i)の一部が省略されている。
本実施形態の工程S1では、図2に示した解析対象物8の少なくとも一部分がモデリングされている。上述したように、本実施形態の解析対象物8であるタイヤ2は、サイドウォール部3の形状が周期性を有している。工程S1では、サイドウォール部3のタイヤ周方向の一部分がモデリングされる。
図4及び図5に示されるように、本実施形態の解析モデル11は、図2に示した1つの凹凸構成単位7をなす1ピッチP分のサイドウォール部3を対象にモデリングされている。なお、解析モデル11は、2ピッチ分以上のサイドウォール部3を対象にモデリングされてもよい。
図5に示されるように、解析モデル11は、例えば、数値解析法により取り扱い可能な有限個の要素F(i)(i=1、2、…)で、解析対象物8(本例では、1ピッチP分のサイドウォール部3)がモデリング(離散化)されることで定義される。本実施形態の要素F(i)には、ラグランジュ(Lagrange)要素が採用される。
数値解析法としては、例えば、有限要素法、有限体積法、差分法、又は、境界要素法(本実施形態では、有限要素法)が適宜採用されうる。要素F(i)には、例えば、三次元の4面体ソリッド要素、5面体ソリッド要素、又は、6面体ソリッド要素などが用いられる。各要素F(i)は、複数の節点14と、隣接する節点14、14間をつなぐ直線状の辺15とを含んで構成されている。各要素F(i)には、要素番号、節点14の番号、節点14の座標値、及び、材料特性(例えば密度、ヤング率、又は、減衰係数等)などの数値データが定義される。
本実施形態の解析モデル11は、タイヤ2のサイドウォールゴム3G(図2に示す)をモデリングしたサイドゴムモデル16と、サイド補強ゴム(図示省略)をモデリングしたサイド補強ゴムモデル17とを含んで構成されている。
解析モデル11には、その外面11sから突出又は凹む凹凸部18が、少なくとも1つ設けられている。この凹凸部18は、図2に示したタイヤ2の凹凸部4に基づいて設定される。上述したように、本実施形態の解析モデル11は、図2に示した1ピッチP分のサイドウォール部3を対象にモデリングされている。このため、本実施形態の解析モデル11の外面11sには、複数の凹凸部18(図2に示した1ピッチP分の凹凸部4に相当)が設けられている。
図2に示したタイヤ2において、凹凸部4の配列の外径R1は、タイヤサイズ(タイヤ2の外径)等に応じて異なる。一方、図4に示されるように、本実施形態の解析モデル11は、凹凸部18が直線状に配列されている。このため、解析モデル11は、タイヤサイズ等(凹凸部4の配列の外径R1)に左右されることなく、凹凸部18を一律にモデリングすることができ、伝熱シミュレーションを行うことが可能となる。また、本実施形態では、凹凸部18の配列に合わせて、後述の流体モデル12の流れを直線状に定義することができるため、流体モデル12と解析モデル11との間の伝熱計算を簡略化することができる。
本実施形態の伝熱シミュレーションでは、凹凸部18が直線状に配列されるように、環状扇形の1ピッチP分のサイドウォール部3の領域19(図2に示す)を矩形状に変換することで、解析モデル11がモデリングされている。解析モデル11は、コンピュータ1に記憶される。
次に、本実施形態の伝熱シミュレーション方法では、コンピュータ1に、図2に示した流体9(本例では、空気6)をモデリングした流体モデル12が入力される(工程S2)。本実施形態の流体モデル12は、図5に示されるように、数値解析法により取り扱い可能な有限個の要素G(i)(i=1、2、…)で、流体9がモデリング(離散化)されることで定義される。
本実施形態の要素G(i)には、オイラー要素が採用されている。要素分割(離散化)する手法としては、例えば、有限体積法が用いられる。要素分割(離散化)は、例えば、四面体、六面体などの他、多面体セルによって行われる。
各要素G(i)には、空気の比重や、粘性、圧力及び温度といったパラメータが割り当てられる。各要素G(i)では、後述の伝熱計算工程S7において、空気の温度、速度、及び、圧力等が計算される。流体モデル12は、コンピュータ1に記憶される。
次に、本実施形態の伝熱シミュレーション方法では、コンピュータ1に、流体モデル12の入口21と出口22とを有する計算空間20が入力される(工程S3)。計算空間20は、伝熱計算工程S7において、流体モデル12と解析モデル11との間の伝熱が計算される領域として定義される。本実施形態の計算空間20は、直方体として定義されているが、このような態様に限定されない。
計算空間20は、複数の平面23によって区画されている。これらの平面23のうち、計算空間20の底面23bは、解析モデル11の正面視での形状(矩形状)に基づいて定義されている。計算空間20の底面23bからの高さH1は、解析モデル11の厚さW1と、流体モデル12の厚さW2(解析モデル11の外面11sからの距離)とに基づいて設定される。なお、流体モデル12の厚さW2は、特に限定されないが、解析モデル11からの放熱の影響(後述の伝熱の収束解の取得の可否)を考慮して、例えば、150~300mm程度に設定されている。
流体モデル12の入口21及び出口22は、計算空間20を区画する平面23のうち、解析モデル11を挟んで互いに向き合う一対の平面23、23に定義される。これらの入口21及び出口22には、後述の工程S5において、流体モデル12の周期流れが定義される。計算空間20は、コンピュータ1に記憶される。
次に、本実施形態の伝熱シミュレーション方法では、計算空間20に、解析モデル11及び流体モデル12を配置して、計算モデル13が定義される(工程S4)。工程S4では、計算空間20の底面23bに沿って、解析モデル11が配置される。さらに、工程S4では、計算空間20のうち、解析モデル11が配置される領域を除く全ての領域に、流体モデル12が配置される。これにより、工程S4では、解析モデル11と流体モデル12とを含む計算モデル13が定義される。計算モデル13は、コンピュータ1に記憶される。
次に、本実施形態の伝熱シミュレーション方法では、流体モデル12に、周期流れが定義される(工程S5)。本実施形態の周期流れは、計算空間20の入口21から出口22へ流れた後、入口21へと戻るものとして定義される。
図5に示されるように、計算空間20の入口21には、流体モデル12の要素G(i)の流入Daが定義される。一方、計算空間20の出口22には、計算空間20の入口21から出口22へと流れた流体モデル12の要素G(i)の流出Dbが定義される。そして、計算空間20の出口22から流出した流体モデル12の要素G(i)は、計算空間20の入口21から再び流入するように定義される。これにより、流体モデル12には、周期流れが定義される。周期流れは、コンピュータ1に記憶される。
次に、本実施形態の伝熱シミュレーション方法では、コンピュータ1に、流体モデル12と解析モデル11との間の伝熱計算に必要な境界条件が入力される(工程S6)。本実施形態の境界条件には、流体モデル12の流入速度、流出速度、初期流入温度、及び、解析モデル11の発熱量が含まれる。
流体モデル12の流入速度及び流出速度は、例えば、図2に示した解析対象物8に対する流体9の相対速度に応じて、適宜設定されうる。本実施形態の流入速度及び流出速度は、解析モデル11としてモデリングされたタイヤ2のサイドウォール部3(図2に示す)について、走行中の回転速度が定義される。
流体モデル12の初期流入温度は、例えば、流体9(図2に示す)の実際の温度に基づいて、適宜設定されうる。本実施形態では、走行中のタイヤ2と接する空気の温度に基づいて、初期流入温度(例えば、10~30℃)が設定される。
解析モデル11の発熱量は、例えば、解析対象物8(図2に示す)の実際の発熱量に基づいて、適宜設定されうる。本実施形態では、ランフラット走行時のサイド補強ゴム(図示省略)の発熱量を考慮して、サイド補強ゴムモデル17の発熱量が定義される。
本実施形態において、計算空間20の平面23のうち、入口21及び出口22以外の平面23には、面対称境界条件が定義される。なお、それらの平面23において、傾斜する流入を考慮する場合には、周期境界条件が定義されてもよい。この場合、これらの平面23、23間を流れる流体モデル12には、入口21と出口22との間で周期流れ中の流体モデル12と同様に、後述の伝熱が計算されるのが望ましい。これらの境界条件は、コンピュータ1に記憶される。
次に、本実施形態の伝熱シミュレーション方法では、コンピュータ1が、周期流れ中の流体モデル12と解析モデル11との間の伝熱を計算する(伝熱計算工程S7)。図6は、伝熱計算工程S7の処理手順の一例を示すフローチャートである。
本実施形態の伝熱計算工程S7では、先ず、図4及び図5に示されるように、流体モデル12と解析モデル11との間の伝熱が計算される(工程S71)。工程S71では、工程S6で入力された境界条件に基づいて、周期流れ中の流体モデル12と解析モデル11との間の伝熱が計算される。
本実施形態の工程S71では、サイド補強ゴムモデル17に定義された発熱量に基づいて、サイドゴムモデル16が加熱される。そして、加熱されたサイドゴムモデル16の外面(すなわち、解析モデル11の外面11s)から、周期流れ中の流体モデル12への放熱(伝熱)が計算される。このような流体モデル12と解析モデル11との間の伝熱は、微小時間(シミュレーションの単位時間Tx(x=0、1、…))ごとに行われる。そして、工程S71では、この工程S71での計算開始時点において入口21に設定された流体モデル12の要素G(i)が、出口22に到達するまで実施される。この出口22まで到達した流体モデル12の要素G(i)の温度は、解析モデル11からの放熱によって上昇している(後述の図7(b)に示す)。
本実施形態のように、流体9が空気6(図2に示す)として定義される場合には、流体(空気)の運動が、例えば、ナビエ・ストークス(Navier-Stokes)の式によって表される。このナビエ・ストークスの式は、例えば、コンピュータ1(図1に示す)で計算可能な近似式に変換して計算されることで、空気の運動(即ち、流体モデル12の要素G(i)での速度及び圧力など)や、流体モデル12と解析モデル11との間の伝熱が計算される。このような計算は、例えば、ANSYS社のFLUNETやCFX、又は、Siemens PLM Software社のSTAR-CCM+の汎用の流体解析ソフトウェアが用いられることによって、容易に計算されうる。
次に、本実施形態の伝熱計算工程S7は、流体モデル12の流れ方向D(図5に示す)と直交する方向での、流体モデル12の温度分布が求められる(工程S72)。工程S72では、工程S71において解析モデル11との伝熱が計算された流体モデル12の温度分布が求められる。
図7(a)は、入口21での流体モデル12の温度分布の一例を示すグラフである。図7(b)は、出口22での流体モデルの温度分布の一例を示すグラフである。図7(a)及び図7(b)において、横軸は、流体モデル12の温度を示している。一方、縦軸は、流体モデル12の流れ方向Dと直交する方向(図5で、z軸方向)において、解析モデル11の外面11sからの距離を示している。
図7(a)は、工程S71での計算開始時点において、入口21に設定された流体モデル12の温度分布を示している。図7(a)では、伝熱計算工程S7の開始直後(初回の工程S71)の状態が示されており、流体モデル12の流れ方向Dと直交する方向(図5で、z軸方向)の全域において、流体モデル12の温度が、初期流入温度と等しくなっている。
一方、図7(b)は、工程S71の計算開始時点で入口21に設定された流体モデル12の要素G(i)が、出口22に到達した時点の流体モデル12の温度分布を示している。図7(b)に示されるように、周期流れ中の流体モデル12と解析モデル11との間の伝熱により、解析モデル11の外面11sからの距離が小さくなるほど(すなわち、外面11sに近づくほど)、流体モデル12の温度が高くなっている。
工程S72では、工程S71でのシミュレーションの単位時間Txごとに、図5に示した計算空間20の入口21から出口22までの温度分布がそれぞれ求められてもよいが、このような態様に限定されない。例えば、工程S71での計算開始時点で入口21に設定された流体モデル12の温度分布(図7(a)に示す)、及び、工程S71での計算終了時点の出口22での流体モデルの温度分布(図7(b)に示す)のみが求められてもよい。温度分布は、コンピュータ1に入力される。
次に、本実施形態の伝熱計算工程S7では、伝熱の収束解が得られたか否かが判断される(工程S73)。本実施形態において、伝熱の収束解とは、解析モデル11の放熱と流体モデル12の吸熱とが釣り合って、出口22での流体モデル12の温度が変化しなくなることを示している。したがって、本実施形態では、今回の工程S71の出口22での流体モデル12の温度(図7(b)に示した温度分布)と、前回の工程S71の出口22での流体モデル12の温度(図示省略)とが同一である場合に、伝熱の収束解が得られたと判断されている。
工程S73において、伝熱の収束解が得られたと判断された場合(工程S73で、「Y」)、伝熱計算工程S7の一連の処理が終了し、次の工程S8が実施される。一方、工程S73において、伝熱の収束解が得られていないと判断された場合(工程S73で、「N」)、次の温度調節工程S74が実施され、工程S71~工程S73が再度実施される。
本実施形態の温度調節工程S74では、入口21へと戻る流体モデル12の温度を、出口22での流体モデル12の温度とは異ならせる。本実施形態の温度調節工程S74において、入口21へと戻る流体モデル12の温度とは、次回の工程S71の計算開始時点において、入口21に設定される流体モデル12の要素G(i)の温度である(図8(a)に実線で示す)。一方、出口22での流体モデル12の温度とは、今回の工程S71の計算終了時点において、出口22での流体モデル12の要素G(i)の温度である(図7(b)及び図8(a)に破線で示す)。
入口21へと戻る流体モデル12の温度については、出口22での流体モデル12の温度の発散を防ぐことができれば、適宜調節されうる。本実施形態の温度調節工程S74は、次回以降の工程S71において、出口22での流体モデル12の温度が収束するように、入口21へと戻る流体モデル12の温度を調節している。
本実施形態の温度調節工程S74では、入口21へと戻る流体モデル12の温度分布と、出口22での流体モデル12の温度分布との間において、流れ方向Dと直交する方向で対応する少なくとも1つの温度が、互いに異ならされている。図8(a)は、入口21へと戻る流体モデル12の温度分布の一例を示す温度分布である。図8(a)において、入口21へと戻る流体モデル12の温度分布が実線で示されており、今回の工程S71の計算終了時点において、出口22での流体モデル12の温度分布が破線で示されている。図8(b)は、次回の工程S71において、図8(a)の実線で示した温度分布が設定された入口21の流体モデル12の要素G(i)が、出口22に到達した時点の流体モデル12の温度分布である。
本実施形態の温度調節工程S74は、出口22での流体モデル12の温度分布(図8(a)の破線、及び、図7(b)に示す)を、高温側又は低温側にシフトしている。これにより、入口21へと戻る流体モデル12の温度分布と、出口22での流体モデル12の温度分布との間において、流れ方向Dと直交する方向(図5で、z軸方向)で対応する少なくとも1つの温度を互いに異ならせることが可能となる。
上述したように、本実施形態の解析対象物8は、流体9に放熱する発熱体であるため、工程S71での流体モデル12と解析モデル11との間の伝熱計算により、出口22での流体モデル12の温度は上昇する(図7(b)に示す)。このため、本実施形態の温度調節工程S74では、入口21へと戻る流体モデル12の温度(図8(a)に示す)を、出口22での流体モデル12の温度よりも低下させることにより、出口22での流体モデル12の温度を収束させることが可能となる。
本実施形態の温度調節工程S74では、入口21へと戻る流体モデル12の温度を、出口22での流体モデル12の温度よりも低下させるために、図8(a)に示されるように、出口22での流体モデル12の温度分布(破線で示す)が、低温側にシフトされる。なお、解析対象物8が吸熱体である場合には、出口22での流体モデル12の温度分布(破線で示す)を高温側にシフトすることで、出口22での流体モデル12の温度を収束させることが可能となる。
そして、本実施形態の伝熱計算工程S7では、温度調節工程S74の後に、入口21へと戻る流体モデル12の温度分布の一例を示す温度分布(図8(a)の実線で示す)に基づいて、流体モデル12と解析モデル11との間の伝熱が計算される(工程S71)。そして、工程S73において、今回の工程S71の出口22での流体モデル12の温度(図8(b)に示す)が、前回の工程S71での出口22での流体モデル12の温度(図7(b)に示す)と同一である場合、伝熱の収束解が得られたと判断される。これにより、伝熱計算工程S7の一連の処理が終了する。なお、工程S71~温度調節工程S74の一連の処理は、伝熱の収束解が得られるまで実施される。
このように、本実施形態の伝熱シミュレーション方法は、図5に示されるように、流体モデル12に周期流れが定義されることにより、伝熱計算を伴う流体シミュレーションを簡素化できるため、計算効率を向上させることができる。さらに、本実施形態の伝熱シミュレーション方法では、解析対象物8(図2に示した)の一部分をモデリングした解析モデル11を用いて、流体モデル12と解析モデル11との間の伝熱が計算されている。したがって、本実施形態では、例えば、解析対象物8の全体をモデリングした解析モデル11と流体モデル12との間の伝熱を計算する場合に比べて、解析対象の要素数を少なくできるため、計算効率をさらに向上させることができる。
本実施形態では、周期流れが定義された流体モデル12について、入口21へと戻る温度(図8(a)に示す)を、出口22での温度(図7(b)に示す)とは異ならせることにより、出口22での温度(図8(b)に示す)の発散を防ぎうる。したがって、本実施形態の伝熱シミュレーション方法は、計算時間を短縮することが可能となる。
温度調節工程S74において、出口22での流体モデル12の温度分布(図8(a)の破線に示す)をシフトする手順については、適宜設定することができる。本実施形態では、入口21へと戻る流体モデル12の温度分布(図8(a)の実線に示す)の平均温度が、予め定められた温度となるように、出口22での流体モデル12の温度分布がシフトされている。本例では、出口22での流体モデル12の温度分布(図8(a)の破線で示す)に比べて、入口21へと戻る流体モデル12の温度分布が低くされている。
このように、本実施形態の伝熱計算工程S7では、伝熱を計算する工程S71において、入口21へと戻る流体モデル12の温度分布(図8(a)の実線で示す)の平均温度(図8(a)の一点鎖線で示す)が一定に維持される。このため、解析モデル11と流体モデル12との伝熱によって温度が変化する(本例では、温度上昇する)出口22での流体モデル12の温度(一例として、図8(b)に示す)を、確実に収束させることができる。
本実施形態において、予め定められた温度(平均温度(図8(a)の一点鎖線で示す))については、出口22での流体モデル12の温度を収束させることができれば、適宜設定されうる。本実施形態の温度は、流体モデル12の初期流入温度に設定されている。これにより、伝熱計算工程S7では、出口22での流体モデル12の温度を、確実に収束させることができる。
温度分布をシフトする別の手順として、入口21へと戻る流体モデル12の温度分布を構成する少なくとも1つの温度が、予め定められた温度となるように、出口22での流体モデル12の温度分布がシフトされてもよい。図9(a)は、本発明の他の実施形態の入口21へと戻る流体モデル12の温度分布の一例を示す温度分布である。図9(a)において、入口21へと戻る流体モデル12の温度分布が実線で示されており、今回の工程S71の計算終了時点において、出口22での流体モデル12の温度分布が破線で示されている。図9(b)は、次回の工程S71において、図9(a)の実線で示した温度分布が設定された入口21の流体モデル12の要素G(i)が、出口22に到達した時点の流体モデル12の温度分布である。
図9(a)に示されるように、入口21へと戻る流体モデル12の温度分布を構成する温度のうち、予め定められた温度とするための温度T2については、適宜選択することができる。この実施形態では、図5に示す流体モデル12の流れ方向Dと直交する方向(図5で、z軸方向)において、解析モデル11の外面11sからの距離が最も大きい位置に配された流体モデル12の要素G(i)の温度T2が選択されている。このような温度T2は、流体モデル12の温度分布を構成する温度のうち、解析モデル11からの放熱の影響が最も小さい。そして、この温度T2が、予め定められた温度(初期流入温度(図9(a)の一点鎖線で示す))となるように、出口22での流体モデル12の温度分布(図9(a)の破線で示す)がシフトされている。
このように、この実施形態の伝熱計算工程S7では、入口21へと戻る流体モデル12の温度分布を構成する少なくとも1つの温度が一定に維持されるように、出口22での流体モデル12の温度分布がシフト(本例では、低温側にシフト)される。このため、解析モデル11と流体モデル12との伝熱によって温度が変化する(本例では、温度上昇する)出口22での流体モデル12の温度(一例として、図9(b)に示す)を、確実に収束させることができる。
本例では、入口21へと戻る流体モデル12の温度分布を構成する温度のうち、1つの温度T2が選択されたが、2つ以上の温度(図示省略)が選択されてもよい。
この実施形態において、温度T2の予め定められた温度については、出口22での流体モデル12の温度を収束させることができれば、適宜設定されうる。本実施形態の温度は、流体モデル12の初期流入温度に設定されている。これにより、伝熱計算工程S7では、出口22での流体モデル12の温度を、確実に収束させることができる。
次に、図3に示されるように、本実施形態の伝熱シミュレーション方法では、解析モデル11の温度(図4及び図5に示す)が、予め定められた閾値以内であるか否かが判断される(工程S8)。閾値は、解析対象物8に求められる性能(例えば、放熱性能など)に基づいて、適宜設定されうる。
工程S8において、解析モデル11の温度が閾値以内であると判断された場合(工程S8で、「Y」)、解析モデル11の温度上昇が抑制されており、解析モデル11に求められる性能(本例では、凹凸部18による放熱効果)が良好であると判断される。この場合、例えば、解析モデル11の設計因子(例えば、凹凸部18の大きさや配列)等に基づいて、解析対象物8(本例では、タイヤ2)が製造される(工程S9)。
一方、工程S8において、解析モデル11の温度が閾値以内ではない(すなわち、閾値外である)と判断された場合(工程S8で、「N」)、解析対象物8(図1に示す)の設計因子が変更されて(工程S10)、工程S1~工程S8が再度実施される。これにより、伝熱シミュレーション方法では、所望の性能を有する解析対象物8(本例では、放熱性能に優れた凹凸部4が設けられたサイドウォール部3を有するタイヤ2)を設計及び製造することができる。
以上、本発明の特に好ましい実施形態について詳述したが、本発明は図示の実施形態に限定されることなく、種々の態様に変形して実施しうる。
図3に示した処理手順に基づいて、解析対象物と流体との間の伝熱が計算された(実施例1~2及び比較例1~2)。
実施例1~2の解析モデルは、図2に示した1つの凹凸構成単位をなす1ピッチ分のサイドウォール部を対象にモデリングされた。実施例1~2の伝熱計算工程では、図6に示した処理手順に基づいて、入口へと戻る流体モデルの温度を、出口での流体モデルの温度とは異ならせる温度調節工程が実施された。
実施例1の温度調節工程では、図8(a)に示されるように、入口へと戻る流体モデルの温度分布の平均温度が、予め定められた温度となるように、出口での流体モデルの温度分布がシフトされた。一方、実施例2の温度調節工程では、図9(a)に示されるように、入口へと戻る流体モデルの温度分布を構成する少なくとも1つの温度が、予め定められた温度となるように、出口での流体モデルの前度分布がシフトされた。
比較例1の解析モデルは、解析対象物の全体を対象にモデリングされた。比較例2の解析モデルは、5ピッチ分のサイドウォール部を対象にモデリングされた。比較例1~2の伝熱計算工程では、実施例1及び2のような温度調節工程を実施せずに、入口へと戻る流体モデルの温度が、出口での流体モデルの温度と同一に設定された。
そして、実施例1~2及び比較例1~2について、伝熱の収束解が得られるまでに要した計算時間が測定された。共通仕様は、次のとおりである。
タイヤサイズ:285/50R20
タイヤ外径:780mm
凹凸部の配列の外径R1:690mm
流体モデル:
流入速度・流出速度:平均41.9m/s
初期流入温度:20℃
テストの結果が、表1に示される。
Figure 0007487613000001
テストの結果、実施例1及び実施例2は、比較例1に比べて、計算時間を大幅に短縮することができた。一方、比較例2は、出口での流体モデルの温度及び解析モデルの外面の温度が発散し、伝熱の収束解を求めることができなかった。
11 解析モデル
12 流体モデル
13 計算モデル
20 計算空間
21 入口
22 出口

Claims (9)

  1. 熱エネルギーを有する解析対象物と流体との間の伝熱を計算するためのシミュレーション方法であって、
    コンピュータに、前記解析対象物をモデリングした解析モデルを入力する工程と、
    前記コンピュータに、前記流体をモデリングした流体モデルを入力する工程と、
    前記コンピュータに、前記流体モデルの入口と出口とを有する計算空間を入力する工程と、
    前記計算空間に、前記解析モデル及び前記流体モデルを配置して計算モデルを定義する工程と、
    前記流体モデルに、前記計算空間の前記入口から前記出口へ流れた後、前記入口へと戻る周期流れを定義する工程と、
    前記コンピュータが、前記周期流れ中の前記流体モデルと前記解析モデルとの間の伝熱を計算する伝熱計算工程とを含み、
    前記伝熱計算工程は、前記入口へと戻る前記流体モデルの温度を、前記出口での前記流体モデルの温度とは異ならせる温度調節工程を含み、
    前記温度調節工程は、前記伝熱計算工程において、前記出口での前記流体モデルの温度が収束するように、前記入口へと戻る前記流体モデルの温度を調節する、
    伝熱シミュレーション方法。
  2. 熱エネルギーを有する解析対象物と流体との間の伝熱を計算するためのシミュレーション方法であって、
    コンピュータに、前記解析対象物をモデリングした解析モデルを入力する工程と、
    前記コンピュータに、前記流体をモデリングした流体モデルを入力する工程と、
    前記コンピュータに、前記流体モデルの入口と出口とを有する計算空間を入力する工程と、
    前記計算空間に、前記解析モデル及び前記流体モデルを配置して計算モデルを定義する工程と、
    前記流体モデルに、前記計算空間の前記入口から前記出口へ流れた後、前記入口へと戻る周期流れを定義する工程と、
    前記コンピュータが、前記周期流れ中の前記流体モデルと前記解析モデルとの間の伝熱を計算する伝熱計算工程とを含み、
    前記伝熱計算工程は、前記入口へと戻る前記流体モデルの温度を、前記出口での前記流体モデルの温度とは異ならせる温度調節工程を含み、
    前記解析対象物は、前記流体に放熱する発熱体であり、
    前記温度調節工程は、前記入口へと戻る前記流体モデルの温度を、前記出口での前記流体モデルの温度よりも低下させる、
    伝熱シミュレーション方法。
  3. 前記伝熱計算工程は、前記流体モデルの流れ方向と直交する方向での、前記流体モデルの温度分布を求める工程をさらに含む、請求項1又は2記載の伝熱シミュレーション方法。
  4. 前記温度調節工程は、前記入口へと戻る前記流体モデルの前記温度分布と、前記出口での前記流体モデルの前記温度分布との間において、前記流れ方向と直交する方向で対応する少なくとも1つの温度を互いに異ならせる、請求項3記載の伝熱シミュレーション方法。
  5. 前記温度調節工程は、前記出口での前記流体モデルの前記温度分布を、高温側又は低温側にシフトする、請求項3又は4記載の伝熱シミュレーション方法。
  6. 前記温度調節工程は、前記入口へと戻る前記流体モデルの前記温度分布の平均温度が、予め定められた温度となるように、前記出口での前記流体モデルの前記温度分布をシフトする、請求項5記載の伝熱シミュレーション方法。
  7. 前記温度調節工程は、前記入口へと戻る前記流体モデルの前記温度分布を構成する少なくとも1つの温度が、予め定められた温度となるように、前記出口での前記流体モデルの前記温度分布をシフトする、請求項5記載の伝熱シミュレーション方法。
  8. 前記発熱体は、タイヤである、請求項2記載の伝熱シミュレーション方法。
  9. 前記解析モデルは、前記解析モデルの外面から突出又は凹む凹凸部が、少なくとも1つ設けられる、請求項1ないし8のいずれか1項に記載の伝熱シミュレーション方法。
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