JP7485324B2 - 超音波流量計 - Google Patents

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Description

本発明は、超音波流量計に関する。
従来、管路内の流量を算出する超音波流量計は、流体の流れ方向に対して斜めに対面状に配設される一対の超音波センサ(トランスデューサ)を備え、上流側の第1超音波センサから発信された第1超音波が、流体の流れに乗って、下流側の第2超音波センサに受信されるまでの第1伝播(伝搬)時間を計測し、かつ、下流側の第2超音波センサから発信された第2超音波が、流体の流れに逆らって、上流側の第1超音波センサに受信されるまでの第2伝播(伝搬)時間を計測し、第1伝播時間と第2伝播時間の差分から流速を求め、該求めた流速に基づいて流量を算出するトランジットタイム計測式の超音波流量計が公知である(例えば、特許文献1参照)。
特開昭59-9518号公報
しかし、従来の超音波流量計は、流量計設置作業のために断水や、配管の切断、配管の付け換え等が必要で、手間と時間がかかるといった問題があった。
さらに、従来の超音波流量計は、配管内を横断するような伝播路に基づく平均流速を求めることになる。しかし、現実には、配管内の流速は、管内横断面において一定ではなく、例えば、管内中心位置と、管内中心位置よりも内周面寄りの位置と、で流速が異なる。さらに、レイノルズ数により層流と乱流に分類され、流速分布が大きく変化している場合がある。また、計測は、十分な長さをもった配管直線部で行うのが望ましいが、計測する直線部の近傍に、エルボ部や分岐部等がある場合や、直線部の長さが短いといった場合や、弁部材や他の測定器が配設されているといった様々な配管条件も流速分布を複雑にしている。そのため、従来のように配管内を横断するような伝播路に基づく平均流速では、高精度に流量を算出できないといった問題があった。
そこで、本発明は、流量計設置作業を容易に行え、しかも、流量を高精度に算出可能な超音波流量計の提供を目的とする。
本発明の超音波流量計は、配管内を流れる流体が通過する測定路と、該測定路を通過する流体の流れに乗った第1超音波を発信する上流位置の第1超音波センサと、上記測定路を通過する流体の流れに逆らった第2超音波を発信する下流位置の第2超音波センサと、上記第1超音波を反射して上記第2超音波センサへ送ると共に上記第2超音波を反射して上記第1超音波センサへ送るための反射面と、を有する測定ユニットを、直列状に3個以上の奇数個連結して棒状挿入体を構成し、上記棒状挿入体は、上記配管に固着された既設の分水栓を介して、上記配管のラジアル方向に沿って上記配管内に差込まれる超音波流量計であって、上記配管の内周面において上記分水栓の180度反対側部位の管内底面に当接する当り部材を、上記棒状挿入体の挿入先端部に備えており、該当り部材が上記管内底面に当接するとともに測定ユニットが配管軸心と平行な方向に開口するように配設された流量計設置完了状態に於て、上記各測定ユニットの測定基準位置が、上記配管の管路直径寸法を均等分する位置に配設されるように構成したものである。
また、上記棒状挿入体は、3個以上の奇数個の上記測定ユニットの測定基準間隔寸法を、部品交換にて変更可能な連結調整手段を備えているものである。
また、上記棒状挿入体は、上記測定ユニットを、3備えているものである。
本発明によれば、分水栓を利用して設置作業を行うことができ、流量計設置作業を容易かつスムーズに行うことができる。配管内(管路)の横断面において複数か所の流速を計測でき、層流と乱流を正確に判定できる。複雑な流速分布であっても高精度に流量を算出できる。
本発明の実施の一形態を示し、使用状態の正面図である。 測定ユニットの全体図であって、(A)は正面図であり、(B)は(A)のY-Y断面図であり、(C)は(A)のZ-Z断面図である。 取付具と分水栓の一例を示す正面図である。 流量計設置準備状態を示す正面図である。 取付具の断面正面図である。 棒状挿入体の要部断面側面図である。 棒状挿入体の要部断面正面図である。 棒状挿入体の要部分解断面図である。 流速分布と数式を説明するための説明図である。
以下、図示の実施形態に基づき本発明を詳説する。
本発明に係る超音波流量計は、超音波の伝播(伝搬)時間を計測し、さらに計測した流速に基づいて流量を算出(演算)するトランジットタイム計測式(伝播時間差式)であって、図1に示すように、円管型の配管Pに固着されたボール弁から成る分水栓Jに取着する取付具9と、取付具9及び分水栓Jを介して配管Pのラジアル方向に沿って配管P内に差込まれる棒状挿入体8と、棒状挿入体8の基端(上端)に固着されたハンドル部材7及び制御ボックス6と、図示省略の制御基板やコンピュータ装置等の情報処理手段と、を備えている。
棒状挿入体8は、配管P内(管路)に差込まれる部位に、配管P内を流れる上水道や工業用水等の流体(水)の流速を計測するための測定ユニット1を、複数個、備えている。
図2に示すように、測定ユニット1は、円柱型(横断面円形状)のユニット本体10と、一対の超音波センサ(超音波トランスデューサ)11,12と、を備えている。
ユニット本体10は、配管P内を流れる流体の一部が通過する矩形孔状の測定路13と、超音波を反射可能な反射面14と、が形成されている。反射面14は、測定路13の下面を形成する(下面の一部から成る)。また、ユニット本体10は、上端面から測定路側壁部(外周壁部)17を介して下端面まで貫通する複数のボルト挿通孔16と複数の配線用貫孔15とが貫設されている。
ボルト挿通孔16は、下位置に配設される他のユニット本体10と連結するための後述のボルト部材が挿通する。
配線用貫孔15は、下位置に配設される他のユニット本体10の一対の超音波センサ11,12に接続されたセンサ用電気配線が挿通する。
一対の超音波センサ11,12は、上流側に配設され超音波を送受信可能な第1超音波センサ11(以下、第1センサ11と呼ぶ場合もある)と、下流側に配設され超音波を送受信可能な第2超音波センサ12(以下、第2センサ12と呼ぶ場合もある)と、から成る。
第1センサ11は、測定路13を通過する流体の流れに乗った第1超音波Wを反射面14に向けて送信する。第2センサ12は、測定路13を通過する流体の流れに逆らった第2超音波Wを反射面14に向けて送信する。
反射面14は、第1超音波Wを反射して第2センサ12へ送るため、かつ、第2超音波Wを反射して第1センサ11へ送るためのものである。
なお、第1センサ11と第2センサ12の送信のタイミングは同時や交互等自由である。つまり、反射面14は、第1超音波Wと第2超音波Wを交互に反射する場合や同時に反射する場合がある。
第1センサ11は、反射面14が反射した第2超音波W(第2反射波)を受信するように傾斜状に反射面14の上方位置に配設され、第2センサ12は、反射面14が反射した第1超音波W(第1反射波)を受信するように傾斜状に反射面14の上方位置に配設されている。
測定ユニット1は第1・第2センサ11,12が直接流体に接触する接液形(型)である。
そして、第1センサ11及び第2センサ12からの情報(測定データ)を受信した情報処理手段にて、第1超音波Wの伝播時間と、第2超音波Wの伝播時間との差分に基づいて、測定路13を流れる流体の流速を算出(演算)する。流速の算出は、例えば、伝播時間逆数差法で行う。
情報処理手段は、制御ボックス6内の制御基板と、制御基板と有線又は無線にて情報を受信可能なパーソナルコンピュータ装置やサーバーコンピュータ装置等の管理情報処理装置と、の組み合わせ、或いは、何れか一方である。
図1に示すように、棒状挿入体8は、測定ユニット1を3個(3つ)備えている。
3個の測定ユニット1は、棒状挿入体8の一部を構成し、各測定路13の開口方向を、配管軸心方向(前後方向)に一致させ、配管Pのラジアル方向に直列状に連結している。
棒状挿入体8は、分水栓Jに取着された取付具9と、配管Pに固着された分水栓Jと、配管Pの外周壁を配管Pのラジアル方向に貫通する貫孔Pgと、を介して、配管Pのラジアル方向に沿って、配管P内(管路)に差込まれる。
棒状挿入体8は、挿入先端部(下端部)に、配管Pの内周面において分水栓Jの180度反対側部位の管内底面Peに当接する当り部材88を備えている。
ここで、棒状挿入体8の当り部材88が管内底面Peに当接し、配管軸心方向に沿って開口するように測定ユニット1が配設された状態を流量計設置完了状態と呼ぶ。
また、3個の測定ユニット1の内、上下中間位置の測定ユニット1を中ユニット1o、上位置の測定ユニット1を上ユニット1u、下位置の測定ユニット1を下ユニット1d、と呼ぶ。
配管Pの横断面において、中ユニット1oの測定基準位置(測定路13の中心位置)Toは、配管Pの中心点(管路中心点)Poと一致するように配設している。上ユニット1uの測定基準位置Tuは、管路中心点Poから管路直径寸法Dpの4分の1(管路半径寸法Rpの2分の1)だけ上方位置に配設している。下ユニット1dの測定基準位置Tdは、管路中心点Poから管路直径寸法Dpの4分の1だけ下方位置に配設している。言い換えると、3つの測定基準位置Tu,To,Tdは、管路直径寸法Dpを4等分する三点位置に配設している。なお、3つの測定基準位置Tu,To,Tdは、管路軸心方向(管路長手方向)同位置に配設している。
つまり、図9に示すように、管路中心点Poの流速、即ち、中心流速Voが、中ユニット1oの測定に基づいて、分かる。
また、管路中心点Poから管路半径寸法Rpの2分の1だけ上方位置の流速Vu(以下、上位置流速Vuと呼ぶ場合もある)が、上ユニット1uの測定に基づいて、分かる。
また、管路中心点Poから管路半径寸法Rpの2分の1だけ下位置の流速Vd(以下、下位置流速Vdと呼ぶ場合もある)が、下ユニット1dの測定に基づいて、分かる。
なお、中心流速Voは、他点に比べて最も大きい(速い)最大流速Vmaxである。
そして、情報処理手段は、中心流速Voと上位置流速Vuの比率(Vu/Vo)又は、中心流速Voと下位置流速Vdの比率(Vd/Vo)が、所定値以下であれば、層流と判定する。
情報処理手段は、層流と判定した場合に、放物線型流量分布で平均流速Vmを求める。即ち、層流において平均流速Vmの関係式として知られている下記数式1に、Vmax=Voを代入して、平均流速Vmを求める。
Figure 0007485324000001
そして、求める瞬時流量Qは、下記数式2により求める。なお、Sは、管路断面積であり、測定前に(予め)情報処理手段に入力して記憶させた既知の値である。
Figure 0007485324000002
次に、情報処理手段が層流と判定しなかった場合について説明する。
先ず、下記数式3が成り立つことが知られている。下記数式3において、Vxは、管路中心点PoからRx離れている点の流速である(図9参照)。Vmaxは中心流速である。Rxは中心点Poからの距離であり、Rは管路半径である。nは、レイノルズ数と関連する数値(関数)であり、以下、関数値nと呼ぶ場合がある。
Figure 0007485324000003
そして、上記数式3に、求めた値、つまり、Vmax=Vo、Vx=Vu、を代入すると共に、予め情報処理手段に入力して記憶させた既知の値であるRx=Rp/2、R=Rpを代入して、下記数式4を得る。
Figure 0007485324000004
ここで、上記数式4にVu/Vo=Kuとして、関数値nについて解いた結果を、第1関数値Nとおく(下記数式5参照)。なお、lnは自然対数であり、Ku<1より、n>0である。
Figure 0007485324000005
同様に、上記数式3に、Vmax=Vo、Vx=Vd、Rx=Rp/2、R=Rpを代入し、さらに、Vd/Vo=Kdとして、関数値nについて解いた結果を、第2関数値Nとおく(下記数式6参照)。なお、lnは自然対数であり、Kd<1より、n>0である。
Figure 0007485324000006
つまり、情報処理手段は、中ユニット1oと上ユニット1uの計測に基づいた第1関数値n1と、中ユニット1oと下ユニット1dの計測に基づいた第2関数値n2と、を求める。そして、求めた第1関数値Nと第2関数値Nの平均、つまり、(N+N)/2の値が、6以上の場合は乱流と判定し、6未満の場合は、レイノルズ数が4000以下で、層流と乱流の混在状態(混在領域)と判定する。
乱流と判定した場合は、下記数式7を用いる。求めるべき平均流速Vmは、中心流速Vmaxと関数値nとで下記数式7のように表すことができる(下記数式7が成り立つことが知られている)。
Figure 0007485324000007
情報処理手段は、上記数式7に、Vmax=Voと、n=(N+N)/2と、を代入することで、平均流速Vmを求める。そして求めた平均流速Vmを、上述の数式2に代入して瞬時流量Qを求める。
このように、情報処理手段は、2つの関数値N,Nに基づいて平均流速Vmを算出するため、単に1つの関数値nから平均流速Vmを求める場合に比べて、精度良く平均流速Vmを求めることができる。これは、1点測定では得られないことである。
ここで、情報処理手段は、第1関数値n1と第2関数値n2の平均値、つまり、(N+N)/2の値が、6未満であり、配管P内は、層流と乱流の混在状態(混在領域)であると判定した場合は、n値とレイノルズ数Reの関数(下記数式8参照)に、n=(N+N)/2の値を代入して、管路内レイノルズ数を求める。
Figure 0007485324000008
ここで、求めた管路内レイノルズ数が、4000に近づくほど、混在域において乱流が支配的となり、2000に近づくほど、混在域において層流が支配的である。
そこで、情報処理手段は、層流と乱流の比率(割合)を算出して、この比率に基づいて、上述の数式1を用いた層流による流量演算値(結果)と、上述の数式7を用いた乱流による流量演算値(結果)との加重平均演算を行う。このような演算により、混在域においても精度の高い流量計測結果を得ることができる。
次に、棒状挿入体8を、流量計設置完了状態にするための構成について説明する。
図3に示すように、配管Pの外周壁をラジアル方向に貫通する貫孔Pgに連通可能に、分水栓Jが配管Pに固着している。そして、分水栓Jは、配管Pのラジアル外方へ開口する栓開口部Jaを有している。
そして、栓開口部Jaの外周壁部に形成されている雄ネジ部Jbに、円筒状の取付具9の下端部に設けた雌ネジ部91を螺合させる。
図4に示すように、分水栓Jに螺着した取付具9の上方位置から棒状挿入体8を接近させ、図5に示すように、棒状挿入体8の挿入先端部を、取付具9に挿入する。
ここで、図5に示すように、取付具9は、雌ネジ部91より奥部(上方位置)に、栓開口部Jaの端面に当接して密封(水密)するための平板状のパッキン等の栓連結用シール部材92を備えている。
また、取付具9は、栓連結用シール部材92よりも取付具上端側に、棒状挿入体8と円筒状の取付具本体90との間を密封するための棒挿入用シール部材93を備えている。
そして、棒状挿入体8の先端棒状部(後述の連結パイプ87)が、棒挿入用シール部材93に密着(接触)し、かつ、当り部材88が球状の切換弁体Jcの手前位置となった所定挿入準備位置で(棒状挿入体8に設けた目印を視認して所定挿入準備位置であることを確認して)、弁操作部Jdを所定操作して、内部の切換弁体Jcを作動させ、配管Pのラジアル方向に沿って、貫孔Pgと直線状に連通するラジアル方向流路Jeを形成し、配管P内と取付具9内を連通させる。その後、棒状挿入体8をラジアル方向流路Jeと貫孔Pgを介して、配管P内へ挿入する。
即ち、配管P内に流体が流れている状態であっても流体を取付具9から漏らさずに、棒状挿入体8を配管P内に挿入することができ、断水作業が不要である。
そして、図1に示すように、棒状挿入体8の当り部材88を管内底面Peに当接させて、流量計設置完了状態とする。
次に、棒状挿入体8の構造について説明する。
図1に示すように、棒状挿入体8は、上端部81aにハンドル部材7と制御ボックス6が取着されるパイプ状のロッド部材81を備えている。
さらに、図6と図7に示すように、棒状挿入体8は、ロッド部材81の下端部81bに内嵌状に連結すると共に上ユニット1uの上端部に内嵌状に連結する連結部材82と、上ユニット1uの下端部に外嵌状に連結する第1の接続パイプ83と、第1の接続パイプ83の下端部に内嵌状に連結すると共に中ユニット1oの上端部に内嵌状に連結する第1の接続部材84と、中ユニット1oの下端部に外嵌状に連結する第2の接続パイプ85と、第2の接続パイプ85の下端部に内嵌状に連結すると共に下ユニット1dの上端に内嵌状に連結する第2の接続部材86と、下ユニット1dの下端部に外嵌状に連結する連結パイプ87と、連結パイプ87の下端部に内嵌状に連結する当り部材88と、を備えている。
さらに、図7に示すように、棒状挿入体8は、2本の連結ボルト部材70と、2本の第1のボルトナット支柱部材71と、2本の第2のボルトナット支柱部材72と、2本の連結ボルトナット支柱部材73と、を備えている。各ボルトナット支柱部材71,72,73は、上端部にナット部を有し、下端部にボルト部を有する棒形状である。
連結ボルト部材70は、頭部が、連結部材82の内部で当接し、中間部が、連結部材82のボルト挿通孔と、上ユニット1uのユニット本体10(以下、上ユニット本体10uと呼ぶ場合がある)のボルト挿通孔16と、を挿通し、ボルト部が、上ユニット本体10uから下方へ突出して、第1の接続パイプ83内で、第1のボルトナット支柱部材71のナット部に螺合する。
第1ボルトナット支柱部材71は、ナット部を有する頭部が、第1の接続パイプ83内で第1の接続部材84に当接し、中間部が、第1の接続部材84のボルト挿通孔と、中ユニット1oのユニット本体10(以下、中ユニット本体10oと呼ぶ場合がある)のボルト挿通孔16と、を挿通し、ボルト部が、中ユニット本体10oから下方へ突出して、第2の接続パイプ85内で、第2のボルトナット支柱部材72のナット部に螺合する。
第2のボルトナット支柱部材72は、ナット部を有する頭部が、第2の接続パイプ85内で第2の接続部材86に当接し、中間部が、第2の接続部材86と下ユニット1dのユニット本体10(以下、下ユニット本体10dと呼ぶ場合がある)のボルト挿通孔16を挿通し、ボルト部が、下ユニット本体10dから下方へ突出して、連結パイプ87内で、連結ボルトナット支柱部材73のナット部に螺合する。
連結ボルトナット支柱部材73のボルト部は、連結パイプ87内で当り部材88のネジ孔88eに螺合する。
各ボルト部材70,71,72,73の締付力によって、連結部材82と、各ユニット本体10と、各パイプ83,85,87と、各接続部材84,86と、当り部材88とを、直列状に着脱自在に取着(連結)している。
さらに、棒状挿入体8は、複数個の測定ユニット1の測定基準間隔寸法を、部品交換にて変更可能な連結調整手段80を備えている。
連結調整手段80は、長さ寸法が異なる複数種類のロッド部材81と、長さ寸法が異なる複数種類の各パイプ83,85,87と、長さ寸法が異なる複数種類の各ボルトナット支柱部材71,72,73と、から成る。
上記複数種類の内から、測定すべき配管Pの管路直径寸法Dpに応じて、所定長さ寸法のものを選択し、部品交換することで、複数個の測定ユニット1の測定基準間隔寸法(測定基準位置Tu,To,Td同士の間隔寸法)を、測定すべき配管Pの管路直径寸法Dpに合わせて変更可能である。
この連結調整手段80によって、管路直径寸法Dpが異なる様々な大きさの配管Pに対応するように、3つの測定ユニット1の測定基準間隔寸法(管路中心点Poからの距離)を、管路直径寸法Dpを4等分する寸法に調整できる(3つの測定ユニット1を、管路直径寸法Dpを4等分する3点位置に配設できる)。言い換えると、測定基準間隔寸法が異なる複数種類の棒状挿入体8を容易に製造できる。
また、各測定ユニット1の一対の超音波センサ11,12に接続されているセンサ用電気配線は、棒状挿入体8の内部を挿通し、(ロッド部材81の上端部81aから)制御ボックス6内に導かれて、外部に露出しないように構成している。
より具体的には、下ユニット1dの一対の超音波センサ11,12のセンサ用電気配線は、第2の接続部材86の内部、第2の接続パイプ85の内部、中ユニット本体10oの配線用貫孔15(図2(C)参照)、第1の接続部材84の内部、第1の接続パイプ83の内部、上ユニット本体10uの配線用貫孔15、連結部材82の内部、ロッド部材81の内部、を順次挿通して制御ボックス6内に接続されている。
中ユニット1oの一対の超音波センサ11,12のセンサ用電気配線は、第1の接続部材84の内部、第1の接続パイプ83の内部、上ユニット本体10uの配線用貫孔15、連結部材82の内部、ロッド部材81の内部、を順次挿通して制御ボックス6内に接続されている。
上ユニット1uの一対の超音波センサ11,12のセンサ用電気配線は、連結部材82の内部、ロッド部材81の内部、を挿通して制御ボックス6内に接続されている。
つまり、連結部材82と、第1・第2の接続部材84,86と、上・中ユニット本体10u,10oとに、夫々、センサ用電気配線が上下方向に貫通する配線用貫孔を設けている。
また、棒状挿入部材8の外観形状(外形状)を構成する各部材(ロッド部材81、連結部材82、各パイプ83,85,87、第1・第2の接続部材84,86、当り部材88、各ユニット本体10)の露出部は、横断面円形状の外周面を有し、その外周面の外径寸法が同等に形成され、連結状態において各部材同士の間に段差が形成されず、棒状挿入体8の(測定路13を除いた)全体の外形状が1本の丸棒状で、流体の抵抗を受けにくく、また、流体の流れ(流速分布)に悪影響を与えにくい形状である。
また、上ユニット本体10uと中ユニット本体10oと下ユニット本体10dは同部品であり、第1の接続パイプ83と第2の接続パイプ85は同部品であり、第1の接続部材84と第2の接続部材86は同部品であり、第1のボルトナット支柱部材71と第2のボルトナット支柱部材72は同部品である。このように共用部品が多く、製造が容易である。
また、連結部材82の内部に、連結ボルト部材70の頭部及び連結ボルト部材70用のボルト挿通孔に対して施蓋状に配設され、かつ、センサ用電気配線が密着して挿通し、上ユニット本体10u側からの浸水を防止するパッキン部材89を設けている。
また、ロッド部材81の下端部81bのテーパ雌ネジ部と、連結部材82の上端部のテーパ雄ネジとを、シール材(剤)を介在させて螺合させ、外部からロッド部材81の内部に流体が浸入しないように設けている。
なお、本発明は、設計変更可能であって、ロッド部材81と連結部材82の連結(接続)構造は、テーパーネジに限らず、ボルトナット結合や、凹凸嵌め込み構造等自由である。測定路13は、矩形孔形状に限らず円形孔状や楕円形孔状とするも良い。ユニット本体10は複数の部材を組み付けて構成するも良い。分水栓Jは、補修弁とも呼ばれ、弁切換構造はボール弁構造に限らず自由である。また、測定ユニット1は、3個以上の奇数個とするのが好ましく、管路中心点Poに測定ユニット1を配設できると共に、管路中心点Poから配管内周面までの間に等間隔に測定ユニット1を配設できる。より好ましくは、測定ユニット1は、3個又は5個設ける。
なお、本発明の説明を容易にするために、管路軸心Lp(図9参照)を水平に配設し、分水栓Jにおいて配管Pのラジアル外方に開口する栓開口部Jaの軸心Lj(図5参照)を鉛直に配設し、栓開口部Jaが上方へ開口する姿勢を基準使用姿勢として、上下方向を説明し、管路軸心方向を前後方向と呼んで、方向を説明している。したがって、方向を基に、使用状態の姿勢を限定するものではない。
以上のように、本発明の超音波流量計は、配管P内を流れる流体が通過する測定路13と、該測定路13を通過する流体の流れに乗った第1超音波Wを発信する上流位置の第1超音波センサ11と、上記測定路13を通過する流体の流れに逆らった第2超音波Wを発信する下流位置の第2超音波センサ12と、上記第1超音波Wを反射して上記第2超音波センサ12へ送ると共に上記第2超音波Wを反射して上記第1超音波センサ11へ送るための反射面14と、を有する測定ユニット1を、直列状に複数個連結して棒状挿入体8を構成し、上記棒状挿入体8は、上記配管Pに固着された分水栓Jを介して、上記配管Pのラジアル方向に沿って上記配管P内に差込まれるので、分水栓Jを利用して複数個の測定ユニット1の設置作業を行うことができ、流量計設置作業を容易かつスムーズに行うことができる。配管P内(管路)の横断面において複数か所の流速を計測でき、層流と、乱流と、層流と乱流の混在状態と、を正確に判定できる。複雑な流速分布であっても高精度に流量を算出できる。
また、上記配管Pの内周面において上記分水栓Jの180度反対側部位の管内底面Peに当接する当り部材88を、上記棒状挿入体8の挿入先端部に備えているので、測定時(使用状態)で、棒状挿入体8の姿勢が安定し、配管Pを流れる流体の勢い(水圧)による悪影響を受けず、安定した計測結果を得ることができる。
また、上記棒状挿入体8は、複数個の上記測定ユニット1の測定基準間隔寸法を、部品交換にて変更可能な連結調整手段80を備えているので、様々な大きさの配管Pに対応するように(ユーザーのニーズに合わせて)、迅速かつ容易に製造でき、納期を大幅に短縮できると共に、製造コストを抑えることができる。
また、上記棒状挿入体8は、上記測定ユニット1を、3つ備えているので、配管Pの内径寸法が小さい管路であっても、3点を測定して、高精度に流量を計測することができる。最小限の測定ユニット数で、高精度な計測結果を得ることができる。
1 測定ユニット
8 棒状挿入体
11 第1超音波センサ
12 第2超音波センサ
13 測定路
14 反射面
80 連結調整手段
88 当り部材
J 分水栓
P 配管
Pe 管内底面
第1超音波
第2超音波

Claims (3)

  1. 配管(P)内を流れる流体が通過する測定路(13)と、該測定路(13)を通過する流体の流れに乗った第1超音波(W)を発信する上流位置の第1超音波センサ(11)と、上記測定路(13)を通過する流体の流れに逆らった第2超音波(W)を発信する下流位置の第2超音波センサ(12)と、上記第1超音波(W)を反射して上記第2超音波センサ(12)へ送ると共に上記第2超音波(W)を反射して上記第1超音波センサ(11)へ送るための反射面(14)と、を有する測定ユニット(1)を、直列状に3個以上の奇数個連結して棒状挿入体(8)を構成し、
    上記棒状挿入体(8)は、上記配管(P)に固着された既設の分水栓(J)を介して、上記配管(P)のラジアル方向に沿って上記配管(P)内に差込まれる超音波流量計であって、
    上記配管(P)の内周面において上記分水栓(J)の180度反対側部位の管内底面(Pe)に当接する当り部材(88)を、上記棒状挿入体(8)の挿入先端部に備えており、該当り部材(88)が上記管内底面(Pe)に当接するとともに測定ユニット(1)が配管軸心と平行な方向に開口するように配設された流量計設置完了状態に於て、上記各測定ユニット(1)の測定基準位置が、上記配管(P)の管路直径寸法を均等分する位置に配設されるように構成したことを特徴とする超音波流量計。
  2. 上記棒状挿入体(8)は、3個以上の奇数個の上記測定ユニット(1)の測定基準間隔寸法を、部品交換にて変更可能な連結調整手段(80)を備えている請求項1記載の超音波流量計。
  3. 上記棒状挿入体(8)は、上記測定ユニット(1)を、3備えている請求項1又は2記載の超音波流量計。
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