JP7485241B1 - エネルギー運用支援システム、情報処理装置およびエネルギー運用支援方法 - Google Patents

エネルギー運用支援システム、情報処理装置およびエネルギー運用支援方法 Download PDF

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Abstract

エネルギー運用支援システムは、情報処理装置が、情報取得部と、最適化部と、を備え、最適化部が、製鉄所のエネルギー運用総コストの評価に基づいて、エネルギー設備の運用条件を算出するコスト最適化部と、製鉄所のエネルギー運用総CO2排出量の評価に基づいて、エネルギー設備の運用条件を算出するCO2最適化部と、コスト最適化部によって算出された製鉄所のエネルギー運用総コストと、CO2最適化部によって算出されたエネルギー運用総CO2排出量とに基づいて、製鉄所のエネルギー運用におけるCO2コスト指標を算出するCO2コスト評価部と、を備え、表示端末装置が、情報取得部と、情報表示部と、出力部と、を備える。

Description

本発明は、エネルギー運用支援システム、情報処理装置、表示端末装置、エネルギー運用支援方法および製鉄所の操業方法に関する。
一般に、製鉄所は、上工程(高炉、コークス炉、製鋼工程等)から下工程(圧延工程、表面処理工程等)にかけての多数の工場および複数の発電設備から構成され、次に示すエネルギー(ガス、蒸気、電力)運用がなされている。すなわち、高炉で発生するBガス(Blast Furnace gas)、コークス炉で発生するCガス(Coke Oven gas)、転炉で発生するLDガス(LD converter gas)といった副生ガスは、工場や発電設備で使用されている。また、これらの副生ガスを混合して熱量調整したMガス(Mixed gas)も、工場や発電設備で使用されている。
ここで、ガス供給量が工場需要(例えば圧延工場の加熱炉での需要量)に対して不足する場合、都市ガスを補填して工場需要を満足させる。また、発電設備へのガス供給量が所定量に対し不足する場合には、重油で補填する。これらの補填燃料は、使用量に応じてコストが生じる。一方、ガス供給量が工場需要に対して余剰となる場合には、燃焼によってガスを無害化した後に大気中に放散することになるが、これはエネルギー損失や二酸化炭素排出に繋がるため最小限とすべきである。コスト低減と放散抑制のためには、副生ガスの貯蔵設備であるガスホルダの活用やガス配分量を適正に調整することが必要になる。
例えばガスホルダでは、副生ガスの供給量が需要量よりも多くなる局面においては、放散よりも優先してガスホルダに副生ガスを蓄えることにより、その貯蔵量(ガスホルダレベル)を上昇させて放散を抑制する。一方、副生ガスの需要量が供給量よりも多くなる局面においては、ガスホルダから貯蔵ガスを払い出すことにより、需要を充足させて補填燃料の使用量を削減する。また、副生ガスの需要量が供給量より更に多い場合には、発電設備の出力を低下させる。また、それでも対処できない場合には、工場の操業レベルを低下させることがある。
蒸気は、LDガスや焼結炉からの排熱回収ボイラ、CDQ(Coke Drying Quenching:コークス乾式消火設備)のボイラ、発電設備のタービン中段からの抽気(タービン中段から蒸気を得る操作。発電量は低下)等によって供給される。また、蒸気は、工場(冷延工場の酸洗槽保温や真空脱ガス設備)で使用される。蒸気需要に対する不足量は外部から購入する。また、工場の電力需要は、CDQ、TRT(Top-pressure Recovery Turbine:高炉炉頂圧発電)、発電設備での発電量と電力会社からの買電で充足させる。
買電量は、1時間あたりの契約量(買電量上限)を超過しないように管理する必要がある。また、買電単価は、時間帯によって異なるため、単価の高い時間帯であり、かつ、副生ガス供給量に余剰がある場合には、発電設備の出力を高く設定して買電量を低減させる等、コストが最小となる運用条件は時間帯や需給状況によって異なる。このような背景から、製鉄所のエネルギー運用コストを最適化する技術が提案されている。
例えば特許文献1では、製鉄所の最適なエネルギー運用条件を求めるために、以下のような方法を用いている。すなわち、特許文献1では、製鉄所を構成する工場ごとのエネルギー用役の発生量、消費量の実績値および予測値を用いる。そして、特許文献1では、これらを用いて、現時刻から所定時間内の前記製鉄所のエネルギー運用総コストを評価関数として、前記評価関数の値が小さくなるような製鉄所内のエネルギー設備の運用条件を算出する。
特許第7028272号公報
しかしながら、特許文献1で提案された方法では、製鉄所のエネルギー運用総コストを評価したエネルギー設備の運用条件を算出しているにすぎず、エネルギー運用におけるCO排出量の評価がなされていないという課題がある。また、その結果、CO排出取引におけるコストと、製鉄所内のエネルギー運用におけるCO排出コストとの比較もできないため、CO排出コストを考慮した操業の最適化を実現することができないという課題がある。
本発明は、上記に鑑みてなされたものであって、CO排出コストを考慮した操業の最適化を実現することができるエネルギー運用支援システム、情報処理装置、表示端末装置、エネルギー運用支援方法および製鉄所の操業方法を提供することを目的とする。
上述した課題を解決し、目的を達成するために、本発明に係るエネルギー運用支援システムは、情報処理装置と表示端末装置とを備える製鉄所のエネルギー運用支援システムであって、前記情報処理装置が、前記製鉄所を構成する工場ごとのエネルギー用役に関する情報および前記製鉄所内のエネルギー設備の運用計画に関する情報を取得する情報取得部と、前記エネルギー設備の運用条件を算出する最適化部と、前記エネルギー設備の運用条件を含む、前記最適化部が算出した情報を出力する出力部と、を備え、前記最適化部が、前記製鉄所のエネルギー運用総コストの評価に基づいて、前記エネルギー設備の運用条件を算出するコスト最適化部と、前記製鉄所のエネルギー運用総CO排出量の評価に基づいて、前記エネルギー設備の運用条件を算出するCO最適化部と、前記コスト最適化部によって算出された前記製鉄所のエネルギー運用総コストと、前記CO最適化部によって算出されたエネルギー運用総CO排出量とに基づいて、前記製鉄所のエネルギー運用におけるCOコスト指標を算出するCOコスト評価部と、を備え、前記表示端末装置が、前記情報処理装置から、前記エネルギー運用総コスト、前記エネルギー運用総CO排出量および前記COコスト指標を少なくとも取得する情報取得部と、前記エネルギー運用総コスト、前記エネルギー運用総CO排出量および前記COコスト指標を含む、前記製鉄所のエネルギー運用情報を表示する情報表示部と、を備える。
また、本発明に係るエネルギー運用支援システムは、上記発明において、前記コスト最適化部が、前記エネルギー運用総コストの評価に基づくエネルギー運用総コストと、前記エネルギー運用総コストの評価に基づくエネルギー運用総CO排出量とをそれぞれ算出し、前記CO最適化部が、前記エネルギー運用総CO排出量の評価に基づくエネルギー運用総コストと、前記エネルギー運用総CO排出量の評価に基づくエネルギー運用総CO排出量とをそれぞれ算出し、前記COコスト評価部が、各エネルギー運用総コストの差と、各エネルギー運用総CO排出量の差との比から、前記COコスト指標であるエネルギー運用総CO排出量単価を算出し、前記エネルギー運用総CO排出量単価が予め与えられた契約値以上であるか否かを判定する。
また、本発明に係るエネルギー運用支援システムは、上記発明において、前記CO最適化部が、前記エネルギー運用総CO排出量単価が前記契約値以下となるように、前記エネルギー運用総CO排出量の評価に基づくエネルギー運用総コストと、前記エネルギー運用総CO排出量の評価に基づくエネルギー運用総CO排出量とをそれぞれ算出する。
また、本発明に係るエネルギー運用支援システムは、上記発明において、前記エネルギー用役には、ガス、蒸気および電力が含まれる。
また、本発明に係るエネルギー運用支援システムは、上記発明において、前記エネルギー設備には、混合ガス製造設備、ガスホルダ、高炉炉頂圧発電設備、および、副生ガス、重油または抽気を使用する発電設備が含まれる。
また、本発明に係るエネルギー運用支援システムは、上記発明において、前記エネルギー設備の運用計画に関する情報には、前記エネルギー設備の設定値および取引契約の契約値が含まれ、前記取引契約には、重油、都市ガス、蒸気の使用に伴う購入契約、買電に伴う購入契約、CO排出量を取引する際の取引契約が含まれる。
また、本発明に係るエネルギー運用支援システムは、上記発明において、前記エネルギー運用総コストには、重油、都市ガスおよび蒸気の使用に伴うコストと、買電に伴うコストとが含まれる。
また、本発明に係るエネルギー運用支援システムは、上記発明において、前記エネルギー運用総CO排出量には、重油、都市ガスおよび蒸気の使用に伴うCO排出量と、買電に伴うCO排出量と、製鉄所において副生ガスとして発生する高炉ガス、コークスガス、製鋼ガスの使用に伴うCO排出量とが含まれる。
上述した課題を解決し、目的を達成するために、本発明に係る情報処理装置は、表示端末装置とともに製鉄所におけるエネルギー運用支援システムを構成する情報処理装置であって、製鉄所を構成する工場ごとのエネルギー用役に関する情報および前記製鉄所内のエネルギー設備の運用計画に関する情報を取得する情報取得部と、前記エネルギー設備の運用条件を算出する最適化部と、前記エネルギー設備の運用条件を含む、前記最適化部が算出した情報を出力する出力部と、を備え、前記最適化部が、前記製鉄所のエネルギー運用総コストの評価に基づいて、前記エネルギー設備の運用条件を算出するコスト最適化部と、前記製鉄所のエネルギー運用総CO排出量の評価に基づいて、前記エネルギー設備の運用条件を算出するCO最適化部と、前記コスト最適化部によって算出された前記製鉄所のエネルギー運用総コストと、前記CO最適化部によって算出されたエネルギー運用総CO排出量とに基づいて、前記製鉄所のエネルギー運用におけるCOコスト指標を算出するCOコスト評価部と、を備える。
上述した課題を解決し、目的を達成するために、本発明に係る表示端末装置は、情報処理装置とともに製鉄所におけるエネルギー運用支援システムを構成する表示端末装置であって、前記情報処理装置のコスト最適化部において製鉄所のエネルギー運用総コストの評価に基づいて算出されたエネルギー設備の運用条件およびエネルギー運用総コストと、前記情報処理装置のCO最適化部において製鉄所のエネルギー運用総CO排出量の評価に基づいて算出されたエネルギー設備の運用条件およびエネルギー運用総CO排出量と、前記情報処理装置のCOコスト評価部において算出されたCOコスト指標と、を取得し、前記エネルギー運用総コスト、前記エネルギー運用総CO排出量および前記COコスト指標を含む、前記製鉄所のエネルギー運用情報を表示する。
上述した課題を解決し、目的を達成するために、本発明に係るエネルギー運用支援方法は、製鉄所のエネルギー運用支援方法であって、情報処理装置の情報取得部が、前記製鉄所を構成する工場ごとのエネルギー用役に関する情報および前記製鉄所内のエネルギー設備の運用計画に関する情報を取得する情報取得ステップと、前記情報処理装置の最適化部が、前記エネルギー設備の運用条件を算出する最適化ステップと、前記情報処理装置の出力部が、前記エネルギー設備の運用条件を含む、前記最適化ステップで算出した情報を出力する出力ステップと、表示端末装置による情報表示ステップと、を含み、前記最適化ステップが、前記製鉄所のエネルギー運用総コストの評価に基づいて、前記エネルギー設備の運用条件を算出するコスト最適化ステップと、前記製鉄所のエネルギー運用総CO排出量の評価に基づいて、前記エネルギー設備の運用条件を算出するCO最適化ステップと、前記コスト最適化ステップで算出された前記製鉄所のエネルギー運用総コストと、前記CO最適化ステップで算出されたエネルギー運用総CO排出量とに基づいて、前記製鉄所のエネルギー運用におけるCOコスト指標を算出するCOコスト評価ステップと、を含み、前記情報表示ステップが、前記エネルギー運用総コスト、前記エネルギー運用総CO排出量および前記COコスト指標を含む、前記製鉄所のエネルギー運用情報を表示する。
上述した課題を解決し、目的を達成するために、本発明に係る製鉄所の操業方法は、上記のエネルギー運用支援システムの表示端末装置によって表示された製鉄所のエネルギー運用情報に基づいて、前記製鉄所の操業条件を変更する。
本発明に係るエネルギー運用支援システム、情報処理装置、表示端末装置、エネルギー運用支援方法および製鉄所の操業方法では、最適化計算処理において、コスト最適化およびCO排出最適化を行う。これにより、エネルギー運用総コストおよびエネルギー運用総CO排出量をそれぞれ算出し、それらのエネルギー運用総コスト差とエネルギー運用総CO排出量差とを評価することが可能となる。その結果、CO排出コストを考慮した操業の最適化を実現することができる。
図1は、本発明の実施形態に係るエネルギー運用支援システムの概略的な構成を示す図である。 図2は、本発明の実施形態に係る情報処理装置の概略的な構成を示す図である。 図3は、本発明の実施形態に係るエネルギー運用支援システムが実行するエネルギー運用支援方法の流れを示すフローチャートである。 図4は、本発明の実施例であり、エネルギー運用総CO排出量単価が契約値以下となるような制約条件を設けずに最適化計算を行った場合の、エネルギー運用総CO排出量単価の推移を示す図である。 図5は、本発明の実施例であり、エネルギー運用総CO排出量単価が契約値以下となるような制約条件を設けて最適化計算を行った場合の、エネルギー運用総CO排出量単価の推移を示す図である。
本発明の実施形態に係るエネルギー運用支援システム、情報処理装置、表示端末装置、エネルギー運用支援方法および製鉄所の操業方法について、図面を参照しながら説明する。なお、下記実施形態における構成要素には、当業者が置換可能かつ容易なもの、あるいは実質的に同一のものが含まれる。
(エネルギー運用支援システム)
実施形態に係るエネルギー運用支援システムについて、図1および図2を参照しながら説明する。エネルギー運用支援システムは、例えば製鉄所において用いられるシステムであり、当該製鉄所における最適なエネルギー運用条件を算出する。エネルギー運用支援システム1は、図1に示すように、情報処理装置10と、操業計画・実績データベース20と、表示端末装置30と、を有している。
情報処理装置10、操業計画・実績データベース20および表示端末装置30は、例えばインターネット回線網等のネットワークNを通じて通信可能に構成されている。エネルギー運用支援システムのうち、表示端末装置30は、例えば製鉄所内に配置される。
(情報処理装置)
情報処理装置10は、例えばワークステーションやパソコン等の汎用コンピュータ、あるいはクラウド上に配置されたサーバ等により実現される。また、情報処理装置10は、例えばキーボード、マウスポインタ、テンキー等の情報入力手段を備えていてもよい。
情報処理装置10は、例えばCPU(Central Processing Unit)等からなるプロセッサ(演算処理装置)と、RAM(Random Access Memory)やROM(Read Only Memory)等からなるメモリ(主記憶部)とを備えている。そして、情報処理装置10では、プロセッサがコンピュータプログラムを実行して各構成部等を制御することにより、所定の目的に合致した機能を実現する。情報処理装置10は、前記したコンピュータプログラムの実行を通じて、情報取得部11、最適化部12および出力部13として機能する。
また、情報処理装置10は、各種処理結果等を格納する記憶部を備えていてもよい。この記憶部は、例えばEPROM(Erasable Programmable ROM)、ハードディスクドライブ(Hard Disk Drive:HDD)、ソリッドステートドライブ(Solid State Drive:SSD)およびリムーバブルメディア等の記録媒体から構成される。リムーバブルメディアとしては、例えばUSB(Universal Serial Bus)メモリ、CD(Compact Disc)、DVD(Digital Versatile Disc)、BD(Blu-ray(登録商標) Disc)のようなディスク記録媒体が挙げられる。
情報取得部11は、操業計画・実績データベース20から、製鉄所を構成する工場ごとのエネルギー用役に関する情報および製鉄所内のエネルギー設備の運用計画に関する情報を取得する。
ここで、「エネルギー用役に関する情報」としては、エネルギー用役の発生量の実績値および予測値、エネルギー用役の消費量の実績値および予測値等が挙げられる。また、「エネルギー用役」には、例えばガス、蒸気および電力等が含まれる。また、「エネルギー設備の運用計画に関する情報」としては、エネルギー設備の設定値、取引契約の契約値等が挙げられる。また、「エネルギー設備」には、例えば混合ガス製造設備、ガスホルダ、高炉炉頂圧発電設備、および、副生ガス、重油または抽気を使用する発電設備等が含まれる。また、「取引契約」には、例えば重油、都市ガス、蒸気の使用に伴う購入契約、買電に伴う購入契約、CO排出量を取引する際の取引契約等が含まれる。
最適化部12は、製鉄所内のエネルギー設備の運用条件を算出する。最適化部12は、例えば現時刻から所定時間内におけるエネルギー設備の運用条件を算出する。また、最適化部12は、図2に示すように、コスト最適化部121と、CO最適化部122と、COコスト評価部123と、を備えている。
コスト最適化部121は、製鉄所のエネルギー運用総コストの評価に基づいて、エネルギー設備の運用条件を算出する。コスト最適化部121は、例えば現時刻から所定時間内の製鉄所のエネルギー運用総コストを評価関数として、当該評価関数の値が小さくなるような、製鉄所内のエネルギー設備の運用条件を算出する。
また、コスト最適化部121は、後記するように、エネルギー運用総コストの評価に基づく(すなわちエネルギー運用総コストを評価関数とした)エネルギー運用総コスト(後記する表6の「total_costcostmin(k)」)を算出する。また、コスト最適化部121は、後記するように、エネルギー運用総コストの評価に基づくエネルギー運用総CO排出量(後記する表6の「total_CO2costmin(k)」)を算出する。
ここで、「エネルギー運用総コスト」には、例えば重油、都市ガスおよび蒸気の使用に伴うコストと、買電に伴うコストとが含まれる。また、「エネルギー運用総CO排出量」には、例えば重油、都市ガスおよび蒸気の使用に伴うCO排出量と、買電に伴うCO排出量と、製鉄所において副生ガスとして発生する高炉ガス、コークスガス、製鋼ガスの使用に伴うCO排出量とが含まれる。
CO最適化部122は、製鉄所のエネルギー運用総CO排出量の評価に基づいて、エネルギー設備の運用条件を算出する。CO最適化部122は、例えば現時刻から所定時間内の製鉄所のエネルギー運用総CO排出量を評価関数として、当該評価関数の値が小さくなるような、製鉄所内のエネルギー設備の運用条件を算出する。
また、CO最適化部122は、後記するように、エネルギー運用総CO排出量の評価に基づく(すなわちエネルギー運用総CO排出量を評価関数とした)エネルギー運用総コスト(後記する表6の「total_costCO2min(k)」)を算出する。また、CO最適化部122は、後記するように、エネルギー運用総CO排出量の評価に基づくエネルギー運用総CO排出量(後記する表6の「total_CO2CO2min(k)」)を算出する。
また、CO最適化部122は、エネルギー運用総CO排出量の評価に基づくエネルギー運用総コスト(total_costCO2min(k))と、エネルギー運用総CO排出量の評価に基づくエネルギー運用総CO排出量(total_CO2CO2min(k))と、をそれぞれ算出する。また、CO最適化部122は、COコスト評価部123によって算出されるCOコスト指標「エネルギー運用総CO排出量単価」が、予め定められた契約値以下となるように、エネルギー運用総コストおよびエネルギー運用総CO排出量をそれぞれ算出する。
COコスト評価部123は、コスト最適化部121によって算出された製鉄所のエネルギー運用総コストと、CO最適化部122によって算出されたエネルギー運用総CO排出量とに基づいて、製鉄所のエネルギー運用におけるCOコスト指標を算出する。COコスト評価部123は、具体的には、COコスト指標であるエネルギー運用総CO排出量単価を算出する。このエネルギー運用総CO排出量単価は、各エネルギー運用総コスト(total_costcostmin(k)、total_costCO2min(k))の差と、各エネルギー運用総CO排出量(total_CO2costmin(k)、total_CO2CO2min(k))の差との比から、算出される。また、各エネルギー運用総コスト(total_costcostmin(k)、total_costCO2min(k))および各エネルギー運用総CO排出量(total_CO2costmin(k)、total_CO2CO2min(k))は、コスト最適化部121およびCO最適化部122によって算出される。そして、COコスト評価部123は、当該エネルギー運用総CO排出量単価が、予め与えられた契約値以上であるか否かを判定する。
ここで、「エネルギー運用総CO排出量単価」とは、単位CO排出量当たりのコストのことであり、具体的には、CO排出量を1トン削減するために必要なコストのことを示している。
出力部13は、各種情報を、ネットワークNを経由して、他の端末装置や他の情報処理装置に対して送信する。出力部13が送信する情報としては、例えばコスト最適化部121およびCO最適化部122によって算出されたエネルギー設備の運用条件、COコスト評価部123によって算出されたCOコスト指標等が挙げられる。また、出力部13が送信する情報としては、COコスト評価部123による、エネルギー運用総CO排出量単価が契約値以上であるか否かの判定結果等が挙げられる。また、出力部13が各種情報を送信する他の情報処理装置には、各エネルギー設備の制御用計算機が含まれてもよい。この制御用計算機は、送信されたエネルギー設備の運用条件に従って各エネルギー設備を制御してもよい。また、制御用計算機は、操業オペレータによる修正を受け付けて各エネルギー設備を制御してもよい。
また、出力部13は、情報処理装置10に接続された図示しない表示装置(例えば液晶ディスプレイ(LCD)、有機ELディスプレイ(OLED)、タッチパネルディスプレイ等)を通じて、上記各種情報を表示してもよい。また、出力部13は、最適化部12における各種演算の際のチューニング画面等を表示してもよい。また、出力部13を表示装置によって構成し、上記各種情報や、チューニング画面等を表示してもよい。
(操業計画・実績データベース)
操業計画・実績データベース20は、例えばEPROM(Erasable Programmable ROM)、ハードディスクドライブ(Hard Disk Drive:HDD)およびリムーバブルメディア等の記録媒体から構成される記憶装置に格納されている。
操業計画・実績データベース20には、製鉄所の操業計画に関する情報(以下、「操業計画情報」という)と、操業実績に関する情報(以下、「操業実績情報」という)とが格納されている。操業計画情報および操業実績情報は、例えば図示しない操業計画装置および操業実績装置によって蓄積された後、図示しない集約装置によって集約されて、操業計画・実績データベース20に格納される。また、操業計画・実績データベース20は、ネットワークN上に設けられたデータベースサーバによって構成されてもよい。
(表示端末装置)
表示端末装置30は、情報処理装置10から各種情報を取得して表示するためのものである。この表示端末装置30は、例えば情報処理装置10とネットワークNで接続されたパーソナルコンピュータ等により実現される。また、表示端末装置30は、例えば情報取得部の機能と情報表示部の機能とを備えている。
情報取得部は、例えば情報処理装置10から、コスト最適化部121において製鉄所のエネルギー運用総コストの評価に基づいて算出されたエネルギー設備の運用条件およびエネルギー運用総コストを取得する。また、情報取得部は、CO最適化部122において製鉄所のエネルギー運用総CO排出量の評価に基づいて算出されたエネルギー設備の運用条件およびエネルギー運用総CO排出量と、COコスト評価部123において算出されたCOコスト指標と、を取得する。また、情報表示部は、エネルギー運用総コスト、エネルギー運用総CO排出量およびCOコスト指標を含む、製鉄所のエネルギー運用情報を、表示端末装置30と接続された図示しない表示装置を通じて表示する。
また、表示端末装置30を表示装置によって構成し、情報処理装置10からネットワークNを経由して取得したエネルギー運用情報を表示してもよい。
(製鉄所の操業方法)
実施形態に係る製鉄所の操業方法では、表示端末装置30によって表示された、エネルギー運用総コスト、エネルギー運用総CO排出量およびCOコスト指標を含む、製鉄所のエネルギー運用情報に基づいて、ガスホルダの貯蔵・払出、外部燃料(都市ガス・重油)や電力の購入等、製鉄所の操業条件を変更しながら操業を行う。この際、表示端末装置30を介して、操業条件の変更量を指示してもよい。
(エネルギー運用支援方法)
実施形態に係るエネルギー運用支援システムが実行するエネルギー運用支援方法について、図3を参照しながら説明する。エネルギー運用支援方法は、同図に示すように、情報取得ステップ(ステップS1~S4)と、コスト最適化ステップ(ステップS5)と、CO最適化ステップ(ステップS6)と、COコスト評価ステップ(ステップS7)と、が含まれる。
図3に示したフローチャートは、情報処理装置10に対して最適化計算処理の実行指令が入力されたタイミングで開始となり、最適化計算処理はステップS1の処理に進む。また、ステップS1~S4は、異なる順序で実施してもよく、あるいは同じタイミングで実施してもよい。
<ステップS1>
ステップS1の処理では、情報取得部11が、製鉄所内のエネルギー設備の設定値のデータを、最適化計算処理の入力データとして取得する。情報取得部11は、具体的には、以下の表1に示すように、下記データを取得する。なお、以下の表1において、「x」は、発電機の台数である。これにより、ステップS1の処理は完了し、最適化計算処理はステップS2の処理に進む。
発電量上限(x=1U~NU)UBPOW X
発電量下限(x=1U~NU)LBPOW X
発電変化量上限(x=1U~NU)UBPOWDIF X
発電変化量下限(x=1U~NU)LBPOWDIF X
Bガスホルダ上限(貯蔵量)UBB LEVEL
Bガスホルダ下限(貯蔵量)LBB LEVEL
Bガスホルダ上限(呑込量・払出量)UBB INOUT
Bガスホルダ下限(呑込量・払出量)LBB INOUT
Cガスホルダ上限(貯蔵量)UBC LEVEL
Cガスホルダ下限(貯蔵量)LBC LEVEL
Cガスホルダ上限(呑込量・払出量)UBC INOUT
Cガスホルダ下限(呑込量・払出量)LBC INOUT
LDガスホルダ上限(貯蔵量)UBLD LEVEL
LDガスホルダ下限(貯蔵量)LBLD LEVEL
LDガスホルダ上限(呑込量・払出量)UBLD INOUT
LDガスホルダ下限(呑込量・払出量)LBLD INOUT
Figure 0007485241000001
<ステップS2>
ステップS2の処理では、情報取得部11が、製鉄所のエネルギー運用にかかるコストを計算するために必要な契約値のデータを、最適化計算処理の入力データとして取得する。情報取得部11は、具体的には以下の表2に示すように、下記データを取得する。なお、以下の表2において、k=0は現在であり、k=1~Nは将来である。また、「N」は、最適化計算の最終ピリオドであり、例えばN=24、1ピリオド=5分単位である場合、2時間先の将来のことを示している。これにより、ステップS2の処理は完了し、最適化計算処理はステップS3の処理に進む。
電力購入単価PELE(k)
蒸気購入単価PST(k)
重油購入単価POIL(k)
都市ガス購入単価PTOG(k)
電力CO排出係数CO2ELE(k)
蒸気CO排出係数CO2ST(k)
重油CO排出係数CO2OIL(k)
都市ガスCO排出係数CO2TOG(k)
BガスCO排出係数CO2B(k)
CガスCO排出係数CO2C(k)
LDガスCO排出係数CO2LD(k)
CO取引価格PCO2(k)
Figure 0007485241000002
<ステップS3>
ステップS3の処理では、情報取得部11が、現時刻(k=0)における製鉄所内の工場のエネルギー用役の実績値のデータを、最適化計算処理の入力データとして取得する。情報取得部11は、具体的には以下の表3(第2列)に示すように、現時刻(k=0)におけるエネルギー用役の実績値のデータとして、下記データを取得する。
Bガス発生量(工場合計)SB(0)
Cガス発生量(工場合計)SC(0)
LDガス発生量(工場合計)SLD(0)
蒸気発生量(工場合計)SST(0)
TRT発電量(全号機)STRTELE(0)
Bガス使用量(工場合計)DB(0)
Cガス使用量(工場合計)DC(0)
LDガス使用量(工場合計)DLD(0)
Mガス使用量(工場合計)DM PLANT(0)
蒸気使用量(工場合計)DST(0)
電力使用量(工場合計)DELE(0)
Figure 0007485241000003
また、情報取得部11は以下の表4(第2列)および表5(第2列)に示すように、現時刻(k=0)におけるエネルギー用役の実績値のデータとして、下記データを取得する。これにより、ステップS3の処理は完了し、最適化計算処理はステップS4の処理に進む。
Bガス使用量(x=1U~NU)DB X(0)
Cガス使用量(x=1U~NU)DC X(0)
LDガス使用量(x=1U~NU)DLD X(0)
Mガス使用量(x=1U~NU)DM X(0)
重油使用量(x=1U~NU)DOIL X(0)
抽気量(x=1U~NU)SST X(0)
都市ガス使用量(発電設備用)DTOG POW(0)
都市ガス使用量(工場用)DTOG Mill(0)
Bガスホルダ(貯蔵量)HB LEVEL(0)
Bガスホルダ(呑込量・払出量)HB INOUT(0)
Cガスホルダ(貯蔵量)HC LEVEL(0)
Cガスホルダ(呑込量・払出量)HC INOUT(0)
LDガスホルダ(貯蔵量)HLD LEVEL(0)
LDガスホルダ(呑込量・払出量)HLD INOUT(0)
電力購入量SELE Purchase(0)
蒸気購入量SST Purchase(0)
発電設備用Mガス(Bガス)DB POW(0)
発電設備用Mガス(Cガス)DC POW(0)
発電設備用Mガス(LDガス)DLD POW(0)
発電設備用Mガス(都市ガス)DTOG POW(0)
工場用Mガス(Bガス)DB Mill(0)
工場用Mガス(Cガス)DC Mill(0)
工場用Mガス(LDガス)DLD Mill(0)
工場用Mガス(都市ガス)DTOG Mill(0)
エネルギー運用総コストtotal_cost(0)
エネルギー運用総CO排出量total_CO2(0)
Figure 0007485241000004
Figure 0007485241000005
<ステップS4>
ステップS4の処理では、情報取得部11が、将来(k=1~N)における製鉄所内の工場のエネルギー用役の予測値のデータを、最適化計算処理の入力データとして取得する。情報取得部11は、具体的には、上記の表3(第3列)に示すように、将来(k=1~N)におけるエネルギー用役の予測値のデータとして、下記データを取得する。これにより、ステップS4の処理は完了し、最適化計算処理はステップS5の処理に進む。
Bガス発生量(工場合計)SB(k)
Cガス発生量(工場合計)SC(k)
LDガス発生量(工場合計)SLD(k)
蒸気発生量(工場合計)SST(k)
TRT発電量(全号機)STRTELE(k)
Bガス使用量(工場合計)DB(k)
Cガス使用量(工場合計)DC(k)
LDガス使用量(工場合計)DLD(k)
Mガス使用量(工場合計)DM PLANT(k)
蒸気使用量(工場合計)DST(k)
電力使用量(工場合計)DELE(k)
<ステップS5>
ステップS5の処理では、コスト最適化部121が、ステップS1~ステップS4の処理において取得したデータを用いて、将来の所定期間内(k=1~N)における製鉄所のエネルギー運用にかかるエネルギー運用総コストtotal_cost(k)を最小化する条件を求める最適化計算を実行する。
ステップS5の最適化計算における決定変数(コストを最小化するように探索する変数)は、上記の表4(第3列)および表5(第3列)に示すように、下記の通りである。
Bガス使用量(x=1U~NU)DB X(k)
Cガス使用量(x=1U~NU)DC X(k)
LDガス使用量(x=1U~NU)DLD X(k)
Mガス使用量(x=1U~NU)DM X(k)
重油使用量(x=1U~NU)DOIL X(k)
抽気量(x=1U~NU)SST X(k)
都市ガス使用量(発電設備用)DTOG POW(k)
都市ガス使用量(工場用)DTOG Mill(k)
Bガスホルダ(貯蔵量)HB LEVEL(k)
Bガスホルダ(呑込量・払出量)HB INOUT(k)
Cガスホルダ(貯蔵量)HC LEVEL(k)
Cガスホルダ(呑込量・払出量)HC INOUT(k)
LDガスホルダ(貯蔵量)HLD LEVEL(k)
LDガスホルダ(呑込量・払出量)HLD INOUT(k)
電力購入量SELE Purchase(k)
蒸気購入量SST Purchase(k)
発電設備用Mガス(Bガス)DB POW(k)
発電設備用Mガス(Cガス)DC POW(k)
発電設備用Mガス(LDガス)DLD POW(k)
発電設備用Mガス(都市ガス)DTOG POW(k)
工場用Mガス(Bガス)DB Mill(k)
工場用Mガス(Cガス)DC Mill(k)
工場用Mガス(LDガス)DLD Mill(k)
工場用Mガス(都市ガス)DTOG Mill(k)
エネルギー運用総コストtotal_cost(k)
エネルギー運用総CO排出量total_CO2(k)
また、ステップS5では、最適化計算の際に、下記式(1)~(15)に示すような制約条件を設定する。なお、下記式(6)、(11)における「T」は、1ピリオドの時間換算値であり、例えば、1ピリオド=5分単位である場合、T=5/60(h)となる。
Figure 0007485241000006
Figure 0007485241000007
Figure 0007485241000008
Figure 0007485241000009
Figure 0007485241000010
Figure 0007485241000011
Figure 0007485241000012
Figure 0007485241000013
Figure 0007485241000014
Figure 0007485241000015
Figure 0007485241000016
Figure 0007485241000017
Figure 0007485241000018
Figure 0007485241000019
Figure 0007485241000020
ステップS5で最小化すべきエネルギー運用総コストtotal_cost(k)は、上記式(14)に示すように、補填燃料である重油(OIL)、都市ガス(TOG)、蒸気(ST)および買電量(ELE)の和である。また、それぞれの単価は、上記の表2に示した通りであり、これを使って、下記式(16)に示すように、現時刻からN周期先までのコストの合計値を算出する。これにより、ステップS5の処理は完了し、最適化計算処理はステップS6の処理に進む。
Figure 0007485241000021
<ステップS6>
ステップS6の処理では、CO最適化部122が、ステップS1~ステップS4の処理において取得したデータを用いて、最適化計算を実行する。この最適化計算では、将来の所定期間内(k=1~N)における製鉄所のエネルギー運用にかかるエネルギー運用総CO排出量total_CO2(k)を最小化する条件を求める。
ステップS6の最適化計算における決定変数(コストを最小化するように探索する変数)は、ステップS5と同様である(表4(第3列)および表5(第3列)参照)。また、ステップS6では、ステップS5と同様に、最適化計算の際に、上記式(1)~(15)に示すような制約条件を設定する。
ステップS6で最小化すべきエネルギー運用総CO排出量total_CO2(k)は、上記式(15)に示されている。すなわち、エネルギー運用総CO排出量total_CO2(k)は、補填燃料である重油(OIL)、都市ガス(TOG)、蒸気(ST)、買電量(ELE)、Bガス使用量(D)、Cガス使用量(D)およびLDガス使用量(DLD)の和である。また、それぞれの排出係数は、上記の表2に示した通りであり、これを使って下記式(17)に示すように、現時刻からN周期先までのコストの合計値を算出する。これにより、ステップS6の処理は完了し、最適化計算処理はステップS7の処理に進む。
Figure 0007485241000022
<ステップS7>
ステップS7の処理では、COコスト評価部123が、将来の所定期間内(k=1~N)における製鉄所のエネルギー運用にかかるエネルギー運用総CO排出単価(COコスト指標)を算出する。このステップS7の処理では、ステップS5,S6の処理において最適化計算した、将来の所定期間内(k=1~N)のエネルギー運用総コスト、エネルギー運用総CO排出量をもとに、エネルギー運用総CO排出単価(COコスト指標)を算出する。
ステップS7の処理では、具体的には、以下の表6に示すように、コスト最適化部121およびCO最適化部122によってそれぞれ算出された、下記データを用いる。そして、下記式(18-1)に示すように、各エネルギー運用総コストの差と、各エネルギー運用総CO排出量(total_CO2costmin(k)、total_CO2CO2min(k))の差との比から、エネルギー運用総CO排出単価を算出する。
コスト最小化されたエネルギー運用総コスト(total_costcostmin(k))
コスト最小化されたエネルギー運用総CO排出量(total_CO2costmin(k))
CO最小化されたエネルギー運用総コスト(total_costCO2min(k))
CO最小化されたエネルギー運用総CO排出量(total_CO2CO2min(k))
Figure 0007485241000023
Figure 0007485241000024
なお、ステップS7の処理では、エネルギー運用総CO排出単価が、予め定められた契約値以上であるかを判定するために、上記式(18-2)に示すように、エネルギー運用総CO排出単価を契約値(PCO2(k))により規格化して算出してもよい。これにより、ステップS7の処理は完了し、一連の最適化計算処理は終了する。
ここで、前記したステップS6の処理では、エネルギー運用総CO排出量単価が、予め定められた契約値以下となるように、下記式(19-1)に示すような制約条件を設定してもよい。この制約条件は、COコスト評価部123が、エネルギー運用総CO排出量を最小化するように評価関数として予め算出した、エネルギー運用総コストおよびエネルギー運用総CO排出量をもとに設定される。なお、下記式(19-1)は、非線形制約であるため、線形な最適化問題として扱う場合には、下記式(19-2)に示すような線形制約に変換してもよい。
Figure 0007485241000025
以上説明した実施形態に係るエネルギー運用支援システム、情報処理装置、表示端末装置、エネルギー運用支援方法および製鉄所の操業方法では、最適化計算処理において、コスト最適化およびCO排出最適化を行う。これにより、エネルギー運用総コストおよびエネルギー運用総CO排出量をそれぞれ算出し、それらのエネルギー運用総コスト差とエネルギー運用総CO排出量差とを評価することが可能となる。その結果、CO排出コストを考慮した操業の最適化を実現することができる。
(実施例)
本発明に係るエネルギー運用支援方法の実施例について、図4および図5を参照しながら説明する。本実施例では、1周期は5分として、24周期先までの最適化計算を行い、計算結果を表示端末装置によって表示した。
図4は、エネルギー運用総CO排出量単価が契約値(CO取引価格)以下となるような制約条件(上記式(19-1)、(19-2))を設けずに最適化計算を行った場合の、エネルギー運用総CO排出量単価の推移を示している。同図に示すように、情報処理装置で算出したエネルギー運用総CO排出量単価の推移をみると、当該エネルギー運用総CO排出量単価が契約値以上であることがわかる。つまり、「エネルギー運用総CO排出量単価÷契約値」が1以上となる時間帯は、14~15周期先の時間帯であることがわかる。
このように、本発明に係るエネルギー運用支援方法では、エネルギー運用総CO排出量単価が契約値以上となる時間帯をガイダンスすることができる。これにより、コストの観点で契約値に従うCO取引を促すことができる。
図5は、エネルギー運用総CO排出量単価が契約値以下となるような制約条件(上記式(19-1)、(19-2))を設けて最適化計算を行った場合の、エネルギー運用総CO排出量単価の推移を示している。同図に示すように、図4において、エネルギー運用総CO排出量単価が契約値以上となっていた14~15周期先の時間帯においても、当該エネルギー運用総CO排出量単価が契約値以下であることがわかる。つまり、「エネルギー運用総CO排出量単価÷契約値」が1以下であることがわかる。
このように、本発明に係るエネルギー運用支援方法では、エネルギー運用総CO排出量単価が契約値以下となるような制約条件のもとで最適化計算を行う。これにより、エネルギー運用総CO排出量単価が契約値以上となることを抑制しつつ、操業を行うことが可能となる。
以上、本発明に係るエネルギー運用支援システム、情報処理装置、表示端末装置、エネルギー運用支援方法および製鉄所の操業方法について、発明を実施するための形態および実施例により具体的に説明したが、本発明の趣旨はこれらの記載に限定されるものではなく、請求の範囲の記載に基づいて広く解釈されなければならない。また、これらの記載に基づいて種々変更、改変等したものも本発明の趣旨に含まれることはいうまでもない。
1 エネルギー運用支援システム
10 情報処理装置
11 情報取得部
12 最適化部
121 コスト最適化部
122 CO最適化部
123 COコスト評価部
13 出力部
20 操業計画・実績データベース
30 表示端末装置
N ネットワーク

Claims (14)

  1. 情報処理装置と表示端末装置とを備える製鉄所のエネルギー運用支援システムであって、
    前記情報処理装置は、
    前記製鉄所を構成する工場ごとのエネルギー用役に関する情報および前記製鉄所内のエネルギー設備の運用計画に関する情報を取得する情報取得部と、
    前記エネルギー設備の運用条件を算出する最適化部と、
    前記エネルギー設備の運用条件を含む、前記最適化部が算出した情報を出力する出力部と、
    を備え、
    前記最適化部は、
    前記製鉄所の将来の所定期間における、補填燃料の使用に伴うコスト、蒸気の使用に伴うコスト、買電に伴うコストを評価したエネルギー運用総コストの評価に基づいて、前記エネルギー運用総コストの最小化探索により得られた前記エネルギー設備の運用条件を算出するコスト最適化部と、
    前記製鉄所の将来の所定期間における、補填燃料の使用に伴うCO 排出量、蒸気の使用に伴うCO 排出量、買電に伴うCO 排出量、製鉄所の複製ガスの使用に伴うCO 排出量を含むエネルギー運用総CO排出量の評価に基づいて、前記エネルギー運用総CO 排出量の最小化探索により得られた前記エネルギー設備の運用条件を算出するCO最適化部と、
    前記コスト最適化部によって最小化が図られた前記製鉄所のエネルギー運用総コストと、前記CO最適化部によって最小化が図られたエネルギー運用総CO排出量とに基づいて、前記製鉄所のエネルギー運用におけるCOコスト指標を算出するCOコスト評価部と、
    を備え、
    前記表示端末装置は、
    前記情報処理装置から、前記エネルギー運用総コスト、前記エネルギー運用総CO排出量および前記COコスト指標を少なくとも取得する情報取得部と、
    前記エネルギー運用総コスト、前記エネルギー運用総CO排出量および前記COコスト指標を含む、前記製鉄所のエネルギー運用情報を表示する情報表示部と、
    を備える、
    エネルギー運用支援システム。
  2. 前記コスト最適化部は、前記エネルギー運用総コストの評価に基づき最小化が図られたエネルギー運用総コストと、前記エネルギー運用総コストの評価に基づき最小化が図られたエネルギー運用総CO排出量とをそれぞれ算出し、
    前記CO最適化部は、前記エネルギー運用総CO排出量の評価に基づき最小化が図られたエネルギー運用総コストと、前記エネルギー運用総CO排出量の評価に基づき最小化が図られたエネルギー運用総CO排出量とをそれぞれ算出し、
    前記COコスト評価部は、
    各エネルギー運用総コストの差と、各エネルギー運用総CO排出量の差との比から、前記COコスト指標であるエネルギー運用総CO排出量単価を算出し、
    前記エネルギー運用総CO排出量単価が予め与えられた契約値以上であるか否かを判定する、
    請求項1に記載のエネルギー運用支援システム。
  3. 前記CO最適化部は、前記エネルギー運用総CO排出量単価が前記契約値以下となるように、前記エネルギー運用総CO排出量の評価に基づくエネルギー運用総コストと、前記エネルギー運用総CO排出量の評価に基づくエネルギー運用総CO排出量とをそれぞれ算出し、
    前記情報表示部は、
    前記エネルギー運用総CO 排出量単価が前記契約値以下となるような、前記エネルギー運用総CO 排出量の評価に基づくエネルギー運用総コストと、前記エネルギー運用総CO 排出量の評価に基づくエネルギー運用総CO 排出量と、前記エネルギー設備の運用条件と、を表示する、
    請求項2に記載のエネルギー運用支援システム。
  4. 前記エネルギー用役には、ガス、蒸気および電力が含まれる請求項1に記載のエネルギー運用支援システム。
  5. 前記エネルギー設備には、混合ガス製造設備、ガスホルダ、高炉炉頂圧発電設備、および、副生ガス、重油または抽気を使用する発電設備が含まれる請求項1に記載のエネルギー運用支援システム。
  6. 前記エネルギー設備の運用計画に関する情報には、前記エネルギー設備の設定値および取引契約の契約値が含まれ、
    前記取引契約には、重油、都市ガス、蒸気の使用に伴う購入契約、買電に伴う購入契約、CO排出量を取引する際の取引契約が含まれる、
    請求項1に記載のエネルギー運用支援システム。
  7. 前記エネルギー運用総コストには、重油、都市ガスおよび蒸気の使用に伴うコストと、買電に伴うコストとが含まれる請求項1に記載のエネルギー運用支援システム。
  8. 前記エネルギー運用総CO排出量には、重油、都市ガスおよび蒸気の使用に伴うCO排出量と、買電に伴うCO排出量と、製鉄所において副生ガスとして発生する高炉ガス、コークスガス、製鋼ガスの使用に伴うCO排出量とが含まれる請求項1に記載のエネルギー運用支援システム。
  9. 前記コスト最適化部および前記CO 最適化部によって算出された前記エネルギー設備の運用条件を、前記エネルギー設備に出力する出力部を備える請求項1に記載のエネルギー運用支援システム。
  10. 表示端末装置とともに製鉄所におけるエネルギー運用支援システムを構成する情報処理装置であって、
    製鉄所を構成する工場ごとのエネルギー用役に関する情報および前記製鉄所内のエネルギー設備の運用計画に関する情報を取得する情報取得部と、
    前記エネルギー設備の運用条件を算出する最適化部と、
    前記エネルギー設備の運用条件を含む、前記最適化部が算出した情報を出力する出力部と、
    を備え、
    前記最適化部は、
    前記製鉄所の将来の所定期間における、補填燃料の使用に伴うコスト、蒸気の使用に伴うコスト、買電に伴うコストを評価したエネルギー運用総コストの評価に基づいて、前記エネルギー運用総コストの最小化探索により得られた前記エネルギー設備の運用条件を算出するコスト最適化部と、
    前記製鉄所の将来の所定期間における、補填燃料の使用に伴うCO 排出量、蒸気の使用に伴うCO 排出量、買電に伴うCO 排出量、製鉄所の複製ガスの使用に伴うCO 排出量を含むエネルギー運用総CO排出量の評価に基づいて、前記エネルギー運用総CO 排出量の最小化探索により得られた前記エネルギー設備の運用条件を算出するCO最適化部と、
    前記コスト最適化部によって最小化が図られた前記製鉄所のエネルギー運用総コストと、前記CO最適化部によって最小化が図られたエネルギー運用総CO排出量とに基づいて、前記製鉄所のエネルギー運用におけるCOコスト指標を算出するCOコスト評価部と、
    を備える情報処理装置。
  11. 情報処理装置とともに製鉄所におけるエネルギー運用支援システムを構成する表示端末装置であって、
    前記情報処理装置から、エネルギー運用総コスト、エネルギー運用総CO 排出量およびCO コスト指標を少なくとも取得する情報取得部と、
    前記エネルギー運用総コスト、前記エネルギー運用総CO 排出量および前記CO コスト指標を含む、前記製鉄所のエネルギー運用情報を表示する情報表示部と、
    を備え、
    前記エネルギー運用総コストは、前記製鉄所の将来の所定期間における、補填燃料の使用に伴うコスト、蒸気の使用に伴うコスト、買電に伴うコストを評価した前記エネルギー運用総コストの評価に基づき最小化が図られたものであり、
    前記エネルギー運用総CO 排出量は、前記製鉄所の将来の所定期間における、補填燃料の使用に伴うCO 排出量、蒸気の使用に伴うCO 排出量、買電に伴うCO 排出量、製鉄所の複製ガスの使用に伴うCO 排出量を含む前記エネルギー運用総CO 排出量の評価に基づき最小化が図られたものであり、
    前記CO コスト指標は、最小化が図られた前記エネルギー運用総コストと、最小化が図られた前記エネルギー運用総CO 排出量とに基づいて算出されたものである、
    表示端末装置。
  12. 製鉄所のエネルギー運用支援方法であって、
    情報処理装置の情報取得部が、前記製鉄所を構成する工場ごとのエネルギー用役に関する情報および前記製鉄所内のエネルギー設備の運用計画に関する情報を取得する情報取得ステップと、
    前記情報処理装置の最適化部が、前記エネルギー設備の運用条件を算出する最適化ステップと、
    前記情報処理装置の出力部が、前記エネルギー設備の運用条件を含む、前記最適化ステップで算出した情報を出力する出力ステップと、
    表示端末装置による情報表示ステップと、
    を含み、
    前記最適化ステップは、
    前記製鉄所の将来の所定期間における、補填燃料の使用に伴うコスト、蒸気の使用に伴うコスト、買電に伴うコストを評価したエネルギー運用総コストの評価に基づいて、前記エネルギー運用総コストの最小化探索により得られた前記エネルギー設備の運用条件を算出するコスト最適化ステップと、
    前記製鉄所の将来の所定期間における、補填燃料の使用に伴うCO 排出量、蒸気の使用に伴うCO 排出量、買電に伴うCO 排出量、製鉄所の複製ガスの使用に伴うCO 排出量を含むエネルギー運用総CO排出量の評価に基づいて、前記エネルギー運用総CO 排出量の最小化探索により得られた前記エネルギー設備の運用条件を算出するCO最適化ステップと、
    前記コスト最適化ステップで最小化が図られた前記製鉄所のエネルギー運用総コストと、前記CO最適化ステップで最小化が図られたエネルギー運用総CO排出量とに基づいて、前記製鉄所のエネルギー運用におけるCOコスト指標を算出するCOコスト評価ステップと、
    を含み、
    前記情報表示ステップは、前記エネルギー運用総コスト、前記エネルギー運用総CO排出量および前記COコスト指標を含む、前記製鉄所のエネルギー運用情報を表示する、
    エネルギー運用支援方法。
  13. 前記コスト最適化ステップは、前記エネルギー運用総コストの評価に基づき最小化が図られたエネルギー運用総コストと、前記エネルギー運用総コストの評価に基づき最小化が図られたエネルギー運用総CO 排出量とをそれぞれ算出し、
    前記CO 最適化ステップは、前記エネルギー運用総CO 排出量の評価に基づき最小化が図られたエネルギー運用総コストと、前記エネルギー運用総CO 排出量の評価に基づき最小化が図られたエネルギー運用総CO 排出量とをそれぞれ算出し、
    前記CO コスト評価ステップは、
    各エネルギー運用総コストの差と、各エネルギー運用総CO 排出量の差との比から、前記CO コスト指標であるエネルギー運用総CO 排出量単価を算出し、
    前記エネルギー運用総CO 排出量単価が予め与えられた契約値以上であるか否かを判定する、
    請求項12に記載のエネルギー運用支援方法。
  14. 前記CO 最適化ステップは、前記エネルギー運用総CO 排出量単価が前記契約値以下となるように、前記エネルギー運用総CO 排出量の評価に基づくエネルギー運用総コストと、前記エネルギー運用総CO 排出量の評価に基づくエネルギー運用総CO 排出量とをそれぞれ算出し、
    前記情報表示ステップは、
    前記エネルギー運用総CO 排出量単価が前記契約値以下となるような、前記エネルギー運用総CO 排出量の評価に基づくエネルギー運用総コストと、前記エネルギー運用総CO 排出量の評価に基づくエネルギー運用総CO 排出量と、前記エネルギー設備の運用条件と、を表示する、
    請求項13に記載のエネルギー運用支援方法。
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