本願の実施形態は、複数のポリシー制御ネットワーク要素がバックグラウンドデータ転送ポリシーを策定するときにコンフリクトが起こるという問題を解消すべく、バックグラウンドデータ転送ポリシー策定方法、装置、及びシステムを提供する。
上記の目的を達成するために、以下の技術が、本願の実施形態で使用される。
第1の態様に従って、本願の実施形態は、バックグラウンドデータ転送ポリシー策定方法を提供する。方法は、第1ポリシー制御ネットワーク要素が、第1ネットワーク要素へ、第1ネットワーク要素に保管されているバックグラウンドデータ転送ポリシーを要求するために使用される第1メッセージを送信し、第1ネットワーク要素から、第1ネットワーク要素に保管されているバックグラウンドデータ転送ポリシーと、第2バックグラウンドデータ転送ポリシーを策定するために使用される第2決定情報とを取得し、第1バックグラウンドデータ転送ポリシーを策定するために使用される第1決定情報と、第2決定情報とに基づき、かつ、第1ネットワーク要素に保管されていたバックグラウンドデータ転送ポリシーに従って、第1バックグラウンドデータ転送ポリシーを策定することを含んでよい。
第1の態様に従って、バックグラウンドデータ転送ポリシーを策定するときに、ポリシー制御ネットワーク要素は、その策定されたバックグラウンドデータ転送ポリシーと他のポリシー制御ネットワーク要素によって策定中であるバックグラウンドデータ転送ポリシーとの間のコンフリクトを回避し、バックグラウンドデータ転送ポリシーの利用可能性を確かにするために、既存のバックグラウンドデータ転送ポリシーと、他のポリシー制御ネットワーク要素によって策定中であるバックグラウンドデータ転送ポリシーに対応する決定情報とを参照する。
可能な設計において、第1決定情報は、次の、第1端末の数、第1時間窓、第1ネットワークエリアに関する情報、各端末がバックグラウンドデータを転送するときに生成される第1トラフィック、又は第1バックグラウンドデータ転送ポリシーを策定する理由、のうちの1つ以上を含み、第2決定情報は、次の、第2端末の数、第2時間窓、第2ネットワークエリアに関する情報、各端末がバックグラウンドデータを転送するときに生成される第2トラフィック、又は第2バックグラウンドデータ転送ポリシーを策定する理由、のうちの1つ以上を含む。当該可能な設計に基づき、決定情報の1つ以上は、その決定情報に基づきポリシー制御ネットワーク要素によってバックグラウンドデータ転送ポリシーを策定する正確さを改善するよう、ポリシー制御ネットワーク要素に提供され得る。
可能な設計において、第2決定情報は、次の、第2端末の数、第2時間窓、第2ネットワークエリアに関する情報、各端末がバックグラウンドデータを転送するときに生成される第2トラフィック、第2バックグラウンドデータ転送ポリシーがネゴシエーションされているとの指示、又は第2バックグラウンドデータ転送ポリシーを策定する理由、のうちの1つ以上を含む。当該可能な設計に基づき、決定情報の1つ以上は、その決定情報に基づきポリシー制御ネットワーク要素によってバックグラウンドデータ転送ポリシーを策定する正確さを改善するよう、ポリシー制御ネットワーク要素に提供され得る。
可能な設計において、第1ポリシー制御ネットワーク要素が、第1決定情報及び第2決定情報に基づき、かつ、第1ネットワーク要素に保管されていたバックグラウンドデータ転送ポリシーに従って、第1バックグラウンドデータ転送ポリシーを策定することは、第2決定情報が第1バックグラウンドデータ転送ポリシーの策定に影響を及ぼすと決定する場合に、第1ポリシー制御ネットワーク要素が、第1決定情報及び第2決定情報に基づき、かつ、第1ネットワーク要素に保管されていたバックグラウンドデータ転送ポリシーに従って、第1バックグラウンドデータ転送ポリシーを決定することを含み、第1バックグラウンドデータ転送ポリシーの実行と、第2バックグラウンドデータ転送ポリシーの実行とは、互いに影響を及ぼさない。当該可能な設計に基づき、第2決定情報が第1バックグラウンドデータ転送ポリシーの策定に影響を及ぼす場合に、第1ポリシー制御ネットワーク要素は、第1バックグラウンドデータ転送ポリシーの策定を遅延させず、第1決定情報に基づき、全ての取得されたバックグラウンドデータ転送ポリシーに従って、第1バックグラウンドデータ転送ポリシーを引き続き策定する、つまり、第1バックグラウンドデータ転送ポリシー及び第2バックグラウンドデータ転送ポリシーを同時に策定して、これらのバックグラウンドデータ転送ポリシーの策定速度を向上させる。その上、第1バックグラウンドデータ転送ポリシーと第2バックグラウンドデータ転送ポリシーとの間のコンフリクトを回避すべく、第1バックグラウンドデータ転送ポリシーの実行と、第2バックグラウンドデータ転送ポリシーの実行とは、ネットワーク輻輳を回避しかつバックグラウンドデータの通常の転送を確かにするために、影響を及ぼし合わない。
可能な設計において、第1ポリシー制御ネットワーク要素が、第1決定情報及び第2決定情報に基づき、かつ、第1ネットワーク要素に保管されていたバックグラウンドデータ転送ポリシーに従って、第1バックグラウンドデータ転送ポリシーを策定することは、第2決定情報が第1バックグラウンドデータ転送ポリシーの策定に影響を及ぼすと決定する場合に、第2バックグラウンドデータ転送ポリシーを取得した後、第1ポリシー制御ネットワーク要素が、第1決定情報に基づき、かつ、第1ネットワーク要素に保管されていたバックグラウンドデータ転送ポリシーと、第2バックグラウンドデータ転送ポリシーとに従って、第1バックグラウンドデータ転送ポリシーを策定することを含む。当該可能な設計に基づき、第2決定情報が第1バックグラウンドデータ転送ポリシーの策定に影響を及ぼす場合に、第1ポリシー制御ネットワーク要素は、第1バックグラウンドデータ転送ポリシーと第2バックグラウンドデータ転送ポリシーとの間のコンフリクトを回避し、かつ、バックグラウンドデータの通常の転送を確かにするために、第1バックグラウンドデータ転送ポリシーの策定を遅延させ、最初に第2バックグラウンドデータ転送ポリシーの策定を完了し、それから、策定された全てのバックグラウンドデータ転送ポリシーに従って第1バックグラウンドデータ転送ポリシーを策定する。
可能な設計において、第1ポリシー制御ネットワーク要素が、第1決定情報及び第2決定情報に基づき、かつ、第1ネットワーク要素に保管されていたバックグラウンドデータ転送ポリシーに従って、第1バックグラウンドデータ転送ポリシーを策定することは、第1ポリシー制御ネットワーク要素が、第1バックグラウンドデータ転送ポリシーの策定を遅延させることを含む。第2バックグラウンドデータ転送ポリシーを取得した後、第1ポリシー制御ネットワーク要素は、第1決定情報に基づき、かつ、第1ネットワーク要素に保管されていたバックグラウンドデータ転送ポリシーに従って、第1バックグラウンドデータ転送ポリシーを策定する。
上記の可能な設計に基づき、第1ポリシー制御ネットワーク要素は、第1バックグラウンドデータ転送ポリシーの策定を遅延させる。第2バックグラウンドデータ転送ポリシーの策定が完了した後、第1ポリシー制御ネットワーク要素は、第1バックグラウンドデータ転送ポリシーと第2バックグラウンドデータ転送ポリシーとの間のコンフリクトを回避し、かつ、バックグラウンドデータの通常の転送を確かにするために、策定された全てのバックグラウンドデータ転送ポリシー(第2バックグラウンドデータ転送ポリシーを含む)に従って第1バックグラウンドデータ転送ポリシーを策定する。
可能な設計において、第1ポリシー制御ネットワーク要素が、第1決定情報及び第2決定情報に基づき、かつ、第1ネットワーク要素に保管されていたバックグラウンドデータ転送ポリシーに従って、第1バックグラウンドデータ転送ポリシーを策定することは、第1ポリシー制御ネットワーク要素が、第1バックグラウンドデータ転送ポリシーの策定を遅延させることを含む。第2決定情報に対応する削除指示を取得した後、第1ポリシー制御ネットワーク要素は、第1決定情報に基づき、かつ、第1ネットワーク要素に保管されていたバックグラウンドデータ転送ポリシーに従って、第1バックグラウンドデータ転送ポリシーを策定する。
上記の可能な設計に基づき、第1ポリシー制御ネットワーク要素が第2決定情報に基づき第1バックグラウンドデータ転送ポリシーを策定するプロセスで、第2決定情報に対応する削除指示を受け取る場合に、第1ポリシー制御ネットワーク要素は、第2決定情報又は第2決定情報に対応するバックグラウンドデータ転送ポリシーを削除し、もはや第2決定情報又は第2決定情報に対応するバックグラウンドデータ転送ポリシーを参照せずに、第1バックグラウンドデータ転送ポリシーを策定する。これは、第1バックグラウンドデータ転送ポリシーを策定する正確さを改善し、また、利用不可能な/無効なバックグランドデータ転送ポリシーを適宜削除して、リソース利用を改善する。
可能な設計において、第2決定情報が第1バックグラウンドデータ転送ポリシーの策定に影響を及ぼすことは、次の、第1時間窓が第2時間窓と重なる場合、又は第1ネットワークエリアに関する情報によって示されるネットワークエリアが第2ネットワークエリアに関する情報によって示されるネットワークエリアと重なる場合、のうちの1つ以上を含む。当該可能な設計に基づき、複数のバックグラウンド転送ポリシーを策定するために同じ時間窓及び/又は同じネットワークエリアを使用することを回避し、かつ、複数のバックグラウンド転送ポリシーを使用することによって大量のバックグラウンドデータを転送することを回避して、バックグラウンドデータの通常の転送を確かにするために、第2決定情報が第1バックグラウンドデータ転送ポリシーの策定に影響を及ぼすかどうかは、バックグラウンドデータに対応する転送時間窓が重なり合うかどうか、及び/又はバックグラウンドデータ転送ポリシーが適用されるネットワークエリアが重なり合うかどうかに応じて決定され得る。
可能な設計において、第1メッセージは、第1参照識別子及び第1決定情報を含み、第1参照識別子は、第1バックグラウンドデータ転送ポリシーを識別する。当該可能な設計に基づき、第1ポリシー制御ネットワーク要素は、第1決定情報を第1ネットワーク要素へ送信してよく、それにより、第1ネットワーク要素は第1決定情報を記憶し、第1ネットワーク要素が第1決定情報に基づき第1バックグラウンドデータ転送ポリシーを策定するとき及び他のポリシー制御ネットワーク要素がバックグラウンドデータ転送ポリシーを策定するときに、第1決定情報を他のポリシー制御ネットワーク要素へ送信する。従って、他のポリシー制御ネットワーク要素は、第1決定情報に基づき他のポリシー制御ネットワーク要素のバックグラウンドデータ転送ポリシーを策定し、それによって、異なるバックグラウンドデータ転送ポリシー間のコンフリクトを回避し、このとき、コンフリクトは、バックグラウンドデータ転送ポリシーの利用可能性に影響を及ぼし、ネットワーク輻輳を引き起こす。
可能な設計において、第1ポリシー制御ネットワーク要素が第1メッセージを第1ネットワーク要素へ送信する前に、方法は、第1ポリシー制御ネットワーク要素が、第1アプリケーションサーバから、第1決定情報を含む第2メッセージを受信することを更に含み、第2メッセージは、第1バックグラウンドデータ転送ポリシーを策定するよう第1ポリシー制御ネットワーク要素に要求するために使用される。当該可能な設計に基づき、第1ポリシー制御ネットワーク要素は、第1アプリケーションサーバから第1決定情報を取得する。具体的に言えば、アプリケーションサーバは、ユーザのバックグラウンドデータ転送要件などをポリシー制御ネットワーク要素へ送信し、ユーザは、複数のネットワーク要素を介してポリシー制御ネットワーク要素へバックグラウンドデータ転送要件などを送信する必要がなく、それによって、シグナリングオーバヘッドは低減される。
可能な設計において、方法は、ネットワークパフォーマンスインジケータが前もってセットされた閾値よりも低いか又は該閾値に戻る場合に、第1ポリシー制御ネットワーク要素が第1メッセージを第1ネットワーク要素へ送信することを更に含み、ネットワークパフォーマンスインジケータイベントは、第3バックグラウンドデータ転送ポリシーの時間窓におけるネットワークパフォーマンスインジケータが前もってセットされた閾値よりも低いか又は該閾値に戻るイベントであり、第3バックグラウンドデータ転送ポリシーは、第1決定情報に基づき策定されたバックグラウンドデータ転送ポリシーである。当該可能な設計に基づき、バックグラウンドデータ転送ポリシーがバックグラウンドデータを転送するために使用されるときに使用されるネットワークパフォーマンスインジケータが前もってセットされた閾値よりも低いか又は該閾値に戻る場合に、つまり、ネットワークステータスが変化する場合に、第1ポリシー制御ネットワーク要素は、策定されたバックグラウンドデータ転送ポリシーを取得するために第1メッセージを第1ネットワーク要素へ適宜送信してよく、また、現在使用されているバックグラウンドデータ転送ポリシーを、策定されたバックグラウンドデータ転送ポリシーに従って適応的に調整してよく、それにより、現在使用されているバックグラウンドデータ転送ポリシーはネットワーク転送要件を満足し、バックグラウンドデータ転送ポリシーの使用を改善する。
可能な設計において、方法は、第1ポリシー制御ネットワーク要素が、ネットワークデータ分析機能(NWDAF)へ、ネットワークパフォーマンスインジケータイベントを取得するために使用されるサブスクリプション要求を送信し、NWDAFによって通知されたネットワークパフォーマンスインジケータを受信することを更に含む。当該可能な設計に基づき、第1ポリシー制御ネットワーク要素は、NWDAFを介して、ネットワークパフォーマンスインジケータが前もってセットされた閾値よりも低いか又は該閾値に戻ること知ることができる。具体的に言えば、NWDAFは、ネットワークパフォーマンスインジケータが前もってセットされた閾値よりも低いか又は該閾値に戻るかどうかを解析し、第1ポリシー制御ネットワーク要素に通知して、該第1ポリシー制御ネットワーク要素が、ネットワークパフォーマンスインジケータが前もってセットされた閾値閾値よりも低いか又は該閾値に戻るかどうかを決定するための電力消費を削減する。
可能な設計において、第1ネットワーク要素は、統合データ管理(unified data management,UDM)ネットワーク要素、ネットワークリポジトリ機能(network repository function,NRF)ネットワーク要素、又は統合データリポジトリ(unified data repository,UDR)ネットワーク要素を含む。当該可能な設計に基づき、UDMネットワーク要素、NRFネットワーク要素、又はUDRネットワーク要素などの複数の異なるネットワーク要素が、バックグラウンドデータ転送ポリシーなどの情報を記憶することができ、それによって、システム設計の柔軟性を改善する。
可能な設計において、当該方法は、第1ポリシー制御ネットワーク要素が、第1参照識別子及び第1決定情報を含む第3メッセージを第1ネットワーク要素へ送信することを更に含み、第1参照識別子は、第1バックグラウンドデータ転送ポリシーを識別する。
上記の可能な設計に基づき、第1ポリシー制御ネットワーク要素は、第1参照識別子及び第1決定情報を第3メッセージ含めてよく、第3メッセージを第1ネットワーク要素へ送信してもよく、それにより、第1ネットワーク要素は第1決定情報を記憶し、第1ネットワーク要素が第1決定情報に基づき第1バックグラウンドデータ転送ポリシーを策定するとき及び他のポリシー制御ネットワーク要素がバックグラウンドデータ転送ポリシーを策定するときに、第1決定情報を他のポリシー制御ネットワーク要素へ送信する。従って、他のポリシー制御ネットワーク要素は、第1決定情報に基づき他のポリシー制御ネットワーク要素のバックグラウンドデータ転送ポリシーを策定し、それによって、異なるバックグラウンドデータ転送ポリシー間のコンフリクトを回避し、このとき、コンフリクトは、バックグラウンドデータ転送ポリシーの利用可能性に影響を及ぼし、ネットワーク輻輳を引き起こす。
第2の態様に従って、本願の実施形態は、バックグラウンドデータ転送ポリシー策定方法を更に提供する。方法は、第1ネットワーク要素が第2ポリシー制御ネットワーク要素から第2決定情報を受信することを含み、第2決定情報は第2バックグラウンドデータ転送ポリシーに対応する。第1ネットワーク要素は、第1ポリシー制御ネットワーク要素から第1メッセージを受信し、第1メッセージは、第1ネットワーク要素に保管されているバックグラウンドデータ転送ポリシーを要求するために使用される。第1ネットワーク要素は、第1ネットワーク要素に保管されているバックグラウンドデータ転送ポリシーと、第2決定情報とを第1ポリシー制御ネットワーク要素へ送信し、第2決定情報及び第1ネットワーク要素に保管されていたバックグラウンドデータ転送ポリシーは、第1バックグラウンドデータ転送ポリシーを策定するために使用される。
第2の態様に従って、第1ネットワーク要素は、保管されているバックグラウンドデータ転送ポリシーと、ネゴシエーションされているバックグラウンドデータ転送ポリシーに対応する決定情報とを、バックグラウンドデータ転送ポリシーを策定することになっている第1ポリシー制御ネットワーク要素へ送信し、それにより、バックグラウンドデータ転送ポリシーを策定するときに、第1ポリシー制御ネットワーク要素は、既存のバックグラウンドデータ転送ポリシーと、他のポリシー制御ネットワーク要素によって策定中であるバックグラウンドデータ転送ポリシーに対応する決定情報とを参照し、それによって、策定されたバックグラウンドデータ転送ポリシーと、他のポリシー制御ネットワーク要素によって策定中であるバックグラウンドデータ転送ポリシーとの間のコンフリクトを回避して、バックグラウンドデータ転送ポリシーの利用可能性を確かにする。
可能な設計において、方法は、第1ネットワーク要素が第2ポリシー制御ネットワーク要素から第2バックグラウンドデータ転送ポリシーを受信することを更に含む。第1ネットワーク要素は、第2バックグラウンドデータ転送ポリシーを第1ポリシー制御ネットワーク要素へ送信し、第2バックグラウンドデータ転送ポリシーは、第1バックグラウンドデータ転送ポリシーを策定するために使用される。
上記の可能な設計に基づき、ネゴシエーションに成功したバックグラウンドデータ転送ポリシーが第1ポリシー制御ネットワーク要素へ送信され得、それにより、第1ポリシー制御ネットワーク要素は、ネゴシエーションに成功したバックグラウンドデータ転送ポリシーに従って第1ポリシー制御ネットワーク要素のバックグラウンドデータ転送ポリシーを策定して、異なるバックグラウンドデータ転送ポリシー間のコンフリクトを回避する。
可能な設計において、方法は、第1ネットワーク要素が、第2ポリシー制御ネットワーク要素から、第2決定情報を削除するための削除指示を受信することを更に含む。第1ネットワーク要素は、削除指示に基づき第2決定情報を削除する。第1ネットワーク要素は、第1ポリシー制御ネットワーク要素へ、第2決定情報に対応する削除指示を送信し、削除指示は、第2決定情報を削除するよう第1ポリシー制御ネットワーク要素に指示する。
上記の可能な設計に基づき、第2決定情報又は第2決定情報に対応するバックグラウンドデータ転送ポリシーが無効/利用不可能である場合に、第2決定情報又は第2決定情報に対応するバックグラウンドデータ転送ポリシーは削除され得、それにより、第1ポリシー制御ネットワーク要素は、第1ネットワーク要素によって送信された削除指示に基づき、取得された第2決定情報及び/又は第2決定情報に対応する取得されたバックグラウンドデータ転送ポリシーを削除し、もはや、第1ポリシー制御ネットワーク要素のバックグラウンドデータ転送ポリシーを策定するときに、第2決定情報及び/又は第2決定情報に対応するバックグラウンドデータ転送ポリシーを使用せず、それによって、バックグラウンドデータ転送ポリシーの策定の正確さを改善しかつリソース利用を改善する。
第2の態様又は第2の態様の可能な設計における第2決定情報の関係がある説明については、第1の態様又は第1の態様の可能な設計における説明を参照されたい。詳細は再び記載されない。
第3の態様に従って、本願の実施形態は、セッション管理方法を更に提供する。方法は、第2ポリシー制御ネットワーク要素が、ユーザ装置UEのセッションのための確立要求に対応するポリシー関連付け確立要求を受信し、第1ネットワーク要素へ、セッションに適用される第1バックグラウンドデータ転送ポリシーを要求するために使用される第4メッセージを送信し、第1ネットワーク要素から、第1バックグラウンドデータ転送ポリシーに対応する第1決定情報を取得し、第1決定情報に基づきセッションを管理することを含む。
第3の態様の方法に基づき、UEのセッションのセッション管理ポリシーを策定するときに、ポリシー制御ネットワーク要素は、第1ネットワーク要素から、UEのセッションのセッション管理ポリシーを策定するのに必要な決定情報を取得し、取得された決定情報に基づきセッションを管理してよく、それにより、決定情報に対応する策定されたバックグラウンドデータ転送ポリシーとUEのセッションとの間のコンフリクトを回避し、バックグラウンドデータ転送ポリシー及びUEのセッションの利用可能性を確かにする。
可能な設計において、第2ポリシー制御ネットワーク要素が第1決定情報に基づきセッションを管理することは、第2ポリシー制御ネットワーク要素が第1決定情報に基づきポリシー関連付け確立要求を拒絶することを含む。
上記の可能な設計に基づき、第1決定情報が第1ポリシーの策定に影響を及ぼす場合に、第2ポリシー制御ネットワーク要素は、セッションのセッション管理ポリシーと第1決定情報に対応するバックグラウンドデータ転送ポリシーとの間のコンフリクトを回避して、バックグラウンドデータの通常の転送を確かにするために、ポリシー関連付け確立要求を拒絶し、セッションのセッション管理ポリシーの策定及びPDUセッションの確立を中止する。
可能な設計において、第2ポリシー制御ネットワーク要素が第1決定情報に基づきセッションを管理することは、第2ポリシー制御ネットワーク要素が第1決定情報に基づきポリシー関連付け確立要求を受け入れることを含む。
上記の可能な設計に基づき、第2ポリシー制御ネットワーク要素は、ポリシー関連付け確立要求を受け入れ、第1決定情報に対応するバックグラウンドデータ転送ポリシーに従ってセッションのセッション管理ポリシーを策定して、バックグラウンドデータの通常の転送を確かにする。
可能な設計において、方法は、第1決定情報に対応し第1ネットワーク要素によって送信される第1バックグラウンドデータ転送ポリシーを受信した後、第2ポリシー制御ネットワーク要素が、第1バックグラウンドデータ転送ポリシーに従って、セッションに対してポリシー及び課金制御を実行するために使用される、セッションのセッション管理ポリシーを策定し、セッションのセッション管理ポリシーをセッション管理ネットワーク要素へ送信することを更に含む。
上記の可能な設計に基づき、第2ポリシー制御ネットワーク要素は、セッション管理ポリシーの策定を遅延させる。第1バックグラウンドデータ転送ポリシーとセッション管理ポリシーとの間のコンフリクトを回避しかつバックグラウンドデータの通常の転送を確かにするために、第1バックグラウンドデータ転送ポリシーの策定が完了した後、第2ポリシー制御ネットワーク要素は、策定された全てのバックグラウンドデータ転送ポリシー(第1バックグラウンドデータ転送ポリシーを含む)に従ってセッション管理ポリシーを策定し、セッションを確立する。
可能な設計において、方法は、第2ポリシー制御ネットワーク要素が、第1ネットワーク要素によって送信された第1バックグラウンドデータ転送ポリシーを受信した後、第1バックグラウンドデータ転送ポリシーに従ってポリシー関連付けを終了することを更に含む。
上記の可能な設計に基づき、第2ポリシー制御ネットワーク要素が第1バックグラウンドデータ転送ポリシーを受信した後、第1バックグラウンドデータ転送ポリシーがセッション管理ポリシーとコンフリクトする場合に、第2ポリシー制御ネットワーク要素は、第1バックグラウンドデータ転送ポリシーとセッション管理ポリシーとの間のコンフリクトを回避してバックグラウンドデータの通常の転送を確かにするために、第1バックグラウンドデータ転送ポリシーに従ってポリシー関連付けを終了する。
可能な設計において、方法は、第2ポリシー制御ネットワーク要素が、第1決定情報に対応する削除指示を受信した後、ポリシー関連付けを終了することを更に含む。
上記の可能な設計に基づき、第2ポリシー制御ネットワーク要素は、第1決定情報に対応する削除指示を受信し、第1バックグラウンドデータ転送ポリシーが利用不可能/無効である、つまり、セッション管理ポリシーに関連した第1バックグラウンドデータ転送ポリシーが存在しないと決定する。この場合に、第2ポリシー制御ネットワーク要素はポリシー関連付けを終了し、それによって、端末の無効な確立セッションによって引き起こされるバックグラウンドデータ転送障害を回避する。
第3の態様又は第3の態様の可能な設計における第1決定情報の関係がある説明については、第1の態様又は第1の態様の可能な設計における説明を参照されたい。詳細は再び記載されない。
可能な設計において、第4メッセージは第1参照識別子を含む。第1参照識別子の関係がある説明については、第1の態様又は第1の態様の可能な設計における説明を参照されたい。詳細は再び記載されない。
第4の態様に従って、本願の実施形態は、UEポリシー管理方法を更に提供する。方法は、第2ポリシー制御ネットワーク要素が、ユーザ装置の登録要求に対応するポリシー関連付け確立要求を受信し、UEに適用される第1バックグラウンドデータ転送ポリシーを要求するために使用される第4メッセージを第1ネットワーク要素へ送信し、第1ネットワーク要素から、第1バックグラウンドデータ転送ポリシーに対応する第1決定情報を取得し、第1決定情報に基づきUEのUEポリシーを策定することを含む。
第4の態様の方法に基づき、UEのUEポリシーを策定するとき、ポリシー制御ネットワーク要素は、第1ネットワーク要素から、UEのUEポリシーを策定するのに必要な決定情報を取得し、取得された決定情報に基づきセッションを管理してよく、それにより、決定情報に対応する策定されたバックグラウンドデータ転送ポリシーとUEポリシーとの間のコンフリクトを回避しかつバックグラウンドデータ転送ポリシー及びUEのUEポリシーの利用可能性を確かにする。
可能な設計において、第2ポリシー制御ネットワーク要素が第1決定情報に基づきUEのUEポリシーを策定することは、第2ポリシー制御ネットワーク要素がUEのUEポリシーの策定を遅延させ、第1決定情報に対応する第1バックグラウンドデータ転送ポリシーを取得した後に第1バックグラウンドデータ転送ポリシーに従ってUEのUEポリシーを策定することを含む。
上記の可能な設計に基づき、第1決定情報がUEのUEポリシーの策定に影響を及ぼす場合に、第2ポリシー制御ネットワーク要素はUEのUEポリシーの策定を遅延させる。第1決定情報に対応する第1バックグラウンドデータ転送ポリシーを取得した後、第2ポリシー制御ネットワーク要素は、バックグラウンドデータの通常の転送を確かにするよう、第1決定情報に対応するバックグラウンドデータ転送ポリシーに従ってUEポリシーを策定する。
可能な設計において、方法は、第2ポリシー制御ネットワーク要素がポリシー関連付け確立応答を送信することを更に含み、ポリシー関連付け確立応答はUEのUEポリシーを運ばない。
第4の態様又は第4の態様の可能な設計における第1決定情報の関係の関係がある説明については、第1の態様又は第1の態様の可能な設計における説明を参照されたい。詳細は再び記載されない。
可能な設計において、第4メッセージは第1参照識別子を含む。第1参照識別子の関係がある説明については、第1の態様又は第1の態様の可能な設計における説明を参照されたい。詳細は再び記載されない。
第5の態様に従って、本願は通信装置を提供する。通信装置は、第1ポリシー制御ネットワーク要素又は第1ポリシー制御ネットワーク要素内のチップ若しくはシステム・オン・チップであってよく、あるいは、第1ポリシー制御ネットワーク要素に含まれ、本願の実施形態におけるバックグラウンドデータ転送ポリシー策定方法を実装するよう構成されるモジュール又はユニットであってもよく、あるいは、第1ポリシー制御ネットワーク要素によって実行される方法を実装することができる他のモジュール又はユニットであってもよい。通信装置は、第1の態様又は可能な設計で第1ポリシー制御ネットワーク要素によって実行される機能を実装してよい。設計において、通信装置は、第1の態様で記載された方法/操作/ステップ/動作と一対一に対応するモジュール、ユニット、又は手段(means)を含んでよい。モジュール、ユニット、又は手段は、ハードウェア、ソフトウェア、又は対応するソフトウェアを実行するハードウェアによって実装されてよい。ハードウェア又はソフトウェアは、上記の機能に対応する1つ以上のモジュール又はユニットを含む。例えば、通信装置は送信ユニット、受信ユニット、及び処理ユニットを含んでよい。
送信ユニットは、第1メッセージを第1ネットワーク要素へ送信するよう構成され、第1メッセージは、第1ネットワーク要素に保管されているバックグラウンドデータ転送ポリシーを要求するために使用される。
受信ユニットは、第1ネットワーク要素から、第1ネットワーク要素に保管されているバックグラウンドデータ転送ポリシーと、第2決定情報とを取得するよう構成され、第2決定情報は、第2バックグラウンドデータ転送ポリシーを策定するために使用される。
処理ユニットは、第1決定情報及び第2決定情報に基づき、かつ、第1ネットワーク要素に保管されていたバックグラウンドデータ転送ポリシーに従って、第1バックグラウンドデータ転送ポリシーを策定するよう構成され、第1決定情報は、第1バックグラウンドデータ転送ポリシーを策定するために使用される情報である。
第1決定情報及び第2決定情報の関係がある定義、並びに処理ユニットによって第1バックグラウンドデータ転送ポリシーを策定する方法については、第1の態様又は第1の態様の可能な設計における説明を参照されたい。詳細は再び記載されない。
通信装置の具体的な実施については、第1の態様又は第1の態様の可能な設計のうちのいずれか1つで提供されるデータ転送方法における端末の動作機能を参照されたい。詳細はここで再び記載されない。従って、提供される通信装置は、第1の態様又は第1の態様の可能な設計のうちのいずれか1つと同じ有利な効果を達成することができる。
可能な設計において、第5の態様の通信装置は、第1ネットワーク要素又は第1ネットワーク要素内のチップ若しくはシステム・オン・チップであってよく、あるいは、第1ネットワーク要素に含まれ、本願の実施形態におけるバックグラウンドデータ転送ポリシー策定方法を実装するよう構成されるモジュール又はユニットであってもよく、あるいは、第1ネットワーク要素によって実行される方法を実装することができる他のモジュール又はユニットであってもよい。通信装置は、第2の態様又は第2の態様の可能な設計で第1ネットワーク要素によって実行される機能を実装してよい。例えば、通信装置は、第2の態様で記載された方法/操作/ステップ/動作と一対一に対応するモジュール、ユニット、又は手段(means)を含んでよい。モジュール、ユニット、又は手段は、ハードウェア、ソフトウェア、又は対応するソフトウェアを実行するハードウェアによって実装されてよい。ハードウェア又はソフトウェアは、上記の機能に対応する1つ以上のモジュール又はユニットを含む。
例えば、通信装置は、第2ポリシー制御ネットワーク要素から第2決定情報を受信し、第2決定情報が第2バックグラウンドデータ転送ポリシーに対応し、第1ポリシー制御ネットワーク要素から第1メッセージを受信し、第1メッセージが、第1ネットワーク要素に保管されているバックグラウンドデータ転送ポリシーを要求するために使用され、第1ネットワーク要素に保管されているバックグラウンドデータ転送ポリシー及び第2決定情報を第1ポリシー制御ネットワーク要素へ送信し、第2決定情報及び第1ネットワーク要素に保管されていたバックグラウンドデータ転送ポリシーが第1バックグラウンドデータ転送ポリシーを策定するために使用される、よう構成されてよい。
他の可能な設計においては、第5の態様の通信装置は、第2ポリシー制御ネットワーク要素又は第2ポリシー制御ネットワーク要素内のチップ若しくはシステム・オン・チップであってよく、あるいは、第2ポリシー制御ネットワーク要素に含まれ、本願の実施形態におけるバックグラウンドデータ転送ポリシー策定方法を実装するよう構成されるモジュール又はユニットであってもよく、あるいは、第2ポリシー制御ネットワーク要素によって実行される方法を実装することができる他のモジュール又はユニットであってもよい。通信装置は、第3の態様又は第3の態様の可能な設計で第2ポリシー制御ネットワーク要素によって実行される機能を実装してよい。設計において、通信装置は、第3の態様で記載された方法/操作/ステップ/動作と一対一に対応するモジュール、ユニット、又は手段(means)を含んでよい。モジュール、ユニット、又は手段は、ハードウェア、ソフトウェア、又は対応するソフトウェアを実行するハードウェアによって実装されてよい。ハードウェア又はソフトウェアは、上記の機能に対応する1つ以上のモジュール又はユニットを含む。
例えば、通信装置は、ユーザ装置UEのセッションのための確立要求に対応するポリシー関連付け確立要求を受信し、第1ネットワーク要素へ、セッションに適用される第1バックグラウンドデータ転送ポリシーを要求するために使用される第4メッセージを送信し、第1ネットワーク要素から、第1バックグラウンドデータ転送ポリシーに対応する第1決定情報を取得し、第1決定情報に基づきセッションを管理するよう構成される。
他の例として、通信装置は、ユーザ装置の登録要求に対応するポリシー関連付け確立要求を受信し、第1ネットワーク要素へ、UEに適用される第1バックグラウンドデータ転送ポリシーを要求するために使用される第4メッセージを送信し、第1ネットワーク要素から、第1バックグラウンドデータ転送ポリシーに対応する第1決定情報を取得し、第1決定情報に基づきUEのUEポリシーを策定するよう構成される。
第6の態様に従って、通信装置が提供される。通信装置は、第1ポリシー制御ネットワーク要素又は第1ポリシー制御ネットワーク要素内のチップ若しくはシステム・オン・チップ、あるいは、第1ポリシー制御ネットワーク要素の側での方法を実装することができる他のモジュール又はユニットであってもよい。通信装置は、第1の態様又は可能な設計で第1ポリシー制御ネットワーク要素によって実行される機能を実装してよく、機能はハードウェアによって実装されてよい。可能な設計において、通信装置はプロセッサ及び通信インターフェースを含んでもよい。プロセッサは、通信インターフェースを通じて第1ネットワーク要素へ、第1ネットワーク要素に保管されているバックグラウンドデータ転送ポリシーを要求するために使用される第1メッセージを送信し、第1ネットワーク要素から、第1ネットワーク要素に保管されているバックグラウンドデータ転送ポリシーと、第2バックグラウンドデータ転送ポリシーを策定するために使用される第2決定情報とを取得し、第1バックグラウンドデータ転送ポリシーを策定するために使用される第1決定情報及び第2決定情報に基づき、かつ、第1ネットワーク要素に保管されていたバックグラウンドデータ転送ポリシーに従って、第1バックグラウンドデータ転送ポリシーを策定するよう構成される。
他の可能な設計においては、第6の態様の通信装置は、第1ネットワーク要素又は第1ネットワーク要素内のチップ若しくはシステム・オン・チップであってよく、あるいは、第1ネットワーク要素に含まれ、本願の実施形態のバックグラウンドデータ転送ポリシー策定方法を実装するよう構成されるモジュール又はユニットであってよく、あるいは、第1ネットワーク要素によって実行される方法を実装することができる他のモジュール又はユニットであってもよい。例えば、通信装置はプロセッサ及び通信インターフェースを含んでもよい。通信装置に含まれるプロセッサ及び通信インターフェースは、通信装置が第2の態様又は第2の態様の可能な設計で第1ネットワーク要素によって実行される機能を実装するのを助けるよう構成される。
更なる他の可能な設計においては、第6の態様の通信装置は、第2ポリシー制御ネットワーク要素又は第2ポリシー制御ネットワーク要素内のチップ若しくはシステム・オン・チップであってよく、あるいは、第2ポリシー制御ネットワーク要素に含まれ、本願の実施形態のバックグラウンドデータ転送ポリシー策定方法を実装するよう構成されるモジュール又はユニットであってよく、あるいは、第2ポリシー制御ネットワーク要素によって実行される方法を実装することができる他のモジュール又はユニットであってもよい。例えば、通信装置はプロセッサ及び通信インターフェースを含んでもよい。通信装置に含まれるプロセッサ及び通信インターフェースは、通信装置が第3の態様又は第3の態様の可能な設計で第2ポリシー制御ネットワーク要素によって実行される機能を実装すること、あるいは、第4の態様又は第4の態様の可能な設計で第2ポリシー制御ネットワーク要素によって実行される機能を実装することを助けるよう構成される。
更なる他の可能な設計においては、第6の態様で、通信装置はメモリを更に含んでもよく、メモリは、コンピュータ命令及び/又はデータを記憶するよう構成される。通信装置が稼働するとき、プロセッサは、メモリに記憶されているコンピュータを実行し、それにより、通信装置は、第1の態様又は第1の態様の可能な設計のうちのいずれか1つに係るバックグラウンドデータ転送ポリシー策定方法を実行し、第2の態様又は第2の態様の可能な設計のうちのいずれか1つに係るバックグラウンドデータ転送ポリシー策定方法を実行し、第3の態様又は第3の態様の可能な設計のうちのいずれか1つに係るセッション管理方法を実行し、あるいは、第4の態様又は第4の態様の可能な設計のうちのいずれか1つに係るUEポリシー管理方法を実行する。本願の実施形態において、通信インターフェースは、トランシーバ、インターフェース回路、バスインターフェース、ピン、又はトランシーバ機能を実装することができる他の装置であってよい。
第7の態様に従って、コンピュータ可読記憶媒体が提供される。コンピュータ可読記憶媒体は命令を記憶する。命令がコンピュータで実行される場合に、コンピュータは、第1の態様又は第1の態様の可能な設計のうちのいずれか1つに係るバックグラウンドデータ転送ポリシー策定方法を実行すること、第2の態様又は第2の態様の可能な設計のうちのいずれか1つに係るバックグラウンドデータ転送ポリシー策定方法を実行すること、第3の態様又は第3の態様の可能な設計のうちのいずれか1つに係るセッション管理方法を実行することし、あるいは、第4の態様又は第4の態様の可能な設計のうちのいずれか1つに係るUEポリシー管理方法を実行することができる。
第8の態様に従って、命令を含むコンピュータプログラム製品が提供される。コンピュータプログラム製品はプログラム命令を含んでもよい。コンピュータプログラム製品がコンピュータで実行される場合に、コンピュータは、第1の態様又は第1の態様の可能な設計のうちのいずれか1つに係るバックグラウンドデータ転送ポリシー策定方法を実行すること、第2の態様又は第2の態様の可能な設計のうちのいずれか1つに係るバックグラウンドデータ転送ポリシー策定方法を実行すること、第3の態様又は第3の態様の可能な設計のうちのいずれか1つに係るセッション管理方法を実行することし、あるいは、第4の態様又は第4の態様の可能な設計のうちのいずれか1つに係るUEポリシー管理方法を実行することができる。
第9の態様に従って、チップシステムが提供される。チップシステムはプロセッサ及び通信インターフェースを含む。チップシステムは、第1の態様又は第1の態様の可能な設計のうちのいずれか1つで第1ポリシー制御ネットワーク要素によって実行される機能を実装するよう構成されてよい。例えば、プロセッサは、通信インターフェースを通じて第1ネットワーク要素へ、第1ネットワーク要素に保管されているバックグラウンドデータ転送ポリシーを要求するために使用される第1メッセージを送信し、第1ネットワーク要素から、第1ネットワーク要素に保管されているバックグラウンドデータ転送ポリシーと、第2バックグラウンドデータ転送ポリシーを策定するために使用される第2決定情報とを取得し、第1バックグラウンドデータ転送ポリシーを策定するために使用される第1決定情報及び第2決定情報に基づき、かつ、第1ネットワーク要素に保管されていたバックグラウンドデータ転送ポリシーに従って、第1バックグラウンドデータ転送ポリシーを策定するよう構成される。
更なる他の可能な設計においては、チップシステムは、第2の態様又は第2の態様の可能な設計のうちのいずれか1つで第1ネットワーク要素によって実行される機能を実装しても、第3の態様又は第3の態様の可能な設計のうちのいずれか1つで第2ポリシー制御ネットワーク要素によって実行される機能を実装しても、又は第4の態様又は第4の態様の可能な設計のうちのいずれか1つで第2ポリシー制御ネットワーク要素によって実行される機能を実装してもよい。
可能な設計において、チップシステムはメモリを更に含む。メモリは、プログラム命令及び/又はデータを記憶するよう構成される。チップシステムが稼働する場合に、プロセッサは、メモリに記憶されているプログラム命令を実行し、それにより、チップシステムは、第1の態様又は第1の態様の可能な設計のうちのいずれか1つに係るバックグラウンドデータ転送ポリシー策定方法を実行する。チップシステムはチップを含んでもよく、あるいは、チップ及び他のディスクリート部品を含んでもよい。これはここで制限されない。
第10の態様に従って、本願の実施形態は通信システムを更に提供する。通信システムは、第5の態様又は第6の態様に係る通信装置及び第1ネットワーク要素を含む。
本願の実施形態について説明する前に、本願の実施形態で使用される技術用語について説明する。
バックグラウンドデータは、非リアルタイム伝送データの一種であり、このようなデータは、通常は、モバイル装置のバックグラウンドエンドで実行される。例えば、時々、ユーザは、大量のデータを彼/彼女のモバイル装置、例えば、スマートフォン(smartphone)及びタブレットコンピュータ(tablet computer)にアップロード又はダウンロードすること、例えば、一群の写真を彼/彼女のブログ(blog)にアップロードしたり、又は彼/彼女のブログから映画をダウンロードしたりすることが必要である。上記の写真又は映画のアップロード又はダウンロードのデータ転送は時間がかかり、処理のためにシステムリソースを使用するので、データ転送は、通常は、モバイル装置のバックグラウンドエンドで実行され、アップロード又はダウンロードされた写真又は映画は、バックグラウンドデータと呼ばれることがある。
バックグラウンドデータ転送(background data transfer,BDT)は、インターネット・オブ・シングスにおけるアプリケーションと多数の端末デバイスとの間の通信のために3GPPによって提案されている転送モードである。ネットワークオフピーク時間窓が、アプリケーションと端末デバイスとの間の通信をより低い課金レート及びより高速で提供し、ピーク時のネットワークの転送圧力を軽減するために、セットされている。BDTは、AESEデータ転送のコアモードであり、現在の3GPP研究で非常に人気がある。バックグラウンドデータ転送は、3GPPシステム内の各ノード(例えば、端末、サーバ、又はアプリケーションサーバ)がAESEにデータ転送を要求することを示す。AESEは、各データ転送要求を制御し、負荷バランスが確保されるように、各データ転送要求に応答するための特定の時間及び特定のレートを決定する。
バックグラウンドデータ転送ポリシーは、バックグラウンドデータを転送するために使用されるポリシーである。バックグラウンドデータ転送ポリシーは、ポリシー制御ネットワーク要素によって定義される。バックグラウンドデータ転送ポリシーはバックグラウンドデータに対応する。バックグラウンドデータ転送ポリシーは、ポリシー識別子/参照識別子によって一意に識別される。バックグラウンドデータ転送ポリシーは、次の、時間窓、時間窓内の課金レート、最大アグリゲートビットレート、レーティンググループ識別子、及びバックグラウンドデータ転送ポリシーに対応する参照識別子(reference identifier,参照ID)、のうちの1つ以上を含んでよい。バックグラウンドデータ転送ポリシーは、バックグラウンドデータの転送基準を提供したり、バックグラウンドデータの転送要件を確かにしたり、などする。バックグラウンドデータ転送ポリシーは、決定情報と結びつけられる。ポリシー制御ネットワーク要素は、決定情報と、全ての既存バックグラウンドデータ転送ポリシー、他のネットワーク情報(例えば、端末のアクセスタイプ)、及びキャリアポリシーなどの他の情報とに基づき、バックグラウンドデータ転送ポリシーを策定することができる。
決定情報は、端末の数、時間窓、ネットワークエリア情報、各端末がバックグラウンドデータを転送するときに生成されるトラフィック、又はバックグラウンドデータ転送ポリシーを策定する理由などの情報のうちの1つ以上を含んでよい。端末の数は、バックグラウンドデータ転送ポリシーを使用することによってバックグラウンドデータを転送する端末の推定数であってよい。時間窓は、端末のユーザによって指定されるか又はバックグラウンドデータを転送するシステムによって前もってセットされる期間であってよい。端末がバックグラウンドデータを転送するときに生成されるトラフィックは、端末がバックグラウンドデータを転送するときに必要な最大転送レートであってよい。ネットワークエリア情報は、バックグラウンドデータ転送ポリシーの適用範囲を示してよく、ネットワークエリア情報は、物理的なエリア情報又は地理的位置、例えば、3GPPネットワーク内の地理的位置であってよい。決定情報がネットワークエリア情報を運ばない場合に、それは、決定情報に対応するバックグラウンドデータ転送ポリシーが適用され得る範囲が公衆地上移動体網(public land mobile network,PLMN)全体であることを示す。
ネットワーク情報は、現在のネットワークステータスを指してよく、アクセスのために端末によって使用されるアクセスネットワーク、使用されているラジオアクセス技術のタイプ、現在のネットワークの最大転送レート、などを示してもよい。
キャリアポリシーは、ユーザ(例えば、バックグラウンドデータ転送ポリシーを使用することによってバックグラウンドデータを転送するユーザ)のためにキャリアによった予め策定されたポリシーであってよい。キャリアポリシーは、次の、ユーザの利用レベル、ユーザのQoS要件、ユーザによって許可されているバンド幅、など、のうちの1つ以上を含んでよい。
図1は、3GPPにおけるバックグラウンドデータ転送ポリシーの策定の概略図である。バックグラウンドデータ転送ポリシーの策定において、ポリシー制御ネットワーク要素はアプリケーションサーバをネゴシエーションする必要がある。従って、本願のこの実施形態では、バックグラウンドデータ転送ポリシーを策定することは、バックグラウンドデータ転送ポリシーをネゴシエーションすることであり、これは以下の実施形態で同じである。図1に示されるように、方法は次のステップを含んでよい:S101:アプリケーションサーバがバックグラウンドデータ転送要求(background data transfer request)をネットワーク公開ネットワーク要素へ送信し、バックグラウンドデータ転送要求は、アプリケーションサーバの識別子(identifier,ID)と、バックグラウンドデータ転送ポリシーを策定するために使用される決定情報とを運んでよく、バックグラウンドデータ転送要求は、バックグラウンドデータ転送ポリシーを策定するよう要求するために使用される。相応して、ネットワーク公開ネットワーク要素はバックグラウンドデータ転送要求を受信する。S102:ネットワーク公開ネットワーク要素がバックグラウンドデータ転送要求を確認及び許可し、確認及び許可が成功した後にバックグラウンドデータ転送要求をポリシー制御ネットワーク要素へ送信する。相応して、ポリシー制御ネットワーク要素はバックグラウンドデータ転送要求を受信する。S103:ポリシー制御ネットワーク要素がバックグラウンドデータ転送要求に基づき取得要求をネットワークリポジトリネットワーク要素へ送信し、取得要求は、全ての既存のバックグラウンドデータ転送ポリシーを取得するよう要求するために使用されてよい。相応して、ネットワークリポジトリネットワーク要素は取得要求を受信する。S104:ネットワークリポジトリネットワーク要素が全ての既存の/記憶されているバックグラウンドデータ転送ポリシーをポリシー制御ネットワーク要素へ返す。相応して、ポリシー制御ネットワーク要素は、ネットワークリポジトリネットワーク要素によって記憶されていた全てのバックグラウンドデータ転送ポリシーを受信する。S105:ポリシー制御ネットワーク要素が、全ての既存のバックグラウンドデータ転送ポリシー及びキャリアポリシーに従って、かつ、アプリケーションサーバによって提供された決定情報、他のネットワーク情報(例えば、端末のアクセスタイプ)、などに基づき、1つ以上の候補バックグラウンドデータ転送ポリシーを策定する。S106:ポリシー制御ネットワーク要素がバックグラウンドデータ転送応答(background data transfer response)をネットワーク公開ネットワーク要素へ返し、バックグラウンドデータ転送応答は、ポリシー制御ネットワーク要素によってバックグラウンドデータ転送ポリシーに割り当てられている参照識別子(参照ID)と、1つ以上の候補バックグラウンドデータ転送ポリシーとを運ぶ。S107:ネットワーク公開ネットワーク要素がバックグラウンドデータ転送応答を受信しアプリケーションサーバへ返す。S108:アプリケーションサーバが応答メッセージを受信し、1つ以上の候補バックグラウンドデータ転送ポリシーから1つを選択し、バックグラウンドデータ転送要求を再度ネットワーク公開ネットワーク要素へ送信し、バックグラウンドデータ転送要求は、参照識別子と、選択されたバックグラウンドデータ転送ポリシーのポリシー識別子とを運ぶ。S109:ネットワーク公開ネットワーク要素がバックグラウンドデータ転送要求を受信し、バックグラウンドデータ転送要求をポリシー制御ネットワーク要素へ送信する。S110:ポリシー制御ネットワーク要素がバックグラウンドデータ転送応答をネットワーク公開ネットワーク要素へ返す。S111:ネットワーク公開ネットワーク要素がバックグラウンドデータ転送応答をアプリケーションサーバへ返す。S112:ポリシー制御ネットワーク要素が、新しいバックグラウンドデータ転送ポリシーを記憶するための保管要求をネットワークリポジトリネットワーク要素へ送信し、保管要求は、参照識別子と、選択されたバックグラウンドデータ転送ポリシーとを運ぶ。S113:ネットワークリポジトリネットワーク要素が新しいバックグラウンドデータ転送ポリシー及び新しいバックグラウンドデータ転送ポリシーの参照識別子を受信し、それらを対応付けて記憶し、確認応答メッセージをポリシー制御ネットワーク要素へ返す。
留意すべきは、図1のS110からS113の実行順序は制限されず、S110及びS111は、図1に示されるように、S112の前に実行されてよく、あるいは、S112及びS113はS110及びS111の前に実行されてもよい点である。これは制限されない。
更に、アプリケーションサーバ又は端末は、バックグラウンドデータ転送ポリシーに従ってバックグラウンドデータを転送してよい。その後に、バックグラウンドデータがバックグラウンドデータ転送ポリシーに従って転送される場合に、ネットワークパフォーマンスインジケータが低いか、又はバックグラウンドデータ転送ポリシーがユーザの適用要件に基づき調整される必要がある場合には、新しいバックグラウンドデータ転送ポリシーが、図1のS103からS113に示されるようプロセスで再ネゴシエーション/策定されてもよい。
図1に示されるプロシージャでは、ポリシー制御ネットワーク要素は、新しいバックグラウンドデータ転送ポリシーを決定するために全ての既存のバックグラウンドデータ転送ポリシーを総合的に考慮する必要がある。複数のポリシー制御ネットワーク要素がネットワークには存在するので、複数のポリシー制御ネットワーク要素は、同時に、複数のアプリケーションサーバのためのバックグラウンドデータ転送ポリシーを策定する可能性がある。この場合に、バックグラウンドデータ転送ポリシーを策定するとき、各ポリシー制御ネットワーク要素は、他のポリシー制御ネットワーク要素によって策定中である転送ポリシーを考慮しない。その結果、策定された転送ポリシーは最適でない場合があり、策定されたバックグラウンドデータ転送ポリシーのコンフリクトが起こる。更には、バックグラウンドデータ転送ポリシーを実行するときに、ネットワーク側デバイスは、バックグラウンドデータ転送ポリシーが更新されるかどうかを考慮せず、例えば、バックグラウンドデータ転送ポリシーは、他のネットワーク側デバイスによって変更される。その結果、バックグラウンドデータ転送ポリシーは実行に失敗する。
上記の技術的課題を解決するために、本願の実施形態はバックグラウンドデータ転送ポリシー策定方法を提供する。ポリシー制御ネットワーク要素がバックグラウンドデータ転送ポリシーを策定/調整すると決定する場合に、及び、ポリシー制御ネットワーク要素がネットワークリポジトリネットワーク要素からの全ての既存の転送ポリシーに対する要求を送信する場合に、ポリシー制御ネットワーク要素は、バックグラウンドデータ転送ポリシーを策定/調整するために使用される決定情報を要求に含め、ネットワークリポジトリネットワーク要素は、バックグラウンドデータ転送ポリシーを策定/調整するために使用される決定情報を記憶する。その後に、他のポリシー制御ネットワーク要素が、既存のバックグラウンドデータ転送ポリシーを取得するための取得要求をネットワークリポジトリネットワーク要素へ送信する場合に、ネットワークリポジトリネットワーク要素は、他のポリシー制御ネットワーク要素に対して、全ての既存のバックグラウンドデータ転送ポリシーと、バックグラウンドデータ転送ポリシーを策定/調整するために使用される記憶されている決定情報とを提供する。従って、他のポリシー制御ネットワーク要素は、全ての既存のバックグラウンドデータ転送ポリシーと、バックグラウンドデータ転送ポリシーを策定/調整するために使用される記憶されていた決定情報に基づき、バックグラウンドデータ転送ポリシーを策定する。代替的に、他のポリシー制御ネットワーク要素は、他のポリシー制御ネットワーク要素が、策定/調整されるべきバックグラウンドデータ転送ポリシーが最終的に策定されることを示す情報を受信するまで、策定を遅延させ、次いで、他のポリシー制御ネットワーク要素のバックグラウンドデータ転送ポリシーを策定する。
留意すべきは、本願の実施形態で説明されるバックグラウンドデータ及びバックグラウンドデータ転送ポリシーは、本願の実施形態の技術的解決法についてより明りょうに記載するよう意図されるが、本願の実施形態で提供される技術的解決法に制限を課すものではない点である。当業者は、ネットワークアーキテクチャの進化及び新しいサービスシナリオの新興により、本願の実施形態で提供される技術的解決法が、他のタイプのデータに対応する転送ポリシーが策定されるときに引き起こされるコンフリクトにも適用される、と知り得る。
以下は、本明細書において添付の図面を参照して本願の実施形態で提供されるバックグラウンドデータ転送ポリシー策定方法について記載する。
本願のこの実施形態で提供されるバックグラウンドデータ転送ポリシー策定方法は、図2aに示されるネットワークに適用されてよい。図2aは、本願の実施形態に係る通信システム10を示す。通信システム10は、第1ポリシー制御ネットワーク要素及び第1ネットワーク要素を含む。
第1ポリシー制御ネットワーク要素は、バックグラウンドデータ転送ポリシー、クオリティ・オブ・サービス(quality of service)ポリシー、及びスライス選択ポリシーなどのポリシー及び課金制御ルール(policy and charging control rule,PCCルール)を策定し、策定されたポリシーを、モビリティ管理ネットワーク要素及びセッション管理ネットワーク要素などのネットワーク要素に提供するよう構成されてよい。
第1ネットワーク要素は、ネットワークリポジトリネットワーク要素と呼ばれることがあり、ユーザデータ、例えば、ユーザのサブスクリプション情報、認証データ、及び承認データを記憶するよう構成されてよい。具体的に、ネットワークリポジトリネットワーク要素は、UDMネットワーク要素、NRFネットワーク要素、UDRネットワーク要素、などであってよい。
具体的に、第1ポリシー制御ネットワーク要素は、第1メッセージを第1ネットワーク要素へ送信するよう構成され、第1メッセージは、第1ネットワーク要素に保管されているバックグラウンドデータ転送ポリシーを要求するために使用される。第1ネットワーク要素は、第1メッセージを受信するよう構成され、保管されている全てのバックグラウンドデータ転送ポリシーを第1ポリシー制御ネットワーク要素へ返すよう構成される。
第1ポリシー制御ネットワーク要素は、第1ネットワーク要素から、第1ネットワーク要素に保管されていたバックグラウンドデータ転送ポリシーと、第2バックグラウンドデータ転送ポリシーを策定するために使用される第2決定情報とを取得し、第1バックグラウンドデータ転送ポリシーを策定するために使用される第1決定情報及び第2決定情報に基づき、かつ、第1ネットワーク要素に保管されていたバックグラウンドデータ転送ポリシーに従って、第1バックグラウンドデータ転送ポリシーを策定するよう更に構成される。
可能な実施において、第1バックグラウンドデータ転送ポリシーは、第2決定情報が第1バックグラウンドデータ転送ポリシーの策定に影響を及ぼすと決定する場合に、第1決定情報及び第2決定情報に基づき、かつ、第1ネットワーク要素に保管されていたバックグラウンドデータ転送ポリシーに従って、第1バックグラウンドデータ転送ポリシーを策定するよう構成され、第1バックグラウンドデータ転送ポリシーの実行と、第2バックグラウンドデータ転送ポリシーの実行とは、互いに影響し合わない。代替的に、第2決定情報が第1バックグラウンドデータ転送ポリシーの策定に影響を及ぼすと決定する場合には、第2バックグラウンドデータ転送ポリシーを取得した後に、第1ポリシー制御ネットワーク要素は、第1決定情報に基づき、かつ、第1ネットワーク要素に保管されていたバックグラウンドデータ転送ポリシー及び第2バックグラウンドデータ転送ポリシーに従って、第1バックグラウンドデータ転送ポリシーを策定する。
本願のこの実施形態では、第2決定情報が第1バックグラウンドデータ転送ポリシーの策定に影響を及ぼすことは、次の、第1時間窓が第2時間窓と重なる場合、又は第1ネットワークエリアに関する情報によって示されるネットワークエリアが第2ネットワークエリアに関する情報によって示されるネットワークエリアと重なる場合、のうちの一方又は両方を含んでよい。
第1時間窓及び第2時間窓は、端末のユーザによって指定されるか、又はバックグラウンドデータを転送するシステムによって前もってセットされる期間であってよい。第1時間窓と第2時間窓とが重なることは、第1時間窓と第2時間窓とが部分的に又は完全に重なることを意味し得る。例えば、第1時間窓は、午前6時から午前9時までの期間であってよく、第2時間窓は、午前6時から午前9時までの期間、又は午前5時30分から午前8時30分までの期間であってよい。
第1ネットワークエリアに関する情報は、第1バックグラウンドデータ転送ポリシーが適用され得る範囲を示してよく、第2ネットワークエリアに関する情報は、第2バックグラウンドデータ転送ポリシーが適用され得る範囲を示してよい。第1ネットワークエリアに関する情報によって
示されるネットワークエリアが第2ネットワークエリアに関する情報によって示されるネットワークエリアと重なることは、第1ネットワークエリアに関する情報によって示されるネットワークエリアが第2ネットワークエリアに関する情報によって示されるネットワークエリアと部分的に又は完全に重なることを意味し得る。例えば、第1ネットワークエリアはセル1であってよく、第2ネットワークエリアはセル1又はセル1内の部分エリアであってよい。
更に、図2aに示されるように、通信システムは、第2ポリシー制御ネットワーク要素及び第1アプリケーションサーバを更に含んでもよい。留意すべきは、第2ポリシー制御ネットワーク要素は第1ポリシー制御ネットワーク要素と同じであっても又はそれとは異なってもよい点である。第2ポリシー制御ネットワーク要素が第1ポリシー制御ネットワーク要素と同じである場合に、図2aに示される通信システムには1つのポリシー制御ネットワーク要素が存在し得る。
第1アプリケーションサーバは、ユーザのためのデータ転送サービスを提供するキャリアネットワーク又はサードパーティプロバイダによってデプロイされたネットワークにデプロイされてよく、例えば、ユーザにインターネットプロトコル(internet protocol,IP)マルチメディアサービス(IP multi-media service,IMS)を提供するキャリアネットワークにデプロイされてよい。第1アプリケーションサーバは、アプリケーションサーバ(AS)又はアプリケーション機能(application function,AF)であってよく、第1アプリケーションサーバは、バックグラウンドデータ転送サービスをユーザに提供し得る。
具体的に、第1アプリケーションサーバは、第2メッセージを第1ポリシー制御ネットワーク要素へ送信するよう構成され、第2メッセージは第1決定情報を含む。第1ポリシー制御ネットワーク要素は、第2メッセージを受信し、第2メッセージに基づき第1決定情報を第1ネットワーク要素へ送信するよう構成されてよい。第1ネットワーク要素は、第1決定情報を受信及び記憶するよう更に構成される。
第2ポリシー制御ネットワーク要素の機能は、第1ポリシー制御ネットワーク要素の機能と類似する。第2ポリシー制御ネットワーク要素は、第2決定情報に基づき第2バックグラウンドデータ転送ポリシーを策定するネットワーク要素である。例えば、第2ポリシー制御ネットワーク要素は、第1ネットワーク要素から、第1ネットワーク要素に保管されているバックグラウンドデータ転送ポリシーを取得し、第2バックグラウンドデータ転送ポリシーを策定するために使用される第2決定情報に基づき、かつ、第1ネットワーク要素に保管されていたバックグラウンドデータ転送ポリシーに従って、第2バックグラウンドデータ転送ポリシーを策定するよう構成される。
更に、第2ポリシー制御ネットワーク要素は、第2決定情報を第1ネットワーク要素へ送信するよう更に構成される。第1ネットワーク要素は、第2決定情報を受信及び記憶するよう更に構成される。
留意すべきは、本願では、第1ポリシー制御ネットワーク要素及び第2ポリシー制御ネットワーク要素は、同じアプリケーションサーバから第1決定情報及び第2決定情報を取得してもよい点である。例えば、第1ポリシー制御ネットワーク要素及び第2ポリシー制御ネットワーク要素は、図2aに示される第1アプリケーションサーバから第1決定情報及び第2決定情報を取得してよい。代替的に、第1ポリシー制御ネットワーク要素及び第2ポリシー制御ネットワーク要素は、異なるアプリケーションサーバから第1決定情報及び第2決定情報を取得してもよい。
第1ポリシー制御ネットワーク要素及び第2ポリシー制御ネットワーク要素が異なるアプリケーションサーバから第1決定情報及び第2決定情報を取得する場合に、図2bに示されるよう、図2aに示される通信システムは第2アプリケーションサーバを更に含んでもよい。
第2アプリケーションサーバは、第2決定情報を第2ポリシー制御ネットワーク要素へ送信するよう構成される。
第2ポリシー制御ネットワーク要素は、第2アプリケーションサーバから第2決定情報を取得するよう構成される。
更に、図2a又は図2bに示される通信システムは、ネットワーク公開ネットワーク要素を更に含んでもよい。
ネットワーク公開機能ネットワーク要素は、コアネットワークのイベント及び能力を公開すること、コアネットワークの外部パラメータとコアネットワークの内部パラメータとの間の相互変換、コアネットワークの外部ネットワーク要素によって提供された識別情報を受信及び記憶すること、並びにコアネットワーク要素を選択することなどの機能のために使用されてよい。コアネットワークの外部ネットワーク要素は、アプリケーションサーバなどを含んでよい。
例えば、第1アプリケーションサーバが第2メッセージを第1ポリシー制御ネットワーク要素へ送信することは:
第1アプリケーションサーバが第2メッセージをネットワーク公開ネットワーク要素へ送信するよう構成されることを含んでよく、ネットワーク公開ネットワーク要素は、第2メッセージを受信し、第2メッセージに対して認証及び承認を実行した後に第2メッセージを第1ポリシー制御ネットワーク要素へ送信するよう構成され、第1ポリシー制御ネットワーク要素は、ネットワーク公開ネットワーク要素から第2メッセージを受信する。
留意すべきは、図2a又は図2bは、アーキテクチャの例示的な図にすぎない点である。図2a又は図2bに示される機能ユニットに加えて、システムは、他の機能ネットワーク要素、例えば、運用及び管理(operation and management,O&M)ネットワーク要素を更に含んでもよい。これは本願のこの実施形態で制限されない。更には、図2a又は図2bのデバイスの名称は制限されない。デバイスは、代替的に、図2a又は図2bに示される名称に加えて他の名称を有してもよい。例えば、名称は、同じ又は類似した機能を有しているネットワーク要素の名称で置換される。これは制限されない。
図2aに示される通信システムは、第3世代パートナーシッププロジェクト(3rd generation partnership project,3GPP)通信システム、例えば、第4世代(4th generation,4G)通信システム又はロングタームエボリューション(long term evolution,LTE)システムであってよく、あるいは、第5世代(5th generation,5G)通信システム、ニューラジオ(new radio,NR)システム、又は次世代通信システムであってよく、あるいは、非3GPP通信システムであってもよい。これは制限されない。
例えば、図2aに示される通信システムは、図3aに示される5G通信システムである。図3aに示されるように、ポリシー制御ネットワーク要素は、5G通信システムのポリシー制御機能(policy control function,PCF)であってよく、ネットワーク公開機能ネットワーク要素に対応するネットワーク要素又はエンティティは、5G通信システムのネットワーク公開機能(network exposure function,NEF)であってよく、第1ネットワーク要素に対応するネットワーク要素又はエンティティは、5G通信システムのNRFネットワーク要素、UDRネットワーク要素、又はUDMネットワーク要素であってよい。
例えば、図2aに示される通信システムは、図3bに示される4G通信システムである。図3bに示されるように、ポリシー制御ネットワーク要素は、4G通信システムのポリシー及び課金ルール機能(policy and charging rule function,PCRF)であってよく、ネットワーク公開機能ネットワーク要素に対応するネットワーク要素又はエンティティは、4G通信システムのサービス能力公開機能(service capability exposure function,SCEF)であってよく、第1ネットワーク要素に対応するネットワーク要素又はエンティティは、4G通信システムのサブスクリプションプロファイルリポジトリ(subscription profile repository,SPR)であってよい。更に、図3bに示されるように、4G通信システムは、ポリシー及び課金エンフォースメント機能(policy and charging enforcement function,PCEF)を更に含んでもよい。
任意に、本願の実施形態におけるポリシー制御ネットワーク要素は、通信装置とも呼ばれることがあり、汎用デバイス又は専用デバイスであってよい。これは本願の実施形態で特に制限されない。
任意に、本願の実施形態におけるポリシー制御ネットワーク要素の関係がある機能は、1つのデバイスによって実装されてよく、複数のデバイスによって一緒に実装されてよく、あるいは、1つのデバイス内の1つ以上の機能モジュールによって実装されてよい。これは本願の実施形態で特に制限されない。上記の機能はハードウェアデバイス内のネットワーク要素であってよく、あるいは、専用ハードウェアで実行されるソフトウェア機能、ソフトウェアとハードウェアとの組み合わせ、又はプラットフォーム(例えば、クラウドプラットフォーム)でインスタンス化されて仮想化機能であってよい、ことが理解され得る。
具体的な実施中に、図2aに示される各デバイス(例えば、ポリシー制御ネットワーク要素)は、図4に示されるコンポジション構造を使用し、あるいは、図4に示されるコンポーネントを含んでよい。図4は、本願の実施形態に係る通信装置400の略構成図である。通信装置400は、プロセッサ401及びメモリ404を含んでよい。更に、通信装置400は、通信ライン402及び通信インターフェース403を更に含んでもよい。プロセッサ401、メモリ404、及び通信インターフェース403は、通信ライン402を通じて互いに接続されてよい。
プロセッサ401は、中央演算処理装置(central processing unit,CPU)、汎用プロセッサ、ネットワークプロセッサ(network processor,NP)、デジタル信号プロセッサ(digital signal processor,DSP)、マイクロプロセッサ、マイクロコントローラ、プログラム可能ロジックデバイス(programmable logic device,PLD)、又はそれらの任意の組み合わせであってよい。プロセッサ401は、代替的に、プロセッシング機能を備えている他の装置、例えば、回路、コンポーネント、又はソフトウェアモジュールであってもよい。これは制限されない。
通信ライン402は、通信装置400に含まれているコンポーネント間で情報を伝送するよう構成される。
通信インターフェース403は、他のデバイス又は他の通信ネットワークと通信するよう構成される。他の通信ネットワークは、Ethernet、ラジオアクセスネットワーク(radio access network,RAN)、無線ローカルエリアネットワーク(wireless local area network,WLAN)、などであってよい。通信インターフェース403は、モジュール、回路、トランシーバ、又は通信を実装することができる任意の装置であってよい。
メモリ404は、命令を記憶するよう構成される。命令はコンピュータプログラムであってよい。
メモリ404は、リードオンリーメモリ(read-only memory,ROM)又は静的な情報及び/又は命令を記憶することができる他のタイプの静的記憶デバイスであってよく、ランダムアクセスメモリ(random access memory,RAM)又は命令及び/又は命令を記憶することができる他のタイプの動的記憶デバイスであってよく、あるいは、電気的消去可能なプログラム可能リードオンリーメモリ(electrically erasable programmable read-only memory,EEPROM)、コンパクトディスク・リードオンリーメモリ(compact disc read-only memory,CD-ROM)若しくは他のコンパクトディスクストレージ、光ディスクストレージ(圧縮光学ディスク、レーザディスク、光ディスク、デジタルユニバーサル光学ディスク、ブルーレイ光学ディスクを含む)、磁気ディスク記憶媒体、又は他の磁気記憶デバイスであってもよい。これは制限されない。
留意すべきは、メモリ404は、プロセッサ401から独立して存在してよく、あるいは、プロセッサ401に集積されてもよい点である。メモリ404は、命令、プログラムコード、何らかのデータ、などを記憶するよう構成されてよい。メモリ404は、通信装置400内に位置してよく、あるいは、通信装置400の外に位置してもよい。これは制限されない。
プロセッサ401は、本願の以下の実施形態で提供されるバックグラウンドデータ転送ポリシー策定方法を実装するために、メモリ404に記憶されている命令を実行するよう構成される。例えば、通信装置400がセッション管理ネットワーク要素、又はセッション管理ネットワーク要素内のチップ若しくはシステム・オン・チップである場合に、プロセッサ401は、本願の以下の実施形態でセッション管理ネットワーク要素によって実行されるステップを実装するように、メモリ404に記憶されている命令を実行する。他の例として、通信装置400がモビリティ管理ネットワーク要素、又はモビリティ管理ネットワーク要素内のチップ若しくはシステム・オン・チップである場合には、プロセッサ401は、本願の以下の実施形態でモビリティ管理ネットワーク要素によって実行されるステップを実装するように、メモリ404に記憶されている命令を実行してもよい。
例において、プロセッサ401は、1つ以上のCPU、例えば、図4のCPU0及びCPU1を含んでよい。
任意の実施では、通信装置400は、複数のプロセッサを含む。例えば、通信装置400は、図4においてプロセッサ401に加えてプロセッサ407を更に含んでもよい。
任意の実施では、通信装置400は、出力デバイス405及び入力デバイス406を更に含む。例えば、入力デバイス406は、キーボード、マウス、マイクロホン、又はジョイスティックなどのデバイスであり、出力デバイス405は、表示スクリーン又はスピーカ(speaker)などのデバイスである。
留意すべきは、通信装置400はデスクトップコンピュータ、ポータブルコンピュータ、ネットワークサーバ、携帯電話機、タブレットコンピュータ、無線端末、埋め込みデバイス、チップシステム、又は図4のそれと類似した構造を備えているデバイスであってよい点である。更には、図4に示されるコンポジション構造は、通信装置に対する制限を構成しない。図4に示されるコンポーネントに加えて、通信装置は、図示されているものよりも多い又は少ないコンポーネントを含んでもよく、あるいは、いくつかのコンポーネントは結合されてよく、あるいは、異なるコンポーネントが使用されてもよい。
本願のこの実施形態では、チップシステムはチップを含んでよく、あるいは、チップ及び他のディスクリート部品を含んでもよい。
更に、本願の実施形態の動作、用語、などは、相互に参照されてもよい。これは制限されない。本願の実施形態におけるデバイス間で交換されるメッセージの名称、メッセージ内のパラメータの名称、などは、例にすぎず、他の名称も、具体的な実施中に使用されてよい。これは制限されない。
図2aに示される通信システムを参照して、以下は、本願の実施形態に係るバックグラウンドデータ転送ポリシー策定方法について記載する。以下の実施形態におけるネットワーク要素は、図4に示されるコンポーネントを備えてよい。詳細は再び記載されない。留意すべきは、本願の実施形態におけるデバイス間で交換されるメッセージの名称、メッセージ内のパラメータの名称、などは、例にすぎず、他の名称も、具体的な実施では使用されてよい点である。例えば、本願の実施形態で記載される策定は、意思決定及びネゴシエーションなどの用語により置き換えられてもよい。本願の実施形態における「決定する」は、「作成する」(create)又は「生成する」(generate)としても理解される場合がある。本願の実施形態における「含む」は、「運ぶ」としても理解される場合がある。本願の実施形態における「策定する」は、「決定する」、「判断する」、などとしても理解される場合がある。これは本願で一様に記載される。これは本願の実施形態で特に制限されない。
図5は、本願の実施形態に係るバックグラウンドデータ転送ポリシー策定方法のフローチャートである。図5に示されるように、方法は次のステップを含み得る。
S501:第1ポリシー制御ネットワーク要素が第1メッセージを第1ネットワーク要素へ送信する。相応して、第1ネットワーク要素は第1メッセージを受信する。
第1ポリシー制御ネットワーク要素は、図2aに示される通信システム内の任意のポリシー制御ネットワーク要素であってよい。
第1ネットワーク要素はUDRネットワーク要素、UDMネットワーク要素、NRFネットワーク要素、バックグラウンドデータ転送ポリシーを保管することができる他のネットワーク要素、などであってよい。第1ネットワーク要素は、相応して、バックグラウンドデータ転送ポリシーと、バックグラウンドデータ転送ポリシーの参照識別子とをリストで又はアレイ形式で第1ネットワーク要素に記憶し得る。例えば、バックグラウンドデータ転送ポリシー及びバックグラウンドデータ転送ポリシーの参照識別子は、リストに対応付けて格納される。初期状態で、リストは空である。ポリシー制御ネットワーク要素によって送信されるバックグラウンドデータ転送ポリシー及びバックグラウンドデータ転送ポリシーの参照識別子を受信した後、第1ネットワーク要素は、リストに、バックグラウンドデータ転送ポリシー及びバックグラウンドデータ転送ポリシーの参照識別子を対応付けて格納する。バックグラウンドデータ転送ポリシーの関係がある説明については、上記の説明を参照されたい。詳細は再び記載されない。
更に、第1ネットワーク要素は、策定中であるバックグラウンドデータ転送ポリシーに対応する決定情報を更に記憶してもよく、決定情報と、策定中であるバックグラウンドデータ転送ポリシーに対応する参照識別子とは、第1ネットワーク要素に対応付けて記憶され得る。例えば、策定中であるバックグラウンドデータ転送ポリシーに対応する決定情報と参照識別子との間の対応は、策定されたバックグラウンドデータ転送ポリシーとそのバックグラウンドデータ転送ポリシーの参照識別子との間の対応と同じリストに含まれてよい。例えば、次の表1は、第1ネットワーク要素に既に存在するバックグラウンドデータ転送ポリシーと、策定中であるバックグラウンドデータ転送ポリシーに対応する決定情報とを示す。表1に示されるように、第1ネットワーク要素は、バックグラウンドデータ転送ポリシー1及びバックグラウンドデータ転送ポリシー2を記憶し、更には、参照識別子が参照ID3であるバックグラウンドデータ転送ポリシーに対応する決定情報1を記憶する。参照識別子が参照ID3であるバックグラウンドデータ転送ポリシーの策定は完了していないか、あるいは、参照識別子が参照ID3であるバックグラウンドデータ転送ポリシーは策定中であり、つまり、参照識別子が参照ID3であるバックグラウンドデータ転送ポリシーはネゴシエーション中である。参照ID3に対応するバックグラウンドデータ転送ポリシー3が既に存在する場合には、決定情報1は、バックグラウンドデータ転送ポリシー3が有効なバックグラウンドデータ転送ポリシーではないことも示す。
第1メッセージは、第1ネットワーク要素に保管されている全てのバックグラウンドデータ転送ポリシーを要求するために使用されてよい。代替的に、第1メッセージは、全ての既存の/保管されている/策定されたバックグラウンドデータ転送ポリシーを要求するために使用されてもよい。第1メッセージは、第1ネットワーク要素と第1ポリシー制御ネットワーク要素との間のインターフェースによって供給されたデータ管理(data management,DM)_クエリ要求(DM_query要求)であってよい。第1メッセージは第1参照識別子及び第1決定情報を含んでよく、第1参照識別子は第1バックグラウンドデータ転送ポリシーを識別してよく、第1参照識別子は第1ポリシー制御ネットワーク要素によって割り当てられる。第1決定情報は、第1アプリケーションサーバによって第1ポリシー制御ネットワーク要素に提供される情報であり、第1バックグラウンドデータ転送ポリシーを策定/決定/調整するために使用され得るものである。第1決定情報は、第1端末の数、第1時間窓、第1ネットワークエリアに関する情報、各端末がバックグラウンドデータを転送するときに生成される第1トラフィック、第1バックグラウンドデータ転送ポリシーがネゴシエーションされているとの指示、又は第1バックグラウンドデータ転送ポリシーを策定する理由などの情報のうちの1つ以上を含んでよい。
留意すべきは、第1バックグラウンドデータ転送ポリシーが最初に/初めて策定される場合に、第1バックグラウンドデータ転送ポリシーを策定する理由は運ばれなくてもよく、第1バックグラウンドデータ転送ポリシーが調整される場合に、第1バックグラウンドデータ転送ポリシーを策定する理由は運ばれてよい点である。第1バックグラウンドデータ転送ポリシーを策定する理由は、ネットワークパフォーマンスが悪化すること、ネットワークパフォーマンスが回復すること、キャリアポリシーが変わること、などであってよい。
本願は、第1参照識別子及び第1決定情報を第1メッセージに含め、第1メッセージを第1ネットワーク要素へ送信することに限られない。第1ポリシー制御ネットワーク要素は、代替的に、他のメッセージに基づいて第1参照識別子及び第1決定情報を第1ネットワーク要素へ送信してもよく、それにより、第1ネットワーク要素は、第1参照識別子及び第1決定情報に関する情報を記憶する。例えば、第1ポリシー制御ネットワーク要素は、第3メッセージを第1ネットワーク要素へ送信してもよく、第3メッセージは第1参照識別子及び第1決定情報を含む。第1ポリシー制御ネットワーク要素は、次の方法で、第1バックグラウンドデータ転送ポリシーが策定中である(言い換えると、ネゴシエーション中である)ことを示してよい:第1ポリシー制御ネットワーク要素は、第1参照識別子に対応するバックグラウンドデータ転送ポリシーが策定中である(つまり、ネゴシエーション中である)ことを示す(つまり、第1参照識別子に対応する既存のバックグラウンドデータ転送ポリシーが有効なバックグラウンドデータ転送ポリシーではないことを示し、これは以下で同じである)よう第1決定情報を運ぶために特別な情報要素を使用しても、第1参照識別子に対応するバックグラウンドデータ転送ポリシーが策定中である(つまり、ネゴシエーション中である)ことを示すよう特別な識別子を第1決定情報に含めても、あるいは、第1参照識別子に対応するバックグラウンドデータ転送ポリシーが策定中(つまり、ネゴシエーション中である)ことを示すために、第1バックグラウンドデータ転送ポリシーを策定する利用を使用してもよい。
第1端末の数は、第1バックグラウンドデータ転送ポリシーを使用することによってバックグラウンドデータを転送する端末の推定数であってよい。端末がバックグラウンドデータを転送するときに生成される第1トラフィックは、端末がバックグラウンドデータを転送するときに必要な最大転送レートであってよい。第1時間窓及び第1ネットワークエリアに関する情報の関係がある説明については、上記の説明を参照されたい。詳細は再び記載されない。
例において、第1アプリケーションサーバによって送信された第2メッセージを受信した後、第1ポリシー制御ネットワーク要素は、第1メッセージを第1ネットワーク要素へ送信するようトリガされる。
第2メッセージは、第1バックグラウンドデータ転送ポリシーを策定するよう要求するために使用されてよい。第2メッセージは第1決定情報を含んでよく、更には、第1アプリケーションサーバの識別子、他の情報、などを含んでもよい。これは制限されない。
第1アプリケーションサーバの識別子は、第1アプリケーションサーバを識別してよく、第1アプリケーションサーバの識別子は、第1アプリケーションサーバのインターネットプロトコル(internet protocol,IP)アドレス、第1媒体アクセス制御(media access control,MAC)アドレス、などであってよい。
具体的に、ユーザがバックグラウンドデータを転送するための要件を有している場合に、ユーザは、転送要求を第1アプリケーションサーバへ送信するよう端末のアプリケーションレイヤをトリガしてよい。転送要求は、バックグラウンドデータを転送するためにユーザによって期待される期間、転送レート、などを運んでよい。転送要求を受信した後、第1アプリケーションサーバは、転送要求に基づき第1決定情報を決定し、第2メッセージを第1ポリシー制御ネットワーク要素へ送信する。例えば、現在時間は午後2時であり、ユーザは、仕事時間中(午後6時前)にサイズが200MBである映画をダウンロードしたい、と仮定される。ユーザは、要件をアプリケーションサーバへ送信するよう端末のアプリケーションレイヤをトリガしてよい。アプリケーションサーバは、要件に基づき決定情報を生成し、決定情報を運ぶ第2メッセージを第1ポリシー制御ネットワーク要素へ送信し、第1ポリシー制御ネットワーク要素を、対応するバックグラウンドデータ転送ポリシーを策定するようトリガして、ユーザが仕事後に家で映画を楽しむことができるようにする。
第1アプリケーションサーバがサードパーティによってデプロイされたアプリケーションサーバである場合に、第1アプリケーションサーバは、ネットワーク公開ネットワーク要素を介して第1ポリシー制御ネットワーク要素へ第2メッセージを送信してもよい。例えば、第1アプリケーションサーバは、第2メッセージをネットワーク公開ネットワーク要素へ送信し、ネットワーク公開ネットワーク要素は、第2メッセージに対して認証及び承認を行った後に、第2メッセージを第1ポリシー制御ネットワーク要素へ送信する。代替的に、第1アプリケーションサーバがキャリアによってデプロイされたアプリケーションサーバである場合に、第1アプリケーションサーバは、第2メッセージを第1ポリシー制御ネットワーク要素へ直接に送信してもよい。
更なる他の例では、S501が実行される前に、第1ポリシー制御ネットワーク要素は、第1決定情報に基づきバックグラウンドデータ転送ポリシー、例えば、第3バックグラウンドデータ転送ポリシーを策定している。第3バックグラウンドデータ転送ポリシーの時間窓内のネットワークパフォーマンスインジケータが前もってセットされた閾値よりも低いと決定する場合に、第1ポリシー制御ネットワーク要素は、第1メッセージを第1ネットワーク要素へ送信するようトリガされる。代替的に、S501が実行される前に、第1ポリシー制御ネットワーク要素は、第1決定情報に基づきバックグラウンドデータ転送ポリシー、例えば、第3バックグラウンドデータ転送ポリシーを策定しており、第3バックグラウンドデータ転送ポリシーに従ってバックグラウンドデータ転送中に使用されるネットワークパフォーマンスインジケータは悪く、例えば、前もってセットされた閾値よりも低い。この場合に、第3バックグラウンドデータ転送ポリシーの時間窓内のネットワークパフォーマンスインジケータが前もってセットされた閾値に戻ると決定すると、第1ポリシー制御ネットワーク要素は、第1メッセージを第1ネットワーク要素へ送信するようトリガされる。この場合に、第1ポリシー制御ネットワーク要素が第1バックグラウンドデータ転送ポリシーを策定することは、第1ポリシー制御ネットワーク要素が第3バックグラウンドデータ転送ポリシーを調整して第1ポリシー制御ネットワーク要素を取得することで置換されてもよい。第3バックグラウンドデータ転送ポリシーは、調整前のバックグラウンドデータ転送ポリシーと呼ばれてもよく、第1バックグラウンドデータ転送ポリシーは、調整後のバックグラウンドデータ転送ポリシーと呼ばれてもよい。この場合に、特別な情報要素が第1決定情報を運ぶために使用されるか、第1決定情報が、バックグラウンドデータ転送ポリシーが策定中であるとの指示を含むか、あるいは、バックグラウンドデータ転送ポリシーを策定する理由が使用される。第1決定情報は、第3バックグラウンドデータ転送ポリシーが有効なバックグラウンドデータ転送ポリシーではないことを更に示す。
前もってセットされた閾値は、要件に基づきセットされてよく、前もってセットされた閾値は、キャリアによってセットされてもよい。例えば、キャリアは、ユーザのレベル、ユーザのQoS要件、許可されているバンド幅、などに基づき、前もってセットされた閾値をセットする。
第1ポリシー制御ネットワーク要素は、ネットワークパフォーマンスインジケータが前もってセットされた閾値よりも低いか又は該閾値に戻るかどうかを決定するか、あるいは、他のネットワーク要素から、ネットワークパフォーマンスインジケータが前もってセットされた閾値よりも低いか又は該閾値に戻るかどうかを知り得る。例えば、第1ポリシー制御ネットワーク要素は、サブスクリプション要求をネットワークデータ分析機能(network data analytics function,NWDAF)へ送信し、サブスクリプション要求は、ネットワークパフォーマンスインジケータイベントを取得するために使用され、ネットワークパフォーマンスインジケータイベントは、第3バックグラウンドデータ転送ポリシーの時間窓内のネットワークパフォーマンスインジケータが前もってセットされた閾値よりも低いか又は該閾値に戻るイベントである。第1ポリシー制御ネットワーク要素は、NWDAFによって通知されたネットワークパフォーマンスインジケータイベントを受信する。ネットワークパフォーマンスインジケータはあ転送レート、転送バンド幅、などを含んでよい。
第1ポリシー制御ネットワーク要素が、第1参照識別子及び第1決定情報を含む第3メッセージを第1ネットワーク要素へ送信する方法について、第1ポリシー制御ネットワーク要素は、最初に、第1メッセージを第1ネットワーク要素へ送信して、第1ネットワーク要素に保管されているバックグラウンドデータ転送ポリシーを要求する。第1ネットワーク要素は、第1ポリシー制御ネットワーク要素へ、第3バックグラウンドデータ転送ポリシーを含む保管されているバックグラウンドデータ転送ポリシー及び対応する決定情報と、第3バックグラウンドデータ転送ポリシーを決定するために使用される第1決定情報(なお、第1決定情報も第1バックグラウンドデータ転送ポリシーを決定するために使用される)(この場合に、第1決定情報は、バックグラウンドデータ転送ポリシーがネゴシエーションされているとの指示、又はバックグラウンドデータ転送ポリシーを策定する理由を含まない)とを送信する。第1ポリシー制御ネットワーク要素が第1バックグラウンドデータ転送ポリシーを策定し直すと決定した後、第1ポリシー制御ネットワーク要素は、第3メッセージに基づき、更新された第1決定情報を第1ネットワーク要素へ送信する。第1ポリシー制御ネットワーク要素は、第1参照識別子に対応するバックグラウンドデータ転送ポリシーが策定中である(つまり、ネゴシエーション中である)ことを示すよう第1決定情報を運ぶために特別な情報要素を使用しても、第1参照識別子に対応するバックグラウンドデータ転送ポリシーが策定中である(つまり、ネゴシエーション中である)ことを示すよう特別な識別子を第1決定情報に含めても、あるいは、第1参照識別子に対応するバックグラウンドデータ転送ポリシーが策定中である(つまり、ネゴシエーション中である)ことを示すために、第1バックグラウンドデータ転送ポリシーを策定する理由を使用してもよい。
S502:第1ネットワーク要素が、第1ポリシー制御ネットワーク要素へ第1メッセージに基づき、第1ネットワーク要素に保管されている全てのバックグラウンドデータ転送ポリシーと、第2決定情報とを送信する。相応して、第1ポリシー制御ネットワーク要素は、第1ネットワーク要素から、第1ネットワーク要素に保管されている全てのバックグラウンドデータ転送ポリシー及び第2決定情報を取得する。
第2決定情報は、第1ネットワーク要素に保管されており第2バックグラウンドデータ転送ポリシーを策定するために使用される決定情報であってよい。第2決定情報に対応する第2バックグラウンドデータ転送ポリシーの策定は完了していないか、あるいは、第2決定情報に対応する第2バックグラウンドデータ転送ポリシーは策定中である(言い換えると、ネゴシエーション中である)。第2決定情報は、第2アプリケーションサーバによって第2ポリシー制御ネットワーク要素へ供給されてよい。第1ネットワーク要素に全ての既存のバックグラウンドデータ転送ポリシーを要求する場合に、第2ポリシー制御ネットワーク要素は、第1ネットワーク要素へ、第2決定情報と、第2ポリシー制御ネットワーク要素によって第2バックグラウンドデータ転送ポリシーに割り当てられている第2参照識別子とを送信する。第1ネットワーク要素は、第2決定情報及び第2参照識別子を受信して対応付けて記憶する。代替的に、第2ポリシー制御ネットワーク要素は、他のメッセージに基づいて第2参照識別子及び第2決定情報を第1ネットワーク要素へ送信する。第2ポリシー制御ネットワーク要素は、第1ポリシー制御ネットワーク要素と同じであっても又は異なってもよく、第2アプリケーションサーバは、第1アプリケーションサーバと同じであっても又は異なってもよい。これは制限されない。
第2決定情報は、第2端末の数、第2時間窓、第2ネットワークエリアに関する情報、各端末がバックグラウンドデータを転送するときに生成される第2トラフィック、第2バックグラウンドデータ転送ポリシーがネゴシエーションされているとの指示、又は第2バックグラウンドデータ転送ポリシーを策定する理由などの情報のうちの1つ以上を含んでよい。第1ネットワーク要素は、第2バックグラウンドデータ転送ポリシーが策定中である(つまり、ネゴシエーション中である)ことを示すよう第2決定情報を運ぶために特別な情報要素を使用しても、第2バックグラウンドデータ転送ポリシーがネゴシエーション中であることを示すよう特別な識別子を第2決定情報に含めても、あるいは、第2バックグラウンドデータ転送ポリシーが策定中である(つまり、ネゴシエーション中である)ことを示すために、第2決定情報内の、第2バックグラウンドデータ転送ポリシーを策定する理由を使用してもよい。
例えば、第2決定情報は、表1の決定情報1である。第1メッセージを受信した後、第1ネットワーク要素は表1をクエリし、バックグラウンドデータ転送ポリシー1、バックグラウンドデータ転送ポリシー2、及び決定情報1を第1ポリシー制御ネットワーク要素へ送信してよい。
例えば、第1ネットワーク要素は、第1ポリシー制御ネットワーク要素へ、第1ネットワーク要素と第1ポリシー制御ネットワーク要素との間のインターフェースによって供給されたデータ管理_クエリ応答(DM_query応答)を送信してもよい。DM_query応答は、第1ネットワーク要素に保管されている全てのバックグラウンドデータ転送ポリシー及び第2決定情報を含んでよい。
更に、第1ネットワーク要素は、第1決定情報と第1参照識別子との間の対応を記憶してもよく、例えば、上記の表1に、第1決定情報と第1参照識別子との間の対応を格納する。
S503:第1ポリシー制御ネットワーク要素が、第1決定情報及び第2決定情報に基づき、かつ、第1ネットワーク要素に保管されていた全てのバックグラウンドデータ転送ポリシーに従って、第1バックグラウンドデータ転送ポリシーを策定する。
例えば、第1ポリシー制御ネットワーク要素は、第2決定情報が第1バックグラウンドデータ転送ポリシーの策定に影響を及ぼすかどうかを決定してよい。第2決定情報が第1バックグラウンドデータ転送ポリシーの策定に影響を及ぼさない場合には、第1ポリシー制御ネットワーク要素は、図1に示される方法で第1バックグラウンドデータ転送ポリシーを策定してよい。第2決定情報が第1バックグラウンドデータ転送ポリシーの策定に影響を及ぼす場合には、第1ポリシー制御ネットワーク要素は、次の方法1、方法2、又は方法3で第1バックグラウンドデータ転送ポリシーを策定してよい。第2決定情報が第1バックグラウンドデータ転送ポリシーの策定に影響を及ぶ場合の関係がある定義については、上記の説明を参照されたい。詳細は再び記載されない。
方法1:第1ポリシー制御ネットワーク要素は、第1決定情報及び第2決定情報に基づき、第1ネットワーク要素に保管されていた全てのバックグラウンドデータ転送ポリシーに従って、第1バックグラウンドデータ転送ポリシーを策定し、このとき、第1バックグラウンドデータ転送ポリシーの実行と、第2バックグラウンドデータ転送ポリシーの実行とは、互いに影響し合わない。
第1ポリシー制御ネットワーク要素は、図1に示される方法で第1バックグラウンドデータ転送ポリシーを策定し続けてよく、つまり、第1バックグラウンドデータ転送ポリシー及び第2バックグラウンドデータ転送ポリシーを同じに又は一斉に策定する。しかし、策定が完了した後、データがバックグラウンドデータ転送ポリシーに従って転送される場合に、第1バックグラウンドデータ転送ポリシーの実行と、第2バックグラウンドデータ転送ポリシーの実行とは、要求/保証されるように互いに影響し合わない。例えば、第1バックグラウンドデータ転送ポリシーの実行と、第2バックグラウンドデータ転送ポリシーの実行とは、次の:第1バックグラウンドデータ転送ポリシーの時間窓が第2バックグラウンドデータ転送ポリシーの時間窓と重ならないこと、及び第1バックグラウンドデータ転送ポリシー及び第2バックグラウンドデータ転送ポリシーが同じネットワークエリアで同時に実行されるときに使用される最大転送レートが、キャリアによってセットされているネットワークパフォーマンスインジケータの前もってセットされた閾値を超えないこと、のうちの一方又は両方を満足する。
方法2:第1ポリシー制御ネットワーク要素は、第1バックグラウンドデータ転送ポリシーの策定を遅延させる。例えば、第1ポリシー制御ネットワーク要素が第2バックグラウンドデータ転送ポリシーを取得した後に、つまり、第2バックグラウンドデータ転送ポリシーの策定が完了しており、策定中である他のバックグラウンドデータ転送ポリシーがネットワークに存在しない場合に、第1ポリシー制御ネットワーク要素は、第1決定情報に基づき、かつ、第1ポリシー制御ネットワーク要素に保管されている全てのバックグラウンドデータ転送ポリシーと、第2バックグラウンドデータ転送ポリシーとに従って、第1バックグラウンドデータ転送ポリシーを策定してよい。
方法2で、第1ポリシー制御ネットワーク要素が第2バックグラウンドデータ転送ポリシーを取得することは、第2ポリシー制御ネットワーク要素が第1ポリシー制御ネットワーク要素とは異なることを含んでよい。第1ポリシー制御ネットワーク要素は、第1ネットワーク要素から第2バックグラウンドデータ転送ポリシーを取得する。例えば、第2バックグラウンドデータ転送ポリシーは、第2アプリケーションサーバによって第2ポリシー制御ネットワーク要素から第2決定情報を受信し、第2決定情報を第1ネットワーク要素へ送信してよい。更には、第2ポリシー制御ネットワーク要素は、第1ネットワーク要素から、第1ネットワーク要素に保管されている全てのバックグラウンドデータ転送ポリシーを取得し、第1ネットワーク要素に保管されていた全てのバックグラウンドデータ転送ポリシーに従って、かつ、第2決定情報及び他の情報に基づき、候補バックグラウンドデータ転送ポリシーを策定する。第2アプリケーションサーバとのインタラクションを通じて、第2ポリシー制御ネットワーク要素は、最終的に、策定された候補バックグラウンドデータ転送ポリシーから第2バックグラウンドデータ転送ポリシーを選択し、第2バックグラウンドデータ転送ポリシーを第1ネットワーク要素へ送信して、第1ネットワーク要素を、第2バックグラウンドデータ転送ポリシーを第1ポリシー制御ネットワーク要素へ送信するようトリガする。代替的に、他の可能な設計では、第2ポリシー制御ネットワーク要素は、第1ポリシー制御ネットワーク要素と同じである。第2アプリケーションサーバから第2決定情報を受信した後、第2ポリシー制御ネットワーク要素は、第1ネットワーク要素から、第1ネットワーク要素に保管されている全てのバックグラウンドデータ転送ポリシーを取得し、第1ネットワーク要素に保管されていた全てのバックグラウンドデータ転送ポリシーに従って、かつ、第2決定情報及び他の情報に基づき、候補バックグラウンドデータ転送ポリシーを策定し、最終的に、第2アプリケーションサーバとのインタラクションを通じて、策定された候補バックグラウンドデータ転送ポリシーから第2バックグラウンドデータ転送ポリシーを選択する。
方法3:第1ポリシー制御ネットワーク要素は、第1バックグラウンドデータ転送ポリシーの策定を遅延させる。例えば、第2ポリシー制御ネットワーク要素は、第2バックグラウンドデータ転送ポリシーを第2アプリケーションサーバとネゴシエーションできない。第2ポリシー制御ネットワーク要素は、第2決定情報を削除するよう第1ネットワーク要素に要求し、第1ネットワーク要素は、第2決定情報を削除するよう第1ポリシー制御ネットワーク要素に要求する。例えば、第1ネットワーク要素は、第2決定情報に対応する削除指示を第1ポリシー制御ネットワーク要素へ送信してよい。第2決定情報に対応する削除指示を取得した後、第1ポリシー制御ネットワーク要素は、第1決定情報に基づき、かつ、第1ネットワーク要素に保管されていた全てのバックグラウンドデータ転送ポリシーに従って、第1バックグラウンドデータ転送ポリシーを策定する。
第2決定情報に対応する削除指示は、第2参照識別子に対応する削除指示で置換されてもよく、第2決定情報に対応する削除指示は、第2決定情報及び/又は第2決定情報に対応する保管された第2バックグラウンドデータ転送ポリシーを削除することを指示してよい。
留意すべきは、第1ポリシー制御ネットワーク要素が、第1ネットワーク要素から、第2バックグラウンドデータ転送ポリシー、又は第2決定情報に対応する削除指示を取得する場合に、S502が実行される前に、方法は、第1ポリシー制御ネットワーク要素が第1ネットワーク要素からの第1イベントにサブスクライブすることを更に含み、第1イベントは、第1ネットワーク要素に保管されている全てのバックグラウンドデータ転送ポリシー/決定情報が変化することを示すイベント通知であり、それにより、保管されているバックグラウンドデータ転送ポリシーが変化する場合に、第1ネットワーク要素は、変化したバックグラウンドデータ転送ポリシーを第1ポリシー制御ネットワーク要素に通知するか、変化後である第1ネットワーク要素内の全てのバックグラウンドデータ転送ポリシーを第1ポリシー制御ネットワーク要素に通知するか、あるいは、決定情報の変化ステータスを第1ポリシー制御ネットワーク要素に通知する点である。バックグラウンドデータ転送ポリシーの変化は、バックグラウンドデータ転送ポリシーを追加すること、バックグラウンドデータ転送ポリシーを削除すること、バックグラウンドデータ転送ポリシーを更新すること、などを含んでよい。決定情報の変化は、決定情報を削除すること、決定情報に含まれる内容を更新すること、新しい決定情報を追加すること、などを含んでよい。
方法2で、第1ポリシー制御ネットワーク要素は、図1に示される方法で第1バックグラウンドデータ転送ポリシーを策定してもよい。例えば、第1ポリシー制御ネットワーク要素は、第1ネットワーク要素に保管されている全てのバックグラウンドデータ転送ポリシー(第2バックグラウンドデータ転送ポリシーを含む)と、キャリアポリシーとに従って、かつ、第1決定情報、現在のネットワークステータス、などに基づいて、1つ以上の候補バックグラウンドデータ転送ポリシーを策定して、第1バックグラウンドデータ転送ポリシーを含む候補バックグラウンドデータ転送ポリシーを策定してよく、それにより、第1アプリケーションサーバは、候補バックグラウンドデータ転送ポリシーから第1バックグラウンドデータ転送ポリシーを選択する。
方法3で、第1ポリシー制御ネットワーク要素は、図1に示される方法で第1バックグラウンドデータ転送ポリシーを策定してもよい。例えば、第1ポリシー制御ネットワーク要素は、第1ネットワーク要素に保管されている全てのバックグラウンドデータ転送ポリシーと、キャリアポリシーとに従って、かつ、第1決定情報、現在のネットワークステータス、などに基づいて、1つ以上の候補バックグラウンドデータ転送ポリシーを策定して、第1バックグラウンドデータ転送ポリシーを含む候補バックグラウンドデータ転送ポリシーを策定してよく、それにより、第1アプリケーションサーバは、候補バックグラウンドデータ転送ポリシーから第1バックグラウンドデータ転送ポリシーを選択する。
第1決定情報は、第1ポリシー制御ネットワーク要素によって第1ネットワーク要素から取得されてよく、あるいは、第1ポリシー制御ネットワーク要素によってローカルで記憶されてもよい。
更に、図5に示される方法は、次のステップを更に含んでもよい。
S504:第1ポリシー制御ネットワーク要素は、第1バックグラウンドデータ転送ポリシー及び第1参照識別子を第1ネットワーク要素へ送信する。
例えば、第1ポリシー制御ネットワーク要素は、第1ネットワーク要素へ、第1ネットワーク要素と第1ポリシー制御ネットワーク要素との間のインターフェースによって供給されたデータ管理_更新要求(DM_update要求)を送信してもよく、DM_update要求は、第1バックグラウンドデータ転送ポリシー及び第1参照識別子を運ぶ。
S505:第1ネットワーク要素は、第1バックグラウンドデータ転送ポリシー及び第1参照識別子を受信し、第1バックグラウンドデータ転送ポリシー及び第1参照識別子を対応付けて記憶し、確認応答メッセージを第1ポリシー制御ネットワーク要素へ送信する。
確認応答メッセージは、第1ネットワーク要素と第1ポリシー制御ネットワーク要素との間のインターフェースによって供給されたデータ管理_更新応答(DM_update応答)であってよい。
留意すべきは、S504の前に、具体的に、第1バックグラウンドデータ転送ポリシーの策定が完了する前に、第3アプリケーションサーバが、第3決定情報に基づきバックグラウンドデータ転送ポリシーを策定するよう第3ポリシー制御ネットワーク要素に要求し、第3ポリシー制御ネットワーク要素が、既存のバックグラウンドデータ転送ポリシーを第1ネットワーク要素に要求する場合に、第1ネットワーク要素は、全ての既存のバックグラウンドデータ転送ポリシー及び第1決定情報を第3ポリシー制御ネットワーク要素へ送信してよく、それにより、第3ポリシー制御ネットワーク要素は、第3決定情報及び第1決定情報に基づき、かつ、既存のバックグラウンドデータ転送ポリシーに従って、バックグラウンドデータ転送ポリシーを策定して、複数のバックグラウンドデータ転送ポリシーが同時に策定されるときに引き起こされるコンフリクトを回避する点である。第1ポリシー制御ネットワーク要素、第2ポリシー制御ネットワーク要素、及び第3ポリシー制御ネットワーク要素は、同じであっても又は異なってもよい。これは制限されない。
図5に示される方法に基づき、バックグラウンドデータ転送ポリシーを策定する場合に、ポリシー制御ネットワーク要素は、既存のバックグラウンドデータ転送ポリシーを参照するだけでなく、他のポリシー制御ネットワーク要素によってバックグラウンドデータ転送ポリシーを策定するのに必要な決定情報も参照して、策定されたバックグラウンドデータ転送ポリシーと他のバックグラウンドデータ転送ポリシーとの間のコンフリクトを回避するとともに、バックグラウンドデータ転送ポリシーの利用可能性を確かにする。
図3aに示される5G通信システムを参照して、以下は、本願のこの実施形態で提供されるバックグラウンドデータ転送ポリシー策定方法をについて説明するために、ポリシー制御ネットワーク要素がPCFであり(例えば、第1ポリシー制御ネットワーク要素はPCF2であり、第2ポリシー制御ネットワーク要素はPCF1である)、アプリケーションサーバがAFであり(例えば、第1アプリケーションサーバはAF2であり、第2アプリケーションサーバはAF1である)、第1ネットワーク要素がUDRネットワーク要素であり、第1バックグラウンドデータ転送ポリシーがバックグラウンドデータ転送ポリシー2であり、第2バックグラウンドデータ転送ポリシーがバックグラウンドデータ転送ポリシー1であり、第1決定情報が決定情報2であり、第2決定情報が決定情報1である例を使用する。
図6A及び図6Bは、本願の実施形態に係るバックグラウンドデータ転送ポリシー策定方法のフローチャートである。図6A及び図6Bに示されるように、方法は次のステップを含み得る。
S601:AF1がメッセージ1をNEFへ送信する。
AF1は、図3aに示されるシステムにおいてバックグラウンドデータを供給する任意のAFであってよい。
メッセージ1は、バックグラウンドデータ転送ポリシー1を策定するよう要求するために使用されてよく、メッセージ1は、Nnefインターフェースによって供給されるバックグラウンドデータ転送ポリシーnegotiation_create要求(Nnef_BDTPNegotiation_Create要求)であってよく、メッセージ1は、AF1の識別子及び決定情報1を運んでよく、決定情報1は、バックグラウンドデータ転送ポリシー1を策定するために使用されてよい。決定情報1は、第1端末の数、第1時間窓、第1ネットワークエリアに関する情報、各端末がバックグラウンドデータを転送するときに生成される第1トラフィック、又はバックグラウンドデータ転送ポリシー1を策定する理由などの情報のうちの1つ以上を含んでよい。留意すべきは、AF1が最初にバックグラウンドデータ転送ポリシー1を策定する場合に、バックグラウンドデータ転送ポリシー1を策定する理由は運ばれなくてもよい点である。
S602:NEFはメッセージ1を受信し、メッセージ1に対して確認及び認証を行う。NEFは、メッセージ1の認証に成功し、NEFは、メッセージ1をPCF1へ送信する。
例えば、NEFは、メッセージ1で運ばれるAF1のIDに基づき、IDによって識別されるAF1がネットワークにサブスクライブするかどうか、例えば、サードパーティプロバイダがキャリアにサブスクライブするかどうかを確認してよい。サブスクリプションが存在する場合に、認証は成功し、そうでない場合には、認証は失敗し、プロシージャは終了する。
PCF1は、AF1にポリシー策定サービスを提供することができるPCFであってよい。
例えば、AF1によってNEFへ送信されるメッセージ1と、NEFによってPCF1へ送信されるメッセージ1とは、同じコンテンツを運び得るが、2つのメッセージのメッセージタイプは異なってもよい。例えば、NEFによってPCF1へ送信されるメッセージ1は、Npcfインターフェースによって供給されるバックグラウンドデータ転送ポリシーcontrol_create要求(Npcf_BDTPolicyControl_Create要求)であってよく、NEFによってPCF1へ送信されるメッセージ1は決定情報1を含んでよく、AF1のIDを更に含んでもよい。
留意すべきは、第1ネットワークエリアに関する、AF1によってNEFへ送信される情報と、第1ネットワークエリアに関する、NEFによってPCF1へ送信される情報とは、同じエリアを識別するが、2つの情報フォーマットは異なる点である。第1ネットワークエリアに関する、AF1によってNEFへ送信される情報は、サードパーティによって識別され得るネットワークエリア情報、例えば、3GPPネットワーク内の地理的位置であってよい。第1ネットワークエリアに関する、NEFによってPCF1へ送信される情報は、コアネットワーク要素によって識別され得るネットワークエリア情報、例えば、セル識別子であってよい。
S603:PCF1はメッセージ1を受信し、メッセージ2をUDRネットワーク要素へ送信する。
メッセージ2は、Nudrインターフェースによって供給されるデータ管理_クエリ要求(Nudr_DM_query要求)であってよい。メッセージ2は、UDRネットワーク要素に保管されている全てのバックグラウンドデータ転送ポリシーを要求するために使用される。メッセージ2は、PCF1によってバックグラウンドデータ転送ポリシー1に割り当てられている参照識別子 参照Id1と、受信された決定情報1とを運んでよい。本願は、参照Id1及び決定情報1をメッセージ2に含め、メッセージ2をUDRへ送信することに限られない。代替的に、PCF1は、他のメッセージに基づいて、参照Id1及び決定情報1をUDRへ送信してもよい。
S601で記載される内容に加えて、決定情報1は、バックグラウンドデータ転送ポリシー1が策定中である(つまり、ネゴシエーション中である)との指示を更に含んでもよい。例えば、PCF1は、参照Id1に対応するバックグラウンドデータ転送ポリシーがネゴシエーション中であることを示すよう決定情報1を運ぶために特別な情報要素を使用しても、参照Id1に対応するバックグラウンドデータ転送ポリシーがネゴシエーション中であることを示すよう特別な識別子を決定情報1に含めても、あるいは、参照Id1に対応するバックグラウンドデータ転送ポリシーがネゴシエーション中であることを示すために、決定情報1内の、バックグラウンドデータ転送ポリシー1を策定する理由を使用してもよい。
S604:UDRネットワーク要素はメッセージ2を受信し、PCF1へ、UDRネットワーク要素に保管されている全てのバックグラウンドデータ転送ポリシーを返す。
更に、UDRネットワーク要素は、決定情報1と参照Id1とを対応付けて記憶する。
留意すべきは、この場合に、UDRネットワーク要素が、他のPCFによってバックグラウンドデータ転送ポリシーを策定するのに必要な決定情報を記憶するならば、UDRネットワーク要素は、UDRネットワーク要素に記憶されているその決定情報を更に返す点である。
S605:PCF1は、UDRネットワーク要素に保管されている全てのバックグラウンドデータ転送ポリシーを受信し、キャリアポリシー及びUDRネットワーク要素に保管されている全てのバックグラウンドデータ転送ポリシーに従って、かつ、現在のネットワークステータスなどに基づき、1つ以上の候補バックグラウンドデータ転送ポリシーを策定する。
候補バックグラウンドデータ転送ポリシーは、AF1によってバックグラウンドデータ転送ポリシー1として選択される可能性があるバックグラウンドデータ転送ポリシーである。候補バックグラウンドデータ転送ポリシーは、ポリシー識別子、推奨される転送時間窓、最大アグリゲートビットレート、及びレーティンググループ識別子などの情報のうちの1つ以上を含んでよい。
例えば、PCF1が、キャリアポリシー及びUDRネットワーク要素に保管されている全てのバックグラウンドデータ転送ポリシーに従って、かつ、現在のネットワークステータスなどに基づき、1つ以上の候補バックグラウンドデータ転送ポリシーを策定するプロセスについては、従来技術を参照されたい。詳細は記載されない。
更に、1つ以上の候補バックグラウンドデータ転送ポリシーを策定した後、PCF1は、図1に示されるS106からS113を実行する。PCF1がS106からS113を実行するプロセスで、他のPCFもバックグラウンドデータ転送ポリシーを策定する可能性がある。例えば、PCF2もバックグラウンドデータ転送ポリシーを策定する。つまり、2つ以上のPCFが同時にバックグラウンドデータ転送ポリシーを策定する。具体的に、プロセスは次のステップで示される。
S606:AF2はメッセージ3をNEFへ送信する。
メッセージ3は、Nnef_BDTPNegotiation_Create要求であってよく、メッセージ3は、AF2のID及び決定情報2を含んでよく、AF2のIDはAF2を識別し、決定情報2の説明は、決定情報1のそれらと同じであり、決定情報2は、バックグラウンドデータ転送ポリシー2を策定するために使用されてよい。例えば、決定情報2は、第2端末の数、第2時間窓、第2ネットワークエリアに関する情報、各端末がバックグラウンドデータを転送するときに生成される第2トラフィック、又はバックグラウンドデータ転送ポリシー2を策定する理由などの情報のうちの1つ以上を含んでよい。留意すべきは、AF2が最初にバックグラウンドデータ転送ポリシー2を策定する場合に、バックグラウンドデータ転送ポリシー2を策定する理由は運ばれなくてもよい点である。
S607:NEFはメッセージ3を受信し、メッセージ3に対して確認及び認証を行う。NEFは、メッセージ3の認証に成功し、NEFは、メッセージ3をPCF2へ送信する。
S607については、S602を参照されたい。詳細は再び記載されない。
S608:PCF2はメッセージ3を受信し、メッセージ4をUDRネットワーク要素へ送信する。
メッセージ4はNudr_DM_query要求であってよく、メッセージ4は、上記のメッセージ2と同様であってよく、メッセージ4は、既に存在している/UDRネットワーク要素に保管されている全てのバックグラウンドデータ転送ポリシーを取得するよう要求するために使用されてよく、メッセージ4は、PCF2によってバックグラウンドデータ転送ポリシー2に割り当てられている参照Id2と、決定情報2とを含んでよい。本願は、参照Id2及び決定情報2をメッセージ4に含め、メッセージ4をUDRへ送信することに限られない。代替的に、PCF2は、他のメッセージに基づいて、参照Id2及び決定情報2をUDRへ送信してもよい。
S606で記載される内容に加えて、決定情報2は、バックグラウンドデータ転送ポリシー2がネゴシエーション中であるとの指示を更に含んでもよい。例えば、PCF2は、参照Id2に対応するバックグラウンドデータ転送ポリシーがネゴシエーション中であることを示すよう決定情報2を運ぶために特別な情報要素を使用しても、参照Id2に対応するバックグラウンドデータ転送ポリシーがネゴシエーション中であることを示すよう特別な識別子を決定情報2に含めても、あるいは、参照Id2に対応するバックグラウンドデータ転送ポリシーがネゴシエーション中であることを示すために、決定情報2内の、バックグラウンドデータ転送ポリシー2を策定する理由を使用してもよい。
S609:UDRネットワーク要素はメッセージ4を受信し、PCF2へ、UDRネットワーク要素に保管されている全てのバックグラウンドデータ転送ポリシーと、S604で受信されている決定情報1とを返す。
更に、UDRネットワーク要素は、参照Id2と決定情報2とを対応付けて記憶する。
UDRは、参照Id1に対応するバックグラウンドデータ転送ポリシーがネゴシエーション中であることを示すよう決定情報1を運ぶために特別な情報要素を使用しても、参照Id1に対応するバックグラウンドデータ転送ポリシーがネゴシエーション中であることを示すよう特別な識別子を決定情報1に含めても、あるいは、参照Id1に対応するバックグラウンドデータ転送ポリシーがネゴシエーション中であることを示すために、決定情報1内の、バックグラウンドデータ転送ポリシー1を策定する理由の値を使用してもよい。
S610:PCF2は、決定情報1がバックグラウンドデータ転送ポリシー2の策定に影響を及ぼすことを決定する。
決定情報1がバックグラウンドデータ転送ポリシー2の策定に影響を及ぼすことは、次の、第1時間窓が第2時間窓と重なること、又は第1ネットワークエリアに関する情報によって示されるネットワークエリアが、第2ネットワークエリアに関する情報によって示されるネットワークエリアと重なること、のうちの一方又は両方を含んでよい。
更に、PCF2は決定を遅延させない。代わりに、図1に示されるS105からS113を参照されたい。PCF2は、1つ以上の候補バックグラウンドデータ転送ポリシーを策定し、1つ以上の候補バックグラウンドデータ転送ポリシーをAF2に示す。1つ以上の候補バックグラウンドデータ転送ポリシーからバックグラウンドデータ転送ポリシー2を選択した後、AF2は、バックグラウンドデータ転送ポリシー2をUDRネットワーク要素に保管する。具体的に、プロセスについては、図1を参照されたい。詳細は再び記載されない。この場合に、PCF2及びPCF1は同時にバックグラウンドデータ転送ポリシーを策定し、S616が実行された後、プロシージャは終了する。
それでもなお、PCF2が決定を遅延させない場合に、バックグラウンドデータ転送ポリシー1及びバックグラウンドデータ転送ポリシー2が同時に実行されるときに、バックグラウンドデータ転送ポリシー1の実行と、バックグラウンドデータ転送ポリシー2の実行とが、互いに影響し合わないことが確かにされる必要がある。例えば、次の場合のうちの1つ以上が確かにされる必要がある:バックグラウンドデータ転送ポリシー1の時間窓と、バックグラウンドデータ転送ポリシー2の時間窓とが、重なり合わないこと、バックグラウンドデータ転送ポリシー1及びバックグラウンドデータがネットワーククロッシングエリア(つまり、同じネットワークエリア)で同時に実行されるときに使用される最大転送レートが、キャリアにセットされているネットワークパフォーマンスインジケータの予めセットされた閾値を超えないこと、など。
代替的に、PCF2は決定を遅延させ、以下のS618の後にバックグラウンドデータ転送ポリシー2を策定する。具体的に言えば、PCF1及びPCF2は、バックグラウンドデータ転送ポリシーを順次に策定する。
S611:PCF1は、決定情報1及び現在のネットワークステータスに基づき、かつ、全ての既存のバックグラウンドデータ転送ポリシー及びキャリアポリシーに従って、1つ以上の候補バックグラウンドデータ転送ポリシーを策定し、確認応答メッセージ1をNEFへ送信する。
確認応答メッセージ1は、Npcf_BDTPnegotiation_create応答であってよく、確認応答メッセージ1は、PCF1によって策定された1つ以上の候補バックグラウンドデータ転送ポリシー及び参照Id1を運んでよい。
S612:NEFは確認応答メッセージ1を受信し、通知メッセージ1をAF1へ返す。
通知メッセージ1は、参照Id1及び1つ以上の候補バックグラウンドデータ転送ポリシーを運んでよい。
S613:AF1は通知メッセージ1を受信し、AF1が1つ以上の候補バックグラウンドデータ転送ポリシーから1つをバックグラウンドデータ転送ポリシー1として選択すると決定する場合に、AF1は、参照Id1及び選択されたバックグラウンドデータ転送ポリシー1のポリシー識別子を、AF1によってNEFへ送信される更新要求1に含め、あるいは、AF1が全ての候補バックグラウンドデータ転送ポリシーを拒絶する場合には、AF1は、拒絶指示を、AF1によってNEFへ送信される更新要求1に含める。更新要求1はNnef_BDTPNegotiation_Update要求であってよい。
S614:NEFは更新要求1を受信し、更新要求1をPCF1へ送信する。
留意すべきは、AF1によってNEFへ送信される更新要求1で運ばれる内容は、NEFによってPCF1へ送信される更新要求1で運ばれる内容と同じであってよいが、メッセージタイプは異なってもよい点である。NEFによってPCF1へ送信される更新要求1は、Npcf_BDTPolicyControl_Update要求であってよい。
S615:PCF1は更新要求1を受信し、更新要求2をUDRネットワーク要素へ送信する。
更新要求2は、Nudr_DM_Update要求であってよい。
例えば、PCF1は、更新要求1の内容に基づき更新要求2をUDRへ送信してよい。例えば、更新要求1が参照Id1及び選択されたバックグラウンドデータ転送ポリシー1のポリシー識別子を運ぶ場合に、更新要求2は、参照Id1及び選択されたバックグラウンドデータ転送ポリシー1を運び、更新要求1が拒絶指示を運ぶ場合に、更新要求2は、参照Id1及び削除指示を運んでよく、削除指示は、参照Id1に対応する決定情報及び/又はバックグラウンドデータ転送ポリシーを削除することを指示してよい。
S616:UDRネットワーク要素は更新要求2を受信し、更新要求2に対する応答をPCF1へ返す。
更新要求2に対する応答は、Nudr_DM_Update応答であってよい。
更に、更新要求2が参照Id1及び新しいバックグラウンドデータ転送ポリシー1を運ぶ場合に、UDRネットワーク要素は参照Id1及び新しいバックグラウンドデータ転送ポリシー1を対応付けて記憶し、あるいは、更新要求2が参照Id1及び削除指示を運ぶ場合に、UDRネットワーク要素は、参照Id1に対応する決定情報1を削除する(つまり、保管されているバックグラウンドデータ転送ポリシー1を削除する)。
S617:PCF2はUDRネットワーク要素からバックグラウンドデータ転送ポリシー変更のイベント通知に前もってサブスクライブしているので、UDRネットワーク要素は、PCF2へ、新しいバックグラウンドデータ転送ポリシー1、又は参照Id1に対応する決定情報1を削除する指示(つまり、バックグラウンドデータ転送ポリシー1を削除する指示)を送信する。
例えば、UDRネットワーク要素はNudr_DM_Notification要求をPCF2へ送信してよく、Nudr_DM_Notification要求は、新しいバックグラウンドデータ転送ポリシー1、又は参照Id1に対応する決定情報1を削除する指示(つまり、バックグラウンドデータ転送ポリシー1を削除する指示)を運ぶ。
S618:PCF2は、新しいバックグラウンドデータ転送ポリシー1、又は決定情報1を削除する指示(つまり、バックグラウンドデータ転送ポリシー1を削除する指示)を受信し、応答メッセージをUDRネットワーク要素へ返す。
S619:PCF2は、決定情報2及び現在のネットワークステータスに基づき、かつ、既存のバックグラウンドデータ転送ポリシー(バックグラウンドデータ転送ポリシー1を含む)及びキャリアポリシーに従って、AF2のための1つ以上の候補バックグラウンドデータ転送ポリシーを策定するか、あるいは、PCF2は、決定情報2及び現在のネットワークステータスに基づき、かつ、全ての既存のバックグラウンドデータ転送ポリシー(バックグラウンドデータ転送ポリシー1を含む)及びキャリアポリシーに従って、AF2のための1つ以上の候補バックグラウンドデータ転送ポリシーを策定する。
S620:PCF2は確認応答メッセージ2をNEFへ送信する。
確認応答メッセージ2は、Npcf_BDTPNegotiation_Create応答であってよく、確認応答メッセージ2は、参照Id2と、PCF2によって策定された1つ以上の候補バックグラウンドデータ転送ポリシーとを運んでよい。
S621:NEFは確認応答メッセージ2を受信し、通知メッセージ2をAF2へ返す。
通知メッセージ2は、参照Id2及び1つ以上の候補バックグラウンドデータ転送ポリシーを運んでよい。
S622:AF2は通知メッセージ2を受信し、AF2が1つ以上の候補バックグラウンドデータ転送ポリシーから1つをバックグラウンドデータ転送ポリシー2として選択すると決定する場合に、AF2は、参照Id2及び選択されたバックグラウンドデータ転送ポリシー2のポリシー識別子を、AF2によってNEFへ送信される更新要求3に含め、あるいは、AF2が全ての候補バックグラウンドデータ転送ポリシーを拒絶する場合に、AF2は、拒絶指示を、AF2によってNEFへ送信される更新要求3に含める。
更新要求3は、Nnef_BDTPNegotiation_Update要求であってよい。
S623:NEFは更新要求3を受信し、更新要求3をPCF2へ送信する。
留意すべきは、AF2によってNEFへ送信される更新要求3で運ばれる内容は、NEFによってPCF2へ送信される更新要求3で運ばれる内容と同じであってよいが、メッセージタイプは異なってもよい点である。NEFによってPCF2へ送信される更新要求3は、Npcf_BDTPolicyControl_Update要求であってよい。
S624:PCF2は更新要求3を受信し、更新要求4をUDRネットワーク要素へ送信する。
更新要求4はNudr_DM_Update要求であってよい。例えば、更新要求3が参照Id2及び選択されたバックグラウンドデータ転送ポリシー2を運ぶ場合に、更新要求4は、参照Id2及び選択されたバックグラウンドデータ転送ポリシー2を運び、更新要求3が拒絶指示を運ぶ場合に、更新要求4は、参照Id2及び削除指示を運び、削除指示は、参照Id2に対応する決定情報2及び/又はバックグラウンドデータ転送ポリシー2を削除することを指示してよい。
S625:UDRネットワーク要素は更新要求4を受信し、更新要求4に対する応答をPCF2へ返す。
更新要求4に対する応答は、Nudr_DM_Update応答であってよい。
更に、更新要求4が参照Id2及び新しいバックグラウンドデータ転送ポリシー2を運ぶ場合に、UDRネットワーク要素は、参照Id2及びバックグラウンドデータ転送ポリシー2を対応付けて記憶する。更新要求4が参照Id2及び削除指示を運ぶ場合に、UDRは決定情報2を削除する(つまり、保管されているバックグラウンドデータ転送ポリシー2を削除する)。
図6A及び図6Bに示される方法に基づき、バックグラウンドデータ転送ポリシーを策定する場合に、複数のPCFは既存のバックグラウンドデータ転送ポリシーを参照するだけではなく、他のPCFによってバックグラウンドデータ転送ポリシーを策定するのに必要な決定情報も参照する。これは、他のPCFによって実行されている策定とのコンフリクトを回避し、バックグラウンドデータ転送ポリシーの利用可能性を確かにする。
図6A及び図6Bに示される方法では、AFがバックグラウンドデータ転送ポリシーを策定するよう要求する例が、説明ために使用されている。代替的に、ネットワークパフォーマンスインジケータが前もってセットされた閾値よりも低いか又は該閾値に戻る場合に、PCFが、本願のこの実施形態におけるプロセスを実行するようトリガされてもよい。プロセスは、図7A及び図7Bに示される。図7A及び図7Bは、本願の実施形態に係るバックグラウンドデータ転送ポリシー策定方法のフローチャートである。図7A及び図7Bに示されるように、方法は次のステップを含み得る。
S701:PCF1は、ネットワークパフォーマンスインジケータが前もってセットされた閾値よりも低いか又は該閾値に戻ることを決定する。
前もってセットされた閾値は、要件に基づきセットされてよく、制限されない。例えば、転送窓が割り当てられた後、ネットワークが変化する場合に、そのような時間窓内のネットワーク負荷は輻輳し、課金レートが相応して高くなる。その結果、ユーザ転送課金レートは高く、最も低い課金を使用することによってネットワーク転送を実行することに関するユーザの要件は満足され得ず、つまり、ネットワークパフォーマンスインジケータは前もってセットされた閾値よりも低い。
例えば、PCF1は、ネットワークパフォーマンスインジケータが前もってセットされた閾値よりも低いか又は該閾値に戻るかどうかを決定してよい。代替的に、PCF1は、他のネットワーク要素から、ネットワークパフォーマンスインジケータが前もってセットされた閾値よりも低いか又は該閾値に戻るかどうかを知ってもよい。例えば、PCF1は、サブスクリプション要求をNWDAFへ送信し、サブスクリプション要求は、ネットワークパフォーマンスインジケータイベントを取得するために使用され、ネットワークパフォーマンスインジケータイベントは、策定されたバックグラウンドデータ転送ポリシー(例えば、決定情報1に基づき策定されたバックグラウンドデータ転送ポリシー3)の時間窓内のネットワークパフォーマンスインジケータが前もってセットされた閾値よりも低いか又は該閾値に戻るというイベントであり、PCF1は、NWDAFによって通知されたネットワークパフォーマンスインジケータイベントを受信する。
この場合に、PCF1は、参照Id1に対応するバックグラウンドデータ転送ポリシー3を策定しており、バックグラウンドデータ転送ポリシー3及び決定情報1をUDRに保管する。
S702:PCF1はメッセージ2をUDRネットワーク要素へ送信する。
メッセージ2は、Nudrインターフェースによって供給されるデータ管理_クエリ要求(Nudr_DM_query要求)であってよい。メッセージ2は、UDRネットワーク要素に保管されている全てのバックグラウンドデータ転送ポリシーを要求するために使用される。メッセージ2は、PCF1によってバックグラウンドデータ転送ポリシー1に割り当てられている参照識別子 参照Id1と、受信された決定情報1とを運んでよい。
本願は、参照Id1及び決定情報1をメッセージ2に含め、メッセージ2をUDRへ送信することに限られない。代替的に、PCF1は、他のメッセージに基づいて、参照Id1及び決定情報1をUDRへ送信してもよい。この場合に、PCF1は、最初に、UDRに保管されているバックグラウンドデータ転送ポリシーを要求するためにメッセージ2おUDRへ送信する。UDRは、PCF1へ、バックグラウンドデータ転送ポリシー3を含む保管されているバックグラウンドデータ転送ポリシー及び対応する決定情報と、バックグラウンドデータ転送ポリシー3を決定するために使用される(バックグラウンドデータ転送ポリシー1を決定するためにも使用される)決定情報1とを送信する(この場合に、決定情報1は、バックグラウンドデータ転送ポリシー1がネゴシエーションされているとの指示、又はバックグラウンドデータ転送ポリシー1を策定する理由を含まない)。PCF1が、バックグラウンドデータ転送ポリシー1を策定し直すと決定した後、PCF1は、他のメッセージに基づき、更新された決定情報1をUDRへ送信する。
第1端末の数、第1時間窓、第1ネットワークエリアに関する情報、各端末がバックグラウンドデータを転送するときに生成される第1トラフィック、又はバックグラウンドデータ転送ポリシー1を策定する理由など情報のうちの1つ以上に加えて(情報は、PCF1にローカルで記憶されても、又はUDRから取得されてもよい)、PCF1によってUDRへ送信される決定情報1は、バックグラウンドデータ転送ポリシーが策定中である(つまり、ネゴシエーション中である)との指示を更に含んでもよい。例えば、PCF1は、参照Id1に対応するバックグラウンドデータ転送ポリシーがネゴシエーション中であることを示すよう決定情報1を運ぶために特別な情報要素を使用しても、参照Id1に対応するバックグラウンドデータ転送ポリシーがネゴシエーション中であることを示すよう特別な識別子を決定情報1に含めても、あるいは、参照Id1に対応するバックグラウンドデータ転送ポリシーがネゴシエーション中であることを示すために、決定情報1内の、バックグラウンドデータ転送ポリシー1を策定する理由を使用してもよい。
S703:UDRネットワーク要素はメッセージ2を受信し、PCF1へ、UDRネットワーク要素に保管されている全てのバックグラウンドデータ転送ポリシーを返す。
更に、UDRネットワーク要素は、決定情報1と参照Id1とを対応付けて記憶する。
留意すべきは、この場合に、UDRネットワーク要素が、他のPCFによってバックグラウンドデータ転送ポリシーを策定するのに必要な決定情報を記憶するならば、UDRネットワーク要素は、UDRネットワーク要素に記憶されているその決定情報を更に返す点である。
S704:PCF1は、UDRネットワーク要素に保管されている全てのバックグラウンドデータ転送ポリシーを受信し、キャリアポリシー及びUDRネットワーク要素に保管されている全てのバックグラウンドデータ転送ポリシーに従って、かつ、現在のネットワークステータスなどに基づき、1つ以上の候補バックグラウンドデータ転送ポリシーを策定する。
候補バックグラウンドデータ転送ポリシーは、AF1によってバックグラウンドデータ転送ポリシー1として選択される可能性があるバックグラウンドデータ転送ポリシーである。候補バックグラウンドデータ転送ポリシーは、ポリシー識別子、推奨される転送時間窓、最大アグリゲートビットレート、及びレーティンググループ識別子などの情報のうちの1つ以上を含んでよい。
例えば、PCF1が、キャリアポリシー及びUDRネットワーク要素に保管されている全てのバックグラウンドデータ転送ポリシーに従って、かつ、現在のネットワークステータスなどに基づき、1つ以上の候補バックグラウンドデータ転送ポリシーを策定するプロセスについては、従来技術を参照されたい。詳細は記載されない。
更に、1つ以上の候補バックグラウンドデータ転送ポリシーを策定した後、PCF1は、図1に示されるS106からS113を実行する。PCF1がS106からS113を実行するプロセスで、他のPCFもバックグラウンドデータ転送ポリシーを策定する可能性がある。例えば、PCF2もバックグラウンドデータ転送ポリシーを策定する。つまり、2つ以上のPCFが同時にバックグラウンドデータ転送ポリシーを策定する。具体的に、プロセスは次のステップで示される。
S705:PCF2は、ネットワークパフォーマンスインジケータが前もってセットされた閾値よりも低いか又は該閾値に戻ることを決定する。
この場合に、PCF2は、参照Id2に対応するバックグラウンドデータ転送ポリシー4を策定しており、バックグラウンドデータ転送ポリシー4及び決定情報2をUDRに保管する。
S705については、S701を参照されたい。詳細は再び記載されない。
留意すべきは、S705は、AF2が、バックグラウンドデータ転送ポリシーを策定するようPCF2に要求するプロセスで置換されてもよく、例えば、上記のS606及びS607で置換されてもよい点である。
S706:PCF2はメッセージ4をUDRネットワーク要素へ送信する。
S707:UDRネットワーク要素はメッセージ4を受信し、PCF2へ、全ての既存のバックグラウンドデータ転送ポリシーと、S703で受信されている決定情報とを返す。
UDRは、参照Id1に対応するバックグラウンドデータ転送ポリシーがネゴシエーション中であることを示すよう決定情報1を運ぶために特別な情報要素を使用したり、参照Id1に対応するバックグラウンドデータ転送ポリシーがネゴシエーション中であることを示すよう特別な識別子を決定情報1に含めたり、あるいは、参照Id1に対応するバックグラウンドデータ転送ポリシーがネゴシエーション中であることを示すよう、決定情報1ないの、バックグラウンドデータ転送ポリシー1を策定する理由を使用したりする。
S708:PCF2は、決定情報1がバックグラウンドデータ転送ポリシー2の策定に影響を及ぼすことを決定する。
更に、PCF2は、バックグラウンドデータ転送ポリシー2の策定を遅延させずに、決定情報2及び決定情報1に基づき、かつ、全ての既存のバックグラウンドデータ転送ポリシーに従って、バックグラウンドデータ転送ポリシー2を策定する。なお、バックグラウンドデータ転送ポリシー1の実行と、バックグラウンドデータ転送ポリシー2の実行とは、互いに影響し合わず、例えば、バックグラウンドデータ転送ポリシー1の時間窓と、バックグラウンドデータ転送ポリシー2の時間窓とは、重なり合わないようにセットされ、かつ/あるいは、バックグラウンドデータ転送ポリシー1及びバックグラウンドデータ転送ポリシー2が同時にネットワーク交差エリア(例えば、同じエリア)において実行される場合に使用される最大転送レートは、キャリアによってセットされるネットワークパフォーマンスインジケータの予めセットされた閾値を超えない。
代替的に、PCF2は決定を遅延させる。例えば、その後のS715でバックグラウンドデータ転送ポリシー1を取得した後、PCF2は、決定情報2に基づき、かつ、UDRネットワーク要素に保管されている全てのバックグラウンドデータ転送ポリシー及びバックグラウンドデータ転送ポリシー1に従って、バックグラウンドデータ転送ポリシー2を策定する。以下で説明されるように、UDRネットワーク要素からバックグラウンドデータ転送ポリシー1を受信した後、PCF2は、決定情報2に基づき、かつ、UDRネットワーク要素に保管されている全てのバックグラウンドデータ転送ポリシー及びバックグラウンドデータ転送ポリシー1に従って、バックグラウンドデータ転送ポリシー2を策定してもよい。
代替的に、PCF2は決定を遅延させる。その後に、S715で、決定情報1を削除するためにUDRによって送信された指示を取得した後、PCF2は、決定情報2に基づき、かつ、UDRに保管されている全てのバックグラウンドデータ転送ポリシーに従って、バックグラウンドデータ転送ポリシー2を策定する。例えば、S709からS714を実行する続くステップで、PCF1は、バックグラウンドデータ転送ポリシー1をサードパーティアプリケーションサーバとネゴシエーションできず、PCF1は、決定情報1を削除するようUDRに指示するために、決定情報1を削除する指示(つまり、バックグラウンドデータ転送ポリシー1を削除する指示)をUDRへ送信し、UDRは、決定情報1を削除するようPCF2に指示する。UDRから指示を受信した後、PCF2は、決定情報2に基づき、かつ、UDRに保管されている全てのバックグラウンドデータ転送ポリシーに従って、バックグラウンドデータ転送ポリシー2を策定する。
S709:PCF1は、決定情報1及び現在のネットワークステータスに基づき、かつ、全ての既存のバックグラウンドデータ転送ポリシー及びキャリアポリシーに従って、1つ以上の候補バックグラウンドデータ転送ポリシーを策定し、確認応答メッセージ1をNEFへ送信する。
決定情報1は、UDRからPCF1によって取得されるか、あるいは、AF1がPCF1にバックグラウンドデータ転送ポリシーを要求するときにPCF1によってローカルで記憶されてもよい。
S710:NEFは確認応答メッセージ1を受信し、通知メッセージ1をAF1へ返す。
S711:AF1は通知メッセージ1を受信し、AF1が1つ以上の候補バックグラウンドデータ転送ポリシーから1つをバックグラウンドデータ転送ポリシー1として選択すると決定する場合に、AF1は、参照Id1及び選択されたバックグラウンドデータ転送ポリシー1のポリシー識別子を、AF1によってNEFへ送信される更新要求1に含め、あるいは、AF1が全ての候補バックグラウンドデータ転送ポリシーを拒絶する場合には、AF1は、拒絶指示を、AF1によってNEFへ送信される更新要求1に含める。
S712:NEFは更新要求1を受信し、更新要求1をPCF1へ送信する。
S713:PCF1は更新要求1を受信し、更新要求2をUDRネットワーク要素へ送信する。
更新要求2は、Nudr_DM_Update要求であってよい。
例えば、PCF1は、更新要求1の内容に基づき更新要求2をUDRへ送信してよい。例えば、更新要求1が参照Id1及び選択されたバックグラウンドデータ転送ポリシー1のポリシー識別子を運ぶ場合に、更新要求2は、参照Id1及び選択されたバックグラウンドデータ転送ポリシー1を運び、更新要求1が拒絶指示を運ぶ場合に、更新要求は、参照Id1及び削除指示を運んでよく、削除指示は、参照Id1に対応する決定情報及び/又はバックグラウンドデータ転送ポリシーを削除することを指示してよい。
S714:UDRネットワーク要素は更新要求2を受信し、更新要求2に対する応答をPCF1へ返す。
更に、更新要求2が参照Id1及び新しいバックグラウンドデータ転送ポリシー1を運ぶ場合に、UDRネットワーク要素は、参照Id1に対応するバックグラウンドデータ転送ポリシー3をバックグラウンドデータ転送ポリシー1に更新する。更には、UDRは、決定情報1から、バックグラウンドデータ転送ポリシーが策定中であるとの指示、又はバックグラウンドデータ転送ポリシーを策定する理由を削除する。代替的に、更新要求2が参照Id1及び削除指示を運ぶ場合に、UDRは、参照Id1に対応する決定情報1及び/又はバックグラウンドデータ転送ポリシー3を削除する。
S715:PCF2はUDRネットワーク要素からバックグラウンドデータ転送ポリシー変更のイベント通知に前もってサブスクライブしているので、UDRネットワーク要素は、PCF2へ、バックグラウンドデータ転送ポリシー1を送信するか、又は参照Id1及び削除指示を送信する。
S716:PCF2は、バックグラウンドデータ転送ポリシー1、又は参照Id1及び削除指示を受信し、応答メッセージをUDRネットワーク要素へ返す。
S717:PCF2は、決定情報2及び現在のネットワークステータスに基づき、かつ、全ての既存のバックグラウンドデータ転送ポリシー(バックグラウンドデータ転送ポリシー1を含む)及びキャリアポリシーに従って、AF2のための1つ以上の候補バックグラウンドデータ転送ポリシーを策定するか、あるいは、PCF2は、決定情報2及び現在のネットワークステータスに基づき、かつ、全ての既存のバックグラウンドデータ転送ポリシー(バックグラウンドデータ転送ポリシー3を含む)及びキャリアポリシーに従って、AF2のための1つ以上の候補バックグラウンドデータ転送ポリシーを策定する。
S718:PCF2は確認応答メッセージ2をNEFへ送信する。
S719:NEFは確認応答メッセージ2を受信し、通知メッセージ2をAF2へ返す。
通知メッセージ2は、参照Id2及び1つ以上の候補バックグラウンドデータ転送ポリシーを運んでよい。
S720:AF2は通知メッセージ2を受信し、1つ以上の候補バックグラウンドデータ転送ポリシーから1つをバックグラウンドデータ転送ポリシー2として選択し、更新要求3をNEFへ送信する。
S721:NEFは更新要求3を受信し、更新要求3をPCF2へ送信する。
S722:PCF2は更新要求3を受信し、更新要求4をUDRネットワーク要素へ送信する。
更新要求4はNudr_DM_Update要求であってよい。例えば、更新要求3が参照Id2及び選択されたバックグラウンドデータ転送ポリシー2を運ぶ場合に、更新要求4は、参照Id2及び選択されたバックグラウンドデータ転送ポリシー2を運び、更新要求3が拒絶指示を運ぶ場合に、更新要求4は、参照Id2及び削除指示を運び、削除指示は、参照Id2に対応する決定情報2及び/又はバックグラウンドデータ転送ポリシー2を削除することを指示してよい。
S723:UDRネットワーク要素は更新要求4を受信し、更新要求4に対する応答をPCF2へ返す。
更に、更新要求4が参照Id2及び新しいバックグラウンドデータ転送ポリシー2を運ぶ場合に、UDRネットワーク要素は、参照Id2に対応するバックグラウンドデータ転送ポリシー4をバックグラウンドデータ転送ポリシー2に更新する。更には、UDRは、決定情報2から、バックグラウンドデータ転送ポリシーが策定中であるとの指示、又はバックグラウンドデータ転送ポリシーを策定する理由を削除する。代替的に、更新要求2が参照Id2及び削除指示を運ぶ場合には、UDRは、参照Id2に対応する決定情報2及び/又は保管されているバックグラウンドデータ転送ポリシー4を削除する。
S706からS723を実行するプロセスについては、S608からS625を参照されたい。詳細は再び記載されない。
図7A及び図7Bに示される方法に基づき、ネットワークパフォーマンスインジケータが低いか又は正常値に戻る場合に、複数のPCFはバックグラウンドデータ転送ポリシーを策定し直す。バックグラウンドデータ転送ポリシーを策定する場合に、複数のPCFによって策定されたバックグラウンドデータ転送ポリシーと他のPCFによって策定されたバックグラウンドデータ転送ポリシーとの間のコンフリクトを回避して、バックグラウンドデータ転送ポリシーの利用可能性を確かにするために、複数のPCFは既存のバックグラウンドデータ転送ポリシーを参照するだけではなく、他のPCFによってバックグラウンドデータ転送ポリシーを策定するのに必要な決定情報も参照する。
留意すべきは、図6A及び図6B又は図7A及び図7Bに示される方法は、図3aに示される5G通信システムに適用されてよい点である。同様に、図6B及び図6B又は図7A及び図7Bに示される方法は、図3bに示される4G通信システムに更に適用されてもよい。例えば、図6A及び図6B又は図7A及び図7Bに示される方法のPCFがPCRFで置換され、図6A及び図6B又は図7A及び図7Bに示される方法のUDRネットワーク要素がSPRで置換され、図6A及び図6B又は図7A及び図7Bに示される方法のNEFがSCEFで置換された後、図6A及び図6B又は図7A及び図7Bに示される方法は、図3bに示される4G通信システムに適用されてよい。
以上は、ノード間のインタラクションの視点から、本願の実施形態で提供される解決法について主に記載している。上記の機能を実装するために、各ノード、例えば、第1ポリシー制御ネットワーク要素は、各機能を実行するための対応するハードウェア構造及び/又はソフトウェアモジュールを含む、ことが理解され得る。当業者は、本明細書で開示されている実施形態を参照して記載される例におけるアルゴリズムステップが、本願の実施形態の方法においてハードウェア、ソフトウェア、又はハードウェアとコンピュータソフトウェアとの組み合わせの形で実装可能である、と気付くはずである。機能がハードウェア又はコンピュータソフトウェアによって駆動されるハードウェアによって実行されるかどうかは、技術的解決法の特定の用途及び設計制約に依存する。当業者は、特定の用途ごとに、記載されている機能を実装するために異なる方法を使用し得るが、実施が本願の範囲を越えることは考えられるべきではない。
本願の実施形態において、第1ポリシー制御ネットワーク要素は、上記の方法の例に基づき機能モジュールに分割されてもよい。例えば、各機能モジュールは、各対応する機能に基づき分割により取得されてよく、あるいは、2つ以上の機能が1つの処理モジュールに統合されてもよい。統合されたモジュールは、ハードウェアの形で実装されてよく、あるいは、ソフトウェア機能モジュールの形で実装されてもよい。留意すべきは、本願の実施形態において、モジュール分割は一例であり、論理的な機能分割にすぎない点である。実際の実施では、他の分割方法が使用されてもよい。
図8は、通信装置80の構造の図である。通信装置80は、第1ポリシー制御ネットワーク要素、チップ、システム・オン・チップ、又は上記の方法における第1ポリシー制御ネットワーク要素の機能を実装することができ第1ポリシー制御ネットワーク要素内にある他の装置、などであってもよい。通信装置80は、上記の方法の実施形態における第1ポリシー制御ネットワーク要素の機能を実行するよう構成されてよい。可能な実施において、図8に示される通信装置80は、送信ユニット801、受信ユニット802、及び処理ユニット803を含む。
送信ユニット801は、第1メッセージを第1ネットワーク要素へ送信するよう構成され、第1メッセージは、第1ネットワーク要素に保管されているバックグラウンドデータ転送ポリシーを要求するために使用される。例えば、送信ユニット801は、通信装置80がS501、S608、及びS706を実行するのを助けるよう構成される。
受信ユニット802は、第1ネットワーク要素から、第1ネットワーク要素に保管されているバックグラウンドデータ転送ポリシーと、第2決定情報とを取得するよう構成され、第2決定情報は、第2バックグラウンドデータ転送ポリシーを策定するために使用される。例えば、受信ユニット802は、通信装置80がS502、S609、及びS707を実行するのを助けるよう構成される。
処理ユニット803は、第1決定情報及び第2決定情報に基づき、かつ、第1ネットワーク要素に保管されたバックグラウンドデータ転送ポリシーに従って、第1バックグラウンドデータ転送ポリシーを策定するよう構成され、第1決定情報は、第1バックグラウンドデータ転送ポリシーを策定するために使用される情報である。例えば、処理ユニット803は、通信装置80がS503、S619、及びS717を実行するのを助けるよう構成される。
可能な実施において、処理ユニット803は、第2決定情報が第1バックグラウンドデータ転送ポリシーの決定/策定に影響を及ぼす場合に、第1バックグラウンドデータ転送ポリシーの策定を遅延させずに、第1決定情報及び第2決定情報に基づき、かつ、第1ネットワーク要素に保管されていたバックグラウンドデータ転送ポリシーに従って、第1バックグラウンドデータ転送ポリシーを策定するよう特に構成され、第1バックグラウンドデータ転送ポリシーの実行と、第2バックグラウンドデータ転送ポリシーの実行とは、互いに影響し合わない。
更なる他の可能な実施においては、処理ユニット803は、第2決定情報が第1バックグラウンドデータ転送ポリシーの決定/策定に影響を及ぼす場合に、第1バックグラウンドデータ転送ポリシーの策定を、例えば、第2バックグラウンドデータ転送ポリシーが取得されるまで遅延させ、次いで、第1決定情報に基づき、かつ、第2バックグラウンドデータ転送ポリシー及び第1ネットワーク要素に保管されていたバックグラウンドデータ転送ポリシーに従って、第1バックグラウンドデータ転送ポリシーを策定するよう特に構成される。
任意に、送信ユニット801が第1メッセージを第1ネットワーク要素へ送信する前に、受信ユニット802は、第1決定情報を第1アプリケーションサーバから受信するよう更に構成される。例えば、受信ユニット802は、第2メッセージを第1アプリケーションサーバから受信し、第2メッセージは第1決定情報を含み、第2メッセージは、第1バックグラウンドデータ転送ポリシーを策定するよう要求するために使用される。
可能な実施において、送信ユニット801は、第2メッセージに基づき第1メッセージを第1ネットワーク要素へ送信するよう特に構成される。例えば、第2メッセージは、送信ユニット801によって第1メッセージを送信するためのトリガ条件である。受信ユニット802が第2メッセージを受信すると、送信ユニット801は第1メッセージを第1ネットワーク要素へ送信する。
他の可能な実施においては、送信ユニット801は、ネットワークパフォーマンスインジケータが前もってセットされた閾値よりも低いか又は該閾値に戻る場合に、第1メッセージを第1ネットワーク要素へ送信するよう特に構成され、ネットワークパフォーマンスインジケータは、ネットワークが第3バックグラウンドデータ転送ポリシーに従ってバックグラウンドデータを転送するときに使用されるパフォーマンスインジケータであってよく、第3バックグラウンドデータ転送ポリシーは、第1バックグラウンドデータ転送ポリシーが策定される前に第1決定情報に基づき策定されたバックグラウンドデータ転送ポリシーであってよい。
更に、第1メッセージは、第1参照識別子及び第1決定情報を含んでよく、それにより、第1ネットワーク要素は、第1参照識別子及び第1決定情報を対応付けて記憶し、他のポリシー制御ネットワーク要素がバックグラウンドデータ転送ポリシーを策定するときに他のポリシー制御ネットワーク要素に第1決定情報を供給し、それによって、他のポリシー制御ネットワーク要素によって策定されたバックグラウンドデータ転送ポリシーと第1決定情報に対応するバックグラウンドデータ転送ポリシーとの間のコンフリクトを回避する。
具体的に、図5から図7A及び図7Bに示される上記の方法の実施形態におけるステップの全ての関係がある内容は、対応する機能モジュールの機能説明で引用されてもよい。詳細はここで再び記載されない。通信装置80は、図5から図7A及び図7Bに示されるバックグラウンドデータ転送ポリシー策定方法における第1ポリシー制御ネットワーク要素の機能を実行するよう構成されるので、上記のバックグラウンドデータ転送ポリシー策定方法の効果と同じ効果を達成することができる。
本実施形態では、通信装置80は、統合された様式において分割により得られた機能モジュールの形で更に提供されてもよい。ここでの「機能モジュール」は、特定用途向け集積回路(application-specific integrated circuit,ASIC)、回路、1つ以上のソフトウェア又はファームウェアを実行するプロセッサ及びメモリ、集積ロジック回路、及び/又は上記の機能を提供することができる他のコンポーネントであってよい。簡単な実施形態で、当業者は、通信装置80が図4に示される通信装置400の形をとってもよいと理解し得る。
例えば、図4に示される通信装置400のプロセッサ401は、メモリ404に記憶されているコンピュータ実行可能命令を呼び出してよく、それにより、通信装置400は、上記の方法の実施形態におけるバックグラウンドデータ転送ポリシー策定方法を実行する。
具体的に、図8の送信ユニット801及び受信ユニット802の機能/実施プロセスは、メモリ404に記憶されているコンピュータ実行可能命令を呼び出すことによって、図4に示される通信装置400のプロセッサ401によって実装されてよい。図8の送信ユニット801及び受信ユニット802の機能/実施プロセスは、図4に示される通信装置の通信インターフェース403により実装されてよい。図8の処理ユニット803の機能/実施プロセスは、図4に示される通信装置400のプロセッサ401により実装されてよい。
上記の実施形態は、ネットワークパフォーマンスインジケータが前もってセットされた閾値よりも低いか又は該閾値に戻る場合にPCFがバックグラウンドデータ転送ポリシーを策定し直す(つまり、再ネゴシエーションする)ようPCFをトリガするプロセスで、あるいは、ネットワークパフォーマンスインジケータが前もってセットされた閾値よりも低いか又は該閾値に戻る場合にアプリケーションサーバがバックグラウンドデータ転送ポリシーを策定するようPCFをトリガするプロセスで、異なるPCFの策定されたバックグラウンドデータ転送ポリシー間のコンフリクトを如何に回避すべきかの解決法について記載する。PCFがバックグラウンドデータ転送ポリシーを策定するプロセスでは、異なるPCFによって策定されたバックグラウンドデータ転送ポリシー間のコンフリクトに加えて、PCFによって策定されたバックグラウンドデータ転送ポリシーがUEの他のポリシーの策定に影響を及ぼすかどうか、例えば、UEポリシーの策定又はUEのUEセッション管理ポリシーに影響を及ぼすかどうかも考慮される必要がある。
UEの他のポリシー、例えば、UEのセッションのセッション管理ポリシーの策定に対する、PCFによって策定中である(つまり、ネゴシエーション中である)バックグラウンドデータ転送ポリシーの影響を回避するために、本願は、図9に示されるセッション管理解決法を提供する。
以下は、本明細書において添付の図面を参照して本願の実施形態で提供されるセッション管理解決法について記載する。
本願のこの実施形態で提供されるセッション管理方法は、図9に示されるネットワークに適用されてよい。図9は、本願の実施形態に係る通信システム10を示す。通信システム10は、第2ポリシー制御ネットワーク要素及び第1ネットワーク要素を含む。
第1の実施において、
第2ポリシー制御ネットワーク要素は、バックグラウンドデータ転送ポリシー、クオリティ・オブ・サービス(quality of service)ポリシー、及びスライス選択ポリシーなどのポリシー及び課金制御ルール(policy and charging control rule,PCCルール)を策定し、策定されたポリシーを、モビリティ管理ネットワーク要素及びセッション管理ネットワーク要素などのネットワーク要素に提供するよう構成されてよい。
第1ネットワーク要素は、ネットワークリポジトリネットワーク要素と呼ばれることがあり、ユーザデータ、例えば、ユーザのサブスクリプション情報、認証データ、及び承認データを記憶するよう構成される。具体的に、ネットワークリポジトリネットワーク要素は、UDMネットワーク要素、NRFネットワーク要素、UDRネットワーク要素、などであってよい。
例において、第2ポリシー制御ネットワーク要素は、ユーザ装置UEのセッションを確立するための要求に対応するポリシー関連付け確立要求を受信し、第1ネットワーク要素へ、セッションに適用される第1バックグラウンドデータ転送ポリシーを要求するために使用される第4メッセージを送信するよう構成される。
第1ネットワーク要素は、第4メッセージを受信し、第1決定情報を第2ポリシー制御ネットワーク要素へ送信するよう構成される。
第2ポリシー制御ネットワーク要素は、第1ネットワーク要素から、第1バックグラウンドデータ転送ポリシーに対応する第1決定情報を取得し、第1決定情報に基づきセッションを管理するよう更に構成される。
可能な実施において、第2ポリシー制御ネットワーク要素が第1決定情報に基づきセッションを管理することは、
第2ポリシー制御ネットワーク要素が、第1決定情報に基づきポリシー関連付け確立要求を拒絶するか、あるいは、第1決定情報に基づきポリシー関連付け確立要求を受け入れるよう特に構成されることを含む。
更に、第2ポリシー制御ネットワーク要素が第1決定情報に基づきポリシー関連付け確立要求を受け入れる場合に、第2ポリシー制御ネットワーク要素は、第1決定情報に対応し第1ネットワーク要素によって送信される第1バックグラウンドデータ転送ポリシーを受信した後、第1バックグラウンドデータ転送ポリシーに従って、ポリシー及び課金制御をセッションに対して実行するために使用されるセッションのセッション管理ポリシーを策定し、セッションのセッション管理ポリシーをセッション管理ネットワーク要素へ送信するよう更に構成される。
可能な設計において、第2ポリシー制御ネットワーク要素は、第1ネットワーク要素によって送信された第1バックグラウンドデータ転送ポリシーを受信した後、第1バックグラウンドデータ転送ポリシーに従ってポリシー関連付けを終了するよう更に構成される。
可能な設計において、第2ポリシー制御ネットワーク要素は、第1決定情報に対応する削除指示を受信した後、ポリシー関連付けを終了するよう更に構成される。
第2の実施において、
第2ポリシー制御ネットワーク要素は、ユーザ装置の登録要求に対応するポリシー関連付け確立要求を受信し、第1ネットワーク要素へ、UEに適用される第1バックグラウンドデータ転送ポリシーを要求するために使用される第4メッセージを送信するよう構成される。
第1ネットワーク要素は、第4メッセージを受信し、第1決定情報を第2ポリシー制御ネットワーク要素へ送信するよう構成される。
第2ポリシー制御ネットワーク要素は、第1ネットワーク要素から、第1バックグラウンドデータ転送ポリシーに対応する第1決定情報を取得し、第1決定情報に基づきUEのUEポリシーを策定するよう更に構成される。
第2ポリシー制御ネットワーク要素が第1決定情報に基づきUEのUEポリシーを策定することは、
第2ポリシー制御ネットワーク要素が、UEのUEポリシーの策定を遅延させ、第1決定情報に対応する第1バックグラウンドデータ転送ポリシーを取得した後に、第1バックグラウンドデータ転送ポリシーに従ってUEのUEポリシーを策定するよう特に構成される。
可能な設計において、第2ポリシー制御ネットワーク要素は、ポリシー関連付け確立応答を送信するよう更に構成され、ポリシー関連付け確立応答は、UEのUEポリシーを運ばない。
留意すべきは、図9は、アーキテクチャの例示的な図にすぎない点である。図9に示される機能ユニットに加えて、システムは、他の機能ネットワーク要素、例えば、第1ポリシー制御ネットワーク要素を更に含んでもよい。これは本願のこの実施形態で制限されない。更には、図9のデバイスの名称は制限されない。図9に示される名称に加えて、デバイスは他の名称も有してよい。例えば、名称は、同じ又は類似の機能を備えているネットワーク要素の名称で置換される。これは制限されない。
第1ポリシー制御ネットワーク要素は、第1決定情報を第1ネットワーク要素へ送信するよう構成される。
図9に示される通信システムは、第3世代パートナーシッププロジェクト(3rd generation partnership project,3GPP)通信システムであってよく、例えば、図3bに示される第4世代(4th generation,4G)通信システム又はロングタームエボリューション(long term evolution,LTE)システムであってよく、あるいは、図3aに示される第5世代(5th generation,5G)通信システム、ニューラジオ(new radio,NR)システム、又は次世代通信システムであってよく、あるいは、非3GPP通信システムであってもよい。これは制限されない。
任意に、本願のこの実施形態の第2ポリシー制御ネットワーク要素は、通信装置とも呼ばれることがあり、汎用デバイス又は専用デバイスであってよい。これは本願の実施形態で特に制限されない。
任意に、本願の実施形態の第2ポリシー制御ネットワーク要素の関係がある機能は、1つのデバイスによって実装されてよく、複数のデバイスによって一緒に実装されてよく、あるいは、1つのデバイス内の1つ以上の機能モジュールによって実装されてもよい。これは本願の実施形態で特に制限されない。上記の機能は、ハードウェアデバイス内のネットワーク要素であってよく、専用ハードウェアで実行されるソフトウェア機能、ハードウェアとソフトウェアとの組み合わせ、又はプラットフォーム(例えば、クラウドプラットフォーム)でインスタンス化された仮想化機能であってよい。
具体的な実施中、図9に示される各デバイス(例えば、第2ポリシー制御ネットワーク要素)は、図4に示されるコンポジション構造を使用しても、あるいは、図4に示されるコンポーネントを含んでもよい。
以下は、図9に示される通信システムを参照して、本願の実施形態で提供されるセッション管理方法について記載する。以下の実施形態におけるネットワーク要素は、図4に示されるコンポーネントを有してよい。詳細は再び記載されない。留意すべきは、本願の実施形態における、デバイス間で交換されるメッセージ名称、メッセージ内のパラメータの名称、などは、例にすぎず、他の名称も具体的な実施では使用されてよい。例えば、本願の実施形態で記載される策定は、意思決定及びネゴシエーションなどの用語により置き換えられてもよい。本願の実施形態における「決定する」は、「作成する」(create)又は「生成する」(generate)としても理解される場合がある。本願の実施形態における「含む」は、「運ぶ」としても理解される場合がある。本願の実施形態における「策定する」は、「決定する」、「判断する」、などとしても理解される場合がある。これは本願で一様に記載される。これは本願の実施形態で特に制限されない。
図10は、本願の実施形態に係るセッション管理方法を示す。方法は次のステップを含み得る。
S1001:第2ポリシー制御ネットワーク要素はポリシー関連付け確立要求を受信する。
第2ポリシー制御ネットワーク要素は、図2aに示される通信システム内の任意のポリシー制御ネットワーク要素であってよい。
ポリシー関連付け確立要求は、ユーザ装置(UE)のセッションのための確立要求に対応してよい。ポリシー関連付け確立要求は、UEのセッションのセッション関連付けポリシーを確立するよう要求するために、セッション管理ポリシー関連付け確立要求で置換されてもよい。UEのセッションのセッション管理ポリシーは、セッションに対してポリシー及び課金制御を実行するために使用される。セッション管理ポリシーは、少なくともポリシー及び課金制御(policy and charging control)ルールを含んでよく、UEによって確立されバックグラウンドデータを転送するために使用されるPDUセッションの関係があるパフォーマンスパラメータを指定するために、例えば、PDUセッションの最大レート及びクオリティ・オブ・サービス(quality of service,QoS)を指定するために使用されてよい。
UEのセッションのための確立要求は、UEのセッションを確立するよう要求するために使用される。例えば、5G通信システムでは、UEのセッションのための確立要求は、UEのプロトコルデータユニット(protocol data unit,PDU)セッションに対する確立要求であってよく、UEのセッションは、UEのPDUセッションであってよい。
例えば、第2ポリシー制御ネットワーク要素は、セッション管理ネットワーク要素(例えば、SMF)からポリシー関連付け確立要求を受信してよい。
S1002:第2ポリシー制御ネットワーク要素は第4メッセージを第1ネットワーク要素へ送信する。相応して、第1ネットワーク要素は第4メッセージを受信する。
第1ネットワーク要素はUDRネットワーク要素、UDMネットワーク要素、NRFネットワーク要素、バックグラウンドデータ転送ポリシーを記憶することができる他のネットワーク要素、などであってよい。第1ネットワーク要素の関係がある説明については、S501の説明を参照されたい。詳細は再び記載されない。
第4メッセージは、第1参照識別子に対応し、UEに適用されかつ第1ネットワーク要素に保管されているバックグラウンドデータ転送ポリシーを要求するために使用されてよい。第1参照識別子に対応するバックグラウンドデータ転送ポリシーは、第1ポリシーを策定するために取得される必要があるバックグラウンドデータ転送ポリシーであってよい。言い換えると、第1参照識別子に対応するバックグラウンドデータ転送ポリシーは、第1ポリシーの策定に関連し、第1参照識別子に対応するバックグラウンドデータ転送ポリシーは、第1ポリシーが策定されるときに参照される必要があることがあり得る。前もって、第1ポリシー制御ネットワーク要素は、上記の実施形態に従って第1アプリケーションサーバとネゴシエーションし、第1決定情報に基づき、第1参照識別子に対応する第3バックグラウンドデータ転送ポリシーを策定し、第3バックグラウンドデータ転送ポリシーを第1ネットワーク要素に保管する。その後に、上記の実施携帯で記載された理由により、第1ポリシー制御ネットワーク要素は、第1参照識別子に対応するバックグラウンドデータ転送ポリシー(つまり、第1バックグラウンドデータ転送ポリシー)を策定し直すと決定する。第1バックグラウンドデータ転送ポリシーは、策定が完了していないか又は策定中である(つまり、ネゴシエーション中である)バックグラウンドデータ転送ポリシーであり、第3バックグラウンドデータ転送ポリシーは、無効なバックグラウンドデータ転送ポリシーである。
例えば、第4メッセージは第1参照識別子を含んでよく、第1参照識別子は、第1バックグラウンドデータ転送ポリシー及び第3バックグラウンドデータ転送ポリシーを識別してよく、第3バックグラウンドデータ転送ポリシーは、古いバックグラウンドデータ転送ポリシーであり、第1バックグラウンドデータ転送ポリシーは、新たに策定されたバックグラウンドデータ転送ポリシーであってよい。第1参照識別子は、第1バックグラウンドデータ転送ポリシーに対応する第1決定情報も識別してよい。
S1003:第1ネットワーク要素は、第4メッセージに基づき第1決定情報を第2ポリシー制御ネットワーク要素へ送信する。相応して、第2ポリシー制御ネットワーク要素は、第1ネットワーク要素から第1決定情報を取得する。
第1決定情報は、第1端末の数、第1時間窓、第1ネットワークエリアに関する情報、各端末がバックグラウンドデータを転送するときに生成される第1トラフィック、第1バックグラウンドデータ転送ポリシーがネゴシエーションされているとの指示、又は第1バックグラウンドデータ転送ポリシーを策定する理由などの情報のうちの1つ以上を含んでよい。第1ネットワーク要素は、バックグラウンドデータ転送ポリシーが策定中である(つまり、ネゴシエーション中である)ことを示すよう第1決定情報を運ぶために特別な情報要素を使用しても、バックグラウンドデータ転送ポリシーが策定中である(つまり、ネゴシエーション中である)ことを示すよう特別な識別子を第1決定情報に含めても、又はバックグラウンドデータ転送ポリシーが策定中である(つまり、ネゴシエーション中である)ことを示すよう、第1決定情報内の、バックグラウンドデータ転送ポリシーを策定する理由を使用してもよい。例えば、第1ネットワーク要素が、第2ポリシー制御ネットワーク要素へ、第1ネットワーク要素に保管されている第1決定情報を送信するプロセスについては、S502の説明を参照されたい。詳細は再び記載されない。
S1004:第2ポリシー制御ネットワーク要素は、第1決定情報に基づきUEのセッションを管理する。
例えば、第2ポリシー制御ネットワーク要素は、第1決定情報がUEのセッション管理ポリシーに影響を及ぼすかどうかを決定してよい。第1決定情報がUEのセッション管理ポリシーの策定に影響を及ぼさない場合に、第2ポリシー制御ネットワーク要素は、既存の方法でUEのセッションを管理してよい。第1決定情報がUEのセッション管理ポリシーに影響を及ぼす場合には、第2ポリシー制御ネットワーク要素は、次の方法1又は方法2でUEのセッションを管理してよい。第1決定情報がUEのセッション管理ポリシーの策定に影響を及ぼすことは、次の場合の1つ以上を含んでよい:例えば、キャリアによって構成されたネットワークポリシーに従って、第1バックグラウンドデータ転送ポリシーが考慮されない、と決定される。
方法1:第2ポリシー制御ネットワーク要素は、第1決定情報に基づきポリシー関連付け確立要求を拒絶し、UEのセッション管理ポリシーの策定を中止する。
方法2:第2ポリシー制御ネットワーク要素は、第1決定情報に基づきポリシー関連付け確立要求を受け入れる。
更に、方法2で、第2ポリシー制御ネットワーク要素は、第2ポリシー制御ネットワーク要素が第1決定情報に対応する第1バックグラウンドデータ転送ポリシーを取得するまで、第1ポリシーの策定を遅延させ、次いで、第2ポリシー制御ネットワーク要素は、第1バックグラウンドデータ転送ポリシーに従ってUEのセッションのセッション管理ポリシーを策定し、セッションのセッション管理ポリシーをセッション管理ネットワーク要素へ送信して、UEのセッションを確立するようセッション管理ネットワーク要素をトリガする。
代替的に、更に、方法2で、第1バックグラウンドデータ転送ポリシーの策定が完了し、第2ポリシー制御ネットワーク要素が第1バックグラウンドデータ転送ポリシーを取得した後、第1バックグラウンドデータ転送ポリシーがUEのセッションとコンフリクトする場合に、第2ポリシー制御ネットワーク要素は、第1バックグラウンドデータ転送ポリシーに従ってポリシー関連付けを終了する。
代替的に、更に、方法2で、第1バックグラウンドデータ転送ポリシーに関するネゴシエーションが失敗する場合に、第1アプリケーションサーバは、第1ポリシー制御ネットワーク要素によって生成されたバックグラウンドデータ転送ポリシーを拒絶し、拒絶指示を第1ポリシー制御ネットワーク要素へ送信し、第1ポリシー制御ネットワーク要素は第1参照識別子及び削除指示を第1ネットワーク要素へ送信し、第1ネットワーク要素は第1参照識別子及び削除指示を第2ポリシー制御ネットワーク要素へ送信し、第2ポリシー制御ネットワーク要素は、削除指示を受信した後にポリシー関連付けを終了する。
本願のこの実施形態では、第2ポリシー制御ネットワーク要素がポリシー関連付けを終了することは、第2ポリシー制御ネットワーク要素が終了要求メッセージをセッション管理ネットワーク要素へ送信することを意味してよく、終了要求メッセージは、ポリシー関連付けを終了することを示す。
留意すべきは、第2ポリシー制御ネットワーク要素が第1バックグラウンドデータ転送ポリシー又は削除指示を第1ネットワーク要素から取得する場合に、方法は、第2ポリシー制御ネットワーク要素が第1ネットワーク要素からの第1イベントにサブスクライブすることを更に含み、第1イベントは、第1ネットワーク要素に保管されているバックグラウンドデータ転送ポリシー/決定情報が変化することを示すイベント通知であり、それにより、保管されているバックグラウンドデータ転送ポリシーが変化する場合に、第1ネットワーク要素は、変化したバックグラウンドデータ転送ポリシーを第2ポリシー制御ネットワーク要素に通知するか、変化後である第1ネットワーク要素内の全てのバックグラウンドデータ転送ポリシーを第2ポリシー制御ネットワーク要素に通知するか、あるいは、決定情報の変化を第2ポリシー制御ネットワーク要素に通知する点である。バックグラウンドデータ転送ポリシーの変化は、バックグラウンドデータ転送ポリシーを追加すること、バックグラウンドデータ転送ポリシーを削除すること、バックグラウンドデータ転送ポリシーを更新すること、などを含んでよい。決定情報の変化は、決定情報を削除すること、決定情報に含まれる内容を更新すること、新しい決定情報を追加すること、などを含んでよい。
図10に示される方法に基づき、UEのセッションのセッション管理ポリシーを策定する場合に、ポリシー制御ネットワーク要素は、第1ネットワーク要素から、UEの他のポリシーを策定するのに必要な決定情報を取得し、取得された決定情報に基づき、セッションを管理してよく、決定情報に対応する策定されたバックグラウンドデータ転送ポリシーとUEのセッションのセッション管理ポリシーとの間のコンフリクトを回避し、かつ、バックグラウンドデータ転送ポリシー及びUEの他のポリシーの利用可能性を確かにする。
決定情報に基づきUEのセッションを管理することに加えて、第2ポリシー制御ネットワーク要素は、決定情報に基づき、バックグラウンドデータ転送ポリシー以外のUEのポリシー、例えば、UEポリシーを更に策定してもよく、バックグラウンドデータ転送ポリシー以外のUEのポリシーとバックグラウンドデータ転送ポリシーとの間のコンフリクトによって引き起こされるバックグラウンドデータ転送の失敗を回避する。例えば、UEのUEポリシーは、決定情報に基づき策定される。決定情報に基づき第2ポリシー制御ネットワーク要素によってUEのUEポリシーを策定する方法については、図10を参照されたい。方法は、次の(1)から(4)を含んでよい。
(1)第2ポリシー制御ネットワーク要素は、ユーザ装置の登録要求に対応するポリシー関連付け確立要求を受信する。
ユーザ装置の登録要求に対応するポリシー関連付け確立要求は、UEポリシー関連付け確立要求であってよく、UEポリシーを確立するよう要求するために使用される。UEポリシーは、バックグラウンドデータを転送するために使用されるPDUセッションを確立するようUEに指示してよい。
登録要求は、ネットワークに登録することを要求してよい。
例えば、第2ポリシー制御ネットワーク要素は、セッション管理ネットワーク要素から、ユーザ装置の登録要求に対応するポリシー関連付け確立要求を受信してよい。
(2)第2ポリシー制御ネットワーク要素は、第1ネットワーク要素へ、UEに適用される第1バックグラウンドデータ転送ポリシーを要求するために使用される第4メッセージを送信する。このステップはS1002と同じであり、詳細は再び記載されない。
(2)第2ポリシー制御ネットワーク要素は、第1ネットワーク要素から、第1バックグラウンドデータ転送ポリシーに対応する第1決定情報を取得する。このステップはS1003と同じであり、詳細は再び記載されない。
(4)第2ポリシー制御ネットワーク要素は、第1決定情報に基づきUEのUEポリシーを策定する。
例えば、第2ポリシー制御ネットワーク要素は、UEのUEポリシーの策定を遅延させてよい。第1決定情報に対応する第1バックグラウンドデータ転送ポリシーを取得した後、第2ポリシー制御ネットワーク要素は、第1バックグラウンドデータ転送ポリシーに従ってUEのUEポリシーを策定する。
任意に、第2ポリシー制御ネットワーク要素は、ポリシー関連付け確立応答を送信し、ポリシー関連付け確立応答は、UEのUEポリシーを運ばない。例えば、第2ポリシー制御ネットワーク要素は、セッション管理ネットワーク要素へ、UEポリシーを運ばないポリシー関連付け確立応答を送信する。
このようにして、UEのUEポリシーを策定するとき、ポリシー制御ネットワーク要素は、第1ネットワーク要素から、UEの他のポリシーを策定するのに必要な決定情報を取得し、取得された決定情報に基づきUEポリシーを策定してよく、それにより、決定情報に対応する策定されたバックグラウンドデータ転送ポリシーとUEポリシーとの間のコンフリクトを回避し、かつ、バックグラウンドデータ転送ポリシー及びUEポリシーの利用可能性を確かにする。
図3aに示される5G通信システムを参照して、以下の例は、図10に示される方法を説明するために使用される。例において、ポリシー制御ネットワーク要素はPCFであり(例えば、第1ポリシー制御ネットワーク要素はPCF2であり、第2ポリシー制御ネットワーク要素はPCF1である)、アプリケーションサーバはAFであり(例えば、第1アプリケーションサーバはAF2であり、第2アプリケーションサーバはAF1である)、第1ネットワーク要素はUDRネットワーク要素であり、第1バックグラウンドデータ転送ポリシーはバックグラウンドデータ転送ポリシー1であり、第1決定情報は決定情報1であり、PCF1はバックグラウンドデータ転送ポリシー1を更新又はネゴシエーションし、PCF2はUEポリシー及びUEセッション管理ポリシーを策定する。図3aに示されていないが、図3aに示される5G通信システムは、アクセス及びモビリティ管理機能(access and mobility management function,AMF)、セッション管理機能(session management function,SMF)、及び他のネットワーク要素を更に含んでもよい。これは制限されない。
図11A及び図11Bは、本願の実施形態に係る、バックグラウンドデータ転送ポリシーに従ってUEポリシー及びセッション管理ポリシーを策定する方法のフローチャートである。図11A及び図11Bに示されるように、方法は次のステップを含み得る。
S1101:PCF1は、ネットワークパフォーマンスインジケータが前もってセットされた閾値よりも低いか又は該閾値に戻ることを決定する。
前もってセットされた閾値は、要件に基づきセットされてよく、制限されない。例えば、転送窓が割り当てられた後、ネットワークが変化する場合に、そのような時間窓内のネットワーク負荷は輻輳し、課金レート相応して高くなる。その結果、ユーザ転送課金レートは高く、最も低い課金を使用することによってネットワーク転送を実行することに関するユーザの要件は満足され得ず、つまり、ネットワークパフォーマンスインジケータは前もってセットされた閾値よりも低い。
例えば、PCF1は、ネットワークパフォーマンスインジケータが前もってセットされた閾値よりも低いか又は該閾値に戻るかどうかを決定してよい。代替的に、PCF1は、他のネットワーク要素から、ネットワークパフォーマンスインジケータが前もってセットされた閾値よりも低いか又は該閾値に戻るかどうかを知ってもよい。例えば、PCF1は、サブスクリプション要求をNWDAFへ送信し、サブスクリプション要求は、ネットワークパフォーマンスインジケータイベントを取得するために使用され、ネットワークパフォーマンスインジケータイベントは、策定されたバックグラウンドデータ転送ポリシー(例えば、決定情報1に基づき策定されたバックグラウンドデータ転送ポリシー3)の時間窓内のネットワークパフォーマンスインジケータが前もってセットされた閾値よりも低いか又は該閾値に戻るというイベントであり、PCF1は、NWDAFによって通知されたネットワークパフォーマンスインジケータイベントを受信する。
S1101の前に、PCF1は、決定情報1に基づきバックグラウンドデータ転送ポリシー3を策定し、参照Id1に対応するバックグラウンドデータ転送ポリシー3及び決定情報1をUDRに保管する。
S1102:PCF1はメッセージ1をUDRネットワーク要素へ送信する。
メッセージ1は、Nudrインターフェースによって供給されるデータ管理_クエリ要求(Nudr_DM_query要求)であってよい。メッセージ1は、UDRネットワーク要素に保管されている全てのバックグラウンドデータ転送ポリシーを要求するために使用される。メッセージ1は、PCF1によってバックグラウンドデータ転送ポリシー3に割り当てられている参照識別子 参照Id1と、決定情報1とを運んでよい。本願は、参照Id1及び決定情報1をメッセージ1に含め、メッセージ1をUDRネットワーク要素へ送信することに限られない。代替的に、PCF1は、他のメッセージに基づいて、参照Id1及び決定情報1をUDRへ送信してもよい。
PCF1は、参照Id1に対応するバックグラウンドデータ転送ポリシーが策定中であることを示すよう決定情報1を運ぶために特別な情報要素を使用しても、参照Id1に対応するバックグラウンドデータ転送ポリシーが策定中であることを示すよう特別な識別子を決定情報1に含めても、あるいは、参照Id1に対応するバックグラウンドデータ転送ポリシーが策定中であることを示すために、決定情報1内の、バックグラウンドデータ転送ポリシー1を策定する理由を使用してもよい。更には、上記の情報は、バックグラウンドデータ転送ポリシー3が有効なバックグラウンドデータ転送ポリシーではないことも示す。
S1103:UDRネットワーク要素はメッセージ1を受信し、PCF1へ、UDRネットワーク要素に保管されている全てのバックグラウンドデータ転送ポリシーを返す。
更に、UDRネットワーク要素は、決定情報1と参照Id1とを対応付けて記憶する。
留意すべきは、この場合に、UDRネットワーク要素が、他のPCFによってバックグラウンドデータ転送ポリシーを策定するのに必要な決定情報を記憶するならば、UDRネットワーク要素は、UDRネットワーク要素に記憶されているその決定情報を更に返す点である。
S1104:PCF1は、UDRネットワーク要素に保管されている全てのバックグラウンドデータ転送ポリシーを受信し、キャリアポリシー及びUDRネットワーク要素に保管されている全てのバックグラウンドデータ転送ポリシーに従って、かつ、現在のネットワークステータスなどに基づき、1つ以上の候補バックグラウンドデータ転送ポリシーを策定する。
候補バックグラウンドデータ転送ポリシーは、AF1によってバックグラウンドデータ転送ポリシー1として選択される可能性があるバックグラウンドデータ転送ポリシーである。候補バックグラウンドデータ転送ポリシーは、ポリシー識別子、推奨される転送時間窓、最大アグリゲートビットレート、及びレーティンググループ識別子などの情報のうちの1つ以上を含んでよい。
例えば、PCF1が、キャリアポリシー及びUDRネットワーク要素に保管されている全てのバックグラウンドデータ転送ポリシーに従って、かつ、現在のネットワークステータスなどに基づき、1つ以上の候補バックグラウンドデータ転送ポリシーを策定するプロセスについては、従来技術を参照されたい。詳細は記載されない。
更に、1つ以上の候補バックグラウンドデータ転送ポリシーを策定した後、PCF1は、図1に示されるS116からS113を実行する。PCF1がS116からS113を実行するプロセスで、他のPCFがバックグラウンドデータ転送ポリシーに従ってUEポリシー又はセッション管理ポリシーを策定する可能性がある。具体的に、プロセスは次のステップで示される。
S1105:UEはAMFへの登録要求を開始し、AMFはUEの登録要求を受信する。
UEの登録要求は、ネットワークに登録するよう要求するために使用される。
S1106:AMFは、UEポリシー関連付け確立要求をPCF2へ送信し、PCF2は、ネットワークポリシーに従って、又はUEのサブスクリプション情報、取得されたアプリケーションデータ、などに基づき、参照Id1に対応するバックグラウンドデータ転送ポリシーがUEポリシーを策定するために取得される必要があることを決定する。AMFとPCF2との間のUEポリシー関連付けは、AMFに対して、UEへ送信されるべくUEポリシーを提供するために、PCF2によって使用される。
S1107:PCF2はメッセージ2をUDRネットワーク要素へ送信する。
メッセージ2は、参照Id1に対応するバックグラウンドデータ転送ポリシーを要求するために使用され、メッセージ2は参照Id1を含んでよい。
S1108:UDRネットワーク要素は、PCF2へ、参照Id1に対応する決定情報1を返す。
UDRネットワーク要素は、参照Id1に対応するバックグラウンドデータ転送ポリシーがネゴシエーション中であることを示すよう決定情報1を運ぶために特別な情報要素を使用しても、参照Id1に対応するバックグラウンドデータ転送ポリシーがネゴシエーション中であることを示すよう特別な識別子を決定情報1に含めても、又は参照Id1に対応するバックグラウンドデータ転送ポリシーがネゴシエーション中であることを示すよう、決定情報1内の、バックグラウンドデータ転送ポリシー1を策定する理由を使用してもよい。
任意に、UDRは、バックグラウンドデータ転送ポリシー3をPCF2へ更に返す。決定情報1は、バックグラウンドデータ転送ポリシー3が無効であったことを示す。
S1109:PCF2は、決定情報1がUEポリシーの策定に影響を及ぼすことを決定する。
決定情報1は、参照Id1に対応するバックグラウンドデータ転送ポリシーが策定中であることを示し、あるいは、決定情報1は、バックグラウンドデータ転送ポリシー3が無効であったことを示すので、PCF2は、決定情報1又はバックグラウンドデータ転送ポリシー3に依存せずに、バックグラウンドデータ転送ポリシー3に対応するUEポリシーを決定/策定するか、あるいは、バックグラウンドデータ転送ポリシー1に従って、バックグラウンドデータ転送ポリシー1に対応するUEポリシーを決定/策定することを遅延させる。
S1110:PCF2は、UEポリシー関連付け確立応答をAMFへ返す。
UEポリシー関連付け確立応答は、バックグラウンドデータ転送ポリシー1又はバックグラウンドデータ転送ポリシー3に従って策定される必要があるUEポリシーを運ばない。
S1111:UEの登録が成功した後、UEはPDUセッション確立要求をAMFへ送信し、AMFは更に、PDUセッション確立要求をSMFへ送信する。SMFは、AMFは更にからPDUセッション確立要求を受信する。
S1112:SMFは、セッション管理ポリシー関連付け確立要求をPCF2へ送信し、PCF2は、サブスクリプション情報に基づき、ネットワークポリシーに従って、などで、参照Id1に対応するバックグラウンドデータ転送ポリシーがセッション管理ポリシーを策定するために取得される必要があることを決定する。SMFとPCF2との間に確立されたセッション管理ポリシー関連付けは、SMFに対して、PDUセッション管理に関するポリシー、例えば、PDUセッション管理関連ポリシー情報(セッションの最大アグリゲーションビットレート、ポリシー制御要求トリガ、などを含む)と、ポリシー及び課金ルールとを提供するために、PCF2によって使用される。このようにして、PCFはPDUセッションを管理する。
S1113:PCF2は、バックグラウンドデータ転送ポリシーを要求するためにメッセージ3をUDRネットワーク要素へ送信する。
メッセージ3は参照Id1を含む。
S1114:UDRネットワーク要素は、PCF2へ、参照Id1に対応する決定情報1を返す。
例えば、UDRネットワーク要素は、参照Id1に対応するバックグラウンドデータ転送ポリシーがネゴシエーション中であることを示すよう決定情報1を運ぶために特別な情報要素を使用しても、参照Id1に対応するバックグラウンドデータ転送ポリシーがネゴシエーション中であることを示すよう特別な識別子を決定情報1に含めても、又は参照Id1に対応するバックグラウンドデータ転送ポリシーがネゴシエーション中であることを示すよう、決定情報1内の、バックグラウンドデータ転送ポリシー1を策定する理由を使用してもよい。
任意に、UDRはバックグラウンドデータ転送ポリシー3をPCF2へ返す。
S115:PCF2は、決定情報1がUEセッション管理ポリシーの策定に影響を及ぼすことを決定する。
決定情報1は、参照Id1に対応するバックグラウンドデータ転送ポリシーが策定中であることを示し、あるいは、決定情報1は、バックグラウンドデータ転送ポリシー3が無効であったことを示すので、PCF2は、決定情報1に依存せずに、UEのセッション管理ポリシーを決定するか、PCF2は、セッション管理ポリシー関連付け確立要求を受け入れると決定し、決定情報1に基づき、又はバックグラウンドデータ転送ポリシー3に従って、バックグラウンドデータ転送ポリシーに対応するUEのセッション管理ポリシーを決定することを遅延させるか、あるいは、PCF2は、セッション管理ポリシー関連付け確立要求を拒絶すると決定する。
S1116:PCF2は、セッション管理ポリシー関連付け確立応答をSMFへ返す。
PCF2が、決定情報1に基づき、バックグラウンドデータ転送ポリシーに対応するUEセッション管理ポリシーを決定することを遅延させると決定する場合に、PCF2は、受け入れ指示又は成功指示をSMFへ返す。PCF2がセッション管理ポリシー関連付け確立要求を拒絶すると決定する場合に、PCF2は、拒絶指示及び原因値をセッション管理ポリシー関連付け確立応答に含める。拒絶指示は、セッション管理ポリシー関連付け確立要求の拒絶を示してよく、原因値は、バックグラウンドデータ転送ポリシーが再ネゴシエーション中であるか又はバックグラウンドデータ転送ポリシーが無効であることであってよい。
更に、SMFは拒絶指示及び原因値をAMFへ送信し、AMFは更に、拒絶指示及び原因値をUEへ送信する。SMFは更に、対応する応答メッセージをAMFへ返す。
S1117:PCF1は、決定情報1及び現在のネットワークステータスに基づき、かつ、全ての既存のバックグラウンドデータ転送ポリシー及びキャリアポリシーに従って、1つ以上の候補バックグラウンドデータ転送ポリシーを策定し、確認応答メッセージ1をNEFへ送信する。
S1118:NEFは確認応答メッセージ1を受信し、通知メッセージ1をAF1へ返す。
S1119:AF1は通知メッセージ1を受信し、AF1が1つ以上の候補バックグラウンドデータ転送ポリシーから1つをバックグラウンドデータ転送ポリシー1として選択すると決定する場合に、AF1は、参照Id1及び選択されたバックグラウンドデータ転送ポリシー1のポリシー識別子を、AF1によってNEFへ送信される更新要求1に含め、あるいは、AF1が全ての候補バックグラウンドデータ転送ポリシーを拒絶する場合には、AF1は、拒絶指示を、AF1によってNEFへ送信される更新要求1に含める。
S1120:NEFは更新要求1を受信し、更新要求1をPCF1へ送信する。
S1121:PCF1は更新要求1を受信し、更新要求2をUDRネットワーク要素へ送信する。
更新要求2は、Nudr_DM_Update要求であってよい。
例えば、PCF1は、更新要求1の内容に基づき更新要求2をUDRへ送信してよい。例えば、更新要求1が参照Id1及び選択されたバックグラウンドデータ転送ポリシー1のポリシー識別子を運ぶ場合に、更新要求2は、参照Id1及び選択されたバックグラウンドデータ転送ポリシー1を運び、更新要求1が拒絶指示を運ぶ場合に、更新要求は、参照Id1及び削除指示を運んでよく、削除指示は、参照Id1に対応する決定情報及び/又はバックグラウンドデータ転送ポリシーを削除することを指示してよい。
S1122:UDRネットワーク要素は更新要求2を受信し、更新要求2に対する応答をPCF1へ返す。
更に、更新要求2が参照Id1及びバックグラウンドデータ転送ポリシー1を運ぶ場合に、UDRネットワーク要素は、参照Id1に対応するバックグラウンドデータ転送ポリシーをバックグラウンドデータ転送ポリシー1に更新し、あるいは、更新要求2が参照Id1及び削除指示を運ぶ場合に、UDRネットワーク要素は、参照Id1に対応する決定情報1及び/又は保管されているバックグラウンドデータ転送ポリシー3を削除する。
S1123:PCF2はUDRネットワーク要素からバックグラウンドデータ転送ポリシー変更のイベント通知に前もってサブスクライブしているので、UDRネットワーク要素は、PCF2へ、新しいバックグラウンドデータ転送ポリシー1を送信するか、又は参照Id1及び削除指示を送信する。
S1124:PCF2は、バックグラウンドデータ転送ポリシー1を受信するか、又はPCF2は、参照Id1及び削除指示を受信し、応答メッセージをUDRネットワーク要素へ返す。
S1125:PCF2がバックグラウンドデータ転送ポリシー1を受信する場合に、PCF2は、バックグラウンドデータ転送ポリシー1に対したがって、対応するUEポリシーを策定し、PCF2は、UEポリシープロビジョニングメッセージをAMFへ送信し、UEポリシープロビジョニングメッセージは、策定されたUEポリシーを含む。AMFは更に、UEポリシーをUEへ送信する。
PCF2が参照Id1及び削除指示を受信する場合に、PCF2は、参照Id1に対応する決定情報1及び/又はバックグラウンドデータ転送ポリシー3を削除し、セッション管理ポリシー関連付け確立要求を終了する。
S1126:PCF2がステップS1116で受け入れ指示又は成功指示をSMFへ返す場合に、及びPCF2が新しいバックグラウンドデータ転送ポリシー1を受信する場合に、PCF2は、新しいバックグラウンドデータ転送ポリシー1に従って、対応するUEセッション管理ポリシーを策定するか、あるいは、新しいバックグラウンドデータ転送ポリシー1に従ってPDUセッションの確立を拒絶する。
PCF2が対応するUEセッション管理ポリシーを策定する場合に、PCF2は、UEセッション管理ポリシーをSMFへ送信する。
PCF2がPDUセッションを拒絶すると決定する場合に、PCF2は、拒絶指示及び原因値をSMFへ送信する。原因値は、確認条件が満足されないこと、ポリシー認証が失敗すること、などであってよい。更に、SMFは決定情報をAMFへ送信する。
PCF2がステップS1116で受け入れ指示又は成功指示をSMFへ返す場合に、及びPCF2が参照Id1及び削除指示を受信する場合に、PCF2は、拒絶指示及び原因値をSMFへ送信する。原因値は、確認条件が満足されないこと、ポリシー認証が失敗すること、などであってよい。
図11A及び図11Bに示される方法に基づき、UEポリシー又はUEセッション管理ポリシーを策定する場合に、PCFは、UEポリシー又はPCFによって策定されたUEセッションと他のPCFによって策定されたバックグラウンドデータ転送ポリシーとの間のコンフリクトを回避し、かつ、PCFによって策定されたUEポリシー又はUEセッション管理ポリシーの利用可能性を確かにするために、他のPCFによって策定されたバックグラウンドデータ転送ポリシー、又は他のPCFによってバックグラウンドデータ転送ポリシーを策定するのに必要な決定情報を参照してよい。
図12は、通信装置120の構造の図である。通信装置120は、第2ポリシー制御ネットワーク要素、チップ、システム・オン・チップ、又は上記の方法における第2ポリシー制御ネットワーク要素の機能を実装することができ第2ポリシー制御ネットワーク要素内にある他の装置、などであってもよい。通信装置120は、上記の方法の実施形態における第2ポリシー制御ネットワーク要素の機能を実行するよう構成されてよい。可能な実施において、図12に示される通信装置120は、送信ユニット1201、受信ユニット1202、及び処理ユニット1203を含む。
第1の実施において、
受信ユニット1202は、ポリシー関連付け確立要求を受信するよう構成され、ポリシー関連付け確立要求は、ユーザ装置UEのセッションを確立するための要求に対応する。例えば、受信ユニット1202は、通信装置120がS1001を実行するのを助ける。
送信ユニット1201は、第4メッセージを第1ネットワーク要素へ送信するよう構成され、第4メッセージは、セッションに適用される第1バックグラウンドデータ転送ポリシーを要求するために使用される。例えば、送信ユニット1201は、通信装置120がS1002、S1107,及びS1113を実行するのを助けるよう構成される。
受信ユニット1202は、第1ネットワーク要素から、第1ネットワーク要素に保管されている第1決定情報を取得するよう構成され、第1決定情報は第1バックグラウンドデータ転送ポリシーに対応する。例えば、受信ユニット1202は、通信装置120がS1003を実行するのを助けるよう構成される。
処理ユニット1203は、第1決定情報に基づきセッションを管理するよう構成される。例えば、処理ユニット1203は、通信装置120がS1004、S1109、S1115、及びS1126を実行するのを助けるよう構成される。
可能な実施において、処理ユニット1203は、第2決定情報が第1バックグラウンドデータ転送ポリシーの決定/策定に影響を及ぼす場合に、第1決定情報に基づきポリシー関連付け確立要求を受け入れるよう特に構成される。更に、第1決定情報に対応し第1ネットワーク要素によって送信される第1バックグラウンドデータ転送ポリシーを受信した後、第2ポリシー制御ネットワーク要素は、第1バックグラウンドデータ転送ポリシーに従ってセッションのセッション管理ポリシーを策定し、セッションのセッション管理ポリシーをセッション管理ネットワーク要素へ送信する。代替的に、第1ネットワーク要素によって送信された第1バックグラウンドデータ転送ポリシーを受信した後、第2ポリシー制御ネットワーク要素は、第1バックグラウンドデータ転送ポリシーに従ってポリシー関連付けを終了する。代替的に、第1決定情報に対応する削除指示を受信した後、第2ポリシー制御ネットワーク要素はポリシー関連付けを終了する。
代替的に、処理ユニット1203は、第2決定情報が第1バックグラウンドデータ転送ポリシーの決定/策定に影響を及ぼす場合に、第1決定情報に基づきポリシー関連付け確立要求を拒絶するよう特に構成される。
第2の実施において、
受信ユニット1202は、ポリシー関連付け確立要求を受信するよう構成され、ポリシー関連付け確立要求は、ユーザ装置の登録要求に対応する。
送信ユニット1201は、第4メッセージを第1ネットワーク要素へ送信するよう構成され、第4メッセージは、UEに適用される第1バックグラウンドデータ転送ポリシーを要求するために使用される。
受信ユニット1202は、第1ネットワーク要素から第1決定情報を取得するよう更に構成され、第1決定情報は第1バックグラウンドデータ転送ポリシーに対応する。
処理ユニット1203は、第1決定情報に基づきUEのUEポリシーを策定するよう構成される。
可能な設計において、処理ユニット1203は、UEのUEポリシーの策定を遅延させ、第1決定情報に対応する第1バックグラウンドデータ転送ポリシーを取得した後に、第1バックグラウンドデータ転送ポリシーに従ってUEのUEポリシーを策定するよう特に構成される。
可能な設計において、送信ユニット1201は、ポリシー関連付け確立応答を送信するたに第2ポリシー制御ネットワーク要素によって更に使用され、ポリシー関連付け確立応答は、UEのUEポリシーを運ばない。
具体的に、図10並びに図11A及び図11Bに示される上記の方法の実施形態におけるステップの全ての関係がある内容は、対応する機能モジュールの機能説明で引用されてもよい。詳細はここで再び記載されない。通信装置120は、図10並びに図11A及び図11Bに示されるバックグラウンドデータ転送ポリシー策定方法における第2ポリシー制御ネットワーク要素の機能を実行するよう構成されるので、上記のバックグラウンドデータ転送ポリシー策定方法の効果と同じ効果を達成することができる。
本実施形態では、通信装置120は、統合された様式において分割により得られた機能モジュールの形で更に提供されてもよい。ここでの「機能モジュール」は、特定用途向け集積回路(application-specific integrated circuit,ASIC)、回路、1つ以上のソフトウェア又はファームウェアを実行するプロセッサ及びメモリ、集積ロジック回路、及び/又は上記の機能を提供することができる他のコンポーネントであってよい。簡単な実施形態で、当業者は、通信装置120が図4に示される通信装置400の形をとってもよいと理解し得る。
例えば、図4に示される通信装置400のプロセッサ401は、メモリ404に記憶されているコンピュータ実行可能命令を呼び出してよく、それにより、通信装置400は、上記の方法の実施形態におけるバックグラウンドデータ転送ポリシー策定方法を実行する。
具体的に、図12の送信ユニット101及び受信ユニット1202の機能/実施プロセスは、メモリ404に記憶されているコンピュータ実行可能命令を呼び出すことによって、図4に示される通信装置400のプロセッサ401によって実装されてよい。図12の送信ユニット101及び受信ユニット1202の機能/実施プロセスは、図4に示される通信装置の通信インターフェース403により実装されてよい。図12の処理ユニット1203の機能/実施プロセスは、図4に示される通信装置400のプロセッサ401により実装されてよい。
本願の実施形態は、コンピュータ可読記憶媒体を更に提供する。上記の方法の実施形態におけるプロセッサの全部又は一部は、関連するハードウェアに命令するコンピュータプログラムによって完了されてもよい。プログラムはコンピュータ可読記憶媒体に記憶されてよい。プログラムが実行されると、上記の方法の実施形態のプロシージャが含まれ得る。コンピュータ可読記憶媒体は、例えば、データ送信端及び/又はデータ受信端を含む上記の実施形態のうちのいずれか1つに係る端末装置の内部記憶ユニットであってよい。例えば、コンピュータ可読記憶媒体は、端末装置のハードディスク又はメモリであってよい。代替的に、コンピュータ可読記憶媒体は、端末の外部記憶デバイス、例えば、端末装置に構成されるプラグイン型のハードディスク、スマートメディアカード(smart media card,SMC)、セキュアデジタル(secure digital,SD)カード、又はフラッシュカード(flash card)であってよい。更に、コンピュータ可読記憶媒体は、端末装置の内部記憶ユニット及び外部記憶ユニットの両方を含んでもよい。コンピュータ可読記憶媒体は、コンピュータプログラムと、端末によって必要とされる他のプログラム及びデータとを記憶するよう構成される。コンピュータ可読記憶媒体は、出力されたか又は出力されることになっているデータを一時的に記憶するよう更に構成されてもよい。
本願の実施形態は、コンピュータ命令を更に提供する。上記の方法の実施形態におけるプロシージャの全部又は一部は、関連するハードウェア(例えば、コンピュータ、プロセッサ、ネットワークデバイス、及び端末)に命令するコンピュータ命令によって実装されてよい。プログラムは、上記のコンピュータ可読記憶媒体に記憶されてよい。
本願の実施形態では、「BはAに対応する」は、BがAに関連することを示すことが理解されるべきである。例えば、BはAに基づき決定されてよい。Aに基づきAを決定することは、BがAのみに基づき決定されることを意味するものではないことが更に理解されるべきである。Bは、代替的に、A及び/又は他の情報に基づき決定されてよい。更には、本願の実施形態では、「接続」は、デバイス間の通信を実装するための、直接接続又は間接接続などの様々な接続方法を意味する。これは本願の実施形態で制限されない。
本願の実施形態において、別なふうに指定されない限り、「転送」(transmit/transmission)は双方向の転送を指し、送信動作及び/又は受信動作を含む。具体的に、本願の実施形態における「転送」は、データ送信、データ受信、又はデータ送受信を含む。言い換えると、ここでのデータ転送は、アップリンクデータ転送及び/又はダウンリンクデータ転送を含む。データはチャネル及び/又は信号を含んでよい。アップリンクデータ転送は、アップリンクチャネル転送及び/又はアップリンク信号転送であり、ダウンリンクデータ転送は、ダウンリンクチャネル転送及び/又はダウンリンク信号転送である。本願の実施形態において、「ネットワーク」及び「システム」は同じ概念を表し、通信システムは通信ネットワークである。
本願の説明中、「/」は、別なふうに指定されない限り、関連するオブジェクトどうしの「論理和」関係を表す。例えば、A/BはA又はBがAを表してよい。本願の「及び/又は」という用語は、関連するオブジェクトどうしの関連付け関係のみを表し、3つの関係:Aのみ存在、AとBの両方が存在、及びBのみが存在、が存在する可能性があり、ここで、A及びBのみは単数又は複数であってよい。更には、本願の説明中、別なふうに指定されない限り、「複数の・・・」は、2つ又は2つよりも多くを意味する。次のアイテム(片)又はその類似の表現のうちの少なくとも1つは、単数のアイテム(片)又は複数のアイテム(片)の任意の組み合わせを含むそれらのアイテムの任意の組み合わせを指す。例えば、a、b、又はcのうちの少なくとも1つ(片)は:a、b、c、aとb、aとc、bとc、又はaとbとcを示すことができ、a、b、及びcは単数又は複数であってよい。更には、本願の実施形態の技術的解決法について明りょうに説明するために、第1及び第2などの用語が、基本的に同じ機能又は目的をもたらす同じアイテム又は類似のアイテムを区別するために本願の実施形態で使用される。当業者は、「第1」及び「第2」などの用語が数量または実行順序を限定するものではなく、「第1」及び「第2」などの用語は、明確な定義を示すものではない、と理解し得る。更には、本願の実施形態において、「例」又は「例えば」などの語は、例、例示、又は記載を与えることを表すために使用される。本願の実施形態で「例」又は「例えば」として記載される任意の実施形態又は設計スキームは、他の実施形態又は設計スキームよりも好ましいもの又はより多くの利点を有するものとして説明されるべきではない。厳密には、「例」又は「例えば」などの語の使用は、理解を容易にするために、関係がある概念を具体的に示すよう意図される。
実施に関する上記の説明は、便宜上及び簡潔な記載のために、上記の機能モジュールが例示のための例として使用されることを当業者に可能にする。実際の応用では、上記の機能は、異なる機能モジュールに割り当てられ、必要に応じて実装され得、つまり、装置の内部構造は、上記の機能の全部又は一部を実装するよう異なる機能モジュールに分割される。
本願で提供されるいくつかの実施形態で、開示されている装置及び方法は他の方法で実装されてもよいと理解されるべきである。例えば、記載されている装置の実施形態は例にすぎない。例えば、モジュール又はユニットへの分割は論理的な機能分割にすぎず、実際の実施では他の分割であってもよい。例えば、複数のユニット又はコンポーネントは、他の装置に結合又は統合されてよく、あるいは、いくつかの機能は無視されても又は実行されなくてもよい。更には、表示又は議論されている相互結合又は間接的な結合若しくは通信接続は、何らかのインターフェースを介して実装されてもよい。装置又はユニット間の間接的な結合又は通信接続は電気的な、機械的な、又は他の形式で実装されてよい。
別個の部分として記載されるユニットは、物理的に分離していてもいなくてもよい。ユニットとして表示される部分は1つ以上の物理ユニットであってよく、具体的に言えば、1つの場所に位置してよく、あるいは、複数の異なる場所に分散してもよい。ユニットの一部又は全部は、実施形態の解決法の目的を達成するために実際の要件に基づき選択されてよい。
更には、本願の実施形態の機能ユニットは、1つの処理ユニットに統合されてよく、ユニットの夫々は、物理的に単独で存在してよく、あるいは、2つ以上のユニットが1つのユニットに統合される。統合されたユニットはハードウェアの形で実装されてよく、あるいは、ソフトウェア機能ユニットの形で実装されてもよい。
統合されたユニットがソフトウェア機能ユニットの形で実装され、独立した製品として販売又は使用される場合に、統合されたユニットは読み出し可能な記憶媒体に記憶されてよい。そのような理解に基づき、本願の実施形態の技術的解決法は本質的に、あるいは、従来技術に寄与する部分、又は技術的解決法の全部若しくは一部は、ソフトウェア製品の形で実装されてもよい。ソフトウェア製品は記憶媒体に記憶され、本願の実施形態の方法のステップの全部又は一部を実行するようデバイスに指示するいくつかの命令を含み、例えば、デバイスはシングルチップマイクロコンピュータ、チップ、又はプロセッサ(processor)であってよい。上記の記憶媒体は、USBフラッシュドライブ、リムーバブルハードディスク、ROM、RAM、磁気ディスク、又は光ディスクなどの、プログラムコードを記憶することができる任意の媒体を含む。
上記の説明は、本願の具体的に実施にすぎず、本願の保護範囲を制限する意図はない。本願で開示される技術範囲内にある如何なる変形又は置換も、本願の保護範囲内に入るべきである。従って、本願の保護範囲は、特許請求の範囲の保護範囲に従うべきである。
本願は、2020年6月3日付けで「BACKGROUND DATA TRANSFER POLICY FORMULATION METHOD, APPARATUS, AND SYSTEM」との発明の名称で中国国家知識産権局に出願された中国特許出願第202010496925.5号と、2020年9月24日付けで「BACKGROUND DATA TRANSFER POLICY FORMULATION METHOD, APPARATUS, AND SYSTEM」との発明の名称で中国国家知識産権局に出願された中国特許出願第202011017967.2号とに対する優先権を主張するものである。上記の中国特許出願は、それらの全文を参照により本願に援用される。