JP7482745B2 - オシレータ回路 - Google Patents

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Description

本発明は、オシレータ回路に関する。
さまざまなIC(Integrated Circuit)に、基準クロックから任意周波数のクロックを生成する周波数シンセサイザが利用される。こうした周波数シンセサイザとして、PLL回路が広く用いられる。図1(a)~(c)は、PLL回路の基本アーキテクチャを説明するブロック図である。
図1(a)には、アナログPLL回路1が示される。アナログPLL回路1は、位相比較器(PFD:Phase Frequency Detector)10、チャージポンプ回路12、ローパスフィルタ14、電圧制御発振器(VCO:Voltage Controlled Oscillator)16、分周器18を備える。VCO16は、アナログの制御電圧VCTRLに応じた周波数で発振する。VCO16の出力クロックCLK_VCOは、分周器18により1/N分周される。位相検出器10は、分周後のクロックCLK_DIVと基準クロックCLK_REFの位相差を検出し、チャージポンプ回路12を制御する。ローパスフィルタ14はチャージポンプ回路12の出力電圧を平滑化するループフィルタであり、制御電圧VCTRLを生成する。
図1(a)のアナログPLL回路1は古くからさまざまなアプリケーションで用いられており信頼性が高いが、ループフィルタに起因してチップサイズが大きくなるという問題がある。また、十分な性能を発揮するためには、回路設計者が回路のレイアウトを最適化する必要がある。
図1(b)には、完全デジタルPLL回路(ADPLL:All Digital PLL)2が示される。ADPLL回路2は、FCW(Frequency Control Word)および基準クロックCLK_REFを受け、基準クロックCLK_REFをFCWに応じて逓倍した出力クロックCLK_DCOを生成する。ADPLL回路2は、周波数位相検出器20、デジタルフィルタ22、デジタル制御発振器(DCO:Digital Controlled Oscillator)24を備える。DCO24は、入力された制御コードDCTRLに応じた周波数で発振する。周波数位相検出器20は、図1の位相検出器10、チャージポンプ回路12、分周器18に相当する機能を有し、TDC(時間-デジタル変換器)、加算器、カウンタで構成される。周波数位相検出器20が生成するデジタル信号は、デジタルフィルタ22によってフィルタリングされ、DCO24に入力される。
図1(b)のADPLL回路2は、微細の半導体プロセスで設計しやすいデジタル回路で構成できるため、チップ面積を小さくできるという利点がある。一方、オールデジタルとはいいつつも、周波数位相検出器20やDCO24については、所望の仕様を満たすために回路設計者が回路のレイアウトをマニュアルで最適化する必要がある。
図1(c)に、注入同期型PLL回路3(IL-PLL(Injection Locked PLL)とも称する)を示す。IL-PLL回路3は、アナログ回路あるいはデジタル回路のアーキテクチャで設計することができるが、ここではデジタル回路で構成する場合を説明する。IL-PLL回路3は、DCO30、フィードバック回路40、エッジ注入回路50を備える。IL-PLL回路3は、フィードバック制御とフィードフォワード制御のハイブリッドと把握され、図1(b)の周波数位相検出器20、デジタルフィルタ22に相当するフィードバック回路40によるフィードバック制御によって、DCO30の発振周波数を安定化する。エッジ注入回路50は、基準クロックCLK_REFのエッジを切り出し、切り出したエッジをDCO30に注入して出力クロックCLK_DCOの位相を再アライメントする。IL-PLL回路は、エッジの注入の方法に応じて、MDLL(Multiplying Delay Locked Loop)回路とも称される場合もある。
IL-PLL回路は、注入同期によりループ帯域が広帯域化されるため、低位相(低ジッタ)化が可能である。またデジタル回路で構成した場合、図1(a)の位相検出器10やチャージポンプ回路12が存在しないことから低雑音化が可能であるという利点を有する。加えて、フィードバック経路による雑音の影響を受けにくくなることから、レイアウトの自由度が高いといえ、したがってP&R(Place and Route)ツールなどの設計支援ツールを用いた自動配置配線でも所望の特性を得られるという特徴を有する。
IL-PLL回路は、広帯域であるため、非常に低位相雑音(低ジッタ)のクロックを生成できる。しかしながら、IL-PLL回路は、以下で説明するようにリファレンススプリアスの問題がある。
周波数シンセサイザの重要な特性のひとつとして、リファレンススプリアス特性がある。図2は、リファレンススプリアスを説明する図である。リファレンススプリアス(Ref-Spur.)は、出力クロックの周波数(キャリア周波数)fcを中心として、基準周波数fREFの整数倍(n=1,2…)、オフセットした周波数f±n×fREFに発生する。
高いスプリアスは、RFシステムの性能低下の原因となり、A/DコンバータやD/Aコンバータにおいて、不要な雑音成分となる。従来のIL-PLL回路の出力クロックのスペクトラムには、原理上、不要な周波数成分であるリファレンススプリアスが多く含まれるため、改善が望まれている。
非特許文献5,6には、リファレンススプリアスの主な原因として、以下の3つが挙げられている。
(i) 発振器の周波数ドリフト
(ii) 位相比較にともなう位相オフセット
(iii) 注入同期時の基準クロックと、オシレータが生成するクロックのエッジのスロープ(傾き)の違いによる変調
(i)に関して、周波数ドリフトは不可避であるが(非特許文献8,11)、一般には周波数制御のためのフィードバックを設け、位相同期ループ(PLL)や周波数同期ループ(FLL)により対策がなされる。この要因にもとづくリファレンススプリアスは、フィードバックループの帯域を広く設計することにより一層、改善することができる。
また(i)に関して、DCOの場合、デジタル制御固有の問題が存在する。具体的には量子化誤差による周波数誤差は、逓倍数Nで位相誤差が積算される。これは、周波数制御の解像度を上げたり、ΔΣ変調器(文献2,6)を使って更に最小解像度を上げつつ、周期的なノイズを高周波ノイズシェーピングするなどして対策されている。
特開2017-143398号公報
R. Farjad-rad et al., "A 0.2-2GHz 12mW multiplying DLL for low-jitter clock synthesis in highly-integrated data-communication chips", 2002 IEEE International Solid-State Circuits Conference. Digest of Technical Papers (Cat. No.02CH37315), San Francisco, CA, USA, 2002, pp. 56-400 S. Kundu, B. Kim and C. H. Kim, "A 0.2-to-1.45GHz subsampling fractional-N all-digital MDLL with zero-offset aperture PD-based spur cancellation and in-situ timing mismatch detection", 2016 IEEE International Solid-State Circuits Conference (ISSCC), San Francisco, CA, 2016, pp. 326-327 R. Wang and F. F. Dai, "A 0.8~1.3 GHz multi-phase injection-locked PLL using capacitive coupled multi-ring oscillator with reference spur suppression", 2017 IEEE Custom Integrated Circuits Conference (CICC), Austin, TX, 2017, pp. 1-4 H. C. Ngo, K. Nakata, T. Yoshioka, Y. Terashima, K. Okada and A. Matsuzawa, "A 0.42ps-jitter -241.7dB-FOM synthesizable injection-locked PLL with noise-isolation LDO", 2017 IEEE International Solid-State Circuits Conference (ISSCC), San Francisco, CA, 2017, pp. 150-151 S. Yoo, S. Choi, Y. Lee, T. Seong, Y. Lim and J. Choi, "A 140fsrms-Jitter and -72dBc-Reference-Spur Ring-VCO-Based Injection-Locked Clock Multiplier Using a Background Triple-Point Frequency/Phase/Slope Calibrator", 2019 IEEE International Solid- State Circuits Conference - (ISSCC), San Francisco, CA, USA, 2019, pp. 490-492 S. Yoo, S. Choi, Y. Lee, T. Seong, Y. Lim and J. Choi, "A Low-Jitter and Low-Reference-Spur Ring-VCO- Based Injection-Locked Clock Multiplier Using a Triple-Point Background Calibrator", IEEE Journal of Solid-State Circuits ( Early Access ) B. M. Helal, M. Z. Straayer, G. Wei and M. H. Perrott, "A Highly Digital MDLL-Based Clock Multiplier That Leverages a Self-Scrambling Time-to-Digital Converter to Achieve Subpicosecond Jitter Performance", IEEE Journal of Solid-State Circuits, vol. 43, no. 4, pp. 855-863, April 2008 Y. Lee, T. Seong, S. Yoo and J. Choi, ",A Low-Jitter and Low-Reference-Spur Ring-VCO-Based Switched-Loop Filter PLL Using a Fast Phase-Error Correction Technique", IEEE Journal of Solid-State Circuits, vol. 53, no. 4, pp. 1192-1202, April 2018 G. Tak and K. Lee, "A Low-Reference Spur MDLL-Based Clock Multiplier and Derivation of Discrete-Time Noise Transfer Function for Phase Noise Analysis", IEEE Transactions on Circuits and Systems I: Regular Papers, vol. 65, no. 2, pp. 485-497, Feb. 2018 T. Liao, J. Su and C. Hung, "A Spur-Reduction Frequency Synthesizer Exploiting Randomly Selected PFD", IEEE Transactions on Very Large Scale Integration (VLSI) Systems, vol. 21, no. 3, pp. 589-592, March 2013 N. Da Dalt, "An Analysis of Phase Noise in Realigned VCOs", IEEE Transactions on Circuits and Systems II: Express Briefs, vol. 61, no. 3, pp. 143-147, March 2014
(ii)に関しては、さまざまな対策が提案されている(非特許文献2,5,6,9,10)が、いずれも回路面積あるいは消費電力の増大をともなうものであり、別のアプローチが望まれる。
また(iii)に関しては、注入段における基準クロックの経路とオシレータクロックの経路のバッファサイズを最適化することで抑制することが可能であるが、電源電圧や温度、プロセスばらつき、周波数条件などに応じて変化するスロープを一定に保つことはできないため、根本的な解決策であるとは言えない。
本開示は係る課題に鑑みてなされたものであり、そのある態様の例示的な目的のひとつは、従来とは異なるアプローチによりリファレンススプリアスを抑制できる注入同期型のオシレータ回路の提供にある。
本開示のある態様は、注入同期型のオシレータ回路に関する。オシレータ回路は、第1ウィンドウ信号を生成するウィンドウ発生器と、周波数可変のリングオシレータと、第1入力ノードに基準クロックを受け、第2入力ノードと出力ノードの間の経路がリングオシレータの一部を形成するように設けられ、第1ウィンドウ信号のアサート期間に第1入力ノードを選択し、第1ウィンドウ信号のネゲート期間に第2入力ノードを選択するマルチプレクサと、マルチプレクサの第2入力ノードに入力される内部クロックを遅延し、遅延クロックを生成する補償遅延回路と、マルチプレクサから出力されるオシレータクロックと遅延クロックの位相を比較する位相比較回路と、第1ウィンドウ信号のアサート期間における位相比較回路の出力にもとづいてリングオシレータを制御するループフィルタと、第1ウィンドウ信号のネゲート期間における位相比較回路の出力にもとづいて補償遅延回路を制御する補償器と、を備える。
本開示の別の態様もまた注入同期型のオシレータ回路に関する。オシレータ回路は、第1ウィンドウ信号および第2ウィンドウ信号を生成するウィンドウ発生器と、リングオシレータを構成する可変遅延回路と、第1入力ノードに基準クロックを受け、第2入力ノードと出力ノードの間の経路がリングオシレータに挿入され、第1ウィンドウ信号のアサート期間に第1入力ノードを選択し、第1ウィンドウ信号のネゲート期間に第2入力ノードを選択するマルチプレクサと、マルチプレクサの第2入力ノードの内部クロックを遅延し、遅延クロックを生成する補償遅延回路と、マルチプレクサの出力であるオシレータクロックと遅延クロックの位相を比較し、第1ウィンドウ信号のアサート期間の比較結果にもとづく第1比較信号と、第2ウィンドウ信号のアサート期間の比較結果にもとづく第2比較信号を生成する位相比較回路と、第1比較信号にもとづいて可変遅延回路を制御するループフィルタと、第2比較信号にもとづいて補償遅延回路を制御する補償器と、を備える。
なお、以上の構成要素を任意に組み合わせたもの、あるいは本発明の表現を、方法、装置などの間で変換したものもまた、本発明の態様として有効である。
本開示のある態様によれば、リファレンススプリアスを抑制できる。
図1(a)~(c)は、PLL回路の基本アーキテクチャを説明するブロック図である。 リファレンススプリアスを説明する図である。 比較技術に係るPLL回路の回路図である。 図3のPLL回路の動作を説明するタイムチャートである。 実施形態に係るPLL回路のブロック図である。 図5のPLL回路の動作を説明するタイムチャートである。 位相比較回路の構成例を示す回路図である。 図8(a)、(b)は、第1ラッチ、第2ラッチの構成例を示す回路図である。 位相検出器の構成例を示す回路図である。 マルチプレクサの構成例を示す回路図である。 図11(a)、(b)は、補償遅延回路の構成例を示す回路図である。 一実施例に係るPLL回路の回路図である。
(実施の形態の概要)
本開示のいくつかの例示的な実施形態の概要を説明する。この概要は、後述する詳細な説明の前置きとして、実施形態の基本的な理解を目的として、1つまたは複数の実施形態のいくつかの概念を簡略化して説明するものであり、発明あるいは開示の広さを限定するものではない。またこの概要は、考えられるすべての実施形態の包括的な概要ではなく、実施形態の欠くべからざる構成要素を限定するものではない。便宜上、「一実施形態」は、本明細書に開示するひとつの実施形態(実施例や変形例)または複数の実施形態(実施例や変形例)を指すものとして用いる場合がある。
一実施の形態に係る注入同期型のオシレータ回路は、ウィンドウ発生器、周波数可変のリングオシレータ、マルチプレクサ、補償遅延回路、位相比較回路、ループフィルタ、補償器を備える。マルチプレクサは、第1入力ノードに基準クロックを受け、第2入力ノードと出力ノードの間の経路がリングオシレータの一部を形成するように設けられる。マルチプレクサは、第1ウィンドウ信号のアサート期間、第1入力ノードを選択し、ネゲート期間、第2入力ノードを選択する。補償遅延回路は、マルチプレクサの第2入力ノードに入力される内部クロックを遅延し、遅延クロックを生成する。位相比較回路は、マルチプレクサから出力されるオシレータクロックと遅延クロックの位相を比較する。ループフィルタは、第1ウィンドウ信号のアサート期間における位相比較回路の出力にもとづいてリングオシレータを制御する。補償器は、第1ウィンドウ信号のネゲート期間における位相比較回路の出力にもとづいて補償遅延回路を制御する。
第1ウィンドウ信号のアサート期間において、マルチプレクサの出力には、マルチプレクサによる遅延後の基準クロックが現れる。この基準クロックと、補償遅延回路を通過後の内部クロック(遅延クロック)の位相比較により、通常のPLLと同様に、周波数が制御される。
一方、第1ウィンドウ信号のネゲート期間では、マルチプレクサの出力には、マルチプレクサによる遅延後の内部クロックが現れ、この内部クロックと、補償遅延回路を通過後の内部クロックの位相比較が行われる。そして位相比較の結果にもとづいて、補償遅延回路の遅延量が、マルチプレクサの遅延量に一致するようにフィードバックがかかる(オフセット誤差補償)。このオフセット誤差補償により、位相比較回路の入力位相オフセットも含めた補償が可能となる。
またオフセット誤差補償は、通常の位相比較動作の合間を利用してバックグランドで実行可能である。
一実施形態において、ウィンドウ発生器は、第1ウィンドウ信号のネゲート期間の一部においてアサートされる第2ウィンドウ信号を生成し、位相比較回路は、第1ウィンドウ信号と第2ウィンドウ信号の少なくとも一方のアサート期間において、イネーブル状態となる位相検出器と、位相検出器の出力と第1ウィンドウ信号を受ける第1ラッチと、位相検出器の出力と第2ウィンドウ信号を受ける第2ラッチと、を含んでもよい。
第1ウィンドウ信号と第2ウィンドウ信号は、オシレータクロックの1サイクル分、シフトした関係にあってもよい。これにより、2つのウィンドウ信号を簡易なハードウェアで生成できる。
第1ラッチおよび第2ラッチはそれぞれ、入力端子と、ゲート端子と、出力端子と、第1インバータ~第4インバータを含んでもよい。第1インバータおよび第4インバータは、正論理および負論理の制御ノード(イネーブル端子)を有するトライステートインバータであってもよい。第1インバータは、入力ノードが入力端子と接続され、正論理の制御ノードがゲート端子と接続され、負論理の制御ノードが第2インバータの出力と接続される。第2インバータは、入力ノードがゲート端子と接続される。第3インバータは、入力ノードが第1インバータの出力ノードと接続され、出力ノードが出力端子と接続される。第4インバータは、入力ノードが出力端子と接続され、負論理の制御ノードがゲート端子と接続され、正論理の制御ノードが第2インバータの出力ノードと接続され、出力ノードが第3インバータの入力ノードと接続される。
位相検出器は、第1入力端子と、第2入力端子と、イネーブル端子と、出力端子と、第1入力ノードが第1入力端子と接続され、第2入力ノードがイネーブル端子と接続される第1NANDゲートと、第1入力ノードが第2入力端子と接続され、第2入力ノードがイネーブル端子と接続され、第3入力ノードが第1NANDゲートの出力ノードと接続され、出力ノードが第1NANDゲートの第3入力ノードと接続され、第2NANDゲートと、第1入力ノードが第1NANDゲートの出力ノードと接続される第3NANDゲートと、第1入力ノードが第2NANDゲートの出力ノードと接続され、第2入力ノードが第3NANDゲートの出力ノードと接続され、出力ノードが出力端子および第3NANDゲートの第2入力ノードと接続される、第4NANDゲートと、を含んでもよい。
マルチプレクサは、第1入力端子と、第2入力端子と、制御端子と、出力端子と、第1入力ノードが第1入力端子と接続され、第2入力ノードが制御端子と接続される第5NANDゲートと、第1入力ノードが第2入力端子と接続され、第2入力ノードに制御端子の反転信号を受ける第6NANDゲートと、第1入力ノードが第5NANDゲートの出力ノードと接続され、第2入力ノードが第6NANDゲートの出力ノードと接続され、出力ノードが出力端子と接続される第7NANDゲートと、第1入力ノードが第5NANDゲートの出力ノードと接続され、第2入力ノードが第6NANDゲートの出力ノードと接続され、出力ノードが出力端子と接続される第8NANDゲートと、を含んでもよい。
リングオシレータは可変遅延回路を含んでもよい。可変遅延回路と補償遅延回路は同一の回路構成を有し、補償遅延回路の方が、遅延量の最小制御幅が小さくてもよい。
補償遅延回路は、直列に接続される2個の論理反転ゲートと、後段の論理反転ゲートの入力ノードと接続される可変容量回路と、を含んでもよい。可変容量回路は、複数のNANDゲートを含んでもよい。各NANDゲートの第1入力ノードには制御コードの対応するビットが入力され、第2入力ノードは、後段の論理反転ゲートの入力ノードと接続されてもよい。
複数のNANDゲートの第3入力ノードにはローが入力されてもよい。
一実施形態に係る注入同期型のオシレータ回路は、ウィンドウ発生器、可変遅延回路、マルチプレクサ、補償遅延回路、位相比較回路、ループフィルタ、補償器を備える。ウィンドウ信号は、第1ウィンドウ信号および第2ウィンドウ信号を生成する。可変遅延回路はリングオシレータを構成している。マルチプレクサは、第1入力ノードに基準クロックを受け、第2入力ノードと出力ノードの間の経路がリングオシレータに挿入される。マルチプレクサは、第1ウィンドウ信号のアサート期間に第1入力ノードを選択し、第1ウィンドウ信号のネゲート期間に第2入力ノードを選択する。補償遅延回路は、マルチプレクサの第2入力ノードの内部クロックを遅延し、遅延クロックを生成する。位相比較回路は、マルチプレクサの出力であるオシレータクロックと遅延クロックの位相を比較し、第1ウィンドウ信号のアサート期間の比較結果にもとづく第1比較信号と、第2ウィンドウ信号のアサート期間の比較結果にもとづく第2比較信号を生成する。ループフィルタは、第1比較信号にもとづいて可変遅延回路を制御する。補償器は、第2比較信号にもとづいて補償遅延回路を制御する。
(実施の形態)
以下、本発明を好適な実施の形態をもとに図面を参照しながら説明する。各図面に示される同一または同等の構成要素、部材、処理には、同一の符号を付するものとし、適宜重複した説明は省略する。また、実施の形態は、発明を限定するものではなく例示であって、実施の形態に記述されるすべての特徴やその組み合わせは、必ずしも発明の本質的なものであるとは限らない。
本明細書において、「部材Aが、部材Bと接続された状態」とは、部材Aと部材Bが物理的に直接的に接続される場合のほか、部材Aと部材Bが、それらの電気的な接続状態に実質的な影響を及ぼさない、あるいはそれらの結合により奏される機能や効果を損なわせない、その他の部材を介して間接的に接続される場合も含む。
同様に、「部材Cが、部材Aと部材Bの間に設けられた状態」とは、部材Aと部材C、あるいは部材Bと部材Cが直接的に接続される場合のほか、それらの電気的な接続状態に実質的な影響を及ぼさない、あるいはそれらの結合により奏される機能や効果を損なわせない、その他の部材を介して間接的に接続される場合も含む。
実施形態に係るPLL回路100について説明する前に、本発明者が検討した比較技術について説明する。この比較技術は、IL-PLL回路において生ずる問題を明確化するとともに、実施形態に係るPLL回路100の理解を助けるために参照されるものであるが、公知技術と認定してはならない。
図3は、比較技術に係るPLL回路100Rの回路図である。PLL回路100は、注入同期方式のオシレータ回路であり、リングオシレータ200、マルチプレクサ220、ウィンドウ発生器400R、位相検出器310、ループフィルタ320を備える。
リングオシレータ200は、その周波数が制御可能に構成される。たとえばリングオシレータ200は、可変遅延回路210およびインバータ230を含む。インバータ230と可変遅延回路210の位置は入れ替えてもよいし、インバータ230は可変遅延回路210に組み込まれてもよい。
マルチプレクサ220は、第1入力ノード(1)に基準クロックCLK_REFを受ける。マルチプレクサ220は、第2入力ノード(0)と出力ノードの間の経路が、リングオシレータ200の一部を形成するように設けられる。マルチプレクサ220は、ウィンドウ信号INJ_WINDのアサート期間、第1入力ノード(1)を選択し、ネゲート期間、第2入力ノード(0)を選択する。第1ウィンドウ信号INJ_WINDのネゲート期間においてリングオシレータが形成され、第1ウィンドウ信号INJ_WINDのアサート期間において、リングオシレータに基準クロックCLK_REFが注入され、位相同期がかかる。
位相検出器310は、ウィンドウ信号INJ_WINDのアサート期間において、基準クロックCLK_REFと、マルチプレクサ220の第2入力ノード(0)の内部クロックCLK_INTの位相を比較し、比較結果を示す第1比較信号UP_DNを生成する。ループフィルタ320は、第1比較信号UP_DNにもとづいて、可変遅延回路210の遅延量、すなわちリングオシレータ200の周波数を制御する。
ウィンドウ発生器400Rは、ウィンドウ信号INJ_WINDを生成する。ウィンドウ信号INJ_WINDは、エッジ注入および周波数制御のための位相比較の期間(時間窓)を規定するタイミング信号である。
たとえばウィンドウ発生器400Rは、カウンタ410および選択ロジック420を含む。カウンタ410は、リングオシレータ200の内部クロックCLK_INTの所定数サイクルごとに、出力(ゲート信号)をアサートする。選択ロジック420は、カウンタ410の出力がアサートされるたびに、内部クロックCLK_INTの1パルスを切り出して、ウィンドウ信号INJ_WINDとして出力する。ウィンドウ信号INJ_WINDの時間軸上の位置は、その中央付近に、内部クロックCLK_INTのエッジが含まれるように定められる。
以上が比較技術に係るPLL回路100Rの構成である。続いてその動作を説明する。図4は、図3のPLL回路100Rの動作を説明するタイムチャートである。
ウィンドウ信号INJ_WINDのアサート期間(ハイ)において、マルチプレクサ220の出力であるオシレータクロックCLK_DCOのエッジは、基準クロックCLK_REFのエッジと置換され、強制的な同期がかかる。
また、このアサート期間において、基準クロックCLK_REFと内部クロックCLK_INTの位相が比較され、比較結果に応じて、リングオシレータ200の周波数が増減する。その結果、内部クロックCLK_INTの周波数は基準クロックCLK_REFに応じて定まる目標周波数に安定化される。
以上がPLL回路100Rの動作である。比較技術において、マルチプレクサ220の入力側の基準クロックCLK_REFおよび内部クロックCLK_INTの位相が比較され、周波数制御が行われる。一方で、リングオシレータ200のクロックCLK_DCOとリプレースされるのは、マルチプレクサ220を通過した後の基準クロックCLK_REFである。本発明者は、エッジ注入時の経路と、周波数フィードバック時の信号経路の差が、リファレンススプリアスを悪化させる要因であると考えた。これを要因1とする。
また非特許文献5,6で説明されるように、位相検出器の入力オフセットも、リファレンススプリアスを悪化させる要因(要因2という)となる。
以下で説明する実施形態では、この二点に着目してなされたものであり、比較技術から位相比較に使用するクロックを取り出すノードを変更し、さらに、比較技術に、位相オフセット補償機能を追加したものである。
図5は、実施形態に係るPLL回路100のブロック図である。PLL回路100は、注入同期方式のオシレータ回路であり、リングオシレータ200、マルチプレクサ220、ウィンドウ発生器400、位相比較回路600、補償遅延回路610、ループフィルタ320、補償器620を備える。
リングオシレータ200は、その周波数が制御可能に構成される。たとえばリングオシレータ200は、可変遅延回路210およびインバータ230を含む。インバータ230と可変遅延回路210の位置は入れ替えてもよいし、インバータ230は可変遅延回路210に組み込まれてもよい。
マルチプレクサ220は、第1入力ノードに基準クロックCLK_REFを受ける。マルチプレクサ220は、第2入力ノードと出力ノードの間の経路が、リングオシレータ200の一部を形成するように設けられる。マルチプレクサ220は、第1ウィンドウ信号INJ_WINDのアサート期間、第1入力ノードを選択し、ネゲート期間、第2入力ノードを選択する。第1ウィンドウ信号INJ_WINDは、比較技術と同様である。
第1ウィンドウ信号INJ_WINDのネゲート期間においてリングオシレータが形成され、アサート期間において、リングオシレータ200に基準クロックCLK_REFが注入され、位相同期がかかる。
ウィンドウ発生器400は、第1ウィンドウ信号INJ_WINDを生成する。第1ウィンドウ信号INJ_WINDは、通常のIL-PLL回路としての、エッジ注入および周波数制御のための位相比較の期間を規定するタイミング信号である。
たとえばウィンドウ発生器400は、カウンタ410および選択ロジック420を含む。カウンタ410は、リングオシレータ200の内部クロックCLK_INTの所定数サイクルごとに、出力をアサートする。選択ロジック420は、カウンタ410の出力がアサートされるたびに、内部クロックCLK_INTを切り出して、第1ウィンドウ信号INJ_WINDとして出力する。
位相比較回路600、補償遅延回路610およびループフィルタ320は、リングオシレータ200の発振周波数が、基準クロックCLK_REFに応じた目標周波数に近づくように、リングオシレータ200をフィードバック制御するフィードバック回路である。
実施形態において、位相比較に使用する基準クロックCLK_REFを、マルチプレクサ220の出力ノードから取り出している。また追加された補償遅延回路610は、マルチプレクサ220の第2入力ノードに入力される内部クロックCLK_INTを遅延し、遅延クロックCLK_DLYを生成する。遅延後の遅延クロックCLK_DLYが位相比較に利用される。
位相比較回路600には、マルチプレクサ220から出力されるオシレータクロックCLK_DCOと遅延クロックCLK_DLYが入力され、これらの位相を比較する。
ウィンドウ発生器400は、第1ウィンドウ信号INJ_WINDに加えて、第2ウィンドウ信号COMP_WINDを生成する。第2ウィンドウ信号COMP_WINDは、オフセット誤差補償に利用されるタイミング信号であり、第1ウィンドウ信号INJ_WINDがネゲートである一部の期間においてアサートされる。
第2ウィンドウ信号COMP_WINDのアサート期間は、第1ウィンドウ信号INJ_WINDのネゲート期間に含まれる内部クロックCLK_INTのいずれかのエッジを含むように定めればよい。
たとえば、第2ウィンドウ信号COMP_WINDと、第1ウィンドウ信号INJ_WINDは、内部クロックCLK_INTの1クロック分、シフトした位置に設けるとよい。この場合、カウンタ410の出力を、内部クロックCLK_INTの1クロック分、遅延させるフリップフロップを追加し、カウンタ410の出力をゲート信号として、内部クロックCLK_INTのパルスを切り出すことにより、第1ウィンドウ信号INJ_WINDと第2ウィンドウCOMP_WINDの一方を生成し、フリップフロップの出力をゲート信号として、内部クロックCLK_INTの次のパルスを切り出すことにより、第1ウィンドウ信号INJ_WINDと第2ウィンドウ信号COMP_WINDの他方を生成してもよい。この場合、第2ウィンドウ信号COMP_WINDの生成に必要とされる追加素子が少なくて済み、回路面積の増大を抑制できる。
ループフィルタ320は、第1ウィンドウ信号INJ_WINDのアサート期間における位相比較回路600の出力(第1比較信号UP_DN1)にもとづいてリングオシレータ200の可変遅延回路210の遅延量を制御する。ループフィルタ320は、第1比較信号UP_DNに応じてアップ・ダウンするアップダウンカウンタと、アップダウンカウンタの出力から高周波成分を除去するローパスフィルタを含んでもよい。
また補償器620は、第1ウィンドウ信号INJ_WINDのネゲート期間における位相比較回路600の出力、より具体的には第2ウィンドウ信号COMP_WINDのアサート期間における位相比較回路600の出力(第2比較信号UP_DN)にもとづいて補償遅延回路610の遅延量を制御する。補償器620は、第2比較信号UP_DNを積算する積算器で構成することができる。
以上がPLL回路100の構成である。続いてその動作を説明する。図6は、図5のPLL回路100の動作を説明するタイムチャートである。
<オフセット誤差補償>
始めに、オフセット誤差補償について説明する。オフセット誤差補償は、第2ウィンドウ信号COMP_WINDのアサート期間に行われる。第2ウィンドウ信号COMP_WINDのアサート期間は、第1ウィンドウ信号INJ_WINDのネゲート期間に含まれているから、マルチプレクサ220により内部クロックCLK_INTが選択される。このとき、マルチプレクサ220の出力CLK_DCOは、内部クロックCKL_INTに対して、遅延量τ、遅延する。この遅延量τは、主としてマルチプレクサ220の伝搬遅延などに起因するが、後述のように位相比較回路600の位相オフセットも含むものと理解される。
また、遅延クロックCLK_DLYは、内部クロックCLK_INTに対して、遅延量τ遅延している。遅延量τは主として補償遅延回路610の遅延時間に起因するが、後述のように位相比較回路600の位相オフセットも含むものと理解される。
つまり位相比較回路600には、第2ウィンドウCOMP_WINDのアサート期間において、オシレータクロックCLK_DCOと遅延クロックCLK_DLYの位相を比較する。これらのクロックCLK_DCO,CLK_DLYはそれぞれ、共通の内部クロックCLK_INTを、τ、τ遅延した信号であるから、位相比較回路600における位相比較は、遅延量τとτの比較に他ならない。そして位相比較回路600による比較結果に応じて、補償遅延回路610の遅延量τが調節される。この動作を繰り返すことにより、遅延量τは遅延量τと一致する。なお、この遅延量τとτは、位相比較回路600の位相オフセットを等価的に含めたものと考えることができ、したがってこのオフセット誤差補償により、信号経路の遅延差と、位相オフセット誤差の両方が補償される。
<PLL動作>
続いて、PLL動作を説明する。PLL動作は、第1ウィンドウ信号INJ_WINDのアサート期間においてなされる。第1ウィンドウ信号INJ_WINDのアサート期間、マルチプレクサ220により基準クロックCLK_REFが選択される。このとき、マルチプレクサ220の出力CLK_DCOは、基準クロックCKL_REFに対して遅延量τ’、遅延する。遅延量τ’は主としてマルチプレクサ220の伝搬遅延などに起因するが、後述のように位相比較回路600の位相オフセットも含むものと理解され、マルチプレクサ220を対称型で構成することにより、τと等しいとみなすことができる。
位相比較回路600は、第2ウィンドウCOMP_WINDのアサート期間において、オシレータクロックCLK_DCOと遅延クロックCLK_DLYの位相を比較する。オシレータクロックCLK_DCOは、基準クロックCLK_REFをτ遅延した信号であり、遅延クロックCLK_DLYは、内部クロックCLK_INTをτ遅延した信号である。オフセット誤差補償により、τ=τが成り立つとき、位相比較回路600における位相比較は、内部クロックCLK_INTと基準クロックCLK_REFの位相比較と等価である。そして位相比較回路600による比較結果に応じて、可変遅延回路210の遅延量が調節される。この動作を繰り返すことにより、内部クロックCLK_INTと基準クロックCLK_REFの位相(周波数)は一致し、ロックがかかる。
以上がPLL回路100の動作である。
このPLL回路100によれば、オフセット誤差補償により、要因1および要因2の影響をキャンセルすることができるため、リファレンススプリアスを抑制することができる。
また、通常のPLL動作と並行して、オフセット誤差補償が可能であるという利点もある。
また、リファレンススプリアスを抑制するために必要な追加の回路素子が少なく、回路面積の増大が小さいという利点もある。具体的には、実施形態では、比較技術に比べて、補償遅延回路610、補償器620が追加され、ウィンドウ発生器400および位相比較回路600の機能がわずかに修正されている。補償遅延回路610が与えるべき遅延量は、最大でもマルチプレクサ220の遅延量と同程度といえるから、補償遅延回路610の回路面積は小さくて済む。
また補償器620は積分器で構成できるため、回路面積は小さくて済む。
またウィンドウ発生器400に関しては、第1ウィンドウ信号INJ_WINDを1サイクル分、シフトさせるためのフリップフロップを追加すれば足りるため、ウィンドウ発生器400の回路面積の増加も少ない。
このように、本実施の形態によれば、少ない回路面積の増加で、リファレンススプリアスを抑制できる。
さらに消費電力について検討すると、オフセット誤差補償の動作周波数は、基準クロックCLK_REFの周波数と等しく、基準クロックCLK_REFはそれほど高くない。したがって、消費電力の増加も抑制されている。
続いて、PLL回路100の具体的な構成について説明する。
図7は、位相比較回路600の構成例を示す回路図である。位相比較回路600は、位相検出器602、ORゲート604、第1ラッチ606,第2ラッチ608を含む。位相検出器602はイネーブル端子ENを有し、イネーブル端子ENにハイが入力されるとイネーブルとなり、位相比較動作を行う。
ORゲート604は、2つのウィンドウ信号INJ_WIND,COMP_WINDの論理和を生成し、位相検出器602のイネーブル端子に供給する。
第1ラッチ606は、位相検出器602の出力UP_DNと第1ウィンドウ信号INJ_WINDを受け、第1ウィンドウ信号INJ_WINDのアサート期間における位相検出器602の出力UP_DNをラッチする。第1ラッチ606の出力が、第1比較信号UP_DN1となる。
第2ラッチ608は、位相検出器602の出力UP_DNと第2ウィンドウ信号COMP_WINDを受け、第2ウィンドウ信号COMP_WINDのアサート期間における位相検出器602の出力UP_DNをラッチする。第2ラッチ608の出力が、第2比較信号UP_DN2となる。
図8(a)、(b)は、第1ラッチ606、第2ラッチ608の構成例を示す回路図である。図8(a)に示すように、第1ラッチ606および第2ラッチ608は、レベルセンシティブラッチで構成するとよい。第1ラッチ606は、入力端子D、ゲート端子G、出力端子Q、第1インバータINV1~第4インバータINV4を含む。第1インバータINV1および第4インバータINV4は、ハイインピーダンスの制御ノードEN、ENBを有するトライステートインバータである。トライステートインバータの構成例は図8(b)に示す。第1インバータINV1は、入力ノードが入力端子Dと接続され、制御ノードENがゲート端子Gと接続され、負論理の制御ノードENBが第2インバータENV2の出力ノードと接続される。第2インバータINV2は、入力ノードがゲート端子Gと接続される。第3インバータINV3は、入力ノードが第1インバータINV1の出力ノードと接続され、出力ノードが出力端子Qと接続される。第4インバータINV4は、入力ノードが出力端子Qと接続され、制御ノードENが第2インバータINV2の出力ノードと接続され、負論理の制御ノードENBがゲート端子Gと接続され、出力ノードが第3インバータINV3の入力ノードと接続される。
図9は、位相検出器602の構成例を示す回路図である。位相検出器602は、第1入力端子IN1、第2入力端子IN2、イネーブル端子EN、出力端子OUT、第1NANDゲートG1~第4NANDゲートG4を含む。第1NANDゲートG1、第2NANDゲートG2は三入力を有し、前段のRSラッチRS1を形成する。第1NANDゲートG1は、第1入力ノードが第1入力端子IN1と接続され、第2入力ノードがイネーブル端子ENと接続される。第2NANDゲートG2は、第1入力ノードが第2入力端子IN2と接続され、第2入力ノードがイネーブル端子ENと接続され、第3入力ノードが第1NANDゲートG1の出力ノードと接続され、出力ノードが第1NANDゲートG1の第3入力ノードと接続される。
第3NANDゲートG3と第4NANDゲートG4は、後段のRSラッチRS2を形成する。第3NANDゲートG3は、第1入力ノードが第1NANDゲートG1の出力ノードと接続される。第4NANDゲートG4は、第1入力ノードが第2NANDゲートG2の出力ノードと接続され、第2入力ノードが第3NANDゲートG3の出力ノードと接続され、出力ノードが出力端子OUTおよび第3NANDゲートG3の第2入力ノードと接続される。
初段のRSラッチRS1の出力は、後段のRSラッチRS2に入力され、比較信号UP_DNに変換される。
図10は、マルチプレクサ220の構成例を示す回路図である。マルチプレクサ220は、第1入力ノードと出力ノード間の第1経路の伝搬遅延と、第2入力ノードと出力ノード間の第2経路の伝搬遅延が等しいことが望ましく、対称型で構成するとよい。マルチプレクサ220は、第1入力端子IN1、第2入力端子IN2、制御端子SEL、出力端子OUT、第5NANDゲート222~第8NANDゲート228、インバータ230を含む。
第5NANDゲート222は、第1入力ノードが第1入力端子IN1と接続され、第2入力ノードが制御端子SELと接続される。第6NANDゲート224は、第1入力ノードが第2入力端子IN2と接続され、第2入力ノードに制御端子SELの反転信号、すなわちインバータ230の出力を受ける。第7NANDゲート226は、第1入力ノードIN1が第5NANDゲート222の出力ノードと接続され、第2入力ノードが第6NANDゲート224の出力ノードと接続され、出力ノードが出力端子OUTと接続される。第8NANDゲート228は、第1入力ノードが第5NANDゲート222の出力ノードと接続され、第2入力ノードが第6NANDゲート224の出力ノードと接続され、出力ノードが出力端子OUTと接続される。
このマルチプレクサ220によれば、その対称性により、第1経路と第2経路の遅延時間の誤差を小さくできる。
可変遅延回路210と補償遅延回路610は、同一の回路構成としてもよく、補償遅延回路610の方が、遅延量の最小制御幅が小さいことを特徴とする。
図11(a)、(b)は、補償遅延回路610の構成例を示す回路図である。補償遅延回路610は、直列に接続された第1論理反転ゲート(たとえばインバータ)N1、第2論理反転ゲートN2と、可変容量回路612を備える。なお、論理反転ゲートN1,N2は、インバータの他、NANDゲートやNORゲートであってもよい。可変容量回路612は、複数のNANDゲート614を含む。各NANDゲート614の第1入力ノードには制御コードの対応するビットが入力され、第2入力ノードは、第2論理反転ゲートN2の入力ノードと接続される。
図11(b)に示すように、NANDゲート614は三入力であってもよい。第3入力ノードIN3にはローが入力される。これにより、最も低電位側のNMOSトランジスタがオフとなるため、貫通電流が遮断され、消費電力を削減できる。
図12は、一実施例に係るPLL回路100Aの回路図である。ウィンドウ発生器400Aは、カウンタ410および選択ロジック420Aを含む。選択ロジック420Aは、論理ゲート422、遅延ライン424、フリップフロップ426を含む。
カウンタ410は、内部クロックCLK_INTをカウントし、N周期あたり1周期の間、その出力injw_enをアサートする。論理ゲート422は、カウンタ410の出力injw_enと内部クロックCLK_INTを論理演算し、パルス信号injwbを生成する。たとえば論理ゲート422は、内部クロックCLK_INTの反転信号とカウンタ410の出力injw_enの否定論理積injwbを生成するNANDゲートを含んでもよい。
遅延ライン424は、injwb信号を遅延し、第1ウィンドウ信号INJ_WINDBを生成する。この第1ウィンドウ信号INJ_WINDBは、アサートがローである負論理信号であり、したがってマルチプレクサ220の第1入力(1)と第2入力(0)が入れ替えられている。遅延ライン424の遅延量は、内部クロックCLK_INTの周期の約1/4程度とされる。
フリップフロップ426は、第1ウィンドウ信号INJ_WINDBを1クロックサイクル遅延させて、第2ウィンドウ信号COMP_WINDを生成する。
可変遅延回路210は、第1遅延回路212と第2遅延回路214の直列接続として構成することができ、第1遅延回路212は相対的に粗い分解能の遅延を与え、第2遅延回路214は相対的に高い分解能の遅延を与える。
ループフィルタ320は、第2遅延回路214の遅延量を制御する。PLL回路100Aは、FLL回路110をさらに備えてもよい。FLL回路110は、基準クロックCLK_REFの周波数と、オシレータクロックCLK_DCOの周波数が一致するように、第1遅延回路212の遅延量を制御する。
実施の形態は例示であり、それらの各構成要素や各処理プロセスの組み合わせにいろいろな変形例が可能なこと、またそうした変形例も本発明の範囲にあることは当業者に理解されるところである。以下、こうした変形例を説明する。
(変形例1)
本開示に係る技術は、セレクタによりエッジを注入する形式のオシレータ回路、すなわちIL-PLL回路やMDLL(Multiplying Delay Locked Loop)回路に適用することができる。本技術は、デジタルPLL/DLL、アナログPLL/DLLを問わずに適用可能あり、リングオシレータ200は、DCOに限定されず、VCOであってもよい。
(変形例2)
実施形態では、第1ウィンドウ信号INJ_WINDのネゲート期間においてアサートされる第2ウィンドウ信号COMP_WINDを生成したがその限りでない。オフセット誤差補償を、基準クロックCLK_REFの1サイクル内に、複数回行ってもよい。この場合、たとえば第1ウィンドウ信号INJ_WINDのネゲート期間において、第2比較信号UP_DN2を生成するようにしてもよい。
実施の形態にもとづき、具体的な語句を用いて本発明を説明したが、実施の形態は、本発明の原理、応用を示しているにすぎず、実施の形態には、請求の範囲に規定された本発明の思想を逸脱しない範囲において、多くの変形例や配置の変更が認められる。
100 PLL回路
200 リングオシレータ
210 可変遅延回路
220 マルチプレクサ
230 インバータ
260 駆動ユニット
300 フィードバック回路
320 ループフィルタ
400 ウィンドウ発生器
410 カウンタ
420 選択ロジック
600 位相比較回路
602 位相検出器
604 ORゲート
606 第1ラッチ
608 第2ラッチ
610 補償遅延回路
620 補償器

Claims (11)

  1. 注入同期型のオシレータ回路であって、
    第1ウィンドウ信号を生成するウィンドウ発生器と、
    周波数可変のリングオシレータと、
    第1入力ノードに基準クロックを受け、第2入力ノードと出力ノードの間の経路が前記リングオシレータの一部を形成するように設けられ、前記第1ウィンドウ信号のアサート期間に前記第1入力ノードを選択し、前記第1ウィンドウ信号のネゲート期間に前記第2入力ノードを選択するマルチプレクサと、
    前記マルチプレクサの前記第2入力ノードに入力される内部クロックを遅延し、遅延クロックを生成する補償遅延回路と、
    前記マルチプレクサから出力されるオシレータクロックと前記遅延クロックの位相を比較する位相比較回路と、
    前記第1ウィンドウ信号のアサート期間における前記位相比較回路の出力にもとづいて前記リングオシレータを制御するループフィルタと、
    前記第1ウィンドウ信号のネゲート期間における前記位相比較回路の出力にもとづいて前記補償遅延回路の遅延量を制御する補償器と、
    を備えることを特徴とするオシレータ回路。
  2. 前記ウィンドウ発生器は、前記第1ウィンドウ信号のネゲート期間の一部においてアサートされる第2ウィンドウ信号を生成し、
    前記位相比較回路は、
    前記第1ウィンドウ信号と前記第2ウィンドウ信号の少なくとも一方のアサート期間において、イネーブル状態となる位相検出器と、
    前記位相検出器の出力と前記第1ウィンドウ信号を受ける第1ラッチと、
    前記位相検出器の出力と前記第2ウィンドウ信号を受ける第2ラッチと、
    を含むことを特徴とする請求項1に記載のオシレータ回路。
  3. 前記第1ウィンドウ信号と前記第2ウィンドウ信号は、前記オシレータクロックの1サイクル分、シフトした関係にあることを特徴とする請求項2に記載のオシレータ回路。
  4. 前記第1ラッチおよび前記第2ラッチはそれぞれ、
    入力端子と、
    ゲート端子と、
    出力端子と、
    入力ノードが前記入力端子と接続され、正論理の制御ノードが前記ゲート端子と接続されるトライステート型の第1インバータと、
    入力ノードが前記ゲート端子と接続され、出力ノードが前記第1インバータの負論理の制御ノードと接続される第2インバータと、
    入力ノードが前記第1インバータの出力ノードと接続され、出力ノードが前記出力端子と接続される第3インバータと、
    入力ノードが前記出力端子と接続され、負論理の制御ノードが前記ゲート端子と接続され、正論理の制御ノードが前記第2インバータの出力ノードと接続され、出力ノードが前記第3インバータの前記入力ノードと接続される第4インバータと、
    を含むことを特徴とする請求項2または3に記載のオシレータ回路。
  5. 前記位相検出器は、
    第1入力端子と、
    第2入力端子と、
    イネーブル端子と、
    出力端子と、
    第1入力ノードが前記第1入力端子と接続され、第2入力ノードが前記イネーブル端子と接続される第1NANDゲートと、
    第1入力ノードが前記第2入力端子と接続され、第2入力ノードが前記イネーブル端子と接続され、第3入力ノードが前記第1NANDゲートの出力ノードと接続され、出力ノードが前記第1NANDゲートの第3入力ノードと接続され、第2NANDゲートと、
    第1入力ノードが前記第1NANDゲートの出力ノードと接続される第3NANDゲートと、
    第1入力ノードが前記第2NANDゲートの出力ノードと接続され、第2入力ノードが前記第3NANDゲートの出力ノードと接続され、出力ノードが前記出力端子および前記第3NANDゲートの第2入力ノードと接続される、第4NANDゲートと、
    を含むことを特徴とする請求項2から4のいずれかに記載のオシレータ回路。
  6. 前記マルチプレクサは、
    第1入力端子と、
    第2入力端子と、
    制御端子と、
    出力端子と、
    第1入力ノードが前記第1入力端子と接続され、第2入力ノードが前記制御端子と接続される第5NANDゲートと、
    第1入力ノードが前記第2入力端子と接続され、第2入力ノードに前記制御端子の反転信号を受ける第6NANDゲートと、
    第1入力ノードが前記第5NANDゲートの出力ノードと接続され、第2入力ノードが前記第6NANDゲートの出力ノードと接続され、出力ノードが前記出力端子と接続される第7NANDゲートと、
    第1入力ノードが前記第5NANDゲートの出力ノードと接続され、第2入力ノードが前記第6NANDゲートの出力ノードと接続され、出力ノードが前記出力端子と接続される第8NANDゲートと、
    を含むことを特徴とする請求項1から5のいずれかに記載のオシレータ回路。
  7. 前記リングオシレータは可変遅延回路を含み、前記可変遅延回路と前記補償遅延回路は同一の回路構成を有し、前記補償遅延回路の方が、遅延量の最小制御幅が小さいことを特徴とする請求項1から6のいずれかに記載のオシレータ回路。
  8. 前記補償遅延回路は、
    直列に接続される第1論理反転ゲートおよび第2論理反転ゲートと、
    前記第2論理反転ゲートの入力ノードと接続される可変容量回路と、
    を含み、
    前記可変容量回路は、複数のNANDゲートを含み、
    各NANDゲートの第1入力ノードには制御ビットが入力され、第2入力ノードが前記第2論理反転ゲートの入力ノードと接続されることを特徴とする請求項7に記載のオシレータ回路。
  9. 前記複数のNANDゲートの第3入力ノードにはローが入力されることを特徴とする請求項8に記載のオシレータ回路。
  10. 注入同期型のオシレータ回路であって、
    第1ウィンドウ信号および第2ウィンドウ信号を生成するウィンドウ発生器と、
    リングオシレータを構成する可変遅延回路と、
    第1入力ノードに基準クロックを受け、第2入力ノードと出力ノードの間の経路が前記リングオシレータに挿入され、前記第1ウィンドウ信号のアサート期間、前記第1入力ノードを選択し、ネゲート期間、前記第2入力ノードを選択するマルチプレクサと、
    前記マルチプレクサの第2入力ノードの内部クロックを遅延し、遅延クロックを生成する補償遅延回路と、
    前記マルチプレクサの出力であるオシレータクロックと前記遅延クロックの位相を比較し、前記第1ウィンドウ信号のアサート期間の比較結果にもとづく第1比較信号と、前記第2ウィンドウ信号のアサート期間の比較結果にもとづく第2比較信号を生成する位相比較回路と、
    前記第1比較信号にもとづいて前記補償遅延回路を制御するループフィルタと、
    前記第2比較信号にもとづいて前記補償遅延回路を制御する補償器と、
    を備えることを特徴とするオシレータ回路。
  11. 前記第1ウィンドウ信号と前記第2ウィンドウ信号は、前記内部クロックの1サイクル分、シフトした関係にあることを特徴とする請求項2に記載のオシレータ回路。
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