JP7481073B2 - メモリ境界の収容のためのオーバーフロー管理方法、システム、プログラム - Google Patents

メモリ境界の収容のためのオーバーフロー管理方法、システム、プログラム Download PDF

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Description

本発明は、一般に、メモリ・ユニットの管理に関連しており、より詳細には、オーバーフローの状況におけるメイン・バッファおよびオーバーフロー・バッファの管理に関連している。
コンピューティング・システムは、多くの場合、データのサイズを変更するデータ変換動作を使用する。例えば、データ圧縮手法を使用して、大きいデータ・ファイルのサイズを縮小し、データ復元手法を使用して、元の大きいデータ・ファイルを復元することができる。例えば、コンピューティング・システムは、外部ソースから受信された数ギガバイト(GB)のファイルを圧縮することがある。しかし、圧縮を実行するアプリケーションは、より小さいサイズ(例えば、1メガバイト(MB))のバッファにしかアクセスできないことがあり、そのためアプリケーションは、大きいデータ・ファイル内の少量のデータしか、同時に読み取ること、または書き込むことができない。そのような場合、アプリケーションは、ファイル全体を一度に圧縮するのではなく、大きいファイルを任意の小さいサイズのブロックに分割し、各ブロックを個別に圧縮する必要がある。ブロックのサイズおよびアライメントは、使用可能なバッファ空間の特性であり、多くのGBのサイズで単一のストリームを表すことがある入力の構造と、通常は一致しない。
機械可読のレベルでは、データ・ファイルの内容は一連のシンボルである。本明細書において使用されるとき、「シンボル」という用語は、ビット・シーケンスの分割されない単位、およびデータ変換動作(例えば、圧縮動作/復元動作)において使用される、その対応部分のことを指す。「対応部分」の意味は、本明細書において後で説明される。一般に、個別の変換手法(例えば、圧縮手法/復元手法)は、ビット・シーケンスをそれらの意味にマッピングするテーブルを有する。例えば、テーブルが、文字「a」を表すとして「10100」を定義している場合、分割された部分「10」および「100」の各々が、文字「a」を表すために使用されず、異なる意味を表すために使用されることがあるため、ビット・シーケンス「10100」はシンボルである。この場合、シンボルの長さは5ビットである。しかし、多くの種類のシンボルが存在しており、シンボルの長さは、シンボルの種類に応じて変わる。例えば、圧縮データ・ファイルでは、ハフマン・コーディング・アルゴリズムによって生成された動的ハフマン・ツリー(DHT:Dynamic Huffman Tree)を含む圧縮ヘッダーは、DHTを表す長いシーケンスの部分が失われた場合に、後に続く圧縮データをデコードできないため、シンボルになることができる。このヘッダーの最大サイズは、約288バイトである。
メイン・バッファの使用可能な空間が次のシンボルのサイズより短い(例えば、280バイトが残っているが、次のシンボルの長さが288バイトである)場合、従来のシステムでは、2つの選択肢がある。1つの選択肢は、残りの空間をシンボルの一部(例えば、最初の280バイト)で埋め、シンボルの他の残りの部分(例えば、最後の8バイト)を破棄することである。しかし、データの破棄は、処理において重大なエラーを引き起こすことがある。2番目の選択肢は、メイン・バッファの残りの空間を埋めずに、すでに格納されているシンボルのみを使用して変換動作を実行することである。これは、メモリ空間の浪費をもたらす可能性がある。場合によっては、アプリケーションのバッファの使用において、シンボルが完全に収まらない場合でも、使用可能なバッファ空間を完全に埋めることが必要になることがある。そのような環境では、コンピューティング・システムがオーバーフローの状況を管理する必要がある。
したがって、当技術分野において、前述の問題に対処する必要がある。
第1の態様から見ると、本発明は、処理ユニットと、アクセラレータと、外部ソースから受信されたソース・シンボルの第1の部分を格納するように構成されたメイン・ソース・バッファ(main source buffer)と、アクセラレータから受信された出力シンボルを格納するように構成されたメイン・ターゲット・バッファ(main target buffer)と、オーバーフロー・ソース・バッファ(overflow source buffer)を含むメモリ・ブロックとを備えているシステムを提供し、オーバーフロー・ソース・バッファが、メイン・ソース・バッファから受信されたソース・シンボルの第1の部分を格納するように構成され、アクセラレータが、オーバーフロー・ソース・バッファに格納されたソース・シンボルの第1の部分およびメイン・ソース・バッファに格納されたソース・シンボルの第2の部分をフェッチし、ソース・シンボルの第1および第2の部分を一緒に出力シンボルに変換する変換動作を実行するように構成され、ソース・シンボルの第2の部分が、ソース・シンボルの第1の部分に含まれていないソース・シンボルの部分を含み、処理ユニットが、アクセラレータを呼び出して変換動作を実行するように構成される。
さらに別の態様から見ると、本発明は、処理ユニットと、アクセラレータと、外部ソースから受信されたソース・シンボルを格納するように構成されたメイン・ソース・バッファと、アクセラレータから受信された出力シンボルの第1の部分を格納するように構成されたメイン・ターゲット・バッファと、オーバーフロー・ターゲット・バッファ(overflow target buffer)を含むメモリ・ブロックとを備えているシステムを提供し、オーバーフロー・ターゲット・バッファが、アクセラレータから受信された出力シンボルの第2の部分を格納するように構成され、出力シンボルの第2の部分が、第1の部分に含まれていない出力シンボルの部分を含んでおり、アクセラレータが、ソース・シンボルを出力シンボルに変換する変換動作を実行するように構成され、処理ユニットが、アクセラレータを呼び出して変換動作を実行するように構成される。
さらに別の態様から見ると、本発明は、処理ユニットまたはアクセラレータによって、外部ソースから受信されたソース・シンボルの第1の部分をメイン・ソース・バッファに格納することと、第1の部分が、外部ソースから受信されたソース・シンボルの第2の部分を含まず、完成されていないということの決定に基づいて、処理ユニットまたはアクセラレータによって、ソース・シンボルの第1の部分をオーバーフロー・ソース・バッファに格納することと、アクセラレータによって、オーバーフロー・ソース・バッファに格納されたソース・シンボルの第1の部分およびメイン・ソース・バッファに格納されたソース・シンボルの第2の部分をフェッチすることと、アクセラレータによって、ソース・シンボルの第1および第2の部分を出力シンボルに一緒に変換することと、処理ユニットまたはアクセラレータによって、アクセラレータから受信された出力シンボルをメイン・ターゲット・バッファに格納することとを含むコンピュータ実装方法を提供し、ソース・シンボルの第2の部分が、第1の部分に含まれていないソース・シンボルの部分を含み、アクセラレータがハードウェア・エンジンを含む。
さらに別の態様から見ると、本発明は、処理ユニットまたはアクセラレータによって、外部ソースから受信されたソース・シンボルをメイン・ソース・バッファに格納することと、アクセラレータによって、出力シンボルへのソース・シンボルの変換動作を実行することと、処理ユニットまたはアクセラレータによって、アクセラレータから受信された出力シンボルの第1の部分をメイン・ターゲット・バッファに格納することと、出力シンボルの第2の部分を格納することにメイン・ターゲット・バッファを使用できないということの決定に基づいて、処理ユニットまたはアクセラレータによって、アクセラレータから受信された出力シンボルの第2の部分をオーバーフロー・ターゲット・バッファに格納することとを含むコンピュータ実装方法を提供し、ソース・シンボルの第2の部分が、第1の部分に含まれていないソース・シンボルの部分を含み、アクセラレータがハードウェア・エンジンを含む。
さらに別の態様から見ると、本発明は、メモリ・ユニットを管理するコンピュータ・プログラム製品を提供し、このコンピュータ・プログラム製品は、処理回路によって読み取り可能な、本発明のステップを実行するための方法を実行するためにこの処理回路によって実行される命令を格納している、コンピュータ可読ストレージ媒体を備えている。
さらに別の態様から見ると、本発明は、コンピュータ可読媒体に格納された、デジタル・コンピュータの内部メモリに読み込み可能なコンピュータ・プログラムを提供し、このコンピュータ・プログラムは、コンピュータ上で実行された場合に本発明のステップを実行するためのソフトウェア・コード部分を含む。
本発明の1つまたは複数の実施形態に従って、処理ユニット、アクセラレータ、メイン・ソース・バッファ、メイン・ターゲット・バッファ、およびメモリ・ブロックを含むシステム・アーキテクチャが提供される。メイン・ソース・バッファは、外部ソースから受信されたソース・シンボルの第1の部分を格納するように構成される。メイン・ターゲット・バッファは、アクセラレータから受信された出力シンボルを格納するように構成される。メモリ・ブロックは、オーバーフロー・ソース・バッファを含む。オーバーフロー・ソース・バッファは、メイン・ソース・バッファから受信されたソース・シンボルの第1の部分を格納するように構成される。アクセラレータは、オーバーフロー・ソース・バッファに格納されたソース・シンボルの第1の部分およびメイン・ソース・バッファに格納されたソース・シンボルの第2の部分をフェッチし、ソース・シンボルの第1および第2の部分を出力シンボルに一緒に変換する変換動作を実行するように構成される。ソース・シンボルの第2の部分は、ソース・シンボルの第1の部分に含まれていないソース・シンボルの部分を含む。処理ユニットは、変換動作を呼び出すように構成される。利点としては、アーキテクチャがメイン・ソース・バッファに格納された部分的ソース・シンボルを失うのを防ぐこと、およびソース・シンボルの結合された部分全体をアクセラレータに送信し、アクセラレータが、変形なしで意図された出力シンボルを復元するように、ソース・シンボルの部分全体を一緒に変換することなどがあり得る。アクセラレータがハードウェア・エンジンである場合の別の利点は、処理速度が、ソフトウェアによって実装された圧縮の処理速度よりも高速であることである。
本発明の追加または代替の実施形態に従って、上記の変換動作は、ソース・シンボルの第1および第2の部分を出力シンボルに一緒に復元する復元動作を含む。
本発明の追加または代替の実施形態に従って、処理ユニットは、ミリコードを介してアクセラレータの動作を制御する。
本発明の追加または代替の実施形態に従って、メイン・ソース・バッファは、ソース・シンボルの第1の部分をメイン・ソース・バッファの最後の使用可能な空間に格納する。利点としては、一連のシンボルのうちのオーバーフロー・ソース・バッファに格納される対象になるソース・シンボル、およびオーバーフロー・ソース・バッファの空間の必要な量を、プロセッサが認識するのに役立つことなどがある。
本発明の追加または代替の実施形態に従って、ソース・シンボルが圧縮ヘッダーを含む。利点としては、これによって、オーバーフロー・ソース・バッファの最大の空間がどれくらい必要かをプロセッサに知らせることなどがある。
本発明の追加または代替の実施形態に従って、メモリ・ブロックは、変換動作を再開するのに必要な情報をさらに含む。利点としては、メモリ・ブロックに格納された情報が、システムが復元プロセスを再開する必要があるタイミングをトリガーすることなどがある。
本発明の1つまたは複数の実施形態に従って、処理ユニット、アクセラレータ、メイン・ソース・バッファ、メイン・ターゲット・バッファ、およびメモリ・ブロックを含むシステム・アーキテクチャが提供される。メイン・ソース・バッファは、外部ソースから受信されたソース・シンボルを格納するように構成される。メイン・ターゲット・バッファは、アクセラレータから受信された出力シンボルの第1の部分を格納するように構成される。メモリ・ブロックは、オーバーフロー・ターゲット・バッファを含む。オーバーフロー・ターゲット・バッファは、アクセラレータから受信された出力シンボルの第2の部分を格納するように構成される。出力シンボルの第2の部分は、第1の部分に含まれていない出力シンボルの部分を含む。アクセラレータは、ソース・シンボルを出力シンボルに変換する変換動作を実行するように構成される。処理ユニットは、変換動作を呼び出すように構成される。利点としては、アーキテクチャがターゲット・シンボルのあふれた部分を失うのを防ぐこと、および出力シンボルを受信する別のデバイスが変形なしで元のデータを受信できるように、ターゲット・シンボルの結合された部分全体を次に使用可能なメイン・ターゲット・バッファに送信することなどがあり得る。
上記の変換動作は、ソース・シンボルを出力シンボルに復元する復元動作、またはソース・シンボルを出力シンボルに圧縮する圧縮動作を含んでよい。
本発明の1つまたは複数の実施形態に従って、コンピュータ実装方法が提供され、コンピュータ実装方法は、処理ユニットまたはアクセラレータによって、外部ソースから受信されたソース・シンボルの第1の部分をメイン・ソース・バッファに格納することと、第1の部分が、外部ソースから受信されたソース・シンボルの第2の部分を含まず、完成されていないということの決定に基づいて、処理ユニットまたはアクセラレータによって、ソース・シンボルの第1の部分をオーバーフロー・ソース・バッファに格納することと、アクセラレータによって、オーバーフロー・ソース・バッファに格納されたソース・シンボルの第1の部分およびメイン・ソース・バッファに格納されたソース・シンボルの第2の部分をフェッチすることと、アクセラレータによって、ソース・シンボルの第1および第2の部分を出力シンボルに一緒に変換することと、処理ユニットまたはアクセラレータによって、アクセラレータから受信された出力シンボルをメイン・ターゲット・バッファに格納することとを含む。ソース・シンボルの第2の部分は、第1の部分に含まれていないソース・シンボルの部分を含み、アクセラレータはハードウェア・エンジンを含む。利点としては、ソース・シンボル全体を使用して、再開された変換を実行できることなどがある。
本発明の1つまたは複数の実施形態に従って、コンピュータ実装方法が提供され、コンピュータ実装方法は、処理ユニットまたはアクセラレータによって、外部ソースから受信されたソース・シンボルをメイン・ソース・バッファに格納することと、アクセラレータによって、出力シンボルへのソース・シンボルの変換動作を実行することと、処理ユニットまたはアクセラレータによって、アクセラレータから受信された出力シンボルの第1の部分をメイン・ターゲット・バッファに格納することと、出力シンボルの第2の部分を格納することにメイン・ターゲット・バッファを使用できないということの決定に基づいて、処理ユニットまたはアクセラレータによって、アクセラレータから受信された出力シンボルの第2の部分をオーバーフロー・ターゲット・バッファに格納することとを含む。ソース・シンボルの第2の部分は、第1の部分に含まれていないソース・シンボルの部分を含み、アクセラレータはハードウェア・エンジンを含む。コンピュータ実装方法は、オーバーフロー・ターゲット・バッファに格納された出力シンボルの第2の部分をメイン・ターゲット・バッファに供給することによって、変換動作を再開することをさらに含んでよい。利点としては、変換された出力シンボル全体を他のデバイスに転送できることなどがある。
本発明の1つまたは複数の実施形態に従って、処理ユニット、アクセラレータ、メイン・ソース・バッファ、メイン・ターゲット・バッファ、およびオーバーフロー・ソース・バッファを含むシステム・アーキテクチャを管理するためのコンピュータ・プログラム製品が提供される。このコンピュータ・プログラム製品は、プログラム命令が具現化されているコンピュータ可読ストレージ媒体を含む。処理ユニットおよびアクセラレータによって実行可能なプログラム命令が、システム・アーキテクチャに方法を実行させ、この方法は、処理ユニットまたはアクセラレータによって、外部ソースから受信されたソース・シンボルの第1の部分をメイン・ソース・バッファに格納することと、第1の部分が、外部ソースから受信されたソース・シンボルの第2の部分を含まず、完成されていないということの決定に基づいて、処理ユニットまたはアクセラレータによって、ソース・シンボルの第1の部分をオーバーフロー・ソース・バッファに格納することと、アクセラレータによって、オーバーフロー・ソース・バッファに格納されたソース・シンボルの第1の部分およびメイン・ソース・バッファに格納されたソース・シンボルの第2の部分をフェッチすることと、アクセラレータによって、ソース・シンボルの第1および第2の部分を出力シンボルに一緒に変換することと、処理ユニットまたはアクセラレータによって、アクセラレータから受信された出力シンボルをメイン・ターゲット・バッファに格納することとを含む。ソース・シンボルの第2の部分は、第1の部分に含まれていないソース・シンボルの部分を含む。
その他の技術的特徴および利点が、本発明の手法によって実現される。本発明の実施形態および態様は、本明細書において詳細に説明され、請求される対象の一部と見なされる。さらに良く理解するために、詳細な説明および図面を参照すること。
本明細書に記載された専有権の詳細は、本明細書の最後にある特許請求の範囲において具体的に指摘され、明確に請求される。本発明の各実施形態の前述およびその他の特徴と長所は、添付の図面と共に行われる以下の詳細な説明から明らかになる。
本発明の1つまたは複数の態様を組み込んで使用するためのコンピューティング環境の一例を示す図である。 本発明の1つまたは複数の態様に従って、図1Aのプロセッサの詳細をさらに示す図である。 本発明の1つまたは複数の態様を組み込んで使用するためのコンピューティング環境の別の例を示す図である。 本発明の態様に従って、デフレート変換呼び出し(DFLTCC:DEFLATE Conversion Call)命令の1つの形式を示す図である。 本発明の態様に従って、デフレート変換呼び出し命令によって使用される暗黙のレジスタ(汎用レジスタ0)のフィールドの一例を示す図である。 本発明の態様に従って、デフレート変換呼び出し命令の機能コードの一例を示す図である。 本発明の態様に従って、デフレート変換呼び出し命令によって使用される暗黙のレジスタ(汎用レジスタ1)のフィールドの一例を示す図である。 本発明の態様に従って、デフレート変換呼び出し命令によって指定されるレジスタ(R1)の内容の一例を示す図である。 本発明の態様に従って、デフレート変換呼び出し命令によって使用されるレジスタ(R1+1)の内容の一例を示す図である。 本発明の態様に従って、デフレート変換呼び出し命令によって指定されるレジスタ(R2)の内容の一例を示す図である。 本発明の態様に従って、デフレート変換呼び出し命令によって使用されるレジスタ(R2+1)の内容の一例を示す図である。 本発明の態様に従って、デフレート変換呼び出し命令によって指定されるレジスタ(R3)の内容の一例を示す図である。 本発明の態様に従って、デフレート変換呼び出し命令のDFLTCC-QAF(使用可能な機能の照会)機能によって使用されるパラメータ・ブロックの内容の一例を示す図である。 本発明の態様に従って、デフレート変換呼び出し命令のDFLTCC-GDHT(動的ハフマン・テーブルの生成)機能によって使用されるパラメータ・ブロックの内容の一例を示す図である。 本発明の態様に従って、デフレート変換呼び出し命令のDFLTCC-CMPR(圧縮)機能およびDFLTCC-XPND(展開)機能によって使用されるパラメータ・ブロックの内容の一例を示す図である。 本発明の1つまたは複数の態様に従って、サブバイト境界(sub-byte boundary)の一例を示す図である。 本発明の態様に従って、DFLTCC-CMPR機能へのサブバイト境界の適用方法を説明する例を示す図である。 本発明の態様に従って、DFLTCC-CMPR機能へのサブバイト境界の適用方法を説明する例を示す図である。 本発明の態様に従って、DFLTCC-CMPR機能へのサブバイト境界の適用方法を説明する例を示す図である。 本発明の態様に従って、圧縮されていないデータのブロックの一例を示す図である。 本発明の態様に従って、固定ハフマン・テーブル(FHT:fixed-Huffmantable)を使用して圧縮されたデータを含むブロックの一例を示す図である。 本発明の態様に従って、動的ハフマン・テーブル(DHT:dynamic-Huffman table)を使用して圧縮されたデータを含むブロックの一例を示す図である。 本発明の態様に従って、ストレージ内の圧縮データ・セットの一例を示す図である。 本発明の態様に従って、圧縮データ・セットの3つのブロックにデータを圧縮するプログラムのサンプルの一例を示す図である。 本発明の態様に従って、セットの第1の圧縮データ・ブロックに対して動作するDFLTCC-CMPR機能のパラメータ・ブロックの内容の一例を示す図である。 本発明の態様に従って、セットの第2の圧縮データ・ブロックに対して動作するDFLTCC-CMPR機能のパラメータ・ブロックの内容の一例を示す図である。 本発明の態様に従って、圧縮データ・セットからデータを復元するプログラムのサンプルの一例を示す図である。 本発明の態様に従って、DFLTCC-CMPRを複数回実行する前後の直列履歴バッファ(in-line history buffer)の例を示す図である。 本発明の態様に従って、DFLTCC-CMPRを複数回実行する前後の直列履歴バッファの例を示す図である。 本発明の態様に従って、DFLTCC-CMPRを複数回実行する前後の直列履歴バッファの例を示す図である。 本発明の態様に従って、DFLTCCを複数回実行する前後の円形履歴バッファ(circular history buffer)の例を示す図である。 本発明の態様に従って、DFLTCCを複数回実行する前後の円形履歴バッファの例を示す図である。 本発明の態様に従って、DFLTCCを複数回実行する前後の円形履歴バッファの例を示す図である。 本発明の態様に従って、DFLTCCを複数回実行する前後の円形履歴バッファの例を示す図である。 本発明の態様に従って、DFLTCCを複数回実行する前後の円形履歴バッファの例を示す図である。 本発明の態様に従って、DFLTCC-XPNDを複数回実行する前後の直列履歴バッファの例を示す図である。 本発明の態様に従って、DFLTCC-XPNDを複数回実行する前後の直列履歴バッファの例を示す図である。 本発明の態様に従って、DFLTCC-XPNDを複数回実行する前後の直列履歴バッファの例を示す図である。 本発明の態様に従って、デフレート変換呼び出し命令の使用の一例を示す図である。 本発明の態様に従って、円形履歴バッファの使用の一例を示す図である。 本発明の1つまたは複数の実施形態に従って、システム・アーキテクチャを示す図である。 本発明の1つまたは複数の実施形態に従って、図19のシステム・アーキテクチャの追加の特徴を示す図である。 本発明の1つまたは複数の実施形態に従って、外部デバイスと図19のシステム・アーキテクチャのメモリとの間のデータ・ファイル転送を示す概略図である。 本発明の1つまたは複数の実施形態に従って、図21のメモリ内のメモリ・ブロックを示すブロック図である。 本発明の1つまたは複数の実施形態に従って、メモリ・ページ例外(memory page exception)を示す概略図である。
本明細書において示される図は、実例である。本発明の範囲から逸脱することなく、本明細書に記載された図または動作の多くの変形が存在することが可能である。例えば、動作は異なる順序で実行されることが可能であり、あるいは動作は追加、削除、または変更されることが可能である。また、「結合される」という用語およびその変形は、2つの要素間に通信経路が存在することを表しており、それらの要素間に要素/接続が介在しない要素間の直接的接続を意味していない。これらのすべての変形は、本明細書の一部であると見なされる。
添付の図および開示された実施形態の以下の詳細な説明では、図に示されたさまざまな要素が、2桁または3桁の参照番号付きで提供されている。わずかな例外を除いて、各参照番号の左端の数字は、その要素が最初に示された図に対応している。
本発明の1つまたは複数の実施形態は、オーバーフロー・バッファを利用して、命令を中断して一時的に停止することを可能にする。本発明の1つまたは複数の実施形態は、メモリ境界の収容のために一時的結果を溢れさせるための方法を提供する。パラメータ・ブロック(parms block)内のオーバーフロー・ソース・バッファを利用して、復元状態の不完全なソース・シンボルを収容することができ、パラメータ・ブロック内のあふれているターゲット・バッファを利用して、復元または圧縮によって生成された不完全な出力シンボルを収容することができる。本明細書において使用されるとき、「パラメータ・ブロック」という用語は、変換動作(例えば、圧縮動作または復元動作)のためのパラメータを含むメモリ・ブロックのことを指す。本発明の1つまたは複数の実施形態は、オーバーフロー・バッファのサイズを最小限に抑えるために、オーバーフロー・バッファに送信されるデータの量を最小限に抑える。オーバーフロー・バッファを、パラメータ・ブロックの一部として定義することができ、オーバーフロー・バッファに格納された内容を、パラメータ自体のように扱うことができる。その後の継続コマンド内で、ファームウェアがオーバーフロー・バッファの内容を適切なメモリ・ページにコピーする。オーバーフロー・バッファはパラメータ・ブロックの一部として定義されるため、圧縮命令/復元命令の各呼び出しでは、オーバーフロー・バッファのアドレスを気にする必要がない。この実装の結果、アクセラレータがソース・シンボルを完全に処理すること、またはターゲット出力シンボルを完全に格納することを、使用可能な空間が許さない場合でも、アクセラレータは、使用可能なソース・バッファおよびターゲット・バッファを完全に利用することができる。これによって、長いストリームにおいて固定サイズのソフトウェアによって提供されるバッファを可能にすることに加えて、アクセス例外の場合に、アクセラレータが先行するページを完全に利用できるようにする。
既存のメカニズムは、オーバーフロー・バッファを含まない相対的に小さいメイン・ソース・バッファおよびメイン・ターゲット・バッファ(例えば、1MB)を使用して、大きいデータ・ファイル(例えば、5GB)を復元する。復元段階でのソース・シンボルのサイズに起因して、場合によっては、メイン・ソース・バッファがシンボルの境界で終了しないことがある。既存のメカニズムでは、圧縮段階でも同様の状況が発生する可能性がある。オーバーフローに起因してシンボルの一部のみがメイン・バッファに格納され、格納されたシンボルのみがシンボルの残りの部分を追加せずに転送されて圧縮された場合、転送されて圧縮されたシンボルの内容は不完全であり、誤っている。この種類のエラーは、復元を実行するデバイスにおいて発生することもある。
本発明の1つまたは複数の実施形態は、データの残りの部分をオーバーフロー・バッファに一時的に格納できるように、オーバーフロー・バッファを追加することによって、現在の方法の上記の欠点/短所に対処する。
1つまたは複数のコンピューティング環境内で、元の圧縮されていない形態ではなく、情報の圧縮された形態が、ストレージ・デバイス上で維持される。この圧縮された形態は、元の形態よりも少ないバイトを占有する。その結果、情報の圧縮された形態を送信して維持するために必要な時間および空間は、情報の元の形態で同じ機能を実行することと比較して、それぞれ少ない。
そのような環境では、オペレーティング・システム(OS:operating system)が、圧縮動作および復元動作を実行するためのメカニズムを提供する。1つの例では、これらの動作を提供するために、オペレーティング・システムがzlibオープンソース・ソフトウェア・ライブラリを組み込み、zlibオープンソース・ソフトウェア・ライブラリは、IETF(Internet Engineering Task Force:インターネット・エンジニアリング・タスク・フォース)RFC(Request for Comments:コメント要求)1951仕様において規定されたデフレート標準圧縮手法に従う。このメカニズムは、ユーザが、汎用プロセッサ上で圧縮または復元を実行するための多くの命令を実行するソフトウェアの実装を含んでよく、またはシステムの入出力(I/O:input/output)ポートに接続され、I/Oデバイスが動作を実行する、専用ハードウェアの実装を使用してもよい。
本発明の1つまたは複数の態様を組み込んで使用するためのコンピューティング環境の一実施形態が、図1Aを参照して説明される。コンピューティング環境100は、例えば、1つまたは複数のバス108またはその他の接続あるいはその両方を介して互いに結合された、例えば、プロセッサ102(例えば、中央処理装置)と、メモリ104(例えば、メイン・メモリであり、システム・メモリ、主記憶装置、中央記憶装置、ストレージとも呼ばれる)と、1つまたは複数の入出力(I/O)デバイスまたはインターフェイス106あるいはその両方とを含む。
1つの例では、プロセッサ102は、International Business Machines Corporation(ニューヨーク州アーモンク市)によって提供されるz/Architecture(R)ハードウェア・アーキテクチャに基づき、やはりInternational Business Machines Corporationによって提供されてz/Architectureハードウェア・アーキテクチャを実装するIBM Z(R)サーバなどのサーバに含まれる。z/Architectureハードウェア・アーキテクチャの一実施形態は、“z/Architecture Principles of Operation,” IBM Publication No. SA22-7832-11, 12th edition, September 2017という公開文献に記載されている。しかし、z/Architectureハードウェア・アーキテクチャは1つの例示的なアーキテクチャにすぎず、他のアーキテクチャまたは他の種類のコンピューティング環境あるいはその両方が、本発明の1つまたは複数の態様を含むか、または使用するか、あるいはその両方であってよい。1つの例では、プロセッサは、やはりInternational Business Machines Corporationによって提供されるz/OS(R)オペレーティング・システムなどのオペレーティング・システムを実行する。IBM、IBM Z、z/OS、z/Architectureは、世界中の多くの管轄区域で登録されている、International Business Machines Corporationの商標である。
プロセッサ102は、命令を実行するために使用される複数の機能コンポーネントを含む。図1Bに示されているように、これらの機能コンポーネントは、例えば、実行される命令をフェッチするための命令フェッチ・コンポーネント120と、フェッチされた命令をデコードするため、およびデコードされた命令のオペランドを取得するための命令デコード・ユニット122と、デコードされた命令を実行するための命令実行コンポーネント124と、必要な場合に、命令を実行するためにメモリにアクセスするためのメモリ・アクセス・コンポーネント126と、実行された命令の結果を提供するための書き戻しコンポーネント130とを含む。これらのコンポーネントのうちの1つまたは複数は、本発明の1つまたは複数の態様に従って、本明細書において説明されているように、圧縮処理/復元処理(または本発明の1つまたは複数の態様を使用できるその他の処理)で使用される1つまたは複数の他のコンポーネントの少なくとも一部を含むか、またはそれらのコンポーネントにアクセスすることができてよい。1つまたは複数の他のコンポーネントは、例えば、圧縮コンポーネント/復元コンポーネント(またはその他のコンポーネント)136を含む。
本発明の1つまたは複数の態様を組み込んで使用するためのコンピューティング環境の別の例が、図2を参照して説明される。1つの例では、コンピューティング環境はz/Architectureハードウェア・アーキテクチャに基づくが、コンピューティング環境は、International Business Machines Corporationまたはその他の企業によって提供される他のアーキテクチャに基づいてよい。
図2を参照すると、1つの例では、コンピューティング環境は中央電子回路複合体(CEC:central electronics complex)200を含む。CEC200は、例えば、1つまたは複数のプロセッサ(中央処理装置(CPU:central processing unit)とも呼ばれる)204および入出力サブシステム206に結合されたメモリ202(システム・メモリ、メイン・メモリ、主記憶装置、中央記憶装置、ストレージとも呼ばれる)などの、複数のコンポーネントを含む。
メモリ202は、例えば、1つまたは複数の論理パーティション208、論理パーティションを管理するハイパーバイザ210、およびプロセッサ・ファームウェア212を含む。ハイパーバイザ210の1つの例は、International Business Machines Corporation(ニューヨーク州アーモンク市)によって提供されるプロセッサ・リソース/システム管理機構(PR/SM(TM):Processor Resource/System Manager)ハイパーバイザである。本明細書において使用されるとき、ファームウェアは、例えば、プロセッサのマイクロコードを含む。ファームウェアは、例えば、上位レベルのマシン・コードの実装において使用される、ハードウェア・レベルの命令またはデータ構造あるいはその両方を含む。1つの実施形態では、ファームウェアは、例えば、信頼できるソフトウェアを含むマイクロコード、または基盤になるハードウェアに固有のマイクロコードとして通常は提供される、システムのハードウェアへのオペレーティング・システムのアクセスを制御する独自のコードを含む。
各論理パーティション208は、別々のシステムとして機能することができる。すなわち、各論理パーティションは、独立してリセットされて、z/OSオペレーティング・システムなどのゲスト・オペレーティング・システム220または別のオペレーティング・システムを実行し、異なるプログラム222と共に動作することができる。論理パーティション内で実行されるオペレーティング・システムまたはアプリケーション・プログラムは、完全なシステム全体にアクセスできるように見えるが、実際は、その一部のみが利用可能である。
メモリ202は、論理パーティションに割り当てることができる物理プロセッサ・リソースであるプロセッサ(例えば、CPU)204に結合される。例えば、論理パーティション208は、1つまたは複数の論理プロセッサを含み、それらの論理プロセッサの各々は、論理パーティションに動的に割り当てることができる物理プロセッサ・リソース204の全部または一部を表す。
さらに、メモリ202は、I/Oサブシステム206に結合される。I/Oサブシステム206は、中央電子回路複合体の一部であるか、または中央電子回路複合体から分離し得る。I/Oサブシステム206は、主記憶装置202と、中央電子回路複合体に結合された入出力制御ユニット230および入出力(I/O)デバイス240との間の情報の流れを方向付ける。
多くの種類のI/Oデバイスが使用されてよい。1つの特定の種類は、データ・ストレージ・デバイス250である。データ・ストレージ・デバイス250は、1つまたは複数のプログラム252、1つまたは複数のコンピュータ可読プログラム命令254、またはデータ、あるいはその組み合わせなどを格納し得る。コンピュータ可読プログラム命令は、本発明の態様の実施形態の機能を実行するように構成されてよい。
1つの例として、各プロセッサ204は、1つまたは複数のローカル・キャッシュまたは1つまたは複数の共有キャッシュあるいはその両方などの、複数のレベルのキャッシュを含むキャッシュ階層の少なくとも1つのキャッシュ260(例えば、ローカル・キャッシュ)を含む。さらに、1つの実施形態では、ローカル・キャッシュおよびメモリ202が、データの圧縮または復元あるいはその両方(または本発明の1つまたは複数の態様の他の動作あるいはその両方)のうちの1つまたは複数の実行において使用される圧縮コンポーネント/復元コンポーネント(またはその他のコンポーネント)262に結合される。さまざまな例では、これらのタスクを実行する1つまたは複数のコンポーネントが存在し得る。多くの変形が可能である。
1つの実施形態では、プロセッサ(例えば、プロセッサ204)が命令(例えば、デフレート変換呼び出し命令)を取得し、命令をデコードし、命令によって使用されるアドレスの変換を含む、命令の設定を実行し、命令のコマンドを、コンポーネント262などのプロセッサに結合されたコンポーネントに送信し、命令によって指定された機能を実行する。コンポーネント262は、指定された機能の実行において、データを読み込んで処理し、処理されたデータを再び格納するように、キャッシュ階層およびメモリにアクセスすることができる。一例として、コンポーネント262は、ハードウェア・コンポーネントである。
さらに別の実施形態では、コンポーネント262の少なくとも一部が、プロセッサの一部として含まれる。多くの変形が可能である。
中央電子回路複合体200は、取り外し可能/取り外し不可、揮発性/不揮発性のコンピュータ・システム・ストレージ媒体を含むか、またはそのようなコンピュータ・システム・ストレージ媒体に結合されるか、あるいはその両方であってよい。例えば、中央電子回路複合体200は、取り外し不可、不揮発性の磁気媒体(通常は、「ハード・ドライブ」と呼ばれる)、取り外し可能、不揮発性の磁気ディスク(例えば、「フロッピー(R)・ディスク」)に対する読み取りと書き込みを行うための磁気ディスク・ドライブ、あるいはCD-ROM、DVD-ROM、またはその他の光媒体などの取り外し可能、不揮発性の光ディスクに対する読み取りと書き込みを行うための光ディスク・ドライブ、あるいはその組み合わせを含むか、またはこれらに結合されるか、あるいはその両方であってよい。その他のハードウェア・コンポーネントまたはソフトウェア・コンポーネントあるいはその両方を、中央電子回路複合体200と併用できるということが理解されるべきである。その例として、マイクロコード、デバイス・ドライバ、冗長プロセッシング・ユニット、外部ディスク・ドライブ・アレイ、RAIDシステム、テープ・ドライブ、およびデータ・アーカイブ・ストレージ・システムなどが挙げられるが、これらに限定されない。
さらに、中央電子回路複合体200は、他の多数の汎用または専用のコンピューティング・システム環境または構成で運用されてよい。中央電子回路複合体200での使用に適している可能性がある周知のコンピューティング・システム、環境、または構成、あるいはその組み合わせの例としては、パーソナル・コンピュータ(PC:personal computer)システム、サーバ・コンピュータ・システム、シン・クライアント、シック・クライアント、ハンドヘルドまたはラップトップ・デバイス、マイクロプロセッサ・システム、マイクロプロセッサベース・システム、セット・トップ・ボックス、プログラマブル・コンシューマ・エレクトロニクス、ネットワークPC、マイクロコンピュータ・システム、メインフレーム・コンピュータ・システム、およびこれらの任意のシステムまたはデバイスを含む分散クラウド・コンピューティング環境などが挙げられるが、これらに限定されない。
本明細書ではコンピューティング環境のさまざまな例が説明されるが、本発明の1つまたは複数の態様が、多くの種類の環境と共に使用されてよい。本明細書で提供されるコンピューティング環境は、例にすぎない。
本発明の態様に従って、コンピューティング環境100または中央電子回路複合体200などのコンピューティング環境は、データを圧縮および復元するためのメカニズムを提供する変換機能を採用する。1つの例では、変換機能は、デフレート圧縮データ形式を使用してデータを圧縮および復元するためのメカニズムを提供するデフレート変換機能である。1つの例では、変換機能は、機能インジケータが例えば1に設定されたときに、システムにインストールされる。z/Architectureハードウェア・アーキテクチャの1つの特定の例として、z/Architectureアーキテクチャ・モードで変換機能がインストールされたときに、機能ビット151が例えば1に設定される。この機能は、例えば、デフレート変換呼び出し命令を含み、デフレート変換呼び出し命令の実施形態が以下で説明される。
1つの例では、デフレート変換呼び出し命令は、データの元の(圧縮されていない)形態と、IETF(インターネット・エンジニアリング・タスク・フォース)RFC(コメント要求)1951仕様(DEFLATE Compressed Data Format Specification version 1.3 Internet Engineering Task Force, Request for Comments 1951, May 1996に記載されている)などの選択された規格によって規定されたデータの圧縮表現との間でデータの状態を変換することに関連する機能を実行する。
1つの例では、圧縮されていないデータはバイトのシーケンスであり、データの圧縮表現はシンボルを含む。シンボルは、圧縮されていないデータの個別のバイト(リテラル・バイトと呼ばれる)を表すか、または圧縮されていないデータの繰り返されるバイトのシーケンス(重複列と呼ばれる)を表す。一例として、ハフマン・テーブルは、圧縮データ・シンボルと圧縮されていないデータの間のエンコーディングおよびデコーディングを指定する。2種類のハフマン・テーブルが存在しており、固定ハフマン・テーブル(FHT)は、例えばすべての可能なコーディングを含む既定の仕様であり、動的ハフマン・テーブル(DHT)は、圧縮されるデータに対して具体的に作成されたコーディングのセットであり、すべての可能なコーディングのサブセットであることができる。DHTを使用して生成されたデータの圧縮表現は、FHTを使用して生成された同じデータの圧縮表現よりも、通常は小さい。直前に処理された圧縮されていないデータの一部(履歴と呼ばれる)が、重複列を表す圧縮データ・シンボルをエンコードおよびデコードするために維持される。履歴は、重複列の参照元である。動作中にデータが処理されるときに、履歴が更新される。
示されているように、1つの例では、デフレート変換呼び出し命令は、RCF 1951,DEFLATE Compressed Data Format Specification version 1.3に記載されているデフレート圧縮データ形式を使用する。デフレート変換呼び出し命令に適用されるデフレート規格の属性は、例えば以下を含む。
・圧縮データ・セットが一連のブロックを含む。3種類のブロックが存在する。1つの種類は、3ビットのヘッダーならびにその後に続く長さの情報および圧縮されていないデータを含み、ブロックの2つの種類は、3ビットのヘッダーおよびその後に続く圧縮データ要素を含む。
・圧縮データ要素は、動的ハフマン・テーブルの圧縮表現、圧縮データ・シンボル、およびブロック終結(EOB:end-of-block)シンボルを含んでよい。
・圧縮データ要素は、さまざまなビット長を有する。
・圧縮データ要素は、ストレージ内のバイト境界間で開始または終了し得る。
・圧縮データ要素は、例えば右端のビット位置から左端のビット位置まで、順番にバイトに読み込まれる。
圧縮データ要素が、ストレージ内のあるバイトの全部ではなく一部を占める場合、ストレージ内のそのバイト全体がアクセスされる。ストレージ・オペランドの長さは、アドレス指定可能なバイトの数を指定し、圧縮データが占めるビットよりも多くのビットを指定することができる。
以下では、圧縮データ・ブロックに関する詳細がさらに説明される。
デフレート変換呼び出し(DFLTCC)命令の一実施形態が、図3A~3Lを参照して説明される。この命令は、1つの例では、汎用プロセッサ(例えば、プロセッサ102または204)を使用して実行される。本明細書における説明では、フィールドの特定の位置、特定のフィールド、またはフィールドの特定のサイズ、あるいはその組み合わせが(例えば、特定のバイトまたはビットあるいはその両方で)示される。しかし、他の位置、フィールド、またはサイズ、あるいはその組み合わせが提供されてよい。さらに、特定の値(例えば、1または0)へのビットの設定が指定されるが、これは単なる例である。ビットは、他の例では、反対の値または別の値などの異なる値に設定されてよい。多くの変形が可能である。
1つの実施形態では、プログラム(例えば、オペレーティング・システムまたはユーザ・プログラム)が、デフレート変換呼び出し命令を複数回実行して、単一のデータ・ストリームを圧縮または復元し得る。例えば、アプリケーションが大きい(例えば、1Mバイトより大きい)データ・ストリームを圧縮または復元する場合、動作は、データ・ストリームのバッファされた部分を圧縮または復元するための複数の呼び出しを含んでよい。本発明の1つの態様に従って、プログラムは、デフレート変換呼び出し命令の複数の実行にわたる動作中に処理された圧縮されていないデータの履歴を蓄積するために使用されるバッファ(例えば、32Kバイトのバッファ)を宣言する。このバッファは、円形履歴バッファと呼ばれ、本明細書において説明されているように、デフレート変換呼び出し命令を使用して定義される。
図3Aを参照すると、1つの例では、デフレート変換呼び出し(DFLTCC)命令300の形式は、拡張されたオペレーション・コード(オペコード)フィールドおよび追加のレジスタ・フィールドを使用してレジスタおよびレジスタの動作を示すRRF形式である。一例として、この命令は、デフレート変換呼び出しの動作を示すオペレーション・コードを含むオペレーション・コード・フィールド302(例えば、ビット0~15)と、汎用レジスタの第1の対を指定する第1のレジスタ・フィールド(R1)304(例えば、ビット24~27)と、汎用レジスタの第2の対を指定する第2のレジスタ・フィールド(R2)306(例えば、ビット28~31)と、第3の汎用レジスタを指定する第3のレジスタ・フィールド(R3)308(例えば、ビット16~19)とを含む。R1フィールド304によって指定されたレジスタの内容は、(ストレージ内の)第1のオペランドの位置を指定し、R2フィールド306によって指定されたレジスタの内容は、(ストレージ内の)第2のオペランドの位置を指定し、R3フィールド308によって指定されたレジスタの内容は、(ストレージ内の)第3のオペランドの位置を指定する。R1+1の内容は第1のオペランドの長さを指定し、R2+1の内容は第2のオペランドの長さを指定する。1つの例では、命令のビット20~23は予備であり、0を含むべきである。そうでない場合、プログラムは将来、互換性を維持して動作しなくなることがある。本明細書において使用されるとき、プログラムは、デフレート変換呼び出し命令の発行元である。プログラムは、ユーザ・プログラム、オペレーティング・システム、または別の種類のプログラムであってよい。
1つの実施形態では、命令の実行は1つまたは複数の暗黙の汎用レジスタ(すなわち、命令によって明示的に指定されないレジスタ)の使用を含む。例えば、本明細書において説明されているように、デフレート変換呼び出し命令の実行では汎用レジスタ0および1が使用される。汎用レジスタ0は、1つの例では、実行される機能(および、以下で説明されるように、履歴バッファ・タイプ)を指定するために使用され、汎用レジスタ1は、命令によって使用されるパラメータ・ブロックの位置を提供するために使用される。
一例として、図3Bを参照すると、汎用レジスタ0(309)が履歴バッファ・タイプ・フィールド310および機能コード・フィールド312を含む。1つの特定の例では、汎用レジスタ0のビット位置56が履歴バッファ・タイプを含み、汎用レジスタ0のビット位置57~63が機能コードを含むが、他の実施形態では、履歴バッファ・タイプまたは機能コードあるいはその両方を含むために他のビットが使用されてよい。汎用レジスタ0のビット57~63が、割り当てられていないか、またはインストールされていない機能コードを指定している場合、1つの例では、指定例外が認識される。
デフレート変換呼び出し命令の例示的な割り当てられた機能コードが、図3Cに示されており、例えば、DFLTCC-QAF(使用可能な機能の照会)機能を示す機能コード0(313)、DFLTCC-GDHT(動的ハフマン・テーブルの生成)機能を示す機能コード1(315)、DFLTCC-CMPR(圧縮)機能を示す機能コード2(317)、およびDFLTCC-XPND(展開)機能を示す機能コード4(319)を含む。各コードはパラメータ・ブロックを使用し、パラメータ・ブロックのサイズは、1つの例では、機能によって決まる。例えば、DFLTCC-QAF機能の場合、パラメータ・ブロックは32バイトであり、DFLTCC-GDHT機能の場合、パラメータ・ブロックは384バイトであり、DFLTCC-CMPR機能およびDFLTCC-XPND機能の場合、パラメータ・ブロックは1536バイトである。他の機能コードは、この例では割り当てられない。例示的な機能および機能コードが説明されているが、他の機能または機能コードあるいはその両方が使用されてよい。
指定された機能がDFLTCC-CMPRまたはDFLTCC-XPNDである場合、汎用レジスタ0のビット56が、動作中に使用される履歴バッファ・タイプ(HBT:history buffer type)を指定する。HBTが0である場合、履歴バッファは直列履歴バッファと呼ばれる。直列履歴バッファを使用しているときに、履歴は、DFLTCC-CMPRが指定された場合、例えば第2のオペランドのすぐ左に存在し、DFLTCC-XPNDが指定され場合、例えば第1のオペランドのすぐ左に存在する。HBTが1である場合、履歴バッファは円形履歴バッファと呼ばれる。円形履歴バッファを使用しているときに、履歴は、DFLTCC-CMPRまたはDFLTCC-XPNDのいずれかが指定された場合、第3のオペランドの一部または全部である。DFLTCC-QAF機能またはDFLTCC-GDHT機能が指定された場合、汎用レジスタ0のビット56が無視される。1つの例では、汎用レジスタ0のビット位置0~31は無視される。さらに、1つの例では、汎用レジスタ0のビット位置32~55は予備であり、0を含むべきである。そうでない場合、プログラムは将来、互換性を維持して動作しなくなることがある。
デフレート変換呼び出し命令によって使用される別の暗黙のレジスタ(汎用レジスタ1)に関する詳細が、図3Dを参照してさらに説明される。汎用レジスタ1(314)の内容は、例えば、ストレージ内のパラメータ・ブロックの左端のバイトの論理アドレス316を指定する。1つの例では、パラメータ・ブロックは4Kバイト境界上で指定され、そうでない場合、指定例外が認識される。以下では、パラメータ・ブロックに関する詳細がさらに説明される。
指定された機能(例えば、DFLTCC-QAF、DFLTCC-GDHT、DFLTCC-CMPR、DFLTCC-XPND)の場合、汎用レジスタ0、1、およびR3の内容は変更されない。さらに、1つの例では、R1フィールド304が、偶数と奇数の汎用レジスタ対を指定する。これは、偶数番号が付けられたレジスタを指定することであり、汎用レジスタ0を指定することではなく、そうでない場合、指定例外が認識される。
図3E~3Fに示され、本明細書においてさらに詳細に説明されるように、汎用レジスタR1 318の内容は、第1のオペランド・アドレス320を示し、汎用レジスタR1+1 322の内容は、第1のオペランドの長さ324を決定するために使用される。例えば、指定された機能がDFLTCC-CMPRまたはDFLTCC-XPNDである場合は、汎用レジスタR1 318の内容は、第1のオペランドの左端のバイトの論理アドレスを指定する。指定された機能がDFLTCC-CMPRである場合、汎用レジスタR1+1の内容は、パラメータ・ブロックの新しいタスク(NT:new task)フィールドおよびサブバイト境界(SBB:sub-byte boundary)フィールドの値(以下で説明される)と共に、第1のオペランドの長さを指定する。以下の表は、汎用レジスタR1+1の内容、NTフィールド、およびSBBフィールドに応じてDFLTCC-CMPR機能の第1のオペランドの長さを示す例を提供している。
Figure 0007481073000001
指定された機能がDFLTCC-XPNDである場合、汎用レジスタR1+1の内容は、第1のオペランドの長さを指定する。指定された機能がDFLTCC-CMPRまたはDFLTCC-XPNDである場合、データの圧縮または復元の結果が、第1のオペランドの位置に格納される。DFLTCC-QAF機能またはDFLTCC-GDHT機能が指定された場合、汎用レジスタR1およびR1+1の内容が無視される。
さらに、指定された機能(例えば、DFLTCC-QAF、DFLTCC-GDHT、DFLTCC-CMPR、およびDFLTCC-XPND)の場合、1つの例では、R2フィールド306が偶数と奇数の汎用レジスタ対を指定する。これは、偶数番号が付けられたレジスタを指定することであり、汎用レジスタ0を指定することではなく、そうでない場合、指定例外が認識される。
図3G~3Hに示され、本明細書においてさらに詳細に説明されるように、汎用レジスタR2 326の内容は、第2のオペランド・アドレス328を示し、汎用レジスタR2+1 330の内容は、第2のオペランドの長さ332を決定するために使用される。例えば、指定された機能がDFLTCC-GDHT、DFLTCC-CMPR、またはDFLTCC-XPNDである場合は、汎用レジスタR2の内容は、第2のオペランドの左端のバイトの論理アドレスを指定する。指定された機能がDFLTCC-CMPRまたはDFLTCC-GDHTである場合、汎用レジスタR2+1の内容は、第2のオペランドの長さを指定する。指定された機能がDFLTCC-XPNDである場合、汎用レジスタR2+1の内容は、パラメータ・ブロックのNTフィールドおよびSBBフィールドの値と共に、第2のオペランドの長さを指定する。命令の実行の開始時に、第2のオペランドの長さが参照され、0以外の値である場合、第2のオペランドの位置からデータがフェッチされる。命令の実行の開始時に、第2のオペランドの長さが参照され、0の値であり、かつ命令の実行の開始時に、パラメータ・ブロックの継続フラグ(CF:continuation flag)フィールドが1である場合、第2のオペランドがアクセスされない。
DFLTCC-QAF機能が指定された場合、汎用レジスタR2およびR2+1の内容が無視される。DFLTCC-GDHT機能が指定され、汎用レジスタR2+1の内容が、0に等しい長さを指定する場合、指定例外が認識され、第2のオペランドがアクセスされない。DFLTCC-CMPR機能またはDFLTCC-XPND機能が指定され、命令の実行の開始時に、パラメータ・ブロックの継続フラグ(CF)フィールドが0であり、汎用レジスタR2+1の内容が、0に等しい長さを指定する場合、指定例外が認識され、第2のオペランドがアクセスされない。
図3Iに示されているように、指定された機能がDFLTCC-CMPRまたはDFLTCC-XPNDであり、履歴バッファ・タイプ(HBT)が円形(例えば、HBT310=1)である場合、汎用レジスタR3 335の内容が、円形履歴バッファのアドレス337を指定する。例えば、第3のオペランドの左端のバイトの論理アドレスが指定される。この指定は、例えば、4Kバイト境界を指定することであり、そうでない場合、指定例外が認識される。1つの例では、円形履歴バッファは、第3のオペランドの位置にある。指定された機能がDFLTCC-CMPRまたはDFLTCC-XPNDであり、かつHBTが0である場合、汎用レジスタR3の内容が無視される。DFLTCC-QAF機能またはDFLTCC-GDHT機能が指定された場合、汎用レジスタR3の内容が無視される。指定された機能(例えば、DFLTCC-QAF、DFLTCC-GDHT、DFLTCC-CMPR、およびDFLTCC-XPND)に関して、R3フィールドは汎用レジスタ0も汎用レジスタ1も指定せず、そうでない場合、1つの例では指定例外が認識される。
動作の一部として、指定された機能がDFLTCC-CMPRである場合、汎用レジスタR1内のアドレスが、ビット位置0の処理を含む第1のオペランドの処理されたバイト数だけインクリメントされ、汎用レジスタR1+1内の長さが、同じ数だけデクリメントされ、汎用レジスタR2内のアドレスが、第2のオペランドの処理されたバイト数だけインクリメントされ、汎用レジスタR2+1内の長さが、同じ数だけデクリメントされる。ビット位置0の処理を含む第1のオペランドの処理されたバイト数は、例えば、整数除算から得られた整数化した商であり、被除数は、処理された出力ビット数およびSBBの元の値の和であり、除数は8の値である。アドレスおよび長さの形成および更新は、下で説明されているように、アドレス指定モードによって決まる。
動作の一部として、指定された機能がDFLTCC-XPNDである場合、汎用レジスタR1内のアドレスが、第1のオペランドの処理されたバイト数だけインクリメントされ、汎用レジスタR1+1内の長さが、同じ数だけデクリメントされ、汎用レジスタR2内のアドレスが、ビット位置0の処理を含む第2のオペランドの処理されたバイト数だけインクリメントされ、汎用レジスタR2+1内の長さが、同じ数だけデクリメントされる。ビット位置0の処理を含む第2のオペランドの処理されたバイト数は、整数除算から得られた整数化した商であり、被除数は、処理された入力ビット数およびSBBの元の値の和であり、除数は8の値である。アドレスおよび長さの形成および更新は、下で説明されているように、アドレス指定モードによって決まる。
1つの実施形態では、24ビット・アドレス指定モードにおいて以下が当てはまる。
・汎用レジスタ1、R1、R2、およびR3のビット位置40~63の内容は、パラメータ・ブロック、第1のオペランド、第2のオペランド、および円形履歴バッファのアドレスをそれぞれ構成し、ビット位置0~39の内容が無視される。
・更新された第1のオペランド・アドレスおよび第2のオペランド・アドレスのビット40~63は、汎用レジスタR1およびR2内の対応するビットをそれぞれ置き換える。更新されたアドレスのビット位置40からの繰り上げが無視され、汎用レジスタR1およびR2のビット位置32~39の内容が0に設定される。汎用レジスタR1およびR2のビット位置0~31の内容は変化しない。命令が部分的完了または正常完了の状態で終了し、更新されたオペランド・アドレスが命令の実行の開始時のオペランド・アドレスに等しい場合、対応する汎用レジスタのビット位置32~39が0に設定される。
・汎用レジスタR1+1およびR2+1のビット位置32~63の内容は、第1および第2のオペランド内のバイト数をそれぞれ指定する、例えば32ビットの符号なし2進整数を形成する。汎用レジスタR1+1およびR2+1のビット位置0~31の内容は無視される。
・更新された第1のオペランドおよび第2のオペランドの長さのビット32~63は、汎用レジスタR1+1およびR2+1内の対応するビットをそれぞれ置き換える。汎用レジスタR1+1およびR2+1のビット位置0~31の内容は変化しない。
1つの実施形態では、31ビット・アドレス指定モードにおいて以下が当てはまる。
・汎用レジスタ1、R1、R2、およびR3のビット位置33~63の内容は、パラメータ・ブロック、第1のオペランド、第2のオペランド、および円形履歴バッファのアドレスをそれぞれ構成し、ビット位置0~32の内容が無視される。
・更新された第1のオペランド・アドレスおよび第2のオペランド・アドレスのビット33~63は、汎用レジスタR1およびR2内の対応するビットをそれぞれ置き換える。更新されたアドレスのビット位置33からの繰り上げが無視され、汎用レジスタR1およびR2のビット位置32の内容が0に設定される。汎用レジスタR1およびR2のビット位置0~31の内容は変化しない。命令が部分的完了または正常完了の状態で終了し、更新されたオペランド・アドレスが命令の実行の開始時のオペランド・アドレスに等しい場合、対応する汎用レジスタのビット位置32が0に設定される。
・汎用レジスタR1+1およびR2+1のビット位置32~63の内容は、第1および第2のオペランド内のバイト数をそれぞれ指定する、32ビットの符号なし2進整数を形成する。汎用レジスタR1+1およびR2+1のビット位置0~31の内容は無視される。
・更新された第1のオペランドおよび第2のオペランドの長さのビット32~63は、汎用レジスタR1+1およびR2+1内の対応するビットをそれぞれ置き換える。汎用レジスタR1+1およびR2+1のビット位置0~31の内容は変化しない。
1つの実施形態では、64ビット・アドレス指定モードにおいて以下が当てはまる。
・汎用レジスタ1、R1、R2、およびR3のビット位置0~63の内容は、パラメータ・ブロック、第1のオペランド、第2のオペランド、および円形履歴バッファのアドレスをそれぞれ構成する。
・更新された第1のオペランド・アドレスおよび第2のオペランド・アドレスのビット0~63は、汎用レジスタR1およびR2内の対応するビットをそれぞれ置き換える。更新されたアドレスのビット位置0からの繰り上げは無視される。
・汎用レジスタR1+1およびR2+1のビット位置0~63の内容は、第1および第2のオペランド内のバイト数をそれぞれ指定する、64ビットの符号なし2進整数を形成する。
・更新された第1のオペランドおよび第2のオペランドの長さのビット0~63は、汎用レジスタR1+1およびR2+1内の対応するビットをそれぞれ置き換える。
アクセス・レジスタ・モードでは、アクセス・レジスタ1、R1、R2、およびR3が、パラメータ・ブロック、第1のオペランド、第2のオペランド、および円形履歴バッファを含むアドレス空間をそれぞれ指定する。アクセス・レジスタ・モードで、直列履歴バッファを含むDFLTCC-CMPRが指定された場合、アクセス・レジスタR2が、直列履歴を含むアドレス空間を指定する。アクセス・レジスタ・モードで、直列履歴バッファを含むDFLTCC-XPNDが指定された場合、アクセス・レジスタR1が、直列履歴を含むアドレス空間を指定する。
以下では、さまざまな機能に関する詳細がさらに説明される。
機能コード0:DFLTCC-QAF(使用可能な機能の照会)
DFLTCC-QAF(使用可能な機能の照会)機能は、インストール済み機能およびインストール済みパラメータ・ブロック形式の使用可能性を示すためのメカニズムを提供する。DFLTCC-QAF機能のパラメータ・ブロックの1つの例示的な形式が、図3Jを参照して説明される。1つの例では、DFLTCC-QAF機能(例えば、機能コード0)のパラメータ・ブロック340は、インストール済み機能ベクトル342およびインストール済みパラメータ・ブロック形式ベクトル346を含む。1つの特定の例では、これらのベクトルは、パラメータ・ブロックのバイト0~15およびバイト24~25にそれぞれ格納される。これらのベクトルの各々が、以下でさらに説明される。
一例として、インストール済み機能ベクトル342のビット0~127は、デフレート変換呼び出し命令の機能コード0~127にそれぞれ対応する。あるビットが例えば1である場合、対応する機能がインストールされており、そうでない場合、その機能はインストールされていない。
さらに、1つの例では、インストール済みパラメータ・ブロック形式ベクトル346のビット0~15が、DFLTCC-GDHT機能、DFLTCC-CMPR機能および、DFLTCC-XPND機能のパラメータ・ブロック形式0~15にそれぞれ対応する。あるビットが例えば1である場合、対応するパラメータ・ブロック形式がインストールされており、そうでない場合、そのパラメータ・ブロック形式はインストールされていない。1つの例では、パラメータ・ブロックの予備のバイト16~23および26~31には0が格納される。
パラメータ・ブロック340に関して特定のフィールドが説明されているが、他の実施形態では、追加のフィールド、より少ないフィールド、またはその他のフィールド、あるいはその組み合わせが含まれてよい。
1つの実施形態では、DFLTCC-QAF機能によって汎用レジスタR1、R2、R3、R1+1、およびR2+1の内容が無視される。
パラメータ・ブロックに関して、適用可能な場合、PER(program eventrecording:プログラム・イベント記録)ストレージ変更イベントが認識される。パラメータ・ブロックに関して、適用可能な場合、PERゼロ・アドレス検出イベントが認識される。
1つの例では、DFLTCC-QAF機能の実行が完了したときに、条件コード0が設定され、条件コード1、2、および3は、照会機能には適用できない。
機能コード1:DFLTCC-GDHT(動的ハフマン・テーブルの生成)
DFLTCC-GDHT機能が指定された場合、デフレート規格によって規定されているように、第2のオペランドは、例えば、動的ハフマン・テーブル(DHT)の圧縮表現を生成するためのソースとして使用される。
1つの例では、DFLTCC-GDHT機能はパラメータ・ブロックを使用し、その例が図3Kを参照して説明される。本明細書に記載された例示的なパラメータ・ブロックでは、特定のフィールドのパラメータ・ブロック内の特定の位置、およびフィールドの特定のサイズが(例えば、特定のバイトまたはビットあるいはその両方で)示される。しかし、フィールドのうちの1つまたは複数の他の位置またはサイズあるいはその両方が提供されてよい。さらに、特定の値(例えば、1または0)へのビットの設定が指定されるが、これは単なる例である。ビットは、他の例では、反対の値または別の値などの異なる値に設定されてよい。多くの変形が可能である。
さらに、1つの例では、パラメータ・ブロックが、1つまたは複数の保存フィールド(preserved fields)および1つまたは複数の予備フィールドを含む。保存フィールドは、DFLTCC-GDHT機能によって変更されない。保存フィールドは、プログラムが単一のストレージ位置を初期化することを可能にする予備フィールドとは区別され、そのストレージ位置をDFLTCC-GDHT機能のパラメータ・ブロックに使用し、その後、同じストレージ位置をDFLTCC-CMPR機能のパラメータ・ブロックに使用する。予備フィールドは0を含むべきである。そうでない場合、プログラムは将来、互換性を維持して動作しなくなることがある。動作が終了するときに、予備フィールドは、0として格納されてよく、または変化しなくてよい。
さらに、フィールドの一部が他の機能(例えば、DFLTCC-CMPRまたはDFLTCC-XPND)によって使用され、したがって、それらのフィールドの説明と共に、それらの機能に関連する態様を説明することもできる。
1つの例では、DFLTCC-GDHT機能の場合、パラメータ・ブロック360は以下のフィールドを含む。
パラメータ・ブロック・バージョン番号(PBVN:Parameter Block Version Number)362:パラメータ・ブロックのバイト0~1は、パラメータ・ブロックのバージョンおよびサイズを指定する。PBVNのビット0~11は予備であり、0を含むべきである。そうでない場合、プログラムは将来、互換性を維持して動作しなくなることがある。PBVNのビット12~15は、パラメータ・ブロックの形式を指定する符号なし2進整数を含む。DFLTCC-QAF機能は、使用可能なパラメータ・ブロック形式を示すためのメカニズムを提供する。指定されたパラメータ・ブロックの形式がモデルによってサポートされていない場合、一般オペランド・データ例外が認識される。PBVNは、プログラムによって指定され、命令の実行中に変更されない。
モデル・バージョン番号(MVN:Model Version Number)363:パラメータ・ブロックのバイト2は、命令を実行したモデルを識別する符号なし2進整数である。プログラムがMVNを初期化する必要はない。MVNは、命令の実行中に更新される。MVNに格納される値は、モデルに依存する。
動的ハフマン・テーブル(DHT)生成制御(DHTGC:Dynamic-Huffman Table (DHT) Generation Control)364:パラメータ・ブロックのバイト17のビット2が、動的ハフマン・テーブル(DHT)の生成に適用される。DHTは、リテラル・バイトを表すシンボルのハフマン・コード、重複列の長さ、ブロック終結(EOB)シンボル、および重複列のポインタ距離を指定する。特定のシンボルのハフマン・コードの値は、データの圧縮されていない形態での、シンボルが表す実体の発生数に依って変わる。あるシンボルの発生数が0である場合、このシンボルのハフマン・コードはDHTに存在しない。DHTGCは、1つの例では、0に等しい数が次のように扱われることを指定する。
DHTGC 意味
0 0に等しいリテラル・バイト、重複列の長さ、およびポインタ距離の数を、1に等しいとして扱う(汎用DHT(universal DHT)を生成する)。
1 0に等しい重複列の長さおよびポインタ距離の数を、1に等しいとして扱う。
リテラル・バイト、EOBシンボル、重複列の長さ、重複列のポインタ距離のすべての可能な値に対してハフマン・コードを指定するDHTは、汎用DHTと呼ばれる。データの圧縮されていない形態で発生しないリテラル・バイト、重複列の長さ、または重複列のポインタ距離の値に対してハフマン・コードを指定しないDHTは、非汎用DHTと呼ばれる。
デフレート規格によって規定されているように、DHTGCのすべての値に関して得られたDHTは、すべての可能な重複列の長さおよびポインタ距離に対してハフマン・コードを指定する。したがって、下でさらに説明されているように、DHTの得られた圧縮された形態のHLIT(ハフマン・リテラル(Huffman literal))部分要素およびHDIST(ハフマン距離)部分要素は、例えば29の値をそれぞれ含む。
DFLTCC-GDHT機能が指定された場合、DHTGCが動作への入力である。DFLTCC-CMPR機能またはDFLTCC-XPND機能が指定された場合、DHTGCは動作に適用されない。1つの実施形態では、DHTGCは、命令の実行中に変更されない。
動作終了補助コード(OESC:Operation Ending Supplemental Code)365:パラメータ・ブロックのバイト19は、プログラムに報告されている条件に関する追加情報を提供する符号なし2進整数である。このフィールドは複数の機能によって使用されるため、条件の一部は、他の機能によって使用されるパラメータ・ブロック(例えば、DFLTCC-CMPR機能およびDFLTCC-XPND機能によって使用される図3Lのパラメータ・ブロック)のフィールドを参照する。報告されている条件が一般オペランド・データ例外である場合、パラメータ・ブロックのOESCフィールドが更新されるが、動作は抑制されたと見なされ、その場合、1つの例では、OESCフィールドが次のように定義される。
OESC(16進数) 意味
00 追加情報が提供されない。
01 パラメータ・ブロック・バージョン番号362によって指定されたパラメータ・ブロックの形式が、モデルによってサポートされない。
02 DFLTCC-CMPR機能またはDFLTCC-XPND機能が指定され、履歴長フィールド385(図3L)が例えば32,768より大きく、新しいタスク・フィールド374(図3L)が0である。
11 BTYPE(ブロック・タイプ)が2進数11に等しい圧縮データ・ブロックが発生する。
12 BTYPEが2進数00に等しい圧縮データ・ブロック、およびLEN(長さ)の1の補数に等しくないNLENが発生する。
21 CDHTLフィールド366(図3L)が適用され、例えば、42より小さいか、または2283より大きい。
22 動作中に使用される圧縮されたDHTのHLIT部分要素が、例えば29より大きい(無効なDHT)。
23 動作中に使用される圧縮されたDHTのHDIST部分要素が、例えば29より大きい(無効なDHT)。
24 動作中に使用される圧縮されたDHTが、圧縮されたDHTに対して定義された可能な(例えば、19個の)コード長のビット長を指定するコードのシーケンス内にある、機能するハフマン・ツリーを指定するためにハフマン・アルゴリズムによって必要とされる長さより小さいコードを指定する(無効なDHT)。
26 動作中に使用される圧縮されたDHTが、リテラル・バイト、EOBシンボル、および重複列の長さで構成されている要素のセットの第1のコード長としてコード長16(前のコード長のコピー)を指定する(無効なDHT)。
27 動作中に使用される圧縮されたDHTが、リテラル・バイトのコード長を指定するコードのシーケンス内にあるコードを指定し、このコードが、圧縮されたDHT内で前に指定された、参照されるコード長のセットを表すために決定されたコードのいずれにも一致しない(無効なDHT)。
28 動作中に使用される圧縮されたDHTが、コード長0(CL0)をEOBシンボルに割り当てるコードを指定する。この場合、対応するDHTが、EOBシンボルを表すためのハフマン・コードを指定しない(無効なDHT)。
29 動作中に使用される圧縮されたDHTが、重複列の長さおよびポインタ距離のコード長を指定するコードのシーケンス内にあるコードを指定し、このコードが、圧縮されたDHT内で前に指定された、参照されるコード長のセットを表すために決定されたコードのいずれにも一致しない(無効なDHT)。
2A 動作中に使用される圧縮されたDHTが、HLITフィールド、HDISTフィールド、および例えば258の値の和によって指定された、DHT内のハフマン・コードの数より大きいコード長の数を指定する。これは、例えば、コード長16、17、および18の不適切な使用を伴っている可能性がある(無効なDHT)。
2B 動作中に使用される圧縮されたDHTが、リテラル・バイト、EOBシンボル、および重複列の長さのセットに対して、機能するハフマン・ツリーを指定するためにハフマン・アルゴリズムによって必要とされる長さより小さいコード長を指定する(無効なDHT)。
2D 動作中に使用される圧縮されたDHTが、重複列のポインタ距離のセットに対して、機能するハフマン・ツリーを指定するためにハフマン・アルゴリズムによって必要とされる長さより小さいコード長を指定する(無効なDHT)。
2F CDHTLフィールド366(図3L)が適用され、動作中に使用されるCDHTフィールド367(図3L)内の圧縮されたDHTの長さに等しくない。
31 動作中に使用される圧縮されたDHTが、動作中に処理されるリテラル・バイトまたは重複列の長さに対応するハフマン・コードを指定しないか(不完全な非汎用DHT)、またはDFLTCC-XPND機能が指定され、BTYPEが2進数01に等しい圧縮データ・ブロック内で発生する圧縮データ・シンボルが、重複列の長さに対して無効なコード(2進数11000110または11000111)を指定する。
32 動作中に使用される圧縮されたDHTが、動作中に処理される重複列のポインタ距離に対応するハフマン・コードを指定しないか(不完全な非汎用DHT)、またはDFLTCC-XPND機能が指定され、BTYPEが2進数01に等しい圧縮データ・ブロック内で発生する圧縮データ・シンボルが、重複列のポインタ距離に対して無効なコード(2進数11110または11111)を指定する。
40 重複列のポインタであり、シンボルを処理する時点で使用可能な履歴の長さより大きい距離を指定する圧縮データ・シンボルが発生する。
一般オペランド・データ例外を報告せずに動作が終了した場合、0がOESCフィールドに格納される。
0以外の補助コードのサポートは、モデルに依存する。複数の条件が存在する場合、コードがもしあれば、どのコードがOESCフィールドに報告されるかは、モデルに依存する。
圧縮された動的ハフマン・テーブルの長さ(CDHTL:Compressed Dynamic-Huffman Table Length)366:パラメータ・ブロックのバイト56のビット4からバイト57のビット7までの12ビットが、パラメータ・ブロックのCDHTフィールド(例えば、CDHT367)内の圧縮形式のDHTの長さをビット数として指定する符号なし2進整数を含む。
DFLTCC-GDHT機能が指定された場合、CDHTLが動作からの出力である。
DFLTCC-CMPR機能が指定され、ハフマン・テーブル・タイプ(例えば、図3LのHTT376)が1である場合、CDHTLが動作への入力である。CDHTLがCDHTの適切な長さを指定しない場合、一般オペランド・データ例外が認識される。DFLTCC-CMPR機能が指定された場合、CDHTLは変更されない。
DFLTCC-XPND機能が指定され、BTYPEが2進数10であるブロックの一部のみをデコードした後に動作が終了した場合、ブロック内のDHTの圧縮表現の長さがこのフィールドに格納される。DFLTCC-XPND機能が指定され、ブロック境界で、またはBTYPEが2進数00または01であるブロックの一部のみをデコードした後に、動作が終了した場合、0がこのフィールドに格納される。BTYPEが2進数10であるブロック内で復元動作が再開された場合(すなわち、下で説明されるように、CF(図3Lの継続フラグ373)が1に等しく、IFS(incomplete function status:不完全な機能の状態383)が16進数CまたはDに等しい場合)、このフィールドが動作への入力である。
圧縮された動的ハフマン・テーブル(CDHT:Compressed Dynamic-Huffman Table)367:パラメータ・ブロックのバイト64~351は、動的ハフマン・テーブル(DHT)の圧縮形式を含む。
DHTは、要素の2つのセットを表すためのハフマン・コード(ビット・シーケンス)を指定する。1つのセットの要素は、リテラル・バイト、EOBシンボル、および重複列の長さを含む。他のセットの要素は、重複列のポインタ距離を含む。DHTの圧縮表現は、コード長のセットを定義し、各セットの要素ごとにコード長(CL:code length)を指定する。動作中に参照されることが期待される要素のハフマン・コードは、その要素に対して指定されたCL、および同じ指定されたCLを持つ同じセット内の要素の数から導出される。具体的には、DHTの圧縮表現は、一例として以下を含む。
・リテラル・バイト、EOBシンボル、および重複列の長さを表すハフマン・コードの数を指定するためのHLITフィールド。
・重複列のポインタ距離を表すハフマン・コードの数を指定するためのHDISTフィールド。
・コード長を表すハフマン・コードの数を指定するためのHCLEN(ハフマン・コード長)フィールド。
・圧縮されたDHTに対して定義された例えば19個のコード長の各々に対してビット長を指定するコードのシーケンス。
・リテラル・バイト、EOBシンボル、および重複列の長さで構成されるセットの要素の各々に対してコード長を指定するコードのシーケンス。
・重複列のポインタ距離で構成されるセットの要素の各々に対してコード長を指定するコードのシーケンス。
DHTの圧縮表現の詳細が、ブロック・タイプが2進数10である圧縮データ・ブロックの説明を参照して下でさらに説明される。
1つの例では、DHTの圧縮表現は、CDHTフィールド内で左詰めにされる。すなわち、バイト64の右端のビットが、DHTの圧縮表現のHLIT部分要素の最下位ビットを含む。
DFLTCC-GDHT機能が指定された場合、DHTの圧縮表現が動作からの出力である。
DFLTCC-CMPR機能が指定され、下で説明されるHTTが1である場合、DHTの圧縮表現が動作への入力である。CDHTフィールドは、DFLTCC-CMPR機能によって変更されない。
DFLTCC-XPND機能が指定され、BTYPEが2進数10であるブロックの一部のみをデコードした後に動作が終了した場合、ブロック内のDHTの圧縮表現がこのフィールドに格納される。DFLTCC-XPND機能が指定され、ブロック境界で、またはBTYPEが2進数00または01であるブロックの一部のみをデコードした後に、動作が終了した場合、0がこのフィールドに格納される。BTYPEが2進数10であるブロック内で復元動作が再開された場合(すなわち、CFが1に等しく、IFSが16進数CまたはDに等しい場合)、このフィールドが動作への入力である。
CDHTが変更される場合、DHTの圧縮表現を表すために使用されないフィールドのビットが0として格納される。
パラメータ・ブロック360に関してさまざまなフィールドが上で説明されたが、他の実施形態では、追加のフィールド、より少ないフィールド、またはその他のフィールド、あるいはその組み合わせが含まれてよい。
DHT生成の態様は、プログラムによって、パラメータ・ブロックの動的ハフマン・テーブル生成制御(DHTGC)フィールド364を使用して、マシンに対して指定される。ソースが圧縮されていないデータを含み、動作の完了後に、生成された結果が、同じソースを圧縮するためのDFLTCC-CMPR機能と共に指定されるということが、意図される。
1つの実施形態では、現在の動作の処理中に、参照するための前の動作からの履歴が存在しない。
汎用レジスタR2+1の内容が、例えば32Kバイトよりも大きい長さを指定する場合、1つの例では以下が当てはまる。
・第2のオペランドの最初の32Kバイトのみが、DHTを生成するために使用される。
・第2のオペランドの最初の32Kバイトを超える位置に対して、アクセス例外が認識されない。
汎用レジスタR2+1の内容が、0に等しい長さを指定する場合、指定例外が認識され、第2のオペランドがアクセスされない。
得られた圧縮されたDHTは、ブロック終結(EOB)シンボルを表すハフマン・コードを含む。
生成された圧縮形式のDHTが、パラメータ・ブロックの圧縮された動的ハフマン・テーブル(CDHT)フィールド367に格納される。生成された圧縮形式のDHTの長さが、パラメータ・ブロックのCDHTLフィールド366に格納される。
この動作は、モデル識別情報をパラメータ・ブロックのモデル・バージョン番号フィールド363に格納することを含む。
一般オペランド・データ例外を認識せずに動作が終了した場合、パラメータ・ブロックの動作終了補助コード(OESC)フィールド365に0が格納される。
DFLTCC-GDHT機能の実行が完了したときに、条件コード0が設定され、条件コード1、2、および3は、DFLTCC-GDHT機能に適用できない。
この動作によって、汎用レジスタR2およびR2+1は変更されない。
DFLTCC-GDHT機能が指定された場合、汎用レジスタR1、R1+1、およびR3の内容が無視される。
第2のオペランドの位置およびパラメータ・ブロックに関して、適用可能な場合、PERゼロ・アドレス検出イベントが認識される。
機能コード2:DFLTCC-CMPR(圧縮)
DFLTCC-CMPR機能が指定された場合、圧縮動作が実行される。この動作は、第2のオペランドの位置のデータを、第1のオペランドの位置に格納される圧縮データ・シンボルにエンコードすることを含む。
1つの例では、DFLTCC-CMPR機能はパラメータ・ブロックを使用し、その例が図3Lを参照して説明される。フィールドの一部は、パラメータ・ブロック360に関して上で説明されているため、以下では同じ参照番号で示され、さらに詳細には説明されない。
1つの例では、パラメータ・ブロック370は以下を含む。
パラメータ・ブロック・バージョン番号(PBVN)362。
モデル・バージョン番号(MVN)363。
継続フラグ(CF)373:パラメータ・ブロックのビット63は、1である場合、動作が部分的に完了していることを示し、継続状態バッファ(例えば、継続状態バッファ・フィールド392)の内容が、動作を再開するために使用されてよい。プログラムは、継続フラグ(CF)を0に初期化し、動作を再開する目的で命令が再実行される場合にCFを変更しないようにするべきであり、そうでない場合、結果が予測不可能になる。
新しいタスク(NT)374:パラメータ・ブロックのバイト16のビット0は、1である場合、動作が圧縮データ・セットの先頭に適用されることを示す。したがって、前の動作からの履歴およびチェック値が現在の動作に適用されない。動作の開始時にNTが1であり、部分的完了の後に動作が終了した場合、0がNTフィールドに格納される。NTが0である場合、前の動作からの履歴およびチェック値が現在の動作に適用される。
チェック値タイプ(CVT:Check Value Type)375:パラメータ・ブロックのバイト16のビット2は、パラメータ・ブロックのチェック値フィールド(例えば、フィールド387)に含まれているチェック値のタイプを指定する。CVTが0である場合、チェック値タイプは、例えば32ビットの巡回冗長チェック(CRC-32)である。CVTが1である場合、チェック値タイプは、例えば32ビットのアドラー・チェックサム(Adler-32)である。CVTビットは、命令の実行中に変更されない。
ハフマン・テーブル・タイプ(HTT:Huffman Table Type)376:パラメータ・ブロックのバイト16のビット4は、0である場合、デフレート規格によって規定されているように、固定ハフマン・コードを含むテーブル(FHT)を指定し、圧縮動作中に使用される。HTTが1である場合、パラメータ・ブロックのCDHTフィールドにおいて指定された、動的ハフマン・コードを含むテーブル(DHT)が、圧縮動作中に使用される。HTTは、復元動作には適用されない。HTTビットは、命令の実行中に変更されない。
ブロック継続フラグ(BCF:Block Continuation Flag)377:DFLTCC-CMPR機能が指定された場合、パラメータ・ブロックのバイト16のビット5が適用される。0である場合、3ビットのブロック・ヘッダー、および適用可能な場合、パラメータ・ブロックのCDHTフィールド(例えば、フィールド367)において指定された動的ハフマン・テーブルの圧縮形式が、圧縮データ要素を格納する前に、第1のオペランドの位置に格納される。1である場合、ブロック・ヘッダーも圧縮形式のDHTも、第1のオペランドの位置に格納されない。NTが1である場合、BCFが0に等しいとして扱われる。BCFビットは、命令の実行中に変更されない。
ブロック終了制御(BCC:Block Closing Control)378:DFLTCC-CMPR機能が指定された場合、パラメータ・ブロックのバイト16のビット6が適用される。1である場合、すべての圧縮データ・シンボルを格納した後に、ブロック終結(EOB)シンボルが第1のオペランドの位置に格納される。HTTがFHTを使用することを指定する場合、一例として、2進数0000000のハフマン・コード(リテラル・バイト、EOBシンボル、および重複列の長さのコードを指定するテーブル内の256の中間整数表現に対応する)がEOBシンボルに使用される。HTTがDHTを使用することを指定する場合、EOBシンボルのハフマン・コードがDHT内で指定される。BCCビットが0である場合、EOBシンボルが第1のオペランドの位置に格納されない。BCCビットは、命令の実行中に変更されない。
ブロック・ヘッダー終端(BHF:Block Header Final)379:DFLTCC-CMPR機能が指定され、BCF377が0であるか、またはNT374が1である場合、パラメータ・ブロックのバイト16のビット7が適用され、そうでない場合、BHFが適用されない。適用可能であり、1である場合、ブロック・ヘッダーを第1のオペランドの位置に格納する前に、ブロック・ヘッダーの最初のビット(BFINAL)が1に設定される。適用可能であり、0である場合、ブロック・ヘッダーを第1のオペランドの位置に格納する前に、ブロック・ヘッダーの最初のビット(BFINAL)が0に設定される。BHFビットは、命令の実行中に変更されない。
DHT生成制御(DHTGC)364:DFLTCC-CMPR機能が指定された場合、DHTGCは動作に適用されない。DHTGCは、命令の実行中に変更されない。
サブバイト境界(SBB)381:パラメータ・ブロックのバイト18のビット5~7は、圧縮データ・ストリームのバイト内の処理済みのビットと未処理のビットの間の境界を指定する符号なし2進整数を含む。参照されるストリームのバイトは、動作が終了するとき、参照される最後のバイト(つまり、右端のバイト)であり、動作が開始または再開するとき、参照される最初のバイト(つまり、左端のバイト)である。DFLTCC-CMPR機能が指定された場合、SBBは、第1のオペランド・アドレスによって指定されたバイトに適用される。DFLTCC-XPND機能が指定された場合、SBBは、第2のオペランド・アドレスによって指定されたバイトに適用される。SBBは、処理された右端のビットの数を指定する。SBBは、動作への入力および動作の出力である。
SBBが2進数011の値を含む場合の圧縮データ・ストリームの一例が、図4に示されている。動作の終了後の処理されたデータが400に示されており、動作の開始前の処理されるデータが402に示されている。
さらに、図5A~5Cは、DFLTCC-CMPR機能へのSBBの適用方法を示す例を提供する。例えば、DFLTCC-CMPR機能を実行する前後のSBBの適用方法の一例が、図5Aに示されている。その他の例が、図5B~5Cに示されている。NT374が1である場合、SBB381が2進数000に等しいとして扱われる。
図3Lを参照して、パラメータ・ブロック370の追加のフィールドが説明される。
動作終了補助コード(OESC)365。
不完全な機能の状態(IFS)383:パラメータ・ブロックのバイト21のビット4~7は、特定の動作が終了するときの状態情報を含む。復元動作が終了するときに、IFSは、1つの例では、次のように第2のオペランドに関する情報を伝達する。
IFS(2進数) 意味
0000 BFINALが1に等しいブロックの最後の要素をデコードした後に、動作が終了した。
1000 BTYPEが2進数00に等しく、BFINALが0に等しいブロックの最後の要素以外の要素をデコードした後に、動作が終了した。
1001 BTYPEが2進数00に等しく、BFINALが1に等しいブロックの最後の要素以外の要素をデコードした後に、動作が終了した。
1010 BTYPEが2進数01に等しく、BFINALが0に等しいブロックの最後の要素以外の要素をデコードした後に、動作が終了した。
1011 BTYPEが2進数01に等しく、BFINALが1に等しいブロックの最後の要素以外の要素をデコードした後に、動作が終了した。
1100 BTYPEが2進数10に等しく、BFINALが0に等しいブロックの最後の要素以外の要素をデコードした後に、動作が終了した。
1101 BTYPEが2進数10に等しく、BFINALが1に等しいブロックの最後の要素以外の要素をデコードした後に、動作が終了した。
1110 動作がブロック境界で終了しており、BFINALが1に等しいブロックの最後の要素がデコードされておらず、その後のブロックのブロック・ヘッダーの最初の要素がまだ処理されていない。
1つの実施形態では、復元動作が、2進数0000に等しいIFSを伴って終了し、正常完了を満たさないことがある。そのような場合、条件コード1または3が設定されて動作が終了する。
圧縮動作が終了するときに、IFSフィールドは定義されないが、変更されてよい。
IFSは動作への入力ではない。
不完全な機能の長さ(IFL:Incomplete Function Length)384:パラメータ・ブロックのバイト22~23は、特定の動作が終了するときの長さの情報を含む。復元動作の場合、IFLが第2のオペランドに適用される。BTYPEが2進数00に等しいブロックの全部ではなく一部をデコードした後に、復元動作が終了した場合、IFLは、第2のオペランド内のまだ処理されていないブロックのバイト数を指定する符号なし2進整数を含む。バイト22~23は、BTYPEが2進数00に等しいブロックの、例えばリトルエンディアン・バイト・オーダーであるLENフィールドとは異なり、例えばビッグエンディアン・バイト・オーダーでIFLを含む。
BTYPEが2進数00に等しく、BFINALが1に等しい完全なブロックをデコードした後に、復元動作が終了した場合、0がIFLフィールドに格納される。復元動作が、BTYPEが0以外であるブロックの全部ではなく一部をデコードした後に終了するか、またはブロック境界で終了した場合、IFLフィールドは定義されないが、変更されてよい。
圧縮動作が終了するときに、IFLフィールドは定義されないが、変更されてよい。
IFLは動作への入力ではない。
履歴長(HL:History Length)385:パラメータ・ブロックのバイト44~45は、動作中に参照できる履歴バッファ内の履歴のバイト数を指定する符号なし2進整数を含む。HLは、直列履歴バッファおよび円形履歴バッファに適用される。新しいタスク(NT)が1に等しい場合、履歴は動作の開始時に適用されず、動作への入力としての履歴長は、0として扱われる。
履歴長が例えば32,768より大きく、NTが0に等しい場合、一般オペランド・データ例外が認識される。
圧縮動作中および復元動作中に、履歴長が変更される。元のHLと、動作中に処理された圧縮されていないデータのバイト数との和が、例えば32,768以下である場合、更新されたHLは、元のHLと、動作中に処理された圧縮されていないデータのバイト数との和に等しく、そうでない場合、更新されたHLは32,768の値に等しい。
履歴オフセット(HO:History Offset)386:パラメータ・ブロックのバイト46のビット1からバイト47のビット7までの15ビットは、履歴バッファ・タイプが円形である場合の第3のオペランド内のオフセットを指定する符号なし2進整数を含む。R3の内容および履歴オフセットの和は、円形履歴バッファ内の履歴の最初のバイトの位置を指定し、このバイトは、バッファ内の圧縮されていないデータのうちの処理されてから最も長い時間が経過したバイトである。履歴バッファ・タイプが円形である場合、履歴オフセットは動作への入力であり、動作の終了時に更新される。元のHLと、動作中に処理された圧縮されていないデータのバイト数との和が、例えば32,768以下である場合、更新されたHOは、元のHLOに等しく、そうでない場合、更新されたHOは、元のHO、元のHL、および動作中に処理された圧縮されていないデータのバイト数の和を32,768で割った余りに等しい。
履歴バッファ・タイプが直列である場合、パラメータ・ブロックのHOフィールドは定義されないが、変更されてよい。
チェック値387:パラメータ・ブロックのバイト48~51はチェック値を含む。動作の一部として、チェック値が生成される。チェック値は、圧縮されていないデータ・オペランドに適用される。すなわち、チェック値は、DFLTCC-CMPR機能の場合、第2のオペランドに適用され、DFLTCC-XPND機能の場合、第1のオペランドに適用される。CVTビット375が0である場合、例えば32ビットの巡回冗長チェックのチェック値(CRC-32)が生成される。CVTビットが1である場合、例えば32ビットのアドラー・チェックサムのチェック値(Adler-32)が生成される。
チェック値を生成するための入力は、例えば、4バイトのベース、および動作中に処理される圧縮されていないデータである。ベース入力は、圧縮データ・ブロックの完全なセットを処理するためにDFLTCC命令が実行される回数に関わらず、圧縮データ・ブロックのセットに対して単一の一貫したチェック値を計算するための手段を提供する。NTビットが0である場合、チェック値フィールド内の元の値が、チェック値の生成においてベース入力に使用される。
Adler-32チェック値が生成される場合、1つの例では、以下が適用される。
・NTビットが1である場合、1の値が4バイトのベース入力に使用される。
・Adler-32チェック値生成において定義された和を65,521で割った余りが計算される。
・その結果が、ビッグエンディアン・バイト・オーダーでチェック値フィールドに格納される。すなわち、チェック値の最上位バイトがバイト48に位置し、チェック値の最下位バイトがバイト51に位置する。
CRC-32チェック値が生成される場合、1つの例では、以下が適用される。
・NTビットが1である場合、0の値が4バイトのベース入力に使用される。
・CRC-32チェック値の生成において除数として使用される多項式は、x32+x26+x23+x22+x16+x12+x11+x10+x8+x7+x5+x4+x2+x1+x0であり、16進数104C11DB7として表される。この表現では、左端のビットが最上位ビットに対応する。
・チェック値を生成する最初の段階では、ベース入力の1の補数を計算し、最後の段階では、結果を格納する前に、結果の1の補数を計算する。
・その結果が、リトルエンディアン・バイト・オーダーでチェック値フィールドに格納される。すなわち、チェック値の最下位バイトがバイト48に位置し、チェック値の最上位バイトがバイト51に位置する。
1つの例では、条件コード0が設定されて動作が終了する場合にのみ、チェック値はプログラムにとって意味を持ち、そうでない場合、チェック値は、単に中間結果であり、動作を再開することのみのために意味を持つ。DFLTCC-CMPR機能が指定され、条件コード1、2、または3が設定されて動作が終了した場合、第2のオペランド・アドレスによって指定されたバイトの左にある一部のバイトが、得られたチェック値の計算に含まれていないことがある。DFLTCC-XPND機能が指定され、条件コード1、2、または3が設定されて動作が終了した場合、第1のオペランド・アドレスによって指定されたバイトの右にあるまだ格納されていない一部の結果のバイトが、得られたチェック値の計算にすでに含まれていることがある。
ブロック終結シンボル(EOBS:End-Of-Block Symbol)388:パラメータ・ブロックのバイト52のビット0からバイト53のビット6までの15ビットは、ブロック終結(EOB)シンボルを含む。パラメータ・ブロックのブロック終結の長さ(EOBL:end-of-block length)フィールド389は、EOBSフィールド内のEOBシンボルの長さを指定する。EOBシンボルは、EOBSフィールド内で左詰めにされる。EOBシンボルによって占められないEOBSフィールドのビットは、0として格納される。どのタイプのハフマン・テーブルが適用されるかに関わらず、データを圧縮する場合、EOBSフィールドは動作の出力である。EOBSフィールドは、動作への入力として使用されない。
バイト52のビット0は、EOBシンボルの最上位ビットを含む。EOBシンボルの長さが7ビットである場合、バイト52のビット6がEOBシンボルの最下位ビットを含む。EOBシンボルの長さが15ビットである場合、バイト53のビット6がEOBシンボルの最下位ビットを含む。
FHTを使用するブロックの場合、デフレート規格によって規定されているように、EOBシンボルは2進数0000000である。DHTを使用するブロックの場合、EOBシンボルはDHTによって定義される。EOBシンボルは、ブロックを閉じる能力をプログラムに提供するために伝達される。
DFLTCC-XPND機能が指定された場合、EOBSフィールドは定義されないが、変更されてよい。
ブロック終結の長さ(EOBL)389:パラメータ・ブロックのバイト54のビット0~3は、パラメータ・ブロックのEOBSフィールド388内のブロック終結(EOB)シンボルの長さを指定する符号なし2進整数を含む。この長さは、EOBSフィールド内でEOBシンボルが占めるビット数を指定する。どのタイプのハフマン・テーブルが適用されるかに関わらず、データを圧縮する場合、EOBLフィールドは動作の出力である。EOBLフィールドは、動作への入力として使用されない。
DFLTCC-XPND機能が指定された場合、EOBLフィールドは定義されないが、変更されてよい。
圧縮された動的ハフマン・テーブルの長さ(CDHTL)366。
圧縮された動的ハフマン・テーブル(CDHT)367:DFLTCC-CMPR機能が指定され、HTTが1である場合、DHTの圧縮表現が動作への入力である。CDHTフィールドは、DFLTCC-CMPR機能によって変更されない。
継続状態バッファ(CSB:Continuation State Buffer)392:条件が、1の値がCFフィールド373に格納されることを引き起こした場合、内部状態データがパラメータ・ブロックのバイト384~1535に格納され、そうでない場合、パラメータ・ブロックのバイト384~1535が定義されず、変更されてよい。格納される内部状態データは、モデルに依存し、動作を再開するために、その後使用されてよい。プログラムが、例えばすべて0を含むように継続状態バッファを初期化することが期待されるが、これは必須ではない。0以外の条件コードが設定されて命令が終了した後に、動作を再開する目的で命令を再実行する前に、プログラムは継続状態バッファを変更するべきではなく、そうでない場合、結果が予測不可能になる。
パラメータ・ブロック370に関してさまざまなフィールドが上で説明されたが、他の実施形態では、追加のフィールド、より少ないフィールド、またはその他のフィールド、あるいはその組み合わせが含まれてよい。
以下では、データの圧縮に関して圧縮動作の一例が説明される。
第2のオペランド全体が圧縮され、第1のオペランドの位置に格納されたときに、DFLTCC-CMPR機能の正常完了が発生する。正常完了に起因して動作が終了した場合、1つの例では、以下が発生する。
・モデルに依存する値が、パラメータ・ブロックのモデル・バージョン番号(MVN)フィールド363に格納される。
・パラメータ・ブロックの継続フラグ(CF)フィールド373が0に設定される。
・パラメータ・ブロックのサブバイト境界(SBB)フィールド381が更新される。
・パラメータ・ブロックのブロック終結の長さ(EOBL)389フィールドおよびブロック終結シンボル(EOBS)388フィールドが更新される。
・パラメータ・ブロックの履歴長(HL)フィールド385が更新される。
・適用可能な場合、パラメータ・ブロックの履歴オフセット(HO)フィールド386が更新される。
・パラメータ・ブロックの動作終了補助コード(OESC)フィールド365が0に設定される。
・パラメータ・ブロックのチェック値フィールド387が更新される。
・汎用レジスタR1内のアドレスが、ビット0の処理を含む第1のオペランドの処理されたバイト数だけインクリメントされ、汎用レジスタR1+1内の長さが同じ数だけデクリメントされる。ビット0の処理を含む第1のオペランドの処理されたバイト数は、整数除算から得られた整数化した商であり、被除数は、処理された出力ビット数およびSBBの元の値の和であり、除数は8の値である。
・汎用レジスタR2内のアドレスが、処理されたソース・バイト数だけインクリメントされ、汎用レジスタR2+1内の長さが同じ数だけデクリメントされる。
・条件コード0が設定される。
アドレスおよび長さの形成および更新は、アドレス指定モードによって決まる。
正常完了が発生した場合、動作の終了後に、パラメータ・ブロックのCSBフィールド392が定義されない。
CPUによって決定されたバイト数が処理されたときに動作が終了し、1つの例では、以下が発生する。
・パラメータ・ブロック内の継続フラグ(CF)ビット373が1に設定される。
・パラメータ・ブロック内の継続状態バッファ(CSB)フィールド392が更新される。
・パラメータ・ブロックのサブバイト境界(SBB)フィールド381が更新される。
・パラメータ・ブロックの履歴長(HL)フィールド385が更新される。
・適用可能な場合、パラメータ・ブロックの履歴オフセット(HO)フィールド386が更新される。
・パラメータ・ブロックのチェック値フィールド387が更新される。
・モデルに依存する値が、パラメータ・ブロックのモデル・バージョン番号(MVN)フィールド363に格納される。
・パラメータ・ブロックのブロック終結の長さ(EOBL)389フィールドおよびブロック終結シンボル(EOBS)388フィールドが更新される。
・パラメータ・ブロックの動作終了補助コード(OESC)フィールド365が0に設定される。
・汎用レジスタR1内のアドレスが、ビット0の処理を含む第1のオペランドの処理されたバイト数だけインクリメントされ、汎用レジスタR1+1内の長さが同じ数だけデクリメントされる。ビット0の処理を含む第1のオペランドの処理されたバイト数は、整数除算から得られた整数化した商であり、被除数は、処理された出力ビット数およびSBBの元の値の和であり、除数は8の値である。
・汎用レジスタR2内のアドレスが、処理されたソース・バイト数だけインクリメントされ、汎用レジスタR2+1内の長さが同じ数だけデクリメントされる。
・条件コード3が設定される。
アドレスおよび長さの形成および更新は、アドレス指定モードによって決まる。
CPUによって決定されたバイト数は、モデルによって決まり、命令が実行されるたびに異なる数であってよい。
条件コード3が設定されて命令が終了した後に、プログラムが命令に関する入力の仕様も、出力の仕様も変更せずに、分岐して戻り、命令を再実行して動作を再開することが期待される。
特定の状況では、条件コード3が設定されて命令を終了したにもかかわらず、パラメータ・ブロックおよび汎用レジスタが更新されない。このような状況は、CPUが静止動作(quiescing operation)を実行するか、またはCPUがデフレート変換呼び出し命令の実行中に再試行するときに、発生することがある。そのような場合、CPUによって決定された処理済みのバイト数は0であり、データが第1のオペランドの位置に格納されていてよく、適用可能な場合、データが第3のオペランドの位置に格納されていてよく、対応する変更のビットが設定されている。
1つの例では、次の条件のいずれかが当てはまる場合、第1のオペランドの長さは、動作を完了するのに不十分である。
・汎用レジスタR1+1の内容によって指定された第1のオペランドの長さが、命令の実行の開始時に0である。
・命令の実行中に第1のオペランドの長さが0に等しくなり、正常完了が発生しない。
1つの例では、汎用レジスタR1+1の内容が0である場合、パラメータ・ブロックのNTフィールドおよびSBBフィールド内の値に関わらず、第1のオペランドの長さは0である。
命令の実行中に第1のオペランドの長さが0に等しくなった場合、動作が終了し、1つの実施形態では以下が発生する。
・パラメータ・ブロック内の継続フラグ(CF)ビット373が1に設定される。
・パラメータ・ブロック内の継続状態バッファ(CSB)フィールド392が更新される。
・パラメータ・ブロックのサブバイト境界(SBB)フィールド381が更新される。
・パラメータ・ブロックの履歴長(HL)フィールド385が更新される。
・適用可能な場合、パラメータ・ブロックの履歴オフセット(HO)フィールド386が更新される。
・パラメータ・ブロックのチェック値フィールド387が更新される。
・モデルに依存する値が、パラメータ・ブロックのモデル・バージョン番号(MVN)フィールド363に格納される。
・パラメータ・ブロックのブロック終結の長さ(EOBL)389フィールドおよびブロック終結シンボル(EOBS)388フィールドが更新される。
・パラメータ・ブロックの動作終了補助コード(OESC)フィールド365が0に設定される。
・汎用レジスタR1内のアドレスが、ビット0の処理を含む第1のオペランドの処理されたバイト数だけインクリメントされ、汎用レジスタR1+1内の長さが同じ数だけデクリメントされる。ビット0の処理を含む第1のオペランドの処理されたバイト数は、整数除算から得られた整数化した商であり、被除数は、処理された出力ビット数およびSBBの元の値の和であり、除数は8の値である。
・汎用レジスタR2内のアドレスが、処理されたソース・バイト数だけインクリメントされ、汎用レジスタR2+1内の長さが同じ数だけデクリメントされる。
・条件コード1が設定される。
アドレスおよび長さの形成および更新は、アドレス指定モードによって決まる。
命令の実行の開始時に第1のオペランドの長さが0である場合、動作が終了し、1つの実施形態では以下が発生する。
・条件コード1が設定される。
条件コード1が設定されて命令が終了した後に、プログラムが、第1のオペランドの長さ、第1のオペランド・アドレス、またはその両方を変更し、命令を再実行して動作を再開することが期待される。
以下に関して、適用可能な場合、PERストレージ変更イベントが認識される。
・下で説明されているように、パラメータ・ブロックに格納する。
・第1のオペランドの位置に格納する。
・第3のオペランドの位置に格納し、この格納が、例えば履歴バッファ・タイプ(HBT)が1(円形)である場合に発生する。
パラメータ・ブロック全体がPERストレージ領域指定と重なる場合、パラメータ・ブロックに関して、適用可能な場合、PERストレージ変更イベントが認識される。パラメータ・ブロックの一部のみがPERストレージ領域指定と重なる場合、以下のうちのどれが発生するかは、モデルに依存する。
・パラメータ・ブロックに関して、適用可能な場合、PERストレージ変更イベントが認識される。
・格納されたパラメータ・ブロックの一部に関して、適用可能な場合、PERストレージ変更イベントが認識される。
HBTが1(円形)である場合、パラメータ・ブロック、第1のオペランドの位置、第2のオペランドの位置、および第3のオペランドの位置に関して、適用可能な場合、PERゼロ・アドレス検出イベントが認識される。
条件コード2は、DFLTCC-CMPR機能に適用できない。
条件コード1または3が設定されて命令が終了するとき、第2のオペランドの位置から参照された入力データは、完全に処理されているか、または部分的にのみ処理されていてよい。入力データが部分的にのみ処理されている場合、パラメータ・ブロックの第1のオペランドの位置、第1のオペランド・アドレス、第1のオペランドの長さ、およびSBBフィールドにおける結果は、更新された第2のオペランドのアドレスおよび長さと一致する状態を表さない。そのような場合、部分的に処理されたデータおよび内部状態情報が、パラメータ・ブロックのCSBフィールドに配置されてよい。部分的に処理されたデータの量は、動作の終了時に存在する条件およびモデルによって決まる。一部のデータのみが部分的に処理されることがあるが、更新された第1のオペランド・アドレスによって指定された位置の左に格納された結果は完成しており、動作が再開するときに変更されない。さらに、その後、プログラムが命令を再実行して動作を再開することが期待され、そのとき、動作を再開する前に、CSBフィールドの内容が参照される。条件コード0が設定されて命令が終了した場合、すべてのデータが完全に処理されており、入力データおよび出力データに関連付けられたすべての結果が一貫した状態を表す。
0以外の条件コードが設定されて命令が終了した後に、動作を再開する目的で命令を再実行する前に、プログラムはパラメータ・ブロックのどのフィールドも変更するべきではなく、そうでない場合、結果が予測不可能になる。
機能コード4:DFLTCC-XPND(展開)
DFLTCC-XPND機能が指定された場合、復元動作が実行される。この動作は、第2のオペランドの位置の圧縮データ・シンボルを、第1のオペランドの位置に格納される圧縮されていないデータにデコードすることを含む。
1つの例では、DFLTCC-XPND機能はパラメータ・ブロックを使用し、その例が図3K~3Lに関して上で説明されている。
以下では、データの復元に関してDFLTCC-XPND動作の一例が説明される。
第2のオペランド内のデータ・セットの最後のブロックのすべての要素がデコードされ、すべての圧縮されていないデータが第1のオペランドの位置に格納されたときに、正常完了が発生する。ブロック・ヘッダーのBFINALビットが1である場合、データ・セットの最後のブロックが識別される。正常完了に起因して動作が終了した場合、1つの実施形態では、以下が発生する。
・モデルに依存する値が、パラメータ・ブロックのモデル・バージョン番号(MVN)フィールド363に格納される。
・パラメータ・ブロックの継続フラグ(CF)フィールド373が0に設定される。
・パラメータ・ブロックのサブバイト境界(SBB)フィールド381が更新される。
・パラメータ・ブロックの履歴長(HL)フィールド385が更新される。
・適用可能な場合、パラメータ・ブロックの履歴オフセット(HO)フィールド386が更新される。
・パラメータ・ブロックの圧縮された動的ハフマン・テーブル(CDHT)フィールド367および圧縮された動的ハフマン・テーブルの長さ(CDHTL)フィールド366が0に設定される。
・パラメータ・ブロックの動作終了補助コード(OESC)フィールド365が0に設定される。
・パラメータ・ブロックのチェック値フィールド387が更新される。
・汎用レジスタR1内のアドレスが、第1のオペランドの位置に格納されたバイト数だけインクリメントされ、汎用レジスタR1+1内の長さが同じ数だけデクリメントされる。
・汎用レジスタR2内のアドレスが、ビット0の処理を含む第2のオペランドの処理されたバイト数だけインクリメントされ、汎用レジスタR2+1内の長さが同じ数だけデクリメントされる。ビット0の処理を含む第2のオペランドの処理されたバイト数は、整数除算から得られた整数化した商であり、被除数は、処理された入力ビット数およびSBBの元の値の和であり、除数は8の値である。
・条件コード0が設定される。
アドレスおよび長さの形成および更新は、アドレス指定モードによって決まる。
正常完了が発生した場合、動作の終了後に、パラメータ・ブロックのCSBフィールド392が定義されない。
CPUによって決定されたバイト数が処理されたときに動作が終了し、1つの実施形態では、以下が発生する。
・パラメータ・ブロック内の継続フラグ(CF)ビット373が1に設定される。
・パラメータ・ブロック内の継続状態バッファ(CSB)フィールド392が更新される。
・パラメータ・ブロックのサブバイト境界(SBB)フィールド381が更新される。
・パラメータ・ブロックの圧縮された動的ハフマン・テーブル(CDHT)フィールド367および圧縮された動的ハフマン・テーブルの長さ(CDHTL)フィールド366が更新される。BTYPE値が2進数10であるブロックを処理しているときに部分的完了が発生した場合、テーブルを表すために必要とされないCDHTフィールドのバイトが0として格納される。BTYPE値が2進数00または01であるブロックを処理しているときに部分的完了が発生した場合、CDHTフィールドおよびCDHTLフィールドに0が格納される。
・パラメータ・ブロックの履歴長(HL)フィールド385が更新される。
・適用可能な場合、パラメータ・ブロックの履歴オフセット(HO)フィールド386が更新される。
・パラメータ・ブロックのチェック値フィールド387が更新される。
・モデルに依存する値が、パラメータ・ブロックのモデル・バージョン番号(MVN)フィールド363に格納される。
・パラメータ・ブロックの動作終了補助コード(OESC)フィールド365が0に設定される。
・パラメータ・ブロックの不完全な機能の状態(IFS)フィールド383が更新される。
・適用可能な場合、パラメータ・ブロックの不完全な機能の長さ(IFL)フィールド384が更新される。
・汎用レジスタR1内のアドレスが、第1のオペランドの位置に格納されたバイト数だけインクリメントされ、汎用レジスタR1+1内の長さが同じ数だけデクリメントされる。
・汎用レジスタR2内のアドレスが、ビット0の処理を含む第2のオペランドの処理されたバイト数だけインクリメントされ、汎用レジスタR2+1内の長さが同じ数だけデクリメントされる。ビット0の処理を含む第2のオペランドの処理されたバイト数は、整数除算から得られた整数化した商であり、被除数は、処理された入力ビット数およびSBBの元の値の和であり、除数は8の値である。
・条件コード3が設定される。
アドレスおよび長さの形成および更新は、アドレス指定モードによって決まる。
CPUによって決定されたバイト数は、モデルによって決まり、命令が実行されるたびに異なる数であってよい。
条件コード3が設定されて命令が終了した後に、プログラムが命令に関する入力の仕様も、出力の仕様も変更せずに、分岐して戻り、命令を再実行して動作を再開することが期待される。
特定の状況では、条件コード3が設定されて命令を終了したにもかかわらず、パラメータ・ブロックおよび汎用レジスタが更新されない。このような状況は、CPUが静止動作を実行するか、またはCPUがデフレート変換呼び出し命令の実行中に再試行するときに、発生することがある。そのような場合、CPUによって決定された処理済みのバイト数は0であり、データが第1のオペランドの位置に格納されていてよく、適用可能な場合、データが第3のオペランドの位置に格納されていてよく、対応する変更のビットが設定されている。
例えば、以下が当てはまる場合、第2のオペランドの長さは、動作を完了するのに不十分である。
・動作中に、BFINALが1に等しい圧縮データ・ブロックの最後の要素がデコードされておらず、第2のオペランドの長さおよびSBBによって指定された第2のオペランドのビット数が、次にデコードする要素のビット数よりも少なく、第2のオペランドの位置からのデータのデコーディングのすべての結果が第1のオペランドの位置に配置されている。
第2のオペランドの長さが、動作を完了するのに不十分である場合、動作が部分的に完了されており、動作が終了し、1つの実施形態では、以下が発生する。
・パラメータ・ブロック内の継続フラグ(CF)ビット373が1に設定される。
・パラメータ・ブロック内の継続状態バッファ(CSB)フィールド392が更新される。
・パラメータ・ブロックのサブバイト境界(SBB)フィールド381が更新される。
・パラメータ・ブロックの圧縮された動的ハフマン・テーブル(CDHT)フィールド367および圧縮された動的ハフマン・テーブルの長さ(CDHTL)フィールド366が更新される。BTYPE値が2進数10であるブロックを処理しているときに部分的完了が発生した場合、テーブルを表すために必要とされないCDHTフィールドのバイトが0として格納される。BTYPE値が2進数00または01であるブロックを処理しているときに部分的完了が発生した場合、CDHTフィールドおよびCDHTLフィールドに0が格納される。
・パラメータ・ブロックの履歴長(HL)フィールド385が更新される。
・適用可能な場合、パラメータ・ブロックの履歴オフセット(HO)フィールド386が更新される。
・パラメータ・ブロックのチェック値フィールド387が更新される。
・モデルに依存する値が、パラメータ・ブロックのモデル・バージョン番号(MVN)フィールド363に格納される。
・パラメータ・ブロックの動作終了補助コード(OESC)フィールド365が0に設定される。
・パラメータ・ブロックの不完全な機能の状態(IFS)フィールド383が更新される。
・適用可能な場合、パラメータ・ブロックの不完全な機能の長さ(IFL)フィールド384が更新される。
・汎用レジスタR1内のアドレスが、第1のオペランドの位置に格納されたバイト数だけインクリメントされ、汎用レジスタR1+1内の長さが同じ数だけデクリメントされる。
・汎用レジスタR2内のアドレスが、ビット0の処理を含む第2のオペランドの処理されたバイト数だけインクリメントされ、汎用レジスタR2+1内の長さが同じ数だけデクリメントされる。ビット0の処理を含む第2のオペランドの処理されたバイト数は、整数除算から得られた整数化した商であり、被除数は、処理された入力ビット数およびSBBの元の値の和であり、除数は8の値である。
・条件コード2が設定される。
アドレスおよび長さの形成および更新は、アドレス指定モードによって決まる。
条件コード2が設定されて命令が終了した後に、プログラムが、第2のオペランドの長さ、第2のオペランド・アドレス、またはその両方を変更し、命令を再実行して動作を再開することが期待される。
例えば、以下が当てはまる場合、第1のオペランドの長さは、動作を完了するのに不十分である。
・第1のオペランドの長さが0に等しいため、第2のオペランドの位置からのデータのデコーディングの結果を第1のオペランドの位置に配置することができない。
第1のオペランドの長さが、動作を完了するのに不十分である場合、動作が部分的に完了されており、動作が終了し、1つの実施形態では、以下が発生する。
・パラメータ・ブロック内の継続フラグ(CF)ビット373が1に設定される。
・パラメータ・ブロック内の継続状態バッファ(CSB)フィールド392が更新される。
・パラメータ・ブロックのサブバイト境界(SBB)フィールド381が更新される。
・パラメータ・ブロックの圧縮された動的ハフマン・テーブル(CDHT)フィールド367および圧縮された動的ハフマン・テーブルの長さ(CDHTL)フィールド366が更新される。BTYPE値が2進数10であるブロックを処理しているときに部分的完了が発生した場合、テーブルを表すために必要とされないCDHTフィールドのバイトが0として格納される。BTYPE値が2進数00または01であるブロックを処理しているときに部分的完了が発生した場合、CDHTフィールドおよびCDHTLフィールドに0が格納される。
・パラメータ・ブロックの履歴長(HL)フィールド385が更新される。
・適用可能な場合、パラメータ・ブロックの履歴オフセット(HO)フィールド386が更新される。
・パラメータ・ブロックのチェック値フィールド387が更新される。
・モデルに依存する値が、パラメータ・ブロックのモデル・バージョン番号(MVN)フィールド363に格納される。
・パラメータ・ブロックの動作終了補助コード(OESC)フィールド365が0に設定される。
・パラメータ・ブロックの不完全な機能の状態(IFS)フィールド383が更新される。
・適用可能な場合、パラメータ・ブロックの不完全な機能の長さ(IFL)フィールド384が更新される。
・汎用レジスタR1内のアドレスが、第1のオペランドの位置に格納されたバイト数だけインクリメントされ、汎用レジスタR1+1内の長さが同じ数だけデクリメントされる。
・汎用レジスタR2内のアドレスが、ビット0の処理を含む第2のオペランドの処理されたバイト数だけインクリメントされ、汎用レジスタR2+1内の長さが同じ数だけデクリメントされる。ビット0の処理を含む第2のオペランドの処理されたバイト数は、整数除算から得られた整数化した商であり、被除数は、処理された入力ビット数およびSBBの元の値の和であり、除数は8の値である。
・条件コード1が設定される。
アドレスおよび長さの形成および更新は、アドレス指定モードによって決まる。
条件コード1が設定されて命令が終了した後に、プログラムが、第1のオペランドの長さ、第1のオペランド・アドレス、またはその両方を変更し、命令を再実行して動作を再開することが期待される。
以下に関して、適用可能な場合、PERストレージ変更イベントが認識される。
・本明細書において説明されているように、パラメータ・ブロックに格納する。
・第1のオペランドの位置に格納する。
・第3のオペランドの位置に格納し、この格納が、例えば履歴バッファ・タイプ(HBT)が1(円形)である場合に発生する。
1つの例では、パラメータ・ブロック全体がPERストレージ領域指定と重なる場合、パラメータ・ブロックに関して、適用可能な場合、PERストレージ変更イベントが認識される。パラメータ・ブロックの一部のみがPERストレージ領域指定と重なる場合、1つの実施形態では、以下のうちのどれが発生するかは、モデルに依存する。
・パラメータ・ブロックに関して、適用可能な場合、PERストレージ変更イベントが認識される。
・格納されたパラメータ・ブロックの一部に関して、適用可能な場合、PERストレージ変更イベントが認識される。
HBTが1(円形)である場合、パラメータ・ブロック、第1のオペランドの位置、第2のオペランドの位置、および第3のオペランドの位置に関して、適用可能な場合、PERゼロ・アドレス検出イベントが認識される。
条件コード1、2、または3が設定されて命令が終了するとき、第2のオペランドの位置から参照された入力データは、完全に処理されているか、または部分的にのみ処理されていてよい。入力データが部分的にのみ処理されている場合、第1のオペランドの位置、第1のオペランド・アドレス、第1のオペランドの長さ、パラメータ・ブロックのSBBフィールド、パラメータ・ブロックのチェック値フィールド、パラメータ・ブロックのHLフィールド、パラメータ・ブロックのIFSフィールド、ならびに適用可能な場合、第3のオペランドの位置およびパラメータ・ブロックのHOフィールドにおける結果が、更新された第2のオペランドのアドレスおよび長さと一致する状態を表さない。そのような場合、部分的に処理されたデータおよび内部状態情報が、パラメータ・ブロックのCSBフィールドに配置されてよい。部分的に処理されたデータの量は、動作の終了時に存在する条件およびモデルによって決まる。一部のデータのみが部分的に処理されることがあるが、更新された第1のオペランド・アドレスによって指定された位置の左に格納された結果は完成しており、動作が再開するときに変更されない。さらに、その後、プログラムが命令を再実行して動作を再開することが期待され、そのとき、動作を再開する前に、CSBフィールドの内容が参照される。条件コード0が設定されて動作が終了した場合、すべてのデータが完全に処理されており、入力データおよび出力データに関連付けられたすべての結果が一貫した状態を表す。
0以外の条件コードが設定されて命令が終了した後に、動作を再開する目的で命令を再実行する前に、プログラムはパラメータ・ブロックのどのフィールドも変更するべきではなく、そうでない場合、結果が予測不可能になる。
圧縮データ・ブロック
1つの例では、ストレージ内の圧縮データ・ブロックのバイトが、例えば左から右に処理される。圧縮データ・ブロックは、バイト境界上で開始または終了してもしなくてもよい。例えば、圧縮データ・ブロックはビット・ストリームである。ブロックの要素は、一度に1ビットずつ、ストレージに読み込まれる。ビット・ストリームは、ストレージの各バイト内では例えば右から左へ読み込まれ、バイト・オーダーでは例えば左から右へ読み込まれる。要素がハフマン・コードである場合、ビットは、例えば要素の最上位ビットから最下位ビットへの順序で格納される。要素がハフマン・コードでない場合、ビットは、例えば要素の最下位ビットから最上位ビットへの順序で格納される。
図6は、圧縮データ・シンボルを含んでいない、ブロック・タイプが2進数00であるブロック600の例を示している。1つの実施形態では、以下がこの例に当てはまる。
・圧縮データ・ブロック600が、b0として識別されるバイト0のビット4から開始し、b60として識別されるバイト7のビット0で終了するビット・ストリーム602で構成される。
・ビット・ストリームに出現する最初の要素が、バイト0のビット4におけるBFINAL(ブロック・ヘッダーの最後のビット)である。
・ビット・ストリームに出現する2番目の要素が、バイト0のビット2~3におけるBTYPE(ブロック・タイプ)である。この例では、BTYPEは2進数00である。
・BTYPEが2進数00である場合、BTYPEの左にあるビット(この例では、バイト0のビット0~1)およびバイト境界の右にあるビットが無視される。
・ビット・ストリームに出現する3番目の要素が、LENフィールドの最下位バイト(LSB:least significant byte)であり、その後にLENフィールドの最上位バイト(MSB:most significant byte)が続く。LENフィールドは、リテラル・データを含むブロック内のバイト数を指定する。リテラル・データは、例えば圧縮されていないデータである。リテラル・データを含むバイトは、ビット・ストリーム内のNLENフィールドの後に続く。NLENは、LENの1の補数である。1つの例では、バイト1~2が、リトルエンディアン・バイト・オーダーでLENフィールドを含む。
・LENフィールドの後に続いてビット・ストリームに出現する要素が、NLENフィールドの最下位バイトであり、その後にNLENフィールドの最上位バイトが続く。バイト3~4が、リトルエンディアン・バイト・オーダーでNLENフィールドを含む。NLENフィールドは、LENフィールドの1の補数である。
・NLENフィールドの後に続いてビット・ストリームに出現する要素が、リテラル・バイトとして識別される圧縮されていないデータである。バイト5~7は、このブロックを生成するために使用されるソース・データから変更されない、圧縮されていないデータを含む。
・このブロックに含まれているどの要素も、ハフマン・コードではない。このブロック内のすべての要素は、デフレート規格によって規定されているように、要素の最下位ビットから最上位ビットへの順序で、ビット・ストリームに格納される。LEN、NLEN、およびリテラルの各要素が、バイト境界上でアライメントされた整数個のバイトであるため、これらの要素は、バイト単位で処理されてよく、必ずしもビット単位で処理されなくてよい。
図7は、固定ハフマン・テーブル(FHT)を使用して生成された圧縮データ・シンボルを含む、ブロック・タイプが2進数01であるブロック700の例を示している。1つの実施形態では、以下がこの例に当てはまる。
・圧縮データ・ブロック700が、b0として識別されるバイト0のビット4から開始し、b89として識別されるバイト11のビット3で終了するビット・ストリーム702で構成される。
・ビット・ストリームに出現する最初の要素が、バイト0のビット4におけるBFINALである。
・ビット・ストリームに出現する2番目の要素が、バイト0のビット2~3におけるBTYPEである。この例では、BTYPEは2進数01である。
・固定ハフマン・テーブル(FHT)が、ブロックの構成要素ではない。
・ビット・ストリームに出現する第3の要素が、バイト0のビット1で開始する最初の圧縮データ・シンボルである。圧縮データ・シンボルは、1つの例では、示されている順序でビット・ストリームに出現する以下の部分要素で構成される。
1.変数の長さのハフマン・コード。このコードの最上位ビットは、コードの長さを指定する。このコードは、コードの最上位ビットから開始してビット・ストリームに出現し、コードの最下位ビットで終了する。このコードがリテラル値またはブロック終結シンボルを表す場合、このコードは、圧縮データ・シンボルの単なる部分要素である。このコードが履歴バッファへのポインタの長さを表す場合、このコードの後に、圧縮データ・シンボルのその後の部分要素が続く。
2.適用可能な場合、デフレート規格によって規定されているように、ポインタの長さを表すハフマン・コードの後に、追加の長さビットが続いてよい。追加の長さビットは、追加の長さビットの最下位ビットから開始してビット・ストリームに出現し、追加の長さビットの最上位ビットで終了する。
3.次にビット・ストリームに出現する部分要素は、履歴バッファへのポインタの5ビットの距離コードである。この距離コードは、例えばコードの最上位ビットから開始してビット・ストリームに出現し、距離コードの最下位ビットで終了する。
4.適用可能な場合、デフレート規格によって規定されているように、距離コードの後に、追加の距離ビットが続いてよい。追加の距離ビットは、追加の距離ビットの最下位ビットから開始してビット・ストリームに出現し、追加の距離ビットの最上位ビットで終了する。
・一例として、バイト0のビット0~1、バイト1~9のすべてのビット、およびバイト10のビット2~7が、圧縮データ・シンボルのビットを含む。
・ビット・ストリームに出現する最後の要素が、単一の部分要素を含む圧縮データ・シンボルであり、この部分要素は、ブロック終結(EOB)シンボルを表すハフマン・コードである。BTYPEが2進数01であるブロックのEOBシンボルは、2進数0000000である。この例では、バイト10のビット1が、EOBシンボルの最上位ビットを含み、バイト11のビット3が、EOBシンボルの最下位ビットを含む。
・バイト11のビット3が、圧縮データ・ブロックの最後のビットである、ビット・ストリームの最後のビットを含む。
図8は、動的ハフマン・テーブル(DHT)を使用して生成された圧縮データ・シンボルを含む、ブロック・タイプが2進数10であるブロック800の例を示している。1つの実施形態では、以下がこの例に当てはまる。
・圧縮データ・ブロック800が、b0として識別されるバイト0のビット4から開始し、b89として識別されるバイト11のビット3で終了するビット・ストリーム802で構成される。
・ビット・ストリームに出現する最初の要素が、バイト0のビット4におけるBFINALである。
・ビット・ストリームに出現する2番目の要素が、バイト0のビット2~3におけるBTYPEである。この例では、BTYPEは2進数10である。
・ビット・ストリームに出現する第3の要素が、バイト0のビット1で開始する動的ハフマン・テーブル(DHT)の圧縮表現である。DHTの圧縮表現は、1つの例では、示されている順序でビット・ストリームに出現する以下の部分要素で構成される。
1.HLIT:5ビットのHLIT部分要素および257の和が、リテラル・バイト、EOBシンボル、および重複列の長さを表すハフマン・コードの数を指定する。HLITの有効な値の範囲は、例えば0~29である。HLITビットは、HLIT部分要素の最下位ビットから開始してビット・ストリームに出現し、HLIT部分要素の最上位ビットで終了する。この例では、b3として識別されるバイト0のビット1が、HLIT部分要素の最下位ビットである。
2.HDIST:5ビットのHDIST部分要素および1の和が、重複列のポインタ距離を表すハフマン・コードの数を指定する。HDISTの有効な値の範囲は、例えば0~29である。HDISTビットは、HDIST部分要素の最下位ビットから開始してビット・ストリームに出現し、HDIST部分要素の最上位ビットで終了する。
3.HCLEN:4ビットのHCLEN部分要素および4の和が、コード長を表すハフマン・コードの数を指定する。HCLENの有効な値の範囲は、例えば0~15である。HCLENビットは、HCLEN部分要素の最下位ビットから開始してビット・ストリームに出現し、HCLEN部分要素の最上位ビットで終了する。
4.圧縮されたDHTに対して定義されたコード長の各々に対してビット長を指定するコードのシーケンス。コードの数は、HCLENおよび4の和に等しい。各コードは3ビットである。
5.リテラル・バイト、EOBシンボル、および重複列の長さで構成されるセットの要素の各々に対してコード長を指定するコードのシーケンス。指定されるコード長の数は、HLITおよび257の和に等しい。
リテラル・バイト、EOBシンボル、および重複列の長さのセットの最後のコード長(CL)が16、17、または18であり、CLの後に続く追加のビットが、このセットに対して定義されている要素よりも多い要素に対してCLを繰り返すことを指定する場合、このコード長は、重複列のポインタ距離のセットにも適用される。リテラル・バイト、EOBシンボル、および重複列の長さのセットに対してコード長を指定するコードのシーケンス、およびその後に続く、重複列のポインタ距離に対してコード長を指定するコードのシーケンスは、両方のセットに関する隣接するシーケンスである。
6.重複列のポインタ距離で構成されるセットの要素の各々に対してコード長を指定するコードのシーケンス。指定されるコード長の数は、HDISTおよび1の和に等しい。
・ビット・ストリームに出現する第4の要素が、最初の圧縮データ・シンボルである。圧縮データ・シンボルは、1つの実施形態では、示されている順序でビット・ストリームに出現する以下の部分要素で構成される。
1.変数の長さのハフマン・コード。このコードの最上位ビットは、コードの長さを指定する。このコードは、コードの最上位ビットから開始してビット・ストリームに出現し、コードの最下位ビットで終了する。このコードがリテラル値またはブロック終結シンボルを表す場合、このコードは、圧縮データ・シンボルの単なる部分要素である。このコードが履歴バッファへのポインタの長さを表す場合、このコードの後に、圧縮データ・シンボルのその後の部分要素が続く。
2.適用可能な場合、デフレート規格によって規定されているように、ポインタの長さを表すハフマン・コードの後に、追加の長さビットが続いてよい。追加の長さビットは、例えば追加の長さビットの最下位ビットから開始してビット・ストリームに出現し、追加の長さビットの最上位ビットで終了する。
3.次にビット・ストリームに出現する部分要素は、履歴バッファへのポインタの5ビットの距離コードである。この距離コードは、例えばコードの最上位ビットから開始してビット・ストリームに出現し、距離コードの最下位ビットで終了する。
4.適用可能な場合、デフレート規格によって規定されているように、距離コードの後に、追加の距離ビットが続いてよい。追加の距離ビットは、例えば追加の距離ビットの最下位ビットから開始してビット・ストリームに出現し、追加の距離ビットの最上位ビットで終了する。
・ビット・ストリームに出現する、例えばバイト10のビット5までの、ビット5を含むその後のビットは、圧縮データ・シンボルのビットを含む。
・ビット・ストリームに出現する最後の要素が、単一の部分要素を含む圧縮データ・シンボルであり、この部分要素は、ブロック終結(EOB)シンボルを表すハフマン・コードである。この例では、バイト10のビット4が、EOBシンボルの最上位ビットを含み、バイト11のビット3が、EOBシンボルの最下位ビットを含む。
・バイト11のビット3が、圧縮データ・ブロックの最後のビットである、ビット・ストリームの最後のビットを含む。
さまざまなブロック・タイプの上記の説明では、特定の一定の値に加えて、特定のビット、バイト、方向などが指定された。これらは例にすぎない。他の実施形態では、その他の一定の値、ビット、バイト、方向などが指定されてよい。
圧縮データ・セットの処理
デフレート変換呼び出し命令の使用例を説明し、パラメータ・ブロックのさまざまなフィールドの説明を補強するための圧縮データ・セットの処理の例が提供される。これらの例は、すべての可能なシナリオ、要件、および機能を説明するのではなく、さまざまなシナリオ、要件、または機能、あるいはその組み合わせを説明する。これらの例および説明は、例えばストレージ内の圧縮データ・セットに適用され、その例が図9に示されている。図に示されているように、圧縮データ・セット900は、複数の圧縮データ・ブロック902を含んでおり、データ・セット900の先頭が、圧縮データ・セット開始アドレス(CDSBA:compressed data set begin address)904によって示されている。
本明細書に記載された例では、圧縮データ・セットを処理するプログラムが、1つの実施形態において以下を考慮することが意図されている。
・単一のパラメータ・ブロックが定義され、圧縮データ・セット全体を処理するために、デフレート変換呼び出し命令の複数の使用によって参照されてよい。パラメータ・ブロックのチェック値フィールド387およびチェック値タイプ・フィールド375が、圧縮データ・セット内の圧縮データ・ブロック(例えば、すべてのブロック)に適用されるべきである。パラメータ・ブロックのサブバイト境界・フィールド381が、個別のブロック間の移行に適用されるべきである。履歴長385および履歴オフセット386が複数のブロックに適用されてよい。パラメータ・ブロックの残りのフィールドは、1つの例では、デフレート変換呼び出し命令の特定の実行によって処理されている個別の圧縮データ・ブロックのみに適用される。
・個別のチェック値が、例えば、圧縮データ・セットによって表された圧縮されていないデータのすべてに適用される。
・ブロック1には、第1の圧縮データ・シンボルに関して参照する履歴が存在しない。ブロック1内のその後のシンボルは、以前にブロック1に出現したシンボルに対応する履歴を参照し得る。ブロック2内のシンボルは、以前にブロック2および1に出現したシンボルに対応する履歴を参照し得る。ブロック3内のシンボルは、以前にブロック3、2、および1に出現したシンボルに対応する履歴を参照し得る。
図10は、図9で説明された圧縮データ・セット900内のデータを圧縮するために使用されるサンプル・プログラム1000の一部の一例を示している。さらに、図11は、図10のIABLK1(1002)というラベルが付けられた命令アドレスにあるDFLTCC命令の実行中に使用されるパラメータ・ブロックの特定のフィールドの値を示している。例えば、図11は、パラメータ・ブロックのさまざまなフィールド1100、圧縮動作の開始時のそれらのフィールドの値1102、条件コード1、2、または3が設定されたときの動作の終了時のそれらのフィールドの値1104、および条件コード0が設定されたときの動作の終了時のそれらのフィールドの値1106を示している。
同様に、図12は、図10のIABLK2(1004)というラベルが付けられた命令アドレスにあるDFLTCC命令の実行中に使用されるパラメータ・ブロックの特定のフィールドの値を示している。これらの図は、デフレート変換呼び出し命令を複数回使用して圧縮データ・セット全体を処理することに関連する詳細の一部を示している。
さらに、図13を参照すると、図9の圧縮データ・セットからデータを復元するために使用されるサンプル・プログラム1300の一部の一例が示されている。
データの圧縮
データ圧縮のプロセスは、1つまたは複数の圧縮データ・ブロックを生成することを含む。デフレート変換呼び出し命令の圧縮機能は、個別のブロックの部分を構築するために使用される。この部分は、ブロック全体であってよい。この機能は、ブロック・タイプ(BTYPE)が2進数00ではなく2進数01または10であるブロックの部分を生成する。パラメータ・ブロックの新しいタスク(NT)ビットが1である場合、圧縮データの最初のブロックが生成され、以前に実行された圧縮動作からの参照する履歴が存在しない。
1つの例では、個別のブロックが、以下の要素を示されている順序で含む。
1.最後のブロックの指示(BFINAL)。
2.ブロック・タイプ(BTYPE)。
3.適用可能な場合、動的ハフマン・テーブルの圧縮形式。
4.圧縮データ・シンボル。
5.ブロック終結(EOB)シンボル。
圧縮動作は、ブロックに対して定義された順序で、指定された要素を生成する。要素は、ストレージ内のバイト境界間で開始または終了し得る。サブバイト境界(SBB)が、第1のオペランドの位置への第1の要素の格納に適用される。圧縮データ・ブロックはビット・ストリームである。ブロックの構成要素は、一度に1ビットずつ、ストレージに読み込まれる。一例として、ビット・ストリームは、ストレージの各バイト内では右から左へ読み込まれ、バイト・オーダーでは左から右へ読み込まれる。
SBBが0以外である場合、第1のオペランドの位置での最初のバイトへの参照は、更新参照である。
第2のオペランドの位置からの圧縮されていないデータが圧縮され、圧縮データ・シンボルとして第1のオペランドの位置に格納される。
命令の実行の開始時に第1のオペランドの長さが0であるときに、第1のオペランドはアクセスされず、汎用レジスタR1内の第1のオペランド・アドレスおよび汎用レジスタR1+1内の第1のオペランドの長さは変更されない。これは、命令の実行の開始時にCFフィールド373(図3L)の値が0または1である場合に当てはまる。
命令の実行の開始時に第2のオペランドの長さが0であるときに、第2のオペランドはアクセスされず、汎用レジスタR2内の第2のオペランド・アドレスおよび汎用レジスタR2+1内の第2のオペランドの長さは変更されない。一例として、以下の場合、命令の実行の開始時に第2のオペランドの長さは0である。
・動作を再開するために命令が再実行されており(命令の実行の開始時にパラメータ・ブロックのCFフィールド373が1であり)、第2のオペランドを参照せずに、パラメータ・ブロックのCSBフィールド392を参照して、動作を完了させることができる。
1つの実施形態では、プログラムは、以下の動作を実行するためにデフレート変換呼び出し命令を使用しない。
・空の圧縮データ・ブロックを生成する。空の圧縮データ・ブロックは、例えばブロック・ヘッダー、適用可能な場合、圧縮形式のDHT、およびEOBシンボルで構成される。
・開いている圧縮データ・ブロックを閉じる。すなわち、単にEOBシンボルを圧縮データ・ブロックの末尾に格納する。
圧縮アルゴリズムは、第2のオペランドの位置からの現在圧縮されているデータに一致するバイト列に関して、最近圧縮されたデータの最新の履歴を検索することを含む。圧縮動作が開始または再開する前に、1つの実施形態では、以下が当てはまる。
・新しいタスク(NT)374が1である場合、参照できる初期履歴が存在しない。
・NTが0であり、汎用レジスタ0のビット56(HBT)が0(直列)である場合、参照できる初期履歴が、第2のオペランドの左端のバイトの左に隣接して存在し、初期履歴の長さが、パラメータ・ブロックの履歴長(HL)フィールド385によって指定される。
・NTが0であり、汎用レジスタ0のビット56(HBT)が1(円形)である場合、参照できる初期履歴が、パラメータ・ブロックの履歴オフセット(HO)386フィールドおよび履歴長(HL)385フィールドによって指定された第3のオペランドの位置に存在する。
圧縮動作中に、動作を実行するために履歴のどのバイトが使用されるかに関わらず、履歴全体へのフェッチタイプの参照が行われてよい。さらに、履歴バッファ・タイプが円形である場合、動作を実行するために履歴のどのバイトが使用されるかに関わらず、32Kバイトの履歴バッファ全体へのフェッチタイプの参照が行われてよい。
圧縮動作中に、履歴が更新される。一般オペランド・データ例外条件が発生せずに、ソース・データの1つまたは複数のバイトを圧縮データ・シンボルにエンコードした後に、ソース・バイトが履歴の末尾に連結される。最大で32Kバイトまでの、ソース・データの直前に処理されたバイトが、ソース・データのその後のバイトの処理中に参照できる最新の履歴を構成する。
圧縮動作の終了時に、1つの例では、その後、動作を再開するため、または別の動作を開始するために使用できる得られた履歴に、以下が当てはまる。
・HBTが直列である場合、履歴が更新されるときに、第2のオペランドの位置に対するストレージの更新が不要である。更新された第2のオペランド・アドレスおよび更新されたHLは、得られた履歴の更新された位置および更新された長さを指定する。
・HBTが円形である場合、履歴が更新されるときに、第3のオペランドの位置に対するストレージの更新が実行される。第3のオペランド・アドレス、更新されたHO、および更新されたHLは、得られた履歴の更新された位置および更新された長さを指定する。
例として、図14A~14Cは、DFLTCC-CMPR機能が指定され、かつ直列履歴が指定された(例えば、ビット310=0)デフレート変換呼び出し命令の複数の実行の前後で、第2のオペランドに関して、各実行が部分的に完了して終了したときの直列履歴バッファの位置を示している。例えば、図14Aは、DFLTCC-CMPRの実行番号1の前の直列履歴を示しており、図14Bは、DFLTCC-CMPRの実行番号2の前、および実行番号1の後の直列履歴を示しており、図14Cは、DFLTCC-CMPRの実行番号2の後の直列履歴を示している。図14Cで提供される説明は、図14Aおよび14Bにも当てはまる。
汎用レジスタ0のビット56によって指定されたHBT(履歴バッファ・タイプ)が円形(例えば、ビット310=1)である場合、履歴は、例えば第3のオペランドの位置にある32Kバイトのバッファ内で維持される。バッファ内の履歴の最初のバイトの位置(HB)は、例えば、汎用レジスタR3の内容および履歴オフセット(HO)386(図3L)の和によって指定される。履歴の最初のバイトは、バッファ内の圧縮されていないデータのうちの処理されてから最も長い時間が経過したバイトである。バッファ内の履歴の最後のバイトの位置(HE)は、一例として、以下の方程式によって指定される。
HE=R3+modulo32K(HO+HL-1)
履歴の最後のバイトは、バッファ内の圧縮されていないデータのうちの直前に処理されたバイトである。履歴オフセット(HO)386(図3L)および履歴長(HL)385の和が、第3のオペランドのサイズ(例えば、32Kバイト)を超えた場合、履歴は、第3のオペランドの末尾から第3のオペランドの先頭に戻る。
例として、図15A~15Eは、DFLTCC-CMPR機能が指定され、かつ円形履歴バッファが指定された(ビット310=1)デフレート変換呼び出し命令の複数の実行の前後で、各実行が部分的に完了して終了したときの円形履歴バッファ内の履歴の位置を示している。例えば、図15Aは、DFLTCCの実行番号1の前の円形履歴バッファを示しており、図15Bは、DFLTCCの実行番号2の前、および実行番号1の後の円形バッファを示しており、図15Cは、DFLTCCの実行番号3の前、および実行番号2の後の円形バッファを示しており、図15Dは、DFLTCCの実行番号4の前、および実行番号3の後の円形バッファを示しており、図15Eは、DFLTCCの実行番号4の後の円形バッファを示している。図15Eで提供される説明は、図15A~15Dにも当てはまる。
HBTが円形であり、第2のオペランドの位置から処理されたバイト数が例えば32,768未満である場合、1つの例では以下が当てはまる。
・第3のオペランドの位置のバイトの範囲への格納が行われる。このバイトの範囲は、例えば次式によって指定された位置から開始し、この位置を含む。
R3+modulo32K(HOO+HLO)
ここで、
HOO:命令が実行される前の履歴オフセット。
HLO:命令が実行される前の履歴長。
このバイトの範囲は、例えば次式によって指定された位置で終了し、この位置を含む。
R3+modulo32K(HOO+HLO+BP-1)
ここで、
BP:命令の実行中に第2のオペランドの位置から処理されたバイト数。
前述したバイトの範囲に対して行われる格納は、一例として、格納タイプ・アクセス例外、PERストレージ変更イベント、および設定変更ビットの対象になる。
・ストレージ位置の内容を変更しない、必要ではない格納が、前述した範囲に含まれない第3のオペランドの位置のバイトに対して行われてよい。そのような位置への格納も、格納タイプ・アクセス例外、PERストレージ変更イベント、および設定変更ビットの対象になる。
HBTが円形であり、第2のオペランドの位置から処理されたバイト数が例えば32,768以上である場合、格納は、第3のオペランドの位置のすべてのバイトに対して行われ、格納タイプ・アクセス例外、PERストレージ変更イベント、および設定変更ビットの対象になる。
ブロック継続フラグ(BCF)377が0である場合、BFINALおよびその後に続くBTYPEを含む3ビットのブロック・ヘッダーが、第1のオペランドの位置に格納される。ブロック・ヘッダーのBFINALビットは、パラメータ・ブロックのブロック・ヘッダーの最後のビット(BHF)379と同じに設定される。ハフマン・テーブル・タイプ(HTT)376が0である場合、ブロック・ヘッダーのBTYPEフィールドが例えば2進数01に設定され、HTTが1である場合、ブロック・ヘッダーのBTYPEフィールドが例えば2進数10に設定される。ブロック・ヘッダーが格納されるときに、BFINALビットが、第1のオペランドの最初のバイト内のSBBによって指定されたビットに格納される。その後、BTYPEが第1のオペランドの位置に格納される。BCFが1である場合、ブロック・ヘッダーは格納されない。
ハフマン・テーブル・タイプ(HTT)が1である場合、パラメータ・ブロックで指定された動的ハフマン・テーブル(DHT)367の圧縮形式が、一般オペランド・データ例外条件に関して検査される。DHTの指定された圧縮形式に関して一般オペランド・データ例外条件が存在する場合、圧縮されたDHTは無効であると見なされ、データの圧縮に使用されない。以下では、一般オペランド・データ例外条件の例示的な定義がさらに説明される。圧縮形式のDHTが、コード長に対するビット長、あるいはリテラル・バイト、EOBシンボル、重複列の長さ、または重複列のポインタ距離に対するコード長を指定し、これらの長さが、適切な機能するハフマン・ツリーを指定するためにハフマン・アルゴリズムによって必要とされる長さよりも大きい場合、機能するDHTを導出してデータを圧縮するために、圧縮されたDHTがまだ使用される。ブロック継続フラグ(BCF)が0であり、HTTが1である場合、パラメータ・ブロックのCDHTフィールド367で指定された圧縮形式のDHTが、第1のオペランドの位置に格納される。
圧縮動作中に、第2のオペランドの位置からのソース・データが、圧縮データ・シンボルにエンコードされる。このエンコーディングの一部として、ソース・データが履歴と比較される。一致が検出されない場合、ソース・データの中間表現は、ソース・データと同じであるリテラル・バイトである。一致が検出された場合、ソース・データの中間表現は、ソース・データの複製を含む履歴内の位置へのポインタである。ポインタは、長さおよび距離で構成される。この長さは、履歴内の列に一致するソース・データのバイト数である。この距離は、履歴の末尾から、ソース・データに一致する列の先頭までのバイト数である。1つの例では、ソース・データの中間表現を圧縮データ・シンボルにエンコードするために、ハフマン・テーブルからの2つのハフマン・コード・ツリーが使用される。ハフマン・テーブル・タイプ(HTT)が0である場合、デフレート規格に記載されているように、固定ハフマン・テーブル(FHT)が、中間結果をエンコードするために使用される2つのハフマン・コード・ツリーを指定する。HTT376が1である場合、パラメータ・ブロックのCDHTフィールド367で指定されたDHTの圧縮表現から導出された動的ハフマン・テーブル(DHT)が、中間結果をエンコードするために使用される2つのハフマン・コード・ツリーを指定する。このエンコーディングは、デフレート規格に記載されている通りに実行される。ソース・データの中間表現をエンコードするために使用されるハフマン・コードを指定しない非汎用DHTが使用される場合、一般オペランド・データ例外が認識される。得られた圧縮データ・シンボルのビットは、結果を第1のオペランドの位置に格納する前に、デフレート規格によって指定された順序で配置される。
1つの例では、重複列の長さの範囲は3~258バイトである。
ソース・データをさらに処理する前に、本明細書において説明されているように、履歴が更新される。
このプロセスは、1つの例では、すべてのソース・バイトが処理されるまで繰り返される。
ソース・バイト(例えば、すべてのソース・バイト)が処理され、ブロック終了制御(BCC)378が1になった後に、ブロック終結(EOB)シンボルが第1のオペランドの位置に格納される。固定ハフマン・テーブルが使用される場合、2進数0000000のハフマン・コードがEOBシンボルに使用される。動的ハフマン・テーブル(DHT)が使用される場合、EOBシンボルに使用されるハフマン・コードは、DHTによって指定される。EOBシンボルのビットは、EOBシンボルを第1のオペランドの位置に格納する前に、デフレート規格によって指定された順序で配置される。
動作の最後の圧縮データ・シンボル(EOBシンボルを含む)が、格納する最後のバイトの一部のみを占める場合、この最後のシンボルの一部を含まないビットは、1つの例では0として格納される。
最後の圧縮データ・シンボルを処理した後に、1つの実施形態では、以下が発生する。
・モデルに依存する値が、パラメータ・ブロックのモデル・バージョン番号(MVN)フィールド363に格納される。
・パラメータ・ブロックのサブバイト境界(SBB)フィールド381が更新される。
・パラメータ・ブロックのブロック終結の長さ(EOBL)389フィールドおよびブロック終結シンボル(EOBS)388フィールドが更新される。
・汎用レジスタR1内のアドレスが、ビット0の処理を含む第1のオペランドの処理されたバイト数だけインクリメントされ、汎用レジスタR1+1内の長さが同じ数だけデクリメントされる。ビット0の処理を含む第1のオペランドの処理されたバイト数は、整数除算から得られた整数化した商であり、被除数は、処理された出力ビット数およびSBBの元の値の和であり、除数は8の値である。
・汎用レジスタR2内のアドレスが、処理されたソース・バイト数だけインクリメントされ、汎用レジスタR2+1内の長さが同じ数だけデクリメントされる。
アドレスおよび長さの形成および更新は、アドレス指定モードによって決まる。
ソース・データを圧縮することと一致して、ソース・データは、前述した32ビットのチェック値を生成するための入力になる。得られたチェック値は、パラメータ・ブロックのチェック値フィールド387に格納される。
データの復元
1つの実施形態では、デフレート変換呼び出し命令の展開機能が、圧縮データ・セットを圧縮されていないデータにデコードするために使用される。第2のオペランドの位置の圧縮データ・セットは、1つまたは複数の連続する圧縮データ・ブロックを含む。データ・セットのブロックは、1つの例では左から右へ処理され、ブロックのバイトは、例えば左から右へ処理される。ブロックは、バイト境界上で開始または終了してもしなくてもよい。各ブロックは、データ・セット内の他のブロックから独立してデコードされる。汎用レジスタR2は、データ・セット内の最初のブロックの左端のバイトの論理アドレスを指定する。データ・セット内の最後のブロックは、処理中に出現する、BFINALビットが1に等しいブロックである。1つの例では、処理する3つのタイプのブロックが存在する。ブロックの内容をデコードする手法は、ブロック・タイプ(BTYPE)に依って変わる。
動作が開始するとき(例えば、パラメータ・ブロックの継続フラグ・フィールド373が0であるとき)、汎用レジスタR2、新しいタスク(NT)フィールド374、およびサブバイト境界(SBB)フィールド381によって指定されたビットは、圧縮データ・ブロックの最初のビット(ブロック・ヘッダーのBFINALビット)として解釈される。
展開機能は、最近デコードされた圧縮されていないデータの最新の履歴を参照することを含む。復元動作が開始または再開する前に、1つの実施形態では、以下が当てはまる。
・新しいタスク(NT)374が1である場合、参照できる初期履歴が存在しない。
・NTが0であり、汎用レジスタ0のビット56(HBT)が0(直列)である場合、参照できる初期履歴が、第1のオペランドの左端のバイトの左に隣接して存在し、初期履歴の長さが、パラメータ・ブロックの履歴長(HL)フィールド385によって指定される。
・NTが0であり、汎用レジスタ0のビット56(HBT)が1(円形)である場合、参照できる初期履歴が、パラメータ・ブロックの履歴オフセット(HO)386フィールドおよび履歴長(HL)385フィールドによって指定された第3のオペランドの位置に存在する。
動作中に、動作を実行するために履歴のどのバイトが使用されるかに関わらず、履歴全体へのフェッチタイプの参照が行われてよい。さらに、履歴バッファ・タイプが円形である場合、動作を実行するために履歴のどのバイトが使用されるかに関わらず、(例えば、32Kバイトの)履歴バッファ全体へのフェッチタイプの参照が行われてよい。
復元動作中に、履歴が更新される。一般オペランド・データ例外条件が発生せずにソース・データをデコードした後に、圧縮されていないデータの得られたバイトが、履歴の末尾に連結される。例えば最大で32Kバイトまでの、圧縮されていないデータの直前にデコードされたバイトが、その後のソース・データの処理中に参照できる最新の履歴を構成する。
復元動作の終了時に、1つの例では、その後、動作を再開するため、または別の動作を開始するために使用できる得られた履歴に、以下が当てはまる。
・HBTが直列である場合、第1のオペランドの位置に対するストレージの更新が、得られた履歴に対する更新も構成する。更新された第1のオペランド・アドレスおよび更新されたHLは、得られた履歴の更新された位置および更新された長さを指定する。
・HBTが円形である場合、履歴が更新されるときに、第3のオペランドの位置に対するストレージの更新が実行される。第3のオペランド・アドレス、更新されたHO、および更新されたHLは、得られた履歴の更新された位置および更新された長さを指定する。
例として、図16A~16Cは、DFLTCC-XPND機能が指定され、かつ直列履歴が指定されたデフレート変換呼び出し命令の複数の実行の前後で、第1のオペランドに関して、各実行が部分的に完了して終了したときの直列履歴バッファの位置の例を示している。動作中に、履歴長(HL)が385変更される。例えば、図16Aは、DFLTCC-XPNDの実行番号1の前の直列履歴の一例を示しており、図16Bは、DFLTCC-XPNDの実行番号2の前、および実行番号1の後の直列履歴の例を示しており、図16Cは、DFLTCC-XPNDの実行番号2の後の直列履歴の例を示している。図16Cで提供される説明は、図16A~16Bにも当てはまる。
汎用レジスタ0のビット56によって指定されたHBTが円形である場合、履歴は、例えば第3のオペランドの位置にある32Kバイトのバッファ内で維持される。バッファ内の履歴の最初のバイトの位置(HB)は、汎用レジスタR3の内容および履歴オフセット(HO)386の和によって指定される。履歴の最初のバイトは、バッファ内の圧縮されていないデータのうちの処理されてから最も長い時間が経過したバイトである。バッファ内の履歴の最後のバイトの位置(HE)は、例えば以下の方程式によって指定される。
HE=R3+modulo32K(HO+HL-1)。
履歴の最後のバイトは、バッファ内の圧縮されていないデータのうちの直前に処理されたバイトである。履歴オフセット(HO)および履歴長(HL)の和が、第3のオペランドのサイズ(例えば、32Kバイト)を超えた場合、履歴は、第3のオペランドの末尾から第3のオペランドの先頭に戻る。本明細書に記載された図15A~15Eは、DFLTCC-XPND機能および円形履歴バッファが指定されたデフレート変換呼び出し命令の複数の実行の前後で、各実行が部分的に完了して終了したときの円形履歴バッファ内の履歴の位置の例を示している。
HBTが円形であり、第1のオペランドの位置に格納されたバイト数が例えば32,768未満である場合、1つの例では以下が当てはまる。
・第3のオペランドの位置のバイトの範囲への格納が行われる。このバイトの範囲は、次式によって指定された位置から開始し、この位置を含む。
R3+modulo32K(HOO+HLO)
ここで、
HOO:命令が実行される前の履歴オフセット。
HLO:命令が実行される前の履歴長。
このバイトの範囲は、例えば次式によって指定された位置で終了し、この位置を含む。
R3+modulo32K(HOO+HLO+BP-1)
ここで、
BP:命令の実行中に第1のオペランドの位置に格納されたバイト数。
前述したバイトの範囲に対して行われる格納は、格納タイプ・アクセス例外、PERストレージ変更イベント、および設定変更ビットの対象になる。
・ストレージ位置の内容を変更しない、必要ではない格納が、前述した範囲に含まれない第3のオペランドの位置のバイトに対して行われてよい。そのような位置への格納も、格納タイプ・アクセス例外、PERストレージ変更イベント、および設定変更ビットの対象になる。
HBTが円形であり、第1のオペランドの位置に格納されたバイト数が例えば32,768以上である場合、格納は、例えば第3のオペランドの位置のすべてのバイトに対して行われ、格納タイプ・アクセス例外、PERストレージ変更イベント、および設定変更ビットの対象になる。
BTYPEが2進数00である場合、ブロックは圧縮データを含まない。本明細書に記載された図6は、BTYPEが2進数00に等しいブロックの一例を示している。LENフィールドは、ブロック内のリテラル・バイト数を指定する。LENフィールドのバイト・オーダーはリトルエンディアンである。LENフィールドは、0のリテラル・バイトを指定し得る。ブロックのリテラル・バイトは、第1のオペランドの位置に配置される。前述したように、履歴も、ブロックの各リテラル・バイトで更新される。
BTYPEが2進数01である場合、ブロックは、固定ハフマン・テーブル(FHT)を使用して生成された圧縮データ・シンボルを含む。FHTは、デフレート規格によって規定されており、ブロックの一部ではない。本明細書に記載された図7は、BTYPEが2進数01に等しいブロックの一例を示している。ブロック・ヘッダーを解釈した後に、圧縮データ・シンボルが、ブロックに出現する順序でデコードされる。ブロックのバイトは、例えば左から右へ処理され、ブロックの各バイト内のビットは、例えば右から左へ処理される。1つの例では、各シンボルは、ブロック内の次のシンボルを処理する前に、完全に処理される。ブロック終結(EOB)シンボルでない各シンボルは、リテラル値、または履歴バッファ内の以前にデコードされた部分列へのポインタを表す。以前にデコードされた部分列は、重複列とも呼ばれる。1つの例では、重複列の長さの範囲は3~258バイトである。ポインタは、部分列の長さ、および履歴の末尾から部分列の先頭までの距離を表すコードで構成される。シンボルが履歴内の部分列を表している場合、この部分列は履歴バッファから参照される。シンボルのデコーディングから得られた圧縮されていないデータが、第1のオペランドの位置に配置される。
ソース・データをさらに処理する前に、前述したように、履歴が更新される。
最新の履歴が、ブロックの次のシンボルのデコーディングに適用される。EOBシンボルが出現するときに、ブロックの処理が完了する。
BTYPEが2進数10である場合、ブロックは、動的ハフマン・テーブル(DHT)を使用して生成された圧縮データ・シンボルを含む。使用される圧縮形式のDHTは、圧縮データ・ブロックの要素である。本明細書に記載された図8は、BTYPEが2進数10に等しいブロックの一例を示している。ブロック・ヘッダーを解釈した後に、圧縮データ・ブロック内で提供された圧縮形式のDHTが、一般オペランド・データ例外条件に関して検査される。DHTの提供された圧縮形式に関して一般オペランド・データ例外条件が存在する場合、圧縮形式のDHTは無効であると見なされ、データの復元に使用されない。圧縮形式のDHTが、コード長に対するビット長、あるいはリテラル・バイト、EOBシンボル、重複列の長さ、または重複列のポインタ距離に対するコード長を指定し、これらの長さが、適切な機能するハフマン・ツリーを指定するためにハフマン・アルゴリズムによって必要とされる長さよりも大きい場合、機能するDHTを導出してデータを圧縮するために、圧縮されたDHTがまだ使用される。圧縮形式のDHTを検査した後に、圧縮データ・シンボルが、ブロックに出現する順序でデコードされる。ブロックのバイトは、例えば左から右へ処理され、ブロックの各バイト内のビットは、例えば右から左へ処理される。各シンボルは、1つの例では、ブロック内の次のシンボルを処理する前に、完全に処理される。BTYPEが2進数10であるブロック内のシンボルの処理は、BTYPEが01であるブロック内のシンボルの処理に関して前に説明した処理と同じであるが、前者がシンボルをデコードするために提供されたDHTを使用し、後者がシンボルをデコードするためにFHTを使用するという点が異なる。圧縮データ・シンボルをデコードするために使用されるハフマン・コードを指定しない非汎用DHTが提供される場合、一般オペランド・データ例外が認識される。
第2のオペランドを復元することと一致して、圧縮されていないデータは、チェック値(例えば、32ビットのチェック値)を生成するための入力になる。得られたチェック値は、パラメータ・ブロックのチェック値フィールド387に格納される。
データ・セットの最後のブロックを処理した後に、1つの実施形態では、以下が発生する。
・モデルに依存する値が、パラメータ・ブロックのモデル・バージョン番号(MVN)フィールド363に格納される。
・パラメータ・ブロックのサブバイト境界(SBB)フィールド381が更新される。
・汎用レジスタR1内のアドレスが、第1のオペランドの位置に格納されたバイト数だけインクリメントされ、汎用レジスタR1+1内の長さが同じ数だけデクリメントされる。
・汎用レジスタR2内のアドレスが、ビット0の処理を含む第2のオペランドの処理されたバイト数だけインクリメントされ、汎用レジスタR2+1内の長さが同じ数だけデクリメントされる。ビット0の処理を含む第2のオペランドの処理されたバイト数は、整数除算から得られた整数化した商であり、被除数は、処理された入力ビット数およびSBBの元の値の和であり、除数は8の値である。
アドレスおよび長さの形成および更新は、アドレス指定モードによって決まる。
命令の実行の開始時に第1のオペランドの長さが0であるときに、第1のオペランドはアクセスされず、汎用レジスタR1内の第1のオペランド・アドレスおよび汎用レジスタR1+1内の第1のオペランドの長さは変更されない。これは、命令の実行の開始時にCFフィールド373の値が0または1である場合に当てはまる。
命令の実行の開始時に第2のオペランドの長さが0であるときに、第2のオペランドはアクセスされず、汎用レジスタR2内の第2のオペランド・アドレスおよび汎用レジスタR2+1内の第2のオペランドの長さは変更されない。1つの実施形態では、以下の場合、命令の実行の開始時に第2のオペランドの長さは0である。
・命令が再実行されており(例えば、命令の実行の開始時にパラメータ・ブロックのCFフィールド373が1であり)、命令が前に実行されたときに、第2のオペランド全体が処理された。
復元動作は、第2のオペランドの位置からデータが処理されたとしても、結果を第1のオペランドの位置に格納せずに終了し得る。これは、1つの例では、第2のオペランドの位置から処理されたデータが以下の圧縮データ・ブロックの要素のいずれかのみを含む場合に発生する。
・ブロック・ヘッダー。
・ブロック・タイプが2進数00であるブロックのLENフィールド。
・ブロック・タイプが2進数00であるブロックのNLENフィールド。
・動的ハフマン・テーブルの圧縮形式。
・ブロック終結(EOB)シンボル。
1つまたは複数の実施形態では、以下の条件がデフレート変換呼び出し命令の実行に適用される。
1つの例では、DFLTCC-GDHT機能が指定され、以下の条件が発生した場合、一般オペランド・データ例外が認識される。
・パラメータ・ブロック・バージョン番号362によって指定されたパラメータ・ブロックの形式が、モデルによってサポートされない。
1つの例では、DFLTCC-CMPR機能が指定され、以下の条件のいずれかが発生した場合、一般オペランド・データ例外が認識される。
・パラメータ・ブロック・バージョン番号362によって指定されたパラメータ・ブロックの形式が、モデルによってサポートされない。
・NT374が0であり、HL385が例えば32,768より大きい。
・HTT376が1であり、CDHTL366が、例えば42未満であるか、または例えば2283より大きい。
・HTT376が1であり、CDHTL366が、CDHTフィールド367で指定された圧縮形式のDHTの長さに等しくない。
・HTT376が1であり、圧縮形式のDHTのHLIT部分要素が例えば29より大きい(無効なDHT)。
・HTT376が1であり、圧縮形式のDHTのHDIST部分要素が例えば29より大きい(無効なDHT)。
・HTT376が1であり、DHT(CDHTフィールド367の内容)の圧縮形式が、圧縮されたDHTに対して定義された可能な例えば19個のコード長のビット長を指定するコードのシーケンス内にある、機能するハフマン・ツリーを指定するためにハフマン・アルゴリズムによって必要とされる長さより小さいコードを指定する(無効なDHT)。
・HTT376が1であり、DHT(CDHTフィールド367の内容)の圧縮形式が、リテラル・バイト、EOBシンボル、および重複列の長さで構成されている要素のセットの第1のコード長として例えばコード長16(前のコード長のコピー)を指定する(無効なDHT)。
・HTT376が1であり、DHT(CDHTフィールド367の内容)の圧縮形式が、リテラル・バイトのコード長を指定するコードのシーケンス内にあるコードを指定し、このコードが、圧縮されたDHT内で前に指定された、参照されるコード長のセットを表すために決定されたコードのいずれにも一致しない(無効なDHT)。
・HTT376が1であり、DHT(CDHTフィールド367の内容)の圧縮形式が、コード長0(CL0)をEOBシンボルに割り当てるコードを指定する。この場合、対応するDHTが、EOBシンボルを表すためのハフマン・コードを指定しない(無効なDHT)。
・HTT376が1であり、DHT(CDHTフィールド367の内容)の圧縮形式が、重複列の長さおよびポインタ距離のコード長を指定するコードのシーケンス内にあるコードを指定し、このコードが、圧縮されたDHT内で前に指定された、参照されるコード長のセットを表すために決定されたコードのいずれにも一致しない(無効なDHT)。
・HTT376が1であり、DHT(CDHTフィールド367の内容)の圧縮形式が、HLITフィールド、HDISTフィールド、および例えば258の値の和によって指定された、DHT内のハフマン・コードの数より大きいコード長の数を指定する。これは、例えば、コード長16、17、および18の不適切な使用を伴っている可能性がある(無効なDHT)。
・HTT376が1であり、DHT(CDHTフィールド367の内容)の圧縮形式が、リテラル・バイト、EOBシンボル、および重複列の長さのセットに対して、機能するハフマン・ツリーを指定するためにハフマン・アルゴリズムによって必要とされる長さより小さいコード長を指定する(無効なDHT)。
・HTT376が1であり、DHT(CDHTフィールド367の内容)の圧縮形式が、重複列のポインタ距離のセットに対して、機能するハフマン・ツリーを指定するためにハフマン・アルゴリズムによって必要とされる長さより小さいコード長を指定する(無効なDHT)。
・CPUが、第2のオペランド内のリテラル・バイトを表すために圧縮データ・シンボルを生成しようとし、CDHTフィールドの内容から導出されたDHTが非汎用であり、そのリテラル・バイトに対応するハフマン・コードを指定しない。
・CPUが、第2のオペランド内の重複列を表すために圧縮データ・シンボルを生成しようとし、CDHTフィールドの内容から導出されたDHTが非汎用であり、その重複列の長さまたはポインタ距離に対応するハフマン・コードを指定しない。
例えば、DFLTCC-XPND機能が指定され、例として以下の条件のいずれかが発生した場合、一般オペランド・データ例外が認識される。
・パラメータ・ブロック・バージョン番号362によって指定されたパラメータ・ブロックの形式が、モデルによってサポートされない。
・NT374が0であり、HL385が例えば32,768より大きい。
・BTYPEが2進数11に等しい圧縮データ・ブロックが発生する。
・BTYPEが2進数00に等しい圧縮データ・ブロック、およびLENの1の補数に等しくないNLENが発生する。
・圧縮形式のDHT(BTYPEが2進数10に等しい圧縮データ・ブロックの内容)が発生し、圧縮されたDHTのHLIT部分要素が例えば29より大きい(無効なDHT)。
・圧縮形式のDHT(BTYPEが2進数10に等しい圧縮データ・ブロックの内容)が発生し、圧縮されたDHTのHDIST部分要素が例えば29より大きい(無効なDHT)。
・圧縮形式のDHT(BTYPEが2進数10に等しい圧縮データ・ブロックの内容)が発生し、このDHTが、圧縮されたDHTに対して定義された可能な例えば19個のコード長のビット長を指定するコードのシーケンス内にある、機能するハフマン・ツリーを指定するためにハフマン・アルゴリズムによって必要とされる長さより小さいコードを指定する(無効なDHT)。
・圧縮形式のDHT(BTYPEが2進数10に等しい圧縮データ・ブロックの内容)が発生し、このDHTが、リテラル・バイト、EOBシンボル、および重複列の長さで構成されている要素のセットの第1のコード長として例えばコード長16(前のコード長のコピー)を指定する(無効なDHT)。
・圧縮形式のDHT(BTYPEが2進数10に等しい圧縮データ・ブロックの内容)が発生し、このDHTが、リテラル・バイトのコード長を指定するコードのシーケンス内にあるコードを指定し、このコードが、圧縮されたDHT内で前に指定された、参照されるコード長のセットを表すために決定されたコードのいずれにも一致しない(無効なDHT)。
・圧縮形式のDHT(BTYPEが2進数10に等しい圧縮データ・ブロックの内容)が発生し、このDHTが、コード長0(CL0)をEOBシンボルに割り当てるコードを指定する。この場合、対応するDHTが、EOBシンボルを表すためのハフマン・コードを指定しない(無効なDHT)。
・圧縮形式のDHT(BTYPEが2進数10に等しい圧縮データ・ブロックの内容)が発生し、このDHTが、重複列の長さおよびポインタ距離のコード長を指定するコードのシーケンス内にあるコードを指定し、このコードが、圧縮されたDHT内で前に指定された、参照されるコード長のセットを表すために決定されたコードのいずれにも一致しない(無効なDHT)。
・圧縮形式のDHT(BTYPEが2進数10に等しい圧縮データ・ブロックの内容)が発生し、このDHTが、HLITフィールド、HDISTフィールド、および例えば258の値の和によって指定された、DHT内のハフマン・コードの数より大きいコード長の数を指定する。これは、例えば、コード長16、17、および18の不適切な使用を伴っている可能性がある(無効なDHT)。
・圧縮形式のDHT(BTYPEが2進数10に等しい圧縮データ・ブロックの内容)が発生し、このDHTが、リテラル・バイト、EOBシンボル、および重複列の長さのセットに対して、機能するハフマン・ツリーを指定するためにハフマン・アルゴリズムによって必要とされる長さより小さいコード長を指定する(無効なDHT)。
・圧縮形式のDHT(BTYPEが2進数10に等しい圧縮データ・ブロックの内容)が発生し、このDHTが、重複列のポインタ距離のセットに対して、機能するハフマン・ツリーを指定するためにハフマン・アルゴリズムによって必要とされる長さより小さいコード長を指定する(無効なDHT)。
・BTYPEが2進数10に等しい圧縮データ・ブロックに出現する圧縮データ・シンボルが、同じブロック内の圧縮形式のDHTから導出された非汎用DHTによって定義されていないハフマン・コードを指定する。この場合、一般オペランド・データ例外を認識する目的で処理するために使用できる第2のオペランドのビット数は、モデルに依存する。より詳細には、定義されていないコードをデコードしようとするモデルは、より少ないビットを処理した後に例外を決定できたとしても、例外を認識する前に、例えば15ビットを処理し得る。
・重複列のポインタであり、シンボルを処理する時点で使用可能な履歴の長さより大きい距離を指定する圧縮データ・シンボルが発生する。
・BTYPEが2進数01に等しい圧縮データ・ブロックに出現する圧縮データ・シンボルが、無効なコード(例えば、重複列の長さの場合は2進数11000110または11000111のコード、あるいは重複列のポインタ距離の場合は2進数11110または11111のコード)を指定する。この場合、一般オペランド・データ例外を認識する目的で処理するために使用できる第2のオペランドのビット数は、モデルに依存する。より詳細には、無効なコードをデコードしようとするモデルは、より少ないビットを処理した後に例外を決定できたとしても、例外を認識する前に、例えば、重複列の長さの場合は8ビット、または重複列のポインタ距離の場合は5ビットを処理し得る。
一般オペランド・データ例外が認識された場合、例外に関連する追加情報を提供するように、パラメータ・ブロックの動作終了補助コード(OESC)フィールド365およびモデル・バージョン番号(MVN)フィールド363が更新されるとしても、動作は抑制されていると見なされる。
DFLTCC-CMPR機能またはDFLTCC-XPND機能が実行されており、一般オペランド・データ例外が、第2のオペランドに関して認識されることになっている場合、その結果は、例外が認識されるか、または動作が部分的に完了して終了し、例えば条件コード3が設定されるかのいずれかである。条件コード3が設定された場合、同じオペランドの処理を続行するために命令が再実行され、例外条件がまだ存在するときに、例外が認識される。
その他の条件として、例えば以下が挙げられる。
命令の実行が割り込み可能である。割り込みが発生した場合、命令が再実行されるときに割り込みの時点で再開するように、汎用レジスタR1およびR2内のアドレス、汎用レジスタR1+1およびR2+1内の長さ、およびパラメータ・ブロックの特定のフィールドが更新される。
DFLTCC-CMPR機能またはDFLTCC-XPND機能が実行されており、アクセス例外が、第1または第2のオペランドに関して認識されることになっている場合、その結果は、例外が認識されるか、または動作が部分的に完了して終了し、例えば条件コード3が設定されるかのいずれかである。条件コード3が設定された場合、同じオペランドの処理を続行するために命令が再実行され、例外条件がまだ存在するときに、例外が認識される。
このCPU、他のCPU、およびチャンネル・プログラムによって観察されるとき、パラメータ・ブロック、第1のオペランド、第2のオペランド、および第3のオペランドへの参照は、多重アクセス参照であってよく、これらのストレージ位置へのアクセスは、必ずしもブロック・コンカレントではなく、これらのアクセスまたは参照のシーケンスは定義されない。
1つの実施形態では、DFLTCC-CMPR機能またはDFLTCC-XPND機能が指定され、以下のいずれかが当てはまる場合、結果が予測不可能になる。
・パラメータ・ブロックが第1のまたは第2のオペランドと重なる。
・第1のオペランドが第2のオペランドと重なる。
・指定された履歴バッファ・タイプ(HBT)が円形であり、第3のオペランドが、第1のオペランド、第2のオペランド、またはパラメータ・ブロックと重なる。
・指定された履歴バッファ・タイプ(HBT)が直列であり、DFLTCC-CMPR機能が指定され、履歴が、第1のオペランドまたはパラメータ・ブロックと重なる。
・指定された履歴バッファ・タイプ(HBT)が直列であり、DFLTCC-XPND機能が指定され、履歴が、第2のオペランドまたはパラメータ・ブロックと重なる。
特定の状況では、CPUによって決定された処理済みのバイト数が0の状態で、デフレート変換呼び出し命令の実行を終了するにもかかわらず、データが第1のオペランドの位置に格納されていてよく、適用可能な場合、データが第3のオペランドの位置に格納されていてよく、適用可能な場合、対応する変更のビットが設定されている。そのような場合、パラメータ・ブロックおよび汎用レジスタの内容は、元の値から変更されていない。このような状況は、CPUが静止動作を実行するか、またはCPUがデフレート変換呼び出し命令の実行中に再試行するときに、発生することがある。
デフレート変換呼び出し命令の実行から得られる例示的な条件コードを以下に示す。
0 正常完了
1 第1のオペランドの長さが、動作を完了するのに不十分である
2 第2のオペランドの長さが、動作を完了するのに不十分である(DFLTCC-XPND)
3 CPUによって決定された処理済みのデータの量
プログラム例外:
・アクセス(フェッチ、オペランド2、直列履歴、フェッチおよび格納、パラメータ・ブロック、オペランド1、オペランド3)
・DXC0を含むデータ、一般オペランド
・演算(デフレート変換機能がインストールされていない場合)
・指定
・トランザクション制約
デフレート変換呼び出し命令の実行の例示的な優先度を以下に示す。
1.~6.一般的なケースに関する、プログラム割り込み条件の優先度と同じ優先度を持つ例外。
7.A 第2の命令のハーフワードに関するアクセス例外。
7.B 演算例外。
7.C トランザクション制約。
8.A 無効な機能コードまたは無効なレジスタ番号に起因する指定例外。
8.B 4Kバイト境界上で指定されないパラメータ・ブロックに起因する指定例外。
8.C 4Kバイト境界上で指定されない円形履歴バッファに起因する指定例外。
9.パラメータ・ブロックへのアクセスに関するアクセス例外。
10.パラメータ・ブロックの指定された形式がモードによってサポートされていない場合の一般オペランド・データ例外。
11.命令の実行の開始時に第2のオペランドの長さが0に等しく、CFが0に等しいことに起因する指定例外。
12.命令の実行の開始時に第1のオペランドの長さが0に等しく、DFLTCC-CMPRが指定されたことに起因する条件コード1。
13.A DFLTCC-CMPRまたはDFLTCC-XPNDが指定された場合に、履歴長フィールドが32,768より大きく、新しいタスク・フィールドが0であることに起因する一般オペランド・データ例外。
13.B 第1のオペランドへのアクセスに関するアクセス例外であり、第1のオペランドの長さが0以外である。
13.C 第2のオペランドへのアクセスに関するアクセス例外であり、第2のオペランドの長さが0以外である。
13.D 命令の実行の開始時に指定された直列履歴へのアクセスに関するアクセス例外。
13.E 第3のオペランドへのアクセスに関するアクセス例外。
14.A 上の項目10および13.Aに含まれている条件以外の条件に起因する一般オペランド・データ例外。
14.B 上の項目12に含まれている条件以外の条件に起因する条件コード1、2、または3。
15.条件コード0。
使用の前に、一般オペランド・データ例外条件の存在に関して、圧縮形式のDHTが検査される。一般オペランド・データ例外条件に起因して圧縮形式のDHTの長さが正確に定義されない場合、解釈される長さは、条件によって決まってよく、モデルに依存してよく、例えば286バイトを超えない。その結果、DFLTCC-XPND機能が指定され、例えば第2のオペランドの右端の286バイトにおいて、一般オペランド・データ例外条件を伴う圧縮形式のDHTが発生した場合、例外条件(優先度14.A)または条件コード2(優先度14.B)が認識されるかどうかは、モデルに依存する。
例示的なプログラミングに関する注意事項を以下に示す。
1.データを圧縮または復元するときに、デフレート変換呼び出し命令が実行される回数を最小限に抑えて動作が実行された場合に、全体的な効率が高くなることがある。言い換えると、大きいオペランドを使用してDFLTCCを実行することは、小さいオペランドを使用して複数回DFLTCCを実行することよりも効率的であることがある。
2.圧縮動作および復元動作で、条件コード3が設定された場合、プログラムが命令に分岐して戻り、動作を続行できるように、命令によって使用される汎用レジスタおよびパラメータ・ブロックが更新されている。
3.1つの実施形態では、命令のパラメータによって指定された処理の、CPUによって決定された下位部分を実行した後に、デフレート変換呼び出し命令が完了し得る。指定されたすべての処理の代わりに、CPUによって決定された量の処理のみを実行した後に命令が完了した場合、命令が条件コード3を設定する。そのような完了時に、命令に分岐して戻り、命令を再実行することによって命令の処理を再開できるように、PSW(program status word:プログラム状態ワード)内の命令アドレスが次の順次命令を指定し、命令のオペランド・パラメータが調整されている。命令は、指定されたすべての処理を実行したときに、3以外の条件コードを設定する。
4.DFLTCC-CMPR機能が指定され、パラメータ・ブロックのサブバイト境界(SBB)フィールド内の0以外の値と共に動作が終了した場合、動作は、得られた第1のオペランド・アドレスによって指定されたバイトに格納することを含んでいた。DFLTCC-XPND機能が指定され、SBB内の0以外の値と共に動作が終了した場合、動作は、得られた第2のオペランド・アドレスによって指定されたバイトをフェッチすることを含んでいた。
5.0以外の条件コードが設定されて動作が終了した場合、パラメータ・ブロックのCSBフィールド392が、部分的に処理されたデータを含んでよく、プログラムが命令を再実行して動作を再開することが期待される。
6.0以外の条件コードが設定されて動作が終了した後に、動作を再開する目的で命令を再実行する前に、プログラムはパラメータ・ブロックのどのフィールドも変更するべきではなく、そうでない場合、結果が予測不可能になる。
7.DFLTCC-GDHT機能が指定された場合、生成されたDHTの圧縮表現が、ハフマン・アルゴリズムに従って、3つの正しい完全なハフマン・コード・ツリーを表す。すなわち、不完全なハフマン・コード・ツリーは表されない。不完全なハフマン・コード・ツリーは、適切な機能するハフマン・ツリーを指定するためにハフマン・アルゴリズムによって必要とされる長さより大きい要素のコード長を指定するDHTの圧縮表現から導出される。
DFLTCC-CMPR機能が指定され、HTTが1であり、DHTの圧縮表現が不完全なハフマン・コード・ツリーの記述を含む場合、DFLTCC-XPND機能を使用することによって、圧縮データの結果を元の圧縮されていないデータに変換することができるが、デフレート規格を順守する一部のデコーダは、結果を元の圧縮されていないデータに変換できないことがある。これは、例えば、DFLTCC-CMPR機能に対してプログラムによって指定されたDHTの圧縮表現が、DFLTCC-GDHT機能の実行の結果として生成されなかった場合に、発生することがある。
8.条件コード1が設定されてDFLTCC-CMPR機能が終了した場合、パラメータ・ブロックのサブバイト境界(SBB)フィールド381に格納された結果は、2進数000である。このシナリオを認識することは、デフレート変換呼び出し命令で使用するための出力バッファを割り当てるプログラムに関連することがある。
本明細書において説明されているように、1つの態様では、汎用プロセッサを使用して圧縮動作または復元動作あるいはその両方を実行するために、単一の命令(例えば、ハードウェア/ソフトウェア・インターフェイスでの単一の設計されたマシン命令(例えば、デフレート変換呼び出し命令))が提供される。例えば、この命令は、命令セット・アーキテクチャ(ISA:Instruction Set Architecture)において定義されたハードウェア命令である。その結果、圧縮動作または復元動作あるいはその両方に関連するプログラムの複雑さが低減される。さらに、動作(したがって、プロセッサ)の性能が改善される。
デフレート変換呼び出し命令は、例えばプログラマーによって、I/Oデバイス、I/Oインターフェイスを介して接続されたアプリケーション固有のデバイス、またはその他の種類の専用プロセッサなどの専用プロセッサではなく、有利に、汎用プロセッサ(例えば、本明細書ではプロセッサと呼ばれる中央処理装置)上でディスパッチされる。開示された命令の実行は、ソフトウェアの実装と比較して、同じ動作を実行するために大幅に少ない実行サイクルを必要とする。さらに、開示された命令の実行は、動作をI/Oデバイスにディスパッチすることと比較して、オペレーティング・システムによるI/O操作を必要とせず、動作が完了するのを待っている間に、オペレーティング・システムがタスク切り替えを実行することを引き起こさない。
さまざまなフィールドおよびレジスタが説明されたが、本発明の1つまたは複数の態様は、その他の追加の、またはより少ないフィールドまたはレジスタ、あるいはその他のサイズのフィールドおよびレジスタなどを使用し得る。多くの変形が可能である。例えば、命令の明示的に指定されたレジスタまたはフィールドの代わりに、暗黙のレジスタが使用されてよく、または暗黙のレジスタまたはフィールドの代わりに、明示的に指定されたレジスタまたはフィールドが使用されてよく、あるいはその両方であってよい。その他の変形も可能である。
デフレート変換呼び出し命令の使用の一実施形態が、図17を参照して説明される。1つの例では、汎用プロセッサなどのプロセッサ上で実行されているプログラムが、ストレージ内のパラメータ・ブロックにおいて、実行される動作の詳細を指定し、パラメータ・ブロックの位置を指定する(ステップ1700)。例えば、実行される機能に応じて、パラメータ・ブロック(例えば、パラメータ・ブロック340、360、または370)のフィールドのうちの1つまたは複数が提供されるか、または設定される。さらに、プログラムは、実行される動作(例えば、照会、生成、圧縮、展開など)を指定する(ステップ1702)。さらに、プログラムは、ストレージ内の位置および入力データの量を指定するか、または更新し(ステップ1704)、ストレージ内の結果バッファの位置およびサイズを指定するか、または更新する(ステップ1706)。
その後、プログラムは、デフレート変換呼び出し(DFLTCC)命令を実行する(ステップ1708)。1つの例では、汎用プロセッサ上で命令がディスパッチされる。例えば、命令は、汎用プロセッサ上で処理されるか、または汎用プロセッサに結合された、I/Oインターフェイスを使用せずにアクセス可能なハードウェアによって、少なくとも部分的に処理される。
命令の終了に基づいて、実行から得られた条件コードが第1の定義された値(例えば、0)に等しいかどうかに関する判定が行われる(照会1710)。条件コードが第1の定義された値に等しい場合、命令の処理が完了する(ステップ1712)。しかし、条件コードが第1の定義された値に等しくない場合、条件コードが第2の定義された値(例えば、3)に等しいかどうかに関する判定がさらに行われる(照会1714)。条件コードが、処理される追加のデータが存在することを示す第2の定義された値に等しい場合、命令が再実行される(ステップ1708)。しかし、条件コードが第2の定義された値に等しくない場合、条件コードが第3の定義された値(例えば、1)に設定されているかどうかに関する別の判定が行われる(照会1716)。条件コードが、第1のオペランドの長さが不十分であることを示す第3の定義された値に設定されている場合、処理がステップ1706を続行し、そうでない場合、第2のオペランドの長さが機能のために不十分であり、処理がステップ1704を続行する。
示されているように、デフレート変換呼び出し命令は、単一のデータ・ストリームを圧縮または復元するために複数回実行されてよい。したがって、1つの態様では、デフレート変換呼び出し命令が属性を含み、この属性は、デフレート変換呼び出し命令の複数の実行にわたる動作中に処理された圧縮されていないデータの履歴を蓄積するために使用されるバッファ(例えば、32Kバイトのバッファ)を宣言するためのメカニズムをプログラムに提供する。このバッファは、例えば円形履歴バッファである。
1つの態様では、デフレート変換呼び出し命令は、円形履歴バッファの使用を示すために、暗黙のレジスタ(例えば、GR0.56)内のインジケータ(例えば、ビット)を使用する。円形履歴バッファが示され、デフレート変換呼び出し命令によって実行される指定された機能がデータの圧縮または復元である場合、命令のフィールド(例えば、R3)が、例えば32Kバイトのバッファのメモリ内の位置を指定し、プロセッサが、この位置を使用して、動作の開始時に履歴をフェッチし、動作の終了時に履歴を格納する。円形履歴バッファ内の履歴の長さは、デフレート変換呼び出し命令に関連付けられたパラメータ・ブロックのフィールド(例えば、HLフィールド385)によって指定され、バッファ内の履歴の先頭は、パラメータ・ブロックの別のフィールド(例えば、HOフィールド386)に含まれているオフセットによって指定される。
円形履歴バッファの使用の詳細が、図18を参照してさらに説明される。1つの例では、汎用プロセッサなどのプロセッサ上で実行されているプログラムが、ストレージ内のパラメータ・ブロックにおいて、実行される動作の詳細を指定し、パラメータ・ブロックの位置を指定する(ステップ1800)。例えば、実行される機能に応じて、パラメータ・ブロック(例えば、パラメータ・ブロック360または370)のフィールドのうちの1つまたは複数が提供されるか、または設定される。さらに、プログラムは、実行される動作(例えば、圧縮、展開など)を指定する。
さらに、1つの例では、プログラムは、定義済みのサイズ(例えば、32Kバイト)を有する円形バッファを割り当て、そのメモリ内の位置を指定する(ステップ1802)。さらに、プログラムは、圧縮されていないデータ・ストリームの一部をバッファに配置し、このバッファの位置およびサイズをデフレート変換呼び出し命令への入力として指定し(ステップ1804)、ストレージ内の結果バッファの位置およびサイズを指定するか、または更新する(ステップ1806)。
次に、デフレート変換呼び出し命令が実行される(ステップ1808)。命令の実行に基づいて、本明細書において説明されているように、プロセッサが、動作への入力として、例えば円形履歴バッファから履歴をフェッチし(ステップ1820)、指定された動作を実行する(ステップ1822)。さらに、プロセッサが、動作の出力として、円形履歴バッファ内の履歴を変更する(ステップ1824)。データ・ストリーム全体が処理されたかどうかに関する判定が行われる(照会1826)。データ・ストリーム全体が処理されていない場合は、処理がステップ1804を続行する。データ・ストリーム全体が処理された場合は、処理が完了する。
円形履歴バッファを使用することによって、例えば以下が可能になる。
デフレート変換呼び出し命令の個別の実行で使用するために指定された入力バッファまたは出力バッファのサイズが比較的小さい(例えば、512バイト)場合、バッファされたデータ(例えば、最大32Kバイト)の複数のセグメントにわたる履歴が、少数のバイトを処理するデフレート変換呼び出し命令への入力として使用されてよい。
デフレート変換呼び出し命令の個別の実行で使用するために指定された入力バッファまたは出力バッファのサイズが比較的大きい(例えば、128Kバイト)場合、バッファされたデータ(例えば、最大32Kバイト)の以前のセグメントの履歴が、データの最初の32Kバイトを処理しているデフレート変換呼び出し命令への入力として使用されてよい。
どちらの場合も、他の方法で使用できるであろう履歴よりも多くの履歴を、データを処理するために使用できる。その結果、重複列の検出の有効性が改善され、全体的な圧縮率の改善が得られる。これによって、コンピューティング環境内の処理を容易にし、性能を改善する。
本発明の1つまたは複数の態様は、コンピュータ技術に密接に関係しており、コンピュータ内の処理を容易にし、その性能を改善する。圧縮または復元あるいはその両方を実行するために単一の設計されたマシン命令を使用することによって、コンピューティング環境内の性能を改善する。圧縮/復元されるデータは、データの管理または使用あるいはその両方を行う、コンピュータ処理、医用情報処理、セキュリティ、在庫管理などの多くの技術分野で使用されることがある。圧縮/復元における最適化を実現し、実行時間を削減することによって、これらの技術分野が改善される。
本発明の1つまたは複数の態様に関連している1つまたは複数の実施形態の詳細が、図19~23を参照してさらに説明される。
ここで図19を参照すると、本発明の1つまたは複数の実施形態に従って、システム・アーキテクチャ1901が概して示されている。図19に示されているシステム・アーキテクチャ1901は、中央処理装置(CPU)チップまたは集積回路(以下では、「CP」と呼ばれる)1910を含んでおり、中央処理装置(CPU)チップまたは集積回路1910は、バックプレーン1915と、少なくとも1つの処理ユニット(PU:processing unit)1920と、レベル3(L3)キャッシュおよびオンチップ・コヒーレンス・ユニット(on-chip coherency unit)(以下では、「オンチップ・コヒーレンス・ユニット」と呼ばれる)1930と、PCIeブリッジ・ユニット(PBU:PCIe Bridge Units)1940と、アクセラレータ1950と、メモリ・コア(MC:memory core)1960とを含む。PU1920、オンチップ・コヒーレンス・ユニット1930、PBU1940、アクセラレータ1950、およびMC1960は、バックプレーン1915上で支持され、配置される。各PU1920は、PU-L3インターフェイス1931によって、オンチップ・コヒーレンス・ユニット1930とそれぞれ通信する。オンチップ・コヒーレンス・ユニット1930は、外部バス1932を介して外部CPおよびシステム・コントローラ(SC:system controllers)と通信する。各PBU1940は、PCI(peripheralcomponent interconnect)インターフェイス1941と通信してそれぞれ配置される。アクセラレータ1950は、NXUアクセラレータとして提供され得る。各PBU1940およびアクセラレータ1950は、データをメモリおよびキャッシュ・サブシステムに格納し、データをメモリおよびキャッシュ・サブシステムから取り出すために、インターフェイスによってオンチップ・コヒーレンス・ユニット1930とそれぞれ通信する。本発明の1つまたは複数の実施形態に従って、インターフェイスは、DMAインターフェイスと類似する機能および構造を有する、ダイレクト・メモリ・アクセス(DMA:direct memory access)のようなインターフェイス1933であってよい。図に示されず、本発明の追加または代替の実施形態に従って、アクセラレータ1950は、DMAのようなインターフェイス1933を介して任意のメモリ・ユニットにアクセスし得る。MC1960は、メモリ・インターフェイス1961によって外部メモリと通信する。
図19に示されているアクセラレータ1950は、デフレート動作およびその他の可逆データ圧縮アルゴリズムを含むが、これらに限定されない、特定の機能および動作を実行するように構成される。デフレートは、数ギガバイト(GB)のサイズになることがあるデータの圧縮または復元のための(LZ77アルゴリズムとハフマン・コーディングの組み合わせを使用する)例示的な業界標準のアルゴリズムであり、このアルゴリズムでは、アプリケーションが小さいバッファのみを有することができ、1メガバイト(MB)以下であることがある比較的小さいブロック内で圧縮が完了する必要がある。
以下では、変換動作の一例として、デフレート命令の動作について説明する。デフレートは、実行を完了するために多くのサイクルを要することがある複合体の命令である。デフレート命令は、アクセラレータ1950上で実行される。アーキテクチャの観点からは、デフレートは、他の命令と同様の命令であり、同じ原理原則に従う必要がある。デフレートの使用事例の場合、ソフトウェアは、命令を呼び出すときにソース・バッファおよびターゲット・バッファを提供する。アクセラレータ1950は、それらのバッファのうちの少なくとも1つを完全に利用するか、または使用可能なバッファを正常に完了することができる。これは、ストリームを処理するために、アプリケーションがソース・データ(例えば、256バイト)を提供し、その後、さらに多くのソース・シンボルを処理するために使用できる(すなわち、アクセラレータによって利用される)完全なバッファを有することが必要になることがあるからである。このことは、ソース・シンボルが部分的シンボルで終了する場合でも当てはまる。言い換えると、最後の使用可能なソースが、シンボルの残りの部分なしではデコードされない部分的シンボルだけであることがある。ターゲットの側では、同じ理由から、このことは、生成された出力が使用可能なターゲットをあふれさせる場合でも、アクセラレータ1950がターゲット・バッファを完全に満たすことができる必要があるということを意味する。デフレート命令は、ソース・ページ・アドレス(コンピュータ・システムが圧縮/復元されるデータをフェッチするアドレス)およびターゲット・ページ・アドレス(コンピュータ・システムが圧縮/復元の結果を格納するアドレス)と共に提供される。ページのアドレスを使用できないことに起因して、デフレート命令が中断される可能性がある。ファームウェアに支援されて、後で命令が再び呼び出され、前の実行において停止した位置から続行される。この位置は、必要なアクセス例外を作成するために、使用できないページの先頭である必要がある。その結果、次のページがたまたま使用できない場合に、デフレート命令がソース・ページまたはターゲット・ページ全体を完全に利用することも必要である。本発明の1つまたは複数の実施形態は、不完全なソース・シンボルまたはあふれているターゲット・バッファあるいはその両方が存在する場合でも、デフレートがソース・バッファおよびターゲット・バッファを完全に利用できるようにするためのメカニズムを扱う。
アクセラレータ1950をNXUアクセラレータとして提供できる限り、アクセラレータ1950は、PU1920が他のタスクに集中できるように、PU1920ではなく、事実上、実際のデフレート・アルゴリズム規格を実装する、DMAによって接続されるハードウェア・アクセラレータである。本発明の1つまたは複数の実施形態に従って、アクセラレータは、デフレート・アルゴリズムなどの、ただしこれに限定されない、特定の機能を実行するように特別に作成されたコンピュータ・ハードウェアを含むハードウェア・エンジンを含む。加えて、アクセラレータ1950は、処理速度におけるハードウェアの利点を利用して、ソフトウェアによって実装された圧縮/復元よりも高速に(例えば、200倍高速に)圧縮/復元を処理することができる。アプリケーションがデフレート命令を実行するときに、ミリコードが、アプリケーションの代わりにアクセラレータ1950のハードウェアを操作して、実際のデフレート動作を実行する。本明細書において使用されるとき、「ミリコード」という用語は、アプリケーションの視点からは透過的であり、命令または命令の一部を実装するために使用される、低レベルのコードのことを指す。デフレートの場合、ミリコードは、アプリケーションの代わりにアクセラレータ1950を獲得して操作する。PU1920は、ミリコードを介してアクセラレータ1950の動作を制御する。例えば、アクセラレータ1950は、出力シンボルのあふれた部分をオーバーフロー・ターゲット・バッファ2120に格納する。言い換えると、プロセッサPU1910上で実行されているミリコードは、出力シンボルのあふれた部分を受け取って、パラメータ・ブロック2103内のオーバーフロー・ターゲット・バッファ2120にコピーする。
図20を参照すると、ドロワー2010内で、CP1910、1つまたは複数の追加または外部のCP2001、および1つまたは複数の追加または外部のSC2002が提供され得る。そのような場合、CP1910、1つまたは複数の追加または外部のCP2001、および1つまたは複数の追加または外部のSC2002は、外部バス2003を介して互いに通信することができ、その間、1つまたは複数の追加または外部のSC2002は、ドロワー相互接続(drawer interconnects)2011を介して、ドロワー2010に対して外部に存在する他の機能と通信することもできる。
図21および22を参照すると、大量のデータに対してデフレート動作を実行することができる。例えば、デフレート動作を実行して、数GBのサイズのファイルを圧縮することができ、または復元後に数GBのサイズの別のファイルになるファイルを復元することができる。しかし、アプリケーションは、論理メイン・メモリ2100内に、小さいサイズ(例えば、1MB)のメイン・ソース・バッファ2101またはメイン・ターゲット・バッファ2102あるいはその両方しか持っていないことがあり、そのためアプリケーションは、一度に少量のデータしか読み取ること、または書き込むことができない。そのような場合、本発明の1つまたは複数の実施形態に従って、アプリケーションは、ファイル全体を一度に圧縮するのではなく、ファイルを任意の小さいサイズのブロックに分割し、一度に1つずつブロックを圧縮する。論理メイン・メモリ2100は、メモリ・コア(MC)1960内、またはメモリ・インターフェイス1961によってPU1920に接続された外部メモリ内に含まれてよい。しかし、論理メイン・メモリ2100の位置はこれらに限定されない。
図21に示されているように、パラメータ・ブロック2103がメイン・メモリ2100に含まれてよい。本発明の1つまたは複数の実施形態に従って、パラメータ・ブロック2103は、アプリケーションがデフレート動作をどのように使用するか(例えば、圧縮のさまざまなモード)に関する詳細な命令を含む小さいサイズ(例えば、1KB)のメモリ・ブロックである。パラメータ・ブロック2103は、圧縮/復元動作のパラメータを含む。パラメータ・ブロック2103は、実行する圧縮または復元の種類に関する命令を含む。例えば、ソフトウェアは、DHTを使用する代わりに(事前に定義されたエンコーディングである)固定ハフマン・テーブルを使用することによってデフレートを実行するよう要求することができ、またはソフトウェアは、開始時に新しいブロックを開くか、または終了時にブロックを閉じるよう(あるいは、そのどちらも行わないよう)要求することができる。ソフトウェアは、より良く圧縮することによって著しく多くの時間がかかる場合でも、そのような圧縮を試みるように指定することもできる。加えて、パラメータ・ブロック2103は、システムが中断されたか、または一時停止された場合に、圧縮動作/復元動作を再開するために必要な情報を含む。
図22に示されているように、パラメータ・ブロック2103は、オーバーフロー・ソース・バッファ2110およびオーバーフロー・ターゲット・バッファ2120を含んでよい。PU1901内のミリコードが単独でパラメータ・ブロック2103を制御できるように、パラメータ・ブロック2103は、処理ユニットPU1901によって常に使用可能であってよい。使用可能でない場合、デフレート呼び出しの外部で解決されるべきページ・アクセス例外が直ちに報告されることがある。オーバーフロー・ソース・バッファ2110およびオーバーフロー・ターゲット・バッファ2120は、一度にオーバーフロー・ソース・バッファ2110およびオーバーフロー・ターゲット・バッファ2120のうちの1つのみがバッファ領域を使用することによって、バッファ領域を共有し得る。本発明の追加または代替の実施形態に従って、キャッシュ・メモリ(例えば、512バイト)がオーバーフロー・ソース・バッファ2110およびオーバーフロー・ターゲット・バッファ2120として使用され得る。本発明の追加または代替の実施形態に従って、あふれているソースおよびあふれているターゲットのための個別のバッファが提供されてよい。
圧縮/復元手法では、さまざまなビット長を有する多くの種類のシンボルが存在する。シンボルの例示的な種類は次の通りである。
(a)圧縮されていないデータのリテラル・バイト、
(b)3~258の長さを有する圧縮されていないデータのリテラル・バイトのシーケンス、
(c)ハフマン・エンコーディングを適用した後の(a)の圧縮されたエンコーディング、
(d)ハフマン・エンコーディングを適用した後の、単一の距離/長さの組によって表されると仮定する、(b)の圧縮されたエンコーディング、
(e)「ブロック終結」シンボルを付加して両方とも拡張された、(c)および(d)、ならびに
(f)動的ブロックである場合はエンコードされたDHTを含む、デフレート・ヘッダー(DEFLATE header)。
圧縮されていないデータのリテラルの長さは、例えば1バイトである。可逆データ圧縮において通常使用される1つのアルゴリズム(例えば、LZ77またはランレングス・エンコーディング・アルゴリズム)は、リテラル列の反復的発生を検出し、反復的シーケンスを代表的リテラル列および単一の距離/長さの組に置き換える。例えば、リテラル列「alicealicealice」が存在すると仮定する。この文字列では、「alice」が3回繰り返される。この場合、LZ77を使用した圧縮結果は、「alice<LZsymbolA>r<LZSymbolB>」となってよい。ここで、<LZsymbolA>は「長さ5、5戻る一致」になり、<LZSymbolB>は「長さ5、6戻る一致」または「長さ5、11戻る一致」であってよい。このようなアルゴリズムを使用して、最大258バイトの反復的リテラル列を、例えば8ビットの長さおよび15ビットの距離で構成されるエンコードされた一致に圧縮することができる。復元プログラムがそのようなエンコードされた一致(この一致は、1つのシンボルとして扱われる)を復元する場合、結果として得られるシーケンスのサイズは、対応する圧縮データの相対的に小さいサイズ(例えば、合計で2ビット~31ビット)と比較して、最大258バイトに拡大することがある。これによって、ターゲット側でオーバーフローが引き起こされる可能性もある。シンボルの定義において、エンコードされた一致に対応するこの復元されたシーケンスは、エンコードされた一致の「対応部分」であり、この逆も同様である。したがって、復元されたシーケンスのうちの複数の単位列の破棄(例えば、ターゲット側でそれらに使用できるメモリ空間が存在しないことによる破棄)は、元のシーケンスと復元されたシーケンスの間に差異をもたらすため、反復的列の復元されたシーケンス(対応部分)は、分割されない「1つ」のシンボルとして扱われる。「対応部分」という用語は、シンボルの変換の結果として生成されたビット・シーケンスのことを指す。
圧縮/復元の例では、圧縮段階での「ターゲット・シンボル」という用語は、リテラルを表す圧縮されたシンボル、一致(例えば、LZ77アルゴリズムにおいて定義された一致、ランレングス・エンコーディングの結果など)を表すシンボル、または圧縮ヘッダー(例えば、DHTヘッダー)のことを指し、復元段階での「ソース・シンボル」という用語は、リテラルを表す圧縮されたシンボル、一致を表すシンボル、または圧縮ヘッダーのことを指し、復元段階での「ターゲット・シンボル」という用語は、リテラルを表す圧縮されたシンボルまたは一致を表すシンボルの復元の結果のことを指す。したがって、シンボルのサイズは、シンボルがソース側または出力側のいずれにあるか、およびシンボルが圧縮段階または復元段階のいずれにあるかに依って変化する。
アプリケーションにおいて比較的小さいメイン・ソース・バッファおよびメイン・ターゲット・バッファ(例えば、1MB)を使用して大きいファイル(例えば、5GB)を復元する場合、ターゲット・バッファ2102内の多くの空間がまだ使用可能であっても、メイン・ソース・バッファ2101の終端に達することがある。より多くのソースをメイン・ソース・バッファ2101内で処理させるには、使用可能な空間の最後のビットまで、メイン・ソース・バッファ2101を完全に利用する必要がある。そうでない場合、アプリケーションは、より多くのデータを同じメイン・ソース・バッファ2101に入力することができない。言い換えると、アプリケーションが、メイン・ソース・バッファ2101を再利用して、次のサイクルで部分的シンボルを完成させるために必要なビット(すなわち、残りの部分)を含む追加のソース・データを提供できるように、前述した部分的シンボルを利用する必要がある。復元段階でのソース・シンボルのサイズに起因して、場合によっては、メイン・ソース・バッファ2101がシンボルの境界で終了しないことがある。例えば、メイン・ソース・バッファ2101に格納された最後のシンボルが、メイン・ソース・バッファ2101の終端の9ビット前で終了することがある。次のシンボルのサイズが9ビットより大きい場合、残りの9ビットは、ソース・シンボル全体を収容するには不十分であることがある。圧縮段階でも同様の状況が発生する可能性がある。例えば、数百バイトの出力シンボルがメイン・ターゲット・バッファ2102の終端に達し、シンボルがページの境界を越え、次のターゲット・ページ上でページ・アクセス例外が発生することがある。この場合、例えば、100バイトの長さの出力シンボルでは、17バイトのみが使用可能なメイン・ターゲット・バッファ2102内に収まり、残りの83バイトが次のページに流出する。すなわち、残りの83バイトがメイン・ターゲット・バッファ2102に格納されずに残される。シンボルの長さが大きくなるにつれて、メモリ・ページまたはバッファの境界を越える可能性が高まる。
加えて、図23を参照すると、ページ・アクセス例外が、ソース・バッファ/ターゲット・バッファの中央で発生することがある。本発明の1つまたは複数の実施形態に従って、シンボルが、ソース・バッファ/ターゲット・バッファまたはそのページの境界を越える場合、部分的シンボル(例えば、シンボルの第1の部分)がソース・バッファ/ターゲット・バッファの残りの空間を埋め、シンボルの残りの部分(例えば、シンボルの第2の部分)がオーバーフロー・バッファに格納される。ページのアドレスを使用できないことに起因して、デフレート命令が中断される可能性がある。ファームウェアに支援されて、後で命令が再び呼び出され、前の実行において停止した位置から続行され得る。
例えば、デフレート命令の後に、メイン・ソース・バッファ2101上のメモリの境界に近づいているときに、パラメータ・ブロック2103内のコマンドが、最後のソース・シンボルの部分的シンボルを含むソース・データ全体がメイン・ソース・バッファ2101内で利用されるということを伝える。言い換えると、アクセラレータ1950は、処理されるストリームの終端またはメイン・ソース・バッファ2101の終端に達するまで、メイン・ソース・バッファ2101内の完全なソース・シンボルを読み取る。メイン・ソース・バッファ2101の終端で、アクセラレータ1950が、シンボルの残りの部分(「第2の部分」)なしではデコードできない部分的シンボル(「第1の部分」)を受け取り、オーバーフロー・ソース・バッファ2110に格納する。この場合、ソース・シンボルの第2の部分がメイン・ソース・バッファ2101内にまだ存在しないため、アクセラレータ1950は、ソース・シンボルの第1の部分のみをオーバーフロー・ソース・バッファ2110にコピーし、オーバーフロー・ソース・バッファ2110内のソース・シンボルの第1の部分を、再呼び出し時に受信された第2の部分と一緒に後で処理する。本発明の追加または代替の実施形態に従って、アクセラレータ1950ではなく処理ユニット(PU)1920は、第1の部分をオーバーフロー・ソース・バッファ2110にコピーし得る。本発明の追加または代替の実施形態に従って、ソース・メモリ・ページS+1上にアクセス例外が存在する場合に、ソース・メモリ・ページSが部分的シンボルで終了することがある。この場合、ソースの処理されていない部分的シンボルがオーバーフロー・ソース・バッファ2110にコピーされる。復元動作の再開時に、オーバーフロー・ソース・バッファ2110内のソースの部分的シンボルが、ソース・データとしてアクセラレータ1950に供給され、その後に、次のサイクルで、メイン・ソース・バッファ2101に格納されているシンボルの残りの部分が続く。
別の例では、デフレート命令の後に、生成された出力が使用可能なメイン・ターゲット・バッファ2102を超える、メイン・ターゲット・バッファ2102上のメモリの境界に近づいているときに、パラメータ・ブロック2103内のコマンドが、メイン・ターゲット・バッファ2102の最後の使用可能な空間内に収まる部分的出力シンボルを含めて、メイン・ターゲット・バッファ2102全体が埋められるということを伝える。あふれている出力データ(最後のシンボルの残りの部分)が、パラメータ・ブロック2103のオーバーフロー・ターゲット・バッファ2120に格納される。言い換えると、アクセラレータ1950は、処理されるストリームの終端またはメイン・ターゲット・バッファ2102の終端に達するまで、変換されたターゲット・シンボルをメイン・ターゲット・バッファ2102に格納する。メイン・ターゲット・バッファ2102の終端で、アクセラレータ1950が、使用可能なメイン・ターゲット・バッファ2102をあふれさせる部分的出力シンボル(「第1の部分」)を受け取り、残りの部分的出力シンボル(「第2の部分」)をオーバーフロー・ターゲット・バッファ2120に格納する。本発明の追加または代替の実施形態に従って、ターゲット・メモリ・ページT+1上にアクセス例外が存在する場合、完全な復元されたシンボルがターゲット・ページT内に収まらないことがある。この場合、アクセラレータ1950は、ページTを完全に利用し、部分的シンボルXをオーバーフロー・メイン・ターゲット・バッファ2102に入れる。パラメータ・ブロック2103が、圧縮動作/復元動作を再開するために必要な情報を含むため、圧縮の再開時に、パラメータ・ブロック2103のオーバーフロー・ターゲット・バッファ2120内の内容が、新たに使用可能なメイン・ターゲット・バッファ2102にコピーされる。
プロセッサPU1910内のミリコードは、変換手法においてシンボルを定義するテーブル(例えば、ハフマン・テーブル)を使用して、シンボルがページまたはバッファの境界を越えるかどうかを検出し得る。ミリコードは、このテーブルを使用して、バッファの境界の最後の使用可能な空間に格納されたシンボルが、追加のソース・データなしでは完成されない部分的ソース・シンボルであるかどうかを検出し得る。
この実装の結果、アクセラレータがソース・シンボルを完全に処理すること、またはターゲット出力シンボルを完全に格納することを、バッファの使用可能な空間が許さない場合でも、アクセラレータ1950は、使用可能なソース・バッファおよびターゲット・バッファを完全に利用することができる。
オーバーフロー・バッファのサイズに関して、オーバーフロー・バッファは、シンボルの1ビットが前のメモリ・ページの最後、または次のメモリ・ページの最初に格納されるという状況を考慮して、シンボルの可能な最大長から1ビットを引いた長さを格納する必要がある。例えば、オーバーフロー・ソース・バッファ2110に関して、復元段階では、DHTヘッダーが最大のシンボルの長さを含んでよい。したがって、オーバーフロー・ソース・バッファ2110のサイズは、少なくとも、完全なDHTヘッダーの最大長-1ビット(例えば、288バイト-1ビット)になる。
オーバーフロー・ターゲット・バッファ2120に関して、長さの要件は、動作が圧縮または復元のいずれであるかに依って変化する。圧縮段階でのオーバーフロー・ターゲット・バッファ2120の長さの要件は、復元段階でのオーバーフロー・ソース・バッファ2110の長さの要件(例えば、少なくとも、完全なDHTヘッダーの最大長から1ビットを引いた長さ)と同じであってよい。復元段階では、オーバーフロー・ターゲット・バッファ2120の長さの要件は、少なくとも、シンボルの最大長から1ビットを引いた長さ(例えば、258バイト-1ビット)であってよい。本発明の追加または代替の実施形態に従って、オーバーフロー・ターゲット・バッファ2120の長さの要件は、1バイトがストレージの最小単位である場合、少なくとも、シンボルの最大長-1バイト(例えば、258バイト)であってよい。
本発明は、任意の可能な統合の技術的詳細レベルで、システム、方法、またはコンピュータ・プログラム製品、あるいはその組み合わせであってよい。コンピュータ・プログラム製品は、プロセッサに本発明の態様を実行させるためのコンピュータ可読プログラム命令を含むコンピュータ可読ストレージ媒体を含んでよい。
コンピュータ可読ストレージ媒体は、命令実行デバイスによって使用するための命令を保持および格納できる有形のデバイスであることができる。コンピュータ可読ストレージ媒体は、例えば、電子ストレージ・デバイス、磁気ストレージ・デバイス、光ストレージ・デバイス、電磁ストレージ・デバイス、半導体ストレージ・デバイス、またはこれらの任意の適切な組み合わせであってよいが、これらに限定されない。コンピュータ可読ストレージ媒体のさらに具体的な例の非網羅的リストは、ポータブル・フロッピー(R)・ディスク、ハード・ディスク、ランダム・アクセス・メモリ(RAM:random access memory)、読み取り専用メモリ(ROM:read-only memory)、消去可能プログラマブル読み取り専用メモリ(EPROM:erasable programmable read-only memoryまたはフラッシュ・メモリ)、スタティック・ランダム・アクセス・メモリ(SRAM:static random access memory)、ポータブル・コンパクト・ディスク読み取り専用メモリ(CD-ROM:compact disc read-only memory)、デジタル・バーサタイル・ディスク(DVD:digital versatile disk)、メモリ・スティック、フロッピー(R)・ディスク、パンチカードまたは命令が記録されている溝の中の隆起構造などの機械的にエンコードされるデバイス、およびこれらの任意の適切な組み合わせを含む。本明細書において使用されるとき、コンピュータ可読ストレージ媒体は、それ自体が、電波またはその他の自由に伝搬する電磁波、導波管またはその他の送信媒体を伝搬する電磁波(例えば、光ファイバ・ケーブルを通過する光パルス)、あるいはワイヤを介して送信される電気信号などの一過性の信号であると解釈されるべきではない。
本明細書に記載されたコンピュータ可読プログラム命令は、コンピュータ可読ストレージ媒体から各コンピューティング・デバイス/処理デバイスへ、またはネットワーク(例えば、インターネット、ローカル・エリア・ネットワーク、広域ネットワーク、または無線ネットワーク、あるいはその組み合わせ)を介して外部コンピュータまたは外部ストレージ・デバイスへダウンロードされ得る。このネットワークは、銅伝送ケーブル、光伝送ファイバ、無線送信、ルータ、ファイアウォール、スイッチ、ゲートウェイ・コンピュータ、またはエッジ・サーバ、あるいはその組み合わせを備えてよい。各コンピューティング・デバイス/処理デバイス内のネットワーク・アダプタ・カードまたはネットワーク・インターフェイスは、コンピュータ可読プログラム命令をネットワークから受信し、それらのコンピュータ可読プログラム命令を各コンピューティング・デバイス/処理デバイス内のコンピュータ可読ストレージ媒体に格納するために転送する。
本発明の動作を実行するためのコンピュータ可読プログラム命令は、アセンブラ命令、命令セット・アーキテクチャ(ISA:instruction-set-architecture)命令、マシン命令、マシン依存命令、マイクロコード、ファームウェア命令、状態設定データ、集積回路のための構成データ、あるいは、Smalltalk(R)、C++などのオブジェクト指向プログラミング言語、および「C」プログラミング言語または同様のプログラミング言語などの手続き型プログラミング言語を含む1つまたは複数のプログラミング言語の任意の組み合わせで記述されたソース・コードまたはオブジェクト・コードであってよい。コンピュータ可読プログラム命令は、ユーザのコンピュータ上で全体的に実行すること、ユーザのコンピュータ上でスタンドアロン・ソフトウェア・パッケージとして部分的に実行すること、ユーザのコンピュータ上およびリモート・コンピュータ上でそれぞれ部分的に実行すること、あるいはリモート・コンピュータ上またはサーバ上で全体的に実行することができる。後者のシナリオでは、リモート・コンピュータは、ローカル・エリア・ネットワーク(LAN:local area network)または広域ネットワーク(WAN:wide area network)を含む任意の種類のネットワークを介してユーザのコンピュータに接続されてよく、または接続は、(例えば、インターネット・サービス・プロバイダを使用してインターネットを介して)外部コンピュータに対して行われてよい。一部の実施形態では、本発明の態様を実行するために、例えばプログラマブル論理回路、フィールドプログラマブル・ゲート・アレイ(FPGA:field-programmable gate arrays)、またはプログラマブル・ロジック・アレイ(PLA:programmable logic arrays)を含む電子回路は、コンピュータ可読プログラム命令の状態情報を利用することによって、電子回路をカスタマイズするためのコンピュータ可読プログラム命令を実行し得る。
本発明の態様は、本明細書において、本発明の実施形態に従って、方法、装置(システム)、およびコンピュータ・プログラム製品のフローチャート図またはブロック図あるいはその両方を参照して説明される。フローチャート図またはブロック図あるいはその両方の各ブロック、ならびにフローチャート図またはブロック図あるいはその両方に含まれるブロックの組み合わせが、コンピュータ可読プログラム命令によって実装され得るということが理解されるであろう。
これらのコンピュータ可読プログラム命令は、コンピュータまたはその他のプログラム可能なデータ処理装置のプロセッサを介して実行される命令が、フローチャートまたはブロック図あるいはその両方のブロックに指定される機能/動作を実施する手段を作り出すべく、汎用コンピュータ、専用コンピュータ、または他のプログラム可能なデータ処理装置のプロセッサに提供されてマシンを作り出すものであってよい。これらのコンピュータ可読プログラム命令は、命令が格納されたコンピュータ可読ストレージ媒体がフローチャートまたはブロック図あるいはその両方のブロックに指定される機能/動作の態様を実施する命令を含む製品を備えるように、コンピュータ可読ストレージ媒体に格納され、コンピュータ、プログラム可能なデータ処理装置、または他のデバイス、あるいはその組み合わせに特定の方式で機能するように指示できるものであってもよい。
コンピュータ可読プログラム命令は、コンピュータ上、その他のプログラム可能な装置上、またはその他のデバイス上で実行される命令が、フローチャートまたはブロック図あるいはその両方のブロックに指定される機能/動作を実施するように、コンピュータ、その他のプログラム可能なデータ処理装置、またはその他のデバイスに読み込まれてもよく、それによって、一連の動作可能なステップを、コンピュータ上、その他のプログラム可能な装置上、またはコンピュータ実装プロセスを生成するその他のデバイス上で実行させる。
図内のフローチャートおよびブロック図は、本発明のさまざまな実施形態に従って、システム、方法、およびコンピュータ・プログラム製品の可能な実装のアーキテクチャ、機能、および動作を示す。これに関連して、フローチャートまたはブロック図内の各ブロックは、規定された論理機能を実装するための1つまたは複数の実行可能な命令を備える、命令のモジュール、セグメント、または部分を表し得る。一部の代替の実装では、ブロックに示された機能は、図に示された順序とは異なる順序で発生し得る。例えば、連続して示された2つのブロックは、実際には、含まれている機能に応じて、実質的に同時に実行されるか、または場合によっては逆の順序で実行されてよい。ブロック図またはフローチャート図あるいはその両方の各ブロック、ならびにブロック図またはフローチャート図あるいはその両方に含まれるブロックの組み合わせは、規定された機能または動作を実行するか、または専用ハードウェアとコンピュータ命令の組み合わせを実行する専用ハードウェアベースのシステムによって実装され得るということにも注意する。
本発明のさまざまな実施形態の説明は、例示の目的で提示されているが、網羅的であることは意図されておらず、開示された実施形態に限られない。説明された実施形態の範囲から逸脱することなく多くの変更および変形が可能であることは、当業者にとって明らかであろう。本明細書で使用された用語は、実施形態の原理、実際の適用、または市場で見られる技術を超える技術的改良を最も適切に説明するため、または他の当業者が本明細書に記載された実施形態を理解できるようにするために選択されている。
本明細書では、関連する図面を参照して、本発明のさまざまな実施形態が説明される。本発明の範囲を逸脱することなく、本発明の代替の実施形態が考案され得る。以下の説明および図面において、要素間のさまざまな接続および位置関係(例えば、上、下、隣接など)が示される。それらの接続または位置関係あるいはその両方は、特に規定されない限り、直接的または間接的であることができ、本発明はこの点において限定するよう意図されていない。したがって、各実体の結合は、直接的結合または間接的結合を指すことができ、各実体間の位置関係は、直接的位置関係または間接的位置関係であることができる。さらに、本明細書に記載されたさまざまな作業および工程段階は、本明細書に詳細に記載されない追加の段階または機能を含むさらに包括的な手順または工程に組み込まれ得る。
以下の定義および略称が、特許請求の範囲および本明細書の解釈に使用される。本明細書において使用されているように、「備える」、「備えている」、「含む」、「含む」、「有する」、「有している」、「含有する」、「含有している」という用語、またはこれらの任意のその他の変形は、非排他的包含をカバーするよう意図されている。例えば、要素のリストを含む組成、混合、工程、方法、製品、または装置は、それらの要素のみに必ずしも限定されず、明示されていないか、またはそのような組成、混合、工程、方法、製品、または装置に固有の、その他の要素を含むことができる。
さらに、「例」という用語は、本明細書では「例、事例、または実例としての役割を果たす」ことを意味するために使用される。「例」として本明細書に記載された実施形態または設計は、必ずしも他の実施形態または設計よりも好ましいか、または有利であると解釈されるべきではない。
本明細書では、「第1」、「第2」、「第3」などの用語が、さまざまな要素、コンポーネント、領域、層、またはセクション、あるいはその組み合わせを説明するために使用されてよいが、これらの要素、コンポーネント、領域、層、またはセクション、あるいはその組み合わせがこれらの用語によって制限されるべきではないということが、理解されるであろう。これらの用語は、ある要素、コンポーネント、領域、層、またはセクションを別の要素、コンポーネント、領域、層、またはセクションと区別するためのみに使用される。したがって、以下で説明される「第1の要素」、「コンポーネント」、「領域」、「層」、または「セクション」は、本明細書における教示から逸脱することなく、第2の要素、コンポーネント、領域、層、またはセクションと呼ばれ得る。
本明細書で使用される用語は、特定の実施形態を説明することのみを目的としており、制限することを意図していない。本明細書において使用されるとき、単数形「a」、「an」、および「the」は、内容が特に明確に示していない限り、「少なくとも1つ」などの複数形を含むよう意図されている。「少なくとも1つ」は、「a」または「an」を制限していると解釈されるべきではない。「または」は、「および/または」を意味する。本明細書において使用されるとき、「および/または」という用語は、関連する示された項目のうちの1つまたは複数の任意の組み合わせまたはすべての組み合わせを含む。「複数」という用語は、2以上の任意の整数(すなわち、2、3、4、5など)を含むと理解されてよい。「接続」という用語は、間接的「接続」および直接的「接続」の両方を含んでよい。
「約」、「実質的に」、「近似的に」、およびこれらの変形の用語は、本願書の出願時に使用できる機器に基づいて、特定の量の測定に関連付けられた誤差の程度を含むよう意図されている。例えば、「約」は、特定の値の±8%または5%、あるいは2%の範囲を含むことができる。

Claims (25)

  1. 処理ユニットと、
    アクセラレータと、
    外部ソースから受信されたソース・シンボルの第1の部分を格納するように構成されたメイン・ソース・バッファと、ここで、前記受信されたソース・シンボルのサイズが前記メイン・ソース・バッファの使用可能なサイズよりも大きい
    前記アクセラレータから受信された出力シンボルを格納するように構成されたメイン・ターゲット・バッファと、
    オーバーフロー・ソース・バッファと
    を含むメモリ・ブロックを備えているシステムであって、
    前記処理ユニットまたは前記アクセラレータが、前記メイン・ソース・バッファ内に格納された前記第1の部分を前記オーバーフロー・ソース・バッファにコピーし、そして、前記アクセラレータが前記オーバーフロー・ソース・バッファ内にコピーされた前記第1の部分と、前記外部ソースから受け取った前記ソース・シンボルの第2の部分とをフェッチし、前記フェッチされた第1の部分と前記第2の部分とを一緒に前記出力シンボルに復元又は圧縮する復元動作又は圧縮動作を実行するように構成され、ここで、前記第2の部分が、前記第1の部分に含まれていない前記ソース・シンボルの部分を含んでおり、
    前記処理ユニットが、前記アクセラレータを呼び出して前記復元動作又は前記圧縮動作を実行するように構成されている、
    前記システム。
  2. 前記フェッチされた第1の部分と前記第2の部分とを一緒に前記出力シンボルに復元する復元動作を実行するように構成されている、請求項1に記載のシステム。
  3. 前記処理ユニットが、ミリコードを介して前記アクセラレータの前記復元動作又は前記圧縮動作を制御するために操作可能である、請求項1に記載のシステム。
  4. 前記第1の部分が、前記メイン・ソース・バッファ中の使用可能な最後のビット空間に格納される、請求項1ないし請求項3のいずれか1項に記載のシステム。
  5. 前記ソース・シンボルが圧縮ヘッダーを含む、請求項1ないし請求項4のいずれか1項に記載のシステム。
  6. 前記メモリ・ブロックが、前記復元動作又は前記圧縮動作が中断されたか、又は一次停止された場合に、前記復元動作又は前記圧縮動作を再開するのに必要なパラメータをさらに含む、請求項1ないし請求項5のいずれか1項に記載のシステム。
  7. 処理ユニットと、
    アクセラレータと、
    外部ソースから受信されたソース・シンボルを格納するように構成されたメイン・ソース・バッファと、
    前記アクセラレータから受信された出力シンボルの第1の部分を格納するように構成されたメイン・ターゲット・バッファと、ここで、前記受信された出力シンボルのサイズが前記メイン・ターゲット・バッファの使用可能なサイズよりも大きい
    オーバーフロー・ターゲット・バッファと
    を含むメモリ・ブロックを備えているシステムであって、
    前記オーバーフロー・ターゲット・バッファが、前記アクセラレータから受信された前記出力シンボルの第2の部分を格納するように構成され、ここで、前記第2の部分が、前記第1の部分に含まれていない前記出力シンボルの部分を含んでおり、
    前記処理ユニットまたは前記アクセラレータが、前記メイン・ターゲット・バッファ内に格納された前記第1の部分を前記オーバーフロー・ターゲット・バッファにコピーし、そして、前記アクセラレータが前記オーバーフロー・ターゲット・バッファ内にコピーされた前記第1の部分と、前記外部ソースから受け取った前記ソース・シンボルの第2の部分とをフェッチし、前記フェッチされた第1の部分と前記第2の部分とを一緒に前記出力シンボルに復元又は圧縮する復元動作又は圧縮動作を実行するように構成され、
    前記処理ユニットが、前記アクセラレータを呼び出して前記復元動作又は前記圧縮動作を実行するように構成されている、
    前記システム。
  8. 前記フェッチされた第1の部分と前記第2の部分とを一緒に前記出力シンボルに復元する復元動作を実行するように構成されている、請求項7に記載のシステム。
  9. 前記処理ユニットが、ミリコードを介して前記アクセラレータの前記復元動作又は前記圧縮動作を制御する、請求項7または請求項8のいずれか1項に記載のシステム。
  10. 前記メイン・ターゲット・バッファが、前記出力シンボルの前記第1の部分を前記メイン・ターゲット・バッファ中の使用可能な最後のビット空間に格納する、請求項7ないし請求項9のいずれか1項に記載のシステム。
  11. 圧縮モードで、前記ソース・シンボルが圧縮ヘッダーを含む、請求項7ないし請求項10のいずれか1項に記載のシステム。
  12. 前記メモリ・ブロックが、記復元動作又は前記圧縮動作が中断されたか、又は一次停止された場合に、前記復元動作又は前記圧縮動作を再開するのに必要なパラメータをさらに含む、請求項7ないし請求項11のいずれか1項に記載のシステム。
  13. コンピュータの情報処理による方法であって、
    処理ユニットまたはアクセラレータによって、外部ソースから受信されたソース・シンボルの第1の部分をメイン・ソース・バッファに格納すること、ここで、前記受信されたソース・シンボルのサイズが前記メイン・ソース・バッファの使用可能なサイズよりも大きい
    前記第1の部分が、前記外部ソースから受信された前記ソース・シンボルの第2の部分を含んでないとの決定に基づいて、前記処理ユニットまたは前記アクセラレータによって、前記メイン・ソース・バッファ内に格納された前記第1の部分をオーバーフロー・ソース・バッファにコピーすること、
    前記アクセラレータによって前記オーバーフロー・ソース・バッファにコピーされた前記第1の部分、前記外部ソースから受け取った前記ソース・シンボルの第2の部分とをフェッチすること、
    前記アクセラレータによって、前記フェッチされた第1の部分と前記第2の部分とを出力シンボルに一緒に前記出力シンボルに復元又は圧縮すること、
    前記処理ユニットまたは前記アクセラレータによって、前記アクセラレータから受信された前記出力シンボルをメイン・ターゲット・バッファに格納すること
    を含み、
    ここで、前記ソース・シンボルの前記第2の部分が、前記第1の部分に含まれていない前記ソース・シンボルの部分を含み、前記アクセラレータがハードウェア・エンジンを含む、
    前記方法。
  14. 前記処理ユニットが、ミリコードを介して前記アクセラレータの動作を制御する、請求項13に記載の方法。
  15. 前記メイン・ソース・バッファが、前記ソース・シンボルの前記第1の部分を前記メイン・ソース・バッファ中の使用可能な最後のビット空間に格納する、請求項13または請求項14のいずれか1項に記載の方法。
  16. 前記使用可能な最後のビット空間が、ページ・アクセス例外が発生する位置の直前の前記メイン・ソース・バッファ内の空間である、請求項15に記載の方法。
  17. 前記フェッチされた第1の部分と前記第2の部分とを一緒に前記出力シンボルに復元する復元動作を実行するように構成されている、請求項13ないし請求項16のいずれか1項に記載の方法。
  18. コンピュータの情報処理による方法であって、
    処理ユニットまたはアクセラレータによって、外部ソースから受信されたソース・シンボルをメイン・ソース・バッファに格納すること、
    前記処理ユニットまたは前記アクセラレータによって、前記アクセラレータから受信された出力シンボルの第1の部分をメイン・ターゲット・バッファに格納すること、ここで、前記受信された出力シンボルのサイズが前記メイン・ターゲット・バッファの使用可能なサイズよりも大きい
    前記出力シンボルの第2の部分を格納することに前記メイン・ターゲット・バッファを使用できないということの決定に基づいて、前記処理ユニットまたは前記アクセラレータによって、前記アクセラレータから受信された前記第2の部分をオーバーフロー・ターゲット・バッファに格納すること
    前記アクセラレータによって、前記オーバーフロー・ターゲット・バッファに格納された前記第1の部分と前記第2の部分とを一緒に出力シンボルに復元動作又は圧縮動作を実行すること、
    を含み、
    ここで、前記ソース・シンボルの前記第2の部分が、前記第1の部分に含まれていない前記ソース・シンボルの部分を含み、前記アクセラレータがハードウェア・エンジンを含む、
    前記方法。
  19. 前記処理ユニットが、ミリコードを介して前記アクセラレータの前記復元動作又は前記圧縮動作を制御する、請求項18に記載の方法。
  20. 前記メイン・ソース・バッファが、前記ソース・シンボルの前記第1の部分を前記メイン・ソース・バッファ中の使用可能な最後のビット空間に格納する、請求項18または請求項19のいずれか1項に記載の方法。
  21. 前記使用可能な最後のビット空間が、ページ・アクセス例外が発生する位置の直前の前記メイン・ソース・バッファ内の空間である、請求項20に記載の方法。
  22. 前記復元動作又は前記圧縮動作が中断されたか、又は一次停止された場合に、前記オーバーフロー・ターゲット・バッファに格納された前記出力シンボルの前記第2の部分を前記メイン・ターゲット・バッファに供給することによって、前記復元動作又は前記圧縮動作を再開することをさらに含む、請求項18ないし請求項21のいずれか1項に記載の方法。
  23. 請求項13ないし請求項22のいずれか1項に記載の方法をコンピュータに実行させる、コンピュータ・プログラム。
  24. 請求項23に記載の前記コンピュータ・プログラムをコンピュータ可読ストレージ媒体に格納した、ストレージ媒体。
  25. コンピュータ可読ストレージ媒体に格納されて、請求項1ないし請求項12のいずれか1項に記載の前記システムのいずれかの内部メモリに読み込まれるコンピュータ・プログラムであって、前記コンピュータ・プログラムが前記システムで実行された場合に請求項13ないし請求項22のいずれか1項に記載の方法をコンピュータに実行させる、前記コンピュータ・プログラム。
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