JP7479716B2 - 食品包装用容器 - Google Patents

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Description

本発明は、例えば油分や水分の多い食品を収容するための食品包装用容器に関する。
一般に、油分や水分の多い食品を収容する食品包装用容器には、例えば特許文献1に記載されたものがある。この食品包装用容器は、トレイ容器の底面の四周を除いた部分を隆起部とし、この隆起部には、同一の高さを有して互いに並行する複数の立ち上がり方向の平面視直線状のリブと、これらリブの間にはそれぞれ平面視直線状の溝を有し、これらの溝は両側方向に対称に勾配を与えられた傾斜溝とし、これらの傾斜溝は中間部からそれぞれ離間する方向に下向きの勾配が与えられた切妻状とするとともに、傾斜溝の最低部を、前記隆起部の各辺に対応した位置に設けられた油だまりに連絡させるようにしたものである。
特許第6603818号公報
しかしながら、上述した特許文献1に記載された食品包装用容器は、互いに並行する複数の立ち上がり方向の平面視直線状のリブが同一の高さに形成されていることにより、複数のリブに食品を載置して輸送や搬入、あるいは陳列する際に、食品が油分の多い惣菜の場合には、該惣菜が複数のリブ上を滑って各辺に位置ずれすることがあり、陳列した際に見栄えが悪くなるという問題がある。また、この位置ずれした惣菜が油だまりに入り込む場合があり、一旦油切りした惣菜が油だまりの余分な油によってべたつくことがあるという問題がある。
本発明はこのような問題に鑑みてなされたものであり、容器内における食品を安定して保持するとともに、食品のべたつきを防止することのできる食品包装用容器を提供することを課題としている。
かかる課題を達成するために、請求項1に記載の発明は、底面部と該底面部の周縁部から立ち上がる側面部とを備え、前記側面部の上端で囲まれた開口部が形成され、内部に収容空間が形成された食品包装用容器であって、前記底面部の食品を載置する所定の範囲にそれぞれ一定の間隔を空けて互いに平行な複数のリブを上方に突出するように設け、これら複数のリブにリブ凹みを形成するとともに、前記底面部の中央部分における前記複数のリブ間に下方に向けて前記所定の範囲の周囲よりも凹む底面凹部が形成され、前記複数のリブと直交する方向に断面したときに前記複数のリブと直交する前記底面凹部の中央部分が下方に湾曲して形成されるとともに、前記複数のリブの長手方向に沿って断面したときに前記複数のリブに沿った前記底面凹部の中央部分が下方に湾曲して形成され、前記リブ凹みは、前記複数のリブの全ての長手方向中央部分にそれぞれ形成され、該複数のリブ凹みは、前記複数のリブと直交する方向に一列に並んでおり、各リブ凹みの最下面が該最下面と隣接する前記底面凹部と略面一に形成されていることを特徴とする。
また、請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の構成に加え、前記底面部の所定の範囲の部分に上方に向けて隆起する隆起部が形成され、該隆起部の隆起面にさらに上方に突出する前記複数のリブが形成されるとともに、前記隆起部の略中央部分に前記底面凹部が形成されていることを特徴とする。
また、請求項に記載の発明は、請求項1又は2に記載の構成に加え、前記底面部の所定の範囲の外側に下方に突出する支持突部を有し、前記所定の範囲の全体が下方に湾曲するようにして前記底面凹部が形成され、該底面凹部の最下部よりも前記支持突部の下端部が下方に延びていることを特徴とする。
また、請求項に記載の発明は、請求項に記載の構成に加え、前記リブ凹みは、前記底面部の長手方向中央部分に位置する前記リブが長く切り欠かれ、該長手方向中央部分から長手方向両端部分に位置する前記リブに向かって徐々に短くなるように切り欠かれていることを特徴とする。
請求項1に記載の発明によれば、底面部の食品を載置する所定の範囲にそれぞれ一定の間隔を空けて互いに平行な複数のリブを上方に突出するように設け、これら複数のリブの全ての長手方向中央部分にそれぞれリブ凹みを形成したことにより、リブ凹みに食品の一部が入り込むことにより容器内における食品の滑りを抑え、食品を安定して保持することができる。その結果、陳列した際の見栄えを良好にすることができる。また、底面部の中央部分における複数のリブ間に下方に向けて所定の範囲の周囲よりも凹む底面凹部が形成されていることにより、食品の余分な油分や水分を底面凹部に溜めることができ、食品のべたつきを防止することが可能となる。
また、複数のリブと直交する方向に断面したときに複数のリブと直交する底面凹部の中央部分が下方に湾曲して形成されるとともに、複数のリブの長手方向に沿って断面したときに複数のリブに沿った底面凹部の中央部分が下方に湾曲して形成されていることにより、食品の余分な油分や水分を底面凹部に溜まり易くすることができる。
また、請求項2に記載の発明によれば、底面部の所定の範囲の部分に上方に向けて隆起する隆起部が形成され、この隆起部の隆起面にさらに上方に突出する複数のリブが形成されるとともに、隆起部の略中央部分に底面凹部が形成されているので、底面部から底面凹部が突出することがなく、容器の安定性を保持することができる。
また、請求項4に記載の発明は、リブ凹みは、底面部の長手方向中央部分に位置するリブが長く切り欠かれ、該長手方向中央部分から長手方向両端部分に位置するリブに向かって徐々に短くなるように切り欠かれていることにより、食品の余分な油分や水分が底面部の長手方向両端部分から長手方向中央部分に向かって流れ易くなり、底面凹部に一段と溜まり易くすることができる。
本発明に係る食品包装用容器の第1実施形態を示す斜視図である。 図1の平面図である。 図2のA-A線断面図である。 図2のB-B線断面図である。 本発明に係る食品包装用容器の第2実施形態を示す斜視図である。 図5の平面図である。 図6のC-C線断面図である。 図6のD-D線断面図である。 本発明に係る食品包装用容器の参考例を示す斜視図である。 図9の平面図である。 図10のE-E線断面図である。 図10のF-F線断面図である。
以下、本発明の実施形態及び参考例について説明する。
[発明の第1実施形態]
図1乃至図4は、本発明の第1実施形態を示す。
図1は、本発明に係る食品包装用容器の第1実施形態を示す斜視図である。図2は、図1の平面図である。図3は、図2のA-A線断面図である。図4は、図2のB-B線断面図である。
図1~図4に示すように、本実施形態の食品包装用容器1は、縦方向の寸法及び横方向の寸法に対して高さ方向の寸法が小さいトレイ状の容器である。なお、以下では、食品包装用容器1の縦方向が幅方向であって容器短辺方向であり、横方向が長手方向であって、容器長辺方向として説明する。
食品包装用容器1は、平面視略長方形の底面部10と、この底面部10の周縁部10aからそれぞれ立ち上がる側面部20とを備える。食品包装用容器1には、側面部20の上端で囲まれた開口部30が形成されている。食品包装用容器1の内部には、食品を収容するための収容空間40が形成されている。
食品包装用容器1は、全体が合成樹脂シート製であって、シート成形により形成されたシート成形品である。シート成形としては、例えば真空成形、圧空成形、真空圧空成形、両面真空成形、熱板成形等があり、何れにしても合成樹脂シートを熱成形することにより形成される。したがって、食品包装用容器1において外面と内面は原則として凹凸が逆の形状となる。
ここで、合成樹脂シートとしては、例えばポリエチレンテレフタレート、ポリスチレン、ポリプロピレンやポリエチレン等のポリオレフィン等であって、これらの中でも電子レンジへの耐熱性を有する合成樹脂シートが好ましく、また、これらのシート素材に無機物を充填したシートや、これらのシート素材を発泡させた発泡シート、さらには、これらのシートを延伸させた延伸シート等を使用することができる。
底面部10は、4つの隅部が角形状に面取りした面取り部11が形成されている。底面部10の所定の範囲、すなわち中央部には、その周囲に対して上方に向けて長方形状に隆起する隆起部12が形成されている。この隆起部12には、その長手方向に対して一定間隔をおいて図3に示す食品Fを載置するための多数のリブ13が上方に突出するように形成されている。これらのリブ13は、互いに平行に連続して配置され、これらのリブ13間には、それぞれ底面溝14が形成されている。多数のリブ13が形成された隆起部12の長手方向中央部分には、食品Fを保持するためのリブ凹み15が形成されている。このリブ凹み15は、図2に示すように全体として平面視略楕円形状に形成されている。多数のリブ13は、リブ凹み15を形成したことで、それぞれのリブ13の長さ方向中央部分が図3に示すように円弧状に切り欠かれている。
したがって、図2に示すように多数のリブ13によってリブ凹み15が平面視略楕円形状に形成されているので、多数のリブ13のうち、長手方向中央部分に位置するリブ13が長く切り欠かれ、その中央部分から長手方向両端部分に位置するリブ13に向かって徐々に短くなるように切り欠かれている。
多数のリブ13間の底面溝14が形成された隆起部12の中央、すなわちリブ凹み15が形成された部分には、下方に向けて凹む底面凹部16が形成されている。この底面凹部16は、平面視略楕円形状に形成され、全体的にすり鉢状に形成されている。この底面凹部16には、多数のリブ13に食品Fが載置されたとき、その食品Fから流れ出る油分や水分が溜まるようになっている。
側面部20は、上端に向かうに従い、若干外側に広がるように形成されている。側面部20の上端部で囲まれた開口部30は、平面視略長方形に形成されている。側面部20の上端部からは、外側に向けてフランジ部21が水平に張り出すように形成されている。すなわち、フランジ部21は、側面部20の上端部から一定の幅で開口部30を周回するように設けられている。フランジ部21の外周端には、底面部10に向けて屈曲し、さらに外側に延びる段差部21aが形成されている。
次に、本実施形態の食品包装用容器1の作用を説明する。
図1~図4に示すように、上記のように構成された食品包装用容器1内に食品Fが収容され、平面視略楕円形状に形成されたリブ凹み15上に食品Fが載置される。このとき、リブ凹み15を形成したことにより、リブ凹み15に食品Fの一部が入り込むことで、食品包装用容器1内における食品Fの滑りを抑え、食品Fを安定して保持することができる。その結果、陳列した際の見栄えを良好にすることができる。
また、揚物等のように油分の多い食品Fを食品包装用容器1内に収容して電子レンジで加熱して温める場合には、食品Fに含まれる余分な油分が食品Fの外側に滲み出し、食品Fの底部から底面凹部16へと流れ、底面凹部16に溜まることとなる。そのため、滲み出した油分が食品Fの下部に溜まることがなくなるので、食品Fのべたつきを未然に防止することが可能となる。
さらに、本実施形態では、食品包装用容器1内に食品Fを安定して保持することができることから、食品Fが底面凹部16に溜まった油や水に接触することがなくなるので、食品Fのべたつきを確実に防止することが可能となる。
このように本実施形態によれば、底面部10の所定の範囲、すなわち中央部にそれぞれ一定の間隔を空けて互いに平行な多数のリブ13を上方に突出するように設け、これらのリブ13が形成された隆起部12の長手方向中央部分に食品Fを載置するリブ凹み15を形成したことにより、食品包装用容器1内における食品の滑りを抑え、食品を安定して保持することができる。その結果、陳列した際の見栄えを良好にすることができる。また、多数のリブ13間の底面部分に下方に向けて凹む底面凹部16が形成されていることにより、食品の余分な油分や水分を底面凹部16に溜めることができ、食品のべたつきを防止することが可能となる。
また、本実施形態によれば、底面部10の所定の範囲の部分、すなわち中央部分が上方に向けて隆起する隆起部12が形成され、この隆起部12の隆起面にさらに上方に突出する多数のリブ13が形成されるとともに、隆起部12の略中央部分に底面凹部16が形成されているので、底面部10から底面凹部16が突出することなく、食品包装用容器1の安定性を保持することができる。
さらに、本実施形態によれば、リブ凹み15が平面視略楕円形状に形成されていることから、多数のリブ13のうち、隆起部12の長手方向中央部分に位置するリブ13が長く切り欠かれ、その中央部分から長手方向両端部分に位置するリブ13に向かって徐々に短くなるように切り欠かれているので、リブ凹み15に載置する食品Fの大きさ、具体的には径の太さや長さが異なっていても、広範囲に対応することができ、汎用性を高めることが可能となる。
[発明の第2実施形態]
図5乃至図8は、本発明の第2実施形態を示す。
図5は、本発明に係る食品包装用容器の第2実施形態を示す斜視図である。図6は、図5の平面図である。図7は、図6のC-C線断面図である。図8は、図6のD-D線断面図である。なお、前記第1実施形態と同一又は対応する部分には、同一の符号を付して重複する説明を省略する。
図5~図8に示すように、本実施形態の食品包装用容器1Aは、平面視略長方形の底面部10と、この底面部10の4つの隅部を除く周縁部10aからそれぞれ外側に湾曲して立ち上がる側面部20とを備える。食品包装用容器1Aには、側面部20の上端で囲まれた開口部30が形成されている。食品包装用容器1Aの内部には、収容空間40が形成されている。
底面部10の所定の範囲、すなわち中央部は、平面視長方形であって全体が下方に湾曲するように底面凹部16が形成されている。この底面凹部16には、図6に示すように長手方向中央部分を境にして面対称となるように多数のリブ13が一定間隔を空けて互いに略平行に配置されている。すなわち、多数のリブ13は、底面凹部16の長手方向中央部分を境にしてそれぞれ互いに逆向きとなるように配置されている。また、多数のリブ13は、それぞれの長手方向中央部分が分断され、この分断された部分が底面凹部16の幅方向中央を境にして面対称となるように配置されている。
さらに、多数のリブ13は、図6に示すようにそれぞれ平面視円弧状に形成されるとともに、互いに同じ曲率で略平行に一定間隔を空けて配置されている。多数のリブ13は、図7に示すように底面凹部16の上方に底面部10の周縁部10aと略同じ高さになるように突出して形成されている。これらのリブ13間には、それぞれ底面部分としての底面溝14が形成されている。多数のリブ13は、図6及び図7に示すように底面凹部16の幅方向中央側において互いに離間して対向する端部に、それぞれ傾斜面13aが形成されている。これら対向する傾斜面13aとその離間する底面溝14とで本実施形態のリブ凹みが形成される。すなわち、リブ凹みは、多数のリブ13のそれぞれ長手方向中央部分が分断された間の部分に形成されている。
図8に示すように、底面部10の所定の範囲、つまり中央部に形成された底面凹部16の外側であって、底面部10の4つの隅部には、それぞれ下方に突出する支持突部22が設けられている。すなわち、支持突部22は、その下端部が底面凹部16の最下部よりも下方に延びている。したがって、底面凹部16は、支持突部22の高さの範囲内に形成されていることで、支持突部22よりも下方に突出することがなくなる。
底面凹部16は、図8に示すように多数のリブ13と直交する方向に断面したときに直交する底面凹部16の中央部分が下方に湾曲して形成されるとともに、図7に示すように多数のリブ13の長手方向に沿って断面したときに多数のリブ13に沿った底面凹部16の中央部分が下方に湾曲して形成されている。すなわち、底面凹部16は、すり鉢状に形成されている。
側面部20は、上端に向かうに従い、若干外側に広がるように形成されている。側面部20の上端部で囲まれた開口部30は、平面視略長方形に形成されている。側面部20の上端部からは、外側に向けてフランジ部21が水平に張り出すように形成されている。
側面部20は、上記のように4つの隅部を除く周縁部10aからそれぞれ外側に湾曲して立ち上がり、その湾曲して立ち上がる部分にそれぞれ上下方向に縦リブ23が互いに平行に複数形成されている。このように底面部10の周縁部10aから外側に湾曲して立ち上がる部分と側面部20に連続する縦リブ23を複数形成したことで、食品包装用容器1Aの側面部20の強度を高めることができる。
次に、本実施形態の食品包装用容器1Aの作用を説明する。
図5~図8に示すように、上記のように構成された食品包装用容器1A内に食品が収容され、複数のリブ13間に形成された傾斜面13aとその間の底面溝14からなるリブ凹み上に食品Fが載置される。このとき、リブ凹みを形成したことにより、このリブ凹みに食品Fの一部が入り込むことで、食品包装用容器1A内における食品の滑りを抑え、食品Fを安定して保持することができる。その結果、陳列した際の見栄えを良好にすることができる。
また、揚物等のように油分の多い食品Fを食品包装用容器1A内に収容して電子レンジで加熱して温める場合には、食品Fに含まれる余分な油分が食品Fの外側に滲み出し、食品Fの底部から底面凹部16へと流れ、底面凹部16に溜まることとなる。そのため、滲み出した油分が食品Fの下部に溜まることがなくなるので、食品Fのべたつきを防止することが可能となる。その他の構成及び作用は、前記第1実施形態と同様であるのでその説明を省略する。
このように本実施形態によれば、底面部10の中央部の外側における4つの隅部にそれぞれ下方に突出する支持突部22が設けられ、この支持突部22は、その下端部が底面凹部16の最下部よりも下方に延びているので、底面凹部16が支持突部22から突出することがなくなり、食品包装用容器1Aの安定性を保持することができる。また、底面部10の中央部の外側に下方に突出する支持突部22を設けたので、容器の強度を高めることが可能となる。
さらに、上記リブ凹みは、多数のリブ13のそれぞれの長手方向中央部分であって、底面凹部16と略同じ高さに形成されているので、底面部10の中央部に上方に向けて隆起する隆起部を形成することがなくなり、リブ凹みを形成することができる。
そして、本実施形態によれば、底面凹部16は、多数のリブ13と直交する方向に断面したときに直交する底面凹部16の中央部分が下方に湾曲して形成されるとともに、多数のリブ13の長手方向に沿って断面したときに多数のリブ13に沿った底面凹部16の中央部分が下方に湾曲して形成されているので、食品Fの余分な油分や水分を底面凹部16に一段と溜まり易くすることができる。
図9~図12に示すように、本参考例の食品包装用容器1Bは、平面視略長方形の底面部10と、この底面部10の周縁部10aからそれぞれ傾斜部24を介して立ち上がる側面部20とを備える。食品包装用容器1Bには、側面部20の上端で囲まれた開口部30が形成されている。食品包装用容器1Bの内部には、食品を収容するための収容空間40が形成されている。
底面部10は、4つの隅部が角形状に面取りした面取り部11が形成されている。底面部10の所定の範囲、すなわち中央部には、複数の格子状(井桁状)リブ17が形成されている。すなわち、複数の格子状リブ17は、底面部10の長手方向及び幅方向に縦横に連続して配置されている。具体的には、複数の格子状リブ17は、同一サイズの格子が長手方向に12列、幅方向6列に配置されている。複数の格子状リブ17は、格子状に形成された内部がそれぞれ底面凹部16を形成している。
図11及び図12に示すように、複数の格子状リブ17の内部に形成された底面凹部16の外側であって、底面部10の長手方向に4つ、幅方向に2つで計8つ形成された支持突部22が設けられている。これらの支持突部22の下端部は、底面凹部16の最下部よりも下方に延びているので、底面凹部16が支持突部22よりも下方に突出することがなくなる。なお、本参考例についても、底面部10の4つの隅部にそれぞれ支持突部22が設けられている。
側面部20は、傾斜部24を介して上端に向かうに従い、若干外側に広がるように形成されている。傾斜部24を除く側面部20には、複数の縦リブ23が互いに平行に形成されている。側面部20の上端部からは、外側に向けてフランジ部21が水平に張り出すように形成されている。
側面部20及び底面部10には、補強リブ25が食品包装用容器1Bの長さ方向に一定間隔を空けて3つ形成されるとともに、幅方向に1つ形成されている。これらの補強リブ25は、側面部20高さの中間部分から底面部10を経て複数の格子状リブ17の外周部まで延びている。
次に、本参考例の食品包装用容器1Bの作用を説明する。
図9~図12に示すように、上記のように構成された食品包装用容器1B内に食品Fが収容され、複数の格子状リブ17の上面に食品Fが載置される。この食品Fが揚物等のように油分の多い食品Fであって、電子レンジで加熱して温める場合には、食品Fに含まれる余分な油分が食品Fの外側に滲み出し、食品Fの底部から底面凹部16へと流れ、格子状リブ17の底面凹部16に溜まることとなる。そのため、滲み出した油分が食品Fの下部に溜まることがなくなるので、食品Fのべたつきを未然に防止することが可能となる。
このように本参考例によれば、底面部10の中央部に複数の格子状リブ17が形成されるとともに、底面部10の長手方向に4つ、幅方向に2つで計8つの支持突部22が設けられているので、前記第1実施形態及び第2実施形態と比べて容器の強度を一段と高めることができる。
また、本参考例によれば、側面部20及び底面部10に補強リブ25が食品包装用容器1Bの長さ方向に3つ形成されるとともに、幅方向に1つ形成されているので、側面部20に複数形成された縦リブ23、底面部10に形成された複数の格子状リブ17と相俟って食品包装用容器1B全体としての強度を大幅に高めることができる。その他の構成及び作用は、前記第1実施形態及び第2実施形態と同様であるのでその説明を省略する。
なお、本参考例の食品包装用容器1Bでは、前記第1実施形態及び第2実施形態のリブ凹みを形成していない例について説明したが、本参考例は、これに限定されない。具体的には、複数の格子状リブ17の上面に前記第1実施形態と同様に平面視略楕円形状のリブ凹みを形成するようにしてもよい。このように形成することで、前記第1実施形態及び第2実施形態と同様に、食品包装用容器1B内における食品の滑りを抑え、食品を安定して保持することができる。
[発明の他の実施形態]
本発明の各実施形態及び参考例を説明したが、これらの実施形態及び参考例は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これらの実施形態及び参考例は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更、組み合わせを行うことができる。これらの実施形態は、発明の範囲や要旨に含まれると同様に、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれるものである。
上記各実施形態では、底面部10の中央部の外側における4つの隅部にそれぞれ下方に突出する支持突部22を設けた例について説明したが、これに限らず参考例に記載されているように支持突部22は底面部10の中央部の外側における4つの隅部以外の位置に設けるようにしてもよい。
また、上記第1実施形態では、リブ凹み15を平面視略楕円形状に形成した例について説明したが、これ以外の形状に形成したリブ凹みであってもよく、複数のリブ13に食品を載置したときにその食品を保持する形状であれば、如何なる形状であってもよい。
さらに、上記第1実施形態及び第2実施形態では、底面凹部16を下方に湾曲するすり鉢状に形成した例について説明したが、これに限定することなく、食品Fの油分や水分を溜めておく凹形状であれば、それ以外の形状であってもよい。
1 食品包装用容器
1A 食品包装用容器
1B 食品包装用容器
10 底面部
10a 周縁部
11 面取り部
12 隆起部
13 リブ
13a 傾斜面
14 底面溝
15 リブ凹み
16 底面凹部
17 格子状リブ
20 側面部
21 フランジ部
21a 段差部
22 支持突部
23 縦リブ
24 傾斜部
25 補強リブ
30 開口部
40 収容空間

Claims (4)

  1. 底面部と該底面部の周縁部から立ち上がる側面部とを備え、前記側面部の上端で囲まれた開口部が形成され、内部に収容空間が形成された食品包装用容器であって、
    前記底面部の食品を載置する所定の範囲にそれぞれ一定の間隔を空けて互いに平行な複数のリブを上方に突出するように設け、これら複数のリブにリブ凹みを形成するとともに、前記底面部の中央部分における前記複数のリブ間に下方に向けて前記所定の範囲の周囲よりも凹む底面凹部が形成され、
    前記複数のリブと直交する方向に断面したときに前記複数のリブと直交する前記底面凹部の中央部分が下方に湾曲して形成されるとともに、前記複数のリブの長手方向に沿って断面したときに前記複数のリブに沿った前記底面凹部の中央部分が下方に湾曲して形成され、
    前記リブ凹みは、前記複数のリブの全ての長手方向中央部分にそれぞれ形成され、該複数のリブ凹みは、前記複数のリブと直交する方向に一列に並んでおり、各リブ凹みの最下面が該最下面と隣接する前記底面凹部と略面一に形成されていることを特徴とする食品包装用容器。
  2. 前記底面部の所定の範囲の部分に上方に向けて隆起する隆起部が形成され、該隆起部の隆起面にさらに上方に突出する前記複数のリブが形成されるとともに、前記隆起部の略中央部分に前記底面凹部が形成されていることを特徴とする請求項1に記載の食品包装用容器。
  3. 前記底面部の所定の範囲の外側に下方に突出する支持突部を有し、前記所定の範囲の全体が下方に湾曲するようにして前記底面凹部が形成され、該底面凹部の最下部よりも前記支持突部の下端部が下方に延びていることを特徴とする請求項1又は2に記載の食品包装用容器。
  4. 前記リブ凹みは、前記底面部の長手方向中央部分に位置する前記リブが長く切り欠かれ、該長手方向中央部分から長手方向両端部分に位置する前記リブに向かって徐々に短くなるように切り欠かれていることを特徴とする請求項1に記載の食品包装用容器。
JP2022078331A 2022-05-11 2022-05-11 食品包装用容器 Active JP7479716B2 (ja)

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