JP7479649B1 - サーバ、端末装置、情報処理システム、プログラムおよび情報処理方法 - Google Patents

サーバ、端末装置、情報処理システム、プログラムおよび情報処理方法 Download PDF

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Abstract

【課題】 第1のユーザが管理する口座であって、かつ、第2のユーザが使用するプリペイドカード用の口座を、第1のユーザにとって利便性の高い態様で提供するための、サーバ、端末装置、情報処理システム、プログラムおよび情報処理方法を得る。【解決手段】 サーバ2は、第1のユーザA1が使用する第1の端末3Aから、第2のユーザA2が使用するプリペイドカードP用の口座の開設要求を取得し、プリペイドカードPの発行処理を含む、口座の開設処理を行う口座開設部210と、第1の端末3Aから口座への入金指令を取得すると、入金指令が示す金額の口座への入金処理を行う入金部212と、第1の端末3Aから口座の取引履歴要求を取得すると、第1の端末3Aに口座の取引履歴を示す情報の送信処理を行い、第2のユーザA2が使用する第2の端末3Bから口座の取引履歴要求を取得すると、第2の端末3Bに口座の取引履歴を示す情報の送信処理を行う履歴情報送信部213と、を備える。【選択図】 図2

Description

特許法第30条第2項適用 ウェブサイトの掲載日 令和4年12月14日、ウェブサイトのアドレス<https:b43.jp/junior/>、公開者 株式会社スマートバンク
本発明は、サーバ、端末装置、情報処理システム、プログラムおよび情報処理方法に関する。
特許文献1には、第1の決済手段を利用するユーザが、第2の決済手段を利用するユーザの決済の目的を設定できるようにした情報処理装置が記載されている。この情報処理装置は、第1の決済手段に対応する親階層を登録し、親階層に関連付けて、第2の決済手段に対応する子階層を登録し、子階層に関連付けて、第2の決済手段を利用した決済の目的毎に設定される少なくとも1つの目的階層を登録し、目的階層に関連付けて、第2の決済手段を利用する際の所定の条件を設定する。
特許第6782392号公報
あるユーザ(以下「第1のユーザ」という。)が管理する、プリペイドカード用の口座であって、かつ、他のユーザ(以下「第2のユーザ」という。)が使用するプリペイドカード専用の口座があると、有用な場合がある。ここで、「第1のユーザが管理する口座」とは、少なくとも、第1のユーザが入金を行うことができる口座、かつ、取引履歴を確認することができる口座を意味する。また、以下、単に「口座」という場合、プリペイドカード用の口座を意味する。
例えば、親が子にプリペイドカードを持たせる場合、親が管理する口座であって、かつ、子が使用するプリペイドカード用の口座があると、子によるプリペイドカードの使用を親が管理することができるため有用である。
特許文献1に記載されたような従来の技術では、第1の決済手段を有するユーザを親とし、第2の決済手段を有するユーザを子とすれば、親は、子による第2の決済手段を利用した決済の目的を設定することはできる。しかし、このような従来の技術では、第1のユーザは、第1の決済手段に対応する親階層と、第2の決済手段に対応する子階層を登録する前に、まず、別途、自身が利用する第1の決済手段を発行して所有しておくことが必須であり、さらに、親階層および子階層の設定において、第1のユーザ自身を識別するための氏名等の情報、決済システムにアクセスして第1の決済手段(クレジットカード)を利用するための、カード番号、有効期限、および、セキュリティコード等の情報、ならびに、第2のユーザに関する情報、第2の決済手段を発行するための、カード番号、および、ユーザ認証情報等を入力することが必須である等、第1のユーザにとっては、利便性が高くないとの課題がある。
本発明は、上記課題を解決するものであり、第1のユーザが管理する口座であって、かつ、第2のユーザが使用するプリペイドカード用の口座を、第1のユーザにとって利便性の高い態様で提供するための、サーバ、端末装置、情報処理システム、プログラムおよび情報処理方法を得ることを目的とする。
本発明に係るサーバは、第1のユーザが使用する第1の端末から、第2のユーザが使用するプリペイドカード用の口座の開設要求を取得し、プリペイドカードの発行処理を含む、口座の開設処理を行う口座開設部と、第1の端末から口座への入金指令を取得すると、入金指令が示す金額の口座への入金処理を行う入金部と、第1の端末から口座の取引履歴要求を取得すると、第1の端末に口座の取引履歴を示す情報の送信処理を行い、第2のユーザが使用する第2の端末から口座の取引履歴要求を取得すると、第2の端末に口座の取引履歴を示す情報の送信処理を行う履歴情報送信部と、を備える。
本発明のサーバは、第1のユーザが管理する口座であって、かつ、第2のユーザが使用するプリペイドカード用の口座を、第1のユーザにとって利便性の高い態様で提供できる。
実施の形態1に係る情報処理システムの構成を示す図である。 実施の形態1に係るサーバの構成を示すブロック図である。 実施の形態1に係るクライアント端末3A(第1の端末)の構成を示すブロック図である。 実施の形態1に係るクライアント端末3B(第2の端末)の構成を示すブロック図である。 サーバまたはクライアント端末の機能を実現するハードウェア構成を示すブロック図である。 入金リクエスト操作の一例を示す画面図である。 入金リクエスト操作の他の例を示す画面図である。 入金リクエスト操作のさらに他の例を示す画面図である。 実施の形態1に係る情報処理方法を示すフローチャートである。
実施の形態1.
(情報処理システム)
図1は、実施の形態1に係る情報処理システム1の構成を示す図である。図1において、情報処理システム1は、サーバ2、クライアント端末3A、クライアント端末3B、クライアント端末3C、および店舗端末4が、ネットワーク5を介して接続されるシステムである。情報処理システム1は、ユーザA1による、ユーザA2が使用するプリペイドカードP用の口座の開設と当該口座の管理、および、ユーザA2による、プリペイドカードPを用いて行う商取引の決済に利用される。また、情報処理システム1は、ユーザA3による、ユーザA2が使用するプリペイドカードP用の口座の取引履歴の閲覧にも利用され得る。
ネットワーク5としては、既存の電気通信回線が利用できる。ネットワーク5は、例えば、インターネットである。
クライアント端末3A~3Cは、ネットワーク5を介してサーバ2と通信可能な端末装置であり、例えば、スマートフォン、タブレット端末またはPC(Personal Computer)である。以下では、クライアント端末3A~3Cがスマートフォンであるものとする。クライアント端末3A~3Cからサーバ2へのアクセスは、例えば、サーバ2が提供するAPI(Application Programming Interface)にアクセスすることにより行われる。クライアント端末3Aは、ユーザA1が使用する端末装置であり、クライアント端末3Bは、ユーザA2が使用する端末装置であり、クライアント端末3Cは、ユーザA3が使用する端末装置である。クライアント端末3A~3Cの詳細については、後述する。
なお、図1では、クライアント端末3A~3Cは、それぞれ1台ずつのみを図示しているが、複数人の異なるユーザA1、複数人の異なるユーザA2、複数人の異なるユーザA3がいてもよく、そのため、クライアント端末3A~3Cは、それぞれが複数台あってもよい。また、図1では、店舗端末4は、1台のみを図示しているが、複数の異なる店舗があってもよく、そのため、店舗端末4も複数あってよい。
また、あるクライアント端末3Aに、複数のクライアント端末3Bが紐づけられてもよい。例えば、親一人または両親に対し、複数の子がいる場合は、親は、各子に対し、それぞれ専用のジュニア口座(後述)を開設して、他の子が有するジュニアカード(後述)とは異なるカード番号のジュニアカードを持たせることができる。
(サーバの概要)
サーバ2は、ユーザA1が使用するクライアント端末3Aから、ユーザA2が使用するプリペイドカードP用の口座の開設要求を取得し、プリペイドカードPの発行処理を含む、口座の開設処理を行う。また、サーバ2は、クライアント端末3Aから口座への入金指令を取得すると、入金指令が示す金額のプリペイドカードP用の口座への入金処理を行いう。また、サーバ2は、クライアント端末3AからプリペイドカードP用の口座の取引履歴要求を取得すると、クライアント端末3Aに当該口座の取引履歴を示す情報の送信処理を行い、ユーザA2が使用するクライアント端末3Bから当該口座の取引履歴要求を取得すると、クライアント端末3Bに当該口座の取引履歴を示す情報の送信処理を行う。サーバ2は、例えば、プリペイドカードによる決済サービスを提供する決済事業者により所有または使用される。
なお、サーバ2は、物理的に1台のサーバで構成されていてもよく、複数台のサーバで構成されていてもよい。
(開設要求)
サーバ2に対するプリペイドカードP用の口座の開設要求は、任意のユーザA1が行うことができる。以下、ユーザA1が親であり、ユーザA2が子である場合を例に説明する。また、以下、子であるユーザA2が使用するプリペイドカードPを「ジュニアカード」ともいう。また、以下、ユーザA2が使用するジュニアカード用の口座を、「ジュニア口座」ともいう。ジュニア口座は、ユーザA2である子が使用するジュニアカード用の口座ではあるが、その開設と管理は、ユーザA1である親が行うものであり、実質的に、ユーザA1が所有する口座である。したがって、ジュニア口座の名義は、子の名義ではなく、親の名義でもよく、ジュニア口座は、ジュニアカード用の引落口座であればよい。
開設要求には、ユーザA1を特定する情報、および、ユーザA2を特定する情報が含まれる。ユーザA1を特定する情報には、ユーザA1の氏名が含まれる他、ユーザA1の住所、生年月日等が含まれていてもよい。ユーザA2を特定する情報には、ユーザA2の氏名が含まれる他、ユーザA2の住所、生年月日等が含まれていてもよい。ユーザA1が、ユーザA1を特定する情報およびユーザA2を特定する情報を、クライアント端末3Aを操作して入力した後、開設要求の送信操作を行うと、クライアント端末3Aは、ユーザA1を特定する情報とユーザA2を特定する情報とを含んだ開設要求を、サーバ2に送信する。
ユーザA1として親が想定され、ユーザA2として子が想定される場合、ユーザA1が、クライアント端末3Aを操作して、ユーザA1を特定する情報およびユーザA2を特定する情報を入力する画面には、例えば、「ご自身(親)の情報を入力してください」との表示とともに、ユーザA1を特定する情報を入力する欄が表示され、「お子さんの情報を入力してください」との表示とともに、ユーザA2を特定する情報を入力する欄が表示されてもよい。この場合、サーバ2には、ユーザA1である親を示す情報(親を特定する情報)とユーザA2である子を示す情報(子を特定する情報)とを含む開設要求を、クライアント端末3Aから取得する。例えば、親を示す情報には、親を示す情報であることを示すフラグが付与され、子を示す情報には、子を示す情報であることを示すフラグが付与される等して、サーバ2が情報を判別できるようになっていてもよい。
サーバ2は、ユーザA1が本人確認済みのユーザである場合にのみ、ユーザA1が使用するクライアント端末3Aから、ジュニア口座の開設要求を取得し、ジュニア口座の開設処理を行うものであってよい。この場合、ユーザA1は、まず、自身の本人確認用情報を、例えば、クライアント端末3Aを操作して、サーバ2に送信する。サーバ2は、ユーザA1の本人確認用情報を取得すると、例えば、eKYC(electronic Know Your Customer)による本人確認処理を行う。サーバ2による本人確認処理が終了すると、ユーザA1は、ジュニア口座の開設要求を、クライアント端末3Aを操作して、サーバ2に送信することができるようになる。なお、ユーザA1は、自身の本人確認のために、自身の本人確認が可能な事項が記載された紙媒体としての本人確認書類を決済事業者に郵送等により送付することもできる。
また、サーバ2は、ユーザA1が本人確認済みのユーザでなくとも、クライアント端末3Aから、ジュニア口座の開設要求を取得し、ジュニア口座の開設処理を行うものであってもよい。この場合、サーバ2は、ユーザA1の本人確認用情報の送信を、ユーザA1に求めることなく、ジュニア口座の開設処理を行う。したがって、ユーザA1は、自身の本人確認用情報をサーバ2に送信することなく、また、本人確認書類を決済事業者に郵送等により送付することなく、ジュニア口座の開設要求を、クライアント端末3Aを操作して、サーバ2に送信することができる。このように、ユーザA1は、本人確認を求められることなく、ジュニア口座の開設をすることができる。
以下、サーバ2は、ユーザA1が本人確認済みでなくとも、クライアント端末3Aから、ジュニア口座の開設要求を取得し、ジュニア口座の開設処理を行うものである場合を前提として説明する。
サーバ2は、ジュニア口座の開設処理において、開設するジュニア口座に固有の識別番号を生成して記憶する。また、サーバ2は、クライアント端末3Aを特定する情報、および、開設要求に含まれるユーザA1を特定する情報とユーザA2を特定する情報とを、ジュニア口座の識別番号に紐づけて記憶する。また、サーバ2は、ジュニア口座の開設処理において、ジュニアカードの発行処理を行う。サーバ2は、ジュニアカードの発行処理において、発行するジュニアカードに固有のカード番号を生成し、生成したカード番号をジュニア口座の識別番号に紐づけて記憶する。なお、ジュニアカードとジュニア口座が一対一に対応する場合、ジュニア口座の識別番号は、ジュニアカードのカード番号と同一のものとしてもよい。
ここでは、発行されるジュニアカードは、リアルカードであるとする。発行されたジュニアカードは、例えば、ユーザA1の元に送付される。ジュニアカードがユーザA1の元に送付されると、ユーザA1は、送付されてきたジュニアカードを、ユーザA2に渡す。または、発行されたジュニアカードは、例えば、ユーザA2の元に直接に送付されてもよい。
(入金指令)
また、サーバ2によって、ジュニア口座の開設処理がなされた後、サーバ2がクライアント端末3Aから入金指令を取得すると、入金指令が示す金額のジュニア口座への入金処理を行う。ユーザA1は、クライアント端末3Aを操作して、ジュニア口座に入金する金額を含む入金指令を、サーバ2に送信することができる。
ここで、「入金指令」による入金とは、後述の「入金リクエスト」とは異なり、ユーザ(例えばユーザA1)が、自身のクライアント端末(例えばクライアント端末3A)を操作して、他のユーザからの承認等を得る必要なく、例えば自身の口座の残高から、ジュニア口座に残高を移動して入金することを意味する。
(取引履歴要求)
ジュニア口座の残高がある場合、ユーザA2は、ジュニアカードを使用して、商品またはサービスを購入する等の商取引を行うことができる。ユーザA2がジュニアカードを使用した商取引を行うと、ジュニア口座からの決済がなされ、サーバ2に、商取引履歴が記憶される。
サーバ2は、ユーザA1が使用するクライアント端末3Aからジュニア口座の取引履歴要求を取得すると、クライアント端末3Aにジュニア口座の取引履歴を示す情報の送信処理を行う。クライアント端末3Aは、サーバ2からジュニア口座の取引履歴を示す情報を取得すると、表示部33A(後述)に、ジュニア口座の取引履歴を表示する。
また、サーバ2は、ユーザA2が使用するクライアント端末3Bからジュニア口座の取引履歴要求を取得すると、クライアント端末3Bにジュニア口座の取引履歴を示す情報の送信処理を行う。クライアント端末3Bは、サーバ2からジュニア口座の取引履歴を示す情報を取得すると、表示部34B(後述)に、ジュニア口座の取引履歴を表示する。
(紐づけ処理)
ユーザA2が使用するクライアント端末3Bからジュニア口座の取引履歴要求をサーバ2に送信できるようにするために、サーバ2は、ユーザA2が使用するクライアント端末3Bと、ジュニア口座との紐づけ処理を行う。
紐づけ処理が行われた場合、リアルカードに加えて、ユーザA2が使用するクライアント端末3Bに対して、アプリケーションプログラムとして同クライアント端末3Bにインストールされるバーチャルカードが発行されてもよい。
クライアント端末3Bとジュニア口座との紐づけは、例えば、クライアント端末3Aが生成した招待情報を、クライアント端末3Bが読み取り、クライアント端末3Bが読み取った招待情報に基づいて、サーバ2にアクセスすることで行われる。サーバ2は、クライアント端末3Aが生成した招待情報に基づき、クライアント端末3Bからアクセスされると、クライアント端末3Bを特定する情報とジュニア口座との紐づけ処理を行う。
ユーザA1およびユーザA2が、ユーザA2が使用するクライアント端末3Bとジュニア口座との紐づけを行おうとする場合、ユーザA1は、例えば、まず、クライアント端末3Aを使用して招待情報を生成するための操作を行う。ユーザA1がクライアント端末3Aを使用して招待情報を生成するための操作を行うと、クライアント端末3Aは、招待情報生成要求をサーバ2に送信する。
この際、クライアント端末3Aが備える表示部33Aには、ジュニア口座を管理するための管理アプリケーションが提供する管理画面が表示されている。管理アプリケーションは、例えば、クライアント端末3Aに予めインストールされ、クライアント端末3Aにおいて実行されるアプリケーションである。または、管理アプリケーションは、例えば、ネットワーク5を通じてクライアント端末3Aにジュニア口座の管理機能を提供するために、サーバ2において実行される管理アプリケーションである。
なお、クライアント端末3B,3Cにジュニア口座の一部の管理機能を提供する管理アプリケーションについても、同様であり、クライアント端末3B,3Cに予めインストールされ、クライアント端末3B,3Cにおいて実行されるアプリケーションか、または、例えば、ネットワーク5を通じてクライアント端末3B,3Cにジュニア口座の管理機能を提供するために、サーバ2において実行される管理アプリケーションである。
ユーザA1が、クライアント端末3Aの表示部33Aに表示された管理画面を利用して、招待情報を生成するための操作をすると、クライアント端末3Aは、招待情報生成要求をサーバ2に送信する。サーバ2は、クライアント端末3Aから招待情報生成要求を取得すると、招待情報をクライアント端末3Aが生成するための基本情報を、クライアント端末3Aに送信する。
基本情報は、例えば、招待情報としてクライアント端末3Aに表示されるコード画像(後述)をクライアント端末3Aに生成させるためのものであり、かつ、クライアント端末3Bがそのコード画像を読み取ることで、クライアント端末3Bをサーバ2にアクセスさせるためのものである。
また、基本情報は、クライアント端末3Aからクライアント端末3Bに送信される招待情報をクライアント端末3Aに生成させるためのものであり、かつ、クライアント端末3Bで招待情報を読み取ることで、クライアント端末3Bをサーバ2にアクセスさせるためのものであってもよい。
基本情報には、ユーザA1が開設したジュニア口座を示す情報として、例えば、ユーザA1が開設したジュニア口座の識別情報が含まれる。
クライアント端末3Aは、サーバ2から基本情報を受信すると、受信した基本情報を用いて招待情報を生成する。招待情報には、基本情報とサーバ2の提供する特定のURL(Uniform Resource Locator)にアクセスするための情報が含まれる。クライアント端末3Bは、クライアント端末3Aによって生成された招待情報に基づきサーバ2にアクセスする。なお、クライアント端末3Aは、基本情報の形態を変えるか、新たな情報を追加するなどして招待情報を生成する場合の他、招待情報が基本情報をそのまま招待情報とする場合もあり得る。ここでは、「基本情報を用いた招待情報の生成」には、基本情報がそのまま招待情報として利用されることも含むものとする。
サーバ2は、招待情報に基づきクライアント端末3Bからアクセスされると、クライアント端末3Bとジュニア口座とを紐づける。例えば、サーバ2は、招待情報に基づきクライアント端末3Bからアクセスされると、クライアント端末3Bから、基本情報(例えばトークン(後述))と、クライアント端末3Bを特定する情報とを取得する。サーバ2は、基本情報とクライアント端末3Bを特定する情報とを取得すると、基本情報が示すジュニア口座の識別番号とクライアント端末3Bを特定する情報とを紐づけて記憶する。
また、ユーザA3が使用するクライアント端末3Cからジュニア口座の取引履歴要求をサーバ2に送信できるようにするために、サーバ2は、ユーザA3が使用するクライアント端末3Cと、ジュニア口座との紐づけ処理を行うこともできる。
例えば、ユーザA1とユーザA3は、子であるユーザA2の両親であり、ユーザA3は、ユーザA1とは異なる親である。また、ユーザA1とユーザA3は、ユーザA2の祖父、祖母、伯父、または、伯母等であってもよい。
クライアント端末3Cと、ジュニア口座との紐づけ処理の手順は、上述のクライアント端末3Bと、ジュニア口座との紐づけ処理の手順と同様である。
クライアント端末3Cと、ジュニア口座との紐づけ処理において、例えば、サーバ2はクライアント端末3Aが生成した招待情報に基づき、クライアント端末3Cからアクセスされると、ジュニア口座の識別番号とクライアント端末3Cを特定する情報とを紐づけて記憶する。
サーバ2は、ユーザA3が使用するクライアント端末3Cからジュニア口座の取引履歴要求を取得すると、クライアント端末3Cにジュニア口座の取引履歴を示す情報の送信処理を行う。クライアント端末3Cは、サーバ2からジュニア口座の取引履歴を示す情報を取得すると、表示部(不図示)に、ジュニア口座の取引履歴を表示する。
なお、サーバ2は、クライアント端末3Bから入金指令を取得でき、入金指令が示す金額のジュニア口座への入金処理を行えるものであってもよいし、クライアント端末3Cから入金指令を取得でき、入金指令が示す金額のジュニア口座への入金処理を行えるものであってもよい。この場合、子であるユーザA2は、自身でジュニア口座への入金を行うことができ、ユーザA1とは異なる親であるユーザA3は、ユーザA1と同様にジュニア口座への入金を行うことができる。
これに対し、サーバ2は、クライアント端末3Bから入金指令を取得できないものであってもよい。この場合、子であるユーザA2は、自身でジュニア口座への入金を行うことができない。また、サーバ2は、クライアント端末3Cから入金指令を取得できないものであってもよい。この場合、ユーザA1とは異なる親であるユーザA3は、ユーザA1とは異なり、ジュニア口座への入金を行うことができない。
「サーバ2が入金指令を取得できない」とは、例えば、クライアント端末3Bが入金指令をサーバ2に送信する機能を有していないこと、または、クライアント端末3Bが入金指令をサーバ2に送信することができたとしても、サーバ2がクライアント端末3Bからの入金指令を不正な指令と判定し、入金処理を開始しないことを意味する。
以下、サーバ2は、クライアント端末3Bから入金指令を取得できないものであり、かつ、クライアント端末3Cから入金指令を取得できないものである場合を前提として説明する。
サーバ2の詳細については、後述する。
(店舗端末)
店舗端末4は、プリペイドカードを使用した決済が可能な加盟店の店舗に設置された端末装置である。例えば、サーバ2は、ジュニア口座を開設する機能等に加え、ジュニアカードを使用した商取引の決済を管理する機能を有するものとする。店舗においてユーザA2がジュニアカードを使用した商取引の決済を行う場合、店舗端末4は、ジュニアカードに記憶されたカード情報を読み取り、ネットワーク5を介して決済情報をサーバ2に送信する。決済情報には、決済が行われた加盟店の識別情報、決済額およびカード情報が含まれる。カード情報には、ジュニアカードのカード番号が含まれる。
店舗端末4から送信された決済情報を受信すると、サーバ2は、カード番号に対応するジュニアカードのジュニア口座を特定する。次に、サーバ2は、決済額が示す金額を、特定したジュニア口座の残高から加盟店側に支払う処理を行う。その際、サーバ2は、例えば、サーバ2が加盟店への支払い処理を行った日時を記憶するとともに、支払い処理後のジュニア口座の残高を計算して前記日時と合わせて記憶する。また、サーバ2は、支払処理が終了したことを示す情報を、クライアント端末3Aに送信してもよいし、クライアント端末3Bとジュニア口座との紐づけが行われている場合には、クライアント端末3Bに送信してもよく、クライアント端末3Cとジュニア口座との紐づけが行われている場合には、クライアント端末3Cに送信してもよい。
なお、店舗端末4が、ネットワーク5を介してサーバ2に決済情報を送信する際に、サーバ2以外の1つまたは複数の他のサーバ(図1において不図示)を経由してもよい。他のサーバは、例えば、クレジットカード会社が提供するサーバである。
また、ジュニアカードを使用した商取引は、ここまで店舗が実店舗である場合の商取引として示したが、クライアント端末3Bを操作して行うインターネット上の店舗との商取引でもよい。
情報処理システム1において、ユーザA1は、クライアント端末3Aから、ユーザA2が使用するジュニア口座の開設要求をサーバ2に送信することで、ジュニアカードの発行とジュニア口座の開設を行うことができる。また、ユーザA1は、クライアント端末3Aからジュニア口座への入金指令をサーバ2に送信することで、入金指令が示す金額の口座への入金を行うことができる。また、ユーザA1は、クライアント端末3Aからジュニア口座の取引履歴要求をサーバ2に送信することで、クライアント端末3Aにジュニア口座の取引履歴を表示させることことができる。同様に、ユーザA2は、クライアント端末3Bからジュニア口座の取引履歴要求をサーバ2に送信することで、クライアント端末3Bにジュニア口座の取引履歴を表示させることができる。情報処理システム1およびサーバ2は、ジュニア口座を、ユーザA1にとって利便性の高い態様で提供できる。
(サーバの詳細)
図2は、サーバ2の構成を示すブロック図である。図2に示すように、サーバ2は、通信部20、演算部21および記憶部22を備える。通信部20は、ネットワーク5(図2ではネットワーク5は示していない)を介して、クライアント端末3A~3C、または店舗端末4と通信を行う(図2では店舗端末4は示していない)。例えば、通信部20は、LTE、3G、4Gまたは5Gなどの通信方式によるモバイル通信が可能な通信装置である通信部を有するクライアント端末3A~3Cとの間で、ネットワーク5を介して通信可能である。演算部21は、サーバ2の全体動作を制御する。演算部21は、ジュニア口座の開設処理等を行うための口座用アプリケーションを実行することにより、各種の機能を実現する。
記憶部22は、口座用アプリケーションを記憶し、演算部21の演算処理に用いるデータを記憶する。また、記憶部22には、ユーザA1を特定する情報、ユーザA2を特定する情報、ジュニアカード(プリペイドカードP)のカード番号、およびジュニア口座の識別情報が対応付けて記憶されている。また、ネットワーク5を通じてクライアント端末3A~3Cに口座の管理機能を提供するために、サーバ2が管理アプリケーションを実行する場合、記憶部22には、管理アプリケーションも記憶される。なお、記憶部22は、サーバ2からアクセス可能であればよく、サーバ2の外部に備えられていてもよい。
演算部21は、口座開設部210、紐づけ部211、入金部212、履歴情報送信部213、本人確認部214、基本情報送信部215、上限額設定部216、停止設定部217、再発行部218、および、制限設定部219を備える。演算部21が、口座用アプリケーションを実行することにより、口座開設部210、紐づけ部211、入金部212、履歴情報送信部213、本人確認部214、基本情報送信部215、上限額設定部216、停止設定部217、再発行部218、および、制限設定部219の各機能が実現される。口座用アプリケーションは、クライアント端末3A~3Cからの各種要求等を随時取得できるように、常時起動している。
サーバ2は、少なくとも、口座開設部210、入金部212、および、履歴情報送信部213を備えていればよい。また、サーバ2は、口座開設部210、入金部212、および、履歴情報送信部213に加えて、紐づけ部211、本人確認部214、基本情報送信部215、上限額設定部216、停止設定部217、再発行部218、または、制限設定部219のうち、いずれか1つ以上を備えていてもよい。
(口座開設部)
口座開設部210は、ユーザA1が使用するクライアント端末3Aから、ユーザA2が使用するジュニアカード(プリペイドカードP)用のジュニア口座の開設要求を取得し、ジュニアカードの発行処理を含む、ジュニア口座の開設処理を行う。
クライアント端末3Aから送信される開設要求には、上述のように、例えば、ユーザA1を特定する情報、および、ユーザA2を特定する情報が含まれる。口座開設部210は、ジュニア口座の開設処理において、開設するジュニア口座に固有の識別番号を生成して、生成したジュニア口座の識別番号を記憶部22に記憶させる。また、口座開設部210は、クライアント端末3Aを特定する情報、および、開設要求に含まれるユーザA1を特定する情報とユーザA2を特定する情報とを、ジュニア口座の識別番号に紐づけて、記憶部22に記憶させる。また、口座開設部210は、ジュニアカードの発行処理において、発行するジュニアカードに固有のカード番号を生成し、生成したカード番号をジュニア口座の識別番号に紐づけて、記憶部22に記憶させる。
(紐づけ部)
紐づけ部211は、クライアント端末3Aが生成した招待情報に基づき、クライアント端末3Bからアクセスされると、クライアント端末3Bを特定する情報とジュニア口座との紐づけ処理を行う。
サーバ2の履歴情報送信部213は、ユーザA2が使用するクライアント端末3Bからジュニア口座の取引履歴要求を取得すると、クライアント端末3Bにジュニア口座の取引履歴を示す情報の送信処理を行う。クライアント端末3Bは、履歴情報送信部213からジュニア口座の取引履歴を示す情報を取得すると、表示部34Bに、ジュニア口座の取引履歴を表示する。
紐づけ部211は、このように、クライアント端末3Bからジュニア口座の取引履歴要求を履歴情報送信部213に送信できるようにするために、クライアント端末3Bとジュニア口座との紐づけ処理を行う。
クライアント端末3Bとジュニア口座との紐づけは、上述のように、例えば、クライアント端末3Aが生成した招待情報を、クライアント端末3Bが読み取り、クライアント端末3Bが読み取った招待情報に基づいて、サーバ2にアクセスすることで行われる。ユーザA1が、クライアント端末3Aを利用して、招待情報を生成するための操作をすると、クライアント端末3Aは、招待情報生成要求をサーバ2の基本情報送信部215に送信する。基本情報送信部215は、招待情報生成要求を取得すると、招待情報をクライアント端末3Aが生成するための基本情報を生成し、生成した基本情報をクライアント端末3Aに送信する。
クライアント端末3Aは、基本情報送信部215から基本情報を受信すると、受信した基本情報を用いて招待情報を生成する。招待情報には、基本情報と、サーバ2の提供する特定のURLを有する紐づけ部211にアクセスするための情報とが含まれる。招待情報は、QRコード(登録商標)等の二次元バーコードもしくは一次元バーコードといったコード画像、または、文字列で表されたコードの形態で生成される。
基本情報は、上述のように、例えば、招待情報としてクライアント端末3Aに表示されるコード画像をクライアント端末3Aに生成させるためのものであり、かつ、クライアント端末3Bがそのコード画像を読み取ることで、クライアント端末3Bをサーバ2にアクセスさせるためのものである。
この場合、クライアント端末3Aは、基本情報送信部215か基本情報を取得すると、取得した基本情報を用いてコード画像を生成し、表示部33Aに、例えば、生成したコード画像を表示する。クライアント端末3Bは、クライアント端末3Aの表示部33Aに表示されたコード画像を、クライアント端末3Bの撮影部33B(後述)を用いて読み込む。
また、基本情報は、上述のように、クライアント端末3Aからクライアント端末3Bに送信される招待情報をクライアント端末3Aに生成させるためのものであり、かつ、クライアント端末3Bで招待情報を読み取ることで、クライアント端末3Bをサーバ2にアクセスさせるためのものであってもよい。
この場合、クライアント端末3Aは、基本情報送信部215から招待情報を取得すると、取得した基本情報を用いて招待情報を生成し、招待情報をクライアント端末3Bに送信する。例えば、招待情報がコード画像または文字列の態様である場合、クライアント端末3Aは、通信部30A(後述)を用いて、招待情報をクライアント端末3Bに送信する。クライアント端末3Aは、例えば、ネットワーク5を介して、電子メール、または、チャット等により、招待情報をクライアント端末3Bに送信することができる。また、クライアント端末3Aの通信部30Aは、Bluetooth(登録商標)などの近距離無線通信を使用して、招待情報をクライアント端末3Bに送信してもよい。クライアント端末3Aから送信された招待情報を取得したクライアント端末3Bは、クライアント端末3Bの表示部34Bに表示されたコード画像または文字列としての招待情報を、公知の読取技術を利用して読み取ることができる。
なお、クライアント端末3Bが招待情報に基づいてサーバ2にアクセスする方法としては、ここまで説明したとおり、クライアント端末3Bが、コード画像または文字列としての招待情報を読み取る方法がある他、招待情報に含まれるサーバ2にアクセスするための情報が、上述のようにサーバ2から送付された基本情報自体、つまり、トークン(後述)自体である場合には、例えば、ユーザA2が、クライアント端末3Bの表示部34Bに表示された専用画面にそのトークンが示す文字情報を入力することで、サーバ2にアクセスする方法もある。
クライアント端末3Bは、クライアント端末3Aによって生成された招待情報を読み取り、読み取った招待情報に基づき、サーバ2の紐づけ部211にアクセスする。
紐づけ部211は、招待情報に基づきクライアント端末3Bからアクセスされると、例えば、クライアント端末3Bから、基本情報とクライアント端末3Bを特定する情報とを取得し、基本情報が示すジュニア口座の識別番号とクライアント端末3Bを特定する情報とを紐づけて、記憶部22に記憶させる。
紐づけ部211は、さらに、ユーザA3が使用するクライアント端末3Cを特定する情報とジュニア口座との紐づけ処理を行うものであってもよい。ユーザA3が使用するクライアント端末3Cとジュニア口座との紐づけ処理は、ユーザA3が使用するクライアント端末3Cからジュニア口座の取引履歴要求をサーバ2に送信できるようにするために行われる。
クライアント端末3Cとジュニア口座との紐づけ処理の手順は、上述のクライアント端末3Bとジュニア口座との紐づけ処理の手順と同様である。紐づけ部211は、クライアント端末3Cとジュニア口座との紐づけ処理において、例えば、クライアント端末3Aが生成した招待情報に基づき、クライアント端末3Cからアクセスされると、紐づけ処理として、ジュニア口座の識別番号とクライアント端末3Cを特定する情報とを紐づけて記憶部22に記憶させる。
後述のように、紐づけ部211による、ジュニア口座の識別番号とクライアント端末3Cを特定する情報との紐づけ処理が終了している場合、履歴情報送信部213は、クライアント端末3Cからジュニア口座の取引履歴要求を取得すると、クライアント端末3Cへの、ジュニア口座の取引履歴を示す情報の送信処理を行う。
(入金部)
入金部212は、クライアント端末3Aからジュニア口座への入金指令を取得すると、入金指令が示す金額のジュニア口座への入金処理を行う。入金指令には、例えば、ジュニア口座に対応するジュニアカードのカード番号と、入金すべき金額の情報が含まれる。入金部212は、クライアント端末3Aからジュニア口座への入金指令を取得すると、記憶部22にアクセスし、入金指令が示すカード番号と紐づけられたジュニア口座に対し、入金指令が示す金額を入金する入金処理を行う。これによって、ジュニア口座の残高は、入金された金額分だけ増加する。
クライアント端末3Aを利用したジュニア口座への入金方法としては、端末を利用したプリペイドカードに対する公知の入金方法のうち任意のものが採用され得る。
例えば、ユーザA1は、クライアント端末3Aを利用して、自身が所有する、ジュニア口座とは異なる他の口座から、ジュニア口座へ残高を移動させることを示す入金指令を、入金部212に送信することができる。この場合、入金部212は、ユーザA1が有する他の口座からジュニア口座へ残高を移動させることを示す入金指令を、クライアント端末3Aから取得すると、入金指令が示す金額を、他の口座からジュニア口座へ移動させることで、ジュニア口座への入金処理を行う。
ユーザA1が所有する他の口座は、例えば、ユーザA1が使用するプリペイドカード用の口座であってもよいし、ユーザA1が所有する銀行口座であってもよい。
また、ユーザA1が所有する他の口座は、例えば、ジュニア口座の中に作成した、目的別の口座(以下「ポケット口座」という。)であってもよい。
ジュニア口座は、上述のように、ユーザA2である子が使用するジュニアカード用の口座ではあるが、その開設と管理は、ユーザA1である親が行うものであり、実質的に、ユーザA1が所有する口座である。したがって、ジュニア口座の中のポケット口座も、ユーザA1が所有する口座の1つである。
ジュニア口座の中のポケット口座は、例えば、ユーザA1がクライアント端末3Aを操作することにより、生成することができる。ポケット口座は、ジュニア口座全体の残高を分けて管理できる口座である。ポケット口座に対しては、ユーザA1がクライアント端末3Aを操作することにより、その使用目的等の制限を設定することができる。例えば、ユーザA1がポケット口座を2つ生成し、そのうち1つをメインの口座(以下「メイン口座」という。)とし、他方を、ある目的のために、残高を取り分けおくための口座(以下「取り分け口座」という。)に設定したものとする。
また、ユーザA1は、メイン口座を、ユーザA2がジュニアカードを使用して商取引をする際に、当該口座から残高が引かれるものとして設定したものとする。この意味で、メイン口座は、広義の「ジュニア口座」といえる。
また、ユーザA1は、取り分け口座を、ユーザA1がクライアント端末3Aを操作して当該口座に入金することができるが、ユーザA2がジュニアカードを使用して商取引をしても、当該口座から残高を引かれることはなく、かつ、ユーザA2は、当該口座に対して、その他の操作もできないように設定したものとする。
これらのようなメイン口座と取り分け口座が設定されている場合も、ユーザA1は、クライアント端末3Aを利用して、取り分け口座から、メイン口座(広義の「ジュニア口座」)へ残高を移動させることを示す入金指令を、入金部212に送信することができる。
(入金リクエスト機能)
入金部212は、クライアント端末3Aの操作に基づく入金を要望する金額を指定する金額指定情報を、クライアント端末3Bから取得すると、クライアント端末3Aに金額指定情報を送信し、クライアント端末3Aから金額指定情報に対する承認情報を取得すると、金額指定情報が示す金額について、ユーザA1が有する他の口座からジュニア口座への入金処理を行うものであってもよい。
以下、このような入金部212が提供する機能を、「入金リクエスト機能」という。また、入金リクエスト機能を利用して、ユーザA2がユーザA1に入金の要望を伝えることを、「入金リクエスト」という。
上述のように、これまでの説明は、サーバ2がクライアント端末3Bからは入金指令を取得できないものである場合を前提としている。つまり、子であるユーザA2は、自身でジュニア口座に入金をすることはできない。この場合でも、入金部212が入金リクエスト機能を有していると、ユーザA2は、クライアント端末3Bを操作して、親であるユーザA1が使用するクライアント端末3Aに、入金部212を介して、入金を要望する金額を指定する金額指定情報を送信することができる。そして、クライアント端末3Aが金額指定情報を取得した後、ユーザA1がクライアント端末3Aを操作して承認情報を入金部212に送信することで、ジュニア口座に入金がなされる。
金額指定情報には、例えば、ユーザA2を特定する情報と、入金を要望する金額の情報が含まれる。ジュニア口座への入金処理を行う際の、ユーザA1が有する他の口座は、予めユーザA1によって指定され、記憶部22に記憶されているものとする。
入金部212は、クライアント端末3Bから金額指定情報を取得すると、クライアント端末3Aに入金指定情報を送信する。クライアント端末3Aは、入金指定情報を取得すると、例えば、クライアント端末3Aの表示部33Aに、ユーザA2から入金リクエストがあった旨を表示する。クライアント端末3Aは、入金リクエストがあった旨を表示した後、入金リクエストを承認する操作が行われると、承認情報を入金部212に送信する。承認情報には、ユーザA2を特定する情報と、金額指定情報が含まれる。入金部212は、クライアント端末3Aから承認情報を取得すると、承認情報に含まれる金額指定情報が示す金額を、ユーザA1が有する他の口座から、承認情報が示すユーザA2を特定する情報に紐づけられたジュニア口座に移動することで、入金処理を行う。
図6を参照して、ユーザA1とユーザA2が入金リクエスト機能を利用する際の操作の具体例について説明する。図6は、入金リクエスト操作の一例を示す画面図である。
ユーザA2がクライアント端末3Bを使用して入金リクエスト機能を利用するための操作をすると、クライアント端末3Bは、表示部34Bに、例えば、図6の左端の画面341Bを表示する。画面341Bには、入金リクエストを行う相手の表示欄33B2(図6の例では「パパにリクエスト」の文字が表示されている)、入金を要望する金額の表示欄33B3(図6の例では「10,000円」との数字が表示されている)、金額指定情報の送信の決定ボタン33B4(図6の例では「けってい」との文字が表示されている)、および、入金を要望する金額を入力するためのテンキー33B1が表示されている。
ユーザA2は、表示欄33B2を参照して、入金を要望する相手がユーザA1であることを確認する。ユーザA2は、テンキー33B1を操作して、入金を要望する金額を入力する。ユーザA2は、表示欄33B3を参照して、入金を要望する金額が正しく入力されていることを確認する。入金を要望する金額が正しくない場合、ユーザA2は、テンキー33B1を操作して、入金を要望する金額を訂正することができる。入金を要望する金額が正しい場合、ユーザA2は、決定ボタン33B4を操作する。
ユーザA2が決定ボタン33B4を操作すると、クライアント端末3Bは、金額指定情報を入金部212に送信し、入金部212は、金額指定情報を取得すると、取得した金額指定情報をクライアント端末3Aに送信する。
クライアント端末3Aは、金額指定情報を取得すると、表示部33Aに、図6の左から2番目の画面331Aを表示する。画面331Aには、入金リクエストがあった旨の表示として、「○○からリクエストがありました」等の文字が、ユーザA2の顔写真等(画面331Aの「○○からリクエストがありました」の上の円形の表示)とともに表示されている。また、画面331Aには、入金を希望する金額の表示として、「ひつようなきんがく 10,000円」等の文字が表示される。これらの表示とともに、画面331Aには、却下ボタン32A1(図6の例では「却下する」との文字が表示されている)、および、承認ボタン32A2(図6の例では「承認して入金する」との文字が表示されている)が表示されている。
ユーザA1は、画面331Aの表示を参照して、ユーザA2から入金リクエストがあったこと、また、入金リクエストにより入金を要望されている金額(図6の例では10,000円)を確認することができる。ユーザA1は、入金リクエストを却下する場合は、却下ボタン32A1を操作する。ユーザA1は、入金リクエストを承認する場合は、承認ボタン32A2を操作する。
ユーザA1が却下ボタン32A1を操作すると、クライアント端末3Aは、入金リクエストが却下されたことを示す却下情報を、入金部212に送信する。入金部212は、却下情報を取得すると、クライアント端末3Bに、却下情報を送信する。クライアント端末3Bは、却下情報を取得すると、表示部34Bに、入金リクエストが却下された旨(不図示)を表示する。
ユーザA1が承認ボタン32A2を操作すると、クライアント端末3Aは、表示部33Aに、図6の左から3番目の画面332Aを表示する。画面332Aには、「移す金額」の文字とともに、入金する金額の表示欄32A3が表示され、また、入金リクエストの承認を最終的に決定する決定ボタン32A4(図6では「決定」の文字が表示されている)が表示されている。
ユーザA1は、表示欄32A3を参照して、入金する金額を確認できる。ユーザA1は、入金する金額を確認後、決定ボタン32A4を操作する。
また、ユーザA1が決定ボタン32A4を操作すると、クライアント端末3Aは、金額指定情報に対する承認情報、言い換えれば、入金リクエストが承認されたことを示す承認情報を、入金部212に送信する。入金部212は、承認情報を取得すると、ユーザA1が有する他の口座からジュニア口座に、承認情報に含まれる金額指定情報が示す金額を移動する。
入金部212は、ジュニア口座への入金処理が終了すると、入金処理が終了したことを示す情報を、クライアント端末3Aに送信する。クライアント端末3Aは、入金部212から入金処理が終了したことを示す情報を取得すると、表示部33Aに、図6の左から4番目の画面333Aを表示する。画面333Aには、ユーザA1が有する他の口座からジュニア口座に、ユーザA2が所望した金額を移動したことを示す、「残高を移しました」との画面が表示される。また、入金部212は、ジュニア口座への入金処理が終了すると、入金処理が終了したことを示す情報を、クライアント端末3Bに送信してもよい。クライアント端末3Bは、入金部212から入金処理が終了したことを示す情報を取得すると、表示部34Bに、入金リクエストが承認され、入金処理が終了した旨(不図示)を表示する。
図7を参照して、入金リクエスト操作の他の例を説明する。図7は、入金リクエスト操作の他の例を示す画面図である。図6を参照して説明した、入金リクエスト機能を利用する際の操作の具体例では、画面341Bにおいて決定ボタン33B4が操作された後、クライアント端末3Bは、直ちに、金額指定情報を入金部212に送信するものであった。 これに対し、図7に示す入金リクエスト操作の他の例では、図6の画面341Bにおいて決定ボタン33B4が操作された後、クライアント端末3Bは、直ちに、金額指定情報を入金部212に送信することなく、まず、表示部34Bに、図7の画面342Bが表示される。この入金リクエスト操作の他の例では、クライアント端末3Bは、入金リクエストの際に、ユーザA2からのメッセージの入力を受け付けて、入力されたメッセージを示す情報を、金額指定情報と合わせて、または、金額指定情報に含めて、入金部212に送信することができる。
画面342Bには、例えば、入金リクエストの理由の入力を促す表示として、「パパにお金を入れてほしい理由を書こう」との文字が、ユーザA1の顔写真等(画面342Bの「パパにお金を入れてほしい理由を書こう」の上の円形の表示)とともに表示される。また、画面342Bには、入金リクエストの理由を入力する入力欄33B5、および、金額指定情報の送信の決定ボタン33B6(図7の例では「おくる」との文字が表示されている)が表示されている。
ユーザA2は、例えば、クライアント端末3Bに標準装備された文字入力機能を使用して、入力欄33B5に、入金リクエストの理由を入力する。ユーザA2は、入力欄33B5を参照して、入金リクエストの理由が正しく入力されていることを確認する。入力された理由が正しくない場合、ユーザA2は、文字入力機能を操作して、理由を訂正することができる。入力された理由が正しい場合、ユーザA2は、決定ボタン33B6を操作する。
ユーザA2が決定ボタン33B6を操作すると、クライアント端末3Bは、金額指定情報を入金部212に送信し、入金部212は、金額指定情報を取得すると、取得した金額指定情報をクライアント端末3Aに送信する。この場合の金額指定情報には、ユーザA2が入力欄33B5に入力した入金リクエストの理由を示す情報が含まれる。
クライアント端末3Aは、金額指定情報を取得すると、表示部33Aに、図6の左から2番目の画面331Aに代えて、図7の画面334Aを表示する。画面334Aには、図6の画面331Aにおける各表示に加えて、入金リクエストの理由を表示する表示欄32A5が表示されている。
ユーザA1は、画面334Aの表示を参照して、ユーザA2から入金リクエストがあったこと、また、入金リクエストにより入金を要望されている金額(図7の例では10,000円)に加えて、入金リクエストの理由を確認した上で、入金リクエストを承認するか否かを決定することができる。ユーザA1が却下ボタン32A1または承認ボタン32A2を操作した後の、クライアント端末3A,3B、入金部212における処理は、図6を参照して説明した例と同様であるので、説明を省略する。
(入金リクエストの変形例)
また、入金部212は、クライアント端末3Aの操作に基づく入金を要望する金額を指定する金額指定情報を、クライアント端末3Bから取得すると、クライアント端末3Aに金額指定情報を送信し、クライアント端末3Aから、金額指定情報が示す金額と同じ金額または金額指定情報が示す金額とは異なる金額を示す確定金額情報を取得すると、確定金額情報が示す金額について、ユーザA1が有する他の口座からジュニア口座への入金処理を行うものであってよい。
以下、このような入金部212が提供する機能を、「変形入金リクエスト機能」という。また、以下、変形入金リクエスト機能を利用して、ユーザA2がユーザA1に入金の要望を伝えることを「入金リクエスト」という。
図6を参照して説明した、入金リクエスト機能を利用する際の操作の具体例、および、図7を参照して、説明した入金リクエスト操作の他の例では、クライアント端末3Aは、承認情報に金額指定情報を含めて入金部212に送信し、入金部212は、金額指定情報が示す金額をジュニア口座へ入金する入金処理を行っていた。
これに対し、変形入金リクエスト機能を提供する入金部212に対しては、クライアント端末3Aは、金額指定情報が示す金額とは異なる金額を示す確定金額情報を送信することができる。言い換えれば、ユーザA1は、ユーザA2から入金リクエストを受けた場合に、必要に応じて、ユーザA2が入金リクエストにおいて入金を要望している金額を修正した金額を、ジュニア口座に入金することができる。
変形入金リクエスト機能を提供する入金部212を利用する場合も、クライアント端末3Bが金額指定情報を入金部212に送信した後、クライアント端末3Aが金額指定情報を取得するまでの各処理は、図6および図7を参照して説明した例と同様である。
変形入金リクエスト機能を提供する入金部212を利用する場合は、クライアント端末3Aが金額指定情報を取得した後、クライアント端末3Aは、金額指定情報が示す金額と同じ金額または金額指定情報が示す金額とは異なる金額を示す確定金額情報を入金部212に送信する。
確定金額情報には、例えば、ジュニア口座に対応するジュニアカードのカード番号と、入金すべき金額の情報が含まれる。ジュニア口座への入金処理を行う際の、ユーザA1が有する他の口座は、予めユーザA1によって指定され、記憶部22に記憶されているものとする。
入金部212は、クライアント端末3Bから金額指定情報を取得すると、クライアント端末3Aに入金指定情報を送信する。クライアント端末3Aは、入金指定情報を取得すると、例えば、クライアント端末3Aの表示部33Aに、ユーザA2から入金リクエストがあった旨を表示する。
クライアント端末3Aは、入金リクエストがあった旨を表示した後、金額指定情報が示す金額をそのまま承認する操作が行われると、金額指定情報が示す金額を入金すべき金額の情報として含めた確定金額情報を入金部212に送信する。また、クライアント端末3Aは、入金リクエストがあった旨を表示した後、金額指定情報が示す金額を変更する操作が行われると、変更後の金額を入金すべき金額の情報として含めた確定金額情報を入金部212に送信する。入金部212は、クライアント端末3Aから確定金額情報を取得すると、確定金額情報が示す入金すべき金額を、ユーザA1が有する他の口座から、確定金額情報が示すジュニアカードのカード番号に紐づけられたジュニア口座に移動することで、入金処理を行う。
図8を参照して、ユーザA1とユーザA2が変形入金リクエスト機能を利用する際の操作の具体例について説明する。図8は、入金リクエスト操作のさらに他の例として、変形入金リクエスト機能を利用する際の操作の具体例を示す画面図である。
図8の画面335Aは、図6の画面331Aに代わる変形例を示す。
つまり、変形入金リクエスト機能を利用する際の操作の具体例では、図6の画面341Bにおいて、ユーザA2が決定ボタン33B4を操作すると、クライアント端末3Bは、金額指定情報を入金部212に送信し、入金部212は、取得した金額指定情報をクライアント端末3Aに送信するが、この具体例では、クライアント端末3Aは、金額指定情報を取得すると、表示部33Aに、図6の画面331Aに代えて、図8の画面335Aを表示する。なお、この具体例では、図6の画面341Bにおいて、ユーザA2が決定ボタン33B4を操作した後、クライアント端末3Bは、図7の画面342Bを経て、金額指定情報を入金部212に送信するものとしている。
画面335Aには、図6の画面331Aにおける各表示に加えて、入金リクエストの理由を表示する表示欄32A5、入金すべき金額を表示する表示欄32A6、および、入金すべき金額を変更するための金額変更ボタン32A7が表示されている。画面335Aにおいて、却下ボタン32A1または承認ボタン31A2が操作された場合の画面の推移は、図6を参照して説明した例と同様であるため、説明を省略する。
画面335Aが表示されると、表示欄32A6には、金額指定情報が示す金額、つまり、入金リクエストにより入金を要望されている金額(図8の例では10,000円)が、最初に表示されている。
ユーザA1は、入金リクエストにより入金を要望されている金額を確認し、金額を変更する必要がなくそのまま承認できると判断した場合は、承認ボタン32A2を操作する。
ユーザA1が承認ボタン32A2を操作すると、クライアント端末3Aは、金額指定情報が示す金額を入金すべき金額の情報として含めた確定金額情報を入金部212に送信する。入金部212は、確定金額情報を取得すると、ユーザA1が有する他の口座からジュニア口座に、確定金額情報が示す金額を移動する。
一方、画面335Aにおいて、ユーザA1は、入金リクエストにより入金を要望されている金額を確認し、金額を変更すべきと判断した場合は、金額変更ボタン32A7を操作する。
ユーザA1が金額変更ボタン32A7を操作すると、クライアント端末3Aは、表示部33Aに、図8の画面336Aを表示する。
画面336Aには、「移す金額」の文字とともに、画面335Aにも表示されていた表示欄32A6が引き続き表示され、また、入金リクエストを受けたことに伴い最終的に入金すべき金額を決定する決定ボタン32A8(図8では「決定」の文字が表示されている)が表示され、さらに、入金すべき金額を修正して入力するためのテンキー32A9が表示されている。
ユーザA1は、テンキー32A9を操作して、入金すべき金額を入力する。ユーザA1は、表示欄32A6を参照して、入金すべき金額が正しく入力されていることを確認する。入金すべき金額が正しくない場合、ユーザA1は、テンキー32A9を操作して、金額を訂正することができる。入金すべき金額が正しい場合、ユーザA1は、決定ボタン32A8を操作する。
また、ユーザA1が決定ボタン32A8を操作すると、クライアント端末3Aは、確定金額情報を、入金部212に送信する。入金部212は、確定金額情報を取得すると、ユーザA1が有する他の口座からジュニア口座に、確定金額情報が示す金額を移動する。
以上の説明のとおり、変形入金リクエスト機能を利用すると、ユーザA1は、ユーザA2から入金リクエストを受けた場合に、必要に応じて、ユーザA2が入金リクエストにおいて入金を要望している金額を修正した金額を、ジュニア口座に入金することができる。
(履歴情報送信部)
履歴情報送信部213は、クライアント端末3Aからジュニア口座の取引履歴要求を取得すると、クライアント端末3Aにジュニア口座の取引履歴を示す情報の送信処理を行い、ユーザA2が使用するクライアント端末3Bからジュニア口座の取引履歴要求を取得すると、クライアント端末3Bにジュニア口座の取引履歴を示す情報の送信処理を行う。ジュニア口座の取引履歴とは、ジュニアカードを使用した商取引の結果、ジュニア口座の残高から、例えば、商取引に係る金額の引き落としがなされたことを示す履歴である。したがって、ジュニア口座の取引履歴は、ジュニアカードの取引履歴ともいえる。同様に、ジュニア口座の取引履歴要求は、ジュニアカードの取引履歴要求ともいえる。
例えば、上述のように、店舗においてユーザA2がジュニアカードを使用した商取引の決済を行う場合、店舗端末4は、ジュニアカードに記憶されたカード情報を読み取り、ネットワーク5を介して決済情報をサーバ2に送信する。サーバ2は、店舗端末4から送信された決済情報を受信すると、カード番号に対応するジュニアカードのジュニア口座を特定し、決済額が示す金額を、特定したジュニア口座の残高から加盟店側に支払う処理を行い、例えば、支払い処理後のジュニア口座の残高を計算して、計算した残高を、サーバ2が加盟店への支払い処理を行った日時とともに、記憶部22に記憶させる。
ユーザA1は、ジュニア口座開設後、任意のタイミングで、ジュニア口座の取引履歴情報を見るために、クライアント端末3Aを操作してジュニア口座の取引履歴要求を履歴情報送信部213に送信することができる。取引履歴要求には、例えば、ジュニア口座に対するジュニアカードのカード番号が含まれる。履歴情報送信部213は、クライアント端末3Aから取引履歴要求を取得すると、記憶部22にアクセスし、取引履歴要求が示すカード番号と紐づけられたジュニア口座の取引履歴を示す情報を、記憶部22から取得する。履歴情報送信部213は、ジュニア口座の取引履歴を示す情報を記憶部22から取得すると、取得した取引履歴を示す情報をクライアント端末3Aに送信する。クライアント端末3Aは、履歴情報送信部213からジュニア口座の取引履歴を示す情報を取得すると、表示部33Aに、ジュニア口座の取引履歴を表示する。
また、履歴情報送信部213は、紐づけ部211によるジュニア口座の識別番号とクライアント端末3Cを特定する情報との紐づけ処理が終了している場合、クライアント端末3Cからジュニア口座の取引履歴要求を取得することができる。履歴情報送信部213は、クライアント端末3Cからジュニア口座の取引履歴要求を取得すると、クライアント端末3Cへの、ジュニア口座の取引履歴を示す情報の送信処理を行う。
ユーザA2は、クライアント端末3Bとジュニア口座との紐づけ後、任意のタイミングで、ジュニア口座の取引履歴情報を見るために、クライアント端末3Bを操作してジュニア口座の取引履歴要求を履歴情報送信部213に送信することができる。履歴情報送信部213は、ジュニア口座の取引履歴を記憶部22から取得し、取得した取引履歴をクライアント端末3Bに送信する。クライアント端末3Bは、履歴情報送信部213からジュニア口座の取引履歴を示す情報を取得すると、表示部34Bに、ジュニア口座の取引履歴を表示する。
(本人確認部)
本人確認部214は、クライアント端末3AからユーザA1の本人確認用情報を取得し、本人確認処理を行う。
ここまで、サーバ2は、ユーザA1が本人確認済みでなくとも、クライアント端末3Aから、ジュニア口座の開設要求を取得し、ジュニア口座の開設処理を行うものである場合を前提として説明している。これに対し、上述のとおり、サーバ2は、ユーザA1が本人確認済みのユーザである場合にのみ、ユーザA1が使用するクライアント端末3Aから、ジュニア口座の開設要求を取得し、ジュニア口座の開設処理を行うものであってよい。この場合、サーバ2は、本人確認部214を有する。
ジュニア口座の開設に当たって、本人確認が必要な場合、ユーザA1が使用するクライアント端末3Aの表示部33Aには、本人確認手続きを促す表示、および、本人確認手続きの手順を示す表示がなされる。ユーザA1は、表示に従って、まず、自身の本人確認用情報を、例えば、クライアント端末3Aを操作して、サーバ2の本人確認部214に送信する。本人確認部214は、ユーザA1の本人確認用情報を取得すると、例えば、eKCYによる本人確認処理を行う。サーバ2による本人確認処理が終了すると、ユーザA1は、ジュニア口座の開設要求を、クライアント端末3Aを操作して、サーバ2に送信することができるようになる。つまり、口座開設部210は、本人確認部214によりユーザA1が本人確認済である場合に、開設要求を、前記からクライアント端末3A取得することができる。
(基本情報送信部)
基本情報送信部215は、クライアント端末3Aから招待情報生成要求を取得し、招待情報をクライアント端末3Aが生成するための基本情報を、クライアント端末3Aに送信する。基本情報送信部215は、クライアント端末3Aから招待情報生成要求を取得すると、まず、基本情報を生成する。
基本情報送信部215が生成する基本情報は、例えば、招待情報としてクライアント端末3Aに表示されるQRコード(登録商標)等のコード画像をクライアント端末3Aに生成させるためのものであり、かつ、クライアント端末3Bがそのコード画像を読み取ることで、クライアント端末3Bをサーバ2の紐づけ部211にアクセスさせるためのものである。
また、基本情報送信部215が生成する基本情報は、クライアント端末3Aからクライアント端末3Bに送信される招待情報をクライアント端末3Aに生成させるためのものであり、かつ、クライアント端末3Bで招待情報を読み取ることで、クライアント端末3Bをサーバ2の紐づけ部211にアクセスさせるためのものであってもよい。
基本情報送信部215が生成する基本情報には、ユーザA1が開設したジュニア口座を示す情報として、例えば、ユーザA1が開設したジュニア口座の識別情報が含まれる。
また、基本情報送信部215が生成する基本情報は、例えば、所定の文字列からなる、いわゆるトークンとして生成され、クライアント端末3Aに送信される。基本情報として生成されるトークンは、招待情報生成要求ごとに発行される固有のものであり、同一のユーザからの招待情報生成要求だったとしてもその都度個別の文字列からなるトークンが生成される。
基本情報送信部215は、基本情報を生成すると、生成した基本情報をクライアント端末3Aに送信する。上述のように、クライアント端末3Aは、基本情報送信部215から基本情報を受信すると、受信した基本情報を用いて招待情報を生成する。クライアント端末3Bは、クライアント端末3Aによって生成された招待情報を読み取り、読み取った招待情報に基づき、サーバ2の紐づけ部211にアクセスする。
(上限額設定部)
上限額設定部216は、クライアント端末3Aからジュニアカードによる決済の決済上限額を設定する上限額設定要求を取得すると、ジュニア口座に対し決済上限額の設定処理を行う。上限額設定要求には、ユーザA1が開設したジュニア口座を示す情報として、例えば、ユーザA1が開設したジュニア口座の識別情報が含まれ、また、設定すべき上限額を示す情報(以下「上限額情報」という。)含まれる。
上限額情報が示す上限額は、例えば、ジュニアカードによる1回の決済の上限額であってもよいし、ジュニアカードによる特定の期間(例えば、1日、1週間または1月等)における決済の上限額であってもよい。
ユーザA1は、クライアント端末3Aを操作して、上限額情報を入力することができる。例えば、クライアント端末3Aの表示部33Aには、上限額情報を入力するため画面として、上限額を入力する欄と、上限額が設定される対象となる期間等(1回の決済の上限額か、1日、1週間または1月等の特定の期間における決済の上限額か)を選択する選択肢が表示される。ユーザA1が、クライアント端末3Aを使用して、上限額情報を入力し、上限額設定要求を送信する操作を行うと、クライアント端末3Aは、ジュニア口座の識別情報と上限額情報を含む上限額設定要求を、上限額設定部216に送信する。
上限額設定部216は、上限額設定要求を取得すると、決済上限額の設定処理として、上限額設定要求が示す識別番号のジュニア口座に対し、上限額設定要求の上限額情報が示す上限額の設定を行う。
例えば、上述のように、店舗においてユーザA2がジュニアカードを使用した商取引の決済を行う場合、店舗端末4は、ジュニアカードに記憶されたカード情報を読み取り、ネットワーク5を介して決済情報をサーバ2に送信する。サーバ2は、店舗端末4から送信された決済情報を受信すると、カード番号に対応するジュニアカードのジュニア口座を特定し、決済額が示す金額を、特定したジュニア口座の残高から加盟店側に支払った場合に、ジュニア口座に設定された上限を超えるか否かを判定する。サーバ2は、この判定において、上限を超えると判定した場合、決済が不可である旨を、例えば、店舗端末4に通知する。また、サーバ2は、この判定において、上限を超えないと判定した場合は、そのまま決済を行う。
(停止設定部)
停止設定部217は、クライアント端末3Aからジュニアカードによる決済の停止を設定する停止要求を取得すると、ジュニア口座に対し決済の停止設定処理を行う。
停止要求には、ユーザA1が開設したジュニア口座を示す情報として、例えば、ユーザA1が開設したジュニア口座の識別情報が含まれる。
ユーザA1は、クライアント端末3Aを使用して、停止要求を送信する操作を行うことができる。ユーザA1がクライアント端末3Aを使用して停止要求を送信する操作を行うと、クライアント端末3Aは、ジュニア口座の識別情報を含む停止要求を、停止設定部217に送信する。
停止設定部217は、停止要求を取得すると、停止設定処理として、停止要求が示す識別番号のジュニア口座に対し、以降の決済を停止する停止設定を行う。
例えば、上述のように、店舗においてユーザA2がジュニアカードを使用した商取引の決済を行う場合、店舗端末4は、ジュニアカードに記憶されたカード情報を読み取り、ネットワーク5を介して決済情報をサーバ2に送信する。サーバ2は、店舗端末4から送信された決済情報を受信すると、カード番号に対応するジュニアカードのジュニア口座を特定し、ジュニア口座に停止設定がなされているか否かを判定する。サーバ2は、この判定において、停止設定がなされていると判定した場合、決済が不可である旨を、例えば、店舗端末4に通知する。また、サーバ2は、この判定において、停止設定がなされていないと判定した場合は、そのまま決済を行う。
(再発行部)
再発行部218は、クライアント端末3Aからジュニアカードの再発行要求を取得すると、ジュニアカードの再発行処理を行う。
再発行要求には、ユーザA1が開設したジュニア口座に対応するジュニアカードを示す情報として、例えば、当該ジュニアカードのカード番号が含まれる。
ユーザA1は、クライアント端末3Aを使用して、再発行要求を送信する操作を行うことができる。ユーザA1がクライアント端末3Aを使用して再発行要求を送信する操作を行うと、クライアント端末3Aは、ジュニアカードのカード番号を含む再発行要求を、再発行部218に送信する。
再発行部218は、再発行要求を取得すると、再発行処理として、再発行要求が示すカード番号のジュニアカードを再発行するための処理を行う。再発行部218は、再発行処理において、これまでと同じカード番号のジュニアカードを発行するものであってもよいし、これまでとは異なるカード番号のジュニアカードを発行するものであってもよい。
再発行部218は、これまでとは異なるカード番号のジュニアカードを発行する場合、ジュニアカードの再発行処理において、新たに発行するジュニアカードに固有のカード番号を生成し、生成したカード番号を、これまでのジュニアカードのカード番号と紐づけられていた識別番号を有するジュニア口座の、当該識別番号に紐づけて、記憶部22に記憶させる。この場合、再発行部218は、さらに、当該ジュニアカード口座に対し、これまでのカード番号のジュニアカードによる決済を不可とする設定を行うことが望ましい。
ジュニアカードの再発行は、これまでのジュニアカードを紛失または破損したために、ユーザA2がジュニアカードを使用できなくなくなったことを理由として行われることが想定される。再発行部218が、再発行処理において、これまでと同じカード番号のジュニアカードを発行するものである場合、これまでのジュニアカードと、再発行されたジュニアカードとが、同じカード番号のジュニアカードとして併存してしまい、状況によっては、2枚のジュニアカードのいずれでも決済が可能となってしまい、ジュニア口座の管理上、好ましくない。
これに対し、再発行部218が再発行処理において、これまでとは異なるカード番号のジュニアカードを発行した上で、これまでのカード番号のジュニアカードによる決済を不可とする設定を行えば、決済可能なジュニアカードとジュニア口座とが一対一で対応した状態を維持することができて望ましい。
(制限設定部)
制限設定部219は、クライアント端末3Aからジュニアカードによる決済の制限条件として、1もしくは複数の特定のカテゴリの決済のみを許可する制限設定要求(以下「第1制限設定要求」という。)、1もしくは複数の特定の加盟店における決済のみを許可する制限設定要求(以下「第2制限設定要求」という。)、または、オンライン決済のみもしくは店舗における決済のみを許可する制限設定要求(以下「第3制限設定要求」という。)を取得すると、ジュニア口座に対して各制限設定要求に応じた決済の制限条件の設定処理を行う。
制限設定部219は、第1~第3制限設定要求のうち、いずれか1つのみの設定要求を取得することができ、当該設定要求に応じた決済の制限条件の設定処理を行うことができるものであってもよいし、または、2つ以上の設定要求を取得することができ、取得した設定要求に応じた決済の制限条件の設定処理を行うことができるものであってもよい。
(第1制限設定要求)
第1制限設定要求には、ユーザA1が開設したジュニア口座を特定する情報として、例えば、ユーザA1が開設したジュニア口座の識別番号が含まれ、また、当該ジュニア口座からの決済を許可する1または複数の特定のカテゴリの情報(以下「カテゴリ情報」という。)が含まれる。
カテゴリとは、例えば、加盟店のカテゴリ、または、商取引内容のカテゴリである。加盟店のカテゴリは、例えば、レストラン、コンビニエンスストア、ファーストフード店、衣料品店、雑貨店、学習塾、交通機関、レジャー施設、医療機関、または、理容・美容院等である。また、商取引内容のカテゴリは、例えば、飲食、食料品、飲料、雑貨、衣料、学習、交通、レジャー、医療、または、理容・美容等である。
ユーザA1は、クライアント端末3Aを操作して、カテゴリ情報を入力することができる。例えば、ユーザA1がカテゴリ情報を入力する際のクライアント端末3Aの表示部33Aには、カテゴリ情報を入力するため画面として、複数のカテゴリの中から1または複数のカテゴリを選択可能とする選択肢が表示される。ユーザA1が、クライアント端末3Aを使用して、カテゴリ情報を選択操作によって入力し、第1制限設定要求を送信する操作を行うと、クライアント端末3Aは、ジュニア口座の識別情報とカテゴリ情報を含む第1制限設定要求を、制限設定部219に送信する。
制限設定部219は、第1制限設定要求を取得すると、決済の制限条件の設定処理として、第1制限設定要求が示す識別番号のジュニア口座と、カテゴリ情報が示す1または複数のカテゴリとを紐づけて、記憶部22に記憶させる。以下、カテゴリは、加盟店のカテゴリであるものとする。また、サーバ2の記憶部22には、予め、各加盟店の識別情報と当該加盟店のカテゴリとを紐づけたテーブル(以下「加盟店カテゴリ対応テーブル」という。)が記憶されているものとする。
例えば、上述のように、店舗においてユーザA2がジュニアカードを使用した商取引の決済を行う場合、店舗端末4は、ジュニアカードに記憶されたカード情報を読み取り、ネットワーク5を介して決済情報をサーバ2に送信する。サーバ2は、店舗端末4から送信された決済情報を受信すると、カード番号に対応するジュニアカードのジュニア口座を特定し、決済情報が示す加盟店の識別情報に基づいて、加盟店カテゴリ対応テーブルを参照し、加盟店のカテゴリを判定し、さらに、加盟店のカテゴリが、当該ジュニア口座と紐づけされた1または複数のカテゴリの1つに相当するか否かを判定する。サーバ2は、この判定において、加盟店のカテゴリがジュニア口座と紐づけされた1または複数のカテゴリのいずれにも相当しないと判定した場合、決済が不可である旨を、例えば、店舗端末4に通知する。また、サーバ2は、この判定において、加盟店のカテゴリがジュニア口座と紐づけされた1または複数のカテゴリの1つに相当すると判定した場合は、そのまま決済を行う。
なお、上記では、制限設定部219は、クライアント端末3Aからジュニアカードによる決済の制限条件として、1もしくは複数の特定のカテゴリの決済のみを許可する制限設定要求を取得するものとしたが、これに代えて、1もしくは複数の特定のカテゴリの決済を不可とする制限設定要求を取得するものであってもよい。この場合の、制限設定部219における処理、および、クライアント端末3Aの操作等は、1もしくは複数の特定のカテゴリの決済のみを許可する制限設定要求を取得する場合の上述の説明から当業者にとって明らかであるため、説明を省略する。
(第2制限設定要求)
第2制限設定要求には、ユーザA1が開設したジュニア口座を特定する情報として、例えば、ユーザA1が開設したジュニア口座の識別番号が含まれ、また、当該ジュニア口座からの決済を許可する1または複数の特定の加盟店の情報(以下「加盟店情報」という。)が含まれる。加盟店情報は、例えば、加盟店の識別情報である。
ユーザA1は、クライアント端末3Aを操作して、加盟店情報を入力することができる。サーバ2の記憶部22には、予め、加盟店名と加盟店の識別情報とを紐づけたテーブル(以下「店名識別情報対応テーブル」という。)が記憶されているものとする。
例えば、ユーザA1が、第2制限設定要求を行うために、クライアント端末3Aを操作すると、クライアント端末3Aは、サーバ2にアクセスして、店名識別情報対応テーブルの情報を取得する。クライアント端末3Aが店名識別情報対応テーブルの情報を取得すると、クライアント端末3Aの表示部33Aには、加盟店情報を入力するため画面として、複数の加盟店の加盟店名の中から1または複数の加盟店名を選択可能とする選択肢が表示される。ユーザA1が、クライアント端末3Aを使用して、加盟店情報を選択操作して入力し、第2制限設定要求を送信する操作を行うと、クライアント端末3Aは、ジュニア口座の識別情報と加盟店情報を含む第2制限設定要求を、制限設定部219に送信する。
また、例えば、ユーザA1が、第2制限設定要求を行うために、クライアント端末3Aを操作すると、クライアント端末3Aの表示部33Aには、加盟店情報を入力するため画面として、加盟店名を入力する欄が表示されるものであってもよい。この場合、ユーザA1が加盟店名を入力すると、クライアント端末3Aは、サーバ2にアクセスし、店名識別情報対応テーブル内の加盟店名から、前方一致する加盟店を抽出した結果を取得し、加盟店の選択肢として、上記画面に表示する。または、クライアント端末3Aは、予め、サーバ2にアクセスして、店名識別情報対応テーブルの情報を取得しておき、ユーザA1が加盟店名を入力すると、予め取得していた店名識別情報対応テーブル内の加盟店名から、前方一致する加盟店を抽出した結果を取得し、加盟店の選択肢として、上記画面に表示する。ユーザA1が、クライアント端末3Aを使用して、加盟店情報を選択操作して入力し、第2制限設定要求を送信する操作を行うと、クライアント端末3Aは、ジュニア口座の識別情報と加盟店情報を含む第2制限設定要求を、制限設定部219に送信する。
制限設定部219は、第2制限設定要求を取得すると、決済の制限条件の設定処理として、第2制限設定要求が示す識別番号のジュニア口座と、加盟店情報が示す1または複数の加盟店の識別情報とを紐づけて、記憶部22に記憶させる。
例えば、上述のように、店舗においてユーザA2がジュニアカードを使用した商取引の決済を行う場合、店舗端末4は、ジュニアカードに記憶されたカード情報を読み取り、ネットワーク5を介して決済情報をサーバ2に送信する。サーバ2は、店舗端末4から送信された決済情報を受信すると、カード番号に対応するジュニアカードのジュニア口座を特定し、決済情報が示す加盟店の識別情報が当該ジュニア口座と紐づけされた1または複数の加盟店情報の1つに相当するか否かを判定する。サーバ2は、この判定において、加盟店の識別情報がジュニア口座と紐づけされた1または複数の加盟店情報のいずれにも相当しないと判定した場合、決済が不可である旨を、例えば、店舗端末4に通知する。また、サーバ2は、この判定において、加盟店の識別情報がジュニア口座と紐づけされた1または複数の加盟店情報の1つに相当すると判定した場合は、そのまま決済を行う。
なお、上記では、制限設定部219は、クライアント端末3Aからジュニアカードによる決済の制限条件として、1もしくは複数の特定の加盟店における決済のみを許可する制限設定要求を取得するものとしたが、これに代えて、1もしくは複数の特定の加盟店における決済を不可とする制限設定要求を取得するものであってもよい。この場合の、制限設定部219における処理、および、クライアント端末3Aの操作等は、1もしくは複数の特定の加盟店における決済のみを許可する制限設定要求を取得する場合の上述の説明から当業者にとって明らかであるため、説明を省略する。
(第3制限設定要求)
第3制限設定要求には、ユーザA1が開設したジュニア口座を特定する情報として、例えば、ユーザA1が開設したジュニア口座の識別番号が含まれ、また、当該ジュニア口座からの決済として、オンライン決済のみもしくは店舗における決済のみを許可するかを示す情報(以下「オンライン店舗別許可情報」という。)が含まれる。オンライン店舗別許可情報は、例えば、フラグとしての情報であり、フラグが「1」であれば、オンライン決済のみを許可し、フラグが「0」であれば、店舗における決済のみを許可することを示すものである。
ユーザA1は、クライアント端末3Aを操作して、オンライン店舗別許可情報を入力することができる。
例えば、ユーザA1がオンライン店舗別許可情報を入力する際のクライアント端末3Aの表示部33Aには、オンライン店舗別許可情報を入力するため画面として、オンライン決済のみを許可するか、店舗における決済のみを許可するかを選択可能とする選択肢が表示される。ユーザA1が、クライアント端末3Aを使用して、オンライン店舗別許可情報を選択操作して入力し、第3制限設定要求を送信する操作を行うと、クライアント端末3Aは、ジュニア口座の識別情報とオンライン店舗別許可情報を含む第3制限設定要求を、制限設定部219に送信する。
制限設定部219は、第3制限設定要求を取得すると、決済の制限条件の設定処理として、第3制限設定要求が示す識別番号のジュニア口座と、オンライン店舗別許可情報が示すフラグとを紐づけて、記憶部22に記憶させる。
例えば、ユーザA2がジュニアカードを使用した商取引の決済を行う場合、店舗端末4(ここでは、インターネット上の店舗を提供するサーバ等を含む)は、ジュニアカードに記憶されたカード情報を読み取り、または、ユーザA2によるインターネット上の店舗サイトへの入力によって取得し、ネットワーク5を介して決済情報をサーバ2に送信する。サーバ2は、店舗端末4から送信された決済情報を受信すると、カード番号に対応するジュニアカードのジュニア口座を特定し、また、決済情報が示す加盟店の識別情報から、決済情報が示す決済が、オンライン決済であるか店舗における決済かを判定し、さらに、当該決済が、ジュニア口座に紐づけられたフラグによって許可された決済であるか否かを判定する。サーバ2は、この判定において、当該決済が、ジュニア口座に紐づけられたフラグによって許可された決済ではないと判定した場合、決済が不可である旨を、例えば、店舗端末4に通知する。また、サーバ2は、この判定において、当該決済が、ジュニア口座に紐づけられたフラグによって許可された決済であると判定した場合は、そのまま決済を行う。
(クライアント端末3A(第1の端末))
図3は、クライアント端末3Aの構成を示すブロック図である。図3に示すように、クライアント端末3Aは、通信部30A、演算部31A、操作部32A、および、表示部33Aを備える。
通信部30Aは、他の機器との通信を行うための通信インタフェースである。通信部30Aは、例えば、LTE、3G、4Gまたは5Gなどの通信方式によるモバイル通信が可能な通信装置であり、ネットワーク5(図3ではネットワーク5は示していない)を介して、ネットワーク5に接続されたサーバ2等の他の機器(図3では、サーバ2のみを示す)との通信を行う。また、通信部30Aは、Bluetooth(登録商標)などの近距離無線通信手段を備えていてもよい。
演算部31Aは、クライアント端末3Aの全体動作を制御する。また、演算部31Aは、例えば、管理アプリケーションがクライアント端末3Aにインストールされている場合、ジュニア口座を管理するための管理アプリケーションを実行することにより各種の機能を実現する。また、演算部31Aは、例えば、管理アプリケーションがサーバ2において実行されるものである場合、サーバ2からの指示を受けることで、各種の機能を実現する。
操作部32Aは、クライアント端末3Aの表示部33Aの画面表示に対する操作を受け付ける入力装置である。例えば、クライアント端末3Aがスマートフォンまたはタブレット端末である場合、操作部32Aは、表示部33Aの画面と一体に設けられたタッチパネルである。また、クライアント端末3AがPCである場合は、操作部32Aは、例えば、マウスまたはキーボードである。
表示部33Aは、クライアント端末3Aが備える表示装置である。表示部33Aは、例えば、LCD(Liquid Crystal Display)または有機EL(Electroluminescence)表示装置である。
演算部31Aは、開設要求送信部310A、入金指令送信部311A、取引履歴要求送信部312A、取引履歴取得部313A、および、表示情報生成部314Aを備える。演算部31Aが、例えば、ジュニア口座を管理するための上記管理アプリケーションを実行することにより、開設要求送信部310A、入金指令送信部311A、取引履歴要求送信部312A、取引履歴取得部313A、および、表示情報生成部314Aの各機能が実現される。
開設要求送信部310Aは、ジュニア口座の開設処理を行うサーバ2に、ユーザA2が使用するジュニアカード用のジュニア口座を開設する開設要求を送信する。
開設要求には、ユーザA1を特定する情報、および、ユーザA2を特定する情報が含まれる。ユーザA1が、ユーザA1を特定する情報およびユーザA2を特定する情報を、クライアント端末3Aの操作部32Aを操作して入力した後、開設要求の送信操作を行うと、開設要求送信部310Aは、ユーザA1を特定する情報とユーザA2を特定する情報とを含んだ開設要求を、サーバ2の口座開設部210に送信する。
ユーザA1として親が想定され、ユーザA2として子が想定される場合、ユーザA1がクライアント端末3Aを操作してジュニア口座の開設要求をサーバ2の口座開設部210に送信するためにユーザA1を特定する情報およびユーザA2を特定する情報を入力する際に、表示部33Aに表示される画面として、クライアント端末3Aの表示情報生成部314Aは、例えば、「ご自身(親)の情報を入力してください」との表示とともに、ユーザA1を特定する情報を入力する欄が表示され、「お子さんの情報を入力してください」との表示とともに、ユーザA2を特定する情報を入力する欄が表示されるような表示情報を生成してもよい。
入金指令送信部311Aは、サーバ2に、ユーザA2が使用するジュニアカード用のジュニア口座への入金指令を送信する。入金指令には、例えば、ジュニア口座に対応するジュニアカードのカード番号と、入金すべき金額の情報が含まれる。
ユーザA1がクライアント端末3Aを操作して入金指令をサーバ2の入金部212に送信するために入金すべき金額の情報を入力する際に、表示部33Aに表示される画面として、クライアント端末3Aの表示情報生成部314Aは、入金すべき額を入力する欄が表示されるような表示情報を生成してもよい。
ユーザA1が、入金すべき金額の情報を、クライアント端末3Aを操作して入力した後、入金指令の送信操作を行うと、入金指令送信部311Aは、ジュニア口座に対応するジュニアカードのカード番号と入金すべき金額の情報とを含んだ入金指令を、サーバ2の入金部212に送信する。
取引履歴要求送信部312Aは、サーバ2に、ユーザA2が使用するジュニアカード用のジュニア口座の取引履歴要求を送信する。
取引履歴要求には、例えば、ジュニア口座に対するジュニアカードのカード番号が含まれる。ユーザA1が、クライアント端末3Aの操作部32Aを操作して、取引履歴要求の送信操作を行うと、取引履歴要求送信部312Aは、ジュニア口座に対するジュニアカードのカード番号が含まれる取引履歴要求を、サーバ2の履歴情報送信部213に送信する。
取引履歴取得部313Aは、サーバ2から、取引履歴要求への応答として、ジュニア口座の取引履歴を示す情報を取得する。
取引履歴要求送信部312Aが取引履歴要求をサーバ2の履歴情報送信部213に送信すると、履歴情報送信部213は、取引履歴要求を取得し、記憶部22にアクセスし、取引履歴要求が示すカード番号と紐づけられたジュニア口座の取引履歴を示す情報を、記憶部22から取得する。履歴情報送信部213は、ジュニア口座の取引履歴を示す情報を記憶部22から取得すると、取得した取引履歴を示す情報をクライアント端末3Aの取引履歴取得部313Aに送信する。
取引履歴取得部313Aは、履歴情報送信部213から取引履歴を示す情報を取得すると、取得した取引履歴を示す情報を、表示情報生成部314Aに出力する。
表示情報生成部314Aは、取引履歴を示す情報に基づいて、クライアント端末3Aが有する表示部33Aに取引履歴を表示するための表示情報を生成して、表示部33Aに出力する。
表示情報生成部314Aは、取引履歴取得部313Aから取引履歴を示す情報を取得すると、表示部33Aに取引履歴を表示するための表示情報を生成して、生成した取引履歴を表示するための表示情報を、表示部33Aに出力する。取引履歴を表示するための表示情報は、例えば、取引履歴に含まれる各商取引の情報をリストとして示すための情報である。
表示部33Aは、表示情報生成部314Aから、取引履歴を表示するための表示情報を取得すると、取引履歴を表示する。
クライアント端末3Aは、開設要求送信部310A、入金指令送信部311A、取引履歴要求送信部312A、取引履歴取得部313A、および、表示情報生成部314Aの機能以外にも、種々の管理機能を有する。
クライアント端末3Aは、演算部31Aが実現する種々の管理機能(以下単に「種々の管理機能」という。)の1つとして、ユーザA1が操作部32Aを使用して招待情報を生成するための操作を行った場合に、招待情報生成要求をサーバ2の基本情報送信部215に送信し、基本情報送信部215から基本情報を取得し、基本情報に基づいて招待情報を生成して、表示する機能を有していてもよい。
また、クライアント端末3Aは、種々の管理機能の1つとして、ユーザA1が操作部32Aを操作して本人確認用情報を入力した場合に、本人確認用情報をサーバ2の本人確認部214に送信する機能を有していてもよい。
また、クライアント端末3Aは、種々の管理機能の1つとして、ユーザA1が操作部32Aを操作して上限額情報を入力した場合に、上限額設定要求をサーバ2の上限額設定部216に送信する機能を有していてもよい。
また、クライアント端末3Aは、種々の管理機能の1つとして、ユーザA1が操作部32Aを使用して停止要求を送信する操作を行った場合に、停止要求をサーバ2の停止設定部217に送信する機能を有していてもよい。
また、クライアント端末3Aは、種々の管理機能の1つとして、ユーザA1が操作部32Aを使用して再発行要求を送信する操作を行った場合に、再発行要求をサーバ2の再発行部218に送信する機能を有していてもよい。
また、クライアント端末3Aは、種々の管理機能の1つとして、ユーザA1が操作部32Aを操作してカテゴリ情報、加盟店情報、または、オンライン店舗別許可情報を入力した場合に、対応する第1~第3制限設定要求をサーバ2の制限設定部219に送信する機能を有していてもよい。
なお、クライアント端末3Cは、クライアント端末3Aとほぼ同様な構成とすることができる。ただし、クライアント端末3Cにおいて、開設要求送信部310Aは、不要であり、また、入金指令送信部311Aは、備えていても備えていなくてもよい。クライアント端末3Cは、上述の種々の管理機能のうち1つ以上を備えていてもよい。
(クライアント端末3B(第2の端末))
図4は、クライアント端末3Bの構成を示すブロック図である。図4に示すように、クライアント端末3Bは、通信部30B、演算部31B、操作部32B、撮影部33B、および、表示部34Bを備える。
通信部30Bは、他の機器との通信を行うための通信インタフェースである。通信部30Bは、例えば、LTE、3G、4Gまたは5Gなどの通信方式によるモバイル通信が可能な通信装置であり、ネットワーク5(図4ではネットワーク5は示していない)を介して、ネットワーク5に接続されたサーバ2等の他の機器(図4では、サーバ2のみを示す)との通信を行う。また、通信部30Bは、Bluetooth(登録商標)などの近距離無線通信手段を備えていてもよい。
演算部31Bは、クライアント端末3Bの全体動作を制御する。また、演算部31Bは、例えば、管理アプリケーションがクライアント端末3Bにインストールされている場合、ジュニア口座の一部の管理機能を実現する管理アプリケーションを実行することにより各種の機能を実現する。また、演算部31Bは、例えば、管理アプリケーションがサーバ2において実行されるものである場合、サーバ2からの指示を受けることで、各種の機能を実現する。
操作部32Bは、クライアント端末3Bの表示部34Bの画面表示に対する操作を受け付ける入力装置である。例えば、クライアント端末3Aがスマートフォンまたはタブレット端末である場合、操作部32Bは、表示部34Bの画面と一体に設けられたタッチパネルである。また、クライアント端末3BがPCである場合は、操作部32Bは、例えば、マウスまたはキーボードである。
撮影部33Bは、クライアント端末3Bが備える撮影装置である。クライアント端末3Bがスマートフォンである場合、撮影部33Bは、スマートフォンに標準的に搭載されている、イメージセンサを有した撮影装置である。また、例えば、クライアント端末3Bが、タブレット端末またはラップトップPCである場合、撮影部33Bは、タブレット端末またはラップトップPCに標準的に搭載されている、イメージセンサを有した撮影装置である。また、クライアント端末3Bが、例えば、撮影装置を標準装備していないデスクトップPC等である場合には、撮影部33Bは、デスクトップPC等に付加的に接続されている、イメージセンサを有した撮影装置である。イメージセンサには、CMOSイメージセンサまたはCCDイメージセンサを用いることができる。
表示部34Bは、クライアント端末3Bが備える表示装置である。表示部34Bは、例えば、LCDまたは有機EL表示装置である。
演算部31Bは、取引履歴要求送信部310B、取引履歴取得部311B、および、表示情報生成部312Bを備える。演算部31Bが、例えば、ジュニア口座を管理するための上記管理アプリケーションを実行することにより、取引履歴要求送信部310B、取引履歴取得部311B、および、表示情報生成部312Bの各機能が実現される。
取引履歴要求送信部310Bは、ユーザA1が使用するクライアント端末3Aからジュニアカード用のジュニア口座の開設処理を行うサーバ2に送信された開設要求に基づいて開設されたユーザA2が使用するジュニアカード用のジュニア口座の取引履歴要求を、サーバ2に送信する。
取引履歴要求には、例えば、ジュニア口座に対するジュニアカードのカード番号が含まれる。ユーザA2が、クライアント端末3Bの操作部32Bを操作して、取引履歴要求の送信操作を行うと、取引履歴要求送信部310Bは、ジュニア口座に対するジュニアカードのカード番号が含まれる取引履歴要求を、サーバ2の履歴情報送信部213に送信する。
取引履歴取得部311Bは、サーバ2から、取引履歴要求への応答として、ジュニア口座の取引履歴を示す情報を取得する。
取引履歴要求送信部310Bが取引履歴要求をサーバ2の履歴情報送信部213に送信すると、履歴情報送信部213は、取引履歴要求を取得し、記憶部22にアクセスし、取引履歴要求が示すカード番号と紐づけられたジュニア口座の取引履歴を示す情報を、記憶部22から取得する。履歴情報送信部213は、ジュニア口座の取引履歴を示す情報を記憶部22から取得すると、取得した取引履歴を示す情報をクライアント端末3Bの取引履歴取得部311Bに送信する。
取引履歴取得部311Bは、履歴情報送信部213から取引履歴を示す情報を取得すると、取得した取引履歴を示す情報を、表示情報生成部312Bに出力する。
表示情報生成部312Bは、取引履歴を示す情報に基づいて、ユーザA2が使用するクライアント端末3Bが有する表示部34Bに取引履歴を表示するための表示情報を生成して、表示部34Bに出力する。
クライアント端末3Bは、取引履歴要求送信部310B、取引履歴取得部311B、および、表示情報生成部312Bの機能以外にも、種々の管理機能を有する。
例えば、ここまで、サーバ2は、クライアント端末3Bから入金指令を取得できないものであることを前提に説明をしたが、サーバ2は、クライアント端末3Bから入金指令を取得できるものであってもよい。この場合、クライアント端末3Bは、演算部31Bが実現する種々の管理機能の1つとして、ユーザA2が操作部32Bを操作して入金すべき金額を入力した場合に、入金指令をサーバ2の入金部212に送信する機能を有していてもよい。
また、クライアント端末3Bは、演算部31Bが実現する種々の管理機能の1つとして、ユーザA2が撮影部33Bを操作して、クライアント端末3Aが生成した招待情報を読み取った場合に、サーバ2の紐づけ部211にアクセスし、紐づけ部211からの要求に応じて、基本情報とクライアント端末3Bを特定する情報を紐づけ部211に送信する機能を有していてもよい。
図5は、サーバ2またはクライアント端末3A,3Bの機能を実現するハードウェア構成を示すブロック図である。例えば、サーバ2の機能は、演算部21により実現される。演算部21は、ハードウェア構成として、通信インタフェース100、入出力インタフェース101、プロセッサ102およびメモリ103を有する。演算部21が備える口座開設部210、紐づけ部211、入金部212、履歴情報送信部213、本人確認部214、基本情報送信部215、上限額設定部216、停止設定部217、再発行部218、および、制限設定部219の各機能は、これらのハードウェア構成によって実現される。
通信インタフェース100は、通信部20によって、ネットワーク5を介してクライアント端末3A~3Cまたは店舗端末4から受信されたデータをプロセッサ102へ出力し、プロセッサ102が生成したデータを、ネットワーク5を介してクライアント端末3A~3Cまたは店舗端末4へ送信する。プロセッサ102は、入出力インタフェース101を介して、記憶部22に対するデータの読み書きを制御する。
口座開設部210、紐づけ部211、入金部212、履歴情報送信部213、本人確認部214、基本情報送信部215、上限額設定部216、停止設定部217、再発行部218、および、制限設定部219の各機能を実現するためのアプリケーションプログラム(口座用アプリケーション)は、メモリ103に記憶されている。メモリ103は、例えば、サーバ2として機能するコンピュータが備える半導体メモリである。プロセッサ102は、入出力インタフェース101を介して記憶部22からメモリ103にロードしたプログラムを実行する。これにより、プロセッサ102は、口座開設部210、紐づけ部211、入金部212、履歴情報送信部213、本人確認部214、基本情報送信部215、上限額設定部216、停止設定部217、再発行部218、および、制限設定部219の各機能を実現する。
また、クライアント端末3Aの機能は、演算部31Aにより実現される。演算部31Aは、ハードウェア構成として、通信インタフェース100、入出力インタフェース101、プロセッサ102およびメモリ103を有する。演算部31Aが備える、開設要求送信部310A、入金指令送信部311A、取引履歴要求送信部312A、取引履歴取得部313A、および、表示情報生成部314A等の各機能は、これらのハードウェア構成により実現される。
通信インタフェース100は、通信部30Aによって、ネットワーク5を介して各機器から受信されたデータをプロセッサ102へ出力し、プロセッサ102が生成したデータを、ネットワーク5を介して各機器へ送信する。プロセッサ102は、入出力インタフェース101を介して、表示部33Aの表示を制御し、操作部32Aから操作情報を取得する。
管理アプリケーションがクライアント端末3Aにインストールされている場合、開設要求送信部310A、入金指令送信部311A、取引履歴要求送信部312A、取引履歴取得部313A、および、表示情報生成部314A等の各機能を実現するためのアプリケーションプログラム(管理アプリケーション)は、メモリ103に記憶されている。メモリ103は、例えば、スマートフォンに搭載された半導体メモリである。
管理アプリケーションがクライアント端末3Aにインストールされている場合、プロセッサ102は、入出力インタフェース101を介してメモリ103にロードしたプログラムを実行する。これにより、プロセッサ102は、開設要求送信部310A、入金指令送信部311A、取引履歴要求送信部312A、取引履歴取得部313A、および、表示情報生成部314A等の各機能を実現する。
また、クライアント端末3Bの機能は、演算部31Bにより実現される。演算部31Bは、ハードウェア構成として、通信インタフェース100、入出力インタフェース101、プロセッサ102およびメモリ103を有する。演算部31Bが備える、取引履歴要求送信部310B、取引履歴取得部311B、および、表示情報生成部312B等の各機能は、これらのハードウェア構成により実現される。
通信インタフェース100は、通信部30Bによって、ネットワーク5を介して各機器から受信されたデータをプロセッサ102へ出力し、プロセッサ102が生成したデータを、ネットワーク5を介して各機器へ送信する。プロセッサ102は、入出力インタフェース101を介して、表示部34Bの表示を制御し、操作部32Bから操作情報を取得する。
管理アプリケーションがクライアント端末3Bにインストールされている場合、取引履歴要求送信部310B、取引履歴取得部311B、および、表示情報生成部312B等の各機能を実現するためのアプリケーションプログラム(管理アプリケーション)は、メモリ103に記憶されている。
管理アプリケーションがクライアント端末3Bにインストールされている場合、プロセッサ102は、入出力インタフェース101を介してメモリ103にロードしたプログラムを実行する。これにより、プロセッサ102は、取引履歴要求送信部310B、取引履歴取得部311B、および、表示情報生成部312B等の各機能を実現する。
図9は、実施の形態1に係るサーバ2による情報処理方法を示すフローチャートである。上述のとおり、サーバ2の演算部21が実行する、ジュニア口座の開設処理等を行うための口座用アプリケーションは、クライアント端末3A~3Cからの各種要求等を随時取得できるように、常時起動している。
サーバ2は、ユーザA2が使用するジュニアカードの発行処理を含む、ジュニアカード用のジュニア口座の開設処理をサーバ2が実行するために、ユーザA1が使用するクライアント端末3Aに、ジュニア口座の開設要求を送信させる(ステップST1)。ステップST1は、口座用アプリケーションが常時起動している状態において、任意のタイミングでユーザA1がクライアント端末3Aを操作して、サーバ2の口座開設部210に開設要求を送信することで実行される。
サーバ2は、入金要求が示す金額のジュニア口座への入金処理をサーバ2が実行するために、クライアント端末3Aに、ジュニア口座への入金指令を送信させる(ステップST2)。ステップST2は、任意のタイミングでユーザA1がクライアント端末3Aを操作して、サーバ2の入金部212に入金指令を送信することで実行される。
取引履歴要求を送信したクライアント端末3Aまたはクライアント端末3Bへのジュニア口座の取引履歴を示す情報の送信処理をサーバ2が実行するために、クライアント端末3Aまたはクライアント端末3Bに、ジュニア口座の取引履歴要求を送信させる(ステップST3)。ステップST3は、任意のタイミングでユーザA1がクライアント端末3Aを操作して、または、任意のタイミングでユーザA2がクライアント端末3Bを操作して、サーバ2の履歴情報送信部213に取引履歴要求を送信することで実行される。
取引履歴要求を送信したクライアント端末3Aまたはクライアント端末3Bに、ジュニア口座の取引履歴を示す情報を取得させる(ステップST4)。ステップST4は、サーバ2の履歴情報送信部213が取引履歴要求を取得した後、取引履歴を示す情報を、クライアント端末3Aまたはクライアント端末3Bに送信することで実行される。
なお、ステップST2と、ステップST3およびステップST4とは、いずれの順番が先でも、後でもよい。
ここまでは、サーバ2は、ジュニア口座の開設処理において、リアルカードとしてのジュニアカードの発行処理を行うものとして説明したが、これに代えて、サーバ2の口座開設部210は、ジュニア口座の開設処理において、リアルカードとしてのジュニアカードの発行処理は行わず、バーチャルカードとしてのジュニアカードの発行処理(以下「変形カード発行処理」という。)を行うものとしてよい。
口座開設部210が変形カード発行処理を行う場合、例えば、開設要求には、クライアント端末3Bを特定する情報、または、ユーザA2のメールアドレスもしくはSNSアカウント情報等の、口座開設部210がユーザA2と電子的に連絡を取るための情報(以下「第2ユーザ宛先情報」という。)が含まれる。ユーザA1が、クライアント端末3Aを操作して、第2ユーザ宛先情報を入力した後、クライアント端末3Aは、当該第2ユーザ宛先情報を含めた開設要求を、口座開設部210に送信する。
口座開設部210は、第2ユーザ宛先情報を含む開設要求を取得すると、変形カード発行処理として、例えば、ジュニアカードのカード番号の生成と、生成したカード番号とジュニア口座の識別番号との紐づけ等を含む、ジュニア口座の開設処理を行う。さらに、口座開設部210は、第2ユーザ宛先情報に基づいて、ユーザA2宛に、ジュニアカードの発行の確認を求める通知(以下「カード発行確認通知」という。)を送信する。ここでは、ユーザA2が使用するクライアント端末3Bにカード発行確認通知が送信されるものとする。
クライアント端末3Bは、カード発行確認通知を取得すると、表示部34Bに、ユーザA2用のバーチャルカードが発行された旨を表示するとともに、例えば、確認ボタンを表示する。ユーザA2が確認ボタンを操作すると、クライアント端末3Bは、口座開設部210に確認が終了したことを示す情報を送信し、口座開設部210は、当該情報を取得すると、クライアント端末3Bとジュニア口座との紐づけ処理を行う。
または、サーバ2が変形カード発行処理を行う場合、開設要求には、第2ユーザ宛先情報が含まれなくてもよい。この場合、ユーザA1が、クライアント端末3Aを操作して、開設要求を口座開設部210に送信すると、口座開設部210は、変形カード発行処理として、例えば、ジュニアカードのカード番号の生成と、生成したカード番号とジュニア口座の識別番号との紐づけ等を含む、ジュニア口座の開設の処理を行う。
その後、ユーザA1がクライアント端末3Aを操作し、ユーザA2がクライアント端末3Bを操作して、上述したクライアント端末3Bとジュニア口座との紐づけ処理を行うと、クライアント端末3Bにおいて、バーチャルカードが使用可能な状態となる。
なお、口座開設部210が変形カード発行処理を行う場合、少なくともジュニア口座の開設当初は、リアルカードとしてのジュニアカードの発行は必須ではなく、ユーザA1に対するリアルカードとしてのジュニアカードの送付も必須ではないため、開設要求には、ユーザA1の氏名または住所等の情報は、含まれなくてもよい。
開設要求に、ユーザA1の氏名の情報を含める場合は、カード発行確認通知に、ユーザA1の氏名を含めることができ、ユーザA2に、誰が開設したジュニア口座用のバーチャルカードが発行されたのかをユーザA1の氏名によって、伝えることができる。
口座開設部210が変形カード発行処理を行う場合、サーバ2は、例えば、口座開設後にユーザA1がクライアント端末3Aを操作することにより送信される、リアルカードとしてのジュニアカードの発行要求を取得し、当該リアルカードとしてのジュニアカードの発行処理を行うものとしてもよい。
以上のように、実施の形態1に係るサーバ2は、ユーザA1(第1のユーザ)が使用するクライアント端末3A(第1の端末)から、ユーザA2(第2のユーザ)が使用するジュニアカード(プリペイドカードP)用のジュニア口座の開設要求を取得し、ジュニアカードの発行処理を含む、ジュニア口座の開設処理を行い、クライアント端末3Aからジュニア口座への入金指令を取得すると、入金指令が示す金額のジュニア口座への入金処理を行い、クライアント端末3Aからジュニア口座の取引履歴要求を取得すると、クライアント端末3Aにジュニア口座の取引履歴を示す情報の送信処理を行い、ユーザA2が使用するクライアント端末3Bから口座の取引履歴要求を取得すると、クライアント端末3Bにジュニア口座の取引履歴を示す情報の送信処理を行う。したがって、実施の形態1に係るサーバ2を利用することで、ユーザA1は、ジュニア口座の開設等の管理を、従来技術のように自身が利用する第1の決済手段を発行して所有しておく等の煩雑な手続きを要することなく、行うことができる。したがって、サーバ2は、ジュニア口座を、ユーザA1にとって利便性の高い態様で提供できる。
また、実施の形態1に係るサーバ2を利用することで、ユーザA1は、自身が入金可能な口座からの引き落としが可能なジュニアカード(プリペイドカードP)を、ユーザA2に使用させることができる。また、実施の形態1に係るサーバ2を利用することで、ユーザA1およびユーザA2は、ジュニア口座の取引履歴を見ることができる。
特に、ユーザA1が親であり、ユーザA2が子である場合、実施の形態1に係るサーバ2を利用することで、親であるユーザA1は、ジュニア口座への入金として子であるユーザA2にお小遣いをあげることができ、かつ、親子のいずれもがジュニア口座の取引履歴を見ることでその小遣いの使い道を振り返ることができるため、お金の使い方の教育に役立てることができる。
また、実施の形態1に係るサーバ2を利用することで、ユーザA1は、ユーザA2の操作を必要とせずに、ジュニア口座の開設とジュニアカード(プリペイドカードP)の発行を行うことができ、ユーザA2が、自身の本人確認またはプリペイドカード発行手続等の複雑な手続きをする必要がない。特に、ユーザA1が親であり、ユーザA2が子である場合、小さい子にこのような複雑な手続きをさせる必要がなく、ユーザA1にとって、利便性が高い。
実施の形態1に係るサーバ2において、口座開設部210は、ユーザA1である親を示す情報とユーザA2である子を示す情報とを含む開設要求を、クライアント端末3Aから取得してもよい。このサーバ2は、ユーザA1として親が想定され、ユーザA2として子が想定される場合に、対応することができる。
実施の形態1に係るサーバ2は、クライアント端末3AからユーザA1の本人確認用情報を取得し、本人確認処理を行う本人確認部214を備え、口座開設部210は、本人確認部214によりユーザA1が本人確認済である場合に、開設要求を、クライアント端末3Aから取得してもよい。このサーバ2は、ジュニア口座の開設に当たり、ユーザA1の本人確認が必要な場合に対応することができる。
実施の形態1に係るサーバ2は、クライアント端末3Aが生成した招待情報に基づき、クライアント端末3Bからアクセスされると、クライアント端末3Bを特定する情報とジュニア口座との紐づけ処理を行う紐づけ部211を備えてもよい。このサーバ2は、簡便な方法で、クライアント端末3Bとジュニア口座との紐づけを行うことができ、クライアント端末3Bにジュニア口座の管理機能の一部を提供することができる。
実施の形態1に係るサーバ2は、クライアント端末3Aから招待情報生成要求を取得し、招待情報をクライアント端末3Aが生成するための基本情報を、クライアント端末3Aに送信する基本情報送信部215を備えてもよい。このサーバ2は、簡便な方法で、クライアント端末3Bとジュニア口座との紐づけを行うために利用できる基本情報を、クライアント端末3Aに送信することができる。
実施の形態1に係るサーバ2において、基本情報は、招待情報としてクライアント端末3Aに表示されるコード画像をクライアント端末3Aに生成させるためのものであり、かつ、クライアント端末3Bがコード画像を読み取ることで、クライアント端末3Bをサーバ2にアクセスさせるためのものであってもよい。このサーバ2は、クライアント端末3Aに表示されるコード画像としての招待情報をクライアント端末3Bが読み取るという簡便な方法で、クライアント端末3Bとジュニア口座との紐づけを行うために利用できる基本情報を、クライアント端末3Aに送信することができる。
特に、ユーザA1が親であり、ユーザA2が子である場合、クライアント端末3Bとジュニア口座との簡便な方法で紐づけができることは、有用である。
実施の形態1に係るサーバ2において、基本情報は、クライアント端末3Aからクライアント端末3Bに送信される招待情報をクライアント端末3Aに生成させるためのものであってもよい。このサーバ2は、クライアント端末3Bから送信された招待情報をクライアント端末3Bで読み取るという簡便な方法で、クライアント端末3Bとジュニア口座との紐づけを行うために利用できる基本情報を、クライアント端末3Aに送信することができる。
特に、ユーザA1が親であり、ユーザA2が子である場合、クライアント端末3Bとジュニア口座との簡便な方法で紐づけができることは、有用である。
実施の形態1に係るサーバ2において、紐づけ部211は、さらに、ユーザA3(第3のユーザ)が使用するクライアント端末3C(第3の端末)を特定する情報とジュニア口座との紐づけ処理を行い、履歴情報送信部213は、クライアント端末3Cからジュニア口座の取引履歴要求を取得すると、クライアント端末3Cへの、ジュニア口座の取引履歴を示す情報の送信処理を行うものであってもよい。このサーバ2は、例えば、両親のそれぞれが、親であるユーザA1およびユーザA3として、子であるユーザA2のジュニア口座の管理を行いたい場合等に対応することができる。
実施の形態1に係るサーバ2において、紐づけ部211は、クライアント端末3Aが生成した招待情報に基づき、クライアント端末3Cからアクセスされると、紐づけ処理を行うものであってもよい。このサーバ2は、簡便な方法で、クライアント端末3Cとジュニア口座との紐づけを行うことができ、クライアント端末3Cにジュニア口座の管理機能の一部を提供することができる。
実施の形態1に係るサーバ2において、入金部212は、ユーザA1が有する他の口座からジュニア口座へ残高を移動させることを示す入金指令を、クライアント端末3Aから取得すると、入金指令が示す金額のジュニア口座への入金処理を行うものであってもよい。このサーバ2は、ユーザA1が有する他の口座を利用して、ジュニア口座への入金を行いたい場合に対応することができる。
実施の形態1に係るサーバ2は、クライアント端末3Aからジュニアカードによる決済の決済上限額を設定する上限額設定要求を取得すると、ジュニア口座に対し決済上限額の設定処理を行う上限額設定部216を備えるものであってもよい。このサーバ2は、ユーザA1が、ジュニアカードによる決済の上限額を設定したい場合に対応することができる。
実施の形態1に係るサーバ2は、クライアント端末3Aからジュニアカードによる決済の停止を設定する停止要求を取得すると、ジュニア口座に対し決済の停止設定処理を行う停止設定部217を備えるものであってもよい。このサーバ2は、ユーザA1が、ジュニアカードによる決済を停止したい場合に対応することができる。
実施の形態1に係るサーバ2は、クライアント端末3Aからジュニアカードの再発行要求を取得すると、ジュニアカードの再発行処理を行う再発行部218を備えるものであってもよい。このサーバ2は、ユーザA1が、ジュニアカードを再発行したい場合に対応することができる。
実施の形態1に係るサーバ2は、クライアント端末3Aからジュニアカードによる決済の制限条件として、1もしくは複数の特定のカテゴリの決済のみを許可する制限設定要求、1もしくは複数の特定の加盟店における決済のみを許可する制限設定要求、または、オンライン決済のみもしくは店舗における決済のみを許可する制限設定要求を取得すると、ジュニア口座に対して各制限設定要求に応じた決済の制限条件の設定処理を行う制限設定部219を備えるものであってもよい。このサーバ2は、ユーザA1が、ジュニアカードによる決済に各種の制限を設定したい場合に対応することができる。
実施の形態1に係るサーバ2において、入金部212は、クライアント端末3Bからの入金指令を取得できないものであってもよい。このサーバ2は、ユーザA1が、ユーザA2自身によるジュニア口座への入金を不可としたい場合に対応することができる。
実施の形態1に係るサーバ2において、入金部212は、クライアント端末3Aの操作に基づく入金を要望する金額を指定する金額指定情報を、クライアント端末3Bから取得すると、クライアント端末3Aに金額指定情報を送信し、クライアント端末3Aから金額指定情報に対する承認情報を取得すると、金額指定情報が示す金額について、ユーザA1が有する他の口座からジュニア口座への入金処理を行うものであってもよい。このサーバ2は、ユーザA1が、ユーザA2自身によるジュニア口座への入金を不可としつつも、ユーザA2が必要とする入金をユーザA1に伝えることで、ユーザA1が入金を行いたい場合に対応することができる。ユーザA1は、ユーザA2から入金を要望する金額を伝えられた後、承認情報を送信する操作を行うことで、自動的にジュニア口座への入金を行うことができるため、ユーザA1にとって利便性が高い。
実施の形態1に係るサーバ2において、入金部212は、クライアント端末3Aの操作に基づく入金を要望する金額を指定する金額指定情報を、クライアント端末3Bから取得すると、クライアント端末3Aに金額指定情報を送信し、クライアント端末3Aから、金額指定情報が示す金額と同じ金額または金額指定情報が示す金額とは異なる金額を示す確定金額情報を取得すると、確定金額情報が示す金額について、ユーザA1が有する他の口座からジュニア口座への入金処理を行うものであってもよい。このサーバ2は、ユーザA1が、ユーザA2自身によるジュニア口座への入金を不可としつつも、ユーザA2が必要とする入金をユーザA1に伝えることで、ユーザA1が入金を行いたい場合に対応することができる。ユーザA1は、ユーザA2から入金を要望する金額を伝えられた後、必要に応じて入金すべき金額を修正して確定金額情報を入金部212に送信することで、自動的にジュニア口座への入金を行うことができるため、ユーザA1にとって利便性が高い。
実施の形態1に係るクライアント端末3Aは、ジュニアカード用の口座の開設処理を行うサーバ2に、ユーザA2が使用するジュニアカード用のジュニア口座を開設する開設要求を送信する開設要求送信部310Aと、サーバ2に、ユーザA2が使用するジュニアカード用のジュニア口座への入金指令を送信する入金指令送信部311Aと、サーバ2に、ユーザA2が使用するジュニアカード用のジュニア口座の取引履歴要求を送信する取引履歴要求送信部312Aと、サーバ2から、取引履歴要求への応答として、ジュニア口座の取引履歴を示す情報を取得する取引履歴取得部313Aと、取引履歴を示す情報に基づいて、クライアント端末3Aが有する表示部33Aに取引履歴を表示するための表示情報を生成して、表示部33Aに出力する表示情報生成部314Aと、を備える。このクライアント端末3Aは、サーバ2と協働して、ジュニア口座を、ユーザA1にとって利便性の高い態様で提供できる。
実施の形態1に係るクライアント端末3Bは、ユーザA1が使用するクライアント端末3Aからジュニアカード用のジュニア口座の開設処理を行うサーバ2に送信された開設要求に基づいて開設されたユーザA2が使用するジュニアカード用のジュニア口座の取引履歴要求をサーバ2に送信する取引履歴要求送信部310Bと、サーバ2から、取引履歴要求への応答として、ジュニア口座の取引履歴を示す情報を取得する取引履歴取得部311Bと、取引履歴を示す情報に基づいて、ユーザA2が使用するクライアント端末3Bが有する表示部34Bに取引履歴を表示するための表示情報を生成して、表示部34Bに出力する表示情報生成部312Bと、を備える。このクライアント端末3Bは、サーバ2と協働して、ユーザA2に、ユーザA1が開設したジュニア口座を提供できる。
実施の形態1に係る情報処理システム1は、上述のようなサーバ2と、クライアント端末3Aと、クライアント端末3Cと、を備える。この情報処理システム1は、ジュニア口座を、ユーザA1にとって利便性の高い態様で提供できる。
実施の形態1に係る口座用アプリケーション(プログラム)は、コンピュータをサーバ2として機能させる。この口座用アプリケーション(プログラム)は、コンピュータを、ユーザA1にとって利便性の高い態様でジュニア口座を提供できるサーバ2して機能させることができる。
実施の形態1に係る管理アプリケーション(プログラム)は、コンピュータをクライアント端末3Aまたは3Bとして機能させる。この管理アプリケーション(プログラム)は、コンピュータを、サーバ2と協働して、ユーザA2に、ユーザA1が開設したジュニア口座を提供できるクライアント端末3A、または、ユーザA2に、ユーザA1が開設したジュニア口座を提供できるクライアント端末3Bとして機能させることができる。
実施の形態1に係る情報処理方法は、ユーザA2が使用するジュニアカードの発行処理を含む、ジュニアカード用の口座の開設処理をサーバ2が実行するために、ユーザA1が使用するクライアント端末3Aに、ジュニア口座の開設要求を送信させるステップST1と、入金要求が示す金額のジュニア口座への入金処理をサーバ2が実行するために、クライアント端末3Aに、ジュニア口座への入金指令を送信させるステップST2と、取引履歴要求を送信したクライアント端末3Aまたはクライアント端末3Bへのジュニア口座の取引履歴を示す情報の送信処理をサーバ2が実行するために、クライアント端末3Aまたはクライアント端末3Bに、ジュニア口座の取引履歴要求を送信させるステップST3と、取引履歴要求を送信したクライアント端末3Aまたはクライアント端末3Bに、ジュニア口座の取引履歴を示す情報を取得させるステップST4と、を備える。この情報処理方法は、ジュニア口座を、ユーザA1にとって利便性の高い態様で提供できる。
なお、実施の形態の任意の構成要素の変形もしくは実施の形態の任意の構成要素の省略が可能である。
1 情報処理システム、2 サーバ、3A~3C クライアント端末、4 店舗端末、5 ネットワーク、20 通信部、21 演算部、22 記憶部、30A,30B 通信部、31A,31B 演算部、32A,32B 操作部、33A,34B 表示部、33B 撮影部、100 通信インタフェース、101 入出力インタフェース、102 プロセッサ、103 メモリ、210 口座開設部、211 紐づけ部、212 入金部、213 履歴情報送信部、214 本人確認部、215 基本情報送信部、216 上限額設定部、217 停止設定部、218 再発行部、219 制限設定部、310A 開設要求送信部、 311A 入金指令送信部、312A 取引履歴要求送信部、313A 取引履歴取得部、314A 表示情報生成部、310B 取引履歴要求送信部、311B 取引履歴取得部、312B 表示情報生成部、331A~336A 画面、341B,342B 画面、32A1 却下ボタン、32A2 承認ボタン、32A9,33B1 テンキー、32A3,32A5,32A6,33B2,33B3 表示欄、32A4,32A8,33B4,33B6 決定ボタン、33B5 入力欄、32A7 金額変更ボタン。

Claims (23)

  1. 第1のユーザが使用する第1の端末から、第2のユーザが使用するプリペイドカード用の口座の開設要求を取得し、前記プリペイドカードの発行処理を含む、前記口座の開設処理を行う口座開設部と、
    前記第1の端末が生成した招待情報に基づき、前記第2のユーザが使用する第2の端末からアクセスされると、前記第2の端末から、前記第2の端末を特定する情報と前記招待情報に含まれる前記口座を特定する情報とを取得し、前記第2の端末を特定する情報と前記口座との紐づけ処理を行う紐づけ部と、
    前記第1の端末から前記口座への入金指令を取得すると、前記入金指令が示す金額の前記口座への入金処理を行う入金部と、
    前記第1の端末から前記口座の取引履歴要求を取得すると、前記第1の端末に前記口座の取引履歴を示す情報の送信処理を行い、前記第2の端末から前記口座の取引履歴要求を取得すると、前記第2の端末に前記口座の取引履歴を示す情報の送信処理を行う履歴情報送信部と、を備えた、
    ことを特徴とするサーバ。
  2. 前記口座開設部は、前記第1のユーザである親を示す情報と前記第2のユーザである子を示す情報とを含む前記開設要求を、前記第1の端末から取得する
    ことを特徴とする請求項1記載のサーバ。
  3. 前記第1の端末から前記第1のユーザの本人確認用情報を取得し、本人確認処理を行う本人確認部を備え、
    前記口座開設部は、前記本人確認部により前記第1のユーザが本人確認済である場合に、前記開設要求を、前記第1の端末から取得する
    ことを特徴とする請求項1記載のサーバ。
  4. 前記第1の端末から招待情報生成要求を取得し、前記招待情報を前記第1の端末が生成するための基本情報を、前記第1の端末に送信する基本情報送信部、を備える
    ことを特徴とする請求項1に記載のサーバ。
  5. 前記基本情報は、前記招待情報として前記第1の端末に表示されるコード画像を前記第1の端末に生成させるためのものであり、かつ、前記第2の端末が前記コード画像を読み取ることで、前記第2の端末を前記サーバにアクセスさせるためのものである、
    ことを特徴とする請求項4に記載のサーバ。
  6. 前記基本情報は、前記第1の端末から前記第2の端末に送信される前記招待情報を前記第1の端末に生成させるためのものであり、かつ、前記第2の端末で前記招待情報を読み取ることで、前記第2の端末を前記サーバにアクセスさせるためのものである、
    ことを特徴とする請求項4に記載のサーバ。
  7. 前記紐づけ部は、さらに、第3のユーザが使用する第3の端末を特定する情報と前記口座との紐づけ処理を行い、
    前記履歴情報送信部は、前記第3の端末から前記口座の前記取引履歴要求を取得すると、前記第3の端末への、前記口座の取引履歴を示す情報の送信処理を行う
    ことを特徴とする請求項1記載のサーバ。
  8. 前記紐づけ部は、前記第1の端末が生成した招待情報に基づき、前記第3の端末からアクセスされると、前記紐づけ処理を行う、
    ことを特徴とする請求項7記載のサーバ。
  9. 前記入金部は、前記第1のユーザが有する他の口座から前記口座へ残高を移動させることを示す入金指令を、前記第1の端末から取得すると、前記入金指令が示す金額の前記口座への入金処理を行う、
    ことを特徴とする請求項1記載のサーバ。
  10. 前記第1の端末から前記プリペイドカードによる決済の決済上限額を設定する上限額設定要求を取得すると、前記口座に対し前記決済上限額の設定処理を行う上限額設定部を、備える
    ことを特徴とする請求項1記載のサーバ。
  11. 前記第1の端末から前記プリペイドカードによる決済の停止を設定する停止要求を取得すると、前記口座に対し決済の停止設定処理を行う停止設定部を、備える
    ことを特徴とする請求項1記載のサーバ。
  12. 前記第1の端末から前記プリペイドカードの再発行要求を取得すると、前記プリペイドカードの再発行処理を行う再発行部を、備える
    ことを特徴とする請求項1記載のサーバ。
  13. 前記第1の端末から前記プリペイドカードによる決済の制限条件として、1もしくは複数の特定のカテゴリの決済のみを許可する制限設定要求、1もしくは複数の特定の加盟店における決済のみを許可する制限設定要求、または、オンライン決済のみもしくは店舗における決済のみを許可する制限設定要求を取得すると、前記口座に対して各前記制限設定要求に応じた決済の前記制限条件の設定処理を行う制限設定部を、備える
    ことを特徴とする請求項1記載のサーバ。
  14. 前記入金部は、前記第2の端末からの入金指令を取得できない
    ことを特徴とする請求項1記載のサーバ。
  15. 前記入金部は、前記第1の端末の操作に基づく入金を要望する金額を指定する金額指定情報を、前記第2の端末から取得すると、前記第1の端末に前記金額指定情報を送信し、前記第1の端末から前記金額指定情報に対する承認情報を取得すると、前記金額指定情報が示す金額について、前記第1のユーザが有する他の口座から前記口座への入金処理を行う、
    ことを特徴とする請求項1記載のサーバ。
  16. 前記入金部は、前記第1の端末の操作に基づく入金を要望する金額を指定する金額指定情報を、前記第2の端末から取得すると、前記第1の端末に前記金額指定情報を送信し、前記第1の端末から、前記金額指定情報が示す前記金額と同じ金額または前記金額指定情報が示す前記金額とは異なる金額を示す確定金額情報を取得すると、前記確定金額情報が
    示す金額について、前記第1のユーザが有する他の口座から前記口座への入金処理を行う、
    ことを特徴とする請求項1記載のサーバ。
  17. 第1のユーザが使用する端末装置であって、
    プリペイドカード用の口座の開設処理を行うサーバに、第2のユーザが使用するプリペイドカード用の口座を開設する開設要求を送信する開設要求送信部と、
    前記第2のユーザが使用する端末装置を特定する情報と前記第2のユーザが使用する前記プリペイドカード用の前記口座とを紐づけるために前記第2のユーザが使用する前記端末装置が前記サーバにアクセスするための招待情報であって、前記口座を特定する情報を含む前記招待情報を生成する招待情報生成部と、
    前記サーバに、前記第2のユーザが使用する前記プリペイドカード用の前記口座への入金指令を送信する入金指令送信部と、
    前記サーバに、前記第2のユーザが使用する前記プリペイドカード用の前記口座の取引履歴要求を送信する取引履歴要求送信部と、
    前記サーバから、前記取引履歴要求への応答として、前記口座の取引履歴を示す情報を取得する取引履歴取得部と、
    前記取引履歴を示す情報に基づいて、前記第1のユーザが使用する前記端末装置が有する表示部に前記取引履歴を表示するための表示情報を生成して、前記表示部に出力する表示情報生成部と、を備えた
    ことを特徴とする端末装置。
  18. 第2のユーザが使用する端末装置であって、
    前記第2のユーザが使用する前記端末装置を特定する情報と前記第2のユーザが使用するプリペイドカード用の口座とを紐づけるために、第1のユーザが使用する端末装置が生成した招待情報に基づいて、プリペイドカード用の口座の開設処理を行うサーバにアクセスして、前記第2のユーザが使用する前記端末装置を特定する情報と前記招待情報に含まれる前記口座を特定する情報とを送信するアクセス部と、
    前記第1のユーザが使用する前記端末装置から前記サーバに送信された開設要求に基づいて開設された前記口座の取引履歴要求を、前記サーバに送信する取引履歴要求送信部と、
    前記サーバから、前記取引履歴要求への応答として、前記口座の取引履歴を示す情報を取得する取引履歴取得部と、
    前記取引履歴を示す情報に基づいて、前記第2のユーザが使用する前記端末装置が有する表示部に前記取引履歴を表示するための表示情報を生成して、前記表示部に出力する表示情報生成部と、を備えた
    ことを特徴とする端末装置。
  19. 請求項1から請求項16のいずれか1項に記載のサーバと、
    前記第1の端末と、
    前記第2の端末と、を備えた
    ことを特徴とする情報処理システム。
  20. コンピュータを請求項1から請求項16のいずれか1項に記載のサーバとして機能させるためのプログラム。
  21. コンピュータを請求項17に記載の端末装置として機能させるためのプログラム。
  22. コンピュータを請求項18に記載の端末装置として機能させるためのプログラム。
  23. サーバが実行する情報処理方法であって、
    第2のユーザが使用するプリペイドカードの発行処理を含む、前記プリペイドカード用の口座の開設処理を前記サーバが実行するために、第1のユーザが使用する第1の端末に、前記口座の開設要求を送信させるステップと、
    前記第2のユーザが使用する第2の端末を特定する情報と前記口座との紐づけ処理を前記サーバが実行するために、前記第2の端末に、前記第1の端末が生成した招待情報に基づき前記サーバにアクセスさせ、前記第2の端末を特定する情報と前記招待情報に含まれる前記口座を特定する情報とを送信させるステップと、
    入金要求が示す金額の前記口座への入金処理を前記サーバが実行するために、前記第1の端末に、前記口座への入金指令を送信させるステップと、
    取引履歴要求を送信した前記第1の端末または前記第2の端末への前記口座の取引履歴を示す情報の送信処理を前記サーバが実行するために、前記第1の端末または前記第2の端末に、前記口座の取引履歴要求を送信させるステップと、
    前記取引履歴要求を送信した前記第1の端末または前記第2の端末に、前記口座の前記取引履歴を示す情報を取得させるステップと、を備えた、
    ことを特徴とする情報処理方法。
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