JP7479096B1 - 冷却服、冷却衣服セット及び冷却衣服セットの装着方法 - Google Patents
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Abstract
Description
ここで、冷水とは、体の周囲の環境温度より低い温度の水のことである。
従って、特許文献1は、吸収材の冷水が常温になった場合は、注水口から冷水をさらに加えても、少量の冷水しか吸収材に吸収されないので、2回目以降の注水による冷却効果がほとんど得られないという課題を有していた。
本開示の一態様の冷却服及び冷却衣服セットは、上記の課題を解決するものである。
表側生地又は裏側生地は、
体に対して最も近い位置に配置され、防水性の内側層と、
体に対して最も離れた位置に配置され、透湿性の表側層と、
内側層と表側層との間に配置され、水を吸収し、吸収した水を貯留させる不織布からなる中間層とを有し、
体に装着された状態を基準として、表側生地又は裏側生地の上部で中間層に水を供給する注水口と、表側生地又は裏側生地の下部で中間層が吸収した水を排水する排水口とを設けたものである。
本開示の一態様に係る冷却衣服セットの装着方法は、冷却服と空調機能服とを有する冷却衣服セットの装着方法であって、
冷却服は、体の前側に配置される表側生地と、体の後側に配置される裏側生地とを有し、
表側生地又は裏側生地は、
体に対して最も近い位置に配置され、防水性の内側層と、
体に対して最も離れた位置に配置され、透湿性の表側層と、
内側層と表側層との間に配置され、水を吸収し、吸収した水を貯留させる不織布から
なる中間層とを有し、
冷却服は、体に装着された状態を基準として、表側生地又は裏側生地の上部で中間層に水を供給する注水口と、表側生地又は裏側生地の下部で中間層が吸収した水を排水する排水口とが設けられ、
空調機能服は、体の温度を下げるファンが備えられ、
冷水が注水された冷却服を体に装着し、
(i)当該冷却服の上に、ファンが停止した状態の空調機能服を重ね着した後、空調機能服のファンを回転させる、又は、
(ii)当該冷却服の上に、ファンが回転している状態の空調機能服を重ね着する、ものである。
(実施形態1)
(冷却服の全体について)
図1は、実施形態1における冷却服1の概略の正面図で、図2は、冷却服1の概略の背面図で、図3は、実施形態1における冷却服1の概略の左から見た正面の斜視図で、図4は、実施形態1における冷却服1の概略の右から見た正面の斜視図で、図5は、実施形態1における冷却服1の概略の内側の図である。
上記左から見た正面の斜視図の意味は、観察者が左側から冷却服1を見た斜視図の意味である。上記右から見た正面の斜視図の意味は、観察者が右側から冷却服1を見た斜視図の意味である。この定義は、以下の説明においても適応される。
また、冷却服1を人の体に装着したときを基準として、中心線92より左手側を左側、右手側を右側と定義する。
また、冷却服1を人の体に装着したときを基準として、人の体に最も近い側を内側、人の体から最も離れている側を外側と定義する。
また、冷却服1を人の体に装着したときを基準として、頭部側を上側、足側を下側と定義する。
また、人の体とは、裸(皮膚そのもの)の状態と、人が衣服を着ている状態との両方の状態を含む用語である。
また、水とは、例えば、冷蔵庫で冷やした冷水、また、常温(人がいる環境温度)での水を含む用語である。
表側生地2は、複数の水を保持する水保持部13を有する。水保持部13の詳細については、後述するが、水保持部13は、中心に、表側生地2を貫通する穴10(黒丸)を有している。
表側生地2及び裏側生地3の内部において、中間層31は、1枚の不織布からなり、連続したものである。上記したが、中間層31は、圧着部11により、表側生地2及び裏側生地3の内部に閉じ込められている。
ここで、上部とは冷却服1の半分より上の位置のことであり、下部とは冷却服1の半分より下の位置のことである。
図2の場合、排水口21は、人が椅子などに座った際、排水口21によって体が押されないように裏側生地3の左端部に配置されている。尚、排水口21は、右端部に配置されていてもよい。
尚、図3、4の表側生地2において、黒丸である穴10を描いているが、これは後述する水保持部13を代表して描いている。
このことは、以下に示す図においても同じである。
図5に示す様に、表側生地2及び裏側生地3の裏側の面である内側層32が、左側、中央部、右側に配置されている。内側層32には、複数の穴10が配置されている。
(注水口及び排水口)
図6は実施形態1の冷却服1の概略の背面図で、図6に注水口20及び排水口21の拡大図を示している。
冷却服1が装着された状態を基準として、注水口20は、体に対して遠い位置に配置された外蓋24と、体に対して近い位置に配置された内蓋25とを有している。外蓋24と内蓋25とが前後の方向に接触して、中間層31の水が内部から漏れ出さないように、外蓋24と内蓋25とで閉塞部34を構成している。
外蓋24を内蓋25に押し当てることで、凸部26と凹部27とが係合し、中間層31の水が内部から漏れ出するのを防いでいる。
尚、排水口21は、注水口20と同じ構造で、大きさは異なっていてもよい。
図7Aに示す様に、表側生地2は、体に対して最も近い位置に配置され、防水性の内側層32と、体に対して最も離れた位置に配置された透湿性の表側層30と、内側層32と表側層30との間に配置され、水を吸収し、吸収した水を体の熱により気化させる不織布からなる中間層31とを有する。
中間層31の素材は、不織布であり、ポリウレタン吸湿発散性ポリエステルフリース、テクノロジー芯材ポリエステルフリース、あるいは、ポリアクリル酸ナトリウム塩を主成分とするポリマーを含有しそれを直紡した繊維などの素材が好ましい。中間層31の素材は、水を吸収し、吸収した水を気化させ易い素材であれば、特に上記素材に限定されない。
表側層30の素材は、ナイロンジャージー50%、ポリウレタン50%などの透湿性の素材が好ましく、制電糸などを用いて帯電防止を施してもよい。
難燃繊維、防炎加工を施した繊維としては、バイナール(登録商標)、ポリエーテルイミド(PEI)繊維、モエニー(登録商標)、コーネックス(登録商標)、スーパーエクスター(登録商標)、アンフラ(登録商標)、ハイム(登録商標)、プロテクサ(登録商標)FR、ホノガード(登録商標)、ブレバノ(登録商標)、ノーネックス(登録商標)などが使用可能である。
図7Bに示す様に、水保持部13は、表側生地2及び裏側生地3を貫通する穴10と、穴10の周囲に表側層30と内側層32とを密着させた圧着部11と、圧着部11の周囲に位置し、表側層30と内側層32との間にある空隙12とを有する。
水は空隙12に貯留されることで、水保持部13に保持される。
図8は、実施形態1における冷却服1の中間層31から水を排水させる概略の動作図である。
前提として、冷却服1の中間層31は、水が既に吸収している状態にある。
まず、図8Aに示す様に、注水口20の閉塞部34を閉じ、排水口21の閉塞部34を開く。
次に、冷却服1の上部をまるめ始めると、表側生地2の中間層31の上部の水が絞り出され、水は中間層31の下部に移動する。
最後に、図8Bに示す様に、冷却服1をまるめるのが終わりに近づき、排水がほぼ完了すると、排水口21の閉塞部34を閉じる。
注水と排水とを繰り返し行えれば、何度でも(例えば、1日に4回)、水を冷却服1に供給でき、冷却服1で体を冷やすことができる。
(実施形態2)
実施形態2では、図9に示す様に、裏側生地3の上部に1つの注水口20と、裏側生地3の下部において、複数の排水口21とが配置され、図9の場合、排水口21は3個、配置されている。
また、図10に示す様に、表側生地2の上部には2つの注水口20が配置され、下部の左右に、2つの排水口21が配置されている。
また、図10に示す様に、表側生地2に注水口20を設けているので、注水において中間層31の全面に速く水を行き渡らせることができる。
また、人が冷却服1を装着していると、重力で表側生地2の下部、又は裏側生地3の下部に、水が溜まり易い。表側生地2の下部、又は裏側生地3の下部に、余分に溜まった水を排水口21から排出することができる。
(実施形態3)
実施形態3では、冷却服1に注水し、かつ冷却服1から排水を同時に行う注水排水口40を備えている。注水排水口40の構造は通常のキャップであり、図11の注水排水口40の実線の部分を摘まんで引っ張ると、キャップが開き、破線の口が見えるようになる。
また、図12に示す様に、注水排水口40は表側生地2の下部の左右の端に設けられている。
上記態様によれば、1つの注水排水口40により、注水と排水とを行うことができるので、中間層31の面積を大きくすることができ、保水量を拡大するこができる。
(実施形態4)
図13、14示す様に、実施形態4では、表側生地2の表面及び表側生地2の内側に、保冷剤43を保持するポケット42が、下部の左右の2箇所に、設けられている。
尚、ポケット42の場所は、表側生地2の表面及び表側生地2の内側の下部に限らず、どこに配置されてもよい。また、ポケット42は、裏側生地3に設けられていてもよい。ポケット42の個数は、特に限定されない。
(実施形態5)
実施形態5では、水保持部13が円形ではなく矩形形状で傾いて配置されている。
尚、注水排水口40に替えて、実施形態1の注水口20及び排水口21を設けてもよい。
(実施形態6)
図17示す様に、実施形態6では、矩形形状の水保持部13が傾いて交互に千鳥状に配置されている。
また、実施形態6における注水口20及び排水口21は、実施形態2と同様のものである。
図17の左側の表側生地2における水の流れについて、説明する。
表側生地2の左右には、6個の水保持部13a~13fがそれぞれ配置されている。
表側生地2の左側において、まず、水は、表側生地2の肩から下方へ落下し、上から1番目の水保持部13aの右側を通過しながら、左上から右下に落下する。
次に、水は、2番上に配置された水保持部13bの左側を通過し、右上から左下に落下する。この時、水保持部13aから流れてきた水を、一旦、水保持部13bで受け止めるように水が水保持部13bに当たるので、水保持部13bは水を保持し易い。
次に、水保持部13cと水保持部13d、水保持部13eと水保持部13fも、水保持部13aと水保持部13bと同様の水の流れをする。水保持部13bと同様に、水保持部13c~13eも水を保持し易い。
最後に、水は、上から6番目に配置された水保持部13fの左側を通過し、右上から左下に落下し、排水口21に到達する。この様に、水保持部13fから流れてくる水の方向が排水口21に向いているので、水を排出する際、スムーズに水を排出できる。
尚、図17の左側の表側生地2における水の流れは、表側生地2の中心に対して、右側の表側生地2の流れと対称の流れである。
また、一番下に配置した水保持部13fから流れてくる水の方向が排水口21に向いているので、水を排出する際、スムーズに水を排出できる。
尚、表側生地2に千鳥状の水保持部13を設けたが、裏側生地3にも、表側生地2の千鳥状の水保持部13と同様のものを設けてもよい。
(実施形態7)
空調機能服50とは、実公平3-32487号公報、特許第6536674号公報に記載されているように、服にファン51を取付けて、外気を服の内部に送り込み、その外気により体から出る汗を蒸発させて、体の温度を下げるものである。
まず、図18Aに示す様に、既に水が注水された冷却服1を体に装着し、ファスナー7を留める。
次に、図18Bに示す様に、冷却服1の上に、空調機能服50を重ね着し、空調機能服50のファスナーを留める。
最後に、空調機能服50のファン51を回転させ、外気を服の内部に送り込む。
重ね着した冷却服1と空調機能服50との組合せのことを冷却衣服セットと称す。
尚、空調機能服50を着てからファン51を回転させたが、ファン51を回転させた状態の空調機能服50を冷却服1に重ね着してもよい。
変形例では、図19Aに示す様に、冷却服1を裏返して(リバースして)体に装着する。
その後の冷却服1と空調機能服50との重ね着の動作は、図18Bと同様であるので、説明を省略する。
実施形態8は、冷却服1に水を貯留する領域を設け、実施形態1と比べ、長時間、体を冷却することができる態様である。
図21は実施形態8における冷却服1の概略の構成を示す正面図で、図22は実施形態8における冷却服1の概略の構成を示す背面図である。
具体的には、外縁圧着部11は、右表側圧着部11Aと、左表側圧着部11C、首側圧着部11Bと、背中裏側圧着部11Dとを有する。
右表側圧着部11Aは、右表側第1圧着部11A1と、右表側第2圧着部11A2と、右表側第3圧着部11A3とを有する。
左表側圧着部11Cは、左表側第1圧着部11C1と、左表側第2圧着部11C2と、左表側第3圧着部11C3とを有する。
背中裏側圧着部11Dは、背中裏側第1圧着部11D1と、背中裏側第2圧着部11D2と、背中裏側第3圧着部11D3とを有する。
右表側第3圧着部11A3の最上部及び首側圧着部11Bの端部との接合部を接合部P2と定義する。
左表側第1圧着部11C1の最上部及び首側圧着部11Bの端部との接合部を接合部P3と定義する。
右表側第3圧着部11A3の最上部及び背中裏側第1圧着部11D1の最上部を接合部P4と定義する。接合部P4において、左表側第3圧着部11C3の最上部及び背中裏側第1圧着部11D1の最上部とは接続されている。
右表側第1圧着部11A1と右表側第4圧着部11A4との間には、右表側第1空隙12A1を有する。
表側生地2の右側の4つの領域は、右表側第1領域61、右表側第2領域62、右表側第3領域63、右表側第4領域64である。
表側生地2の左側の4つの領域は、左表側第1領域65、左表側第2領域66、左表側第3領域67、左表側第4領域68である。
上記各領域において中間層31は分割された状態で配置されており、上記各圧着部は、空隙を介して分割された中間層31の周りを囲んでいる。
つまり、上記各圧着部と分割された中間層31との間に、空隙がある。
矢印が示すように、水が、右表側第1空隙12A1を通って、右表側第1領域61から右表側第2領域62に移動する。
解析の方法は以下の手順である。
(1)まず、水平な机の上に冷却服1を置き、注水口20から水を注ぎ、表側生地2の中間層31に均一に水を吸収させる。この時の中間層31の水の量は、これ以上中間層31に水を入れると、中間層31から水が出てしまう最大量である。
(2)次に、中間層31に最大量の水を有した冷却服1を鉛直方向に立てた時、右表側第1領域61から右表側第2領域62に移動する水の分布の時間的な変化について解析を行った。
この時、中心線92Aに垂直な水平線と傾斜圧着部11A4とがなす傾斜角度を変化させた(0度から90度まで)。
上記シミュレーションによれば、傾斜角度を変化させても約10秒程度で、右表側第1領域61から右表側第2領域62に移動する水の量(移動量)がほぼ一定の量となることが分かった。約10秒以降は、単位時間当たりの移動量が非常に小さくなることが分かった。
10秒後における、傾斜角度が90度の時の右表側第1領域61から右表側第2領域62に移動する水の量を基準(100%)とすると、
(a)10秒後における、傾斜角度が45度の時の水の移動量は、上記基準に対して、約91%~93%であった。
(b)10秒後における、傾斜角度が0度の時(水平時)の水の移動量は、上記基準に対して、約83%~86%であった。
又、傾斜角度が小さい程、傾斜圧着部11A4より下側の右表側第2領域62の箇所(例えば、傾斜圧着部11A4を軒とすると、軒下のような箇所)に水が長く溜まることが分かった。
傾斜圧着部11A4より上側の水は、重力により下に移動しようとするが、傾斜圧着部11A4により遮られる。よって、傾斜圧着部11A4より下側の水は、傾斜圧着部11A4の上側の水の圧力を受けないため、傾斜圧着部11A4より下側の右表側第2領域62の箇所に留まる。
従って、傾斜角度が小さい程、中間層31に水を長く保持できる。
一方、冷却服1の上部をまるめて、排水口21から水を排水する場合は、傾斜角度が大きい程、空隙12A1から流れる水の量を大きくすることができるので、スムーズに排水口21から水を排水することができる。
以上、シミュレーションに基づき、傾斜角度は、1度以上から45度以下が好ましく、2度以上から15度以下が、さらに好ましいことが分かった。
以下の各傾斜圧着部についても、上記と同様のことが言える。
矢印が示すように、水が、右表側第2空隙12A2を通って、右表側第2領域62から右表側第3領域63に移動する。
右表側第2領域62は、右表側第5圧着部11A5(傾斜圧着部11A5)と右表側第4圧着部11A4(傾斜圧着部11A4)とを有している。
右表側第2領域62は、傾斜圧着部11A5のように、傾斜圧着部を有するので、右表側第2領域62において、水を保持する時間を長くすることができ、かつ、冷却服1の上部をまるめて排水口21から水を排水する場合は、容易に水を下側へ追いやることができる。
矢印が示すように、水が、右表側第3空隙12A3を通って、右表側第3領域63から右表側第4領域64に移動する。
右表側第3領域63は、右表側第2領域62と同様の効果を有する。
排水口21は、右表側第4領域64の側の右側の下部に配置されている。
冷却服1の上部をまるめると、水は右側に配置された右表側第3空隙12A3から流れ出すので、右表側第3空隙12A3に近い排水口21から速く水を排出できる。
さらに、右表側第1領域61、右表側第2領域62、右表側第3領域63、右表側第4領域64に、水を貯留させることができる。
その結果、上記態様は、長時間、体を冷やすことができる。
よって、左側の表側生地2の構成については、説明を省略する。
背中裏側第5圧着部11D5(第2傾斜圧着部とも称す)は、中心線92Bを起点として、紙面左上から右下に向かって傾斜している。背中裏側第3圧着部11D3と背中裏側第5圧着部11D5との間には、背中裏側第3空隙12D3を有する。
第1傾斜圧着部11D4と第2傾斜圧着部11D5とは、山形形状をしている。上記した山形形状の頂点(仮想の頂点)は中心線92Bを通り、山形形状は、中心線92Bに対して、対称な形状である。
第1傾斜圧着部11D4の一端(中心線92B側)と第2傾斜圧着部11D5の一端(中心線92B側)との間(仮想の頂点付近)には、背中裏側第2空隙12D2を有している。
尚、第1傾斜圧着部11D4の一端(中心線92B側)と第2傾斜圧着部11D5の一端(中心線92B側)とは、背中裏側第2空隙12D2を有さず、繋がっていてもよい。
背中裏側第7圧着部11D7(第4傾斜圧着部とも称す)は、中心線92Bを起点として、紙面左上から右下に向かって傾斜している。背中裏側第7圧着部11D7と背中裏側第3圧着部11D3との間には、背中裏側第6空隙12D6を有する。
第3傾斜圧着部11D6と第4傾斜圧着部11D7とは、山形形状をしている。
山形形状は、上記と同様であるので、説明を省略する。
背中裏側第9圧着部11D9(第6傾斜圧着部とも称す)は、中心線92Bを起点として、紙面左上から右下に向かって傾斜している。背中裏側第9圧着部11D9と背中裏側第3圧着部11D3との間には、背中裏側第9空隙12D9を有する。
第8傾斜圧着部11D8の一端(中心線92B側)と第9傾斜圧着部11D9の一端(中心線92B側)との間には、背中裏側第8空隙12D8を有している。
第8傾斜圧着部11D8と第9傾斜圧着部11D9とは、山形形状をしている。
山形形状は、上記と同様であるので、説明を省略する。
裏側生地3の4つの領域は、裏側第1領域71、裏側第2領域72、裏側第3領域73、裏側第4領域74である。
裏側第1領域71には注水口20が中心線92B上に配置されているので、水は、第1傾斜圧着部11D4と第2傾斜圧着部11D5とに、均等に沿うように分かれて流れることができる。
注水口20から中間層31に水が供給され、人の手で裏側生地3が押されると、矢印が示すように、水が、背中裏側第1空隙12D1、背中裏側第2空隙12D2、背中裏側第3空隙12D3を通って、裏側第1領域71から後述する裏側第2領域72に移動する。
裏側生地3の両側及び中央から、裏側第1領域71から裏側第2領域72に水が移動できるので、均一に裏側第2領域72の中間層31に、水を行き渡らせることができる。
一方、冷却服1の上部をまるめて、排水口21から水を排水する際、傾斜角度が大きい程、背中裏側第1空隙12D1から流れる水の量を大きくすることができるので、スムーズに排水口21から水を排水することができる。
上記シミュレーションに基づき、傾斜角度は、1度以上から45度以下が好ましく、2度以上から15度以下が、さらに好ましい。
各傾斜圧着部(11D5乃至11D9)についても同様のことが言える。
矢印が示すように、水が、背中裏側第4空隙12D4、背中裏側第5空隙12D5、背中裏側第6空隙12D6を通って、裏側第2領域72から裏側第3領域73に移動できる。
裏側第2領域72の構成及び効果は、裏側第1領域71と同様である。
矢印が示すように、水が、背中裏側第7空隙12D7、背中裏側第8空隙12D8、背中裏側第9空隙12D9を通って、裏側第3領域73から裏側第4領域74に移動できる。
排水口21は、裏側第4領域74の左側の下部に配置されている。
冷却服1の上部をまるめると、水は左側に配置された背中裏側第7空隙12D7から流れ出すので、背中裏側第7空隙12D7に近い排水口21から速く水を排出できる。
尚、排水口21は右側の下部に配置されてもよい。
さらに、裏側第1領域71、裏側第2領域72、裏側第3領域73、裏側第4領域74に、水を貯留させることができる。その結果、上記態様は、長時間、体を冷やすことができる。
また、裏側生地3の両側の空隙及び中央の空隙から、裏側第1領域71から裏側第2領域72に、水移動できるので、均一に裏側第2領域72の中間層31に、水を行き渡らせることができる。裏側第3領域73及び裏側第4領域74も、上記と同様である。
また、冷却服1の上部をまるめると、排水口21からスムーズに水を排出することができる。
(条件1)冷却服1の注水口20から水が供給され、冷却服1を人が装着した状態で、水が右表側第1領域61に貯留し、右表側第1領域61において、貯留した水の水位が当該空隙より上側に位置し、人の手で、右表側第1領域61の表側生地2が押されない場合は、当該空隙から水が右表側第1領域61(上側の領域)から右表側第2領域62(下側の領域)に移動しない。
(条件2)水が右表側第1領域61に貯留している状態で、人の手で、右表側第1領域61の表側生地2が押された場合は、当該空隙から、水が右表側第1領域61から右表側第2領域62に移動可能である。
実施形態9は、冷却服1の中間層31の水を冷やすペルチェ素子ユニット165を配置した態様で、長時間、体を冷やすことができる。
図23は実施形態9における冷却服の概略の構成を示す正面図で、図24は実施形態9における冷却服の概略の構成を示す背面図で、図25Aは実施形態9におけるペルチェ素子ユニット165の概略の構成を示す平面図で、図25Bは実施形態9におけるペルチェ素子ユニット165の概略の構成を示す正面図である。
図24に示す様に、裏側生地3の下部において、ペルチェ素子ユニット用ポケット162とバッテリー用ポケット161とが配置されている。
ペルチェ素子ユニット用ポケット162とバッテリー用ポケット161とは、空気が通過し易いメッシュ状のポケットである。
ペルチェ素子ユニット用ポケット162にはペルチェ素子ユニット165が収容され、バッテリー用ポケット161にはバッテリー70が収容されている。
ペルチェ素子ユニット165とバッテリー70とは、接続コード171で接続されている。接続コード171は、モバイルバッテリーと接続できる、例えば、Type-Cが使用可能なコードが好ましい。
図25Bに示す様に、ペルチェ素子の冷却部で金属プレート69が冷却されると共に、排熱ファン166が回転すると、ペルチェ素子ユニット165の周囲の空気が吸気口167から吸い込まれる。そして、ペルチェ素子の加熱部で熱せられた空気が排気口168からペルチェ素子ユニット165の上方向に排出される。
メッシュからは排熱ファン166により熱せられた空気が排出される。一方、金属プレート69は、表側生地2の中間層31が保持している水を冷却する。
つまり、ウェストポーチに配置させた3つのバッテリー70と3つのペルチェ素子ユニット165とを接続コード171で電気的に接続する。
尚、バッテリー70は3つではなく、ウェストポーチに配置させた1つのバッテリー70と3つのペルチェ素子ユニット165のそれぞれとを接続コード171で電気的に接続してもよい。
上記態様によれば、冷却服1の重さを軽くすることができる。
実施形態10は、冷却服100で人の体の脇の部分を冷やす態様で、実施形態1に比べ、さらに、体を冷やすことができる。
図26A、26Bに示す様に、人の体の左側及び右側の脇の部分において、表側生地2と裏側生地3とを脇生地75で繋いでいる。脇生地75は、表側生地2と裏側生地3と同様に、表側層30と、中間層31と、内側層32とを有している。中間層31は、表側生地2、裏側生地3、脇生地75において、連続して繋がっている。
図27A、27Bに示す様に、脇生地75において、サイズ調整用の伸縮するゴム製のメッシュが設けられている。この場合、表側生地2の中間層31と裏側生地3の中間層31とは、繋がっていない。
実施形態11は、冷却服102、103、104で人の上半身である主に体の胸郭と背部(背中)を冷やす態様で、腹部を冷やしたくないユーザへの対応である。
図28は、実施形態11における冷却服102の概略の構成を示す右から見た正面の斜視図である。
図28に示す様に、冷却服102の表側生地2は、腹部にかからない様に胸郭を冷やすように短くなっている。尚、冷却服102の表側生地2は、ユーザに応じて腹部の一部にかかっていてもよい。
冷却服102の裏側生地3は、腰部にかからない様に背部を冷やすように短くなっている。尚、冷却服102の裏側生地3は、ユーザに応じて腰部の一部にかかっていてもよい。
冷却服102の表側生地2には注水口20及び排水口21が設けられ、冷却服102の表側生地2には2個の排水口21が設けられている。
図29Aに示す様に、図28と同様に、冷却服103の表側生地2は、腹部にかからない様に胸郭を冷やすように短くなっている。腹部の生地は、中間層31を有さない一般的な生地(例えば、ポリエステルなど)が用いられている。脇の部分には、図27A、27Bと同様のメッシュが設けられている。
冷却服103の表側生地2には注水口20及び排水口21が設けられ、冷却服103の裏側生地3には1個の排水口21が設けられている。
図30A、30Bに示す様に、冷却服104の冷却服104の表側生地2及び裏側生地3は、図29A、29Bの冷却服103の腹部の生地を伸縮可能なメッシュで構成した点が異なり、その他は同様の構成である。
図30A、30Bの構成にすることで、ユーザの異なるサイズに対応できる。
(実施形態12)
実施形態12は、冷却服105で、体感的に冷たく感じる脇を長時間冷やす態様である。
図31は実施形態12における冷却服105の概略の正面図で、図32は実施形態12における冷却服105の表側生地2の内側の概略の図である。
図31、32示す様に、実施形態12では、人の脇の部分において、表側生地2の表面及び表側生地2の内側に、保冷剤43を保持するポケット42が、左側と右側の2箇所に、設けられている。
実施形態13は、冷却服106、107に示温材80を配置して、冷却服106、107に注水した水が均一に行き渡ったかを視覚的に捉えるようにした態様である。
図33は実施形態13における冷却服106の概略の構成を示す正面図で、図34は実施形態13における冷却服の概略の構成を示す背面図で、図35は実施形態13における別の冷却服107の概略の構成を示す正面図である。
示温材80は、特定の温度に達すると色が変わる特殊材料を用いた温度検知材で、例えば、日油技研工業株式会社のデジタルサーモテープ(登録商標)などが使用できる。
冷却服107は、冷却服107の内側に示温材80を配置させて、外側から示温材80の色の変化を見えなくして、冷却服107の外側のデザインを保持している。
実施形態14は、冷却服1の上を覆うように放射冷却材料85を被せた態様である。
図36は実施形態14における放射冷却材料85の概略の構成を示す正面図で、図37は実施形態14における放射冷却材料85の概略の構成を示す背面図である。
日照条件によるが、ラディクールの生地の影温度は、一般的な生地の影温度より摂氏10度~20度程度、低くすることできる。
図36の左上の図は、固定部材86の周辺領域の側面図の拡大図である。
固定部材86は、スペーサ87とピン88とを有する。
スペーサ87は、冷却服1の表面に設けられ、スペーサ穴95を有している。ピン88は、ゴム製で、頭部93と凸部94とを有している。
一方、ピン88はスペーサ穴95から取り外すことができるので、ピン88をスペーサ穴95から取り外して、放射冷却材料85を冷却服1から取り外すことができる。
冷却服1の中間層31から気化して発生する水蒸気は、スペーサ87により形成される空間を通って、外部に放出される。
尚、中間層31から気化して発生する水蒸気が放射冷却材料85の外部へ放出されるなら、冷却服1と放射冷却材料85とは、部分的に接触していてもよい。
冷却服1の表側生地2と放射冷却材料85との間には空間を有している。直射日光が放射冷却材料85に当たっても、放射冷却材料85により影温度が低下するので、直射日光による冷却服1の中間層31に保持している水の温度上昇が抑えられる。
よって、中間層31から空間に放出される水蒸気が減少するので、長時間、体を冷却させることができる。
図37の裏側生地3についても、図36の表側生地2の構造と同様である。
実施形態15は、例えば、小学生、幼稚園児などに対応させた冷却服108の態様である。
図38Aは実施形態15における冷却服108の概略の構成を示す正面図で、図38Bは実施形態15における冷却服108の概略の構成を示す背面図である。
腹部は、通気性を良くするために、メッシュでできている。左側生地4と右側生地5とは、ゴム製のメッシュからできており、体のサイズの変化に対応できるように伸縮できるようになっている。
襟8にも、外縁圧着部11Bと中間層31とを配置させて、首も冷やす構成となっている。
首周辺に配置された首側圧着部11Bは、11A、11Cと接続して、外縁圧着部11を構成している。
左表側第1圧着部11C1と首側第1圧着部11B1とが接続され、右表側第3圧着部11A3と首側第3圧着部11B3とが接続されている。
襟8には、注水排水口40が配置されている。注水排水口40の中心は、中心線92Bを通る。
矢印が示すように、注水排水口40から供給された水は、主に次の3つの方向に移動する。
(1)水は、注水排水口40から両肩に移動し、さらに表側生地2に移動する。
(2)水は、注水排水口40から、裏側生地3の両側に配置された背中裏側第1空隙12D1及び背中裏側第3空隙12D3に向かって移動する。
(3)水は、注水排水口40から、裏側生地3の中央に配置された背中裏側第2空隙12D2に向かって移動する。
上記のように、水は、表側生地2及び裏側生地3に、均一に拡がることができる。
尚、図38Bは、図22とほぼ同じ構成なので、重複する箇所については説明を省略する。
尚、図10で、注水口20及び排水口21のそれぞれを表側生地2の左右の2箇所に設けたが、左右のいずれか一方でもよい。
体の前側に配置される表側生地と、体の後側に配置される裏側生地とを有する冷却服であって、
表側生地又は裏側生地は、
体に対して最も近い位置に配置され、防水性の内側層と、
体に対して最も離れた位置に配置され、透湿性の表側層と、
内側層と表側層との間に配置され、水を吸収し、吸収した水を貯留させる不織布からなる中間層とを有し、
体に装着された状態を基準として、表側生地又は裏側生地の上部で中間層に水を供給する注水口と、表側生地又は裏側生地の下部で中間層が吸収した水を排水する排水口とを設けた冷却服。
上記態様よれば、電力を用いないで体の温度を下げることができる。また、冷却服は、水を注水する動作及び水を排水する動作を容易に繰り返すことができるので、1日に複数回、上記動作を繰り返すことで、1日中、体の温度を下げることができる。
表側生地又は裏側生地は、
貫通する穴と、
穴の周囲に表側層と内側層とを密着させた圧着部と、
圧着部の周囲に位置し、表側層と内側層との間にある空隙と、を有する水保持部を備えた項目1に記載の冷却服。
上記態様よれば、水保持部に水を保持することができるので、長時間、体の温度を下げることができる。
水保持部を複数備え、
複数の水保持部が千鳥状に配置されている項目2に記載の冷却服。
上記態様によれば、水保持部を千鳥状に配置することで、水を水保持部に保持できるので、長時間、体を冷やすことができる。また、一番下に配置した水保持部から流れてくる水の方向が排水口に向いているので、水を排出する際、スムーズに水を排出できる。
体の前側に配置される表側生地と、体の後側に配置される裏側生地とを有する冷却服であって、
表側生地又は裏側生地は、
体に対して最も近い位置に配置され、防水性の内側層と、
体に対して最も離れた位置に配置され、透湿性の表側層と、
内側層と表側層との間に配置され、水を吸収し、吸収した水を貯留させる不織布からなる中間層とを有し、
表側層と内側層とが接合した傾斜圧着部を有し、
傾斜圧着部は、冷却服の長手方向の中心線に垂直な水平線に対して、傾斜している冷却服。
上記態様によれば、傾斜圧着部により、下側に落ちる水の速度を遅らせることができるので、長く体を冷やすことができる。
冷却服を人が装着した状態を基準として、
傾斜圧着部は、第1傾斜圧着部と第2傾斜圧着部とを有し、
第1傾斜圧着部の一端と第2傾斜圧着部の一端とは、接続点で接続され、
第1傾斜圧着部と第2傾斜圧着部とは、当該接続点を頂点とする山形形状である項目4に記載の冷却服。
上記態様によれば、山形形状の第1傾斜圧着部及び第2傾斜圧着部により、下側に落ちる水の速度を遅らせることができ、冷却服の両側に水を拡げることができる。
冷却服を人が装着した状態を基準として、
傾斜圧着部は、第1傾斜圧着部と第2傾斜圧着部とを有し、
第1傾斜圧着部の一端と第2傾斜圧着部の一端とは、空隙を有して配置され、
第1傾斜圧着部と第2傾斜圧着部とは、当該空隙を頂点とする山形形状である項目4に記載の冷却服。
上記態様によれば、山形形状の第1傾斜圧着部及び第2傾斜圧着部の頂点付近に空隙を設けることで、冷却服の中央から、水を下側に落とせるので、冷却服において、水を拡げることができる。
表側生地又は裏側生地は、外縁に沿って、外縁圧着部を有し、
外縁圧着部と第1傾斜圧着部の他端との間及び、外縁圧着部と第2傾斜圧着部の他端との間に、空隙を有する項目5又は6に記載の冷却服。
上記態様によれば、冷却服の中央及び両側から、水を下側に落とせるので、冷却服において、均一に水を拡げることができる。
体の前側に配置される表側生地と、体の後側に配置される裏側生地とを有する冷却服であって、
表側生地又は裏側生地は、
体に対して最も近い位置に配置され、防水性の内側層と、
体に対して最も離れた位置に配置され、透湿性の表側層と、
内側層と表側層との間に配置され、水を吸収し、吸収した水を体の熱により気化させる不織布からなる中間層と、
表側層と内側層とを密着させた圧着部とを有し、
中間層31は複数に分割されており、
表側生地の圧着部又は裏側生地の圧着部は、空隙を介して分割された中間層の周りを囲んでいる冷却服。
上記態様によれば、冷却服が複数に分割されているので、下側に落ちる水の速度を遅らせることができるので、長く体を冷やすことができる。
体に装着された状態を基準として、体に近接して配置された項目1乃至8のいずれかに記載の冷却服と、当該冷却服の外側に、送風ファンにより体の温度を下げる空調機能服とを有する冷却衣服セット。
上記態様によれば、空調機能服により、外気が冷却服の表面に送り込まれるので、冷却服の水の気化が促進され、速く体の温度を下げることができる。
冷却服と空調機能服とを有する冷却衣服セットの装着方法であって、
冷却服は、体の前側に配置される表側生地と、体の後側に配置される裏側生地とを有し、
表側生地又は裏側生地は、
体に対して最も近い位置に配置され、防水性の内側層と、
体に対して最も離れた位置に配置され、透湿性の表側層と、
内側層と表側層との間に配置され、水を吸収し、吸収した水を体の熱により気化させる不織布からなる中間層とを有し、
冷却服は、体に装着された状態を基準として、表側生地又は裏側生地の上部で中間層に水を供給する注水口と、表側生地又は裏側生地の下部で中間層が吸収した水を排水する排水口とが設けられ、
空調機能服は、体の温度を下げるファンが備えられ、
水が注水された冷却服を体に装着し、
(i)当該冷却服の上に、ファンが停止した状態の空調機能服を重ね着した後、空調機能服のファンを回転させる、又は、
(ii)当該冷却服の上に、ファンが回転している状態の空調機能服を重ね着する、
冷却衣服セットの装着方法。
上記態様によれば、空調機能服により、外気が冷却服の表面に送り込まれるので、冷却服の水の気化が促進され、速く体の温度を下げることができる。
本開示の冷却服は、電気を使用しないので省電力で、子供からお年寄りまでの体を均一に優しく冷やすことが可能で、熱中症の防止ができることから、「あらゆる年齢のすべての人々の健康的な生活を確保し、福祉を推進する」という持続可能な開発目標(SDGs)の第3の目標を達成し得るもので、持続可能な開発目標(SDGs)の達成に貢献できる。
2 表側生地
3 裏側生地
13 水保持部
20 注水口
21 排水口
30 表側層
31 中間層
32 内側層
40 注水排水口
42 ポケット
43 保冷剤
50 空調機能服
51 ファン
61 右表側第1領域
62 右表側第2領域
63 右表側第3領域
64 右表側第4領域
65 左表側第1領域
66 左表側第2領域
67 左表側第3領域
68 左表側第4領域
71 裏側第1領域
72 裏側第2領域
73 裏側第3領域
74 裏側第4領域
81 襟
11A、11B、11C、11D 外縁圧着部
11A4-A6 傾斜圧着部
11C4-C6 傾斜圧着部
11D4 第1傾斜圧着部
11D5 第2傾斜圧着部
11D6 第3傾斜圧着部
11D7 第4傾斜圧着部
11D8 第5傾斜圧着部
11D9 第6傾斜圧着部
12A1-A3 右表側第1-3空隙
12C1-C3 左表側第1-3空隙
12D1-D9 背中裏側第1-9空隙
Claims (4)
- 体の前側に配置される表側生地と、体の後側に配置される裏側生地とを有する冷却服であって、
表側生地又は裏側生地は、
体に対して最も近い位置に配置され、防水性の内側層と、
体に対して最も離れた位置に配置され、透湿性の表側層と、
内側層と表側層との間に配置され、水を吸収し、吸収した水を貯留させる不織布からなる中間層とを有し、
体に装着された状態を基準として、表側生地又は裏側生地の上部で中間層に水を供給する注水口と、表側生地又は裏側生地の下部で中間層が吸収した水を排水する排水口とを設けた冷却服。 - 表側生地又は裏側生地は、
貫通する穴と、
穴の周囲に表側層と内側層とを密着させた圧着部と、
圧着部の周囲に位置し、表側層と内側層との間にある空隙と、を有する水保持部を備えた請求項1に記載の冷却服。 - 水保持部を複数備え、
複数の水保持部が千鳥状に配置されている請求項2に記載の冷却服。 - 体に装着された状態を基準として、体に近接して配置された請求項1に記載の冷却服と、当該冷却服の外側に、送風ファンにより体の温度を下げる空調機能服とを有する冷却衣服セット。
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