JP7478437B2 - エア駆動式冷暖装置 - Google Patents

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Description

本発明は、電源を用いることができない工場や倉庫等であっても用いることができるエア駆動式の冷暖装置に関するものである。
昨今、労働環境の改善が以前に増して叫ばれるようになり、特に工場や倉庫等の作業者の夏場における熱中症対策は、管理者と作業者双方にとって喫緊の課題となっている。 例えば、不快指数(THI:Temperature-Humidity Index)や、暑さ指数(WBGT:
Wet Bulb Globe Temperature)にも表れているように、人が暑さを感じる要因として、湿度が大きく関わっていることが知られている。即ち、気温が低下したとしても、湿度が高いと人は蒸し暑く不快に感じるため、冷房においては除湿の重要性も高いといえる。
従来から、代表的な空調装置としてエアコンがある。しかし、エアコンは、特に大きな空間では適度な温湿度環境になるまでに時間やコストがかかり、送風機は空気を撹拌するだけで冷房・除湿能力が無いといった問題があった。
この点、省電力で運転直後から人の作業範囲に集中して冷房・除湿する空調装置として、井戸水(地下水)や水道水を用いたユニットクーラーが開発され、その技術が公開されている(特許文献1、2参照)。
しかし、これらの空調装置は電気によってファンやポンプを駆動させるものであるため、殊に引火性・爆発性の高い化学物質やガス等を取り扱う工場等であって、電気火花等による着火源による爆発火災の防止(以下、「防爆」)が厳に要求される作業現場(以下「防爆環境」)においては、電源の切り替え操作や可動部において電気スパークの発生等による引火や爆発の恐れがあり、使用することができない問題があった。
また、前記のような電気式の空調装置を、防爆環境下で使用するためには、労働安全衛生法や電気事業法等によって国の規制に適合した製品を用いなければならないとされている。即ち、所定の防爆構造電気機械器具については、安全性確保のため、厚生労働省の指定検定機関である公益社団法人「産業安全技術協会」の検定(以下「防爆規格検定」)を経ることが必要とされている。そのため、当該空調装置についても、電気回路やファン等の電動部について防爆規格検定を受けたユニットを用いるか、空調装置全体として防爆規格検定を受けなければならない。
このような空調装置として、従来、冷房・除湿のできる電気式のユニットクーラーであって、送風機及び制御装置を耐圧防爆構造とすることで、前記防爆規格検定を受け、防爆環境下でも使用することができるようにしたユニットクーラーの技術が公開されている(特許文献3参照)。ここで、耐圧防爆構造とは、爆発性雰囲気への着火能力のある部品が内在する容器において、爆発性混合ガスによる内部での爆発による圧力の上昇に耐え、容器の外部の爆発性雰囲気への爆発(火災)の伝ぱ(播)を防止する防爆構造をいう(JISC6079-1)。
実用新案登録第3214245号公報 実開平6-10722号公報 特許第5695626号公報
上記のような従来の空調装置は、工場等の施設において容易に電源が確保できることから電気で駆動するものが一般的であり、電気駆動を原則として冷房・除湿能力向上の開発が行われてきたという実態がある。
また、防爆規格検定制度下では、それ自体が技術的規制となるばかりでなく、一度防爆規格検定を受けた製品は、設計変更を行うと再検定が必要になり、検定自体も厳しくなるため、容易に設計変更や新規開発を行うことができず、過去に検定を得た製品を長年に亘って提供し続けざるを得ない等、法規制が新規開発の障壁となって技術開発が停滞していた。
このように、空調装置の分野における装置の改良の検討においては、装置が電気で駆動することをその発想の基盤としており、電気駆動を前提としているが故にこれまで上記の問題を解決することができないでいた。
本発明は、上記の如き問題に鑑みて為されたものであり、その目的とするところは、防爆環境下のような電源を用いることができない環境でも使用でき、冷房と同時に除湿することで運転直後から人の作業範囲を効率よく快適にすることができるエア駆動式冷暖装置を提供することにある。
本発明者が上記課題を解決するために採用した手段は、次のとおりである。
(本発明の基本構成)
本発明のエア駆動式冷暖装置(以下、「冷暖装置」)は、その基本構成として、土台部材と、前記土台部材に立設されたフレーム部材とから成る架台を設け、前記架台に、外部からの熱媒体と循環液との熱交換を行う第一熱交換器と、前記循環液を送り出す循環液送出ポンプと、前記循環液と室内空気との熱交換を行う第二熱交換器と、前記第二熱交換器に密接して配設される送風ファンとを設けている。前記土台部材には、前記架台を移動可能とする複数のキャスター部材を取り付けることもできる。
また、前記第一熱交換器と前記循環液送出ポンプとを第一配管を介して接続し、前記循環液送出ポンプと前記第二熱交換器とを第二配管を介して接続し、前記第二熱交換器と前記第一熱交換器とを第三配管を介して接続したことで閉流路を形成している。この閉流路内は前記循環液で満たされ、循環させることができるようにしている。なお、この循環液は、不凍液とすることが好ましい。
(第一熱交換器の構成)
前記第一熱交換器は、液体と液体との間で熱交換を行うものであり、前記外部の熱媒体を受け入れる供給口と、前記外部の熱媒体を排出する排出口とを備えている。その動作については、まず、冷水や温水等の外部の熱媒体を供給口から第一熱交換器内部の管部へ通水する。そして、第一熱交換器内の供給口側の管部と、前記第一配管側内部の流路との間で熱交換を行い、第一配管内の循環液を冷却或いは加温する。この第一熱交換器は、伝熱プレートを有するプレート式の水熱交換器とすることが好ましい。
(循環液送出ポンプの構成)
前記第一配管及び第二配管と接続される循環液送出ポンプは、循環液を閉流路内で高速に循環させるためのポンプであり、そのモータ部は圧縮空気で駆動するエア式モータを採用している。前記エア式モータは、電源を必要とせず、循環液送出ポンプに空気配管を接続することで、工場等の施設で一般的に備えられているコンプレッサから供給される圧縮空気によって高速で動作させることができるものである。この圧縮空気は、空気配管に設けられたレギュレータにより適切な圧力に調整される。
(第二熱交換器の構成)
前記第二配管及び第三配管と接続される第二熱交換器は、液体と空気との間で熱交換を行うものであり、循環液が管部内を循環する際に空気との間で熱交換を行い、施設内の空気を冷却或いは加温する。熱交換された循環液は第一熱交換器へ戻され、再び外部の熱媒体と熱交換されて第二熱交換器へ流入することで循環する。この第二熱交換器は、蛇行したコルゲートフィン式とし、管部を高圧に耐え得る構造の空気熱交換器とすることが好ましい。
(送風ファンの構成)
一方、前記第二熱交換器の前方には送風ファンが配置されており、第二熱交換器で冷却或いは加温された空気を、送風ファンによって作業者等に向けて強力に送風する。送風ファンと第二熱交換器との配置の関係については、送風ファンの吸気口が開いている側の面と第二熱交換器の空気が通り抜ける一方の面とが向かい合う状態となるように構成している。また、風を送出する送風口の中心を、地面から1.5m未満の高さに設けることが好ましい。
前記送風ファンの構成について説明すると、送風ファンのモータ部は圧縮空気で駆動するエア式モータを採用している。エア式モータは、循環液送出ポンプ同様、電源を必要とせず、送風ファンに空気配管を接続することで、コンプレッサからの圧縮空気によって高速で動作させることができるものである。この圧縮空気は、空気配管に設けられたレギュレータにより適切な圧力に調整される。
(筐体の構成)
また、送風ファンは、第二熱交換器とともに筐体で覆う構成とすることが好ましく、送風ファンの吸気側と第二熱交換器との間が気密に構成した筐体であることがより好ましい。
(圧縮空気の制御部品の構成)
前記第一熱交換器及び前記送風ファンの各モータ部には、エアスイッチを接続した構成とすることもできる。この場合、エアスイッチの下流側で空気配管を分岐して前記第一熱交換器及び前記送風ファンに接続する構成とするのが好ましい。このような構成とすることにより、前記エアスイッチによって前記第一熱交換器及び前記送風ファンへの圧縮空気の供給と遮断とを一括して切り替え可能となる。
また、少なくとも前記エアスイッチ及び送風ファンのレギュレータは、前記筐体に内包するのが好ましく、これらを操作するための操作部が筐体上であって、送風ファンよりも上側に配設するのがより好ましい。
(エリミネータの構成)
前記筐体の送風ファンと第二熱交換器との間に相当する部分に、所定の開口部を設け、第二熱交換器を通過した空気に含まれる水分を除去するためのエリミネータを配設した構成とすることもできる。このエリミネータは、前記開口部から着脱可能とすることが好ましく、前記開口部を筐体の上部に設け、上部から着脱できるようにするのがより好ましい。
(収束フィンの構成)
他方、送風ファンの前方には、複数の収束ブレードを複数配設した収束フィンを設ける構成とすることも可能である。前記収束フィンは、送風ファンの中心軸上から半径方向に延設された支持部材と、前記支持部材の先端に斜設された収束ブレードとからなり、それらが前記中心軸を基準として円周方向に均等ピッチで複数配設して構成している。
前記収束ブレードは、長手方向の中心側寄りの稜線部が外側寄りの稜線部よりも前方となるように形成している。また、前記支持部材と前記収束ブレードとの成す角度は90度~45度であるのが好ましく、より好ましくは80度~45度である。
上記構成の収束フィンを配置することにより、送風ファンから送出された風は、収束ブレードによって中心軸方向のベクトル成分を持つ風となる。このベクトル成分による向心力が、送風ファンにより送出された風の持つ進行方向のベクトル成分と円周方向のベクトル成分とに加わることで、螺旋流が発生する。
発生した螺旋流はジャイロ効果によって直進性の高い気流となるうえ、向心力が大きければ徐々に径が収束する螺旋流となり、回転速度が増加してより強い螺旋流を発生させることができる。
(拡散フィンの構成)
送風を直線的にする別の手段としては、円周方向に仰角を有する拡散ブレードを送風ファンの中心軸を基準として円周方向に均等ピッチで配設した拡散フィンを設け、少なくとも前記拡散フィンの外周には、拡散フィンを覆うフード部材を配設した構成とすることもできる。この場合、前記フード部材は、拡散フィンよりも前方に突出した構成とするのが好ましい。
上記構成の拡散フィンを配置することにより、送風ファンから送出された風は、拡散フィンによって半径方向に屈折拡散し、フード部材の内壁に沿って前方に送出される。フード部材の内壁を進行する際に、摩擦により半径方向のベクトル成分は減衰され、円周方向のベクトル成分を含みながらも、進行方向のベクトル成分の割合が大きい風となる。これにより、フード部材から放出される風は、進行方向に揃った風となり、直進性の高い風を発生させることができる。
また、直進性の高い風が高速で放出されることにより、気流周辺の気圧が減少し、大気圧である周囲の空気を吸い込みながら進行する。このため、風速が速い場合には、吸引された空気の中心軸方向に向かうベクトル成分が強い向心力となり、螺旋流を発生させることもできる。
(結露水排出のための構成)
他方、前記第一熱交換器と前記循環液送出ポンプを、前記第二熱交換器よりも下側に配置する構成とすることが好ましく、前記第二熱交換器の直下には、結露水を受け入れる結露水受け皿を配設し、前記結露水受け皿の底面には、前記結露水を排出するための結露水排出口を配設するのがより好ましい。また、前記土台部材を、側壁が立設することで結露水を受け入れる箱形状とし、前記土台部材の底面に、前記結露水を排出するための結露水排出口を配設することもできる。
(各熱交換器と閉流路とからなる構成としたことの効果)
本発明では、第二熱交換機で循環液と施設内の空気とが熱交換をすることにより、外部からの熱媒体を低温のものにすることで冷房として動作させることができ、高温のものにすることで暖房としても動作させることができる。そのため、季節に応じて空調設備を使い分けたり、複数の空調設備を導入したりする必要がなく、経済的である。
特に、冷房動作時には、第二熱交換器において吸入された施設内の空気が冷却される際、吸入された空気の温度の低下に伴って空気の飽和水蒸気量が低下するため、第二熱交換器に結露が生じる。この結露の分だけ吸入された空気中から水蒸気量が減少するため、除湿された冷風を送風することができ、人の作業範囲を冷却しながら除湿もすることができる。
この空調能力については、循環液送出ポンプが循環液を高速で循環させることにより、例えば冷房運転については、第二熱交換器の管部の任意箇所の管壁において、熱交換されて温度が上がった循環液はすぐに下流に流れ、常に温度の低い循環液が接触することとなるため、熱交換効率が向上する。また、循環液が乱流の場合には、層流の場合と比較して不連続な乱れた流れが管部の管壁と接触するため、管壁と循環液との熱伝達係数が向上し、循環液により多くの熱が移動する。このため、本発明の冷暖装置は高い熱交換効率を有し、作業者及びその環境を効率よく空調することができる。この作用・効果は第一熱交換器も同様である。
(熱交換器の形式による効果)
第一熱交換器については、重ねた伝熱プレートの間を高温と低温の液体が交互に流れて熱交換するプレート式の水熱交換器とすることで、プレート間の隙間を高温液体と低温液体が交互に流れ、効率よく熱交換することが可能となり、外部の熱媒体が少量であっても、わずかな温度差を最大限に活用できる。
また、第二熱交換器については、高圧に耐え得るコルゲートフィン式の空気熱交換器とすることで、循環液を高圧で供給することにより、高速で循環させることができるうえ、フィン部分の表面積が大きく空気との接触量が大きいため、空気との熱の移動が多くなり、熱交換効率が向上する。
(送風ファンの配置による効果)
送風ファンの配置に関しては、送風ファンの吸気口が第二熱交換器に密接して配置されていることにより、送風ファンにより送出された空気の流れが妨げられないため、冷却或いは加温された空気は、作業者やその周囲環境に向けて効率よく強力に送風することができる。
また、本発明では、床面に載置してキャスターにより随意の場所に移動させることが可能であるとともに、送風ファン及び第二熱交換器の取付け高さを送風口の中心が床面から1.5m未満とした場合には、人の顔の高さ付近に冷暖風を送風することができ、運転直後から作業者等に直接快適性を与えることができる。
(エア式モータを採用することの効果)
一方、循環液送出ポンプ及び送風ファンにエア式モータを採用したことにより、本発明の冷暖装置の動作において電気を使用しないため、電源の無い場所であっても使用することができる。
この効果が発揮される環境として、引火性・爆発性の物質を扱う工場や倉庫等において空調を必要とする環境が挙げられる。このような環境では、前記のとおり、電気回路や電気駆動部を防爆構造とし、防爆規格検定を受けた製品を用いなければならないが、本発明のエア駆動式冷暖装置は、電気回路を有さず、送風ファンや循環液送出ポンプの駆動部であるモータ部にエア式モータを採用している。そのため、電気スパークによる引火や爆発の危険性が本質的に排除された構造(着火源排除機能)を有し、そもそも検定を受ける必要が無いという特徴がある。
しかも、電気式の場合には、電圧の異なる海外の施設では用いることができないが、本発明の冷暖装置はエア駆動式であり、レギュレータにより容易に圧力の調整ができる。そのため、一定のエア圧を供給することができ、これまで電圧の違いやエア圧の違いから冷暖装置を設置することができなかった施設であっても採用することができることから、施設を問わず一定の性能を発揮することが可能である。
(筐体による効果)
筐体に関しては、送風ファンと第二熱交換器とを覆う構成としたことにより、送風ファンが吸気する際に、第二熱交換器を介さずに吸気されることを筐体が防ぐため、確実に第二熱交換器を経て送風させることができ、送風効率及び熱交換効率が向上する。また、送風ファンの吸気側と第二熱交換器との間を気密に構成することにより、第二熱交換器を通った空気が漏れて損失することなく送風することが可能となり、送風効率が向上する。
(圧縮空気の制御部品を筐体に内包する効果)
制御部品等を収納する制御ボックス等を筐体外部に取り付けた場合には、制御ボックスが突出してしまうため、冷暖装置を任意の場所に移動する際に周囲の設備や人にぶつかり、破損や怪我の原因となるところ、エアスイッチやレギュレータを筐体に内包することにより、冷暖装置に大きな突出部が形成されなくなるため、安全で見た目の美観にも優れるという効果もある。また、駆動に電気を使用しないため、内部にこれら制御部品を内包したとしても、感電や故障をすることがない。
(操作部を体に筐体上に配設する効果)
また、前記筐体に内包したエアスイッチやレギュレータを操作する操作部を、筐体上に配置したことにより、操作者の操作性が向上する。この操作部を送風ファンより上側の筐体上に配置した場合には、更に操作しやすい位置となり、より操作性が向上する。
(エリミネータを着脱可能としたことの効果)
送風ファンと第二熱交換器との間にエリミネータを配設したことにより、第二熱交換器から大量に発する結露水が、結露水受け皿に滴下する前に送風ファンに吸引されて冷風とともに送風される場合に、結露水を含んだ冷風から水分を除去し、乾いた冷風を送風することができる。
また、エリミネータは送風効率と水分除去能力とのバランスにより適宜選択することができ、状況に応じて異なる種類のエリミネータを選択的に装着することができる。このとき、筐体上部に設けた開口部から着脱可能であることにより、冷暖装置が他の設備等の間に載置されているような場合であっても、上方から容易にエリミネータを着脱することができる。
(収束フィン並びに拡散フィン及びフード部材の効果)
送風ファンの前方に配設した収束フィンや、同様に送風ファンの前方に配設した拡散フィン及び拡散フィンを覆うフード部材により、直進性の高い送風が可能になり、より遠くの人や設備を空調することができる。また、施設の壁沿いに直線的に送風することで、施設内の空気が撹拌され、室温を場所に寄らず一定にすることができる。
(低環境負荷やメンテナンス性の効果)
環境的側面においては、エアコン等と異なりフロン類の冷媒ガスを使用しないため、環境へほとんど影響を与えず空調できる。また、閉流路内に循環液を循環させることで、不純物が混入せず、配管の洗浄の必要がほとんどないうえ、循環液送出ポンプや第一熱交換器が送風ファンよりも下に配置されているため、メンテナンスに手間を要しない。
また、前記第二熱交換器の直下に、結露水排出口を配設した結露水受け皿を設けたことによって、第二熱交換器によって発生する大量の結露水を受け入れ、連続的に外部に排出することができる。同様に、土台部材が、側壁が立設することで結露水を受け入れることができる箱形状を成し、結露水排出口を配設したことによって、循環液送出ポンプや第一熱交換器、各配管に発生する結露水を受け入れ、連続的に外部に排出することができる。これにより、床面に結露水が滴下、飛散し、作業環境を濡らすことを防ぐことができる。
このように、本発明の冷暖装置は、エア駆動式の構成を採用することにより、引火性・爆発性の高い可燃物の充満する作業環境であって電気火花等による着火源による爆発火災の防止が厳に要求される作業現場等)であっても、自己完結的に独立運転が可能となる。また、電源が引き回しにくい場所や、電源に負荷が掛かることを回避したい場所の場合であっても、随意に場所を移動させて空調機能(熱媒選択性による冷暖切替機能)を発揮させ、快適な作業空間を実現することが可能である。
殊に、本発明は、従来において暴発の危険を生じるものとして防爆規格検定を課せられた電気回路や電動部を排した構成であるため、防爆規格検定による制度的な技術的制約を打破し、防爆環境下での空調装置の分野の技術開発を促進させる動因となり得る発明である。
本発明の実施例1におけるエア駆動式冷暖装置を表す正面図である。 本発明の実施例1におけるエア駆動式冷暖装置を表す右側面図である。 本発明の実施例1におけるエア駆動式冷暖装置を表す左側面図である。 本発明の実施例1におけるエア駆動式冷暖装置を表す背面図である。 本発明の実施例1におけるエア駆動式冷暖装置の送風ファンと第二熱交換器の取付け状態を表す部分断面図である。 本発明の実施例1におけるエア駆動式冷暖装置の動作を表わすブロック図である。 本発明の実施例2における収束フィンを表す正面図及び側面図である。 本発明の実施例2における収束ブレードを表す三面図である。 本発明の実施例2における螺旋流発生の説明図である。 本発明の実施例3における拡散フィン及びフード部材を表す正面図及び部分断面図である。 本発明の実施例3における拡散フィンを表す正面図、側面図及び補助投影図である。 本発明の実施例3における直進性の高い気流及び螺旋流発生の説明図である。 本発明の実施例4におけるエア駆動式冷暖装置を表す右側面図である。
(実施例1)
まず、本発明の実施例1について、図1から図6に基づいて説明する。
(本実施例の基本構成)
まず本実施例における冷暖装置では、図1から図4に示すように、土台部材2aに、フレーム部材2b・2b…を立設して架台2とし、その架台2に、第一熱交換器3、循環液送出ポンプ4、第二熱交換器5、及び送風ファン6を設けた構成としている。
また、第一熱交換器3と循環液送出ポンプ4とを、第一配管7を介して接続し、循環液送出ポンプ4と第二熱交換器5とを第二配管8を介して接続し、第二熱交換器5と第一熱交換器3とを第三配管9を介して接続したことで閉流路を形成している。そして、この閉流路内は循環液で満たされ、循環液送出ポンプ4を動作させることによって循環液が循環するようになっている。
ここで、本実施例において、循環液は不凍液であり、閉流路内を満たしている。この不凍液には、エチレングリコールを上水で希釈して濃度が25%以上としたものを用いるのが好ましいが、エチレングリコール以外のものを用いた不凍液を用いることもできる。また、不凍液以外にも、例えば、環境負荷の少ないひまし油やごま油など植物系油、またはエンジンオイルなどの機械油等も使用でき、第二熱交換器5の水路の内部へコーティングを施すことで、水を使用することも可能である。
各配管は例えば樹脂管やステンレス管を用いることができ、本実施例では不凍液による管の硬化を防ぐためにフッ素系樹脂管を用いている。また、熱損失を低減する目的で、各配管は可能な限り短く接続するのが好ましい。
本実施例では、送風ファン6の吸気口10が開いている側の面と第二熱交換器5の空気が通り抜ける一方の面とが向かい合う状態で配置され、送風ファン6と、第二熱交換器5とが、空気が漏れないように気密に構成された筐体20によって覆われている。このようにすることで、第二熱交換器5を通過した空気が外部に漏れることなく効率よく送風ファン6によって送風されることとなる。
一方、本実施例では、第一熱交換器3と循環液送出ポンプ4は、第二熱交換器3よりも下側に配置しており、かつ、土台部材2a上に載置している。このように配置することで、漏液や部品の取り替え時に作業しやすく、重心も安定する効果がある。また、冷房動作中に第一熱交換器3、循環液送出ポンプ4、及び各配管から発生する結露水(後述する)を、土台部材2aで受けやすくなり、床面Fを濡らすことがない。
また、第二熱交換器3の直下には、結露水を受け入れる結露水受け皿12を配設しており、この結露水受け皿12は、第二熱交換器3の投影面積以上の大きさとしている。これも同様に、冷房動作中に第二熱交換器5から発生する結露水を、結露水受け皿12で受けやすくなり、床面Fや第一熱交換器3等を濡らすことがない。
他方、土台部材2aの底面には、キャスター部材14・14…が取り付けられている。これにより、冷暖装置1を任意の場所に移動することができる。
また、送風ファン6及びそれに密接配置される第二熱交換器5は、風を送出する送風口11の中心が、床面Fから1.5m未満の高さになるように設けている。この高さとすることで、作業者の身体全体に集中して送風することが可能となり、空調効果を感じやすくなるという効果がある。
(架台の構成)
次に、本実施例の各構成要素について説明すると、まず本実施例の架台2において、土台部材2aは平面視略長方形であり、結露水を受け入れるために底板と立設した側壁とから成る箱形状を有している。底板と側壁とは、鋼板をそれぞれ隙間なく溶接して構成されているが、一枚の鋼板からプレス加工で側壁を形成し、角部を隙間なく溶接する方法を採用することもできる。
また、土台部材2aの底面には、結露水を排出するための結露水排出口13が取り付けられている。ここにドレンポンプ(図示せず)を接続することで、土台部材2aに溜まった結露水を連続的に排出することができる。
フレーム部材2b・2b…は、断面L字型のアングル材であり、土台部材2aの短辺側にボルト等の止着部材(図示せず)を用いてそれぞれ二本ずつ立設している(図2参照)。なお、フレーム部材2a・2a…の数はそれぞれ二本に限定されず、また、一枚の鋼板であっても構わない。さらに、溶接等の接合方法で立設しても構わない。
このように構成した架台2には、結露水による錆びを防止するため、塗装強度の強い焼付塗装等の表面処理をしている。なお、この表面処理は焼付塗装に限らず、表面を被覆し、防錆処理できるものであれば任意に選択可能であり、架台の材質を全てステンレス鋼とすることで錆びを防止することもできる。
(第一熱交換器の構成)
第一熱交換器3は、外部からの熱媒体と不凍液との間で熱交換をする役割を有し、外部からの熱媒体を受け入れる供給口3aと、熱交換後の外部からの熱媒体を排出する排出口3bが配設されている。
本実施例における外部からの熱媒体は水であり、工場等の既設のチラー等の冷温水送出装置Cから冷水や温水として供給することができる。なお、外部からの熱媒体は水に限らず、油等も使用することができる。
第一熱交換器3の内部はプレート式の水熱交換器であり(図示せず)、金属の板(プレート)を伝熱板として重ね合わせた間に、水と不凍液が交互に流れることで、水と不凍液との間で熱交換を行うものである。なお、第一熱交換器3は液体と液体の熱交換が可能であればよく、プレート式に限られず、種々の方式のものを採用することができる。
また、本実施例の第一熱交換器3の筐体はSUS316(JISG4305)等のステンレス鋼を用いている。この素材を用いることで、第一熱交換器3の表面が結露した場合であっても、錆びの発生を防止することができる。なお、第一熱交換器3の筐体の素材は、銅やチタン等用途に応じて適宜変更することができる。
さらに、第一熱交換器3の土台部材2aへの載置においては、スペーサ等によって一段高くして載置している。このようにすることで、土台部材2a内に結露水が溜まったとしても、第一熱交換器3が水没する恐れがなくなる効果がある。
(循環液送出ポンプの構成)
循環液送出ポンプ4は、閉流路内の不凍液を高速で循環させる役割を有し、第一熱交換器3との間で第一配管7を介して接続するとともに、第二熱交換器5との間で第二配管8を介して接続している。
本実施例における循環液送出ポンプ4は、エア式モータによって駆動する軸流ポンプ等のターボ形ポンプであり、約50L/Minの吐出性能を有するが、性能は設計に応じて適宜変更することができる。
本実施例の循環液送出ポンプ4に用いられるエア式モータは、数個の羽のようなベーンと呼ばれる仕切部品が組み込まれたロータとハウジングとから構成されるベーンモータであり、供給された圧縮空気がベーンで仕切られた区画に入り、圧縮空気がベーンを押すことでロータを回転させるものである。
このエア式モータは、回転動作のために圧縮空気しか必要とせず電源が一切不要であるという特徴がある一方、供給された圧縮空気はロータを回転させた後外気に排出される。それにより、排出音が発生するため、必要に応じて消音器を設けるのが好ましく、循環液送出ポンプ4を消音箱で覆う構成とすることもできる。
ところで、エア式モータには、ダイヤフラム式と呼ばれる方式も存在するが、この方式は吐出される流体に脈動が発生するため、騒音や破損の原因になるとともに熱交換効率の低下にも繋がる。そのため、脈動の少ないものであれば用いることができるが、ベーン式を用いることがより好ましい。
また、図示しないが、圧縮空気を供給する配管は、空気スイッチを介した後分岐させて、後述する送風ファン6と当該循環液送出ポンプ4とに分かれて接続される。それら接続部の直前には、レギュレータや圧力計が取り付けられている。これにより、空気スイッチによって圧縮空気の供給を一括してオン/オフでき、各レギュレータによって適切な圧力に調節することができる。本実施例では、エアスイッチやレギュレータは筐体20に内包されており、外部に別途制御ボックス等を設けていない。
特に、循環液送出ポンプ4の近傍に設けられるレギュレータによって、循環液送出ポンプ4の吐出量を調節することができ、循環液に用いる液体の種類に応じて適切な圧力にすることができるほか、循環液の流速を調節することで、熱交換効率を変化させることもでき、必要に応じて単なる送風機として用いることもできる。
また、循環液送出ポンプ4の筐体はアルミ合金で構成されている。アルミ合金とすることで、循環液送出ポンプ4の表面が結露した場合であっても、錆びの発生を防止することができる。
さらに、第一熱交換器3同様、循環液送出ポンプ4は土台部材2a上にスペーサ等を介して一段高くして載置している。なお、ポンプの種類は軸流ポンプに限られず、遠心ポンプ等の方式のものを採用しても良い。
(第二熱交換器の構成)
第二熱交換器5は、不凍液と室内空気との間で熱交換をする役割を有し、循環液送出ポンプ4との間で第二配管7を介して接続するとともに、第一熱交換器3との間で第三配管9を介して接続している。
本実施例における第二熱交換器5の内部は、不凍液を通す管部5a・5a…と、管部から伝熱するためのフィン部5b・5b…とが配設されており(図4、図5(b)参照)、流入した室内空気と、管部5a・5a…内の不凍液とを、フィン部5b・5b…を介して熱交換する。
本実施例におけるフィン部5b・5b…は、コルゲートフィンを用いたものであるが、その他のフィン形状を用いても良い。また、図5では不凍液を通す管部5a・5a…は構造の理解を助けるために一往復分として記載されているが、本実施例では実際には幹部5a・5a…が複数に亘って往復する流路を形成している。この往復数や流路形状は設計に応じて適宜変更することができる。
また、第二熱交換器5の管部5a・5a…、フィン部5b・5b…は、熱伝導率が高く軽量のA6063(JISH4100)等のアルミ合金を好適に使用することができる。
さらに、本実施例では、第二熱交換器5の室内空気と接している側の面には、防塵のためのフィルターを配設している(図示せず)。このフィルターはPP(ポリプロピレン)フィルターとスポンジフィルターの二層構造となっており、フィン部5b・5b…に埃が溜まって熱交換効率が低下するのを防ぐためである。なお、このフィルターは着脱が可能であり、種々の材質のものを適宜選択することが可能である。
(送風ファンの構成)
送風ファン6は、吸気口10と密接して配設された第二熱交換器5の他面側から室内空気を流入し、熱交換した空気を送風口11から送風する役割を有する。
ここで、送風ファン6の排気口11を第二熱交換器5と対向して配置することもできるが、送風ファン6の吸気口10を第二熱交換器5と対向して配置することにより、送風を妨げずに効率よく送風できるとともに、第二熱交換器5から発生する結露水が、送風ファン6によって室内に飛散しにくくなる。また、送風ファン6へのフィルターの取付けが容易になる。
本実施例における送風ファン6は、エア式モータによって駆動する軸流形の整流ファンであり、3500m/hの送風性能を有する。なお、性能や方式は設計に応じて適宜変更することができるが、大風量で広い作業範囲を空調するためには、定格風量の大きなファンを用いるのが好ましい。
また、送風ファン6に用いられるエア式モータは、循環液送出ポンプ4に用いられているエア式モータと同様の原理のものを用いるのが好ましいが、その性能は適宜選択可能である。
(操作部の構成)
さらに、送風ファン6の近傍に設けられるレギュレータは、圧縮空気の圧力によって送風量の調節を頻繁に行うことから、空気ボリュームのように作業者が容易に調節できる態様で設置されている。
本実施例では、図1に示すように、エアスイッチやレギュレータの操作を行う操作部21を筐体20の外装面上であって、送風ファン6の上方の部分に配置している。この位置に配置することにより、作業者が送風ファン6の送風量の調整や、駆動のオン/オフを行う操作がし易くなる。
(エリミネータの構成)
さらに、本実施例では、図5(a)(b)に示すように、筐体20の送風ファン6と第二熱交換器5との間に相当する部分の上面部に、所定の開口部20aを設け、第二熱交換器5を通過した空気に含まれる水分を除去するためのエリミネータ22を挿入することができる構成としている(図5(c)参照)。このエリミネータ22は、開口部20aから着脱可能であり、状況に応じて種々の性能のエリミネータを選択的に装着することができる。
エリミネータ22は、例えば塩化ビニリデン系合成繊維を立体的に構成して固着して形成された不織布を好適に用いることができ、上部に取手部を設けた軽金属から成る枠体に取り付け、開口部20aに挿入することで、送風ファン6と第二熱交換器5との間に配設される。また、エリミネータ22を挿入した状態の開口部20aは、別体の蓋部材によって閉塞することで、気密を保つことができる。
冷房運転時の室内の温湿度状況や送風ファン6の送風強度によっては、第二熱交換器5から発生した結露水が滴下する前に送風ファン6に外気とともに吸引されてしまうことがあるが、エリミネータ22を設けることにより、結露水を含んだ冷風から水分を除去し、乾いた冷風を送風することができる。なお、本実施例のエリミネータは軽量に構成されており、取手部を設けているため、上部からの着脱が容易である。
(冷房運転時の動作)
次に、本実施例における冷暖装置を冷房として動作させた場合の、冷房・除湿原理を図5、6に基づいて説明する。
冷房運転では、まず、チラー等の冷水を得ることができる冷温水送出装置Cに、第一熱交換器3の供給口3aと排出口3bを、配管を用いて接続し、冷温水送出装置Cを動作させる。そして、空気スイッチを切り替えて、冷暖装置1を動作状態とする。
冷温水送出装置Cから供給されてきた冷水は、第一熱交換器3によって不凍液との間で熱交換を行い、不凍液の温度を低下させる。このとき、排出口3bから排出される水温は、供給口3aに供給される水温よりも上昇することとなる。なお、温度が上昇した排出口3bからの水は、既設のボイラーへ供給して再利用することもできる。
冷却された不凍液は、第一配管7を通り、循環液送出ポンプ6によって高圧にポンピングされる。ポンピングされた不凍液は、さらに第二配管を通り、第二熱交換器5に供給される。このとき、第一熱交換器3、循環液送出ポンプ6や各配管は、冷水や不凍液によって表面が低温になり、それが周囲の空気を冷やすことになる。周囲の空気が冷却されると、飽和水蒸気が凝縮により結露水となって付着し、滴下する。この結露水によって第一熱交換器3や循環液送出ポンプ6が水没しないようにするため、前記の通り、土台部材2aを箱形状としている。
第二熱交換器5に供給された不凍液は、第二熱交換器5内の管部5aを通ることで、フィン部5bを冷却する(図5参照)。このとき、管部5aを通って戻ってきた不凍液は、第二配管8から供給される液温よりも上昇することとなる。
そして、温度の上昇した不凍液は、第三配管9を通って第一熱交換器3に戻され、再度冷温水送出装置Cからの冷水によって冷却される。このサイクルを連続的に繰り返す。
ところで、第二熱交換器5では、送風ファン6が回転することによって吸気口10を介して第二熱交換器5の外気面側から室内の空気を吸入する。吸入された空気は、フィン部5bによって冷却されながら整流され、送風ファン6の吸気口10から送風口11に向かって流れる(図6の大矢印の向き)。
このとき、空気が冷却されると、飽和水蒸気が凝縮により結露水となって付着し、第二熱交換器5から滴下する。空気は温度が低いほど飽和水蒸気量が低いため、送風口11から送風される空気は湿度の低い空気となる。これによって冷房と同時に除湿をすることができる。なお、滴下した結露水は、前記の通り、結露水受け皿12によって貯留するため、床面Fを濡らすことを防ぐことができる。
このように動作することで、冷房運転時には、除湿され乾いた冷風が送風口11から送出され、しかも送風ファンは人の作業範囲の高さに合わせてあるため、人の作業範囲に素早く冷風を送ることができる。
また、少ない冷水量で、効率よく冷房することができる。例えば、冷温水送出装置Cから15℃の冷水を30L/Min供給した場合、室温32℃の室内空気を除湿しながら22℃まで低下させることができる。
(暖房運転時の動作)
次に、本実施例における冷暖装置を暖房として動作させた場合の、暖房原理を説明する。暖房運転と冷房運転との相違点は、クーリングタワー戻り水等の温水を得ることができる冷温水送出装置Cから、温水を供給する点である。
冷温水送出装置Cから供給されてきた温水は、第一熱交換器3によって不凍液との間で熱交換を行い、不凍液の温度を上昇させる。このとき、排出口3bから排出される水温は、供給口3aに供給される水温よりも低下することとなる。
加温された不凍液は、第一配管7を通り、循環液送出ポンプ6によって高圧にポンピングされる。ポンピングされた不凍液は、さらに第二配管を通り、第二熱交換器5に供給される。
第二熱交換器5に供給された不凍液は、第二熱交換器5内の管部5aを通ることで、フィン部5bを加温する(図5参照)。このとき、管部5aを通って戻ってきた不凍液は、第二配管8から供給される液温よりも低下することとなる。
そして、温度の低下した不凍液は、第三配管9を通って第一熱交換器3に戻され、再度冷温水送出装置Cからの温水によって加温される。このサイクルを連続的に繰り返す。
ところで、第二熱交換器5では、送風ファン6が回転することによって吸気口10を介して第二熱交換器5の外気面側から室内の空気を吸入する。吸入された空気は、フィン部5bによって加温されながら整流され、送風ファン6の吸気口10から送風口11に向かって流れる(図6の大矢印の向き)。
このように動作することで、暖房運転時には、温風が送風口11から送出され、しかも送風ファンは人の作業範囲の高さに合わせてあるため、人の作業範囲に素早く温風を送ることができる。
また、極端な高温水でなくとも、効率よく暖房することができる。例えば、冷温水送出装置Cから25℃の温水を60L/Min供給した場合、室温5℃の室内空気を18℃まで上昇させることができる。
(実施例2)
次に、本発明の実施例2について、図7から図9に基づいて説明する。
(本実施例の基本構成)
本実施例における冷暖装置は、実施例1において、送風ファン6の前方に、複数の収束ブレード16a・16a…が複数配設された収束フィン16を設ける構成としている点以外は、実施例1と共通である。
(収束フィンの構成)
図7に示すように、収束フィン16は、送風ファン6の前方、かつ同軸に取り付けるための取付け部材16f・16f…を介して、ねじ等の一般的な止着部材で筐体に取着される。この取付け部材は金属製の丸棒と先端部に設けられた金具とからなり、金属の円筒状のハブ16eに対して、正面視十字型になるように4本取着されている。
また、ハブ16eからは、送風ファン6の中心軸上から半径方向に複数のステンレス鋼板からなる支持部材16b・16b…が延設されるとともに、各支持部材16b・16b…の先端が所定角度屈曲し、屈曲した部分に収束ブレード16a・16a…が取着されている。この各支持部材16bと収束ブレード16aとの成す角度αは80度に設定されている。
図8に示すように、収束ブレード16aは、厚さ2mmのステンレス鋼板であり、支持部材16bの屈曲した部分に沿って取着される面を基準とした角度βはに135度となるように折り曲げて板金形成されており、折り曲げた部分の面は、送風ファン6の軸方向から見たときに、長さ180mm、幅20mmの略長方形となるように形成されている。すなわち、収束ブレード16aは、長手方向の中心側寄りの稜線部16cが外側寄りの稜線部16dよりも前方となるように形成されている。なお、角度αや角度β、収束ブレード16aの寸法は適宜変更することができる。
そして、この収束ブレード16aが取着された支持部材16bを、ハブ16eの円周面に沿って、送風ファン6の中心軸を基準として均等ピッチに9本取着されて構成されている(図7参照)。
(螺旋流の発生について)
この収束フィン16を送風ファン6の前方に取着したことにより、図9(対称部分を省略して記載)に示すように、送風ファン6から送出された風は、収束ブレード16aによって中心軸方向のベクトル成分17cを持つ風となる。また、送風ファン6によって送出される風は、送風ファン6のブレードが回転することによって、進行方向のベクトル成分17a及び円周方向のベクトル成分17bを有しており、この風が収束フィン16に接触したとしても、それらの割合は変化するものの、消滅することはない。
したがって、収束ブレード16aによって発生した中心軸方向のベクトル成分17cによる向心力が、送風ファン6により送出された風の持つ進行方向のベクトル成分17aと円周方向のベクトル成分17bとに加わることで、直進性の高い螺旋流17が発生する。
このように、本実施例における冷暖装置では、送風ファン6から発生する風が螺旋流17となることにより、より遠くの人や設備を効率よく空調することができ、室内の空気を冷暖房しながら撹拌することもできるものである。
(実施例3)
次に、本発明の実施例3について、図10から図12に基づいて説明する。
(本実施例の基本構成)
本実施例における冷暖装置は、実施例1において、送風ファン6の前方に複数の拡散ブレード18a・18a…を有する拡散フィン18を設け、拡散フィン18の外周には、拡散フィン18を覆うフード部材19を配設する構成としている点以外は、実施例1と共通である。
(拡散フィンの構成)
図10に示すように、拡散フィン18は、送風ファン6の前方、かつ同軸に取り付けるための取付け部材18c・18c…を介して、ねじ等の一般的な止着部材でフード部材19に取着される。この取付け部材は金属製の丸棒と先端部に設けられた金具とからなり、金属の円筒状のハブ18bに対して、正面視十字型になるように4本取着されている。なお、断面図では拡散ブレード18aは省略してある。
また、図11に示すように、ハブ18bには、厚さ2mm、長さ175mm、幅54mmのステンレス鋼板から成る複数の拡散ブレード18a・18a…が、送風ファン6の中心軸から半径方向の向きを長手方向として取着されており、拡散ブレード18aは、円周方向に対して45度の仰角γを有するように配設されている。この複数の拡散ブレード18a・18a…は、送風ファン6の中心軸を基準として円周方向に均等ピッチで12枚配設されている。なお、側面図では拡散ブレード18aは省略してある。なお、角度γや拡散ブレード18aの寸法は適宜変更することができる。
そして、この拡散フィン18を覆うようにフード部材19が被覆され、フード部材19は筐体に取着される。このフード部材19の内径は、拡散ブレード18a・18a…に接触しない程度に、できるだけ隙間なく配設するのが好ましい。より多くの空気を拡散ブレード18a・18a…で拡散させ、フード部材19で整流するためである。
(直進性の高い気流の発生について)
この拡散フィン18を送風ファン6の前方に取着したことにより、図12(a)(対称部分を省略して記載)に示すように、送風ファン6から送出された風は、拡散ブレード18aによって半径方向に押し流されて拡散される。しかし、拡散フィン18を覆うようにフード部材19が配設されていることにより、半径方向に拡散した風はフード部材19の内壁に接触し、内壁に沿って前方に送出される。
フード部材19の内壁を進行する際に、摩擦により半径方向のベクトル成分17c’は減衰され、円周方向のベクトル成分17bを含みながらも、進行方向のベクトル成分17aの割合が大きい風となる。これにより、フード部材19から放出される風は、進行方向に揃った風となり、直進性の高い風を発生させることができる。
(螺旋流の発生について)
また、直進性の高い風が高速で放出されることにより、ベルヌーイの定理により、気流周辺の気圧が減少し、大気圧である周囲の空気を吸い込みながら進行する。本実施例の場合、図12(b)に示すように、フード部材19の中心軸は速度がゼロに近く、外周に近づくほど高速になるような速度分布を有する。このため、風速が速い場合には、吸引された空気の中心軸方向に向かうベクトル成分17cが強い向心力となり、送風ファン6により送出された風の持つ進行方向のベクトル成分17aと円周方向のベクトル成分17bとに加わることで、直進性の高い螺旋流17を発生させることができる。
このように、本実施例における冷暖装置では、送風ファン6から発生する風が直進性の高い送風であり、風速が速い場合には螺旋流17となることにより、より遠くの人や設備を効率よく空調することができ、室内の空気を冷暖房しながら撹拌することもできるものである。
(実施例4)
本発明は、概ね上記のように構成されるが、本発明は図示の実施形態に限定されるもの
では決してなく、「特許請求の範囲」の記載内において種々の変更が可能であって、例え
ば、図13に示す実施例4では、送風ファン6のファン部分が筐体の端部とヒンジ連結されることにより、筐体から開閉可能に構成されている。
これにより、ファン部分の内側や第二熱交換器5の表面を洗浄、乾燥させることができ、カビや汚れを除去することができるため、食品工場等の衛生状態を厳に管理される施設においても使用することができる。
その他、循環液の循環方向は図6記載の方向と逆方向としてもよいし、実施例3において、拡散フィン18を設けずフード部材19のみを設ける構成としてもよく、上記の何れのものも本発明の技術的範囲に属する。
1 エア駆動式冷暖装置
2 架台
2a 土台部材
2b フレーム部材
3 第一熱交換器
3a 供給口
3b 排出口
4 循環液送出ポンプ
5 第二熱交換器
5a 管部
5b フィン部
6 送風ファン
7 第一配管
8 第二配管
9 第三配管
10 吸気口
11 送風口
12 結露水受け皿
13 結露水排出口
14 キャスター部材
15 循環液供給口
16 収束フィン
16a 収束ブレード
16b 支持部材
16c 中心側寄りの稜線部
16d 外側寄りの稜線部
16e ハブ
16f 取付け部材
17 螺旋流
17a 進行方向のベクトル成分
17b 円周方向のベクトル成分
17c 中心軸方向のベクトル成分
17c’ 半径方向のベクトル成分
18 拡散フィン
18a 拡散ブレード
18b ハブ
18c 取付け部材
19 フード部材
20 筐体
20a 開口部
21 操作部
22 エリミネータ
F 床面
H 送風口の中心と地面との高さ
C 冷温水送出装置

Claims (10)

  1. 作業現場の温度及び湿度管理のために冷暖風を送風する冷暖装置であって、
    土台部材と、前記土台部材に立設されたフレーム部材とから成る架台と、
    前記架台には、外部からの熱媒体と循環液との熱交換を行う第一熱交換器と、前記循環液を送り出す循環液送出ポンプと、前記循環液と室内空気との熱交換を行う第二熱交換器と、前記第二熱交換器に密接して配設される送風ファンとが設けられる一方、
    前記循環液送出ポンプ及び前記送風ファンのモータ部は圧縮空気により駆動するエアモータであり、
    前記第一熱交換器は、前記外部の熱媒体を受け入れる供給口と、前記外部の熱媒体を排出する排出口とを備え、
    前記第一熱交換器と前記循環液送出ポンプとが第一配管を介して接続され、
    前記循環液送出ポンプと前記第二熱交換器とが第二配管を介して接続され、
    前記第二熱交換器と前記第一熱交換器とが第三配管を介して接続されることで、圧縮機を備えない閉流路が形成されて、
    前記閉流路内には、前記循環液が循環し、
    電気を用いることなく圧縮空気のみで冷暖風を送風可能とすることを特徴とする、エア駆動式冷暖装置。
  2. 前記循環液送出ポンプ及び送風ファンのモータ部には、圧縮空気の供給と遮断とを切り替えるエアスイッチが接続され、
    前記送風ファンのモータ部とエアスイッチとの間には、空気圧を調整するレギュレータが接続され、
    前記エアスイッチとレギュレータとが前記送風ファン前記第二熱交換器とを覆う筐体に内包されて、
    前記エアスイッチとレギュレータとを操作するための操作部が、前記筐体上に配設されていることを特徴とする、請求項1に記載のエア駆動式冷暖装置。
  3. 前記送風ファンの前方には、送風ファンの中心軸上から半径方向に延設された支持部材と、前記支持部材の先端に斜設された収束ブレードとが、前記中心軸を基準として円周方向に均等ピッチで複数配設された収束フィンが設けられ、
    前記支持部材と前記収束ブレードとの成す角度は90度~45度であり、
    前記収束ブレードは、長手方向の中心側寄りの稜線部が外側寄りの稜線部よりも前方となるように形成されていることを特徴とする、請求項1又は2に記載のエア駆動式冷暖装置。
  4. 前記送風ファンの前方には、円周方向に仰角を有する拡散ブレードが、送風ファンの中心軸を基準として円周方向に均等ピッチで配設された拡散フィンが固設され、
    少なくとも前記拡散フィンの外周には、拡散フィンを覆うフード部材が配設されていることを特徴とする、請求項1又は2に記載のエア駆動式冷暖装置。
  5. 前記第二熱交換器と送風ファンとの間に、着脱可能なエリミネータを配設していることを特徴とする、請求項1~4の何れかに記載のエア駆動式冷暖装置。
  6. 前記第一熱交換器及び前記循環液送出ポンプは、前記第二熱交換器よりも下側に配置されていることを特徴とする、請求項1~5の何れかに記載のエア駆動式冷暖装置。
  7. 前記第二熱交換器の直下には、結露水を受け入れる結露水受け皿が配設され、前記結露水受け皿の底面には、前記結露水を排出するための結露水排出口が配設されていることを特徴とする、請求項6に記載のエア駆動式冷暖装置。
  8. 前記土台部材は、側壁が立設することで結露水を受け入れることができる箱形状を成し、前記土台部材の底面には、前記結露水を排出するための結露水排出口が配設されていることを特徴とする、請求項6又は7に記載のエア駆動式冷暖装置。
  9. 前記外部からの熱媒体は水であり、前記循環液は不凍液であり、前記第一熱交換器は前記水と前記不凍液との熱交換を行うプレート式の水熱交換器であり、前記第二熱交換器は前記不凍液と前記室内空気との熱交換を行うコルゲートフィン式の空気熱交換器であることを特徴とする、請求項1~8の何れかに記載のエア駆動式冷暖装置。
  10. 前記土台部材には、前記架台を移動可能とする複数のキャスター部材が取り付けられていることを特徴とする、請求項1~9の何れかに記載のエア駆動式冷暖装置。
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