JP7477853B2 - 後施工アンカー及び後施工アンカー用ブッシュ - Google Patents
後施工アンカー及び後施工アンカー用ブッシュ Download PDFInfo
- Publication number
- JP7477853B2 JP7477853B2 JP2019143414A JP2019143414A JP7477853B2 JP 7477853 B2 JP7477853 B2 JP 7477853B2 JP 2019143414 A JP2019143414 A JP 2019143414A JP 2019143414 A JP2019143414 A JP 2019143414A JP 7477853 B2 JP7477853 B2 JP 7477853B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- anchor
- post
- tip
- cylindrical
- base
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Active
Links
- 238000004873 anchoring Methods 0.000 claims description 41
- 238000009434 installation Methods 0.000 claims description 17
- 239000000463 material Substances 0.000 claims description 12
- 230000002093 peripheral effect Effects 0.000 claims description 10
- 238000006243 chemical reaction Methods 0.000 claims description 7
- 230000000694 effects Effects 0.000 description 9
- 238000010586 diagram Methods 0.000 description 8
- 238000005452 bending Methods 0.000 description 7
- 230000004323 axial length Effects 0.000 description 3
- 238000005266 casting Methods 0.000 description 2
- 238000006073 displacement reaction Methods 0.000 description 2
- 239000002184 metal Substances 0.000 description 2
- 229910000831 Steel Inorganic materials 0.000 description 1
- 238000007792 addition Methods 0.000 description 1
- 239000000853 adhesive Substances 0.000 description 1
- 230000001070 adhesive effect Effects 0.000 description 1
- 239000000470 constituent Substances 0.000 description 1
- 230000005489 elastic deformation Effects 0.000 description 1
- 239000008187 granular material Substances 0.000 description 1
- 238000011900 installation process Methods 0.000 description 1
- 230000013011 mating Effects 0.000 description 1
- 238000000034 method Methods 0.000 description 1
- 238000012986 modification Methods 0.000 description 1
- 230000004048 modification Effects 0.000 description 1
- 239000004848 polyfunctional curative Substances 0.000 description 1
- 230000009467 reduction Effects 0.000 description 1
- 238000006722 reduction reaction Methods 0.000 description 1
- 238000000926 separation method Methods 0.000 description 1
- 239000007787 solid Substances 0.000 description 1
- 239000010959 steel Substances 0.000 description 1
Images
Description
すなわち、本発明の後施工アンカーは、
下穴内に全体収容される筒体からなると共に、アンカーコーンによって拡開変形し得る拡開部を筒体の先部に有したアンカー筒体と、
先部側へ拡径した拡径体を有してなり、前記アンカー筒体の筒体の先部に内挿されて下穴内の穴底部に配置されるアンカーコーンと、
前記アンカーコーンの基部に同軸連結されたアンカーボルトと、
前記アンカーボルトの外周又はアンカー筒体の内周の少なくともいずれかに所定の螺子止めトルクで螺子止めされ、下穴内の穴口部付近に配置される後施工アンカー用ブッシュと、を備えてなる。
前記アンカリング状態において、アンカー筒体の拡開部がアンカーコーンに押圧されると共に、アンカー筒体の基端部が後施工アンカー用ブッシュの先端部と圧接することで、アンカー筒体の軸方向の所定区間に亘って、軸方向の圧縮軸力が内部応力として継続的に発生し、また、
アンカーボルトの前記連結部と螺子止め部との間の第一区間に亘って、所定以上の引っ張り軸力がアンカーボルトの内部応力として継続的に発生することを特徴とする。
前記アンカリング状態において、
アンカーボルトには、アンカーボルトの前記連結部と螺子止め部との間の軸方向の第一区間に亘って、所定以上の引っ張り軸力が継続的に発生すると共に、
アンカー筒体には、前記第一区間よりも長い軸方向の第二区間に亘って、所定以上の圧縮軸力が継続的に発生することを特徴とする。
前記アンカーコーンには、先端側部周囲に亘って、先側へ拡径形状となるように傾斜した傾斜面が形成され、
前記アンカリング状態において、
アンカー筒体の基端部と後施工アンカー用ブッシュの傾斜面とが圧接すると共に、アンカー筒体の拡開部の内面とアンカーコーンの傾斜面とが圧接することで、
アンカー筒体には所定以上の内部応力が継続的に発生することを特徴とする。
前記アンカリング状態において、
アンカー筒体の基端面の内周加工部が傾斜面と圧接することで、軸方向と平行でない傾斜方向の圧接反力が継続的に発生することを特徴とする。
前記複数の切欠き部に対応する嵌合部を有した螺子止め冶具によって、所定の螺子止めトルクを付与されることで、前記アンカリング状態となることを特徴とする。
アンカー打設の対象躯体に予め設けた下穴内に設置される後施工アンカー部品セットにおいて、
下穴の穴口部内に収容された状態で、前記後施工アンカーセットの一部に取り付け可能な、後施工アンカー用ブッシュであって、以下の手段を講じている。
アンカーボルトを内挿して螺子固定する中央孔を有した基部回転体と、基部回転体から軸方向先端へ連なる先部回転体とからなる一体製材で構成され、
前記後施工アンカー用ブッシュは、以下の後施工アンカー部品セットに取り付けて設置する。
後施工アンカー部品セットは、下穴内に全体収容される筒体からなると共に、アンカーコーンによって拡開変形し得る拡開部を筒体の先部に有したアンカー筒体と、
先部側へ拡径した拡径体からなり、前記アンカー筒体の筒体の先部に内挿されて下穴内の穴底部に配置されるアンカーコーンと、
前記アンカーコーンの基部に同軸連結されたアンカーボルトと、を具備し、アンカー筒体が下穴の穴底側へ打ち込まれることで、前記拡開部がアンカーコーンに内側から押圧されて拡開変形し、下穴にアンカリングした係止状態となる。
アンカー筒体の基端面を先部回転体で圧接して、アンカー筒体を軸方向へ圧縮する圧縮軸力を、アンカー筒体内部に継続的に発生させるアンカリング状態となることを特徴とする。
下穴(PH)内に全体収容される筒体からなると共に、アンカーコーンによって拡開変形し得る拡開部(21)を筒体の先部に有したアンカー筒体(2)と、
先部側へ拡径した拡径体からなり、前記アンカー筒体の筒体の先部に内挿されて下穴(PH)内の穴底部(PH1)に配置されるアンカーコーン(3)と、
前記アンカーコーン(3)の基部に同軸連結されたアンカーボルト(4)と、
前記アンカーボルトの外周又はアンカー筒体の内周の少なくともいずれかに所定の螺子止めトルクで螺子止めされ、下穴内の穴口部付近に配置される後施工アンカー用ブッシュ(1)と、を備えてなる(図5、図7、図9)。
なお、後述の実施例1は、後施工アンカー用ブッシュ1をアンカーボルト4にのみ螺子止めしてアンカー筒体とは遊挿させており(図3)、後述の実施例2は、後施工アンカー用ブッシュ1をアンカーボルト及びアンカー筒体の双方に螺子止めしており(図7)、そして後述の実施例3は、後施工アンカー用ブッシュ1をアンカー筒体にのみ螺子止めしてアンカーボルトとは遊挿させている(図9)。これらのいずれも、アンカリング状態において、後施工アンカーの構成材に、下穴方向に亘って、拡開変形による係止反力以外の軸力を継続的に発生させることを特徴とする。
後施工アンカー用ブッシュ(1)は、下穴の穴軸方向に沿って下穴内に全部収容される回転体からなると共に、回転体の基部から先端部にかけてアンカーボルトを内挿する中央孔(100)が貫通形成されると共に、中央孔(100)の内面にはアンカーボルトを螺入する内螺子(100S)が設けられる。
後施工アンカー用ブッシュ(1)の回転体は具体的には、下穴の穴口部内に収容可能な軸交断面(回転軸に直交する回転体断面)の基部回転体(10)と、基部回転体から軸方向先端へ連なる先部回転体(11/12)とからなる一体製材で構成される。
アンカー筒体(2)は、下穴の穴軸方向に沿って全体収容される筒体からなると共に、アンカーコーン(3)によって拡開変形し得る拡開部(21)を筒体の先部に有する。アンカー筒体(2)は金属によって一体的に構成されることが好ましく、例えば鋼材からなる。
前記アンカー筒体(2)は、筒端形状の基端部(2E)のうち内周寄りの一部周方向または全周方向に亘って、内傾斜加工又は断面視L字状にザグリ加工された内周加工部(20E)を有する。アンカリング状態において、アンカー筒体の基端面の内周加工部(20E)が傾斜面(1T)と圧接することで、軸方向と平行でない傾斜方向の圧接反力が継続的に発生する。また、アンカー筒体の拡開部の内面(210S)とアンカーコーンの傾斜面(3T)とが圧接することで、アンカー筒体には所定以上の内部応力(2IF)が継続的に発生する。
アンカーコーン(3)は、アンカーボルトとの連結穴を基端面に有した柱形状の連結基部(32)と、連結基部から軸方向先端へ連なって先側へ拡径した拡径部(31)とからなる一体製材で構成される。アンカーコーン(3)の基部中央にはアンカーボルトを螺入して連結する連結穴(3H)が設けられる。
この連結穴(3H)は、アンカーボルト(4)の長さ方向全体に亘る外螺子に対応している。前記拡径部(31)には、先端側部周囲に亘って、先側へ拡径形状となるように傾斜した傾斜面(3T)が形成され、この傾斜面(3T)が拡開部の内面に押圧接触する。
また、アンカー筒体が打設されることで、アンカー筒体の拡開部(21)がアンカーコーン(3)に押圧され、拡開部が拡開変形する。
アンカリング状態において、
アンカーボルトの前記連結部と螺子止め部との間の第一区間(4IL)に亘って、所定以上の引っ張り軸力(4IF)がアンカーボルトの内部応力として継続的に発生する。
アンカーボルト(4)は、長さ方向全体に亘って外螺子が形成されている。このアンカーボルト(4)の外螺子が、下穴(PH)内の穴底部(PH1)付近の連結部にて、所定の連結トルクで連結穴に螺入連結されると共に、下穴(PH)内の穴口部(PH2)付近の螺子止め部にて、前記連結トルクと同じかそれ以上の螺子止めトルクで中央孔の内螺子に螺子止めされる。
実施例1及び2では、アンカリング状態において、アンカー筒体の拡開部(21)がアンカーコーン(3)に押圧されると共に、アンカー筒体の基端部(2E)が後施工アンカー用ブッシュの先端部と圧接することで、アンカーボルトの前記連結部と螺子止め部との間の第一区間(4IL)に亘って、所定以上の引っ張り軸力(4IF)がアンカーボルトの内部応力として継続的に発生する。またアンカリング状態において、アンカーボルト(4)には、アンカーボルトの前記連結部と螺子止め部との間の第一区間(4IL)に亘って、所定以上の引っ張り軸力(4IF)が継続的に発生すると共に、アンカー筒体(2)には、前記第一区間(4IL)よりも長い第二区間(2IL)に亘って、所定以上の圧縮軸力(2IF)が継続的に発生する。
また、本発明の後施工アンカー用ブッシュは、
アンカー打設の対象躯体(C)に予め設けた下穴(PH)内に設置される後施工アンカー部品セットにおいて、
設置された既存の後施工アンカーに後付で取り付けるか、或いは交換して取り付け可能なブッシュ体からなる。取り付けたブッシュ体は、下穴の穴口部(PH2)内に収容された状態となる。
後施工アンカー用ブッシュは、所定の後施工アンカー部品セットに取り付けて設置する。前記所定の後施工アンカー部品セットは、
下穴(PH)内に全体収容される筒体からなると共に、アンカーコーンによって拡開変形し得る拡開部(21)を筒体の先部に有したアンカー筒体(2)と、
先部側へ拡径した拡径体からなり、前記アンカー筒体の筒体の先部に内挿されて下穴(PH)内の穴底部(PH1)に配置されるアンカーコーン(3)と、
前記アンカーコーン(3)の基部に同軸連結されたアンカーボルト(4)と、を具備する。
アンカー筒体(2)が下穴の穴底側へ打ち込まれることで、前記拡開部がアンカーコーンに内側から押圧されて拡開変形し、下穴にアンカリングした係止状態となる。この係止状態において、前記中央孔がアンカーボルトの外周又はアンカー筒体の内周の少なくともいずれかに所定の螺子止めトルクで螺子止めされ、下穴内の穴口部付近に収容配置されることで、アンカリング状態となる。
アンカリング状態においては、後施工アンカー用ブッシュを少なくともアンカー筒体の基端部2Eに圧接するように螺子止されているため、少なくともアンカー筒体に、係止反力以外の軸力を継続的に発生させてなる。
実施例1では、後施工アンカー用ブッシュ(1)の先部回転体(11/12)でアンカー筒体の基端部(2E)を圧接して、アンカー筒体を軸方向へ圧縮する圧縮軸力を、アンカー筒体内部に継続的に発生させると共に、後施工アンカー用ブッシュ(1)の中央孔の内螺子(100S)をアンカーボルトの外螺子に螺合させて、アンカーボルトを軸方向へ引っ張る引っ張り軸力を、アンカーボルト内部に継続的に発生させる。
アンカリング状態において、
アンカー筒体の基端部(2E)と後施工アンカー用ブッシュの傾斜面(1T)とが圧接すると共に、アンカー筒体の拡開部の内面(210S)とアンカーコーンの傾斜面(3T)とが圧接することで、アンカー筒体には所定以上の内部応力(2IF)が継続的に発生する。
なお、螺子止め冶具5はトルクレンチのレンチ体に基部側を取り付けて、先端側の嵌合部を下穴(H)内の後施工アンカー用ブッシュに嵌合させて使用する。嵌合部51は、下穴(PH)よりも小さな径の円柱部又は多角形柱部とその先側に形成された突出部又は溝部とから構成される。突出部又は溝部は、後施工アンカー用ブッシュの基部に形成された複数の切欠き部に対応した形状、個数及び配置からなる。例えば図10に示す螺子止め冶具は、実施例1(図1)の後施工アンカー用ブッシュ(後施工アンカー用ブッシュ)の三方溝からなる切欠き(1D)に対応した嵌合部51を有する。この嵌合部51は、3つの凸片51Eと3つの嵌合溝51Dとが交互に形成される。
本発明の後施工アンカー用ブッシュは、
アンカー打設の対象躯体(C)に予め設けた下穴(PH)内に設置される後施工アンカー部品セットにおいて、
下穴の穴口部(PH2)内に収容された状態で、前記後施工アンカーセットの一部に取り付け可能な後施工アンカー用ブッシュである。具体的には、本発明の後施工アンカーにおける後施工アンカー用ブッシュ(1)と同じ構成からなる。すなわち、後施工アンカー用ブッシュは具体的には、
アンカーボルトを内挿して螺子固定する中央孔(100)を有した基部回転体(10)と、基部回転体から軸方向先端へ連なる先部回転体(11/12)とからなる一体製材で構成される。
後施工アンカー用ブッシュを取り付け可能な後施工アンカー部品セットは、以下の3つの構成からなる。
・下穴(PH)内に全体収容される筒体からなると共に、アンカーコーンによって拡開変形し得る拡開部(21)を筒体の先部に有したアンカー筒体(2)
・先部側へ拡径した拡径体からなり、前記アンカー筒体の筒体の先部に内挿されて下穴(PH)内の穴底部(PH1)に配置されるアンカーコーン(3)
・前記アンカーコーン(3)の基部に同軸連結されたアンカーボルト(4)
この後施工アンカー部品セットは、アンカー筒体(2)が下穴の穴底側へ打ち込まれることで、前記拡開部がアンカーコーンに内側から押圧されて拡開変形し、下穴にアンカリングした係止状態となる。
後施工アンカー部品セットが設置されたアンカリング状態において、
前記中央孔がアンカーボルトの外周に所定の螺子止めトルクで螺子止めされることで、
アンカーボルトのうち穴口部近傍の部分をアンカー打設面(CF)外方へ軸方向に引っ張る引っ張り軸力を、アンカーボルト内部に継続的に発生させると共に、
アンカー筒体の基端面を先部回転体(11/12)で圧接して、アンカー筒体を軸方向へ圧縮する圧縮軸力を、アンカー筒体内部に継続的に発生させることを特徴とする。
図2(a)~(c)´及び図3(d)は、実施例1の後施工アンカーの取付け状況を示す、鉛直方向の断面説明図である。これら各図に従って、本発明の後施工アンカー部品セット及び後施工アンカー用ブッシュ、ならびに本発明の後施工アンカーの設置方法の手順を示す。
図6は、実施例2の後施工アンカー用ブッシュ(1)(後施工アンカー用ブッシュ)の背面図、側面図、及び軸交断面図を示し、図7は、実施例2の後施工アンカー用ブッシュ(1)(後施工アンカー用ブッシュ)の設置後のアンカリング状態の下穴内の状態説明図(a)並びに軸交断面図(b)を示す。実施例2の後施工アンカー用ブッシュ(1)の基端面1Dには、中央孔100の中心から四方外方へ四本の切欠き部1Dが十字型に形成される。実施例2の後施工アンカー用ブッシュ(1)を穴口部内に螺子止め固定する際は、この切欠き部1Dの十字型形状に対応した、十字又はI字型の嵌合凸部を有する螺子止め冶具5を使用して、所定の螺子止めトルクの螺子止めを行う。
図8は、実施例3の後施工アンカー用ブッシュ(1)の背面図、側面図、及び軸交断面図を示し、図9は、実施例3の後施工アンカー用ブッシュ(1)の設置後のアンカリング状態の下穴内の状態説明図(a)並びに軸交断面図(b)を示す。
以上、実施の形態をもとに本発明を説明した。実施の形態は例示であり、本発明の主旨から逸脱しない限り、ネジ部の長さ、ネジ山数、ネジ山形状、或いは断面形状、一体または別体の組合せ構成数の変更、接着材又は固化材の使用をはじめ、上述各実施の形態に対して、さまざまな変更、増減、組合せを加えてもよい。また、各実施例の構成要素同士を抽出して組み合わせるか、各実施例の構成に外螺子部/内螺子部の構成要素、或いは傾斜面の構成要素を追加ないし削除してもよい。
アンカー打設面(CF)
下穴(PH)
穴底部(PH1)
穴口部(PH2)
後施工アンカー用ブッシュ、後施工アンカー用ブッシュ(1)
基部回転体(10)
先部回転体(11/12)
切欠き部(1D/10C)
傾斜面(1T)
中央孔(100)
内螺子(100S)
アンカー筒体(2)
拡開部(21)
内周加工部(20E)
拡開部の内面(210S)
基端部(2E)
第二区間(2IL)
圧縮軸力(2IF)
アンカーコーン(3)
拡径部(31)
連結基部(32)
連結穴(3H)
傾斜面(3T)
アンカーボルト(4)
第一区間(4IL)
引っ張り軸力(4IF)
螺子止め冶具(5)
嵌合部(51E)
Claims (6)
- 下穴内に全体収容される筒体からなると共に、アンカーコーンによって拡開変形し得る拡開部を筒体の先部に有したアンカー筒体と、
先部側へ拡径した拡径体からなり、前記アンカー筒体の筒体の先部に内挿されて下穴内の穴底部に配置されるアンカーコーンと、
前記アンカーコーンの基部の連結位置に同軸連結されたアンカーボルトと、
前記アンカーボルトの外周又はアンカー筒体の内周の少なくともいずれかに所定の螺子止めトルクで螺子止めされ、下穴内の穴口部近傍にて、アンカー打設面から突出することなく穴口部の穴側面に接するか僅かな隙間を開けて近接する状態で配置される後施工アンカー用ブッシュと、を備えてなり、
前記アンカーコーンは、アンカーボルトとの連結穴を基端面に有した柱形状の連結基部と、連結基部から軸方向先端へ連なって先側へ拡径した拡径部とからなる一体製材で構成され、
アンカー筒体が下穴の穴底側へ打ち込まれることで、前記拡開部がアンカーコーンに内側から押圧されて拡開変形し、下穴にアンカリングしたアンカリング状態となるものであって、前記アンカリングしたアンカリング状態において、
前記後施工アンカー用ブッシュによって、
アンカーボルトには、アンカーボルトの前記連結位置と螺子止め位置との間の軸方向の第一区間に亘って、所定以上の引っ張り軸力が継続的に発生すると共に、アンカー筒体には、前記第一区間よりも長い軸方向の第二区間に亘って、所定以上の圧縮軸力が継続的に発生することを特徴とする後施工アンカー。 - 前記アンカーコーンの基部中央にはアンカーボルトを螺入して連結する内螺子付きの連結穴が設けられ、また、前記アンカーボルトは、長さ方向全体に亘って外螺子が形成されてなり、
アンカーボルトの外螺子が、下穴内の穴底部付近の連結位置にて、所定の連結トルクで連結穴に螺入連結されると共に、下穴内の穴口部付近の螺子止め位置にて、前記連結トルクと同じかそれ以上の螺子止めトルクで中央孔の内螺子に螺子止めされることで、
前記アンカリングしたアンカリング状態において、アンカー筒体の拡開部がアンカーコーンに押圧されると共に、アンカー筒体の基端部が後施工アンカー用ブッシュの先端部と圧接することで、アンカー筒体の軸方向の前記第二区間に亘って、軸方向の圧縮軸力が内部応力として継続的に発生し、また、
アンカーボルトの前記連結位置と螺子止め位置との間の第一区間に亘って、所定以上の引っ張り軸力がアンカーボルトの内部応力として継続的に発生することを特徴とする請求項1に記載の後施工アンカー。 - 前記後施工アンカー用ブッシュは、基部回転体と、基部回転体から軸方向先端へ連なる先部回転体とからなる一体製材で構成され、このうち先部回転体には、先端周囲に亘って、先尖り形状となるように傾斜した傾斜面が形成され、
前記アンカーコーンには、先端側部周囲に亘って、先側へ拡径形状となるように傾斜した傾斜面が形成され、
前記アンカリングしたアンカリング状態において、
アンカー筒体の基端面と後施工アンカー用ブッシュの傾斜面とが圧接すると共に、
アンカー筒体の拡開部の内面とアンカーコーンの傾斜面とが圧接することで、
アンカー筒体には所定以上の内部応力が継続的に発生することを特徴とする請求項1に記載の後施工アンカー。 - 前記アンカー筒体は、筒端形状の基端面のうち内周寄りの一部周方向または全周方向に亘って、内傾斜状又は断面視L字状にザグリ加工された内周加工部を有し、
前記アンカリングしたアンカリング状態において、
アンカー筒体の基端面の内周加工部が傾斜面と圧接することで、軸方向と平行でない傾斜方向の圧接反力が継続的に発生することを特徴とする請求項3に記載の後施工アンカー。 - 前記後施工アンカー用ブッシュは、下穴の穴口部内に収容可能な軸交断面の基部回転体と、基部回転体から軸方向先端へ連なる先部回転体とからなる一体製材で構成され、このうち基部回転体の基端面又は側面には、複数の切欠き部が、周方向へ等間隔に設けられ、
前記複数の切欠き部に対応する嵌合部を有した螺子止め冶具によって、所定の螺子止めトルクを付与されることで、前記アンカリングしたアンカリング状態となることを特徴とする請求項4に記載の後施工アンカー。 - アンカー打設の対象躯体に予め設けた下穴内に設置される後施工アンカー部品セットにおいて、
下穴の穴口部内に収容された状態で、前記後施工アンカー部品セットの一部に取り付け可能な、後施工アンカー用ブッシュであって、
前記後施工アンカー部品セットは、
下穴内に全体収容される筒体からなると共に、アンカーコーンによって拡開変形し得る拡開部を筒体の先部に有したアンカー筒体と、
先部側へ拡径した拡径体からなり、前記アンカー筒体の筒体の先部に内挿されて下穴内の穴底部に配置されるアンカーコーンと、
前記アンカーコーンの基部の連結位置に同軸連結されたアンカーボルトと、を具備し、
前記アンカーコーンは、アンカーボルトとの連結穴を基端面に有した柱形状の連結基部と、連結基部から軸方向先端へ連なって先側へ拡径した拡径部とからなる一体製材で構成され、
アンカー筒体が下穴の穴底側へ打ち込まれることで、前記拡開部がアンカーコーンに内側から押圧されて拡開変形し、下穴にアンカリングしたアンカリング状態となるものであり、
前記後施工アンカー用ブッシュは、
アンカーボルトを内挿して螺子固定する中央孔を有した基部回転体と、基部回転体から軸方向先端へ連なる先部回転体とからなる一体製材で構成され、
前記アンカリングしたアンカリング状態において、
下穴内の穴口部近傍にて、アンカー打設面から突出することなく穴口部の穴側面に接するか僅かな隙間を開けて近接する状態で配置され、かつ、
前記中央孔がアンカーボルトの外周に所定の螺子止めトルクで螺子止めされることで、
アンカーボルトのうち、アンカーコーンとの連結位置と螺子止め位置との間の軸方向の第一区間に亘って、所定以上の引っ張り軸力をアンカーボルト内部に継続的に発生させると共に、
アンカー筒体の基端面を先部回転体で圧接して、アンカー筒体のうち、前記第一区間よりも長い軸方向の第二区間に亘って、所定以上の圧縮軸力を、アンカー筒体内部に継続的に発生させることを特徴とする、後施工アンカー用ブッシュ。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2019143414A JP7477853B2 (ja) | 2019-08-02 | 2019-08-02 | 後施工アンカー及び後施工アンカー用ブッシュ |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2019143414A JP7477853B2 (ja) | 2019-08-02 | 2019-08-02 | 後施工アンカー及び後施工アンカー用ブッシュ |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2021025276A JP2021025276A (ja) | 2021-02-22 |
JP7477853B2 true JP7477853B2 (ja) | 2024-05-02 |
Family
ID=74663725
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2019143414A Active JP7477853B2 (ja) | 2019-08-02 | 2019-08-02 | 後施工アンカー及び後施工アンカー用ブッシュ |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP7477853B2 (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR102496119B1 (ko) * | 2022-08-25 | 2023-02-06 | 포에이시스템 주식회사 | 연약 건설구조물 천공홀에 피구조물을 고정하기 위한 다목적 볼트유니트 |
Citations (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2008248685A (ja) | 1997-05-08 | 2008-10-16 | Illinois Tool Works Inc <Itw> | 膨張アンカーおよびその設置方法 |
JP2010203097A (ja) | 2009-03-02 | 2010-09-16 | Masato Sugano | 壁面ボルト固定部材とその取り付け工法 |
Family Cites Families (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR20080082395A (ko) * | 2007-03-08 | 2008-09-11 | 김금택 | 앵커 볼트 |
-
2019
- 2019-08-02 JP JP2019143414A patent/JP7477853B2/ja active Active
Patent Citations (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2008248685A (ja) | 1997-05-08 | 2008-10-16 | Illinois Tool Works Inc <Itw> | 膨張アンカーおよびその設置方法 |
JP2010203097A (ja) | 2009-03-02 | 2010-09-16 | Masato Sugano | 壁面ボルト固定部材とその取り付け工法 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2021025276A (ja) | 2021-02-22 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
EP1319134B1 (en) | Improved masonry anchor device | |
US20120257945A1 (en) | Threaded fastener | |
JP5643338B2 (ja) | ラグフレア付きナット | |
JP4796278B2 (ja) | 拡大可能のコレットアンカー装置、その構成要素並びにそれの製造方法及び使用方法 | |
US6893196B2 (en) | Blind rivet nut and fastening unit | |
JP2006503244A (ja) | トルク抵抗固定要素 | |
JP2006105400A (ja) | 耐トルク固定要素 | |
CN109477506B (zh) | 具有肩部筒部的盲式固定件铆钉及相关的安装方法 | |
US20050155212A1 (en) | Method of fastening | |
JP7477853B2 (ja) | 後施工アンカー及び後施工アンカー用ブッシュ | |
US6447227B1 (en) | Threaded fastener | |
JP2017115907A (ja) | 締結機構およびこれを備えた後施工アンカー | |
JP7437114B2 (ja) | フロードリルねじ | |
JP2007170645A (ja) | インサートナット及びワーク締結構造 | |
US3280874A (en) | Insert with angular flange lock | |
JP4681078B2 (ja) | 締結具 | |
JP2006214577A (ja) | 薄鋼板用ドリルねじ | |
JP5485657B2 (ja) | 土木建築用ボルト | |
KR20190041488A (ko) | 고성능 나사 전조 및 나사 로킹 체결구 | |
JP6825799B1 (ja) | あと施工アンカー及びその施工方法 | |
EP3845768B1 (en) | Screw fastening structure with locking function | |
WO2022163742A1 (ja) | アンカーボルトとその施工方法 | |
WO2021255857A1 (ja) | 耐震アンカーおよびその施工方法ならびに締結構造体 | |
JP7246119B2 (ja) | あと施工アンカー及びその設置構造 | |
GB2064698A (en) | Punching or riveting screw fastener |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20220725 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20230515 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20230525 |
|
A601 | Written request for extension of time |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A601 Effective date: 20230724 |
|
A521 | Request for written amendment filed |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20230925 |
|
A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 20231121 |
|
A521 | Request for written amendment filed |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20240221 |
|
A911 | Transfer to examiner for re-examination before appeal (zenchi) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A911 Effective date: 20240228 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20240321 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20240412 |