JP7476963B2 - ウェアラブル生体信号計測素子および生体信号計測装置 - Google Patents

ウェアラブル生体信号計測素子および生体信号計測装置 Download PDF

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Description

本発明は、長期間高精度で測定可能なウェアラブル生体信号計測素子および生体信号計測装置に関する。
近年、心拍信号、心電信号などの生体信号を計測するウェアラブル装置における電極に、生体への適合性が良い材料として、導電性及び親水性が特に優れた導電性高分子や金属を用いられている。
このウェアラブル装置は着衣に埋め込まれ利用されるが、皮膚と接触する電極部の乾燥により接触抵抗(インピーダンス)が増大すると、計測する生体信号に波形劣化が生じる。その抵抗値変化は、所望の信号に対して波形歪やノイズ増加の要因となり、信号の消失(リードオフ)を生じさせる。そこで、接触抵抗を維持するために、電極において適度な湿潤環境を維持する必要がある。
図12および図13を参照して、非特許文献1に開示される生体信号計測装置90の基本的な構成と動作について説明する。
図12に、生体信号計測装置90を装着した着衣1の正面図を示す。生体信号計測装置90は大きく、着衣1と、電極部91と、電気線路92と、制御器94とで構成されている。皮膚2と接する面である着衣1の内面(内部)に、複数の電極部91が設けられている。電極部91にはそれぞれ電気線路92が電気的に接続され、制御器94に接続される。
図13に、生体信号計測装置90の着衣1の内部から見た正面図を示す。また、図14に、図13に示すXIV-XIV’断面図を示す。制御器94は、着脱可能な電気部品であり、着衣1の外部に設置され、電気コネクタ93を介して電気的に接続される。電気コネクタ93は着衣を貫通するように設置されており、着衣1の内部において電気線路92と接続される。電極部91は、生体信号の計測時において、皮膚2に接触する。
ここで、着衣1はポリエステルや綿など、Tシャツなどの一般的な下着素材が用いられる。電極部91および電気線路92には、導電性を有する高分子や金属を含む材料が用いられる。
電気コネクタ93にはスナップボタンなど、制御器94との電気接続と着脱機構を兼用する部品が用いられる。また、制御器94について詳細は図示しないが、生体からの電気信号を検出する検出器、信号を増幅する増幅器、信号データを蓄積するメモリ、信号を外部機器に伝送するための無線部品などから構成される。
電極部91で検出される電気信号(例えば心電波形)は、電気線路92および電気コネクタ93を介して制御器94に伝達される。ここでは図示しないが、制御器94はその信号データをメモリに蓄積し、無線信号に変換した後に外部のコンピュータや端末に送信する。
次に、図15を用いて、特許文献1に開示される電極部の構成を説明する。図15は、図13に示す電極部91のXIV-XIV’断面図である。電極部91は、着衣1の内部において、皮膚2と接触して生体信号を検出する電極911と、貫通孔913を有する基材915と、基材915に取り付けられたカバー916と、および基材915とカバー916の内部に設置される湿度調整材914とを備える。また、電極911に電気線路92が接続され、制御器94に電気信号を伝達する。
基本的な動作は図13、図14と同様、電極部91で検出される電気信号が、電気線路92および電気コネクタ93を介して制御器94に伝達される。図15に示す構成は、電極911が適切な湿度環境を維持するために、湿度調整材914による湿度調整機能を有する。
湿度調整材914は、水分やグリセロール等の保湿剤を含浸可能な材料であり、皮膚で発生する汗を吸い取ることも可能である。
特許第5706575号公報
Tsukada, Yayoi Tetsuou et al. "Validation of wearable textile electrodes for ECG monitoring." Heart and vessels vol. 34,7 (2019): 1203-1211. doi:10.1007/s00380-019-01347-8
しかしながら、非特許文献1に開示される生体信号計測装置では、電極部に湿度調整機構を具備していないため、皮膚と接触する電極部の乾燥により接触抵抗が増大すると、計測する生体信号に波形劣化が生じるという問題が高頻度に発生していた。
また、日々の生体活動において、接触抵抗値の変化を測定する際に、気づかないうちに所望の信号に対して波形歪やノイズ増加、およびリードオフが発生するという問題があった。ここで、リードオフとは波形が取得(測定)できない状態をいう。
さらに、乾燥およびリードオフに気づき電極への水分供給を行う際に、その適切な供給量が不明であるため、過度に電極を湿潤させることにより、着衣装着時に電極の過度な濡れに伴う冷感や、活動時における蒸れによる不快感などの生体への肉体的、精神的ストレスが発生するという問題もあった。
また、特許文献1に開示される生体信号計測装置では、湿度調整機構を有するが、例えば過負荷な生体活動や高温乾燥雰囲気での活動によって湿度調整材自体も十分な湿度を保持できない場合がある。そこで、外部から水分を供給することができないために、電極の湿度調整機能が劣化あるいは消失するという問題があった。
さらに、湿度調整材は、着衣とともに洗濯されるが、洗濯を繰り返すうちに調整性能が劣化するので、生体信号計測装置としての性能寿命が短いという問題があった。
上述したような課題を解決するために、本発明に係るウェアラブル生体信号計測素子は、着衣に装着され、制御器に着脱可能に接続するウェアラブル生体信号計測素子であって、皮膚に接触する電極と、前記電極に接続する電気線路と、前記電気線路に接続し、前記着衣を貫通し、前記着衣の外部で前記制御器と着脱可能に接続する電気コネクタと、前記着衣の外部に一方の開口部を有し、前記着衣の外部に他方の開口部を有し、前記一方の開口部から水分が供給される導水部からなる導水機構を有する水分供給機構とを備え、前記他方の開口部が前記電極に略密接し、前記導水機構の中間部に第2の水タンクと、前記第2の水タンクと前記電極の間の前記導水機構に電磁弁とをさらに備える。
また、本発明に係るウェアラブル生体信号計測素子は、着衣に装着され、制御器に着脱可能に接続するウェアラブル生体信号計測素子であって、皮膚に接触する電極と、前記電極に接続する電気線路と、前記電気線路に接続し、前記着衣を貫通し、前記着衣の外部で前記制御器と着脱可能に接続する電気コネクタと、前記着衣の外部に一方の開口部を有し、前記着衣の外部に他方の開口部を有し、前記一方の開口部から水分が供給される導水部からなる導水機構を有する水分供給機構とを備え、前記他方の開口部が前記電極に略密接し、前記電極が乾燥した場合にリードオフ状態を検出する。
また、本発明に係るウェアラブル生体信号計測素子は、着衣に装着され、制御器に着脱可能に接続するウェアラブル生体信号計測素子であって、皮膚に接触する電極と、前記電極に接続する電気線路と、前記電気線路に接続し、前記着衣を貫通し、前記着衣の外部で前記制御器と着脱可能に接続する電気コネクタと、導水機構と、前記着衣の内部の前記導水機構の開口部に接続し、前記電極との接触面に貫通孔を有する第1の水タンクとを有する水分供給機構とを備え、前記導水機構の中間部に第2の水タンクと、前記第2の水タンクと前記電極の間の前記導水機構に電磁弁とをさらに備える。
また、本発明に係るウェアラブル生体信号計測素子は、着衣に装着され、制御器に着脱可能に接続するウェアラブル生体信号計測素子であって、皮膚に接触する電極と、前記電極に接続する電気線路と、前記電気線路に接続し、前記着衣を貫通し、前記着衣の外部で前記制御器と着脱可能に接続する電気コネクタと、導水機構と、前記着衣の内部の前記導水機構の開口部に接続し、前記電極との接触面に貫通孔を有する第1の水タンクとを有する水分供給機構とを備え、前記電極が乾燥した場合にリードオフ状態を検出する。
本発明によれば、電極部の乾燥を抑制し長期間高精度で測定可能なウェアラブル生体信号計測素子および生体信号計測装置を提供できる。
図1は、本発明の第1の実施の形態に係る生体信号計測装置の正面図である。 図2は、本発明の第1の実施の形態に係る生体信号計測装置における電極部の断面図である。 図3は、本発明の第1の実施の形態に係る生体信号計測装置の機能ブロック図である。 図4は、本発明の第1の実施の形態に係る生体信号計測装置における電極の湿潤環境保持手順を示すフローチャート図である。 図5は、本発明の第1の実施の形態の変形例に係る生体信号計測装置における電極部の断面図である。 図6は、本発明の第2の実施の形態に係る生体信号計測装置の正面図である。 図7は、本発明の第2の実施の形態に係る生体信号計測装置における電極部の断面図である。 図8は、本発明の第3の実施の形態に係る生体信号計測装置の正面図である。 図9は、本発明の第3の実施の形態に係る生体信号計測装置における制御器の断面図である。 図10は、本発明の第3の実施の形態に係る生体信号計測装置の機能ブロック図である。 図11は、本発明の第3の実施の形態に係る生体信号計測装置における電極の湿潤環境保持手順を示すフローチャート図である。 図12は、従来の生体信号計測装置の着衣への装着を示す図である。 図13は、従来の生体信号計測装置の正面図である。 図14は、従来の生体信号計測装置の断面図である。 図15は、従来の生体信号計測装置における電極部の断面図である。
<第1の実施の形態>
本発明の第1の実施の形態について図1~図5を参照して説明する。
<生体信号計測装置の構成>
図1に、第1の実施の形態に係る生体信号計測装置10の着衣1の内部から見た正面図を示す。生体信号計測装置10は、ウェアラブル生体信号計測素子101と制御器14とを備える。
ウェアラブル生体信号計測素子101は、着衣1に装着され、着衣1の内部に電極部11と、電気線路12と、電気コネクタ13とを有する。
電極部11には、それぞれ電気線路12が電気的に接続され、電気コネクタ13を介して制御器14に接続される。電極部11は、生体信号の計測時において、皮膚2に接触させる。
ここで、電気コネクタ13は、着衣1を貫通するように設置されており、着衣1の外部には着脱可能な制御器14(図中、点線)が装着される。
この構成により、電極部11で検出される電気信号(例えば心電波形)は、電気線路12および電気コネクタ13を介して制御器14に伝達される。
制御器14は、その信号データをメモリに蓄積し、無線信号に変換した後に、外部のコンピュータや端末に送信する。
図2は、図1における電極部11のII-II’断面図であり、電極部11の構成を示す。電極部11は、着衣1の内部において、皮膚2と接触して生体信号を検出する電極111と、水分を貯蔵する水タンク112(第1の水タンク)を備える。
電極111は、電気線路12に接続する。ここで、電極の大きさは、4cm×3cmで、厚さが5mm程度であり、水タンクの容量は5ml(ミリリットル)程度である。
ここで、水タンク112は電極111と接する面に貫通孔115を有する。
また、導水機構である導水部113は、着衣1を貫通し、着衣1の内部の導水部113の開口部が水タンク112に接続する。着衣1の外部の導水部113の開口部に、キャップ114が設置される。
水タンク112に、着衣1の外部の導水部113の開口部から水分(保湿効果を含む水溶液でも良い)3を供給する。水タンク112にはエラトマーやゴム材など弾性伸縮性を有する素材が用いられる。
このように、ウェアラブル生体信号計測素子101は、水分供給機構として、導水機構(導水部113)と水タンク112(第1の水タンク)を備える。
この構成により、水タンク112に供給される水分3は、貫通孔115を介して、電極111に供給される。また、水タンク112は外部からの押圧力に応じて伸縮し、一定の水分が貫通孔115を介して電極111に供給される。
また、着衣1は従来技術と同様、ポリエステルや綿など、Tシャツなどの一般的な下着素材が用いられる。
電極部11および電気線路12には、材料として、導電性の繊維状の材料が用いられる。導電性の繊維状の材料として、例えば、導電性を有する高分子や金属を含む繊維材料、例えば繊維に金属をメッキや蒸着などにより成膜した材料や繊維に金属糸を編み込んだ材料を用いることができる。金属には、銀(Ag)やアルミニウム(Al)などを用いることができる。
電気コネクタ13には、スナップボタンなど、制御器14との電気接続と着脱機構を兼用する部品が用いられる。
また、制御器14は、生体からの電気信号を検出する検出器、信号を増幅する増幅器、信号データを蓄積するメモリ、信号を外部機器に伝送するための無線部品などから構成される(図示せず)。
<生体信号計測装置の動作>
本実施の形態に係る生体信号計測装置10の動作について説明する。
まず、電極部11で検出される電気信号が、電気線路12および電気コネクタ13を介して制御器14に伝達される。
次に、電極111に対して湿潤環境を保持する手順について、図3および図4を参照して説明する。
図3に、生体信号計測装置10の機能ブロック図を示す。また、図4は、電極111に対して湿潤環境を保持する手順のフローチャート図を示す。
波形計測機能21により計測された生体信号は、波形情報送信機能22により制御器14から外部端末に送信される。
一方、波形計測機能21により計測された生体信号を、制御器14または外部端末に具備されるリードオフ検出機能23において監視し、電極が乾燥した場合はリードオフが検出される(ステップ31~32)。
次に、リードオフ通知機能24により、装置利用者(ユーザ)にリードオフであることがアラーム等の手段で通知される(ステップ33)。
次に、通知を受領したユーザが水タンク112を着衣1の外部から加圧することにより、水タンク112から水分3が電極111に供給される(ステップ34~35)。
最後に、電極111が湿潤することにより、電極111と皮膚2の接触抵抗が適正化される(ステップ36~37)。以上の操作は、例えば、1日1回程度行われる。
なお、通知方法は、例えば、制御器14からの無線信号を受信する外部端末(例えば、スマートフォン)から、アラーム音の鳴動および端末の振動(バイブレーション)によって提供される。または、制御器14からアラーム音の鳴動および端末の振動(バイブレーション)によって提供されてもよい。
本実施の形態に係る生体信号計測装置10およびウェアラブル生体信号計測素子101によれば、電極111に適切な湿潤環境を具備できるため、信号データの劣化や欠損を防止することができる。
また、日々の生体活動において、容易にリードオフ状態に気づくことができるため、波形歪やノイズ増加、およびリードオフの期間を削減することができる。
さらに、乾燥およびリードオフに気づき電極111への水分3を供給する際に、水タンク112への押圧力に応じて水分供給量が明確になるため、適度に電極111を湿潤させることができ、着衣装着時に電極111の過度な濡れに伴う冷感や、活動時における蒸れによる不快感などの生体への肉体的、精神的ストレスの発生を低減することが可能となる。
また、特許文献1に開示された湿度調整材を要しないため、着衣と共に繰り替えし洗濯された場合でも調整性能の劣化は生じにくく、生体信号計測装置としての性能寿命を長延化することが可能となる。
一方で、従来技術と同様、水タンク内に湿度調整材を封入することも可能である。ここで、従来技術と異なる点は、水分を外部から適宜導入して湿潤を調整することが可能であるため、本実施の形態における湿度調整材に要求される調整能力は、従来技術に用いられる湿度調整材に要求される調整能力よりも低くてもよい点である。この点は、材料の選択肢を拡大することに繋がり、より高寿命の湿度調整材や、経済性に優れる湿度調整材を適用することも可能である。
また、水タンク112にエラトマーやゴム材など弾性伸縮性を有する素材を用いることにより、外部からの加圧時に貫通孔115の径を変化させることができる。例えば、電極側の貫通孔115の径を通常は0.1mmなど細径として電極111への過剰な水分供給を抑制する。
一方、水タンク112に外部から加圧した場合は、水タンク112が伸長して、貫通孔115の径が0.5mm程度に拡大する。このように、必要に応じて貫通孔115の径を拡大させて、電極111への水分3の供給量を変化させることができる。
なお、機能ブロック図およびフローチャートに示される、検出される信号は、リードオフ信号に限らない。例えば、信号強度に閾値を設け、その閾値を下回った場合に通知を発出するような構成も可能である。その場合は、リードオフ信号を用いた検出、通知よりもさらに精密に湿潤環境を保持することが可能となる。
本実施の形態では、水タンクから貫通孔を介して電極に水を供給する例を示したが、これに限らず、貫通孔の部分に配置した逆止弁を介して電極に水を供給することもできる。この場合、通常、逆止弁は閉じており、水タンクが加圧されたときに、圧力によって開き、水タンクから電極に水を供給する。
<第1の実施の形態の変形例>
次に、第1の実施の形態の変形例に係る生体信号計測装置40について図5を参照して説明する。生体信号計測装置40は、第1の実施の形態に係る生体信号計測装置と略同様の構成を有するが、ウェアラブル生体信号計測素子401の電極部41に水タンクを備えない点で異なる。
図5に、ウェアラブル生体信号計測素子401における電極部41の断面図を示す。電極部41は、着衣1の内部において、皮膚2と接触して生体信号を検出する電極411と、導水部413を備える。
電極411は、電気線路42に接続する。
導水部413は着衣1を貫通しており、着衣1の外部における導水部413の開口部にはキャップ414が設置される。着衣1の内部における導水部413の開口部は、電極411に略密接する。
ここで、略密接とは、導水部413の開口部は、電極411に完全に密着することはなく、導水部413の開口部と電極411との間に数mm程度又は1mm以下の僅かな隙間が有り、水分3がその隙間から浸み出し、電極411に水分3を供給できる程度に接することをいう。
ここで、着衣1の内部における導水部413の開口部を、径が広がる形状にして、隙間から浸み出す水分3が電極411の表面に容易に広がるようにしてもよい。
このように、ウェアラブル生体信号計測素子401は、水分供給機構として、導水部413を備える。
この構成により、着衣1の外部における導水部413の開口部から注入された水分3は、電極411に供給される。
生体信号計測装置40では、水タンクを備えないので、第1の実施の形態に係る生体信号計測装置10と比較して長時間において水分を保持することはできないが、適切な時間間隔で水分を供給して電極に水分を供給すれば、良好に動作することができる。
このように、本変形例に係る生体信号計測装置40およびウェアラブル生体信号計測素子401によれば、導水部を有さない従来の構成に比べて、容易に電極に水分を供給して湿潤状態を維持できる。
また、本実施の形態および変形例においては、導水機構(導水部)は外形0.3mm程度の細径チューブを使用するが、これに限らず、例えば中空ポリエステルなどの繊維や、ヒートパイプに使用されるガラスや金属製のマイクロ流路も適用可能である。
<第2実施の形態>
次に、本発明の第2の実施の形態に係る生体信号計測装置を図6~図7を参照して説明する。
<生体信号計測装置の構成>
図6に、第2の実施の形態に係る生体信号計測装置50の着衣1の内部から見た正面図を示す。生体信号計測装置50は、ウェアラブル生体信号計測素子501と制御器54とを備える。
ウェアラブル生体信号計測素子501は、着衣1に装着され、着衣1の内部に電極部51と、電気線路52と、電気コネクタ53とを有する。
電極部51には、それぞれ電気線路52が電気的に接続され、電気コネクタ53を介して制御器54に接続される。電極部51は、生体信号の計測時において、皮膚2に接触させる。
ここで、電気コネクタ53は、着衣1を貫通するように設置されており、着衣1の外部には着脱可能な制御器54(図中、点線)が装着される。
この構成により、電極部51で検出される電気信号(例えば心電波形)は、電気線路52および電気コネクタ53を介して制御器54に伝達される。
制御器54は、その信号データをメモリに蓄積し、無線信号に変換した後に、外部のコンピュータや端末に送信する。
さらに、生体信号計測装置50には、電極部51以外の箇所に水タンク58を有する。本実施の形態の場合、着衣1を介して制御器54と対向する着衣1の内部に、水タンク(第2の水タンク、以下、「制御側水タンク」という。)58が設置されるが、これに限らない。着衣1の内部で制御器54と対向する位置と電極部との間の箇所でもよいし、着衣1の外部でもよい。
また、制御側水タンク58には、各電極部51に繋がる導水機構(水路59)が接続されている。
また、制御側水タンク58には、導水機構(導水部513、図示せず)が着衣1を貫通して接続され、着衣1の外側の導水機構(導水部513)の開口部から水分3が供給される。
また、着衣1の外側の導水機構(導水部513)の開口部にはキャップ514(図示せず)を備える。
図7は、図6における電極部51のVII-VII’断面図であり、電極部51の構成を示す。電極部51は、着衣1の内部において、皮膚2と接触して生体信号を検出する電極511と、水分3を貯蔵する水タンク(第1の水タンク、以下、「電極側水タンク」という。)512を備える。
電極511は、電気線路52に接続する。ここで、電極の大きさは、4cm×3cmで、厚さが5mm程度であり、水タンクの容量は5ml(ミリリットル)程度である。
ここで、電極側水タンク512は電極511と接する面に貫通孔515を有する。
また、導水機構(導水部517と水路59)のうち、着衣1の内部の導水部517の開口部が、電極側水タンク512に接続する。導水機構(導水部517と水路59)のうち、着衣1の外部の水路59の開口部に、制御側水タンク58が接続される。
電極側水タンク512、制御側水タンク58にはエラトマーやゴム材など弾性伸縮性を有する素材が用いられる。
このように、ウェアラブル生体信号計測素子501は、水分供給機構として、導水機構の中間部に制御側水タンク58(第2の水タンク)を備え、導水機構の着衣内部の開口部に電極側水タンク512(第1の水タンク)を接続する構成を有する。
この構成により、制御側水タンク58(第2の水タンク)に供給される水分3は、導水機構を介して、電極側水タンク512(第1の水タンク)に供給され、貫通孔515を介して、電極511に供給される。
また、制御側水タンク58(第2の水タンク)への外部からの押圧力(水圧)が電極側水タンク512(第1の水タンク)に伝達し、その水圧に応じて、一定の水分3が貫通孔515を介して電極511に供給される。
また、本実施の形態では、電極側水タンク512の内部に湿度調整材516を封入する。湿度調整材516は、水分やグリセロール等の保湿剤を含浸可能な材料であり、皮膚で発生する汗を吸い取ることも可能である。
また、着衣1は、従来技術と同様、ポリエステルや綿など、Tシャツなどの一般的な下着素材が用いられる。
電極部51および電気線路52には、材料として、導電性の繊維状の材料が用いられる。導電性の繊維状の材料として、例えば、導電性を有する高分子や金属を含む繊維材料、例えば繊維に金属をメッキや蒸着などにより成膜した材料や繊維に金属糸を編み込んだ材料を用いることができる。金属には、銀(Ag)やアルミニウム(Al)などを用いることができる。
電気コネクタにはスナップボタンなど、制御器との電気接続と着脱機構を兼用する部品が用いられる。
また、制御器は、生体からの電気信号を検出する検出器、信号を増幅する増幅器、信号データを蓄積するメモリ、信号を外部機器に伝送するための無線部品などから構成される。
<生体信号計測装置の動作>
本装置の動作は第1の実施の形態と略同様であるが、手順において、通知を受領したユーザは、水タンクを着衣外部から加圧する際、電極側水タンク512ではなく制御側水タンク58を加圧する点で異なる。
これにより一度の加圧動作で、制御側水タンク58(第2の水タンク)から電極側水タンク512(第1の水タンク)を介して水分3が全電極511に供給され、電極511が湿潤することにより、電極511と皮膚2の接触抵抗が適正化される。以上の操作は、例えば、1日1回程度行われる。
本実施の形態に係る生体信号計測装置50によれば、電極への適切な湿潤環境の具備、信号データの劣化や欠損の防止、日々の生体活動にけるリードオフ状態の認識、これらによる波形歪およびリードオフの期間削減が可能となる。
また、押圧力に応じた水分供給量の明確化による適度な湿潤環境の確保と肉体的、精神的ストレスの発生の低減をもたらす。
さらに、本実施の形態においては、制御側水タンクを具備することにより、ユーザの動作が削減可能となる。すなわち、一度の加圧動作により全電極に水分を供給できるとともに、制御側水タンクへの一度の水分導入によって全電極側水タンクへの水分供給が可能となる。
なお、水タンクの大小関係は種々の選択肢がある。例えば、制御側水タンクの容量を大きくして電極側水タンクの容量を小さくした場合は、各電極側水タンクの重量を軽くすることが可能である。また、制御側水タンクの容量を小さくして電極側水タンクの容量を大きくすることにより制御側の重量を軽くことができる。
また、本実施の形態においては、電極側水タンクに湿度調整材を設置したが、この限りではない。すなわち、湿度調整材は必要とされる湿度調整性能に応じて設置すればよい。例えば、制御側水タンクの内部に設置しても良い。または、全てのタンクにおいて湿度調整材を設置しなくてもよい。
本実施の形態においては、水分を外部から適宜導入して湿潤を調整することが可能であるため、本実施の形態における湿度調整材に要求される調整能力は、従来技術に用いられる湿度調整材に要求される調整能力よりも低くてもよい点である。この点は、材料の選択肢を拡大することに繋がり、より高寿命の湿度調整材や、経済性に優れる湿度調整材を適用することも可能である。
また、本実施の形態においては、導水機構(導水部と水路)は外形0.3mm程度の細径チューブを使用するが、これに限らず、例えば中空ポリエステルなどの繊維や、ヒートパイプに使用されるガラスや金属製のマイクロ流路も適用可能である。
また、本実施の形態では、制御側水タンク58(第2の水タンク)とともに、電極側水タンク512(第1の水タンク)を備える構成例を示したが、これに限らない。制御側水タンク58(第2の水タンク)を備え、電極側水タンク512(第1の水タンク)を備えない構成でもよい。この場合、第1の実施の形態の変形例と同様に、着衣内部の導水機構の開口部は、電極と略密接する。
<第3の実施の形態>
次に、本発明の第3の実施の形態に係る生体信号計測装置を図8~図11を参照して説明する。
本実施の形態に係る生体信号計測装置は、第2の実施の形態と略同様の構成を有し、制御側水タンク(第2の水タンク)を制御器の内部に備える点で異なる。さらに、制御側水タンク(第2の水タンク)と電極部との間に電磁弁を備え、電磁弁により電極への水分供給を調整する点で異なる。詳細を以下に説明する。
<生体信号計測装置の構成>
図8に、第3の実施の形態に係る生体信号計測装置60の着衣1の内部から見た正面図を示す。生体信号計測装置60は、ウェアラブル生体信号計測素子601と制御器64とを備える。
ウェアラブル生体信号計測素子601は、着衣1に装着され、着衣1の内部に電極部61と、電気線路62と、電気コネクタ63とを有する。
電極部61には、それぞれ電気線路62が電気的に接続され、電気コネクタ63を介して制御器64に接続される。電極部61は、生体信号の計測時において、皮膚2に接触させる。
ここで、電気コネクタ63は、着衣1を貫通するように設置されており、着衣1の外部には着脱可能な制御器64(図中、点線)が装着される。
この構成により、電極部61で検出される電気信号(例えば心電波形)は、電気線路62および電気コネクタ63を介して制御器64に伝達される。
制御器64は、その信号データをメモリに蓄積し、無線信号に変換した後に、外部のコンピュータや端末に送信する。
図9は、図8における制御器64のVII-VII’断面図であり、制御器64の構成を示す。
生体信号計測装置60は、制御器64の内部に水タンク(第2の水タンク、以下「制御側水タンク」という。)68を有する。
制御側水タンク68には、導水機構(導水部6132)が制御器64の外部から接続され、着衣1の外側の導水機構(導水部6132)の開口部から水分3が供給される。
また、着衣1の外側の導水機構(導水部6132)の開口部にはキャップ614を備える。
また、制御側水タンク68には、電極部61の電極(図示せず)に水分3を供給する導水機構が接続される。この導水機構は、導水部6131と、水路69と、導水部617(図示せず)からなる。
導水部6132の一方の開口部は、制御器64内部の制御側水タンク68に接続し、導水部6132の他方の開口部は、着衣1の内部の水路69に接続する。
水路69は、第2の実施の形態に係る素子と同様に、導水部(図示せず)を介して、電極部61において電極との接触面に貫通孔を有する電極側水タンク(第1の水タンク、図示せず)に接続する。
したがって、制御側水タンク(第2の水タンク)68に供給された水分3は、導水機構(水路と導水部)を通って、電極側水タンク(第1の水タンク)に供給され、電極側水タンクの通孔を通って、電極に供給される。
さらに、制御器64の内部には、制御側水タンク68の導水機構(導水部6131)との接続部に電磁弁618を具備する。
制御側水タンク68には、制御器64の外部の導水機構(導水部6132)の開口部から水分(保湿効果を含む水溶液でも良い)3を供給する。制御側水タンク68、電極側水タンクには、エラトマーやゴム材など弾性伸縮性を有する素材が用いられる。
本実施の形態に係る生体信号計測装置において、電磁弁618が、制御器64の内部で、制御側水タンク(第2の水タンク)68の導水機構(導水部6131)との接続部に配置される例を示したが、これに限らない。電磁弁は、制御側水タンク(第2の水タンク)68と電極部61の電極との間の導水機構に配置されればよい。但し、電磁弁への電気配線の簡素化を考慮すると、電磁弁は制御器近傍に配置されることが望ましい。
また、本実施の形態に係る生体信号計測装置において、制御側水タンク(第2の水タンク)68が制御器64の内部に配置される例を示したが、これに限らない。制御器64の外部に配置されても、電磁弁により水分供給を調整できる。
このように、ウェアラブル生体信号計測素子601は、水分供給機構として、導水機構の中間部に制御側水タンク(第2の水タンク)68を備え、着衣内部の導水機構の開口部に電極側水タンク(第1の水タンク)を接続する構成を有する。
この構成により、制御側水タンク(第2の水タンク)68に供給される水分3は、、電磁弁618の開閉、導水機構を介して、電極側水タンク(第1の水タンク)に供給され、貫通孔を介して、電極部61の電極に供給される。
ここで、電磁弁618の開閉駆動により、電極部61の電極への水分供給を調整できる。
<生体信号計測装置の動作>
生体信号計測装置60の動作は第1、2の実施の形態と略同様であるが、電極への水分の供給の調整に電磁弁を用いる点で異なる。
図10に、生体信号計測装置60の機能ブロック図を示す。また、図11に、電極に対して湿潤環境を保持する手順のフローチャート図を示す。
波形計測機能72において計測された生体信号は、波形情報送信機能73により制御器64から外部端末に送信される。
一方、波形計測機能72により計測された生体信号を、制御器64または外部端末に具備されるリードオフ検出機能74において監視し、電極部61の電極が乾燥した場合はリードオフが検出される(ステップ81~82)。
次に、水送出許可機能75を介して電磁弁開閉機能76を駆動させる(ステップ83~84)。
次に、電磁弁開閉機能76により、電磁弁618が開き、制御側水タンク(第2の水タンク)68より導水機構を介して電極側水タンク(第1の水タンク)に水分3が供給され、貫通孔を介して、電極部61の電極に供給される(ステップ85)。
最後に、電極が湿潤することにより、電極と皮膚の接触抵抗が適正化される(ステップ86~87)。以上の操作は、例えば、1日1回程度行われる。
本実施の形態に係る生体信号計測装置60によれば、電極への適切な湿潤環境の具備、信号データの劣化や欠損の防止、日々の生体活動にけるリードオフ状態の認識、これらによる波形歪およびリードオフの期間削減が可能となる。
また、電磁弁の開閉動作に応じた水分供給量の明確化による適度な湿潤環境の確保と肉体的、精神的ストレスの発生の低減をもたらす。
また、本実施の形態においては、制御側水タンクと電磁弁を制御器内部に具備することにより、ユーザの動作を必要することなく電気信号によって全電極に水分を供給できるとともに、制御側水タンクへの一度の水分導入によって全電極側水タンクへの水分供給が可能となる。
また、本実施の形態においては、水タンクの大小関係は種々の選択肢がある。例えば、制御側水タンクの容量を大きくして電極側水タンクの容量を小さくした場合は、各電極側水タンクの重量を軽くすることが可能である。逆に制御側水タンクの容量を小さくして電極側水タンクの容量を大きくすることにより制御側の重量を軽くことができる。
また、湿度調整材は必要とされる湿度調整性能に応じて設置すればよい。例えば、制御側水タンクの内部に設置しても良い。または、全てのタンクにおいて湿度調整材を設置しなくてもよい。
本実施の形態においては、水分を外部から適宜導入して湿潤を調整することが可能であるため、本実施の形態における湿度調整材に要求される調整能力は、従来技術に用いられる湿度調整材に要求される調整能力よりも低くてもよい点である。この点は、材料の選択肢を拡大することに繋がり、より高寿命の湿度調整材や、経済性に優れる湿度調整材を適用することも可能である。
また、制御器は洗濯を行わないため、その湿度調整材は洗濯による劣化から免れることが出来る。これは材料の選択肢を拡大することに繋がり、より高寿命の湿度調整材や、経済性に優れる湿度調整材を適用することも可能である。
また、本実施の形態においては、導水機構(導水部と水路)は外形0.3mm程度の細径チューブを使用するが、これに限らず、例えば中空ポリエステルなどの繊維や、ヒートパイプに使用されるガラスや金属製のマイクロ流路も適用可能である。
また、本実施の形態では、制御側水タンク(第2の水タンク)68とともに、電極側水タンク(第1の水タンク)を備える構成例を示したが、これに限らない。制御側水タンク(第2の水タンク)68を備え、電極側水タンク(第1の水タンク)を備えない構成でもよい。この場合、第1の実施の形態の変形例と同様に、電極部内の導水機構の開口部は、電極と略密接する。
本発明の実施の形態では、生体信号計測装置が2個の電極部を備える例を示したが、これに限らず、複数の電極部を備えてもよい。また、生体信号計測装置は1個の電極部を備える場合でも動作できる。
本発明の実施の形態では、生体信号計測装置における制御器が、計測した波形からリードオフを検出して、リードオフを外部端末(例えば、スマートフォン)に通知する例を示したが、これに限らない。生体信号計測装置における制御器が、計測した波形を、スマートフォンやサーバ等に送信し、スマートフォンやサーバ等でリードオフを検出して、リードオフを通知してもよく、通知結果はサーバ等にアラーム音や振動として出力されてもよいし、生体信号計測装置(制御器)に送信されて出力されてもよい。
本発明の実施の形態では、生体信号計測装置の構成、動作手順などにおいて、各構成部の構造、寸法、材料等の一例を示したが、これに限らない。生体信号計測装置の機能を発揮し効果を奏するものであればよい。
本発明は、心拍信号、心電信号などの生体信号を計測するウェアラブル装置に適用することができる。
10 生体信号計測装置
101 ウェアラブル生体信号計測素子
11 電極部
12 電気線路
13 電気コネクタ
14 制御器
111 電極
112 第1の水タンク
113 導水機構(導水部)
114 キャップ
115 貫通孔

Claims (7)

  1. 着衣に装着され、制御器に着脱可能に接続するウェアラブル生体信号計測素子であって、
    皮膚に接触する電極と、
    前記電極に接続する電気線路と、
    前記電気線路に接続し、前記着衣を貫通し、前記着衣の外部で前記制御器と着脱可能に接続する電気コネクタと、
    前記着衣の外部に一方の開口部を有し、前記着衣の外部に他方の開口部を有し、前記一方の開口部から水分が供給される導水部からなる導水機構を有する水分供給機構とを備え、
    前記他方の開口部が前記電極に略密接し、
    前記導水機構の中間部に第2の水タンクと、前記第2の水タンクと前記電極の間の前記導水機構に電磁弁とをさらに備えるウェアラブル生体信号計測素子。
  2. 着衣に装着され、制御器に着脱可能に接続するウェアラブル生体信号計測素子であって、
    皮膚に接触する電極と、
    前記電極に接続する電気線路と、
    前記電気線路に接続し、前記着衣を貫通し、前記着衣の外部で前記制御器と着脱可能に接続する電気コネクタと、
    前記着衣の外部に一方の開口部を有し、前記着衣の外部に他方の開口部を有し、前記一方の開口部から水分が供給される導水部からなる導水機構を有する水分供給機構とを備え、
    前記他方の開口部が前記電極に略密接し、
    前記電極が乾燥した場合にリードオフ状態を検出するウェアラブル生体信号計測素子。
  3. 着衣に装着され、制御器に着脱可能に接続するウェアラブル生体信号計測素子であって、
    皮膚に接触する電極と、
    前記電極に接続する電気線路と、
    前記電気線路に接続し、前記着衣を貫通し、前記着衣の外部で前記制御器と着脱可能に接続する電気コネクタと、
    導水機構と、前記着衣の内部の前記導水機構の開口部に接続し、前記電極との接触面に貫通孔を有する第1の水タンクとを有する水分供給機構と
    を備え
    前記導水機構の中間部に第2の水タンクと、前記第2の水タンクと前記電極の間の前記導水機構に電磁弁とをさらに備えるウェアラブル生体信号計測素子。
  4. 着衣に装着され、制御器に着脱可能に接続するウェアラブル生体信号計測素子であって、
    皮膚に接触する電極と、
    前記電極に接続する電気線路と、
    前記電気線路に接続し、前記着衣を貫通し、前記着衣の外部で前記制御器と着脱可能に接続する電気コネクタと、
    導水機構と、前記着衣の内部の前記導水機構の開口部に接続し、前記電極との接触面に貫通孔を有する第1の水タンクとを有する水分供給機構と
    を備え
    前記電極が乾燥した場合にリードオフ状態を検出するウェアラブル生体信号計測素子。
  5. 前記電極が乾燥した場合にリードオフ状態を検出して、前記電磁弁を駆動して水分を供給する請求項1又は請求項3に記載のウェアラブル生体信号計測素子。
  6. 前記電極が、導電性の繊維状の材料から構成される請求項1から請求項のいずれか一項に記載のウェアラブル生体信号計測素子。
  7. 請求項1から請求項のいずれか一項に記載のウェアラブル生体信号計測素子と、
    前記制御器と
    を備える生体信号計測装置。
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