JP7474925B2

JP7474925B2 - 洗濯機

Info

Publication number: JP7474925B2
Application number: JP2020127992A
Authority: JP
Inventors: 将平山本; 雅朗徳崎
Original assignee: Panasonic Intellectual Property Management Co Ltd
Current assignee: Panasonic Intellectual Property Management Co Ltd
Priority date: 2020-07-29
Filing date: 2020-07-29
Publication date: 2024-04-26
Anticipated expiration: 2040-07-29
Also published as: CN116194630A; BR112022025418A2; WO2022024533A1; JP2022025264A; TW202204717A

Description

本開示は、洗浄剤投入装置を有する洗濯機に関する。

特許文献１は、洗濯機の洗浄剤投入装置を開示する。この洗濯機の洗浄剤投入装置は、洗剤投入部と流出口を有する洗剤ケースと、前記洗剤ケースを引き出し可能に収納し注水口より前記洗剤ケースを通して洗濯槽内に注水する注水装置とを備え、前記洗剤ケースは、前記洗剤投入部に洗剤が流下するよう傾斜した下面を有するとともに、前記流出口近傍に前記下面より上方に前記下面と逆勾配に傾斜した流水板を有する。

特開平１１－３１９３７８号公報

本開示は、洗浄剤投入装置を備える洗濯機において、洗浄剤投入装置の洗剤ケース内で粉末洗剤の溶け残りを抑制する洗濯機を提供する。

本開示における洗濯機は、洗浄剤投入装置を備える洗濯機であって、前記洗浄剤投入装置は、粉末洗剤を投入する粉末洗剤投入部および前記粉末洗剤投入部に複数の流出口を有する洗剤ケースと、前記洗剤ケースを通して洗濯槽内に給水する注水装置と、を備え、前記洗剤ケースの前記粉末洗剤投入部は、前記粉末洗剤が溶解した洗濯水が流下するように傾斜した底面を有し、かつ、内部に投入された前記粉末洗剤の投入量の目安となる縦方向の立壁と水平面とで構成される階段形状の複数の目盛である洗剤計量部を有し、前記複数の流出口は、前記粉末洗剤投入部の前記底面の最低部に設けられる第１の流出口と、前記洗剤計量部の前記階段形状の複数の目盛の前記立壁と前記水平面とが交わるそれぞれの前記立壁の根元に設けられる第２の流出口と、からなる。

本開示における洗濯機は、洗浄剤投入装置の洗剤ケース内における粉末洗剤の溶け残りの発生を抑制できる。このため、洗剤ケース内の粉末洗剤を全て流出させることで、衣類の洗浄効果が低下することを防止できる。

実施の形態１における洗濯機の外観斜視図実施の形態１における洗濯機の蓋体が開いた状態の外観斜視図実施の形態１における洗濯機の側面要部断面図実施の形態１における洗濯機のトップカバーユニットと洗浄剤投入装置の構造を示す分解斜視図実施の形態１における洗濯機の洗浄剤投入装置の注水装置の分解斜視図実施の形態１における洗濯機の洗浄剤投入装置の注水体の上面図実施の形態１における洗濯機の洗浄剤投入装置の洗剤ケースの斜視図実施の形態１における洗濯機の洗浄剤投入装置の洗剤ケースの側断面図

（本開示の基礎となった知見等）
発明者らが本開示に想到するに至った当時、粉末洗剤を洗浄剤投入装置内にて泡沫化させて洗浄効果を高める機能を有する洗濯機があった。しかし、粉末洗剤を泡沫化させる洗浄剤投入装置において、洗浄効果の向上を得られるだけの泡沫量を発生させるための水圧
を確保する洗剤ケースの構造にすると、粉末洗剤の溶け残りが生じやすい部分が多く発生すると言う課題を発明者らは発見した。そこで、この課題を解決するために、本開示の主題を構成するに至った。

本開示は、粉末洗剤が投入される洗剤ケースの溶け残りが生じやすい箇所へ流出口を設けることで水流の通過を促進し、弱い水流でもその流出口から流出させて滞留しないようにする洗浄剤投入装置を備える洗濯機を提供する。

以下、図面を参照しながら、実施の形態を詳細に説明する。但し、必要以上に詳細な説明は省略する場合がある。例えば、既によく知られた事項の詳細説明、または、実質的に同一の構成に対する重複説明を省略する場合がある。これは、以下の説明が必要以上に冗長になるのを避け、当業者の理解を容易にするためである。

なお、添付図面および以下の説明は、当業者が本開示を十分に理解するために提供されるのであって、これらにより特許請求の範囲に記載の主題を限定することを意図していない。

（実施の形態１）
以下、図１～図８を用いて、実施の形態１を説明する。

［１－１．構成］
［１－１－１．洗濯機の構成］
図１～図３において、洗濯機１は、内部に洗濯物が収容される洗濯槽５が設けられ、上部にトップカバー２が設けられる。トップカバー２には、洗濯槽５の開口に合わせて衣類投入口２ａが形成され、衣類投入口２ａを覆う蓋体３が開閉自在に設けられる。蓋体３の後方に操作表示部４が配設される。操作表示部４の内方には、洗濯機１の運転制御を行う制御装置６が収設される。

洗浄剤投入装置７が、操作表示部４の下方でトップカバー２に固定して設けられる。その他の構成については、一般的な洗濯機と変わるところはなく、制御装置６は、使用者の設定に応じて、洗い工程、すすぎ工程、脱水工程を含む洗濯運転を実行するように構成される。

［１－１－２．洗浄剤投入装置の構成］
図４に示すように、洗浄剤投入装置７は、洗剤ケース８と注水装置９とを含む。洗剤ケース８は、衣類投入口２ａの一部を形成するように設けられ、衣類投入口２ａの中央側へ引き出し可能に構成される。

図５、図６に示すように、注水装置９は、電磁給水弁１０、流水具１１、注水体１２および注水体蓋１３を含む。注水装置９は、洗剤ケース８を介して洗濯槽５に洗濯水を供給する。注水体１２は、２つの注水口１４と、２つの流水経路１６（図６では矢印で代用して示す）および複数の噴出口１７と、を有し、上部に注水体蓋１３が溶着接合される。電磁給水弁１０は、２つの注水口１４へ封水ゴム１５を介して挿入して固定される。

流水具１１は、注水体１２の下部に係止爪１２ａにより係合され、ねじ止め固定されることで、洗剤ケース８の収容スペースを形成する。流水具１１は、洗濯槽５に臨む流水面１１ａおよび水の飛び跳ねを防止する柱体１１ｂを有し、洗剤ケース８から流出する洗剤を含んだ洗濯水を洗濯槽５に導入するように形成される。

注水体１２の２つの流水経路１６および複数の噴出口１７は、後述する洗剤ケース８の
３つの領域に対応して設けられる。具体的には、第１の注水口１４ａに続く第１の流水経路１６ａは、粉末洗剤および液体洗剤を投入する洗剤投入部の上部領域（２７）、（２８）に設けられ、洗剤を効率よく流出させるように第１の噴出口１７ａが設けられる。第２の注水口１４ｂに続く第２の流水経路１６ｂは、柔軟剤を投入する柔軟剤投入部および柔軟剤投入部後方空間部の上部領域（２９）に設けられ、柔軟剤を効率よく流出させるように第２の噴出口１７ｂが設けられる。

図７に示すように、洗剤ケース８は、粉末洗剤投入部１８、液体洗剤投入部１９、柔軟剤投入部２０および柔軟剤投入部後方空間部２０ａを有する。液体洗剤投入部１９および柔軟剤投入部２０には、サイフォンの原理により液体洗剤および液体の柔軟剤を流出させるための流出部２１がそれぞれ設けられる。第２の噴出口１７ｂから柔軟剤投入部２０への注水が多くなりすぎて、オーバーフローしないように、第２の噴出口１７ｂからの注水を、一部、柔軟剤投入部後方空間部２０ａに逃がすように構成している。

粉末洗剤投入部１８には、粉末洗剤が溶解した洗濯水が流下するように傾斜した底面１８ａを有し、底面１８ａの最下部に第１の流出口２２が設けられる。

また、洗剤計量部２３が、粉末洗剤投入部１８に設けられる。洗剤計量部２３は、図７、図８に示すように、実質的に縦方向の立壁２３ａと水平面２３ｂとで形成される階段形状の目盛りである。そして、例えば、水平面に、最少（ＭＩＮ）、中間（ＭＥＤ）、最多（ＭＡＸ）の表示をしてもよい。これにより、使用者は、洗剤計量部２３を粉末洗剤の投入量の目安とすることができる。

洗剤計量部２３において、それぞれの立壁２３ａの根元近傍に第２の流出口２４が設けられる。洗剤計量部２３の底面１８ａより高い位置に設けられる水平面２３ｂ近傍では、粉末洗剤を流す水流の勢いが相対的に弱いため、粉末洗剤の溶け残りが発生する可能性がある。しかし、第２の流出口２４がそれぞれの立壁２３ａの根元近傍に設けられることにより、粉末洗剤は、弱い水流でも容易に粉末洗剤投入部１８から流出する。これにより、粉末洗剤の溶け残りの発生が抑制される。

なお、図７に示すように、洗剤ケース８には、引き出されたときに使用者が触れる押しボタン２５が設けられる。使用者は、押しボタン２５を押すことで注水体１２に係合する係合爪２６を外すことができ、洗剤ケース８を注水装置９から引き抜くことができる。

［１－２．動作］
以上のように構成された洗濯機１について、以下その動作、作用を説明する。

使用者によって洗濯運転が開始されると、制御装置６は、洗い工程を開始する。制御装置６は、使用者による洗い方の設定および洗濯物の量などから、必要な洗剤量を表示する。使用者は、表示された洗剤量の粉末洗剤を準備し、洗剤ケース８の粉末洗剤投入部１８に投入する。

その後、制御装置６は、注水装置９の第１の注水口１４ａに設けられる第１の電磁給水弁１０ａを開成し、注水体１２の第１の流水経路１６ａに水道水を供給する。供給された水は、第１の流水経路１６ａに勢いよく流入し、第１の流水経路１６ａに設けられる複数の噴出口１７より洗剤ケース８内へ噴射される。噴射された水は、粉末洗剤投入部１８に投入された粉末洗剤を溶解する。あるいは、液体洗剤の場合であれば、液体洗剤投入部１９に投入された液体洗剤を希釈する。このようにして洗剤が溶解された洗濯水は、一部を泡沫状にされて流水面１１ａから洗濯槽５内へ導入される。

このとき、粉末洗剤投入部１８において、底面１８ａでは第１の流出口２２に向けて強い水流が発生する。しかし、底面１８ａから鉛直方向に高い位置に設けられる洗剤計量部２３の水平面２３ｂでは強い水流が発生しにくく、滞留が発生しやすい。その結果、水平面２３ｂ上、特に立壁２３ａと水平面２３ｂのコーナー部に粉末洗剤の残留が発生する可能性がある。

そこで、本実施の形態では、粉末洗剤投入部１８の粉末洗剤の溶け残りが生じやすい箇所へ流出口を設けることで、水流の通過を促進する。つまり、洗剤計量部２３の立壁２３ａの根元近傍に第２の流出口２４を設け、弱い水流でも第２の流出口２４から流出させて滞留しないようにする。

これにより、水平面２３ｂ上の粉末洗剤を含め、洗剤ケース８内の粉末洗剤を全て洗濯槽５内へ流出させることができる。このため、洗濯物に合わせて準備された粉末洗剤がすべて使われずに洗浄効果が低下することを防止できる。また、立壁２３ａの根元近傍に粉末洗剤が固着してしまうことを抑制できる。

制御装置６は、洗濯槽５に洗濯水を導入する給水動作を完了すると、洗い工程を所定時間継続する。その後、すすぎ工程の最終段階において、制御装置６は、注水装置９の第２の注水口１４ｂに設けられる第２の電磁給水弁１０ｂを開成し、注水体１２の第２の流水経路１６ｂに水道水を供給する。供給された水は、第２の流水経路１６ｂに勢いよく流入し、柔軟剤投入部２０に投入された柔軟剤を希釈し、洗濯槽５に導入される。

制御装置６は、すすぎ工程のあと、脱水工程を完了して洗濯運転を終了する。

［１－３．効果等］
以上のように、本実施の形態において、洗濯機１は、洗浄剤投入装置７を備える洗濯機であって、洗浄剤投入装置７は、粉末洗剤投入部１８および粉末洗剤投入部１８に複数の流出口を有する洗剤ケース８と、洗剤ケース８を通して洗濯槽５内に給水する注水装置９と、を備える。そして、洗剤ケース８の複数の流出口は、粉末洗剤投入部１８の最低部に設けられる第１の流出口２２と、実質的に縦方向の立壁２３ａの根元近傍に設けられる第２の流出口２４と、とからなる。

これにより、洗浄剤投入装置７の洗剤ケース８内における粉末洗剤の溶け残りの発生を抑制できる。このため、洗剤ケース８内の粉末洗剤を全て流出させることで、衣類の洗浄効果が低下することを防止できる。

また、本実施の形態において、洗剤ケース８は、粉末洗剤投入部１８に階段形状の洗剤計量部２３を備え、第２の流出口２４は、洗剤計量部２３の立壁２３ａの根元近傍に設けられる。これにより、使用者は、洗剤計量部２３を粉末洗剤の投入量の目安とすることができ、操作性を向上させることができるとともに、立壁２３ａと水平面２３ｂのコーナー部に粉末洗剤が溶け残るのを防止できる。

本開示は、粉末洗剤を溶解して給水する洗濯機であれば、ドラム式またはパルセータを含む縦型など、また、乾燥機能を有する洗濯機など、形式に限定されることなく適用できる。さらに、水流の滞留しやすい箇所へ水流を発生させることで粉末の残留を抑制できることから、粉末を溶解させる飲料ディスペンサ等の電化機器の用途に適用できる。

１洗濯機
２トップカバー
２ａ衣類投入口
３蓋体
４操作表示部
５洗濯槽
６制御装置
７洗浄剤投入装置
８洗剤ケース
９注水装置
１０電磁給水弁
１０ａ第１の電磁給水弁
１０ｂ第２の電磁給水弁
１１流水具
１１ａ流水面
１１ｂ柱体
１２注水体
１２ａ係止爪
１３注水体蓋
１４注水口
１４ａ第１の注水口
１４ｂ第２の注水口
１５封水ゴム
１６流水経路
１６ａ第１の流水経路
１６ｂ第２の流水経路
１７噴出口
１７ａ第１の噴出口
１７ｂ第２の噴出口
１８粉末洗剤投入部
１８ａ底面
１９液体洗剤投入部
２０柔軟剤投入部
２１流出部
２２第１の流出口
２３洗剤計量部
２３ａ立壁
２３ｂ水平面
２４第２の流出口
２５押しボタン
２６係合爪

Claims

洗浄剤投入装置を備える洗濯機であって、
前記洗浄剤投入装置は、粉末洗剤を投入する粉末洗剤投入部および前記粉末洗剤投入部に複数の流出口を有する洗剤ケースと、前記洗剤ケースを通して洗濯槽内に給水する注水装置と、を備え、
前記洗剤ケースの前記粉末洗剤投入部は、前記粉末洗剤が溶解した洗濯水が流下するように傾斜した底面を有し、かつ、内部に投入された前記粉末洗剤の投入量の目安となる縦方向の立壁と水平面とで構成される階段形状の複数の目盛である洗剤計量部を有し、
前記複数の流出口は、前記粉末洗剤投入部の前記底面の最低部に設けられる第１の流出口と、前記洗剤計量部の前記階段形状の複数の目盛の前記立壁と前記水平面とが交わるそれぞれの前記立壁の根元に設けられる第２の流出口と、からなる、
洗濯機。