JP7474648B2 - 中継装置及びその制御方法 - Google Patents

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Description

本発明は、中継装置及びその制御方法に関する。
近年、第5世代セルラ通信システム(以下、「5G通信システム」と呼ぶ)が注目されている。5G通信システムは、ミリ波帯やSub6帯等の高周波数帯を無線通信に用いる。
このような高周波数帯は、透過量及び回折量が小さいため、車内等の閉鎖空間内にある端末装置が当該閉鎖空間外にある基地局装置との無線通信を行うことが難しい。
3GPP技術仕様書 「TS 38.300 V16.1.0」
5G通信システムにおいて、車内にある端末装置と基地局装置との間の通信を可能にするために、車内に取り付けられるリモートユニットと車外に取り付けられるドナーユニットとを有する中継装置を車両に設置することが考えられる。
しかしながら、高周波数帯を用いる5G通信システムにおいては、車両の窓の開け閉めだけで電波環境が大きく変化する。このため、車両の窓が開いて伝搬環境が良くなると、リモートユニットとドナーユニットとが互いに妨害波(干渉)を与え合い、通信速度の低下や通信断を引き起こす懸念がある。
そこで、本発明は、高周波数帯を用いる場合であっても、閉鎖空間内にある端末装置が基地局装置との通信を良好に行うことを可能にする中継装置及びその制御方法を提供することを目的とする。
第1の態様に係る中継装置は、基地局装置と端末装置との間の通信を中継する中継動作を行う装置である。前記中継装置は、前記基地局装置との無線通信を行う第1通信部と、前記端末装置との無線通信を行う第2通信部と、前記第1通信部の受信信号品質及び前記第2通信部の受信信号品質に基づいて、前記中継動作を停止する制御部とを備える。
第2の態様に係る中継装置の制御方法は、基地局装置と端末装置との間の通信を中継する中継動作を行う中継装置を制御する方法である。前記制御方法は、前記中継装置の第1通信部が、前記基地局装置との無線通信を行うステップと、前記中継装置の第2通信部が、前記端末装置との無線通信を行うステップと、前記第1通信部の受信信号品質及び前記第2通信部の受信信号品質に基づいて、前記中継動作を停止するステップとを有する。
本発明の一態様によれば、高周波数帯を用いる場合であっても、閉鎖空間内にある端末装置が基地局装置との通信を良好に行うことを可能にする中継装置及びその制御方法を提供できる。
一実施形態に係る無線通信システムの構成を示す図である。 一実施形態に係る中継装置の構成を示す図である。 一実施形態に係る無線通信システムの第1動作例を示す図である。 一実施形態に係る無線通信システムの第2動作例を示す図である。 他の実施形態に係る無線通信システムの構成を示す図である。
一実施形態に係る無線通信システムについて図面を参照しながら説明する。以下の図面の記載において、同一又は類似の部分には、同一又は類似の符号を付している。
(無線通信システム)
まず、一実施形態に係る無線通信システムについて説明する。一実施形態に係る無線通信システムは、高周波数帯を無線通信に用いる5G通信システムである。
図1は、一実施形態に係る無線通信システム1の構成を示す図である。図1に示すように、無線通信システム1は、中継装置100と、端末装置200と、基地局装置300とを有する。
中継装置100は、基地局装置300と端末装置200との間の通信を中継する中継動作を行う装置である。一実施形態において、中継装置100は車両400に設置される。車両400の車体は、開閉可能な窓(開閉部)を有し、閉鎖空間を形成する。車両400は、閉鎖空間を形成し得る車両であればよく、例えば自動車、バス、鉄道車両であってもよい。
中継装置100は、車両400外に取り付けられるドナーユニット100Aと、車両400内に取り付けられるリモートユニット100Bとを有する。ドナーユニット100Aは、基地局装置300との無線通信を行う。リモートユニット100Bは、端末装置200との無線通信を行う。ドナーユニット100Aとリモートユニット100Bとの間は有線(例えばケーブル等)で接続されている。
なお、中継装置100は、5G通信システムで導入されるIAB(Integrated Access and Backhaul)ノードであってもよい。この場合、ドナーユニット100AはIAB MT(Mobile Termination)に相当し、リモートユニット100BはIAB DU(Distributed Unit)に相当する。
端末装置200は、ユーザにより利用され、基地局装置300との通信を行う装置である。例えば、端末装置200は、携帯電話端末(スマートフォンを含む)やタブレット端末、ノートPC、通信モジュール(通信カード又はチップセットを含む)、センサ若しくはセンサに設けられる装置であってもよい。端末装置200は、UE(User Equipment)と呼ばれることがある。
基地局装置300は、セルラネットワークに含まれ、端末装置200との通信を行う装置である。5G通信システムにおいて、基地局装置300は、gNodeBと呼ばれることがある。基地局装置300は、1又は複数のセルを管理する。「セル」は、無線通信エリアの最小単位を示す用語として用いられる。「セル」は、UE100との無線通信を行う機能又はリソースを示す用語としても用いられる。1つのセルは1つのキャリア周波数に属する。このキャリア周波数は、ミリ波帯やSub6帯等の高周波数帯に属するキャリア周波数であってもよい。
このような無線通信システム1において、中継装置100が基地局装置300と端末装置200との間の通信を中継することにより、高周波数帯を用いる5G通信システムにおいても車両400内にある端末装置200と基地局装置300との間の通信が可能になる。
しかしながら、車両400の窓が開いて伝搬環境が良くなると、リモートユニット100Bとドナーユニット100Aとが互いに妨害波(干渉)を与え合い、通信速度の低下や通信断を引き起こす懸念がある。また、車両400の窓が開いて伝搬環境が良くなると、端末装置200が基地局装置300と直接的に無線通信を行うことが可能であるが、中継装置100が当該無線通信に対して妨害波(干渉)を与えてしまう懸念がある。
このため、中継装置100は、ドナーユニット100Aの受信信号品質及びリモートユニット100Bの受信信号品質を監視し、中継動作の停止及び再開を制御する。具体的には、中継装置100は、ドナーユニット100Aの受信信号品質及びリモートユニット100Bの受信信号品質に基づいて、車両400の窓の開け閉めを推定し、車両400の窓の開け閉めに応じて中継動作の停止及び再開を制御する。これにより、上述の妨害波(干渉)の影響を抑制できるとともに、中継装置100の消費電力を削減できる。
(中継装置の構成)
次に、一実施形態に係る中継装置100の構成について説明する。図2は、一実施形態に係る中継装置100の構成を示す図である。
図2に示すように、中継装置100は、ドナーユニット100Aと、リモートユニット100Bとを有する。
ドナーユニット100Aは、アンテナ110Aと、第1通信部120Aと、第1制御部130Aと、第1インターフェイス140Aとを有する。同様に、リモートユニット100Bは、アンテナ110Bと、第2通信部120Bと、第2制御部130Bと、第2インターフェイス140Bとを有する。以下において、第1制御部130A及び第2制御部130Bを区別しないときは単に制御部130と呼ぶ。なお、ドナーユニット100A及びリモートユニット100Bは、図示を省略する電源部を有し、電源部が供給する電力を用いて動作する。
ドナーユニット100Aにおいて、第1通信部120Aは、アンテナ110Aを介して基地局装置300との無線通信を行う。第1通信部120Aは、受信部121a及び送信部121bを有する。受信部121aは、アンテナ110Aが受信する無線信号を受信データに変換して第1制御部130Aに出力する。送信部121bは、第1制御部130Aが出力する送信データを無線信号に変換してアンテナ110Aから送信する。
第1制御部130Aは、第2制御部130Bと連携し、ドナーユニット100Aにおける各種の機能を制御する。第1制御部130Aは、少なくとも1つのメモリ131bと、メモリ131bと電気的に接続された少なくとも1つのプロセッサ131aとを有する。メモリ131bは、揮発性メモリ及び不揮発性メモリを含み、プロセッサ131aにおける処理に用いる情報と、プロセッサ131aにより実行されるプログラムとを記憶する。プロセッサ131aは、メモリ131bに記憶されたプログラムを実行することにより各種の処理を行う。
第1インターフェイス140Aは、ケーブル等の有線回線を介してリモートユニット100Bと接続される。第1インターフェイス140Aは、近距離無線通信等の無線回線を介してリモートユニット100Bと接続されてもよい。
リモートユニット100Bにおいて、第2通信部120Bは、アンテナ110Bを介して端末装置200との無線通信を行う。第2通信部120Bは、受信部122a及び送信部122bを有する。受信部122aは、アンテナ110Bが受信する無線信号を受信データに変換して第2制御部130Bに出力する。送信部122bは、第2制御部130Bが出力する送信データを無線信号に変換してアンテナ110Bから送信する。
第2制御部130Bは、第1制御部130Aと連携し、リモートユニット100Bにおける各種の機能を制御する。第2制御部130Bは、少なくとも1つのメモリ132bと、メモリ132bと電気的に接続された少なくとも1つのプロセッサ132aとを有する。メモリ132bは、揮発性メモリ及び不揮発性メモリを含み、プロセッサ132aにおける処理に用いる情報と、プロセッサ132aにより実行されるプログラムとを記憶する。プロセッサ132aは、メモリ132bに記憶されたプログラムを実行することにより各種の処理を行う。
第2インターフェイス140Bは、ケーブル等の有線回線を介してドナーユニット100Aと接続される。第2インターフェイス140Bは、近距離無線通信等の無線回線を介してドナーユニット100Aと接続されてもよい。
なお、第1制御部130A及び第2制御部130Bは、一体化されていてもよい。一体化された制御部130は、ドナーユニット100Aに設けられていてもよいし、リモートユニット100Bに設けられていてもよい。
このように、基地局装置300と端末装置200との間の通信を中継する中継動作を行う中継装置100は、基地局装置300との無線通信を行う第1通信部120Aと、端末装置200との無線通信を行う第2通信部120Bとを有する。
具体的には、下り通信の中継動作において、第1通信部120Aが基地局装置300から受信したデータをリモートユニット100Bに転送し、このデータを第2通信部120Bから端末装置200に送信する。上り通信の中継動作において、第2通信部120Bが端末装置200から受信したデータをドナーユニット100Aに転送し、このデータを第1通信部120Aから基地局装置300に送信する。
制御部130は、第1通信部120Aの受信信号品質及び第2通信部120Bの受信信号品質に基づいて中継動作を停止する。受信信号品質とは、受信状態の良好さを表す指標であって、妨害波(干渉)の影響を反映するものをいう。例えば、受信信号品質は、搬送波対雑音比(C/N:Carrier to Noise ratio)である。受信信号品質は、ビットエラーレート又はブロックエラーレート等であってもよい。
一実施形態において、制御部130は、第1通信部120Aの受信信号品質が劣化し、且つ、第2通信部120Bの受信信号品質が劣化したことに応じて、中継動作を停止する。上述のように、車両400の窓が開いて伝搬環境が良くなると、リモートユニット100Bとドナーユニット100Aとが互いに妨害波(干渉)を与え合う。このため、第1通信部120Aの受信信号品質が劣化し、且つ、第2通信部120Bの受信信号品質が劣化した場合、車両400の窓が開いたとみなすことができるため、中継動作を停止することとしている。中継動作を停止した場合、端末装置200は、中継装置100を介さずに、基地局装置300との無線通信を行う。
制御部130は、第1通信部120Aの受信信号品質の劣化量及び第2通信部120Bの受信信号品質の劣化量が同等であることに応じて、中継動作を停止してもよい。劣化量とは、劣化前の受信信号品質と劣化後の受信信号品質との差であってもよいし、劣化前の受信信号品質に対する劣化後の受信信号品質の比であってもよい。同等であるとは、第1通信部120Aの受信信号品質の劣化量と第2通信部120Bの受信信号品質の劣化量との差が所定値以内にあることをいい、第1通信部120Aの受信信号品質の劣化量と第2通信部120Bの受信信号品質の劣化量とが必ずしも一致しなくてもよい。
制御部130は、中継動作の停止中において、第2通信部120Bの送信動作を停止させつつ、第2通信部120Bの受信動作を継続させる。制御部130は、第2通信部120Bの受信信号品質に基づいて、中継動作を再開する。ここで、第2通信部120Bの受信信号品質は、端末装置200からの受信信号電力であってもよい。制御部130は、端末装置200からの受信信号電力の上昇に基づいて、中継動作を再開する。
車両400の窓が開いた後、車両400の窓が閉じた場合、伝搬環境が悪くなる。このため、端末装置200は、上り送信電力制御に従って送信電力を上昇させる。制御部130は、このような端末装置200の送信電力の上昇を検知すると、車両400の窓が閉じたとみなし、中継動作を再開可能としている。
制御部130は、端末装置200からの受信信号電力の上昇に応じて、第2通信部120Bの送信動作を再開させてもよい。そして、制御部130は、第2通信部120Bの送信動作を再開させたときの第1通信部120Aの受信信号品質の変動に基づいて、中継動作を再開してもよい。
車両400の窓が閉じている場合、第2通信部120Bの送信動作を再開させても、第1通信部120Aが第2通信部120Bからの妨害波(干渉)を受けない、又は妨害波(干渉)の影響が非常に小さい。このため、制御部130は、第2通信部120Bの送信動作を再開させたときの第1通信部120Aの受信信号品質の劣化が無い又は劣化量が所定量よりも小さい場合、中継動作を再開可能としている。
(無線通信システムの動作)
次に、一実施形態に係る無線通信システム1の動作について説明する。図3は、一実施形態に係る無線通信システム1の第1動作例を示す図である。第1動作例は、車両400の窓が閉じた状態から窓が開いた状態に遷移するときの動作例である。
図3に示すように、ステップS101において、中継装置100のドナーユニット100A(第1通信部120A)は、基地局装置300との無線通信を行う。
ステップS102において、中継装置100のリモートユニット100B(第2通信部120B)は、端末装置200との無線通信を行う。
ステップS103において、中継装置100の制御部130は、中継動作を行う。具体的には、下り通信の中継動作において、中継装置100の制御部130は、第1通信部120Aが基地局装置300から受信したデータをリモートユニット100Bに転送し、このデータを第2通信部120Bから端末装置200に送信する。上り通信の中継動作において、第2通信部120Bが端末装置200から受信したデータをドナーユニット100Aに転送し、このデータを第1通信部120Aから基地局装置300に送信する。
ここで、車両400の窓が閉じた状態から窓が開いた状態に遷移したと仮定する。
ステップS104において、端末装置200は、上り無線信号を中継装置100に送信する。中継装置100のリモートユニット100B(第2通信部120B)は、端末装置200からの上り無線信号を受信する。
ステップS105において、中継装置100のドナーユニット100A(第1通信部120A)は、上り無線信号を基地局装置300に送信する。車両400の窓が開いているため、ドナーユニット100A(第1通信部120A)が送信する上り無線信号は、中継装置100のリモートユニット100B(第2通信部120B)において妨害波として受信される(ステップS106)。
ステップS107において、中継装置100の制御部130は、リモートユニット100B(第2通信部120B)の受信信号品質の劣化を検知する。例えば、中継装置100の制御部130は、リモートユニット100B(第2通信部120B)における搬送波対雑音比の低下及び/又はエラーレートの上昇を検知する。
ステップS108において、基地局装置300は、下り無線信号を中継装置100に送信する。中継装置100のドナーユニット100A(第1通信部120A)は、基地局装置300からの下り無線信号を受信する。
ステップS109において、中継装置100のリモートユニット100B(第2通信部120B)は、下り無線信号を端末装置200に送信する。車両400の窓が開いているため、リモートユニット100B(第2通信部120B)が送信する下り無線信号は、中継装置100のドナーユニット100A(第1通信部120A)において妨害波として受信される(ステップS110)。
ステップS111において、中継装置100の制御部130は、ドナーユニット100A(第1通信部120A)の受信信号品質の劣化を検知する。例えば、中継装置100の制御部130は、ドナーユニット100A(第1通信部120A)における搬送波対雑音比の低下及び/又はエラーレートの上昇を検知する。
ステップS112において、中継装置100の制御部130は、ステップS111で検知した第1通信部120Aの受信信号品質の劣化量と、ステップS107で検知した第2通信部120Bの受信信号品質の劣化量とを比較する。ここでは、それぞれの劣化量が同等であるものとする。
ステップS113において、中継装置100の制御部130は、第1通信部120Aの受信信号品質の劣化量及び第2通信部120Bの受信信号品質の劣化量が同等であることに応じて、中継動作を停止する。具体的には、中継装置100の制御部130は、ドナーユニット100A(第1通信部120A)及びリモートユニット100B(第2通信部120B)のそれぞれの送信動作を停止させる。中継装置100の制御部130は、ドナーユニット100A(第1通信部120A)及びリモートユニット100B(第2通信部120B)のそれぞれの受信動作を継続させてもよい。
リモートユニット100B(第2通信部120B)の送信動作を停止させると、端末装置200は、基地局装置300との伝搬環境が改善していることから、無線接続先を中継装置100から基地局装置300に切り替えて通信を継続するものとする(ステップS114)。
図4は、一実施形態に係る無線通信システム1の第2動作例を示す図である。第2動作例は、車両400の窓が開いた状態から窓が閉じた状態に遷移するときの動作例である。
図4に示すように、ステップS201において、端末装置200は、車両400の窓が開いていることから、中継装置100を介さずに基地局装置300との無線通信を行う。
ここで、車両400の窓が閉じた状態から窓が開いた状態に遷移したと仮定する。
ステップS202において、端末装置200は、上り送信電力制御に従って送信電力を上昇させる。
ステップS203において、中継装置100の制御部130は、端末装置200の送信電力の上昇を検知する。具体的には、中継装置100の制御部130は、リモートユニット100B(第2通信部120B)において端末装置200からの受信信号電力が上昇したことを検知する。中継装置100の制御部130は、端末装置200からの受信信号電力が大きく上昇したことを検知してもよい。
ステップS204において、中継装置100の制御部130は、リモートユニット100B(第2通信部120B)の送信動作を再開させる。なお、車両400の窓が閉じているため、第2通信部120Bの送信動作を再開させても、第1通信部120Aが第2通信部120Bからの妨害波(干渉)を受けない、又は妨害波(干渉)の影響が非常に小さい。
ステップS205において、中継装置100の制御部130は、リモートユニット100B(第2通信部120B)の送信動作を再開させたときのドナーユニット100A(第1通信部120A)の受信信号品質の劣化の有無(及び劣化量)を確認する。ここでは、受信信号品質の劣化が無い又は劣化量が所定量よりも小さいものとする。
ステップS206において、中継装置100の制御部130は、ステップS205における受信信号品質の劣化が無い又は劣化量が所定量よりも小さいことに応じて、中継動作を再開する。具体的には、中継装置100の制御部130は、ドナーユニット100A(第1通信部120A)及びリモートユニット100B(第2通信部120B)のそれぞれの送信動作を再開させる。
リモートユニット100B(第2通信部120B)の送信動作を再開させると、端末装置200は、基地局装置300との伝搬環境が劣化していることから、無線接続先を基地局装置300から中継装置100に切り替えて通信を継続するものとする。
そして、ステップS207において、中継装置100のドナーユニット100A(第1通信部120A)は、基地局装置300との無線通信を行う。ステップS208において、中継装置100のリモートユニット100B(第2通信部120B)は、端末装置200との無線通信を行う。ステップS209において、中継装置100の制御部130は、中継動作を行う。
(その他の実施形態)
上述の実施形態において、中継装置100が車両400に設置され、閉鎖空間を形成する構造体が車両400の車体であって、開閉可能な開閉部が車両400の窓である一例について説明した。
しかしながら、閉鎖空間を形成する構造体は、住宅、ビル、店舗、又は工場等の施設であってもよい。図5は、他の実施形態に係る無線通信システム1の構成を示す図である。図5に示すように、中継装置100は、施設500に設置されている。施設500は、開閉可能な窓(開閉部)を有し、閉鎖空間を形成する。中継装置100は、施設500外に取り付けられるドナーユニット100Aと、施設500内に取り付けられるリモートユニット100Bとを有する。このようなシナリオにおいても上述の実施形態に係る中継装置100の動作を好適に用いることができる。
上述の実施形態に係る各処理をコンピュータに実行させるプログラムが提供されてもよい。プログラムは、コンピュータ読取り可能媒体に記録されていてもよい。コンピュータ読取り可能媒体を用いれば、コンピュータにプログラムをインストールすることが可能である。ここで、プログラムが記録されたコンピュータ読取り可能媒体は、非一過性の記録媒体であってもよい。非一過性の記録媒体は、特に限定されるものではないが、例えば、CD-ROMやDVD-ROM等の記録媒体であってもよい。
以上、図面を参照して実施形態について詳しく説明したが、具体的な構成は上述のものに限られることはなく、要旨を逸脱しない範囲内において様々な設計変更等をすることが可能である。
1 :無線通信システム
100 :中継装置
100A :ドナーユニット
100B :リモートユニット
110A :アンテナ
110B :アンテナ
120A :第1通信部
120B :第2通信部
121a :受信部
121b :送信部
122a :受信部
122b :送信部
130 :制御部
130A :第1制御部
130B :第2制御部
131a :プロセッサ
131b :メモリ
132a :プロセッサ
132b :メモリ
140A :第1インターフェイス
140B :第2インターフェイス
200 :端末装置
300 :基地局装置
400 :車両
500 :施設

Claims (9)

  1. 基地局装置と端末装置との間の通信を中継する中継動作を行う中継装置であって、
    前記基地局装置との無線通信を行う第1通信部と、
    前記端末装置との無線通信を行う第2通信部と、
    前記第1通信部の受信信号品質の劣化量及び前記第2通信部の受信信号品質の劣化量が同等であることに応じて、前記中継動作を停止する制御部と、
    閉鎖空間の内側に取り付けられ、前記第2通信部を有するリモートユニットと、
    前記閉鎖空間の外側に取り付けられ、前記第1通信部を有するドナーユニットと、を備え
    前記閉鎖空間は、開閉可能な開閉部を有する構造体により形成され
    中継装置。
  2. 基地局装置と端末装置との間の通信を中継する中継動作を行う中継装置であって、
    前記基地局装置との無線通信を行う第1通信部と、
    前記端末装置との無線通信を行う第2通信部と、
    前記第1通信部の受信信号品質及び前記第2通信部の受信信号品質に基づいて、前記中継動作を停止する制御部と、
    閉鎖空間の内側に取り付けられ、前記第2通信部を有するリモートユニットと、
    前記閉鎖空間の外側に取り付けられ、前記第1通信部を有するドナーユニットと、を備え
    前記閉鎖空間は、開閉可能な開閉部を有する構造体により形成され、
    前記制御部は、
    前記中継動作の停止中において、前記第2通信部の送信動作を停止させつつ、前記第2通信部の受信動作を継続させ、
    前記第2通信部の受信信号品質に基づいて、前記中継動作を再開す
    中継装置。
  3. 前記第2通信部の受信信号品質は、前記端末装置からの受信信号電力であり、
    前記制御部は、前記端末装置からの前記受信信号電力の上昇に基づいて、前記中継動作を再開する
    請求項に記載の中継装置。
  4. 前記制御部は、
    前記端末装置からの前記受信信号電力の上昇に応じて、前記第2通信部の送信動作を再開させ、
    前記第2通信部の送信動作を再開させたときの前記第1通信部の受信信号品質の変動に基づいて、前記中継動作を再開する
    請求項に記載の中継装置。
  5. 前記構造体が車両の車体であって、前記開閉部が前記車両の窓である
    請求項1乃至4のいずれか一項に記載の中継装置。
  6. 基地局装置と端末装置との間の通信を中継する中継動作を行う中継装置の制御方法であって、
    前記中継装置の第1通信部が、前記基地局装置との無線通信を行うステップと、
    前記中継装置の第2通信部が、前記端末装置との無線通信を行うステップと、
    前記第1通信部の受信信号品質の劣化量及び前記第2通信部の受信信号品質の劣化量が同等であることに応じて、前記中継動作を停止するステップと、を有し、
    前記第2通信部は、閉鎖空間の内側に取り付けられ、
    前記第1通信部は、前記閉鎖空間の外側に取り付けられ、
    前記閉鎖空間は、開閉可能な開閉部を有する構造体により形成され
    中継装置の制御方法。
  7. 基地局装置と端末装置との間の通信を中継する中継動作を行う中継装置の制御方法であって、
    前記中継装置の第1通信部が、前記基地局装置との無線通信を行うステップと、
    前記中継装置の第2通信部が、前記端末装置との無線通信を行うステップと、
    前記第1通信部の受信信号品質及び前記第2通信部の受信信号品質に基づいて、前記中継動作を停止するステップと、
    前記中継動作の停止中において、前記第2通信部の送信動作を停止させつつ、前記第2通信部の受信動作を継続させるステップと、
    前記第2通信部の受信信号品質に基づいて、前記中継動作を再開するステップと、
    を有し、
    前記第2通信部は、閉鎖空間の内側に取り付けられ、
    前記第1通信部は、前記閉鎖空間の外側に取り付けられ、
    前記閉鎖空間は、開閉可能な開閉部を有する構造体により形成され
    中継装置の制御方法。
  8. 前記第2通信部の受信信号品質は、前記端末装置からの受信信号電力であり、
    前記再開するステップは、前記端末装置からの前記受信信号電力の上昇に基づいて、前記中継動作を再開する
    請求項7に記載の中継装置の制御方法。
  9. 前記再開するステップは、
    前記端末装置からの前記受信信号電力の上昇に応じて、前記第2通信部の送信動作を再開させ、
    前記第2通信部の送信動作を再開させたときの前記第1通信部の受信信号品質の変動に基づいて、前記中継動作を再開する
    請求項8に記載の中継装置の制御方法。
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