JP7473721B2 - 温熱指標推定装置、及び、温熱環境制御装置 - Google Patents

温熱指標推定装置、及び、温熱環境制御装置 Download PDF

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Description

温熱指標を推定する装置、及び、温熱環境を制御する装置に関する。
従来、注文受付用の情報端末を店舗の空調制御に活用する技術が検討されている。例えば、特許文献1(特開2015-41153号公報)には、注文受付装置で受け付けた注文内容と検知した温度や照度に基づき、空気調和機や照明器具を制御する技術が開示されている。
しかしながら、上記特許文献1に記載の技術では、飲食時の温熱感覚を正確に算出できないため、飲食環境の満足度が上がらないことがある。本開示の課題は、飲食環境の快適性を向上させることに関係する温熱指標を推定すること、あるいは、飲食環境の快適性を向上させることができる温熱環境制御装置を提供することにある。
第1観点の温熱指標推定装置は、第1取得部と第2取得部を有する。第1取得部は、摂取熱量取得部と摂取成分量取得部の少なくとも1つを有する。摂取熱量取得部は、人体が飲食物から摂取する又は摂取した熱量に相関する第1値を取得する。摂取成分量取得部は、人体が摂取する又は摂取した飲食物に含まれる人体の温熱指標に影響を及ぼす成分と量を取得する。第2取得部は、対象空間の環境情報を取得する。温熱指標推定装置は、第1取得部及び第2取得部が取得した情報に基づいて、人体の飲食物摂取時点からの温熱指標の変化を推定する。
このような構成により、飲食物から摂取する又は摂取した熱量、及び、飲食物に含まれる成分量を考慮して、飲食物摂取時点からの人体の温熱指標の変化を高精度で推定することができる。
第2観点の温熱環境制御装置は、第1取得部と第2取得部と制御部を有する。第1取得部は、摂取熱量取得部と摂取成分量取得部の少なくとも1つを有する。摂取熱量取得部は、人体が飲食物から摂取する又は摂取した熱量に相関する第1値を取得する。摂取成分量取得部は、人体が摂取する又は摂取した飲食物に含まれる人体の温熱指標に影響を及ぼす成分と量を取得する。第2取得部は、対象空間の環境情報を取得する。制御部は、第1取得部及び第2取得部が取得した情報に基づいて、人体が摂取した飲食物に適した温熱環境になるように環境調整を行う。
このような構成により、摂取した飲食物に応じた快適な飲食環境の調整が可能となる。
第3観点の温熱環境制御装置は、第1取得部と第2取得部と制御部を有する。第1取得部は、摂取熱量取得部と摂取成分量取得部の少なくとも1つを有する。摂取熱量取得部は、人体が飲食物から摂取する又は摂取した熱量に相関する第1値を取得する。摂取成分量取得部は、人体が摂取する又は摂取した飲食物に含まれる人体の温熱指標に影響を及ぼす成分と量を取得する。第2取得部は、対象空間の環境情報を取得する。制御部は、第1取得部及び第2取得部が取得した情報に基づいて、人体が摂取する飲食物に適した温熱環境になるように環境調整を行う。
このような構成により、摂取する飲食物に応じた快適な飲食環境の調整が可能となる。
第4観点の温熱指標推定装置は、第1観点の温熱指標推定装置であって、第1値は、人体が摂取する又は摂取した飲食物の量及び温度に基づいて算出される。
第5観点の温熱環境制御装置は、第2観点又は第3観点の温熱環境制御装置であって、制御部は、温熱環境の環境調整方法を推薦する推薦部を有する。
第6観点の温熱環境制御装置は、第5観点の温熱環境制御装置であって、推薦部は、第3取得部と決定部を有する。第3取得部は、推薦する空間制御に関する情報、及び、推薦する飲食物に関する情報のうち少なくとも1つの情報を、第1情報として取得する。決定部は、第1情報に基づいて、推薦項目を決定する。
第7観点の温熱環境制御装置は、第6観点の温熱環境制御装置であって、推薦部は、空間制御部及び第1表示部のうち少なくとも1つを有する。空間制御部は、決定部が決定した推薦項目に基づいて、温熱環境の空間制御を行う。第1表示部は、決定部が決定した推薦項目に基づいて、人体に推薦する飲食物の表示を行う。
このような構成により、飲食環境を快適にするための空間制御や、飲食環境に適した飲食物の推薦が可能となる。
第8観点の温熱指標推定装置は、第1観点又は第4観点の温熱指標推定装置であって、温熱指標は、PMV(予想平均温冷感申告)、SET(標準新有効温度)、THI(不快指数)、ET(新有効温度)、ET(有効温度)、及び、OT(作用温度)のうち1又は複数の温熱指標である。
第9観点の温熱指標推定装置は、第1観点、第4観点、第8観点のいずれかの温熱指標推定装置であって、環境情報は、対象空間の温度、湿度、気流、輻射温度、対象空間に設置された机の表面温度、対象空間に設置された座席の座面温度、及び、対象空間が存在する地域の天気情報のうち少なくとも1つの情報である。
第10観点の温熱環境制御装置は、第6観点の温熱環境制御装置であって、推薦する空間制御に関する情報は、対象空間の温度、湿度、気流、対象空間に設置された机の表面温度、及び、対象空間に設置された座席の座面温度のうち少なくとも1つに関する情報である。
第11観点の温熱環境制御装置は、第6観点又は第10観点の温熱環境制御装置であって、推薦する飲食物に関する情報は、飲食物の名称、温度、及び、含まれる成分量のうち少なくとも1つの情報である。
第12観点の温熱指標推定装置は、第1観点、第4観点、第8観点、第9観点のいずれかの温熱指標推定装置であって、入力部をさらに備える。入力部は、人体が摂取する又は摂取した飲食物の情報の入力を受け付ける。第1取得部は、入力部を介して、人体が摂取する又は摂取した飲食物に関する情報を取得する。
第13観点の温熱指標推定装置は、第1観点、第4観点、第8観点、第9観点、第12観点のいずれかの温熱指標推定装置であって、食品容器と識別部をさらに備える。食品容器は、人体が摂取する飲食物と共に提供され、飲食物を識別する識別子が付されている。識別部は、識別子の読み取りを行う。第1取得部は、識別部が読み取った識別子に基づいて、人体が摂取する又は摂取した飲食物に関する情報を取得する。
第14観点の温熱指標推定装置は、第1観点、第4観点、第8観点、第9観点、第12観点、第13観点のいずれかの温熱指標推定装置であって、第4取得部をさらに有する。第4取得部は、可視画像取得部と、熱画像取得部の少なくとも1つを有する。可視画像取得部は、可視画像を取得する。熱画像取得部は、熱画像を取得する。第1取得部は、第4取得部が取得した情報に基づいて、人体が摂取する又は摂取した飲食物に関する情報を取得する。
第15観点の温熱指標推定装置は、第1観点、第4観点、第8観点、第9観点、第12~第14観点のいずれかの温熱指標推定装置であって、第2表示部をさらに備える。第2表示部は、推定した温熱指標の変化の表示を行う。
第16観点の温熱指標推定装置は、第15観点の温熱指標推定装置であって、第2表示部は、対象空間に設置された空気調和機のリモコン、タブレット、及び、スマートデバイスのうち少なくとも1つを介して、温熱指標の変化の表示を行う。
第17観点の温熱環境制御装置は、第7観点の温熱環境制御装置であって、第1表示部は、タブレット、及び、スマートデバイスのうち少なくとも1つを介して、人体に推薦する飲食物の表示を行う。
第18観点の温熱指標推定装置は、第12観点の温熱指標推定装置であって、熱画像取得部と、記憶部と、学習部と、をさらに備える。入力部は、第2情報の入力をさらに受け付ける。第2情報は、人体が飲食物を摂取した後の温熱指標に関する情報である。熱画像取得部は、熱画像を取得する。記憶部は、飲食物の熱量、飲食物に含まれる成分、及び、成分の量のうち少なくとも1つと、温熱指標の変化との相関関係に関する情報を記憶する。学習部は、人体が摂取する又は摂取した飲食物に関する情報、並びに、第2情報、及び、熱画像に基づく人体の体表面温度のうち少なくとも1つと、を関連付けて学習して相関関係に関する情報を更新する。
このような構成により、飲食物摂取時点からの人体の温熱指標の変化の推定精度を高めることができる。
第1実施形態に係る温熱指標推定装置100の構成を説明するためのブロック図である。 第1実施形態に係る温熱指標推定装置100の動作を説明するためのフローチャートである。 摂取する水の温度による摂取後の温熱感覚の変化を示す図である。 摂取する飲料のアルコール有無による摂取後の温熱感覚の変化を示す図である。 第2実施形態に係る温熱環境制御装置200の構成を説明するためのブロック図である。 第2実施形態に係る温熱環境制御装置200の動作を説明するためのフローチャートである。 第2実施形態に係るシステムの概略図である。
<第1実施形態>
第1実施形態に係る温熱指標推定装置100について、図面を参照しながら説明する。本実施形態に係る温熱指標推定装置100は、食堂及びレストラン等の飲食店の店舗で使用される。また、本実施形態において、摂取する飲食物とは、現時点で摂取している飲食物及びこれから摂取する予定の飲食物を表す。
飲食物には、摂取することで人体の温熱感覚を変化させる要因となる要素が複数存在する。1つ目の要素は、飲食物そのものの温度である。飲食物を体内に取り入れることで、飲食物と人体との間で熱交換が行われ、飲食物の温度によって人体の温熱感覚が変化する。2つ目の要素は飲食物の成分であり、例えば、アルコール、カプサイシン、及び、ショウガオール等である。カプサイシンは唐辛子に含まれる成分である。ショウガオールは加熱したショウガに含まれる成分である。アルコールは、体内で分解されてアセトアルデヒドとなり、血管を拡張させるため、血流量が増えて皮膚温度が上昇し、温熱感覚が増大する。カプサイシンやショウガオールは、血管を拡張させ、血行を促進する働きがあるため、血流量が増えて皮膚温度が上昇し、温熱感覚が増大する。
温熱指標推定装置100は、飲食物から摂取する熱量、及び、飲食物に含まれる成分量を考慮して、飲食物摂取時点からの人体の温熱指標の変化を高精度で推定する装置である。飲食物から摂取する熱量は、飲食物の温度及び量に相関する。温熱指標とは、人体が感じる温熱感覚の指標である。温熱感覚とは、人体が暑さや寒さを感じる感覚のことである。本実施形態においては、温熱指標として、PMV(PredictedMean Vote,予想平均温冷感申告)を用いる。PMVは、PMV=0の状態を熱的中立とし、-3から3のあいだで人間の温熱快適性を表現する指標である。ISO(国際標準化機構)の基準では、PMVが-0.5~0.5の範囲を快適域として推奨している。PMV以外の温熱指標として、例えば、SET(標準新有効温度)、THI(不快指数)、ET(新有効温度)、ET(有効温度)、及び、OT(作用温度)等を用いてもよい。また、複数の温熱指標を用いてもよい。
(1)温熱指標推定装置100の全体構成
温熱指標推定装置100はコンピュータにより実現され、1つ又は複数のコンピュータから構成される。温熱指標推定装置100が複数のコンピュータから構成される場合、当該複数のコンピュータは、ネットワークを介して互いに接続されてもよい。
温熱指標推定装置100は、制御演算装置と記憶装置130とを備える。制御演算装置には、CPU又はGPUといったプロセッサを使用できる。記憶装置130は、データベースとして用いることができる。制御演算装置は、記憶装置130に記憶されているプログラムを読み出し、このプログラムに従って所定の画像処理や演算処理を行う。さらに、制御演算装置は、プログラムに従って、演算結果を記憶装置130に書き込んだり、記憶装置130に記憶されている情報を読み出したりすることができる。
図1は、制御演算装置により実現される各種の機能ブロック及び記憶装置130を示している。図1に示すように、温熱指標推定装置100は、第1取得部110と、第2取得部120と、記憶装置130と、入力部140と、第2表示部150と、学習部160とを備える。第1取得部110は、摂取熱量取得部111及び摂取成分量取得部112を有する。記憶装置130は、記憶部を構成する。記憶装置130は、飲食物の熱量、飲食物に含まれる成分、及び、成分の量と、飲食物摂取時点からの温熱指標の変化との相関関係に関する情報I3を記憶する。相関関係に関する情報I3は、後述の実験により求めることができる。
(2)温熱指標推定装置の詳細構成
(2-1)入力部
入力部140は、飲食店において注文を受け付けるタブレット、スマートデバイス等の任意の入力装置を介して、人体が摂取する又は摂取した飲食物に関する情報の入力を受け付ける。
また、入力部140は、人体が飲食物を摂取した後の温熱指標に関する情報である第2情報の入力を受け付ける。第2情報は、例えば、飲食物を摂取した後の温熱感覚に関するアンケートの回答であり、飲食物を摂取した人体により入力される。あるいは、第2情報は、後述する第2表示部150が表示する、温熱指標の変化の推定結果に関するアンケートの回答であってもよい。
(2-2)第1取得部
第1取得部110は、入力部140を介して、人体が摂取する又は摂取した飲食物に関する情報を取得する。
(2-2-1)摂取熱量取得部
摂取熱量取得部111では、人体が飲食物から摂取する熱量に相関する第1値を取得する。以下、摂取する熱量を「摂取熱量」と呼ぶ。
人体が摂取する飲食物の情報は、任意の入力装置を介して取得する。任意の入力装置は、飲食店において注文を受け付けるタブレット、スマートデバイス等でもよいし、食品容器などに付された識別子(バーコードやQRコード(登録商標)などの二次元コード等)の読み取りで食品の情報を取得するものでもよい。摂取熱量に相関する第1値は、人体が摂取する飲食物の温度及び量から算出される。第1値は、摂取熱量に相関する温熱感覚の変化であり、相関関係は後述の実験により求めることができる。相関関係に関する情報I3は、記憶装置130に記憶されている。
(2-2-2)摂取成分量取得部
摂取成分量取得部112では、人体が摂取する飲食物に含まれる、人体の温熱指標に影響を及ぼす成分(以下、「影響成分」と呼ぶ。)と量(以下、「影響量」と呼ぶ。)を取得する。
影響成分とは、アルコール、カプサイシン、及びショウガオール等の成分である。影響量とは、飲食物に含まれる影響成分の量である。影響成分及び影響量と、温熱感覚の変化との相関は、後述の実験により求めることができる。相関関係に関する情報I3は、記憶装置130に記憶されている。
(2-3)第2取得部
第2取得部120は、対象空間の環境情報を取得する。環境情報とは、対象空間の温度及び湿度である。環境情報は、対象空間に設置された空気調和機やサーモセンサーを介して取得してもよい。
(2-4)第2表示部
第2表示部150は、対象空間に設置された空気調和機のリモコン、タブレット、スマートデバイス等のうち1又は複数の任意の出力装置を介して、推定した飲食物摂取時点からの温熱指標の変化を表示する。
(2-5)学習部
学習部160は、飲食物の熱量、飲食物に含まれる成分、及び、成分の量と、飲食物摂取時点からの温熱指標の変化との相関関係に基づく学習モデルを作成する。言い換えると、学習部160は、摂取飲食物の情報、後述の係数k、及び、ΔPMVとを関連付けたデータを用いて、学習モデルを作成する。学習モデルは、例えば、ニューラルネットワーク、ランダムフォルスト等を用いる。なお、後述の係数kは、相関関係を示す係数である。
学習部160は、人体が摂取する又は摂取した飲食物に関する情報と第2情報とを関連付けて学習する。第2情報は、人体が飲食物を摂取した後の温熱指標に関する情報である。学習部160は、第2情報に基づいて、推定した温熱指標の変化と、実際に飲食物を摂取した人体の温熱感覚の変化との差を取得することができる。学習部160は、取得した差に基づいて、学習モデルを更新する。言い換えると、学習部160は、温熱指標の変化の推定値と結果(取得した差)をフィードバック学習し、記憶装置130に記憶されている相関関係に関する情報I3を更新する。
(3)摂取する飲食物と温熱感覚の変化の相関を示す実験
(3-1)実験内容
図3及び図4は、飲食物の摂取に起因する人体の温熱感覚の変化に関する実験結果を示す図である。実験では、飲料を700ml摂取する場合における、摂取前、摂取10分後、摂取20分後、摂取30分後の温熱感覚をアンケートにより取得した。摂取する飲料は、25℃の水、5℃の水、5℃のビールである。各ケースについて、被験者5名に3回ずつ、計15ケースの実験を行った。温熱感覚のアンケートに用いた指標を表1に示す。
Figure 0007473721000001
図3は、水を摂取する前、及び、水を摂取した後の温熱感覚に関するアンケート結果を示す図である。25℃の水を摂取する場合と、5℃の水を摂取する場合における、摂取前後の人体の温熱感覚の指標の差を、摂取する水の温度毎に表している。図3より、摂取する水の温度が低いほど、摂取後の温熱感覚の低下量が大きいことが確認できる。
図4は、飲料を摂取する前、及び、飲料を摂取した後の温熱感覚に関するアンケート結果を示す図である。アルコールを含む飲料であるビールを摂取する場合と、アルコールを含まない飲料である水を摂取する場合における、摂取後の人体の温熱感覚の指標の差を表している。この図より、ビールを摂取した場合は、水を摂取した場合よりも、摂取後の温熱感覚が増大することが確認できる。
様々な温度、影響成分、及び、影響量について上述と同様の実験を行うことで、飲食物の情報と温熱感覚の変化との相関を求めることができる。
(3-2)温熱化指標の変化に係る計算式
飲食物摂取後の人体の温熱指標PMVafterは、例えば、式(1)のように表される。
Figure 0007473721000002
ここで、PMVは公知の温熱指標であり、ΔPMVallは、飲食物の摂取による人体の温熱指標PMVの変化の合計である。飲食物温度、影響成分であるアルコール、及び、カプサイシンによる影響を考慮した温熱指標PMVの変化の合計ΔPMVallは、式(2)のように表される。
Figure 0007473721000003
ΔPMVは、飲食物の温度に起因するPMVの変化、ΔPMVは、アルコール摂取に起因するPMVの変化、ΔPMVは、カプサイシン摂取に起因するPMVの変化を表す。ΔPMVallは、ΔPMV、ΔPMV、及び、ΔPMVの合計である。
ΔPMV、ΔPMV、及び、ΔPMVは、飲食物の摂取量、飲食物の温度、及び、摂取する飲食物により変化する係数kによって決まる値であり、式(3)から式(5)のように表す。係数kは、上述の実験結果に基づいてあらかじめ求めることができる。また、係数kは機械学習により決定してもよい。この場合、学習部160は、摂取飲食物の情報、係数k、及び、ΔPMVとを関連付けたデータを用いて、学習モデルを作成する。学習モデルは、例えば、ニューラルネットワーク、ランダムフォルスト等を用いる。飲食物を摂取した後にPMVが増加する(温かくなる)場合は、係数kが0より大きくなる。飲食物を摂取した後にPMVが減少する(涼しくなる)場合は、kが0より小さくなる。
飲食物の温度に起因するPMVの変化ΔPMVは、式(3)のように表される。
Figure 0007473721000004
は、飲食物温度の影響度を表す係数である。Tは、飲食物の温度を表す。Mは、飲食物の摂取量を表す。ΔPMVは、係数kに飲食物の温度、及び、飲食物の摂取量を乗じた値で表される。
アルコール摂取に起因するPMVの変化ΔPMVは、式(4)のように表される。
Figure 0007473721000005
は、アルコールの影響度を表す係数である。Mは、アルコールの摂取量を表す。ΔPMVは、係数kにアルコールの摂取量を乗じた値で表される。
カプサイシン摂取に起因するPMVの変化ΔPMVは、式(4)のように表される。
Figure 0007473721000006
は、カプサイシンの影響度を表す係数である。Mは、カプサイシンの摂取量を表す。ΔPMVは、係数kにカプサイシンの摂取量を乗じた値で表される。
(4)温熱指標推定装置100の動作
図2は、本実施形態に係る温熱指標推定装置100の動作を説明するためのフローチャートである。
第1取得部110は、任意の入力装置を介して、入力部140から人体が摂取する飲食物の情報を取得する(S11)。飲食物の情報とは、飲食物の温度、量、及び成分量である。
摂取熱量取得部111は、摂取熱量に相関する温熱感覚の変化である第1値を算出する(S12)。第1値は、記憶装置130に記憶されている相関関係に関する情報I3に基づいて算出する。
摂取成分量取得部112は、影響成分及び影響量に相関する温熱感覚の変化を算出する(S13)。温熱感覚の変化は、記憶装置130に記憶されている相関関係に関する情報I3に基づいて算出する。
第2取得部120は、対象空間の環境情報を取得する(S14)。
温熱指標推定装置100は、摂取熱量取得部111及び摂取成分量取得部112が取得した情報からPMVの変化の合計であるΔPMVallを算出し、第2取得部120が取得した環境情報からPMVを算出する。温熱指標推定装置100は、ΔPMVall及びPMVに基づいて、飲食物摂取時点からの人体の温熱指標の変化を推定する(S15)。
第2表示部150は、推定した温熱指標を任意の出力装置に出力してもよい。任意の出力装置は、対象空間に設置された空気調和機のリモコン、タブレット、スマートデバイス等でもよい。空気調和機のリモコンに温熱指標の推定値を出力する場合、飲食店の従業員は、出力された温熱指標の推定値を確認することができる。さらに、飲食店の従業員は、推定値に基づいて、顧客の飲食環境の快適性が向上するよう空気調和機の設定を変更することができる。
以上説明したように、第1実施形態に係る温熱指標推定装置100は、飲食物の摂取に起因する人体の温熱感覚の変化を加味して、対象空間における飲食物摂取時点からの人体の温熱指標の変化を高精度で推定することができる。推定した温熱指標を用いて、飲食環境の快適性を向上させることができる。
(5)変形例
以下に本実施形態の変形例について説明する。なお、矛盾しない範囲で、複数の変形例が組み合わされてもよい。
(5-1)変形例1A
本実施形態に係る温熱指標推定装置100において、第1取得部110は、摂取熱量取得部111及び摂取成分量取得部112を有するが、これに限定されるものではない。
第1取得部110は、摂取熱量取得部111又は摂取成分量取得部112のいずれか一方を有してもよい。
第1取得部110が摂取熱量取得部111のみ有する場合、ステップS11で取得する飲食物の情報は、温度及び量でよい。また、飲食物の摂取による人体の温熱指標PMVの変化の合計であるΔPMVallを表す式(2)において、PMV及びΔPMVの値は0とする。このことにより、人体が摂取する飲食物の温度に起因するPMVの変化ΔPMVを考慮して、飲食物摂取時点からの人体の温熱指標の変化を推定することができる。
また、第1取得部110が摂取成分量取得部112のみ有する場合、ステップS11で取得する飲食物の情報は、成分量でよい。また、飲食物の摂取による人体の温熱指標PMVの変化の合計であるΔPMVallを表す式(2)において、PMVの値は0とする。このことにより、人体が摂取する飲食物に含まれるアルコール及びカプサイシン摂取に起因するPMVの変化ΔPMV及びΔPMVを考慮して、飲食物摂取時点からの人体の温熱指標の変化を推定することができる。
(5-2)変形例1B
本実施形態に係る温熱指標推定装置100において、第1取得部110は、人体が摂取する飲食物の情報を取得するが、これに限定されるものではない。第1取得部110は、人体が摂取した飲食物の情報を取得してもよい。
本変形例では、人体が既に摂取した飲食物の情報に基づいて、飲食物摂取時点からの人体の温熱指標の変化を推定することができる。
(5-3)変形例1C
本実施形態に係る温熱指標推定装置100において、第2取得部120が取得する環境情報は、対象空間の温度及び湿度であるが、これに限定されるものではない。
第2取得部120が取得する環境情報は、対象空間の温度及び湿度の他、対象空間の気流、輻射温度、対象空間に設置された机の表面温度、対象空間に設置された座席の座面温度、及び、対象空間が存在する地域の天気情報のうち1又は複数の情報であってもよい。環境情報は、対象空間に設置された空気調和機やサーモセンサーを介して取得してもよいし、インターネット等コンピュータネットワークを介して取得してもよい。
本変形例では、人体の温熱指標PMVを、より高精度に求めることができる。そのため、飲食物摂取時点からの人体の温熱指標の変化についても、より高精度に推定することができる。
(5-4)変形例1D
本実施形態に係る温熱指標推定装置100において、第1取得部110は入力部140を介して人体が摂取する又は摂取した飲食物に関する情報を取得する。しかし、温熱指標推定装置100は、識別子(バーコードやQRコード(登録商標)などの二次元コード等)を読み取る、識別部145を備えていてもよい。人体が摂取する又は摂取した飲食物と共に提供される食品容器には、飲食物を識別する識別子が付されていてもよい。第1取得部110は、識別部145が読み取った識別子に基づいて、人体が摂取する又は摂取した飲食物に関する情報を取得してもよい。
(5-5)変形例1E
本実施形態に係る温熱指標推定装置100において、第1取得部110は入力部140を介して人体が摂取する又は摂取した飲食物に関する情報を取得する。しかし、温熱指標推定装置100は、可視画像を取得する可視画像取得部171と、熱画像を取得する熱画像取得部172のうち1又は複数を有する、第4取得部170を備えてもよい。可視画像取得部171は、例えば、飲食物を摂取する人体と、飲食物を撮像し、可視画像を取得するカメラである。熱画像取得部172は、例えば、飲食物を摂取する人体と、飲食物の温度分布を撮像し、温度分布画像を取得するサーモカメラである。第1取得部110は、第4取得部170が取得した情報に基づいて、人体が摂取する又は摂取した飲食物に関する情報を取得してもよい。
(5-6)変形例1F
本実施形態に係る温熱指標推定装置100において、記憶装置130は、飲食物の熱量、飲食物に含まれる成分、及び、成分の量と、温熱指標の変化との相関関係に関する情報I3を記憶するが、これに限定されるものではない。記憶装置130は、飲食物の熱量、飲食物に含まれる成分、及び、成分の量のうち1又は複数と、温熱指標の変化との相関関係に関する情報I3を記憶してもよい。
(5-7)変形例1G
本実施形態に係る温熱指標推定装置100において、学習部160は、人体が摂取する又は摂取した飲食物に関する情報と、第2情報と、を関連付けて学習する。しかし、温熱指標推定装置100は、熱画像を取得する熱画像取得部172を有する、第4取得部170を備えてもよい。熱画像取得部172は、例えば、飲食物を摂取する人体と、飲食物の温度分布を撮像し、温度分布画像を取得するサーモカメラである。
学習部160は、人体が摂取する又は摂取した飲食物に関する情報と、熱画像に基づく人体の体表面温度と、を関連付けて学習してもよい。体表面温度は、人体が飲食物を摂取した後の体表面温度であってもよいし、人体が飲食物を摂取する前及び摂取した後の体表面温度であってもよい。言い換えると、学習部160は、温熱指標の変化の推定値と結果(体表面温度)をフィードバック学習してもよい。また、学習部160は、温熱指標の変化の推定値と結果(体表面温度)について、人体毎にフィードバック学習してもよい。
本変形例では、体表面温度に基づいて、飲食物摂取時点からの人体の温熱指標の変化の推定精度を高めることができる。 (5-8)変形例1H
本実施形態に係る温熱指標推定装置100において、学習部160は、人体が摂取する又は摂取した飲食物に関する情報と第2情報とを関連付けて学習する。ここで、第2情報は、人体が飲食物を摂取した後の温熱指標に関する情報である。学習部160は、温熱指標の変化の推定値と結果(取得した差)をフィードバック学習する。しかし、学習部160は、温熱指標の変化の推定値と結果(取得した差)について、人体毎にフィードバック学習してもよい。
本変形例では、人体毎に、飲食物摂取時点からの人体の温熱指標の変化の推定精度を高めることができる。
<第2実施形態>
第2実施形態に係る温熱環境制御装置200について、図面を参照しながら説明する。温熱環境制御装置200は、人体が摂取する飲食物に適した温熱環境になるように環境調整を行う装置である。本実施形態において、摂取する飲食物とは、現時点で摂取している飲食物及びこれから摂取する予定の飲食物を表す。
(1)温熱環境制御装置の全体構成
温熱環境制御装置200はコンピュータにより実現され、1つ又は複数のコンピュータから構成される。温熱環境制御装置200が複数のコンピュータから構成される場合、当該複数のコンピュータは、ネットワークを介して互いに接続されてもよい。
温熱環境制御装置200は、制御演算装置と記憶装置250とを備える。制御演算装置には、CPU又はGPUといったプロセッサを使用できる。記憶装置250は、データベースとして用いることができる。制御演算装置は、記憶装置250に記憶されているプログラムを読み出し、このプログラムに従って所定の画像処理や演算処理を行う。さらに、制御演算装置は、プログラムに従って、演算結果を記憶装置250に書き込んだり、記憶装置250に記憶されている情報を読み出したりすることができる。
図5は、制御演算装置により実現される各種の機能ブロック及び記憶装置250を示している。図5に示すように、温熱環境制御装置200は、第1取得部210と、第2取得部220と、制御部230と、記憶装置250と、入力部260と、第2表示部270と、学習部280とを備える。制御部230は推薦部240を有する。推薦部240は、第3取得部241と、決定部242と、空間制御部243と、第1表示部244と、を有する。記憶装置250は、記憶部を構成する。記憶装置250は、推薦する空間制御に関する情報I1、及び、推薦する飲食物に関する情報I2を記憶する。また、記憶装置250は、飲食物の熱量、飲食物に含まれる成分、及び、成分の量と、飲食物摂取時点からの温熱指標の変化との相関関係に関する情報I4を記憶する。
図7は、本実施形態に係る温熱環境制御装置200の構成を示す模式図である。なお、以下の説明において、同様の機能を有する複数の装置について共通の説明をする場合は同一符号を付して説明する。同様の機能を有する複数の装置から、一の装置を区別して説明するときには英大文字の添え字を付して説明する。
飲食空間A及び飲食空間Bは、飲食店における各空調エリアを表す。空気調和機300Aは飲食空間Aの空間制御を行う。空気調和機300Bは飲食空間Bの空間制御を行う。空気調和機300は、取得部310と、空気調和部320と、を備える。取得部310Aは、飲食空間Aの環境情報を取得する。環境情報とは、飲食空間Aの温度及び湿度である。空気調和部320Aは、飲食空間Aの空気調和を行う。なお、本実施形態において、飲食空間及び空気調和機の数は特に限定されるものではない。
(2)温熱環境制御装置の詳細構成
第1取得部210、第2取得部220、入力部260、第2表示部270、及び、学習部280については、第1実施形態の第1取得部110、第2取得部120、入力部140、第2表示部150、及び、学習部160と同様であるため説明は省略する。
(2-1)制御部
制御部230は第1取得部210及び第2取得部220が取得した情報に基づいて、人体が摂取する飲食物に適した温熱環境になるように環境調整を行う。制御部230は、推薦部240を有する。
(2-2)推薦部
推薦部240は、人体が摂取する飲食物に適した温熱環境にするための方法である、環境調整方法を推薦する。推薦部240は、第3取得部241と、決定部242と、空間制御部243と、第1表示部244と、を有する。
(2-2-1)第3取得部
第3取得部241は、推薦する空間制御に関する情報I1、又は、推薦する飲食物に関する情報I2を、第1情報として取得する。
推薦する空間制御に関する情報I1とは、対象空間の温度及び湿度に関する情報であり、空間制御の目標値となる情報である。
推薦する飲食物に関する情報I2とは、飲食物の名称である。
(2-2-2)決定部
決定部242は、第1取得部210及び第2取得部220が取得した情報から推定される飲食物摂取時点からの人体の温熱指標の変化、及び、第1情報に基づいて、推薦項目を決定する。推薦項目とは、空間制御、又は、飲食物の表示、である。
(2-2-3)空間制御部
決定部242が決定した推薦項目が空間制御の場合、空間制御部243は、空気調和機300の空気調和部320を介して、第3取得部241が取得した空間制御の目標値を目標として、対象となる飲食空間の温熱に関する空間制御を行う。
(2-2-4)第1表示部
決定部242が決定した推薦項目が飲食物の表示の場合、第1表示部244は、第3取得部241が取得した推薦する飲食物に関する情報をタブレット400のディスプレイに表示する。
(3)温熱環境制御装置200の動作
図6は、本実施形態に係る温熱環境制御装置200の動作を説明するためのフローチャートである。
ステップS21からステップS25については、図2のステップS11からステップS15と同様であるため、説明は省略する。
第3取得部241は、推定した人体の温熱指標の変化に基づいて、記憶装置250から推薦する空間制御に関する情報I1、又は、推薦する飲食物に関する情報I2を、第1情報として取得する。例えば、アルコールを含む飲食物を摂取する場合は温熱指標の推定値が高くなるため、飲食空間の温度を下げることを目的とした空間制御に関する情報を第1情報として取得する。あるいは、例えば、かき氷を摂取する場合は温熱指標の推定値が低くなるため、温熱指標を上げる効果のあるカプサイシンを含む飲食物に関する情報を第1情報として取得する。
決定部242は、第1情報に基づいて推薦項目を決定する(S26)。第1情報が推薦する空間制御に関する情報I1である場合は、飲食空間の空間制御を推薦することを決定する。第1情報が推薦する飲食物に関する情報I2である場合は、推薦する飲食物の表示を推薦することを決定する。
決定した推薦項目が飲食空間の空間制御である場合、空間制御部243は、空気調和機300の空気調和部320を介して、第3取得部241が取得した空間制御の目標値を目標として、対象となる飲食空間の温熱に関する空間制御を行う(S27)。
決定した推薦項目が推薦する飲食物の表示である場合、第1表示部244は、飲食店において注文を受け付けるタブレット400を介して推薦する飲食物を表示する(S28)。
この後、温熱環境制御装置200は、飲食が終了するまで、上記ステップS21からステップS29の動作を繰り返す。
以上説明したように、第2実施形態に係る温熱環境制御装置200は、飲食物の摂取に起因する人体の温熱感覚の変化を加味して、対象空間における飲食物摂取時点からの人体の温熱指標の変化を高精度で推定し、推定した温熱指標に基づいた空間制御、又は、飲食物の推薦をすることができる。これにより、飲食環境の快適性を向上させることができる。
(4)変形例
以下に本実施形態の変形例について説明する。なお、矛盾しない範囲で、複数の変形例が組み合わされてもよい。
(4-1)変形例2A
本実施形態に係る温熱環境制御装置200において、第1取得部210は、摂取熱量取得部211及び摂取成分量取得部212を有するが、これに限定されるものではない。
第1取得部210は、摂取熱量取得部211又は摂取成分量取得部212のいずれか一方を有してもよい。
第1取得部210が摂取熱量取得部211のみ有する場合、ステップS21で取得する飲食物の情報は、温度及び量でよい。また、飲食物の摂取による人体の温熱指標PMVの変化の合計であるΔPMVallを表す式(2)において、PMV及びΔPMVの値は0とする。このことにより、人体が摂取する飲食物の温度に起因するPMVの変化を考慮して、飲食物摂取時点からの人体の温熱指標の変化を推定し、推定した温熱指標に基づいた空間制御、及び、飲食物の推薦をすることができる。
また、第1取得部210が摂取成分量取得部212のみ有する場合、ステップS21で取得する飲食物の情報は、成分量でよい。また、飲食物の摂取による人体の温熱指標PMVの変化の合計であるΔPMVallを表す式(2)において、PMVの値は0とする。このことにより、人体が摂取する飲食物に含まれるアルコール及びカプサイシン摂取に起因するPMVの変化ΔPMV及びΔPMVを考慮して、飲食物摂取時点からの人体の温熱指標の変化を推定し、推定した温熱指標に基づいた空間制御、又は、飲食物の推薦をすることができる。
(4-2)変形例2B
本実施形態に係る温熱環境制御装置200において、第1取得部210は、人体が摂取する飲食物の情報を取得するが、これに限定されるものではない。第1取得部210は、人体が摂取した飲食物の情報を取得してもよい。
本変形例では、人体が既に摂取した飲食物の情報に基づいて、飲食物摂取時点からの人体の温熱指標の変化を推定し、推定した温熱指標に基づいた空間制御、又は、飲食物の推薦をすることができる。
(4-3)変形例2C
本実施形態に係る温熱環境制御装置200において、第2取得部220が取得する環境情報は、対象空間の温度及び湿度であるが、これに限定されるものではない。
第2取得部220が取得する環境情報は、対象空間の温度及び湿度の他、対象空間の気流、輻射温度、対象空間に設置された机の表面温度、対象空間に設置された座席の座面温度、及び、対象空間が存在する地域の天気情報のうち1又は複数の情報であってもよい。環境情報は、対象空間に設置された空気調和機300の取得部310やサーモセンサーを介して取得してもよいし、インターネット等コンピュータネットワークを介して取得してもよい。
本変形例では、人体の温熱指標PMVをさらに高精度に求めることができる。そのため、飲食物摂取時点からの人体の温熱指標の変化をさらに高精度に推定し、推定した温熱指標に基づいた空間制御、又は、飲食物の推薦をすることができる。
(4-4)変形例2D
本実施形態に係る温熱環境制御装置200において、第3取得部241が取得する推薦する空間制御に関する情報I1は、対象空間の温度及び湿度に関する情報であるが、これに限定されるものではない。
第3取得部241が取得する推薦する空間制御に関する情報I1は、対象空間の温度及び湿度に関する情報の他、対象空間の気流、対象空間に設置された机の表面温度、及び、対象空間に設置された座席の座面温度、に関する情報のうち1又は複数の情報であってもよい。
本変形例では、空間制御の目標値となる情報が多くなるため、さらに飲食環境の快適性を向上させることができる。
(4-5)変形例2E
本実施形態に係る温熱環境制御装置200において、第3取得部241が取得する推薦する飲食物に関する情報I2は、飲食物の名称であるが、これに限定されるものではない。
第3取得部241が取得する推薦する飲食物に関する情報I2は、飲食物の名称の他、飲食物の温度及び含まれる成分量のうち1又は複数の情報であってもよい。
本変形例では、推薦する飲食物について、さらに詳しい情報を表示することができる。
(4-6)変形例2F
本実施形態に係る温熱環境制御装置200において、第3取得部241が取得するのは、推薦する空間制御に関する情報I1、又は、推薦する飲食物に関する情報I2である。また、決定部242が決定する推薦項目は、空間制御、又は、飲食物の表示である。ただし、これに限定されるものではなく、第3取得部241は、推薦する空間制御に関する情報I1、及び、推薦する飲食物に関する情報I2の両方を取得してもよい。また、決定部242は、空間制御及び飲食物の表示の両方を推薦項目としてもよい。
本変形例では、推定した温熱指標に基づいた空間制御、及び、飲食物の推薦をすることができるため、さらに飲食環境の快適性を向上させることができる。
(4-7)変形例2G
本実施形態に係る温熱環境制御装置200において、第1取得部210は入力部260を介して人体が摂取する又は摂取した飲食物に関する情報を取得する。しかし、温熱環境制御装置200は、識別子(バーコードやQRコード(登録商標)などの二次元コード等)を読み取る、識別部265を備えていてもよい。人体が摂取する又は摂取した飲食物と共に提供される食品容器には、飲食物を識別する識別子が付されていてもよい。第1取得部210は、識別部265が読み取った識別子に基づいて、人体が摂取する又は摂取した飲食物に関する情報を取得してもよい。
(4-8)変形例2H
本実施形態に係る温熱環境制御装置200において、第1取得部210は入力部260を介して人体が摂取する又は摂取した飲食物に関する情報を取得する。しかし、温熱環境制御装置200は、可視画像を取得する可視画像取得部291と、熱画像を取得する熱画像取得部292のうち1又は複数を有する、第4取得部290を備えてもよい。可視画像取得部291は、例えば、飲食物を摂取する人体と、飲食物を撮像し、可視画像を取得するカメラである。熱画像取得部292は、例えば、飲食物を摂取する人体と、飲食物の温度分布を撮像し、温度分布画像を取得するサーモカメラである。第1取得部210は、第4取得部290が取得した情報に基づいて、人体が摂取する又は摂取した飲食物に関する情報を取得してもよい。
(4-9)変形例2I
本実施形態に係る温熱環境制御装置200において、記憶装置250は、飲食物の熱量、飲食物に含まれる成分、及び、成分の量と、温熱指標の変化との相関関係に関する情報I4を記憶するが、これに限定されるものではない。記憶装置250は、飲食物の熱量、飲食物に含まれる成分、及び、成分の量のうち1又は複数と、温熱指標の変化との相関関係に関する情報I4を記憶してもよい。
(4-10)変形例2J
本実施形態に係る温熱環境制御装置200において、学習部280は、人体が摂取する又は摂取した飲食物に関する情報と、第2情報と、を関連付けて学習する。しかし、温熱環境制御装置200は、熱画像を取得する熱画像取得部292を有する、第4取得部290を備えてもよい。熱画像取得部292は、例えば、飲食物を摂取する人体と、飲食物の温度分布を撮像し、温度分布画像を取得するサーモカメラである。
学習部280は、人体が摂取する又は摂取した飲食物に関する情報と、熱画像に基づく人体の体表面温度と、を関連付けて学習してもよい。体表面温度は、人体が飲食物を摂取した後の体表面温度であってもよいし、人体が飲食物を摂取する前及び摂取した後の体表面温度であってもよい。言い換えると、学習部280は、温熱指標の変化の推定値と結果(体表面温度)をフィードバック学習してもよい。また、学習部280は、温熱指標の変化の推定値と結果(体表面温度)について、人体毎にフィードバック学習してもよい。
本変形例では、体表面温度に基づいて、飲食物摂取時点からの人体の温熱指標の変化の推定精度を高めることができる。
(4-11)変形例2K
本実施形態に係る温熱環境制御装置200において、学習部280は、人体が摂取する又は摂取した飲食物に関する情報と第2情報とを関連付けて学習する。ここで、第2情報は、人体が飲食物を摂取した後の温熱指標に関する情報である。学習部280は、温熱指標の変化の推定値と結果(取得した差)をフィードバック学習する。しかし、学習部280は、温熱指標の変化の推定値と結果(取得した差)について、人体毎にフィードバック学習してもよい。
本変形例では、人体毎に、飲食物摂取時点からの人体の温熱指標の変化の推定精度を高めることができる。
(4-12)変形例2L
本実施形態に係る温熱環境制御装置200において、第1表示部244は、第3取得部241が取得した推薦する飲食物に関する情報をタブレット400のディスプレイに表示する。しかし、第1表示部244は、第3取得部241が取得した推薦する飲食物に関する情報をタブレット400及びスマートデバイスのうち1又は複数に表示してもよい。
以上、本開示の実施形態を説明したが、特許請求の範囲に記載された本開示の趣旨及び範囲から逸脱することなく、形態や詳細の多様な変更が可能なことが理解されるであろう。
100 温熱指標推定装置
110 第1取得部
111 摂取熱量取得部
112 摂取成分量取得部
120 第2取得部
130 記憶装置(記憶部)
140 入力部
145 識別部
150 第2表示部
160 学習部
170 第4取得部
171 可視画像取得部
172 熱画像取得部
200 温熱環境制御装置
210 第1取得部
211 摂取熱量取得部
212 摂取成分量取得部
220 第2取得部
230 制御部
240 推薦部
241 第3取得部
242 決定部
243 空間制御部
244 第1表示部
250 記憶装置(記憶部)
260 入力部
265 識別部
270 第2表示部
280 学習部
290 第4取得部
291 可視画像取得部
292 熱画像取得部
I1 推薦する空間制御に関する情報
I2 推薦する飲食物に関する情報
I3 相関関係に関する情報
I4 相関関係に関する情報
300,300A,300B 空気調和機
310,310A,310B 取得部
320,320A,320B 空気調和部
400 タブレット
特開2015-41153号公報

Claims (17)

  1. 対象空間における人体の温熱指標を推定する温熱指標推定装置(100)であって、
    前記人体が飲食物から摂取する又は摂取した熱量に相関する第1値を取得する摂取熱量取得部(111)と、前記人体が摂取する又は摂取した前記飲食物に含まれる前記人体の前記温熱指標に影響を及ぼす成分と量を取得する摂取成分量取得部(112)の少なくとも1つを有する第1取得部(110)と、
    前記対象空間の環境情報を取得する第2取得部(120)と、
    を備え、
    前記第1取得部及び前記第2取得部が取得した情報に基づいて、前記人体の前記飲食物摂取時点からの前記温熱指標の変化を推定
    前記第1値は、前記人体が摂取する又は摂取した前記飲食物の量及び温度に基づいて算出される、
    温熱指標推定装置。
  2. 対象空間における人体の周囲の温熱環境を制御する温熱環境制御装置(200)であって、
    前記人体が飲食物から摂取する又は摂取した熱量に相関する第1値を取得する摂取熱量取得部(211)と、前記人体が摂取する又は摂取した前記飲食物に含まれる前記人体の温熱指標に影響を及ぼす成分と量を取得する摂取成分量取得部(212)の少なくとも1つを有する第1取得部(210)と、
    前記対象空間の環境情報を取得する第2取得部(220)と、
    前記第1取得部及び前記第2取得部が取得した情報に基づいて、前記人体が摂取した前記飲食物に適した前記温熱環境になるように環境調整を行う制御部(230)と、
    を備え
    前記第1値は、前記人体が摂取する又は摂取した前記飲食物の量及び温度に基づいて算出される、
    温熱環境制御装置。
  3. 対象空間における人体の周囲の温熱環境を制御する温熱環境制御装置であって、
    前記人体が飲食物から摂取する又は摂取した熱量に相関する第1値を取得する摂取熱量取得部と、前記人体が摂取する又は摂取した前記飲食物に含まれる前記人体の温熱指標に影響を及ぼす成分と量を取得する摂取成分量取得部の少なくとも1つを有する第1取得部と、
    前記対象空間の環境情報を取得する第2取得部と、
    前記第1取得部及び前記第2取得部が取得した情報に基づいて、前記人体が摂取する前記飲食物に適した前記温熱環境になるように環境調整を行う制御部と、
    を備え
    前記第1値は、前記人体が摂取する又は摂取した前記飲食物の量及び温度に基づいて算出される、
    温熱環境制御装置。
  4. 前記制御部は、前記温熱環境の環境調整方法を推薦する推薦部(240)を有する、
    請求項2又は3に記載の温熱環境制御装置。
  5. 前記推薦部は、
    推薦する空間制御に関する情報、及び、推薦する飲食物に関する情報のうち少なくとも1つの情報を、第1情報として取得する第3取得部(241)と、
    前記第1情報に基づいて、推薦項目を決定する決定部(242)と、
    を有する、請求項に記載の温熱環境制御装置。
  6. 前記推薦部は、空間制御部(243)及び第1表示部(244)のうち少なくとも1つを有し、
    前記空間制御部は、前記決定部が決定した前記推薦項目に基づいて、前記温熱環境の空間制御を行い、
    前記第1表示部は、前記決定部が決定した前記推薦項目に基づいて、前記人体に推薦する前記飲食物の表示を行う、
    請求項に記載の温熱環境制御装置。
  7. 前記温熱指標は、PMV(予想平均温冷感申告)、SET(標準新有効温度)、THI(不快指数)、ET(新有効温度)、ET(有効温度)、及び、OT(作用温度)のうち1又は複数の温熱指標である、
    請求項1に記載の温熱指標推定装置。
  8. 前記環境情報は、前記対象空間の温度、湿度、気流、輻射温度、前記対象空間に設置された机の表面温度、前記対象空間に設置された座席の座面温度、及び、前記対象空間が存在する地域の天気情報のうち少なくとも1つの情報である、
    請求項1に記載の温熱指標推定装置。
  9. 前記推薦する空間制御に関する情報は、前記対象空間の温度、湿度、気流、前記対象空間に設置された机の表面温度、及び、前記対象空間に設置された座席の座面温度のうち少なくとも1つに関する情報である、
    請求項に記載の温熱環境制御装置。
  10. 前記推薦する飲食物に関する情報は、前記飲食物の名称、温度、及び、含まれる成分量のうち少なくとも1つの情報である、
    請求項に記載の温熱環境制御装置。
  11. 前記人体が摂取する又は摂取した前記飲食物の情報の入力を受け付ける入力部(140)、
    をさらに備え、
    前記第1取得部は、前記入力部を介して、前記人体が摂取する又は摂取した前記飲食物に関する情報を取得する、
    請求項1に記載の温熱指標推定装置。
  12. 前記人体が摂取する前記飲食物と共に提供され、前記飲食物を識別する識別子が付された食品容器と、
    前記識別子の読み取りを行う識別部(145)、
    をさらに備え、
    前記第1取得部は、前記識別部が読み取った前記識別子に基づいて、前記人体が摂取する又は摂取した前記飲食物に関する情報を取得する、
    請求項1に記載の温熱指標推定装置。
  13. 可視画像を取得する可視画像取得部(171)と、熱画像を取得する熱画像取得部(172)の少なくとも1つを有する第4取得部(170)、
    をさらに備え、
    前記第1取得部は、前記第4取得部が取得した情報に基づいて、前記人体が摂取する又は摂取した前記飲食物に関する情報を取得する、
    請求項1に記載の温熱指標推定装置。
  14. 推定した前記変化の表示を行う第2表示部(150)、
    をさらに備える、
    請求項1に記載の温熱指標推定装置。
  15. 前記第2表示部は、前記対象空間に設置された空気調和機のリモコン、タブレット、及び、スマートデバイスのうち少なくとも1つを介して、前記変化の表示を行う、
    請求項14に記載の温熱指標推定装置。
  16. 前記第1表示部は、タブレット、及び、スマートデバイスのうち少なくとも1つを介して、前記人体に推薦する前記飲食物の表示を行う、
    請求項に記載の温熱環境制御装置。
  17. 前記入力部は、前記人体が前記飲食物を摂取した後の前記温熱指標に関する情報である第2情報の入力をさらに受け付け、
    熱画像を取得する熱画像取得部(172)と、
    前記飲食物の熱量、前記飲食物に含まれる前記成分、及び、前記成分の量のうち少なくとも1つと、前記変化との相関関係に関する情報を記憶する記憶部(130)と、
    前記人体が摂取する又は摂取した前記飲食物に関する情報、並びに、前記第2情報、及び、前記熱画像に基づく前記人体の体表面温度のうち少なくとも1つと、を関連付けて学習して前記相関関係に関する情報を更新する学習部(160)と、
    をさらに備える、
    請求項11に記載の温熱指標推定装置。
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