JP7473625B2 - 表示装置 - Google Patents

Description

本発明は、表示装置に関し、より詳細には、巻回しも画像表示が可能なローラブル（ｒｏｌｌａｂｌｅ）表示装置に関する。

コンピュータのモニタやＴＶ、携帯電話等に使用される表示装置は、自ら光を発光する有機発光表示装置（Ｏｒｇａｎｉｃ Ｌｉｇｈｔ Ｅｍｉｔｔｉｎｇ Ｄｉｓｐｌａｙ；ＯＬＥＤ）等と、別途の光源を活用する液晶表示装置（Ｌｉｑｕｉｄ Ｃｒｙｓｔａｌ Ｄｉｓｐｌａｙ；ＬＣＤ）等を含む。

表示装置は、コンピュータのモニタ及びＴＶだけではなく、個人携帯機器までその適用範囲が多様になっており、広い表示面積を有しながらも減少した体積及び重さを有する表示装置についての研究が進行している。

また、近年は、プラスチック等のように柔軟性のある基板に表示部、配線等を形成して、巻回しても画像表示が可能に製造されるローラブル表示装置が次世代の表示装置として注目を集めている。

本発明の一つ以上の実施例において、表示装置のワインディング及びアンワインディング時、表示パネルに加えられるばね部材の張力を一定に維持する表示装置が提供される。

本発明の一つ以上の実施例において、表示装置は、インナー（ｉｎｎｅｒ）タイプ表示装置及びアウター（ｏｕｔｅｒ）タイプ表示装置のいずれにも同じメカニズムを適用できる設計構造を備える。

本発明の一つ以上の実施例に係る表示装置は、映像が表示される表示パネル、表示パネルと連結されて表示パネルを昇降させるように構成されるテープばね、表示パネルがワインディングまたはアンワインディングされる第１ローラー、テープばねがワインディングまたはアンワインディングされる第２ローラー、及び第１ローラーのワインディングまたはアンワインディング時、第２ローラーを第１ローラーと同じ方向に回転するようにするタイミングベルトを含むことができる。

本発明の一つ以上の実施例によれば、表示装置のアンワインディング時、ばね部材の回転力（Ｔｏｒｑｕｅ）が集中することで表示パネルに過度な張力が発生することを最小化することができる。

本発明の一つ以上の実施例によれば、互いに異なる軸に配置される第１ローラーと第２ローラーを同期化することで、インナータイプ表示装置及びアウタータイプ表示装置のいずれにも同じメカニズムを適用することができる。

本発明の実施例は、前記言及した実施例に限定されず、前記言及されていない他の実施例が下記の記載から本技術分野の当業者により明確に理解され得る。実施例の他の具体的な事項は、詳細な説明及び図面に含まれる。

本発明に係る利益及び利点は、以上において例示された内容により制限されず、さらなる利益及び利点が本発明内に含まれている。

本発明の一実施例に係る表示装置の斜視図である。 本発明の一実施例に係る表示装置の斜視図である。 図１ａの表示装置の表示部の正面図である。 図１ａの表示装置の表示部の背面図である。 図１ａの表示装置のローラーアセンブリの前面斜視図である。 図１ａの表示装置のローラーアセンブリの後面斜視図である。 図４ａの表示装置のローラーアセンブリの第１ローラーの分解斜視図である。 アセンブリングされた状態の図５ａの表示装置の第１ローラーの斜視図である。 図５ｂの表示装置の第１ローラーの断面図である。 図４ａの表示装置のローラーアセンブリの第２ローラーの第１部分の分解斜視図である。 アセンブリングされた状態の図６ａの表示装置の第２ローラーの第１部分の斜視図である。 図４ａの表示装置の第２ローラーの分解斜視図である。 図４ａの表示装置の第２ローラーの分解斜視図である。 比較例に対する本発明の実施例に係る表示装置のワインディング時、表示パネルに加えられる回転力のグラフ表現を示す。 本発明の一実施例に係る表示装置の断面図である。 本発明の一実施例に係る表示装置の断面図である。

本発明の利点及び特徴、そして、それらを達成する方法は、添付の図面と共に詳細に後述されている実施例を参照すると、明確になるだろう。しかし、本発明は、以下において開示される実施例に制限されるものではなく、互いに異なる多様な形状に構成され、単に、本実施例は、本発明の開示が完全なものとなるようにし、本発明の属する技術の分野における通常の知識を有する者に発明の範疇を完全に知らせるために提供されるものである。

本発明の実施例を説明するための図面に開示された形状、面積、比率、角度、個数等は、例示的なものであるので、本発明は、図示された事項に制限されるものではない。明細書全体にわたって、同じ参照符号は、同じ構成要素を指す。また、本発明を説明するにあたって、関連した公知技術についての具体的な説明が本発明の要旨を不要に濁す恐れがあると判断される場合、その詳細な説明は省略する。本発明上において言及された「含む」、「有する」、「なされる」等が使用される場合、「～だけ」が使用されない以上、他の部分が加えられ得る。構成要素を単数で表現した場合、特に明示的な記載事項がない限り、複数を含む場合を含む。

構成要素を解釈するにあたって、別途の明示的な記載がなくても誤差範囲を含むものと解釈する。

位置関係についての説明である場合、例えば、「～上に」、「～上部に」、「～下部に」、「～隣に」等と２つの部分の位置関係が説明される場合、「すぐ」または「直接」が使用されない以上、２つの部分の間に一つ以上の他の部分が位置してもよい。

また、第１、第２等が多様な構成要素を述べるために使用されるが、これらの構成要素は、これらの用語により制限されない。これらの用語は、単に一つの構成要素を他の構成要素と区別するために使用するものである。従って、以下において言及される第１構成要素は、本発明の技術的思想内で第２構成要素であってもよい。

本発明の様々な実施例のそれぞれの特徴は、部分的または全体的に互いに結合または組み合わせ可能であり、技術的に多様な連動及び駆動が可能であり、各実施例が互いに対して独立して実施可能であってもよく、関連関係で共に実施してもよい。

以下においては、添付の図面を参照して、本発明の実施例に係るローラブル表示装置を詳細に説明する。

［ローラブル表示装置］
ローラブル表示装置は、くるくる巻いても画像表示が可能な表示装置と称され得る。ローラブル表示装置は、従来の一般的な表示装置と比較して高いフレキシビリティを有することができる。ローラブル表示装置の形状は自由に変更され得、ローラブルディスプレイ装置の使用の有無によって選択され得る。具体的に、ローラブル表示装置を使用しないとき、ローラブル表示装置をくるくる巻いて体積を減少させて保管できる。逆に、ローラブル表示装置を使用するとき、くるくる巻かれたローラブル表示装置をまた広げて使用することができる。

図１ａ及び図１ｂは、本発明の一実施例に係る表示装置１００の斜視図である。

まず、図１ａ及び図１ｂを参照すると、表示装置１００は、表示部ＤＰ（本明細書において、表示部ＤＰとも称され得る）及びハウジング部ＨＰ（本明細書において、ハウジングＨＰとも称され得る）を含む。

表示部ＤＰは、ユーザに映像を表示するための構成であり、例えば、表示素子と、表示素子を駆動するための回路、配線及び部品等が配置され得る。このとき、本発明の一実施例に係る表示装置１００は、ローラブル表示装置１００であるので、表示部ＤＰは、ワインディング及びアンワインディングが可能であるように構成され得る。例えば、表示部ＤＰは、ワインディングまたはアンワインディングが可能であるようにフレキシビリティ（ｆｌｅｘｉｂｉｌｉｔｙ）を有する表示パネル及び複数のバックバーからなり得る。表示部ＤＰについてのより詳細な説明は、図２乃至図４ｂを参照して後述する。

ハウジング部ＨＰは、表示部ＤＰが収納され得るケースである。表示部ＤＰは、ワインディングされてハウジング部ＨＰの内部に収納され得、表示部ＤＰは、アンワインディングされてハウジング部ＨＰの外部に配置され得る。

ハウジング部ＨＰには、表示部ＤＰがハウジング部ＨＰの内部及び外部に移動できるように開口部ＨＰＯが配置される。表示部ＤＰは、一般に図１ａに矢印Ａで表示されたように、ハウジング部ＨＰの開口部ＨＰＯを通過して上下方向に移動できる。

一方、表示装置１００の表示部ＤＰは、フルアンワインディングされた状態からフルワインディングされた状態に、またはフルワインディングされた状態からフルアンワインディングされた状態に転換され得、またはフルワインディングされた状態とフルアンワインディングされた状態との間の位置にあるように選択され得る。

図１ａにおいては、表示装置１００の表示部ＤＰがフルアンワインディングされた状態を示した。フルアンワインディングされた状態は、表示装置１００の表示部ＤＰがハウジング部ＨＰの外部に配置された状態である。即ち、フルアンワインディングされた状態は、表示部ＤＰがアンワインディングされてハウジング部ＨＰの外部に最大限配置され、表示部ＤＰがそれ以上アンワインディングできない状態であり、表示装置１００上の映像をユーザが視聴できる状態である。

図１ｂにおいては、表示装置１００の表示部ＤＰがフルワインディングされた状態を示す。フルワインディングされた状態は、表示装置１００の表示部ＤＰがハウジング部ＨＰの内部に収納され、それ以上ワインディングできない状態である。即ち、ユーザが表示装置１００上の映像を視聴しない場合は、表示部ＤＰがハウジング部ＨＰの外部に配置されないことが外観の側面から有利である。従って、フルワインディングされた状態は、表示部ＤＰがワインディングされてハウジング部ＨＰの内部に完全に収納された状態である。また、表示部ＤＰがハウジング部ＨＰの内部に収納されたフルワインディングされた状態である場合、表示装置１００の体積が小さくなり、運搬が容易であり得る。

［表示部］
図２は、本発明の一実施例に係る表示装置１００の表示部ＤＰの平面図である。図３は、本発明の一実施例に係る表示装置１００の表示部ＤＰの背面図である。図２及び図３を参照すると、表示装置１００の表示部ＤＰは、複数のバックバー１１０、表示パネル１２０、フレキシブルフィルム１３０及び印刷回路基板１４０を含む。

表示パネル１２０は、ユーザに映像を表示するためのパネルである。表示パネル１２０は、映像を表示するための表示素子、表示素子を駆動するための駆動素子、及び表示素子及び駆動素子に各種の信号を伝達する配線等が配置され得る。
表示素子は、表示パネル１２０の種類によって異なるように定義され得、例えば、表示パネル１２０が有機発光表示パネルである場合、表示素子は、アノード、有機発光層及びカソードを含む有機発光素子であってよい。例えば、表示パネル１２０が液晶表示パネルである場合、表示素子は、液晶表示素子であってよい。また、表示パネル１２０がＬＥＤを含む発光表示パネルである場合、表示素子は、ＬＥＤであってもよい。以下においては、表示パネル１２０が有機発光表示パネルであると仮定するが、表示パネル１２０は、有機発光表示パネルに制限されるものではない。また、本発明の一つ以上の実施例に係る表示装置１００は、ローラブル表示装置であるので、表示パネル１２０は、上述したローラー部にワインディングまたはアンワインディングされるためにフレキシブル表示パネルに構成され得る。

図２を参照すると、表示パネル１２０は、表示領域ＡＡ及び非表示領域ＮＡを含む。

表示領域ＡＡは、表示パネル１２０で映像が表示される領域である。表示領域ＡＡには、複数の画素を構成する複数のサブ画素及び複数のサブ画素を駆動するための駆動回路が配置され得る。複数のサブ画素は、表示領域ＡＡを構成する最小単位であってよく、複数のサブ画素それぞれに表示素子が配置され得る。例えば、複数のサブ画素それぞれには、アノード、有機発光層及びカソードを含む有機発光素子が配置され得るが、これに制限されない。また、複数のサブ画素を駆動するための回路には、駆動素子及び配線等が含まれ得る。例えば、回路は、薄膜トランジスタ、ストレージキャパシタ、ゲート配線、データ配線等からなり得るが、これに制限されない。

非表示領域ＮＡは、映像が表示されない領域である。非表示領域ＮＡは、表示領域ＡＡの外郭を囲むようにされる。非表示領域ＮＡには、表示領域ＡＡの有機発光素子を駆動するための多様な配線及び回路等が配置される。例えば、非表示領域ＮＡには、表示領域ＡＡの複数のサブ画素及び回路に信号を伝達するためのリンク配線またはゲートドライバＩＣ、データドライバＩＣのような駆動ＩＣ等が配置され得るが、これに制限されない。

フレキシブルフィルム１３０は、延性を有するベースフィルムに各種の部品が配置されたフィルムである。フレキシブルフィルム１３０は延性を有してその一部の領域が表示部ＤＰと共にローラー部にワインディングまたはアンワインディングされ得る。フレキシブルフィルム１３０は、表示領域ＡＡの複数のサブ画素及び回路に信号を供給し、表示パネル１２０と電気的に連結され得る。フレキシブルフィルム１３０は、表示パネル１２０の非表示領域ＮＡの一端に配置され、電源電圧、データ電圧等を表示領域ＡＡの複数のサブ画素及び回路に供給する。図２に示されたフレキシブルフィルム１３０の個数は例示的なものであり、フレキシブルフィルム１３０の個数は、設計によって多様に変更され得、図２に示された個数に制限されない。

一方、フレキシブルフィルム１３０にも、例えば、ゲートドライバＩＣ、データドライバＩＣのような駆動ＩＣが配置され得る。駆動ＩＣは、映像を表示するためのデータとそれを処理するための駆動信号を処理する部品である。駆動ＩＣは、実装される方式によってチップオングラス（Ｃｈｉｐ Ｏｎ Ｇｌａｓｓ；ＣＯＧ）、チップオンフィルム（Ｃｈｉｐ Ｏｎ Ｆｉｌｍ；ＣＯＦ）、テープキャリアパッケージ（Ｔａｐｅ Ｃａｒｒｉｅｒ Ｐａｃｋａｇｅ；ＴＣＰ）等の方式で配置され得る。ただし、説明の便宜のために、駆動ＩＣがフレキシブルフィルム１３０上に実装されたチップオンフィルム方式であるものと仮定したが、本発明はこれに制限されない。

印刷回路基板１４０は、一部の非制限的な例において下端のような、フレキシブルフィルム１３０の一端に配置され、フレキシブルフィルム１３０と連結される。印刷回路基板１４０は、駆動ＩＣに信号を供給する部品である。印刷回路基板１４０は、駆動信号、データ信号等のような多様な信号を駆動ＩＣに供給する。印刷回路基板１４０には、各種の部品が配置され得る。例えば、印刷回路基板１４０には、タイミングコントローラ、電源部（または電源）等が配置され得る。図２においては、印刷回路基板１４０が１個であるものと示したが、印刷回路基板１４０の個数は、設計によって多様に変更され得、これに制限されない。

一方、図２には示されていないが、印刷回路基板１４０と連結される追加印刷回路基板が表示装置１００にさらに配置され得る。例えば、印刷回路基板１４０は、データ駆動部が実装されるソース印刷回路基板（Ｓｏｕｒｃｅ ＰＣＢ；Ｓ－ＰＣＢ）と称され得、印刷回路基板１４０と連結される追加印刷回路基板は、タイミングコントローラ等が実装されるコントロール印刷回路基板（Ｃｏｎｔｒｏｌ ＰＣＢ；Ｃ－ＰＣＢ）と称され得る。追加印刷回路基板は、ローラー部内に配置されてもよく、ローラー部の外部でハウジング部ＨＰ内に配置されてもよい。

図３を参照すると、複数のバックバー１１０が表示パネル１２０の背面に配置され得る。複数のバックバー１１０は、表示パネル１２０を支持することができ、表示パネル１２０がローラー部にワインディングまたはアンワインディングされるとき、バックバー１１０の支持力で表示パネル１２０を支持して表示パネル１２０のスクラッチと破損を防止できる。複数のバックバー１１０は、エプロン（ａｐｒｏｎ）とも称され得る。複数のバックバー１１０は、プラスチック物質からなり得るが、これに制限されるものではない。一方、複数のバックバー１１０は、他の接着剤、ファスナー、グルー等の中で別途の接着層、またはフォームテープ（ｆｏａｍ ｔａｐｅ）により表示パネル１２０に貼り付けられ得る。

図２及び図３においては、表示パネル１２０の背面に複数のバックバー１１０が配置されるものと示したが、表示パネル１２０と複数のバックバー１１０との間に複数の開口部が配置されるバックカバーがさらに配置されてもよい。また、一部の実施例において、複数のバックバー１１０が使用されず、バックカバーだけが使用されてもよい。

［表示部及びローラーアセンブリの結合構造］
図４ａは、本発明の少なくとも一実施例に係る表示装置１００のローラーアセンブリＲＡの前面斜視図である。図４ｂは、表示装置１００のローラーアセンブリＲＡの後面斜視図である。図４ａ及び図４ｂは、表示部ＤＰ及びローラーアセンブリＲＡの結合構造を説明する斜視図である。ローラーアセンブリＲＡは、本発明の一つ以上の実施例に係る表示装置１００のテープばねＴＳ、第１ローラー１５０及び第２ローラー１６０を含むことができる。

図４ａ及び図４ｂを参照すると、本発明の一つ以上の実施例に係る表示装置１００は、表示部ＤＰと、テープばねＴＳ、第１ローラー１５０、第２ローラー１６０を含むことができる表示部ＤＰに結合されたローラーアセンブリＲＡを含み、表示装置１００はまた、ヘッドバーＨＢを含む。

図４ａ及び図４ｂを参照すると、第１ローラー１５０は、第２ローラー１６０の上部に配置される。表示部ＤＰは、第１ローラー１５０と連結され、第１ローラー１５０は、表示部ＤＰをワインディングまたはアンワインディングするように構成される。

テープばねＴＳは、第２ローラー１６０と連結され、第２ローラー１６０の駆動に対応して表示部ＤＰを表示パネル１２０を昇降させるように構成され得る。

テープばねＴＳは、表示部ＤＰの背面１０２に配置される。テープばねＴＳの上側末端ＴＳＵは、表示パネル１２０の上端１２０Ｕに配置されて表示パネル１２０の上端１２０Ｕに結合されたヘッドバーＨＢに固定される。テープばねＴＳの下側末端ＴＳＬは、第２ローラー１６０に固定される。そこで、テープばねＴＳは、第２ローラー１６０にワインディングまたはアンワインディングされ得、第２ローラー１６０の駆動に対応して表示部ＤＰを上下方向に移動させることができる。

テープばねＴＳは、ＢＲＣ（Ｂｉｓｔａｂｌｅ Ｒｅｅｌｅｄ Ｃｏｍｐｏｓｉｔｅ）部材であってよい。テープばねＴＳは、行方向、即ち、テープばねＴＳの幅方向に広げられるか曲げられることで、列方向、即ち、テープばねＴＳの長手方向にワインディングまたはアンワインディングされ得る。テープばねＴＳが行方向に広げられた（ｆｌａｔ）状態を維持する場合、テープばねＴＳは、列方向に巻かれる。逆に、テープばねＴＳが行方向に曲げられた状態を維持する場合、テープばねＴＳは、列方向に剛性を有するので長手方向に広げられる。即ち、テープばねＴＳは、表示部ＤＰに剛性を提供する少なくとも図４ｂに示されたアンローリングされた（ｕｎｒｏｌｌｅｄ）構成で曲線形状を有する。テープばねＴＳが第２ローラー１６０にワインディングされることで、テープばねＴＳは平らになってローラーを補助する。テープばねＴＳが再びアンワインディングされることで、テープばねＴＳの弾性特性は、図４ｂのようにテープばねＴＳを曲線形態に戻して剛性を提供する。

一実施例において、テープばねＴＳの列方向への剛性は、テープばねＴＳの行方向に曲げられた程度と関係する。即ち、テープばねＴＳが行方向に曲げられる程度は列方向に表示部ＤＰに有利である剛性によって適宜選択され得る。

本発明の一つ以上の実施例に係る表示装置１００においては、テープばねＴＳを行方向に広げるか曲げる動作を遂行することで、テープばねＴＳを上で言及したように、列方向にワインディングまたはアンワインディングされるように誘導できる。具体的に、テープばねＴＳは、第２ローラー１６０のワインディング作動時、列方向にワインディングされながら、行方向（即ち、幅方向）に扁平で第２ローラー１６０に扁平な状態でワインディングされ、第２ローラー１６０のアンワインディング作動時、列方向に広げられ、第２ローラー１６０でアンワインディングされ得る。

第２ローラー１６０のアンワインディング作動時、列方向に広げられるテープばねＴＳは、列方向に剛性を有するので、アンワインディングされた表示パネル１２０の揺れ及びねじれを拘束できる。そこで、アンワインディングされた表示パネル１２０は、テープばねＴＳの剛性により他の外力が提供されない限り、平らな状態を維持できる。

ヘッドバーＨＢは、表示部ＤＰの最上端ＤＰＵに配置され得る。ヘッドバーＨＢは、表示部ＤＰとテープばねＴＳの上側末端ＴＳＵを固定させるために配置される。ヘッドバーＨＢは、図４ａに示された表示部ＤＰの正面で表示される映像を遮ることのないように、一部の実施例において表示部ＤＰの最上端のエッジに隣接する面の一部分だけを覆う。例えば、表示部ＤＰとヘッドバーＨＢは、スクリューで固定され得るが、本発明は、これに制限されるものではない。

一方、本発明の一つ以上の実施例に係る表示装置１００においては、第１ローラー１５０の一端１５０Ａ（即ち、第１端部１５０Ａ）には、第１締結部１５０Ｆ（第１ファスナー１５０Ｆとも称され得る）が配置され得、第２ローラー１６０の一端１６０Ａ（即ち、第１端部１６０Ａ）には、第２締結部１６０Ｆが配置され得る。そして、第１締結部１５０Ｆ及び第２締結部１６０Ｆは、タイミングベルトＢＴと連結されて同期化され得る。そこで、タイミングベルトＢＴは、一部の実施例において第１ローラー１５０及び第２ローラー１６０を同じ方向に同じ速度で回転するようにすることができる（即ち、第１及び第２ローラー１５０、１６０は、一部の実施例において互いに同時に回転する）。第１ローラー１５０の第１端部１５０Ａと対向する第１ローラー１５０の第２端部１５０Ｂと、第２ローラー１６０の第１端部１６０Ａと対向する第２ローラー１６０の第２端部１６０Ｂは、それぞれ第１締結部１５０Ｆ及び第２締結部１６０Ｆを省略でき、一部の実施例においてタイミングベルトＢＴを省略できる。

第１締結部１５０Ｆ及び第２締結部１６０Ｆは、ベルトプーリー（Ｂｅｌｔ ｐｕｌｌｅｙ）構造に構成され得る。そこで、第２締結部１６０Ｆの回転時、第２締結部１６０Ｆと連結されたタイミングベルトＢＴもまた回転し、タイミングベルトＢＴと連結された第１締結部１５０Ｆは、第２締結部１６０Ｆと同じ方向に回転できる。従って、本発明の一部の実施例に係る表示装置１００において、タイミングベルトＢＴは、第１ローラー１５０及び第２ローラー１６０を同じ方向に回転するようにすることができる。また、第１締結部及び第２締結部１５０Ｆ、１６０Ｆそれぞれは、類似した構成（例えば、少なくとも同じ直径）を有することができ、第１ローラー及び第２ローラー１５０、１６０の間に直接的な動力または回転力伝達を招いて第１ローラー及び第２ローラー１５０、１６０を同じ速度で回転させる。締結部及びタイミングベルトなしに同じ速度及び同じ方向に第１ローラー及び第２ローラー１５０、１６０を回転させるように構成された駆動装置はもちろん、異なる構造を有する構成、または一つのローラーから他のローラーに加えられる回転力を変更する締結部のような他のタイミングベルト構成を含む他の構成が可能で考慮される。

以下においては、図５ａ乃至図５ｃを参照して、本発明の少なくとも一部の実施例に係る第１ローラー１５０の具体的な構成について説明する。

［第１ローラー］
図５ａは、本発明の一つ以上の実施例に係る表示装置１００のローラーアセンブリＲＡの第１ローラー１５０の分解斜視図である。図５ｂは、本発明の少なくとも一部の実施例に係るアセンブリングされた状態の表示装置１００の第１ローラー１５０の斜視図である。図５ｃは、本発明の一部の実施例に係る表示装置１００の第１ローラーの断面図である。

図５ａ乃至図５ｃを参照すると、第１ローラー１５０は、表示部ＤＰに連結され、さらに詳細には、表示パネル１２０に連結される（図４ａ）。そこで、第１ローラー１５０には、表示パネル１２０がワインディングまたはアンワインディングされ得る。具体的に、図５ｃを参照すると、第１ローラー１５０の内部には、フレキシブル回路フィルム１３０の少なくとも一部及び印刷回路基板１４０が収容され得、これによって、表示パネル１２０、または表示部ＤＰ、または両方とも第１ローラー１５０に連結され得る。

図５ａ乃至図５ｃを参照すると、第１ローラー１５０は、基板支持部１５１（本明細書において、基板サポート１５１または支持部１５１とも称され得る）、複数のケース１５２及び第１締結部１５０Ｆを含むことができる。

基板支持部１５１は、第１ローラー１５０の内部に印刷回路基板１４０が安着され得る平面部１５１Ｆを含むことができ、フレキシブル回路フィルム１３０を第１ローラー１５０の内部から第１ローラー１５０の外部にガイドするように構成され得る。即ち、図５ａ及び図５ｃのように、基板支持部１５１は、フレキシブル回路フィルム１３０が安着される平面部１５１Ｆ及びフレキシブル回路フィルム１３０が配置される曲面部１５１Ｃを含むことができる。一実施例において、平面部１５１Ｆは、基板支持部１５１の扁平な平面の外面１５１Ｆであり、曲面部１５１Ｃは、扁平な平面の外面１５１Ｆと一体に連結された基板支持部１５１の湾曲した外面１５１Ｃである。

複数のケース１５２は、基板支持部１５１を収容するように構成される。複数のケース１５２は、全体的に円筒形状に配置され、複数のケース１５２の外周面１５２Ｏには、表示パネル１２０がワインディングまたはアンワインディングされ得る。

複数のケース１５２は、図５ａ乃至図５ｃのように、第１ケース１５２ａ及び第２ケース１５２ｂに分離可能な形状であってよい。
一方、複数のケース１５２の両側には、複数のケースサイド１５２Ｓａ、１５２Ｓｂがさらに配置され得る。複数のケースサイド１５２Ｓａ、１５２Ｓｂは、複数のケース１５２と基板支持部１５１を固定するように構成され得るが、これに制限しない。

複数のケースサイド１５２Ｓａ、１５２Ｓｂは、第１サイド１５２Ｓａ及び第１サイド１５２Ｓａに対向する第２サイド１５２Ｓｂを含むことができる。一実施例において、そして図５ａ及び図５ｂを参照すると、第２サイド１５２Ｓｂには、第１ローラー１５０の第１締結部１５０Ｆが配置され得るが、第１締結部１５０Ｆが配置される位置は、これに制限しない。

図４ａを再び参照し、図５ａ乃至図５ｃを引き続き参照すると、パネルガイドローラー１７０は、第１ローラー１５０の上部に配置され得る。パネルガイドローラー１７０は、表示パネル１２０（または表示部ＤＰ）と隣接するように配置されることで、表示パネル１２０に張力を加え、そこで、表示パネル１２０のワインディングまたはアンワインディング時、表示パネル１２０をパネルガイドローラー１７０により扁平にガイドできる。一実施例において、パネルガイドローラー１７０は、表示部ＤＰと直接接触し、第１ローラー１５０に対してオフセットされる。

図５ｃに示されたように、複数のケース１５２は、第２ケース１５２ｂのチャネル、ノッチ、または溝１５２ｃに収容される第１ケース１５２ａの一部を有しながら第２ケース１５２ｂと重畳する第１ケース１５２ａを含んで第１ケース１５２ａと第２ケース１５２ｂとの間の境界面に及び境界面の前後に一定の曲率半径を有する複数のケース１５２の外周面１５２Ｏを提供する。また、複数のケース１５２は、表示部ＤＰが複数のケース１５２の外周面１５２Ｏにワインディングされるか外周面１５２Ｏからアンワインディングされるように複数のフレキシブルフィルム１３０が挿入される開口部１５３を有することができ、複数のフレキシブルフィルム１３０と印刷回路基板１４０は、基板支持部１５１により支持され、複数のケース１５２により第１ローラー１５０の内部で保護される。一実施例において、複数のケース１５２の外周縁１５２Ｐは、ワインディング及びアンワインディング動作時、表示部ＤＰが複数のケース１５２に引き込まれず、それよりは複数のケースの外周面１５２Ｏを囲むように表示部ＤＰの外周縁ＤＰＯと整列される。

以下においては、図６ａ乃至図７ｂを参照して、本発明の一つ以上の実施例に係る第２ローラー１６０の具体的な構成について説明する。

［第２ローラー］
図６ａは、本発明の一つ以上の実施例に係る表示装置１００の第２ローラー１６０の第１部分１６１の分解斜視図である。図６ｂは、本発明の一つ以上の実施例に係るアセンブリングされた状態の表示装置１００の第２ローラー１６０の第１部分１６１の斜視図である。図７ａ及び図７ｂは、本発明の一つ以上の実施例に係る表示装置１００の第２ローラー１６０の分解斜視図である。

図６ａ乃至図７ｂを参照すると、第２ローラー１６０は、第１部分１６１及び第２部分１６２を含む。

第１部分１６１は、モータＭＴ、モータフィクスチャＭＴＦ（本明細書において、モータファスナーまたはモータ締結板とも称され得る）、テープばねドラム１６１Ｄ、テープばねケース１６１Ｃ、テープばねサイドケース１６１ＣＳ、複数のテープばねガイド１６１Ｇ、複数の第１軸受ＢＲ１及びガイド部材ＧＭを含むことができる。

モータＭＴは、第２ローラー１６０の最も内側である中央部に配置され得る。一実施例において、モータＭＴは、第２ローラー１６０の第１部分１６１の内部に収容される。モータＭＴは、第２ローラー１６０を時計回りまたは反時計回りに回転させることができる。モータＭＴは、別途の外部電源または内蔵バッテリー等のような電源部（または電源）に連結され、タイミングベルトＢＴにより第２ローラー１６０と第１ローラー１５０を作動させるための電源の供給を受けることができる。

テープばねドラム１６１Ｄは、円筒形状であってよく、モータＭＴを収容できる。テープばねドラム１６１Ｄは、モータＭＴと連結されてもよい。具体的に、テープばねドラム１６１Ｄは、図６ａのように、テープばねドラム１６１Ｄの一側面に配置され、モータＭＴをカバーしてテープばねドラム１６１ＤにモータＭＴを固定させるように配置されたモータフィックスＭＴＦによりモータＭＴと連結され得る。そこで、テープばねドラム１６１Ｄは、モータＭＴの作動によって時計回りまたは反時計回りに回転できる。

テープばねドラム１６１Ｄには、テープばねＴＳの下側末端ＴＳＬのようなテープばねＴＳの一端が固定される。テープばねドラム１６１ＤにテープばねＴＳが固定され、テープばねドラム１６１ＤがモータＭＴにより時計回りまたは反時計回りに回転することで、テープばねＴＳはテープばねドラム１６１Ｄにワインディングまたはアンワインディングされ得る。即ち、テープばねドラム１６１Ｄは、テープばねＴＳをワインディングまたはアンワインディングするように構成され得る。

テープばねケース１６１Ｃは、テープばねドラム１６１Ｄ及びテープばねＴＳを収容するように構成され得、テープばねドラム１６１Ｄ及びテープばねＴＳがテープばねケース１６１Ｃの内部に収容される。具体的に、テープばねケース１６１Ｃは、テープばねドラム１６１Ｄの外周面の少なくともほとんどを囲むように配置され得る。そして、テープばねケース１６１Ｃは、テープばねＴＳがテープばねドラム１６１Ｄにワインディングまたはアンワインディングされ得る形状であってよい。例えば、テープばねケース１６１Ｃは、図６ａ及び図６ｂのように、断面がＣ形状の円筒形状であってよいが、テープばねＴＳが通過できるように一部が開口した形状（即ち、開口部を有する円筒形または円形形状）であってもよく、これに制限しない。

テープばねケース１６１Ｃは、モータＭＴの作動により直接的に回転しないように構成され得る。例えば、テープばねケース１６１Ｃは、ハウジング部ＨＰの内側に固定され得、そこで、テープばねケース１６１Ｃに収容されたテープばねドラム１６１ＤがモータＭＴの作動により回転してもテープばねケース１６１Ｃは回転しなくて済む。

図６ａ及び図６ｂを参照すると、テープばねケース１６１Ｃの両側には、複数のテープばねケースサイド１６１ＣＳが配置され得る。即ち、複数のテープばねケースサイド１６１ＣＳは、テープばねケース１６１Ｃの対向する側に結合される第１テープばねケースサイド１６１ＣＳａ及び第２テープばねケースサイド１６１ＣＳｂを含むことができる。テープばねケースサイド１６１ＣＳは、テープばねケース１６１Ｃに収容されたモータＭＴとテープばねドラム１６１Ｄの側面をカバーできる。そこで、複数のテープばねケースサイド１６１ＣＳは、モータＭＴとテープばねドラム１６１Ｄをテープばねケース１６１Ｃの内部にさらに安定して収容するように構成され得る。一実施例において、テープばねケース１６１Ｃと複数のテープばねケースサイド１６１ＣＳは、図６ａ乃至図６ｂのように、分離可能であるように構成され得るが、一体型に構成されてもよく、これに制限しない。

テープばねケース１６１Ｃには、テープばねガイド１６１Ｇが配置され得る。テープばねガイド１６１Ｇは、テープばねケース１６１Ｃに収容されるテープばねＴＳの位置と対応する位置のテープばねケース１６１Ｃに連結され得る。テープばねガイド１６１Ｇは、表示部ＤＰの上昇方向へ行くほど厚さが減少するように配置され得る。一実施例において、テープばねガイド１６１Ｇは、テープばねガイド１６１Ｇのベースまたは底部から上端に向かってテーパーした形状を有する。そこで、テープばねガイド１６１Ｇは、テープばねＴＳのワインディングまたはアンワインディングをガイドし、具体的に、テープばねＴＳのワインディングまたはアンワインディング時、テープばねＴＳの揺れを最小化することができる。

テープばねドラム１６１Ｄの両側と複数のテープばねケースサイド１６１ＣＳとの間には、複数の第１軸受ＢＲ１が配置され得る。そこで、複数の第１軸受ＢＲ１は、テープばねドラム１６１Ｄがテープばねケース１６１Ｃに対して回転できるようにテープばねドラム１６１Ｄの両側を支持することができる。一実施例において、複数の第１軸受ＢＲ１は、ラジアル（ｒａｄｉａｌ）またはリングボール軸受のようなボール軸受を含む。

テープばねケース１６１Ｃには、ガイド部材ＧＭがさらに配置され得る。ガイド部材ＧＭは、テープばねケース１６１Ｃに収容されるテープばねＴＳの位置と対応する位置のテープばねケース１６１Ｃに連結され得る。ガイド部材ＧＭは、テープばねＴＳの曲面と対応する曲面を有するように配置され得る。そこで、ガイド部材ＧＭは、テープばねケース１６１Ｃに収容されるテープばねＴＳのワインディングまたはアンワインディングをガイドできる。

図７ａ及び図７ｂを参照すると、第２ローラー１６０の第２部分１６２は、シャフトＳＦ、ばね部材ＳＭ（本明細書において、ばねＳＭとも称され得る）、複数の第２軸受ＢＲ２、複数のカバー部１６２ＣＶ（本明細書において、複数のカバー１６２ＣＶとも称され得る）及び複数のキャップ１６２ＣＡＰを含むことができる。

シャフトＳＦは、第２ローラー１６０の回転軸と同じ回転軸を有するように構成され得る。シャフトＳＦの一端ＳＦ１（即ち、第１端部ＳＦ１）は、モータＭＴと連結され、他端ＳＦ２（即ち、第２端部ＳＦ２）は、タイミングベルトＢＴと連結され得る（図４ａ）。即ち、先に説明した第２締結部１６０Ｆは、シャフトＳＦの他端ＳＦ２に配置され得、これによって他端ＳＦ２はタイミングベルトＢＴに結合される（図４ａ）。

シャフトＳＦの両端ＳＦ１、ＳＦ２には、複数のキャップ１６２ＣＡＰが配置され得る。複数のキャップ１６２ＣＡＰは、第２ローラー１６０の円筒形状と対応し得るように円形または円筒形状を有し得る。

複数のキャップ１６２ＣＡＰは、シャフトＳＦの一端ＳＦ１に配置される第１キャップ１６２ＣＡＰａ及びシャフトＳＦの他端ＳＦ２に配置される第２キャップ１６２ＣＡＰｂを含むことができる。一実施例において、第１固定部１６２Ｆａ（本明細書において、第１ファスナー１６２Ｆａとも称され得る）が第１キャップ１６２ＣＡＰａに配置されてばね部材ＳＭの一端ＳＭａ（即ち、第１端部ＳＭａ）に結合され得る。ばね部材ＳＭと、ばね部材ＳＭの一端ＳＭａについては、さらに詳細に後述する。

複数のキャップ１６２ＣＡＰには、複数の第２軸受ＢＲ２が配置され得る。即ち、第２軸受ＢＲ２は、複数のキャップ１６２ＣＡＰにより収容されるように構成され得る。複数の第２軸受ＢＲ２のうち一つの第２軸受ＢＲ２には、第２固定部１６２Ｆｂ（本明細書において、第２ファスナー１６２Ｆｂと称され得る）が配置されてばね部材ＳＭの他端ＳＭｂに結合され得る。ばね部材ＳＭと、ばね部材ＳＭの他端ＳＭｂについては、さらに詳細に後述する。

ばね部材ＳＭは、シャフトＳＦの外周面ＳＦＯを囲むように配置され得る。ばね部材ＳＭの一端ＳＭａは、モータＭＴに連結されるシャフトＳＦと連結され、ばね部材ＳＭの他端ＳＭｂは、非制限的な例において第２キャップ１６２ＣＡＰｂのような、複数のキャップ１６２ＣＡＰのうち一つのキャップ１６２ＣＡＰと連結され得る。

具体的に、ばね部材ＳＭの一端ＳＭａは、モータＭＴと連結されたシャフトＳＦの一端ＳＦ１に連結され、及びばね部材ＳＭの一端ＳＭａは第１キャップ１６２ＣＡＰａに配置された第１固定部１６２Ｆａにも取り付けられる。ばね部材ＳＭの他端ＳＭｂは、第２キャップ１６２ＣＡＰｂの第２軸受ＢＲ２に配置された第２固定部１６２Ｆｂと連結され得る。そこで、ばね部材ＳＭの一端ＳＭａは、モータＭＴと同じ速度で回転し、ばね部材ＳＭの他端ＳＭｂは、第２軸受ＢＲ２により回転できる。ばね部材ＳＭの両端部ＳＭａがそれぞれのモータに取り付けられるような他の構成が本明細書において考慮される。

複数のカバー部１６２ＣＶは、カバー部１６２ＣＶの内部にばね部材ＳＭ、シャフトＳＦ、複数の第２軸受ＢＲ２及び複数のキャップ１６２ＣＡＰを収容するように配置される。複数のカバー部１６２ＣＶは、円筒形状を有し得る。

複数のカバー部１６２ＣＶは、第１カバー１６２ＣＶａ及び第１カバー１６２ＣＶａと連結されるように構成された安着溝を有する第２カバー１６２ＣＶｂを含むことができる。一実施例において、安着溝は、第１ローラー１５０の複数のケースのチャネル１５２Ｃと類似している。

以下においては、図８を参照して、本発明の少なくとも一部の実施例に係る表示装置１００の具体的なアンワインディング作動について説明する。

［表示装置のアンワインディング］
図８は、本発明の一つ以上の実施例に係る表示装置１００のワインディング時、表示パネル１２０（図４）に加えられる回転力のグラフ表現を示す。図８において、Ｘ軸は、表示装置１００がフルアンワインディングされるまで必要となった時間（Ｔｉｍｅ）であり、Ｙ軸は、表示装置１００がフルアンワインディングされることで表示パネル１２０に加えられる回転力（Ｔｏｒｑｕｅ）の大きさである。

本発明の一実施例に係る表示装置１００においては、第２ローラー１６０のばね部材ＳＭの一端ＳＭａは、モータと同じ速度で回転し、ばね部材ＳＭの他端ＳＭｂは、第２軸受ＢＲ２及び一端ＳＭａの回転により回転する。従って、一部の実施例において表示装置１００のワインディング及びアンワインディング時、表示パネル１２０に加えられるばね部材ＳＭの張力を非常に少ない偏差で実質的に一定に維持できる。

図８を参照すると、比較例のような従来の表示装置においては、表示パネルの両端が固定されるように構成されることで、表示装置のアンワインディング時、表示パネルに加えられる張力の大きさはますます増加した。そこで、表示パネルに加えられる応力が集中することで表示パネルに過度な張力が発生し、これは表示パネルに損傷の可能性を増加させる。

そこで、本発明の一実施例に係る表示装置１００においては、ばね部材ＳＭの一端ＳＭａは、モータＭＴと同じ速度で回転し、ばね部材ＳＭの他端ＳＭｂは、第２軸受ＢＲ２及び一端ＳＭａの回転により回転する。即ち、ばね部材ＳＭの両端のうち一つは、固定されず自由回転するように構成される。そこで、ばね部材ＳＭに貯蔵されるエネルギーは一定水準を維持でき、表示パネル１２０に加えられるばね部材ＳＭの張力を一定に維持できる。より具体的に、モータＭＴが回転し始めることでばね部材ＳＭの一端ＳＭａが回転し始めてばね部材ＳＭにエネルギーを貯蔵するようになる。一旦、ばね部材ＳＭに貯蔵されたエネルギーがばね部材ＳＭの他端ＳＭｂの回転のための最小閾値レベル（即ち、少なくとも他端ＳＭｂの回転と関連した摩擦を克服するための力の量）に達すると、ばね部材ＳＭの他端ＳＭｂは回転し始め、ばね部材ＳＭに貯蔵されたエネルギー（即ち、張力）を放出させる。従って、本発明の一実施例に係る表示装置１００においては、第２ローラー１６０のばね部材ＳＭの一端ＳＭａは、モータＭＴと同じ速度で回転し、ばね部材ＳＭの他端ＳＭｂは、第２軸受ＢＲ２により回転するように構成されることで、ばね部材ＳＭに貯蔵されたエネルギーを一定レベルに維持し、ワインディング及びアンワインディング動作時、一定のまたは比較的に一定の張力を表示パネル１２０に加える。そこで、表示装置１００のアンワインディング時、ばね部材ＳＭの回転力（Ｔｏｒｑｕｅ）が集中され、比較的に一定に維持されて表示パネル１２０に過度な張力が発生することを最小化することができる。

一方、テープばねＴＳは、モータＭＴと同期化されるので、テープばねＴＳの上昇速度は、モータＭＴの回転速度と共に一定の値を維持するようになる。また、第２ローラー１６０は、テープばねＴＳと同期化されたモータＭＴと連結されているので、モータＭＴの回転速度と同じ回転速度を有するようになる。しかし、第１ローラー１５０に表示パネル１２０が繰り出されながら第１ローラー１５０と表示パネル１２０が共に作る円筒形状の半径がますます減るようになり、第１ローラー１５０の回転速度は、表示パネル１２０が繰り出される過程で回転速度が増加するようになる。そこで、第１ローラー１５０の回転速度と第２ローラー１６０の回転速度は好ましくは異なるが、タイミングベルトＢＴにより第１ローラー１５０と第２ローラー１６０が連結される。結果的に、実際の第１ローラー１５０の回転速度は、第２ローラー１６０の回転速度と同一であり得る。一実施例において、第２ローラー１６０はモータＭＴと直接連結されず、シャフトＳＦがモータＭＴと直接連結されて、シャフトＳＦと第２ローラー１６０との間に回転角度差が発生するようになり、これによって図８のように、ローラー１５０、１６０が大体同じ速度で移動した結果として時間によってばね部材ＳＭの回転力が増加でき、シャフトＳＦと第２ローラー１６０との間の回転角度差に基づいてシャフトＳＦの速度からオフセットされ得る。しかし、図８は、前記によってばね部材ＳＭの回転力の増加幅が非常に小さいことを示し、これによって表示パネル１２０に過度な張力が発生することを最小化することができる。また、前述したように、ばね部材ＳＭの他端ＳＭｂは回転してばね部材ＳＭの張力を緩和するので、比較例のように急激に増加する回転力をさらに軽減させることができる。

一方、本発明の一実施例に係る表示装置１００においては、第１ローラー１５０と第２ローラー１６０を同期化することができる。そこで、インナータイプ表示装置及びアウタータイプ表示装置のいずれにも同じメカニズムを適用することができる。ここで、インナータイプ表示装置は、画像を表示する表示パネル１２０の面がワインディング時にローラーに向かうタイプの表示装置を指し、アウタータイプ表示装置は、その反対である、即ち、画像を表示する表示パネル１２０の面がワインディング時にローラーの反対方向またはローラーから遠くなる方向に向かうタイプの表示装置を指す。

具体的に、本発明の一実施例に係る表示装置１００においては、第１ローラー１５０及び第２ローラー１６０の第１締結部１５０Ｆ及び第２締結部１６０Ｆは、タイミングベルトＢＴと連結され得る。そこで、タイミングベルトＢＴにより第１ローラー１５０及び第２ローラー１６０は同じ方向に回転でき、即ち、第１ローラー１５０と第２ローラー１６０が同期化され得る。これによって、表示装置１００がインナータイプ表示装置またはアウタータイプ表示装置として配置されることと関係なく同じメカニズムを適用することができる。従って、本発明の一実施例に係る表示装置１００においては、第１ローラー１５０と第２ローラー１６０を同期化することができる。そこで、インナータイプ表示装置及びアウタータイプ表示装置のいずれにも同じメカニズムを適用できて、表示装置１００が異なるタイプの表示装置に対してさらに広い適用範囲の構造を有する。

図９は、本発明の一つ以上の実施例に係る表示装置９００の断面図である。図９の表示装置９００は、図１ａ乃至図８の表示装置１００と比較して第１ローラー１５０及び第２ローラー１６０の配置構造を除いて類似し得、以下において説明される。表示装置１００、９００間の共通した特徴の重複した記載は省略される。

図９を参照すると、本発明の他の実施例に係る表示装置９００において、第１ローラー１５０は、第２ローラー１６０の下部に配置され得る。

表示装置９００においては、第１ローラー１５０と第１ローラー１５０の上部に配置される第２ローラー１６０を同期化することができる。そこで、インナータイプ表示装置及びアウタータイプ表示装置のいずれにも同じメカニズムを適用することができる。

具体的に、表示装置９００においては、第１ローラー１５０及び第２ローラー１６０の第１締結部１５０Ｆ及び第２締結部１６０Ｆは、タイミングベルトＢＴと連結され得る。そこで、タイミングベルトＢＴにより第１ローラー１５０及び第２ローラー１６０は同じ方向に回転でき、即ち、第１ローラー１５０と第２ローラー１６０が同期化され得る。これによって、表示装置９００がインナータイプ表示装置またはアウタータイプ表示装置として配置されることと関係なく同じメカニズムを適用することができる。従って、本発明の実施例に係る表示装置９００においては、第１ローラー１５０と第２ローラー１６０を同期化することができる。そこで、インナータイプ表示装置及びアウタータイプ表示装置のいずれにも同じメカニズムを適用でき、そこで、構造の設計変更が容易な表示装置９００を提供することができる。結果的に、ローラー１５０、１６０の構成は、第１ローラー１５０が第２ローラー１６０の上部に位置する図１ａ乃至図８と関連して提供された例に制限されず、第１ローラー１５０の上部に第２ローラー１６０を含むこともできる。

図１０は、本発明の実施例に係る表示装置１０００の断面図である。図１０の表示装置１０００は、図１ａ乃至図８の表示装置１００と比較して第１ローラー１５０及び第２ローラー１６０の配置構造を除いて類似し得、以下において説明される。表示装置１００、１０００間の共通した特徴の重複した記載は省略される。

図１０を参照すると、本発明の実施例に係る表示装置１０００において、第１ローラー１５０は、第２ローラー１６０の側部に配置され得る。または言い換えれば、第１ローラー１５０は、ローラー１５０、１６０が大体同じ水平面に整列された状態で第２ローラー１６０の前または後に配置される。

本発明の実施例に係る表示装置１０００においては、第１ローラー１５０と第１ローラー１５０の側部に配置される第２ローラー１６０を同期化することができる。そこで、インナータイプ表示装置及びアウタータイプ表示装置のいずれにも同じメカニズムを適用することができる。

具体的に、本発明の実施例に係る表示装置１０００においては、第１ローラー１５０及び第２ローラー１６０の第１締結部１５０Ｆ及び第２締結部１６０Ｆは、タイミングベルトＢＴと連結され得る。そこで、タイミングベルトＢＴにより第１ローラー１５０及び第２ローラー１６０は同じ方向に回転でき、即ち、第１ローラー１５０と第２ローラー１６０が同期化され得る。これによって、表示装置１０００がインナータイプ表示装置またはアウタータイプ表示装置として配置されることと関係なく同じメカニズムを適用することができる。従って、本発明の他の実施例に係る表示装置１０００においては、第１ローラー１５０と第２ローラー１６０を同期化することができる。そこで、インナータイプ表示装置及びアウタータイプ表示装置のいずれにも同じメカニズムを適用でき、そこで、構造の設計変更が容易な表示装置１０００を提供することができる。従って、本発明は、ローラー１５０、１６０の特定構成に制限されず、むしろ互いに対するローラー１５０、１６０の任意の配列を考慮する。

本発明の実施例は、下記のように説明され得る。

本発明の一側面によれば、表示装置は、映像が表示される表示パネル、表示パネルと連結されて表示パネルを昇降させるように構成されるテープばね、表示パネルがワインディングまたはアンワインディングされる第１ローラー、テープばねがワインディングまたはアンワインディングされる第２ローラー、及び第１ローラーのワインディングまたはアンワインディング時、第２ローラーを第１ローラーと同じ方向に回転するようにするタイミングベルトを含むことができる。

本発明の他の特徴によれば、第２ローラーを回転させるモータ、及びモータを収容し、テープばねがワインディングまたはアンワインディングされるテープばねドラムをさらに含み、第２ローラーは、テープばねドラムの一側に配置され得る。

本発明のまた他の特徴によれば、第２ローラーの内部に配置され、一端がモータと連結されるばね部材をさらに含むことができる。

本発明のまた他の特徴によれば、第２ローラーは、一端はモータと連結され、他端はタイミングベルトと連結されるシャフト、軸受を収容し、シャフトの両端に配置される複数のキャップ、及びばね部材、シャフト及び複数のキャップを収容し、円筒形状を有するカバー部を含み、ばね部材の一端は、シャフトと連結されてモータと連結され、ばね部材の他端は、複数のキャップのうち一つのキャップと連結され得る。

本発明のまた他の特徴によれば、ばね部材の一端は、モータと同じ速度で回転し、ばね部材の他端は、軸受により回転できる。

本発明のまた他の特徴によれば、第１ローラーは、第２ローラーの下部に配置され得る。

本発明のまた他の特徴によれば、第１ローラーは、第２ローラーの側部に配置され得る。

本発明のまた他の特徴によれば、第１ローラーは、第２ローラーの上部に配置され得る。

本発明のまた他の特徴によれば、第１ローラーの上部に配置され、表示パネルに張力を加えるパネルガイドローラーをさらに含むことができる。

本発明のまた他の特徴によれば、テープばねドラムは、テープばねのワインディングまたはアンワインディングをガイドするテープばねガイドをさらに含むことができる。

本発明のまた他の特徴によれば、テープばねガイドは、表示部が上昇する方向へ行くほど厚さが減少し得る。

本発明のまた他の特徴によれば、表示部と連結されて表示部に信号を供給する印刷回路基板、及び表示部と印刷回路基板を連結させるフレキシブル回路フィルムをさらに含み、フレキシブル回路フィルムの少なくとも一部及び印刷回路基板は、第１ローラーの内部に収容され得る。

本発明の一つ以上の実施例において、表示装置は、表示パネル；表示パネルに結合されるテープばね；表示パネルとテープばねに結合されたローラーアセンブリであって、表示パネルをワインディングまたはアンワインディングするように構成された第１ローラー；及び第１ローラーと分離され、表示パネルのワインディングまたはアンワインディングと同時にテープばねをワインディングまたはアンワインディングするように構成された第２ローラーを含む、ローラーアセンブリを含む。

ローラーアセンブリは、第２ローラーを回転させるように構成されたモータ；及び第１ローラー及び前記第２ローラーに結合され、第１ローラーを第２ローラーと同じ方向及び同じ速度で回転させるように構成されたタイミングベルトをさらに含むことができる。

表示装置は、第１ローラーの上部に配置されて表示パネルに張力を加えるように構成されたパネルガイドローラーをさらに含むことができる。

ローラーアセンブリは、モータ；及び第１端部及び第２端部を有するばねであって、ばねの第１端部はモータに結合され、そして、ばねの第２端部はばねの張力を緩和するように自由に回転できる、ばねをさらに含むことができる。

本発明の一つ以上の実施例において、表示装置は、表示パネル；表示パネルに結合されたテープばね；表示パネル及びテープばねに結合されたローラーアセンブリであって、表示パネルをワインディングまたはアンワインディングするように構成された第１ローラー；及びテープばねをワインディングまたはアンワインディングするように構成された第２ローラーを含み、第２ローラーは、第１端部と第２端部を備えたばねを含み、第１端部及び第２端部のうち少なくとも一つは、ばねの張力を緩和するように自由に回転可能な、ローラーアセンブリを含む。

ローラーアセンブリは、モータをさらに含むことができ、ばねの第１端部はモータに結合され、ばねの第２端部は自由に回転可能である。

ローラーアセンブリは、表示パネルに張力を加えるように構成されたパネルガイドローラーをさらに含むことができる。

ローラーアセンブリは、第１ローラー及び第２ローラーに結合され、第２ローラーを第１ローラーと同じ方向に回転させるように構成されたタイミングベルトをさらに含むことができる。

以上、添付の図面を参照して、本発明の実施例をさらに詳細に説明したが、本発明は、必ずしもこのような実施例に限定されるものではなく、本発明の技術思想を外れない範囲内で多様に変形実施され得る。従って、本発明に開示された実施例は、本発明の技術思想を制限するためのものではなく、説明するためのものであり、このような実施例によって本発明の技術思想の範囲が制限されるものではない。それゆえ、以上において記述した実施例は、全ての面で例示的なものであり、制限的ではないものと理解すべきである。本発明の保護範囲は、下記の請求の範囲によって解釈されるべきであり、それと同等な範囲内にある全ての技術思想は、本発明の権利範囲に含まれるものと解釈されるべきである。

前述した詳細な説明に照らして実施例に対してこれら及び他の変更がなされ得る。一般に、後述される特許請求の範囲で使用される用語は、請求項を請求項及び明細書に開示された特定の実施例に制限するものと解釈されてはならず、全ての可能な実施例とそのような請求の範囲が付与する等価物の全体範囲を含むものと解釈されるべきである。従って、請求項は、本開示により制限されない。

１００ ローラブル表示装置
１５０ 第１ローラー
１６０ 第２ローラー

Claims (18)

1. 映像を表示するように構成された表示パネルと、
   前記表示パネルと連結されて前記表示パネルを昇降させるように構成されるテープばねと、
   前記表示パネルがワインディングまたはアンワインディングされる第１ローラーと、
   前記テープばねがワインディングまたはアンワインディングされる第２ローラーと、
   前記第１ローラーのワインディングまたはアンワインディングに対応して、前記第２ローラーを前記第１ローラーと同じ方向に回転させるように構成されたタイミングベルトと、
   前記第２ローラーを回転させるように構成されたモータと、
   前記モータを収容し、前記テープばねがワインディングまたはアンワインディングされるテープばねドラムとを含み、
   前記第２ローラーは、前記テープばねドラムの一側に配置される、表示装置。
2. 前記第２ローラーの内部に配置され、一端で前記モータと連結されるばね部材をさらに含む、請求項１に記載の表示装置。
3. 前記第２ローラーは、
   一端は前記モータと連結され、他端は前記タイミングベルトと連結されるシャフトと、
   前記シャフトの前記一端及び前記他端に配置される複数のキャップと、
   前記複数のキャップに収容される軸受と、
   前記ばね部材、前記シャフト及び前記複数のキャップを収容し、円筒形状を有するカバー部とを含み、
   前記ばね部材の一端は、前記シャフトと連結されて前記モータと連結され、
   前記ばね部材の他端は、前記複数のキャップのうち一つのキャップと連結される、請求項２に記載の表示装置。
4. 前記ばね部材の前記一端は、前記モータと同じ速度で回転し、
   前記ばね部材の前記他端は、前記軸受により回転する、請求項３に記載の表示装置。
5. 前記第１ローラーは、前記第２ローラーの下部に配置される、請求項１に記載の表示装置。
6. 前記第１ローラーは、前記第２ローラーの側部に配置される、請求項１に記載の表示装置。
7. 前記第１ローラーは、前記第２ローラーの上部に配置される、請求項１に記載の表示装置。
8. 前記第１ローラーの上部に配置され、前記表示パネルに張力を加えるように構成されたパネルガイドローラーをさらに含む、請求項１に記載の表示装置。
9. 前記テープばねドラムは、前記テープばねのワインディングまたはアンワインディングをガイドするように構成されたテープばねガイドをさらに含む、請求項１に記載の表示装置。
10. 前記テープばねガイドの厚さは、前記テープばねガイドの高さによって減少する、請求項９に記載の表示装置。
11. 前記表示パネルと連結されて前記表示パネルに信号を供給する印刷回路基板と、
    前記表示パネルと前記印刷回路基板を連結させるフレキシブル回路フィルムとをさらに含み、
    前記フレキシブル回路フィルムの少なくとも一部及び前記印刷回路基板は、前記第１ローラーの内部に収容される、請求項１に記載の表示装置。
12. 表示パネルと、
    前記表示パネルに結合されるテープばねと、
    前記表示パネルと前記テープばねに結合されたローラーアセンブリとを含み、
    前記ローラーアセンブリは、
    前記表示パネルをワインディングまたはアンワインディングするように構成された第１ローラーと、
    前記第１ローラーと分離され、前記表示パネルのワインディングまたはアンワインディングと同時に前記テープばねをワインディングまたはアンワインディングするように構成された第２ローラーと、
    前記第２ローラーを回転させるように構成されたモータと、
    前記第１ローラー及び前記第２ローラーに結合され、前記第１ローラーを前記第２ローラーと同じ方向及び同じ速度で回転させるように構成されたタイミングベルトを含む、表示装置。
13. 前記第１ローラーの上部に配置されて前記表示パネルに張力を加えるように構成されたパネルガイドローラーをさらに含む、請求項１２に記載の表示装置。
14. 前記ローラーアセンブリは、
    モータと、
    第１端部及び第２端部を有するばねとを含み、
    前記ばねの前記第１端部は前記モータに結合され、前記ばねの第２端部は前記ばねの張力を緩和するように自由に回転できる、請求項１２に記載の表示装置。
15. 表示パネルと、
    前記表示パネルに結合されるテープばねと、
    前記表示パネル及び前記テープばねに結合されたローラーアセンブリとを含み、
    前記ローラーアセンブリは、
    前記表示パネルをワインディングまたはアンワインディングするように構成された第１ローラーと、
    前記テープばねをワインディングまたはアンワインディングするように構成された第２ローラーとを含み、
    前記第２ローラーは、第１端部と第２端部を備えたばねを含み、前記第１端部と前記第２端部のうち少なくとも一つは、前記ばねの張力を緩和するように回転可能である、表示装置。
16. 前記ローラーアセンブリは、モータを含み、前記ばねの前記第１端部は前記モータに結合され、前記ばねの前記第２端部は自由に回転可能である、請求項１５に記載の表示装置。
17. 前記ローラーアセンブリは、前記表示パネルに張力を加えるように構成されたパネルガイドローラーをさらに含む、請求項１５に記載の表示装置。
18. 前記ローラーアセンブリは、前記第１ローラー及び前記第２ローラーに結合され、前記第２ローラーを前記第１ローラーと同じ方向に回転させるように構成されたタイミングベルトをさらに含む、請求項１５に記載の表示装置。