JP7472388B1 - 工作機械 - Google Patents

工作機械 Download PDF

Info

Publication number
JP7472388B1
JP7472388B1 JP2023208592A JP2023208592A JP7472388B1 JP 7472388 B1 JP7472388 B1 JP 7472388B1 JP 2023208592 A JP2023208592 A JP 2023208592A JP 2023208592 A JP2023208592 A JP 2023208592A JP 7472388 B1 JP7472388 B1 JP 7472388B1
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
slider
machine tool
linear motor
command value
control device
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2023208592A
Other languages
English (en)
Inventor
亮太 森本
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
DMG Mori Co Ltd
Original Assignee
DMG Mori Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by DMG Mori Co Ltd filed Critical DMG Mori Co Ltd
Priority to JP2023208592A priority Critical patent/JP7472388B1/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP7472388B1 publication Critical patent/JP7472388B1/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Landscapes

  • Linear Motors (AREA)

Abstract

【課題】リニアモータにおける熱減磁の発生を抑制するための技術を提供する。【解決手段】工作機械は、リニアモータを備える。リニアモータは、磁石板と、複数のコイルが設けられているスライダとを含む。スライダは、複数のコイルに電流を印加することにより発生する磁場を磁石板に作用させることで、磁石板上をスライド可能に構成されている。工作機械は、さらに、スライダの位置を検出するための検出部と、工作機械を制御するための制御装置とを備える。制御装置は、電流に係る指令値に基づいて、リニアモータを駆動する処理と、スライダの可動領域を区分けした複数の区間の内で、スライダの位置が属する区間について指令値を積算する処理と、複数の区間のいずれかの区間で、所定時間内における指令値の積算値が所定閾値を超えたことに基づいて、所定の指令を出力する処理とを実行する。【選択図】図9

Description

本開示は、工作機械に関する。
特開2002-223587号公報(特許文献1)は、鉄道に利用されるリニアモータを開示している。当該リニアモータは、可動子と複数の固定子とからなる。各固定子にはコイルが設けられており、当該リニアモータは、各コイルに順次電流を流していくことで可動子を移動させる。
特開2002-223587号公報
コイルが固定子側ではなく可動子側に設けられているリニアモータがある。当該リニアモータは、固定子として機能する磁石板と、可動子として機能するスライダとを備える。スライダには、複数のコイルが設けられている。スライダは、当該複数のコイルに電流を印加することにより発生する磁場を磁石板に作用させることで磁石板上をスライドする。
スライダで発生した熱は、磁石板に伝わる。スライダが通過しやすい箇所においては、磁石板の温度が上昇し、熱減磁が発生する可能性がある。したがって、リニアモータにおける熱減磁の発生を抑制するための技術が望まれている。
本開示の一例では、リニアモータを備える工作機械が提供される。上記リニアモータは、磁石板と、複数のコイルが設けられているスライダとを含む。上記スライダは、上記複数のコイルに電流を印加することにより発生する磁場を上記磁石板に作用させることで、上記磁石板上をスライド可能に構成されている。上記工作機械は、さらに、上記スライダの位置を検出するための検出部と、上記工作機械を制御するための制御装置とを備える。上記制御装置は、上記電流に係る指令値に基づいて、上記リニアモータを駆動する処理と、上記スライダの可動領域を区分けした複数の区間の内で、上記スライダの位置が属する区間について上記指令値を積算する処理と、上記複数の区間のいずれかの区間で、所定時間内における上記指令値の積算値が所定閾値を超えたことに基づいて、所定の指令を出力する処理とを実行する。
本開示の一例では、上記積算する処理は、上記属する区間の隣接する区間について上記指令値を積算する処理を含む。上記隣接する区間について積算される上記指令値は、上記属する区間について積算される上記指令値よりも小さい。
本開示の一例では、上記所定の指令は、上記駆動する処理を停止するための指令を含む。
本開示の一例では、上記所定の指令は、警告を報知するための指令を含む。
本開示の一例では、上記工作機械は、さらに、ワークまたは工具を回転可能に保持するための主軸を備える。上記リニアモータは、上記主軸を駆動するために用いられている。
本開示の一例では、上記工作機械は、さらに、ワークを載置するためのテーブルを備える。上記リニアモータは、上記テーブルを駆動するために用いられている。
本開示の一例では、上記工作機械は、さらに、部材を搬送するためのローダを備える。上記リニアモータは、上記ローダを駆動するために用いられている。
本発明の上記および他の目的、特徴、局面および利点は、添付の図面と関連して理解される本発明に関する次の詳細な説明から明らかとなるであろう。
工作機械の外観を示す図である。 工作機械の内部に設けられているリニアモータを示す斜視図である。 スライダをZ軸方向から表わした図である。 図3に示されるIV-IV線に沿ったスライダの断面図である。 図3に示されるV-V線に沿ったスライダの断面図である。 制御装置とリニアモータとの間の信号の流れを概略的に示す図である。 電流指令値とリニアモータの動きとの関係を示す図である。 各区間における電流指令値の積算値の変化を示す図である。 各区間における電流指令値の積算値の推移を示す図である。 各区間における電流指令値の積算値の変化を示す図である。 CPU(Central Processing Unit)ユニットのハードウェア構成の一例を示す図である。 CNC(Computer Numerical Control)ユニットのハードウェア構成の一例を示す図である。 工作機械の表示処理の流れを示すフローチャートである。 工作機械の装置構成の一例を示す図である。 工作機械の装置構成の他の例を示す図である。 工作機械の装置構成の他の例を示す図である。
以下、図面を参照しつつ、本発明に従う各実施の形態について説明する。以下の説明では、同一の部品および構成要素には同一の符号を付してある。それらの名称および機能も同じである。したがって、これらについての詳細な説明は繰り返さない。なお、以下で説明される各実施の形態および各変形例は、適宜選択的に組み合わされてもよい。
<A.工作機械100の外観>
まず、図1を参照して、実施の形態に従う工作機械100について説明する。図1は、工作機械100の外観を示す図である。
本明細書でいう「工作機械」とは、ワークを加工する機能を備えた種々の装置を包含する概念である。工作機械100は、横形のマシニングセンタであってもよいし、立形のマシニングセンタであってもよい。あるいは、工作機械100は、旋盤であってもよいし、その他の切削機械、研削機械、複合加工機、5軸加工機などであってもよい。また、工作機械100は、除去加工のみを行うものに限られず、除去加工に加えて付加加工を行うものであってもよい。
工作機械100は、たとえば、カバー体130と、操作盤200とを含む。カバー体130は、スプラッシュガードとも呼ばれ、工作機械100の外観を成すとともに、ワークの加工エリアARを区画形成している。
工作機械100は、加工エリアARにクーラントを吐出しながらワークを加工する。加工に用いられたクーラントは、ワークの切り屑を加工エリアARからチップコンベア150に流される。チップコンベア150は、クーラントからワークの切り屑を分離し、当該切り屑を排出口27から工作機械100の外に排出する。ワークの切り屑を除去したクーラントは、ワークの加工に再利用される。
操作盤200は、汎用のコンピュータであり、加工に関する各種情報を表示するためのディスプレイ206を有する。ディスプレイ206は、たとえば、液晶ディスプレイ、有機EL(Electro Luminescence)ディスプレイ、またはその他の表示機器である。また、ディスプレイ206は、タッチパネルを備え、工作機械100に対する各種操作をタッチ操作で受け付ける。
<B.リニアモータ5>
工作機械100の内部には、主軸やテーブルなど様々な駆動体が存在する。当該駆動体は、たとえば、リニアモータで駆動される。
以下では、図2を参照して、動力源の一例であるリニアモータ5について説明する。図2は、工作機械100の内部に設けられているリニアモータ5を示す斜視図である。
図2に示されるように、リニアモータ5は、磁石板10と、スライダ50とを含む。
磁石板10は、固定子として機能し、工作機械100内の不動部品に取り付けられる。磁石板10には、複数の磁石12が並べられている。説明の便宜のために、以下では、磁石12が並べられている方向をX軸方向とも称する。磁石板10の表面と平行でかつX軸方向と直交する方向をY軸方向とも称する。X軸方向およびY軸方向の両方に直交する方向をZ軸方向とも称する。
複数の磁石12の各々は、X軸方向において所定の間隔を空けて磁石板10上に配置されている。磁石12の各々は、永久磁石である。磁石12の各々は、隣接する磁石12と極性が反対になるように磁石板10上に設けられている。たとえば、ある磁石12の表面がN極で裏面がS極であったとする。この場合、当該ある磁石12の隣に配置されている磁石12については、表面がS極で、裏面がN極となる。
スライダ50は、可動子として機能し、工作機械100内における駆動対象の部品に取り付けられる。スライダ50は、複数のコイル52を有する。複数のコイル52は、X軸方向に並べてスライダ50に設けられている。また、コイル52の各々は、Y軸方向に延在しており、スライダ50に形成されている後述のティース53(図4参照)に長円状に巻かれている。
複数のコイル52は、複数の磁石12と対向するようにスライダ50に設けられている。異なる言い方をすれば、複数のコイル52は、Z軸方向から見て複数の磁石12と重なるようにスライダ50に設けられている。
スライダ50は、複数のコイル52に交流電流を印加することにより発生する磁場を複数の磁石12に作用させることで推力を受け、磁石板10上をX軸方向にスライドする。交流電流は、たとえば、コイル52に電気的に接続される電源(図示しない)から供給される。
<C.スライダ50>
次に、図3~図5を参照して、上述のスライダ50についてさらに詳細に説明する。図3は、スライダ50をZ軸方向から表わした図である。図4は、図3に示されるIV-IV線に沿ったスライダ50の断面図である。図5は、図3に示されるV-V線に沿ったスライダ50の断面図である。
スライダ50は、その外観を成す筐体60を有する。筐体60は、たとえば、樹脂製である。筐体60の内部には、スライダコア51と、複数のコイル52と、冷却配管56と、固定用部材58とが収容されている。
スライダコア51は、たとえば、電磁鋼板で構成されている。また、スライダコア51には、複数のティース53が形成されている。
ティース53の各々は、スライダコア51の下面(すなわち、磁石板10と対向側の面部)から磁石板10に向けて突き出ている。異なる言い方をすれば、複数のティース53は、上述の磁石板10と対向しており、Z軸方向から見て磁石板10と重なるようにスライダコア51に形成されている。また、ティース53の各々は、Y軸方向に延在している。
ティース53は、X軸方向の最も外側に位置するティースであって、コイル52が巻かれていない補助ティース53Aと、補助ティース53Aの内側に位置するティースであって、コイル52が巻かれているコイル用ティース53Bとを含む。コイル用ティース53Bには、コイル52が長円状に巻かれている。
コイル用ティース53Bには、Y軸方向に延在している貫通孔Hが形成されている。貫通孔Hには、固定用部材58が挿入される。固定用部材58には、Z軸方向においてねじ穴が形成されているとともに、スライダコア51にはZ軸方向に対して固定用部材58のねじ穴と連通する貫通孔Hが形成されている。
固定用部材58の形状は、任意である。一例として、固定用部材58の形状は、直方体形状の角材であってもよいし、円柱形状であってもよいし、その他の形状であってもよい。
固定用部材58は、スライダコア51とは異なる種類の部材で構成される。一例として、スライダコア51が積層鋼鈑で構成されているのに対して、固定用部材58は、積層鋼鈑以外の金属で構成される。一例として、固定用部材58は、鉄で構成されてもよいし、その他の種類の金属で構成されてもよい。
冷却配管56は、磁石板10との対向側とは反対側の面部に設けられる。冷却配管56は、冷媒の流入口と、冷媒の流出口とを有する。当該流入口と当該流出口とは、冷却器(図示しない)に繋げられている。冷媒は、冷却配管56の流入口から冷却配管56の流出口まで流れ、スライダ50を冷却する。流出口に到達した冷媒は、冷却器に送られ、冷やされる。その後、冷やされた冷媒は、冷却配管56の流入口に再び送られる。このように、冷媒は、スライダコア51の上面を循環することでスライダ50から排熱する。冷媒は、たとえば、水などを含む液体である。
冷却配管56は、たとえば、熱伝導性の良い金属管で構成される。一例として、冷却配管56は、銅管で構成されてもよいし、アルミニウム管で構成されてもよいし、ステンレス鋼管で構成されてもよい。
なお、図4には、冷却配管56の断面形状が円形である例が示されているが、冷却配管56の断面形状は、任意である。冷却配管56の断面形状は、たとえば、多角形であってもよいし、その他の形状であってもよい。
<D.概要>
スライダ50で発生した熱は、磁石板10に伝わる。スライダ50が通過しやすい磁石板10上の箇所においては、温度が上昇し、熱減磁が発生する可能性がある。熱減磁が発生すると、永久磁石である磁石板10の磁力が低下してしまう。そこで、実施の形態に従う工作機械100は、スライダ50の位置を監視し、スライダ50の位置に偏りがある場合に、熱減磁に対処するための処理を実行する。
以下では、図6~図8を参照して、熱減磁に対処するための処理について説明する。図6は、制御装置1とリニアモータ5との間の信号の流れを概略的に示す図である。
図6に示されるように、工作機械100は、制御装置1と、リニアモータ5とを備える。上述のように、リニアモータ5は、磁石板10と、スライダ50とで構成されている。
リニアモータ5には、スライダ50の位置を検出するための位置検出機構70が設けられている。位置検出機構70には、スライダ50の位置を検出することが可能な任意の機構が採用され得る。
一例として、位置検出機構70には、電磁式のリニアスケールが採用されてもよいし、光学式のリニアスケールが採用されてもよいし、その他の機構が採用されてもよい。位置検出機構70は、たとえば、固定子(たとえば、磁石板10)に設けられているスケールと、可動子(たとえば、スライダ50)に設けられているセンサヘッドとで構成されている。センサヘッドは、スケールを読み取ることでスライダ50の位置を検出することができる。検出された位置は、制御装置1に定期的に出力される。
制御装置1は、プログラムで規定されている電流指令値に基づいて、リニアモータ5の駆動を制御する。このとき、制御装置1は、スライダ50の可動領域を区分けした複数の区間の内で、スライダ50の位置が属する区間について電流指令値を積算する。そして、制御装置1は、各区間のいずれかの区間で、所定時間内における電流指令値の積算値が所定閾値を超えたことに基づいて、熱減磁に対処するための所定の指令を出力する。
図7~図9を参照して、具体例について説明する。図7は、電流指令値とリニアモータ5の動きとの関係を示す図である。図7では、スライダ50の可動領域が区間RA~RNに区分けされている。区間RA~RNの各々の長さは、同じであってもよいし、互いに異なっていてもよい。図8は、区間RA~RNの各々における電流指令値の積算値の変化を示す図である。
時刻「T0」から時刻「T1」までの間、電流指令値は、一定であったとする(図7参照)。その間に位置検出機構70によって検出されたスライダ50の位置は、区間RAに属していたとする。この場合、制御装置1は、区間RAについて電流指令値を積算していく(図8参照)。一方で、制御装置1は、区間RA以外の区間RB~RNについて電流指令値を積算しない。なお、積算対象の値は、電流指令値そのものである必要はなく、電流指令値と相関のある物理量であってもよい。
その後、時刻「T1」から時刻「T2」までの間、電流指令値が一定であったとする(図7参照)。その間に位置検出機構70によって検出されたスライダ50の位置は、区間RBに属していたとする。この場合、制御装置1は、区間RBについて電流指令値を積算していく(図8参照)。一方で、制御装置1は、区間RB以外の区間RA、RC~RNについて電流指令値を積算しない。
図9は、区間RA~RNの各々における電流指令値の積算値の推移を示す図である。制御装置1は、区間RA~RNの各々について、所定時間ΔT内における電流指令値の積算値を算出する。所定時間ΔTの長さは、予め設定されていてもよいし、ユーザによって任意に設定されてもよい。
図9の例では、時刻「Tα」から時刻「Tβ」までの間が所定時間ΔTとして示されている。典型的には、時刻「Tβ」は現在時刻である。制御装置1は、過去の時刻「Tα」から現在の時刻「Tβ」までの時間ΔTにおける電流指令値の積算値(増加量)を算出する。
そして、制御装置1は、所定時間ΔT内における電流指令値の積算値が所定閾値thを超えているか否かを判断する。閾値thは、予め設定されていてもよいし、ユーザによって任意に設定されてもよい。また、閾値thは、区間RA~RNの各々で同じであってもよいし、区間RA~RNの各々で異なっていてもよい。
制御装置1は、区間RA~RNのいずれかの区間で、所定時間ΔT内における電流指令値の積算値が所定閾値thを超えたことに基づいて、熱減磁に対処するための所定の指令を出力する。図9の例では、区間RBにおいて、所定時間ΔT内における電流指令値の積算値が所定閾値thを超えている。この場合、制御装置1は、熱減磁に対処するための所定の指令を出力する。
これにより、工作機械100は、スライダ50の位置に偏りがある場合に熱減磁を抑制することができる。これを実現するために、磁石板10に温度センサを設ける必要がない。仮に、温度センサを用いて熱減磁を抑制するためには、磁石板10のあらゆる箇所に温度センサを設ける必要がある。実施の形態に従う工作機械100は、スライダ50の位置と、スライダ50の電流指令値とに基づいて、磁石板10の温度上昇を予測することができる。このように、工作機械100は、温度センサなどの余分なハードウェアを設けることなく、リニアモータ5の熱減磁を抑制することができる。
制御装置1は、所定時間ΔT内における電流指令値の積算値が所定閾値thを超えた場合には、熱減磁に対処するための所定の指令を出力する。当該所定の指令の一例としては、リニアモータ5の駆動処理を停止するための指令が挙げられる。これにより、リニアモータ5の駆動が停止され、磁石板10の温度上昇が抑制される。結果として、熱減磁が抑制される。
上記所定の指令の他の例としては、リニアモータ5の温度が許容範囲を超えていることを示す警告を報知するための指令が挙げられる。警告の報知手段は任意である。一例として、報知処理は、上述のディスプレイ206にメッセージを表示することで実現される。他の例として、報知処理は、工作機械100に設けられているランプ(図示しない)を発光させることで実現される。さらに他の例として、報知処理は、工作機械100に設けられているスピーカー(図示しない)から音声を出力することにより実現される。上記報知処理により、作業者は、リニアモータ5の温度が許容範囲を超えていることを認識することができる。
なお、上述の図7~図9の例では、スライダ50の位置が属する区間についてのみ電流指令値が積算される例について説明を行ったが、電流指令値は、スライダ50の位置が属する区間に隣接する区間についても積算されてもよい。この場合、当該隣接する区間について積算される電流指令値は、スライダ50が存在する区間について積算される電流指令値よりも小さい。すなわち、スライダ50からの距離が遠い区間ほど、加算される電流指令値が小さくなる。スライダ50からの距離が近い区間ほどスライダ50からの伝熱量が多くなるため、制御装置1は、リニアモータ5の温度が許容範囲を超えているか否かをより正確に判断することができる。
上述の図7を参照しつつ、図10を参照して、具体例について説明する。図10は、区間RA~RNの各々における電流指令値の積算値の変化を示す図である。
図7に示されるように、電流指令値は、時刻「T0」から時刻「T1」までの間、一定であったとする。その間に位置検出機構70によって検出されたスライダ50の位置は、区間RAに属していたとする。この場合、制御装置1は、区間RAと、区間RAに隣接する区間RBとについて電流指令値を積算する(図10参照)。このとき、隣接する区間RBについて積算される電流指令値は、スライダ50が存在する区間RAについて積算される電流指令値よりも小さい。一方で、制御装置1は、区間RAから一定距離以上離れた区間(たとえば、区間RN)については電流指令値を積算しない(図10参照)。
その後、時刻「T1」から時刻「T2」までの間、電流指令値が一定であったとする。その間に位置検出機構70によって検出されたスライダ50の位置は、区間RBに属していたとする。この場合、制御装置1は、区間RBと、区間RBに隣接する区間RA,RCとについて電流指令値を積算する(図10参照)。このとき、隣接する区間RA,RCについて積算される電流指令値は、スライダ50が存在する区間RBについて積算される電流指令値よりも小さい。一方で、制御装置1は、区間RBから一定距離以上離れた区間(たとえば、区間RN)については電流指令値を積算しない(図10参照)。
<E.CPUユニット20のハードウェア構成>
次に、図11を参照して、上述の図6に示される制御装置1の一例であるCPUユニット20のハードウェア構成について説明する。図11は、CPUユニット20のハードウェア構成の一例を示す図である。
CPUユニット20は、制御回路101と、ROM(Read Only Memory)102と、RAM(Random Access Memory)103と、通信インターフェイス104,105と、補助記憶装置120とを含む。これらのコンポーネントは、内部バス109に接続される。
制御回路101は、たとえば、少なくとも1つの集積回路によって構成される。集積回路は、たとえば、少なくとも1つのCPU、少なくとも1つのGPU(Graphics Processing Unit)、少なくとも1つのASIC(Application Specific Integrated Circuit)、少なくとも1つのFPGA(Field Programmable Gate Array)、またはそれらの組み合わせなどによって構成され得る。
制御回路101は、制御プログラム122などの各種プログラムを実行することでCPUユニット20の動作を制御する。制御プログラム122は、本明細書で記載されている各種処理を実現するためのプログラムである。制御回路101は、制御プログラム122の実行命令を受け付けたことに基づいて、補助記憶装置120またはROM102からRAM103に制御プログラム122を読み出す。RAM103は、ワーキングメモリとして機能し、制御プログラム122の実行に必要な各種データを一時的に格納する。
通信インターフェイス104は、フィールドネットワークを用いて外部機器と定周期通信を行なうためのインターフェイスである。当該外部機器は、たとえば、後述のモータドライバ241A~241H(図14~図16参照)を含む。フィールドネットワークとしては、たとえば、EtherCAT(登録商標)、EtherNet/IP(登録商標)、CC-Link(登録商標)、またはCompoNet(登録商標)などが採用される。
通信インターフェイス105には、LANやアンテナなどが接続される。CPUユニット20は、通信インターフェイス105を介してネットワークに接続される。これにより、CPUユニット20は、ネットワークに接続される外部機器とデータをやり取りする。当該外部機器は、たとえば、上述の操作盤200やサーバー(図示しない)などを含む。
補助記憶装置120は、たとえば、ハードディスクやフラッシュメモリなどの記憶媒体である。補助記憶装置120は、制御プログラム122などを格納する。なお、制御プログラム122の格納場所は、補助記憶装置120に限定されず、制御回路101の記憶領域(たとえば、キャッシュメモリ)、ROM102、RAM103、外部機器(たとえば、サーバー)などに格納されていてもよい。
また、制御プログラム122は、単体のプログラムとしてではなく、任意のプログラムの一部に組み込まれて提供されてもよい。この場合、本実施の形態に従う各種処理は、任意のプログラムと協働して実現される。このような一部のモジュールを含まないプログラムであっても、本実施の形態に従う制御プログラム122の趣旨を逸脱するものではない。さらに、制御プログラム122によって提供される機能の一部または全部は、専用のハードウェアによって実現されてもよい。さらに、少なくとも1つのサーバーが制御プログラム122の処理の一部を実行する所謂クラウドサービスのような形態で制御装置1が構成されてもよい。
<F.CNCユニット30のハードウェア構成>
次に、図12を参照して、上述の図6に示される制御装置1の一例であるCNCユニット30のハードウェア構成について説明する。図12は、CNCユニット30のハードウェア構成の一例を示す図である。
CNCユニット30は、制御回路301と、ROM302と、RAM303と、通信インターフェイス304と、補助記憶装置320とを含む。これらのコンポーネントは、内部バス309に接続される。
制御回路301は、たとえば、少なくとも1つの集積回路によって構成される。集積回路は、たとえば、少なくとも1つのCPU、少なくとも1つのGPU、少なくとも1つのASIC、少なくとも1つのFPGA、またはそれらの組み合わせなどによって構成され得る。
制御回路301は、制御プログラム322などの各種プログラムを実行することでCNCユニット30の動作を制御する。制御プログラム322は、たとえば、ワークの加工プログラムなどを含む。制御回路301は、制御プログラム322の実行命令を受け付けたことに基づいて、ROM302からRAM303に制御プログラム322を読み出す。RAM303は、ワーキングメモリとして機能し、制御プログラム322の実行に必要な各種データを一時的に格納する。
通信インターフェイス304は、有線または無線で他の装置との通信を実現するためのインターフェイスである。一例として、CNCユニット30は、通信インターフェイス304を介して、ワークの加工を実現するための各種駆動ユニットと通信を行う。
補助記憶装置320は、たとえば、ハードディスクやフラッシュメモリなどの記憶媒体である。補助記憶装置320は、制御プログラム322などを格納する。制御プログラム322の格納場所は、補助記憶装置320に限定されず、制御回路301の記憶領域(たとえば、キャッシュメモリ)、ROM302、RAM303、外部機器(たとえば、サーバー)などに格納されていてもよい。
また、制御プログラム322は、単体のプログラムとしてではなく、任意のプログラムの一部に組み込まれて提供されてもよい。この場合、制御プログラム322に規定されている制御処理は、任意のプログラムと協働して実現される。このような一部のモジュールを含まないプログラムであっても、本実施の形態に従う制御プログラム322の趣旨を逸脱するものではない。さらに、制御プログラム322によって提供される機能の一部または全部は、専用のハードウェアによって実現されてもよい。さらに、少なくとも1つのサーバーが制御プログラム322の処理の一部を実行する所謂クラウドサービスのような形態で工作機械100が構成されてもよい。
<G.フローチャート>
次に、図13を参照して、工作機械100の表示処理について説明する。図13は、工作機械100の表示処理の流れを示すフローチャートである。
図13に示される処理は、制御装置1の一例である上述のCPUユニット20によって実行される。あるいは、図13に示される処理は、制御装置1の一例である上述のCNCユニット30によって実行される。あるいは、図13に示される処理は、制御装置1の一例であるCPUユニット20とCNCユニット30とが協働することにより実現される。他の局面において、処理の一部または全部が、操作盤200、回路素子、またはその他のハードウェアによって実行されてもよい。
ステップS110において、制御装置1は、プログラムに規定されている電流指令値に基づいて、リニアモータ5を駆動する。
ステップS112において、制御装置1は、リニアモータ5を構成するスライダ50の位置を上述の位置検出機構70から取得する。
ステップS114において、制御装置1は、ステップS112で取得したスライダ50の位置に基づいて、スライダ50の可動領域を区分けした複数の区間RA~RNの内で、スライダ50が属する区間を特定する。
ステップS116において、制御装置1は、ステップS114で特定した区間について、リニアモータ5の駆動するための電流指令値を積算する。好ましくは、制御装置1は、ステップS114で特定した区間からの距離に応じて、他の区間についても電流指令値を積算する。このとき、当該他の区間について積算される電流指令値は、ステップS114で特定した区間からの距離が長くなるほど小さくなる。
ステップS120において、制御装置1は、異常判定処理の実行タイミングが到来したか否かを判断する。当該実行タイミングは、たとえば、リニアモータ5の駆動中において所定期間ごとに到来する。制御装置1は、異常判定処理の実行タイミングが到来したと判断した場合(ステップS120においてYES)、制御をステップS122に切り替える。そうでない場合には(ステップS120においてNO)、制御装置1は、制御をステップS110に戻す。
ステップS122において、制御装置1は、区間RA~RNの各々について、所定時間内における電流指令値の積算値を算出する。
ステップS130において、制御装置1は、区間RA~RNのいずれかの区間で、所定時間内における電流指令値の積算値が所定閾値を超えたか否かを判断する。制御装置1は、区間RA~RNのいずれかの区間で、所定時間内における電流指令値の積算値が所定閾値を超えたと判断した場合(ステップS130においてYES)、制御をステップS132に切り替える。そうでない場合には(ステップS130においてNO)、制御装置1は、制御をステップS110に戻す。
ステップS132において、制御装置1は、熱減磁に対処するための所定の指令を出力する。当該所定の指令の一例としては、リニアモータ5の駆動処理を停止するための指令が挙げられる。当該所定の指令の他の例としては、リニアモータ5の温度が許容範囲を超えていることを示す警告を報知するための指令が挙げられる。
<H.リニアモータ5の応用例>
次に、図14~図16を参照して、上述のリニアモータ5の応用例について説明する。リニアモータ5は、たとえば、工作機械100内の部品を駆動するために用いられ得る。
リニアモータ5が工作機械100内で使用される場合には、固定子として機能する磁石板10が工作機械100内の不動部品に取り付けられる。一方で、可動子として機能するスライダ50は、工作機械100内における駆動対象の部品に取り付けられる。この場合、ボルトが駆動対象の部品を通されるとともに、当該ボルトは、スライダ50内に形成されている上述の固定用部材58に形成されているねじ穴に嵌められる。これにより、駆動対象の部品がスライダ50に固定される。
(H1.主軸)
まず、図14を参照して、リニアモータ5を主軸の駆動に応用する例について説明する。図14は、工作機械100の装置構成の一例を示す図である。
リニアモータ5は、たとえば、ワークまたは工具を回転可能に保持するための主軸250の位置を移動するために用いられる。主軸250は、ワークを回転するためのワーク主軸であってもよいし、工具を回転するための工具主軸であってもよい。
説明の便宜のために、以下では、主軸250を基準とする座標系をX'軸,Y'軸およびZ'軸で表わす。X'軸、Y'軸およびZ'軸は、互いに直交している。
図14に示されるように、工作機械100は、制御装置1と、駆動部240Aと、主軸250とを含む。
駆動部240Aは、主軸250を駆動するための機構である。駆動部240Aの装置構成は、任意である。駆動部240Aは、単体の駆動ユニットで構成されてもよし、複数の駆動ユニットで構成されてもよい。図14の例では、駆動部240Aは、モータドライバ241A~241Cと、リニアモータ242A~242Cと、位置検出機構243A~243Cとで構成されている。リニアモータ242A~242Cの各々は、上述のリニアモータ5に対応する。位置検出機構243A~243Cの各々は、上述の位置検出機構70に対応する。
モータドライバ241Aは、主軸250のX'軸方向における駆動を制御する。モータドライバ241Aは、制御装置1から電流指令値の入力を受け、当該電流指令値に応じた電流をリニアモータ242Aに出力する。
より具体的には、制御装置1は、電流指令値(目標速度)をモータドライバ241Aに逐次的に出力する。モータドライバ241Aは、位置検出機構243Aの位置信号から主軸250の実速度を算出し、当該実速度と当該目標速度との差分が小さくなるようにリニアモータ242Aに電流を出力する。これにより、モータドライバ241Aは、X'軸方向の任意の位置に主軸250を移動する。
モータドライバ241Bは、主軸250のY'軸方向における駆動を制御する。モータドライバ241Bは、制御装置1から電流指令値の入力を受け、当該電流指令値に応じた電流をリニアモータ242Bに出力する。
より具体的には、制御装置1は、電流指令値(目標速度)をモータドライバ241Bに逐次的に出力する。モータドライバ241Bは、位置検出機構243Bの位置信号から主軸250の実速度を算出し、当該実速度と当該目標速度との差分が小さくなるようにリニアモータ242Bに電流を出力する。これにより、モータドライバ241Bは、Y'軸方向の任意の位置に主軸250を移動する。
モータドライバ241Cは、主軸250のZ'軸方向における駆動を制御する。モータドライバ241Cは、制御装置1から電流指令値の入力を受け、当該電流指令値に応じた電流をリニアモータ242Cに出力する。
より具体的には、制御装置1は、電流指令値(目標速度)をモータドライバ241Cに逐次的に出力する。モータドライバ241Cは、位置検出機構243Cの位置信号から主軸250の実速度を算出し、当該実速度と当該目標速度との差分が小さくなるようにリニアモータ242Cに電流を出力する。これにより、モータドライバ241Cは、Z'軸方向の任意の位置に主軸250を移動する。
(H2.テーブル)
次に、図15を参照して、リニアモータ5をテーブルの駆動に応用する例について説明する。図15は、工作機械100の装置構成の他の例を示す図である。
リニアモータ5は、たとえば、工作機械内に設けられているテーブル260を駆動するために用いられる。テーブル260は、加工対象のワークを載置するための台である。
図15に示されるように、工作機械100は、制御装置1と、駆動部240Bと、テーブル260とを含む。
駆動部240Bは、テーブル260を駆動するための機構である。駆動部240Bの装置構成は、任意である。駆動部240Bは、単体の駆動ユニットで構成されてもよし、複数の駆動ユニットで構成されてもよい。図15の例では、駆動部240Bは、モータドライバ241D,241Eと、リニアモータ242D,242Eと、位置検出機構243D,243Eとで構成されている。リニアモータ242D,242Eの各々は、上述のリニアモータ5に対応する。位置検出機構243D,243Eの各々は、上述の位置検出機構70に対応する。
モータドライバ241Dは、テーブル260のX'軸方向における駆動を制御する。モータドライバ241Dは、制御装置1から電流指令値の入力を受け、当該電流指令値に応じた電流をリニアモータ242Dに出力する。
より具体的には、制御装置1は、電流指令値(目標速度)をモータドライバ241Dに逐次的に出力する。モータドライバ241Dは、位置検出機構243Dの位置信号からテーブル260の実速度を算出し、当該実速度と当該目標速度との差分が小さくなるようにリニアモータ242Dに電流を出力する。これにより、モータドライバ241Dは、X'軸方向の任意の位置にテーブル260を移動する。
モータドライバ241Eは、テーブル260のY'軸方向における駆動を制御する。モータドライバ241Eは、制御装置1から電流指令値の入力を受け、当該電流指令値に応じた電流をリニアモータ242Eに出力する。
より具体的には、制御装置1は、電流指令値(目標速度)をモータドライバ241Eに逐次的に出力する。モータドライバ241Eは、位置検出機構243Eの位置信号からテーブル260の実速度を算出し、当該実速度と当該目標速度との差分が小さくなるようにリニアモータ242Eに電流を出力する。これにより、モータドライバ241Eは、Y'軸方向の任意の位置にテーブル260を移動する。
(H3.ローダ)
次に、図16を参照して、リニアモータ5をローダの駆動に応用する例について説明する。図16は、工作機械100の装置構成の他の例を示す図である。
リニアモータ5は、たとえば、部材を搬送するためのローダ270を駆動するために用いられる。当該部材は、加工前または加工後のワークであってもよいし、工具であってもよい。
図16に示されるように、工作機械100は、制御装置1と、駆動部240Cと、ローダ270とを含む。
駆動部240Cは、ローダ270を駆動するための機構である。駆動部240Cの装置構成は、任意である。駆動部240Cは、単体の駆動ユニットで構成されてもよし、複数の駆動ユニットで構成されてもよい。図16の例では、駆動部240Cは、モータドライバ241F~241Hと、リニアモータ242F~242Hと、位置検出機構243F~243Hとで構成されている。リニアモータ242F~242Hの各々は、上述のリニアモータ5に対応する。位置検出機構243F~243Hの各々は、上述の位置検出機構70に対応する。
モータドライバ241Fは、ローダ270のX'軸方向における駆動を制御する。モータドライバ241Fは、制御装置1から電流指令値の入力を受け、当該電流指令値に応じた電流をリニアモータ242Fに出力する。
より具体的には、制御装置1は、電流指令値(目標速度)をモータドライバ241Fに逐次的に出力する。モータドライバ241Fは、位置検出機構243Fの位置信号からローダ270の実速度を算出し、当該実速度と当該目標速度との差分が小さくなるようにリニアモータ242Fに電流を出力する。これにより、モータドライバ241Fは、X'軸方向の任意の位置にローダ270を移動する。
モータドライバ241Gは、ローダ270のY'軸方向における駆動を制御する。モータドライバ241Gは、制御装置1から電流指令値の入力を受け、当該電流指令値に応じた電流をリニアモータ242Gに出力する。
より具体的には、制御装置1は、電流指令値(目標速度)をモータドライバ241Gに逐次的に出力する。モータドライバ241Gは、位置検出機構243Gの位置信号からローダ270の実速度を算出し、当該実速度と当該目標速度との差分が小さくなるようにリニアモータ242Gに電流を出力する。これにより、モータドライバ241Gは、Y'軸方向の任意の位置にローダ270を移動する。
モータドライバ241Hは、ローダ270のZ'軸方向における駆動を制御する。モータドライバ241Hは、制御装置1から電流指令値の入力を受け、当該電流指令値に応じた電流をリニアモータ242Hに出力する。
より具体的には、制御装置1は、目標速度を含む制御信号をモータドライバ241Hに逐次的に出力する。モータドライバ241Hは、位置検出機構243Hの位置信号からローダ270の実速度を算出し、当該実速度と当該目標速度との差分が小さくなるようにリニアモータ242Hに電流を出力する。これにより、モータドライバ241Hは、Z'軸方向の任意の位置にローダ270を移動する。
今回開示された実施の形態は全ての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は上記した説明ではなくて特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内での全ての変更が含まれることが意図される。
1 制御装置、5 リニアモータ、10 磁石板、12 磁石、20 CPUユニット、27 排出口、30 CNCユニット、50 スライダ、51 スライダコア、52 コイル、53 ティース、53A 補助ティース、53B コイル用ティース、56 冷却配管、58 固定用部材、60 筐体、70 位置検出機構、100 工作機械、101 制御回路、102 ROM、103 RAM、104 通信インターフェイス、105 通信インターフェイス、109 内部バス、120 補助記憶装置、122 制御プログラム、130 カバー体、150 チップコンベア、200 操作盤、206 ディスプレイ、240A 駆動部、240B 駆動部、240C 駆動部、241A モータドライバ、241B モータドライバ、241C モータドライバ、241D モータドライバ、241E モータドライバ、241F モータドライバ、241G モータドライバ、241H モータドライバ、242A リニアモータ、242B リニアモータ、242C リニアモータ、242D リニアモータ、242E リニアモータ、242F リニアモータ、242G リニアモータ、242H リニアモータ、243A 位置検出機構、243B 位置検出機構、243C 位置検出機構、243D 位置検出機構、243E 位置検出機構、243F 位置検出機構、243G 位置検出機構、243H 位置検出機構、250 主軸、260 テーブル、270 ローダ、301 制御回路、302 ROM、303 RAM、304 通信インターフェイス、309 内部バス、320 補助記憶装置、322 制御プログラム、AR 加工エリア、H 貫通孔、RA 区間、RB 区間、RC 区間、RN 区間、th 所定閾値、ΔT 所定時間。

Claims (7)

  1. リニアモータを備える工作機械であって、
    前記リニアモータは、
    磁石板と、
    複数のコイルが設けられているスライダとを含み、
    前記スライダは、前記複数のコイルに電流を印加することにより発生する磁場を前記磁石板に作用させることで、前記磁石板上をスライド可能に構成されており、
    前記スライダの位置を検出するための検出部と、
    前記工作機械を制御するための制御装置とを備え、
    前記制御装置は、
    前記電流に係る指令値に基づいて、前記リニアモータを駆動する処理と、
    前記スライダの可動領域を区分けした複数の区間の内で、前記スライダの位置が属する区間について前記指令値を積算する処理と、
    前記複数の区間のいずれかの区間で、所定時間内における前記指令値の積算値が所定閾値を超えたことに基づいて、所定の指令を出力する処理とを実行する、工作機械。
  2. 前記積算する処理は、前記属する区間の隣接する区間について前記指令値を積算する処理を含み、
    前記隣接する区間について積算される前記指令値は、前記属する区間について積算される前記指令値よりも小さい、請求項1に記載の工作機械。
  3. 前記所定の指令は、前記駆動する処理を停止するための指令を含む、請求項1または2に記載の工作機械。
  4. 前記所定の指令は、警告を報知するための指令を含む、請求項1または2に記載の工作機械。
  5. 前記工作機械は、さらに、ワークまたは工具を回転可能に保持するための主軸を備え、
    前記リニアモータは、前記主軸を駆動するために用いられている、請求項1または2に記載の工作機械。
  6. 前記工作機械は、さらに、ワークを載置するためのテーブルを備え、
    前記リニアモータは、前記テーブルを駆動するために用いられている、請求項1または2に記載の工作機械。
  7. 前記工作機械は、さらに、部材を搬送するためのローダを備え、
    前記リニアモータは、前記ローダを駆動するために用いられている、請求項1または2に記載の工作機械。
JP2023208592A 2023-12-11 2023-12-11 工作機械 Active JP7472388B1 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2023208592A JP7472388B1 (ja) 2023-12-11 2023-12-11 工作機械

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2023208592A JP7472388B1 (ja) 2023-12-11 2023-12-11 工作機械

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP7472388B1 true JP7472388B1 (ja) 2024-04-22

Family

ID=90735795

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2023208592A Active JP7472388B1 (ja) 2023-12-11 2023-12-11 工作機械

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP7472388B1 (ja)

Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2003159857A (ja) 2001-08-31 2003-06-03 Seiko Epson Corp 記録装置におけるモータ制御方法及び記録装置
WO2007126024A1 (ja) 2006-04-28 2007-11-08 Thk Co., Ltd. サーボモータの制御装置及び方法
JP2015139347A (ja) 2014-01-24 2015-07-30 ヤマハ発動機株式会社 モータの適正判定方法及び装置、並びにロボット装置
JP2021148147A (ja) 2020-03-17 2021-09-27 Kyb株式会社 電磁緩衝器

Patent Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2003159857A (ja) 2001-08-31 2003-06-03 Seiko Epson Corp 記録装置におけるモータ制御方法及び記録装置
WO2007126024A1 (ja) 2006-04-28 2007-11-08 Thk Co., Ltd. サーボモータの制御装置及び方法
JP2015139347A (ja) 2014-01-24 2015-07-30 ヤマハ発動機株式会社 モータの適正判定方法及び装置、並びにロボット装置
JP2021148147A (ja) 2020-03-17 2021-09-27 Kyb株式会社 電磁緩衝器

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4109280B2 (ja) サーボモータによって駆動制御される可動部を有する機械
JP5902753B2 (ja) 切上げ・切込み運動または円運動挿入機能を有する数値制御装置
US10427262B2 (en) Machine tool with rotary table with suppressed divergence between estimate brake lifttime and actual brake lifetime
US20130193777A1 (en) Linear motor system
JP7472388B1 (ja) 工作機械
CN109773584B (zh) 机床的进给轴的运行状态显示装置及运行状态显示方法
JP7035875B2 (ja) 数値制御装置、数値制御方法、及び数値制御プログラム
US11892813B2 (en) Control device for electric motor
JP2007172068A (ja) 数値制御装置
JP6490444B2 (ja) 工作機械の状態表示装置
JP6444969B2 (ja) 数値制御装置
WO2024161581A1 (ja) リニアモータおよび工作機械
JP7356624B1 (ja) リニアモータおよび工作機械
JP2010076031A (ja) 可動マグネット型リニアモータを備えた工具送り装置
JP7543600B1 (ja) リニアモータおよび工作機械
WO2024161582A1 (ja) リニアモータおよび工作機械
JP2006262639A (ja) リニアモータの位置決め装置及びリニアモータの位置決め方法
JP7155843B2 (ja) 工作機械及び加工方法
WO2024161585A1 (ja) リニアモータおよび工作機械
KR101811083B1 (ko) 소비전력 출력장치
JP2007325412A (ja) ステージ装置
JP6816059B2 (ja) 選定支援システム及び選定支援方法
JP2010257116A (ja) 工作機械
WO2021106346A1 (ja) 旋盤、及び、旋盤システム
CN113795796A (zh) 控制系统及电动机控制装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20240112

A871 Explanation of circumstances concerning accelerated examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A871

Effective date: 20240112

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20240402

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20240410

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 7472388

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150