JP7470514B2 - 建具 - Google Patents

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Description

本開示は、建具に関する。
建築資材に所定の機能を有するシートを貼り付ける技術が知られている。例えば、特許文献1には、3面が垂直に接合される壁のコーナー部に設けられるコーナー部止水構造が記載されている。この構造は、コーナー部に樹脂製のコーナーキャップを設置し、コーナーキャップの各面を覆って、コーナー部の周囲の面に敷設される防水シートの延設部分を重ねて取り付ける構成を有する。
特開2007-231551号公報
近年、サッシなどの障子を設けるために建物の開口に装着される建具には、建物の室内デザインと整合するデザイン性を備えることが求められている。室内デザインの多様化に伴い、建具のデザインの多様化のニーズがあるが、建具の種類を増やすと製造や流通のコストが上昇する問題がある。このため、共通の基体の表面にデザインの異なるラッピングシートを貼ってデザインの多様化を実現することが考えられる。
しかし、建具の形状は複雑であるため、貼られたラッピングシートにシワが生じることがある。特に、建具の入隅部に貼られたラッピングシートにはシワができやすい。このため、従来の技術では、入隅部を有する建具についてはデザインの多様化を実現することは容易でない。
本開示は、上述の課題に鑑みてなされたもので、入隅部を有する建具のデザインの多様化を可能にする技術を提供することを目的とする。
上記課題を解決するために、本開示のある態様の建具は、複数の入隅部を有する入隅凹部が設けられ、障子を支持する枠と、入隅凹部を空間を設けて覆う化粧部を備えた化粧材と、を備える。
本開示の実施形態に係る建具の斜視図である。 図1の建具を上面から視た図である。 図1の建具を側面から視た断面図である。 図2の左縦枠を拡大して示す図である。 図2の右縦枠を拡大して示す図である。 図1の建具の化粧材を示す斜視図である。 図1の上框を側面から視た模式図である。 図1の下框を側面から視た模式図である。
以下、各図面を参照しながら実施形態を説明する。実施形態および変形例では、同一(同等を含む)の構成要素、部材には、同一の符号を付するものとし、適宜重複した説明は省略する。また、各図面における部材の寸法は、理解を容易にするために適宜拡大、縮小して示される。また、各図面において実施形態を説明する上で重要ではない部材の一部は省略して表示する。
なお、第1、第2などの序数を含む用語は多様な構成要素を説明するために用いられるが、この用語は一つの構成要素を他の構成要素から区別する目的でのみ用いられる。この用語によって本開示の構成が限定されるものではない。以下の実施形態は、本開示の内容の理解を助けるために例示するものであり、本開示の構成を限定するものではない。
[実施形態]
図面を参照して、本開示の実施形態に係る建具100について説明する。図1は、本実施形態に係る建具100の斜視図である。この図では、化粧材40の上部の一部を切り欠いており、窓枠10から障子30を外した状態を示している。図2は、建具100を上面から視た図である。この図では、上枠を外した状態を示している。図3は、建具100を側面から視た断面図である。図4は、左縦枠22を拡大して示す図である。図5は、右縦枠24を拡大して示す図である。本明細書では、図2の矢印Aで示すように、建具100の奥行きに沿った方向を「見込み方向」という。見込み方向に沿った平面を見込み面という。見込み方向に直交する平面を見付面という。
建具100は、窓枠10と、内障子31と、外障子32とを備える。本実施形態の建具100は、引違い窓を構成している。内障子31と、外障子32とを総称するときは障子30と表記する。
先に、障子30を説明する。内障子31は、外障子32に対して室内側に配置される。内障子31および外障子32は、図2中、左右方向に移動可能に取り付けられている。内障子31および外障子32は、ガラス材等で構成された面材33と、框部材34とを備える。框部材34は、フレーム材として機能する。
框部材34は、上框35と、下框36と、戸先框37と、召合せ框38とを框組みすることにより構成される。框部材34は、内部で面材33の外周縁部を保持する。各框35-38は、アルミニウム等の金属製の押し出し形成材で形成できる。各框35-38は、全長に亘って略一様な断面形状を有する。
図3に示すように、上框35は、第1レール収容部35aを有する。第1レール収容部35aは、上框35の上端面から下方に後退した凹部であり、見込み方向に離隔して配置される一対の第1壁部35sを有する。第1レール収容部35aは、一対の第1壁部35sの間の空間に上枠12のレール部18j、18eの下部を収容する。図3に示すように、第1レール収容部35aの断面は、略U字状の内側輪郭を有する。
図3に示すように、下框36は、第2レール収容部36aと、戸車39とを有する。
第2レール収容部36aは、下框36の下端面か上方に後退した凹部であり、見込み方向に離隔して配置される一対の第2壁部36sを有する。第2レール収容部36aは、一対の第2壁部36sの間の空間に下枠14のレール部18j、18eの上部を収容する。戸車39は、左右方向に離れて複数配置されている。戸車39は、第2レール収容部36aに収容されるとともに、回転可能に支持される。複数の戸車39がレール部18j、18e上を転動することにより、障子30は左右方向に移動可能に支持される。図3に示すように、第2レール収容部36aの断面は、逆向きの略U字状の内側輪郭を有する。
第1レール収容部35aには、見込み方向に離隔して配置される一対の第1摺動部35pが設けられる。第1摺動部35pの基端は、第1壁部35sに接着などの手段により固定される。図3の例では、第1摺動部35pは、基端から斜め上向きに延び、先端がレール部18j、18eの見付面に接触する。
第2レール収容部36aには、見込み方向に離隔して配置される一対の第2摺動部36pが設けられる。第2摺動部36pの基端は、第2壁部36sに接着などの手段により固定される。図3の例では、第2摺動部36pは、基端から斜め下向きに延び、途中で斜め上向きに屈曲し、先端がレール部18j、18eの見付面に接触する。
図3の例では、第1摺動部35pおよび第2摺動部36pは、障子30に設けられたヒレであり、左右方向に延伸する。第1摺動部35pおよび第2摺動部36pは、エラストマ等の柔軟性を有する樹脂材料の押し出し形成材であり、その延伸方向の全長に亘って略一様な断面形状を有する。第1摺動部35pおよび第2摺動部36pは、窓枠10のレール部18j、18eと接触することにより、この部分での室内外の空気の流れを抑制する。
窓枠10を説明する。窓枠10は、上枠12と、下枠14と、とを備える。縦枠20は、左縦枠22と、右縦枠24とを含む。縦枠20には化粧材40が装着される。窓枠10は、上枠12と、下枠14と、左縦枠22と、右縦枠24とを四周枠組みすることによって構成される。図1に示すように、窓枠10は、建物壁部80の開口82の縁に沿うように取り付けられる。左縦枠22および右縦枠24は、図2中で左右に離隔して平行に配置される。左縦枠22は、図2中で右縦枠24の左側に配置される。縦枠20は、上下に延伸するフレーム材である。縦枠20は、アルミニウム等の金属製の押し出し形成材であり、上下全長に亘って略一様な断面形状を有する。
上枠12および下枠14は、図2中で上下に離隔して平行に配置される。上枠12は、図2中で下枠14の上側に配置される。上枠12および下枠14は、左右に延伸するフレーム材である。上枠12および下枠14は、アルミニウム等の金属製の押し出し形成材であり、左右全長に亘って略一様な断面形状を有する。
上枠12および下枠14は、室内側壁部16jと、室外側壁部16eと、内側レール部18jと、外側レール部18eとを有する。室外側壁部16eおよび室内側壁部16jは、窓枠10における室外側の端部及び室内側の端部から上下方向に突出する部分である。室外側壁部16eと室内側壁部16jとの間で上下に後退する見込み面である収容底面16bとにより収容溝16gが形成される。収容溝16gは、左右方向から視て、上下のいずれかが開いたU字状の断面を有する。上枠12の収容溝16gには、外障子32及び内障子31の上端部が収容される。下枠14の収容溝16gには、外障子32及び内障子31の下端部が収容される。
内側レール部18jと、外側レール部18eは、収容底面16bから上方または下方に突出する。内側レール部18jと、外側レール部18eは、見込み方向に並設される。内側レール部18jは、外側レール部18eに対して室内側に配置される。内側レール部18jは、内障子31をスライド可能にガイドするレールとして機能する。外側レール部18eは、外障子32をスライド可能にガイドするレールとして機能する。
縦枠20は、室内側壁部20jと、室外側壁部20eと、中間壁部20mとを有する。室内側壁部20jおよび室外側壁部20eは、窓枠10における室外側の端部及び室内側の端部から右方または左方に突出する部分である。中間壁部20mは、室外側壁部20eと室内側壁部20jとの中間で右方または左方に突出する部分である。
そして、図1に示すように、障子30を構成する框部材34の各框には後述する化粧部50と同様の化粧部44が設けられている。図2に示すように、室内側壁部20jの室内側見付面(室内側から見える面)、および室外側壁部20eの室外側見付面(室外側から見える面)には化粧部50と同様の化粧部48が設けられている。化粧部44および化粧部48は、化粧部50と同じ柄を有する。
縦枠20には、第1縦枠凹部26と第2縦枠凹部28とが形成される。第2縦枠凹部28は、上下方向から視て、右方または左方が開いたU字状の断面を有する。第1縦枠凹部26は入隅凹部を例示し、第2縦枠凹部28は別の凹部を例示している。
第1縦枠凹部26は、左縦枠22において、室内側壁部20jと中間壁部20mとの間で左方に後退する凹部である。第1縦枠凹部26は、右縦枠24において、室外側壁部20eと中間壁部20mとの間で右方に後退する凹部である。以下、左縦枠22の室内側壁部20jおよび右縦枠24の室外側壁部20eを「特定壁部20n」と表記する。第1縦枠凹部26の後退部の見込み面を第1縦枠底面26aという。左縦枠22において、室外側壁部20eと中間壁部20mとの間で左方に後退する凹部は、第2縦枠凹部28を構成する。右縦枠24において、室内側壁部20jと中間壁部20mとの間で右方に後退する凹部は、第2縦枠凹部28を構成する。第2縦枠凹部28の後退部の見込み面を第2縦枠底面28aという。中間壁部20mおよび特定壁部20nは、見込み方向に離隔して配置される2つの壁部を例示している。
第2縦枠凹部28は、障子30の戸先框37の端部を収容可能に構成される。障子30を閉めた状態では、第2縦枠凹部28は戸先框37が進入するので目立たない。このため、第2縦枠凹部28は、当該凹部の素材面が露出している。本明細書では、表面処理等が施されていても、素材面が目視できる場合は露出しているという。第2縦枠凹部28には、中間壁部20mの先端部に固定されたヒレ20pが見込み方向に突出している。ヒレ20pは、障子30が閉じられた状態で戸先框37に接触して室内外の空気の流れを抑制する。ヒレ20pは、エラストマ等の柔軟性を有する樹脂材料の押し出し形成材であり、上下全長に亘って略一様な断面形状を有する。
第1縦枠凹部26を説明する。第1縦枠凹部26は、縦枠22、24の長手方向に延びて、障子30の召合せ框38と対向する。つまり、第1縦枠凹部26は、障子30の召合せ框38の端部と左右方向に対向する。第1縦枠凹部26は、見付け方向に離隔して配置される中間壁部20mと特定壁部20nとの間に構成される。第1縦枠凹部26は、上下方向から視て、右方または左方に開いた開口26hを有するC字状の断面を有する。
開口26hは第1縦枠底面26aと左右方向に対向する。化粧材40は、第1縦枠凹部26の開口26hに着脱可能に装着される。開口26hの見込み方向の両側には、一対の枠側係合部26fが設けられる。一対の枠側係合部26fの一方は、中間壁部20mの先端から見込み方向に突出しており、他方は、特定壁部20nとの先端から見込み方向に突出している。つまり、一対の枠側係合部26fは、上面視でカギ形状を呈し、開口26hを狭くする方向に突出している。枠側係合部26fは、第1係合部を例示している。
第1縦枠凹部26は、上面視で矩形の内部空間を囲む複数の入隅部26b、26c、26d、26eを有する。入隅部26b、26cは、第1縦枠底面26aの見込み方向両端に形成される角部である。入隅部26dは、中間壁部20mと一方の枠側係合部26fとが形成する角部である。入隅部26eは、特定壁部20nと他方の枠側係合部26fとが形成する角部である。
図4-図6を参照して化粧材40を説明する。図6は、化粧材40の斜視図である。デザインの多様化の観点から、窓枠10において、障子30が閉じられた状態で室内側から見える部分に表面にデザインを施したデザインシートを貼り付けることが考えられる。第1縦枠凹部26は、複数の入隅部を有しているため、デザインシートを貼り付けるとシワができる場合が多い。デザインシートのシワはユーザーに違和感を与える。そこで、本実施形態の第1縦枠凹部26には、装飾された化粧部を有する化粧材40が装着される。特に、化粧材40は、内部の入隅部を隠すために、開口26hを塞ぎながら装飾する装飾部材である。
化粧材40は、基部40bと、一対の脚部40cと、化粧部50とを有する。基部40bは、上面視で、長手方向が見込み方向に沿う略矩形断面を有する。基部40bの見込み方向の端部は、中間壁部20mおよび特定壁部20nの少なくとも一部を覆う。基部40bは、内側主面40jと、外側主面40eと、基部側面40kとを有する。内側主面40jは、開口26hに面する。外側主面40eは、内側主面40jとは反対側に設けられる。基部側面40kは、内側主面40jと外側主面40eとの間に設けられる。本明細書において、基部40bの各面のうち最も面積の大きい面と、その反対側の面を「主面」という。
基部40bと、脚部40cとは、アルミニウム等の金属製の押し出し形成により一体に形成される。基部40bおよび脚部40cを構成する金属は、框部材34を構成する金属と線膨張係数が同等である。つまり、基部40bの化粧部50が設けられる部分は金属で形成されている。
化粧部50を説明する。化粧部50は、基部40bの外側主面40eに貼り付けられるデザインシートである。本実施形態では、化粧部50は、外側主面40eから続く出隅部に貼られている。化粧部50は、基部側面40kにも貼り付けられている。この場合、見栄えが良くなる。貼り付けを容易にするために、本実施形態の外側主面40eは、平面と曲率が小さい曲面との組み合わせにより平坦に形成されている。化粧材40は、上下全長に亘って略一様な断面形状を有する。基部40bの左右方向厚さは中間壁部20mの見込み方向厚さより薄い。基部40bの左右方向厚さは、特定壁部20nの見込み方向厚さより薄い。
一対の脚部40cは、内側主面40jから第1縦枠凹部26内部に向かって突出する。一対の脚部40cは、見込み方向に離隔して配置される。一対の脚部40cには、一対の枠側係合部26fと係合する一対のカバー側係合部40fが設けられる。カバー側係合部40fは、第2係合部を例示している。脚部40cは、内側主面40jに接続される基端部40qと、先端部40rと、これらの間に設けられるカバー側係合部40fとを含む。
図4に示すように、一対の基端部40qの見込み方向幅W1は、開口26hの見込み方向幅W4より小さい。一対のカバー側係合部40fの見込み方向幅W2は、開口26hの見込み方向幅W4より大きい。一対の先端部40rの見込み方向幅W3は、開口26hの見込み方向幅W4より小さい。先端部40rとカバー側係合部40fとの間には、カバー側係合部40fに近づくにつれて徐々に見込み方向幅が大きくなる傾斜が設けられる。
化粧部44、48、50は、例えば、オレフィン樹脂、塩化ビニル樹脂、アクリル樹脂等の樹脂で形成できる。化粧部44、48、50は、例えば、0.2mm程度の厚み寸法を有する。化粧部44、48、50は、ウレタン系樹脂、アクリル系樹脂、あるいはポリエステル系樹脂を主成分とする接着剤で対象部分(例えば、化粧材40の基部40b)に貼り付けられる。化粧部44、48を有することにより、窓枠10および障子30の框において、障子30が閉じられた状態で室内側から見える部分に化粧部50と同様のデザインを有するシートを貼り付けてもよい。
化粧材40の装着方法を説明する。一例として、化粧材40は、枠組みする前に縦枠20に装着できる。例えば、化粧材40が装着された縦枠20に上枠12と、下枠14とを枠組みして窓枠10を組み立てできる。別の一例として、化粧材40は、事前に枠組みされた窓枠10の縦枠20に装着できる。例えば、化粧材40は、第1縦枠凹部26に脚部40cを押し込むことにより装着できる。この際、一対のカバー側係合部40fは、開口26hを通過するときに弾性変形して閉じられ、通過後に開く。
障子30の框部材34の化粧部を説明する。障子30の框部材34において、主に室内側から見える部分に化粧部50と同様のデザインを有するシートからなる化粧部44が設けられる。図1に示すように、化粧部44は、上框35に設けられる化粧部45と、下框36に設けられる化粧部46と、戸先框37および召合せ框38に設けられる化粧部47とを含む。以下、化粧部45および化粧部46を説明する。この説明は、化粧部47にも適用される。
図7を参照する。図7は、障子30の上框35を側面から視た模式図である。本実施形態では、図7に示すように、上框35は、第1面材収容部35bを有する。第1面材収容部35bは、上框35の下端面から上方に後退した凹部であり、見込み方向に離隔して配置される一対の第1壁部35qを有する。第1面材収容部35bは、一対の第1壁部35qの間の空間に面材33の上部を収容する。図7に示すように、第1面材収容部35bの断面は、略下向きのU字状の内側輪郭を有する。
本実施形態では、図7に示すように、上框35の表面には化粧部45が設けられている。化粧部45は、化粧部50と同様の特徴を備えている。図7の例では、化粧部45は、上框35の室内側見付面と室外側見付面の両方に略対称に設けられている。以下、室内側の化粧部45を説明するが、この説明は室外側の化粧部45にも適用される。化粧部45は、上框35の見付面に設けられる第1部分45aと、第1部分45aの上端から見込み方向外向きに延びる第2部分45bと、第1部分45aの下端から見込み方向外向きに延びる第3部分45cと、第3部分45cの延伸端から上方に延びる第4部分45dとを含んでいる。第1部分45aは、上框35の第1レール収容部35aとは反対側の見付面に設けられている。第4部分45dは、面材33を収容するために上框35に設けられた面材収容部35bの内側の見付面に設けられている。
化粧部45は、第2部分45bを有することにより、上框35の上端面の少なくとも一部を上から覆う。この場合、上框35の上端面のデザイン性を向上できる。第2部分45bの端部が浮いてもデザイン性への影響が小さい。
また、化粧部45は、第3部分45cを有することにより、上框35の下端面の少なくとも一部を下から覆う。この場合、上框35の下端面のデザイン性を向上できる。また、化粧部45は、第4部分45dを有することにより、上框35の第1面材収容部35bにまで巻き込まれている。この場合、第4部分45dの端部が浮いてもデザイン性への影響が小さい。
図8を参照する。図8は、障子30の下框36を側面から視た模式図である。本実施形態では、図8に示すように、下框36は、第2面材収容部36bを有する。第2面材収容部36bは、下框36の上端面から下方に後退した凹部であり、見込み方向に離隔して配置される一対の第2壁部36qを有する。第2面材収容部36bは、一対の第2壁部36qの間の空間に面材33の下部を収容する。図8に示すように、第2面材収容部36bの断面は、略U字状の内側輪郭を有する。
本実施形態では、図8に示すように、下框36の表面には化粧部46が設けられている。化粧部46は、化粧部50と同様の特徴を備えている。図8の例では、化粧部46は、下框36の室内側見付面と室外側見付面の両方に略対称に設けられている。以下、室内側の化粧部46を説明するが、この説明は室外側の化粧部46にも適用される。化粧部46は、下框36の見付面に設けられる第1部分46aと、第1部分46aの下端から見込み方向外向きに延びる第2部分46bと、第1部分46aの上端から見込み方向外向きに延びる第3部分46cと、第3部分46cの延伸端から下方に延びる第4部分46dとを含んでいる。第1部分46aは、下框36の第2レール収容部36aとは反対側の見付面に設けられている。第4部分46dは、面材33を収容するために下框36に設けられた面材収容部36bの内側の見付面に設けられている。
化粧部46は、第2部分46bを有することにより、下框36の下端面の少なくとも一部を下から覆う。この場合、下框36の下端面のデザイン性を向上できる。第2部分46bの端部が浮いてもデザイン性への影響が小さい。
また、化粧部46は、第3部分46cを有することにより、下框36の上端面の少なくとも一部を上から覆う。この場合、下框36の上端面のデザイン性を向上できる。また、化粧部46は、第4部分46dを有することにより、下框36の第2面材収容部36bにまで巻き込まれている。この場合、第4部分46dの端部が浮いてもデザイン性への影響が小さい。
このように構成された本実施形態の建具100の特徴を説明する。建具100では、複数の入隅部26b、26cを有する第1縦枠凹部26が設けられ、障子30を支持する縦枠22、24と、第1縦枠凹部26を空間を設けて覆う化粧部50を備えた化粧材40とを備える。この構成によれば、化粧材40で第1縦枠凹部26が覆われるので、入隅部を有する枠のデザイン性を向上できる。化粧部50を変更することにより建具100に多様なデザインを施すことができる。
本実施形態では、第1縦枠凹部26は、縦枠22、24の長手方向に延びて、障子30の召合せ框38と対向する。この場合、長手方向に延びる凹部が覆われるので、縦枠のデザイン性を向上できる。化粧材40は、第1縦枠凹部26への召合せ框38の進入を制限できる。
本実施形態では、第1縦枠凹部26は、見付け方向に離隔して配置される2つの壁部20m、20nと、これらの壁と接続する底面26aとで構成され、化粧材40は、2つの壁部20m、20nの先端部、つまり底面26aとは反対側の端部の少なくとも一部を覆う。この場合、壁部20m、20nの先端部が化粧材40で覆われるので、この部分のデザイン性を向上できる。
本実施形態では、化粧材40は、第1縦枠凹部26に装着される基部40bを有し、化粧部50は、障子30が閉められた状態で見えるように基部40bに貼り付けられた化粧シートである。この場合、基部40bに化粧シートを貼り付けることにより容易に化粧部50を形成できる。化粧シートを変更することにより化粧材40のデザインを容易に変更できる。
本実施形態では、基部40bの化粧部50が設けられる部分は金属で形成されている。この場合、基部の強度が高いため、この部分を薄くしてデザイン性を向上できる。
本実施形態では、基部40bには、第1縦枠凹部26に設けられた枠側係合部26fに係合するカバー側係合部40fが設けられる。この場合、これらの係合部を係合させることにより、化粧材40を容易に装着できる。
本実施形態では、縦枠22、24は、第1縦枠凹部26に隣接して障子30の戸先框37が進入可能な第2縦枠凹部28を備え、第2縦枠凹部28は、当該凹部の素材面が露出する。障子30を閉めた状態では、第2縦枠凹部28には戸先框37が進入するので、凹部の素材面が露出しても目立たない。この場合、第2縦枠凹部28に化粧材を装着する手間を省ける。
以上、本開示の実施形態について詳細に説明した。上述した実施形態は、いずれも本開示の例示的な具体例を示したものにすぎない。実施形態の内容は、本開示の技術的範囲を限定するものではなく、構成要素の変更、追加、削除などの多くの設計変更が可能である。上述の実施形態では、このような設計変更が可能な内容に関して、「実施形態の」「実施形態では」等との表記を付して説明している。そのような表記のない内容への設計変更が許容される。
[変形例]
以下、変形例について説明する。この説明では、実施形態と重複する説明を適宜省略し、実施形態と相違する構成について重点的に説明する。
実施形態の説明では、化粧材40が左縦枠22と右縦枠24とに装着される例を示した。例えば、障子30を閉じた状態で室内から見える室内側の第1縦枠凹部26に化粧材40を装着し、室外側の第1縦枠凹部26には化粧材40を非装着としてもよい。この場合、装着の手間を減らせる。
実施形態の説明では、化粧部50が化粧シートである例を示した。例えば、化粧部は、印刷、塗膜、表面処理などによって構成されてもよい。
実施形態の説明では、基部40b、脚部40cおよび框部材34が金属で構成される例を示した。基部40b、脚部40cおよび框部材34は、樹脂など金属とは別素材で構成されてもよい。
中間壁部20mおよび特定壁部20nの少なくとも一方に化粧シートが貼り付けられてもよい。
実施形態の説明では、化粧部44および化粧部48が、化粧部50と同じ柄である例を示したが、化粧部44、化粧部48および化粧部50は、それぞれ別々の柄であってもよいし、これらの一部が同じ柄であってもよいし、部分的に異なる柄であってもよい。
上述の各変形例は実施形態と同様の作用と効果を奏する。
上述した実施形態と変形例の任意の組み合わせもまた実施形態として有用である。
以上、実施形態を介して本開示を説明した。本開示は、本開示の精神および範囲を逸脱しない限り、種々の変更および修正が可能である。したがって、出願人は、この開示の範囲内にあるこのような変更および修正の全てが、添付の特許請求の範囲に包含されると認識している。
10 窓枠、 20 縦枠、 20m 中間壁部、 20n 特定壁部、 26 第1縦枠凹部、 26b-26e 入隅部、 26f 枠側係合部、 26h 開口、 28 第2縦枠凹部、 31 内障子、 32 外障子、 37 戸先框、 38 召合せ框、 40 化粧材、 40b 基部、 40c 脚部、 40f カバー側係合部、 42 シート。

Claims (7)

  1. 複数の入隅部を有する入隅凹部が設けられ、障子を支持する枠と、
    前記入隅凹部を空間を設けて覆い、且つ、化粧シートが貼られている化粧材と、
    を備え、
    前記障子を構成する框は、前記框の見付面と、前記框の内周端面から外周側に後退する凹部を見込み方向に挟む一対の壁部の前記凹部側の面と、に連続して設けられる化粧部を有し、前記化粧シートは、前記化粧部と同じ柄を有することを特徴とする建具。
  2. 前記入隅凹部は、前記枠の長手方向に延びて前記障子の召合せ框と対向することを特徴とする請求項1に記載の建具。
  3. 前記入隅凹部は、見込み方向に離隔して配置される2つの壁部と、当該2つの壁部と接続する底面と、で構成され、
    前記化粧材は、前記2つの壁部の先端部の少なくとも一部を覆うことを特徴とする請求項1から2のいずれか1項に記載の建具。
  4. 前記化粧材は、前記入隅凹部に装着される基部を有し、
    前記化粧シートは、前記障子が閉められた状態で見えるように前記基部に貼り付けられていることを特徴とする請求項1から3のいずれか1項に記載の建具。
  5. 前記基部の前記化粧シートが貼られている部分は金属で形成されていることを特徴とする請求項4項に記載の建具。
  6. 前記基部には、前記入隅凹部に設けられた第1係合部に係合する第2係合部が設けられることを特徴とする請求項4から5のいずれか1項に記載の建具。
  7. 前記枠は、前記入隅凹部に隣接して前記障子の戸先框が進入可能な別の凹部を備え、
    前記別の凹部は、当該凹部の素材面が露出することを特徴とする請求項1から6のいずれか1項に記載の建具。
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