JP7469665B2 - 電磁界解析装置、電磁界解析方法、およびプログラム - Google Patents
電磁界解析装置、電磁界解析方法、およびプログラム Download PDFInfo
- Publication number
- JP7469665B2 JP7469665B2 JP2020150705A JP2020150705A JP7469665B2 JP 7469665 B2 JP7469665 B2 JP 7469665B2 JP 2020150705 A JP2020150705 A JP 2020150705A JP 2020150705 A JP2020150705 A JP 2020150705A JP 7469665 B2 JP7469665 B2 JP 7469665B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- electromagnetic field
- field analysis
- magnetic flux
- time
- inverter
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Active
Links
- 238000004458 analytical method Methods 0.000 title claims description 215
- 230000005672 electromagnetic field Effects 0.000 title claims description 207
- 230000004907 flux Effects 0.000 claims description 236
- 230000005284 excitation Effects 0.000 claims description 171
- 238000009795 derivation Methods 0.000 claims description 65
- 230000035699 permeability Effects 0.000 claims description 62
- 238000012937 correction Methods 0.000 claims description 56
- 230000008859 change Effects 0.000 claims description 10
- 230000005415 magnetization Effects 0.000 claims description 3
- XEEYBQQBJWHFJM-UHFFFAOYSA-N Iron Chemical compound [Fe] XEEYBQQBJWHFJM-UHFFFAOYSA-N 0.000 description 36
- 238000000034 method Methods 0.000 description 33
- 238000004364 calculation method Methods 0.000 description 22
- 229910052742 iron Inorganic materials 0.000 description 18
- 238000010586 diagram Methods 0.000 description 14
- 229910000831 Steel Inorganic materials 0.000 description 9
- 239000004065 semiconductor Substances 0.000 description 9
- 239000010959 steel Substances 0.000 description 9
- 238000012545 processing Methods 0.000 description 5
- 230000000052 comparative effect Effects 0.000 description 4
- 238000005516 engineering process Methods 0.000 description 4
- NAWXUBYGYWOOIX-SFHVURJKSA-N (2s)-2-[[4-[2-(2,4-diaminoquinazolin-6-yl)ethyl]benzoyl]amino]-4-methylidenepentanedioic acid Chemical compound C1=CC2=NC(N)=NC(N)=C2C=C1CCC1=CC=C(C(=O)N[C@@H](CC(=C)C(O)=O)C(O)=O)C=C1 NAWXUBYGYWOOIX-SFHVURJKSA-N 0.000 description 2
- 238000004141 dimensional analysis Methods 0.000 description 2
- 238000007429 general method Methods 0.000 description 2
- 230000008569 process Effects 0.000 description 2
- 238000013459 approach Methods 0.000 description 1
- 230000005540 biological transmission Effects 0.000 description 1
- 238000004590 computer program Methods 0.000 description 1
- 238000013461 design Methods 0.000 description 1
- 238000011161 development Methods 0.000 description 1
- 230000009977 dual effect Effects 0.000 description 1
- 238000004870 electrical engineering Methods 0.000 description 1
- 230000010365 information processing Effects 0.000 description 1
- 230000010354 integration Effects 0.000 description 1
- 239000011159 matrix material Substances 0.000 description 1
- 238000012986 modification Methods 0.000 description 1
- 230000004048 modification Effects 0.000 description 1
- 230000003287 optical effect Effects 0.000 description 1
- 230000002093 peripheral effect Effects 0.000 description 1
- 230000001360 synchronised effect Effects 0.000 description 1
Images
Landscapes
- Control Of Ac Motors In General (AREA)
Description
尚、長さ、位置、大きさ、間隔等、比較対象が同じであることは、厳密に同じである場合の他、発明の主旨を逸脱しない範囲で異なるもの(例えば、設計時に定められる公差の範囲内で異なるもの)も含むものとする。
図1は、電磁界解析装置100の機能的な構成の一例を示す図である。電磁界解析装置100のハードウェアは、例えば、CPU、ROM、RAM、HDD、および各種のハードウェアを備える情報処理装置、または、専用のハードウェアを用いることにより実現される。
<<IPM(Interior Permanent Magnet)モータ>>
本実施形態では、モータが、三相のIPMモータである場合を例示する。図2は、IPMモータのモデルの一例を示す図である。具体的に、図2は、IPMモータの回転軸に垂直な断面の1/4の領域を示す図である。IPMモータの回転軸に垂直な断面の1/4の領域とは、IPMモータの回転軸の中心を原点0とし、原点0からIPMモータの径方向に伸びる2つの仮想線であって、相互になす角度が90°となる2つの仮想線で区画される領域である。図2において、これら2つの仮想線はx軸およびy軸に対応する。IPMモータは4回対称となる構成を有し、IPMモータを90°回転させると回転前のものと重なる。従って、電磁界の解析の結果も4回対称の関係になる。よって、IPMモータの回転軸に垂直な断面の1/4の領域の電磁界を解析すれば、IPMモータの残りの領域の電磁界を導出することができる。尚、以下の説明では、IPMモータの径方向、IPMモータの周方向を、必要に応じて、径方向、周方向と略称する。
ロータ201は、例えば、複数の電磁鋼板と永久磁石とを有する。複数の電磁鋼板は同一の形状を有する。複数の電磁鋼板には、永久磁石およびシャフト(回転軸)が配置されるようにするための穴が形成されている。複数の電磁鋼板を積み重ねたときに形成される貫通穴に永久磁石およびシャフトが配置される。
本実施形態では、励磁電源であるインバータ電源が、PWM(Pulse Width Modulation)インバータである場合を例示する。図3は、PWMインバータの動作の一例を説明する図である。
尚、図3では、変調波・搬送波の値を相対値で示す。
PWMインバータとしては、公知の種々の方式で駆動するPWMインバータを適用することができ、図3に示す方式で駆動するものに限定されない。
非線形電磁界解析部101は、目標励磁電流IIがステータコイルに流れた場合のステータコアにおける磁束密度を、マックスウェルの方程式に基づく非線形電磁界解析を実行することにより導出する。本実施形態では、目標励磁電流IIの時系列波形が正弦波である場合を例示する。ただし、目標励磁電流IIの時系列波形は正弦波に限定されず、IPMモータの目標励磁電流の時系列波形として採用される各種の時系列波形の目標励磁電流IIを採用することができる。尚、目標励磁電流IIの時系列波形は、各時刻における目標励磁電流IIの値を示す情報である。このことは、目標励磁電流II以外の物理量の時系列波形についても同じである。目標励磁電流IIは、PWMインバータにおいてインバータ電圧360を生成する際の目標となる励磁電流であり、ステータコイルに流れる励磁電流が目標励磁電流IIに近づくように、インバータ電圧360が生成される。
目標励磁電圧導出部102は、非線形電磁界解析部101により導出された各時刻tにおける各要素の磁束密度Bに基づいて、目標励磁電流IIに対応する励磁電圧である目標励磁電圧VIを導出する。目標励磁電圧VIは、変調波(例えば正相変調波310)に相当するものである。本実施形態では、非線形電磁界解析部101により導出された各時刻tにおける各要素の磁束密度Bと、IPMモータの回路方程式とに基づいて、各時刻tにおける目標励磁電圧VIを導出する。以下に目標励磁電圧導出部102における処理の具体例を説明する。
本実施形態では以上のようにして、一周期分の各時刻tにおける各相の目標励磁時鎖交磁束φIおよび各相の目標励磁電圧VIが、時間ステップΔt1の時間隔で導出される。
インバータ電圧導出部103は、目標励磁電圧導出部102により導出された、時間ステップΔt2の時間隔により定まる各時刻における各相の目標励磁電圧VIに基づいて、各相の変調波(正相変調波310および負相変調波330)を導出する。そして、インバータ電圧導出部103は、変調波(正相変調波310および負相変調波330)と搬送波320とを比較した結果に基づいて、時間ステップΔt2の時間隔により定まる各時刻における各相のインバータ電圧VINVを導出する。インバータ電圧VINVは、インバータ電圧360に相当するものである。インバータ電圧VINVを導出する手法の一例は、図3を参照しながら説明した通りである。本実施形態ではこのようにして、時間ステップΔt2の時間隔により定まる各時刻における各相のインバータ電圧VINVが導出される。
インバータ励磁時鎖交磁束導出部104は、インバータ電圧導出部103により導出された、時間ステップΔt2の時間隔により定まる各時刻における各相のインバータ電圧VINVと、IPMモータの回路方程式とに基づいて、インバータ励磁時鎖交磁束φINVを導出する。インバータ励磁時鎖交磁束φINVは、インバータ電圧導出部103により導出された各相のインバータ電圧VINVがIPMモータの各相のステータコイルに印加された場合にステータコイルに鎖交する磁束である。ここで使用されるIPMモータの回路方程式は、例えば、以下の(6)式で表される。
補正電流導出部105は、目標励磁時鎖交磁束φIと、インバータ励磁時鎖交磁束φINVと、ステータコイルの巻回数Nと、ステータコアの磁気抵抗Rmとに基づいて、以下の(7)式により、補正電流I+を導出する。補正電流I+は、時間ステップΔt2の時間隔により定まる各時刻において相毎に導出される。以下の(7)式において、磁気抵抗Rmは、以下の(8)式で表される。
本実施形態では以上のようにして、時間ステップΔt2の時間隔により定まる各時刻において、各相における補正電流I+が導出される。
線形電磁界解析部106は、補正電流I+がステータコイルに流れた場合のステータコアにおける磁束密度を、マックスウェルの方程式に基づく線形電磁界解析を実行することにより導出する。
本実施形態では、線形電磁界解析部106は、線形非定常有限要素法を用いた電磁界解析を実行することにより、補正電流I+がステータコイルに流れてステータコアが励磁された場合の、IPMモータのモデルに対して設定した要素のそれぞれにおける磁束密度Bおよび渦電流密度Jeを導出する。本実施形態では、説明を簡単にするため、線形電磁界解析部106により線形電磁界解析が実行される際に設定される要素は、非線形電磁界解析部101により非線形電磁界解析が実行される際に設定される要素と同じとする。ただし、線形電磁界解析部106により線形電磁界解析が実行される際に設定される要素と、非線形電磁界解析部101により非線形電磁界解析が実行される際に設定される要素とを異ならせてもよい。このようにする場合、例えば、一方の要素における磁束密度Bおよび渦電流密度Jeを補間または補外することにより、他方の要素における磁束密度Bおよび渦電流密度Jeを導出する。
尚、線形電磁界解析部106は、非線形電磁界解析部101により導出された、時間ステップΔt1により定まる各時刻における各要素の磁束密度Bおよび磁界強度Hに基づいて、時間ステップΔt1により定まる各時刻における各要素の微分透磁率を導出し、導出した微分透磁率を補間することにより、時間ステップΔt2により定まる各時刻における各要素の微分透磁率を導出してもよい。線形電磁界解析部106は、線形非定常電磁界解析の際に、以上のようにして導出された微分透磁率を用いて係数マトリックスを導出する。
尚、領域202a~202gを低透磁率要素とする場合、(8)式において、Lは、低透磁率要素の径方向の長さになり、Aは、低透磁率要素の径方向に垂直な方向における断面積になる。
損失導出部107は、線形電磁界解析部106により導出されたステータコアにおける磁束密度に基づいて、ステータコアにおける損失を導出する。本実施形態では、目標励磁電流IIと補正電流I+とを合わせた電流がステータコイルに流れた場合のステータコアにおける損失を導出する場合を例示する。
損失導出部107は、以上のヒステリシス損Whの導出を全ての要素および全ての相に対して行い、全ての要素および全ての相におけるヒステリシス損Whの総和をIPMモータ(ステータコア)のヒステリシス損として導出する。尚、ヒステリシス損は、公知の方法で導出することができ、各要素の磁束密度を用いて導出する方法であれば、どのような方法で導出してもよい。
損失導出部107は、以上の渦電流損Weの導出を全ての要素および全ての相に対して行い、全ての要素および全ての相の渦電流損Weの総和をIPMモータ(ステータコア)の渦電流損として導出する。尚、渦電流損は、公知の方法で導出することができ、各要素の渦電流密度を用いて導出する方法であれば、どのような方法で導出してもよい。
そして、損失導出部107は、IPMモータのヒステリシス損と渦電流損の和を、IPMモータの鉄損として導出する。
出力部108は、損失導出部107により導出されたIPMモータ(ステータコア)の損失に関する情報を出力する。IPMモータの損失に関する情報には、例えば、IPMモータのヒステリシス損、IPMモータの渦電流損、およびIPMモータの鉄損のうち、少なくとも1つを示す情報が含まれる。出力の形態として、例えば、コンピュータディスプレイへの表示、外部装置への送信、および電磁界解析装置100の内部または外部の記憶媒体への記憶のうち、少なくとも1つを採用することができる。
次に、図6のフローチャートを参照しながら、電磁界解析装置100による電磁界解析方法の一例を説明する。
まず、ステップS601において、非線形電磁界解析部101は、非線形非定常有限要素法を用いた電磁界解析を実行することにより、各相のステータコイルに各相の目標励磁電流IIが流れてステータコアが励磁された場合の各要素の磁束密度Bおよび渦電流密度Jeを導出する。ここでは、非線形電磁界解析部101は、後述するステップS607で実行される線形非定常電磁界解析における時間ステップΔt2よりも長い時間ステップΔt1の時間隔の各時刻tにおいて、各要素における磁束密度Bおよび渦電流密度Jeを相毎に導出するものとする。尚、各相の目標励磁電流IIは、ステップS601の処理が開始される前に、電磁界解析装置100に設定される。
また、本実施形態では、線形電磁界解析部106は、領域202a~202gに対応する要素の透磁率をステータコアの他の領域に対応する要素の透磁率よりも十分に低い透磁率として、線形非定常有限要素法による電磁界解析を実行する。
図6のフローチャートによる処理は、ステップS610の処理が終了すると終了する。
次に、計算例を示す。本計算例では、非特許文献3に記載されているD1モータをIPMモータのモデルとして用いて電磁界解析を実行した。本計算例では、変調波の周波数を1kHz、目標励磁電流IIの振幅を20A、進角を0°、キャリア周波数を20kHz、直流電圧を500Vとして、PWMインバータによりIPMモータを励磁した場合の電磁界解析を実行した。その結果を表1に示す。
電流源解析は、比較例の1つであり、各相のステータコイルに目標励磁電流IIが流れた場合のIPMモータの鉄損を、非線形非定常有限要素法を用いた電磁界解析を実行することにより導出したことを示す。電流源解析では、低い時間分解能(時間ステップΔt1の時間隔により定まる各時刻)で、磁束密度Bおよび渦電流密度Jeを導出した。
図7は、磁束密度の時系列波形の計算例を示す図である。尚、図7は、同一の要素における磁束密度の時系列波形である。また、本計算例では、変調波の周波数を1kHzとしているので、図7の横軸の電気角(=θ)は、θ(°)÷(360(°)×1×103(Hz))の計算を実行することにより、図7の横軸の0を基準時刻とする時刻(秒)に換算される。
以上のように本実施形態では、電磁界解析装置100は、インバータ励磁時鎖交磁束φINVと目標励磁時鎖交磁束φIとの差φINV-φIに基づいて、補正電流I+を導出する。そして、電磁界解析装置100は、補正電流I+がステータコイルに流れた場合のステータコアにおける磁束密度を、マックスウェルの方程式に基づく線形電磁界解析を実行することにより導出する。従って、目標励磁電流IIがステータコイルに流れた場合のステータコアにおける磁束密度に対し、インバータ用半導体素子のスイッチング時に生じる細かい段階的な磁束密度の時間変化を補うためにステータコイルに流す必要がある電流を補正電流I+として導出することができる。補正電流I+の大きさは小さいため、線形電磁界解析を実行しても計算精度は大きく低下しない。従って、インバータ用半導体素子のスイッチング時に生じる細かい段階的な磁束密度の時間変化を考慮した電磁界解析を短時間で実行することができる。
本実施形態では、(8)式により磁気抵抗Rmを導出する場合を例示した。しかしながら、磁気抵抗Rmを導出する手法は、このような手法に限定されない。例えば、線形電磁界解析部106により実行される線形非定常有限要素法を用いた電磁界解析と同様の電磁界解析を一ステップのみ実行し、1つの時刻において、ステータコアを通る磁束を導出する。このようにする場合、励磁電流は補正電流I+でなくてよく、任意の値の電流でよい。また、このようにする場合、透磁率として低透磁率要素における透磁率(=1/νhigh)を用いる。そして、このようにして導出した磁束と、当該磁束を導出したときに用いた励磁電流と、ステータコイルの巻回数とに基づいて、磁気抵抗Rmを導出する。
また、以上説明した本発明の実施形態は、何れも本発明を実施するにあたっての具体化の例を示したものに過ぎず、これらによって本発明の技術的範囲が限定的に解釈されてはならないものである。すなわち、本発明はその技術思想、またはその主要な特徴から逸脱することなく、様々な形で実施することができる。
101 非線形電磁界解析部
102 目標励磁電圧導出部
103 インバータ電圧導出部
104 インバータ励磁時鎖交磁束導出部
105 補正電流導出部
106 線形電磁界解析部
107 損失導出部
108 出力部
201 ロータ
202 ステータ
202a~202g 透磁率が低い領域
310 正相変調波
320 搬送波
330 負相変調波
340 正相ノッチ波
350 負相ノッチ波
360 インバータ電圧
410 目標励磁電流で励磁した場合の磁束密度の時系列波形
420 インバータ電圧で励磁した場合の磁束密度の時系列波形
511~513 ステータコイル
521~523 電流源
530 ステータコア
Claims (11)
- インバータ電源から出力されるインバータ電圧に基づいて駆動するモータにおける電磁界を解析する電磁界解析装置であって、
前記インバータ電圧が前記モータのステータコイルに印加された場合に前記ステータコイルに鎖交する磁束であるインバータ励磁時鎖交磁束と、前記ステータコイルに目標励磁電流が流れた場合に前記ステータコイルに鎖交する磁束である目標励磁時鎖交磁束との差に基づいて、補正電流を導出する補正電流導出手段と、
前記補正電流が前記ステータコイルに流れた場合の前記モータのステータコアにおける磁束密度を、マックスウェルの方程式に基づく線形電磁界解析を実行することにより導出する線形電磁界解析手段と、を有し、
前記補正電流は、前記目標励磁電流が前記ステータコイルに流れた場合の前記ステータコアにおける磁束密度に対し、前記インバータ電源のスイッチング素子のスイッチング時に生じる磁束密度の時間変化を補うために前記ステータコイルに流す必要がある電流である、電磁界解析装置。 - 前記インバータ電圧と、前記モータの回路方程式とに基づいて、前記インバータ励磁時鎖交磁束を導出するインバータ励磁時鎖交磁束導出手段を更に有する、請求項1に記載の電磁界解析装置。
- 前記目標励磁電流が前記ステータコイルに流れた場合の前記ステータコアにおける磁束密度を、マックスウェルの方程式に基づく非線形電磁界解析を実行することにより導出する非線形電磁界解析手段と、
前記非線形電磁界解析手段により導出された前記磁束密度と、前記モータの回路方程式とに基づいて、前記目標励磁電流に対応する励磁電圧である目標励磁電圧を導出する目標励磁電圧導出手段と、
前記目標励磁電圧導出手段により導出された前記目標励磁電圧に基づいて、前記インバータ電圧を導出するインバータ電圧導出手段と、を更に有し、
前記インバータ励磁時鎖交磁束導出手段は、前記インバータ電圧導出手段により導出されたインバータ電圧と、前記モータの回路方程式とに基づいて、前記インバータ励磁時鎖交磁束を導出し、
前記線形電磁界解析手段は、前記非線形電磁界解析手段により導出された前記磁束密度に基づく磁化特性を用いて前記線形電磁界解析を実行する、請求項2に記載の電磁界解析装置。 - 前記線形電磁界解析手段により導出される磁束密度の時間分解能は、前記非線形電磁界解析手段により導出される磁束密度の時間分解能よりも高く、
前記非線形電磁界解析手段により導出された前記磁束密度に基づいて、前記線形電磁界解析手段により導出される磁束密度の時間分解能に対応する各時刻における前記磁束密度が導出され、
前記線形電磁界解析手段により導出される磁束密度の時間分解能に対応する各時刻における前記目標励磁電圧が導出され、
前記線形電磁界解析手段により導出される磁束密度の時間分解能に対応する各時刻における前記インバータ電圧が導出され、
前記線形電磁界解析手段により導出される磁束密度の時間分解能に対応する各時刻における前記インバータ励磁時鎖交磁束が導出される、請求項3に記載の電磁界解析装置。 - 前記線形電磁界解析手段は、磁束が通る領域の一部の領域の透磁率を、その他の領域の透磁率よりも低くした状態の前記ステータコアにおける磁束密度を、マックスウェルの方程式に基づく線形電磁界解析を実行することにより導出し、
前記補正電流導出手段は、前記磁束が通る領域の一部の領域の透磁率を用いて前記補正電流を導出する、請求項1~4の何れか1項に記載の電磁界解析装置。 - 前記線形電磁界解析手段は、各相の前記ステータコイルに対し、他の相の前記ステータコイルに接続される電流源と未結線の電流源が、前記補正電流を出力する電流源として接続されているものとして前記線形電磁界解析を実行する、請求項1~5の何れか1項に記載の電磁界解析装置。
- 前記線形電磁界解析手段により導出された前記ステータコアにおける磁束密度に基づいて、前記ステータコアにおける損失を導出する損失導出手段を更に有する、請求項1~6の何れか1項に記載の電磁界解析装置。
- 前記損失導出手段は、前記目標励磁電流と前記補正電流とを合わせた電流が前記ステータコイルに流れた場合の前記ステータコアにおける損失を導出する、請求項7に記載の電磁界解析装置。
- 前記損失は、渦電流損と、ヒステリシス損と、渦電流損およびヒステリシス損の和との何れかである、請求項7または8に記載の電磁界解析装置。
- インバータ電源から出力されるインバータ電圧に基づいて駆動するモータにおける電磁界を解析する電磁界解析方法であって、
前記インバータ電圧が前記モータのステータコイルに印加された場合に前記ステータコイルに鎖交する磁束であるインバータ励磁時鎖交磁束と、前記ステータコイルに目標励磁電流が流れた場合に前記ステータコイルに鎖交する磁束である目標励磁時鎖交磁束との差に基づいて、補正電流を導出する補正電流導出工程と、
前記補正電流が前記ステータコイルに流れた場合の前記モータのステータコアにおける磁束密度を、マックスウェルの方程式に基づく線形電磁界解析を実行することにより導出する線形電磁界解析工程と、を有し、
前記補正電流は、前記目標励磁電流が前記ステータコイルに流れた場合の前記ステータコアにおける磁束密度に対し、前記インバータ電源のスイッチング素子のスイッチング時に生じる磁束密度の時間変化を補うために前記ステータコイルに流す必要がある電流である、電磁界解析方法。 - 請求項1~9の何れか1項に記載の電磁界解析装置の各手段としてコンピュータを機能させるためのプログラム。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2020150705A JP7469665B2 (ja) | 2020-09-08 | 2020-09-08 | 電磁界解析装置、電磁界解析方法、およびプログラム |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2020150705A JP7469665B2 (ja) | 2020-09-08 | 2020-09-08 | 電磁界解析装置、電磁界解析方法、およびプログラム |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2022045167A JP2022045167A (ja) | 2022-03-18 |
JP7469665B2 true JP7469665B2 (ja) | 2024-04-17 |
Family
ID=80682179
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2020150705A Active JP7469665B2 (ja) | 2020-09-08 | 2020-09-08 | 電磁界解析装置、電磁界解析方法、およびプログラム |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP7469665B2 (ja) |
Citations (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2001258290A (ja) | 2000-03-08 | 2001-09-21 | Akira Chiba | 磁束検出ベアリングレス回転機の独立制御システム構成法 |
JP2013055792A (ja) | 2011-09-02 | 2013-03-21 | Fuji Electric Co Ltd | 永久磁石式回転電機のシミュレーション方法、これを使用した損失算定方法、シミュレーションプログラム、損失算定プログラム、シミュレーションシステム及び損失算定システム |
JP2018109592A (ja) | 2017-01-06 | 2018-07-12 | 新日鐵住金株式会社 | 電磁場解析装置、電磁場解析方法、およびプログラム |
-
2020
- 2020-09-08 JP JP2020150705A patent/JP7469665B2/ja active Active
Patent Citations (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2001258290A (ja) | 2000-03-08 | 2001-09-21 | Akira Chiba | 磁束検出ベアリングレス回転機の独立制御システム構成法 |
JP2013055792A (ja) | 2011-09-02 | 2013-03-21 | Fuji Electric Co Ltd | 永久磁石式回転電機のシミュレーション方法、これを使用した損失算定方法、シミュレーションプログラム、損失算定プログラム、シミュレーションシステム及び損失算定システム |
JP2018109592A (ja) | 2017-01-06 | 2018-07-12 | 新日鐵住金株式会社 | 電磁場解析装置、電磁場解析方法、およびプログラム |
Non-Patent Citations (1)
Title |
---|
山崎克巳 ほか,キャリア高調波を考慮したIPMモータの損失解析-三次元有限要素法による永久磁石渦電流損算定-,電気学会論文誌D,日本,社団法人電気学会,2007年,第127巻,第1号,p.87-94 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2022045167A (ja) | 2022-03-18 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
Liu et al. | Nonlinear equivalent magnetic network of a linear permanent magnet vernier machine with end effect consideration | |
Yamazaki et al. | Loss investigation of interior permanent-magnet motors considering carrier harmonics and magnet eddy currents | |
Hanic et al. | On-load analysis of saturated surface permanent magnet machines using conformal mapping and magnetic equivalent circuits | |
Kang et al. | A novel design of an air-core type permanent magnet linear brushless motor by space harmonics field analysis | |
De Donato et al. | No-load performance of axial flux permanent magnet machines mounting magnetic wedges | |
Boughrara et al. | Analytical model of slotted air-gap surface mounted permanent-magnet synchronous motor with magnet bars magnetized in the shifting direction | |
López-Torres et al. | Computationally efficient design and optimization approach of PMa-SynRM in frequent operating torque–speed range | |
Zhou et al. | Finite-element-based computationally efficient scalable electric machine model suitable for electrified powertrain simulation and optimization | |
Abd-Rabou et al. | Design development of permanent magnet excitation transverse flux linear motor with inner mover type | |
Chong | Design of an interior permanent magnet machine with concentrated windings for field weakening applications | |
Li et al. | An improved equivalent magnetic network model of modular IPM machines | |
Vlachou et al. | Overview on Permanent Magnet Motor Trends and Developments | |
Saied et al. | New approach to cogging torque simulation using numerical functions | |
Boroujeni et al. | Design, prototyping, and analysis of a novel tubular permanent-magnet linear machine | |
Pippuri et al. | Time-harmonic induction-machine model including hysteresis and eddy currents in steel laminations | |
Behbahanifard et al. | Cogging torque reduction in line start permanent magnet synchronous motor | |
JP7469665B2 (ja) | 電磁界解析装置、電磁界解析方法、およびプログラム | |
Ling et al. | Influence of magnet pole arc variation on the performance of external rotor permanent magnet synchronous machine based on finite element analysis | |
JP7124441B2 (ja) | 電磁場解析システム、電磁場解析方法、およびプログラム | |
Sano et al. | Loss analysis of a permanent magnet traction motor in a finite element analysis based efficiency map | |
Ding et al. | Analytical modelling approach for switched reluctance machines with deep saturation | |
Tezcan et al. | Analytical modeling of dual winding surface-mounted permanent magnet synchronous machine for hybrid electric vehicle accessory drive systems | |
Moradi et al. | Analysis of brushless DC generator incorporating an axial field coil | |
JP7436778B2 (ja) | 処理システム、処理方法、およびプログラム | |
Schuhmann et al. | Comparison of time-harmonic and transient finite element calculation of a squirrel cage induction machine for electric vehicles |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20230519 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20240221 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20240305 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20240318 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Ref document number: 7469665 Country of ref document: JP Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |