JP7468135B2 - ダクト - Google Patents

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Description

本発明は、例えば内燃機関の吸気ダクトなどに用いられるダクトに関する。
従来、この種のダクトとして、例えば特許文献1に示すものが知られている。こうしたダクトは、不織布によって構成され、内周側をなす第1繊維層と外周側をなす第2繊維層との間に吸着剤を配置した構造になっている。
特開2007-321600号公報
ところで、上述のようなダクトは、不織布によって構成されているため、通気性を有する。このため、上述のようなダクトにおいては、内部を流れる吸気の音波の圧力を外部へ逃がすことができるので、吸気時の吸気騒音の発生を抑制できるが、同時に外部からも内部に空気が進入するため、当該進入する空気による影響を受けて内部を流れる吸気の圧力損失が大きくなってしまうという問題がある。
本発明は、このような従来技術に存在する問題点に着目してなされた。その目的は、消音性を向上しつつ、周壁の内部を流れる空気の圧力損失を低減できるダクトを提供することにある。
以下、上記課題を解決するための手段及びその作用効果について記載する。
上記課題を解決するダクトは、周壁の少なくとも一部が繊維を含む繊維部によって構成されたダクトであって、前記繊維部は、前記周壁における内周側に位置する通気性を有した内層と、前記内層よりも前記周壁の外周側に配置され、前記内層よりも通気度の低い外層と、を有し、前記内層と前記外層との境界部分は、通気性を有していることを要旨とする。
この構成によれば、周壁における内層と外層との境界部分が通気性を有しているため、周壁の内部を流れる空気の音波の圧力を、内層で減衰させながら外層を通じて周壁の外部へ逃がすことができる。このため、周壁内を流れる空気による騒音の発生及び周壁外へ放出される放射音を低減できるので、消音性を向上できる。一方、周壁における外層は内層よりも通気度が低いため、周壁の外部の空気が周壁の内部に進入することを外層によって抑制できる。このため、周壁の内部を流れる空気が周壁の外部から周壁の内部に進入する空気の影響を受け難くなるので、周壁の内部を流れる空気の圧力損失を低減できる。したがって、消音性を向上しつつ、周壁の内部を流れる空気の圧力損失を低減できる。
一実施形態のダクトの一部を示す断面図。 変更例のダクトの要部拡大断面図。 変更例のダクトの要部拡大断面図。 変更例のダクトの要部拡大断面図。 変更例のダクトの一部を示す断面図。 変更例のダクトの要部拡大断面図。 変更例のダクトの要部拡大断面図。
以下、ダクトの一実施形態を図面に従って説明する。
図1に示すように、ダクト11は、例えば内燃機関の吸気ダクトやエアコンの給気ダクトなどに用いられ、円筒状をなしている。ダクト11は、円筒状の周壁12の少なくとも一部が繊維を含む繊維部13によって構成されている。本実施形態の周壁12は、全部が繊維部13によって構成されている。本実施形態の繊維部13は、熱圧縮成型された不織布によって構成されている。
繊維部13は、周壁12における内周側に位置する通気性を有した円筒状の内層14と、内層14よりも周壁12の外周側に配置され且つ内層14よりも通気度の低い円筒状の外層15とを有している。内層14と外層15とは、内層14及び外層15をそれぞれ構成する不織布の繊維同士をニードルパンチによって絡め合わせることによって接合されている。
したがって、内層14と外層15とは、接着剤を使用せずに接合されているため、内層14と外層15との境界部分16は、通気性を有している。この場合、境界部分16の通気度は、内層14の通気度以上になっている。すなわち、境界部分16の通気度は、外層15の通気度よりも高くなっている。なお、内層14の厚さは、外層15の厚さよりも厚くなっている。すなわち、内層14の圧縮率は、外層15の圧縮率よりも低くなっている。
内層14及び外層15をそれぞれ構成する不織布は、二種類の材質の繊維を混合した複合繊維によって構成されている。この場合、二種類の材質の繊維を混合した複合繊維としては、例えば、PET(ポリエチレンテレフタレート)繊維とPP(ポリプロピレン)繊維とを混合した第1複合繊維、PET繊維と芯鞘構造のPET繊維とを混合した第2複合繊維、及び芯鞘構造のPET繊維とPP繊維を混合した第3複合繊維などが挙げられる。
第2複合繊維及び第3複合繊維における芯鞘構造のPET繊維とは、PETからなる芯部(図示略)と当該PETよりも融点が低い変性PETからなる鞘部(図示略)とを有する周知の芯鞘型(二層構造)の繊維である。つまり、芯鞘構造のPET繊維とは、PETからなる芯部(図示略)が当該PETよりも融点が低い変性PETからなる鞘部(図示略)によって覆われた構造の繊維である。
第1複合繊維では、PPがPET繊維同士を結合するバインダーとして機能する。第2複合繊維では、変性PETがPET繊維同士を結合するバインダーとして機能する。第3複合繊維では、変性PET及びPPがPET繊維同士を結合するバインダーとして機能する。本実施形態において、内層14及び外層15をそれぞれ構成する不織布は、共に第1複合繊維によって構成されている。
一般に、不織布は、目付量が多いほど通気度が低くなり、バインダーの配合割合が大きいほど通気度が低くなる。しかし、本実施形態では、外層15の通気度が内層14の通気度よりも低くなるように、内層14を構成する不織布の目付量を、外層15を構成する不織布の目付量よりも多くするとともに、内層14を構成する不織布におけるバインダー(PP)の配合割合を、外層15を構成する不織布におけるバインダー(PP)の配合割合よりも小さくしている。
すなわち、内層14を構成する不織布の目付量を、外層15を構成する不織布の目付量よりも多くした以上に、内層14を構成する不織布におけるバインダー(PP)の配合割合を、外層15を構成する不織布におけるバインダー(PP)の配合割合よりも小さくすることで、外層15の通気度が内層14の通気度よりも低くなるようにしている。
次に、ダクト11の作用について説明する。
さて、ダクト11の周壁12の内部に空気が流れると、空気によって音波が発生する。この周壁12の内部を流れる空気の音波の圧力は、一部が通気性を有する周壁12の内層14を通過する際に内層14を構成する繊維を振動させることによって熱エネルギーに変換されて減衰される。
このため、空気の音波の定在波の発生が抑制されるので、空気の流れによって発生する騒音が低減される。内層14で減衰された空気の音波は、通気性を有する境界部分16及び外層15を通じて周壁12の外部へ放出される。したがって、周壁12内を流れる空気による騒音の発生及び周壁12外へ放出される放射音が低減される。
また、周壁12は通気性を有しているため、周壁12の外部の空気が周壁12の内部に進入する。しかしながら、本実施形態のダクト11では、周壁12における外層15は内層14よりも通気度が低いため、周壁12の外部の空気の周壁12の内部への進入が外層15によって効果的に抑制される。つまり、外層15は、周壁12を構成する繊維部13の通気をコントロールしている。このため、周壁12の内部を流れる空気が周壁12の外部から周壁12の内部に進入する空気の悪影響を受け難くなるので、周壁12の内部を流れる空気の圧力損失が低減される。
因みに、周壁12の外部の空気の周壁12の内部への進入が抑制されないと、周壁12の内周面近傍に形成される空気の粘性を無視することのできない層である境界層の厚さがどんどん厚くなる。このため、周壁12内を流れる空気は、周壁12外から進入する空気の悪影響を受けることで、主流の通気抵抗が大きくなってしまう。この結果、周壁12内を流れる空気の圧力損失が大きくなるという問題がある。
以上詳述した実施形態によれば、次のような効果が発揮される。
(1)ダクト11は、周壁12の少なくとも一部が繊維を含む繊維部13によって構成されている。繊維部13は、周壁12における内周側に位置する通気性を有した内層14と、内層14よりも周壁12の外周側に配置されて内層14よりも通気度の低い外層15とを有している。内層14と外層15との境界部分16は通気性を有している。この構成によれば、周壁12における内層14と外層15との境界部分16が通気性を有しているため、周壁12の内部を流れる空気の音波の圧力を、内層14で減衰させながら外層15を通じて周壁12の外部へ逃がすことができる。このため、周壁12内を流れる空気による騒音の発生及び周壁12外へ放出される放射音を低減できるので、消音性を向上できる。一方、周壁12における外層15は内層14よりも通気度が低いため、周壁12の外部の空気が周壁12の内部に進入することを外層15によって抑制できる。このため、周壁12の内部を流れる空気が周壁12の外部から周壁12の内部に進入する空気の悪影響を受け難くなるので、周壁12の内部を流れる空気の圧力損失を低減できる。したがって、消音性を向上しつつ、周壁12の内部を流れる空気の圧力損失を低減できる。
(2)ダクト11において、境界部分16は、外層15よりも通気度が高くなっている。この構成によれば、外層15による周壁12の内外の通気のコントロールが境界部分16によって妨げられることを抑制できる。
(3)ダクト11において、内層14は、外層15よりも厚さが厚くなっている。この構成によれば、周壁12の内部を流れる空気の音波の圧力を内層14によって効果的に減衰させることができる。
(4)ダクト11において、内層14と外層15とは、ニードルパンチによって内層14及び外層15の繊維同士を絡め合わせることによって接合されている。この構成によれば、内層14と外層15とを接合するための接着剤などの材料を別途用意することなく、内層14と外層15とを接合できる。
(5)ダクト11は、周壁12全体が通気性を有する繊維部13によって構成されている。この構成によれば、周壁12全体が通気性を有さない硬質の合成樹脂によって構成される場合に比べて、ダクト11を軽くすることができる。
(変更例)
上記実施形態は、以下のように変更して実施することができる。また、上記実施形態及び以下の変更例は、技術的に矛盾しない範囲で互いに組み合わせて実施することができる。
・ダクト11において、繊維部13は、周壁12の内周側から外周側に向かって通気度が徐々に低くなるように構成してもよい。この構成によれば、周壁12の内部を流れる空気の音波の圧力を減衰させる内層14の機能と、周壁12を構成する繊維部13の通気をコントロールして周壁12の外部の空気が周壁12の内部に進入することを抑制する外層15の機能とをバランスよく発揮させることができる。
この場合、周壁12を構成する繊維部13は、内層と外層とを一体にした一層構造であってもよいし、二層以上の積層構造であってもよい。繊維部13が積層構造である場合には、層毎に周壁12の内周側から外周側に向かって通気度が徐々に低くなるように構成してもよい。
・図2に示すように、ダクト11の周壁12を構成する繊維部13において、内層14と外層15との間に非通気性のフィルム層20を設けてもよい。この場合、内層14と外層15とをニードルパンチによって接合する際にフィルム層20に複数の孔21が貫通するように形成される。さらにこの場合、外層15の通気度をフィルム層20よりも高くして、フィルム層20が繊維部13の通気をコントロールするように構成されている。
すなわち、ここでの外層15は、繊維部13の通気をコントロールしない。このようにすれば、フィルム層20に貫通するように形成された複数の孔21の開口面積をニードルパンチの針の数と径に基づいて正確に算出できるので、繊維部13の通気を精度よくコントロールすることができる。
・図3に示すように、繊維部13は、外層15における周壁12の外周側に外層15の外周面を覆うコーティング層22を備えていてもよい。この場合、コーティング層22は、複数の貫通孔23が形成されるように、印刷によって形成してもよい。すなわち、コーティング層22は、コーティング層22を形成するための合成樹脂からなるコーティング液を、例えばインクジェット式プリンタ(図示略)のヘッドのノズルから外層15の外周面に吐出することによって形成してもよい。
さらにこの場合、外層15の通気度をコーティング層22よりも高くして、コーティング層22が繊維部13の通気をコントロールするように構成されている。すなわち、ここでの外層15は、繊維部13の通気をコントロールしない。このようにすれば、コーティング層22に形成された複数の貫通孔23の開口面積を、コーティング液を吐出するインクジェット式プリンタの設定に基づいて正確に算出できるので、繊維部13の通気を精度よくコントロールすることができる。
・図4に示すように、ダクト11において、外層15の外周面に撥水剤24を塗布するようにしてもよい。すなわち、外層15の外周面に例えばフッ素コーティングなどを施して撥水性を持たせてもよい。この場合、撥水剤24は、外層15の通気性が維持されるように、外層15の外周面に塗布される。
・図5に示すように、ダクト11において、外層15は、通気性を有する通気部25と、通気性を有さない非通気部26とを備え、通気部25は、周壁12の内部を流れる空気の音波の定在波の腹となる位置と対応するように配置されていてもよい。この場合、外層15において、通気部25(図5における外層15のうちハッチングの無い領域)は繊維の密度が通気性を確保できる大きさに設定された部分であり、非通気部26(図5における外層15のうちハッチングの有る領域)は繊維の密度が通気性を失わせることができる大きさに設定された部分である。
さらにこの場合、通気部25は、周壁12の内部を流れる空気の音波の定在波のうち一次の定在波W1の腹となる位置A及び二次の定在波W2の腹となる位置Bをカバーするように配置されている。ここで、二次の定在波W2は波長が一次の定在波W1の二分の一となり、三次の定在波(図示略)は波長が一次の定在波W1の三分の一となる。つまり、定在波は、周波数が二倍になると波長が二分の一となり、周波数が三倍になると波長が三分の一となる。したがって、三次以上の定在波(図示略)の腹となる位置は、一次の定在波W1の腹となる位置Aから二次の定在波W2の腹となる位置Bまでの間に必ず入る。
図5では、二次の定在波W2の腹となる位置Bは2箇所あるが、これらは一次の定在波W1の腹となる位置Aについて対称な位置となる。このため、通気部25は、一次の定在波W1の腹となる位置Aと二次の定在波W2の腹となる2つの位置Bのうちの片方とをカバーしていれば、三次以上の定在波(図示略)の腹となる位置を全てカバーすることができる。
このように構成すれば、周壁12の内部を流れる空気の複数の周波数の音波の音圧が最も高くなる位置に通気部25が配置され、且つ通気部25以外の位置に非通気部26が配置される。このため、周壁12全体として、周壁12の内部から外部へ放出される放射音を低減でき、且つ周壁12の外部から周壁12の内部に進入する空気を低減できる。すなわち、周壁12全体として、周壁12の内部から外部へ放出される放射音を低減でき、且つ周壁12の内部を流れる空気の圧力損失を低減できる。
・図6及び図7に示すように、外層15は、部分的に圧縮率を変えることによって通気性を有する通気部25と、通気性を有さない非通気部26を設けるようにしてもよい。この場合、外層15における厚さの薄い高圧縮部が非通気部26となり、外層15における厚さの厚い低圧縮部が通気部25となる。なお、外層15には、圧縮率が互いに異なる3種類以上の部分を設けてもよい。
・ダクト11は、必ずしも周壁12全体が通気性を有する繊維部13によって構成されている必要はない。すなわち、周壁12の一部を繊維部13によって構成してもよい。
・ダクト11において、内層14は、必ずしも外層15よりも厚さが厚くなっている必要はない。すなわち、内層14は、外層15と同じ厚さであってもよいし、外層15よりも厚さが薄くてもよい。
・ダクト11において、境界部分16は、必ずしも外層15よりも通気度が高くなっている必要はない。すなわち、境界部分16は、外層15と同じ通気度であってもよいし、外層15よりも通気度が低くなっていてもよい。境界部分16が外層15よりも通気度が低い場合には、境界部分16が周壁12の通気をコントロールし、且つ外層15が周壁12の通気をコントロールしない。
・ダクト11において、境界部分16の通気度は、内層14の通気度よりも低くなっていてもよい。
・ダクト11は、円筒形状に限らず、四角筒形状や六角筒形状などの多角筒形状であってもよいし、楕円筒形状であってもよい。
11…ダクト
12…周壁
13…繊維部
14…内層
15…外層
16…境界部分
20…フィルム層
21…孔
22…コーティング層
23…貫通孔
24…撥水剤
25…通気部
26…非通気部
A…一次の定在波W1の腹となる位置
B…二次の定在波W2の腹となる位置
W1…一次の定在波
W2…二次の定在波

Claims (1)

  1. 周壁の少なくとも一部が繊維を含む繊維部によって構成されたダクトであって、
    前記繊維部は、
    前記周壁における内周側に位置する通気性を有した内層と、
    前記内層よりも前記周壁の外周側に配置され、前記内層よりも通気度の低い外層と、
    を有し、
    前記内層と前記外層との境界部分は、通気性を有し、
    前記繊維部は、前記周壁の内周側から外周側に向かって通気度が徐々に低くなっていることを特徴とするダクト。
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