JP7467276B2 - 作業機 - Google Patents
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Description
特許文献1に開示された作業機は、ラジエータ等を冷却するための冷却ファンと、この冷却ファンの回転方向を正方向と逆方向とに切り替えるための切り替え機構と、を備えている。
また、前記機体に搭載されるエアコンの冷媒を凝縮するコンデンサを備え、前記コンデンサは、前記ラジエータと前記第2ファンとの間に配置されている。
また、前記第1ファンの回転軸中心と前記第2ファンの回転軸中心とが同一直線上に配置されている。
また、前記第2ファンの直径は、前記第1ファンの直径よりも小さい。
図12は、本発明に係る作業機の側面図を示している。図12では、作業機の一例として、コンパクトトラックローダを示している。但し、本発明に係る作業機はコンパクトトラックローダに限定されず、例えば、スキッドステアローダ等の他の種類のローダ作業機であってもよい。また、ローダ作業機以外の作業機であってもよい。
、リフトリンク12と、制御リンク13と、ブームシリンダ14と、バケットシリンダ15とを有している。ブームシリンダ14及びバケットシリンダ15は、油圧シリンダであって、油圧ポンプから供給される作動油の供給によって駆動(伸縮)する。
ブーム10は、キャビン3の右側及び左側に上下揺動自在に設けられている。作業具11は、例えば、バケットであって、当該バケット11は、ブーム10の先端部(前端部)に上下揺動自在に設けられている。リフトリンク12及び制御リンク13は、ブーム10が上下揺動自在となるように、ブーム10の基部(後部)を支持している。ブームシリンダ14は、伸縮することによりブーム10を昇降させる。バケットシリンダ15は、伸縮することによりバケット11を揺動させる。
リフトリンク12、制御リンク13及びブームシリンダ14は、左側と右側の各ブーム10に対応して機体2の左側と右側にそれぞれ設けられている。
リフトリンク12は、各ブーム10の基部の後部に、縦向きに設けられている。このリフトリンク12の上部(一端側)は、各ブーム10の基部の後部寄りに枢支軸16(第1枢支軸)を介して横軸回りに回転自在に枢支されている。また、リフトリンク12の下部(他端側)は、機体2の後部寄りに枢支軸17(第2枢支軸)を介して横軸回りに回転自在に枢支されている。第2枢支軸17は、第1枢支軸16の下方に設けられている。
左側のブーム10の前部には、接続部材50が設けられている。接続部材50は、予備アタッチメントに装備された油圧機器と、ブーム10に設けられたパイプ等の第1管材とを接続する装置である。具体的には、接続部材50の一端には、第1管材が接続可能で、他端には、予備アタッチメントの油圧機器に接続された第2管材が接続可能である。これにより、第1管材を流れる作動油は、第2管材を通過して油圧機器に供給される。
トシリンダ15を伸縮することで、バケット11が揺動される。
図1に示すように、機体2内の後部には、原動機22が搭載されている。原動機22は、ディーゼルエンジン、ガソリンエンジン等のエンジン(内燃機関)、電動モータ等である。本実施形態の場合、原動機22は、エンジンであり、具体的にはディーゼルエンジンである。以下、原動機22をエンジン22として説明する。また、機体2内のエンジン22が搭載(収容)された空間をエンジンルームERという。エンジンルームERの上方は、ボンネット9により覆われている。
エンジン22の上方であって且つラジエータ24の下方には、第1ファン25が配置されている。第1ファン25は、ラジエータ24の一方面側(下面側)に配置されている。本実施形態の場合、第1ファン25は、油圧によって駆動する油圧ファンである。第1ファン25は、第1モータ28によって駆動する。第1モータ28は、作動油によって作動する油圧モータである。第1モータ28の出力軸(以下、「第1出力軸28a」という)は、上方(斜め上後方)に向けて延びている。第1出力軸28aの上部には、第1羽根29が取り付けられている。つまり、第1ファン25は、上側に第1羽根29が配置され、下側に第1羽根29を回転させる第1モータ28が配置されている。
第2ファン26は、上述した第2方向に回転する。つまり、第2ファン26は、第2気流FL2(機体2内部の空気を機体2外部に排出する気流)を発生させる方向に回転する。尚、第2ファン26の回転方向とは、第2羽根31の第2出力軸30a回りの回転方向である。本実施形態の場合、第2ファン26は、第2方向にのみ回転可能なファンである。言い換えれば、第2ファン26は、第2気流FL2を発生させることができるが、第1気流FL1を発生させることができない。
ときに発生する風量よりも大きいものが使用される。
図1、図2、図3に示すように、ラジエータ24の上方には、コンデンサ27が配置されている。コンデンサ27は、ラジエータ24と第2ファン26との間に配置されている。具体的には、コンデンサ27は、ラジエータ24の上方であって且つ第2ファン26の下方に配置されている。コンデンサ27は、機体2に搭載されたキャビン3内に温度調整された空気を供給するエアコンの冷媒を凝縮する。
を有している。ファンカバー40は、前方から見た外形が凸形に形成されており、第1部位41は凸形の上部を構成し、第2部位42は凸形の下部を構成している。つまり、第1部位41は、第2部位42よりも上方に形成されている。第1部位41は、ファンカバー40の機体幅方向K2の中央付近に配置されている。第2部位42は、機体幅方向K2において、第1部位41の左側と右側にそれぞれ配置されている。第1部位41と第2部位42とは一体不可分に構成されていてもよいし、第2部位42に対して第1部位41が着脱可能であってもよい。
幅で形成されている。第2凹凸面42hは、第2上板42aLの第2上面42fの右部と、第2上板42aRの第2上面42fの全体に形成されている。第2凹凸面42hは、下方に向けて凹んだ第2凹部42iを有している。第2凹部42iは、前後方向K1に延びる溝状に形成されている。第2後板42cは、第2凹部42iに対応する位置に第2開口42jを有している。これにより、第2凹部42iに溜まった雨水やダストを第2開口42jから排出することができる。
仮に、第1上面41fが第1凹凸面41hのみから構成されて第1平坦面41gを有さない場合、第2モータ30の上方に第1凹部41iが位置することになる。この場合、第2モータ30と第1凹部41iとの干渉を防ぐために、第1凹部41iの深さ(高さ)分だけ第1上面41fを高くする必要があるが、第1上面41fが高くなると、キャビン3内の運転席8に着座した作業者の後方の視界が悪くなるという不都合が生じる。本実施形態の場合、第1上面41fが第1平坦面41gを有することによって、第2モータ30と第1凹部41iとの干渉が無くなる。そのため、第1凹部41iの深さ分だけ第1上面41fを高くする必要がなく、第1上面41fの高さを低くすることができる。その結果、上述した作業者の後方の視界悪化という不都合が生じることがない。
第1センサ61は、作業装置4を作動させる作動油の温度を検出する作動油温度センサである。第2センサ62は、エンジン22を冷却する冷却水の温度を検出する冷却水温度センサである。第1センサ61及び第2センサ62には、それぞれのセンサの故障を検知する故障検知部が設けられている。故障検知部は、第1センサ61又は第2センサ62の故障を検知した場合、検知信号を制御装置60に送信する。
切り替えスイッチ64は、第1ファン25の第2方向への回転を許可するオン状態と許可しないオフ状態とに切り替え可能なスイッチである。切り替えスイッチ64の切り替え信号(オン信号又はオフ信号)は、制御装置60に入力(送信)される。切り替えスイッチ64は、手動でオン状態とオフ状態との切り換えが可能であって、オン状態とすると第1ファン25の回転方向が第1方向から第2方向に切り替えられ、オフ状態とすると第1ファン25の回転方向が第1方向に戻る。この回転方向の切り換えは、切り替えスイッチ64からの信号を受信した制御装置60が、後述する方向切替弁73を切り替えることによって行われる。
アクセル66は、運転席8の近傍に設けられている。アクセル66は、エンジン22の回転数(指示回転数)を設定する設定部材である。アクセル66は、例えば、アクセルレバー、アクセルペダル、アクセルボリューム、アクセルスライダー等である。アクセル66により設定されたエンジン22の指示回転数(目標回転数)は、制御装置60に入力(送信)される。
図9に示すように、制御装置60は、第1ファン25が第1方向に回転しているとき(期間Tα)は第2ファン26の駆動を停止し、第1ファン25が第2方向に回転しているとき(期間Tβ)は第2ファン26を駆動させる。第2ファン26は、駆動時においては第2方向に回転する。
第2ファン26は、駆動が停止しているとき、第2ファン26を駆動する第2モータの回転が停止している。このとき、第2ファン26の羽根は、全く回転しないようにしてもよいし、第1ファン25の第1方向の回転により生じる気流によって第1ファン25と同じ回転方向に連れ回りをするようにしてもよい。
置され、第2ファン26の直径が第1ファン25の直径よりも小さいことによって、第1ファン25の中心付近に対応する部分に第2ファン26の外周付近が位置する。そのため、第2ファン26において大きい風量が得られる部分(外周付近)を、第1ファン25の風量が小さくなる部分(中心付近)に対応させることができる。これにより、第1ファン25の回転のみでは吹き飛ばすことができないダストをより確実に吹き飛ばすことができる。
先ず、制御装置60による第1ファン25の動作の制御について説明する。
図10に示すように、制御装置60は、第2方向の回転数を増加させる増速動作aと、この増速動作aにより増加した第2方向の回転数を低下させる減速動作bと、を含む動作プロセスP1を、所定期間T1内に繰り返すように第1ファン25を駆動させる。動作プロセスP1を所定期間T1内に繰り返すとは、動作プロセスP1が所定期間T1内に複数回行われることを意味する。図10に示す例では、動作プロセスP1が所定期間T1内に3回行われているが、動作プロセスP1の回数は2回でもよいし4回以上であってもよい。
また、制御装置60は、動作プロセスP1において、最低回転数で回転する時間Tdが最高回転数で回転する時間Tcよりも長くなる(Td>Tc)ように、第1ファン25を駆動させることもできる。この場合、第1ファン25の回転数が最低回転数から最高回転数に上昇するときの風量の勢いが増すことによって、ダストを効果的に吹き飛ばすことができる。
次に、制御装置60による第2ファン26の動作の制御について説明する。
図10に示すように、制御装置60は、第1ファン25の回転方向を第1方向から第2方向に切り替える第1切り替え動作と同時に、第2ファン26の駆動を開始させる。そして、制御装置60は、上記動作プロセスP1が繰り返されている期間(所定期間T1)中、第2ファン26の駆動を継続する。従って、所定期間T1は、第2ファン26が駆動を継続する期間ということもできる。第2ファン26は、所定期間T1中、駆動を継続して第2方向の回転を継続する。さらに、制御装置60は、第1ファン25の回転方向を第2方向から第1方向に切り替える第2切り替え動作と同時に、第2ファン26の駆動を停止させる。
不足する風量しか得られないが、この風量不足を第2ファン26の第2方向の回転で生じる風量によって補うことができる。そのため、動作プロセスP1が繰り返されている所定期間T1中、ダストを吹き飛ばすために十分な風量を継続して得ることができる。
図11に示すように、制御装置60は、第1ファン25に、第2方向の回転を開始して所定時間T2経過後に終了させる基本動作(実線参照)と、所定時間T2内に中止条件が満たされた場合に第2方向の回転を中止させるキャンセル動作(破線参照)とを実行させることが可能である。
制御装置60が第1ファン25に実行させる基本動作は、少なくとも第2方向の回転を開始して所定時間経過後に終了させる動作を含んでいればよい。基本動作は、図11に実線で示す動作の他に、図10に示した所定期間T1に行われる動作(増速動作aと減速動作bとを含む動作プロセスP1を所定期間T1内に繰り返す動作)を含む動作であってもよいし、他の動作であってもよい。
制御装置60は、所定時間T2内に中止条件が満たされた場合に、第1ファン25の第2方向の回転を中止させるキャンセル動作を実行させる。キャンセル動作は、制御装置60が第1ファン25を制御する制御弁70にキャンセル信号を送信することによって実行される。図11において、時間t-3は、制御装置60がキャンセル信号を送信した時である。中止条件については後述する。
先ず、制御装置60が第1キャンセル動作を第1ファン25に実行させる場合について説明する。この場合、時間t-3において制御装置60が制御弁70にキャンセル信号を送信すると、第1ファン25の第2方向の回転の回転数が徐々に低下する(図11の矢印e部分参照)。詳しくは、時間t-3において制御装置60が制御弁70にキャンセル信号を送信すると、比例弁72に供給される電流値が徐々に増加して、比例弁72の開度が徐々に増加する。これにより、第1ファン25を駆動する油圧モータに供給される作動油の量が徐々に減少し、第1ファン25の第2方向の回転の回転数が徐々に低下する。第1ファン25の第2方向の回転の回転数が最低回転数となった後、方向切替弁73がON状態からOFF状態に切り替えられ(矢印g部分参照)、第1ファン25の回転方向が第2方向から第1方向に変更される。その後、制御装置60は、第1ファン25の第1方向の回転を継続させ、必要に応じて第1ファン25の第1方向の回転数を増加させる(矢印f1部分参照)。
図11に示すように、制御装置60は、第1ファン25が第2方向の回転を開始したとき、第2ファン26の駆動を開始させる。また、制御装置60は、第1ファン25が第2方向の回転を終了したとき、第2ファン26の駆動を停止させる。第2ファン26は、第1ファン25が第2方向の回転を開始して所定時間T2経過後に終了するまでの間、継続して第2方向に回転する。
制御装置60が第1ファン25にキャンセル動作を実行させるとき、第2ファン26の駆動パターンは、図11の仮想線で示すパターンとなる。第1キャンセル動作が実行された場合、第1ファン25の第2方向の回転の回転数が徐々に低下して最低回転数となった後、第2ファン26は駆動を停止する。
中止条件の第1例は、第1センサ61又は第2センサ62で検出された温度が予め設定された所定温度範囲を外れたときである。「所定温度範囲を外れたとき」とは、所定温度範囲の上限温度を上回ったとき又は所定温度範囲の下限温度を下回ったときである。制御装置60は、第1センサ61又は第2センサ62で検出された温度が所定温度範囲を外れたときに中止条件が満たされたと判断して第1ファン25にキャンセル動作を実行させる。制御装置60は、第1センサ61又は第2センサ62で検出された温度が所定温度範囲を外れたとき、第1ファン25に第1キャンセル動作と第2キャンセル動作のいずれか一方のキャンセル動作を実行させる。いずれのキャンセル動作を実行させるかは、第1センサ61で検出された温度が所定温度範囲の上限温度を上回った場合、第1センサ61で検出された温度が所定温度範囲の下限温度を下回った場合、第2センサ62で検出された温度が所定温度範囲の上限温度を上回った場合、第2センサ62で検出された温度が所定温度範囲の上限温度を上回った場合に場合分けして予め設定することができる。
中止条件の第2例は、エンジン22が停止したときである。この場合、制御装置60は、エンジン22が停止したときに中止条件が満たされたと判断して第1ファン25にキャンセル動作を実行させる。エンジン22がエンジンストール等によって停止したときは、第2キャンセル動作により第1ファン25の回転が停止される。この場合、制御装置60は、第1ファン25の回転数を最低回転数まで低下させた後、第1ファン25の回転を停止させる。
向に回転させると、ボンネット9上のダストが吹き飛ばされて接近した人に向けて飛散する可能性があるが、切り替えスイッチ64をオフ状態に切り替えて第2方向の回転を中止することにより、ダストが人に向けて飛散することを防ぐことができる。
中止条件の第4例は、第1ファン25又は第2ファン26の駆動に関係する部品の故障が検知部で検知されたときである。検知部は、例えば、ハーネスの断線を検知する断線検知部65や制御弁70の故障を検知する第2故障検知部であるが、これらに限定されない。第4例の一例としては、断線検知部65で断線が検知されたときである。この場合、制御装置60は、断線検知部で断線が検知されたときに中止条件が満たされたと判断して第1ファン25にキャンセル動作を実行させる。このキャンセル動作によって、第1ファン25の回転を停止させることにより、断線によって引き起こされる第1ファン25の異常回転を防ぐことができる。第4例の他の一例としては、第2故障検知部が第1ファン25の回転を制御する制御弁70の故障(ソレノイドの故障等)を検知したときである。この場合、制御装置60は、第2故障検知部が制御弁70の故障を検知したときに中止条件が満たされたと判断して第1ファン25にキャンセル動作を実行させる。このキャンセル動作によって、第1ファン25の回転を停止させることにより、制御弁70の故障によって引き起こされる第1ファン25の異常回転を防ぐことができる。
、作業機1が重作業を行う場合に作業を行いやすくなる。
尚、上述した中止条件は一例であって、中止条件は上述した条件には限定されない。例えば、外気温センサで検出された温度が予め設定された所定温度範囲を外れたときを中止条件として、キャンセル動作を実行するように構成してもよい。また、上述した中止条件と当該中止条件を満たしたことに伴うキャンセル動作の組み合わせも一例であって、他の組み合わせ(例えば、上述した或る中止条件において、第1キャンセル動作の代わりに第2キャンセル動作を実行する、又は、第2キャンセル動作の代わりに第1キャンセル動作を実行する等)を必要に応じて採用してもよい。
また、上記実施形態においては、ラジエータ24の一方面側を下面側、ラジエータ24の他方面側を上面側として説明したが、ラジエータ24の一方面側が上面側、ラジエータ24の他方面側が下面側であるとして読み替えてもよい。
また、作業機1は、第1ファン25及び第2ファン26の駆動を制御する制御装置60を備え、制御装置60は、第1ファン25が第1方向に回転しているとき第2ファン26の駆動を停止し、第1ファン25が第2方向に回転しているとき第2ファン26を駆動させる。
足する風量を補うことができる。
この構成によれば、第1ファン25の第1方向の回転により生じる気流によって、ラジエータ24及びコンデンサ27を冷却することができる。また、第1ファン25及び第2ファン26の第2方向の回転により生じる気流によって、ラジエータ24及びコンデンサ27に付着したダストを吹き飛ばすことができる。
この構成によれば、第1ファン25を第1方向に回転させた場合、第1ファン25の風量のみで冷却効果を十分に得ることができる。第1ファン25を第2方向に回転させた場合、第2ファン26も第2方向に回転するため、ダストの吹き飛ばしのための風量が不足することはない。従って、ラジエータ24等の冷却効果とダストを吹き飛ばす効果の両方を確実に得ることができる。
この構成によれば、第1ファン25と第2ファン26とを第2方向に回転させた場合、第1ファン25の回転によって生じる気流と第2ファン26の回転によって生じる気流とが重なるため、ダストを吹き飛ばすために十分な風量を得ることができる。
この構成によれば、第2ファン26において大きい風量が得られる部分(外周付近)を、第1ファン25の風量が小さくなる部分(中心付近)に対応させることができるため、第1ファン25の回転のみでは吹き飛ばすことができないダストを第2ファンの回転によって確実に吹き飛ばすことができる。
この構成によれば、長時間にわたって冷却用に駆動される第1ファン25を油圧ファンとし、ダスト吹き飛ばし時にのみ駆動される第2ファン26を電動ファンとすることにより、作業機1に搭載するバッテリの容量を小さくすることができる。
また、制御装置60は、増速動作にて第2方向の回転数を最高回転数まで増加させ、減速動作にて第2方向の回転数を最低回転数まで低下させる。
また、制御装置60は、動作プロセスP1において、最高回転数で回転する時間Tcが最低回転数で回転する時間Tdよりも長くなる(Tc>Td)ように、第1ファン25を駆動させる。
また、作業機1は、ラジエータ24の他方面側に配置され、第2方向に回転する第2ファン26を備え、制御装置60は、動作プロセスP1が繰り返されている所定期間T1中、第2ファン26の駆動を継続させる。
また、制御装置60は、動作プロセスP1の繰り返し開始前に回転方向を第1方向から第2方向に切り替える第1切り替え動作を行い、動作プロセスP1の繰り返し終了後に回転方向を第2方向から第1方向に切り替える第2切り替え動作を行うように、第1ファン25を駆動させる。
また、制御装置60は、第1ファン25の回転数が最低回転数にあるときに第1切り替え動作及び第2切り替え動作を行う。
また、制御装置60は、第1切り替え動作と同時に第2ファン26の駆動を開始させる。
この構成によれば、第1ファン25が第2方向に切り替えられると同時に第2ファン2
6が第2方向の回転を開始するため、ダストを吹き飛ばすために十分な風量を速やかに得ることができる。
この構成によれば、第1ファン25が第1方向に切り替えられると同時に第2ファン26が第2方向の回転を停止するため、第1ファン25の第1方向の回転によって生じる気流の効果(冷却効果)が、第2ファン26の回転によって生じる気流によって減じられることが防がれる。
この構成によれば、第2切り替え動作と同時に第2ファン26を停止するのではなく、第2切り替え動作の後、暫くの間、第2ファン26を駆動してから停止することによって、吹き飛ばしたダストが降下して再びボンネット等の上に堆積することを防止できる。
この構成によれば、第2方向の回転の回転数を徐々に低下させることによって、騒音や第1ファン25に作動油を供給する油圧回路に発生するサージ圧の上昇を防ぐことができる。また、キャンセル動作後に、ファン25が第1方向に回転することにより、冷却効果を得ることができる。
この構成によれば、第2方向の回転の回転数を徐々に低下させることによって、騒音や第1ファン25に作動油を供給する油圧回路に発生するサージ圧の上昇を防ぐことができる。また、キャンセル動作後に、ファン25が停止することにより、ファン25の異常回転等を防ぐことができる。
この構成によれば、例えば中止条件としてエンジン停止が生じた場合等に、ファン25
を安全に停止させることができる。
また、制御装置60は、エンジン22停止時に中止条件が満たされたと判断してファン25にキャンセル動作を実行させる。
また、作業機1は、ファン25の第2方向への回転を許可するオン状態と許可しないオフ状態とを手動で切り替え可能な切り替えスイッチ64を備え、制御装置60は、切り替えスイッチ64がオフ状態に切り替えられたときに中止条件が満たされたと判断してファン25にキャンセル動作を実行させる。
この構成によれば、検知部でファン25の駆動に関係する部品の故障が検知されたときにキャンセル動作を実行してファン25の回転を停止させることにより、部品の故障によって引き起こされるファン25の異常回転を防ぐことができる。
また、作業機1は、エンジン22の回転数を設定する設定部材(アクセル66)と、エンジン22の回転数を検出する回転数センサ63と、を備え、制御装置60は、設定部材(アクセル66)により設定された回転数である指示回転数から回転数センサ63により検出された回転数である実回転数を差し引いた差分値が閾値以上となったとき、中止条件が満たされたと判断してファン25にキャンセル動作を実行させる。
また、作業機1は、機体2に装着された作業装置4と、作業装置4を作動させる作動油の温度を検出する第1センサ61と、エンジン22を冷却する冷却水の温度を検出する第2センサ62と、第1センサ61又は第2センサ62の故障を検知する故障検知部と、を備え、制御装置60は、故障検知部が故障を検知したときに中止条件が満たされたと判断してファン25にキャンセル動作を実行させる。
また、作業機1は、機体2に搭載されたキャビン3と、キャビン3内に温度調整された空気を供給するエアコンと、を備え、制御装置60は、エアコンの駆動時に中止条件が満たされたと判断してファン25にキャンセル動作を実行させる。
以上、本発明の一実施形態について説明したが、今回開示された実施の形態は全ての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は上記した説明ではなくて特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味及び範囲内での全ての変更が含まれることが意図される。
2 機体
22 エンジン
24 ラジエータ
25 第1ファン
26 第2ファン
27 コンデンサ
30 モータ(第2モータ)
31 羽根(第2羽根)
40 ファンカバー
41g 平坦面(第1平坦面)
41h 凹凸面(第1凹凸面)
60 制御装置
Claims (7)
- 機体と、
前記機体に搭載されたエンジンと、
前記エンジンに供給される冷却水を冷却するラジエータと、
前記ラジエータの一方面側に配置され、前記機体内部に外気を取り入れる気流を発生させる第1方向と、前記機体内部の空気を外部に排出する気流を発生させる第2方向とに回転可能な第1ファンと、
前記ラジエータの他方面側に配置され、前記第2方向に回転する第2ファンと、
前記第1ファン及び前記第2ファンの駆動を制御する制御装置と、
を備え、
前記制御装置は、
前記第1ファンが第1方向に回転しているとき、前記第2ファンの駆動を停止し、
前記第1ファンが第2方向に回転しているとき、前記第2ファンを駆動させ、
前記第1ファンが第2方向に回転しているときに発生する気流は、前記第2ファンを通過する作業機。 - 機体と、
前記機体に搭載されたエンジンと、
前記エンジンに供給される冷却水を冷却するラジエータと、
前記ラジエータの一方面側に配置され、前記機体内部に外気を取り入れる気流を発生させる第1方向と、前記機体内部の空気を外部に排出する気流を発生させる第2方向とに回転可能な第1ファンと、
前記ラジエータの他方面側に配置され、前記第2方向に回転する第2ファンと、
前記機体に搭載されるエアコンの冷媒を凝縮するコンデンサと、
前記第2ファンの前記コンデンサと反対側である上側を覆うファンカバーと、
を備え、
前記第2ファンは、下側に羽根が配置され、上側に前記羽根を回転させるモータが配置され、
前記ファンカバーの上面は、平坦面と凹凸面とを有し、
前記平坦面は、平面視において前記モータと重なる位置に配置されており、
前記ファンカバーは、前方から見た外形が凸形に形成されており、前記凸形の上部を構成する第1部位と、前記第1部位よりも下方に形成されて前記凸形の下部を構成する第2部位とを有し、
前記第1部位の上面の下方に形成される第1空間が、前記第2部位の上面の下方に形成される第2空間に比べて上方に拡がった空間となっており、前記第1空間に前記第2ファンを駆動するモータが配置されている作業機。 - 前記機体に搭載されるエアコンの冷媒を凝縮するコンデンサを備え、
前記コンデンサは、前記ラジエータと前記第2ファンとの間に配置されている請求項1に記載の作業機。 - 前記第1ファンは、前記第1方向に回転したときの風量が前記第2方向に回転したときの風量よりも大きい請求項1~3のいずれか1項に記載の作業機。
- 前記第1ファンの回転軸中心と前記第2ファンの回転軸中心とが同一直線上に配置されている請求項1~4のいずれか1項に記載の作業機。
- 前記第2ファンの直径は、前記第1ファンの直径よりも小さい請求項5に記載の作業機。
- 前記第1ファンは、油圧により駆動する油圧ファンであり、
前記第2ファンは、電気により駆動する電動ファンである請求項1~6のいずれか1項に記載の作業機。
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