JP7466823B2 - プロセス管理の支援装置、支援方法、支援プログラムおよび支援システム - Google Patents

プロセス管理の支援装置、支援方法、支援プログラムおよび支援システム Download PDF

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Description

本発明は、プラントにおけるプロセス管理の支援装置、支援方法、支援プログラムおよび支援システムに関する。
プロセス産業においては、オペレータが複数あるプロセスデータから状況を判断し、複数ある操作端の中から操作を判断してプロセス管理を行っている。オペレータの判断には、操作対象の選択、操作の量、タイミングが含まれ、様々なパターンがあるため、運転状態はオペレータ個人の技能に左右される。そして、このような技能は客観的な情報として伝えることが難しく、その承継はきわめて困難である。
このような状況を改善すべく、プラントの操業における作業のスキルを承継するための技術が提案されている。例えば、特許文献1記載の操作支援装置は、各種情報を取得し、各種情報の関連性を抽出し、抽出された関連性に基づき、プラントの操作を支援するソリューションを生成している。
そして、各種情報として、通知等のイベントに関するイベント情報、計器の数値、機器の状態、時間経過等の事象に係る事象情報、視覚、聴覚、嗅覚、触覚、味覚等を測定及び記録した知覚情報、作業者が実施したプラントの操作に係る操作情報が挙げられている。例えば日時が近い情報を対応付けることで関連性が与えられ、ソリューションとしては、異常時操作情報、模範操作情報、自動化情報およびeラーニング情報が提供される。
特開2019-3545号公報
しかしながら、上記のように日付等で単に情報を対応付けても、複雑にプロセスデータが影響し合う状況では最適な操作を決定できない。熟練オペレータの判断や操作が共有され、伝承されることが好ましいが、経験や勘のような技能を共有したり伝承したりすることは容易ではない。
本発明は、このような事情に鑑みてなされたものであり、熟練したオペレータと同様の操作の特定または完全自動化によるプロセス管理を可能にするプロセス管理の支援装置、支援方法、支援プログラムおよび支援システムを提供することを目的とする。
(1)上記の目的を達成するため、本発明のプロセス管理の支援装置は、プラントにおけるプロセス管理の支援装置であって、ニューラルネットワークを用いたクラシファイアと、対象プラントにおける環境状況を表すプロセスデータと操作端の設定値との対応関係を表す過去のデータセットを教師データとして前記クラシファイアに学習させる学習処理部と、リアルタイムで前記対象プラントにおけるプロセスデータを取得する情報取得部と、前記クラシファイアを用いて、前記取得されたプロセスデータに対して、将来において適した操作端の設定値を特定する操作特定部と、を備えることを特徴としている。これにより、オペレータに経験や勘等などの技能が無くても熟練したオペレータと同様の操作の特定または完全自動化によるプロセス管理が可能になる。
なお、クラシファイアは、「~であれば、~をする」といった行動ルールをいい、クラシファイアシステム(Classifier System)は、複数のクラシファイアを集合したものであり、状況にマッチした行動を提示することができる。クラシファイアシステムは、教師データを用いた学習によってルールを更新していく機械学習の手法の1つである。
(2)また、本発明のプロセス管理の支援装置は、前記クラシファイアシステムが、連続値として定義される複数の入力値に対し、離散値として定義される出力値を生成し、前記プロセスデータは、時系列のデータであることを特徴としている。これにより例えば、長期間にわたり連続運転されるプラントのプロセス管理やバッチ生産のプロセス管理の支援が可能になる。
(3)また、本発明のプロセス管理の支援装置は、前記プロセスデータが、前記環境状況を表す複数種類のデータの集合であり、それぞれが互いに依存することを特徴としている。これにより、オペレータの個々の経験や勘に頼るしかなかった判断を支援でき、技能の承継が可能になる。
(4)また、本発明のプロセス管理の支援装置は、前記操作端の入力が、将来における複数の前記プロセスデータへ影響を及ぼすことを特徴としている。これにより、操作端の入力が複数のプロセスデータにフィードバックする判断が困難な状況においても、熟練したオペレータによる操作のように適切な操作を特定することができる。
(5)また、本発明のプロセス管理の支援装置は、前記クラシファイアが、全行動ルールに対して共通の条件部として構成された単一のニューラルネットワークで構成され、前記操作特定部は、複数の出力値に対し特定の閾値を超えるか否かを判定し、前記複数の出力値のうち前記特定の閾値を超える出力値に応じて前記適した操作端の設定値を特定することを特徴としている。
このように単一のニューラルネットワークで複数の行動ルールに対する判断が可能となるため、処理速度を向上させることができる。その結果、教師データを用いた学習によるクラシファイアの更新が容易になり、複数種類のプロセスデータを取り扱うプロセス管理が容易になる。
(6)また、本発明のプロセス管理の支援装置は、前記クラシファイアが、入力値を受け付ける入力層、前記入力層からの情報に基づいて重みづけして反応する中間層および中間層からの出力に重みづけをして出力値を出す出力層を有し、前記入力層、前記中間層および前記出力層に対する入力から出力までの過程を1周期としたとき、前周期以前の中間層からの出力を保持する複数のフィードバック層を更に有するマルチコンテキストリカレントニューラルネットワークで構成されることを特徴としている。これにより、過去の中間層の機能を取り込んだニューラルネットワークを構成でき、予測精度が向上する。
(7)また、本発明のプロセス管理の支援装置は、前記クラシファイアが、前周期以前の入力層を保持するための複数のタイムディレイ層をさらに有する拡張型マルチコンテキストリカレントニューラルネットワークで構成されることを特徴としている。これにより、過去の入力層の機能も取り込んだニューラルネットワークを構成でき、予測精度がさらに向上する。
(8)また、本発明のプロセス管理の支援装置は、一例として、前記対象プラントが、連続的に供給される原料を加熱する設備を含み、前記プロセスデータは、前記設備の温度を含み、前記操作端の設定値は、前記設備内への原料または燃料の送入速度を含むことが好ましい。
例えば、セメント製造プロセスでは、24時間連続運転が通常である。ただし、8時間ごとにオペレータ交替による不連続性がある。オペレータは、環境、品質、省エネの観点から定められた基準に従った操作を行っているが、状況に応じた細かい操作はオペレータ個人の裁量で行っており、経験による巧拙がある。セメント製造プロセスにおいては、各温度、圧力および流量など数百の計測点がある。
セメント製造プロセスにおいては、採るべき操作に対して、温度、圧力、空気量、原料量、原料成分、燃料成分または燃料発熱量など多くのパラメータが複雑に絡んでいる。過去データを元にした重回帰分析や多変量解析は過去から試みられてきたが、適切な操作を推定することはできていない。これに対し、本発明のプロセス管理の支援装置は、セメント製造プロセスに代表される様々な情報から操作を判断しなければならないプロセスには好適である。複数の操作がそれぞれ複数箇所のプロセス状態へ影響を及ぼすなど、複雑に要素が関係し合うプロセス管理においては、ニューラルネットワークを利用した支援装置が有効である。
セメント製造プロセスでは、原料の量(生産量)は主に在庫や出荷等の兼ね合いで変えられる。定められた生産量を製造するよう、燃料の量や窯の回転数などが操作される。窯の温度が低いときに一時的に生産量を変えることもあるが、基本は一定である。サスペンションプレヒータでは、脱炭酸反応がなされる。そして、仮焼炉があるニューサスペンションプレヒータでは脱炭酸反応が一定(分解度が一定)になるように仮焼炉の設定温度が調整される。また、キルンには温度に関する自動制御機能はなく、落口クリンカ温度など管理項目を見ながら窯前粉炭量などが調整される。そして、クリンカの分析結果の指標が決められた範囲に入るよう、補正操作が行われる。
(9)また、本発明のプロセス管理の支援方法は、プラントにおけるプロセス管理の支援方法であって、連続値として定義される複数の入力値に対し、離散値として定義される出力値を生成するニューラルネットワークを用いたクラシファイアを準備するステップと、対象プラントにおける操業状況を表す複数種類のプロセスデータと操作端の設定値との対応関係を表す過去のデータセットを教師データとして前記クラシファイアを更新するステップと、リアルタイムで前記対象プラントにおける複数種類のプロセスデータを取得するステップと、前記クラシファイアを用いて、前記取得された複数種類のプロセスデータに対して、将来において適した操作端の設定値を特定するステップと、を含むことを特徴としている。これにより、熟練したオペレータと同様の操作の特定または完全自動化によるプロセス管理が可能になる。
(10)また、本発明のプロセス管理の支援プログラムは、プラントにおけるプロセス管理の支援プログラムであって、連続値として定義される複数の入力値に対し、離散値として定義される出力値を生成するニューラルネットワークを用いたクラシファイアを準備する処理と、対象プラントにおける操業状況を表す複数種類のプロセスデータと操作端の設定値との対応関係を表す過去のデータセットを教師データとして前記クラシファイアを更新する処理と、リアルタイムで前記対象プラントにおける複数種類のプロセスデータを取得する処理と、前記クラシファイアを用いて、前記取得された複数種類のプロセスデータに対して、将来において適した操作端の設定値を特定する処理と、をコンピュータに実行させることを特徴としている。これにより、熟練したオペレータと同様の操作の特定または完全自動化によるプロセス管理が可能になる。
(11)また、本発明のプロセス管理の支援システムは、プラントにおけるプロセス管理の支援システムであって、プロセス管理の対象となる対象プラントと、上記の支援装置と、を備えることを特徴としている。これにより、オペレータに経験や勘等などの技能が無くても熟練したオペレータと同様の操作の特定または完全自動化によるプロセス管理が可能になる。
本発明によれば、熟練したオペレータと同様の操作の特定または完全自動化によるプロセス管理を可能にする。
本発明のプロセス管理システムの構成を示す概略図である。 本発明のプロセス管理の支援装置の構成を示すブロック図である。 プロセス管理の支援処理を示すフローチャートである。 学習処理を示すフローチャートである。 条件部に2出力のニューラルネットワークを用いたクラシファイアを示す図である。 全行動ルールに対して共通の条件部を有する1つのニューラルネットワークを用いたクラシファイアを示す図である。 条件の数だけニューラルネットワークを構成したクラシファイアシステムの動作例を示す図である。 全条件に1つのニューラルネットワークで対応したクラシファイアシステムの動作例を示す図である。 拡張型マルチコンテキストリカレントニューラルネットワークを用いたクラシファイアを示す図である。 (a)~(c)それぞれニューラルネットワークの分類を示す図である。 拡張型マルチコンテキストリカレントニューラルネットワークを示す図である。 (a)、(b)それぞれ実施例において使用されるプロセスデータを示す図である。 (a)、(b)それぞれ入力されるプロセスデータおよび出力される設定値を示す図である。 検証期間内のデータの取得状況を示す表である。 (a)、(b)それぞれ仮焼炉の温度制御の実際の設定値および予測した設定値(1分先の設定値)を別々におよび重ねて時系列に示す図である。 (a)、(b)それぞれ窯前粉炭の供給速度の実際の設定値および予測した設定値(1分先の設定値)を別々におよび重ねて時系列に示す図である。 (a)、(b)それぞれロータリーキルンの回転数の実際の設定値および予測した設定値(1分先の設定値)を別々におよび重ねて時系列に示す図である。
以下に、本発明の実施形態について説明する。
[プロセス管理システムの構成]
図1は、プロセス管理システム10を示す概略図である。プロセス管理システム10は、プラント100およびプロセス管理の支援装置200を備えている。図1に示す例では、プラント100は、セメント工場内のセメント焼成工程を行う設備であるが、これに限定されず、セメント原料工程、仕上工程を含め、複数のプロセスデータを見ながら操作する製造工程であれば鉄鋼、化学等でも適用可能である。プロセス管理の支援装置200は、少なくともCPUおよびメモリを有する例えばPCのような装置であり、プラント100からの情報にもとづいてオペレータOPに適した操作を通知する。また、プロセス管理の支援装置200は、オペレータOPからの操作を受け付け、プラント100へその操作を指示する。
[プラントの構成]
プラント100は、原料送入路110、ニューサスペンションプレヒータ120、ロータリーキルン140、窯前バーナ150、クーラ170および仮焼炉への抽気ダクト180を有している。以下、セメントの製造工程に沿って、プラント100の構成を説明する。
セメントの中間製品となるクリンカの原料には、主に石灰石、粘土、けい石、鉄原料が含まれる。原料工程ではセメント品種毎の原料調合と粉砕機による乾燥粉砕が行われる。
このような原料は、連続的に焼成工程に送り込まれ、焼成される。このとき、原料は、原料送入路110から送入され、ニューサスペンションプレヒータ120を経てロータリーキルン140を通る過程で焼成されてクリンカとなり、クーラ170へ流れる。一方、ガスは、クーラ170で取り込まれた空気であり、ロータリーキルン140、各サイクロン121を通り、誘引ファン123から排出される。原料の送入速度は、原料送入路110の位置で制御されている。クーラ170で取り込まれた空気はクリンカを冷却するとともに、燃焼用の空気や熱源となる。
ニューサスペンションプレヒータ120にはサイクロン121、仮焼炉125が含まれ、各サイクロン121ではガスと原料を分離させる。ロータリーキルン140から最下段のサイクロン121に入ったガスは各サイクロン121を通りながら、原料との熱交換を行い、誘引ファン123で系外に排出される。また、排出されたガスは、原料の乾燥や排熱発電に利用される。誘引ファン123の回転数は、制御されている。最上段の4つのサイクロン121のガス温度は、温度センサにより監視されている。仮焼炉125には、バーナが備わっており、炉内の温度は制御されている。
ニューサスペンションプレヒータ120を経てロータリーキルン140に送り込まれた原料は、窯尻143から入り、窯前145まで進みながら1450℃程度の温度まで焼成される。そして、窯尻143におけるO濃度およびNO濃度は監視されている。窯前バーナ150は、ロータリーキルン140の窯前145に設置され、供給される石炭の微粉末(粉炭)を燃焼させる。窯前粉炭の供給速度は制御されている。この焼成過程で原料は徐々に化学変化し、水硬性をもった化合物の集まりであり、セメントの中間製品であるクリンカとなり、窯前145から排出される。ロータリーキルン140の電流は監視され、ロータリーキルン140の回転数は制御されている。
キルン内で化合物となったクリンカは、落口148からクーラに入り急冷される。落口148における温度は監視されている。クーラ170から仮焼炉125の間には、クーラから仮焼炉へと抽気する抽気ダクト180が設けられており、抽気ダクト180内にはクーラからの抽気量を調整する抽気ダンパ185が設けられている。抽気ダンパ185の開度は、制御されている。また、クーラ170から排出されたクリンカ中のフリーライムは、成分分析により監視されている。
仕上工程では、クリンカに石膏、混合材を添加して粉砕機で粉砕することで、最終製品であるセメントになる。
上記のようなセメント工場では、供給され続ける原料を長期間にわたって連続的に焼成する。その場合に、連続値である多数の時系列のプロセスデータが監視され、制御される。なお、連続値は線形である場合だけでなく非線形である場合にも対応可能である。それぞれのプロセスデータは互いに依存しており、1つのプロセスデータを変更すると他のプロセスデータへも影響する。このような事例では、単純な理論でプロセスを制御できないため後述のニューラルネットワーク(Neural Network)を用いた支援が好適である。なお、以上の例は、好適な一例であり、監視対象や制御対象はプラントに応じて適宜選択されてよい。
プロセス産業における複数あるプロセスデータをリアルタイムに適用することで、過去に行われた(学習した)操作が状態に応じてリアルタイムに提示され、操作を促すことができる。直接操作することで運転自動化も可能となる。
[プロセス管理の支援装置の構成]
図2は、プロセス管理の支援装置200の構成を示すブロック図である。図2に示すように、プロセス管理の支援装置200であって、情報取得部210、記憶部220、クラシファイア230、学習処理部240、操作特定部250、表示部260および操作部270を備えている。図2に示す実線は操作予測のための情報の送受を表し、一点鎖線は学習処理のための情報の送受を表し、破線は自動操作のための情報の送受を表す。
情報取得部210は、リアルタイムで対象プラントにおけるプロセスデータを取得する。取得されたプロセスデータは、教師データとして記憶部220に蓄積され、かつ条件にマッチするか判断するためにクラシファイア230に送出される。記憶部220は、クラシファイア230の学習用に、条件を見直すために必要なプロセスデータを蓄積する。記憶されたプロセスデータは教師データとして用いられる。記憶されたプロセスデータと同じデータを他の手段で用意できるのであれば、記憶部220への蓄積は省略することもできる。
クラシファイア230は、入力値を受け付ける入力層、入力層からの情報に基づいて重みづけして反応する中間層および中間層からの出力に重みづけをして出力値を出す出力層を有するニューラルネットワークを用いてデータを分類する機能を有する。クラシファイア230は、複数のニューラルネットワークの集合で構成されてもよいし、単一のニューラルネットワークで構成されてもよい。このようなニューラルネットワークの詳細は、後述する。
クラシファイア230は、非線形な連続値として定義される複数の入力値に対し、離散値として定義される出力値を生成することが好ましい。これにより、例えばセメント工場のような長期間にわたり連続運転され、時系列のプロセスデータの制御が必要なプラントのプロセス管理やバッチ生産のプロセス管理の支援が可能になる。
プロセスデータは、環境状況を表す複数種類のデータの集合であり、それぞれが互いに依存する場合に特にニューラルネットワークを有するクラシファイア230の適用が好ましい。このようなオペレータの個々の経験や勘に頼るしかなかった判断について技能の承継が可能になる。
また、操作端の入力が、将来における複数のプロセスデータへ影響を及ぼすような状況にニューラルネットワークを有するクラシファイア230を用いるのが好ましい。これにより、操作端の入力が複数のプロセスデータにフィードバックするような判断が困難な状況においても、熟練したオペレータによる操作のように適切な操作を特定することができる。
クラシファイア230は、全行動ルールに対して共通の条件部として構成された単一のニューラルネットワークで構成されることが好ましい。このような構成に対しては、操作特定部250は、複数の出力値に対し特定の閾値を超えるか否かを判定し、複数の出力値のうち特定の閾値を超える出力値に応じて適した操作端の設定値を特定する。操作端の設定値は、将来に設定されるべき値であることが好ましく、例えば1分先、10分先または30分先の設定値であってもよい。
単一のニューラルネットワークで複数の行動ルールに対する判断が可能になると、処理速度を向上させることができる。その結果、教師データを用いた学習によるクラシファイアの更新が容易になり、複数種類のプロセスデータを取り扱うプロセス管理が容易になる。単一のニューラルネットワークの詳細は後述する。
クラシファイア230は、入力層、中間層および出力層に対する入力から出力までの過程を1周期としたとき、前周期以前の中間層からの出力を保持する複数のフィードバック層をさらに有するマルチコンテキストリカレントニューラルネットワークで構成されることが好ましい。これにより、過去の中間層の機能を取り込んだニューラルネットワークを構成できる。マルチコンテキストリカレントニューラルネットワークの詳細は、後述する。
クラシファイア230は、前周期以前の入力層を保持するための複数のタイムディレイ層をさらに有する拡張型マルチコンテキストリカレントニューラルネットワークで構成される。これにより、過去の入力層の機能も取り込んだニューラルネットワークを構成できる。拡張型マルチコンテキストリカレントニューラルネットワークの詳細は、後述する。
学習処理部240は、記憶部220からプロセスデータと実際の操作の情報を受け取り、操作特定部250から予測した操作を受け取る。そして、実際の操作と予測した操作を比較し、誤差を修正するように学習し、クラシファイア230を更新する。このようにして、プラント100における環境状況を表すプロセスデータと操作端の設定値との対応関係を表す過去のデータセットを教師データとしてクラシファイア230に学習させる。操作特定部250は、取得されたプロセスデータに対して、クラシファイア230を用いて将来において適した操作端の設定値を特定する。これにより、オペレータに経験や勘等などの技能が無くても熟練したオペレータと同様の操作の特定または完全自動化によるプロセス管理が可能になる。例えば、落口クリンカ温度が低くなりつつある場合に、窯前粉炭の供給速度を操作すべきタイミングで適切な量を上げる設定が適しているという判断が可能になる。上記の学習については、1日1回学習させてもよいし、最短30分毎の学習であれば可能である。また、学習専用のPCを設けることで1分毎の学習も可能になる。
表示部260は、例えばディスプレイ等の出力装置や出力回路を含む構成であり、特定された操作端の設定値を表示する。操作部270は、キーボード、マウス等の入力装置や入力回路を含む構成であり、オペレータOPによる操作を受け付け、プラント100へその操作を指示する。なお、操作特定部250により特定された操作を操作部270がプラント100に指示し、完全自動化することも可能である(図中の破線)。
[プロセス管理の支援装置の動作]
上記のように構成されたプロセス管理の支援装置200の動作を説明する。図3は、プロセス管理の支援処理を示すフローチャートである。図3に示すように、まず、リアルタイムでプロセスデータを取得し(ステップS1)、すべてのクラシファイア230の条件にマッチしたか否かを同時に照合する(ステップS2)。そして、全クラシファイアからマッチした操作をマッチセットとして一旦集め、その中から最も適合度の高い操作を特定する。その結果、操作端の設定値を特定する(ステップS3)。
操作端の設定値とは、例えば原料の送入速度の上げ幅や下げ幅を指す。そして、操作として特定された設定値を表示し(ステップS4)、オペレータOPに適した操作を伝える。オペレータOPは、伝えられた操作を参照し、プロセス管理の支援装置200に操作を入力し、プロセス管理の支援装置200は、受け付けた操作をプラント100に指示する(ステップS5)。このようにして、プロセス管理が支援され、熟練者以外でも容易に操作可能になる。
次に、学習処理の動作を説明する。学習は、実際の操作と予測した操作を比較し、誤差を修正するようにクラシファイアを更新する。1日分のデータを過去データとして1日1回入力して学習することができる。現在、1日分をまとめて入力し、学習処理をしており、30分程度の時間を要している。学習するデータを分割したり、学習専用のPCを設けたりすることで1分毎のリアルタイム学習も可能になる。1分毎に学習する場合は、1440個のデータを1点ずつ変えながら学習処理を行う。その場合には30分以上の学習時間が必要になる。1440点を分割したり、PCのハイスペック化や台数を増やしたりすることで学習時間を短縮できる。
図4は、学習処理を示すフローチャートである。図4に示すように、まず、過去のプロセスデータを取得し(ステップT1)、入力が有ったか否かを判定する(ステップT2)。入力が無かったときには、そのまま終了する。入力が有ったときには、入力されたデータと全クラシファイアの条件と照合する(ステップT3)。そして、全クラシファイアからマッチした操作の設定値を特定する(ステップT4)。
操作として特定された設定値を表示し(ステップT5)、表示した操作と実際の操作の誤差を比較する(ステップT6)。そして、誤差が小さくなるようにクラシファイアの条件を更新し(ステップT7)、ステップT1に戻る。このようにしてクラシファイアの構造が決定される。
なお、上記の例では、セメント工場を対象としているが、それ以外であっても、例えばプラントが連続的に供給される原料を加熱する設備を含み、プロセスデータは、その設備の温度を含み、操作端の設定値は、その設備内への原料または燃料の送入速度を含むような場合には、上記の装置は好適である。
すなわち、連続運転される設備(例えば炉)の温度は多数の因子により決まり、設備内への原料または燃料の送入速度は、設備内の状態へ様々な影響を及ぼす。このような複雑に要素が関係し合うプロセス管理においては、上記のようなニューラルネットワークを利用した支援装置が有効である。
[クラシファイア]
(基本的な構成および機能)
次に、ニューラルネットワークを用い、連続値で定義される入力に対応するクラシファイアについて説明する。ニューラルネットワークは、機械学習手法の1つであり、人間の脳内にある神経細胞(ニューロン)による神経回路(ネットワーク)を模したアルゴリズムである。ニューラルネットワークは、複数のニューロンが互いに接続された多層構造となっており、各層のニューロンは、単一あるいは複数の入力情報に対して、活性化関数に基づいて計算された値を出力値として次の層のニューロンに伝達する。これを入力層から出力層まで行う。
クラシファイアは、条件部、行動部、予測値、予測誤差および適合度といったパラメータで構成される。離散値入力のクラシファイアにおける条件部は、{0、1、#}の3進数を用いる。#はそのビットが0でも1でも合致していることを表す記号である。この場合、クラシファイアの集合から条件部が現在の環境状態と合致するものを選び、合致したクラシファイアの集合であるマッチセットを作る。
入力された環境状態と合致するクラシファイアが存在しない場合、環境状態に合致するクラシファイアを生成するカバーリングを行う。マッチセット内のクラシファイアから予測値が高く、予測誤差の小さいクラシファイアの持つ行動を最良のものとして選択する。そして、選択された行動を持つクラシファイアをアクションセットとする。このようにして何らかの行動の選択が可能になる。
そして、さらに学習のために、環境から与えられる報酬(予測と真値の差)に基づいて、アクションセットの条件部を遺伝的アルゴリズム(GA)で更新し、クラシファイアの予測値、予測誤差、適合度を更新する。適合度の更新までを1回の学習として、既定回数に達するまで繰り返すことで学習の効果が高まる。
図5は、条件部に2出力のニューラルネットワークを用いたクラシファイアを示す図である。図5に示すクラシファイアは、入力層I(t)、中間層H(t)、出力層(出力1、2)による1つのニューラルネットワークで構成されており、出力1>出力2のときにそのクラシファイアがマッチしていると判断される。このようなクラシファイアを複数準備し、マッチした複数のクラシファイアをマッチセットとして確保し、さらに予測値が高く、予測誤差の小さいクラシファイアに基づいて出力値(操作の予測)を決定する。さらに、マッチセットに含まれるクラシファイアのうち同じ出力値を持つクラシファイアをアクションセットに移す。アクションセットのクラシファイアは、環境からの報酬に対して行動を返す。
(システムの処理時間)
上記のようなクラシファイアを用いるときに、処理時間が問題になることがある。連続値で定義される入力を{0、1、#}の3進数に離散化して対応するクラシファイアを用いたシステムは、様々なパターンが生じる連続環境の時系列データを当てはめると、条件部のビット長が増大し、処理時間を要し、クラシファイアの環境へのマッチングが難しくなる。
連続値で定義される入力を{0、1、#}の3進数に離散化して対応するクラシファイアのマッチングや処理速度を向上するクラシファイアとして、連続値で定義される入力にニューラルネットワークを用いて対応するクラシファイアがある。このクラシファイアは行動ルール毎の条件部に2つの出力をさせ、出力の大小関係から合致するか否かを判定することでマッチングが可能である。しかし、行動ルール毎にニューラルネットワークを有し、学習する必要があるため、計算量が膨大となり、処理時間を要する。
条件部にニューラルネットワークを用いても十分とはいえない。また、クラシファイアは学習を繰り返し、ルールを更新することで、精度を高める強化学習であるが、処理速度が遅く、例えば21入力1出力の半日分の学習に1週間を要するほどである。日々のルール更新はできない。
(1つのニューラルネットワークの共通化)
これに対し、1つのニューラルネットワークを全クラシファイアの条件部共通とすることで、処理速度を大幅に高めることができる。図6は、全行動ルールに対して共通の条件部を有する1つのニューラルネットワークを用いたクラシファイアを示す図である。このようなクラシファイアでは、処理速度向上により日々のルール更新も容易となる。
条件の数だけニューラルネットワークを構成する場合と、全条件に1つのニューラルネットワークで対応する場合とについて例を用いて説明する。図7は、条件の数だけニューラルネットワークを構成したクラシファイアシステムの動作例を示す図である。条件の数だけニューラルネットワークを構成した場合、入力(各プロセスデータ)がn個あるクラシファイアのニューラルネットワークに入り、出力1、2を算出する。その出力を比較し、出力1が大きい場合に条件にマッチしたとして、クラシファイアの行動(操作)をマッチセットへ渡す。図7に示す例では、クラシファイア(1)~(n)に個別に設けられたニューラルネットワークの出力に対し行動(1)、(3)、(n-1)がマッチしていると判断されている。この場合、n個のニューラルネットワークがそれぞれ計算するため、処理に時間がかかる。
図8は、全条件に1つのニューラルネットワークで対応したクラシファイアシステムの動作例を示す図である。全条件に1つのニューラルネットワークで対応した場合には、入力(各プロセスデータ)が1つのニューラルネットワークに入り、n個のクラシファイアに対応する出力1~出力nを算出する。そして、各出力をそれぞれ閾値θと比較し、閾値を超えている場合にマッチしたとして、クラシファイアの行動(操作)をマッチセットへ渡す。図8に示す例では、共通のニューラルネットワークの出力に対し行動(1)、(3)、(n-1)がマッチしていると判断されている。このように1つのニューラルネットワークで計算するため、処理の時間が短縮される。
(拡張型マルチコンテキストリカレントニューラルネットワーク)
上記のようなシステムでは、さらにニューラルネットワークとして拡張型マルチコンテキストリカレントニューラルネットワーク(Extended Multi-Context Recurrent Neural Network)を用いることで予測精度が向上する。図9は、拡張型マルチコンテキストリカレントニューラルネットワークを用いたクラシファイアを示す図である。拡張型マルチコンテキストリカレントニューラルネットワークでは、クラシファイアの条件部に、数期前までの中間層からの出力を保持するための複数のフィードバック層と、過去の入力層を保持するための複数のタイムディレイ層を有する。その結果、予測精度が向上する。
マルチコンテキストリカレントニューラルネットワークの構成を説明する。図10(a)~(c)は、それぞれニューラルネットワークの分類を示す図である。図10(a)に示すニューラルネットワークでは、入力層、中間層および出力層が設けられ、各層のノードが結合し、結合には重み付けがなされている。図10(b)に示すニューラルネットワークは、前期以前の中間層をコピーしたフィードバック層を用いており、時系列情報を考慮したネットワーク構造を有する。これはリカレントニューラルネットワークと呼ばれる。図10(c)に示すニューラルネットワークは、前期以前の中間層をコピーしたフィードバック層を複数用意している。これはマルチコンテキストリカレントニューラルネットワークと呼ばれる。
図11は、拡張型マルチコンテキストリカレントニューラルネットワークを示す図である。拡張型マルチコンテキストリカレントニューラルネットワークでは、前期以前の中間層をコピーしたフィードバック層を複数設けるとともに、前期以前の入力層をコピーしたタイムディレイ層も複数設けている。
[実施例]
実際に、セメント工場において、拡張型マルチコンテキストリカレントニューラルネットワークを用いたクラシファイアシステムで操作の予測値を出力し、熟練者が実際に設定した設定値との比較を行った。まず、入力するプロセスデータとして、オペレータが主に操作する6種の操作端とオペレータが主に監視する9種の計測値(合計15種の計測値)を採用した。図12(a)は、実施例において入力されるプロセスデータを示す図である。図12(b)は、実際に設定した操作端の設定値を示している。図12(b)に示す設定値は、学習時に使用される。なお、予測する操作端自身の計測値を入力するプロセスデータから除いた、14種の入力で予測を行っている。
このような入力に対して1分先の操作端の設定値を出力した。14種のプロセスデータから1分先に操作端の設定値を操作するルールを学習し、入力データに基づいて1分先の操作端の設定値を出力(予測)した。図13(a)、(b)は、それぞれ入力されるプロセスデータおよび出力される設定値を示す図である。
なお、1日目は入出力ルールの学習のみとし、2日目以降は前日の学習ルールを使った操作予測を行うとともに、過去の学習を活かしつつ、学習ルールを更新した。また、行動ルール毎にニューラルネットワークを用いると半日分の解析に1週間を要していたが、本発明の手法を取ることで、年間の解析が1週間となり、1日毎の学習モデル更新が可能となった。図14は、検証期間内のデータの取得状況を示す表である。
図15(a)、(b)それぞれは、仮焼炉の温度制御の実際の設定値および予測した設定値(1分先の設定値)を別々におよび重ねて時系列に示す図である。図16(a)、(b)それぞれは、窯前粉炭の供給速度の実際の設定値および予測した設定値(1分先の設定値)を別々におよび重ねて時系列に示す図である。図17(a)、(b)それぞれは、ロータリーキルンの回転数の実際の設定値および予測した設定値(1分先の設定値)を別々におよび重ねて時系列に示す図である。いずれも実際の設定値に対する予測した設定値の正答率が高く、ほとんど乖離しないことが分かった。なお、予測は日々更新したルールに基づいて動き、様々なオペレータの操作の判断等を平均して学習した結果になるため、若干のずれが生じているようにも見える。しかし、年間を通して操作予測が大きく外れることはなく問題ない。
10 プロセス管理システム
100 プラント
110 原料送入路
120 ニューサスペンションプレヒータ
121 サイクロン
123 誘引ファン
125 仮焼炉
140 ロータリーキルン
143 窯尻
145 窯前
148 落口
150 窯前バーナ
170 クーラ
180 抽気ダクト
185 抽気ダンパ
200 支援装置
210 情報取得部
220 記憶部
230 クラシファイア
240 学習処理部
250 操作特定部
260 表示部
270 操作部
OP オペレータ

Claims (10)

  1. プラントにおけるプロセス管理の支援装置であって、
    全行動ルールに対して共通の条件部として構成された単一のニューラルネットワークで構成されたクラシファイアと、
    対象プラントにおける環境状況を表すプロセスデータと操作端の設定値との対応関係を表す過去のデータセットを教師データとして前記クラシファイアに学習させる学習処理部と、
    リアルタイムで前記対象プラントにおけるプロセスデータを取得する情報取得部と、
    前記クラシファイアを用いて、前記取得されたプロセスデータに対して、将来において適した操作端の設定値を特定する操作特定部と、を備え、
    前記クラシファイアは、連続値として定義される複数の入力値に対し、離散値として定義される出力値を生成する行動ルールであって、入力値に対して前記ニューラルネットワークにより前記行動ルールの適否が判定され、
    前記プロセスデータは、時系列のデータであることを特徴とする支援装置。
  2. 前記プロセスデータは、前記環境状況を表す複数種類のデータの集合であり、それぞれが互いに依存することを特徴とする請求項1記載の支援装置。
  3. 前記操作端の入力は、将来における複数の前記プロセスデータへ影響を及ぼすことを特徴とする請求項1または請求項2記載の支援装置。
  4. 前記操作特定部は、複数の出力値に対し特定の閾値を超えるか否かを判定し、前記複数の出力値のうち前記特定の閾値を超える出力値に応じて前記適した操作端の設定値を特定することを特徴とする請求項1から請求項3のいずれかに記載の支援装置。
  5. 前記クラシファイアは、入力値を受け付ける入力層、前記入力層からの情報に基づいて重みづけして反応する中間層および中間層からの出力に重みづけをして出力値を出す出力層を有し、
    前記入力層、前記中間層および前記出力層に対する入力から出力までの過程を1周期としたとき、前周期以前の中間層からの出力を保持する複数のフィードバック層を更に有するマルチコンテキストリカレントニューラルネットワークで構成されることを特徴とする請求項1から請求項4のいずれかに記載の支援装置。
  6. 前記クラシファイアは、前周期以前の入力層を保持するための複数のタイムディレイ層をさらに有する拡張型マルチコンテキストリカレントニューラルネットワークで構成されることを特徴とする請求項5記載の支援装置。
  7. 前記対象プラントは、連続的に供給される原料を加熱する設備を含み、
    前記プロセスデータは、前記設備の温度を含み、
    前記操作端の設定値は、前記設備内への原料または燃料の送入速度を含むことを特徴とする請求項1から請求項6のいずれかに記載の支援装置。
  8. プラントにおけるプロセス管理の支援方法であって、
    全行動ルールに対して共通の条件部として構成された単一のニューラルネットワークで構成され、連続値として定義される複数の入力値に対し、離散値として定義される出力値を生成する行動ルールであって、入力値に対してニューラルネットワークにより前記行動ルールの適否が判定されるクラシファイアの構造を決定するステップと、
    対象プラントにおける操業状況を表す時系列のデータである複数種類のプロセスデータと操作端の設定値との対応関係を表す過去のデータセットを教師データとして前記クラシファイアを更新するステップと、
    リアルタイムで前記対象プラントにおける複数種類のプロセスデータを取得するステップと、
    前記クラシファイアを用いて、前記取得された複数種類のプロセスデータに対して、将来において適した操作端の設定値を特定するステップと、を含むことを特徴とする支援方法。
  9. プラントにおけるプロセス管理の支援プログラムであって、
    全行動ルールに対して共通の条件部として構成された単一のニューラルネットワークで構成され、連続値として定義される複数の入力値に対し、離散値として定義される出力値を生成する行動ルールであって、入力値に対してニューラルネットワークにより前記行動ルールの適否が判定されるクラシファイアの構造を決定する処理と、
    対象プラントにおける操業状況を表す時系列のデータである複数種類のプロセスデータと操作端の設定値との対応関係を表す過去のデータセットを教師データとして前記クラシファイアを更新する処理と、
    リアルタイムで前記対象プラントにおける複数種類のプロセスデータを取得する処理と、
    前記クラシファイアを用いて、前記取得された複数種類のプロセスデータに対して、将来において適した操作端の設定値を特定する処理と、をコンピュータに実行させることを特徴とする支援プログラム。
  10. プラントにおけるプロセス管理の支援システムであって、
    プロセス管理の対象となる対象プラントと、
    請求項1から請求項7のいずれかに記載の支援装置と、を備えることを特徴とする支援システム。
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