JP7466402B2 - 故障部位推定装置、方法、及び、プログラム - Google Patents

故障部位推定装置、方法、及び、プログラム Download PDF

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Description

本開示は、故障部位推定装置、方法、及び、プログラムに関する。
機器の保守点検業務において、故障診断における故障部位の推定精度を向上させることが重要である。故障部位の推定には、高度な専門知識だけではなく豊富な経験が必要となるため、熟練作業者が担当することが多い。しかしながら、熟練作業者の育成には長期間を要するため、簡単に人数を増やすことは難しい。また、近年、熟練作業者の高齢化による退職に伴い、熟練度の低い作業者の割合が増加している。このため、熟練作業者の持つ豊富な経験に頼らない推定手段が求められている。そこで、例えば、特許文献1には、機器に設置されたセンサにより検知された異常に対して、機器の故障、誤報等の要因を推定する機器診断システムが記載されている。
国際公開第2017/090515号
特許文献1に記載された故障診断システムを用いるためには、機器の状態を検知するためのセンサが機器に設置されている必要がある。しかしながら、機器によっては、機械的な制約、コスト等により、センサを設置することが困難な場合があり得る。また、センサに機器の状態を検知させるためには、センサが正常に作動していることが前提である。このため、センサが正常に稼働しているか否か、定期的に診断をする必要があり、結局のところ、作業者の負担が増える可能性がある。
本開示は、上述の問題を解決するためになされたものであり、機器に設置されたセンサから得られる情報を用いることなく、機器の故障部位を推定する故障部位推定装置を提供することを目的とする。
上述の目的を達成するために、本開示に係る故障部位推定装置は、機器の故障部位を推定する推定部を備える。推定部は、機器を納入している客先の客先情報のデータ、機器情報のデータ、および自然言語で記載された機器の状態のデータを含む推定用基礎データを取得する推定用基礎データ取得部と、機器の状態のデータの文章を分割した単語を数値化するための単語変換テーブルおよび他の変換手段を用いて推定用基礎データを数値化し、数値化した推定用基礎データに基づいて推定用データを生成する推定用データ生成部と、機器の故障部位を推定するための学習済モデルを用いて、推定用データと一番関連の高い機器の故障部位を推定する推定処理部と、を含む。
本開示によれば、客先情報、機器情報、機器の状態等のデータに基づいて故障部位を推定することができるため、機器に設置されたセンサから得られる情報を用いることなく、機器の故障部位を推定する故障部位推定装置を提供することができる。
本開示の実施の形態に係る故障部位推定装置の構成を示す図 図1に示した故障部位推定装置の学習部の構成を示す図 図1に示した故障部位推定装置の推定部の構成を示す図 図1に示した故障部位推定装置のハードウエア構成の一例を示す図 実施の形態に係る客先マスタデータのテーブルを示す図 実施の形態に係る機種マスタデータのテーブルを示す図 実施の形態に係る工事報告マスタデータのテーブルを示す図 実施の形態に係るユーザ入力データのテーブルを示す図 実施の形態に係る文章データのテーブルを示す図 実施の形態に係る単語変換テーブルを生成する手順を示す図 実施の形態に係る単語変換テーブルを生成する手順を示す図 実施の形態に係る単語変換テーブルを生成する手順を示す図 実施の形態に係るニューラルネットワークの概要を示す図 実施の形態に係る学習処理のフローチャート 図14に示した学習処理における学習用基礎データの取得処理のフローチャート 図14に示した学習処理における単語変換処理のフローチャート 図14に示した学習処理における学習用データの生成処理のフローチャート 図14に示した学習処理における学習済モデル生成処理のフローチャート 実施の形態に係る推定処理のフローチャート 図19に示した推定処理における推定用基礎データの取得処理のフローチャート 図19に示した推定処理における推定用データの生成処理のフローチャート 図19に示した推定処理における故障部位の推定処理のフローチャート
以下、本開示の実施の形態に係る故障部位推定装置1について、図面を参照しつつ説明する。なお、同一または同等の部分に同一の符号を付す。
故障部位推定装置1は、機器を納入している客先情報、機器情報、機器の状態等のデータと故障部位との関係をニューラルネットワークで学習して学習済モデルを生成する学習部12と、生成された学習済モデルを用いて構築されたニューラルネットワークにより、機器を納入している客先情報、機器情報、機器の状態等のデータから故障部位を推定することができる推定部13とを備える装置である。
故障部位推定装置1の構成を、図1に示す。故障部位推定装置1は、機器を納入している客先情報、機器情報、故障部位等の各種データを記憶する記憶部11と、学習済モデルを生成する学習部12と、故障部位を推定することができる推定部13とを備えている。機器は、例えば、ワークに対して研磨、切除等の加工を行う加工装置、ワーク、物品等を搬送する搬送装置といった各種の作業機器である。故障部位推定装置1の外部には、推定部13で推定された故障部位を出力するための情報処理装置2が配置されている。なお、故障部位推定装置1と情報処理装置2とを含む構成を、以下では、故障部位推定システム100と称する。
記憶部11に含まれる各種データについて、図2に示す。記憶部11には、客先情報を記憶する客先マスタデータ111と、機器情報を記憶する機器マスタデータ112と、機器の状態、故障部位等を記憶する工事報告書マスタデータ113と、ユーザから入力された機器の状態を記憶したユーザ入力データ114と、機器の状態を自然言語で入力した文章データ115と、単語を数値に変換する単語変換テーブル116と、学習結果である学習済モデル117とが含まれている。客先マスタデータ111と、機器マスタデータ112と、工事報告書マスタデータ113と、ユーザ入力データ114と、文章データ115と、単語変換テーブル116とについて、詳細は後述する。
また、学習部12の構成を、図2に示す。学習部12には、記憶部11に記憶された各種データを取得する学習用基礎データ取得部121と、文章に含まれる単語を数値に変換する単語変換部122と、学習用データを生成する学習用データ生成部123と、学習済モデル117を生成する学習済モデル生成部124とを含む。
学習用基礎データ取得部121は、記憶部11に含まれる客先マスタデータ111と、機器マスタデータ112と、工事報告書マスタデータ113とから、学習用データを生成するために必要な各種データを取得する。単語変換部122は、記憶部11に含まれる文章データ115から取得した文章を単語に分割し、単語毎に数値に変換するための単語変換テーブル116を生成する。なお、生成された単語変換テーブル116は、記憶部11に記憶される。
学習用データ生成部123は、学習用基礎データ取得部121で取得した各種データと、単語変換部122で生成された単語変換テーブルとを用いて、学習用データを生成する。学習済モデル生成部124は、学習用データ生成部123で生成された学習用データをニューラルネットワークに学習させ、中間層および出力層の各重み付けを学習済モデル117として生成する。また、学習済モデル生成部124は、生成した学習済モデル117を、記憶部11に記憶させる。
次に、推定部13の構成を、図3に示す。推定部13は、記憶部11に記憶された各種データを取得する推定用基礎データ取得部131と、推定用データを生成する推定用データ生成部132と、故障部位を推定する推定処理部133とを含む。推定用基礎データ取得部131は、記憶部11に含まれる客先マスタデータ111と、機器マスタデータ112と、ユーザ入力データ114とから、推定用データを生成するために必要な各種データを取得する。
推定用データ生成部132は、推定用基礎データ取得部131で取得した各種データと、記憶部11に記憶された単語変換テーブル116とを用いて、推定用データを生成する。推定処理部133は、記憶部11から学習済モデル117を取得し、ニューラルネットワークを構築する。推定処理部133は、構築したニューラルネットワークに、推定用データ生成部132で生成された推定用データを入力し、機器の故障部位を推定する。
図2に示した学習部12および図3に示した推定部13の各機能は、ソフトウェアにより実現される機能である。本実施の形態では、学習部12の各機能を実現するための処理を実行するソフトウェアを学習処理プログラムとする。また、推定部13の各機能を実現するための処理を実行するソフトウェアを推定処理プログラムとする。学習処理プログラムと推定処理プログラムとを実行するためのハードウエア構成の一例を、図4に示す。
故障部位推定装置1は、各種プログラム及び各種データを記憶する記憶機器101と、情報処理装置2と接続するための接続部102と、各種プログラムを展開するためのメモリ103と、各種プログラムを実行するプロセッサ104とを備える。記憶機器101と、接続部102と、メモリ103と、プロセッサ104とは、データバス105を介して相互に接続されている。
記憶機器101は、図2および図3に示した記憶部11として機能する機器である。記憶機器101には、プロセッサ104で実行する各種プログラムと、図2および図3に示した客先マスタデータ111、機器マスタデータ112、工事報告書マスタデータ113等の各種データが記憶されている。記憶機器101は、例えば、HDD(Hard Disk Drive)、SSD(Solid State Drive)等の記憶装置を用いて構成することができる。
接続部102は、情報処理装置2と接続することができる接続用ポートである。接続部102は、例えば、USB(Universal Serial Bus)ポート、IEEE1394ポート等、機器を接続可能な各種ポートを用いて構成することができる。
メモリ103は、記憶機器101に記憶された各種プログラムを展開するための機器である。メモリ103は、例えば、RAM(Random Access Memory)、フラッシュメモリ等の揮発性または不揮発性の半導体メモリといった記憶素子および記憶媒体を用いて構成することができる。
プロセッサ104は、記憶機器101に記憶された各種プログラムを読み出してメモリ103に展開し、実行する。プロセッサ104は、例えば、CPU(Central Processing Unit)、MPU(Micro-processing Unit)等の処理装置を用いて構成することができる。
次に、記憶部11に記憶された各種データの構成について、図5から図9に示す。図5は、客先マスタデータ111のテーブルである。客先マスタデータ111には、機器を納入した客先を示す客先IDと、機器の機種名を示す機種と、機器を客先に据え付けた日付を示す据付日とが含まれている。客先マスタデータ111に含まれるデータは、故障部位を推定する対象の機器から取得されデータである。例えば、図5には、客先IDで123456789の客先に、機種名Aの機器が、2018年3月4日に据付けられたことが示されている。
図6は、機種マスタデータ112のテーブルである。機種マスタデータ112には、機器の機種名を示す機種と、機器の機種区分とが含まれている。機器の機種区分は、例えば、加工対象となるワークの研磨、物品の搬送などの、機器の実行する機能を示す区分である。機種マスタデータ112に含まれるデータは、故障部位を推定する対象の機器から取得されデータである。例えば、図6に示す機種マスタデータ112のテーブルには、機種Aの機種区分として研磨が記載され、機種Bの機種区分として搬送が記載されている。
図7は、工事報告書マスタデータ113のテーブルである。工事報告書マスタデータ113は、機器に生じた動作不良、異常、故障等を記憶させるためのテーブルである。工事報告書マスタデータ113には、報告書番号と、機器を納入した客先を示す客先IDと、機器の機種名を示す機種と、工事日と、機器の状態と、故障部位とが記載されている。工事日は、機器に生じた動作不良、異常、故障等を解消するための工事を行った日付である。機器の状態は、機器に生じた動作不良、異常、故障等の内容を、具体的に記載したものである。機器の状態は、機器の操作者が通常使用する言語、すなわち、自然言語で記載されている。
図7には、例えば、報告書番号100000000には、客先IDの123456789において、機種Aで2019年7月4日に工事をしたことが示されている。この時の不具合は、機器の状態に示された「操作画面が点かない状態です。」である。また、この時の機器の故障部位は、モニタである。工事報告書マスタデータ113に含まれるデータは、故障部位を推定する対象の機器に動作不良、異常、故障等が生じた場合に、随時更新される。
図8は、ユーザ入力データ114のテーブルである。ユーザ入力データ114は、機器を使用するユーザが入力した機器の状態を記憶させるためのテーブルである。ユーザ入力データ114には、文章の番号を示す文書番号と、自然言語で記載された機器の状態とを含む。自然言語で記載された機器の状態は、文章を構成する形態素毎に分割された文字列が記憶されている。例えば、図8に示すとおり、文書番号「1」の機器状態として「機種A 操作画面 つかない 電源 入らない」が記憶されている。ユーザ入力データ114に含まれるデータは、故障部位を推定する対象の機器に動作不良、異常、故障等が生じた場合に、随時更新される。
なお、図5に示した客先マスタデータ111のテーブルから、図8に示したユーザ入力データ114のテーブルに含まれる客先情報、機器情報、機器の状態、および故障部位の各データは、それぞれ別のタイミングで、故障部位を推定する対象の機器から取得されるデータである。
図9は、文章データ115のテーブルである。文章データ115は、文章の番号を示す文書番号と、自然言語で記載された機器に関する文書とを含む。この機器に関する文書は、機器の保守点検業務において、任意の単語がどう使われているかを示す様々な文章のデータが記載されている。機器に関する文書は、機器の工事の履歴、コールセンターの受付対応の履歴、機器の取扱い説明書等の文章のデータを用いて構成される。例えば、図9に示す文書番号「1」の機器に関する文書には、「操作画面がつかない状態です。電源が入らないようです。」が記憶されている。
文章データ115のテーブルに記憶された機器に関する文書のデータは、図2に示した単語変換部122において、単語変換テーブル116を生成するために用いられる。単語変換テーブル116は、テキスト処理を行うニューラルネットワークの隠れ層の重みから求められた単語ベクトルを用いて生成される。単語変換部122の処理を、図10、11を参照して、以下に説明する。単語変換部122は、図9に示した文章データ115のテーブルから、機器に関する文書のデータを取得し、形態素に分割する形態素解析処理を行う。
例えば、図10に示すとおり、単語変換部122が、図9に示した文章データ115の、文書番号「1」の機器に関する文書のデータである「操作画面がつかない状態です。電源が入らないようです。」を取得し、形態素に分割するものとする。具体的には、単語変換部122は、「操作画面がつかない状態です。電源が入らないようです。」との文章を、「操作画面」、「が」、「つか」、「ない」、「状態」、「です」、「。」、「電源」、「入ら」、「よう」と、句読点を含めた単語毎に分割する。このとき、重複する「です」と「ない」とは、1つにまとめる。
ここで、テキスト処理を行うニューラルネットワークは、テキストそのもの、すなわち単語そのものを直接処理することはできない。ニューラルネットワークで処理するためには、処理の対象となる単語を、固定長のベクトルに変換する必要がある。固定長のベクトルに変換する方法の一つとして、文字列をone-hotベクトルに変換する方法がある。one-hotベクトルは、ベクトルの要素のうち一つだけが「1」であり、残りが全て「0」であるベクトルである。one-hotベクトルを生成するには、文章を分割した形態素の数分の要素を持つベクトルを用意し、形態素ごとに異なるベクトルの要素に「1」を割り当てる。
例えば、図10に示すとおり、単語変換部122で単語に分割された「操作画面」、「が」、「つか」、「ない」、「状態」、「です」、「。」、「電源」、「入ら」、「よう」は、10個である。そこで、各単語を、10個の要素を持つone-hotベクトルに変換する。例えば、「操作画面」は、第1要素を「1」とし、残りを「0」とする。また、「が」は、第2要素を「1」とし、残りを「0」とする。以下、順番に、全ての形態素をone-hotベクトルに変換する。
続いて、生成したone-hotベクトルを、ニューラルネットワークの入力層に入力する。ニューラルネットワークの概要を、図11に示す。ニューラルネットワークは、任意の単語が入力層に入力されると、その値に重みW1を掛けて隠れ層に入力され、その結果にさらに重みW2を掛けて出力層から出力される。出力層の出力結果は、重みW1とW2の値によって変化する。本実施の形態において、ニューラルネットワークは、いわゆる教師あり学習により、任意の単語に対する周辺語の確率を学習するものとする。この周辺語とは、任意の単語の直近の前後に配置された単語をいう。ニューラルネットワークは、入力層に任意の単語を入力して出力層から出力された結果がその単語の周辺語に近づく状態に、重みW1と重みW2とを調整することで学習する。
ニューラルネットワークの入力層に入力される単語は、one-hotベクトルの形で入力される。具体的には、入力層の各ニューロンに、one-hotベクトルの各要素が入力される。例えば、図11に示すとおり、入力層に「操作画面」が入力される場合、図10に示した、第1要素を「1」とし残りを「0」とするone-hotベクトル「1000000000」がそれぞれ、入力層の各ニューロンに入力される。
ここで、図10に示した文書番号「1」の機器に関する文書は「操作画面がつかない状態です。電源が入らないようです。」である。この場合、「操作画面」の直近前後ある単語、すなわち周辺語となるのは、「が」である。このため、ニューラルネットワークは、入力層に「操作画面」が入力された場合、出力層に「が」が出る確率を一番高くする状態に、重みW1および重みW2を調整する。
ニューラルネットワークに、全ての単語について、その単語の周辺語の確率を学習させる。ニューラルネットワークの隠れ層の重みは行列であり、単語を数値化するための単語ベクトルとすることができる。各単語に対応する単語ベクトルは、ニューラルネットワークの隠れ層の重みと、各単語のone-hotベクトルとを掛け合わせることにより、抽出することができる。
例えば、図12に示すとおり、単語「操作画面」のone-hotベクトル「1000000000」とニューラルネットワークの隠れ層の重み行列とを掛け合わせると、one-hotベクトルの1に対応する箇所の重み行列の行を抽出することができる。ここでは、単語「操作画面」のone-hotベクトルの1に対応する箇所の重み行列の行は、「12 28 ・・・ 77」である。したがって、「12 28 ・・・ 77」が、単語「操作画面」の単語ベクトルとなる。
全ての単語について、単語ベクトルを抽出する。抽出された単語ベクトルは、単語と対応付けられ、単語変換テーブル116として、図2および図3に示した故障部位推定装置1の記憶部11に記憶される。
図2に示した故障部位推定装置1の学習部12では、学習用基礎データ取得部121により記憶部11から取得された各種データを、学習用データ生成部123が記憶部11に記憶させた単語変換テーブル116を用いて数値化し、学習用データを生成する。学習用基礎データ取得部121により記憶部11から取得される各種データは、図2に示した客先マスタデータ111、機器マスタデータ112、工事報告書マスタデータ113から取得されるデータである。
具体的には、学習用基礎データ取得部121は、まず、図5に示した客先マスタデータ111のテーブルに含まれる客先IDのデータと、機種のデータと、据付日のデータとを取得する。ここで、取得した客先IDのデータと、機種のデータと、据付日のデータとを総称して、以下では、客先情報のデータと称する。続いて、学習用基礎データ取得部121は、図6に示した機器マスタデータ112のテーブルから、客先マスタデータ111から取得した機種のデータに対応する、機種区分のデータを取得する。ここで、機種のデータと、取得した機種区分のデータとを総称し、以下では、機器情報のデータと称する。学習用基礎データ取得部121は、図7に示した工事報告書マスタデータ113のテーブルから、客先マスタデータ111から取得した客先IDのデータおよび機種のデータに対応する、報告書番号のデータと、機器の状態のデータと、故障部位のデータとを取得する。
学習用基礎データ取得部121は、取得した客先情報のデータと、機器情報のデータと、機器の状態のデータと、故障部位のデータとを、工事報告書マスタデータ113から取得した報告書番号のデータをキーとして連結し、学習用基礎データを生成する。学習用基礎データ取得部121は、生成した学習用基礎データを、図2に示した単語変換部122に送信する。学習用データ生成部123は、受信した学習用基礎データを数値化する。
具体的には、学習用データ生成部123は、受信した学習用基礎データに含まれる機器の状態のデータに含まれる文章を、文章を構成する単語ごとに、単語変換テーブル116に含まれる単語ベクトルに置き換え、置き換えた単語ベクトルを結合する。これにより、その文章を数値化することができる。
また、学習用データ生成部123は、学習用基礎データの客先情報のデータおよび機器情報のデータに含まれる「機種」のデータと、客先情報のデータに含まれる「据付日」のデータとの数値化を、以下の方法で実行する。単語変換部122は、学習用基礎データの客先情報のデータおよび機器情報のデータに含まれる「機種」のデータについて、各機種に対してユニークな値を与える、または、one-hotベクトルを適用することにより、数値化する。例えば、「機種」の種類が、機種A、機種B、機種Cの3種類である場合、機種Aは「1」、機種Bは「2」、機種Cは「3」と、ユニークな値を与える。また、one-hotベクトルを適用する場合、機種Aは(1、0、0)、機種Bは(0、1、0)、機種Cは(0、0、1)とすることにより数値化することができる。
また、客先情報のデータに含まれる据付日のデータの数値化について、まず、学習用データ生成部123は、図7に示した工事報告書マスタデータ113のテーブルに記憶されている工事日のデータを取得する。学習用データ生成部123、取得した工事日のデータの日付から、客先情報のデータに含まれる据付日のデータの日付を減算する。この減算した値は、機器の経過年数である。経過年数は小数で表すものとする。なお、上述した学習用基礎データの客先情報のデータおよび機器情報のデータに含まれる機種のデータと、客先情報のデータに含まれる据付日のデータとの数値化の方法は、特許請求の範囲における他の数値変換手段の一例である。
学習用データ生成部123は、数値化した客先情報のデータ、機器情報のデータ、機器の状態のデータ、故障部位のデータ、および機器の経過年数のデータを連結し、学習用データを生成する。学習用データ生成部123は、生成した学習用データを記憶部11に記憶させる。図2に示した学習済モデル生成部124は、記憶部11から学習用データを取得する。学習済モデル生成部124は、自身に構築されたニューラルネットワークの出力層に学習用データのうち故障部位のデータを設定し、その他のデータを入力層に設定し、学習させる。学習済モデル生成部124は、中間層および出力層の各重み付けを学習済モデル117として生成する。学習済モデル生成部124に構築されるニューラルネットワークを、図13に示す。
ニューラルネットワークは、複数のニューロンを含む、入力層と、中間層と、出力層とで構成されている。ここで、本実施の形態においては、中間層を1層とする。例えば、図13に示す3層のニューラルネットワークであれば、複数の入力が入力層X~Xに入力されると、その値に重みW11~Wnmを掛けて中間層Y~Yに入力される。中間層Y~Yに入力された結果に、さらに重みV11~Vkmを掛け、出力層Z~Zから出力される。出力層Z~Zからの出力結果は、重みW11~Wnmと、重みV11~Vkmの値によって変わる。なお、ここでは、n、kは4以上の整数とし、mは3以上の整数とする。
本実施の形態においては、入力層X~Xの各ニューロンに、学習用データに含まれる、数値化された客先情報のデータ、機器情報のデータ、機器の状態のデータ、および機器の経過年数のデータがそれぞれ入力されると、出力層Z~Zから出力される結果が学習用データに含まれる故障部位のデータに近づく状態に、重みW11~Wnmと、重みV11~Vkmとを調整させる。重みW11~Wnmと、重みV11~Vkmを調整することは、ニューラルネットワークにおける学習である。重みW11~Wnmと、重みV11~Vkmの更新は、例えば、誤差伝搬(Back Propagation)法を用いて行う。また、以下では、重みW11~Wnmと、重みV11~Vkmを調整することを、学習済モデル生成部124における学習という。学習済モデル生成部124は、調整された重みW11~Wnmと、重みV11~Vkmとを、学習済モデル117として、図2に示した記憶部11に記憶させる。
また、図3に示した推定部13の推定処理部133は、記憶部11に記憶された学習済モデル117を読み出して、自身に構築したニューラルネットワークに設定する。具体的には、学習済モデル117である重みW11~Wnmと、重みV11~Vkmとを、ニューラルネットワークに設定する。これにより、推定処理部133に構築されたニューラルネットワークは、入力層X~Xの各ニューロンに、学習用データに含まれる、数値化された客先情報のデータ、機器情報のデータ等がそれぞれ入力されると、出力層Z~Zから、入力内容と一番関連の高い故障部位を出力することができる。
次に、本実施の形態に係る故障部位推定装置1の動作の流れを、図14から図22に示すフローチャートを参照しつつ、以下に説明する。故障部位推定装置1は、まず、図2に示した学習部12において、学習済モデル117を生成する。学習部12で行われる処理は、学習処理プログラムとして記憶部11に記憶されている。故障部位推定装置1は、学習済モデル117を生成するタイミングで図4に示したプロセッサ104に、記憶部11に記憶された学習処理プログラムをメモリ103に読み出させ、実行させる。学習処理プログラムの処理について、図14に示す学習処理のフローチャートを参照しつつ、以下に説明する。
図2に示した学習用基礎データ取得部121は、学習用基礎データの取得処理を実行する(ステップS10)。学習用基礎データの取得処理については、図15に示すフローチャートを参照しつつ、説明する。学習用基礎データ取得部121は、図2に示した客先マスタデータ111から、客先情報のデータを取得する(ステップS101)。客先情報のデータは、図5に示した客先マスタデータ111のテーブルに含まれる客先IDのデータと、機種のデータと、据付日のデータとである。続いて、学習用基礎データ取得部121は、図2に示した機器マスタデータ112から、機器情報のデータを取得する(ステップS102)。機器情報のデータは、図6に示した機器マスタデータ112のテーブルから、客先マスタデータ111から取得した機種のデータに対応する、機種区分のデータを取得する。
学習用基礎データ取得部121は、図7に示した工事報告書マスタデータ113のテーブルから、客先マスタデータ111から取得した客先IDのデータおよび機種のデータに対応する、報告書番号のデータと、機器の状態のデータと、故障部位のデータとを取得する(ステップS103)。学習用基礎データ取得部121は、取得した客先情報のデータと、機器情報のデータと、機器の状態のデータと、故障部位のデータとを、工事報告書マスタデータ113から取得した報告書番号のデータをキーとして連結し、学習用基礎データを生成する(ステップS104)。学習用基礎データ取得部121は、生成した学習用基礎データを記憶部11に記憶させる(ステップS105)。
ここで、図14に戻る。図2に示した学習部12の単語変換部122は、単語変換処理を実行する(ステップS11)。単語変換処理については、図16に示すフローチャートを参照しつつ、説明する。単語変換部122は、図2に示した記憶部11に記憶されている文章データ115から、図9に示した文章データ115のテーブルに含まれる「機器に関する文書」を取得する(ステップS111)。単語変換部122は、「機器に関する文書」について形態素解析処理を実行し、形態素に分割する(ステップS112)。具体的には、単語変換部122は、「機器に関する文書」に含まれる文章を、句読点を含めて単語に分割する。
単語変換部122は、形態素に分割した単語毎にone-hotベクトルを生成する。単語変換部122は、生成したone-hotベクトルをニューラルネットワークの入力層に入力し、任意の単語に対する周辺語の確率を学習させる。学習後、単語変換部122は、ニューラルネットワークの隠れ層の重みと、各単語のone-hotベクトルとを掛け合わせることにより、単語ベクトルを抽出する(ステップS113)。
単語変換部122は、単語と抽出した単語ベクトルとを対応付け、単語変換テーブル116を生成する(ステップS114)。単語変換部122は、生成した単語変換テーブル116を、記憶部11に記憶させる(ステップS115)。
ここで、図14に戻る。図2に示した学習用データ生成部123は、学習用データの生成処理を実行する(ステップS12)。学習用データの生成処理については、図17に示すフローチャートを参照しつつ、以下に説明する。学習用データ生成部123は、記憶部11から、学習用基礎データを取得する(ステップS121)。学習用データ生成部123は、受信した学習用基礎データに含まれる、機器の状態のデータの文章について形態素解析処理を実行し、形態素に分割する(ステップS122)。
学習用データ生成部123は、記憶部11から単語変換テーブル116を取得する。学習用データ生成部123は、形態素、すなわち、機器の状態のデータの文章を構成する単語ごとに、単語変換テーブル116に含まれる単語ベクトルに置き換え、置き換えた単語ベクトルを結合する。続いて、学習用データ生成部123は、学習用基礎データの客先情報のデータおよび機器情報のデータに含まれる機種のデータを数値化する。ここでの数値化は、各機種に対してユニークな値を与えるものとする。また、客先情報のデータに含まれる据付日のデータの数値化について、まず、学習用データ生成部123は、図7に示した工事報告書マスタデータ113のテーブルに記憶されている工事日のデータを取得する。続いて、学習用データ生成部123は、取得した工事日のデータから客先情報のデータに含まれる据付日のデータを減算する。この減算した値は、機器の経過年数である。学習用データ生成部123は、数値化した客先情報、機器情報、機器の状態、および機器の経過年数の各データと、故障部位のデータとを連結し、学習用データを生成する(ステップS123)。
学習用データ生成部123は、記憶部11に生成した学習用データを記憶させる(ステップS124)。ここで、図14に戻る。図2に示した学習済モデル生成部124は、学習済モデル生成処理を実行する(ステップS13)。学習済モデル生成処理については、図18に示すフローチャートを参照しつつ、以下に説明する。
学習済モデル生成部124は、記憶部11から学習用データを取得する(ステップS131)。学習済モデル生成部124は、学習用データを自身に構築されたニューラルネットワークに学習させ、中間層および出力層の各重み付けを学習済モデル117として生成する(ステップS132)。学習済モデル生成部124は、生成した学習済モデル117を、記憶部11に記憶させる(ステップS133)。図14に戻り、学習済モデル生成部124は、学習処理を終了させる。
また、推定部13で行われる処理は、推定処理プログラムとして記憶部11に記憶されている。機器に異常、故障、動作不良等が生じた場合、ユーザは、故障部位推定装置1の推定部13により推定処理を行うことで、故障部位を推定することができる。故障部位推定装置1は、図4に示したプロセッサ104に、記憶部11に記憶された推定処理プログラムをメモリ103に読み出させ、実行させる。推定処理プログラムの処理について、図19に示す推定処理のフローチャートを参照しつつ、以下に説明する。
図3に示した推定部13の推定用基礎データ取得部131は、推定用基礎データの取得処理を実行する(ステップS21)。推定用基礎データの取得処理については、図20に示すフローチャートを参照しつつ、以下に説明する。
推定部13の推定用基礎データ取得部131は、図2に示した客先マスタデータ111から、客先情報のデータを取得する(ステップS201)。客先情報のデータは、図5に示した客先マスタデータ111のテーブルに含まれる客先IDのデータと、機種のデータと、据付日のデータとである。続いて、推定用基礎データ取得部131は、図2に示した機器マスタデータ112から、機器情報のデータを取得する(ステップS202)。機器情報のデータは、図6に示した機器マスタデータ112のテーブルから、客先マスタデータ111から取得した機種のデータに対応する、機種区分のデータを取得する。
推定用基礎データ取得部131は、図8に示したユーザ入力データ114のテーブルから、機器の状態のデータを取得する(ステップS203)。ここで取得される機器の状態のデータは、例えば、推定処理が行われる直前にユーザの入力した機器の状態のデータである。推定用基礎データ取得部131は、客先情報、機器情報、および機器の状態の各データを連結し、推定用基礎データを生成する(ステップS204)。推定用基礎データ取得部131は、生成した推定用基礎データを記憶部11に記憶させる(ステップS205)。
図19に戻る。図3に示した推定部13の推定用データ生成部132は、推定用データの生成処理を実行する(ステップS22)。推定用データの生成処理については、図21に示すフローチャートを参照しつつ、以下に説明する。
推定用データ生成部132は、記憶部11から推定用基礎データと単語変換テーブル116とを取得する(ステップS211)。推定用データ生成部132は、推定用基礎データに含まれる機器の状態のデータの文章を形態素解析処理し、形態素に分割する。具体的には、推定用データ生成部132は、機器の状態のデータの文章を、句読点を含めて単語に分割する。推定用データ生成部132は、形態素、すなわち、機器の状態のデータの文章を構成する単語ごとに、単語変換テーブル116に含まれる単語ベクトルに置き換え、置き換えた単語ベクトルを結合する。続いて、推定用データ生成部132は、推定用基礎データの客先情報および機器情報に含まれる機種のデータを数値化する。ここでの数値化は、各機種に対してユニークな値を与えるものとする。また、客先情報に含まれる据付日のデータの数値化について、まず、推定用データ生成部132は、図7に示した工事報告書マスタデータ113のテーブルに記憶されている工事日のデータを取得する。推定用データ生成部132、取得した工事日のデータから客先情報のデータに含まれる据付日のデータを減算する。この減算した値は、機器の経過年数である。推定用データ生成部132は、数値化した客先情報、機器情報、機器の状態、および機器の経過年数を連結し、推定用データを生成する(ステップS212)。
なお、上述した推定用基礎データの客先情報のデータおよび機器情報のデータに含まれる機種のデータと、客先情報のデータに含まれる据付日のデータとの数値化の方法は、特許請求の範囲における他の数値変換手段の一例である。
推定用データ生成部132は、生成した推定用データを記憶部11に記憶させる(ステップS213)。ここで、図19に戻る。図3に示した推定部13の推定処理部133は、故障部位の推定処理を実行する(ステップS23)。故障部位の推定処理については、図22に示すフローチャートを参照しつつ、以下に説明する。
推定処理部133は、記憶部11から推定用データを取得する(ステップS221)。推定処理部133は、図3に示した記憶部11から学習済モデル117を取得する(ステップS222)。推定処理部133は、学習済モデル117に含まれる中間層および出力層の重みをニューラルネットワークに設定し、ニューラルネットワークを構築する(ステップS223)。
推定処理部133は、推定用データをニューラルネットワークの入力層に入力する(ステップS224)。推定処理部133は、ニューラルネットワークから推定用データと一番関連の高い故障部位のデータを取得する(ステップS225)。推定処理部133は、故障部位のデータを情報処理装置2に出力する(ステップS226)。情報処理装置2は、自身の表示部に故障部位を表示させる。これにより、ユーザは、機器の故障部位を推定することができる。推定処理部133は、図19に戻り、推定処理を終了する。
以上のとおり、実施の形態によれば、客先情報、機器情報、機器の状態等のデータに基づいて故障部位を推定することができるため、機器に設置されたセンサから得られる情報を用いることなく、機器の故障部位を推定する故障部位推定装置を提供することができる。
また、自然言語で記載された機器の状態のデータを、単語ベクトルを用いて数値化することができる。このため、ユーザは機器の状態のデータを、予め定められた文言、コード等で入力するのではなく、通常使用している言語で入力することができる。したがって、ユーザへの負担を少なくすることができる。
また、本開示の実施の形態では、故障部位推定装置1を、専用のシステムとして実現できるものとした。しかしながら、専用のシステムによらず、通常のコンピュータシステムを用いて実現可能である。例えば、上述の故障部位推定装置1における各機能を実現するためのプログラムを、コンピュータが読み取り可能なCD-ROM(Compact Disc Read Only Memory)、DVD-ROM(Digital Versatile Disc Read Only Memory)などの記録媒体に格納して配布し、このプログラムをコンピュータにインストールすることにより、上述の各機能を実現することができるコンピュータを構成してもよい。そして、各機能をOS(Operating System)とアプリケーションとの分担、またはOSとアプリケーションとの協同により実現する場合には、アプリケーションのみを記録媒体に格納してもよい。
(変形例1)
上記の実施の形態においては、図5に示した客先マスタデータ111のテーブルから、図8に示したユーザ入力データ114のテーブルに含まれる客先情報、機器情報、機器の状態、および故障部位は、それぞれ別のタイミングで取得されるものした。これに限らず、客先情報、機器情報、機器の状態、および故障部位のデータを同時に取得しても良い。また、客先情報、機器情報、機器の状態、および故障部位は、それぞれを関連づけて用いることが出来れば良いため、任意のタイミングで取得されるデータであってよい。
(変形例2)
上記の実施の形態において、学習済モデル生成部124に構築されるニューラルネットワークは、中間層を1層のものとした。これに限らす、中間層は、2層以上でもよい。
(変形例3)
上記の実施の形態において、故障部位推定装置1は、学習部12と推定部13とを両方備えるものとあした。これに限らず、学習部12と推定部13とをそれぞれ、別体の学習装置および推定装置としてもよい。この場合、学習装置で生成される学習済モデル117を、記憶媒体、ネットワーク等を経由して、推定装置に使用できればよい。また、この場合、学習装置、推定装置、および情報処理装置2を含めて故障部位推定システム100としてもよい。また、故障部位推定装置1は、故障部位を推定する対象の機器に内蔵されるものであってもよい。さらに、故障部位推定装置1、または、学習部12、もしくは推定部13は、クラウドサーバ上に存在していてもよい。
(変形例4)
上記の実施の形態において、学習済モデル生成部124は、記憶部11に記憶された各種データを学習することにより学習済モデル117を生成するものとした。これに限らず、学習済モデル生成部124は、複数の機器から得られた各種データから生成される学習用データを用いて、故障部位を学習させてもよい。なお、学習済モデル生成部124は、同一のエリアで使用されている複数の機器から学習用データを取得してもよいし、異なるエリアで独立して動作する複数の機器から収集される学習用データを利用して故障部位を学習してもよい。
また、学習用データを収集する機器を、途中で対象に追加する、または、対象から除去してもよい。さらに、ある機器に関する故障部位を学習した学習済モデル117を、別の機器に関する故障部位を再学習して更新させてもよい。
(変形例5)
上記の実施の形態において、学習済モデル生成部124は、ニューラルネットワークにより、機器の故障部位を学習するものとした。しかしながら、ニューラルネットワークの代わりに、深層学習、ランダムフォレスト、サポートベクターマシン等、他の学習アルゴリズムを用いてもよい。
(変形例6)
上記の実施の形態において、故障部位推定装置1と情報処理装置2とを別体の装置とした。これに限らず、故障部位推定装置1と情報処理装置2とを一緒の装置にしても良い。
(変形例7)
上記の実施の形態において、学習部12の単語変換部122で生成される単語変換テーブルは、学習用基礎データに含まれる機器の状態を数値化するものとした。これに限らず、単語変換テーブルは、学習用基礎データに含まれる全てのデータを数値化するものであってもよい。また、この場合、単語変換テーブルは、推定用基礎データに含まれる全てのデータを数値化するものとしてもよい。
なお、本開示の技術的範囲は、上記実施の形態と変形例によっては限定されない。本開示は特許請求の範囲に記載された技術的思想の限りにおいて、自由に応用、変形あるいは改良して、実施することができる。
1 故障部位推定装置、2 情報処理装置、11 記憶部、12 学習部、13 推定部、100 故障部位推定システム、101 記憶機器、102 接続部、103 メモリ、104 プロセッサ、105 データバス、111 客先マスタデータ、112 機器マスタデータ、113 工事報告書マスタデータ、114 ユーザ入力データ、115 文章データ、116 単語変換テーブル、117 学習済モデル、121 学習用基礎データ取得部、122 単語変換部、123 学習用データ生成部、124 学習済モデル生成部、131 推定用基礎データ取得部、132 推定用データ生成部、133 推定処理部。

Claims (9)

  1. 機器の故障部位を推定する推定部を備える故障部位推定装置であって、
    前記推定部は、
    前記機器を納入している客先の客先情報のデータ、機器情報のデータ、および自然言語で記載された機器の状態のデータを含む推定用基礎データを取得する推定用基礎データ取得部と、
    前記機器の状態のデータの文章を分割した単語を数値化するための単語変換テーブルおよび他の変換手段を用いて前記推定用基礎データを数値化し、数値化した前記推定用基礎データに基づいて推定用データを生成する推定用データ生成部と、
    前記機器の故障部位を推定するための学習済モデルを用いて、前記推定用データと一番関連の高い前記機器の故障部位を推定する推定処理部と、
    を含む、
    故障部位推定装置。
  2. 前記機器の故障部位を学習する学習部をさらに備え、
    前記学習部は、
    前記機器を納入している客先の客先情報のデータ、機器情報のデータ、自然言語で記載された機器の状態のデータ、および機器の故障部位のデータを含む学習用基礎データを取得する学習用基礎データ取得部と、
    前記機器の状態のデータの文章を分割した単語を数値化するための前記単語変換テーブルを生成する単語変換部と、
    前記単語変換テーブルおよび他の変換手段を用いて前記学習用基礎データを数値化し、数値化した前記学習用基礎データに基づいて学習用データを生成する学習用データ生成部と、
    前記学習用データに含まれる、前記客先情報のデータ、前記機器情報のデータ、および前記機器の状態のデータと一番関連の高い前記機器の故障部位を推定するための学習済モデルを生成する学習済モデル生成部と、
    を含む、
    請求項1に記載の故障部位推定装置。
  3. 前記学習済モデル生成部は、ニューラルネットワークを構築し、前記ニューラルネットワークにおいて、入力された前記機器の客先情報のデータ、前記機器情報のデータ、および前記機器の状態のデータと一番関連の高い前記機器の故障部位を出力するために調整された中間層および出力層の各重みから、前記学習済モデルを生成する、
    請求項2に記載の故障部位推定装置。
  4. 前記推定処理部は、前記学習済モデルに含まれる中間層および出力層の各重みを設定したニューラルネットワークを構築し、前記ニューラルネットワークにより、前記推定用データと一番関連の高い前記機器の故障部位を推定する、
    請求項3に記載の故障部位推定装置。
  5. 前記推定処理部は、推定した前記機器の故障部位を、外部の情報処理装置に出力する、
    請求項1から4の何れか一項に記載の故障部位推定装置。
  6. 機器の故障部位を推定する故障部位推定装置で実行される方法であって、
    前記機器を納入している客先の客先情報のデータ、機器情報のデータ、および自然言語で記載された機器の状態のデータを含む推定用基礎データを取得し、
    前記推定用基礎データを数値化し、数値化した前記推定用基礎データに基づいて推定用データを生成し、
    前記推定用データと一番関連の高い前記機器の故障部位を推定する、
    方法。
  7. 前記機器を納入している客先の客先情報のデータ、機器情報のデータ、自然言語で記載された機器の状態のデータ、および機器の故障部位のデータを含む学習用基礎データを取得し、
    前記機器の状態のデータの文章を分割した単語を数値化するための単語変換テーブルを生成し、
    前記単語変換テーブルおよび他の変換手段を用いて前記学習用基礎データを数値化し、数値化した前記学習用基礎データに基づいて学習用データを生成し、
    前記学習用データに含まれる、前記客先情報のデータ、前記機器情報のデータ、および前記機器の状態のデータと一番関連の高い前記機器の故障部位を推定するための学習済モデルを生成する、
    請求項6に記載の方法。
  8. コンピュータに、
    機器を納入している客先の客先情報のデータ、機器情報のデータ、および自然言語で記載された機器の状態のデータを含む推定用基礎データを取得する処理、
    前記推定用基礎データを数値化し、数値化した前記推定用基礎データに基づいて推定用データを生成する処理、
    前記推定用データと一番関連の高い前記機器の故障部位を推定する処理、
    を実行させるためのプログラム。
  9. 前記コンピュータに、さらに、
    前記機器を納入している客先の客先情報のデータ、機器情報のデータ、自然言語で記載された機器の状態のデータ、および機器の故障部位のデータを含む学習用基礎データを取得する処理、
    前記機器の状態のデータの文章を分割した単語を数値化するための単語変換テーブルを生成する処理、
    前記単語変換テーブルおよび他の変換手段を用いて前記学習用基礎データを数値化し、数値化した前記学習用基礎データに基づいて学習用データを生成する処理、
    前記学習用データに含まれる、前記客先情報のデータ、前記機器情報のデータ、および前記機器の状態のデータと一番関連の高い前記機器の故障部位を推定するための学習済モデルを生成する処理、
    を実行させるための請求項8に記載のプログラム。
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