JP7464026B2 - ボルト締結構造及びこれを用いたシリコン単結晶引上げ装置 - Google Patents

ボルト締結構造及びこれを用いたシリコン単結晶引上げ装置 Download PDF

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本発明は、ボルトを用いて部材を固定するボルト締結構造及びこれを用いたシリコン単結晶引上げ装置に関し、特に高温構造体に適用して好ましいボルト締結構造及びこれを用いたシリコン単結晶引上げ装置に関するものである。
チョクラルスキー法によるシリコン単結晶の引上げ装置の炉内は、600℃以上の高温に曝されることから、炉内の高温部にボルトを用いたボルト締結構造部分があると、使用できる材料が限定される。従来、高温構造体用締結構造要素として、SiC系複合材料で作製されたボルト・ナットが知られている(特許文献1参照)。
特開2001-72475号公報
しかしながら、シリコン単結晶の引上げ装置の炉内のボルト締結構造に上記従来のSiC系複合材料を使用すると、炉内が金属汚染される恐れがあることから、この種の材料は使用することができない。引上げ装置の炉内で使用できる材料は主として黒鉛であるが、黒鉛製のボルトの場合、熱膨張により破断し、その一部がシリコン融液に取り込まれると、シリコン単結晶のカーボン濃度が上昇するという問題がある。
本発明が解決しようとする課題は、熱膨張によるボルトの破断を防止できるボルト締結構造及びこれを用いたシリコン単結晶引上げ装置及びこれを用いたシリコン単結晶引上げ装置を提供することである。
本発明は、ボルトと、ナット又は前記ボルトを固定する部材との間に、少なくとも、黒鉛材料又は炭素繊維強化炭素複合材料からなる第1部材を挟んで固定するボルト締結構造において、
前記ボルトと、前記ナット又は前記ボルトを固定する部材との間に、繊維の積層方向が前記ボルトの軸方向に対して垂直である炭素繊維強化炭素複合材料からなる介装部材をさらに挟んで固定するボルト締結構造によって上記課題を解決する。
上記発明において、前記第1部材は、黒鉛材料又は繊維の積層方向が前記ボルトの軸方向に平行である炭素繊維強化炭素複合材料からなることがより好ましい。
上記発明において、前記ボルトと、前記ナット又は前記ボルトを固定する部材との間に、黒鉛材料又は繊維の積層方向が前記ボルトの軸方向に平行である炭素繊維強化炭素複合材料からなる第2部材をさらに挟んで固定してもよい。
上記発明において、前記ボルト及び前記ナットは、黒鉛材料、炭素繊維強化炭素複合材料、モリブデン材料又はタングステン材料からなり、前記ボルトを固定する部材は、黒鉛材料又は炭素繊維強化炭素複合材料からなることがより好ましい。
上記発明に係るボルト締結構造は、好ましくは600℃以上、より好ましくは1000℃以上の温度に曝される部位に用いることができる。
上記発明に係るボルト締結構造は、チョクラルスキー法によるシリコン単結晶引き上げ装置の炉内に用いることができ、シリコン材料を収容する坩堝よりも高い位置に設けられることが好ましく、坩堝の上方部に設けられることがより好ましく、特に熱遮蔽体に設けられることが好ましい。
本発明によれば、ボルトと、ナット又は前記ボルトを固定する部材との間に挟んだ第1部材が熱膨張しても介装部材により前記熱膨張を吸収するので、熱膨張によるボルトの破断を防止できる。その結果、本発明のボルト締結構造によれば、黒鉛製ボルト又は炭素繊維強化炭素複合材料製ボルトであっても破断や破損することがないため、シリコン単結晶のカーボン濃度の上昇を防止することができる。
本発明に係るボルト締結構造を適用したシリコン単結晶引き上げ装置を示す断面図である。 図1のII部を示す拡大断面図である。 炭素繊維強化炭素複合材料の熱膨張特性を説明するための斜視図である。 本発明に係るボルト締結構造の他の実施形態を示す要部断面図である。 本発明に係るボルト締結構造のさらに他の実施形態を示す要部断面図である。 本発明に係るボルト締結構造のさらに他の実施形態を示す要部断面図である。 本発明に係るボルト締結構造のさらに他の実施形態を示す要部断面図である。
図1は、本発明に係るボルト締結構造を適用したシリコン単結晶の引上げ装置1の一例を示す縦断面図である。本例の引上げ装置1は、同図に示すように、メインチャンバ11内に石英製の坩堝12が設けられている。この坩堝12は、黒鉛製のサセプタ13を介して、図示しない駆動部により回転する下軸14に取り付けられている。
坩堝12の周囲には、坩堝12内のシリコン融液20の温度を制御するための円筒状のヒータ15が配置され、このヒータ15とメインチャンバ11との間には円筒状の保温筒16が設けられている。保温筒16は、坩堝12の周囲に配置される保温筒16aと、坩堝12の下部に配置される保温筒16bとを含み、断熱材の表面を黒鉛でコーティングしたものである。
保温筒16の上面には環状の支持部材17が取り付けられ、この支持部材17に熱遮蔽体18の端部を載せることにより熱遮蔽体18の下端位置が定められる。熱遮蔽体18は、単結晶を引き上げる前のシリコン原料を溶解中に、当該融液に接触しないよう昇降可能に構成されている。すなわち、熱遮蔽体18の上端に第1部材28がボルト29(図2参照)で固定され、この第1部材28に一端が固定されたワイヤー27を巻取装置26で巻き取ることで熱遮蔽体18が上昇し、巻取装置26でワイヤー27を繰り出すことで熱遮蔽体18が下降する。熱遮蔽体18は、断熱材の表面を黒鉛材料で被覆したものである。なお、熱遮蔽体18と第1部材28との締結構造は後述する。
メインチャンバ11の上部には、育成中の単結晶を冷却するためのプルチャンバ19が設けられている。図1において、符号20はシリコン融液、符号21は育成中のシリコン単結晶、符号22は種結晶、符号23は引上げ軸である。引上げ軸23は、プルチャンバ19を通してメインチャンバ11に対し回転可能及び昇降可能に設けられ、引上げ軸23の下端に装着された種結晶22をシリコン融液20に浸漬したのち、種結晶22及び石英製坩堝12をそれぞれ所定方向に回転させかつ上昇させることにより、種結晶22の下端からシリコン単結晶21が引き上げられることになる。
メインチャンバ11内にはアルゴンガス等の不活性ガスが流通し、この不活性ガスはプルチャンバ19の側壁に接続されたガス供給パイプ24からプルチャンバ19内に導入され、メインチャンバ11の下壁に接続されたガス排出パイプ25からメインチャンバ11外に排出される。このとき、メインチャンバ11内のシリコン単結晶21の外周に設けられた熱遮蔽体18により、ヒータ15の福射熱の照射が遮られるとともに、上述した不活性ガスが整流される。なお、シリコン融液20に磁場を印加しながらシリコン単結晶21を引上げるように構成することもできる。
さて、図2に図1のII部を拡大して示す。熱遮蔽体18は、上述したとおりシリコン原料を溶解中には上昇し、引き上げを開始する前に下降することから、熱遮蔽体18の上端とワイヤー27との接続部分には、高温雰囲気の下で大きい荷重が作用する。そのため、ワイヤー27と熱遮蔽体18の上端との間に、耐折り曲げ荷重が大きい炭素繊維強化炭素複合材料CCからなる第1部材28が設けられている。
炭素繊維強化炭素複合材料CCは、母材としての炭素材料を炭素繊維で強化した複合材料であり、たとえば炭素繊維強化プラスチックを不活性雰囲気中で熱処理し、母材のプラスチックを炭化させることで得られる材料である。炭素繊維強化炭素複合材料CCは、図3に示すように、炭素繊維の積層方向をZ方向とした場合に、Z方向に沿う熱膨張率が大きく、これに対して炭素繊維の積層方向に対して垂直なX方向及びY方向に対する熱膨張率が小さいという特性がある。勿論、Z方向に作用する曲げ応力に対して耐荷重が大きいという特性がある。そのため、第1部材28は、大きい曲げ荷重が作用する方向(ワイヤー27の延在方向)と炭素繊維の積層方向が同じ方向になるように設けられている。
一方において、第1部材28を、その炭素繊維の積層方向がワイヤー27の延在方向、すなわち図2に示すボルト29の軸方向に平行に設けると、この方向に沿う熱膨張率が大きいので、ボルト29が破断するおそれがある。そのため、本実施形態では、上部熱遮蔽体18Aと下部熱遮蔽体18Bとの間に介装部材30が設けられている。この介装部材30は、炭素繊維強化炭素複合材料CCからなり、炭素繊維の積層方向がボルト29の軸方向に対して垂直となるように設けられている。そして、下部熱遮蔽体18Bにボルト29に螺合するネジ孔181を形成し、ボルト29と下部熱遮蔽体18Bとの間に、上から順に第1部材28,上部熱遮蔽体18A,介装部材30を挟んだ状態で、ボルト29をネジ孔181に締め付ける。なお、ボルト29と下部熱遮蔽体18Bとの間に、上から順に上部熱遮蔽体18A,第1部材28,介装部材30とし、上部熱遮蔽体18Aと第1部材28の位置を上下逆にしてもよい。なお、下部熱遮蔽体18Bはボルトを固定する部材に相当し、ボルトを固定する部材とは、相手となるボルト29のネジに螺合するネジ孔が形成され、ボルトとの間に何らかの部材などを固定するための部材をいう。
本実施形態の介装部材30の大きさ、すなわち、高さ又は厚み(=Z方向の大きさ)、幅(=X方向の大きさ)、奥行(=Y方向の大きさ)については特に制限はない。ただし、シリコン単結晶の引上げ装置1に適用する場合には、空間的な制約があるので下記の大きさとすることがより好ましい。すなわち、介装部材30の高さ又は厚みは5mm以上、100mm以下であり、特に30mm以下が好ましい。あまり薄いと裂ける可能性があるので好ましくは最小で5mmであり、最大は特に制限ないが、不必要に大きくする必要はなく、単結晶mp引上げ装置1の内部構造上、100mm以下であれば他部材と干渉することが少なく、30mm以下であれば他部材と干渉することがほとんどなく様々な部位に適用できる。介装部材30の幅×奥行は、10mm×10mm以上、200mm×200mm以下である。中心にM6程度の孔を開ける場合には、あまり小さいと裂ける可能性があるので最小10mm×10mmであり、最大は特に制限がないが、単結晶の引上げ装置1の内部構造上、200mm×200mm以下であれば十分である。
なお、本実施形態のボルト29は、黒鉛材料、炭素繊維強化炭素複合材料、モリブデン材料又はタングステン材料からなり、ボルトを固定する部材である下部熱遮蔽体18B、上部熱遮蔽体18Aは、黒鉛材料からなる。図2に示すボルト締結構造において、材質別のボルト29の軸方向に対する熱膨張率をみると、積層方向がボルト29の軸方向に平行な炭素繊維強化炭素複合材料CCの熱膨張率は9.0×10-6/℃、積層方向がボルト29の軸方向に垂直な炭素繊維強化炭素複合材料CCの熱膨張率は0.4×10-6/℃、黒鉛材料は4.8×10-6/℃、モリブデン材料は4.8×10-6/℃、タングステン材料は4.3×10-6/℃である。高温雰囲気においてボルト29が破断しないためには、第1部材28と上部熱遮蔽体18Aと介装部材30と下部熱遮蔽体18Bの熱膨張長さが、ボルト29の挟持長さ部分の熱膨張長さ以下になればよい。
図2に示すボルト締結構造において、第1部材28を耐折り曲げ荷重の観点から、積層方向がボルト29の軸方向に平行な炭素繊維強化炭素複合材料CCから構成するものとすると、その熱膨張率は9.0×10-6/℃と大きいことから、ボルト29については、できる限り熱膨張率が大きい材質を選択することが望ましい。たとえば、ボルトの材質に積層方向がボルト29の軸方向に垂直な炭素繊維強化炭素複合材料CCを用いると熱膨張率が0.4×10-6/℃と小さいため、熱膨張率が4.8×10-6/℃である黒鉛材料、4.8×10-6/℃であるモリブデン材料、又は4.3×10-6/℃であるタングステン材料を用いることがより望ましい。
図2に示すボルト締結構造が、600℃以上、特に1000℃以上の高温雰囲気に曝されると、第1部材28がボルト29の軸方向に対して大きく熱膨張するが、介装部材30はボルト29の軸方向に対する熱膨張率が小さくしかも当該方向に対する耐圧縮荷重が大きいので、第1部材28の熱膨張を吸収するよう作用する。これにより、ボルト29の破断を抑制することができる。
なお、本発明に係るボルト締結構造は、図2に示す熱遮蔽体18の上端にのみ限定されず、好ましくは600℃以上、より好ましくは1000℃以上の高温に曝される部位又はこのような高温に曝されて負荷が作用する部位に適用することがより好ましい。特に図1に示す引上げ装置1において坩堝12より上部にあるボルト締結構造に適用すると、シリコン融液20へのカーボンの混入が防止できるので、より一層好ましい。たとえば、図2に示す熱遮蔽体18以外の適用部分として、ヒータ15の上端のボルト締結構造を挙げることができる。
図4~図7は、本発明に係るボルト締結構造の他の実施形態をそれぞれ示す要部断面図である。上述した図2に示すボルト締結構造と共通する部材には同一の符号を付す。
図4に示すボルト締結構造は、図2に示すボルト締結構造に比べ、上部熱遮蔽体18Aがない点が相違する。すなわち、ボルト29と、ネジ孔181が形成された熱遮蔽体18の上端との間に、第1部材28と介装部材30とを挟んで締め付ける。ここで、ボルト29は、黒鉛材料、炭素繊維強化炭素複合材料、モリブデン材料又はタングステン材料からなり、ボルトを固定する部材である熱遮蔽体18は、黒鉛材料からなる。また、第1部材28は、積層方向がボルト29の軸方向に平行な炭素繊維強化炭素複合材料CCからなり、介装部材30は、炭素繊維の積層方向がボルト29の軸方向に対して垂直となる炭素繊維強化炭素複合材料CCからなる。なお、第1部材28を黒鉛材料から構成してもよい。
図5に示すボルト締結構造は、図2に示すボルト締結構造に比べ、下部熱遮蔽体18Bがナット31に代わっている点が相違する。すなわち、ボルト29とナット31との間に、第1部材28と熱遮蔽体18の上端と介装部材30とを挟んで締め付ける。ここで、ボルト29及びナット31は、黒鉛材料、炭素繊維強化炭素複合材料、モリブデン材料又はタングステン材料からなり、熱遮蔽体18は、黒鉛材料からなる。また、第1部材28は、積層方向がボルト29の軸方向に平行な炭素繊維強化炭素複合材料CCからなり、介装部材30は、炭素繊維の積層方向がボルト29の軸方向に対して垂直となる炭素繊維強化炭素複合材料CCからなる。
図6に示すボルト締結構造は、図5に示すボルト締結構造に比べ、熱遮蔽体18が黒鉛材料から、積層方向がボルト29の軸方向に平行な炭素繊維強化炭素複合材料CCに代わっている点が相違する。すなわち、ボルト29とナット31との間に、第1部材28と熱遮蔽体18の上端と介装部材30とを挟んで締め付ける。ここで、ボルト29及びナット31は、黒鉛材料、炭素繊維強化炭素複合材料、モリブデン材料又はタングステン材料からなり、第1部材28及び熱遮蔽体18は、積層方向がボルト29の軸方向に平行な炭素繊維強化炭素複合材料CCからなり、介装部材30は、炭素繊維の積層方向がボルト29の軸方向に対して垂直となる炭素繊維強化炭素複合材料CCからなる。
図7に示すボルト締結構造は、図5に示すボルト締結構造に比べ、第1部材28が、積層方向がボルト29の軸方向に平行な炭素繊維強化炭素複合材料CCから黒鉛材料に代わっている点が相違する。すなわち、ボルト29とナット31との間に、第1部材28と熱遮蔽体18の上端と介装部材30とを挟んで締め付ける。ここで、ボルト29及びナット31は、黒鉛材料、炭素繊維強化炭素複合材料、モリブデン材料又はタングステン材料からなり、第1部材28及び熱遮蔽体18は、黒鉛材料からなり、介装部材30は、炭素繊維の積層方向がボルト29の軸方向に対して垂直となる炭素繊維強化炭素複合材料CCからなる。
以上の図4~図7に示す変形例に係るボルト締結構造においても、図2に示す実施形態と同様に、600℃以上、特に1000℃以上の高温雰囲気に曝されると、第1部材28がボルト29の軸方向に対して大きく熱膨張するが、介装部材30はボルト29の軸方向に対する熱膨張率が小さくしかも当該方向に対する耐圧縮荷重が大きいので、第1部材28の熱膨張を吸収するよう作用する。これにより、ボルト29の破断を抑制することができる。
なお、図1~7に示す実施形態において、ボルト29と当該ボルト29を固定する部材又はナット31との間に挟む部材を、ワイヤー27を固定するための第1部材28と熱遮蔽体18として説明したが、本発明のボルト締結構造は、これらに限定されることなく適用することができる。
1…引上げ装置
11…メインチャンバ
12…坩堝
13…サセプタ
14…下軸
15…ヒータ
16…保温筒
17…支持部材
18…熱遮蔽体
18A…上部熱遮蔽体
18B…下部熱遮蔽体
181…ネジ孔
19…プルチャンバ
20…シリコン融液
21…シリコン単結晶
22…種結晶
23…引上げ軸
24…ガス供給パイプ
25…ガス排出パイプ
26…巻取装置
27…ワイヤー
28…第1部材
29…ボルト
30…介装部材
CC…炭素繊維強化炭素複合材料

Claims (8)

  1. ボルトと、ナット又は前記ボルトを固定する部材との間に、少なくとも、黒鉛材料又は炭素繊維強化炭素複合材料からなる第1部材を挟んで固定するボルト締結構造において、
    前記ボルトと、前記ナット又は前記ボルトを固定する部材との間に、繊維の積層方向が前記ボルトの軸方向に対して垂直である炭素繊維強化炭素複合材料からなる介装部材をさらに挟んで固定するボルト締結構造。
  2. 前記第1部材は、黒鉛材料又は繊維の積層方向が前記ボルトの軸方向に平行である炭素繊維強化炭素複合材料からなる請求項1に記載のボルト締結構造。
  3. 前記ボルトと、前記ナット又は前記ボルトを固定する部材との間に、黒鉛材料又は繊維の積層方向が前記ボルトの軸方向に平行である炭素繊維強化炭素複合材料からなる第2部材をさらに挟んで固定する請求項1又は2に記載のボルト締結構造。
  4. 前記ボルト及び前記ナットは、黒鉛材料、炭素繊維強化炭素複合材料、モリブデン材料又はタングステン材料からなり、
    前記ボルトを固定する部材は、黒鉛材料又は炭素繊維強化炭素複合材料からなる請求項1~3のいずれか一項に記載のボルト締結構造。
  5. 600℃以上の温度に曝される部位に用いる請求項1~4のいずれか一項に記載のボルト締結構造。
  6. 請求項1~5のいずれか一項に記載のボルト締結構造を含むチョクラルスキー法によるシリコン単結晶引き上げ装置。
  7. 前記ボルト締結構造がシリコン材料を収容する坩堝よりも高い位置に設けられている請求項6に記載のシリコン単結晶引き上げ装置。
  8. 請求項6又は7に記載のシリコン単結晶引き上げ装置を用いてシリコン単結晶を育成するシリコン単結晶の製造方法。
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