JP7464011B2 - 電気自動車用冷却システム - Google Patents

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Description

本発明は、電気自動車用冷却システムに関する。
下記特許文献1には、ハイブリッド自動車に関する発明が開示されている。このハイブリッド自動車は、エンジン用ラジエータと、ハイブリッド用ラジエータとを備えている。このため、エンジン用ラジエータでエンジンを冷却し、ハイブリッド用ラジエータでインバータ装置及びモータを冷却することができる。
特開2010-18057号公報
ところで、上記先行技術を電気自動車に適用する場合、電気自動車には、エンジンが搭載されていないため、エンジン用ラジエータが不要となる。一方で、上記先行技術におけるエンジン用ラジエータ及びハイブリッド用ラジエータは、車両のパワーユニットを冷却するという点において同じものであり、上記先行技術を自動運転車両に適用する場合、自動運転制御機器を冷却するためのラジエータが別途必要となる。
しかしながら、上記特許文献では、自動運転制御機器の冷却について言及されていない。また、上記特許文献では、エンジン用ラジエータと、ハイブリッド用ラジエータとが車両前後方向から見て重なるように配置されており、上記先行技術を自動運転可能な電気自動車に適用したとしても、各ラジエータの冷却効率を確保することが困難となる。このため、上記先行技術は、自動運転可能な電気自動車において、パワーユニット及び自動運転制御機器の冷却効率を確保するという点において改善の余地がある。
本発明は上記事実を考慮し、自動運転可能な電気自動車において、パワーユニット及び自動運転制御機器の冷却効率を確保することができる電気自動車用冷却システムを得ることが目的である。
請求項1に記載の本発明に係る車両用冷却システムは、車両に搭載されると共に、電力で駆動されるパワーユニットを冷却可能な第1ラジエータと、前記車両に搭載されると共に前記第1ラジエータの車両幅方向一方側及び車両幅方向他方側の少なくとも一方に車両前後方向から見て当該第1ラジエータと重ならないように配置され、当該車両の自動運転を制御する自動運転制御機器を冷却可能な第2ラジエータと、前記車両のフレームの車両幅方向外側の部分に支持されると共に、車両上下方向に延在する支持部と、前記支持部のみに支持され、当該支持部の車両上側の部分から車両前後方向中央側かつ車両幅方向外側に延出されると共に、車両上側を構成する上壁部と、当該上壁部の車両前側の周縁部から車両下側に延出された第1側壁部と、を含み、前記第2ラジエータの車両上側の部分を支持する上側延出部と、前記支持部のみに支持され、当該支持部の車両下側の部分から車両前後方向中央側かつ車両幅方向外側に延出されると共に、車両下側を構成する下壁部と、当該下壁部の車両前側の周縁部から車両上側に延出された第2側壁部と、を含み、前記第2ラジエータの車両下側の部分を支持する下側延出部と、を有している。
請求項1に記載の本発明によれば、車両に第1ラジエータが搭載されており、車両のパワーユニットが電力で駆動されることで当該パワーユニットが熱を帯びても、当該第1ラジエータによって、当該パワーユニットを冷却することができる。
また、本発明では、車両に第2ラジエータが搭載されており、作動することで熱を帯びた自動運転制御機器を第2ラジエータで冷却することができる。
ところで、車両前後方向から見て第1ラジエータと第2ラジエータとが重なるように配置されていると、第1ラジエータ及び第2ラジエータの一方側から流れる熱風が第1ラジエータ及び第2ラジエータの他方側に流れることとなり、これらの冷却効率を確保することが困難となる。
ここで、本発明では、第2ラジエータが、第1ラジエータの車両幅方向一方側及び車両幅方向他方側の少なくとも一方に車両前後方向から見て当該第1ラジエータと重ならないように配置されている。このため、第1ラジエータ及び第2ラジエータの一方側から流れる熱風が第1ラジエータ及び第2ラジエータの他方側に流れることを抑制することができる。
また、本発明によれば、車両のフレームの車両幅方向外側の部分に車両上下方向に延在する支持部が支持されている。そして、支持部の車両上側の部分から車両前後方向中央側かつ車両幅方向外側に上側延出部が延出されており、当該上側延出部によって、第2ラジエータの車両上側の部分が支持されている。
一方、支持部の車両下側の部分からは、車両前後方向中央側かつ車両幅方向外側に下側延出部が延出されており、当該下側延出部によって、第2ラジエータの車両下側の部分が支持されている。
このため、本発明では、車両上下方向から見て第2ラジエータを車両前後方向に対して傾斜した状態で配置することができる。
請求項2に記載の本発明に係る電気自動車用冷却システムは、請求項1に記載の発明において、前記第2ラジエータは、車両幅方向に間隔をあけて一対となって配置されている。
請求項2に記載の本発明によれば、自動運転制御機器の作動時の温度が低い場合や必要な放熱量が小さい場合には、1つの第2ラジエータを作動させ、自動運転制御機器の作動時の温度が高い場合や必要な放熱量が大きい場合には、2つの第2ラジエータを作動させることができる。
請求項3に記載の本発明に係る電気自動車用冷却システムは、請求項2に記載の発明において、一方の前記第2ラジエータには、当該一方の当該第2ラジエータで冷却された前記冷却水を前記自動運転制御機器側に流出させる第1流出配管と、当該自動運転制御機器側から流れてきた当該冷却水を当該一方の当該第2ラジエータに流入させる第1流入配管と、が接続され、他方の前記第2ラジエータには、当該他方の当該第2ラジエータで冷却された前記冷却水を前記自動運転制御機器側に流出させる第2流出配管と、当該自動運転制御機器側から流れてきた当該冷却水を当該一方の当該第2ラジエータに流入させる第2流入配管と、が接続され、前記一方の前記第2ラジエータと前記自動運転制御機器との間での第1熱交換と、前記他方の前記第2ラジエータと当該自動運転制御機器との間での第2熱交換と、が許容された状態において、前記第1流出配管と前記第2流出配管との第1接続と、前記第1流入配管と前記第2流入配管との第2接続と、を許容し、当該第1熱交換及び当該第2熱交換の何れか一方が制限された状態において、当該第1接続及び当該第2接続を制限すると共に当該一方が制限された当該第2ラジエータ側への前記冷却水の流入及び当該第2ラジエータ側からの当該冷却水の流出を制限する流路切替部と、をさらに有している。
請求項3に記載の本発明によれば、一方の第2ラジエータに第1流出配管と、第1流入配管とが接続されている。そして、第1流出配管を介して一方の第2ラジエータで冷却された冷却水が自動運転制御機器側に流出し、当該冷却水で当該自動運転制御機器を冷却することができる。また、第1流入配管を介して自動運転制御機器側から流れてきた冷却水が、一方の第2ラジエータに流入し、当該冷却水が当該一方の第2ラジエータによって冷却される。
また、他方の第2ラジエータには、第2流出配管と、第2流入配管とが接続されている。そして、第2流出配管を介して他方の第2ラジエータで冷却された冷却水が自動運転制御機器側に流出し、当該冷却水で当該自動運転制御機器を冷却することができる。また、第2流入配管を介して自動運転制御機器側から流れてきた冷却水が、他方の第2ラジエータに流入し、当該冷却水が当該第2ラジエータによって冷却される。
ところで、車両の走行中において、一方の第2ラジエータ又は他方の第2ラジエータに不具合が生じると、車両の自動運転に支障が出ることが考えられる。このような場合には、車両が安全な場所に退避するまでの間、一方の第2ラジエータ及び他方の第2ラジエータのうち、不具合が生じていない一方のみで、自動運転制御機器を冷却できることが好ましい。
ここで、本発明では、流路切替部を備えており、一対の第2ラジエータの状態に応じて、冷却水の流路を変更することが可能となっている。
詳しくは、流路切替部は、一方の第2ラジエータと自動運転制御機器との間での第1熱交換と、他方の第2ラジエータと当該自動運転制御機器との間での第2熱交換とが許容された状態において、第1流出配管と第2流出配管との第1接続と、第1流入配管と第2流入配管との第2接続とを許容する。
つまり、本発明では、一対の第2ラジエータが正常に運転している状態において、第1流出配管及び第2流出配管から流出した冷却水が合流して自動運転制御機器側に流れ込むようになっている。また、自動運転制御機器側から流出した冷却水は、一方の第2ラジエータ側と他方の第2ラジエータ側とのそれぞれに分かれて流れていくようになっている。
一方、第1熱交換及び第2熱交換の何れか一方が制限された状態において、流路切替部は、第1接続及び第2接続を制限すると共に、当該一方が制限された第2ラジエータ側への冷却水の流入及び当該第2ラジエータ側からの当該冷却水の流出を制限する。
つまり、本発明では、一対の第2ラジエータのうち一方の第2ラジエータが機能していない異常状態において、当該一方の第2ラジエータが冷却水の流路の流路から切り離されることとなる。そして、一対の第2ラジエータのうち機能している他方の第2ラジエータによって、自動運転制御機器に対する一定の冷却性能の確保を図ることができる。
以上説明したように、請求項1に記載の本発明に係る電気自動車用冷却システムは、自動運転可能な電気自動車において、パワーユニット及び自動運転制御機器の冷却効率を確保することができるという優れた効果を有する。
また、本発明に係る電気自動車用冷却システムは、ラジエータを車両の意匠面に沿うように配置することができるという優れた効果を有する。
請求項2に記載の本発明に係る電気自動車用冷却システムは、自動運転制御機器の作動時の温度や必要な放熱量に対して、ラジエータの冷却性能を適切に確保することができるという優れた効果を有する。
請求項3に記載の本発明に係る電気自動車用冷却システムは、自動運転制御機器の冷却性能を十分に確保できない異常状態において、車両の一定の走行性能の確保を図ることができるという優れた効果を有する。
本実施形態に係る電気自動車用冷却システムの通常時の状態を模式的に示す回路図である。 本実施形態に係る電気自動車に搭載された自動運転ECU及びその周辺の構成を示すブロック図である。 本実施形態に係る電気自動車に搭載された自動運転ECUの機能構成を示すブロック図である。 本実施形態に係る電気自動車用冷却システムの異常時の状態を模式的に示す回路図である。 本実施形態に係る電気自動車に搭載されたメインECUの機能構成を示すブロック図である。 本実施形態に係る電気自動車に搭載されたメインECU及びその周辺の構成を示すブロック図である。 本実施形態に係る電気自動車用冷却システムの第2ラジエータのフレームへの取付状態を示す車両前側から見た正面図である。 本実施形態に係る電気自動車用冷却システムの第1ラジエータ及び第2ラジエータのフレームへの取付状態を模式的に示す車両上側から見た平面図である。 本実施形態に係る電気自動車用冷却システムが搭載された車両の構成を模式的に示す側面図である。
以下、図1~図9を用いて、本発明に係る電気自動車用冷却システムの実施形態の一例について説明する。なお、各図に適宜示される矢印FRは、本実施形態に係る「電気自動車用冷却システム10(以下、冷却システム10と称する)」が搭載された電気自動車である「車両12」の車両前側を示しており、矢印UPは車両上側を示しており、矢印RHは車両幅方向右側を示している。
図9に示されるように、車両12は、鋼製の車体14と、車体14を支持する鋼製の「フレーム16」とを備えており、所謂フレーム構造とされている。
フレーム16は、図8にも示されるように、互いに対して車両幅方向に間隔をあけて配置された一対のサイドフレーム18、サイドフレーム18間に架け渡された複数のクロス部20、ラジエータマウント22及びパワーユニットマウント24を備えている。なお、フレーム16は、基本的に車両前後方向及び車両幅方向において対称な構成とされているため、以下では、フレーム16の構成についての説明を適宜省略することとする。
サイドフレーム18は、全体的には車両前後方向に延在しており、フロントフレーム部18A、メインフレーム部18B、キック部18Cを含んで構成されると共に、車両前後方向から見た断面が閉断面とされた閉断面構造とされている。
より詳しくは、フロントフレーム部18Aは、サイドフレーム18の車両前側の部分を構成すると共に、車両前後方向に直線的に延在している。このフロントフレーム部18Aの車両前側の端部には、取付板部18Dが設けられており、この取付板部18Dには、図示しないフロントバンパリインフォースメントが取り付けられている。
また、フロントフレーム部18Aには、車体14の車両前側の部分を支持する一対のマウント部18Eが車両前後方向に間隔をあけて設けられており、マウント部18E間には、サスペンションタワー26が設けられている。
メインフレーム部18Bは、サイドフレーム18の車両前後方向中央側の部分を構成しており、フロントフレーム部18Aの車両幅方向外側でかつ車両下側に配置されると共に、車両前後方向に直線的に延在している。このメインフレーム部18Bには、車両前後方向に間隔をあけて車体14の車両前後方向中央側の部分を支持する複数のマウント部18Fが設けられている。
キック部18Cは、フロントフレーム部18Aとメインフレーム部18Bとの間に介在している。このキック部18Cは、車両上下方向から見てフロントフレーム部18Aから車両後側でかつ車両幅方向外側に延出されると共に、車両幅方向から見てフロントフレーム部18Aから車両後側でかつ車両下側に延出されている。
ラジエータマウント22は、固定部22Aと、ラジエータ支持部22Bとを含んで構成されており、固定部22Aは、一対のサイドフレーム18のそれぞれに対して設けられていると共に、サイドフレーム18に車両下側から溶接等による図示しない接合部で接合されている。
一方、ラジエータ支持部22Bは、車両幅方向に延在すると共に車両幅方向から見た断面が車両下側に開放されたU字状とされた溝形鋼で構成されており、その端部が固定部22Aに車両下側から溶接等による図示しない接合部で接合されている。
このラジエータ支持部22Bには、車両上下方向に貫通された図示しない一対の被挿通部が、車両幅方向に間隔をあけて設けられており、当該被挿通部を介して、冷却システム10の一部を構成すると共にパワーユニット48の冷却に用いられる第1ラジエータとしての「センターラジエータ28」が取り付けられている。
詳しくは、センターラジエータ28は、センターラジエータ28の車両幅方向一方側と他方側とのそれぞれに配置されると共に冷却水が貯留可能とされた一対のタンク部28Aと、タンク部28A間に配置されると共に当該冷却水の冷却に用いられるコア部28Bとを含んで構成されている。
また、タンク部28Aの車両下側の端部には、当該端部から車両下側に突出すると共に、雌ねじ部が設けられた円筒状の図示しない突起部が設けられている。そして、この突起部に、図示しないゴムブッシュが取り付けられると共に、ラジエータ支持部22Bの被挿通部にゴムブッシュの一部が挿入された状態で、当該突起部に締結部材が締結されることで、センターラジエータ28は、ラジエータ支持部22Bに固定されている。
また、タンク部28Aの車両後側の部分には、図示しない取付部材を介して冷却システム10の一部を構成する冷却ファン30が取り付けられている。そして、冷却ファン30によってセンターラジエータ28のコア部28Bが冷却されるようになっている。
一方、車両幅方向左側のサイドフレーム18には、サイドラジエータ支持部32を介して第2ラジエータとしての「サイドラジエータ40」が取り付けられており、車両幅方向右側のサイドフレーム18には、サイドラジエータ支持部32を介して第2ラジエータとしての「サイドラジエータ44」が取り付けられている。なお、サイドラジエータ40及びサイドラジエータ44は、後述する「自動運転制御機器76」の冷却に用いられている。
サイドラジエータ40及びサイドラジエータ44は、同様の構成とされると共に、サイドフレーム18に同様に取り付けられているため、以下では、サイドラジエータ40及びその周辺構成を中心に説明し、サイドラジエータ44及びその周辺構成についての説明は、適宜省略することとする。
図7に示されるように、サイドラジエータ40は、サイドラジエータ40の車両幅方向一方側と他方側とのそれぞれに配置された一対のタンク部40Aと、タンク部40A間に配置されたコア部40Bとを含んで、基本的にセンターラジエータ28と同様の構成とされている。
また、タンク部40Aの車両後側の部分には、図示しない取付部材を介して冷却システム10の一部を構成する冷却ファン42が取り付けられている。そして、冷却ファン42によってサイドラジエータ40のコア部40Bが冷却されるようになっている。
また、サイドラジエータ44は、一対のタンク部44Aと、コア部44Bとを含んでサイドラジエータ40と同様の構成とされており、タンク部44Aの車両後側の部分には、図示しない取付部材を介して冷却システム10の一部を構成する冷却ファン46が取り付けられている。そして、冷却ファン46によってサイドラジエータ44のコア部44Bが冷却されるようになっている。
一方、サイドラジエータ支持部32は、支持部としての「ベース部材34」、上側延出部としての「アッパーステー36」及び下側延出部としての「ロワーステー38」を含んで構成されている。詳しくは、ベース部材34は、車両上下方向に延在すると共にアングル鋼で構成されており、その車両幅方向内側の部分を構成すると共に板厚方向を車両幅方向とされた側壁部34Aと、その車両前側の部分を構成すると共に板厚方向を車両前後方向とされた前壁部34Bとを含んで構成されている。
そして、ベース部材34は、マウント部18Eとサスペンションタワー26との間に配置されると共に、側壁部34Aが図示しない取付部材でフロントフレーム部18Aの車両幅方向外側の部分に取り付けられることで、フレーム16に対して支持されている。
アッパーステー36は、ベース部材34の車両上側の部分に設けられており、上壁部36A、前壁部36B及び側壁部36Cを含んで、側壁部36Cから車両後方外側に延出されている。詳しくは、上壁部36Aは、アッパーステー36の車両上側の部分を構成しており、板厚方向を車両上下方向とされた板状とされている。
前壁部36Bは、アッパーステー36の車両前側の部分を構成すると共に板厚方向を車両前後方向とされた板状とされており、前壁部34Bに車両後側から当接された状態で複数の取付部材39を介して取り付けられている。
側壁部36Cは、前壁部36Bの車両幅方向外側の周縁部から車両後方外側に延出された板状とされている。そして、アッパーステー36における上壁部36A及び側壁部36Cで構成された部分は、当該部分の延在方向から見た断面がL字状とされている。
一方、ロワーステー38は、下壁部38A、前壁部38B及び側壁部38Cを含んで、車両上下方向においてアッパーステー36と鏡像対称な構成とされている。そして、ロワーステー38は、アッパーステー36と同様に、取付部材39を介してベース部材34の車両下側の部分に取り付けられている。
上記のように構成されたサイドラジエータ支持部32では、アッパーステー36にサイドラジエータ40の車両上側の部分が図示しない取付部材で取り付けられており、ロワーステー38にサイドラジエータ40の車両下側の部分が図示しない取付部材で取り付けられている。つまり、アッパーステー36は、サイドラジエータ40の車両上側の部分をベース部材34に対して支持しており、ロワーステー38は、サイドラジエータ40の車両下側の部分をベース部材34に対して支持している。
そして、本実施形態では、上述したようにサイドラジエータ40及びサイドラジエータ44がサイドラジエータ支持部32で支持されることで、サイドラジエータ40及びサイドラジエータ44が、センターラジエータ28の車両幅方向外側において、車両前後方向から見てセンターラジエータ28と重ならないように配置された状態となっている。
図8に戻り、パワーユニットマウント24は、車両幅方向に延在すると共に、サスペンションタワー26の車両下側において、フロントフレーム部18A同士を車両幅方向に繋いでいる。そして、パワーユニットマウント24には、走行制御機器52の一部を構成すると共に、電力で駆動される「パワーユニット48」が取り付けられている。
また、フレーム16のメインフレーム部18B間には、バッテリ50が配置されており、パワーユニット48には、バッテリ50から電力が供給されるようになっている。そして、パワーユニット48及びバッテリ50は、車両12の走行を制御する走行制御機器52の一部を構成している。
詳しくは、走行制御機器52は、図6に示されるように、上述したパワーユニット48、バッテリ50及びこれらを制御するメインECU54を備えている。詳しくは、メインECU54は、CPU(Central Processing Unit)54A、ROM(Read Only Memory)54B、RAM(Random Access Memory)54C、ストレージ54D、通信I/F(Inter Face)54E及び入出力I/F54Fを含んで構成されている。そして、CPU54A、ROM54B、RAM54C、ストレージ54D、通信I/F54E及び入出力I/F54Fは、バス54Gを介して相互に通信可能に接続されている。
CPU54Aは、中央演算処理ユニットとされており、各種プログラムの実行によって各種機器の制御が可能とされている。具体的には、CPU54Aは、ROM54Bからプログラムを読み出し、RAM84Cを作業領域としてプログラムを実行可能とされている。そして、ROM54Bに記憶された実行プログラムが、CPU54Aで読み出されて実行されることで、メインECU54は、後述するように、種々の機能を発揮することが可能となっている。
より詳しくは、ROM54Bには、パワーユニット48及びバッテリ50の制御等に関する各種プログラム及び各種データが記憶されている。一方、RAM54Cは、作業領域として一時的にプログラム又はデータを記憶することが可能となっている。
ストレージ54Dは、HDD(Hard Disk Drive)又はSSD(Solid State Drive)を含んで構成され、オペレーティングシステムを含む各種プログラムを記憶可能とされている。
通信I/F54Eは、メインECU54と種々のネットワークとの接続に用いられるインターフェースとされており、後述する自動運転ECU78等と通信することが可能とされている。このインターフェースには、例えば、イーサネット(登録商標)、FDDI、Wi-Fi(登録商標)等の通信規格が用いられる。また、通信I/F84Eは、無線装置を備えていてもよい。
入出力I/F84Fは、メインECU54が車両12に搭載された各種機器と通信するためのインターフェースとされている。そして、メインECU54は、入出力I/F54Fを介してパワーユニット48及びバッテリ50のそれぞれに相互に通信可能に接続されている。
次に、図5を用いてメインECU54の機能構成について説明する。メインECU54は、CPU54AがROM54Bに記憶された実行プログラムを読み出し、これを実行することによって、パワーユニット制御部56及びバッテリ制御部58の集合体として機能する。
詳しくは、パワーユニット制御部56は、図示しない操作装置から入力される運転者の操作に基づく操作信号や後述する自動運転ECU78から入力される制御信号に基づき、パワーユニット48を制御する。
バッテリ制御部58は、パワーユニット制御部56の制御によってパワーユニット48が駆動するのに必要な電力が、バッテリ50からパワーユニット48に供給されるように、バッテリ50を制御する。
一方、車体14は、外形が車両前後方向に延びる略直方体状とされた箱状とされる共に、乗員の居住スペースである車室の主な部分を構成している。この車体14は、基本的には、車両前後方向及び車両幅方向において対称な構成とされている。
ここで、本実施形態に係る冷却システム10は、図1に示されるように、サイドラジエータ40を含む第1冷却回路10Aと、サイドラジエータ44を含む第2冷却回路10Bとを含んで構成されており、所定の場合において、第1冷却回路10A又は第2冷却回路10Bのみが機能する点に特徴がある。
第1冷却回路10Aは、通常時において、自動運転制御機器76の冷却に用いられるようになっており、三方弁60、三方弁62、「第1流出配管64」、「第1流入配管66」、機器側流入配管68及び機器側流出配管70を備えている。
三方弁60は、ボディ60Aと、ボール部60Bとを備えている。詳しくは、ボディ60Aは、第1ポート60A1と、第2ポート60A2と、第3ポート60A3とを備えている。
一方、ボール部60Bは、ボディ60Aに内蔵されており、図示しないアクチュエータで駆動されることで、第1ポート60A1、第2ポート60A2及び第3ポート60A3の接続状態を切り替えることが可能とされている。
三方弁62は、第1ポート62A1、第2ポート62A2及び第3ポート62A3を備えたボディ62Aと、ボール部62Bとを含んで、三方弁60と同様の構成とされている。そして、ボール部62Bが図示しないアクチュエータで駆動されることで、第1ポート62A1、第2ポート62A2及び第3ポート62A3の接続状態を切り替えることが可能とされている。
第1流出配管64の一方側は、サイドラジエータ40に設けられると共にサイドラジエータ40で冷却された冷却水が流出する図示しない流出口部に接続されており、第1流出配管64の他方側は、三方弁62の第1ポート62A1に接続されている。
第1流入配管66の一方側は、サイドラジエータ40に設けられると共に自動運転制御機器76の冷却に用いられた冷却水が流入する図示しない流入口部に接続されており、第1流入配管66の他方側は、三方弁60の第1ポート60A1に接続されている。
機器側流入配管68の一方側は、三方弁62の第3ポート62A3に接続されており、機器側流入配管68の他方側は、自動運転制御機器76に接続されている。
機器側流出配管70の一方側は、三方弁60の第3ポート60A3に接続されており、機器側流出配管70の他方側は、自動運転制御機器76に接続されている。
一方、第2冷却回路10Bは、通常時において、第1冷却回路10Aと同様に、自動運転制御機器76の冷却に用いられるようになっており、三方弁60、三方弁62、機器側流入配管68、機器側流出配管70、「第2流出配管72」及び「第2流入配管74」を備えている。
第2流出配管72の一方側は、サイドラジエータ44に設けられると共にサイドラジエータ44で冷却された冷却水が流出する図示しない流出口部に接続されており、第2流出配管72の他方側は、三方弁62の第2ポート62A2に接続されている。
第2流入配管74の一方側は、サイドラジエータ44に設けられると共に自動運転制御機器76の冷却に用いられた冷却水が流入する図示しない流入口部に接続されており、第2流入配管74の他方側は、三方弁60の第2ポート60A2に接続されている。
次に、図2を用いて、自動運転制御機器76の構成について説明する。自動運転制御機器76は、自動運転ECU78及び自動運転アクチュエータ88を含んで構成されている。
自動運転ECU78は、基本的に上述したメインECU54と同様の構成とされており、CPU78A、ROM78B、RAM78C、ストレージ78D、通信I/F78E、入出力I/F78F及びバス78Gを含んで構成されている。なお、ROM78Bには、車両12の自動運転に関するプログラムと、三方弁60及び三方弁62の制御に関するプログラムとが記憶されており、ストレージ78Dは、車両12の自動運転に必要な各種データを記憶可能とされている。
また、自動運転ECU78は、入出力I/F78Fを介して、三方弁60、三方弁62、水温センサ80、水温センサ82、水温センサ84、水温センサ86及び自動運転アクチュエータ88と通信可能に接続されている。
詳しくは、図1に示されるように、水温センサ80は、第1流出配管64を流れる冷却水の温度に基づく信号を、水温センサ82は、第1流入配管66を流れる冷却水の温度に基づく信号を、水温センサ84は、第2流入配管74を流れる冷却水の温度に基づく信号を、水温センサ86は、第2流出配管72を流れる冷却水の温度に基づく信号を、それぞれ自動運転ECU78に出力するようになっている。
図2に戻り、自動運転アクチュエータ88は、図示しないスロットルアクチュエータ、ブレーキアクチュエータ及び操舵アクチュエータを含んで構成されている。そして、自動運転アクチュエータ88は、車両12の自動運転時において、自動運転ECU78から出力された制御信号に基づいて、アクセル装置、ブレーキ装置及び操舵装置を含む図示しない駆動装置を制御可能とされている。
次に、図3を用いて、自動運転ECU78の機能構成について説明する。自動運転ECU78は、CPU78AがROM78Bに記憶された実行プログラムを読み出し、これを実行することによって、駆動制御部90、ラジエータ状態検出部92及び三方弁制御部94の集合体として機能する。
駆動制御部90は、車両12の自動運転時において、ROM78Bに記憶されたプログラム及びストレージ78Dに記憶された各種データに基づいて自動運転アクチュエータ88を制御し、車両12の駆動装置を駆動させる。
ラジエータ状態検出部92は、水温センサ80で測定された冷却水の水温と、水温センサ82で測定された冷却水の水温とを比較し、これらの水温の差からサイドラジエータ40が正常に動作しているか否かを判定する。そして、ラジエータ状態検出部92によって、サイドラジエータ40が正常に作動していないと判定された場合に、ラジエータ状態検出部92は、第1異常信号を駆動制御部90及び三方弁制御部94に出力するようになっている。
また、ラジエータ状態検出部92は、水温センサ84で測定された冷却水の水温と、水温センサ86で測定された冷却水の水温とを比較し、これらの水温の差からサイドラジエータ44が正常に動作しているか否かを判定する。そして、ラジエータ状態検出部92によって、サイドラジエータ44が正常に作動していないと判定された場合に、ラジエータ状態検出部92は、第2異常信号を駆動制御部90及び三方弁制御部94に出力するようになっている。
三方弁制御部94は、ボール部60Bを駆動させるアクチュエータと、ボール部62Bを駆動させるアクチュエータとを制御することで、冷却システム10の冷却水の流路を変更可能とされている。
詳しくは、本実施形態では、サイドラジエータ40及びサイドラジエータ44が正常に機能する通常状態において、図1に示されるように、三方弁制御部94は、三方弁60の第1ポート60A1、第2ポート60A2及び第3ポート60A3を連通させるようになっている。また、この状態において、三方弁制御部94は、三方弁62の第1ポート62A1、第2ポート62A2及び第3ポート62A3を連通させるようになっている。つまり、この状態において、自動運転制御機器76に流れる冷却水は、サイドラジエータ40及びサイドラジエータ44で冷却されるようになっている。
一方、ラジエータ状態検出部92から三方弁制御部94に第1異常信号が出力された第1異常状態において、三方弁制御部94は、図4に示されるように、三方弁60の第2ポート60A2と第3ポート60A3とを連通させると共に、三方弁62の第2ポート62A2と第3ポート62A3とを連通させるようになっている。つまり、第1異常状態において、自動運転制御機器76の冷却は、第2冷却回路10Bのみで行われるようになっている。
また、ラジエータ状態検出部92から三方弁制御部94に第2異常信号が出力された第2異常状態において、三方弁制御部94は、三方弁60の第1ポート60A1と第3ポート60A3とを連通させると共に、三方弁62の第1ポート62A1と第3ポート62A3とを連通させるようになっている。つまり、第2異常状態において、自動運転制御機器76の冷却は、第1冷却回路10Aのみで行われるようになっている。
なお、駆動制御部90にラジエータ状態検出部92から第1異常信号及び第2異常信号の少なくとも一方が入力されると、駆動制御部90は、自動運転アクチュエータ88を制御し、車両12を安全地帯に退避させるようになっている。
また、三方弁制御部94は、水温センサ82及び水温センサ84で測定された冷却水の水温が所定の温度に達していない場合、すなわち自動運転制御機器76の温度が所定の温度に達していない場合において、自動運転制御機器76の冷却が第1冷却回路10A又は第2冷却回路10Bのみで行われるように、三方弁60及び三方弁62を制御するようになっている。
すなわち、本実施形態では、三方弁60、三方弁62及び自動運転ECU78によって、冷却システム10の流路の切り替えが行われており、以下では、これらの集合体を「流路切替部96」と称することとする。
(本実施形態の作用及び効果)
次に、本実施形態の作用及び効果を説明する。
本実施形態では、図8に示されるように、車両12にセンターラジエータ28が搭載されており、車両12のパワーユニット48が電力で駆動されることで、パワーユニット48が熱を帯びても、センターラジエータ28によって、パワーユニット48を冷却することができる。
また、本実施形態では、車両12にサイドラジエータ40及びサイドラジエータ44が搭載されており、作動することで熱を帯びた自動運転制御機器76をサイドラジエータ40及びサイドラジエータ44で冷却することができる。
ところで、車両前後方向から見てセンターラジエータ28と、サイドラジエータ40及びサイドラジエータ44の少なくとも一方とが重なるように配置されていると、センターラジエータ28側から流れる熱風がサイドラジエータ40又はサイドラジエータ44側に流れることとなり、これらの冷却効率を確保することが困難となる。
ここで、本実施形態では、サイドラジエータ40及びサイドラジエータ44が、センターラジエータ28の車両幅方向外側に車両前後方向から見てセンターラジエータ28と重ならないように配置されている。このため、センターラジエータ28から流れる熱風が、サイドラジエータ40及びサイドラジエータ44側に流れることを抑制することができる。したがって、本実施形態では、自動運転可能な電気自動車である車両12において、パワーユニット48及び自動運転制御機器76の冷却効率を確保することができる。
また、本実施形態では、自動運転制御機器76の作動時の温度が低い場合や必要な放熱量が小さい場合には、サイドラジエータ40又はサイドラジエータ44を作動させ、自動運転制御機器76の作動時の温度が高い場合や必要な放熱量が大きい場合には、サイドラジエータ40及びサイドラジエータ44を作動させることができる。このため、本実施形態では、自動運転制御機器76の作動時の温度や必要な放熱量に対して、ラジエータの冷却性能を適切に確保することができる。
また、本実施形態では、図1に示されるように、サイドラジエータ40に第1流出配管64と、第1流入配管66とが接続されている。そして、第1流出配管64を介してサイドラジエータ40で冷却された冷却水が自動運転制御機器76側に流出し、当該冷却水で自動運転制御機器76を冷却することができる。また、第1流入配管66を介して自動運転制御機器76側から流れてきた冷却水が、サイドラジエータ40に流入し、当該冷却水がサイドラジエータ40によって冷却される。
また、サイドラジエータ44には、第2流出配管72と、第2流入配管74とが接続されている。そして、第2流出配管72を介してサイドラジエータ44で冷却された冷却水が自動運転制御機器76側に流出し、当該冷却水で自動運転制御機器76を冷却することができる。また、第2流入配管74を介して自動運転制御機器76側から流れてきた冷却水が、サイドラジエータ44に流入し、当該冷却水がサイドラジエータ44によって冷却される。
ところで、車両12の走行中において、サイドラジエータ40又はサイドラジエータ44に不具合が生じると、車両12の自動運転に支障が出ることが考えられる。このような場合には、車両12が安全な場所に退避するまでの間、サイドラジエータ40及びサイドラジエータ44のうち、不具合が生じていない一方のみで、自動運転制御機器76を冷却できることが好ましい。
ここで、本実施形態では、流路切替部96を備えており、サイドラジエータ40及びサイドラジエータ44の状態に応じて、冷却水の流路を変更することが可能となっている。
詳しくは、流路切替部96は、サイドラジエータ40と自動運転制御機器76との間での第1熱交換と、サイドラジエータ44と自動運転制御機器76との間での第2熱交換とが許容された状態において、第1流出配管64と第2流出配管72との第1接続と、第1流入配管66と第2流入配管74との第2接続とを許容する。
つまり、本実施形態では、サイドラジエータ40及びサイドラジエータ44が正常に運転している状態において、第1流出配管64及び第2流出配管72から流出した冷却水が合流して自動運転制御機器76側に流れ込むようになっている。また、自動運転制御機器76側から流出した冷却水は、サイドラジエータ40側とサイドラジエータ44側とのそれぞれに分かれて流れていくようになっている。
一方、第1熱交換及び第2熱交換の何れか一方が制限された状態において、流路切替部96は、第1接続及び第2接続を制限すると共に、サイドラジエータ40及びサイドラジエータ44のうち当該一方が制限された一方側への冷却水の流入及び当該一方側からの当該冷却水の流出を制限する。
つまり、本実施形態では、サイドラジエータ40が機能していない第1異常状態又はサイドラジエータ44が機能していない第2異常状態において、サイドラジエータ40及びサイドラジエータ44のうち機能していない一方が冷却水の流路の流路から切り離されることとなる。そして、サイドラジエータ40及びサイドラジエータ44のうち機能している他方によって、自動運転制御機器76に対する一定の冷却性能の確保を図ることができる。このため、本実施形態では、自動運転制御機器76の冷却性能を十分に確保できない異常状態において、車両12の一定の走行性能の確保を図ることができる。
また、本実施形態では、図7に示されるように、車両12のフレーム16の車両幅方向外側の部分に車両上下方向に延在するベース部材34が支持されている。そして、ベース部材34の車両上側の部分から車両後方外側にアッパーステー36が延出されており、アッパーステー36によって、サイドラジエータ40及びサイドラジエータ44の車両上側の部分が支持されている。
一方、アッパーステー36の車両下側の部分からは、車両後方外側にロワーステー38が延出されており、ロワーステー38によって、サイドラジエータ40及びサイドラジエータ44の車両下側の部分が支持されている。
このため、本実施形態では、図8に示されるように、車両上下方向から見てサイドラジエータ40及びサイドラジエータ44を車両前後方向に対して傾斜した状態で配置することができる。その結果、本実施形態では、サイドラジエータ40及びサイドラジエータ44を車両12の意匠面に沿うように配置することができる。
<上記実施形態の補足説明>
(1) 上述した実施形態では、冷却システム10の流路の切り替えに複数の三方弁を用いていたが、これに限らない。例えば、冷却システム10の仕様等に応じて第1流出配管64、第1流入配管66、機器側流入配管68、機器側流出配管70、第2流出配管72及び第2流入配管74を複数のポートを備えたソレノイドバルブに接続し、当該ソレノイドバルブを自動運転ECU78で制御することで、冷却システム10の流路を切り替えるような構成としてもよい。
(2) また、上述した実施形態では、車両12の車両前側の部分に本実施形態に係る冷却システム10を搭載したが、これに限らない。すなわち、車両12の仕様等に応じて、冷却システム10は、車両12の車両後側の部分に搭載されていてもよい。
(3) さらに、上述した実施形態では、サイドラジエータ支持部32が複数の部材で構成されていたが、これに限らない。すなわち、車両12の仕様等に応じて、サイドラジエータ支持部32は、一つの部品で構成されていてもよい。
10 電気自動車用冷却システム
12 車両
16 フレーム
28 センターラジエータ(第1ラジエータ)
34 ベース部材(支持部)
36 アッパーステー(上側延出部)
38 ロワーステー(下側延出部)
40 サイドラジエータ(第2ラジエータ)
44 サイドラジエータ(第2ラジエータ)
48 パワーユニット
64 第1流出配管
66 第1流入配管
72 第2流出配管
74 第2流入配管
76 自動運転制御機器
96 流路切替部

Claims (3)

  1. 車両に搭載されると共に、電力で駆動されるパワーユニットを冷却可能な第1ラジエータと、
    前記車両に搭載されると共に前記第1ラジエータの車両幅方向一方側及び車両幅方向他方側の少なくとも一方に車両前後方向から見て当該第1ラジエータと重ならないように配置され、当該車両の自動運転を制御する自動運転制御機器を冷却可能な第2ラジエータと、
    前記車両のフレームの車両幅方向外側の部分に支持されると共に、車両上下方向に延在する支持部と、
    前記支持部のみに支持され、当該支持部の車両上側の部分から車両前後方向中央側かつ車両幅方向外側に延出されると共に、車両上側を構成する上壁部と、当該上壁部の車両前側の周縁部から車両下側に延出された第1側壁部と、を含み、前記第2ラジエータの車両上側の部分を支持する上側延出部と、
    前記支持部のみに支持され、当該支持部の車両下側の部分から車両前後方向中央側かつ車両幅方向外側に延出されると共に、車両下側を構成する下壁部と、当該下壁部の車両前側の周縁部から車両上側に延出された第2側壁部と、を含み、前記第2ラジエータの車両下側の部分を支持する下側延出部と、
    を有する電気自動車用冷却システム。
  2. 前記第2ラジエータは、車両幅方向に間隔をあけて一対となって配置されている、
    請求項1に記載の電気自動車用冷却システム。
  3. 一方の前記第2ラジエータには、当該一方の当該第2ラジエータで冷却された冷却水を前記自動運転制御機器側に流出させる第1流出配管と、当該自動運転制御機器側から流れてきた当該冷却水を当該一方の当該第2ラジエータに流入させる第1流入配管と、が接続され、
    他方の前記第2ラジエータには、当該他方の当該第2ラジエータで冷却された前記冷却水を前記自動運転制御機器側に流出させる第2流出配管と、当該自動運転制御機器側から流れてきた当該冷却水を当該一方の当該第2ラジエータに流入させる第2流入配管と、が接続され、
    前記一方の前記第2ラジエータと前記自動運転制御機器との間での第1熱交換と、前記他方の前記第2ラジエータと当該自動運転制御機器との間での第2熱交換と、が許容された状態において、前記第1流出配管と前記第2流出配管との第1接続と、前記第1流入配管と前記第2流入配管との第2接続と、を許容し、当該第1熱交換及び当該第2熱交換の何れか一方が制限された状態において、当該第1接続及び当該第2接続を制限すると共に当該一方が制限された当該第2ラジエータ側への前記冷却水の流入及び当該第2ラジエータ側からの当該冷却水の流出を制限する流路切替部と、
    をさらに有する、
    請求項2に記載の電気自動車用冷却システム。
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