JP7463881B2 - 石炭の管理装置、及び石炭の管理方法 - Google Patents

石炭の管理装置、及び石炭の管理方法 Download PDF

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Description

本発明は、石炭の管理装置、及び石炭の管理方法に関する。
貯炭施設に貯蔵される石炭は、大気中の酸素や水との反応により発熱し、最終的には発火する可能性がある。近年の火力発電では、亜瀝青炭など、石炭化度が低い低品位炭の使用が増加している。このような低品位炭は、従来火力発電で使用してきた瀝青炭よりも発熱し易く、より慎重な管理が求められる。
石炭は、石炭種のみならず、貯炭施設への受け入れロッド毎に発熱性が異なる。このため、従来から、石炭の発熱性を評価する方法が提案されている。例えば、R70法と呼ばれる評価方法は、一定量の酸素が継続して供給されるオーブンの中に200g程度の石炭を入れ、石炭が40℃から70℃までに昇温する時間を測定する。そして、単位時間当たりの温度上昇率を算出し、石炭の発熱性を評価している。なお、オーブンの中に入れる前処理として、石炭の含水率を限りなく0%に近づける乾燥処理を行っている。
また、貯炭施設に貯蔵される石炭を安全に管理するため、下記特許文献1の昇温予測システムでは、石炭が所定の温度まで昇温する日数を予測している。具体的に、下記特許文献1の昇温予測システムでは、石炭の物性を計測する石炭分析装置と、石炭の昇温性を求める石炭昇温シミュレーション装置と、を備える。また、石炭昇温シミュレーション装置は、石炭分析装置で計測された石炭の物性及び貯炭施設の情報に基づいて数値解析を行い、石炭の発熱性を求めている。
特開2017-90286号公報
特許文献1の昇温予測システムでは、粉状の石炭を試料として酸化速度を計測している。また、塊状の石炭を試料として比熱、含水率を計測している。さらに、塊状の石炭を試料として熱伝導率を計測している。このため、多くの試料を準備し、多くのデータを計測する必要がある。また、複雑な演算処理が必要である。
本発明は、前記の課題に鑑みてなされたもので、石炭が所定の温度まで昇温する時間を容易に把握でき、石炭を安全に管理できる石炭の管理装置及び石炭の管理方法を提供することを目的とする。
上記の目的を達成するため、本開示の一態様に係る石炭の管理装置は、含水率が10%以上のデータ用石炭を予め試験し得られた、単位時間当たりの温度上昇率と、前記含水率と、の関係を示す境界線によって、石炭を複数のグループに分ける判別マップと、前記データ用石炭を予め試験して得られた、経過時間と、温度と、の関係を示す基準線によって分けられた複数の前記グループが示された時間推定マップと、を記憶し、試料の前記単位時間当たりの温度上昇率と、前記試料の含水率と、を前記判別マップに照合して前記試料が属する前記グループを判別し、前記時間推定マップから、前記試料が属する前記グループを選択するとともに、前記試料が属する前記グループと他の前記グループと区分ける前記基準線から前記所定の温度に到達するまでの時間を判断する。
これによれば、必要となるデータは、試料の含水率と単位時間当たりの温度上昇率に限定され、試料を準備したり計測したりする労力が削減する。また、試料の含水率が10%以上であるため、含水率が0%に近づける労力が削減される。さらに、判別マップと時間推定マップとにより、所定の温度に到達するまでの時間を把握できる。よって、複雑な演算処理をする必要がない。
また、上記の目的を達成するため、本開示の一態様に係る石炭の管理方法は、石炭を粉砕し、かつ含水率を10%以上に調整した試料を準備する試料準備工程と、前記試料を試料容器の内部で発熱させ、前記試料の単位時間当たりの温度上昇率を算出する試験工程と、前記石炭を、前記単位時間当たりの温度上昇率と、前記含水率と、の関係から複数のグループに分ける判別マップを用いて、前記試料が属する前記グループを判別するグループ判別工程と、時間推定マップを用いて、前記試料が所定の温度に到達するまでの時間を推定する時間推定工程と、を含み、前記判別マップは、前記含水率が10%以上のデータ用石炭を予め試験し得られた、前記単位時間当たりの温度上昇率と、前記含水率と、の関係を示す境界線によって、前記石炭が複数の前記グループに分けられており、前記グループ判別工程は、前記試料の前記単位時間当たりの温度上昇率と、前記試料の含水率と、を前記判別マップに照合して、前記試料が属する前記グループを判別し、前記時間推定マップは、前記データ用石炭を予め試験して得られた、経過時間と、温度と、の関係を示す基準線により分けられた複数の前記グループが示されており、前記時間推定工程は、前記時間推定マップから、前記試料が属する前記グループを選択するとともに、前記試料が属する前記グループと他の前記グループと区分ける前記基準線から前記所定の温度に到達するまでの時間を判断する。
これによれば、準備する試料は、試験工程で使用する試料に限定され、試料の準備する労力が削減される。また、含水率が10%以上の試料を使用するため、含水率が0%に近づける労力が削減される。さらに、判別マップと時間推定マップとにより、所定の温度に到達するまでの時間を把握できる。よって、複雑な演算処理を行う必要がない。
また、一態様に係る石炭の管理方法の望ましい態様として、前記試料容器は、上部に開口部が設けられた外容器と、前記外容器に嵌合し、前記外容器の開口部を密閉する密閉蓋と、前記外容器に収容され、上部に開口部が設けられた内容器と、を備え、前記内容器は、前記外容器よりも熱容量が小さい容器であり、かつ、上部の開口部が解放状態で前記外容器に収容されている。
この試料容器によれば、少量の試料であっても発熱し、昇温させることができる。よって、準備する試料が少量となり、試料の準備する労力が削減される。
本開示の石炭の管理装置及び石炭の管理方法によれば、石炭が所定の温度まで昇温する時間を容易に把握することができる。
図1は、実施形態に係る石炭の管理方法に含まれる各工程を説明するフロー図である。 図2は、実施形態に係る石炭発熱性評価装置及び石炭の管理装置の構成を示すブロック図である。 図3は、実施形態に係る試料容器の断面形状を示す断面図である。 図4は、実施形態に係る判別マップを示す図である。 図5は、図4の判別マップを通常の表示にした場合の参考図である。 図6は、実施形態に係る時間推定マップを示す図である。
以下、本発明につき図面を参照しつつ詳細に説明する。なお、下記の発明を実施するための形態(以下、実施形態という)により本発明が限定されるものではない。また、下記実施形態における構成要素には、当業者が容易に想定できるもの、実質的に同一のもの、いわゆる均等の範囲のものが含まれる。さらに、下記実施形態で開示した構成要素は適宜組み合わせることが可能である。
(実施形態)
図1は、実施形態に係る石炭の管理方法に含まれる各工程を説明するフロー図である。図2は、実施形態に係る石炭発熱性評価装置及び石炭の管理装置の構成を示すブロック図である。図3は、実施形態に係る試料容器の断面形状を示す断面図である。図4は、実施形態に係る判別マップを示す図である。図5は、図4の判別マップを通常の表示にした場合の参考図である。図6は、実施形態に係る時間推定マップを示す図である。
図1に示すように、実施形態に係る石炭の管理方法は、試料C(図3参照)を準備する試料準備工程S1と、試料Cの単位時間当たりの温度上昇率(℃/h)を算出する試験工程S2と、判別マップ30(図4参照)により試料Cが属するグループを判別するグループ判別工程S3と、時間推定マップ40(図6参照)により、試料Cが所定の温度まで到達する時間を推定する時間推定工程S4と、を含む。また、本実施形態の試験工程S2では、図2に示すように、石炭発熱性評価装置10を用いた例を挙げて説明する。さらに、本実施形態のグループ判別工程S3及び時間推定工程S4は、石炭の管理装置50を用いた例を挙げて説明する。なお、石炭の管理装置50については、単に管理装置50と呼ぶ場合がある。
(試料準備工程)
試料準備工程S1は、貯炭施設から石炭を採取して粉砕する。そして、粉砕した石炭を乾燥させて所定の含水量に調整することを行う。対象となる石炭種は、無煙炭、瀝青炭、亜瀝青炭、褐炭、及び亜炭のいずれであってもよい。ただし、本実施形態では、低品位炭に含まれる亜瀝青炭を対象として説明する。
本発明の石炭自然発熱性評価方法に用いる石炭粉砕試料の粒度としては、その90%以上、好ましくは実質的に100%の試料が、500μm以下であることが好ましく、300μm以下であることがより好ましく、250μm 以下であることがさらに好ましい。本発明の方法に用いる石炭粉砕試料は、粉砕後、所定の大きさ以下のもののみになるように篩分けをしてもよいが、この篩分けを省略することもできる。
石炭の含水率の調整は、スチームチューブドライヤなど、石炭の発火を防止しつつ乾燥させることで調整する。試料Cとして要求される石炭の含水率は10%以上である。含水率が10%未満であると、グループ判別工程S3の判別マップ30により試料Cがどのようなグループに属するかを判別できないためである。なお、含水率(%)を調整後に、試料Cの含水率を測定しておく。この試料Cは、グループ判別工程S3で使用するからである。ここで、含水率(%)は、JIS-M-8812で規定される工業分析方法の分析により求められる値である。
(試験工程)
試験工程S2は、試料準備工程S1で準備した試料Cに酸素を供給し発熱させ、所定初期温度から所定終期温度に昇温させる。その際、試料Cが所定初期温度から所定終期温度に到達するまでの時間を測定する。そして、所定終期温度と所定初期温度との差分値を測定時間で除算する。これにより、試料Cの単位時間当たりの温度上昇率(℃/h)が算出される。また、所定初期温度としては、例えば20℃から50℃までの範囲であり、所定終期温度としては、例えば60から150℃までの範囲が挙げられる。R70法と同様に、所定初期温度を40℃とし、所定終期温度を70℃としてもよい。
図2に示すように、本実施形態で使用する石炭発熱性評価装置10は、酸素含有ガス(酸化ガス)を貯蔵する酸素ガスタンク11と、窒素ガスを貯蔵する窒素ガスタンク12と、流量温度制御部13と、流量温度制御部13からガスが供給される加温槽14と、加温槽14に収容される試料容器15と、を備える。
流量温度制御部13は、内部を通過するガスを加温し、所望の温度に調整することができる。酸素ガスタンク11及び窒素ガスタンク12と、流量温度制御部13と、の間には、第1ガス供給管20aが設けられている。第1ガス供給管20aの上流部は、二つに分岐しており、酸素ガスタンク11と窒素ガスタンク12とのそれぞれに接続している。第1ガス供給管20aの下流部は、流量温度制御部13に接続している。流量温度制御部13と加温槽14との間には、第2ガス供給管20bが設けられている。第2ガス供給管20bの上流部は、流量温度制御部13に接続している。第2ガス供給管20bの下流部は、加温槽14の壁部を貫通し、加温槽14の内部に配置された試料容器15に接続している。
また、第1ガス供給管20aには、制御弁11a、12aが設けられている。このため、流量温度制御部13を通過して加温槽14に供給するガスの種類を選択したり、ガスの流量を調整したりすることができる。なお、制御弁11a、12aの開閉は、流量温度制御部13が行っている。また、流量温度制御部13は、試料温度測定装置22(図3参照)を有しており、試料Cの温度データを収集している。そして、試料温度測定装置22は、試料Cにおける単位時間当たりの温度上昇率(℃/h)を管理装置50に送信する。
加温槽14は、試料容器15を収容すると共に、試料Cの温度に追従して試料容器15の内部の温度を調整して試料容器15を保温する装置である。例えば、加温槽14における熱媒体は、液体であってもよいが、気体であることが好ましい。なお、第2ガス供給管20bは、加温槽14の内部を通っているため、流量温度制御部13でガスを温める代わりに加温槽14の内部でガスを温めるようにしてもよい。
図3に示すように、試料容器15は、支持台19に支持されている。試料容器15は、試料Cを収容する内容器16と、内容器16を収容した外容器17と、外容器17の開口部を閉塞する密閉蓋18と、を備える。
外容器17は、保温性を有する容器である。外容器17は、上部に開口部を有し、有底筒状と成っている。外容器17の上部の開口部には、密閉蓋18が嵌合している。よって、外容器17の内部空間は、密閉されている。外容器17としては、例えば、ガラス製、ステンレス製等の魔法瓶(内側層及び外側層の間の空間が真空となっている容器)を挙げられる。つまり、外容器17として、水筒、ポットなどの市販の魔法瓶(既製品)を用いることができる。このため、外容器17を安価とすることができる。
内容器16は、上部に開口部を有し、有底筒状を成している。内容器16の内部には、試料Cが収容される。内容器16は、上部の開口部が開放状態で外容器に収容されている。つまり、内容器16の内部と、外容器17の内部とが、連通した状態となっている。内容器16は、外容器17よりも熱容量が小さい。内容器16の熱容量としては、0.5J/K以上10.0J/K以下であることが好ましく、0.8J/K以上6.0J/K以下であることがより好ましく、1.0J/K以上5.0J/K以下であることがさらに好ましい。内容器16の材質としては、比熱が小さく、加工の容易な材料からなることが好ましく、例えば、アルミニウム、鉄、ステンレスを挙げることができる。これらの中でも、変形が容易で、壁厚の薄い容器(熱容量の小さな容器)を容易に作製できることから、アルミニウムが好ましい。
内容器16の容量としては、所定量の試料Cを収容できる大きさである。ここで、所定量の試料Cとは、20g以上80g以下程度、好ましくは30g以上60g以下程度、さらに好ましくは35g以上45g以下程度である。具体的に、内容器16の容量としては、30cm以上120cm以下であることが好ましく、45cm以上90cm以下であることがより好ましく、50cm以上70cm以下であることがさらに好ましい。
なお、従来は、試料の量が少ないと昇温が生じず、石炭の発熱性の評価を行うことができなかった。しかしながら、試料容器15は、比熱が小さな材料を用いて作製した壁厚の薄い小型の内容器16を用いると共に、さらに内容器16を連通状態で外容器17に収容することにより、内容器16の内部に導入された加温ガスが外容器17の内部にも充満して内容器16の保温性が十分に確保される。このため、40℃程度の低温であっても少量の石炭が発熱し、石炭の昇温が生じる。
第2ガス供給管20bと、ガス排出管21と、試料温度測定装置22と、が密閉蓋18を貫通している。第2ガス供給管20bは、内容器16の上部の開口部を通過し、先端が内容器16の底部寄りに配置されている。これにより、下方から試料Cに酸素ガスが供給される。ガス排出管21は、外容器17内の酸素ガスを外部に排出する。ガス排出管21の先端は、密閉蓋18の下面から僅かに突出し、外容器17の上方に配置されている。また、試料温度測定装置22は、内容器16の内部に配置されている。
次に石炭発熱性評価装置10の使用方法について説明する。まず、粉砕後の試料Cを70℃の環境で真空乾燥し、試料Cの含水率を調整する。その後、試料Cを真空下で室温まで冷却した後、指定量の試料Cを容器16に充填する。試料Cの充填後、ガス供給部20bから室温の窒素ガスを供給しながら内容器15の密閉蓋18を締め、試料Cを封入する。
次に、窒素ガスから酸素ガスに切り替え、試料Cに酸素ガスを供給し、試料Cを発熱させる。試料Cに導入された酸素ガスは、内容器16の底部から上方に向かって流れ、試料C全体に拡散する。そして、さらに上方に向かって流れた酸素ガスは、外容器17の密閉蓋18に貫通して設けられたガス排出管21から外部に排出される。このとき、外容器17内にも加温酸素ガスが充満することとなり、内容器16内の保温性が高まり、低温であっても試料Cの昇温を促すことができる。なお、初期の窒素ガス供給時も同様の作用により内容器16内の保温性が高められる。
また、流量温度制御部13は、試料Cの発熱により試料Cの温度が上昇するため、試料Cの温度に追従するように酸素ガスを加温する。これによれば、第2ガス供給管20bが配置される加温槽14の内部の温度も上昇する。この動作を継続し、試料Cの温度を所定終期温度まで昇温させ、所定初期温度から所定終期温度までの上昇に要した時間により石炭の発熱性を測定する。
(グループ判別工程)
グループ判別工程S3は、試験工程S2で算出された試料Cの単位時間当たりの温度上昇率(℃/h)と、試料準備工程S1で準備された時点の試料Cの含水率(%)と、に基づいて、試料Cが石炭のいずれのグループに属するか、を判別する工程である。このグループ判別工程S3では、図4に示す判別マップ30を使用する。なお、石炭のいずれのグループとは、石炭種によって分けられるグループではなく、発熱性によって分けられるグループを指す。つまり、本実施形態では、低品位炭(亜瀝青炭)を挙げて説明しているが、亜瀝青炭であっても受け入れロッド毎に発熱性が異なることから、試料Cがどのような発熱性を有する亜瀝青炭のグループに属するかを判別するものである。
グループ判別工程S3で使用される石炭の管理装置50は、図2に示すように、例えばプロセッサの一例であるCPU(Central Processing Unit)51、CPUが実行するプログラムやデータを格納する記憶手段の一例であるメモリ52、及び結果を出力する出力手段の一例である表示部53を有する。また、管理装置50は、情報(データ)を入力手段するための手段として、試料温度測定装置22と接続する通信配線48と、キーボードなどの情報入力装置49と、を有している。
石炭の管理装置50は、図4に示す判別マップ30を記憶している。判別マップ30の縦軸は、単位時間当たりの温度上昇率(℃/h)である。判別マップ30の横軸は、含水率(%)である。判別マップ30には、横軸方向に延びて判別マップ30を上下に区分けする境界線M1、M2が設けられている。なお、図4に示す判別マップ30では、含水率が0%から20%を超える範囲で開示されているが、本開示の石炭の管理方法においては、含水率が10%以上の範囲(破線Nよりも右側の範囲)で開示されていればよい。同様に、境界線M1、M2も含水率が10%以上の範囲で開示されていればよい。
境界線M1、M2は、予め試験したデータにより設定された線である。詳細に説明すると、一つの貯蔵現場に貯蔵される石炭(低品位炭)を粉砕し、かつ含水率が異なるように調整した複数の石炭(低品位炭)を準備する。そして、含水率が異なる石炭(低品位炭)毎の単位時間当たりの温度上昇率(℃/h)を算出し、プロットする(図4の○と●を参照)。そして、複数のプロットを結んだ線が境界線M1、M2となっている。つまり、境界線M1、M2は、データ用石炭(データ用低品位炭)を予め試験し得られた、単位時間当たりの温度上昇率(℃/h)と、含水率(%)と、の関係を示す線である。なお、本開示の石炭の管理方法においては、境界線M1、M2の含水率が10%以上の範囲で開示されていればよいことから、データ用石炭(データ用低品位炭)は含水率が10%以上のものを用意して試験すればよい。
実施形態では、データ用石炭(データ用低品位炭)として亜瀝青炭を使用している。また、実施形態では、貯蔵現場から採取した2つの亜瀝青炭をデータ用石炭(データ用低品位炭)としている。このため、判別マップ30上には、2つの境界線M1、M2が設けられている。なお、貯蔵現場が異なる2つの亜瀝青炭のうち、単位時間当たりの温度上昇率(℃/h)が高い方を亜瀝青炭1といい、単位時間当たりの温度上昇率(℃/h)が低い方を亜瀝青炭2という。つまり、境界線M1は、含水率が異なる第1亜瀝青炭の単位時間当たりの温度上昇率(℃/h)のプロットを結んでなる。境界線M2は、異なる第2亜瀝青炭の単位時間当たりの温度上昇率(℃/h)のプロットを結んでなる。
図4に示すように、判別マップ30は、境界線M1と境界線M2とにより、上下方向に区分けされている。言い換えると、判別マップ30上で、石炭(低品位炭)が複数のグループ(本実施形態では3つのグループR1、R2、R3)に区分けされている。詳細には、境界線M1よりも上方に位置し、単位時間当たりの温度上昇率(℃/h)が亜瀝青炭1よりも高い高温グループR1と、境界線M1と境界線M2との間に位置し、単位時間当たりの温度上昇率(℃/h)が亜瀝青炭1よりも低く、かつ亜瀝青炭2よりも高い中温グループR2と、境界線N2よりも下方に位置し、単位時間当たりの温度上昇率(℃/h)が亜瀝青炭2よりも低い低温グループR3と、に分けられている。
管理装置50には、通信配線48を介して試料温度測定装置22から試料Cの単位時間当たりの温度上昇率(℃/h)が入力される。また、石炭(低品位炭)の管理装置50は、情報入力装置49を介して試料Cの含水率(%)に入力される。そして、管理装置50は、単位時間当たりの温度上昇率(℃/h)と、含水率(%)と判別マップ30に照合し、試料Cが属するグループを判別する。具体的には、図4に示すように、試料Cの単位時間当たりの温度上昇率(℃/h)がK1であり、含水率(%)がK2の場合、管理装置50は、K1とK2とから引いた仮想線の交点Kを判別マップ30上で探す。本実施形態の判別マップ30では、交点Kは、境界線M1と境界線M2との間に位置するため、試料Cは中温グループR2に属する、と判断する。
上記の方法によれば、試料Cの発熱性を把握することができる。つまり、試料Cが高温グループR1に属する場合に、亜瀝青炭1よりも単位時間当たりの温度上昇率(℃/h)が高い石炭(低品位炭)である、と把握できる。また、試料Cが中温グループR2に属する場合、亜瀝青炭1よりも単位時間当たりの温度上昇率(℃/h)が低く、かつ、亜瀝青炭2よりも単位時間当たりの温度上昇率(℃/h)が高い石炭(低品位炭)である、と把握できる。さらに、試料Cが低温グループR3に属する場合、亜瀝青炭2よりも単位時間当たりの温度上昇率(℃/h)が低い石炭(低品位炭)である、と把握できる。
ここで、図4に示すプロット(図4の○と●を参照)は、実際の実験結果に基づいている。図4に示すように、含水率が10%未満の場合、境界線M1と境界線M2とが上下に離れているものの、プロットを見てみると、亜瀝青炭1と亜瀝青炭2は、同じような単位時間当たりの温度上昇率(℃/h)を示している。つまり、試料Cの含水率(%)が10%未満の場合、グループ分けを行うことができない。一方で、含水率が10%以上となると、同じ亜瀝青炭であっても、発熱性の違いが明確であり、グループ分け、言い換えると、発熱性の判別が可能となっている。以上から、本開示の石炭(低品位炭)の管理方法は、試料準備工程で準備する試料の含水率を10%以上となっている。また、判別マップ30及び境界線M1、M2も含水率が10%以上の範囲(破線Nよりも右側の範囲)で開示されていればよい。
さらに、判別マップ30は、縦軸が対数であり、片対数グラフとなっている。これによれば、含水率が10%以下のプロットが直線状に並び、直線状の境界線を設定できるからである。ちなみに、図5は、亜瀝青炭1の単位時間当たりの温度上昇率(℃/h)と含水率(%)との関係、及び、亜瀝青炭2の単位時間当たりの温度上昇率(℃/h)と含水率(%)との関係を通常のグラフで表した場合のマップである。図5に示すように、プロットが離散的となり、直線状の境界線を設定し難い。このような理由からマップが片対数グラフとなっている。
(時間推定工程)
時間推定工程S4は、試料Cが所定の温度Tまで到達する時間を推定する工程である。所定の温度Tの一例として、試料Cの石炭(低品位炭)が発火する温度が挙げられるが、本開示の管理方法はこれに限定されない。例えば、試料Cの石炭(低品位炭)が発火する温度よりも低い温度に設定してもよい。そして、所定の温度Tを発火する温度よりも低い温度に設定している場合には、その温度に到達する時間に散水して温度を下げたり、若しくは、火力発電に使用したりしてもよい。時間推定工程S4では、図6に示す時間推定マップ40を使用する。また、時間推定工程S4も、管理装置50(図2参照)を使用している。
管理装置50は、時間推定マップ40を記憶している。時間推定マップ40の縦軸は、温度(℃)である。時間推定マップ40の横軸は、経過日(経過時間)である。時間推定マップ40には、右側に変位するにつれて上昇する基準線L1、L2が設けられ、高温グループR1と中温グループR2と低温グループR3の範囲が示されている。なお、基準線L1、L2の開始温度は、試験工程S2における試料Cの所定初期温度40℃となっているが、異なる温度にしてもよい。また、時間推定マップ40の横軸の単位は、日となっているが、時間であってもよい。
基準線L1、L2は、亜瀝青炭1と亜瀝青炭2とが積み上げられたパイルから測定したデータに基づいて作成される。詳細には、亜瀝青炭1のパイルに熱電対を差し込み、時間の経過とともに上昇するパイル(石炭)の温度を測定する。そして、その測定値(℃)をプロットし、そのプロットを結んで出来たのが基準線L1である。同様に、亜瀝青炭2のパイルに熱電対を差し込み、時間の経過とともに上昇するパイル(石炭)の温度を測定する。そして、その測定値(℃)をプロットし、そのプロットを結んで出来たのが基準線L2である。つまり、基準線L1、L2は、データ用石炭(亜瀝青炭1と亜瀝青炭2)を予め試験して得られた、経過日(経過時間)と、温度と、の関係を示す線である。
基準線L1の傾き(横軸の変位量に対する縦軸の変位量)は、基準線L2の傾きよりも大きい。よって、亜瀝青炭1の方が亜瀝青炭2よりも所定の温度に到達する日数が少ない。具体的に、亜瀝青炭1は、所定の温度Tに到達する時間はA日であり、亜瀝青炭2は、所定の温度Tに到達する日数はB(B>A)日である。
時間推定マップ40においては、基準線L1、L2により分けられた領域に、高温グループR1、中温グループR2、低温グループR3が示されている。高温グループR1は、亜瀝青炭1よりも単位時間当たりの温度上昇率(℃/h)が高い。このため、時間推定マップ40において、基準線L1の左上側の範囲に、高温グループR1が位置づけされる。中温グループR2は、亜瀝青炭1よりも単位時間当たりの温度上昇率(℃/h)が低く、かつ、亜瀝青炭2よりも単位時間当たりの温度上昇率(℃/h)が高い。このため、基準線L1と基準線L2との間の範囲に中温グループR2が位置づけされる。低温グループR3は、亜瀝青炭3よりも単位時間当たりの温度上昇率(℃/h)が低い。このため、基準線L2よりも右下側の範囲に低温グループR3が位置づけされる。
管理装置50は、グループ判別工程S3に相当する処理、つまり、試料Cの属するグループを判別した後、時間推定マップ40上で、試料Cが属すると判別されたグループの位置を特定する。例えば、試料Cがグループ判別工程S3で中温グループR2に属すると判別された場合、中温グループR2が時間推定マップ40上のどこにあるかを探し、場所を特定する。これによれば、試料Cの経過日(経過時間)と温度との関係式K4を、時間推定マップ40上に設定しようとした場合、その関係式K4は中温グループR2の範囲を通過する、と考えることができる。ただし、図6に示すように、試料Cの関係式K4と、所定の温度Tと、が交わる交点K5に対応する経過日、つまり所定の温度Tに到達する到達日K6が不明である。よって、次に、試料Cが属するグループと他のグループと区分ける基準線を特定し、その基準線から所定の温度Tに到達するまでの時間を判断する。
具体的には、試料Cが属する中温グループR2と、高温グループR1と、を区分ける基準線は、基準線L1である。そして、基準線L1と、所定の温度Tと、が交わる交点に対応する経過日は、A日である。よって、試料Cが所定の温度Tとなる到達日K6は、A日よりも後ということがわかる。同様に、試料Cが属する中温グループR2と、低温グループR3と、を区分ける基準線は、基準線L2である。そして、基準線L2と、所定の温度Tと、が交わる交点の対応する経過日は、B日である。よって、試料Cが所定の温度Tとなる到達日K6は、B時間よりも前ということがわかる。以上から、試料Cが所定の温度Tに到達する到達日K6は、A日からB日までの間と推定される。
そのほか、試料Cが高温グループR1に属する場合には、試料Cが所定の温度Tに到達する到達日は、A日よりも前と推定される。また、試料Cが低温グループR3に属する場合には、試料Cが所定の温度Tに到達する到達日は、B日よりも後と推定される。そして、本処理が終了したら、管理装置50は、表示部53に、試料Cが所定の温度Tに到達する到達日を表示して知らせる。なお、本実施形態において、出力手段の一例として、表示部53を用いているが、音声を出力する装置で知らせるようにしてもよい。
以上、実施形態の石炭の管理装置50は、含水率が10%以上のデータ用石炭(亜瀝青炭1、2)を予め試験し得られた、単位時間当たりの温度上昇率と、前記含水率と、の関係を示す境界線M1、M2によって、石炭を複数のグループR1、R2、R3に分ける判別マップ30と、データ用石炭を予め試験して得られた、経過時間と、温度と、の関係を示す基準線L1、L2によって分けられた複数のグループR1、R2、R3が示された時間推定マップ40と、を記憶し、試料Cの単位時間当たりの温度上昇率と、試料Cの含水率と、を判別マップ30に照合して試料Cが属するグループR1、R2、R3を判別し、時間推定マップ40から、試料Cが属するグループR1、R2、R3を選択するとともに、試料Cが属するグループと他のグループと区分ける基準線から所定の温度に到達するまでの時間を判断する。
これによれば、必要となるデータは、試料Cの含水率(%)と単位時間当たりの温度上昇率(℃/h)に限定されるため、試料Cの準備をしたり計測したりする労力が削減する。また、試料Cの含水率が10%以上であるため、含水率が0%に近づける労力が削減される。さらに、判別マップ30と時間推定マップ40とにより、所定の温度に到達するまでの時間を把握できる。よって、複雑な演算処理をする必要がない。以上から、石炭が所定の温度まで昇温する時間を容易に把握できる。
また、実施形態の石炭の管理方法は、石炭を粉砕し、かつ含水率を10%以上に調整した試料Cを準備する試料準備工程S1と、試料Cを試料容器15の内部で発熱させ、試料Cの単位時間当たりの温度上昇率を算出する試験工程S2と、石炭を、単位時間当たりの温度上昇率と、含水率と、の関係から複数のグループR1、R2、R3に分ける判別マップ30を用いて、試料Cが属するグループを判別するグループ判別工程S3と、時間推定マップ40を用いて、試料Cが所定の温度に到達するまでの時間を推定する時間推定工程S4と、を含んでいる。判別マップ30は、含水率が10%以上のデータ用石炭(亜瀝青炭1、2)を予め試験し得られた、単位時間当たりの温度上昇率と、含水率と、の関係を示す境界線M1、M2によって、石炭が複数のグループR1、R2、R3に分けられている。グループ判別工程S3は、試料Cの単位時間当たりの温度上昇率と、試料Cの含水率と、を判別マップ30に照合し、試料Cが属するグループを判別している。時間推定マップ40は、データ用石炭(亜瀝青炭1、2)を予め試験して得られた、経過時間と、温度と、の関係を示す基準線L1、L2により分けられた複数のグループR1、R2、R3が示されている。時間推定工程S4は、時間推定マップ40から、試料Cが属するグループを選択するとともに、試料が属するグループと他のグループと区分ける基準線から所定の温度に到達するまでの時間を判断する。
これによれば、準備する試料は、試験工程S2で使用する試料Cに限定される。よって、試料Cの準備する労力を削減できる。また、含水率が10%以上の試料Cを使用するため、含水率が0%に近づける労力を削減できる。さらに、判別マップ30と時間推定マップ40とにより、所定の温度に到達するまでの時間(到達日)を把握でき、複雑な演算処理を行う必要がない。以上から、石炭が所定の温度まで昇温する時間を容易に把握できる。
また、実施形態の石炭の管理方法の試料容器15は、上部に開口部が設けられた外容器17と、外容器17に嵌合し、外容器の開口部を密閉する密閉蓋18と、外容器17に収容され、上部に開口部が設けられた内容器16と、を備える。内容器16は、外容器17よりも熱容量が小さい容器であり、かつ、上部の開口部が解放状態で外容器17に収容されている。
この試料容器15によれば、少量の試料であっても発熱し、昇温させることができる。よって、準備する試料が少量となり、試料の準備する労力を削減できる。
以上、実施形態について説明したが、実施形態は例示である。本開示の実施形態では、判別マップ及び時間推定マップに示される境界線や基準線が2つとなっているが、1つ又は3つ以上であってもよいが、境界線や基準線が多いほど好ましい。境界線や基準線が多いほど、試料Cの到達日の詳細な日を把握できるからである。
また、実施形態の石炭の管理装置50は、クライアントサーバシステムを構成していてもよい。つまり、別装置である端末から石炭の管理装置50に対して、所定の温度に到達するまでの時間(到達日)の情報を要求し、石炭の管理装置50がこれに答えて端末に到達日を出力するようにしてもよい。
10 石炭発熱性評価装置
11 酸素ガスタンク
12 窒素ガスタンク
13 流量温度制御部
14 加温槽
15 試料容器
16 内容器
17 外容器
18 密閉蓋
20a 第1ガス供給管
20b 第2ガス供給管
21 ガス排出管
22 試料温度測定装置
30 判別マップ
40 時間推定マップ
50 石炭の管理装置
51 CPU
52 メモリ
C 試料
M1、M2 境界線
L1、L2 基準線
S1 試料準備工程
S2 試験工程
S3 グループ判別工程
S4 時間推定工程

Claims (3)

  1. 含水率が10%以上のデータ用石炭を予め試験し得られた、単位時間当たりの温度上昇率と、前記含水率と、の関係を示す境界線によって、石炭を複数のグループに分ける判別マップと、
    前記データ用石炭を予め試験して得られた、経過時間と、温度と、の関係を示す基準線によって分けられた複数の前記グループが示された時間推定マップと、
    を記憶し、
    含水率が10%以上に調整された石炭の試料の前記単位時間当たりの温度上昇率と、前記試料の含水率と、を前記判別マップに照合して前記試料が属する前記グループを判別し、
    前記時間推定マップから、前記試料が属する前記グループを選択するとともに、前記試料が属する前記グループと他の前記グループと区分ける前記基準線から所定の温度に到達するまでの時間を判断する
    石炭の管理装置。
  2. 石炭を粉砕し、かつ含水率を10%以上に調整した試料を準備する試料準備工程と、
    前記試料を試料容器の内部で発熱させ、前記試料の単位時間当たりの温度上昇率を算出する試験工程と、
    前記石炭を、前記単位時間当たりの温度上昇率と、前記含水率と、の関係から複数のグループに分ける判別マップを用いて、前記試料が属する前記グループを判別するグループ判別工程と、
    時間推定マップを用いて、前記試料が所定の温度に到達するまでの時間を推定する時間推定工程と、
    を含み、
    前記判別マップは、含水率が10%以上のデータ用石炭を予め試験し得られた、前記データ用石炭の単位時間当たりの温度上昇率と、前記データ用石炭の含水率と、の関係を示す境界線によって、前記データ用石炭が複数のグループに分けられており、
    前記グループ判別工程は、前記試料の前記単位時間当たりの温度上昇率と、前記試料の含水率と、を前記判別マップに照合して、前記試料が属する前記グループを判別し、
    前記時間推定マップは、前記データ用石炭を予め試験して得られた、経過時間と、温度と、の関係を示す基準線により分けられた複数の前記グループが示されており、
    前記時間推定工程は、前記時間推定マップから、前記試料が属する前記グループを選択するとともに、前記試料が属する前記グループと他の前記グループと区分ける前記基準線から前記所定の温度に到達するまでの時間を判断する
    石炭の管理方法。
  3. 前記試料容器は、
    上部に開口部が設けられた外容器と、
    前記外容器に嵌合し、前記外容器の開口部を密閉する密閉蓋と、
    前記外容器に収容され、上部に開口部が設けられた内容器と、
    を備え、
    前記内容器は、前記外容器よりも熱容量が小さい容器であり、かつ、上部の開口部が解放状態で前記外容器に収容されている
    請求項2に記載の石炭の管理方法。
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