JP7462816B2 - ベクトルフローデータを使用する擾乱した血流の自動検出及び視覚化のためのシステム及び方法 - Google Patents

ベクトルフローデータを使用する擾乱した血流の自動検出及び視覚化のためのシステム及び方法 Download PDF

Info

Publication number
JP7462816B2
JP7462816B2 JP2023073947A JP2023073947A JP7462816B2 JP 7462816 B2 JP7462816 B2 JP 7462816B2 JP 2023073947 A JP2023073947 A JP 2023073947A JP 2023073947 A JP2023073947 A JP 2023073947A JP 7462816 B2 JP7462816 B2 JP 7462816B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
flow
processor
roi
flow direction
image
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2023073947A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2023100780A (ja
Inventor
フア シエ
シイン ワン
シェン‐ウェン フアン
フランソワ ガイ ジェラルド マリエ ヴィニョン
ケイス ウィリアム ジョンソン
リアン チャン
シンプソン デービッド ホープ
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Koninklijke Philips NV
Original Assignee
Koninklijke Philips NV
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Koninklijke Philips NV filed Critical Koninklijke Philips NV
Publication of JP2023100780A publication Critical patent/JP2023100780A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP7462816B2 publication Critical patent/JP7462816B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61BDIAGNOSIS; SURGERY; IDENTIFICATION
    • A61B8/00Diagnosis using ultrasonic, sonic or infrasonic waves
    • A61B8/06Measuring blood flow
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61BDIAGNOSIS; SURGERY; IDENTIFICATION
    • A61B8/00Diagnosis using ultrasonic, sonic or infrasonic waves
    • A61B8/46Ultrasonic, sonic or infrasonic diagnostic devices with special arrangements for interfacing with the operator or the patient
    • A61B8/461Displaying means of special interest
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61BDIAGNOSIS; SURGERY; IDENTIFICATION
    • A61B8/00Diagnosis using ultrasonic, sonic or infrasonic waves
    • A61B8/46Ultrasonic, sonic or infrasonic diagnostic devices with special arrangements for interfacing with the operator or the patient
    • A61B8/467Ultrasonic, sonic or infrasonic diagnostic devices with special arrangements for interfacing with the operator or the patient characterised by special input means
    • A61B8/469Ultrasonic, sonic or infrasonic diagnostic devices with special arrangements for interfacing with the operator or the patient characterised by special input means for selection of a region of interest
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61BDIAGNOSIS; SURGERY; IDENTIFICATION
    • A61B8/00Diagnosis using ultrasonic, sonic or infrasonic waves
    • A61B8/52Devices using data or image processing specially adapted for diagnosis using ultrasonic, sonic or infrasonic waves
    • A61B8/5215Devices using data or image processing specially adapted for diagnosis using ultrasonic, sonic or infrasonic waves involving processing of medical diagnostic data
    • A61B8/5238Devices using data or image processing specially adapted for diagnosis using ultrasonic, sonic or infrasonic waves involving processing of medical diagnostic data for combining image data of patient, e.g. merging several images from different acquisition modes into one image
    • A61B8/5246Devices using data or image processing specially adapted for diagnosis using ultrasonic, sonic or infrasonic waves involving processing of medical diagnostic data for combining image data of patient, e.g. merging several images from different acquisition modes into one image combining images from the same or different imaging techniques, e.g. color Doppler and B-mode
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61BDIAGNOSIS; SURGERY; IDENTIFICATION
    • A61B8/00Diagnosis using ultrasonic, sonic or infrasonic waves
    • A61B8/08Detecting organic movements or changes, e.g. tumours, cysts, swellings
    • A61B8/0891Detecting organic movements or changes, e.g. tumours, cysts, swellings for diagnosis of blood vessels
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61BDIAGNOSIS; SURGERY; IDENTIFICATION
    • A61B8/00Diagnosis using ultrasonic, sonic or infrasonic waves
    • A61B8/48Diagnostic techniques
    • A61B8/488Diagnostic techniques involving Doppler signals

Landscapes

  • Health & Medical Sciences (AREA)
  • Life Sciences & Earth Sciences (AREA)
  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Heart & Thoracic Surgery (AREA)
  • Molecular Biology (AREA)
  • Nuclear Medicine, Radiotherapy & Molecular Imaging (AREA)
  • Pathology (AREA)
  • Radiology & Medical Imaging (AREA)
  • Physics & Mathematics (AREA)
  • Biomedical Technology (AREA)
  • Veterinary Medicine (AREA)
  • Medical Informatics (AREA)
  • Biophysics (AREA)
  • Surgery (AREA)
  • Animal Behavior & Ethology (AREA)
  • General Health & Medical Sciences (AREA)
  • Public Health (AREA)
  • Hematology (AREA)
  • Computer Vision & Pattern Recognition (AREA)
  • Ultra Sonic Daignosis Equipment (AREA)

Description

関連出願
本出願は、参照によりその全体が組み込まれる、2017年5月25日付で提出された米国仮特許出願第62/510,819号の利益及び優先権を主張する。
[001] 本開示は、ベクトルフローイメージングを使用する擾乱した血流の自動検出及び視覚化のための超音波システム及び方法に関する。
[002] 正常な心臓血管血流は、一般的に層流である。血管狭窄、プラーク堆積、及び心臓弁機能不全などの疾患の存在下において、流れは、空間的に及び時間的に、擾乱した及び無秩序なパターンを呈する。血流血行動態の評価及び定量化のための非侵襲的診断ツールとして、超音波ドプラフローイメージングが使用されている。典型的なドプラ試験において、二次元(2D)カラー又はパワードプライメージングが最初に使用されて、血管開通性、血管狭窄、又は心臓内血流が視覚的に評価され、その後、特定の部位におけるさらなる定量的測定のために、スペクトルドプラが使用される。スペクトルドプラは、より正確度の高い速度測定を可能にする。依然として広く使用されているツールではあるが、従来のドプライメージングは角度依存であり、軸方向に沿った一次減速度推定値しか提供することができず、流れは音響ビームから外方への又は音響ビームに向かうもののいずれかとして特性化される。従来のドプラは、本当の流れ方向を解決することができず、したがって、速度に測定バイアスをもたらす。これによって、正確な流れ評価及び定量化におけるその適用が制限される。
[003] 本開示は、ベクトルフローイメージングデータを利用する擾乱した血流の自動検出及び視覚化のためのシステム及び方法を提供する。特定の実施形態において、本発明によるシステム及び方法は、流れ方向及び速さの局所的な変動を決定するためにベクトルフローデータを使用し、それらの変動をユーザインターフェース上に、例えば、ヒストグラム表示においてなど、様々な様式で表示する。位置特定されるべきであり、流れ方向及び/又は速さが提供される特定の点の決定は、ユーザ入力(例えば、ユーザが関心領域を選択する)に応答するか、又は、自動的(例えば、システムが疑わしい領域を決定するのに応答して)である。結果として、本発明の技法は、医師が動脈狭窄及び心疾患を含む様々な心臓血管状態を診断及びモニタリングするのを補助するために、増強されたより正確な流れパターン特性化及び擾乱流視覚化を提供する。
[004] 本開示の実施形態による超音波イメージングデータを視覚化及び定量化するためのシステムは、ディスプレイユニットと、ディスプレイユニット、並びに、身体構造及び身体構造内を流れる流体を表す超音波データから画像を生成するための超音波イメージング装置に通信可能に結合されているプロセッサとを含む。プロセッサは、身体構造内を流れる流体の軸方向及び側方速度成分を推定することと、軸方向及び側方速度成分に基づいて、画像内の複数の流れ方向を決定することと、流れ方向マップを生成するために、流れ方向角度に基づいて流れ方向を差別的に符号化することと、ディスプレイユニットに、流れ方向マップと重ね合わされた身体構造を含む画像を同時に表示させることとを行うように構成される。
[005] いくつかの実施形態において、プロセッサは、少なくとも3つの明白に区別できる色を含むカラーキーを使用して流れ方向を符号化することと、ディスプレイに、カラーキーの視覚表現を表示させることとを行うように構成される。3つの明白に区別できる色の各々は、特定の流れ方向に割り当てられる。例えば画像の左から右への向きのような、流れの公称ゼロ向きが選択され、この向きと整列される任意の速度ベクトルが、公称からゼロデルタ向きを有するものとして参照される。使用される3つの明白に区別できる色が、原色の赤、青及び黄である1つの例において、赤色は、公称に対して0度の角度を有する速度ベクトル、すなわち、この例では、画像の左から右への方向にある流れを示す(すなわち、ゼロの軸方向成分を有する)純粋に側方の速度ベクトルに割り当てられる。このとき、青色は、180度の角度差分、すなわち、この例では、画像の右から左への方向にある流れを示す(すなわち、ゼロの軸方向成分を有する)純粋に側方の速度ベクトルに割り当てられ、黄色は、この例ではそれぞれ画像の下から上への、又は、画像の上から下へのいずれかの方向にある流れを示す(すなわち、ゼロの側方成分を有する)純粋に軸方向の速度ベクトルである、+90度の角度差分又は-90度の角度差分のいずれかに割り当てられる。純粋に側方の速度ベクトル及び/又は純粋に軸方向の速度ベクトルの間のすべての流れ方向に対応する色は、原色の間の色のグラデーションを生成することによって割り当てられる。明白に区別できる色及びそれらの間のグラデーションの任意の他の組み合わせが、流れ方向を色において差別的に符号化するために使用されてもよい。いくつかの実施形態において、カラーキーの視覚表現は、色のグラデーション及び対応する流体流方向を示すように構成されるカラーバーの形態である。他の実施形態において、カラーキーの視覚表現は、カラーホイールの形態である。カラーホイールは、正のx軸が0度又は公称流れ方向と整列され、正のy軸が公称流れ方向に対して+90度と整列されている、x-y座標フレームに中心を置く。色のグラデーションは、異なる流れ方向に対応する色の視覚的指示を提供するために、カラーホイールに重ね合わされる。
[006] いくつかの実施形態において、プロセッサは、流れ領域内の関心領域(ROI)の選択を受信し、表示ユニットに、ROI内の流れ方向に関する追加の定量的情報を表示させるように構成される。いくつかの実施形態において、プロセッサによって受信されるROIの選択は、ユーザ入力に応答する。例えば、ユーザは、カラーマップ表示に基づいてユーザによって視覚的に識別される、疑わしい可能性がある領域を示すために、カラーマップ表示の一部分をクリックすること及びドラッグすることなどによって、流れ領域内の部分領域を指定する。他の実施形態において、プロセッサによって受信されるROIの選択は、プロセッサによる疑わしい領域の自動識別に応答する。例えば、プロセッサは、ベクトルフロー分析から得られる流れ方向に対して統計分析を実施するように構成され、擾乱した流れを呈している流れ領域内の部分領域を識別するように構成される。ROIは、例えば、識別されている擾乱した流れの部分領域に対応するように、プロセッサによって自動的に選択される。疑わしい領域が識別され、ROIがプロセッサによって選択されると、プロセッサは、画像内でROIの視覚的指示を提供するようにさらに構成される。いくつかの実施形態において、ユーザインターフェースは、ユーザが、例えば、プロセッサによって自動的に識別されるROIなど、ROIを動かし及び/又はリサイズすることを可能にするユーザ制御装置を提供する。
[007] いくつかの実施形態において、ROI(例えば、疑わしい領域に対応する領域)が識別されると、プロセッサは、表示ユニットに、1つ又は複数のヒストグラムなどのROIに関する追加の定量的情報を表示させるように構成される。本明細書において説明されるように、プロセッサは、多方向速度データを使用して統計分析を実施するように構成され、ディスプレイに、ROI内の流れ方向のヒストグラム、又は、ROI内の流れ方向の変動性の統計的測度を表示させるように構成される。いくつかの実施形態において、プロセッサは、ディスプレイに、ROI内のすべてのピクセルにおける流れ方向、ROI内のすべてのピクセルにおける速度の大きさ、及び、ROIと関連付けられる流れ方向又は速度の大きさのいずれかの変動性の統計的測度のうちの少なくとも2つを表示する二次元(2D)ヒストグラムを表示させるように構成される。いくつかの実施形態において、ヒストグラムは、流れ視覚化情報と同時に表示され(例えば、流れ方向のベクトルフローマップ又はカラーマップを含むオーバーレイ画像)、一方で、他の実施形態において、ヒストグラムは、流体流の視覚化情報が表示されるか否かにかかわらず、表示され、及び/又は、レポートに出力される。
[008] いくつかの実施形態において、流れ方向マップ、ヒストグラム表示及び/又はベクトルフローイメージング情報は、リアルタイムで更新される。さらなる実施形態において、プロセッサは、例えば、心周期の所与の部分(例えば、心収縮の持続時間)又はその一部などの予めプログラムされている又はユーザ選択の時間期間にわたって平均された、時間平均値を使用してヒストグラムを生成するように構成される。後者の場合、システムは、データが平均される心周期の位相に対応する時間期間を決定するために、ECG信号を受信する。
[009] いくつかの実施形態において、プロセッサは、表示ユニットに、2つ以上の超音波画像、及び、場合によっては付加的に、流体流に関する定量的情報を同時に表示させるように構成される。例えば、流れ方向マップを含む画像は、同じく軸方向速度成分及び側方速度成分に基づくベクトルフローイメージング(VFI)データを含む画像と同時に表示される第1の画像である。流れ方向を有する画像と同様に、VFIデータは、身体構造の別の背景Bモード画像上に重ね合わされる。流れ方向及びVFIデータを含む表示は、例えば、画像をリアルタイムで表示するとき、対応するフレームが2つのベクトルフロー視覚化表示の各々に表示されるように、同期される。いくつかの実施形態において、本明細書において説明されている視覚化及び定量化システムは、超音波イメージング装置によって組み込まれる。すなわち、プロセッサ及び表示ユニットは、同じく、超音波画像データを取得するための超音波プローブを含むか又は超音波プローブに動作可能に結合されるように構成されている超音波イメージングシステムの構成要素である。
[010] 本開示のさらなる実施形態によるシステムは、ディスプレイユニットと、ディスプレイユニット、並びに、身体構造及び身体構造内を流れる流体を表す超音波データから画像を生成するための超音波イメージング装置に通信可能に結合されているプロセッサとを含む。プロセッサは、身体構造内を流れる流体の軸方向及び側方速度成分を推定することと、軸方向及び側方速度成分に基づいて、画像内の複数の流れ方向を決定することであって、流れ方向は各々、角度を規定する、複数の流れ方向を決定することとを行うように構成される。プロセッサは、統計的に有意な流れ方向を含む流れ部分領域を自動的に識別し、表示ユニットに、身体構造及び識別されている統計的に有意な流れ部分領域を含む画像を表示させるようにさらに構成される。いくつかの実施形態において、統計的に有意な流れ方向を含む流れ部分領域は、閾値以上の移動平均及び/又は標準偏差と関連付けられる流れ方向を含む流れ領域内の領域又はROIである。いくつかの実施形態において、プロセッサは、自動的に識別されている部分領域内の流れ方向のヒストグラムを同時に表示するようにさらに構成される。実施形態において、ヒストグラムは、部分領域内の流れ方向及び流れ方向速度の2Dヒストグラム又は3Dヒストグラムである。
[011] いくつかの実施形態による超音波イメージングデータを表示するための方法は、身体構造及び身体構造内を流れる流体を表す超音波データから画像を生成するステップと、身体構造内を流れる流体の軸方向及び側方速度成分を推定するステップと、軸方向及び側方速度成分に基づいて、画像内の複数の流れ方向を決定するステップと、流れ方向マップを生成するために、流れ方向角度に基づいて流れ方向を差別的に符号化するステップと、流れ方向マップと重ね合わされている身体構造を含む画像を表示するステップとを有する。いくつかの実施形態において、方法は、流れ領域内の関心領域(ROI)の選択を受信するステップと、ROI内の流れ方向に関する追加の定量的情報を表示するステップとを有する。ROIの選択は、ユーザ入力に応答し、又は、システムによって自動的に選択される。方法のいくつかの実施形態において、プロセッサは、流れ方向に関する統計分析を実施し、ROIは、統計分析に基づいてプロセッサによって自動的に選択される。いくつかの実施形態において、ROI内の流れ方向に関する追加の定量的情報を表示するステップは、ROI内のピクセルの流れ方向、ROI内のピクセルの速度の大きさ、及び、ROIと関連付けられる流れ方向又は速度の大きさのいずれかの変動性の統計的測度のうちの少なくとも2つを表示することを含む。いくつかの実施形態において、追加の定量的情報を表示するステップは、例えば、ROI内のすべてのピクセルにおける流れ方向、対応するピクセルにおける速度の大きさ、又は、ROIと関連付けられる流れ方向又は速度の大きさのいずれかの変動性の統計的測度のうちのいずれか2つをプロットする3Dヒストグラムを表示することを含む。ビーム角度無依存速度データに基づいて、他のパラメータが、例えば1D又は2Dヒストグラムにおいて定量化され、ユーザに提示される。いくつかの実施形態において、方法は、ビーム角度無依存速度成分に基づいてベクトルマップと重ね合わされているBモード背景画像を含む1つ又は複数の追加の画像を同時に表示するステップをさらに有する。
[012] 本開示による方法のいずれか、又はそのステップは、実行されると、医療イメージングシステムのプロセッサに、中で具現化される方法又はステップを実施させる、実行可能命令を含む非一時的コンピュータ可読記憶媒体内で具現化される。
[013] 本発明の原理による視覚化及び定量化システムのブロック図である。 [014] 本発明の原理による視覚化及び定量化システムの別のブロック図である。 [015] 本開示の原理による、身体構造、特に健常な頸動脈を通る流れの超音波画像の画面キャプチャを示す図である。 本開示の原理による、図3Aに対応する速度ベクトル視覚化及び流れ方向マップを示す図である。 [016] 本開示の原理による、別の身体構造、及びこの場合はプラークを有する頸動脈を通る流れの超音波画像の画面キャプチャを示す図である。 本開示の原理による、図4Aに対応する速度ベクトル視覚化及び流れ方向マップを示す図である。 [017] 図3A及び図3B内の頸動脈血流と関連付けられる2つのROIにおける例示的なヒストグラムを示す図である。 図3A及び図3B内の頸動脈血流と関連付けられる2つのROIにおける例示的なヒストグラムを示す図である。 [018] 図4A及び図4B内の頸動脈血流と関連付けられる2つのROIにおける例示的なヒストグラムを示す図である。 図4A及び図4B内の頸動脈血流と関連付けられる2つのROIにおける例示的なヒストグラムを示す図である。 [019] 図4A及び図4B内の頸動脈血流と関連付けられる2つのROIにおける例示的な2Dヒストグラムを示す図である。 図4A及び図4B内の頸動脈血流と関連付けられる2つのROIにおける例示的な2Dヒストグラムを示す図である。 [020] 本発明の原理による、超音波画像データの2つの連続するフレームの一部分、及び、例えば、ベクトルフロー視覚化を可能にするための、フレーム内のパスレットベースの情報を更新するための技法を示す図である。 [021] 本開示のさらなる例による超音波イメージングシステムのブロック図である。 [022] 本開示の例によるプロセスの流れ図である。 [023] 健常な血管内の流れのビーム無依存速度を使用して生成されるカラーマップの例を示す図である。 [024] プラークを有する頸動脈内の流れのビーム無依存速度を使用して生成されるカラーマップの例を示す図である。
[025] 特定の例示的な実施形態の以下の説明は、本質的に例示に過ぎず、本発明又はその応用若しくは使用を限定するようには決して意図されていない。本発明のシステム及び方法の実施形態の以下の詳細な説明において、本明細書の一部を形成し、例示として、説明されているシステム及び方法を実践することができる特定の実施形態が示されている、添付の図面が参照される。これらの実施形態は、当業者が、本発明において開示されているシステム及び方法を実践するのに十分に詳細に記載されており、他の実施形態を利用することができること、並びに、本発明のシステムの精神及び範囲から逸脱することなく、構造的及び論理的変更を行うことができることは理解されたい。その上、明瞭にするために、特定の特徴の詳細な説明は、それらが当業者にあきらかであるときは、本発明のシステムの記述を曖昧にしないように、論じられない。それゆえ、以下の詳細な説明は限定的な意味に解釈されるべきではなく、本発明のシステムの範囲は、添付の特許請求の範囲のみによって画定される。
[026] ベクトルフローイメージング(VFI)は、狭窄症及び血管系の他の状態をより良好に診断するために、心血管用途における複雑な血流測定を視覚化及び定量化するために使用することができる。従来のドプラ超音波は、軸方向に沿った(すなわちビーム方向に沿った)速度推定しか可能にしないため、多方向(ビーム角度無依存としても参照される)速度推定を可能にするための新規のベクトルフローイメージング技法が導入されている。加えて、ベクトルフローイメージング技法は、例えば、固定矢印ベースの、自由矢印ベースの、又はパスレットベースの視覚化(例えば、図3A参照)を使用して多方向速度推定値を視覚化するために使用される。固定矢印ベースの視覚化について、流速の大きさは、色強度として符号化され、矢印の長さに比例する。流速の方向は、矢印及び色の両方によって示される。矢印の尾部は、空間内で固定される。自由矢印ベースの視覚化において、自由矢印が、血流を動的に追跡するために使用される。流速の大きさは、色符号化され、矢印の長さに比例する。流速の方向は、矢印によって指示される。VFIのコンテキストにおいて、流線は、流れの速度ベクトルに瞬間的に正接する曲線の群として定義され、流跡線は、流体粒子が流れの間に忠実に従う軌跡の群として定義することができる。パスレットベースの(すなわち、流線、流跡線)視覚化について、流動軌道の動的な曲線追跡が、湾曲したパスレットによって達成される。パスレットは、パスレット長として定義される、先端からの距離が所与の閾値を超えたときに消え始める、流跡線の短い前端セグメント又は部分と考えることができる。流速の大きさは、色符号化され、パスレットの長さに比例する。流速の方向は、パスレットの動く方向によって指示される。全体的に、3つの視覚化方法の中で、パスレットベースの視覚化が、VFIについて他の視覚化方法に代わる可能性がある、最も直感的な方法である。
[027] 従来のドプライメージングよりも改善されているが、ベクトルフローイメージングの既存の実施態様には、依然として制限がある。例えば、既存の固定矢印ベースの視覚化技法において、矢印の長さは、速度の大きさの直接の測度ではなく、したがって、画像の解釈は、所望されるほどユーザにとって直感的ではない。既存の自由矢印ベースの視覚化技法において、矢印は典型的には直線であり、湾曲した軌跡の良好な表現ではない。加えて、各流線について矢じりを含めることによって、視覚化が乱雑になり、ここでも直感性に乏しくなる。また、既存の自由矢印ベース及びパスレットベースの視覚化においては、色分けマップと矢印(パスレット)の長さのいずれも、速度の大きさの直接の測度ではない。結果として、血流の直接測定及び正確な定量化を得ることができない。流れに関する定量的情報も、一般的に既存の技法では利用可能でない。既存のVFI技法のさらなる欠点は、特定の関心位置において血流のポイント測定を実施することができないことを含み、結果、VFIが血流の詳細な時空間的情報を抽出する可能性がさらに制限され得る。本開示による例は、既存のVFIシステム及び方法の欠点のうちの1つ又は複数に対処する。
[028] 血流時空間パターンは、心臓血管疾患が存在すると、正常から異常へと変化する。超音波ドプラフローイメージングが、血流血行動態を評価及び定量化するための広く使用されている診断ツールとなっている。しかしながら、その固有の角度依存性に起因して、従来のドプラ技法(例えば、カラードプラ)は、ビーム方向における一次元速度測定値しか提供せず、したがって、流れ方向の全分解能に関するそれらの性能を制限している。本発明の原理によれば、従来のドプライメージング技法の角度依存性制限を克服する、新興のベクトルフローイメージング(VFI)技法が、より正確な流れ速度(速さ及び方向)測定値を得るために使用される。このとき、ベクトルフローイメージングを通じて得られるビーム角度無依存速度情報を使用して、擾乱した血流をより正確に識別及び定量化することができる。擾乱流は、一般的に、流れ方向及び速さにおいて大きい変動を呈する。多方向としても参照される、ビーム角度無依存の速度推定値を得ることができることによって、従来のドプラの制限を克服することができる、いくつかのVFI技法が開発されている。例えば、固定矢印ベースの、自由矢印ベースの、及びパスレットベースの視覚化のような技法が、さらに説明するように、流体流速度推定値の視覚化のために、本開示のいくつかの実施形態において使用される。本開示は、擾乱流の検出及び評価のためのVFIベースの技法を利用するシステム及び方法に関する。これらの特徴は、流れパターンを特性化し、擾乱流を視覚化し、動脈狭窄及び心疾患の診断において医師を支援することができる。
[029] 図1は、本開示の実施形態によるシステム100のブロック図を示す。本開示の実施形態による超音波イメージングデータを視覚化及び定量化するためのシステム100は、ディスプレイユニット110と、ディスプレイユニット、並びに、身体構造101(例えば、血管)及び身体構造内を流れる流体を表す超音波データから画像を生成するための超音波イメージング装置130に通信可能に結合されているプロセッサ120とを含む。ディスプレイユニット120は、パッシブ又はタッチセンサ式LCD、LED、又はOLED技術などの任意のタイプの適切なディスプレイ技術を使用して実施される。本明細書においては超音波スキャナとしても参照される、超音波イメージング装置130は、外部又は血管内プローブに収容される超音波アレイ132と、イメージングコントローラの制御下で、超音波アレイ132を使用して超音波ビームを方向付け、被験者(例えば、患者)から超音波エコーを受信するように動作するビーム形成器134とを含み、超音波エコーはその後、ビーム形成されて、さらなる処理及び画像生成のために1つ又は複数のプロセッサに送信される。いくつかの実施形態において、プロセッサ120及び/又はディスプレイユニット110、又はそれらの組み合わせ(プロセッサ122、124、及び126のうちの1つ又は複数など)は、例えば、PHILIPSによって提供される、SPRAQ又はEPIQ超音波システムなどの超音波イメージングシステムのいずれかである超音波イメージング装置130と統合される。いくつかの例において、プロセッサ120は、付加的に又は代替的に、例えば、臨床医によるデータの視覚化及び定量化の前に実施されるイメージングセッションからのものであり、後にプロセッサ120によってアクセスするためにメモリ(例えば、画像保管通信システム(PACS)のメモリ記憶デバイス)に記憶されているイメージングデータなど、超音波イメージングデータを受信するように構成される。
[030] プロセッサ120は、ディスプレイユニット110上に表示するための、2つ以上のイメージングモード(例えば、Bモード、ドプライメージング、ベクトルフローイメージングなど)と関連付けられる超音波イメージングデータを生成するように構成される。その目的のために、プロセッサは、Bモード画像を生成するように構成されているBモードプロセッサ122と、ドプラ画像(例えば、カラーフロードプラ、スペクトルドプラ、及びカラーパワーアンジオ(CPA)画像などのパワードプラ)を生成するように構成されているドプラプロセッサ124とを含む。いくつかの例において、画像112-1は、複数のイメージングモードから取得されるイメージングデータのオーバーレイとして表示される。例えば、二重(例えば、Bモード/ドプラ)イメージングにおいて、解剖学的構造のグレースケール画像(すなわち、Bモード画像)が、カラーフロードプラデータと重ね合わされて、例えば、カラーフロードプラ画像が提供される。いくつかの実施形態において、プロセッサ120は、身体構造内を流れる流体の軸方向及び側方速度成分を含むベクトル場データを生成するように構成される。その目的のために、プロセッサ120は、イメージング装置130から受信される、ビーム形成されているRF信号からビーム角度無依存速度推定値を生成するように構成されているベクトルフロープロセッサ126を含む。プロセッサ120は、ベクトル場データに基づいてベクトルフローイメージング(VFI)データを生成するようにさらに構成され、このデータは、Bモード/ドプラ二重イメージングと同様に、バックグラウンドBモード画像上に重ね合わされる。
[031] 本発明の原理によれば、プロセッサ120は、多方向速度データ又はベクトル場データとしても参照される、流体粒子のビーム角度無依存速度(例えば、身体構造内を流れる流体の軸方向速度成分、側方速度成分、及び、3Dイメージングの場合には高度速度成分)を推定し、多方向速度データに基づいて視覚化データを含む1つ又は複数の画像112-1を表示するように構成される。プロセッサ120は、軸方向及び側方速度成分に基づいて画像内の複数の流れ方向を決定し、流れ方向マップを作成するなどのために、流れ方向角度に基づいて流れ方向を差別的に符号化するように構成される。例えば、画像の流れ領域内の任意の所与の位置における(例えば、身体構造によって包含される領域に対応する、流れ領域として定義される画像の領域内のすべてのピクセルにおける)流れの方向が、ベクトル場データから得られ、さらに後述するように、さらなる視覚化及び定量化に使用される。いくつかの例において、多方向速度データ(例えば、軸方向及び側方速度成分)は、その後、流れ領域内の流れ方向位置などの多方向流れデータから得られるパラメータを色において符号化する、例えば、流れ方向マップなどのカラーマップ113を生成するために使用される。本開示のカラーマップはビーム角度無依存速度推定値に基づくため、正確な流れ方向を提供せず、本開示ではなく、流れパラメータの定量化も可能にしない従来のカラーフロードプラを使用して得られないような、流れと関連付けられるパラメータ(例えば、流れ方向及び/又は流れと関連付けられる定量的情報)のより正確な視覚化が達成される。
[032] いくつかの実施形態において、プロセッサ120は、流れ領域内の関心領域(ROI)の選択を受信し、ディスプレイユニット110に、ROI内の流れ方向に関する追加の定量的情報を同時に表示させるように構成される。プロセッサによって受信されるROIの選択は、ユーザ入力に応答し、又は、プロセッサ120による関心領域の自動識別に応答する。いくつかの実施形態において、ROIが選択されると、プロセッサ120は、ディスプレイユニット110に、1つ又は複数のヒストグラムなどのROIに関する追加の定量的情報112-2を表示させるように構成される。本明細書において説明されるものとしては、プロセッサ120は、1D又は2Dヒストグラムを生成するために、多方向速度データを使用して統計分析を実施するように構成される。本発明によれば、ROI内の各ピクセルにおける流れ方向、各ピクセルにおける大きさ、又は、様々な統計パラメータ(例えば、平均、メジアン、標準偏差、又はより高次の統計パラメータなどの統計的変動性の測度)を含む様々なパラメータが、1D又は2Dヒストグラムにプロットされる。例えば、システム100は、統計分析(例えば、平均、標準偏差、及び/又はより高次の統計値)を伴う流れ方向及び/又は速さのヒストグラムの形態で、流れ分布を表示する。ベクトル場データ(例えば、VFI画像又は流れ方向マップ画像)の視覚化は、(例えば、画像及びヒストグラム内にプロットされる統計データの各々がリアルタイムで動的に更新される場合)リアルタイムで静的に又は動的に、ヒストグラムと同時に表示される。他の例において、表示は、イメージングシステム上でリアルタイムにではなく、分析ワークステーション上で表示するために生成されるときなどは、遡及的なものであってもよい。また他の例では、画像は、イメージングシステムがフリーズモードにあるときにシネループを使用することなどによって、遡及的なものであってもよい。
[033] システムのいくつかの実施形態において、多方向速度データ(例えば、軸方向及び側方速度成分)が推定された後、プロセッサ120は、統計的に有意な流れ方向を含む流れ部分領域を自動的に決定し、ディスプレイユニットに、身体構造及び識別されている統計的に有意な流れ部分領域を含む画像を表示させるように構成される。すなわち、いくつかの実施形態において、統計分析は、ROIを識別し、加えて、任意選択的に、流れ領域の追加の視覚化(例えば、ベクトルフローマップ又は流れ方向カラーマップ)が生成及び表示されるか否かにかかわらず、ROIと関連付けられるヒストグラムを表示するために使用される。いくつかの実施形態において、統計的に有意な流れ方向を含む流れ部分領域は、閾値以上の移動平均及び/又は標準偏差と関連付けられる流れ方向を含む流れ領域内の領域又はROIである。いくつかの実施形態において、プロセッサ120は、自動的に識別されている部分領域内の流れ方向のヒストグラムを同時に表示するようにさらに構成される。ヒストグラムは、部分領域内の流れ方向及び流れ方向速度の2Dヒストグラム又は3Dヒストグラムである。
[034] いくつかの実施形態において、プロセッサ120は、ディスプレイユニット110に、2つ以上の超音波画像112-1、及び、場合によっては付加的に、同時に流体流に関する定量的情報(例えば、ヒストグラム)を表示させるように構成される。例えば、流れ方向マップを含む画像は、同じく軸方向速度成分及び側方速度成分に基づくベクトルフローイメージング(VFI)データと同時に表示される第1の画像である。流れ方向を有する画像と同様に、VFIデータは、身体構造の別の背景Bモード画像上に重ね合わされる。流れ方向及びVFIデータを含む表示は、例えば、画像をリアルタイムで表示するとき、対応するフレームが2つのベクトルフロー視覚化表示の各々に表示されるように、同期される。さらなる定量的分析(例えば、統計分析及び表示)のためのROIの選択は、ROIがユーザによって選択される場合、流れ方向マップ表示又はVFI表示のいずれかに対する相互作用(例えば、ウィンドウのクリック及びドラッグ)によって行われる。いくつかの実施形態において、本明細書において説明されている視覚化及び定量化システムは、本明細書において説明されている機能を有する超音波イメージングシステムを提供するために、超音波イメージング装置によって組み込まれる。そのような超音波イメージングシステムの一例を、図8を参照しながら下記にさらに説明する。
[035] 図2は、本開示の実施形態によるシステムの構成要素のブロック図を示す。システム200の構成要素は、本明細書におけるいくつかの例による視覚化及び定量化のためのシステムによって提供されるユーザインターフェースウィンドウを示す図3~図6も参照しながら説明する。本発明の原理をより良好に例示するのを補助するために、身体構造の超音波画像の画面キャプチャの複数の例が、図3~図6に示されている。図2に示すように、システム200は、プロセッサ203及びディスプレイユニット252を含む。プロセッサ203は、超音波イメージングシステムの一部であり、走査されている解剖学的構造(例えば、血管などの身体構造101及び身体構造内を流れる流体)のBモード画像を生成するように構成されているBモードプロセッサ205を含むか、又は、Bモードプロセッサと通信可能に結合される。
[036] 本発明の原理によれば、プロセッサ203は、多方向速度データを生成し、ユーザが、多方向速度データの諸態様を視覚化及び定量化することを可能にするように構成される。その目的のために、プロセッサ203は、速度ベクトル推定手段210及び視覚化プロセッサ220を含む。速度ベクトル推定手段210は、交換可能にベクトル場データ215として参照される、流れ領域内の任意の所与の位置における流体のビーム角度無依存速度を推定するために、受信信号(例えば、超音波イメージング装置の信号プロセッサから受信される直交又はI/Q信号)を処理するように構成される。ベクトル場データ215は、本開示の文脈において、身体構造内を流れる流体のビーム角度無依存速度推定値(例えば、軸方向、側方及び/又は高度速度成分)を含む。速度ベクトル推定手段210は、例えば、速度ベクトル推定を可能にするのに十分に高いフレームレートを得るために十分に高いパルス繰り返し周波数(PRF)において実施される超高速ドプライメージングを使用して、横振動法若しくは合成開口法(例えば、Jensen他によって「Recent advances in blood flow vector velocity imaging」2011 IEEE International Ultrasonics Symposium、262~271ページに記載されている通り。当該文献の開示は、目的に応じてその全体が参照により本明細書に組み込まれる)を使用して、又は、任意の他のベクトルフローイメージング技法を使用してビーム角度無依存速度データを得るために、任意の現在知られている又は後に開発される技法を利用する。
[037] 速度ベクトル推定手段210は、ベクトル場データ215のフレーム232を出力し、フレーム232は、視覚化プロセッサ220に渡されるか、又は、例えば、ベクトル場視覚化データ226及び/若しくは統計分析を生成するために視覚化プロセッサ220によってアクセスされるまで、フレームバッファ230内に一時的に記憶される。例えば、ベクトル場データフレーム232は、時間平均された定量的表示又はヒストグラムを生成するのに十分な数のフレームが得られるまで、バッファ230内に記憶される。他の例において、バッファ230は、対応するBモード画像フレームと同時に表示するためにアクセスされるまで、視覚化データのフレーム(例えば、ベクトルフローマップ又は流れ方向マップのフレーム)を記憶する。フレームバッファ230は、例えば、ベクトル場データ215のフレーム、ベクトル場視覚化データ(例えば、ベクトルフローマップ及び/又は流れ方向マップ)のフレームなどの、視覚化及び定量化プロセスの様々な段階において使用されるイメージングデータのフレーム、及び、ベクトルフローパラメータ、又は、ベクトルフローデータの統計分析を通じて得られる様々なパラメータの定量的情報(例えば、ヒストグラム又は他のグラフ若しくはプロット)を、そのようなデータがディスプレイ上でユーザに提示される前に、記憶する。いくつかの実施形態において、視覚化及び定量化データは、付加的に又は代替的に、永続記憶デバイス207(例えば、PACSサーバのメモリデバイス)に送信され、永続記憶デバイスにおいて、当該データは、さらなるアクセスのために記憶することができる。いくつかの実施形態において、プロセッサ203は、付加的に又は代替的に、本開示に従って画像を生成するために必要な超音波イメージングデータの一部又は全部を、記憶デバイス207から受信する。説明されているように、プロセッサ203は、超音波イメージング装置から超音波イメージングデータ202をリアルタイムで(例えば、対象201及び対応して身体構造101を走査しながら)受信し、一方、他の実施形態では、プロセッサ203は、本明細書における例に従って画像を生成するために、以前に取得されている超音波イメージングデータを記憶デバイス207から取り出す。
[038] ベクトル場データのフレームは、ビーム角度無依存速度データに基づいて複数の異なるタイプの視覚的及び定量的情報(例えば、画像フレーム226)を提供するように構成されている視覚化プロセッサ220に結合される。視覚化プロセッサ220は、ベクトルフローデータの特定の態様を視覚化するためにカラーオーバーレイを生成するように構成されているベクトルマッププロセッサ222及びカラーマッププロセッサ224のうちの少なくとも一方を含む。例えば、ベクトルマッププロセッサ222は、流れ領域と関連付けられる速度ベクトルの一部又は全部の視覚表現を生成する。本明細書においてベクトルフローマップとして交換可能に参照される、これらの視覚表現は、例えば、図3A及び図4Aに示すような、固定矢印視覚化、自由矢印視覚化、パスレットベースの視覚化、又は、他の適切なベクトルフローイメージング視覚化技法の形態である。カラーマッププロセッサ224は、流れ領域内の任意の所与の位置における流体流の、例えば、例として図3B、図4B、図5及び図6に示すような流れ方向などの、所与のパラメータのカラーマップを生成する。例えば、流れ方向カラーマップの場合、任意の所与の位置における流れ方向又は別の流れに関連するパラメータが、例えば、図3B及び図4Bに示すように、色において符号化され、カラーマップとして提示される。流れ方向カラーマップ及び/又はベクトルマップは、ディスプレイユニット252上にリアルタイムで表示されるか、又は、さらなる分析のために(例えば、記憶デバイス207内に)記憶される、超音波画像フレーム226-1、226-2を生成するために、(例えば、身体構造101)の解剖学的構造の背景Bモード画像の対応するフレームと重ね合わされる。複数の時間的に連続する画像フレームが、Bモード画像データ上に重ね合わされたベクトルフロー視覚化データのシネループを生成するために表示及び/又は記憶される。したがって、ここでの例によれば、システム200は、対応するBモード画像上に重ね合わされたベクトルフローマップを含む1つ又は複数の超音波画像226-2を生成し、付加的に又は代替的に、対応するBモード画像上に重ね合わされた流れ変数のカラーマップ(例えば、流れ方向マップ)を含む1つ又は複数の超音波画像226-1を生成する。いくつかの例において、カラーマッププロセッサ224は、代替的に又は付加的に、例えば、例として図10及び図11に示すように、流れ方向の標準偏差などの速度ベクトルに基づく統計分析を通じて得られる統計的変動性パラメータなどの、流れに関連付けられる1つ又は複数の異なるパラメータのカラーマップを生成する。例えば、図10及び図11に示すように、所与の時間期間(例えば、0.2秒)にわたって時間平均される流れ方向の標準偏差が、ピクセルごとに計算され、本明細書における他の例におけるようなヒストグラムではなく、カラーマップ1006-b、1106-bとして表示される。図10及び図11の各々において、上側の画像(A)は、流れ方向カラーマップ1006-a、1106-aの例を示し、下側の画像(B)は、それぞれの流れ方向カラーマップ1006-a及び1106-aと関連付けられる流れ方向カラーマップ1006-b、1106-bの対応する標準偏差を示す。理解されるように、例えば、血流血行動態を理解するのを補助し、診断を補助するために、流れと関連付けられる様々な他のタイプのパラメータ(例えば、平均、メジアン、移動平均、その他などの他の統計的変動性パラメータ)を、ユーザに視覚的に提示することができる。
[039] 視覚化プロセッサ220は、流体流に関する追加の定量的情報226-3を提供するためにベクトル場データ215に対して統計分析を実施するように構成されている統計分析ユニット228をさらに含む。いくつかの実施形態において、統計分析は、ベクトルフローが得られた流れ領域内の部分領域と関連付けられるデータに対して実施される。選択関心領域(ROI)としての参照される部分領域は、例えば、ユーザインターフェース250の制御パネル254を介したユーザ入力253に応答する。他の例において、選択ROIは、場合によっては、流れ領域の一部又は実質的に全部にわたって広く実施される統計分析に基づいて、プロセッサ203によって自動的に規定される。例えば、擾乱流の領域を識別するために流れ領域内の(例えば、血管内の)流れが分析され、最も大きい擾乱と関連付けられる領域が、初期選択ROIとして選択される。システムのいくつかの例において、プロセッサは、プロセッサによって選択されるROIを移動及び/又はリサイズするための後続のユーザ入力を受信するように構成される。またさらなる例において、プロセッサは、初期選択ROIと同時に分析及び/又は視覚化される追加のROIを選択するためのユーザ入力を受信するように構成される。図3~図6を参照しながらさらに説明するように、流れ領域内の1つ又は複数のROIに関する定量的情報226-3が生成及び表示される。
[040] ROI選択は、ベクトルマッププロセッサ222又はカラーマッププロセッサ224のいずれかによって提供されるベクトルフロー視覚化データに基づく。すなわち、いくつかの例において、システムは、1つのタイプのオーバーレイ画像のみを表示し、ユーザは、提供されるオーバーレイのタイプについてROIを選択する。他の実施形態において、システムは、カラーマップオーバーレイ226-1及びベクトルマップオーバーレイ226-2を、場合によっては同時に、生成及び表示し、ユーザは、2つの画像のいずれかについて、定量化のためのROIを選択する。いくつかの例において、統計分析は、ユーザ又はシステムが表示されているカラーマップオーバーレイ画像に基づいてROIを選択するときなどに、カラーマップオーバーレイ226-1内で色分けされている同じ流れパラメータ(例えば、流れ方向)に対して実施される。他の例において、システムは、統計分析のための流れパラメータを指定するための追加のユーザ制御を(例えば、制御パネル254を介して)提供するように構成される。また、制御パネル254及びディスプレイ252は別個の構成要素として図解されているが、いくつかの実施形態において、制御パネル254又はユーザ制御を提供するための制御パネルの機能の少なくとも一部は、本明細書における例に従って画像を表示する機能をも提供するタッチセンサ式ディスプレイに組み込まれ、当該ディスプレイによって提供されることは理解されよう。
[041] いくつかの例において、プロセッサ203の特定の機能は、機械学習によって増強される。例えば、プロセッサ203は、イメージングされているより大きい流れ領域から疑わしい領域を識別するように訓練されているニューラルネットワーク270に通信可能に結合される。そのような例において、統計分析ユニット228は、選択ROIを識別するために統計分析ユニット228によって計算される変動性の1つ又は複数の測度に対して比較するための閾値化パラメータなどの入力を受信する。いくつかの例において、ROI識別は、実質的に、ニューラルネットワークによって実施され、ニューラルネットワークは、血管閉塞(例えば、血管狭窄)又は他のタイプの血管疾患を示す特定の流れパターンを認識するように訓練される。ニューラルネットワーク270は、例えば、人種、年齢、性別などの患者内及び患者間変動、並びに、疑わしい領域の識別に影響を与える他の要因を捉える多種多様な対象セットからの訓練サンプル(例えば、以前の患者スクリーニング)を使用して訓練される。訓練されているニューラルネットワーク270はその後、走査されている対象(例えば、患者)に関する情報を受信し、その後、さらなる定量化のために疑わしい領域を識別するための閾値を識別するか又は統計分析ユニット228に提供する。訓練サンプルは、データ記憶デバイス(例えば、データ記憶装置207又はクラウド)から取り出される。
[042] ここで図3~図6も参照して、本開示による視覚化及び定量化データのさらなる例を説明する。図3A及び図3Bは、所与の瞬間における、身体構造401を通る、この場合は健常な頸動脈を通る血流を示す、それぞれ超音波画像336-2及び332-1の画面キャプチャを示す。図3Aの画像336-2において、速度ベクトルデータの視覚化は、ベクトルフローマップ304の形態で与えられ、一方、図3Bの画像336-1においては、視覚化は、カラーマップ306の形態で与えられる。図3Bの例のカラーマップ306を生成するために、流れ領域内の任意の所与の位置又はピクセルにおける流れ方向は、色において符号化され、表示のために解剖学的構造の背景画像305上に重ね合わされる。各タイプの視覚化データは、カラーキー(例えば、それぞれ画像336-2及び336-1と同時に表示されるようなカラーキー302-2及び302-1)と関連付けられ、当該カラーキーを伴う。追跡される流体粒子の個々の経路が矢印又はパスレット(この場合はパスレット)を使用して視覚化されるベクトルフローマップの場合、例えば、最小速度と最大速度とに2つの異なる色を割り当て(例えば、0cm/sの最小の速度の大きさには黄色、この場合は60cm/sである最大速度には赤色)、最小及び最大速度と関連付けられる2つの色の間の色のグラデーションを線形補間し、その後、ベクトルフローマップにおいて対応する色値をパスレットに割り当てることによって、速度ベクトルの大きさが、色において符号化される。色のグラデーションは、画像336-2とともにカラーキー302-2として表示される。
[043] カラーマップ306と重ね合わされる画像336-1の場合、マッピングされるパラメータ、この場合は流れ方向は、カラーキー302-1を使用して符号化される。いくつかの例において、カラーマップと関連付けられるカラーキー302-1は、少なくとも3つの原色を3つの明白に区別できる流れ方向に割り当て、流れ方向の全範囲に対して色のグラデーションを生成するために隣接する原色の各対の間に色のグラデーションを生成することによって、規定される。任意の所与の位置における流れの方向は、公称方向(例えば、画像の左側から右側へと向かう公称側方方向)と、その所与の位置における側方及び軸方向速度成分によって規定されるものとしての速度ベクトルとの間の角度に関して規定される。したがって、側方成分及びゼロ軸方向成分のみを有する速度ベクトルは、速度ベクトルが画像の左側を指しているか又は右側を指しているかに応じて、0度又は180度のいずれかの流れ方向を規定する。図3Bの特定の例において、カラーキーは、3つの原色である赤、青及び黄を使用して規定される。赤色は、0度の流れ方向、すなわち、この例では画像の左から右への方向における純粋に側方の速度ベクトルに割り当てられる。このとき、青色は、180度の流れ方向、すなわち、この例では、画像の右から左への方向を向いている純粋に側方の速度ベクトルに割り当てられ、黄は、この例ではそれぞれ画像の下から上への、又は、画像の上から下へのいずれかの方向にある流れを示す純粋に軸方向の速度ベクトル(すなわち、ゼロの側方成分を有する)である、+90度又は-90度のいずれかの方向に割り当てられる。色のグラデーション(例えば、原色間の線形補間による)が生成され、それぞれの色が、カラーマップを生成するために、流れ領域内の速度ベクトルの各固有の方向に割り当てられる。図3Bの例は、流れ領域内のすべての位置における流れ方向をマッピングするカラーマップ306を示しているが、本発明の他の実施形態では、代わりに、例えば、各ピクセルにおける速度の大きさ、又は、流れ方向の変動性の統計的測度、又は、すべての位置若しくはピクセルにおける大きさなどの、ベクトル場の変動性の異なるパラメータがマッピングされてもよい。また、カラーキーは、異なるフォームファクタを使用して視覚的に提示されてもよい。例えば、図3Bに示すように、カラーキーは、画像内の振幅の範囲を識別するBモード画像のグレースケールキーを提供するためにも一般的に使用される一般的なフォームファクタである、カラーバーの形態である。
[044] 他の実施形態において、カラーキーの視覚表現は、図4Bに示すような、カラーホイールの形態である。図3A及び図3Bと同様に、図4A及び図4Bは、身体構造の超音波画像の画面キャプチャを示し、この場合は、プラークを有する頸動脈を通る流れを示す。画像436-1及び436-2の各々は、速度ベクトル場の視覚化を可能にするために色データと重ね合わされている。図3A及び図3Bの例と同様に、画像436-1は、ここでも流れ方向をマッピングされているパラメータとして図解する、カラーマップ406と重ね合わされており、画像436-2は、ベクトルフローマップ404と重ね合わされている。ベクトルフローマップは、画像436-2とともに表示されているカラーキー402-2と関連付けられ、カラーマップ406は、画像436-1とともに表示されているカラーキー402-2と関連付けられている。この例において、カラーキーは、x-y座標フレームと関連付けられているカラーホイールの形態である。座標フレームの正のx軸は、0度又は公称流れ方向と整列され、正のy軸は、+90度の流れ方向と整列される。例えば、隣接する原色の間を補間することによって、色のグラデーションが上述したように生成され、この場合、色のグラデーションは、カラーマップ406内の異なる流れ方向に対応する色の視覚的指示を提供するために、カラーホイールと重ね合わされる。
[045] 特定の例が、流体の流れ方向のカラーマッピングを参照して説明されているが、カラーマップは、流れの任意のタイプの変動を視覚化するために使用されることが理解されよう。すなわち、カラーマップは、例えば、色分けされ、解剖学的構造の画像に重ね合わされている、流れ領域内の各位置の局所的な標準偏差又は何らかの他の統計的測度など、任意のタイプの変動性表示を提供する。流れの方向、大きさ又はその組み合わせの変動を定量化する値が生成される。これらの変動は、空間的な統計的測度と考えられる。このとき、流れの変動(すなわち、任意の所与の領域における流れの多様性の測度)を定量的に表示するために、ヒストグラムが使用される。空間及び/又は時間平均されたデータが、本発明の例に従ってヒストグラムを生成するために使用される。
[046] 図5A及び図5Bは、図3A及び図3Bに示す頸動脈流と関連付けられる2つの選択されている問い合わせ領域(又は交換可能にROI503-1a及び503-1b)における例示的なヒストグラム(例えば、526-3a及び526-3b)を示す。図6A及び図6Bは、図4A及び図4Bに示す頸動脈流と関連付けられる2つの選択されている問い合わせ領域(又はROI503-1c及び503-1d)における例示的なヒストグラム(例えば、526-3c及び526-3d)を示す。説明されているように、ベクトル場視覚化データが生成及び表示された後、問い合わせ領域又はROIが、例えば、ユーザ入力に応答して選択される。ユーザは、ベクトル場視覚化表示上に(例えば、画像336-1又は336-2のいずれかの上に)カーソルを置き、カーソルによって多角形形状を描くことによって、ROIの輪郭を描く(タッチセンサ式ディスプレイの場合は、指又はスタイラスを使用して、ディスプレイ上でROIを選択するか又はその輪郭を描く)。その後、選択ROI内の位置(すなわち、ピクセル)について、システムによってさらなる定量化が実施される。システムは、流れの方向、速さ、又は、流れの方向若しくは速さと関連付けられる統計分析(平均、標準偏差及び/又はより高次の統計値)のヒストグラムの形式で、ROI内の流れ分布を表示する。またさらなる例において、パラメータの組み合わせが、2Dヒストグラムを使用して表示される(例えば、図6C及び図6Dに示すように)。
[047] システムは、短い時間期間(心周期の一部)にわたる、選択ROIの流れ方向ヒストグラムを生成する。そのため、図5~図6の例においてヒストグラム内に表示される流れ方向値は、時間平均されたベクトルフローデータ(図解されている例においては、心収縮の前後の0.2秒の期間にわたって平均されている)に基づく。時間平均のための時間期間は、ユーザが指定するか、又は、予めプログラムされ、いくつかの例では、付加的に且つ任意選択的に、ECG信号を使用して規定される。ヒストグラムは、静的であるか、又は、リアルタイムで動的に更新される。いくつかの例では、ヒストグラムは、例えば、イメージングシステムがフリーズモードにあるとき、シネループから遡及的に生成される。図5A及び図5Bに示すように、健常な頸動脈を通る流れは、一般的に層流であり、したがって、流れの支配的な方向を中心とする狭帯域のヒストグラムをもたらす。ROI503-1aと503-1bの両方が、同様に、健常な層流を示す狭帯域のヒストグラムを生成する。2つの選択領域503-1a及び503-1bにおける流れ方向の相対的に狭い又は密な分布は、均一な断面を有する健常な完全に開かれた体腔を示す。対照的に、図6A~図6Dの例において、第2の選択領域503-1dのヒストグラムは、流れ方向のより広い分布を示し、したがって、変動がより大きく、したがって流れがより擾乱していることを示し、これは、プラーク堆積などの血管閉塞、又は、血管疾患を示す流れの乱れの他の理由を示す。
[048] 他の例において、複数のパラメータを同時にプロットし、例えば図6C及び図6Dに示すような3D様式で提示される2Dヒストグラム(例えば、526-3e及び526-3f)が生成される。特定の図解例において、流れ方向と流れの速さの両方が、図6A及び図6Bにも示した、それぞれ同じ2つの領域503-1c及び503-1dと関連付けられるヒストグラム526-3e及び526-3f内に表示される。ヒストグラム526-3eから観察することができるように、体腔を通じた定常流は、中心においてより高い速度を有し、体腔の壁に向かってより低い速度を有する傾向にあるために、一般的であるように、第1の領域(503-1c)は、ROIにわたる流れ方向の相対的に均一な又は狭い分布、及び、一般的に、速度の大きさの鐘形の分布を呈する。対照的に、第2の領域(503-1d)は、ROIにわたる流れ方向のあまり均一でない又はより広い分布、及びまた、速度次元におけるあまり規則でない形状の分布を呈する。そのため、2Dヒストグラムは、医師がより良好な判断を行うのを助ける追加の定量的情報を明らかにする。
[049] 説明されているように、ROIは、場合によっては、統計分析に基づいてなどシステムによって選択される。例えば、システムは、最初に、流れの変動性を有する部分領域を識別するために、より広い流れ領域に対して統計分析を実施する。識別されると、システム選択ROI(測定又は統計分析ボックスとしても参照される)の視覚的指標が画像上に提供され、ROI内のそのピクセルと関連付けられる速度情報(例えば、流れの方向、大きさ、及びそれらの組み合わせ)及び/又は統計データが、表示のためにフォーマット化される(例えば、本明細書において説明されているヒストグラムにおいて提示される)。場合によっては、システムは、ユーザが、流れ領域の他の部分に関する定量的及び/又は統計的情報を表示するために統計分析ボックスをリサイズ及び/又は移動させることを可能にするように構成される。ベクトル場データ及びカラーマップの視覚化などの表示をリアルタイムで生成するとき、様々な表示が、同じリフレッシュレートで同期及び表示される。
[050] 説明されているように、本開示によるベクトルフローマップは、例えば、追跡されている粒子が進行する経路の前方部分の視覚表現を生成し、動的に更新することによって、パスレットベースの視覚化技法を使用して生成される。このように、例えば、パスレットを(リアルタイムで又はシネループ視覚化の一部として遡及的に)更新することによって、ベクトルフロー画像は、追跡される粒子(例えば、血流)の動きの視覚的な合図を提供する。各パスレットは、先端からの距離が所与の閾値を超えると、消え始める。すなわち、パスレットのヘッドは常にテールよりも不透明であり、表示を繁雑にする矢印を含むことなく、静止画像においても、パスレットの動く方向(すなわち、流れる方向)をより容易に識別することを可能にする。加えて、パスレットが色分けされ、及び/又は、パスレット長が速度の大きさに比例し、これらの特徴の両方が、ユーザが速度の大きさをより容易に視覚化するのを助ける。
[051] 図7は、パスレット603-1及び603-2を含む、パスレットベースのベクトルフローマップの2つの連続するフレーム601(すなわち、フレームN及びN+1)の部分拡大図を示す。ベクトルフローマップ内のパスレット及びベクトルフローマップ全体は、パスレットの長さ(代替的に、又は付加的且つ任意選択的に、持続時間)、幅、及び密度、新たなパスレットの生成速度(又は代替的に古いパスレットの消滅速度)、パスレットのマッピングの色範囲、ディスプレイフレームレート、並びに、フローマスクの透明度及び色を含む、いくつかのパラメータを使用して規定され、これらのパラメータのいずれかは、システムの診断性能を損なうことなく所望の視覚化効果を得るために(イメージングの前又は間に)ユーザ構成可能である。
[052] パスレットを生成するために、最初に、ベクトル場データの複数のフレームが保存され、例えば、複数の初期フレームの上で追跡されている粒子の軌跡を補間することによって、各フレームについてパスレットが生成される。各後続のフレームについて、後続のフレームと関連付けられる速度ベクトルデータに基づいて、パスレットが更新される。例えば、図6A及び図6Bにおいて、パスレット603-1及び603-2は、2つの追跡されている流体粒子の軌跡の前端部分を示し、そのうちの1つの最後のいくつかの位置が、点N+1、N、N-1、N-2、N-3、N-4、及びN-5によって示されており、これらの点は、それらが関連付けられるフレームを示すように、説明のためにそのようにラベル付けされている。各フレーム内の最前点が、そのフレーム内の追跡されている流体粒子の推定位置を示す。各フレーム内のパスレットの最前点(例えば、フレームN内の点N及びフレームN+1内の点N+1)は、パスレットのヘッド605として参照される。パスレットは、新たな位置への粒子の動きを反映するように、フレームごとに更新され、したがって、この動きは、各更新フレームにおいてパスレットのヘッド605の位置を変更することによって、ディスプレイ上で視覚化される。追跡されている粒子、及び、したがって、ヘッド605の新たな位置は、リアルタイムで又は視覚化の前に取得することができる、ビーム角度無依存速度推定値(すなわち、2Dマップの場合の軸方向及び側方速度成分、又は、3Dマップの場合の軸方向、側方及び高度速度成分)を使用して計算される。例えば、追跡されている粒子の軸方向変位は、Vz/fFRとして計算され、追跡されている粒子の側方変位はVx/fFRとして計算され、ここで、Vxはヘッドの側方速度(m/s)であり、Vzは軸方向速度(m/s)であり、fFRは追跡フレームレート(Hz)である。これらの離散的な点の補間(線形又は三次)によって、連続的で滑らかなパスレットが生成され、その後、エイリアシングのない線として表示される。
[053] 経時的に、粒子の軌跡の後端は消えてゆき、例えば、ディスプレイ上が繁雑になるのを低減するために、軌跡の前端部分のみがディスプレイ上に示される。表示されるパスレットの後端はパスレットのテール607として参照される。パスレット(例えば、パスレット603-1及び603-2)は、異なる位置における速度の大きさに基づいて色分けされる(すなわち、先行するフレーム内の粒子の位置と現在のフレーム内の粒子の位置との間の各セグメント609は、現在のフレーム内の粒子の推定される速度の大きさを反映する)。ベクトルフローマップのカラーキー(例えば、それぞれ図3A及び図4A内のベクトルフローマップと関連付けられるキー306-2又は406-2)が、ベクトルフロー画像と同時に表示される。色分けに加えて、各パスレットの透明度が、線形に分布し、ヘッド605において最も不透明であり、低減していって、テール607において最も透明度が高くなる。透明度分布はまた、フレームごとに更新される。すなわち、新たなフレームにおいて新たなセグメント609が加わると、透明度は線形に再分布され、ヘッド605において最も不透明(例えば、50%など)になり、低減していって、テール607において例えば100%の透明度になる。透明度は、パスレットの長さに沿ってピクセルごとに、又は、セグメントごとになど、線形に分布する。このように、パスレスの透明度分布によって、たとえ静止画像であっても、流れの方向がより容易に識別されるようになる。
[054] 前述のように、各パスレットは、事前に設定されるか又はユーザが定義する、最大長を有する。パスレットがフレームごとに更新されるとき、パスレットは、同じテールを維持しながらヘッドに新たなセグメントが加わることに起因して、フレームごとに長さが増大する。パスレットは、その最大長に達すると(例えば、一定のフレーム数だけ更新された後)、粒子の最も古い位置及び対応して最後端のセグメント(テールセグメントとしても参照される)を削除することによって、最大長よりも短い長さを維持する。パスレットが更新される各フレームによって、パスレットが持続時間によってさらに規定される場合、所与のパスレットの寿命変数が最大寿命に達するまで、パスレットの寿命変数が増分され、最大寿命の点において、パスレットは表示から除去される。例えば、代替的に又は付加的に、各パスレットは、パスレットが生成されるときに、最大パスレット長と最大寿命との間でランダムに生成される整数変数を使用して規定することができる、寿命を有する。パスレットの寿命は、フレームごとに(例えば、パスレットが更新される度に)1だけ低減される。寿命がゼロに達すると、パスレットはベクトルフローマップから削除される。同時に、又は、異なるフレームにおいて新たなパスレットが作成され、別のランダムな寿命が新たなパスレットに割り当てられる。この寿命の特徴によって、パスレットのバランスの取れた空間分布が維持される。
[055] パスレットは、任意の後続のフレームに対して反復的プロセスを使用して更新される。入力(例えば、側方位置(x)、軸方向位置(z)、側方速度V、及び軸方向速度(V)を含む配列変数、並びに、「パスレットのヘッド」及び「パスレットの寿命」を含む2つの整数変数)がベクトルフロープロセッサによって受信されると、パスレットの位置及び寿命が調べられる。パスレットが流れ領域内に位置し、且つ、その寿命がゼロよりも大きい場合、このパスレットはアクティブなパスレットとして規定される。パスレットが流れ領域の外側に動き、又は、その寿命がゼロである場合、このパスレットは非アクティブなパスレットとして規定される。任意のアクティブなパスレットについて、新たなヘッドが速度マップに基づいて計算され、寿命が1だけ低減される。任意の非アクティブなパスレットが、表示から削除される。非アクティブなパスレットは、例えば、置換パスレットの新たな位置及び新たな寿命をランダムに生成することによって、新たなパスレットと置き換えられる。各パスレットのデータ構造が更新された後、ベクトルフロープロセッサは、パスレットを視覚化するために、(例えば、補間によって)滑らかで連続的な、エイリアシングのない線を生成する。各パスレットに対応する線の色は、速度の大きさに基づいて色分けされ、色分けされたパスレットの透明度が、ディスプレイ上にレンダリングするためにその長さに沿って(すなわち、パスレットの新たなヘッドから新たなテールまで)分布させられる。
[056] 図8は、本開示による超音波システム800のブロック図を示す。システム800の構成要素の一部又は全部は、例えば、図1の超音波イメージング装置など、本明細書に記載されている視覚化及び定量化システムのうちのいずれか1つの構成要素を実施するために使用される。いくつかの実施形態において、システム800は、例えば、図2を参照して説明されているような、本明細書において説明されている例のいずれかによるプロセッサ(例えば、プロセッサ850)及びディスプレイユニット(例えば、ディスプレイ838)を含む。超音波システム800は超音波トランスデューサアレイを含む。図解された例において、超音波トランスデューサアレイ814はプローブ812内に設けられる。いくつかの例において、アレイ814は、各々がトランスデューサ素子のサブアレイを含む、複数のパッチを使用して実施され、アレイ814は、イメージングされる被験者に対して共形に配置されるように構成されている。アレイ814は、関心領域に向かって超音波を送信し、関心領域(ROI)をイメージングするためのエコーを受信するように動作可能である。例えば、線形アレイ、湾曲アレイ、又はフェーズドアレイなど、様々なトランスデューサアレイが使用される。アレイ814は、例えば、2D及び/又は3Dイメージングのための高度次元と方位次元の両方における走査が可能なトランスデューサ素子の二次元アレイを含む。
[057] アレイ814は、マイクロビーム形成器に結合され、マイクロビーム形成器は、プローブ又は超音波システム基部(例えば、Philipsによって提供されるSPARQ又はEPIQ超音波システムなどのカートベースのシステム)内に配置される。マイクロビーム形成器は、アレイによる信号の送信及び受信を制御する。アレイ814は、マイクロビーム形成器816を介して超音波システム基部に結合され、マイクロビーム形成器816は、典型的には基部内に位置する送受信(T/R)スイッチ818に(有線又はワイヤレス接続を介して)結合される。T/Rスイッチ818は、例えば、メインビーム形成器822を高エネルギー送信信号から保護するために、送信と受信との間で切り替えるように構成されている。いくつかの実施形態において、T/Rスイッチ818及びシステム内の他の要素の機能は、PHILIPSによって提供されるLUMIFYシステムなどの可搬式システムに結合するように動作可能なプローブなどのプローブ内に組み込まれる。プローブ812は、無線又はワイヤレス接続を使用して基部に通信可能に結合される。
[058] アレイ814からの超音波パルスの送信は、ユーザインターフェース824のユーザの操作からの入力を受信する、T/Rスイッチ818に結合されている送信コントローラ820及びビーム形成器822によって方向付けられる。ユーザインターフェース824は、制御パネル842などの1つ又は複数の入力装置を含み、入力装置は、1つ又は複数の機械式制御装置(例えば、ボタン、エンコーダなど)、タッチセンサ式制御装置(例えば、トラックパッド、タッチスクリーンなど)、及び他の既知の入力装置を含む。送信コントローラ820によって制御される別の機能は、ビームがステアリングされる方向である。ビームは、アレイ814の送信側からまっすぐに(直交して)、又は、より広い視野に対しては異なる角度においてステアリングされる。ビーム形成器822は、個々のパッチのトランスデューサ素子のグループからの部分的にビーム形成された信号を合成して、完全にビーム形成された信号にする。ビーム形成された信号は、信号プロセッサ826に結合される。システム800は、システム基部に設けられる、アレイ814によって検出されるエコーに応答して超音波画像データを生成するための1つ又は複数のプロセッサ(例えば、集合的にプロセッサ850として参照されるデータ及び画像処理構成要素)を含む。プロセッサ850は、超音波画像を生成し、超音波画像を表示するためのユーザインターフェースを提供するための、本明細書に記載されている機能を実施するように特別に構成されている1つ又は複数のCPU、GPU、及び/又はASICを含むソフトウェア及びハードウェア構成要素において実施される。
[059] 例えば、システム800は、バンドパスフィルタリング、デシメーション、I及びQ成分分離、及び高調波信号分離などの様々な様式で、受信エコー信号を処理するように構成されている信号プロセッサ826を含む。信号プロセッサ826はまた、スペックル低減、信号合成、及びノイズ排除のような追加の信号増強も実施する。処理済み信号は、Bモード画像データを生成するためにBモードプロセッサ828に結合される。Bモードプロセッサは、身体内の構造のイメージングのために振幅検出を利用することができる。Bモードプロセッサ828によって生成される信号は、スキャンコンバータ830及び多面リフォーマッタ832に結合される。スキャンコンバータ830は、エコー信号がそこから所望の画像フォーマットにおいて受信された空間的関係に、エコー信号を構成するように構成されている。例えば、スキャンコンバータ830は、二次元(2D)扇形フォーマット又はピラミッド形若しくは他の形状の三次元(3D)フォーマットにエコー信号を構成する。多面リフォーマッタ832は、例えば、米国特許第6,443,896号(Detmer)に記載されているように、身体の容積領域内の共通の平面内の点から受信されるエコーを、超音波画像(例えば、Bモード画像)に変換することができる。ボリュームレンダラ834が、例えば、米国特許第6,530,885号(Entrekin他)に記載されているように、所与の基準点から見たときの3Dデータセットの画像を生成することができる。
[060] 付加的に又は代替的に、信号プロセッサ826からの信号はまた、ドプラプロセッサ842に結合され、ドプラプロセッサ160は、ドプラシフトを推定し、ドプラ画像データを生成するように構成される。ドプラ画像データは、従来の二重Bモード/ドプラ画像を表示するためにBモード(又はグレースケール)画像データと重ね合わされるカラーフローデータを含む。いくつかの例において、ドプラプロセッサ842は、自己相関器などのドプラ推定手段を含み、速度(ドプラ周波数)推定は、ラグが1の自己相関関数の引数に基づき、ドプラパワー推定は、ラグが0の自己相関関数の大きさに基づく。動きはまた、既知の位相ドメイン(例えば、MUSIC、ESPRITなどのようなパラメトリック周波数推定手段)又は時間ドメイン(例えば、相互相関)信号処理技法によって推定することもできる。加速度又は時間及び/若しくは空間速度微分の推定手段などの速度の時間又は空間分布に関連する他の推定手段を、速度推定手段の代わりに、又はそれに加えて使用することができる。いくつかの例において、速度及びパワー推定値は、ノイズを低減するための閾値検出、並びに、セグメント化、及び、充填及び平滑化のような後処理を受ける。その後、速度及びパワー推定値は、カラーマップに従って、所望の範囲の表示色にマッピングされる。ドプラ画像データとしても参照されるカラーデータは、その後、スキャンコンバータ830に結合され、スキャンコンバータ130において、ドプラ画像データは、所望の画像フォーマットに変換され、血流を含む組織構造のBモード画像上に重ね合わされて、カラードプラ画像が形成される。
[061] 本開示の原理によれば、システム800は、本明細書において説明されているような画像データを定量化及び視覚化するための信号及び画像処理ステップを実施するように構成されるベクトルフロー処理構成要素(例えば、ベクトルフロープロセッサ852)を含む。例えば、ベクトルフロープロセッサ852は、速度ベクトル推定手段858及び視覚化プロセッサ856を含む。速度ベクトル推定手段858は、信号プロセッサ826から信号を受信し、速度推定を実施して、本明細書に記載されているように、ビーム角度無依存速度ベクトルデータを取得する。速度ベクトルデータ(例えば、ベクトルフロー場)は、速度ベクトル場データ(例えば、ベクトルフローマップ、カラーマップ)のグラフィック表現を生成するために、視覚化プロセッサ856に渡される。ベクトルフロープロセッサ852はまた、イメージングされている組織内のROIに関する追加の定量的情報を生成するためにベクトル場データを使用して統計分析を実施する統計分析ユニット854をも含む。例えば、統計分析ユニット854は、ROI内の流れの変動性の測度を決定及び表示するように動作可能である。この段階において出力される画像は、画像ディスプレイ854に表示される前に、さらなる増強、バッファリング及び一時的保存のために画像プロセッサ836に結合される。システムは、画像とともに表示するためのグラフィックオーバーレイを生成するグラフィックスプロセッサ840を含む。これらのグラフィックオーバーレイは、例えば、患者名、画像の日時、イメージングパラメータ、及び他の注記などの標準的な識別情報を含む。これらの目的のために、グラフィックスプロセッサは、タイプされた患者名などのユーザインターフェース824からの入力を受信するように構成される。別個の構成要素として示されているが、本明細書におけるプロセッサ(例えば、速度ベクトル推定手段854及び/又は視覚化プロセッサ856)のいずれかの機能は、他のプロセッサ(例えば、画像プロセッサ836又はボリュームレンダラ834)に組み込まれ、結果として、単一の又はより少数の個別の処理ユニットがもたらされる。さらに、例えば、Bモード画像及びドプラ画像を生成することを目的とした、エコー信号の処理が、Bモードプロセッサ及びドプラプロセッサを参照しながら論じられているが、これらのプロセッサの機能は、ベクトルフロー処理構成要素の機能と組み合わされる、単一のプロセッサに統合されることは理解されよう。
[062] 図9は、本開示のいくつかの実施形態による超音波イメージングデータを視覚化及び定量化するためのプロセス900の流れ図を示す。プロセス900は、本開示の原理に従って、例えば図1~図8を参照しながら下記にさらに説明するように構築されるシステム(例えば、超音波イメージングシステム、分析及び視覚化ワークステーションなど)によって実施される。最初に、超音波イメージング装置によって、対象、及び、より具体的には、それを通じて流れる流体を包含する対象の身体構造(例えば、血管)を走査することなどによって、超音波イメージングデータが取得される。超音波イメージング装置は、典型的には、取得されているエコー信号を処理し、エコー信号の直交成分(すなわち、I,Qデータ)を抽出するように構成されている。直交成分は、種々のタイプの超音波画像(例えば、Bモード画像、カラー、パワー又はスペクトルドプラ画像、ベクトルフロー画像など)を生成するための関連情報(例えば、振幅、ドプラシフト推定値、測度ベクトル推定値など)を抽出するために、並列経路において1つ又は複数のプロセッサ(例えば、Bモードプロセッサ、ドプラプロセッサ、ベクトルフロープロセッサ)に結合される。
[063] 本明細書における例によれば、プロセス900は、ブロック902に示すように、身体構造(例えば、血管)の1つ又は複数のグレースケール(Bモード)画像を生成することを含む。同時に、ブロック904に示すように、身体構造を通じて流れる流体のビーム角度無依存速度推定値(すなわち、軸方向、側方及び/又は高度速度成分)が、ベクトルフロープロセッサによって得られる。軸方向及び側方速度推定値、並びに、三次元(3D)イメージングの場合の高度速度推定値は、ブロック906に示すように、ベクトルフロー画像(例えば、速度ベクトル場の視覚化)を生成するために使用される。本発明の原理によれば、ブロック908に示すように、ビーム角度無依存速度推定値は、流れ方向マップを生成するために使用される。流れ方向マップは、流れ領域(例えば、流体を含む、身体構造の内部の領域)内のすべての空間位置についての、流れ方向の視覚表現である。いくつかの例において、流れ領域内のすべての位置と関連付けられる流れ方向が、色において符号化され、流れ方向マップ(例えば、その例は図3~図6に示す)として提示される。プロセスは、ブロック910に示すように、解剖学的構造の背景画像(例えば、Bモード画像)上に重ね合わされたビーム角度無依存速度推定値のグラフィック表現を含む1つ又は複数の超音波画像を表示することによって、継続する。これは、ベクトルフローマップ又はカラーマップ(例えば、流れ方向カラーマップ)を含む1つ又は複数のオーバーレイ画像を表示することを含む。いくつかの例において、オーバーレイ超音波画像は、リアルタイムで動的に更新される。すなわち、流れ方向カラーマップオーバーレイの場合、背景Bモード画像とカラーオーバーレイの両方が、同じリフレッシュレートを使用して同期的に、リアルタイムで更新される。他の例において、計算リソースに基づいて適切であるように、オーバーレイ画像の2つの成分に異なるリフレッシュレートが適用される。
[064] プロセスは、ブロック916に示すように、システムが関心領域(ROI)の選択を受信することによって継続し、このことはブロック914に示すように場合によってはユーザ選択であり、又は、システムによって自動的に規定される。本明細書において説明されているように、システムは、ブロック912に示すように、統計分析を実施することによって、疑わしい領域を自動的に識別するように構成される。システムは、統計分析に基づいて流れの変動性を呈する1つ又は複数の領域を識別し、流れの変動性の最大量と関連付けられるピクセルのサブセットを、ROIとして指定する。いくつかの例において、流れの変動性と関連付けられる複数の部分領域が識別されていることに基づいて、複数のROIが識別され、これらはランク付けされ、重症度の降順において、定量的情報(例えば、ヒストグラム)とともに表示される。場合によっては、プロセッサは、特定のレベルを下回る変動性を、疑わしいものとして指定されないように除外するために、閾値化を利用する。ROIを識別するために使用される方法にかかわらず、プロセスは、選択ROI内の流れに関する定量的情報のグラフィック表現を生成及び表示することによって継続する。例えば、ブロック918に示すように、流れ方向、速度の大きさ、これら2つの組み合わせ、若しくは、変動性の統計的測度、又は、統計的測度と速度パラメータとの組み合わせのヒストグラムが、2D又は3Dのいずれかの様式で表示される。場合によっては、方法は、例えば、ブロック920に示すように、定量化パラメータを再定義するためのさらなるユーザ入力を含む。例えば、ユーザは、追加のROIを選択すること、現在のROIを移動又は再定義すること、時間平均ウィンドウ、閾値パラメータを再定義することなどを行う。いくつかの例において、システムはまた、問い合わせされている領域に関するフィードバックをユーザに提供する、ROI指標(統計分析ボックスとしても参照される)も表示する。
[065] 構成要素、システム及び/又は方法が、コンピュータベースのシステム又はプログラム可能論理などのプログラム可能装置を使用して実施される様々な実施形態において、上述したシステム及び方法は、「C」、「C++」、「FORTRAN」、「Pascal」、「VHDL」などのような、様々な既知の又は後に開発されるプログラミング言語のいずれかを使用して実施することができることが留意されるべきである。したがって、コンピュータなどの装置に、上述したシステム及び/又は方法を実施するように指示することができる情報を含むことができる、磁気コンピュータディスク、光ディスク、電子メモリなどのような様々な記憶媒体を準備することができる。適切な装置が記憶媒体に含まれる情報及びプログラムにアクセスできるようになると、記憶媒体は、情報及びプログラムを装置に提供することができ、したがって、装置は、本明細書において記載されているシステム及び/又は方法の機能を実施することが可能になる。例えば、ソースファイル、オブジェクトファイル、実行可能ファイルなどのような適切な資料を含むコンピュータディスクが、コンピュータに提供されるとすると、コンピュータは、情報を受信し、コンピュータ自体を適切に構成し、様々な機能を実施するために上記の図及び流れ図に概説されている様々なシステム及び方法の機能を実施することができる。すなわち、コンピュータは、ディスクから、上述したシステム及び/又は方法の種々の要素に関係する情報の様々な部分を受信し、個々のシステム及び/又は方法を実施し、上述した個々のシステム及び/又は方法の機能を協調させることができる。
[066] 本開示に照らして、本明細書において記載されている様々な方法及び装置は、ハードウェア、ソフトウェア及びファームウェアにおいて実施することができることに留意されたい。さらに、様々な方法及びパラメータは、例としてのみ含まれており、いかなる限定的な意味においても含まれていない。本開示に照らして、当業者は、本発明の範囲内に留まりながら、自身の技法及びこれらの技法を行うための必要な設備の決定において本教示を実施することができる。本明細書において記載されているプロセッサのうちの1つ又は複数の機能は、より少数の又は単一の処理ユニット(例えば、CPU)に組み込むことができ、本明細書において記載されている機能を実施するために実行可能命令に応答してプログラムされる特定用途向け集積回路(ASIC)又は汎用処理回路を使用して実施することができる。
[067] 本発明のシステムは、超音波撮像システムを特に参照して説明されているが、本発明のシステムを、1つ又は複数の画像が系統立てて得られる他の医療撮像システムに拡張することができることも想定される。したがって、限定ではないが、腎臓、精巣、胸部、卵巣、子宮、甲状腺、肝臓、肺、筋骨格、脾臓、心臓、動脈及び静脈の系に関係する画像情報を取得及び/又は記録するために、並びに、超音波誘導介入に関係する他のイメージング用途として、本発明のシステムが使用される。さらに、本発明のシステムはまた、本発明のシステムの特徴及び利点を提供するように、従来のイメージングシステムとともに使用することができる1つ又は複数のプログラムをも含む。本開示の特定の追加の利点及び特徴は、本開示を研究することを受けて当業者に理解され、又は、本開示の新規のシステム及び方法を利用する人間によって経験される。本発明のシステム及び方法の別の利点は、本発明のシステム、装置、及び方法の特徴及び利点を組み込むために、従来の医療画像システムを容易にアップグレードすることができることである。
[068] 無論、本明細書において記載されている例、実施形態又はプロセスのうちのいずれか1つは、1つ又は複数の他の例、実施形態及び/又はプロセスのうちの1つ又は複数と組み合わされ、又は、本発明のシステム、装置及び方法に従って別個の装置又は装置部分の間で分離及び/又は実施される。
[069] 最後に、上記の論述は本発明のシステムを例示するようにのみ意図されており、添付の特許請求の範囲をいかなる特定の実施形態又は実施形態群に限定するものとしても解釈されるべきではない。したがって、本発明のシステムが例示的な実施形態を参照しながら特に詳細に記述されているが、添付の特許請求項に記載されているような本発明のシステムのより広い対象とする精神及び範囲から逸脱することなく多数の修正及び代替の実施形態が当業者によって考案されることも理解されたい。したがって、本明細書及び図面は、例示的な様式において考えられるべきであり、添付の特許請求項の範囲を限定するようには意図されていない。

Claims (17)

  1. 超音波イメージングデータを視覚化及び定量化するためのシステムであって、前記システムは、
    ディスプレイユニットと、
    前記ディスプレイユニット、並びに、身体構造及び前記身体構造内を流れる流体を表す超音波データから画像を生成するための超音波イメージング装置に通信可能に結合されているプロセッサと
    を備え、前記プロセッサは、
    前記身体構造内を流れる前記流体の軸方向速度成分及び側方速度成分を推定することと、
    前記軸方向速度成分及び側方速度成分に基づいて、前記画像内の複数の流れ方向を決定することと、
    流れ方向マップを生成するために流れ方向角度に基づいて前記流れ方向を差別的に符号化することであって、前記プロセッサが、少なくとも3つの明白に区別できる色を含むカラーキーを使用して前記流れ方向を符号化すること、及び、前記ディスプレイに、前記カラーキーの視覚表現を表示させることを行う、差別的に符号化することと、
    前記ディスプレイユニットに、前記流れ方向マップと重ね合わされた、前記身体構造を含む前記画像を同時に表示させることと、
    前記流れ方向の統計分析を流れ領域にわたって実行し、前記流れ領域の擾乱した流れを呈している部分領域を識別することと、
    前記流れ領域の部分領域に対応するように関心領域(ROI)を自動的に選択することと、
    を行う、超音波イメージングデータを視覚化及び定量化するためのシステム。
  2. 第1の角度と関連付けられる流れ方向が、第2の角度と関連付けられる流れ方向から区別するために色符号化される、請求項1に記載のシステム。
  3. 前記第1の角度、前記第2の角度、又は両方が、ある範囲の角度を含む、請求項に記載のシステム。
  4. 前記カラーキーの前記視覚表現が、カラーバー又はカラーホイールの形態で提供される、請求項1に記載のシステム。
  5. 前記プロセッサがさらに、前記決定に応答して前記画像内の前記ROIの視覚表現を提供する、請求項1に記載のシステム。
  6. 前記プロセッサがさらに、前記自動的に選択されているROIを移動又はリサイズするためのユーザ入力を受信する、請求項5に記載のシステム。
  7. 前記プロセッサが、前記ディスプレイに、前記ROI内の前記流れ方向のヒストグラム、又は、前記ROI内の前記流れ方向の変動性の統計的測度を表示させる、請求項1に記載のシステム。
  8. 前記プロセッサが、前記ディスプレイに、前記ROI内のすべてのピクセルにおける前記流れ方向、前記ROI内のすべてのピクセルにおける速度の大きさ、及び、前記ROIと関連付けられる前記流れ方向又は速度の大きさのいずれかの変動性の統計的測度のうちの少なくとも2つを表示する2Dヒストグラムを表示させる、請求項1に記載のシステム。
  9. 前記プロセッサが、前記流れ方向マップ及び前記ヒストグラムのうちの少なくとも一方をリアルタイムで更新する、請求項7又は8に記載のシステム。
  10. 前記プロセッサが、時間平均値を使用して前記ヒストグラムを生成し、前記時間平均値は、ユーザによって指定されるか又は前記プロセッサによって自動的に規定される時間期間にわたって平均される、請求項7又は8に記載のシステム。
  11. 前記流れ方向マップを含む前記画像が第1の画像であり、前記プロセッサはさらに、前記軸方向速度成分及び側方速度成分を含むベクトル場データに基づいてベクトルフローイメージング(VFI)データを生成することと、前記ディスプレイユニットに、前記第1の画像と同時に、前記身体構造のBモード画像と重ね合わされた前記VFIデータを含む第2の画像を表示させることとを行う、請求項1に記載のシステム。
  12. 前記ディスプレイ及び前記プロセッサを含む超音波イメージングシステムによって、前記超音波イメージング装置が提供され、前記超音波イメージングシステムは、前記ベクトル場データのグラフィック表現及び前記流れ方向マップを含む表示画像をリアルタイムで生成及び更新する、請求項11に記載のシステム。
  13. 超音波イメージングデータを表示するための方法であって、前記方法は、
    身体構造及び前記身体構造内を流れる流体を表す超音波データから画像を生成するステップと、
    前記身体構造内を流れる前記流体の軸方向速度成分及び側方速度成分を推定するステップと、
    前記軸方向速度成分及び側方速度成分に基づいて、前記画像内の複数の流れ方向を決定するステップと、
    流れ方向マップを生成するために流れ方向角度に基づいて前記流れ方向を差別的に符号化するステップであって、少なくとも3つの明白に区別できる色を含むカラーキーを使用して前記流れ方向を符号化すること、及び、前記カラーキーの視覚表現を表示させることを行う、差別的に符号化するステップと、
    前記流れ方向マップと重ね合わされた前記身体構造を含む前記画像を同時に表示させるステップと、
    前記流れ方向の統計分析を流れ領域にわたって実行し、前記流れ領域の擾乱した流れを呈している部分領域を識別するステップと、
    前記流れ領域の部分領域に対応するように関心領域(ROI)を自動的に選択するステップと、
    を有する、超音波イメージングデータを表示するための方法。
  14. 前記ROI内の前記流れ方向に関する追加の定量的情報を表示するステップは、前記ROI内の前記流れ方向のヒストグラム、又は、前記ROI内の前記流れ方向の変動性の統計的測度を表示するステップを含む、請求項13に記載の方法。
  15. 前記追加の定量的情報を表示するステップは、前記ROI内のピクセルにおける前記流れ方向、前記ROI内のピクセルにおける速度の大きさ、及び、前記ROIと関連付けられる前記流れ方向又は速度の大きさのいずれかの変動性の統計的測度のうちの少なくとも2つを表示するヒストグラムを表示するステップを含む、請求項13に記載の方法。
  16. 前記軸方向速度成分及び側方速度成分のベクトルマップと重ね合わされたBモード背景画像を含む別の画像を表示するステップをさらに有する、請求項13に記載の方法。
  17. 実行されると、医療イメージングシステムのプロセッサに、請求項13から16に記載の方法のいずれかを実施させる実行可能命令を含む、非一時的コンピュータ可読媒体。
JP2023073947A 2017-05-25 2023-04-28 ベクトルフローデータを使用する擾乱した血流の自動検出及び視覚化のためのシステム及び方法 Active JP7462816B2 (ja)

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
US201762510819P 2017-05-25 2017-05-25
US62/510,819 2017-05-25
JP2019564518A JP7304819B2 (ja) 2017-05-25 2018-05-25 ベクトルフローデータを使用する擾乱した血流の自動検出及び視覚化のためのシステム及び方法

Related Parent Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2019564518A Division JP7304819B2 (ja) 2017-05-25 2018-05-25 ベクトルフローデータを使用する擾乱した血流の自動検出及び視覚化のためのシステム及び方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2023100780A JP2023100780A (ja) 2023-07-19
JP7462816B2 true JP7462816B2 (ja) 2024-04-05

Family

ID=62492608

Family Applications (2)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2019564518A Active JP7304819B2 (ja) 2017-05-25 2018-05-25 ベクトルフローデータを使用する擾乱した血流の自動検出及び視覚化のためのシステム及び方法
JP2023073947A Active JP7462816B2 (ja) 2017-05-25 2023-04-28 ベクトルフローデータを使用する擾乱した血流の自動検出及び視覚化のためのシステム及び方法

Family Applications Before (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2019564518A Active JP7304819B2 (ja) 2017-05-25 2018-05-25 ベクトルフローデータを使用する擾乱した血流の自動検出及び視覚化のためのシステム及び方法

Country Status (5)

Country Link
US (2) US11534131B2 (ja)
EP (1) EP3629936A1 (ja)
JP (2) JP7304819B2 (ja)
CN (1) CN110678129B (ja)
WO (1) WO2018215641A1 (ja)

Families Citing this family (10)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN110313943A (zh) * 2018-03-30 2019-10-11 佳能医疗系统株式会社 医用诊断装置、医用图像处理装置以及图像处理方法
CN109589136B (zh) * 2018-12-29 2022-02-01 深圳开立生物医疗科技股份有限公司 一种显示设备和超声诊断系统
US11602331B2 (en) * 2019-09-11 2023-03-14 GE Precision Healthcare LLC Delivery of therapeutic neuromodulation
JP7379120B2 (ja) * 2019-11-28 2023-11-14 キヤノン株式会社 超音波診断装置、医用画像撮影装置、学習装置、超音波画像表示方法及びプログラム
WO2021217658A1 (zh) * 2020-04-30 2021-11-04 深圳迈瑞生物医疗电子股份有限公司 血流向量速度、血流频谱的处理方法及超声设备
WO2021223237A1 (zh) * 2020-05-08 2021-11-11 深圳迈瑞生物医疗电子股份有限公司 确定血流形态的方法、超声装置及计算机存储介质
US11619737B2 (en) * 2020-07-01 2023-04-04 Ge Precision Healthcare Ultrasound imaging system and method for generating a volume-rendered image
WO2022171465A1 (en) * 2021-02-11 2022-08-18 Koninklijke Philips N.V. Apparatuses, systems and methods for providing acquisition feedback
US20240225601A1 (en) * 2021-05-14 2024-07-11 The Board Of Trustees Of The Leland Stanford Junior University Pediatric volumetric ultrasound scanner
US20230157669A1 (en) * 2021-11-23 2023-05-25 GE Precision Healthcare LLC Ultrasound imaging system and method for selecting an angular range for flow-mode images

Citations (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2003164453A (ja) 2001-11-27 2003-06-10 Koninkl Philips Electronics Nv 三次元ドップラー超音波撮像システム及び方法
JP2007330764A (ja) 2006-01-10 2007-12-27 Toshiba Corp 超音波診断装置及び超音波画像生成方法
WO2008136201A1 (ja) 2007-04-27 2008-11-13 Hitachi Medical Corporation 超音波診断装置
JP2011172933A (ja) 2010-02-25 2011-09-08 Siemens Medical Solutions Usa Inc 医学的な超音波診断におけるボリューム定量化方法および医学的な超音波診断におけるボリューム定量化のためにプログラミングされたプロセッサによって実行される命令を表すデータが記憶されているコンピュータ読取り可能記憶媒体
US20150141832A1 (en) 2013-11-19 2015-05-21 Versitech Limited Apparatus for ultrasound flow vector imaging and methods thereof
US20150178195A1 (en) 2013-12-25 2015-06-25 Cavium, Inc. Method and an apparatus for memory address allignment

Family Cites Families (22)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS62152439A (ja) * 1985-12-26 1987-07-07 アロカ株式会社 超音波画像形成装置
JPH0833625A (ja) * 1994-07-25 1996-02-06 Hitachi Medical Corp 超音波血流計測装置
US5622173A (en) * 1995-12-21 1997-04-22 Hewlett-Packard Company Color flow display with compensation for flow direction
ATE293788T1 (de) 1999-05-10 2005-05-15 B K Medical As Messung vektorieller geschwindigkeit
US6530885B1 (en) 2000-03-17 2003-03-11 Atl Ultrasound, Inc. Spatially compounded three dimensional ultrasonic images
US6443896B1 (en) 2000-08-17 2002-09-03 Koninklijke Philips Electronics N.V. Method for creating multiplanar ultrasonic images of a three dimensional object
JP3771477B2 (ja) * 2001-10-18 2006-04-26 ジーイー・メディカル・システムズ・グローバル・テクノロジー・カンパニー・エルエルシー 超音波画像表示方法および超音波診断装置
JP2006520619A (ja) 2003-02-13 2006-09-14 コーニンクレッカ フィリップス エレクトロニクス エヌ ヴィ 超音波カラーフロードプラ情報から合成されるフロースペクトログラム
JP5025400B2 (ja) * 2007-09-28 2012-09-12 株式会社東芝 超音波診断装置、及び超音波画像処理装置
RU2011128709A (ru) * 2008-12-12 2013-01-20 Конинклейке Филипс Электроникс Н.В. Звук потока в рентгеновском обследовании
US9204858B2 (en) * 2010-02-05 2015-12-08 Ultrasonix Medical Corporation Ultrasound pulse-wave doppler measurement of blood flow velocity and/or turbulence
CN103841898B (zh) * 2011-09-30 2016-12-21 皇家飞利浦有限公司 具有随样本体积移动的自动动态多普勒流设置的超声系统
JP5972561B2 (ja) * 2011-12-08 2016-08-17 東芝メディカルシステムズ株式会社 超音波診断装置、画像処理装置及び画像処理プログラム
US9170330B2 (en) * 2012-09-13 2015-10-27 Analogic Corporation Velocity estimation for vector flow imaging (VFI) in ultrasound
WO2014140657A1 (en) 2013-03-13 2014-09-18 B-K Medical Aps Ultrasound vector flow imaging (vfi) with curve tracing
WO2015076508A1 (en) * 2013-11-21 2015-05-28 Samsung Medison Co., Ltd. Method and apparatus for displaying ultrasound image
US11112500B2 (en) 2015-03-02 2021-09-07 Bk Medical Aps Ultrasound imaging flow vector velocity estimation with directional transverse oscillation
CN110013273B (zh) * 2015-04-29 2022-07-29 深圳迈瑞生物医疗电子股份有限公司 超声血流成像显示方法及超声成像系统
WO2016192114A1 (zh) * 2015-06-05 2016-12-08 深圳迈瑞生物医疗电子股份有限公司 超声流体成像方法及超声流体成像系统
WO2018000342A1 (zh) * 2016-06-30 2018-01-04 深圳迈瑞生物医疗电子股份有限公司 超声流体频谱多普勒成像方法和系统
CN114848016A (zh) * 2016-09-30 2022-08-05 深圳迈瑞生物医疗电子股份有限公司 超声血流的参数显示方法及其超声成像系统
US11701081B2 (en) 2017-03-30 2023-07-18 Koninklijke Philips N.V. System and method for concurrent visualization and quantification of blood flow using ultrasound

Patent Citations (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2003164453A (ja) 2001-11-27 2003-06-10 Koninkl Philips Electronics Nv 三次元ドップラー超音波撮像システム及び方法
JP2007330764A (ja) 2006-01-10 2007-12-27 Toshiba Corp 超音波診断装置及び超音波画像生成方法
WO2008136201A1 (ja) 2007-04-27 2008-11-13 Hitachi Medical Corporation 超音波診断装置
JP2011172933A (ja) 2010-02-25 2011-09-08 Siemens Medical Solutions Usa Inc 医学的な超音波診断におけるボリューム定量化方法および医学的な超音波診断におけるボリューム定量化のためにプログラミングされたプロセッサによって実行される命令を表すデータが記憶されているコンピュータ読取り可能記憶媒体
US20150141832A1 (en) 2013-11-19 2015-05-21 Versitech Limited Apparatus for ultrasound flow vector imaging and methods thereof
US20150178195A1 (en) 2013-12-25 2015-06-25 Cavium, Inc. Method and an apparatus for memory address allignment

Also Published As

Publication number Publication date
US11534131B2 (en) 2022-12-27
WO2018215641A1 (en) 2018-11-29
JP7304819B2 (ja) 2023-07-07
CN110678129A (zh) 2020-01-10
JP2023100780A (ja) 2023-07-19
US11969286B2 (en) 2024-04-30
JP2020520732A (ja) 2020-07-16
EP3629936A1 (en) 2020-04-08
US20210145399A1 (en) 2021-05-20
US20230085700A1 (en) 2023-03-23
CN110678129B (zh) 2023-01-03

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP7462816B2 (ja) ベクトルフローデータを使用する擾乱した血流の自動検出及び視覚化のためのシステム及び方法
JP7232195B2 (ja) 血管内の壁せん断応力の同時視覚化及び定量化のためのシステム及び方法
EP3213108B1 (en) Imaging methods and apparatuses for performing shear wave elastography imaging
KR20190038448A (ko) 의료 진단 이미징에서의 측정 포인트 결정
US20230329669A1 (en) System and method for concurrent visualization and quantification of blood flow using ultrasound vector flow imaging
US11403778B2 (en) Fetal development monitoring
JP5268280B2 (ja) フロージェットの3d描出のための方法及び装置
EP3108456B1 (en) Motion adaptive visualization in medical 4d imaging
US20220071596A1 (en) Systems and methods for contrast enhanced imaging
JP7346266B2 (ja) 超音波撮像システムおよび対象物体品質レベルを表示するための方法
US9842427B2 (en) Methods and systems for visualization of flow jets
EP1876567A1 (en) A method of determining the time dependent behavior of non rigid moving objects, particularly of biological tissues, from echographic ultrasound imaging data
EP3456265A1 (en) Fetal development monitoring
WO2024013114A1 (en) Systems and methods for imaging screening

Legal Events

Date Code Title Description
A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20230511

A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20230511

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20231130

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20231225

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20240130

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20240226

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20240326

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 7462816

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150