JP7462329B2 - 遊技機 - Google Patents

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Description

本発明は、パチンコ遊技機等の遊技機に関する。
遊技機の1つであるパチンコ遊技機では、始動口に遊技球が入球することを条件に、大当たりか否かを判定する大当たり判定が行われる。大当たり判定が行われると、大当たり判定の結果を報知する特別図柄の変動表示が行われる。特別図柄の変動表示で、大当たり判定の結果が大当たりであるという結果が導出されると、遊技者に有利な大当たり遊技が実行される(特許文献1参照)。
そして特許文献1に係る遊技機では、開閉可能な可変始動口に非時短遊技状態よりも遊技球が入球し易い時短遊技状態(有利遊技状態)になることがある。
特開2018-88993号公報
しかしながら近年では、上記特許文献1に記載されているような遊技者にとって有利な有利遊技状態に制御可能な遊技機の稼働を高めることができる遊技機が望まれている。
本発明に係る遊技機は、
所定条件が成立することに基づいて、遊技者にとって有利な大当たり遊技状態に制御するか否かの判定を行う遊技制御手段と、
所定の演出を実行可能な演出制御手段と、
操作可能な操作手段と、を備えた遊技機において、
遊技球の入球し易さが変化可能な可変入球口を備え、
前記遊技制御手段は、
特別図柄を変動表示させ、前記特別図柄を前記判定の結果が前記大当たり遊技状態に制御されることを示す大当たり態様で停止表示させた場合に、前記大当たり遊技状態に制御し、
通常遊技状態及び特定遊技状態よりも前記可変入球口に遊技球が入球し易い有利遊技状態に移行可能とし、
前記操作手段の操作に基づいて、前記特定遊技状態よりも前記有利遊技状態に移行し易い前記通常遊技状態に制御可能とし、
前記通常遊技状態において、前記特別図柄を前記大当たり態様と異なる特定ハズレ態様で停止表示させた場合には、前記有利遊技状態に移行可能とし、
前記特定遊技状態において、前記特別図柄を前記特定ハズレ態様で停止表示させた場合には、前記有利遊技状態に移行せず、
前記演出制御手段は、
前記通常遊技状態に制御されていることを示唆する状態示唆演出を実行可能とし、
遊技場の従業員によって、前記状態示唆演出に関する所定の割合を設定可能とすることを特徴とする遊技機である。
本発明によれば、遊技機の稼働を高めることが可能である。
本発明の一実施形態に係る遊技機の正面図である。 同遊技機が備える第2大入賞装置等を示す概略正面図である。 図1に示すA部分の拡大図であり、同遊技機が備える表示器類を示す図である。 同遊技機の主制御基板側の電気的な構成を示すブロック図である。 同遊技機のサブ制御基板側の電気的な構成を示すブロック図である。 遊技制御用マイコンが取得する各種乱数を示す表である。 (A)大当たり判定テーブルである。(B)大当たり図柄種別判定テーブルである。(C)小当たり図柄種別判定テーブルである。(D)ハズレ図柄種別判定テーブルである。(E)リーチ判定テーブルである。 大当たり図柄種別及び小当たり図柄種別の判定テーブルであり、大当たり及び小当たりの種類を説明する表である。 非時短状態用のハズレ図柄種別判定テーブルである。 (A)普通図柄当たり判定テーブルである。(B)普通図柄変動パターン判定テーブルである。(C)電チューの開放パターン決定テーブルである。 非時短状態用の特図変動パターン判定テーブルである。 (A)時短状態A用の特図変動パターン判定テーブルである。(B)時短状態B用の特図変動パターン判定テーブルである。 始動入賞コマンドの特定テーブルである。 主制御メイン処理のフローチャートである。 電源投入処理のフローチャートである。 メイン側タイマ割り込み処理のフローチャートである。 センサ検出処理のフローチャートである。 ゲート通過処理のフローチャートである。 普通動作処理のフローチャートである。 特別動作処理のフローチャートである。 特別図柄待機処理のフローチャートである。 大当たり判定処理のフローチャートである。 変動パターン選択処理のフローチャートである。 変動パターン選択処理のフローチャートである。 特別図柄変動中処理のフローチャートである。 特別図柄確定処理のフローチャートである。 遊技状態管理処理のフローチャートである。 特別電動役物処理1(大当たり遊技)のフローチャートである。 遊技状態設定処理のフローチャートである。 特別電動役物処理2(小当たり遊技)のフローチャートである。 特別電動役物処理2(小当たり遊技)のフローチャートである。 振分部材制御処理のフローチャートである。 特定領域センサ検出処理のフローチャートである。 電源断監視処理のフローチャートである。 サブ制御メイン処理のフローチャートである。 受信割り込み処理のフローチャートである。 1msタイマ割り込み処理のフローチャートである。 10msタイマ割り込み処理のフローチャートである。 受信コマンド解析処理のフローチャートである。 演出モード更新処理のフローチャートである。 変動演出開始処理のフローチャートである。 状態示唆演出開始処理のフローチャートである。 状態示唆演出開始処理のフローチャートである。 状態示唆演出開始処理のフローチャートである。 状態示唆演出終了処理のフローチャートである。 状態示唆演出設定処理のフローチャートである。 状態示唆演出設定処理のフローチャートである。 (A)状態示唆演出の第1振り分けテーブルである。(B)状態示唆演出の第2振り分けテーブルである。(C)状態示唆演出の第3振り分けテーブルである。(D)状態示唆演出の第4振り分けテーブルである。(E)状態示唆演出の第5振り分けテーブルである。 小当たり遊技における第2大入賞口の開放パターン及び振分部材の作動パターンを示すタイミングチャートである。 実施形態に係る遊技機の遊技フローの概略を説明する図である。 状態示唆演出の設定についての具体的を示す説明図である。 状態示唆演出の設定についての具体的を示す説明図である。 状態示唆演出の設定についての具体的を示す説明図である。 (A)通常演出モード、祝福演出モードの表示画面を示す図である。(B)RUSH演出モードの表示画面を示す図である。 変動演出における通常変動の具体例を示す説明図である。 変動演出におけるNリーチ(ノーマルリーチ)の具体例を示す説明図である。 変動演出におけるSPリーチの具体例を示す説明図である。 特図2の抽選に基づくバトルリーチの具体例を示す説明図である。 RUSH突入演出の具体例を示す説明図である。 状態示唆演出の実行確率と状態示唆演出の信頼度とが設定されている場合の変動演出の具体例を示す説明図である。 第1状態告知条件が設定されている場合の変動演出の具体例を示す説明図である。 第2状態告知条件が設定されている場合の変動演出の具体例を示す説明図である。 第3状態告知条件が設定されている場合の変動演出の具体例を示す説明図である。
1.遊技機の構造
本発明の一実施形態であるパチンコ遊技機について、図面に基づいて説明する。図1に示すように、実施形態のパチンコ遊技機1は、遊技機枠50と、遊技機枠50内に取り付けられた遊技盤2とを備えている。遊技機枠50のうちの前面枠51には、回転角度に応じた発射強度で遊技球を発射させるためのハンドル60、遊技球を貯留する打球供給皿(上皿)61、及び打球供給皿61に収容しきれない遊技球を貯留する余剰球受皿(下皿)62が設けられている。また前面枠51には、遊技の進行に伴って実行される演出時などに遊技者が操作し得る演出ボタン63およびセレクトボタン64(図1中の一点鎖線内の平面図参照)が設けられている。また前面枠51には、装飾用の枠ランプ66およびスピーカ67が設けられている。
遊技盤2には、ハンドル60の操作により発射された遊技球が流下する遊技領域3が、レール部材4で囲まれて形成されている。また遊技盤2には、装飾用の盤ランプ5(図5参照)が設けられている。遊技領域3には、遊技球を誘導する複数の遊技くぎ(図示せず)が突設されている。
また遊技領域3の中央付近には、液晶表示装置である画像表示装置7(所定の表示手段)が設けられている。画像表示装置7の表示画面7a(表示部)には、後述の第1特別図柄および第2特別図柄の変動表示(可変表示)に同期した演出図柄(装飾図柄)8L,8C,8Rの変動表示を行う演出図柄表示領域がある。演出図柄表示領域は、例えば「左」「中」「右」の3つの表示領域からなる。左の表示領域には左演出図柄8Lが表示され、中の表示領域には中演出図柄8Cが表示され、右の表示領域には右演出図柄8Rが表示される。演出図柄はそれぞれ、例えば「1」~「9」までの数字をあらわした複数の図柄からなる。画像表示装置7は、左、中、右の演出図柄の組み合わせによって、後述の第1特別図柄表示器41aおよび第2特別図柄表示器41b(図3参照)にて表示される第1特別図柄および第2特別図柄の変動表示の結果(つまりは大当たり抽選の結果)を、わかりやすく表示する。
例えば大当たりに当選した場合には「777」などのゾロ目で演出図柄を停止表示する。また小当たりに当選した場合には「246」などの予め定めたチャンス目で演出図柄を停止表示する。また、はずれ(通常ハズレ)であった場合には「263」などのバラケ目で演出図柄を停止表示する。これにより、遊技者にとっては遊技の進行状況の把握が容易となる。つまり遊技者は、一般的には大当たり抽選の結果を第1特別図柄表示器41aや第2特別図柄表示器41bにより把握するのではなく、画像表示装置7にて把握する。なお、演出図柄8L,8C,8Rの表示領域の位置は固定的でなくてもよい。また、演出図柄の変動表示の態様としては、例えば上下方向にスクロールする態様がある。また、各抽選結果に応じてどのような演出図柄の組み合わせを停止表示するかは任意に変更可能であり、小当たり当選時にバラケ目で演出図柄を停止表示するようにしてもよい。
画像表示装置7は、上記のような演出図柄を用いた演出図柄変動演出(「装飾図柄変動演出」や単に「変動演出」とも言う)のほか、大当たり遊技に並行して行われる大当たり演出や、客待ち用のデモ演出などを表示画面7aに表示する。なお演出図柄変動演出では、数字等の演出図柄のほか、背景画像やキャラクタ画像などの演出図柄以外の演出画像も表示される。
また画像表示装置7の表示画面7aには、後述の第1特図保留の記憶数に応じて演出保留9Aを表示する第1演出保留表示エリアと、後述の第2特図保留の記憶数に応じて演出保留9Bを表示する第2演出保留表示エリアとがある。演出保留の表示により、後述の第1特図保留表示器43aにて表示される第1特図保留の記憶数および第2特図保留表示器43b(図3参照)にて表示される第2特図保留の記憶数を、遊技者にわかりやすく示すことが可能となっている。
遊技領域3の中央付近であって画像表示装置7の前方には、センター装飾体10が配されている。センター装飾体10の下部には、上面を転動する遊技球を、後述の第1始動口20へと誘導可能なステージ部11が形成されている。またセンター装飾体10の左部には、入口から遊技球を流入させ、出口からステージ部11へ遊技球を流出させるワープ部12が設けられている。さらにセンター装飾体10の上部には、文字や図形等を表した装飾部材13が配されている。
遊技領域3における画像表示装置7の下方には、遊技球の入球し易さが常に変わらない第1始動口20を備える固定入賞装置19が設けられている。第1始動口20を、第1始動入賞口や固定始動口、固定入球口、第1入球口ともいう。第1始動口20への遊技球の入賞は、第1特別図柄の抽選(大当たり抽選、すなわち大当たり乱数等の取得と判定)の契機となっている。
また第1始動口20の右上方には、第2始動口21を備える普通可変入賞装置(いわゆる電チュー)22が設けられている。第2始動口21を第2始動入賞口や可変始動口、可変入球口、第2入球口ともいう。第2始動口21への遊技球の入賞は、第2特別図柄の抽選(大当たり抽選、すなわち大当たり乱数等の取得と判定)の契機となっている。なお、第1始動口20、または第2始動口21への遊技球の入賞(入球)があることが、本願発明の「所定条件が成立すること」に相当する。
電チュー22は、前後に進退可能な可動部材(入球口開閉部材)23を備え、可動部材23の作動によって第2始動口21を開閉するものである。可動部材23は、電チューソレノイド24(図4参照)により駆動される。第2始動口21は、可動部材23が開いているとき(つまり可動部材23が開状態をとっているとき)だけ遊技球が入球可能となる。すなわち、可動部材23が閉じているとき(つまり可動部材23が閉状態をとっているとき)には遊技球が入球不可能となっている。なお、第2始動口21は、可動部材23が閉じているときには開いているときよりも遊技球が入球困難となるものであれば、可動部材23が閉じているときに完全に入球不可能となるものでなくてもよい。
また、遊技領域3における第1始動口20の下方には、第1大入賞口30を備えた第1大入賞装置31が設けられている。第1大入賞装置31を、第1特別可変入賞装置や、他の特別入賞手段ともいい、第1大入賞口30を他の特別入賞口ともいう。第1大入賞装置31は、開状態と閉状態とをとる開閉部材(他の特別入賞口開閉部材)32を備え、開閉部材32の作動により第1大入賞口30を開閉するものである。開閉部材32は、第1大入賞口ソレノイド33(図4参照)により駆動される。第1大入賞口30は、開閉部材32が開いているとき(つまり開状態のとき)だけ遊技球が入球可能となる。
また、遊技領域3における第1大入賞口30の右方には、第2大入賞口35を備えた第2大入賞装置36が設けられている。第2大入賞装置36を、第2特別可変入賞装置、特別入賞手段ともいい、第2大入賞口35を特別入賞口ともいう。第2大入賞装置36は、開状態と閉状態とをとる開閉部材(特別入賞口開閉部材)37を備え、開閉部材37の作動により第2大入賞口35を開閉するものである。開閉部材37は、前後に進退する進退式のものであり、第2大入賞口ソレノイド38(図4参照)により駆動される。第2大入賞口35は、開閉部材37が開いているとき(つまり開状態のとき)だけ遊技球が入球可能となる。
より詳細には、図2に示すように、第2大入賞装置36の内部には、第2大入賞口35を通過した遊技球が通過可能な特定領域(V領域)39および非特定領域70が形成されている。なお、第2大入賞装置36において、特定領域39および非特定領域70の上流には、第2大入賞口35への遊技球の入賞を検知する第2大入賞口センサ35aが配されている。また、特定領域39には、特定領域39への遊技球の通過を検知する特定領域センサ39aが配されている。また、非特定領域70には、非特定領域70への遊技球の通過を検知する非特定領域センサ70aが配されている。また、第2大入賞装置36は、第2大入賞口35を通過した遊技球を特定領域39または非特定領域70のいずれかに振り分ける振分部材71と、振分部材71を駆動する振分部材ソレノイド73とを備えている。なお、振分部材71は、振分部材ソレノイド73の通電時には、遊技球を特定領域39に振り分ける第1の状態(通過許容状態)をとり、振分部材ソレノイド73の非通電時には、遊技球を非特定領域70に振り分ける第2の状態(通過阻止状態)をとる。
振分部材71は、図2に二点鎖線で示すように、振分部材ソレノイド73の通電時には、特定領域39への遊技球の通過を許容する通過許容状態にある。振分部材71が通過許容状態にあるときは、第2大入賞口35に入賞した遊技球は、第2大入賞口センサ35aを通過したあと特定領域39を通過する。この遊技球のルートを第1のルートという。
また振分部材71は、図2に破線で示すように、振分部材ソレノイド73の非通電時には、特定領域39への遊技球の通過を妨げる通過阻止状態にある。振分部材71が通過阻止状態にあるときは、第2大入賞口35に入賞した遊技球は、第2大入賞口センサ35aを通過したあと振分部材71上を転動して非特定領域70を通過する。この遊技球のルートを第2のルートという。
なお本パチンコ遊技機1では、特定領域39への遊技球の通過は、後述の大当たり遊技の実行契機となっている。つまり本形態では、特定領域39への遊技球の通過の有無によっても大当たり抽選を行っている。上述の第1特別図柄の抽選又は第2特別図柄の抽選により当選する大当たりを1種大当たりといい、特定領域39への遊技球の通過によって当選する大当たりを2種大当たりという。また、1種大当たりに当選して実行される大当たり遊技を1種大当たり遊技といい、2種大当たりに当選して実行される大当たり遊技を2種大当たり遊技という。また、1種大当たりを直撃大当たりともいう。
また図1に示すように、遊技領域3における第2始動口21の上方には、遊技球が通過可能なゲート28が設けられている。ゲート28への遊技球の通過は、電チュー22を開放するか否かを決める普通図柄抽選(すなわち普通図柄乱数(当たり乱数)の取得と判定)の実行契機となっている。
さらに遊技領域3の左下部には、普通入賞口27が設けられている。また遊技領域3の最下部には、遊技領域3へ打ち込まれたもののいずれの入賞口にも入賞しなかった遊技球を遊技領域3外へ排出するアウト口6が設けられている。
このように各種の入賞口等が配されている遊技領域3には、左右方向の中央より左側の左遊技領域(第1遊技領域)3Aと、右側の右遊技領域(第2遊技領域)3Bとがある。左遊技領域3Aを遊技球が流下するように遊技球を発射する打方を、左打ちという。一方、右遊技領域3Bを遊技球が流下するように遊技球を発射する打方を、右打ちという。本形態のパチンコ遊技機1では、左打ちにて遊技したときに遊技球が流下する流路を、第1流路R1といい、右打ちにて遊技したときに遊技球が流下する流路を、第2流路R2という。
第1流路R1上には、第1始動口20と、第1大入賞装置31と、アウト口6とが設けられている。遊技者は第1流路R1を流下するように遊技球を打ち込むことで、第1始動口20への入賞を狙う。
一方、第2流路R2上には、ゲート28と、電チュー22と、第2大入賞装置36と、第1大入賞装置31と、アウト口6とが設けられている。遊技者は第2流路R2を流下するように遊技球を打ち込むことで、ゲート28への通過、電チュー22に係る第2始動口21、第1大入賞口30、又は第2大入賞口35への入賞を狙う。
なお本形態では、ゲート28と、電チュー22と、第2大入賞装置36とはユニット化されており、1つの構造体として遊技盤2に対して着脱可能となっている。また、固定入賞装置19と第1大入賞装置31とはユニット化されており、1つの構造体として遊技盤2に対して着脱可能となっている。
また図1および図3に示すように、遊技盤2の右下部には表示器類40が配置されている。表示器類40には、第1特別図柄(特図1、識別図柄の一例)を可変表示する第1特別図柄表示器41a、第2特別図柄(特図2、識別図柄の一例)を可変表示する第2特別図柄表示器41b、及び、普通図柄を可変表示する普通図柄表示器42が含まれている。また表示器類40には、第1特別図柄表示器41aの作動保留(第1特図保留)の記憶数を表示する第1特図保留表示器43a、及び、第2特別図柄表示器41bの作動保留(第2特図保留)の記憶数を表示する第2特図保留表示器43bが含まれている。第1特図保留を特図1保留ともいい、第2特図保留を特図2保留ともいう。
第1特別図柄の可変表示は、第1始動口20への遊技球の入賞を契機として行われる。第2特別図柄の可変表示は、第2始動口21への遊技球の入賞を契機として行われる。なお以下の説明では、第1特別図柄および第2特別図柄を総称して特別図柄(特図)ということがある。また、第1特別図柄表示器41aおよび第2特別図柄表示器41bを総称して特別図柄表示器41ということがある。また、第1特図保留表示器43aおよび第2特図保留表示器43bを総称して特図保留表示器43ということがある。
特別図柄表示器41では、特別図柄(識別情報)を可変表示(変動表示)したあと停止表示することにより、第1始動口20又は第2始動口21への入賞に基づく抽選(特別図柄抽選、大当たり抽選)の結果を報知する。停止表示される特別図柄(停止図柄、可変表示の表示結果として導出表示される特別図柄)は、特別図柄抽選によって複数種類の特別図柄の中から選択された一つの特別図柄である。停止図柄が予め定めた大当たり停止態様の特別図柄(大当たり図柄)である場合には、停止表示された大当たり図柄の種別(つまり当選した大当たりの種類)に応じた開放パターンにて第1大入賞口30を開放させる大当たり遊技が行われる。また、停止図柄が予め定めた小当たり停止態様の特別図柄(小当たり図柄)である場合には、停止表示された小当たり図柄の種別(つまり当選した小当たりの種類)に応じた開放パターンにて第2大入賞口35を開放させる小当たり遊技が行われる。なお、大当たり遊技及び小当たり遊技における大入賞口(第1大入賞口30及び第2大入賞口35)の開放パターンについては後述する。
具体的には特別図柄表示器41は、例えば横並びに配された8個のLEDから構成されており、その点灯態様によって大当たり抽選の結果に応じた特別図柄を表示するものである。例えば大当たり(後述の複数種類の大当たりのうちの一つ)に当選した場合には、「○○●●○○●●」(○:点灯、●:消灯)というように左から1,2,5,6番目にあるLEDが点灯した大当たり図柄を表示する。また、小当たり(後述の複数種類の小当たりのうちの一つ)に当選した場合には、「●●●●○○●●」というように左から5,6番目にあるLEDが点灯した小当たり図柄を表示する。また、ハズレ(後述の複数種類のハズレのうちの一つ)である場合には、「●●●●●●●○」というように一番右にあるLEDのみが点灯したハズレ図柄を表示する。なお、ハズレ図柄の一つとして全てのLEDを消灯させる態様を採用してもよい。また、特別図柄が停止表示される前には所定の変動時間にわたって特別図柄の変動表示(可変表示)がなされるが、その変動表示の態様は、例えば左から右へ光が繰り返し流れるように各LEDが点灯するという態様である。なお変動表示の態様は、各LEDが停止表示(特定の態様での点灯表示)されていなければ、全LEDが一斉に点滅するなど、適宜変更可能である。
本パチンコ遊技機1では、第1始動口20または第2始動口21への遊技球の入賞があると、その入賞に対して取得した大当たり乱数等の各種乱数の値(判定情報)は、特図保留記憶部85(図4参照)に一旦記憶される。詳細には、第1始動口20への入賞であれば第1特図保留として第1特図保留記憶部85a(図4参照)に記憶され、第2始動口21への入賞であれば第2特図保留として第2特図保留記憶部85b(図4参照)に記憶される。各々の特図保留記憶部85に記憶可能な特図保留の数には上限があり、本形態における上限値(上限記憶数、上限保留数)は第1特図保留記憶部85aが「4」、第2特図保留記憶部85bが「4」となっている。
特図保留記憶部85に記憶された特図保留は、その特図保留に基づく特別図柄の可変表示が可能となったときに消化される。特図保留の消化とは、その特図保留に対応する大当たり乱数等を判定して、その判定結果を示すための特別図柄の可変表示を実行することをいう。従って本パチンコ遊技機1では、第1始動口20または第2始動口21への遊技球の入賞に基づく特別図柄の可変表示がその入賞後にすぐに行えない場合、すなわち特別図柄の可変表示の実行中や特別遊技(大当たり遊技又は小当たり遊技)の実行中に入賞があった場合であっても、所定個数を上限として、その入賞に対する大当たり抽選の権利を留保することができるようになっている。つまり本形態のパチンコ遊技機1は、第1始動口20(固定始動口)への入球に基づく大当たり判定処理(所定の判定処理)の実行を保留可能な保留手段と、第2始動口21(可変始動口)への入球に基づく大当たり判定処理(所定の判定処理)の実行を保留可能な保留手段とを備えている。
そしてこのような特図保留の数は、特図保留表示器43に表示される。具体的には第1特図保留表示器43aおよび第2特図保留表示器43bは4個のLEDで構成されている。各特図保留表示器43は、特図保留の数だけLEDを点灯させることにより特図保留の数を表示する。
普通図柄の可変表示は、ゲート28への遊技球の通過を契機として行われる。普通図柄表示器42では、普通図柄を可変表示(変動表示)したあと停止表示することにより、ゲート28への遊技球の通過に基づく普通図柄抽選の結果を報知する。停止表示される普通図柄(普図停止図柄、可変表示の表示結果として導出表示される普通図柄)は、普通図柄抽選によって複数種類の普通図柄の中から選択された一つの普通図柄である。停止表示された普通図柄が予め定めた特定普通図柄(普通当たり図柄)である場合には、現在の遊技状態に応じた開放パターンにて第2始動口21を開放させる補助遊技が行われる。なお、第2始動口21の開放パターンについては後述する。
具体的には普通図柄表示器42は、例えば2個のLEDから構成されており(図3参照)、その点灯態様によって普通図柄抽選の結果に応じた普通図柄を表示するものである。例えば抽選結果が当たりである場合には、「○○」(○:点灯、●:消灯)というように両LEDが点灯した普通当たり図柄を表示する。また抽選結果がハズレである場合には、「●○」というように右のLEDのみが点灯した普通ハズレ図柄を表示する。普通ハズレ図柄として全てのLEDを消灯させる態様を採用してもよい。普通図柄が停止表示される前には所定の変動時間にわたって普通図柄の変動表示(可変表示)がなされるが、その変動表示の態様は、例えば両LEDが交互に点灯するという態様である。なお変動表示の態様は、各LEDが停止表示(特定の態様での点灯表示)されていなければ、全LEDが一斉に点滅するなど、適宜変更可能である。
なお本パチンコ遊技機1は、ゲート28への遊技球の通過に基づく普通図柄の可変表示がその通過後にすぐに行えない場合、すなわち普通図柄の可変表示の実行中や補助遊技の実行中にゲート28への通過があった場合には、その通過に基づく普通図柄乱数の取得を行わない構成である。すなわち、普通図柄表示器42の作動保留(普図保留)を記憶しない構成である。なお、普図保留をRAM84(図4参照)内の所定の記憶領域に所定の上限数(例えば「4」)まで記憶可能な構成としてもよい。この場合、RAM84に記憶された普図保留は、その普図保留に基づく普通図柄の可変表示が可能となったときに消化される。普図保留の消化とは、その普図保留に対応する普通図柄乱数を判定して、その判定結果を示すための普通図柄の可変表示を実行することをいう。またこの場合、普図保留の記憶数を表示する普図保留表示器を設けるとよい。
2.遊技機の電気的構成
次に図4及び図5に基づいて、本パチンコ遊技機1における電気的な構成を説明する。図4及び図5に示すようにパチンコ遊技機1は、大当たり抽選や遊技状態の移行などの遊技利益に関する制御を行う主制御基板(遊技制御基板)80、遊技の進行に伴って実行する演出に関する制御を行うサブ制御基板(演出制御基板)90、遊技球の払い出しに関する制御を行う払出制御基板110等を備えている。主制御基板80は、メイン制御部を構成し、サブ制御基板90は、後述する画像制御基板100、ランプ制御基板107、および音声制御基板106とともにサブ制御部99を構成する。なお、サブ制御部99は、少なくともサブ制御基板90を備え、演出手段(画像表示装置7や盤ランプ5、枠ランプ66、スピーカ67、盤可動体15等)を用いた各種の演出を制御可能であればよい。
またパチンコ遊技機1は、電源基板150を備えている。電源基板150は、主制御基板80、サブ制御基板90、及び払出制御基板110に対して電力を供給するとともに、これらの基板を介してその他の機器に対して必要な電力を供給する。電源基板150には、バックアップ電源回路151が設けられている。バックアップ電源回路151は、本パチンコ遊技機1に対して電力が供給されていない場合に、後述する主制御基板80のRAM84(記憶手段)やサブ制御基板90のRAM94に対して電力を供給する。従って、主制御基板80のRAM84やサブ制御基板90のRAM94に記憶されている情報は、パチンコ遊技機1の電断時であっても保持される。また、電源基板150には、電源スイッチ155が接続されている。電源スイッチ155のON/OFF操作により、電源の投入/遮断が切替えられる。なお、主制御基板80のRAM84に対するバックアップ電源回路を主制御基板80に設けたり、サブ制御基板90のRAM94に対するバックアップ電源回路をサブ制御基板90に設けたりしてもよい。
また電源基板150には、後述する遊技制御用マイコン81(遊技制御手段)のRAM84に記憶されている情報をCPU82にクリアさせるためのRAMクリアスイッチ(RAMクリア操作手段、操作手段)152が設けられている。なお、RAMクリアスイッチ152は、本パチンコ遊技機1の裏側に配置された電源基板150上に設けられている。そのため、遊技機枠50を開放可能な遊技場の従業員等でなければ、RAMクリアスイッチ152を操作することはできない。即ち、RAMクリアスイッチ152は、実質的に遊技者による操作が不可能な操作手段といえる。なお、RAMクリアスイッチ152は、タクトスイッチであり、RAMクリアスイッチ152が押下操作されると、RAMクリアスイッチ152がONであることを示す検出信号が遊技制御用マイコン81に入力される。RAMクリアスイッチ152が押されている状態をRAMクリアスイッチ152のON状態といい、RAMクリアスイッチ152が押されていない状態をRAMクリアスイッチ152のOFF状態という。
図4に示すように、主制御基板80には、プログラムに従ってパチンコ遊技機1の遊技の進行を制御する遊技制御用ワンチップマイコン(以下「遊技制御用マイコン」)81が実装されている。遊技制御用マイコン81には、遊技の進行を制御するためのプログラム等を記憶したROM83、ワークメモリとして使用されるRAM84、ROM83に記憶されたプログラムを実行するCPU82、データや信号の入出力を行うためのI/Oポート部(入出力回路)87が含まれている。なお、ROM83は外付けであってもよい。RAM84には、上述した特図保留記憶部85(第1特図保留記憶部85a及び第2特図保留記憶部85b)が設けられている。
また主制御基板80には、図4に示すように、中継基板88を介して各種センサやソレノイドが接続されている。そのため、主制御基板80には各センサから信号が入力され、各ソレノイドには主制御基板80から信号が出力される。具体的にはセンサ類としては、第1始動口センサ20a、第2始動口センサ21a、ゲートセンサ28a、第1大入賞口センサ30a、第2大入賞口センサ35a、特定領域センサ39a、非特定領域センサ70a、および普通入賞口センサ27aが接続されている。
第1始動口センサ20aは、第1始動口20内に設けられて第1始動口20に入賞した遊技球を検出するものである。第2始動口センサ21aは、第2始動口21内に設けられて第2始動口21に入賞した遊技球を検出するものである。ゲートセンサ28aは、ゲート28内に設けられてゲート28を通過した遊技球を検出するものである。第1大入賞口センサ30aは、第1大入賞口30内に設けられて第1大入賞口30に入賞した遊技球を検出するものである。第2大入賞口センサ35aは、第2大入賞口35内に設けられて第2大入賞口35に入賞した遊技球を検出するものである。特定領域センサ39aは、第2大入賞口35内の特定領域39に設けられて特定領域39を通過した遊技球を検出するものである。非特定領域センサ70aは、第2大入賞口35内の非特定領域70に設けられて非特定領域70を通過した遊技球を検出するものである。普通入賞口センサ27aは、普通入賞口27内にそれぞれ設けられて普通入賞口27に入賞した遊技球を検出するものである。
またソレノイド類としては、電チューソレノイド24、第1大入賞口ソレノイド33、第2大入賞口ソレノイド38、および振分部材ソレノイド73が接続されている。電チューソレノイド24は、電チュー22の可動部材23を駆動するものである。第1大入賞口ソレノイド33は、第1大入賞装置31の開閉部材32を駆動するものである。第2大入賞口ソレノイド38は、第2大入賞装置36の開閉部材37を駆動するものである。振分部材ソレノイド73は、第2大入賞装置36の振分部材71を駆動するものである。
さらに主制御基板80には、第1特別図柄表示器41a、第2特別図柄表示器41b、普通図柄表示器42、第1特図保留表示器43a、および第2特図保留表示器43bが接続されている。すなわち、これらの表示器類40の表示制御は、遊技制御用マイコン81によりなされる。
また主制御基板80は、払出制御基板110に各種コマンドを送信するとともに、払い出し監視のために払出制御基板110から信号を受信する。払出制御基板110には、賞球払出装置120およびカードユニット135(パチンコ遊技機1に隣接して設置され、挿入されたプリペイドカード等の情報に基づいて球貸しを可能にするもの)が接続されているとともに、発射制御回路111を介して発射装置112が接続されている。発射装置112には、ハンドル60(図1参照)が含まれる。
払出制御基板110は、遊技制御用マイコン81からの信号や、パチンコ遊技機1に接続されたカードユニット135からの信号に基づいて、賞球払出装置120の賞球モータ121を駆動して賞球の払い出しを行ったり、貸球の払い出しを行ったりする。払い出される賞球や貸球は、その計数のため賞球センサ122により検知される。なお遊技者による発射装置112のハンドル60(図1参照)の操作があった場合には、タッチスイッチ114がハンドル60への接触を検知し、発射ボリューム115がハンドル60の回転量を検知する。そして、発射ボリューム115の検知信号の大きさに応じた強さで遊技球が発射されるよう発射モータ113が駆動されることとなる。なお本パチンコ遊技機1においては、0.6秒程度で一発の遊技球が発射されるようになっている。
また主制御基板80は、サブ制御基板90に対し各種コマンドを送信する。主制御基板80とサブ制御基板90との接続は、主制御基板80からサブ制御基板90への信号の送信のみが可能な単方向通信接続となっている。すなわち、主制御基板80とサブ制御基板90との間には、通信方向規制手段としての図示しない単方向性回路(例えばダイオードを用いた回路)が介在している。
図5に示すように、サブ制御基板90には、プログラムに従ってパチンコ遊技機1の演出を制御する演出制御用ワンチップマイコン(以下「演出制御用マイコン」)91が実装されている。演出制御用マイコン91(演出制御手段)には、遊技の進行に伴って演出を制御するためのプログラム等を記憶したROM93、ワークメモリとして使用されるRAM94、ROM93に記憶されたプログラムを実行するCPU92、データや信号の入出力を行うためのI/Oポート部(入出力回路)97が含まれている。なお、ROM93は外付けであってもよい。
また図5に示すように、サブ制御基板90には、画像制御基板100、音声制御基板106、ランプ制御基板107が接続されている。サブ制御基板90の演出制御用マイコン91は、主制御基板80から受信したコマンドに基づいて、画像制御基板100のCPU102に画像表示装置7の表示制御を行わせる。画像制御基板100のRAM104は、画像データを展開するためのメモリである。画像制御基板100のROM103には、画像表示装置7に表示される静止画データや動画データ、具体的にはキャラクタ、アイテム、図形、文字、数字および記号等(演出図柄を含む)や背景画像等の画像データが格納されている。画像制御基板100のCPU102は、演出制御用マイコン91からの指令に基づいてROM103から画像データを読み出す。そして、読み出した画像データに基づいて表示制御を実行する。
また演出制御用マイコン91は、主制御基板80から受信したコマンドに基づいて、音声制御基板106を介してスピーカ67から音声、楽曲、効果音等を出力する。スピーカ67から出力する音声等の音響データは、サブ制御基板90のROM93に格納されている。なお、音声制御基板106にCPUを実装してもよく、その場合、そのCPUに音声制御を実行させてもよい。さらにこの場合、音声制御基板106にROMを実装してもよく、そのROMに音響データを格納してもよい。また、スピーカ67を画像制御基板100に接続し、画像制御基板100のCPU102に音声制御を実行させてもよい。さらにこの場合、画像制御基板100のROM103に音響データを格納してもよい。
また演出制御用マイコン91は、主制御基板80から受信したコマンドに基づいて、ランプ制御基板107を介して枠ランプ66や盤ランプ5等のランプの点灯制御を行う。詳細には演出制御用マイコン91は、枠ランプ66や盤ランプ5等のランプの発光態様を決める発光データ(点灯/消灯や発光色等を決めるデータ、ランプデータともいう)を作成し、発光データに従って枠ランプ66や盤ランプ5などのランプの発光を制御する。なお、発光データの作成にはサブ制御基板90のROM93に格納されているデータを用いる。
さらに演出制御用マイコン91は、主制御基板80から受信したコマンドに基づいて、ランプ制御基板107に中継基板108を介して接続された盤可動体15を動作させる。なお盤可動体15は、図1では図示を省略したが、センター装飾体10に設けられた可動式のいわゆるギミックのことである。詳細には演出制御用マイコン91は、盤可動体15の動作態様を決める動作パターンデータ(駆動データともいう)を作成し、動作パターンデータに従って盤可動体15の動作を制御する。動作パターンデータの作成にはサブ制御基板90のROM93に格納されているデータを用いる。なお、ランプ制御基板107にCPUを実装してもよく、その場合、そのCPUにランプの点灯制御や盤可動体15の動作制御を実行させてもよい。さらにこの場合、ランプ制御基板107にROMを実装してもよく、そのROMに発光パターンや動作パターンに関するデータを格納してもよい。
またサブ制御基板90には、演出ボタン検出スイッチ(SW)63a及びセレクトボタン検出スイッチ64aが接続されている。演出ボタン検出スイッチ63aは、演出ボタン63(図1参照)が押下操作されたことを検出するものである。演出ボタン63(他の操作手段)が押されると演出ボタン検出スイッチ63aからサブ制御基板90に対して検知信号が出力される。また、セレクトボタン検出スイッチ64aは、セレクトボタン64(図1参照)が押下操作されたことを検出するものである。セレクトボタン64が押されるとセレクトボタン検出スイッチ64aからサブ制御基板90に対して検知信号が出力される。
なお図4及び図5は、あくまで本パチンコ遊技機1における電気的な構成を説明するための機能ブロック図であり、図4及び図5に示す基板だけが設けられているわけではない。主制御基板80を除いて、図4及び図5に示す何れか複数の基板を1つの基板として構成しても良く、図4及び図5に示す1つの基板を複数の基板として構成しても良い。
3.遊技機における主な遊技
次に、パチンコ遊技機1により行われる主な遊技について説明する。パチンコ遊技機1は、第1始動口20又は第2始動口21への入賞に基づいて、特図関係乱数を取得する。特図関係乱数には、図6(A)に示すように、大当たり乱数、図柄種別乱数、リーチ乱数、及び変動パターン乱数がある。大当たり乱数は、大当たりの当否判定や小当たりの当否判定に用いられる。大当たり乱数は、0~65535までの範囲で値をとる。図柄種別乱数は、大当たり図柄の種別判定や小当たり図柄の種別判定、ハズレ図柄の種別判定に用いられる。図柄種別乱数は、0~199までの範囲で値をとる。
また、リーチ乱数は、当否判定の結果がはずれである場合に、その結果を示す変動演出においてリーチを発生させるか否かを決める乱数である。リーチとは、複数の演出図柄のうち変動表示されている演出図柄が残り一つとなっている状態であって、変動表示されている演出図柄がどの図柄で停止表示されるか次第で大当たり当選を示す演出図柄の組み合わせとなる状態(例えば「7↓7」の状態)のことである。なお、リーチ状態において停止表示されている演出図柄は、表示画面7a内で多少揺れているように表示されていたり、拡大と縮小を繰り返すように表示されていたりしてもよい。リーチ乱数は、0~255までの範囲で値をとる。
また、変動パターン乱数は、変動時間を含む変動パターンを決めるための乱数である。変動パターン乱数は、0~99までの範囲で値をとる。なお、乱数を判定情報とも言う。
また、パチンコ遊技機1は、ゲート28への遊技球の通過に基づいて、図6(B)に示す普通図柄乱数(当たり乱数)を取得する。普通図柄乱数は、電チュー22を開放させる補助遊技を行うか否かの抽選(普通図柄抽選)のための乱数である。普通図柄乱数は、0~65535までの範囲で値をとる。
パチンコ遊技機1は、第1始動口20又は第2始動口21への入賞に基づいて取得した大当たり乱数を、図7(A)に示す大当たり判定テーブルに従って判定することにより、大当たりか否か、及び、小当たりか否かを決定する。図7(A)に示すように、第1始動口20への入賞に基づく第1特別図柄(特図1)の抽選と、第2始動口21への入賞に基づく第2特別図柄(特図2)の抽選とでは、大当たりの当選確率は同じであるが、小当たりの当選確率は異なっている。特図1の抽選では小当たりの当選確率は零であり、特図2の抽選では小当たりの当選確率は約1/7である。つまり、特図2の抽選の方が、特図1の抽選よりも小当たりに当選し易いと言える。なお、特図1の抽選においても、小当たりに当選可能に構成してもよい。この場合、特図1の抽選における小当たり当選確率は、特図2の抽選における小当たり当選確率よりも低く設定することが望ましい。
パチンコ遊技機1は、大当たり当選と判定した場合、図柄種別乱数を、図7(B)に示す大当たり図柄種別判定テーブルに従って判定することにより、大当たり図柄の種別を決定する。特図1の抽選では、50%の割合で、「特図1_大当たり図柄A」に決定し、50%の割合で、「特図1_大当たり図柄B」に決定する。一方、特図2の抽選では、100%の割合で、「特図2_大当たり図柄C」に決定する。当選した大当たり図柄の種別が異なると、1種大当たり遊技における大入賞口の開放パターンや、大当たり遊技後の遊技状態に関する設定が異なる(図8参照)。この点については後述する。
またパチンコ遊技機1は、小当たり当選と判定した場合、図柄種別乱数を、図7(C)に示す小当たり図柄種別判定テーブルに従って判定することにより、小当たり図柄の種別を決定する。具体的には特図2の抽選では、100%の割合で、「特図2_小当たり図柄a」に決定する。当選した小当たり図柄の種別が異なると、小当たり遊技や2種大当たり遊技における大入賞口の開放パターンや、大当たり遊技後の遊技状態に関する設定が異なる(図8参照)。この点については後述する。
またパチンコ遊技機1は、大当たりにも小当たりにも当選していないと判定した場合(つまりハズレと判定した場合)、図柄種別乱数を、図7(D)に示すハズレ図柄種別判定テーブルに従って判定することにより、ハズレ図柄の種別を決定する。特図1の抽選では、92.5%の割合で、「特図1_ハズレ図柄A」に決定し、2.5%の割合で、「特図1_ハズレ図柄B」に決定し、5%の割合で、「特図1_ハズレ図柄C」に決定する。一方、特図2の抽選では、100%の割合で、「特図2_ハズレ図柄D」に決定する。ハズレ図柄の種別の違いは、ハズレ図柄が停止表示された後の遊技状態に関する設定に影響を与える(図9参照)。この点が、パチンコ遊技機1の特徴の1つである。なお、この点については後述する。
またパチンコ遊技機1は、ハズレ(後述の通常ハズレ)と判定した場合、リーチ乱数を、図7(E)に示すリーチ判定テーブルに従って判定することにより、変動演出において演出図柄8L,8C,8Rをリーチにするか否かを決定する。リーチ有りと判定される確率は、遊技状態が後述の時短状態であるか否かによって異なっている。時短状態でないときの方が、時短状態であるときよりも、リーチ有りと判定される確率が高い。
次に、大当たりの種類、小当たりの種類、ハズレの種類について、図8及び図9に基づいて詳細に説明する。上述したように、特別図柄抽選(特図1の抽選や特図2の抽選)の結果には、「大当たり」、「小当たり」、「はずれ」がある。「大当たり」のときには、特別図柄表示器41に「大当たり図柄」が停止表示される。大当たり図柄には、「特図1_大当たり図柄A」、「特図1_大当たり図柄B」、「特図2_大当たり図柄C」がある。また、「小当たり」のときには、特別図柄表示器41に「小当たり図柄」が停止表示される。小当たり図柄には、「特図2_小当たり図柄a」がある。「はずれ」のときには、特別図柄表示器41に「ハズレ図柄」が停止表示される。ハズレ図柄には、「特図1_ハズレ図柄A」、「特図1_ハズレ図柄B」、「特図1_ハズレ図柄C」、「特図2_ハズレ図柄D」がある。
特別図柄抽選にて大当たりに当選すると、停止表示された大当たり図柄の種別に応じた開放パターンにて第1大入賞口30を開放させる「大当たり遊技」が実行される。小当たりに当選すると、停止表示された小当たり図柄の種別に応じた開放パターンにて第2大入賞口35を開放させる「小当たり遊技」が実行される。そして、小当たり遊技の実行中に第2大入賞口35内の特定領域39に遊技球が進入すると、当選している小当たり図柄の種別に応じた開放パターンにて第1大入賞口30を開放させる「大当たり遊技」が実行される。特別図柄抽選の結果が大当たり当選であることに基づいて実行される大当たり遊技を1種大当たり遊技と称し、特定領域39への通過に基づいて実行される大当たり遊技を2種大当たり遊技と称する。
大当たり遊技は、本形態では、複数回のラウンド遊技(単位開放遊技)と、初回のラウンド遊技が開始される前のオープニング(OPとも表記する)と、最終回のラウンド遊技が終了した後のエンディング(EDとも表記する)とを含んでいる。各ラウンド遊技は、OPの終了又は前のラウンド遊技の終了によって開始し、次のラウンド遊技の開始又はEDの開始によって終了する。ラウンド遊技間の大入賞口の閉鎖の時間(インターバル時間)は、その閉鎖前の開放のラウンド遊技に含まれる。
また小当たり遊技は、本形態では、第2大入賞口35を開放する小当たり開放遊技と、小当たり開放遊技が開始される前のオープニング(開放前インターバル)と、小当たり開放遊技が終了した後のエンディング(閉鎖後インターバル)とを含んでいる。
特別図柄抽選の結果、大当たりに当選すると(つまり1種大当たりに当選すると)、第1大入賞口30を開放させる大当たり遊技(1種大当たり遊技)が実行される。本形態では図8に示すように、第1特別図柄(特図1)の抽選で当選可能な大当たり図柄(第1特別図柄表示器41aに停止表示される大当たり図柄)の種別には2種類あり、第2特別図柄(特図2)の抽選で当選可能な大当たり図柄(第2特別図柄表示器41bに停止表示される大当たり図柄)の種別には1種類ある。具体的には特図1の抽選では、「特図1_大当たり図柄A」、「特図1_大当たり図柄B」に当選する可能性がある。また特図2の抽選では、「特図2_大当たり図柄C」に当選する可能性がある。
図8に示すように、「特図1_大当たり図柄A」及び「特図1_大当たり図柄B」は、4R(ラウンド)大当たりであり、1Rあたりの第1大入賞口30の開放回数は1回であり、その最大開放時間は29.5秒である。パチンコ遊技機1の遊技状態が非時短状態(通常遊技状態)時に「大当たり図柄A」に当選した場合の大当たり遊技の終了後の遊技状態は、非時短状態に制御される。一方で、パチンコ遊技機1の遊技状態が後述する時短状態B(複数種類ある時短状態のうちの1つ)時に「大当たり図柄A」に当選した場合の大当たり遊技の終了後の遊技状態は、後述する時短状態Bに制御される。なお、「大当たり図柄A」に当選した場合の大当たり遊技の終了後に制御される時短状態が時短状態Bであれば、時短回数が650回に設定される。これに対して、パチンコ遊技機1の遊技状態が非時短状態(通常遊技状態)時に「大当たり図柄B」に当選した場合の大当たり遊技の終了後の遊技状態は、非時短状態に制御される。一方で、パチンコ遊技機1の遊技状態が時短状態B時に「大当たり図柄B」に当選した場合の大当たり遊技の終了後の遊技状態は、非時短状態に制御される。ここで時短回数とは、時短状態における特別図柄の変動表示の上限実行回数である。種々の時短回数は「特定回数」の一例である。なお、遊技状態の詳細については後述する。
また、「特図2_大当たり図柄C」は、4R大当たりであり、1Rあたりの第1大入賞口30の開放回数は1回であり、その最大開放時間は29.5秒である。「大当たり図柄C」に当選した場合の大当たり遊技後の遊技状態は、後述の「時短状態A」であり、当選時の遊技状態が非時短状態であっても時短状態であっても、時短回数は10回に設定される。
また特別図柄抽選の結果、小当たりに当選すると、第2大入賞口35を1回開放させる小当たり遊技が実行される。小当たり遊技によって開放された第2大入賞口35へ遊技球が入賞し、その遊技球が第2大入賞装置36内の特定領域39を通過した場合には、大当たり当選となり、続けて第1大入賞口30を開放させる大当たり遊技(2種大当たり遊技)が実行される。この大当たり遊技(特定領域39への通過を契機とする大当たり遊技)が実行された場合には、小当たり遊技としての第2大入賞口35の開放が1R目に相当することになる。なお、小当たり遊技において特定領域39への遊技球の通過がなければ、大当たり遊技は実行されない。本明細書では、大当たり遊技や小当たり遊技を特別遊技と称することもある。なお、特別遊技においては1ラウンド中に複数回大入賞口を開放させるラウンドがあってもよい。
本形態では図8に示すように、特図2の抽選で当選可能な小当たり図柄(第2特別図柄表示器41bに停止表示される小当たり図柄)の種別は1種類である。具体的には特図2の抽選では、「特図2_小当たり図柄a」に当選する可能性がある。
「小当たり図柄a」は、正しく遊技する限り、特定領域39への通過(V通過ともいう)が必ず可能な小当たりである。つまり本形態では、特図2の抽選に基づく小当たり当選は、実質的には大当たり当選と同じ意味をもつ。
小当たり図柄に基づく小当たり遊技では、第2大入賞口35の1.6秒開放が1回行われる。また、各小当たり遊技におけるオープニングの時間は、0.008秒である。また、特定領域39への遊技球の通過に基づいて実行される大当たり遊技(2種大当たり遊技)では、2R目から5R目まで1Rあたり1回、最大開放時間を29.5秒として第1大入賞口30を開放させる。つまり実質的に4Rの2種大当たり遊技が実行される。この2種大当たり遊技の実行後の遊技状態は、後述の「時短状態A」に制御される。そして、「小当たり図柄a」に基づく大当たり遊技後の時短状態Aでは、当選時の遊技状態が非時短状態であっても時短状態であっても、時短回数が10回に設定される。
また特別図柄抽選の結果、ハズレと判定されると、ハズレ図柄の種別が決定される。図9に示すように、特図1の抽選で決定されるハズレ図柄(第1特別図柄表示器41aに停止表示されるハズレ図柄)の種別は3種類あり、特図2の抽選で決定されるハズレ図柄(第2特別図柄表示器41bに停止表示されるハズレ図柄)の種別は1種類ある。具体的には特図1の抽選では、「特図1_ハズレ図柄A」、「特図1_ハズレ図柄B」、「特図1_ハズレ図柄C」の何れかに決定される。また特図2の抽選では、「特図2_ハズレ図柄D」に決定される。
「特図1_ハズレ図柄A」及び「特図2_ハズレ図柄D」は、通常ハズレであり、「特図1_ハズレ図柄B」及び「特図1_ハズレ図柄C」は、特殊ハズレ(特定の判定結果の一例)である。特殊ハズレは、パチンコ遊技機1の遊技状態が非時短状態である場合に、後述する時短状態A、または後述する時短状態Bの制御契機となるハズレである。つまり、パチンコ遊技機1の遊技状態が非時短状態である場合に、特別図柄抽選の結果が特殊ハズレであるときには、遊技制御用マイコン81は、ハズレ図柄の停止表示後の遊技状態を、時短状態A、または時短状態Bに制御する。但し、時短状態A、時短状態Bへの制御タイミングにおいて既に時短状態(時短状態A又は時短状態B)である場合(すなわち後述する時短フラグがONである場合)には、遊技状態の設定を変更しない。
そして、パチンコ遊技機1の遊技状態が非時短状態である場合に「ハズレ図柄B」に基づく時短状態Aでは、時短回数が10回に設定される。また、パチンコ遊技機1の遊技状態が非時短状態である場合に「ハズレ図柄C」に基づく時短状態Bでは、時短回数が650回に設定される。なお、特殊ハズレを、時短ハズレとも称する。また、「特図1_ハズレ図柄A」及び「特図2_ハズレ図柄D」は、特別図柄に関する非特定の停止態様の一例である。
ここで、本形態のパチンコ遊技機1の遊技状態について説明する。本形態では、遊技状態として、非時短状態と時短状態とがある。非時短状態を通常遊技状態とも称する。パチンコ遊技機1を初めて遊技する場合において電源投入後の遊技状態は、非時短状態(通常遊技状態)である。時短状態は、非時短状態と比べて、電チュー22に遊技球が入賞し易い設定の遊技状態である。
時短状態の種類には、時短状態A、時短状態Bの2つがある。時短状態Aは、上述したように、「特図2_大当たり図柄C」に基づく1種大当たり遊技の終了後に移行したり(図8参照)、「特図2_小当たり図柄a」に基づく2種大当たり遊技の終了後に移行したり(図8参照)、パチンコ遊技機1の遊技状態が非時短状態である場合に「特図1_ハズレ図柄B」が停止表示されたこと(特殊ハズレを引いたこと)に応じて移行したりする時短状態である(図9参照)。すなわちパチンコ遊技機1は、特図2の抽選で大当たり図柄に当選した場合や小当たり図柄に当選した場合だけでなく、パチンコ遊技機1の遊技状態が非時短状態である場合に特定のハズレ図柄(ハズレ図柄B)を停止表示したとき、その停止時間が経過したことに応じて、大当たり遊技を実行することなく、時短状態Aに制御可能である。
これに対して、時短状態Bは、上述したように、パチンコ遊技機1の遊技状態が非時短状態である場合に「特図1_大当たり図柄A」に基づく1種大当たり遊技の終了後に移行したり(図8参照)、パチンコ遊技機1の遊技状態が非時短状態である場合に「特図1_ハズレ図柄C」が停止表示されたこと(特殊ハズレを引いたこと)に応じて移行したりする時短状態である(図9参照)。すなわちパチンコ遊技機1は、パチンコ遊技機1の遊技状態が非時短状態である場合に特図1の抽選で大当たり図柄に当選した場合だけでなく、パチンコ遊技機1の遊技状態が非時短状態である場合に特定のハズレ図柄(ハズレ図柄B)を停止表示したとき、その停止時間が経過したことに応じて、大当たり遊技を実行することなく、時短状態Bに制御可能である。
時短状態の種類が異なると、普通図柄の変動パターンや電チュー22の開放パターン等、電チュー22への入賞し易さに関わる各種パラメータの設定が異なる。詳細には、本形態では図10(A)に示すように、時短状態(時短状態A、時短状態B)における普通図柄抽選の当選確率は、非時短状態における普通図柄の当選確率と同じである。具体的には本形態では、非時短状態、時短状態A、時短状態Bのいずれの遊技状態においても、普通図柄抽選で当たりと判定される確率は、65535/65536に設定されている。つまり、いずれの遊技状態においても普通図柄抽選では、ほぼ当たりと判定される。なお、時短状態では普通図柄抽選の当選確率が非時短状態よりも高くなる構成(言い換えれば時短状態では普通図柄表示器42の確率変動機能が作動する構成)としてもよい。
また時短状態(時短状態A、時短状態B)では、図10(B)に示すように、普通図柄の変動時間が、非時短状態よりも短くなる。具体的には本形態では、普通図柄の変動時間は、非時短状態では60秒であるが、時短状態Aでは1秒であり、時短状態Bでは30秒である。すなわち時短状態では、普通図柄表示器42の変動時間短縮機能が作動する。なお、普通図柄の停止時間は、いずれの遊技状態であっても0.5秒である。
また時短状態(時短状態A、時短状態B)では、図10(C)に示すように、補助遊技における電チュー22の開放時間が、非時短状態よりも長くなる。具体的には本形態では、電チュー22の開放時間は、非時短状態では1回あたり0.05秒であるが、時短状態Aでは2.5秒であり、時短状態Bでは0.1秒である。すなわち時短状態では、電チュー22の開放時間延長機能が作動する。
また時短状態では、図10(C)に示すように、補助遊技における電チュー22の開放回数が、非時短状態よりも多くなることがある。具体的には本形態では、電チュー22の開放回数は、非時短状態および時短状態Bでは1回であるが、時短状態Aでは2回である。すなわち時短状態Aでは、電チュー22の開放回数増加機能が作動する。
ここで非時短状態では、普通図柄抽選が実行されればほぼ当たりとなるものの、普通図柄の変動時間が60秒と長く、補助遊技における電チュー22の開放は0.05秒の開放が1回と極短時間である。よって非時短状態では、右打ち(遊技球がゲート28を通過し得る打ち方)にて遊技を行っても、電チュー22への入賞はほとんど見込めない。
これに対して時短状態Aでは、普通図柄抽選が実行されればほぼ当たりとなり、普通図柄の変動時間も1秒と短く、また、補助遊技における電チュー22の開放は2.5秒の開放が2回と十分に長い。よって時短状態Aでは、右打ちにて遊技を行うことで、電チュー22への入賞が頻繁に生じ得る。すなわち時短状態Aは、非時短状態と比べて、電チュー22への入賞が容易な設定の遊技状態であると言える。
一方、時短状態Bでは、普通図柄抽選が実行されればほぼ当たりとなるものの、普通図柄の変動時間は30秒と長く、また、補助遊技における電チュー22の開放は0.1秒の開放が1回と短い。よって時短状態Bでは、電チュー22への入賞し易さに関係する各種のパラメータ(普通図柄抽選の当選確率、普通図柄の変動時間や停止時間、電チュー22の開放パターン)が非時短状態に比べれば、電チュー22へ入賞し易い設定となっているものの、右打ちにて遊技を行っても電チュー22への入賞はほとんど見込めない。このため、時短状態Bを微時短状態とも称する。これに対して、右打ちによって電チュー22への入賞が頻繁に生じる時短状態Aを、通常時短状態とも称する。
このように非時短状態および時短状態Bでは、右打ちを行っても電チュー22への入賞が見込めないため、遊技者は左打ちにて遊技を進行させる。一方、時短状態Aでは、右打ちを行うことで電チュー22への入賞が頻繁に生じるため、遊技者が右打ちにて遊技を進行する。なお本パチンコ遊技機1では、大当たり遊技中も右打ちにて遊技を行う。
時短状態Bは、時短状態Aと同様、非時短状態と比べて、電チュー22への入賞が容易な設定の遊技状態であると言えるが、時短状態Aよりも電チュー22への入賞困難な設定の遊技状態である。また時短状態Bは、電チュー22への入賞が見込めないことから、時短状態Aよりも、非時短状態に近い性質の遊技状態である。よって、時短状態B(微時短状態)を特殊通常遊技状態とも称する。なお、非時短状態は通常遊技状態や非特定遊技状態や第2遊技状態に相当し、時短状態は入球容易状態や特定遊技状態に相当する。そして、時短状態A(通常時短状態)は第1入球容易状態や第1特定遊技状態や有利遊技状態に相当し、時短状態B(微時短状態)は第2入球容易状態や第2特定遊技状態や第1遊技状態に相当する。
ちなみに、時短状態Aでは、非時短状態と比べて、発射球数に対する賞球数の割合であるベースが高くなる。よって、時短状態Aを「高ベース状態」ともいい、非時短状態を「低ベース状態」ともいう。高ベース状態では、手持ちの遊技球を大きく減らすことなく大当たりを狙うことができる。なお、高ベース状態とは、いわゆる電サポ制御(電チュー22により第2始動口21への入賞をサポートする制御)が実行されている状態である。そのため、高ベース状態を電サポ制御状態ともいう。また低ベース状態を非電サポ制御状態ともいう。時短状態Bにおけるベースは、非時短状態よりも僅かに高い程度であり、非時短状態とほとんど変わらない。
なお、時短状態は、普通図柄表示器42の確率変動機能、普通図柄表示器42の変動時間短縮機能、電チュー22の開放時間延長機能、及び、電チュー22の開放回数増加機能のうち一つ以上の機能の作動によって、その機能が作動していないときよりも電チュー22に係る第2始動口21に遊技球が入賞し易くなっていればよく、これらの全ての機能が作動するものでなくてもよい。
次に、特別図柄の変動パターン(特図変動パターン)の決定について説明する。パチンコ遊技機1は、非時短状態と時短状態とで異なる特図変動パターン判定テーブルに従って、特図変動パターンを決定する(図11及び図12参照)。時短状態における特図変動パターン判定テーブル(図12)は、非時短状態における特図変動パターン判定テーブル(図11)に比べて、変動時間が短い変動パターンが選択され易いテーブルである。また本形態では、時短状態A(通常時短状態)と、時短状態B(微時短状態)とで、異なる特図変動パターン判定テーブルに従って特図変動パターンを決定する(図12(A)(B)参照)。より詳細には、時短状態A用の特図変動パターン判定テーブル(図12(A))と、時短状態B用の特図変動パターン判定テーブル(図12(B))とでは、主に、特図2に係るテーブルが異なっている。
具体的には、時短状態A用の特図変動パターン判定テーブル(図12(A))では、特図2の変動パターンとして、30秒の変動時間の変動パターン(P31~P33の何れか)が決定される。これらの変動パターンが選択された場合、30秒の変動時間を利用して、後述するバトルリーチ(所謂SPリーチの一種)を伴う変動演出が実行される。また、時短状態B用の特図変動パターン判定テーブル(図12(B))では、特図2の変動パターンとして、50秒の変動時間の変動パターン(P51~P53の何れか)が決定される。これらの変動パターンが選択された場合、50秒の変動時間を利用して、時短状態Aのバトルリーチとは演出内容の異なるSPリーチ(特定演出、第2特定演出)を伴う変動演出が実行される。
このように本形態では、時短状態の種類に応じて、特図2の変動時間が異なるように構成されている。時短状態Aは、時短状態Bよりも、特図2の変動時間が短い時短状態である。
ここで、非時短状態では主に特図1の抽選が行われるため、図11の特図1の欄に示すテーブルが用いられる。非時短状態においてハズレ図柄Bを引いた場合には、後述するRUSH突入演出を伴う変動演出が実行される(図11の特図変動パターンP8参照)。一方で、非時短状態においてハズレ図柄Cを引いた場合には、後述するRUSH突入演出を伴う変動演出が実行されることはない(図12の特図変動パターンP9参照)。
また、例えば、非時短状態において「特図1_ハズレ図柄B」が停止表示されたこと(特殊ハズレを引いたこと)に応じて時短状態Aに移行されるが、時短状態Aでは主に特図2の抽選が行われるため、図12(A)の特図2の欄に示すテーブルが用いられる。また本形態では、特図2保留(第2特図保留)を4個まで貯めることが可能であるため、時短状態Aが終了すると、残っている特図2保留(特図2の残保留)に基づく特図2の変動表示が実行されることになる。このときの遊技状態は、非時短状態となる。よって、特図2の残保留に係る変動パターンは、図11の特図2の欄に示すテーブルに基づいて決定される。この場合には、60秒の変動時間の変動パターン(P11~P13の何れか)に決定される。これらの変動パターンが選択された場合、60秒の変動時間を利用して、時短状態Aのバトルリーチとは演出内容の異なるバトルリーチ(例えば、より白熱したバトルシーンを含む等)を伴う変動演出が実行される。なお、このバトルリーチも所謂SPリーチの一種である。
その後は、非時短状態において特図1の抽選を主とした遊技がなされる。よってこのときには、図11の特図1の欄に示すテーブルが用いられることとなる。そして、非時短状態において、特図1の抽選結果が「特図1_ハズレ図柄C」である場合には、「特図1_ハズレ図柄C」が停止表示されたこと(特殊ハズレを引いたこと)に応じて時短状態B(微時短状態)に制御される。時短状態Bでは主に特図1の抽選が行われるため、図12(B)の特図1の欄に示すテーブルが用いられる。時短状態Bにおいてハズレ図柄Bを引いても、時短状態Aには移行しないため、この場合はリーチ有りハズレに基づくSPリーチと同じ内容のSPリーチを伴う変動演出を実行する(図12(B)の特図変動パターンP48参照)。なお、時短状態Aにおいてハズレ図柄Bを引いても、遊技状態の設定の変更はないため、この場合もリーチ有りハズレに基づくSPリーチと同じ内容のSPリーチを伴う変動演出を実行する(図12(A)の特図変動パターンP28参照)。
4.始動入賞コマンドについて
本形態のパチンコ遊技機1は、所謂先読み演出を実行可能である。先読み演出とは、始動入賞によって取得された判定情報(大当たり乱数等の乱数値)に基づいて特定された始動入賞コマンドを利用して、その始動入賞に基づく特図変動(特別図柄の変動表示)の開始直前の当否判定よりも前にその始動入賞に対する当選期待度を示唆する演出である。
図13に示すように、本形態において生成される始動入賞コマンドには、大当たりであるか、小当たりであるか、通常ハズレであるか、特殊ハズレ(時短ハズレ)であるかの抽選結果情報が含まれている。また、本形態の始動入賞コマンドには、第1始動口20と第2始動口21とのどちらの始動口に入賞したのかの始動口情報が含まれている。なお、始動入賞コマンドには抽選結果情報が含まれていればよく、抽選結果情報の他に、始動入賞コマンドにどのような情報を含ませるかは適宜変更可能である。
5.遊技制御用マイコン81の動作
[主制御メイン処理]次に図14~図34に基づいて遊技制御用マイコン81の動作について説明する。なお、遊技制御用マイコン81の動作説明にて登場するカウンタ、タイマ、フラグ、ステータス、バッファ等は、RAM84に設けられている。主制御基板80に備えられた遊技制御用マイコン81は、パチンコ遊技機1の電源がオンされる(以下、電源投入されるともいう)と、ROM83から図14に示した主制御メイン処理のプログラムを読み出して実行する。なお、後述する電源投入時処理(S001)は、電源投入後に一度だけ実行され、それ以降は実行されない。
図14に示すように、主制御メイン処理では、まず後述する電源投入時処理(S001)を行う。本形態で説明する「遊技制御処理」とは、遊技の結果に影響を及ぼす制御処理のことであり、電源投入時処理(S001)以降に実行されるステップS002からステップS005までの処理のことである。電源投入時処理(S001)では例えば、スタックの設定、定数設定、割り込み時間の設定、CPU82の設定、SIO、PIO、CTC(割り込み時間の管理のための回路)の設定や、各種のフラグ、ステータス及びカウンタ等のリセット等を行う。
電源投入時処理(S001)に次いで、割り込みを禁止し(S002)、普通図柄・特別図柄主要乱数更新処理(S003)を実行する。この普通図柄・特別図柄主要乱数更新処理(S003)では、図6に示した種々の乱数カウンタ値を1加算して更新する。各乱数カウンタ値は上限値に至ると「0」に戻って再び加算される。なお各乱数カウンタの周期初期値は「0」以外の値であってもよく、ランダムに変更されるものであってもよい。また各乱数は、カウンタIC等からなる公知の乱数生成回路を利用して生成される所謂ハードウェア乱数であってもよい。
普通図柄・特別図柄主要乱数更新処理(S003)が終了すると、割り込みを許可する(S004)。割り込み許可中は、メイン側タイマ割り込み処理(S005)の実行が可能となる。メイン側タイマ割り込み処理(S005)は、例えば4msec周期でCPU82に繰り返し入力される割り込みパルスに基づいて実行される。すなわち、例えば4msec周期で実行される。そして、メイン側タイマ割り込み処理(S005)が終了してから、次にメイン側タイマ割り込み処理(S005)が開始されるまでの間に、普通図柄・特別図柄主要乱数更新処理(S003)による各種カウンタ値の更新処理が繰り返し実行される。なお、割り込み禁止状態のときにCPU82に割り込みパルスが入力された場合は、メイン側タイマ割り込み処理(S005)はすぐには開始されず、割り込み許可(S004)がされてから開始される。
[電源投入時処理]図15に示すように、電源投入時処理(S001)では、遊技制御用マイコン81はまず、RAM84へのアクセスの許可設定を行う(S010)。これにより、RAM84に対する情報の書き込みや読み出しが可能になる。続いて、RAMクリアスイッチ152が操作されたか否か(ONか否か)を判定する(S011)。RAMクリアスイッチ152がONであれば(S011でYES)、すなわち、RAMクリアスイッチ152が押下操作されて電源スイッチ155がON(電源投入)された場合には、ステップS017に進む。これに対して、ONでなければ(S011でNO)、すなわち、RAMクリアスイッチ152が押下操作されることなく電源スイッチ155がON(電源投入)された場合には、続いて電源断フラグがONであるか否かを判定する(S012)。電源断フラグは、電断の発生を示すフラグであり、後述する電源断監視処理(図36参照)でONにされるフラグである。
電源断フラグがONでなければ(S012でNO)、正常に電源が遮断されていない可能性があるため、ステップS017に進む。一方、電源断フラグがONであれば(S012でYES)、チェックサムを算出して(S013)、これを電断時に算出しておいたチェックサム(図36のステップS2702参照)と比較する(S014)。チェックサムは、RAM84に記憶されている遊技情報を数値とみなしてその合計が算出されたものである。チェックサムの値が一致しなければ(S014でNO)、RAM84の記憶内容が正常でないため、ステップS017に進む。これに対して、チェックサムの値が一致すれば(S014でYES)、RAM84の記憶内容が正常であると判断し、ステップS015に進む。
ステップS015では、復電時におけるRAM84の作業領域の設定管理を行う。この設定処理では、ROM83から復電時情報を読み出し、この復電時情報をRAM84の作業領域にセットする。RAM84には、上記したように電源がオフであったとしても、バックアップ電源回路151によって電力の供給が継続しており、RAM84に記憶されている情報を保持し続ける。そのため、復電時情報をRAM84の作業領域にセットすることで、RAM84に前回の電源がオフとなったときの遊技状態(例えば、時短状態A、時短状態B、非時短状態)の情報がセットされることになる。これにより、パチンコ遊技機1の遊技状態が前回の電源がオフとなったときの遊技状態(例えば、時短状態A、時短状態B、非時短状態)となる。その後、遊技制御用マイコン81は、電源断フラグをOFFして(S016)、ステップS020に進む。
一方、ステップS017では、RAM84に記憶されている全ての遊技情報をクリアする。その後、遊技制御用マイコン81は、RAM84の作業領域の初期設定を行う(S018)。この初期設定の処理では、ROM83から読み出された初期設定情報がRAM84の作業領域にセットされる。これにより、RAM84に記憶されている各種の情報が失われる。例えば、RAM84にパチンコ遊技機1の遊技状態が時短状態(時短状態A、時短状態B)である情報が、初期値である非時短状態(通常遊技状態)の情報にリセットされる。そのため、パチンコ遊技機1の遊技状態が非時短状態に制御される。続いて遊技制御用マイコン81は、RAMクリアを行ったことを通知するためのRAMクリア通知コマンドをサブ制御基板90に対して出力して(S019)、ステップS020に進む。
ステップS020では、その他の初期設定として、例えばCPU82の設定、SIO、PIO、CTC(割り込み時間の管理のための回路)の設定等を行って、本処理を終える。
[メイン側タイマ割り込み処理]次に、メイン側タイマ割り込み処理(S005)について説明する。図16に示すように、メイン側タイマ割り込み処理(S005)では、まず出力処理(S101)を実行する。出力処理(S101)では、以下に説明する各処理において主制御基板80のRAM84に設けられた出力バッファにセットされたコマンド等を、サブ制御基板90や払出制御基板110等に出力する。
出力処理(S101)に次いで行われる入力処理(S102)では、主にパチンコ遊技機1に取り付けられている各種センサ(第1始動口センサ20a、第2始動口センサ21a、第1大入賞口センサ30a、第2大入賞口センサ35a、普通入賞口センサ27a等(図4参照))が検知した検出信号を読み込み、賞球情報としてRAM84の出力バッファに記憶する。また、下皿62の満杯を検出する下皿満杯スイッチからの検出信号も取り込み、下皿満杯データとしてRAM84の出力バッファに記憶する。なお、各入賞口への入賞に応じた賞球数は、例えば第2始動口21であれば2球など、所定の値に設定されているものとする。但し、各入賞口への入賞に応じた賞球数を何球に設定するかは適宜変更可能である。
次に行われる普通図柄・特別図柄主要乱数更新処理(S103)は、図15の主制御メイン処理で行う普通図柄・特別図柄主要乱数更新処理(S003)と同じである。即ち、図6に示した各種乱数カウンタ値(普通図柄乱数カウンタ値も含む)の更新処理は、メイン側タイマ割り込み処理(S005)の実行期間と、それ以外の期間(メイン側タイマ割り込み処理(S005)の終了後、次のメイン側タイマ割り込み処理(S005)が開始されるまでの期間)との両方で行われている。
普通図柄・特別図柄主要乱数更新処理(S103)に次いで、後述するセンサ検出処理(S104)、普通動作処理(S105)、特別動作処理(S106)、振分部材制御処理(S107)、特定領域センサ検出処理(S108)、及び電源監視処理(S109)を実行する。その後、その他の処理(S110)を実行して、メイン側タイマ割り込み処理(S005)を終了する。その他の処理(S110)としては、後述の特図2保留球数に基づいて第2特図保留表示器43bをその数を示す表示態様に制御したり、後述の特図1保留球数に基づいて第1特図保留表示器43aをその数を示す表示態様に制御したりする。そして、次にCPU82に割り込みパルスが入力されるまでは主制御メイン処理のステップS002~S004の処理が繰り返し実行され(図15参照)、割り込みパルスが入力されると(約4msec後)、再びメイン側タイマ割り込み処理(S005)が実行される。再び実行されたメイン側タイマ割り込み処理(S005)の出力処理(S101)においては、前回のメイン側タイマ割り込み処理(S005)にてRAM84の出力バッファにセットされたコマンド等が出力される。
[センサ検出処理]図17に示すように、センサ検出処理(S104)ではまず、ゲート28に遊技球が通過したか否か、即ち、ゲートセンサ28aによって遊技球が検出されたか否か判定する(S201)。ゲート28を遊技球が通過していれば(S201でYES)、後述のゲート通過処理(S202)を行う。一方、遊技球がゲート28を通過していなければ(S201でNO)、ゲート通過処理(S202)をパスしてステップS203に進む。
ステップS203では、第2始動口21に遊技球が入賞したか否か、即ち、第2始動口センサ21aによって遊技球が検出されたか否か判定する(S203)。第2始動口21に遊技球が入賞していない場合(S203でNO)にはステップS209に進むが、第2始動口21に遊技球が入賞した場合には(S203でYES)、特図2保留球数(第2特図保留の数、具体的にはRAM84に設けた第2特図保留の数をカウントするカウンタの数値)が「4」(上限記憶数)に達しているか否か判定する(S204)。そして、特図2保留球数が「4」に達している場合(S204でYES)には、ステップS209に進むが、特図2保留球数が「4」未満である場合には(S204でNO)、特図2保留球数に1を加算する(S205)。
続いて特図2関係乱数取得処理(S206)を行う。特図2関係乱数取得処理(S206)では、大当たり乱数カウンタ値(ラベル-TRND-A)、図柄種別乱数カウンタ値(ラベル-TRND-AS)、リーチ乱数カウンタ値(ラベル-TRND-RC)及び変動パターン乱数カウンタ値(ラベル-TRND-T1)を取得し(つまり図6(A)に示す乱数値群を取得し)、それら取得乱数値を第2特図保留記憶部85b(図4)のうち現在の特図2保留球数に応じた第2特図保留記憶部85bの記憶領域に格納する。
続いて第2始動入賞コマンド特定処理(S207)を行う。第2始動入賞コマンド特定処理(S207)では、ステップS206で格納した乱数値群に基づき、図13に示す始動入賞コマンド特定テーブルを用いて第2始動入賞コマンド(入賞情報の一例)を特定する。具体的には、大当たり乱数が「65535」であり、図柄種別乱数が「199」であれば、図13の始動入賞コマンド特定テーブルにおける第2始動口の箇所を参照して、第2始動入賞コマンドとして「E2H01H」というコマンドを特定する。なおコマンドは、2バイトの情報(1バイトの上位コマンド(例えばE2H)と1バイトの下位コマンド(例えば01H))からなっている。
図13に示すテーブルにおける大当たり乱数の区分けは、大当たり判定テーブル(図7(A)参照)における区分けと対応している。詳細には、大当たり乱数値が65250~65535であれば大当たりと判定されるため、そのこと(つまり取得した判定情報が大当たり当選と判定される予定の大当たり当選情報であること)を示す第2始動入賞コマンド(下位コマンドの値が01H)が特定される。また、大当たり乱数値が0~9000であれば小当たりと判定されるため、そのこと(つまり取得した判定情報が小当たり当選と判定される予定の小当たり当選情報であること)を示す第2始動入賞コマンド(下位コマンドの値が02H)が特定される。また、大当たり乱数値が9001~65249であれば通常ハズレと判定されるため、そのこと(つまり取得した判定情報が通常ハズレと判定される予定の通常ハズレ情報であること)を示す第2始動入賞コマンド(下位コマンドの値が03H)が特定される。
なお本形態の始動入賞コマンドでは、16進数で二桁の上位コマンドのうち上の桁の値は、コマンドの種類(始動入賞コマンドであること)を指定する情報である。また、上位コマンドのうち下の桁の値は、始動口の種類(第1始動口20への入賞か第2始動口21への入賞か)を指定する始動口情報である。また、16進数で二桁の下位コマンドは、抽選結果情報である。なお、このような始動入賞コマンドの生成に関するルールは、一例であり、任意に変更可能である。
続いて遊技制御用マイコン81は、ステップS207で特定した第2始動入賞コマンドをRAM84の出力バッファにセットする(S208)。
続いてセンサ検出処理(S104)では、第1始動口20に遊技球が入賞したか否か、即ち、第1始動口センサ20aによって遊技球が検出されたか否かを判定する(S209)。第1始動口20に遊技球が入賞していない場合(S209でNO)には処理を終えるが、第1始動口20に遊技球が入賞した場合には(S209でYES)、特図1保留球数(第1特図保留の数、具体的にはRAM84に設けた第1特図保留の数をカウントするカウンタの数値)が「4」に達しているか否か判定する(S210)。そして、特図1保留球数が「4」に達している場合(S210でYES)には、処理を終えるが、特図1保留球数が「4」未満である場合には(S210でNO)、特図1保留球数に「1」を加算する(S211)。
続いて特図1関係乱数取得処理(S212)を行う。特図1関係乱数取得処理(S212)では、特図2関係乱数取得処理(S206)と同様に、大当たり乱数カウンタ値(ラベル-TRND-A)、図柄種別乱数カウンタ値(ラベル-TRND-AS)、リーチ乱数カウンタ値(ラベル-TRND-RC)及び変動パターン乱数カウンタ値(ラベル-TRND-T1)を取得し(つまり図6(A)に示す乱数値群を取得し)、それら取得乱数値を第1特図保留記憶部85a(図4)のうち現在の特図1保留球数に応じた第1特図保留記憶部85aの記憶領域に格納する。
続いて第1始動入賞コマンド特定処理(S213)を行う。第1始動入賞コマンド特定処理(S213)では、ステップS212で格納した乱数値群に基づき、図13に示す始動入賞コマンド特定テーブルを用いて第1始動入賞コマンド(入賞情報の一例)を特定する。具体的には、大当たり乱数が「65535」であり、図柄種別乱数が「199」であれば、図13の始動入賞コマンド特定テーブルにおける第1始動口の箇所を参照して、第1始動入賞コマンドとして「E1H01H」というコマンドを特定する。特定された第1始動入賞コマンドには、抽選結果情報が含まれている。
上述の第2始動入賞コマンドの場合と同様、図13に示すテーブルにおける大当たり乱数の区分けは、大当たり判定テーブル(図7(A)参照)における区分けと対応している。また、図柄種別乱数の区分けは、特殊ハズレ(時短ハズレ)であるか否かを区別できるようになっている(図7(D)参照)。詳細には、大当たり乱数値が65250~65535であれば大当たりと判定されるため、そのこと(つまり取得した判定情報が大当たり当選と判定される予定の大当たり当選情報であること)を示す第1始動入賞コマンド(下位コマンドの値が01H)が特定される。また、大当たり乱数値が0~65249であり、図柄種別乱数値が0~197であれば通常ハズレと判定されるため、そのこと(つまり取得した判定情報が通常ハズレと判定される予定の通常ハズレ情報であること)を示す第1始動入賞コマンド(下位コマンドの値が03H)が特定される。また、大当たり乱数値が0~65249であり、図柄種別乱数値が198~199であれば特殊ハズレと判定されるため、そのこと(つまり取得した判定情報が特殊ハズレと判定される予定の特殊ハズレ情報であること)を示す第1始動入賞コマンド(下位コマンドの値が04H)が特定される。
続いて遊技制御用マイコン81は、ステップS213で特定した第1始動入賞コマンドをRAM84の出力バッファにセットして(S214)、処理を終える。
[ゲート通過処理]図18に示すようにゲート通過処理(S202)ではまず、普通図柄の変動待機中か否かを判定する(S221)。普通図柄の変動待機中とは、普通図柄の変動表示の実行中でも補助遊技の実行中でもない状態である。普通図柄の変動待機中でなければ(S221でNO)、直ちに本処理を終えるが、普通図柄の変動待機中であれば(S221でYES)、普通図柄乱数取得処理(S222)を行う。普通図柄乱数取得処理(S222)では、普通図柄乱数カウンタ値(ラベル-TRND-Hの値、図6(B))を取得し、その取得乱数値をRAM84の所定の記憶領域に格納する。
[普通動作処理]遊技制御用マイコン81は、センサ検出処理(S104)に次いで、図19に示す普通動作処理(S105)を行う。普通動作処理(S105)ではまず、電チュー22の作動中か否かを判定する(S301)。電チューの作動中でなければ(S301でNO)、続いて、普通図柄の停止表示中(普通図柄の停止時間の開始から終了まで)か否かを判定する(S302)。普通図柄の停止表示中でなければ(S302でNO)、続いて、普通図柄の変動表示中か否かを判定する(S303)。普通図柄の変動表示中でなければ(S303でNO)、続いて、上述のステップS222で取得した当たり判定前の普通図柄乱数の記憶があるか否かを判定する(S304)。普通図柄乱数の記憶がなければ(S304でNO)、本処理を終える。
ステップS304において普通図柄乱数の記憶があれば(S304でYES)、当たり判定処理(S305)を行う。当たり判定処理(S305)では、非時短状態であれば、非時短状態用の普通図柄当たり判定テーブル(図10(A)に示すテーブルの非時短状態の欄参照)に基づいて当たりか否か判定し、時短状態(時短状態A、時短状態B)であれば、時短状態用の普通図柄当たり判定テーブル(図10(A)に示すテーブルの時短状態の欄参照)に基づいて当たりか否か判定する。そして、当たり判定処理の結果に応じた普図停止図柄データをRAM84の所定の記憶領域にセットする図柄決定処理を行う(S306)。つまり図柄決定処理(S306)では、「ハズレ」であれば「普通ハズレ図柄」に応じたデータをセットし、「当たり」であれば「普通当たり図柄」に応じたデータをセットする。なお、本形態では、非時短状態であっても時短状態(時短状態A、時短状態B)であっても普通図柄抽選の当選確率は同じである。
続いて遊技制御用マイコン81は、普通図柄変動時間決定処理(S307)を行う。普通図柄変動時間決定処理(S307)では、図10(B)に示す普通図柄変動パターン判定テーブルを参照して、遊技状態が非時短状態であれば、普通図柄の変動時間が60秒の普通図柄変動パターンを選択する。一方、遊技状態が時短状態Aであれば、普通図柄の変動時間が1秒の普通図柄変動パターンを選択し、遊技状態が時短状態Bであれば、普通図柄の変動時間が30秒の普通図柄変動パターンを選択する。
その後、遊技制御用マイコン81は、ステップS307で選択した普通図柄変動パターンにて普通図柄の変動表示を開始する(S310)。なおこれに伴い、サブ制御基板90に普通図柄の変動開始を知らせるため、普通図柄変動開始コマンドをセットする。
上述のステップS303にて普通図柄の変動表示中であれば(S303でYES)、続いて、普通図柄の変動時間が経過したか否か判定し(S311)、経過していなければ処理を終える。一方、経過していれば(S311でYES)、普通図柄の変動表示を、普通図柄乱数の判定結果に応じた表示結果(普通当たり図柄又は普通ハズレ図柄)で停止させる(S312)。そして、サブ制御基板90に普通図柄の変動停止を知らせるための普通図柄変動停止コマンドをセットするとともに(S313)、普通図柄の停止時間(本形態では500ms、図10(B)参照)をセットして(S314)本処理を終える。
また、上述のステップS302にて普通図柄の停止表示中であれば(S302でYES)、続いて、ステップS314でセットした普通図柄の停止時間が経過したか否か判定し(S315)、経過していなければ処理を終える。一方、経過していれば(S315でYES)、普通当たり図柄の普図停止図柄データがセットされているか否かを判定し(S316)、普通当たり図柄のデータでなければ(つまり当たりでなければ(S316でNO))、本処理を終える。一方、普通当たり図柄のデータであれば(つまり当たりであれば(S316でYES))、電チュー22の開放パターンをセットする(S317)。詳細には、非時短状態中であれば、電チュー22の開放パターンとして非時短状態用の開放パターン(図10(C)の電チュー開放TBL1参照)をセットする。これに対して、時短状態A中であれば、電チュー22の開放パターンとして時短状態A用の開放パターン(図10(C)の電チュー開放TBL2参照)をセットし、時短状態B中であれば、電チュー22の開放パターンとして時短状態B用の開放パターン(図10(C)の電チュー開放TBL3参照)をセットする。そして、ステップS317でセットした開放パターンに従って、電チュー22を作動させる(S318)。
また、上述のステップS301にて電チュー22の作動中であれば(S301でYES)、続いて、電チュー22の作動時間が経過したか否かを判定し(S319)、経過していなければ処理を終える。一方、経過していれば(S319でYES)、電チュー22の作動を終了させる(S320)。
[特別動作処理]遊技制御用マイコン81は、普通動作処理(S105)に次いで、図20に示す特別動作処理(S106)を行う。特別動作処理(S106)では、特別図柄表示器41および大入賞装置(第1大入賞装置31および第2大入賞装置36)に関する処理を5つの段階に分け、それらの各段階に「特別動作ステータス1,2,3,4,5」を割り当てている。そして、「特別動作ステータス」が「1」である場合には(S901でYES)、特別図柄待機処理(S902)を行い、「特別動作ステータス」が「2」である場合には(S901でNO、S903でYES)、特別図柄変動中処理(S904)を行い、「特別動作ステータス」が「3」である場合には(S901,S903で共にNO、S905でYES)、特別図柄確定処理(S906)を行い、「特別動作ステータス」が「4」である場合には(S901,S903,S905で共にNO、S907でYES)、大当たり遊技としての特別電動役物処理1(S908)を行い、「特別動作ステータス」が「5」である場合には(S901,S903,S905,S907の全てがNO)、小当たり遊技としての特別電動役物処理2(S909)を行う。なお特別動作ステータスは、初期設定では「1」である。
[特別図柄待機処理]図21に示すように、特別図柄待機処理(S902)ではまず、第2始動口21の保留球数(即ち特図2保留球数)が「0」であるか否かを判定する(S1001)。特図2保留球数が「0」である場合(S1001でYES)、即ち、第2始動口21への入賞に起因して取得した乱数カウンタ値群の記憶がない場合には、第1始動口20の保留球数(即ち特図1保留球数)が「0」であるか否かを判定する(S1007)。そして、特図1保留球数も「0」である場合(S1007でYES)、即ち、第1始動口20への入賞に起因して取得した乱数カウンタ値群の記憶もない場合には、既に画像表示装置7の表示画面7aを待機画面(客待ち用のデモ画面)としたか否かを判定し(S1013)、そうであれば(S1013でYES)処理を終え、そうでなければ(S1013でNO)、待機画面設定処理(S1014)を行う。待機画面設定処理(S1014)では、所定の待機時間の経過を待って、待機画面を表示させるための客待ち待機コマンドをセットする。
ステップS1001において特図2保留球数が「0」でない場合(S1001でNO)、即ち、第2始動口21への入賞に起因して取得した乱数カウンタ値群の記憶(特図2の保留情報)がある場合には、後述の特図2大当たり判定処理(S1002)及び特図2変動パターン選択処理(S1003)を行う。その後、遊技制御用マイコン81は、特図2保留球数を1ディクリメントする(S1004)。そして、第2特図保留記憶部85bにおける各種カウンタ値の格納場所(記憶領域)を、現在の位置から読み出される側に一つシフトするとともに、第2特図保留記憶部85bにおける保留4個目に対応する記憶領域(読み出される側から最も遠い記憶領域)をクリアする(S1005)。このようにして、第2特図保留が保留された順に消化されるようにしている。続いて遊技制御用マイコン81は、特図2変動開始処理(S1006)を実行する。特図2変動開始処理(S1006)では、特別動作ステータスを「2」にセットするとともに変動開始コマンドをRAM84の出力バッファにセットして、第2特別図柄の変動表示を開始する。なお、特図2変動開始処理(S1006)でセットされる変動開始コマンド(特図2変動開始コマンドともいう)には、特図2大当たり判定処理(S1002)でセットされた特図停止図柄データの情報や特図2変動パターン選択処理(S1003)でセットされた変動パターンの情報(変動時間の情報を含む情報)が含まれている。
また、特図2保留球数が「0」であるが特図1保留球数が「0」でない場合(S1001でYES且つS1007でNO)、即ち、特図2の保留情報はないが、第1始動口20への入賞に起因して取得した乱数カウンタ値群の記憶(特図1の保留情報)が1つ以上ある場合には、後述の特図1大当たり判定処理(S1008)及び特図1変動パターン選択処理(S1009)を行う。その後、遊技制御用マイコン81は、特図1保留球数を1ディクリメントする(S1010)。そして、第1特図保留記憶部85aにおける各種カウンタ値の格納場所(記憶領域)を、現在の位置から読み出される側に一つシフトするとともに、第1特図保留記憶部85aにおける保留4個目に対応する記憶領域(読み出される側から最も遠い記憶領域)をクリアする(S1011)。このようにして、第1特図保留が保留された順に消化されるようにしている。続いて遊技制御用マイコン81は、特図1変動開始処理(S1012)を実行する。特図1変動開始処理(S1012)では、特別動作ステータスを「2」にセットするとともに変動開始コマンドをRAM84の出力バッファにセットして、第1特別図柄の変動表示を開始する。なお、特図1変動開始処理(S1012)でセットされる変動開始コマンド(特図1変動開始コマンドともいう)には、特図1大当たり判定処理(S1008)でセットされた特図停止図柄データの情報や特図1変動パターン選択処理(S1009)でセットされた変動パターンの情報(変動時間の情報を含む情報)が含まれている。
上記のように本形態では、第1特図保留に基づく特別図柄の変動表示は、第2特図保留が「0」の場合(S1001でYESの場合)に限って行われる。すなわち第2特図保留の消化は、第1特図保留の消化に優先して実行される。そして本形態では、第2特図保留に基づく抽選にて小当たり当選となると、その小当たり遊技では必ず特定領域39を通過することができるようになっている。この点については後に詳述する。
[特図2大当たり判定処理(特図1大当たり判定処理)]特図2大当たり判定処理(S1002)と特図1大当たり判定処理(S1008)とは、処理の流れが同じであるため図22に基づいてまとめて説明する。図22に示すように、特図2大当たり判定処理(S1002)又は特図1大当たり判定処理(S1008)ではまず、判定値として、大当たり乱数カウンタ値(ラベル-TRND-Aの値)を読み出す(S1101)。詳細には、特図2大当たり判定処理(S1002)では、RAM84の第2特図保留記憶部85b(詳しくは第2特図保留の1個目に対応する記憶領域)に記憶されている大当たり乱数カウンタ値を読み出す。また特図1大当たり判定処理(S1008)では、RAM84の第1特図保留記憶部85a(詳しくは第1特図保留の1個目に対応する記憶領域)に記憶されている大当たり乱数カウンタ値を読み出す。
次に、大当たり判定テーブル(図7(A))をセットする(S1102)。次いで、セットした大当たり判定テーブルに基づいて大当たりか否かを判定する(S1103)。すなわち、大当たり乱数カウンタ値(ラベル-TRND-A)が、大当たり判定値である「65250」~「65535」の何れかと一致するか否か判定する(図7(A)参照)。大当たり判定(S1103)の結果が「大当たり」であれば、大当たりフラグをONするとともに(S1104)、図柄種別乱数カウンタ値(ラベル-TRND-ASの値)を読み出して、図7(B)に示す大当たり図柄種別判定テーブルに基づいて大当たり図柄種別(大当たりの種類)を判定する(S1105)。大当たり図柄種別を判定(S1105)した後は、大当たり図柄種別に応じた特図停止図柄データ(図7(B)参照)をRAM84に設けた特図種別バッファにセットして(S1106)処理を終える。
一方、大当たり判定(S1103)の結果が「大当たり」でなければ、小当たりか否かを判定する(S1107)。詳細には、特図2大当たり判定処理(S1002)では、大当たり乱数カウンタ値が、小当たり判定値である「0」~「9000」の何れかと一致するか否か判定する(図7(A)の特図2の欄参照)。また特図1大当たり判定処理(S1008)では、小当たりでないと判定する(図7(A)の特図1の欄参照)。なお小当たり当選確率は、特図1の抽選よりも特図2の抽選の方が高くなっている。より詳細には、特図1の抽選における小当たり当選確率が「零」であるのに対して、特図2の抽選における小当たり当選確率はおよそ1/7程度である。
小当たり判定(S1107)の結果が「小当たり」であれば、小当たりフラグをONするとともに(S1108)、図柄種別乱数カウンタ値(ラベル-TRND-ASの値)を読み出して、図7(C)に示す小当たり図柄種別判定テーブルに基づいて小当たり図柄種別(小当たりの種類)を判定する(S1109)。小当たり図柄種別を判定(S1109)した後は、小当たり図柄種別に応じた特図停止図柄データ(図7(C)参照)をRAM84に設けた特図種別バッファにセットして(S1110)処理を終える。なお、小当たりか否かを決める乱数を、大当たり乱数とは別に設けてもよい。
また、大当たりでなく(S1103でNO)、小当たりでもなければ(S1107でNO)、「ハズレ」であるので、図柄種別乱数カウンタ値(ラベル-TRND-ASの値)を読み出して、図7(D)に示すハズレ図柄種別判定テーブルに基づいてハズレ図柄種別(ハズレの種類)を判定する(S1112)。ハズレ図柄種別を判定(S1112)した後は、ハズレ図柄種別に応じた特図停止図柄データ(図7(D)参照)をRAM84に設けた特図種別バッファにセットして(S1113)処理を終える。
[特図2変動パターン選択処理(特図1変動パターン選択処理)]特図2変動パターン選択処理(S1003)と特図1変動パターン選択処理(S1009)とは、処理の流れが同じであるため図23及び図24に基づいてまとめて説明する。図23に示すように、特図2変動パターン選択処理(S1003)又は特図1変動パターン選択処理(S1009)ではまず、遊技状態が非時短状態か否か(時短フラグがOFFか否か)を判定する(S1301)。
非時短状態であれば(S1301でYES)、続いて大当たりフラグがONか否かを判定する(S1302)。ONであれば(S1302でYES)、非時短状態中大当たり用のテーブル(図11に示すテーブルのうち大当たりに該当する部分)を参照して、変動パターン乱数カウンタ値(ラベル-TRND-T1の値)に基づいて変動パターンを選択する(S1303)。図11に示すように、変動パターンが決まれば変動時間も決まる。
なお、変動パターンには変動演出が関連付けられており、変動パターンが決定されると、その変動パターンに応じた変動演出が実行される。具体的には例えば、特図変動パターンP1に基づく変動演出ではSPリーチが実行され、特図変動パターンP2に基づく変動演出ではノーマルリーチ(Nリーチ)が実行される(図11に示すテーブルの備考欄参照)。ここでSPリーチ(スーパーリーチ)とは、ノーマルリーチよりもリーチ後の変動時間が長いリーチであり、当選期待度(大当たり当選に対する期待度)がノーマルリーチよりも高くなるようにテーブルの振分率が設定されている。本形態では、スーパーリーチはノーマルリーチを経て発展的に実行される。
またステップS1302において、大当たりフラグがONでなければ(S1302でNO)、小当たりフラグがONか否かを判定する(S1304)。ONであれば(S1304でYES)、非時短状態中小当たり用のテーブル(図11に示すテーブルのうち小当たりに該当する部分)を参照して、変動パターン乱数カウンタ値に基づいて変動パターンを選択する(S1305)。
またステップS1304において、小当たりフラグがONでなければ(S1304でNO)、ハズレ図柄の種別が「ハズレ図柄B」、または「ハズレ図柄C」であるか否かを判定する(S1306)。「ハズレ図柄B」は、パチンコ遊技機1の遊技状態が非時短状態である場合に、特別図柄の停止時間の経過に応じて時短状態A(時短回数10回)に移行させる特殊ハズレである(図8参照)。また、「ハズレ図柄C」は、パチンコ遊技機1の遊技状態が非時短状態である場合に、特別図柄の停止時間の経過に応じて時短状態B(時短回数650回)に移行させる特殊ハズレである(図8参照)。ハズレ図柄の種別が「ハズレ図柄B」、または「ハズレ図柄C」であれば(S1306でYES)、各々の非時短状態中ハズレ図柄用のテーブル(図11に示すテーブルのうちハズレ図柄Bに該当する部分、図11に示すテーブルのうちハズレ図柄Cに該当する部分)を参照して、変動パターン乱数カウンタ値(ラベル-TRND-T1の値)に基づいて変動パターンを選択する(S1307)。本形態では、ハズレ図柄Bである場合、特図変動パターンP8に決定される。また、本形態では、ハズレ図柄Cである場合、特図変動パターンP9に決定される。
なお、本形態では、特図変動パターンP8に決定された場合には、大当たり期待度が高いSPリーチが実行される。そして、このSPリーチでは、失敗演出(落選演出)が実行されるが、その後に時短状態Aへの移行を示唆するRUSH突入演出が実行される(図59(A)~(D)参照)。一方で、特図変動パターンP9に決定された場合には、大当たり期待度が高いSPリーチが実行される。そして、このSPリーチでは、失敗演出(落選演出)が実行される(図59(A)、図59(E)参照)この点については後述する。
またステップS1306において、「ハズレ図柄B」、または「ハズレ図柄C」でなければ(S1306でNO)、通常ハズレ(ハズレ図柄Aあるいはハズレ図柄D、図9参照)であるため、続いて、リーチ乱数カウンタ値(ラベル-TRND-RCの値)がリーチ成立乱数値か否かを判定する(S1310)。図7(E)に示すように、リーチ成立乱数値は時短状態であれば「0」~「11」であり、非時短状態であれば「0」~「27」である。すなわち、時短状態の方が非時短状態よりも通常ハズレ時のリーチがかかりにくくなっている。これは、時短状態において変動時間の短いリーチ無しハズレがより多く選択されるようにすることで、特図保留の消化スピードを早めるためである。リーチ乱数カウンタ値がリーチ成立乱数値である場合(S1310でYES)、即ち、リーチ有りハズレの場合には、非時短状態中リーチ有りハズレ用のテーブル(図11に示すテーブルのうちリーチ有りハズレに該当する部分)を参照して、変動パターン乱数カウンタ値に基づいて変動パターンを選択する(S1311)。
一方、リーチ乱数カウンタ値がリーチ成立乱数値でない場合(S1310でNO)、即ち、リーチ無しハズレの場合には、非時短状態中リーチ無しハズレ用のテーブル(図11に示すテーブルのうちリーチ無しハズレに該当する部分)を参照して、変動パターン乱数カウンタ値に基づいて変動パターンを選択する(S1312)。
なお、特図1変動パターン選択処理(S1009)におけるリーチ無しハズレ時には、保留球数に応じた短縮変動の機能が働くようになっている。すなわち、特別図柄の保留球数が「3」又は「4」であるときは、特別図柄の保留球数が「0」~「2」であるときに比して変動時間の短い変動パターンが選択されるようになっている。
またステップS1301において、遊技状態が非時短状態でないと判定した場合(S1301でNO)、すなわち時短状態であると判定した場合には、図24に示すように、時短状態の種類が「時短状態A」であれば(S1313でYES)、図12(A)に示す時短状態A用の特図変動パターン判定テーブルに従って、変動パターンを選択する(S1314)。また、時短状態の種類が「時短状態B」であれば(S1313でNO)、図12(B)に示す時短状態B用の特図変動パターン判定テーブルに従って、変動パターンを選択する(S1315)。なお本形態では、時短状態の種類は、後述する遊技状態フラグの値を参照して判定する(図27中の表参照)。
時短状態における変動パターンの選択では、参照する特図変動パターン判定テーブルを各時短状態に応じたテーブル(図12(A)~(B)参照)にする事以外は非時短状態と同様の流れで処理を行う。なお時短状態Aでは、主に特図2の抽選が行われる。そして、特図2の抽選の結果が、大当たりであっても、小当たりであっても、ハズレ図柄D(通常ハズレ)であっても、図12(A)に示すように、変動時間が30秒の変動パターン(P31~P33のうち抽選結果に対応するもの)が選択される。これは、時短状態Aにおける特図2の変動時には、必ず「バトルリーチ」というリーチ演出を実行するためである。なお、特図2の抽選結果が大当たり又は小当たりであれば、勝利態様(成功態様)のバトルリーチ(勝利演出(成功演出)に分岐するバトルリーチ)が行われ、特図2の抽選結果が通常ハズレ(ハズレ図柄D)であれば、敗北態様(失敗態様)のバトルリーチ(敗北演出(失敗演出)に分岐するバトルリーチ)が行われる。
また時短状態Aにおける特図1の抽選の結果がハズレ図柄B(特殊ハズレ)である場合には、特図変動パターンP28が選択される。特図変動パターンP28が選択された場合には、SPリーチが実行される。このSPリーチでは、失敗演出(落選演出)が実行され、その後にRUSH突入演出が実行されることはない。つまり本形態では、ハズレ図柄Bが停止表示されても、後述する時短フラグがONであれば、時短状態Aに移行させることはないため、時短状態Aにおけるハズレ図柄Bは、実質的には通常ハズレとして機能する。
その他、時短状態Aにおける特図1の抽選の結果がハズレ図柄C(特殊ハズレ)である場合には、特図変動パターンP29が選択される。特図変動パターンP29が選択された場合には、SPリーチが実行される。本形態では、ハズレ図柄Cが停止表示されても、後述する時短フラグがONであれば、時短状態Bに移行させることはないため、時短状態Aにおけるハズレ図柄Cは、実質的には通常ハズレとして機能する。
そして、時短状態Aが終了して非時短状態に移行されると、まず、特図2の残保留に基づく変動が行われる。この特図2の残保留に基づく抽選の結果が、大当たりであっても、小当たりであっても、ハズレ図柄D(通常ハズレ)であっても、図11に示すように、変動時間が60秒の変動パターン(P11~P13のうち抽選結果に対応するもの)が選択される。これは、非時短状態における特図2の変動時にも、必ず「バトルリーチ」というリーチ演出を実行するためである。つまり本形態では、時短状態Aが終了した際に残っている特図2保留(最大4個)に基づいて大当たり(1種大当たり又は2種大当たり)に当選できるかを、時短状態A中よりも長いバトルリーチによって示すようにしている。
なお、特図2の抽選結果が大当たり又は小当たりであれば、勝利態様(成功態様)のバトルリーチが行われ、特図2の抽選結果が通常ハズレ(ハズレ図柄D)であれば、敗北態様(失敗態様)のバトルリーチが行われる。ちなみに、非時短状態では左打ちで遊技が行われる。そのため、小当たりに当選した場合の停止時間は20000msと長く設定されている。この期間中に、右打ちを報知して、V通過の発生を促すためである。
なお、特図1に係る時短状態A中の特図変動パターン判定テーブル(図12(A)参照)では、リーチ無しハズレ時の保留球数に応じた短縮変動の機能が保留球数「2」~「4」のときに働く。すなわち、非時短状態中よりも短縮変動が選択され易くなっている。また、大当たり当選時に変動時間の長い変動パターンが選択される確率が非時短状態中よりも低くなっている。すなわち、非時短状態中よりも変動時間の短い変動パターンが選択され易くなっている。つまり、時短状態中の変動パターン判定テーブルは、非時短状態中の変動パターン判定テーブルよりも変動時間が短くなるようなテーブルとなっている。
また、時短状態Bでは、主に特図1の抽選が行われる。時短状態Bにおける特図1の変動パターンは、非時短状態における特図1の変動パターンとほぼ同様の変動パターンである(図12(B)、図11参照)。但し時短状態Bにおける特図1の抽選の結果がハズレ図柄B(特殊ハズレ)である場合には、変動パターンP48が選択される。変動パターンP48が選択された場合には、SPリーチが実行される。このSPリーチでは、失敗演出(落選演出)が実行され、その後にRUSH突入演出が実行されることはない。つまり本形態では、ハズレ図柄Bが停止表示されても、後述する時短フラグがONであれば、時短状態Aに移行させることはないため、時短状態Bにおけるハズレ図柄Bは、実質的には通常ハズレとして機能する。
時短状態Bにおける特図1の抽選の結果がハズレ図柄C(特殊ハズレ)である場合には、特図変動パターンP49が選択される。特図変動パターンP49が選択された場合には、SPリーチが実行される。本形態では、ハズレ図柄Cが停止表示されても、後述する時短フラグがONであれば、時短状態Bに移行させることはないため、時短状態Bにおけるハズレ図柄Bは、実質的には通常ハズレとして機能する。
上記のようにして変動パターンの選択を行った後は、図23に示すように、選択した変動パターンをセットして(S1320)、本処理を終える。ステップS1320でセットした変動パターンの情報は、特別図柄待機処理(S902)におけるステップS1006又はS1012でセットされる変動開始コマンドに含められる。
[特別図柄変動中処理]図25に示すように、特別図柄変動中処理(S904)ではまず、特別図柄の変動時間(ステップS1003又はS1009で選択された変動パターンに応じて決まる変動時間、図12及び図13参照)が経過したか否かを判定する(S1501)。経過していなければ(S1501でNO)、直ちにこの処理を終える。これにより特別図柄の変動表示が継続される。
一方、変動時間が経過していれば(S1501でYES)、変動停止コマンドをセットするとともに(S1502)、特別動作ステータスを「3」にセットする(S1503)。そして、特別図柄の変動表示を、セットされている特図停止図柄データ(図7(B)~(D)参照)に応じた図柄(大当たり図柄、小当たり図柄又はハズレ図柄)で停止させる等のその他の処理を行ってから(S1504)、この処理を終える。
[特別図柄確定処理]図26に示すように、特別図柄確定処理(S906)ではまず、特別図柄の停止時間(図12及び図13参照)が経過したか否かを判定する(S1601)。経過していなければ(S1601でNO)、直ちにこの処理を終える。一方、停止時間が経過していれば(S1601でYES)、後述の遊技状態管理処理を行う(S1602)。
次に、大当たりフラグがONであるか否かを判定する(S1603)。大当たりフラグがONであれば(S1603でYES)、特別動作ステータスを「4」にセットする(S1604)。そして、遊技制御用マイコン81は、時短フラグがONか否かを判定し(S1605)、ONでなければステップS1607-1に進むが、ONであれば時短フラグをOFFして(S1606)ステップS1607-1に進む。これにより、大当たり遊技の実行中は非時短状態(低ベース状態)に制御される。なお、本形態における低ベース状態とは、電チュー22が頻繁に開放されることによる入賞サポートがないという意味での低ベース状態であり、大入賞装置の作動に基づくベースアップを考慮したものではない。
ステップS1606に続いて、遊技制御用マイコン81は、大当たり遊技を開始するべく、大当たりのオープニングコマンド(図8参照)をセットして(S1607)、大当たり遊技のオープニングを開始する(S1608)。ステップS1608に続いて、遊技制御用マイコン81は、当選した大当たり図柄の種別に応じた開放パターン(詳しくは図8を参照)をセットする(S1609)。このときに、特別遊技中の大入賞口の開放回数をカウントする大入賞口開放カウンタの値を、当選した大当たり図柄の種別に応じた値にセットする。なお、開放パターンのセット(開放パターンに応じたデータのセット)は、ラウンド毎に行うようにしてもよい。
一方、ステップS1603において大当たりフラグがONでなければ(S1603でNO)、続いて小当たりフラグがONであるか否かを判定する(S1610)。小当たりフラグがONであれば(S1610でYES)、特別動作ステータスを「5」にセットする(S1611)。なお小当たりフラグがONである場合には、時短フラグがONであってもOFFにはしない。その後、小当たり遊技を開始するべく、小当たりのオープニングコマンド(図8参照)をセットして(S1612)、小当たり遊技のオープニングを開始する(S1613)。
ステップS1613に続いて、遊技制御用マイコン81は、当選した小当たり図柄の種別に応じた開放パターン(詳しくは図8を参照)をセットする(S1614)。なおこのときに、大入賞口開放カウンタの値を、当選した小当たり図柄の種別に応じた値にセットする。その後遊技制御用マイコン81は、振分部材作動フラグをONにして(S1615)、本処理を終える。振分部材作動フラグは、振分部材71を作動させる期間であることを示すフラグである。つまり本形態では、振分部材71の作動は小当たり遊技のオープニングとともに開始される。なお、振分部材の作動パターンについては後に詳述する。
ステップS1610において小当たりフラグがONでなければ(S1610でNO)、大当たり遊技も小当たり遊技も開始しないため、特別動作ステータスを「1」にセットして(S1616)、本処理を終える。
[遊技状態管理処理]図27に示すように、遊技状態管理処理(S1602)ではまず、時短フラグがONか否か判定し(S1701)、ONでなければステップS1710に進み、ONであれば、時短状態中に実行した特図変動(特別図柄の変動表示)の回数をカウントする時短カウンタの値を1ディクリメントするとともに(S1702)、時短カウンタの値が「0」であるか否かを判定する(S1703)。そして、「0」でなければステップS1710に進み、「0」であれば、時短フラグをOFFするとともに(S1704)、遊技状態フラグ更新処理(S1705)を行って、ステップS1710に進む。
遊技状態フラグ更新処理(S1705)では、遊技状態フラグの値を、現在の遊技状態に応じた値にセットする。図27中の表に示すように、遊技状態フラグの値は、非時短状態であれば「1」にセットされ、時短状態A(通常時短状態)であれば「2」にセットされ、時短状態B(微時短状態)であれば「3」にセットされる。この遊技状態フラグ更新処理(S1705)では、時短フラグをOFFしたところであるため、遊技状態フラグの値を、非時短状態に対応する値「1」にセットする。
ステップS1706では、時短フラグがOFFであるか否かを判定する。時短フラグがOFFでなければ、ステップS1711に進むが、時短フラグがOFFであれば、続いて、停止表示されている特別図柄が、「ハズレ図柄B」、または「ハズレ図柄C」であるか否かを判定する(S1707)。すなわち、特殊ハズレであるか否かを判定する。そして、特殊ハズレ(ハズレ図柄B、ハズレ図柄C)でなければステップS1711に進むが、特殊ハズレであれば、時短フラグをONするとともに(S1708)、ハズレ図柄の種別に応じた時短回数(図9参照)を時短カウンタにセットし(S1709)、遊技状態フラグ更新処理(S1710)を行って、ステップS1711に進む。例えば、ステップS1709にて、遊技制御用マイコン81は、非時短状態にて特図1の抽選結果が特殊ハズレ(ハズレ図柄B)である場合には、時短状態Aに移行させるため、10回の時短回数を時短カウンタにセットする。一方で、ステップS1709にて、遊技制御用マイコン81は、非時短状態にて特図1の抽選結果が特殊ハズレ(ハズレ図柄C)である場合には、時短状態Bに移行させるため、650回の時短回数を時短カウンタにセットする。この遊技状態フラグ更新処理(S1710)では、特殊ハズレに基づいて時短フラグをONしたところであるため、遊技状態フラグの値を、時短状態に対応する値をセットする。具体的には、ハズレ図柄Bである場合には、遊技状態フラグの値を時短状態Aに対応する値「2」にセットする。これにより、時短状態Aに制御される。また、ハズレ図柄Cである場合には、遊技状態フラグの値を時短状態Bに対応する値「3」にセットする。これにより、時短状態Bに制御される。なお、時短状態Aは、所定の上限実行回数(時短回数)の特図変動が行われること、または次の大当たり遊技が実行されることにより終了する。また、時短状態Bは、所定の上限実行回数(時短回数)の特図変動が行われること、または次の大当たり遊技が実行されることにより終了する。このように本形態では、ハズレ時であっても時短状態に制御されることがある。
なお本形態では、特殊ハズレに基づいて時短状態に制御されるのは、非時短状態であるとき(ステップS1706でYESのとき)に限られる。すなわち、時短状態Bにおいて特殊ハズレ(ハズレ図柄B)を引いても、時短状態Aには制御されない。また、時短状態Aにおいて特殊ハズレ(ハズレ図柄C)を引いても、時短状態Bには制御されない。ここで、本形態では、遊技状態管理処理(S1602)において、まず時短状態を終了させるかに関する処理(ステップS1701~S1705)を行って、その後で、特殊ハズレに基づいて時短状態に制御するかに関する処理(ステップS1706~S1710)を行う。そのため、例えば、時短状態Bの最終変動となる特図1の変動で、特殊ハズレのハズレ図柄(ハズレ図柄B、ハズレ図柄C)が停止表示されると、ステップS1701~S1705の処理で時短状態Bから非時短状態に移行され、ステップS1706~S1710の処理で非時短状態から時短状態A、または時短状態Bに移行されることとなる。なお、ステップS1706~S1710の処理を、ステップS1701~S1705の処理よりも先に行う構成とすることで、時短状態の最終変動で特殊ハズレを引いても新たな時短状態に制御されない構成としてもよい。
ステップS1711において、遊技制御用マイコン81は、遊技状態フラグの情報(すなわち現在の遊技状態の情報)を含む遊技状態指定コマンドを、RAM84の出力バッファにセットする(S1711)。このコマンドが出力されることにより、サブ制御基板90に現在の遊技状態の情報が通知される。
[特別電動役物処理1(大当たり遊技)]特別電動役物処理1は、1種大当たり遊技や2種大当たり遊技といった大当たり遊技の実行のための処理である。図28に示すように、特別電動役物処理1(S908)ではまず、大当たり終了フラグがONであるか否かを判定する(S2001)。大当たり終了フラグは、当選した大当たり遊技において第1大入賞装置31の開放が全て終了したことを示すフラグである。
大当たり終了フラグがONでなければ(S2001でNO)、第1大入賞口30の開放中か否か(すなわち第1大入賞装置31の開放中か否か)を判定する(S2002)。開放中でなければ(S2002でNO)、第1大入賞口30を開放させる時間に至ったか否か、すなわち大当たりのオープニングの時間が経過して第1大入賞口30の開放を開始する時間に至ったか、又は、開放間のインターバルの時間が経過して次の開放を開始する時間に至ったか否かを判定する(S2003)。
ステップS2003の判定結果がNOであれば、そのまま処理を終える。一方、ステップS2003の判定結果がYESであれば、セットされている開放パターンに従って第1大入賞口30を開放させる(S2004)。
ステップS2002において第1大入賞口30の開放中であれば(S2002でYES)、その単位開放遊技における第1大入賞口30への入賞個数が規定の最大入賞個数(本形態では10個)に達しているか否かを判定する(S2005)。規定入賞個数に達していなければ(S2005でNO)、第1大入賞口30を閉鎖させる時間に至ったか否か(すなわち第1大入賞口30を開放してから所定の開放時間(図8参照)が経過したか否か)を判定する(S2006)。そして、第1大入賞口30の開放時間が経過していなければ(S2006でNO)、本処理を終える。
これに対して、規定入賞個数に達している場合(S2005でYES)又は第1大入賞口30の開放時間が経過した場合(S2006でYES)、すなわち2つの開放終了条件のうちのいずれかが満たされている場合には、第1大入賞口30を閉鎖(閉塞)する(S2007)。そして、大入賞口開放カウンタの値を1ディクリメントし(S2008)、大入賞口開放カウンタの値が「0」であるか否か判定する(S2009)。「0」でなければ(S2009でNO)、次の開放を開始するためにそのまま処理を終える。
一方「0」であれば(S2009でYES)、大当たり遊技を終了させるべく、大当たりのエンディングコマンド(図8参照)をセットするとともに(S2010)、大当たりのエンディングを開始する(S2011)。そして、大当たり終了フラグをセットして処理を終える(S2012)。
またステップS2001において大当たり終了フラグがONであれば(S2001でYES)、大当たり遊技における第1大入賞口30の開放が全て終了しているので、大当たりのエンディングの時間が経過したか否かを判定し(S2013)、エンディング時間が経過していなければ(S2013でNO)処理を終える。一方、エンディング時間が経過していれば(S2013でYES)、大当たり終了フラグをOFFするとともに(S2014)、大当たりフラグをOFFする(S2015)。そして、特別動作ステータスを「1」にセットした後(S2016)、後述の遊技状態設定処理(S2017)を行って、本処理を終える。
[遊技状態設定処理]図29に示すように、遊技状態設定処理(S2017)ではまず、今回の大当たり遊技の実行契機となった当たり図柄(大当たり図柄又は小当たり図柄)が、時短状態への制御契機となる図柄(図8参照)であるか否かを判定する(S2101)。この判定結果がNOであればステップS2106に進むが、判定結果がYESであれば、今回の大当たり遊技の実行契機となった当たり図柄が、「特図1_大当たり図柄A」であるか否かを判定する(S2102)。この判定結果がNOであればステップS2104に進むが、判定結果がYESであれば、当選時のパチンコ遊技機1の遊技状態が時短状態Bであるか否かを判定する(S2103)。この判定結果がNOであればステップS2106に進むが、判定結果がYESであれば、時短フラグをONするとともに(S2102)、当たり図柄の種別および当選時の遊技状態に応じた時短回数(図8参照)を時短カウンタにセットして(S2103)、ステップS2104に進む。ステップS2104及びS2105が実行されることにより、今回の大当たり遊技後の遊技状態が時短状態A、または時短状態Bになる場合がある。この時短状態Aと時短状態Bは、所定の上限実行回数(時短回数)の特図変動が行われること、又は、次の大当たり遊技が実行されることのいずれかの終了条件の成立により終了する。
ステップS2106では、遊技制御用マイコン81は、遊技状態フラグ更新処理(S2106)を行う。遊技状態フラグ更新処理(S2106)では、遊技状態フラグの値を、現在の遊技状態に応じた値にセットする。具体的には、この遊技状態フラグ更新処理(S2104)では、大当たり遊技の終了後に時短状態Aに移行する場合には、遊技状態フラグの値を、時短状態Aに対応する値「2」にセットする(図27中の表参照)。また、この遊技状態フラグ更新処理(S2104)では、大当たり遊技の終了後に時短状態Bに移行する場合には、遊技状態フラグの値を、時短状態Bに対応する値「3」にセットする(図27中の表参照)。
続いて遊技制御用マイコン81は、遊技状態フラグの情報(すなわち現在の遊技状態の情報)を含む遊技状態指定コマンドを、RAM84の出力バッファにセットする(S2107)。なお、遊技状態指定コマンドには設定された時短回数の情報も含まれるものとする。このコマンドが出力されることにより、サブ制御基板90に現在の遊技状態の情報が通知される。
[特別電動役物処理2(小当たり遊技)]特別電動役物処理2は、特定領域39を備えた第2大入賞装置36を開放させる小当たり遊技の実行のための処理である。図30及び図31に示すように、特別電動役物処理2(S909)ではまず、小当たり終了フラグがONであるか否かを判定する(S2301)。小当たり終了フラグは、小当たり遊技において第2大入賞装置36の開放が終了したことを示すフラグである。
小当たり終了フラグがONでなければ(S2301でNO)、第2大入賞口35の開放中か否か(すなわち第2大入賞装置36の開放中か否か)を判定する(S2302)。開放中でなければ(S2302でNO)、第2大入賞口35を開放させる時間に至ったか否か、すなわち所定の開放前インターバル(小当たりのオープニング)の時間が経過して第2大入賞口35の開放を開始する時間に至ったか否かを判定する(S2303)。
ステップS2303の判定結果がNOであれば、そのまま処理を終える。一方、ステップS2303の判定結果がYESであれば、当選している小当たり図柄の種別に応じた開放パターン(図8参照)に従って第2大入賞口35を開放させる(S2304)。
ステップS2302において第2大入賞口35の開放中であれば(S2302でYES)、第2大入賞口35への入賞個数が規定の最大入賞個数(本形態では10個)に達しているか否かを判定する(S2305)。規定入賞個数に達していなければ(S2305でNO)、第2大入賞口35を閉鎖させる時間に至ったか否か(すなわち第2大入賞口35を開放してから所定の開放時間(図8に示すように本形態では1.6秒)が経過したか否か)を判定する(S2306)。そして、第2大入賞口35の開放時間が経過していなければ(S2306でNO)、本処理を終える。
これに対して、規定入賞個数に達している場合(S2305でYES)又は第2大入賞口35の開放時間が経過した場合(S2306でYES)、すなわち2つの開放終了条件のうちのいずれかが満たされている場合には、第2大入賞口35を閉鎖(閉塞)する(S2307)。そして、大入賞口開放カウンタの値を1ディクリメントするとともに(S2308)、小当たり終了フラグをセットして(S2309)、本処理を終える。
またステップS2301において小当たり終了フラグがONであれば(S2301でYES)、図32に示すように、小当たり遊技における第2大入賞口35の閉鎖後の所定時間(閉鎖後インターバルの時間)が経過したか否かを判定し(S2310)、閉鎖後インターバルの時間が経過していなければ(S2310でNO)処理を終える。なお、小当たり遊技の閉鎖後インターバルの時間については後述する。一方、閉鎖後インターバルの時間が経過していれば(S2310でYES)、小当たり終了フラグをOFFするとともに(S2311)、小当たりフラグをOFFして(S2312)、ステップS2313に進む。
ステップS2313では、VフラグがONか否かを判定する。Vフラグは、小当たり遊技の実行中に特定領域39への遊技球の通過があったことを示すフラグであり、後述するステップS2603(図34参照)でONされるフラグである。このVフラグがONでなければ(S2313でNO)、2種大当たり遊技を実行しないため、大入賞口開放カウンタの値を「0」にクリアするとともに(S2314)、特別動作ステータスを「1」にセットして(S2315)処理を終える。
一方、VフラグがONであれば(S2313でYES)、2種大当たり遊技を実行するため、遊技制御用マイコン81は、VフラグをOFFするとともに(S2317)、大当たりフラグをONして(S2318)、特別動作ステータスを「4」にセットする(S2319)。続いて、時短フラグがONであれば(S2320でYES)時短フラグをOFFする(S2321)。その後、遊技制御用マイコン81は、大当たりのオープニングコマンド(図8参照)をセットするとともに(S2322)、大当たりのオープニングを開始する(S2323)。これにより、第2大入賞口35を短時間にわたって開放する小当たり遊技から2種大当たり遊技に移行する。
[振分部材制御処理]遊技制御用マイコン81は、特別動作処理(S106)に次いで振分部材制御処理(S107)を行う(図16参照)。振分部材制御処理(S107)では図32に示すように、まず、振分部材作動フラグがONか否かを判定する(S2501)。振分部材作動フラグがONでなければ本処理を終える。一方、振分部材作動フラグがONであれば、小当たり遊技のオープニングが開始しているため(図26参照)、振分部材71を所定の作動パターンにて作動させるべく振分部材作動処理(S2502)を行うとともに、V有効期間設定処理(S2503)を行う。
振分部材作動処理(S2502)では、振分部材71の作動時間を計測するためのタイマをセットし、そのタイマを用いた計時に基づいて、振分部材71の開放タイミングになったら振分部材ソレノイド73をONし、振分部材71の閉鎖タイミングになったら振分部材ソレノイド73をOFFする。これにより、振分部材71は、小当たり遊技のオープニングの開始から一定の動作で動くこととなる。
具体的には図49(c)に示すように、振分部材71をまず、小当たり遊技のオープニングの開始から8msにわたって通過阻止状態(図2に破線で示す状態)に制御する。これを開放前インターバルという。続いて、4600msにわたって通過許容状態(図2に二点鎖線で示す状態)に制御する。これを、V開放という。次いで、3000msにわたって通過阻止状態に制御する。これを、閉鎖後インターバルという。このような、「開放前インターバル⇒V開放⇒閉鎖後インターバル」からなる一連の動作が振分部材71の一定動作である。
また、V有効期間設定処理(S2503)では、上記のような振分部材71の一定動作に対してV有効期間を設定する。V有効期間とは、特定領域センサ39aによる検知があった場合にその検知を有効なものとみてVフラグをONにする期間である。図49(d)に示すように、V有効期間は、特定領域39の開放開始(振分部材71を通過許容状態に制御した時点)から所定の時間が経過するまでである。所定の時間は、特定領域39の開放時間(振分部材71を通過許容状態に制御している時間)よりも長い時間に設定されている。これは、振分部材71の配置位置を通過した遊技球が特定領域39に至るまでのタイムラグを考慮してのことである。
具体的にはV有効期間設定処理(S2503)では、V有効期間を計測するためのタイマをセットし、そのタイマを用いた計時に基づいて、特定領域39を有効にするタイミングになったらV有効フラグをONし、特定領域39を無効にするタイミングになったらV有効フラグをOFFする。なお、後述する特定領域センサ検出処理(S108)のステップS2602では、このV有効フラグがONか否かを判断することにより、V有効期間中か否かを判定する。
V有効期間設定処理(S2503)に続いて遊技制御用マイコン81は、振分部材71の動作が終了したか否かを判定する(S2504)。具体的には、ステップS2502でセットした振分部材71の作動時間を計測するためのタイマに基づいて、振分部材71が一定動作を開始してから終了するまでの総作動時間(7608ms(図49(c)参照))が経過したか否かを判定する。そして、振分部材71の動作が終了していなければそのまま本処理を終える。これに対して、振分部材71の動作が終了していれば、振分部材作動フラグをOFFしてから(S2505)本処理を終える。
ここで図49に基づいて、上記のような振分部材71の一定動作と、小当たり遊技における第2大入賞口35(開閉部材37)の開放パターンとの関係について説明する。本形態では、小当たり遊技における第2大入賞口35の開放パターンとして、図49(b)に示す開放パターンがある。なお、図49(a)は、小当たり遊技の開始のタイミングをわかりやすくするために、特別図柄の変動表示および停止表示のタイミングを示したものである。
図49(b)に示す開放パターンは、特図2の抽選にて小当たりに当選した場合に選択される開放パターンである。つまり、「特図2_小当たり図柄a」(図8参照)に当選した場合に選択される開放パターンである。この開放パターンは、特定領域39への通過が可能な通過用開放パターンである。
より詳細には、この通過用開放パターンは、8msにわたって第2大入賞口35を閉塞した後に1600msにわたって第2大入賞口35を開放し、その後、6000msにわたって第2大入賞口35を閉塞する開放パターンである。言い換えれば、この開放パターンにて実行される小当たり遊技は、8msにわたって第2大入賞口35が閉塞されるオープニングと、1600msにわたって第2大入賞口35が開放される小当たり開放遊技と、6000msにわたって第2大入賞口35が閉塞される閉鎖後インターバルとを含んでいる。
このような開放パターンで第2大入賞口35が開放された場合、1600msにわたる第2大入賞口35の開放期間中および第2大入賞口35の閉鎖後の3000msの期間中は、振分部材71のV開放にあたり、振分部材71が通過許容状態をとっている(図49(b)及び(c)参照)。従って、どのような入賞タイミングで第2大入賞口35へ遊技球が入賞したとしても、その遊技球は特定領域39を通過することが可能である。なお本形態では、右打ちにて遊技球を連続的に発射し続けていれば、1.6秒にわたる開放期間中に必ず第2大入賞口35へ遊技球が入賞するように、第2大入賞装置36等の各装置が配されている。また、第2大入賞口35を通過した遊技球が振分部材71の配置位置に至るまでの所要時間は3000msよりも短い。つまり本形態では、小当たりは実質的には大当たりとして機能する。なお本明細書では、特図2の抽選に基づく小当たりを、特2V通過小当たりと称することがある。
また本形態では、小当たり遊技中は、第2大入賞装置36内に入球した遊技球の数を第2大入賞口センサ35aによる検知に基づいてカウントしているとともに、第2大入賞装置36外へ排出された遊技球の数を特定領域センサ39a又は非特定領域センサ70aによる検知に基づいてカウントしている。つまり本形態では、特定領域センサ39a及び非特定領域センサ70aは、第2大入賞装置36外へ排出された遊技球の数をカウントする排出口センサとしても機能している。そして、振分部材71の一定動作の終了時点で、両カウント値が一致していないときにはエラー報知を行うようにしている。なお第2大入賞口35の閉鎖後、両カウント値が一致したときに振分部材71の作動を停止するようにしてもよい。このようにすれば、第2大入賞口35の閉鎖後に特別図柄の変動表示をスムーズに開始することが可能となる。
[特定領域センサ検出処理]遊技制御用マイコン81の動作の説明に戻る。遊技制御用マイコン81は、振分部材制御処理(S107)に次いで特定領域センサ検出処理(S108)を行う(図16参照)。特定領域センサ検出処理(S108)では図33に示すように、まず、特定領域センサ39aによる遊技球の検知があったか否かを判定する(S2601)。検知がなければ(S2601でNO)処理を終了するが、検知があれば(S2601でYES)V有効期間中か否かを判定する(S2602)。V有効期間は、前述の振分部材制御処理(図32)におけるV有効期間設定処理(S2503)にて設定される期間である。具体的にはV有効期間は、図49(d)に示す期間である。
ステップS2602でV有効期間中であると判定した場合には(S2602でYES)、VフラグをONするとともに(S2603)、V通過コマンドをセットして(S2604)処理を終える。一方、ステップS2602でV有効期間中でないと判定した場合には(S2602でNO)、ステップS2603及びS2604の処理を行うことなく、特定領域センサ検出処理を終える。なお、V通過コマンドは、サブ制御基板90にV通過(特定領域39の通過)の報知を行わせるためのコマンドである。
[電源断監視処理]電源断監視処理(S109)では、図34に示すように、遊技制御用マイコン81はまず、電源断信号の入力の有無を判定し(S2701)、入力がなければ(S2701でNO)処理を終了する。電源断信号は、上述したように監視している電源の電圧(例えばDC24V)が所定期間(例えば25ms)に亘って検出されていないと、電源基板150の電源断信号出力回路195から出力されるものである。電源断信号の入力があれば(S2701でYES)、チェックサムを算出してRAM84の出力バッファに格納するとともに(S2702)、電源断フラグをONする(S2703)。そして、RAM84へのアクセスの禁止設定を行う(S2704)。これにより、RAM84に対する情報の書き込みや読み出しが不可能になる。その後はメイン側タイマ割り込み処理(図16参照)に戻ることなくループ処理を行う。
6.第1実施形態の演出制御用マイコン91の動作
次に、図35~図47に基づいて演出制御用マイコン91の動作について説明する。なお、演出制御用マイコン91の動作の説明において登場するカウンタ、タイマ、フラグ、バッファ等は、RAM94に設けられている。
[サブ制御メイン処理]サブ制御基板90に備えられた演出制御用マイコン91は、電源投入時に、電源基板150のリセット信号出力回路196からHレベルのリセット信号を入力すると、ROM93から図35に示すサブ制御メイン処理のプログラムを読み出して実行する。また、本形態のRAM94には、主制御基板80から送信された変動開始コマンド(特図1変動開始コマンド又は特図2変動開始コマンド)を受信した回数、すなわち特別図柄の変動表示(特図1の変動表示、特図2の変動表示)の変動回数をカウントする変動回数カウンタが設けられている。変動回数カウンタは、主制御基板80から送信された変動停止コマンドを受信した回数、すなわち特別図柄の変動表示(特図1の変動表示、特図2の変動表示)が行われた回数をカウントする構成であっても良い。さらに、本形態のRAM94には、パチンコ遊技機1の電源投入されてからの経過時間をカウントする経過時間カウンタが設けられている。
図35に示すように、演出制御用マイコン91は、パチンコ遊技機1が電源投入されると、サブ制御メイン処理では、サブ側電源断フラグ(電断時にONされるフラグ)がONで且つRAM94の内容が正常であるか否かを判定する(S4001)。そしてこの判定結果がNOであれば、つまり、サブ側電源断フラグがONでない場合、又はサブ側電源断フラグがONであってもRAM94の内容が正常でない場合には、RAM94の初期化をして(S4002)、電源投入フラグをONにし(S4004)、ステップS4005に進む。ここで電源投入フラグとは、電源スイッチ155のON操作が行われたことを示すフラグである。
一方、ステップS4001の判定結果がYESであれば、つまり、電断によりサブ側電源断フラグがONとなったがRAM94の内容が正常に保たれている場合には、続いて、RAMクリア通知コマンドを受信しているか否かを判定する(S4003)。RAMクリア通知コマンドを受信していれば(S4003でYES)、サブ制御基板90のRAM84はクリアされている。そのため、サブ制御基板90のRAM94をクリアして(S4002)、電源投入フラグをONにし(S4004)、ステップS4005に進む。これに対して、RAMクリア通知コマンドを受信していなければ(S4003でNO)、RAM94をクリアすることなく、電源投入フラグをONにし(S4004)、ステップS4005に進む。
続いて、ステップS4005で、その他の初期設定を行う。その他の初期設定では例えば、CPU92の設定、SIO、PIO、CTC(割り込み時間の管理のための回路)等の設定等を行う。また、サブ側電源断フラグがONであればOFFにする。ステップS4005において、演出制御用マイコン91は、変動回数カウンタの値と経過時間カウンタの値とを初期して「0」とする。そして、演出制御用マイコン91は、パチンコ遊技機1の電源投入されてからの時間が1秒経過するごとに、経過時間カウンタの値を「1」ずつカウントしていく。
次に、割り込みを禁止し(S4006)、乱数更新処理を実行する(S4007)。乱数更新処理(S4007)では、種々の演出に関する判定を行うための種々の演出判定用乱数カウンタの値を更新する。種々の演出についての演出判定用乱数カウンタの更新方法は、一例として、前述の主制御基板80が行う乱数更新処理と同様の方法をとることができる。更新に際して乱数値を1ずつ加算するのではなく、2ずつ加算するなどしてもよい。これは、前述の主制御基板80が行う乱数更新処理においても同様である。
乱数更新処理が終了すると、コマンド送信処理を実行する(S4008)。コマンド送信処理(S4008)では、サブ制御基板90のRAM94内の出力バッファに格納されている各種のコマンドを、画像制御基板100に送信する。コマンドを受信した画像制御基板100は、受信したコマンドに従って、表示画面7aに画像を表示する(画像による種々の演出を実行する)。なお、サブ制御基板90は、画像制御基板100によって行われる種々の演出とともに、音声制御基板106を介してスピーカ67から音声を出力させたり(音声による種々の音演出を実行したり)、ランプ制御基板107を介して盤ランプ5や枠ランプ66を発光させたり(発光による種々の発光演出を実行したり)、盤可動体15を作動させたり(動作による種々の可動体演出を実行したり)する。このようにして、各種の演出(変動演出、保留演出、可動体演出、操作演出、先読み演出、その他の予告演出、特別遊技に伴うオープニング演出、開放遊技演出、エンディング演出、客待ち演出、演出モードの制御など)が実現される。
演出制御用マイコン91は続いて、割り込みを許可する(S4009)。以降、ステップS4006~S4009をループさせる。割り込み許可中においては、後述する受信割り込み処理(S4010)、1msタイマ割り込み処理(S4011)、および10msタイマ割り込み処理(S4012)の実行が可能となる。
[受信割り込み処理]受信割り込み処理(S4010)は、ストローブ信号(STB信号)がONになると、すなわち主制御基板80から送られたストローブ信号が演出制御用マイコン91の外部INT入力部に入力されると、他の割り込み処理(S4011、S4012)に優先して実行される処理である。図36に示すように、受信割り込み処理(S4010)では、主制御基板80から送信されてきた各種のコマンドをRAM94の受信バッファに格納する(S4051)。
[1msタイマ割り込み処理]1msタイマ割り込み処理(S4011)は、サブ制御基板90に1msec周期の割り込みパルスが入力される度に実行される。1msタイマ割り込み処理(S4011)では、図37に示すように、入力処理(S4101)、発光データ出力処理(S4102)、可動体制御処理(S4103)、ウォッチドッグタイマ処理(S4104)を順次行う。
入力処理では、演出ボタン検出スイッチ63aやセレクトボタン検出スイッチ64aなどの遊技者が操作可能な操作部に対する操作を検出し、検出結果に応じてコマンドをセットしたり演出用データを作成したりする。発光データ出力処理では、入力処理や後述する演出データ作成処理等で作成された演出用データに基づいて、画像による演出等に合うタイミングなどで枠ランプ66、および盤ランプ5などのランプを発光させるべく、発光データ(ランプデータ)をランプ制御基板107に出力する。つまり、演出制御用マイコン91は、発光データに従って枠ランプ66、および盤ランプ5などを所定の発光態様で発光させる。可動体制御処理では、入力処理や後述する演出データ作成処理等で作成された演出用データに基づいて、所定のタイミングで盤可動体15などの可動体を動作させる可動体演出を行うべく、駆動データを出力する。つまり、演出制御用マイコン91は、駆動データに従って、盤可動体15などを所定の動作態様で動作させる可動体演出を行う。ウォッチドッグタイマ処理では、ウォッチドッグタイマのリセット設定を行う。
[10msタイマ割り込み処理]10msタイマ割り込み処理(S4012)は、サブ制御基板90に10msec周期の割り込みパルスが入力される度に実行される。10msタイマ割り込み処理(S4012)では、図38に示すように、後述する受信コマンド解析処理(S4201)、演出タイマ更新処理(S4202)、音声制御処理(S4203)、演出用データ作成処理(S4204)、状態示唆演出設定処理(S4205)を順次行う。
受信コマンド解析処理では、受信割り込み処理(S4010)によってRAM94の受信バッファに格納されたコマンドを解析し、そのコマンドに応じた処理(例えば演出の選択や演出モードの設定、コマンドのセット等)を行う。演出タイマ更新処理では、各演出に関する時間を計測するためのタイマを更新する。例えば、演出タイマ更新処理では、演出ボタン63やセレクトボタン64といった操作部の操作有効期間の開始タイミングや終了タイミングを計測する。音声制御処理では、入力処理や受信コマンド解析処理の処理結果に基づいて、音声データ(スピーカ67からの音声の出力を制御するデータ)の作成と音声制御基板106への出力が行われる。演出用データ作成処理では、受信コマンド解析処理の処理結果に基づいて、演出用データの作成が行われる。
ここで、演出制御用マイコン91が遊技制御用マイコン81からコマンドを受信した場合の処理の一例を説明する。演出制御用マイコン91が受信するコマンドは、変動開始コマンド(特図1変動開始コマンド又は特図2変動開始コマンド)とする。演出制御用マイコン91は、受信コマンド解析処理(S4201)において、変動開始コマンドを受信していると判定した場合、変動開始コマンド受信時処理として、そのコマンドが示す特図変動パターンに基づいて、変動演出の演出パターン(サブ変動パターン)を選択し、そのサブ変動パターンの情報をセットするとともに、そのサブ変動パターンの情報を含む変動演出開始コマンドを出力バッファにセットする。例えば、変動開始コマンドが示す特図変動パターンがSP変動(SPリーチに関連付けられた変動パターン)である場合、SPリーチを行うサブ変動パターンを選択し、そのサブ変動パターンに対応する変動演出開始コマンドを出力バッファにセットする。その後、各処理(コマンド送信処理(S4004)、発光データ出力処理(S4102)、可動体制御処理(S4103)、音声制御処理(S4203)など)が実行されることで、選択したサブ変動パターンに対応する変動演出が実現される。なお、このような演出の実現に関する処理の流れは、特別遊技に伴う演出や客待ち演出、先読み演出、所謂当該変動に伴う予告演出、演出モードの制御などの他の演出についても基本的には同じである。
[受信コマンド解析処理]次に、受信コマンド解析処理(S4201)について、図39に基づいて詳述する。受信コマンド解析処理(S4201)ではまず、図39に示すように、演出制御用マイコン91は、主制御基板80から始動入賞コマンドを受信したか否か判定し(S4401)、受信していれば先読み演出判定処理(S4402)を行う。先読み演出判定処理(S4402)では、始動入賞コマンドを解析して、その解析結果に基づいて、所謂保留変化予告や連続予告などの先読み演出の抽選を行い、その抽選結果に応じた先読み演出開始コマンドをRAM94の出力バッファにセットする。
続いて、演出制御用マイコン91は、遊技状態指定コマンドを受信したか否か判定し(S4403)、受信していれば、後述する演出モード更新処理(S4404)を行う。演出モード更新処理(S4404)では、遊技状態指定コマンドを解析して、その解析結果に基づいて、演出モードの選択を行い、その選択に応じた演出モードに設定するための演出モード設定コマンドをRAM94の出力バッファにセットする。
続いて、演出制御用マイコン91は、主制御基板80から変動開始コマンドを受信したか否か判定し(S4405)、受信していれば後述する変動演出開始処理(S4406)を行い、後述する状態示唆演出開始処理(S4407)を行う。変動演出開始処理(S4406)では、変動開始コマンドを解析して、その解析結果に基づいて、変動演出のパターン(内容)を選択する。そして、選択した変動演出パターンにて変動演出を開始するための変動演出開始コマンドをRAM94の出力バッファにセットする。変動演出の演出内容については、後に具体的に説明する。
続いて、演出制御用マイコン91は、主制御基板80から変動停止コマンドを受信したか否か判定し(S4408)、受信していれば変動演出終了処理(S4409)を行い、後述する状態示唆演出終了処理(S4410)を行う。変動演出終了処理(S4409)では、変動停止コマンドを解析して、その解析結果に基づいて、演出図柄8L,8C,8Rを確定的に停止表示させるための変動演出終了コマンドをRAM94の出力バッファにセットする。なお、非時短状態や時短状態Bにおいて特図2の小当たり変動(小当たり当選に基づく変動)に係る変動停止コマンドを受信した場合には、右打ちによって第2大入賞口35へ入賞させるべき旨を報知する右打ち報知演出を実行するためのコマンドも、RAM94の出力バッファにセットする。
続いて、演出制御用マイコン91は、主制御基板80からオープニングコマンドを受信したか否か判定し(S4411)、受信していればオープニング演出選択処理(S4412)を行う。オープニング演出選択処理(S4412)では、オープニングコマンドを解析して、その解析結果に基づいて、特別遊技のオープニング中に実行するオープニング演出のパターン(内容)を選択する。そして、選択したオープニング演出パターンにてオープニング演出を開始するためのオープニング演出開始コマンドをRAM94の出力バッファにセットする。
続いて、演出制御用マイコン91は、主制御基板80からエンディングコマンドを受信したか否か判定し(S4413)、受信していればエンディング演出選択処理(S4414)を行う。エンディング演出選択処理(S4414)では、エンディングコマンドを解析して、その解析結果に基づいて、大当たり遊技のエンディング中に実行するエンディング演出のパターン(内容)を選択する。そして、選択したエンディング演出パターンにてエンディング演出を開始するためのエンディング演出開始コマンドをRAM94の出力バッファにセットする。
続いて、演出制御用マイコン91は、主制御基板80からV通過コマンドを受信したか否か判定し(S4415)、受信していればV通過報知演出開始処理(S44146)を行う。V通過報知演出開始処理(S4416)では、V通過報知演出を開始するためのV通過報知演出開始コマンドをRAM94の出力バッファにセットする。V通過報知演出とは、V通過(特定領域39への通過)があったことを遊技者に報知するための演出である。本形態では、所定のV通過報知画像(例えば「V」の文字を示す文字画像)を表示画面7aに表示する演出である。このV通過報知演出としての「V」の文字画像の表示は、特定領域39への通過に基づいて2種大当たり遊技を実行する本パチンコ遊技機1では、大当たり当選の報知としての意味ももつ。なお、V通過報知演出は、特別の効果音をスピーカ67から出力するなど、他の態様であってもよい。
続いて、演出制御用マイコン91は、電源投入フラグがONとなっているか否かを判定する(S4417)。電源投入フラグがONである場合には(S4417でYES)、演出制御用マイコン91は、設定期間計測を開始して(S4418)、電源投入フラグをOFFにする(S4419)。ここで、設定期間とは、遊技場の従業員等が状態示唆演出の設定画面を呼び出すことが可能な期間である。言い換えれば、設定期間とは、演出制御用マイコン91が状態示唆演出の設定画面の表示指示を受け付けている期間である。本形態では、この設定期間は、30秒に設定されている。つまり、本形態では、設定期間は、電源投入後の設定期間内である。なお、機能設定の設定期間の長さは適宜変更可能である。
続いて、その他の処理(S4420)として、上記のコマンド以外の受信コマンドに基づく処理を行って、受信コマンド解析処理を終える。
[演出モード更新処理]次に、演出モード更新処理(S4404)について、図40に基づいて詳述する。演出モード更新処理(S4404)ではまず、図40に示すように、演出制御用マイコン91は、受信した遊技状態指定コマンドが示す遊技状態を解析する(S4501)。次にステップS4501で解析した遊技状態が時短状態Aであるか否かを判定する(S4502)。ここで時短状態Aであると判定した場合には(S4502でYES)、演出制御用マイコン91は、設定している演出モードが通常演出モード、または祝福演出モードであるか否かを判定する(S4503)。通常演出モード、または祝福演出モードを設定していると判定した場合には(S4503でYES)、演出制御用マイコン91は、遊技状態指定コマンドが示す遊技状態が時短回数10回の「時短状態A」である場合には、RUSH演出モードに設定する処理を行い(S4504)、ステップS4505に進む。また、演出制御用マイコン91は、ステップS4501にて解析した遊技状態指定コマンドが示す遊技状態が時短状態B、または非時短状態であると判定した場合(S4502でNO)、そのままステップS4505に進む。また、設定している演出モードが通常演出モード、または祝福演出モードではない場合(S4503でNO)、そのままステップS4505に進む。
続いて、演出制御用マイコン91は、ステップS4501で解析した遊技状態が時短状態Bであるか否かを判定する(S4505)。ここで時短状態Bであると判定した場合には(S4505でYES)、演出制御用マイコン91は、設定している演出モードが祝福演出モードであるか否かを判定する(S4506)。祝福演出モードを設定していると判定した場合には(S4506でYES)、演出制御用マイコン91は、遊技状態指定コマンドが示す遊技状態が時短回数650回の「時短状態B」である場合には、通常演出モードに設定する処理を行い(S4507)、ステップS4508に進む。また、演出制御用マイコン91は、ステップS4501にて解析した遊技状態指定コマンドが示す遊技状態が時短状態A、または非時短状態であると判定した場合(S4505でNO)、そのままステップS4508に進む。また、設定している演出モードが通常演出モードではない場合(S4506でNO)、そのままステップS4508に進む。
続いて、ステップS4508において、演出制御用マイコン91は、ステップS4501で解析した遊技状態が非時短状態であるか否かを判定する(S4508)。ここで非時短状態であると判定した場合には(S4508でYES)、演出制御用マイコン91は、設定している演出モードが通常演出モード、またはRUSH演出モードであるか否かを判定する(S4509)。通常演出モード、またはRUSH演出モードを設定していると判定した場合には(S4509でYES)、演出制御用マイコン91は、遊技状態指定コマンドが示す遊技状態が非時短状態であるため、祝福演出モードに設定する処理を行い(S4510)、本処理を終了する。また、演出制御用マイコン91は、遊技状態指定コマンドが示す遊技状態が時短状態Aや時短状態Bではないと判定した(S4508でNO)、または設定している演出モードが祝福演出モードである場合(S4509でNO)には、そのまま本処理を終了して、図39に示すステップS4405に進む。
[変動演出開始処理]変動演出開始処理(S4406)ではまず、図41に示すように、演出制御用マイコン91は、変動開始コマンドを解析する(S5001)。変動開始コマンドには、変動パターン選択処理(図21のステップS1003,S1009)でセットされた特図変動パターンの情報が含まれている。特図変動パターンの情報には、特図1又は特図2の大当たり判定処理の判定結果としての図柄を指定する図柄情報等が含まれている(図7参照)。なお、ここで演出制御用マイコン91が取得した図柄情報等は、これ以降に実行する処理においても適宜利用可能である。また、変動演出開始処理(S4406)において、演出制御用マイコン91は、変動開始コマンドを1回受信するごとに、変動回数カウンタの値を「1」加算する。
次に、変動演出パターン選択処理(S5002)を行い、演出図柄変動演出において最終的に停止表示する演出図柄の選択を行う(S5003)。変動演出パターン選択処理では、受信した特図変動開始コマンドが示す特図変動パターンに基づいて、変動演出の演出パターン(サブ変動パターン)を選択する。演出図柄の選択は、具体的には、演出図柄決定用乱数を取得するとともに、特別図柄抽選の結果として停止表示される特別図柄の種類やリーチの有無に応じて分類されている複数のテーブルの中から、変動開始コマンドの解析結果に基づいて一つのテーブルを選択し、その選択したテーブルを用いて、取得した演出図柄決定用乱数を判定することにより、演出図柄を選択する。これにより、最終的に停止表示される演出図柄8L,8C,8Rの組み合わせ(例えば「2・2・2」等)が決定される。
続いて、演出制御用マイコン91は、予告演出選択処理(S5004)において、受信した特図変動開始コマンドが示す特図変動パターンに基づいて、変動演出に伴って行う予告演出(セリフ予告(セリフ予告画像TG)、その他の予告演出)を選択する。本形態の予告演出選択処理(S5004)において、演出制御用マイコン91は、受信した特図変動開始コマンドが示す特図変動パターンが、特図変動パターンP1から特図変動パターンP9、および特図変動パターンP41から特図変動パターンP49のうち、いずれかの特図変動パターンである場合には、その特図変動パターンに基づいて、20%の割合でセリフ予告(セリフ予告画像TG)を選択する。なお、セリフ予告(セリフ予告画像TG)を選択する割合は、適宜変更可能である。なお、予告演出選択処理において選択された予告演出の情報は、RAM94の所定の記憶領域に格納されるとともに、予告演出開始コマンドを受信した画像制御基板100は、指定された予告演出の画像を表示部50aに表示する。また、演出制御用マイコン91は、RAM94に格納した予告演出の情報に基づいて、その予告演出に係る演出手段(スピーカ67、枠ランプ66、盤ランプ5、可動装置、入力装置など)を適宜制御する。
続いて、演出制御用マイコン91は、選択した演出図柄、変動演出パターン、及び変動演出を開始するための変動演出開始コマンドをRAM94の出力バッファにセットして(S5005)、本処理を終了する。ステップS5005でセットされた変動演出開始コマンドが、画像制御基板100に送信されると、画像制御基板100のCPU102は、所定の演出画像をROM103から読み出して、画像表示装置7の表示画面7aにて変動演出を行う。なお、変動演出開始処理(S4406)において、演出制御用マイコン91は、通常演出モード、または祝福演出モードの設定中に、変動回数カウンタの値を「1」加算した場合には、変動演出開始コマンドをRAM94の出力バッファにセットすると(S5005)、ステップS5005でセットされた変動演出開始コマンドが、画像制御基板100に送信されて、画像制御基板100のCPU102によって、「1」加算した値の実行回数表示KGが表示される。
[状態示唆演出開始処理]状態示唆演出開始処理(S4407)ではまず、図42に示すように、演出制御用マイコン91は、状態示唆演出設定中フラグがONであるか否かを判定する(S5101)。ここで状態示唆演出設定中フラグとは、状態示唆演出の実行確率、状態示唆演出の信頼度が設定されている状態であることを示すフラグである。状態示唆演出設定中フラグがONであると判定した場合には(S5101でYES)、通常演出モード、または祝福演出モードを設定中であるか否かを判定する(S5102)。通常演出モード、または祝福演出モードを設定中であると判定した場合には(S5102でYES)、状態示唆演出決定用乱数を抽出し(S5103)、後述する状態示唆演出設定処理(S4205)にて状態示唆演出の実行確率、または状態示唆演出の信頼度を設定中であるか否かを判定する(S5104)。なお、状態示唆演出決定用乱数は、0~99までの範囲で値をとる。また、状態示唆演出設定中フラグがOFFである場合(S5101でNO)や、通常演出モード、または祝福演出モードを設定中ではないと判定した場合(S5102でNO)には、本処理を終了する。
演出制御用マイコン91は、後述する状態示唆演出設定処理(S4205)にて状態示唆演出の実行確率(所定の割合、第1所定の割合)、または状態示唆演出の信頼度(所定の割合、第2所定の割合)を設定中であると判定した場合には(S5104でYES)、設定中の状態示唆演出の実行確率と状態示唆演出の信頼度に対応した状態示唆演出振り分けテーブル(図48参照)を参照し(S5105)、ステップS5106に進む。また、後述する状態示唆演出設定処理(S4205)にて状態示唆演出の実行確率、または状態示唆演出の信頼度を設定していないと判定した場合には(S5104でNO)、図43のステップS5110に進む。
ステップS5106において、演出制御用マイコン91は、ステップS5105で参照した振り分けテーブルが適切な参照テーブルであるか否かを判定する(S5106)。演出制御用マイコン91は、適切な振り分けテーブルであると判定した場合には(S5106でYES)、振り分けテーブル(図48(A)から図48(E)のうち、いずれか)とステップS5103で抽出した状態示唆演出決定用乱数と基づいて、状態示唆演出の実行を抽選する(S5107)。続いて、ステップS5107の抽選結果に基づいて、状態示唆演出を実行するか否かを判定する(S5108)。演出制御用マイコン91は、状態示唆演出を実行すると判定した場合には(S5108でYES)、状態示唆演出開始コマンドをRAM94の出力バッファにセットして(S5109)、本処理を終了する。ステップS5109でセットされた状態示唆演出開始コマンドが、画像制御基板100に送信されると、画像制御基板100のCPU102は、状態示唆演出画像JSをROM103から読み出して、画像表示装置7の表示画面7aにて状態示唆演出画像JSの表示を行う(図60(B―1)参照)。
また、ステップS5106にて適切な振り分けテーブルではないと判定した場合(S5106でNO)、またはステップS5108にて状態示唆演出を実行しないと判定した場合(S5108でNO)、そのまま本処理を終了する。
図43のステップS5110において、演出制御用マイコン91は、第1状態告知条件を設定中であるか否かを判定する(S5110)。演出制御用マイコン91は、第1状態告知条件を設定中であると判定した場合には(S5110でYES)、第1状態告知条件が成立したか否かを判定する(S5111)。なお、ステップS5111にて、演出制御用マイコン91は、変動回数カウンタの値が「100」以内に、ステップS5004でセリフ予告が選択されたか否かを判定する。また、演出制御用マイコン91は、第1状態告知条件を設定していない判定した場合には(S5111でNO)、そのままステップS5116に進む。
ステップS5111にて、演出制御用マイコン91は、第1状態告知条件が成立したと判定した場合には(S5111でYES)、状態示唆演出の第6振り分けテーブル(図48(E))を参照し(S5111)、参照した状態示唆演出の第6振り分けテーブルとステップS5103で抽出した状態示唆演出抽選乱数とに基づいて状態示唆演出の実行を抽選する(S5113)。続いて、演出制御用マイコン91は、ステップS5113の抽選結果に基づいて状態示唆演出を実行するか否かを判定する(S5114)。演出制御用マイコン91は、状態示唆演出を実行すると判定した場合には(S5114でYES)、状態示唆演出開始コマンドをRAM94の出力バッファにセットして(S5115)、本処理を終了する。ステップS5115でセットされた状態示唆演出開始コマンドが、画像制御基板100に送信されると、画像制御基板100のCPU102は、状態示唆演出画像JSをROM103から読み出して、画像表示装置7の表示画面7aにて状態示唆演出画像JSの表示を行う(図61(C)参照)。
また、ステップS5111にて第1状態告知条件が成立していない場合(S5111でNO)、またはステップS5114にて状態示唆演出を実行しないと判定した場合には(S5114でNO)、ステップS5116に進む。
ステップS5116にて、演出制御用マイコン91は、第2状態告知条件を設定しているか否かを判定する(S5116)。演出制御用マイコン91は、第2状態告知条件を設定していると判定した場合には(S5116でYES)、第2状態告知条件が成立したか否かを判定する(S5117)。なお、ステップS5117にて、演出制御用マイコン91は、変動回数カウンタの値が「100」以内であって、ステップS5001で解析した変動開始コマンドに含まれる情報にSPリーチが実行される特図変動パターンの情報であるか否かを判定する。演出制御用マイコン91は、第2状態告知条件が成立したと判定した場合には(S5117でYES)、状態示唆演出の第6振り分けテーブル(図48(E))を参照し(S5118)、参照した状態示唆演出の第6振り分けテーブルとステップS5103で抽出した状態示唆演出抽選乱数とに基づいて状態示唆演出の実行を抽選する(S5119)。続いて、演出制御用マイコン91は、ステップS5113の抽選結果に基づいて状態示唆演出を実行するか否かを判定する(S5120)。演出制御用マイコン91は、状態示唆演出を実行すると判定した場合には(S5120でYES)、状態示唆演出開始コマンドをRAM94の出力バッファにセットして(S5121)、図44のステップS5122に進む。ステップS5121でセットされた状態示唆演出開始コマンドが、画像制御基板100に送信されると、画像制御基板100のCPU102は、状態示唆演出画像JSをROM103から読み出して、画像表示装置7の表示画面7aにて状態示唆演出画像JSの表示を行う(図62(D)参照)。
ステップS5116にて第2状態告知条件を設定していない場合(S5116でNO)、第2状態告知条件が成立していない場合(S5117でNO)、または状態示唆演出を実行しない場合(S5120でNO)のうち、いずれの場合でも、図44のステップS5122に進む。
図44のステップS5122にて、演出制御用マイコン91は、第3状態告知条件を設定しているか否かを判定する(S5122)。演出制御用マイコン91は、第3状態告知条件をしていると判定した場合には(S5122でYES)、第3状態告知条件が成立したか否かを判定する(S5123)。なお、ステップS5123では、経過時間カウンタがカウントした時間が1時間以内であって、且つ変動回数カウンタの値が「150」に到達しているか否かを判定する。演出制御用マイコン91は、第3状態告知条件が成立したと判定した場合には(S5123でYES)、状態示唆演出の第6振り分けテーブル(図48(E))を参照し(S5124)、参照した状態示唆演出の第6振り分けテーブルとステップS5103で抽出した状態示唆演出抽選乱数とに基づいて状態示唆演出の実行を抽選する(S5125)。続いて、演出制御用マイコン91は、ステップS5125の抽選結果に基づいて状態示唆演出を実行するか否かを判定する(S5126)。演出制御用マイコン91は、状態示唆演出を実行すると判定した場合には(S5126でYES)、状態示唆演出開始コマンドをRAM94の出力バッファにセットして(S5127)、本処理を終了する。ステップS5127でセットされた状態示唆演出開始コマンドが、画像制御基板100に送信されると、画像制御基板100のCPU102は、状態示唆演出画像JSをROM103から読み出して、画像表示装置7の表示画面7aにて状態示唆演出画像JSの表示を行う(図63(B―2)参照)。
ステップS5122にて第3状態告知条件を設定していない場合(S5122でNO)、第3状態告知条件が成立していない場合(S5123でNO)、または状態示唆演出を実行しない場合(S5126でNO)のうち、いずれの場合でも、本処理を終了する。
[状態示唆演出終了処理]状態示唆演出終了処理(S4410)ではまず、図45に示すように、演出制御用マイコン91は、状態示唆演出設定中フラグがONであるか否かを判定する(S5201)。状態示唆演出設定中フラグがONであると判定した場合には(S5201でYES)、変動演出終了処理(S4409)での変動停止コマンドの解析結果に基づいて、通常ハズレであるか否かを判定する(S5202)。演出制御用マイコン91は、通常ハズレであると判定した場合には(S5202でNO)、状態示唆演出を実行中であるか否かを判定する(S5203)。また、ステップS5201で状態示唆演出設定中フラグがOFFであると判定した場合(S5201でNO)、またはステップS5202で通常ハズレであると判定した場合(S5202でYES)には、そのまま本処理を終了する。
ステップS5203において、演出制御用マイコン91は、状態示唆演出を実行中であると判定した場合には(S5203でYES)、状態示唆演出終了コマンドをRAM94の出力バッファにセットして(S5104)、ステップS5205に進む。ステップS5204でセットされた状態示唆演出終了コマンドが、画像制御基板100に送信されると、画像制御基板100のCPU102は、画像表示装置7の表示画面7aでの状態示唆演出画像JSの表示を終了する。すなわち、本形態では、状態示唆演出が実行されている場合に、特別図柄で当り(大当たり、小当たり)図柄が停止表示された場合、または特殊ハズレ(ハズレ図柄B、ハズレ図柄C)が停止表示された場合には、状態示唆演出が終了となる。また、ステップS5203において、演出制御用マイコン91は、状態示唆演出を実行していないと判定した場合には(S5203でNO)、そのままステップS5205に進む。
ステップS5205において、演出制御用マイコン91は、状態示唆演出設定中フラグをOFFにして(S5205)、そのまま本処理を終了する。これにより、本形態では、電源投入されて状態示唆演出設定中フラグがONであった場合には、状態示唆演出が実行されているか否かにかかわらず、特別図柄で当り(大当たり、小当たり)図柄が停止表示された場合、または特殊ハズレ(ハズレ図柄B、ハズレ図柄C)が停止表示されると、状態示唆演出設定中フラグがOFFとなる。
[状態示唆演出設定処理]状態示唆演出設定処理(S4205)ではまず、図46に示すように、演出制御用マイコン91は、設定画像表示中フラグがONであるか否かを判定する(S5301)。設定画面表示中フラグは、「状態演出設定画像」(図51(B)、図51(C-1)、図51(C―2))や「第1状態示唆演出設定画像S3」(図52)、「第2状態示唆演出設定画像S4」(図53)といった設定画面の表示中であることを示すフラグであり、後述のステップS5305でONにされるフラグである。
ステップS5301にて、設定画像表示中フラグがOFFである場合には(S5301でNO)、設定期間内であるか否かを判定する(S5302)。また、ステップS5301にて、設定画像表示中フラグがONである場合には(S5301でYES)、図47のステップS5306に進む。
ステップS5302において、演出制御用マイコン91は、設定期間内であると判定した場合には(S5302でYES)、所定操作がなされたか否かを判定する(S5303)。本形態の所定操作は、演出ボタン63を連続して5回押下することである。勿論、所定操作をどのような操作とするかは適宜変更可能である。
ステップS5303において、演出制御用マイコン91は、所定操作がなされたと判定した場合には(S5303でYES)、設定画像表示処理を行う(S5304)。設定画像表示処理(S5304)において、演出制御用マイコン91は、状態示唆演出設定画像S2(図51(B)、図51(C-1)を画像表示装置7の表示画面7aに表示するための状態設定画像表示コマンドをRAM94の出力バッファにセットする。ステップS5304でセットされた状態設定画像表示コマンドが、画像制御基板100に送信されると、画像制御基板100のCPU102は、画像表示装置7の表示画面7aでの電源投入後画像S1の表示から状態示唆演出設定画像S2(図51(B)、図51(C-1)の表示に切り替える。その後、演出制御用マイコン91は、設定画面表示中フラグをONにして(S5305)、本処理を終了する。また、演出制御用マイコン91は、ステップS5302において、設定期間外であると判定した場合(S5302でNO)、または所定操作がなされていないと判定した場合には(S5303でNO)、そのまま本処理を終了する。
設定画像表示中フラグがONである場合に(S5301でYES)、図47のステップS5306において、演出制御用マイコン91は、画像表示装置7の表示画面7aに状態示唆演出設定画像S2を表示している場合に「第1状態示唆演出設定」のメニューが選択されたか否かを判定する(S5306)。「第1状態示唆演出設定」のメニューが選択されたと判定した場合には(S5306でYES)、第1状態示唆演出設定画像S3(図52)を画像表示装置7の表示画面7aに表示するための第1状態演出設定画像表示コマンドをRAM94の出力バッファにセットする(S5307)。ステップS5307でセットされた第1状態演出設定画像表示コマンドが、画像制御基板100に送信されると、画像制御基板100のCPU102は、画像表示装置7の表示画面7aでの状態示唆演出設定画像S2の表示から第1状態示唆演出設定画像S3(図52)の表示に切り替える。
続いて、ステップS5308において、演出制御用マイコン91は、画像表示装置7の表示画面7aに第1状態示唆演出設定画像S3(図52参照)を表示している場合に、状態示唆演出の実行確率が切り替えられたか否かを判定する(S5308)。状態示唆演出の実行確率が切り替えられたと判定した場合には(S5308でYES)、状態示唆演出の実行確率の情報(0%)を切り替えられた状態示唆演出の実行確率の情報(50%、または100%)に変更する(S5309)。
続いて、ステップS5310において、演出制御用マイコン91は、画像表示装置7の表示画面7aに第1状態示唆演出設定画像S3(図52参照)を表示している場合に、状態示唆演出の信頼度が切り替えられたか否かを判定する(S5310)。状態示唆演出の実行確率が切り替えられたと判定した場合には(S5310でYES)、状態示唆演出の信頼度の情報(0%)を切り替えられた状態示唆演出の信頼度の情報(50%、または100%)に変更する(S5311)。
続いて、ステップS5312において、演出制御用マイコン91は、画像表示装置7の表示画面7aに状態示唆演出設定画像S2を表示している場合に「第2状態示唆演出設定」のメニューが選択されたか否かを判定する(S5312)。「第2状態示唆演出設定」のメニューが選択されたと判定した場合には(S5312でYES)、第2状態示唆演出設定画像S4(図53)を画像表示装置7の表示画面7aに表示するための表示コマンドをRAM94の出力バッファにセットする(S5313)。ステップS5313でセットされた第2状態演出設定画像表示コマンドが、画像制御基板100に送信されると、画像制御基板100のCPU102は、画像表示装置7の表示画面7aでの状態示唆演出設定画像S2の表示から第2状態示唆演出設定画像S4(図53)の表示に切り替える。
続いて、ステップS5314において、演出制御用マイコン91は、画像表示装置7の表示画面7aに第2状態示唆演出設定画像S4(図53)を表示している場合に、「第1状態告知条件」のメニューが選択されたか否かを判定する(S5314)。「第1状態告知条件」のメニューが選択されたと判定した場合には(S5314でYES)、第1状態告知条件を設定する(S5315)。また、演出制御用マイコン91は、状態示唆演出の実行確率(0%)の情報状態から示唆演出の実行確率(100%)の情報に切り替えるとともに、状態示唆演出の信頼度(0%)の情報状態から示唆演出の信頼度(100%)の情報に切り替える。
また、ステップS5316において、演出制御用マイコン91は、画像表示装置7の表示画面7aに第2状態示唆演出設定画像S4(図53)を表示している場合に、「第2状態告知条件」のメニューが選択されたか否かを判定する(S5316)。「第2状態告知条件」のメニューが選択されたと判定した場合には(S5316でYES)、第2状態告知条件を設定する(S5317)。また、演出制御用マイコン91は、状態示唆演出の実行確率(0%)の情報状態から示唆演出の実行確率(100%)の情報に切り替えるとともに、状態示唆演出の信頼度(0%)の情報状態から示唆演出の信頼度(100%)の情報に切り替える。
また、ステップS5318において、演出制御用マイコン91は、画像表示装置7の表示画面7aに第2状態示唆演出設定画像S4(図53)を表示している場合に、「第3状態告知条件」のメニューが選択されたか否かを判定する(S5318)。「第3状態告知条件」のメニューが選択されたと判定した場合には(S5318でYES)、第3状態告知条件を設定する(S5319)。また、演出制御用マイコン91は、状態示唆演出の実行確率(0%)の情報状態から示唆演出の実行確率(100%)の情報に切り替えるとともに、状態示唆演出の信頼度(0%)の情報状態から示唆演出の信頼度(100%)の情報に切り替える。
続いて、ステップS5320において、演出制御用マイコン91は、状態示唆演出の設定を終了させる終了操作がなされたか否かを判定する。この状態示唆演出の設定を終了操作は、例えば、演出ボタン63の操作により、図51(B)に示す「戻る」のメニュー、図52に示す「決定」のメニュー、または図53に示す「決定」のメニューのうち、いずれかのメニューが決定されることである。ステップS5320において、状態示唆演出の設定を終了させる終了操作がなされた場合には(S5320でYES)、状態示唆演出の設定情報(設定された状態示唆演出の実行確率、設定された状態示唆演出の信頼度、第1状態告知条件の設定、第2状態告知条件の設定、第3状態告知条件の設定)をRAM94の所定領域に格納して(S5321)、設定画像表示終了処理(S5322)を行うとともに、設定画像表示中フラグをOFFにして(S5323)、ステップS5324に進む。設定画像表示終了処理(S5322)では、演出制御用マイコン91は、状態示唆演出設定画像S2(図51(B)、図51(C-1)の表示、第1状態示唆演出設定画像S3(図52)の表示、第2状態示唆演出設定画像S4(図53)の表示を終了させるための表示コマンドを出力バッファにセットする。なお、ステップS5322でセットされた表示コマンドが、画像制御基板100に送信されると、画像制御基板100のCPU102は、画像表示装置7の表示画面7aでの状態示唆演出設定画像S2(図51(B)、図51(C-1)の表示、第1状態示唆演出設定画像S3(図52)の表示、または第2状態示唆演出設定画像S4(図53)の表示のうち、何れの表示も終了して、通常の遊技演出の画像を表示させる。
ステップS5324において、演出制御用マイコン91は、RAM94の所定領域に格納している状態示唆演出の設定情報から、状態示唆演出の実行確率と状態示唆演出の信頼度とが初期値(デフォルト値)、すなわち状態示唆演出の実行確率と状態示唆演出の信頼度が0%であるか否かを判定する(S5324)。状態示唆演出の実行確率と状態示唆演出の信頼度が0%でない場合には(S5324でNO)、状態示唆演出設定中フラグをONにし(S5325)、本処理を終了する。また、ステップS5324において、状態示唆演出の実行確率と状態示唆演出の信頼度が0%である場合には(S5324でYES)、そのまま本処理を終了する。
7.状態示唆演出の振り分けテーブル
次に、図48を用いて、状態示唆演出の振り分けテーブルについて説明する。図48(A)に示す状態示唆演出の第1振り分けテーブルは、演出制御用マイコン91によって、状態示唆演出の実行確率、状態示唆演出の信頼度が初期値(デフォルト値)の振り分けテーブルである。また、図48(B)に示す状態示唆演出の第2振り分けテーブルは、演出制御用マイコン91によって、状態示唆演出の実行確率が50%であるとともに、状態示唆演出の信頼度が50%に設定されている場合に選択される振り分けテーブルである。また、図48(C)に示す状態示唆演出の第3振り分けテーブルは、演出制御用マイコン91によって、状態示唆演出の実行確率が50%であるとともに、状態示唆演出の信頼度が100%に設定されている場合に選択される振り分けテーブルである。また、図48(D)に示す状態示唆演出の第4振り分けテーブルは、演出制御用マイコン91によって、状態示唆演出の実行確率が100%であるとともに、状態示唆演出の信頼度が50%に設定されている場合に選択される振り分けテーブルである。また、図48(E)に示す状態示唆演出の第5振り分けテーブルは、演出制御用マイコン91によって、状態示唆演出の実行確率が100%であるとともに、状態示唆演出の信頼度が100%に設定されている場合に選択される振り分けテーブルである。また、図48(E)に示す状態示唆演出の第5振り分けテーブルは、演出制御用マイコン91によって、状態示唆演出の実行確率と状態示唆演出の信頼度が100%に設定されている場合、第1状態告知条件が設定されている場合、第2状態告知条件が設定されている場合、または第3状態告知条件が設定されている場合のうち、いずれかの場合に、選択される状態示唆演出の振り分けテーブルである。
先ず、状態示唆演出の第1振り分けテーブルが選択されている場合における状態示唆演出の実行確率について説明する。図48(A)に示すように、パチンコ遊技機1の遊技状態が非時短状態である場合に、状態示唆演出の実行無しに100を振り分けられている(実行有:実行無し=0:100)。これにより、パチンコ遊技機1の遊技状態が非時短状態である場合には、状態示唆演出の実行有に振り分けた値(0)/100で算出した値に100を乗すると、非時短状態での状態示唆演出の実行確率は、0%となる。また、図48(A)に示すように、パチンコ遊技機1の遊技状態が時短状態Bである場合に、状態示唆演出の実行無しに100を振り分けられている(実行有:実行無し=0:100)。これにより、パチンコ遊技機1の遊技状態が時短状態Bである場合には、状態示唆演出の実行有に振り分けた値(0)/100で算出した値に100を乗すると、時短状態Bでの状態示唆演出の実行確率は、0%となる。これにより、状態示唆演出の第1振り分けテーブルが選択されている場合には、非時短状態、または時短状態Bのうち、いずれの遊技状態であっても、状態示唆演出が実行されることはない。
また、状態示唆演出の第1振り分けテーブルが選択されている場合における状態示唆演出の信頼度について説明する。非時短状態での状態示唆演出の実行有に振り分けた値(0)/非時短状態での状態示唆演出の実行有に振り分けた値(0)+時短状態Bでの状態示唆演出の実行有に振り分けた値(0)から算出した値に100を乗すると0%となる。状態示唆演出の第1振り分けテーブルが選択されている場合における状態示唆演出の信頼度は、0%である。
次に、状態示唆演出の第2振り分けテーブルが選択されている場合における状態示唆演出の実行確率について説明する。図48(B)に示すように、パチンコ遊技機1の遊技状態が非時短状態である場合に、状態示唆演出の実行有に50を振り分け、状態示唆演出の実行無しに50を振り分けられている(実行有:実行無し=50:50)。これにより、パチンコ遊技機1の遊技状態が非時短状態である場合には、状態示唆演出の実行有に振り分けた値(50)/100で算出した値に100を乗すると、非時短状態での状態示唆演出の実行確率は、50%となる。また、図48(B)に示すように、パチンコ遊技機1の遊技状態が時短状態Bである場合に、状態示唆演出の実行有に振り分け、状態示唆演出の実行無しに50を振り分けられている(実行有:実行無し=50:50)。これにより、パチンコ遊技機1の遊技状態が時短状態Bである場合には、状態示唆演出の実行有に振り分けた値(50)/100で算出した値に100を乗すると、時短状態Bでの状態示唆演出の実行確率は、50%となる。
また、状態示唆演出の第2振り分けテーブルが選択されている場合における状態示唆演出の信頼度について説明する。非時短状態での状態示唆演出の実行有に振り分けた値(50)/非時短状態での状態示唆演出の実行有に振り分けた値(50)+時短状態Bでの状態示唆演出の実行有に振り分けた値(50)から算出した値に100を乗すると50%となる。状態示唆演出の第2振り分けテーブルが選択されている場合における状態示唆演出の信頼度は、50%である。
次に、状態示唆演出の第3振り分けテーブルが選択されている場合における状態示唆演出の実行確率について説明する。図48(C)に示すように、パチンコ遊技機1の遊技状態が非時短状態である場合に、状態示唆演出の実行有に50を振り分け、状態示唆演出の実行無しに50を振り分けられている(実行有:実行無し=50:50)。これにより、パチンコ遊技機1の遊技状態が非時短状態である場合には、状態示唆演出の実行有に振り分けた値(50)/100で算出した値に100を乗すると、非時短状態での状態示唆演出の実行確率は、50%となる。また、図48(C)に示すように、パチンコ遊技機1の遊技状態が時短状態Bである場合に、状態示唆演出の実行無しに100を振り分けられている(実行有:実行無し=0:100)。これにより、パチンコ遊技機1の遊技状態が時短状態Bである場合には、状態示唆演出の実行有に振り分けた値(0)/100で算出した値に100を乗すると、時短状態Bでの状態示唆演出の実行確率は、0%となる。
また、状態示唆演出の第3振り分けテーブルが選択されている場合における状態示唆演出の信頼度について説明する。非時短状態での状態示唆演出の実行有に振り分けた値(50)/非時短状態での状態示唆演出の実行有に振り分けた値(50)+時短状態Bでの状態示唆演出の実行有に振り分けた値(0)から算出した値に100を乗すると100%となる。状態示唆演出の第3振り分けテーブルが選択されている場合における状態示唆演出の信頼度は、100%である。
次に、状態示唆演出の第4振り分けテーブルが選択されている場合における状態示唆演出の実行確率について説明する。図48(D)に示すように、パチンコ遊技機1の遊技状態が非時短状態である場合に、状態示唆演出の実行有に100を振り分けられている(実行有:実行無し=100:0)。これにより、パチンコ遊技機1の遊技状態が非時短状態である場合には、状態示唆演出の実行有に振り分けた値(100)/100で算出した値に100を乗すると、非時短状態での状態示唆演出の実行確率は、100%となる。また、図48(D)に示すように、パチンコ遊技機1の遊技状態が時短状態Bである場合に、状態示唆演出の実行有に100を振り分けられている(実行有:実行無し=100:0)。これにより、パチンコ遊技機1の遊技状態が時短状態Bである場合には、状態示唆演出の実行有に振り分けた値(100)/100で算出した値に100を乗すると、時短状態Bでの状態示唆演出の実行確率は、100%となる。
また、状態示唆演出の第4振り分けテーブルが選択されている場合における状態示唆演出の信頼度について説明する。非時短状態での状態示唆演出の実行有に振り分けた値(100)/非時短状態での状態示唆演出の実行有に振り分けた値(100)+時短状態Bでの状態示唆演出の実行有に振り分けた値(100)から算出した値に100を乗すると50%となる。状態示唆演出の第4振り分けテーブルが選択されている場合における状態示唆演出の信頼度は、50%である。
次に、状態示唆演出の第5振り分けテーブルが選択されている場合における状態示唆演出の実行確率について説明する。図48(E)に示すように、パチンコ遊技機1の遊技状態が非時短状態である場合に、状態示唆演出の実行有に100を振り分けられている(実行有:実行無し=100:0)。これにより、パチンコ遊技機1の遊技状態が非時短状態である場合には、状態示唆演出の実行有に振り分けた値(100)/100で算出した値に100を乗すると、非時短状態での状態示唆演出の実行確率は、100%となる。また、図48(E)に示すように、パチンコ遊技機1の遊技状態が時短状態Bである場合に、状態示唆演出の実行無しに100を振り分けられている(実行有:実行無し=0:100)。これにより、パチンコ遊技機1の遊技状態が時短状態Bである場合には、状態示唆演出の実行有に振り分けた値(0)/100で算出した値に100を乗すると、時短状態Bでの状態示唆演出の実行確率は、0%となる。
また、状態示唆演出の第5振り分けテーブルが選択されている場合における状態示唆演出の信頼度について説明する。非時短状態での状態示唆演出の実行有に振り分けた値(100)/非時短状態での状態示唆演出の実行有に振り分けた値(100)+時短状態Bでの状態示唆演出の実行有に振り分けた値(0)から算出した値に100を乗すると100%となる。状態示唆演出の第5振り分けテーブルが選択されている場合における状態示唆演出の信頼度は、100%である。
本形態では、電源投入後の設定期間内に状態示唆演出の実行確率と状態示唆演出の信頼度とを遊技場の従業員に設定させることで、遊技場の客層や傾向に合わせて、パチンコ遊技機1を運用することが可能となっている(図48参照)。
8.本形態における遊技の流れ
次に、本形態のパチンコ遊技機1における遊技の進行の流れについて、図50に基づいて説明する。図50では、RAMクリア操作(RAMクリアスイッチ152を押しながらの電源スイッチ155のON操作)が行われて、パチンコ遊技機1の遊技状態が非時短状態(通常遊技状態)に制御された状態、または前回の電源遮断されたときのパチンコ遊技機1の遊技状態が時短状態B(微時短状態)で、RAMクリアスイッチ152の押圧操作を行うことなく、電源スイッチ155のON操作が行われて、パチンコ遊技機1の遊技状態が時短状態B(微時短状態)に制御された状態について説明する。なお、図50では説明を省略するが、例えば、前回の電源遮断されたときのパチンコ遊技機1の遊技状態が時短状態A(通常時短状態)で、RAMクリアスイッチ152の押圧操作を行うことなく、電源スイッチ155のON操作が行われると、パチンコ遊技機1の遊技状態が時短状態A(通常遊技状態)に制御された状態となる場合もある。
例えば、前回の電源遮断されたときのパチンコ遊技機1の遊技状態が時短状態B(微時短状態)で、RAMクリアスイッチ152の押圧操作を行うことなく、電源スイッチ155のON操作が行われた場合には、パチンコ遊技機1の遊技状態が時短状態B(微時短状態)に制御された状態となる。時短状態B(微時短状態)では、通常演出モードに制御される。
時短状態Bは、非時短状態よりも電チュー22への入賞が容易な設定ではあるものの、時短状態Aのように右打ちにより電チュー22への入賞が頻繁に生じるわけではなく、左打ちで遊技を進行させる遊技状態である。よって時短状態Bでは、特図1の抽選に基づく大当たり当選を狙って遊技を行う。このときに、特殊ハズレ(ハズレ図柄B)に当選しても、時短状態Aへの移行はなされない。すなわち、遊技状態は時短状態Bのままである。本形態では、時短状態Bの時短回数は650回となっており、一旦、時短状態Bに制御されると、時短回数650回の特図変動が行われるまで時短状態Bが継続する場合がある。
時短状態Bでは左打ちにて遊技を進行し、特図1の抽選に基づく大当たり当選を狙う。時短状態B(微時短状態)において、特図1の抽選にて大当たりに当選した場合、大当たり図柄の種別が「特図1_大当たり図柄A」であれば、4Rの大当たり遊技の後、時短回数が650回の時短状態B(微時短状態)に制御される(図8参照)。一方で、時短状態B(微時短状態)において、特図1の抽選にて大当たりに当選した場合、大当たり図柄の種別が「特図1_大当たり図柄B」であれば、4Rの大当たり遊技の後、非時短状態に制御される(図8参照。)また、時短状態B(微時短状態)において、時短回数650回の特図変動が行われると、時短状態B(微時短状態)から非時短状態へと移行されることになる。
本形態のパチンコ遊技機1の遊技状態が時短状態Bである場合に直接時短状態Aに進むことができない。そのため、時短状態Bにて時短状態Aを目指すためには、先ず第1特別図柄で大当たり図柄Bが停止表示されて、大当たり遊技の終了後に一度非時短状態に移行するか、または時短回数650回の特図変動を行って一度非時短状態に移行する必要がある。
一方で、RAMクリア操作(RAMクリアスイッチ152を押しながらの電源スイッチ155のON操作)が行われた場合には、パチンコ遊技機1の遊技状態が非時短状態に制御され、非時短状態で遊技を進行することになる。非時短状態では左打ちにて遊技を進行し、特図1の抽選に基づく大当たり当選を狙う。非時短状態(通常遊技状態)において、特図1の抽選にて大当たりに当選した場合、大当たり図柄の種別が「特図1_大当たり図柄A」、または「特図1_大当たり図柄B」であっても、4Rの大当たり遊技の後に非時短状態(通常遊技状態)が継続することになる(図8参照)。非時短状態(通常遊技状態)では、祝福演出モードに制御される。
非時短状態では、特図1の抽選で特殊ハズレ(ハズレ図柄B)に当選すると、時短状態Aへと移行される。一方で、特図1の抽選で特殊ハズレ(ハズレ図柄C)に当選すると、時短状態Bへと移行される。なお、特殊ハズレ(ハズレ図柄B)に基づく時短回数10回の時短状態A中は、RUSH演出モードに制御される。
本形態のパチンコ遊技機1の遊技状態が非時短状態である場合に特図1の抽選結果が大当たりでも、大当たり遊技の終了後に時短状態Aに移行しない。そのため、非時短状態から時短状態Aへと進むためには、特図1の抽選にて特殊ハズレ(ハズレ図柄B)に当選する必要がある。
時短状態Aでは右打ちにて遊技を進行し、特図2の抽選に基づく大当たり当選(主には、小当たり当選からの特定領域39の通過に基づく大当たり)を狙う。時短回数が10回に設定された場合には、時短回数「10」と、特図2保留の上限記憶数「4」の合計数分(すなわち14回)、特図2の抽選を受けることが可能となる。すなわち、時短状態Aになり、第2始動口21への入賞を発生させて1回目の特図2の抽選および特図2の変動表示が開始された後、この特図2の変動表示中に特図2保留を4個貯めておくことで、時短状態Aが終了して非時短状態に戻ってからも、特図2保留に基づく特図2の抽選を最大で4回受けることができる。時短状態Aが終了して非時短状態に戻ると、RUSH演出モードが祝福演出モードに戻る。
本形態では、特図2の抽選における小当たり当選確率は約1/7である。なお上述したように、本形態のパチンコ遊技機1は、特図2の抽選に基づいて小当たりに当選した場合には、正しく遊技している限り必ず大当たり遊技が実行されるよう構成されている(図49参照)。よって、特図2の抽選における実質的な大当たり当選確率は、約1/7であると言える。このように、特図2の変動は特図1の変動よりも実質的に大当たりに当選し易いため、特図2の変動を「チャンス変動」と称する。
特図2の抽選において、小当たり当選を経て2種大当たりに当選した場合、小当たり図柄の種別が「特図2_小当たり図柄a」であれば、実質4Rの大当たり遊技の後、時短回数が10回の時短状態Aに移行する(図8参照)。特図2の抽選において小当たりに当選した場合、100%の割合で小当たり図柄aに振り分けられる。
特図2の抽選において小当たり又は直撃大当たりに当選し続ける限り、特図2の抽選を主とした遊技者に有利な状態(大当たりに当選し易い状態)は継続する。時短状態Aが終了して非時短状態に戻り、そのときに残っていた特図2保留(特図2の残保留)も全てハズレであった場合には、再び特図1の抽選を主とした遊技に戻ることとなる。
本形態では、非時短状態においてハズレ図柄B(特殊ハズレ)に当選することにより、10回のチャンス変動を受けることが可能となる。一方で、非時短状態においてハズレ図柄C(特殊ハズレ)に当選してしまうと、非時短状態よりも遊技者にとって不利な遊技状態である時短状態Bに移行されてしまうことになる。このように、非時短状態に限って、特殊ハズレ(ハズレ図柄B)を引くことで、特図2の抽選を主とした遊技者に有利な状態(大当たりに当選し易い状態)に移行させることが可能である。よって、このような新たなゲーム性を提供でき、遊技興趣の向上が見込める。また特に本形態によれば、特殊ハズレへの当選が有効に機能する期間(非時短状態に戻ってからの一定期間)の興趣を各段に向上させることが可能である。
また、本形態では、時短状態Bにおいて特図1の抽選結果が当たり、または特殊ハズレであったとしても、時短状態Bから時短状態Aに直接移行されることはない。そのため、時短状態Bでは大当たり図柄Bに基づく大当たり遊技の終了後に非時短状態に移行するか、または時短状態Bにて時短回数650回の特図変動を行って非時短状態に移行しなければならない。そして、非時短状態にて特図1の抽選にて特殊ハズレ(ハズレ図柄B)に当選する必要がある。これにより、本形態の非時短状態では直接時短状態Aに進むことが可能だが、時短状態Bでは直接時短状態Aに進むことができないため、非時短状態は時短状態Bよりも遊技者にとって有利な遊技状態であると言える。そのため、パチンコ遊技機1の電源投入されたときのパチンコ遊技機1の遊技状態が非時短状態、または時短状態Bであるかが、遊技場の開店から遊技を行う上で極めて重要となり、遊技者をドキドキさせて遊技を楽しませることが可能となる。
本形態のパチンコ遊技機1のように、RAMクリア操作(RAMクリアスイッチ152を押しながらの電源スイッチ155のON操作)か、または電源スイッチ155のON操作のみかによって、基本的には時短状態Aに移行可能な非時短状態としておくか否かの選択となる。しかしながら、遊技場の従業員等にとっては、本形態のパチンコ遊技機1のように、RAMクリア操作(RAMクリアスイッチ152を押しながらの電源スイッチ155のON操作)を行って非時短状態に制御されるパチンコ遊技機を遊技場で運用することに問題が生じる可能性がある。
具体的には、仮にRAMクリア操作(RAMクリアスイッチ152を押しながらの電源スイッチ155のON操作)が行われて、パチンコ遊技機の遊技状態が非時短状態に制御されていることを把握し易くしてしまうと、時短状態Bに制御されているパチンコ遊技機での遊技が直ぐに止められてしまう可能性がある。一方で、RAMクリア操作(RAMクリアスイッチ152を押しながらの電源スイッチ155のON操作)が行われて、パチンコ遊技機の遊技状態が非時短状態に制御されていることを把握し難くしてしまうと、遊技場でのイベントとして使い難くなってしまうという可能性がある。また、RAMクリア操作(RAMクリアスイッチ152を押しながらの電源スイッチ155のON操作)を行って、時短状態Aに移行可能な非時短状態に制御されるパチンコ遊技機を遊技場で運用してた状況を確認したいと思いがあるが、一方で極端に遊技場で運用したくないという場合もある。
9.本形態における状態示唆演出の設定
そこで、本形態のパチンコ遊技機1では、電源投入後の設定期間(30秒)内に、パチンコ遊技機1の遊技状態が非時短状態であることを示唆する状態示唆演出の実行確率、状態示唆演出の信頼度、状態示唆演出を実行するための状態告知条件を遊技場の従業員等が設定することが可能となっている。
次に、状態示唆演出の設定について、図51から図53を用いて説明する。ここで状態示唆演出とは、電源投入が行われて、パチンコ遊技機1の遊技状態が非時短状態(通常遊技状態)に制御された状態である可能性を示唆する演出のことである。なお、本形態では、状態示唆演出が変動演出の実行中に実行されるが、状態示唆演出自体は当否判定の結果を示唆する演出、および始動入賞によって取得された判定情報に基づいて特定された始動入賞コマンドを利用して、その始動入賞に基づく特図変動の開始直前の当否判定よりも前にその始動入賞に対する当選期待度を示唆する演出ではない。
本形態では、パチンコ遊技機1の電源投入が行われてから設定期間にて、状態示唆演出の実行確率、または状態示唆演出の信頼度を設定可能となっている。また、パチンコ遊技機1の電源投入が行われてから設定期間にて、第1状態告知条件、第2状態告知条件、または第3状態告知条件のうち、いずれかを設定することが可能となっている。ここで状態示唆演出の実行確率とは、パチンコ遊技機1の遊技状態が非時短状態である場合に状態示唆演出が実行される確率を示している。また、状態示唆演出の信頼度とは、状態示唆演出が実行されたときに、パチンコ遊技機1の遊技状態が非時短状態である確率を示している。また、第1状態告知条件(特定条件、第1特定条件)とは、電源投入されてからの非時短状態における特別図柄の変動表示の変動回数が100回以内に、変動演出の実行中にセリフ予告(特定演出、第1特定演出)が行われたことである。なお、第1状態告知条件には、電源投入されてからの非時短状態における特別図柄の変動表示の変動回数が100回以内という条件(特別図柄の変動表示の実行回数に基づく条件)と、変動演出の実行中にセリフ予告(セリフ予告画像TG)が行われたという条件とが含まれている。ここで第2状態告知条件(特定条件、第2特定条件)とは、電源投入されてからの非時短状態における特別図柄の変動表示の変動回数が100回以内に、変動演出の実行中にSPリーチが実行されたことである。なお、第2状態告知条件には、電源投入されてからの非時短状態における特別図柄の変動表示の変動回数が100回以内という条件(特別図柄の変動表示の実行回数に基づく条件)と、変動演出の実行中にSPリーチが実行されたという条件とが含まれている。ここで第3状態告知条件とは、電源投入されてから電源投入が行われてから1時間以内に、電源投入されてからの非時短状態にて特別図柄の変動表示の変動回数が150回に到達されることである。なお、第3状態告知条件には、電源投入されてから電源投入が行われてから1時間が経過するまでにという条件と、電源投入されてからの非時短状態にて特別図柄の変動表示の変動回数が150回に到達されるという条件とが含まれている。
本形態では、パチンコ遊技機1の電源投入が行われて、所定の設定期間(本形態では30秒)では、画像表示装置7の表示画面7aに電源投入後画像S1が表示される。ここで電源投入後画像S1では、図51(A)に示すように、上部に「しばらくお待ち下さい」の模擬が示されるとともに、下部に「演出ボタンを5回プッシュすると状態示唆演出設定画像を表示します」の文字が示される。こうして電源投入後画像S1の表示により、後述する状態示唆演出設定画像S2を表示させるための方法が示される。
画像表示装置7の表示画面7aに電源投入後画像S1が表示されている場合に、所定操作(演出ボタン63を5回押下操作)が行われると、画像表示装置7の表示画面7aに状態示唆演出設定画像S2が表示される。図51(B)に示すように、状態示唆演出設定画像S2では、上部に「状態示唆演出設定メニュー」の文字が示されて、その文字の下部に「状態示唆演出の実行確率の変更、状態示唆演出の信頼度の変更」を実行するための「第1状態示唆演出設定」のメニューが示されている。また、図51(B)に示すように、状態示唆演出設定画像S2では、「第1状態示唆演出設定」のメニューの下部には、「状態告知条件の設定」を実行するための「第2状態示唆演出設定」のメニューが示されている。また、また、図51(B)に示すように、状態示唆演出設定画像S2では、「第1状態示唆演出設定」のメニューの左部には、矢印画像が表示されている。本形態では、セレクトボタン64を操作することで、矢印画像が示す対象を「第1状態示唆演出設定」のメニュー、または「第2状態示唆演出設定」のメニューに切り替えることが可能となっている。また「第2状態示唆演出設定」のメニューの下部には、「戻る」のメニューと、「上下で選択」のメニューと、セレクトボタン64の形状と、「決定」のメニューと、演出ボタン63の形状とが示されている。この状態示唆演出設定画像S2の表示により、セレクトボタン64と演出ボタン63とを操作して、状態示唆演出の実行確率、状態示唆演出の信頼度を変更するための設定画面、または状態告知条件を設定するための設定画面に切り替えることが可能であることが示されている。
例えば、画像表示装置7の表示画面7aに、状態示唆演出設定画像S2が表示されている場合に、図51(C―1)に示すように、矢印画像が「第1状態示唆演出設定」のメニューを示した状態で、演出ボタン63の押下操作が行われると、図52(A)に示す演出例へと進む。一方で、画像表示装置7の表示画面7aに、状態示唆演出設定画像S2が表示されている場合に、図51(C―2)に示すように、矢印画像が「第2状態示唆演出設定」のメニューを示した状態で、演出ボタン63の押下操作が行われると、図53(A)に示す演出例へと進む。
例えば、画像表示装置7の表示画面7aに、状態示唆演出設定画像S2が表示されている場合に、セレクトボタン64と演出ボタン63とが操作されて、状態示唆演出の実行確率、状態示唆演出の信頼度を変更するための設定画面に切り替えた場合には、図52(A)に示す第1状態示唆演出設定画像S3が表示される。図52(A)に示すように、第1状態示唆演出設定画像S3では、上部に「第1状態示唆演出設定」の文字が示されている。また、第1状態示唆演出設定画像S3では、「第1状態示唆演出設定」の文字の下部には、「実行確率」の文字と、2つの実行確率数値画像を含む実行確率数値画像領域とが示されている。さらに、下部には、「信頼度」の文字と、2つの信頼度数値画像を含む信頼度数値画像領域とが示されている。また、第1状態示唆演出設定画像S3では、図52(A)に示すように、「実行確率」の文字の左部に、矢印画像が表示されている。本形態では、セレクトボタン64を操作することで、矢印画像が示す対象を「実行確率」のメニュー、「信頼度」のメニュー、または「戻る」のメニューのうち、いずれかに切り替えることが可能となっている。なお、図52(A)に示す「実行確率DEF」の文字は、初期値(デフォルト値)であることを示しており、初期値は「0%」である。また、図52(A)に示す「信頼度DEF」の文字は、初期値(デフォルト値)であることを示しており、初期値は「0%」である。
また、「信頼度DEF」の文字と、2つの信頼度数値画像を含む信頼度数値画像領域との下部には、「戻る」のメニューと、「上下で選択左右で切り替え」のメニューと、セレクトボタン64の形状と、「決定」のメニューと、演出ボタン63の形状とが示されている。この第1状態示唆演出設定画像S3の表示により、セレクトボタン64を操作して、状態示唆演出の実行確率、状態示唆演出の信頼度を切り替えることが可能であることが示されている。また、この第1状態示唆演出設定画像S3の表示により、「戻る」のメニューがセレクトボタン64の押下操作によって選択されて、演出ボタン63の押下操作が行われると、状態示唆演出設定画像S2が表示される設定画面に戻ることになる(図51(B)参照)。
例えば、矢印画像が「実行確率」の文字を示している状態で、遊技場の従業員等がセレクトボタン64の右方向ボタンの1回押下操作を行うと、図52(B)に示すように、表示画面7aに表示されている実行確率数値画像領域の2つの実行確率数値画像のうち、最も左方に位置する1つの白色の実行確率数値画像が黒色の実行確率数値画像に変化されるとともに、「実行確率50%」の文字に変更される。また、例えば、矢印画像が「信頼度」の文字を示している状態で、遊技場の従業員等がセレクトボタン64の右方向ボタンの1回押下操作を行うと、図52(B)に示すように、表示画面7aに表示されている信頼度数値画像領域の2つの信頼度数値画像のうち、最も左方に位置する1つの白色の信頼度数値画像が黒色の信頼度数値画像に変化されるとともに、「信頼度50%」の文字に変更される。そして、図52(B)に示す第1状態示唆演出設定画像S3が表示されている場合に、遊技場の従業員等によって演出ボタン63の押下操作が行われると、演出制御用マイコン91によって、状態示唆演出の実行確率(「50%」)と、状態示唆演出の信頼度(「50%」)とで設定されるとともに、状態示唆演出の設定が終了となる。このように、電源投入されてから遊技場の従業員等によって演出ボタン63の押下操作が行われることで、遊技場の従業員等が自由に状態示唆演出の実行確率と状態示唆演出の信頼度とを変更させることが可能となる。
本形態のパチンコ遊技機1では、状態示唆演出の実行確率を50%、または100%に設定する場合には、状態示唆演出の信頼度を初期値に設定することはできない構成となっている。また、状態示唆演出の信頼度を50%、または100%に設定する場合には、状態示唆演出の実行確率を初期値に設定することはできない構成となっている。
画像表示装置7の表示画面7aに、状態示唆演出設定画像S2が表示されている場合に、セレクトボタン64と演出ボタン63とが操作されて、状態告知条件を設定するための設定画面に切り替えた場合には、図53(A)に示すように、第2状態示唆演出設定画像S4が表示される。第2状態示唆演出設定画像S4では、上部に「第2状態示唆演出設定」の文字が示されている。また、第2状態示唆演出設定画像S4では、「第2状態示唆演出設定」の文字の下部には、「第1状態告知条件」のメニューと、「第2状態告知条件」のメニューと、「第3状態告知条件」のメニューとが示されている。また、セレクトボタン64が操作されるごとに、矢印画像が上下に移動して、「第1状態告知条件」のメニュー、「第2状態告知条件」のメニュー、「第3状態告知条件」のメニュー、または「戻る」のメニューのうち、いずれかを示すことになる。
例えば、図53(B-1)に示すように、矢印画像が「第1状態告知条件」のメニューを示している状態で、遊技場の従業員等によって演出ボタン63の押下操作が行われると、演出制御用マイコン91によって、第1状態告知条件(電源投入されてからの非時短状態における特別図柄の変動表示の変動回数が100回以内に、変動演出にてセリフ予告が実行される)が設定されるとともに、第1状態告知条件が成立した場合に実行される状態示唆演出の実行確率と状態示唆演出の信頼度が100%に設定されて、状態示唆演出の設定が終了となる。
例えば、図53(B-2)に示すように、矢印画像が「第2状態告知条件」のメニューを示している状態で、遊技場の従業員等によって演出ボタン63の押下操作が行われると、演出制御用マイコン91によって、第2状態告知条件(電源投入されてからの非時短状態における特別図柄の変動表示の変動回数が100回以内に、変動演出にてSPリーチが実行されること)が設定されるとともに、第2状態告知条件が成立した場合に実行される状態示唆演出の実行確率と状態示唆演出の信頼度が100%に設定されて、状態示唆演出の設定が終了となる。
例えば、図53(B-3)に示すように、矢印画像が「第3状態告知条件」のメニューを示している状態で、遊技場の従業員等によって演出ボタン63の押下操作が行われると、演出制御用マイコン91によって、第3状態告知条件(電源投入が行われてから1時間以内に、非時短状態での特別図柄の変動表示の変動回数が150回に到達されること)が設定されるとともに、第3状態告知条件が成立した場合に実行される状態示唆演出の実行確率と状態示唆演出の信頼度が100%に設定されて、状態示唆演出の設定が終了となる。
このように、電源投入されてから遊技場の従業員等によって演出ボタン63の押下操作が行われることで、遊技場の従業員等が自由に第1状態告知条件、第2状態告知条件、または第3状態告知条件のうち、いずれかの状態告知条件を設定することが可能となる。
10.本形態における演出例
10-1.演出モード
次に、本形態のパチンコ遊技機1における演出例について、図54~図63に基づいて説明する。まず、演出モードについて説明する。演出モードとは、画像表示装置7、スピーカ67、盤ランプ5、及び枠ランプ66等を用いた演出の態様であり、演出モードが異なると、例えば画像表示装置7に表示されるキャラクタやアイテム、背景画像等が異なり、演出図柄8L,8C,8Rを用いた変動演出も演出モードに応じた態様で実行される。
本形態の演出モードには、図54(A)に示す昼の背景画像G10が表示される通常演出モードと祝福演出モード、図54(B)に示す夜の背景画像G11(夜の背景画像と星の画像が組み合わされた背景画像)が表示されるRUSH演出モードが含まれている。
通常演出モード(図54(A))は、時短状態B(微時短状態)である場合に設定される演出モードである。つまり、時短状態Bであって特図1の抽選を主として遊技が進行される状態において設定される演出モードである。また、祝福演出モード(図54(A))は、非時短状態(通常遊技状態)である場合に設定される演出モードである。つまり、非時短状態であって特図1の抽選を主として遊技が進行される状態において設定される演出モードである。通常演出モードと祝福演出モードとでは変動演出を実行した回数を示す実行回数表示KGを表示画面7a左下部に表示する。また、通常演出モードと祝福演出モードとでは同じ背景画像(昼の背景画像G10)が表示されるため、遊技者に非時短状態、または時短状態Bであるかを把握させ難くしている。
RUSH演出モード(図54(B))は、時短回数が10回の時短状態Aに制御された場合に設定される演出モードであり、時短状態Aが終了するまで継続される。時短状態Aでは、右打ちにて第2始動口21への入賞を狙って遊技を進行させるため、RUSH演出モードに制御されると、演出制御用マイコン91は、右打ちにて遊技を行うべき旨を報知する右打ち報知画像RIを表示画面7aの右上部に表示する。右打ち報知画像RIは、時短状態Aの終了に際して、非表示となる。また、RUSH演出モードでは、時短状態Aの終了時期を示唆するため、演出制御用マイコン91は、時短回数の残り回数を示す残回数表示ZIを表示画面7aの右下部に表示する。残回数表示ZIを、終了時期示唆表示とも言う。
10-2.変動演出
次に、変動演出について説明する。パチンコ遊技機1は、特別図柄の変動表示が開始されると、特別図柄の変動表示に係る変動パターンおよび特別図柄抽選の結果(大当たり判定や小当たり判定の結果、図柄種別判定の結果、リーチ判定の結果、および、変動パターン判定の結果)などに基づいて、変動演出を実行する。変動演出では、表示画面7aにおいて、所定の背景画像に重畳的に、演出図柄8L,8C,8Rの変動表示が行われる。演出図柄8L,8C,8Rの変動表示では、演出図柄8L,8C,8Rが変動した後に停止する。すなわち、特別図柄の変動時間にわたって、演出図柄8L,8C,8Rの変動表示が行われた後に、当該変動が停止して、演出図柄8L,8C,8Rの停止表示が行われる。そして、演出図柄8L,8C,8Rの停止表示によって特別図柄抽選の結果が報知される。
10-2-1.演出図柄表示領域
画像表示装置7の表示画面7aには、図55(A)に示すように、表示画面7aを水平方向に3つに略均等に分けた左側、中央および右側それぞれに、左演出図柄領域50b1、中演出図柄領域50b2、および右演出図柄領域50b3が設けられている。左演出図柄領域50b1は、変動演出における演出図柄8L,8C,8Rの停止表示のときに、左演出図柄8Lを表示する領域である。同様に、中演出図柄領域50b2および右演出図柄領域50b3は、中演出図柄8Cおよび右演出図柄8Rを表示する領域である。
また、図55(A)に示すように、表示画面7aの上端部の左端の一区画(左上部)には、小図柄領域50cが設けられている。小図柄領域50cは、特別図柄の変動表示が行われているときに小図柄KZ1,KZ2,KZ3を変動表示する領域である。なお、演出図柄8L,8C,8Rは、変動演出中に非表示となることがあるのに対して、小図柄KZ1,KZ2,KZ3は非表示となることがない。この点において、小図柄KZ1,KZ2,KZ3は演出図柄8L,8C,8Rの役割を補う図柄として機能する。
なお、図55(A)において、左演出図柄領域50b1、中演出図柄領域50b2、右演出図柄領域50b3、および小図柄領域50cは二点鎖線で明示されているが、これは左演出図柄領域50b1、中演出図柄領域50b2、右演出図柄領域50b3、および小図柄領域50cの範囲を表すために記載したものであり、実際には表示されていない。また、各領域の範囲は適宜に変更可能である。
また、通常演出モードと祝福演出モードでは、演出制御用マイコン91は、変動演出を実行した回数を示す実行回数表示KGを表示画面7a左下部に表示する。図55(A)において、画像表示装置7の表示画面7aの左下部に、実行回数表示KGが表示される。なお、図55(A)では、画像表示装置7の表示画面7aの左下部に、「001回転」と示す実行回数表示KGが表示される。「001回転」と示す実行回数表示KGが表示されることで、演出モードが通常演出モード、または祝福演出モードに設定されてから変動演出が1回実行されたことを遊技者に把握させることが可能となっている。
8-2-2.通常変動
パチンコ遊技機1は、変動演出において、先ず通常変動を行うことが可能である。通常変動は、特別図柄の変動表示が開始されたことを示唆する演出として機能する。
特別図柄の変動表示が開始されると、例えば、図55(A)に示すように、表示画面7aにおいて、左演出図柄8L、中演出図柄8Cおよび右演出図柄8Rが停止表示されていると共に、左小図柄KZ1、中小図柄KZ2および右小図柄KZ3が停止表示されており、特別図柄の変動表示が行われておらず、特別図柄の変動表示を待機している状態から、図55(B)に示すように、その開始に伴って演出図柄8L,8C,8Rの変動表示が開始されると共に、小図柄KZ1,KZ2,KZ3の変動表示が開始される。そして、この特別図柄の変動表示の変動パターンが、例えば「通常ハズレ変動」(リーチ無しハズレの変動)の場合には、図55(C―1)に示すように、左演出図柄8Lと右演出図柄8Rとが異なる停止態様で仮停止してから、図55(D)に示すように、ハズレを示唆する停止態様(所謂バラケ目)で演出図柄8L,8C,8Rが停止表示する。このとき、小図柄KZ1,KZ2,KZ3もハズレを示唆する停止態様で一斉に停止表示する。一方、特別図柄の変動表示の変動パターンが、例えば「Nハズレ変動」(ノーマルリーチによってハズレが示されるリーチ有りハズレの変動)などのリーチ有りの変動パターンの場合には、図55(C―2)に示すように、左演出図柄8Lと右演出図柄8Rとが同じ停止態様で仮停止して、リーチが成立する。このとき、小図柄KZ1,KZ2,KZ3の変動表示は継続して行われ、変動パターンに応じたリーチ演出が行われる。なお、演出図柄8L,8C,8Rの停止順序や停止態様は、適宜に変更することが可能である。
10-2-3.Nリーチ(ノーマルリーチ)
パチンコ遊技機1は、通常変動においてリーチが成立するとNリーチを行うことが可能である。Nリーチは、特別図柄抽選の結果が「大当たり」であった可能性があることを示唆する演出であり、遊技者に大当たりを期待させるための演出として機能する。
Nリーチでは、図56(A)に示すように、リーチが成立した状態が所定時間(例えば、10秒)維持され、図56(B)に示すように、中演出図柄8Cの変動速度が徐々に減速していく。そして、特別図柄の変動表示の変動パターンが、例えば「Nハズレ変動」の場合には、図56(C―1)に示すように、ハズレを示唆する停止態様(所謂バラケ目)で演出図柄8L,8C,8Rが停止表示する。このとき、小図柄KZ1,KZ2,KZ3もハズレを示唆する停止態様で一斉に停止表示する。一方、特別図柄の変動表示の変動パターンが、例えば「N大当たり変動」(ノーマルリーチによって大当たり当選が示される大当たり変動)の場合には、図56(C-2)に示すように、大当たりを示唆する停止態様(所謂ゾロ目(所定の停止態様の一例))で停止表示する。このとき、小図柄KZ1,KZ2,KZ3も大当たりを示唆する停止態様で一斉に停止表示する。なお、Nリーチの演出内容は、中演出図柄8Cが徐々に減速することに限られず、適宜に変更または追加することが可能である。
また、ハズレを示唆する演出図柄8L,8C,8Rの停止態様に関して、リーチが成立しない場合のバラケ目を「非リーチバラケ目」や「非リーチハズレ目」と称し、リーチが成立する場合のバラケ目を「リーチバラケ目」や「リーチハズレ目」と称する。非リーチバラケ目を構成する各演出図柄8L,8C,8Rの組み合わせをどのようにするか(例えば「2・3・1」や「5・8・6」等)、および、リーチバラケ目を構成する各演出図柄8L,8C,8Rの組み合わせをどのようにするか(例えば「2・1・2」や「5・4・5」等)は、演出制御用マイコン91によって選択される。また、大当たりを示唆する停止態様(ゾロ目)を構成する各演出図柄8L,8C,8Rの組み合わせをどのようにするか(例えば「2・2・2」や「7・7・7」等)は、当選した大当たり図柄の種別に基づいて、演出制御用マイコン91によって選択される。
10-2-4.SPリーチ
パチンコ遊技機1は、Nリーチの後にSPリーチを行うことが可能である。SPリーチは、特別図柄抽選の結果が「大当たり」であった可能性が、Nリーチよりも高いことを示唆する演出であり、遊技者に大当たりを期待させるための演出として機能する。
SPリーチでは、Nリーチの後に、例えば、図57(A)に示すように、表示画面7aにSPリーチ専用の背景画像(SPリーチ用背景画像G113)が表示され、表示画面7aの中央にSPリーチが開始されたことを表す画像(SPリーチ開始タイトル画像)G1が表示される。その後、図57(B)に示すように、SPリーチ専用演出(例えば味方キャラクタと敵キャラクタAとがバトルを行うバトル演出)が行われる。そして、SPリーチ専用演出の最終局面を迎えると、特別図柄の変動表示の変動パターンが、例えば「SP大当たり変動」(SPリーチによって大当たり当選が示される大当たり変動)の場合には、図57(C―1)に示すように、表示画面7aに、大当たりを示唆する成功演出(例えば、味方キャラクタがバトルに勝利して仁王立ちしている表示、勝利演出)が行われるとともに、演出図柄8L,8C,8Rが大当たりを示唆する停止態様(所謂ゾロ目)で停止表示する。このとき、小図柄KZ1,KZ2,KZ3も大当たりを示唆する停止態様で一斉に停止表示する。一方、特別図柄の変動表示の変動パターンが、例えば「SPハズレ変動」(SPリーチによってハズレが示されるリーチ有りハズレの変動)の場合には、図57(C―2)に示すように、ハズレを示唆する失敗演出(例えば、敵キャラクタAがバトルに勝利して仁王立ちしている表示、敗北演出)が行われるとともに、演出図柄8L,8C,8Rがハズレを示唆する停止態様(所謂バラケ目)で停止表示する。このとき、小図柄KZ1,KZ2,KZ3もハズレを示唆する停止態様で一斉に停止表示する。なお、SPリーチの演出内容は、適宜に変更または追加することが可能である。本形態では、特図1の抽選に基づくSPリーチとして、図57に示す演出が実行されるものとする。
10-2-5.バトルリーチ
パチンコ遊技機1は、時短状態Aや非時短状態において特図2の抽選に基づいて、バトルリーチを行うことが可能である。バトルリーチは、SPリーチの一種であるが、Nリーチを経て行われるものではなく、変動開始と共に行われるリーチ演出である。本形態では、特図2の抽選では小当たり当選確率が約1/7であるため、特図2の抽選結果を示す変動においては、必ずバトルリーチを行って、遊技者の当たり獲得意欲を刺激することとしている。バトルリーチも、SPリーチと同様、遊技者に大当たりを期待させるための演出として機能する。
バトルリーチでは、上述の敵キャラクタAとは異なる敵キャラクタ(敵キャラクタB)と、味方キャラクタとがバトルを行うバトルリーチ用演出画像G115が、表示画面7aに表示される(図58(A))。そして、バトルリーチの最終局面を迎えると、特別図柄の変動表示の変動パターンが、大当たりや小当たりの当選に基づく変動パターン(P31,P32,P11,P12、図12(A)、図11参照)の場合には、図58(B―1)に示すように、表示画面7aにて、当たりを示唆する成功演出(味方キャラクタがバトルに勝利して仁王立ちしている表示、勝利演出)が行われるとともに、演出図柄8L,8C,8Rが当たりを示唆する停止態様(所謂ゾロ目)で停止表示する。このとき、小図柄KZ1,KZ2,KZ3も大当たりを示唆する停止態様で一斉に停止表示する。
一方、特別図柄の変動表示の変動パターンが、ハズレ図柄C(通常ハズレ)に基づく変動パターン(P33,P13、図12(A)、図11参照)の場合には、図58(B―2)に示すように、表示画面7aにて、ハズレを示唆する失敗演出(敵キャラクタBがバトルに勝利して仁王立ちしている表示、敗北演出)が行われるとともに、演出図柄8L,8C,8Rがハズレを示唆する停止態様(所謂バラケ目)で停止表示する。このとき、小図柄KZ1,KZ2,KZ3も、通常ハズレを示唆する停止態様(バラケ目)で一斉に停止表示する。
10-2-6.特殊ハズレ(時短ハズレ)に基づく変動演出
次に、特図抽選の結果が、時短状態への制御契機となる特殊ハズレ(ハズレ図柄B)である場合の変動演出について説明する。演出制御用マイコン91は、非時短状態において、遊技制御用マイコン81から受信した特図1変動開始コマンドが示す変動パターンが「P8」である場合、変動パターンが「P1」や「P4」である場合と同様、SPリーチを伴う変動演出を実行する(図11参照)。
このSPリーチでは、図59(A)に示すように、失敗演出(敗北演出)が実行される。ここで、特図抽選の結果が通常ハズレ(ハズレ図柄A)、または特殊ハズレ(ハズレ図柄C)の場合には、SPリーチで失敗演出が実行されると、バラケ目で仮停止表示されている演出図柄8L,8C,8Rはそのまま確定的に停止表示され、これに合わせて、小図柄KZ1,KZ2,KZ3もバラケ目で停止表示される(図59(E)参照)。
これに対して、特図抽選の結果が特殊ハズレ(ハズレ図柄B)の場合には、SPリーチで失敗演出が実行されると、演出図柄8L,8C,8Rが確定的に停止表示されることなく、復活画像G70が表示画面7aに表示される(図59(B)参照)。なお本形態では、復活画像G70は、主人公キャラクタの仲間のキャラクタの画像である。
復活画像G70が表示されることにより、遊技者には時短状態Aに移行することが示唆される。つまり、復活画像G70を表示する演出は、時短状態Aに移行することを示唆する演出や、特図抽選の結果が通常ハズレではないことを示唆する演出として機能する。なお、復活画像G70を表示する演出を、RUSH突入演出(時短突入演出)と称する。RUSH突入演出の演出内容は、適宜変更可能である。
その後、図59(C)に示すように、演出制御用マイコン91は、復活画像G70を非表示とするとともに、中演出図柄8Cを特殊図柄TZとする特殊目で演出図柄8L,8C,8Rを仮停止表示する。本形態では、特殊図柄TZは、移行先の時短状態に対応する演出モード(すなわちRUSH演出モード)の名称の文字(RUSH)を含む画像である。そして、この特殊目で演出図柄8L,8C,8Rを確定的に停止表示するとともに、小図柄KZ1,KZ2,KZ3を、「1・3・5」の特定目で停止表示する(図59(D)参照)。このように本形態では、演出図柄8L,8C,8Rが特殊目で停止表示されることや、小図柄KZ1,KZ2,KZ3が特定目で停止表示されることによっても、時短状態Aに移行することが示唆される。すなわち、演出図柄8L,8C,8Rが特殊目で停止表示されることや、小図柄KZ1,KZ2,KZ3が特定目で停止表示されることは、時短状態Aに移行すること(特殊ハズレを引いたこと)を遊技者に示唆する演出として機能する。なお、演出図柄8L,8C,8Rの特殊目や、小図柄KZ1,KZ2,KZ3の特定目は、適宜変更可能である。
また演出制御用マイコン91は、時短状態Aにおいて遊技制御用マイコン81から受信した特図1変動開始コマンドが示す変動パターンが「P28」である場合や、時短状態Bにおいて遊技制御用マイコン81から受信した特図1変動開始コマンドが示す変動パターンが「P48」である場合にも、上記と同様に、失敗演出(敗北演出)に至るSPリーチを伴う変動演出を実行する(図12(A)(B)、図59(A)参照)。
但し時短状態(時短状態A又は時短状態B)中に特殊ハズレ(ハズレ図柄B)を引いても遊技状態の設定の変更はなされない。そのため、このSPリーチでは、失敗演出が実行されると、バラケ目で仮停止表示されている演出図柄8L,8C,8Rはそのまま確定的に停止表示され、これに合わせて、小図柄KZ1,KZ2,KZ3も停止表示される(図46(E)参照)。すなわち、非時短状態における特殊ハズレのようにRUSH突入演出が行われるというわけではない。但し、この場合の小図柄KZ1,KZ2,KZ3の停止態様は、「1・3・5」の特定目である。つまり本形態では、特殊ハズレが有効に機能するわけではないとしても、小図柄KZ1,KZ2,KZ3の停止態様を特定目とすることで、特殊ハズレを引いたことを遊技者が認識できるようにしている。
10-2-7.状態示唆演出
電源投入が行われてから設定期間内に、遊技場の従業員等によって、状態示唆演出の実行確率、状態示唆演出の信頼度が設定された場合について説明する。図60は、例えば、電源投入が行われてから設定期間内に、遊技場の従業員等によって、セレクトボタン64と演出ボタン63の押下操作が行われて、演出制御用マイコン91によって、状態示唆演出の実行確率が「50%」と、状態示唆演出の信頼度が「50%」とに設定された場合とする。なお、図60では、通常演出モード、または祝福演出モードのうち、いずれかの演出モードが演出制御用マイコン91によって設定されているものとする。
例えば、特別図柄の変動表示が開始されると、例えば、図60(A)に示すように、表示画面7aにおいて、演出図柄8L,8C,8Rの変動表示が開始されると共に、小図柄KZ1,KZ2,KZ3の変動表示が開始される。または、図60(A)に示すように、表示画面7aの左下部には、「101回転」と示す実行回数表示KGが表示されている。図60(A)に示す実行回数表示KGによって、遊技者に通常演出モード、または祝福演出モードでの変動演出の実行回数が101回に到達されたことを把握させることが可能となる。
例えば、通常演出モード、または祝福演出モードが設定されている場合に、状態示唆演出が実行されると、図60(B―1)に示す演出例へと進む。図60(B―1)に示すように、表示画面7aの右下部に、パチンコ遊技機1の遊技状態が非時短状態である可能性を示唆する状態示唆演出画像JSが表示される。表示画面7aに状態示唆演出画像JSが表示されることで、パチンコ遊技機1の遊技状態が非時短状態である可能性があることを遊技者に把握させることが可能となる。遊技者に非時短状態であることを把握させることで、非時短状態から特図1の抽選で特殊ハズレ(ハズレ図柄B)を引いて、時短状態Aに移行させたいという遊技者の気持ちを高めることが可能となる。
例えば、通常演出モード、または祝福演出モードが設定されている場合に、状態示唆演出が実行されない場合には、図60(B―2)に示す演出例へと進む。図60(B―2)に示すように、表示画面7aに状態示唆演出画像JSが表示されることはない。
本形態のパチンコ遊技機1では、電源投入が行われてから設定期間内に、状態示唆演出の実行確率と状態示唆演出の信頼度とを設定可能となっている(図48参照)。これにより、遊技場の従業員等が、遊技場で遊技を行う様々な顧客や遊技場の傾向に合わせて、状態示唆演出の実行確率、状態示唆演出の信頼度を設定した状態示唆演出を遊技者に提供することが可能となる(図60(B―1)参照)。そのため、RAMクリア操作(RAMクリアスイッチ152を押しながらの電源スイッチ155のON操作)を行って、時短状態Aに移行可能な非時短状態に制御されるパチンコ遊技機の運用の幅が広がる。
次に、RAMクリア操作(RAMクリアスイッチ152を押しながらの電源スイッチ155のON操作)が行われて設定期間内に、遊技場の従業員等によって演出ボタン63の押下操作が行われて、演出制御用マイコン91によって第1状態告知条件が設定された場合について説明する。図61は祝福演出モードが設定されている場合に、電源投入が行われてから変動演出の実行回数が100回以内である50回目に、変動演出にてセリフ予告が実行された場合と、変動演出にてセリフ予告が実行されなかった場合についての演出例を示す。
例えば、非時短状態において特別図柄の変動表示が開始されると、例えば、図61(A)に示すように、表示画面7aにおいて、演出図柄8L,8C,8Rの変動表示が開始されると共に、小図柄KZ1,KZ2,KZ3の変動表示が開始される。または、図61(A)に示すように、表示画面7aの左下部には、「050回転」と示す実行回数表示KGが表示されている。図61(A)に示す実行回数表示KGによって、遊技者に通常演出モード、または祝福演出モードでの変動演出の実行回数が50回に到達されたこと、すなわち、電源投入が行われてからの特図変動表示が50回転目であることを把握させることが可能となる。
例えば、祝福演出モードが設定されている場合に、電源投入が行われてから変動演出の実行回数が50回目で変動演出にてセリフ予告が実行されない場合には、図61(B―1)に示す演出例へと進む。図61(B―1)に示すように、表示画面7aの左下部にセリフ予告画像TGが表示されることはない。そのため、第1状態告知条件が成立していないため、状態示唆演出が実行されない。
一方で、例えば、祝福演出モードが設定されている場合に、電源投入が行われてから変動演出の実行回数が50回目で、変動演出にてセリフ予告が実行される場合には、図61(B―2)に示す演出例へと進む。図61(B―2)に示すように、変動演出の実行中にセリフ予告が実行されて、表示画面7aの左下部にセリフ予告画像TGが表示される。表示画面7aの左下部にセリフ予告画像TGが表示されることで、セリフ予告画像TGが表示されない場合よりも遊技者に大当たりとなる可能性が高いことを示唆することが可能となっている。
第1状態告知条件(電源投入されてからの非時短状態における特別図柄の変動表示の変動回数が100回以内に、変動演出にてセリフ予告が実行される)が成立したことによって、図61(B―2)に示す演出例から図61(C)に示す演出例へと進む。図61(C)に示すように、画像表示装置7の表示画面7aの右下部に、状態示唆演出画像JSが表示される。表示画面7aに状態示唆演出画像JSが表示されることで、パチンコ遊技機1の遊技状態が非時短状態であることを遊技者に把握させることが可能となる。遊技者に非時短状態であることを把握させることで、非時短状態から特図1の抽選で特殊ハズレ(ハズレ図柄B)を引いて、時短状態Aに移行させたいという遊技者の気持ちを高めることが可能となる。また、非時短状態であることを把握させることで、非時短状態であることに安堵しながら、時短状態Aを目指して遊技を行わせることが可能となる。
本形態のパチンコ遊技機1では、電源投入が行われてから設定期間内に、状態示唆演出の状態告知条件として、第1状態告知条件を設定可能となっている。この第1状態告知条件が設定されて祝福演出モードが設定されている場合には、電源投入が行われてから非時短状態での特図変動表示が100回転以内に、セリフ予告が実行されると、第1状態告知条件が成立して、必ず状態示唆演出が実行される(図48(E)参照)。これにより、遊技場の従業員等が第1状態告知条件を設定することで、例えば、遊技場で朝一から遊技を行う顧客を楽しませることが可能となる。また、祝福演出モードで第1状態告知条件が成立したときには、状態示唆演出が実行されるため、遊技を継続して行うための遊技意欲をかき立てることが可能となる。そのため、RAMクリア操作(RAMクリアスイッチ152を押しながらの電源スイッチ155のON操作)を行って、時短状態Aに移行可能な非時短状態に制御されるパチンコ遊技機の運用の幅が広がる。
次に、RAMクリア操作(RAMクリアスイッチ152を押しながらの電源スイッチ155のON操作)が行われて設定期間内に、遊技場の従業員等によって演出ボタン63の押下操作が行われて、演出制御用マイコン91によって第2状態告知条件(電源投入されてからの非時短状態における特別図柄の変動表示の変動回数が100回以内に、変動演出にてSPリーチが実行されること)が設定された場合について説明する。図62は祝福演出モードが設定されている場合に、電源投入が行われてから変動演出の実行回数が100回に到達されるまでに、変動演出の実行中にSPリーチに発展された場合と、変動演出の実行中にSPリーチへと発展されなかった場合についての演出例を示す。
例えば、非時短状態において特別図柄の変動表示が開始されると、例えば、図62(A)に示すように、表示画面7aにおいて、演出図柄8L,8C,8Rの変動表示が開始されると共に、小図柄KZ1,KZ2,KZ3の変動表示が開始される。または、図62(A)に示すように、表示画面7aの左下部には、「050回転」と示す実行回数表示KGが表示されている。図62(A)に示す実行回数表示KGによって、遊技者に通常演出モード、または祝福演出モードでの変動演出の実行回数が50回に到達されたこと、すなわち電源投入されたから特図変動表示が50回行われたことを把握させることが可能となる。
その後、図62(B)に示すように、左演出図柄8Lと右演出図柄8Rとが同じ停止態様(「5↓5」)で仮停止して、リーチが成立する。
例えば、祝福演出モードが設定されている場合において、特図変動パターン「P4」に基づく変動演出が実行されている場合には、Nリーチ(図62(B)参照)からSPリーチ(図62(C―1)参照)へと発展することになる。図62(C―1)に示すように、表示画面7aにSPリーチ用背景画像G113が表示され、表示画面7aの中央にSPリーチ開始タイトル画像G1が表示される。その後、図62(D)に示すように、SPリーチ専用演出(例えば味方キャラクタと敵キャラクタAとがバトルを行うバトル演出)が行われる。
第2状態告知条件(電源投入されてからの非時短状態における特別図柄の変動表示の変動回数が100回以内に、変動演出にてSPリーチが実行されること)が成立したことによって、図62(D)に示すように、画像表示装置7の表示画面7aの左下部に、状態示唆演出画像JSが表示される。表示画面7aに状態示唆演出画像JSが表示されることで、パチンコ遊技機1の遊技状態が非時短状態であることを遊技者に把握させることが可能となる。遊技者に非時短状態であることを把握させることで、非時短状態から特図1の抽選で特殊ハズレ(ハズレ図柄B)を引いて、時短状態Aに移行させたいという遊技者の気持ちを高めることが可能となる。また、非時短状態であることを把握させることで、非時短状態であることに安堵しながら、時短状態Aを目指して遊技を行わせることが可能となる。
一方で、例えば、祝福演出モードが設定されている場合において、特図変動パターン「P5」に基づく変動演出が実行されていた場合には、図62(C―2)に示す演出例へと進む。この場合、図62(C―2)に示すように、リーチバラケ目を構成する各演出図柄8L,8C,8Rの組み合わせ(「5・4・5」)で確定的に停止表示される。また、各演出図柄8L,8C,8Rが確定的に停止表示されることで、リーチバラケ目を構成する小図柄KZ1,KZ2,KZ3の組み合わせ(「5・4・5」)で確定的に停止表示される。なお、図62(C―2)では、第2状態告知条件(電源投入されてからの非時短状態における特別図柄の変動表示の変動回数が100回以内に、変動演出にてSPリーチが実行されること)が成立していないため、画像表示装置7の表示画面7aに状態示唆演出画像JSが表示されない。
本形態のパチンコ遊技機1では、電源投入が行われてから設定期間内に、状態示唆演出の状態告知条件として、第2状態告知条件を設定可能となっている。この第2状態告知条件が設定されている場合には、祝福演出モードが設定されている場合に、電源投入が行われてから非時短状態での特図変動表示が100回転以内に、変動演出にてSPリーチへと発展させると、第2状態告知条件が成立して、必ず状態示唆演出が実行される(図48(E)参照)。これにより、遊技場の従業員等が第2状態告知条件を設定することで、例えば、遊技場で朝一から遊技を行う顧客を楽しませることが可能となる。また、祝福演出モードで第2状態告知条件が成立したときには、状態示唆演出が実行されるため、遊技を継続して行うための遊技意欲をかき立てることが可能となる。そのため、RAMクリア操作(RAMクリアスイッチ152を押しながらの電源スイッチ155のON操作)を行って、時短状態Aに移行可能な非時短状態に制御されるパチンコ遊技機の運用の幅が広がる。
次に、RAMクリア操作(RAMクリアスイッチ152を押しながらの電源スイッチ155のON操作)が行われて設定期間内に、遊技場の従業員等によって演出ボタン63の押下操作が行われて、演出制御用マイコン91によって第3状態告知条件(電源投入が行われてから1時間以内に、非時短状態での特別図柄の変動表示の変動回数が150回に到達されること)が設定された場合について説明する。図63は、電源投入が行われてから1時間以内に非時短状態にて特図変動が150回転に到達された場合と、電源投入が行われてから1時間以内に非時短状態にて特図変動が150回転に到達されなかった場合とについての演出例を示す。
例えば、非時短状態において特別図柄の変動表示が開始されると、例えば、図63(A)に示すように、表示画面7aにおいて、演出図柄8L,8C,8Rの変動表示が開始されると共に、小図柄KZ1,KZ2,KZ3の変動表示が開始される。または、図63(A)に示すように、表示画面7aの左下部には、「010回転」と示す実行回数表示KGが表示されている。図62(A)に示す実行回数表示KGによって、遊技者に通常演出モード、または祝福演出モードでの変動演出の実行回数が10回に到達されたこと、すなわち電源投入されてから特図変動表示が10回行われたことを把握させることが可能となる。
その後、電源投入が行われてから1時間以内に変動演出の実行回数が150回に到達されなかった場合には、図63(B―1)に示す演出例へと進む。図63(B―1)に示すように、画像表示装置7の表示画面7aにて、演出図柄8L,8C,8Rの変動表示が開始されると共に、小図柄KZ1,KZ2,KZ3の変動表示が行われている。第3状態告知条件が成立できなかった場合には、図63(B―1)に示すように、画像表示装置7の表示画面7aに状態示唆演出画像JSが表示されない。
一方で、電源投入が行われてから1時間以内に変動演出の実行回数が150回に到達される場合には、図63(B―2)に示す演出例へと進む。図63(B―2)に示すように、画像表示装置7の表示画面7aにて、演出図柄8L,8C,8Rの変動表示が開始されると共に、小図柄KZ1,KZ2,KZ3の変動表示が行われている。第3状態告知条件が成立できた場合には、図63(B―2)に示すように、画像表示装置7の表示画面7aに状態示唆演出画像JSが表示される。表示画面7aに状態示唆演出画像JSが表示されることで、パチンコ遊技機1の遊技状態が非時短状態であることを遊技者に把握させることが可能となる。遊技者に非時短状態であることを把握させることで、非時短状態から特図1の抽選で特殊ハズレ(ハズレ図柄B)を引いて、時短状態Aに移行させたいという遊技者の気持ちを高めることが可能となる。また、非時短状態であることを把握させることで、非時短状態であることに安堵しながら、時短状態Aを目指して遊技を行わせることが可能となる。
本形態のパチンコ遊技機1では、電源投入が行われてから設定期間内に、状態示唆演出の状態告知条件として、第3状態告知条件を設定可能となっている。この第3状態告知条件が設定されている場合には、祝福演出モードが設定されている場合に、電源投入が行われてから1時間以内に特図変動表示が150回転行われると、第3状態告知条件が成立して、必ず状態示唆演出が実行される(図48(E)参照)。これにより、遊技場の従業員等が第3状態告知条件を設定することで、例えば、遊技場で朝一から遊技を行う顧客が制限時間内に特図変動表示を回転させるという状況をつくり出して楽しませることが可能となる。また、祝福演出モードで第3状態告知条件が成立したときには、状態示唆演出が実行されるため、遊技を継続して行うための遊技意欲をかき立てることが可能となる。そのため、RAMクリア操作(RAMクリアスイッチ152を押しながらの電源スイッチ155のON操作)を行って、時短状態Aに移行可能な非時短状態に制御されるパチンコ遊技機の運用の幅が広がる。
9.本形態の効果
以上詳細に説明したように本形態のパチンコ遊技機1によれば、遊技場の従業員によって、状態示唆演出の実行確率、状態示唆演出の信頼度が設定された状態示唆演出を遊技者に提供することが可能となる。これにより、状態示唆演出の実行確率、状態示唆演出の信頼度を遊技場の従業員等によって設定されることで、RAMクリア操作(RAMクリアスイッチ152を押しながらの電源スイッチ155のON操作)に基づいて時短状態Bよりも時短状態Aに移行され易い非時短状態に制御可能なパチンコ遊技機1の稼働を高めることが可能となる。
また、本形態のパチンコ遊技機1によれば、遊技場の従業員等によってRAMクリア操作(RAMクリアスイッチ152を押しながらの電源スイッチ155のON操作)が行われて非時短状態に制御されていることを示唆する状態示唆演出の実行確率、状態示唆演出の信頼度を設定可能である。これにより、遊技者に状態示唆演出を提供することで、RAMクリア操作(RAMクリアスイッチ152を押しながらの電源スイッチ155のON操作)に基づいて時短状態Bよりも時短状態Aに移行され易い非時短状態に制御可能なパチンコ遊技機1についての遊技場の開店からの稼働を高めることが可能となる。
また、本形態のパチンコ遊技機1によれば、遊技場の従業員等によって、状態示唆演出の実行確率を設定した状態示唆演出を遊技者に提供することが可能となる。これにより、遊技場でのパチンコ遊技機の稼働状況に応じて、状態示唆演出の実行確率が設定されることで、RAMクリア操作(RAMクリアスイッチ152を押しながらの電源スイッチ155のON操作)に基づいて時短状態Bよりも時短状態Aに移行され易い非時短状態に制御可能なパチンコ遊技機1の稼働をより高めることが可能となる。
また、本形態のパチンコ遊技機1によれば、遊技場の従業員等によって、状態示唆演出の信頼度を設定した状態示唆演出を遊技者に提供することが可能となる。これにより、状態示唆演出が実行されるか否かによって遊技者にパチンコ遊技機1の遊技状態が非時短状態であるか否かを考えさせることが可能となる。そのため、遊技者にパチンコ遊技機1の遊技状態が非時短状態であるか否かを考えさせながら遊技を行わせることで、RAMクリア操作(RAMクリアスイッチ152を押しながらの電源スイッチ155のON操作)に基づいて時短状態Bよりも時短状態Aに移行され易い非時短状態に制御可能なパチンコ遊技機1の稼働をより高めることが可能となる。
また、本形態のパチンコ遊技機1によれば、遊技場の従業員等によって、状態示唆演出の実行確率や状態示唆演出の信頼度を設定した状態示唆演出を遊技者に提供することが可能となる。これにより、遊技場の従業員等によって、状態示唆演出の実行確率と状態示唆演出の信頼度とが設定可能なパチンコ遊技機1の新しさによって、RAMクリア操作(RAMクリアスイッチ152を押しながらの電源スイッチ155のON操作)に基づいて時短状態Bよりも時短状態Aに移行され易い非時短状態に制御可能なパチンコ遊技機1の稼働をより高めることが可能となる。
また、本形態のパチンコ遊技機1によれば、状態示唆演出が実行されるための第1状態告知条件、または第2状態告知条件が成立されると、状態示唆演出を遊技者に提供する。これにより、遊技者に第1状態告知条件、または第2状態告知条件が成立するか否かに興味を持たせて、RAMクリア操作(RAMクリアスイッチ152を押しながらの電源スイッチ155のON操作)に基づいて時短状態Bよりも時短状態Aに移行され易い非時短状態に制御可能なパチンコ遊技機1の稼働を高めることが可能となる。
また、本形態のパチンコ遊技機1によれば、電源投入されてからの非時短状態における特別図柄の変動表示の変動回数が100回以内に、変動演出にてセリフ予告が実行されるという第1状態告知条件、電源投入されてからの非時短状態における特別図柄の変動表示の変動回数が100回以内に、変動演出にてSPリーチが実行されるという第2状態告知条件について、遊技中の遊技者に興味を持たせることが可能となる。これにより、変動演出にてセリフ予告、またはSPリーチが実行されるか否かに興味を持たせることで、RAMクリア操作(RAMクリアスイッチ152を押しながらの電源スイッチ155のON操作)に基づいて時短状態Bよりも時短状態Aに移行され易い非時短状態に制御可能なパチンコ遊技機1の稼働を高めることが可能となる。
また、本形態のパチンコ遊技機1によれば、第1状態告知条件と第2状態告知条件には、非時短状態における特別図柄の変動表示の変動回数が100回に到達されるまでという条件が含まれる。また、第3状態告知条件には、非時短状態における特別図柄の変動表示の変動回数が150回に到達されるという条件が含まれる。これにより、非時短状態における特別図柄の変動表示の変動回数に注目させて、RAMクリア操作(RAMクリアスイッチ152を押しながらの電源スイッチ155のON操作)に基づいて時短状態Bよりも時短状態Aに移行され易い非時短状態に制御可能なパチンコ遊技機1の稼働を高めることが可能となる
10.変更例
以下、変更例について説明する。なお、変更例の説明において、上記形態のパチンコ遊技機1と同様の構成については、同じ符号を付して説明を省略する。勿論、変更例に係る構成同士を適宜組み合わせて構成してもよい。また、上記形態および下記変更例中の技術的特徴は、本明細書において必須なものとして説明されていなければ、適宜、削除することが可能である。
上記形態では、第1始動口20または第2始動口21への遊技球の入賞(入球)があることが、「所定条件が成立すること」に相当したが、これに限定されることはない。例えば、第1始動口20、及び第2始動口21と異なる他の始動口を備えても良い。なお、他の始動口に遊技球が入賞することで、特図1抽選、又は特図2抽選が行われるようにしても良い。この場合、第1始動口20、第2始動口21、又は他の始動口のうち、いずれかの始動口への遊技球の入賞(入球)があることが、「所定条件が成立すること」に相当しても良い。
上記形態では、第2大入賞口35内の特定領域39への遊技球の通過に基づいて大当たり遊技を実行可能な所謂1種2種混合機として構成したが、所謂「ST機」や「確変ループ機」など、1種2種混合機以外のタイプの遊技機としてもよい。ST機や確変ループ機とする場合、当選した特別図柄の種類に基づいて大当たり当選確率が高い高確率状態への移行が決定される所謂「図柄確変機」としてもよいし、Vアタッカー(特定領域を有する大入賞装置)内の特定領域への通過に基づいて高確率状態への移行が決定される所謂「V確変機」としてもよい。
ここで、「ST機」や「確変ループ機」として構成する場合には、大当たり遊技の実行中以外の遊技状態として、低確率状態且つ非時短状態(低確非時短状態、通常遊技状態)、低確率状態且つ時短状態(低確時短状態)、高確率状態且つ時短状態(高確時短状態)に制御可能に構成すればよい。そして、低確時短状態や高確時短状態における時短状態や、特図1の抽選において特殊ハズレを引いたことに基づく時短状態を、通常時短状態(時短状態A)とすればよい。なお、上記形態の時短状態A(通常時短状態)が、本願発明の「有利遊技状態」に相当した。例えば、高確率状態且つ時短状態が、本願発明の「有利遊技状態」に相当しても良い。また、高確率状態且つ非時短状態が、本願発明の「有利遊技状態」に相当しても良い。
上記形態では、RAMクリアスイッチ152が、本願発明の「操作手段」に相当した。しかしながら、これに限定されることはない。例えば、遊技場の従業員等の操作によって、パチンコ遊技機1の遊技状態を非時短状態に制御することが可能な専用のスイッチが電源基板150に設けれても良い。この場合、専用のスイッチが、本願発明の「操作手段」に相当しても良い。
上記形態の時短状態Bが、本願発明の「第1遊技状態」に相当し、上記形態の非時短状態が、本願発明の「第2遊技状態」に相当した。しかしながら、これに限定されることはない。例えば、低確率状態且つ非時短状態(低確非時短状態、通常遊技状態)が、本願発明の「第1遊技状態」に相当し、低確率状態且つ時短状態(低確時短状態)が、本願発明の「第2遊技状態」に相当しても良い。この場合、例えば、特図2の抽選では、特図1の抽選よりも大当たり遊技の終了後に高確時短状態に移行する大当たり図柄が決定され易い構成としても良い。これにより、低確非時短状態で特図1の抽選を行う場合よりも低確時短状態で特図2の抽選を行う場合のほうが、特図の抽選結果が大当たりである場合に高確時短状態に移行し易くしても良い。
上記形態では、非時短状態で特図1の抽選結果が特殊ハズレ(ハズレ図柄B)に基づいて時短状態A(通常時短状態)に制御されるが、時短状態Bで特図1の抽選結果が特殊ハズレ(ハズレ図柄B)に基づいて時短状態A(通常時短状態)に制御されないため、時短状態Bよりも非時短状態のほうが時短状態Aに移行し易い構成となっていた。しかしながら、これに限定されることはない。例えば、時短状態Bで特図1の抽選結果が特殊ハズレに基づいて時短状態Aに制御されても良い。この場合、非時短状態のほうが時短状態Bよりも、特図1の抽選結果が特殊ハズレに基づいて時短状態Aに制御され易い構成であっても良い。また、例えば、非時短状態にて特図1の抽選結果が当り(大当たり、小当たり)である場合のほうが、時短状態Bにて特図1の抽選結果が当り(大当たり、小当たり)である場合よりも、大当たり遊技の終了後に時短状態Aに移行され易い構成であっても良い。
上記形態では、画像表示装置7の表示画面7aに女性キャラクタの状態示唆演出画像JSが表示される状態示唆演出が、本願発明の「状態示唆演出」に相当した。しかしながら、これに限定されることはない。例えば、パチンコ遊技機1の遊技状態が非時短状態に制御されていることを示唆する演出であれば、画像表示装置7の表示画面7aに表示される特定のエフェクト画像、スピーカ67から出力される特定の音声、枠ランプ66や盤ランプ5を特定の発光態様で発光させたりする演出や、保留アイコン予告、カットイン予告、ステップアップ予告、エフェクト画像を用いた予告等であっても良い。
また上記形態における状態示唆演出画像JSが表示される状態示唆演出は、パチンコ遊技機1の遊技状態が非時短状態に制御されていることのみを示唆する演出であった。しかしながら、これに限定されることはない。例えば、状態示唆演出画像JSが表示される状態示唆演出は、RAMクリア操作が行われて、パチンコ遊技機1の遊技状態が非時短状態に制御されていることを示唆する演出であっても良い。また、例えば、状態示唆演出は、パチンコ遊技機1の遊技状態が非時短状態に制御されていることと、特図の抽選(特図1の抽選、特図2の抽選)結果とを示唆する演出であっても良い。また、例えば、状態示唆演出は、パチンコ遊技機1の遊技状態が非時短状態に制御されていることと、始動入賞によって取得された判定情報(大当たり乱数等の乱数値)に基づいて特定された始動入賞コマンドを利用して、その始動入賞に基づく特図変動(特別図柄の変動表示)の開始直前の当否判定よりも前にその始動入賞に対する当選期待度とを示唆する演出であっても良い。
上記形態では、状態示唆演出の実行確率、状態示唆演出の信頼度が、本願発明の「状態示唆演出に関する割合」に相当した。しかしながら、これに限定されることはない。例えば、パチンコ遊技機1の遊技状態が非時短状態である場合に状態示唆演出が実行されない確率を示す状態示唆演出の非実行確率が設定可能であっても良い。この場合、例えば、状態示唆演出の実行確率、状態示唆演出の信頼度、状態示唆演出の非実行確率が、本願発明の「状態示唆演出に関する割合」に相当しても良い。
上記形態では、パチンコ遊技機1の電源投入が行われてから所定の設定期間(本形態では30秒)内に、所定操作(演出ボタン63を5回押下操作)が行われると、遊技場の従業員等によって、演出ボタン63の操作が行われると、状態示唆演出の実行確率と状態示唆演出の信頼度が設定可能であった。しかしながら、これに限定されることはない。例えば、遊技場の従業員等によって、演出ボタン63の操作が行われると、状態示唆演出の実行確率、または状態示唆演出の信頼度が設定可能であっても良い。また、例えば、遊技場の従業員等によって、演出ボタン63の操作が行われると、状態示唆演出の実行確率、状態示唆演出の信頼度、および状態示唆演出の非実行確率が設定可能であっても良い。その他、例えば、例えば、遊技場の従業員等によって、演出ボタン63の操作が行われると、状態示唆演出の実行確率、状態示唆演出の信頼度、または状態示唆演出の非実行確率のうち、いずれかを設定可能であっても良い。
上記形態では、パチンコ遊技機1の電源投入が行われてから所定の設定期間(本形態では30秒)内に、所定操作(演出ボタン63を5回押下操作)が行われると、遊技場の従業員等によるセレクトボタン64と演出ボタン63の操作によって、状態示唆演出の実行確率と状態示唆演出の信頼度が設定可能であった。しかしながら、これに限定されることはない。例えば、パチンコ遊技機1の電源投入が行われてから所定の設定期間(本形態では30秒)以外の時間で、遊技場の従業員等によるセレクトボタン64と演出ボタン63の操作が行われると、状態示唆演出の実行確率と状態示唆演出の信頼度が設定可能であっても良い。この場合、客待ち演出において、遊技場の従業員等による演出ボタン63の操作によって、状態示唆演出の実行確率と状態示唆演出の信頼度が設定可能であっても良い。
上記形態の演出ボタン63とセレクトボタン64が、本願発明の「他の操作手段」に相当した。しかしながら、これに限定されることはない。例えば、演出ボタン63、またはセレクトボタン64が、本願発明の「他の操作手段」に相当しても良い。また、例えば、演出ボタン63とセレクトボタン64以外の操作ボタンが、本願発明の「他の操作手段」に相当しても良い。
上記形態における第1状態告知条件(電源投入されてからの非時短状態における特別図柄の変動表示の変動回数が100回以内に、変動演出にてセリフ予告が実行されること)と、第2状態告知条件(電源投入されてからの非時短状態における特別図柄の変動表示の変動回数が100回以内に、変動演出にてSPリーチが実行されること)とが、本願発明の「特定条件」に相当した。しかしながら、これに限定されることはない。例えば、第1状態告知条件と第2状態告知条件以外の他の状態告知条件が、本願発明の「特定条件」に相当しても良い。例えば、電源投入が行われてから1時間以内に変動演出の実行回数が150回に到達されることである第3状態告知条件が、本願発明の「特定条件」に相当しても良い。また、例えば、第1状態告知条件と第2状態告知条件と第3状態告知条件とが、本願発明の「特定条件」に相当しても良い。
また上記形態において、第1状態告知条件(電源投入されてからの非時短状態における特別図柄の変動表示の変動回数が100回以内に、変動演出にてセリフ予告が実行されること)が、本願発明の「第1特定条件」に相当し、第2状態告知条件(電源投入されてからの非時短状態における特別図柄の変動表示の変動回数が100回以内に、変動演出にてSPリーチが実行されること)が、本願発明の「第2特定条件」に相当した。しかしながら、これに限定されることはない。例えば、第1状態告知条件が、本願発明の「第1特定条件」に相当し、第2状態告知条件が、本願発明の「第2特定条件」に相当しても良い。また、例えば、第1状態告知条件、第2状態告知条件、または第3状態告知条件のうち、一の状態告知条件が、本願発明の「第1特定条件」に相当し、他の状態告知条件の一つが、本願発明の「第2状態告知条件」に相当しても良い。
上記形態では、状態告知条件(第1状態告知条件、第2状態告知条件、第3状態告知条件)が成立された場合には、必ず状態示唆演出が実行された。しかしながら、これに限定されることはない。例えば、演出制御用マイコン91は、状態告知条件(第1状態告知条件、第2状態告知条件、第3状態告知条件)が成立すると、所定の割合(例えば、50%)で状態示唆演出を実行する構成としても良い。
また上記形態の第1状態告知条件における電源投入されてからの非時短状態における特別図柄の変動表示の変動回数は、100回に限定されることはない。例えば、100回未満であっても良いし、101回以上であっても良い。また、例えば、第1状態告知条件は、電源投入されてからの非時短状態における特別図柄の変動表示が行われた回数が所定回数(例えば、100回)以内であっても良い。
また上記形態の第1状態告知条件には、電源投入されてからの非時短状態における特別図柄の変動表示の変動回数が100回以内という条件と、変動演出の実行中にセリフ予告(セリフ予告画像TG)が行われたという条件とが含まれていた。しかしながら、これに限定されることはない。例えば、第1状態告知条件には、電源投入されてからの非時短状態における特別図柄の変動表示の変動回数が100回以内という条件が含まれなくても良い。この場合、第1状態告知条件は、電源投入されてから非時短状態で、変動演出の実行中にセリフ予告(セリフ予告画像TG)が行われたという条件であっても良い。
また上記形態の第1状態告知条件は、電源投入されてからの非時短状態における特別図柄の変動表示の変動回数が100回以内に1回のセリフ予告が実行されることであった。しかしながら、これに限定されることはない。例えば、電源投入が行われてから変動演出の実行回数が100回以内にセリフ予告が複数回(例えば、5回)実行されることであっても良い。
また上記形態の第2状態告知条件における電源投入されてからの非時短状態における特別図柄の変動表示の変動回数は、100回に限定されることはない。例えば、100回未満であっても良いし、101回以上であっても良い。また、例えば、第2状態告知条件は、電源投入されてからの非時短状態における特別図柄の変動表示が行われた回数が所定回数(例えば、100回)以内であっても良い。
また上記形態の第2状態告知条件では、電源投入されてからの非時短状態における特別図柄の変動表示の変動回数が100回以内に、1回のSPリーチが実行されることであった。しかしながら、これに限定されることはない。例えば、電源投入が行われてから変動演出の実行回数が100回以内に変動演出にてSPリーチが実行されたことが複数回(例えば、5回)あったことであっても良い。
また上記形態の第2状態告知条件には、電源投入されてからの非時短状態における特別図柄の変動表示の変動回数が100回以内という条件(特別図柄の変動表示の実行回数に基づく条件)と、変動演出の実行中にSPリーチが実行されたという条件とが含まれていた。しかしながら、これに限定されることはない。例えば、第2状態告知条件には、電源投入されてからの非時短状態における特別図柄の変動表示の変動回数が100回以内という条件が含まれなくても良い。この場合、第2状態告知条件は、電源投入されてから非時短状態で、変動演出の実行中にSPリーチが実行されたという条件であっても良い。
上記形態の第3状態告知条件は、電源投入が行われてから1時間以内に、非時短状態での特別図柄の変動表示の変動回数が150回に到達されることであった。しかしながら、1時間に限定されることはない。例えば、1時間未満でも良いし、1時間を超えても良い。また、特別図柄の変動表示の変動回数が150回に限定されることはない。例えば、変動演出の実行回数が150回未満でも良いし、変動演出の実行回数が151回以上であっても良い。
また上記形態の第3状態告知条件は、電源投入が行われてから1時間以内に、非時短状態での特別図柄の変動表示の変動回数が150回に到達されることであった。しかしながら、これに限定されることはない。例えば、電源投入が行われてから1時間以内に、非時短状態での特別図柄の変動表示の変動回数が150回に到達されたことであっても良い。
上記形態のセリフ予告とSPリーチが、本願発明の「特定演出」に相当した。しかしながら、これに限定されることはない。例えば、変動演出にて大当たり期待度を示唆する演出であれば、画像表示装置7の表示画面7aに表示される特定のエフェクト画像、スピーカ67から出力される特定の音声、枠ランプ66や盤ランプ5を特定の発光態様で発光させたりする演出や、ノーマルリーチや、SPSPリーチや、保留アイコン予告、カットイン予告、ステップアップ予告、エフェクト画像を用いた予告等が、本願発明の「特定演出」に相当しても良い。
上記形態のセリフ予告が、本願発明の「第1特定演出」に相当し、SPリーチが、本願発明の「第2特定演出」に相当した。しかしながら、これに限定されることはない。例えば、変動演出にて大当たり期待度を示唆する演出であって異なる演出であれば、画像表示装置7の表示画面7aに表示される特定のエフェクト画像、スピーカ67から出力される特定の音声、枠ランプ66や盤ランプ5を特定の発光態様で発光させたりする演出や、ノーマルリーチや、SPSPリーチや、保留アイコン予告、カットイン予告、ステップアップ予告、エフェクト画像を用いた予告等が、本願発明の「第1特定演出」、「第2特定演出」に相当しても良い。
上記形態における電源投入されてからの非時短状態における特別図柄の変動表示の変動回数が100回以内という条件と、電源投入されてから非時短状態での特別図柄の変動表示の変動回数が150回に到達されるという条件とが、「特別図柄の変動表示の実行回数に基づく条件」に相当した。しかしながら、これに限定されることはない。例えば、電源投入されてからの非時短状態における特別図柄の変動表示の変動回数が100回以内という条件、または電源投入されてから非時短状態での特別図柄の変動表示の変動回数が150回に到達されるという条件が、「特別図柄の変動表示の実行回数に基づく条件」に相当しても良い。
また上記形態では、特殊ハズレ(ハズレ図柄B)に基づいて時短回数が10回の時短状態A(通常時短状態)に制御する構成としたが、各種の時短状態における時短回数は、遊技に支障をきたさない範囲で適宜変更可能である。また、特殊ハズレに基づいて時短状態Aとも時短状態Bとも異なるパラメータ(普通図柄の変動時間や停止時間、電チューの開放パターン)を有する別の時短状態(時短状態C)に制御されるように構成してもよい。時短状態Cは、時短状態Bのように実質的に非時短状態と変わらない遊技状態ではなく、時短状態Aのように第2始動口21への入球し易さによる利益を実質的に受けられる遊技状態とする。なお、各種の時短状態におけるパラメータ(普通図柄の変動時間や停止時間、電チューの開放パターンなど)は、遊技に支障をきたさない範囲で適宜変更可能である。
上記形態における特図1の抽選では、2.5%の割合で、「特図1_ハズレ図柄B」に決定した。しかしながら、これに限定されることはない。特図1の抽選における「特図1_ハズレ図柄B」を決定する割合を遊技に支障をきたさなければ、適宜変更可能であっても良い。例えば、特図1の抽選で「特図1_ハズレ図柄A」を決定する割合を2.5%の割合よりも高くすれば、非時短状態から時短状態Aに移行し易くすることが可能となる。これにより、例えば、時短状態Aから非時短状態に戻った場合でも、早期に非時短状態から時短状態Aへの引き戻しが早期に起こり易くすることが可能となる。
上記形態における特図1の抽選では、5%の割合で、「特図1_ハズレ図柄C」に決定した。しかしながら、これに限定されることはない。特図1の抽選における「特図1_ハズレ図柄C」を決定する割合を遊技に支障をきたさなければ、適宜変更可能であっても良い。
上記形態では、パチンコ遊技機1の遊技状態が非時短状態である場合に特別図柄の停止時間の経過に応じて時短状態B(時短回数650回)に移行させる特殊ハズレ(ハズレ図柄C)は1種類であった。しかしながら、これに限定されることはない。例えば、パチンコ遊技機1の遊技状態が非時短状態である場合に特別図柄の停止時間の経過に応じて時短状態B(時短回数650回)に移行させる特殊ハズレが2種以上あっても良い。この場合、例えば、特殊ハズレごとに、パチンコ遊技機1の遊技状態が非時短状態である場合に特別図柄の停止時間の経過に応じて時短状態Bの時短回数が異なる場合があっても良い。これにより、時短状態Bの時短回数を異ならせることで、時短状態Bでの遊技を楽しませることが可能となる。
上記形態では、パチンコ遊技機1の遊技状態が非時短状態である場合に特別図柄の停止時間の経過に応じて時短状態A(時短回数10回)に移行させる特殊ハズレ(ハズレ図柄B)は1種類であった。しかしながら、これに限定されることはない。例えば、パチンコ遊技機1の遊技状態が非時短状態である場合に特別図柄の停止時間の経過に応じて時短状A(時短回数10回)に移行させる特殊ハズレが2種以上あっても良い。この場合、例えば、特殊ハズレごとに、パチンコ遊技機1の遊技状態が非時短状態である場合に特別図柄の停止時間の経過に応じて時短状態Aの時短回数が異なる場合があっても良い。
上記形態では、非時短状態から時短状態Aに移行可能だが、時短状態Bから時短状態Aに移行できない構成であった。しかしながら、これに限定されることはない。例えば、非時短状態から時短状態Aに移行可能であって、時短状態Bから時短状態Aに移行可能であっても良い。具体的には例えばパチンコ遊技機1の遊技状態が非時短状態である場合のほうが、時短状態Bである場合よりも時短状態Aに移行し易い構成であっても良い。この場合、時短状態Bでは特図1の抽選の結果が大当たりである場合に実行される大当たり遊技の終了後に時短状態Aに移行されても良い。一方で、非時短状態では特図1の抽選の結果が特殊ハズレ(ハズレ図柄B)であると、時短状態Aに移行されても良い。これにより、非時短状態である場合のほうが、時短状態Bである場合よりも時短状態Aに移行契機が遊技者にとって容易であるとともに、時短状態Aに移行し易くなる。そのため、斬新なゲーム性を提供して、遊技者を楽しませることが可能となる。この場合には、通常演出モードと祝福演出モードとへに移行されるか否かを煽る演出を実行することで、遊技者をより楽しませることが可能となる。
また上記形態では、大当たり遊技、または特図の抽選にて特殊ハズレを引くことを契機として、時短状態に移行された。しかしながら、これに限定されることはない。例えば、大当たり遊技後の特図変動の実行回数が天井回数(例えば、700回)に到達することで、大当たり遊技を経ることなく、時短状態に移行されても良い。なお、大当たり遊技後の特図変動の実行回数が天井回数に到達することを、天井到達と称する。
また上記形態では、所謂1種2種混合機として構成したが、実現したい遊技性によっては、1種大当たりのない所謂ハネモノ(2種機)としてもよい。すなわち、特図1の抽選でも特図2の抽選でも所謂「直撃大当たり」に当選し得ない構成としてもよい。
また上記形態では、特図2の抽選に基づいて所謂「直撃大当たり」に当選し得る構成としたが、特図2の抽選に基づいて「直撃大当たり」に当選し得ない構成、すなわち特図2の抽選に基づく大当たりは2種大当たりのみの構成としてもよい。
また上記形態では、特図2の抽選に基づく小当たり遊技では、必ずV通過が発生するように第2大入賞口35(開閉部材37)の開放制御や振分部材71の作動制御が行われる構成とした。これに対して、特図2の抽選に基づく小当たり遊技では、V通過することもあるがV通過しないこともあるような第2大入賞口35の開放制御や振分部材71の作動制御が行われる構成(つまり振分部材71が通過許容状態をとっているタイミングと第2大入賞口35への入賞タイミングがうまく合えば特定領域39への通過が生じるが、合わなければ特定領域39への通過が生じない構成)としてもよい。
また上記形態では、特図2の抽選に基づく小当たり遊技の開放パターンを、第2大入賞口35に入賞した遊技球がその入賞タイミングにかかわらず特定領域39を通過する開放パターン(図49(b)及び(c)参照)とした。しかしながら、正しく遊技している限り(右打ちを継続している限り)小当たり遊技中に必ず特定領域39への通過を生じさせることができるのであれば、第2大入賞口35に入賞した遊技球の全てが特定領域39を通過することができる開放パターンでなくてもよい。具体的には例えば、0.1秒開放を12回繰り返す開放パターンとし、1回~9回までの開放時に入賞した遊技球は特定領域39を通過するが、10回~12回までの開放時に入賞した遊技球は非特定領域70を通過するように構成してもよい。つまり通過用開放パターンは、第2大入賞口35への入賞が可能であって第2大入賞口35へ入賞した遊技球の少なくとも1球が特定領域39を通過する開放パターンであればよい。なお、この変更例のような開放パターンとする場合には、各開放時に第2大入賞口35に遊技球が入賞し易くなるように、第2大入賞装置の開閉部材を次のようなものにするとよい。即ち、前後に進退可能であり、前方に出ているときには第2大入賞口を閉塞し、後方に退いているときには第2大入賞口を開放する進退式のものとするとよい。そして第2流路R2を流下する遊技球が開閉部材の上面を転動するように配置するとよい。その上で、開閉部材の上面の摩擦係数を高くして(例えばゴムのような弾性力の高い部材を利用した面として)、遊技球が開閉部材の上面をゆっくりと転動するようにしておくとよい。若しくは、開閉部材の上面を床面とする遊技球の通路上に、遊技球の転動速度を遅くするための突起を設けておいてもよい。
また上記形態では、小当たり遊技の開始時点を基準に、時間で管理された所定の作動パターンに従って、特定領域39が開放されるように構成した(図49参照)。これに対して、第2大入賞口35への入賞球数が予め定められた作動契機入賞球数(例えば1球)になったときに、特定領域39を開放させる(通過許容状態にする)構成としてもよい。この場合、特2V通過小当たりでは、作動契機入賞球数を例えば「1」とするとよい。このようにすれば、特2V通過小当たり時には、第2大入賞口35への入賞球を特定領域39に通過させることができる。なお、作動契機入賞球数に基づいて振分部材71が作動する構成であっても、特定領域39が予め定められたタイミングで通過の可否が切り替えられていることにかわりはない。
また上記形態では、大当たり乱数を用いた判定の結果がハズレであり、図柄種別乱数を用いた判定の結果がハズレ図柄Bである場合に、大当たり遊技を実行することなく時短状態に制御する構成とした。これに対して、時短状態に制御するか否かの抽選(時短抽選)のための乱数(時短乱数)を別途取得することとし、特別図柄の変動表示の開始前に、時短乱数を用いて時短抽選(時短状態にするか否かの判定)を行う構成としてもよい。この場合、時短抽選は、大当たりであるか否かの判定の前に行ってもよいし、後に行ってもよい。また時短抽選を行う構成とする場合、時短乱数に代えて、大当たり乱数や図柄種別乱数を用いて時短抽選を行う構成としてもよい。
また上記形態では、特図2保留(第2特図保留)の上限記憶数を「4」としたが、特図2保留の上限記憶数は適宜変更可能である。また、遊技に支障をきたさなければ、特図2保留の無い構成、すなわち、特図2保留の上限記憶数が「0」である構成としてもよい。
また上記形態では、時短状態における特別図柄の変動表示の上限実行回数(時短回数)は、特図1の変動表示が実行されても特図2の変動表示が実行されてもカウントされる合算上限実行回数としたが、この合算上限実行回数とは別に、特図1の変動表示だけをカウント対象とした特図1上限実行回数や、特図2の変動表示だけをカウント対象とした特図2上限実行回数を設け、いずれかの回数が満たされると時短状態が終了するように構成してもよい。なお、特図1上限実行回数や特図2上限実行回数は、合算上限実行回数とは異なる値に設定することができる。また、合算上限実行回数を設けることなく、特図1上限実行回数と特図2上限実行回数とを設け、いずれかの回数が満たされると時短状態が終了するように構成したり、特図2上限実行回数だけを設け、この回数が満たされると時短状態が終了するように構成したりしてもよい。
また上記形態では、特図1の抽選に基づいて大当たり遊技が実行された場合よりも、特図2の抽選に基づいて大当たり遊技(2種大当たり遊技を含む)が実行された場合の方が、遊技者が獲得可能な特典が大きい構成としたが、逆若しくは同じであってもよい。なお、遊技者が獲得可能な特典には、大当たり遊技において獲得可能な賞球の量や、大当たり遊技後の遊技状態に関する各種の設定(時短状態に制御されるか否かや、時短状態に制御された場合の時短回数など)が含まれる。
また上記形態では、変動演出を行う表示部を、1つの表示装置の表示画面(画像表示装置7の表示画面7a)によって構成したが、2つ以上の表示装置の各表示画面によって構成してもよい。例えば、メイン表示装置としての画像表示装置7の他に、サブ表示装置を備えている構成では、メイン表示装置の表示画面にて演出図柄8L,8C,8Rの変動演出を行い、サブ表示装置の表示画面にて小図柄KZ1,KZ2,KZ3の変動演出を行うように構成してもよい。なお、タッチセンサと液晶表示装置からなるタッチパネルを遊技機枠50に搭載し、このタッチパネルにおける液晶表示装置をサブ表示装置としてもよい。
また上記形態では、第1始動口20又は第2始動口21への入賞に基づいて取得する乱数(判定情報)として、大当たり乱数等の4つの乱数を取得することとしたが、一つの乱数を取得してその乱数に基づいて、大当たり又は小当たりか否か、大当たり図柄、小当たり図柄、ハズレ図柄の種別、リーチの有無、及び変動パターンの種類を決めるようにしてもよい。すなわち、始動入賞に基づいて取得する乱数の個数および各乱数において何を決定するようにするかは任意に設定可能である。
また上記形態において、遊技制御用マイコン81が電源投入からの総賞球数および総発射数をカウントし、これらの総賞球数と総発射数との差玉が一定数(例えば+12万球)となった場合には、所定の発動タイミングで、遊技停止とする(第1始動口センサ20aや第2始動口センサ21a等の各種の遊技球の検知センサが遊技球を検知しても無効とし、一切の抽選や賞球を行わないようにする)構成としてもよい。この場合、遊技停止の発動タイミングは、総賞球数と総発射数との差玉が一定数に到達した大当たり遊技の終了時とするのが好ましい。また、遊技停止とするのに代えて、発射停止とする(ハンドル60が操作されても遊技球を発射しないようにする)構成としたり、遊技停止と発射停止の両方を行う構成としたりしてもよい。なお、電源投入からの総発射数は、遊技領域3に発射されて各種の入賞口(第1始動口20、第2始動口21、第1大入賞口30、第2大入賞口35、普通入賞口27)やアウト口6を通過した遊技球が最終的に通過する1つの通路上に設けられたアウト口センサの検知に基づいてカウントされるものとする。なお、各種の入賞口(第1始動口20、第2始動口21、第1大入賞口30、第2大入賞口35、普通入賞口27)への入賞を検知するセンサ、アウト口6への通過を検知するセンサの各々の検知をカウントすることで、総発射数を求めてもよい。或いは、レール部材4の端部に戻り球防止部が設けられていて、この戻り球防止部に遊技球を検知可能なセンサが設けられている場合に、このセンサの検知をカウントすることで、総発射数を求めてもよい。また、総賞球数と総発射数との差玉のカウントは、電源投入に基づいて(すなわち電源スイッチ155のON操作に基づいて)、クリアされるものとする。また、遊技停止や発射停止となった場合には、電源を遮断した後、RAMクリア操作(RAMクリアスイッチ152を押しながらの電源スイッチ155のON操作)がなされたことに応じて、遊技可能な状態に復帰されるものとする。このような電源投入からの総賞球数と総発射数との差玉が一定数(例えば+12万球)となった場合に遊技停止や発射停止とする構成を、過賞球防止手段と称する。過賞球防止手段は、パチンコ遊技機1が一日の遊技において過剰な賞球を行ってしまう不都合を防止するための機能である。なお、遊技停止や発射停止の発動条件となる総賞球数と総発射数との差玉数は、適宜変更可能である。
ここで、遊技制御用マイコン81が過賞球防止手段を備える場合には、次のような構成を付帯させるとよい。例えば、電源投入からの総賞球数と総発射数との差玉(以下「特定差玉」と言う)が一定数(例えば+12万球)に到達した場合には、そのことを示す所定の信号を外部端子板からホールコンピュータに向けて出力する構成とするとよい。外部端子板は、パチンコ遊技機1から、遊技場に設置されているホールコンピュータ等の外部に向けて種々の信号を出力するための基板であり、パチンコ遊技機1は、遊技制御用マイコン81がセットした信号を、外部端子板を介して、当該パチンコ遊技機1の外部に出力することが可能であるとする。このような構成とすれば、特定差玉が一定数に到達したことを、遊技場の従業員等がホールコンピュータによって確認することが可能となる。なお、このような構成に代えて、若しくは、このような構成と共に、特定差玉が一定数(例えば+12万球)よりも小さい所定数(例えば+11万球)に到達したタイミングで、そのことを示す外端信号(外部端子板から外部に出力される信号)を出力する構成としてもよい。この外端信号は、特定差玉が一定数に到達しそうであることを示す信号として機能する。
また、過賞球防止手段によって遊技停止や発射停止が行われた場合には、その旨を示す画像を画像表示装置7に表示したり、その旨を示す発光態様で枠ランプ66や盤ランプ5を発光させたり、その旨を示す音声をスピーカ67から出力したりする構成とするとよい。このような報知によって、遊技場の従業員や遊技者等が状況(特定差玉が一定数に到達したこと)を把握できるからである。
また、電源投入からの総賞球数と総発射数との差玉が一定数に到達すると遊技停止や発射停止となる旨の報知を、遊技中の演出として行ったり(例えば変動演出に伴う予告演出の1つとして行ったり)、客待ち演出において行ったりするとよい。遊技停止や発射停止になる場合があることを、遊技者に事前に知らせることができるからである。
また、電源投入に基づいて(すなわち電源スイッチ155のON操作に基づいて)、総賞球数と総発射数との差玉(特定差玉)のカウントがクリアされた場合には、その旨を示す画像を画像表示装置7に表示したり、その旨を示す発光態様で枠ランプ66や盤ランプ5を発光させたり、その旨を示す音声をスピーカ67から出力したりするとよい。特定差玉のカウントのクリアを、遊技場の従業員や遊技者等に知らせることができるからである。
なお、総賞球数と総発射数との差玉(特定差玉)のカウントのクリアは、単なる電源投入では行われず、電源投入に際してRAMクリアスイッチ152を操作したときに行われる構成としたり、RAMクリアスイッチ152とは異なる特定差玉のカウントのクリア用のスイッチを設けて、このスイッチを電源投入に際して操作したときに行われる構成としたりしてもよい。又は、電源投入に際して主制御基板80に設けられている設定キーシリンダを操作すると、特定差玉のカウントがクリアされるようにしてもよい。或いは、電源投入時に拘わらず、特定差玉のカウントのクリア用のスイッチを操作するだけで、特定差玉のカウントがクリアされるようにしてもよい。また、総賞球数と総発射数との差玉のカウントのクリアが、客待ち状態(特別遊技(大当たり遊技、小当たり遊技)も特図変動も行われておらず特図保留が1つも無い状態)になってから所定時間(例えば15分)が経過したタイミングで行われる構成としてもよい。また、総賞球数と総発射数との差玉のカウントのクリアが、通常遊技状態以外の遊技状態から通常遊技状態に変更されたタイミングで行われる構成としてもよい。又は、通常遊技状態が所定時間(例えば1時間)継続したり、通常遊技状態にて遊技球が発射されない状態が特定時間(例えば1時間)継続することで、総賞球数と総発射数との差玉のカウントがクリアされるようにしてもよい。なお、RAMクリア操作以外の手法で特定差玉のカウントのクリアを行う構成の場合には、RAMクリア操作時には特定差玉のカウントのクリアは行われない構成としてもよい。この場合、特定差玉の記憶情報は、不揮発性の記憶手段(例えばFRAM(登録商標))に記憶されるようにしたり、RAM84の記憶領域うちRAMクリア操作時に消去されない非消去記憶領域に記憶されるようにしてもよい。
なお、過賞球防止手段を備える構成とした場合、総賞球数と総発射数との差玉(特定差玉)のカウントの始期を、所謂初当たり(通常の遊技状態における当選に基づく大当たり)からとしてもよい。このような構成とすれば、初当たりに至るまでの特定差玉のマイナス分がカウントされないこととなり、遊技停止の契機となる特定差玉の数を、初当たり以降に増えた持ち球の数と同じにすることが可能である。
また、過賞球防止手段を備える構成とした場合、遊技停止や発射停止の発動タイミングを、総賞球数と総発射数との差玉(特定差玉)が一定数に到達した連荘期間の終了時としてもよい。連荘期間とは、通常の遊技状態における当選に基づく大当たり遊技の開始から再び通常の遊技状態に戻るまで(若しくは通常の遊技状態に戻って特図2の保留が無くなるまで)の遊技期間である。このような構成とした場合、連荘期間中に特定差玉が一定数を越えたときには、当該連荘期間が終了すると、遊技停止や発射停止となる旨の報知を、表示画面7aでの画像表示やランプ(枠ランプ66、盤ランプ5)の発光、スピーカ67からの音声出力によって行う構成とするとよい。
なお上記では、総賞球数と総発射数との差玉(特定差玉)が一定数に到達したことに基づいて、遊技停止や発射停止を行ったが、その他の特定計測値に基づいて、遊技停止や発射停止を行うようにしてもよい。例えば、特定計測値は、総賞球数と総発射数との割合であるベース(例えば連荘期間中のベース)や、単に総賞球数(連荘期間中の総賞球数)としてもよく、総賞球数に基づく計測値であれば、適宜変更可能である。
11.本明細書に開示されている発明
この[発明を実施するための形態]における前段落までには、以下の発明が開示されている。以下の説明では、実施形態における対応する構成の名称や表現、図面に使用した符号を参考のためにかっこ書きで付記している。但し、各発明の構成要素はこの付記に限定されるものではない。なお、発明Aは、以下の発明A1~A7の総称である。
発明A1:
所定条件が成立すること(第1始動口20または第2始動口21への遊技球の入賞(入球)があること)に基づいて、遊技者にとって有利な有利遊技状態(時短状態A(通常時短状態))に制御するか否かの判定を行う遊技制御手段(遊技制御用マイコン81)と、
所定の演出を実行可能な演出制御手段(演出制御用マイコン91)と、
操作可能な操作手段(RAMクリアスイッチ152)と、を備えた遊技機(パチンコ遊技機1)において、
前記遊技制御手段は、
前記操作手段の操作に基づいて、第1遊技状態(時短状態B(微時短状態))よりも前記有利遊技状態に移行し易い第2遊技状態(非時短状態(通常遊技状態))に制御可能とし、
前記演出制御手段は、
前記第2遊技状態に制御されていることを示唆する状態示唆演出(状態示唆演出)を実行可能とし、
遊技場の従業員によって、前記状態示唆演出に関する所定の割合(状態示唆演出の実行確率、状態示唆演出の信頼度)を設定可能とする、
ことを特徴とする遊技機である。
この構成の遊技機によれば、遊技場の従業員によって、状態示唆演出に関する所定の割合に設定した状態示唆演出を遊技者に提供することが可能となる。これにより、状態示唆演出に関する割合を従業員によって設定させることで、操作手段の操作に基づいて第1遊技状態よりも有利遊技状態に移行し易い第2遊技状態に制御可能な遊技機の稼働を高めることが可能となる。
発明A2:
発明A1に記載の遊技機であって、
遊技の処理情報を記憶可能な記憶手段(RAM84)と、
前記操作手段と異なる他の操作手段(演出ボタン63、セレクトボタン64)と、を備え、
前記操作手段は、前記記憶手段に記憶されている遊技の処理情報を消去可能なRAMクリア操作手段(RAMクリアスイッチ152)であり、
前記遊技制御手段は、
遊技機の電源投入時に、遊技場の従業員によって前記RAMクリア操作手段が操作される場合には、前記第2遊技状態に制御し、
前記演出制御手段は、
遊技場の従業員による前記他の操作手段の操作に基づいて、前記所定の割合を設定可能とする、
ことを特徴とする遊技機である。
この構成の遊技機によれば、遊技場の従業員によってRAMクリア操作手段が操作されて第2遊技状態に制御されていることを示唆する状態示唆演出に関する所定の割合を設定可能である。これにより、遊技者に状態示唆演出を提供することで、操作手段の操作に基づいて第1遊技状態よりも有利遊技状態に移行し易い第2遊技状態に制御可能な遊技機についての遊技場の開店からの稼働を高めることが可能となる。
発明A3:
発明A1又は発明A2に記載の遊技機であって、
前記所定の割合は、前記第2遊技状態に制御されている場合に前記状態示唆演出が実行される割合である、
ことを特徴とする遊技機である。
この構成の遊技機によれば、遊技場の従業員によって、第2遊技状態に制御されている場合に状態示唆演出が実行される所定の割合を設定した状態示唆演出を遊技者に提供することが可能となる。これにより、遊技場での遊技機の稼働状況などに応じて、状態示唆演出が実行される割合を設定することで、操作手段の操作に基づいて第1遊技状態よりも有利遊技状態に移行し易い第2遊技状態に制御可能な遊技機の稼働をより高めることが可能となる。
発明A4:
発明A1又は発明A2に記載の遊技機であって、
前記所定の割合は、前記状態示唆演出が実行された場合に、前記第2遊技状態に制御されている割合である、
ことを特徴とする遊技機である。
この構成の遊技機によれば、遊技場の従業員によって、状態示唆演出が実行された場合に、第2遊技状態に制御されている所定の割合に設定した状態示唆演出を遊技者に提供することが可能となる。これにより、状態示唆演出が実行されるか否かによって、遊技者に第2遊技状態に制御されているか否かを推測させることが可能となる。そのため、遊技者に第2遊技状態に制御されているか否かを推測させて遊技を行わせることで、操作手段の操作に基づいて第1遊技状態よりも有利遊技状態に移行し易い第2遊技状態に制御可能な遊技機の稼働をより高めることが可能となる。
発明A5:
発明A1又は発明A2に記載の遊技機であって、
前記所定の割合には、第1所定の割合(状態示唆演出の実行確率)と、前記第1所定の割合と異なる第2所定の割合(状態示唆演出の信頼度)と、があり、
前記第1所定の割合は、前記第2遊技状態に制御されている場合に前記状態示唆演出が実行される割合であり、
前記第2所定の割合は、前記状態示唆演出が実行された場合に、前記第2遊技状態に制御されている割合である、
ことを特徴とする遊技機。
この構成の遊技機によれば、遊技場の従業員によって、第2遊技状態に制御されている場合に状態示唆演出が実行される第1所定の割合に設定した状態示唆演出や、状態示唆演出が実行された場合に、第2遊技状態に制御されている第2所定の割合に設定した状態示唆演出を遊技者に提供することが可能となる。これにより、遊技場の従業員によって、第1所定の割合、第2所定の割合を設定可能となる遊技機の斬新さによって、操作手段の操作に基づいて第1遊技状態よりも有利遊技状態に移行し易い第2遊技状態に制御可能な遊技機の稼働をより高めることが可能となる。
発明A6:
発明A1から発明A5のいずれかに記載の遊技機であって、
前記演出制御手段は、
前記状態示唆演出の実行に関する特定条件(第1状態告知条件(電源投入が行われてから変動演出の実行回数が100回以内に変動演出にてセリフ予告が実行されること)、第2状態告知条件(電源投入が行われてから変動演出の実行回数が100回以内に変動演出にてSPリーチが実行されること))が成立することに基づいて、前記状態示唆演出を実行可能とし、
前記特定条件には、第1特定条件(第1状態告知条件(電源投入が行われてから変動演出の実行回数が100回以内に変動演出にてセリフ予告が実行されること))と、前記第1特定条件と異なる第2特定条件(第2状態告知条件(電源投入が行われてから変動演出の実行回数が100回以内に変動演出にてSPリーチが実行されること))とがある、
ことを特徴とする遊技機である。
この構成の遊技機によれば、状態示唆演出の実行に関する第1特定条件が成立した場合、状態示唆演出の実行に関する第2特定条件が成立した場合に、遊技者に状態示唆演出を提供することが可能となる。これにより、第1特定条件、または第2特定条件が成立するか否かに興味を持たせることで、操作手段の操作に基づいて第1遊技状態よりも有利遊技状態に移行し易い第2遊技状態に制御可能な遊技機にて継続して遊技を行わせることが可能となる。
発明A7:
発明A6に記載の遊技機であって、
前記演出制御手段は、
前記有利遊技状態に制御されるか否かを示唆する変動演出(変動演出)を実行可能とし、
前記変動演出にて、前記有利遊技状態に制御される可能性を示唆する特定演出(セリフ予告、SPリーチ)を実行可能とし、
前記特定演出には、第1特定演出(セリフ予告)と、前記第1特定演出と異なる第2特定演出(SPリーチ)とがあり、
前記第1特定条件は、前記変動演出にて前記第1特定演出が実行されることを含み、
前記第2特定条件は、前記変動演出にて前記第2特定演出が実行されることを含む、
ことを特徴とする遊技機である。
この構成の遊技機によれば、変動演出にて第1特定演出が実行されることを含む第1特定条件、変動演出にて第2特定演出が実行されることを含む第2特定条件について遊技中の遊技者に興味を持たせることが可能となる。これにより、変動演出にて第1特定演出、または第2特定演出が実行されるか否かに興味を持たせることで、操作手段の操作に基づいて第1遊技状態よりも有利遊技状態に移行し易い第2遊技状態に制御可能な遊技機にてより継続して遊技を行わせることが可能となる。
発明A8:
発明A6又は発明A7に記載の遊技機であって、
特別図柄の変動表示を実行可能な特図変動表示手段(第1特別図柄表示器41a、第2特別図柄表示器41b)を備え、
前記第1特定条件及び前記第2特定条件の少なくとも一方は、前記特別図柄の変動表示の実行回数に基づく条件(電源投入されてからの非時短状態における特別図柄の変動表示の変動回数が100回以内という条件、電源投入されてから非時短状態での特別図柄の変動表示の変動回数が150回に到達されるという条件)を含む、
ことを特徴とする遊技機である。
この構成の遊技機によれば、第1特定条件及び第2特定条件の少なくとも一方が特別図柄の変動表示の実行回数に基づく条件を含むため、特別図柄の変動表示の実行回数について遊技者に興味を持たせることが可能となる。これにより、特別図柄の変動表示の実行回数に注目させながら、操作手段の操作に基づいて第1遊技状態よりも有利遊技状態に移行し易い第2遊技状態に制御可能な遊技機にてより継続して遊技を行わせることが可能となる。
1…パチンコ遊技機
20…第1始動口
21…第2始動口
35…第2大入賞口
39…特定領域
41a…第1特別図柄表示器
41b…第2特別図柄表示器
63…演出ボタン
64…セレクトボタン
81…遊技制御用マイコン
91…演出制御用マイコン
100…画像制御基板
152…RAMクリアスイッチ

Claims (1)

  1. 所定条件が成立することに基づいて、遊技者にとって有利な大当たり遊技状態に制御するか否かの判定を行う遊技制御手段と、
    所定の演出を実行可能な演出制御手段と、
    操作可能な操作手段と、を備えた遊技機において、
    遊技球の入球し易さが変化可能な可変入球口を備え、
    前記遊技制御手段は、
    特別図柄を変動表示させ、前記特別図柄を前記判定の結果が前記大当たり遊技状態に制御されることを示す大当たり態様で停止表示させた場合に、前記大当たり遊技状態に制御し、
    通常遊技状態及び特定遊技状態よりも前記可変入球口に遊技球が入球し易い有利遊技状態に移行可能とし、
    前記操作手段の操作に基づいて、前記特定遊技状態よりも前記有利遊技状態に移行し易い前記通常遊技状態に制御可能とし、
    前記通常遊技状態において、前記特別図柄を前記大当たり態様と異なる特定ハズレ態様で停止表示させた場合には、前記有利遊技状態に移行可能とし、
    前記特定遊技状態において、前記特別図柄を前記特定ハズレ態様で停止表示させた場合には、前記有利遊技状態に移行せず、
    前記演出制御手段は、
    前記通常遊技状態に制御されていることを示唆する状態示唆演出を実行可能とし、
    遊技場の従業員によって、前記状態示唆演出に関する所定の割合を設定可能とすることを特徴とする遊技機。
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