JP7462039B2 - 試料容器を特性評価するための前景照明の較正を提供する方法および装置 - Google Patents

試料容器を特性評価するための前景照明の較正を提供する方法および装置 Download PDF

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Description

関連出願の相互参照
本出願は、2019年10月31日に出願された「METHODS AND APPARATUS PROVIDING CALIBRATION OF FOREGROUND ILLUMINATION FOR SAMPLE CONTAINER CHARACTERIZATION」という名称の米国仮特許出願第62/929,068号の利益を主張し、その開示全体は、あらゆる目的のために参照によって本明細書に組み入れる。
本開示は、試料管(検体容器)を撮像するために適用された撮像方法および撮像装置、より詳細には、そのような撮像装置を較正するための方法および装置に関する。
自動試験システムは、血清、血漿、尿、間質液、脳脊髄液などの生体試料(試料)中の分析物または他の成分を識別するために1つまたはそれ以上の試薬を使用して臨床化学分析またはアッセイを行うことができる。利便性および安全性の面から、これらの試料は、大抵は試料管(例えば収集管)に常に含まれている。試料管にはキャップを被せることができ、いくつかの場合には、キャップは、実施予定の試験のタイプ、管に含まれる添加剤のタイプ(例えば、血清分離剤、トロンビンなどの凝固剤、抗凝固剤およびその特定のタイプ、例えばEDTAやクエン酸ナトリウム、または抗グリコーシス添加剤)、および/または試料管が真空機能を備えているかどうかなどに関する情報を提供する色および/または形状を含むことがある。
自動試験の改良は、バッチ準備、試料成分を分離するための試料の遠心分離、試料へのアクセスを容易にするためのキャップの取り外し(キャップ除去)、アリコート準備、溶血(H)、黄疸(I)、および/または脂肪血症(L)(本明細書では以後、「HIL」と呼ぶ)、もしくは正常性(N)、および/または血餅、気泡、もしくは泡など試料中のアーチファクトの存在についての事前スクリーニングなど、自動の分析前試料処理の対応する進歩を伴っている。そのような自動の分析前試料処理は、検査室自動システム(LAS)の一部であり得る。いくつかの場合には、LASは、試料管に含まれる試料を、分析前試料処理のために、ならびに試験用の臨床化学分析器および/またはアッセイ機器(本明細書では、個々におよび総称して「分析器」と呼ぶ)を含む分析ステーションに自動的に輸送する。試験は、蛍光または発光などの変化を生成する反応を含み、この変化が、試料に含まれる分析物または他の成分の存在および/または濃度を決定するために読み取られるおよび/または他の方法で操作される。
LASは、ラベルを付けられた試料管(例えばバーコードラベルを含む)に含まれる任意の数の異なる試料を一度に処理することができ、試料管は、様々なキャップのタイプおよび色を含めたすべての異なるサイズおよびタイプのものでよく、これらが混ざり合っていることもある。LASは、分析前処理操作のために試料管を自動的に輸送することができ、すべての分析前処理操作は、試料が実際に1つまたはそれ以上の分析器による臨床分析またはアッセイを受ける前に行われる。
自動の分析前試料処理のいくつかの実施形態では、品質チェックモジュールは、試料を含む試料管を受け取り、HILなどの干渉物質の存在について試料を事前スクリーニングすることができる。HILに関する事前スクリーニングは、試料管および試料の1つまたはそれ以上のデジタル画像を取り込み、次いでこの画像データを処理して、H、I、および/またはLが存在するかどうか、および場合により存在する場合にはH、I、および/またはLに関する指標(相対量)を決定することを含み、または試料が正常(N)であると決定することがある。試料中の干渉物質の存在は、場合によっては、後で分析器から取得される分析物または成分測定の試験結果に悪影響を及ぼすことがある。
特定のHILN前処理システムでは、試料容器および試料は、例えば人工知能を使用することによって、コンピュータ支援のモデルベースのシステムなどを使用してデジタルで撮像および処理され、干渉物質(HIL)の有無または正常性(N)を決定することができる。キャップのタイプおよび色も区別することができる。撮像中、試料管(キャップを含む)および試料の画像を複数の視点から取り込むことができる。事前スクリーニングプロセスの一部として、試料容器のサイズおよびタイプ、ならびに存在する試料の量も特性評価することができる。
しかし、そのような撮像システムは、特定の条件下では、性能のばらつき、さらには撮像システムごとの性能のばらつきをもたらすことがある。したがって、そのような試料および/または試料容器の撮像を実施するために動作可能な改良された方法および装置が求められている。
第1の態様によれば、較正方法が提供される。この較正方法は、第1の撮像装置の撮像位置に、撮像面を含む較正管を提供する工程と;複数の前面光源から放出される光で撮像面を照明する工程と;撮像面の実質的に均一な強度を確立するために、複数の前面光源それぞれへの駆動電流を調整する工程と;複数の前面光源に関する駆動電流値を記録する工程と;較正管を、既知の反射率の較正面を有する較正ツールに置き換える工程と;それぞれの駆動電流値で較正ツールの目標強度値を測定する工程とを含む。
別の態様では、品質チェックモジュールが提供される。品質チェックモジュールは、特性評価予定の試料容器を受け取るように構成された品質チェックモジュール内の撮像位置と;複数の視点から撮像位置の画像を取り込むように構成された撮像デバイスと;撮像デバイスに関して前面照光を提供するように構成された複数の光源と;第1の較正段階中に撮像位置に位置する撮像面を含む較正管と;第2の較正段階中に撮像位置に位置する既知の反射率の複数の較正面を有する較正ツールとを含み、複数の較正面のそれぞれの較正面は、複数の視点のそれぞれから見られるように配置される。
別の態様では、較正方法が提供される。この較正方法は、初期較正方法に従って以前に較正されている、以前に較正された撮像装置を提供する工程と;既知の反射率の較正面を有する較正ツールを、以前に較正された撮像装置の撮像位置に配置する工程と;以前に較正された1つまたはそれ以上の前面光源から放出された光で較正面を照明する工程と;較正面の関心領域で強度値を測定する工程と;関心領域の測定された強度値に基づいて、以前に較正された撮像装置が仕様範囲内で依然として機能していることを検証する工程とを含む。
本開示のさらなる他の態様、構成、および利点は、いくつかの例示的実施形態を示す以下の説明から容易に明らかになり得る。本発明はまた、他の異なる実施形態も可能であり得、本発明のいくつかの詳細は、すべて本開示の範囲から逸脱することなく様々な点で修正することができる。さらに、特定の利点が列挙されているが、様々な実施形態は、列挙された利点のすべてもしくは一部を含むことがあり、または1つも含まないこともある。本開示は、特許請求の範囲の範囲内に含まれるすべての修正形態、均等形態、および代替形態を網羅するためのものである。
以下に述べる図面は、例示目的のものであり、必ずしも原寸に比例して描かれているわけではない。図面は、本発明の範囲をなんら限定することを意図するものではない。したがって、図面は本質的に例示とみなされるべきであり、限定とみなされるべきではない。
1つまたはそれ以上の実施形態による較正方法を実施するように構成された撮像装置を含む品質チェックモジュールの上面斜視概略図である。 分離された(例えば遠心分離された)試料および第1のキャップタイプを含む試料管の側面平面図である。 分離された(例えば遠心分離された)試料を含み、さらにゲルセパレータを含み、第2のキャップタイプを含む試料容器の側面図である。 1つまたはそれ以上の実施形態による、撮像装置および撮像位置に位置する較正管を含む品質チェックモジュール(説明のために上部が取り除かれている)の上面図である。 1つまたはそれ以上の実施形態による、撮像位置に設置された較正ツールを含む品質チェックモジュール(説明のために上部が取り除かれている)の上面図である。 1つまたはそれ以上の実施形態による、較正面を含む較正ツールの正面図である。 1つまたはそれ以上の実施形態による、三角形に配置された複数の較正面を示す図4Cの較正ツールの上面図である。 1つまたはそれ以上の実施形態による、較正面を含む別の較正ツールの正面図である。 1つまたはそれ以上の実施形態による、第1の光源がオンにされた状態で、目標強度で照射され、撮像デバイスによって観察される関心領域(ROI)を含む較正ツールの正面図である。 1つまたはそれ以上の実施形態による、別の側面光源がオンにされて第1の光源がオフにされた状態で、目標強度で照射され、撮像デバイスによって観察される関心領域(ROI)を含む較正ツールの正面図である。 1つまたはそれ以上の実施形態による、撮像装置を較正するように適用された較正方法のフローチャートを示す図である。 1つまたはそれ以上の実施形態による、第1の撮像装置から取得された目標強度に基づいて新たな撮像装置を較正するように適用された較正方法のフローチャートを示す図である。 1つまたはそれ以上の実施形態による、新たな較正ツールが、第1の撮像装置を較正するために使用された較正ツールとは異なる、較正方法の一部のフローチャートを示す図である。 1つまたはそれ以上の実施形態による、撮像デバイス106Bによって取り込まれた光源(ライトパネル104B)の照明強度の写真を示す図である。 1つまたはそれ以上の実施形態による、撮像デバイス106Cによって取り込まれた光源(ライトパネル104C)の照明強度の写真を示す図である。 1つまたはそれ以上の実施形態による、以前に較正された撮像装置のヘルスチェックを可能にする較正方法のフローチャートを示す図である。 それぞれ、1つまたはそれ以上の実施形態による、以前に較正された撮像装置のヘルスチェックを可能にする較正ツールの側面図および上面図である。 それぞれ、1つまたはそれ以上の実施形態による、以前に較正された撮像装置のヘルスチェックを可能にする較正ツールの側面図および上面図である。 1つまたはそれ以上の実施形態による、関心領域が複数の領域に分割されている、以前に較正された撮像装置のヘルスチェックを可能にする較正ツールの部分側面図である。
前景照明は、試料容器(例えば試料管)の特性評価に使用され、特に、キャップの色および/またはキャップの外観(キャップの形状)に基づいて試料容器のタイプおよび/または特性を識別するために使用される。いくつかの実施形態によれば、本開示は、一貫性があり正確な前景照明を保証するために、(例えば品質チェック装置を含む)試料管特性評価装置内などで前景照明の較正を実施するように設定および使用される方法および装置に関する。前景較正を改良することで、少なくともキャップの色に関する区別機能を改良することができる。
いくつかの実施形態では、本開示は、複数の試料管特性評価システムにわたって(例えば、複数の品質チェック装置または同様の撮像機械にわたって)前景照明の較正を実施するように設定および使用される方法および装置に関する。前景照明とは、本明細書で使用するとき、試料管の前の位置に位置する1つまたはそれ以上の照明源(例えばライトパネル)による試料管の前部の照明を意味する。例えば、いくつかの実施形態では、前景照明は、撮像デバイスの前方両側など、試料管の前の異なる位置に位置する複数の照明デバイス(例えば複数の照光パネル)からの前景照光を含むことがある。
第1の広範な態様では、本開示の実施形態は、光学撮像装置において前景照明を較正するように構成および適用された方法および装置を提供する。本開示は、撮像位置に位置する試料管の前景照明を含む試料管品質チェック装置で特に有用である。例えば、前景照明を使用して、試料管のキャップを照明し、キャップを撮像し、次いでキャップの色および/またはキャップの形状を区別することができる。
さらに、本開示のいくつかの実施形態は、撮像装置が試料管の1つまたはそれ以上の画像を取り込むことができるように撮像装置の照明装置を較正するように構成される方法および装置を提供し、ここで、1つまたはそれ以上の取り込まれた画像を使用して、例えばキャップの色および/またはキャップのタイプなど試料管の1つまたはそれ以上の特徴を特性評価することができる。管のサイズ(高さおよび/または幅)も、前景照明を使用して特性評価することができる。品質チェック装置では、検体および試料管の品質のチェックを利用して、試料管に含まれる試料に対して実施予定の1つまたはそれ以上の試験と、試料管のタイプとの適切性または整合性を保証する。例えば、区別されたキャップの色および/またはキャップの形状が実施予定の試験と完全には整合していない場合、操作者/技術者にエラーのフラグを立てることができる。例えば、瀉血専門医が、誤って、注文された試験に対して不適切な管タイプを使用している可能性がある。例えば、実施予定の特定の試験に抗凝固剤を含む試料管が必要であったときに、凝固剤を含む試料管が使用されている可能性がある。キャップのタイプおよび/または形状の改良された特性評価は、これらの正しくないシナリオの検出を補助することができる。したがって、分析器に送信される前にその試料を取り除けることができ、それにより分析器リソースを節約し、場合によっては、誤った結果をもたらす可能性のある試験を避けることができる。他の実施形態では、試料管の特性評価を自動管選別に使用することができる。
特に、本開示の実施形態は、適切に較正されている1つまたはそれ以上の撮像デバイスから画像データを提供するように構成された較正装置および較正方法を対象とする。さらなる実施形態では、1つまたはそれ以上(複数)の同様の撮像装置(例えば、マスタ撮像装置の実質的なクローン)の迅速な較正を可能にする方法および装置が提供される。
複数の撮像装置(機械)間および各撮像装置内に含まれる撮像デバイス間で一貫した照光を保証するために、前景照明を複数の段階で行うことが提案される。第1の段階では、ゴールデンデバイス設定が実現される。別の段階では、較正ツールを用いてデバイス依存設定が提供される。さらに別の実施形態では、ツールを用いずにデバイス依存設定を提供することができる。他の実施形態では、ヘルスチェックを提供して較正を確認する、または事前に確立された仕様の範囲外である場合には較正を調整することができる。
いくつかの実施形態では、本明細書で述べる試料212(検体)は、採血管などの試料管102に収集され、図2および3に示されるように分離後(例えば遠心分離を使用した分画後)に沈降血液部分212SBと血清および血漿部分212SPとを含む全血でよい。沈降血液部分212SB(「パックドセル部分」と呼ばれることもある)は、白血球、赤血球、血小板などの血液細胞から構成され、これらの血液細胞は凝集されて、血清または血漿部分212SPから分離される。沈降血液部分212SBは、一般に試料管102の底部に見られる。血清または血漿部分212SPは、沈降血液部分212SBの一部ではない血液の液体成分である。血清または血漿部分212SPは、一般に沈降血液部分212SBの上に見られる。血漿と血清は、主として凝固成分、主にフィブリノーゲンの含有量が異なる。血漿は、凝固していない液体であり、血清は、内因性の酵素または外因性の成分もしくは凝固剤の影響下で凝固されている血漿を表す。いくつかの試料管102では、小さな(例えばプラグ)が使用され、これは、図3に示されるように、分画中に沈降血液部分212SBと血清または血漿部分212SPとの間に位置する。ゲルセパレータ313は、2つの部分間のバリアとして働く。存在する検体のタイプは、キャップの色および/またはキャップの形状に関連付けられることがある。
1つまたはそれ以上の実施形態によれば、本明細書で述べる較正された装置および較正方法を使用して、分析前試験(事前スクリーニング)を実施するように構成された撮像装置を較正することができる。例えば、1つまたはそれ以上の実施形態では、装置および方法は、光学撮像装置を正確に較正するために実施される。特に、本開示の1つまたはそれ以上の実施形態は、さらなる試験の前提条件として、試料および/または試料管を特性評価するように構成された光学撮像装置の較正を提供する。例えば、試料は、溶血(H)、黄疸(I)、および/または脂肪血症(L)の存在、または正常性(N)(総称してHILと呼ばれる)について事前スクリーニングされる。
図1に、本開示による較正方法を使用することができる試料管品質チェック装置100の一実施形態が示されている。図1は、複数の光源(例えばライトパネル104A~104C)および複数の撮像デバイス106A~106Cを含む品質チェック装置100内の光学撮像システム101の一例を示す。いくつかの作動方法では、ライトパネル104A~104Cは、試料管102を裏面照明するために、すなわち試料管102の裏側から照光するために主に使用され、それにより、撮像デバイス(例えばカメラやCMOSセンサなど)は、試料管102に含まれる試料212の流体特性を検査することができる。検査は複数の視点1、2、3から行うことができる。バックライティングでは、関連の撮像デバイスが試料管102の前側に提供され、照光源が試料管102の後ろに提供される。流体特性は、例えば、HILN、試料212の1つもしくはそれ以上の成分の体積もしくは寸法、または試料212中のアーチファクト(例えば、血餅、気泡、泡)の存在でよい。裏面照明とは対照的に、前景照明が本較正法の主題である。
裏面照明に使用することができるものと同じ照明設定(構成)を用いて、撮像デバイス106Aに面するライトパネル104Aおよび試料管102の読み取りをオフにし、試料管102の前の他の2つのライトパネル104Bおよび104Cをオンにして、試料管102の正面照明を提供することができる。正面照明は、試料管102の物理的特徴の特性評価に最も有用である。試料管102の物理的特徴の特性評価は、サイズ(例えば試料管102の高さおよび/または幅)を決定すること、キャップ214の色、キャップ214のタイプを決定すること、および/または、試料管102に貼付もしくは提供されたラベル218に提供されたバーコードおよび/または他の印(集合的に参照番号218i。図2~3を参照)を読み取ることを含むことができる。バーコード218iの読み取りなどの管の特性評価操作は、十分な前面照光が提供されている限り、厳密な一貫性要件を有さないことがあるが、キャップの色および/またはキャップの外観に基づくものなど管タイプの分類のいくつかの特徴があり、特に複数の撮像装置(機械)にわたる一貫した照光は、それらの適切な性能および特性評価を保証することができる。
図1に示されるように、ライトパネル104A~104Cおよび撮像デバイス106A~106Cは、1つまたはそれ以上の異なる横方向の視点(例えば、図示されているように3つの視点1、2、および3)から、試料容器102および場合により試料212の横方向2D画像を取り込み提供するように配置することができる。試料特性評価のための画像取り込み中、試料容器102および試料212は、バックライト照明され、すなわち各視点1~3に関して試料容器102および試料212の後ろから照明される。生成される照明は、ライトパネル104A~104Cからのものでよい。例えば、バックライティングは、ライトパネル104Aによって撮像デバイス106Aに対して、ライトパネル104Bによって撮像デバイス106Bに対して、およびライトパネル104Cによって撮像デバイス106Cに対して提供される。バックライティングでは、試料管102は、それぞれの視点1~3に関して、それぞれのライトパネル104A~104Cとそれぞれの撮像デバイス106A~106Cとの間に位置する。ライトパネル104A~104Cを用いたバックライティングは、撮像デバイス106A~106Cによって撮影された画像の高ダイナミックレンジ(HDR)画像処理およびコンピュータ143による画像の処理と組み合わせることができる。特性評価方法および装置100を使用して、様々な空間位置で試料を通る光透過の強度の定量化など、試料212を定量化することができる。
いくつかの実施形態では、特性評価方法および装置を使用して、血清または血漿部分212SPおよび/または沈降血液部分212SB、および/またはゲルセパレータ313(存在する場合)の界面境界の位置、ならびにこれらそれぞれの構成部分の体積および/または深さを、裏面照明および/または前景照明と共に画像処理(例えばHDR画像処理)を使用して高精度で決定することができる。いくつかの実施形態では、試料管102の物理的(幾何学的)または他の特徴の特性評価は、管のタイプ(その高さおよび/または幅の識別による)、キャップのタイプ、および/またはキャップの色など、本明細書で述べる特性評価装置および方法を使用して決定される。いくつかの実施形態によれば、特性評価方法は、キャップのタイプおよびキャップの色、ならびに場合により管のサイズ(高さおよび/または幅)の識別を含む。キャップのタイプおよびキャップの色、ならびに場合により管のサイズ(高さおよび/または幅)を識別するための特性評価方法は、実施される各前面画像取り込みに対する対象の視点に応じて、ライトパネル104A~104Cの組合せなどの前面光源を用いたフォア(前面)ライティングを使用することができる。
簡潔に言うと、1つまたはそれ以上の視点(例えば視点1、2、および/または3)に関する照明された2D画像データセットを使用して、試料容器102を特性評価するおよび/または試料212を定量化することができる。特に、1つまたはそれ以上の視点に関する前景照明された2D画像データセットを使用して、試料容器102を特性評価して、例えば管のタイプならびにキャップのタイプおよびその色、ならびに場合により試料容器102および/または試料212の他の幾何学的特徴を決定することができる。また、ライトパネル104A~104Cを用いたバックライティングで取得された2D画像データセットを使用して、溶血(H)、黄疸(I)、および/または脂肪血症(L)などの干渉物質(本明細書では以後「HIL」)が試料に存在するかどうか、もしくは試料が正常(N)であるかどうか、または試料に含まれるアーティファクト(血餅、気泡、泡など)の存在など、試料212に関する情報を決定または検証することもできる。
再び図1を参照すると、1つまたはそれ以上の実施形態では、品質チェックモジュール100は、LASの一部として提供される。LASはトラック108を含むことができ、トラック108は、LASの1つまたはそれ以上の分析器(図示せず)に、およびトラック108上にまたはトラック108に沿った任意の適切な位置に提供することができる品質チェックモジュール100に試料102を輸送するように機能する。例えば、品質チェックモジュール100は、装填ステーションに、分析器に隣接してもしくはその一部に、またはトラック108に沿った他の場所に位置し、試料212および試料容器102を特性評価することができる。特定の実施形態では、特性評価は、トラック108に沿って可動なキャリア122に試料容器102が置かれた状態で行うことができる(図4Aも参照)。しかし、明確にするために、バックライティングおよびフォアライティングを含む品質チェックモジュール100はトラック108に含まれないことがあり、試料212を含む試料容器102は、手動でまたはロボットのアクションおよび支援によって品質チェックモジュール100に装填および装填解除される。
いくつかの実施形態では、特性評価は、複数の露光(例えば露光時間および/またはアパーチャ設定)で背景および前景照明の両方を用いて複数の画像を取り込むことを含む(例えばHDR画像処理の)データ処理を含むことがある。画像処理は、照明の異なる公称波長(例えば色)を有する複数の異なるスペクトルを使用することを含むことがある。複数の画像は、複数の視点1~3に関して撮像デバイス106A~106Cを使用して、前面照明および裏面照明を用いて取得することができる。
画像は、各視点1~3に関してそれぞれライトパネル104A~104Cを使用するパネル照明を使用して生成される。裏面および前面照明用のスペクトル光源は、赤(R)光源、緑(G)光源、および青(B)光源を含むことがある。場合により、白色光(W)、近赤外(NIR)、または赤外(IR)光源も使用される。各スペクトルに関する多重露光での画像が、品質チェックモジュール100によって取得される。例えば、各スペクトル(または波長範囲)で、異なる露光(例えば露光時間および/またはアパーチャ設定)での4~8枚の画像が取得される。次いで、異なるスペクトルでのこれらの複数の画像は、特性評価結果を生成するためにコンピュータ143によってさらに処理される。例えば米国特許出願公開第2018/0365530号および第2019/0041318号に開示されているように、任意の適切なセグメンテーションおよび/または特性評価方法を試料容器102の特性評価に使用することができる。
画像処理の一部として、画像強度を適切に調整するために較正が実施され、フォアライティングおよび/またはバックライティングが、照明に使用される光の各スペクトルに関して適切な強度であることを保証する。品質チェックモジュールの撮像装置の較正方法のさらなる詳細を、本明細書の図1~11Cを参照して述べる。
通常、自動処理予定の試料212(図2および3)は試料容器102に提供され、試料容器102は、キャップ214(図2および3)を被せられていることがある。キャップ214は、異なる形状および/または色(例えば、赤、ロイヤルブルー、ライトブルー、ダークグリーン、ライトグリーン、黒、灰色、黄褐色、橙色、もしくは黄色、または色の組合せ)を有することがあり、試料容器102が何の試験に使用されるか、試料容器102に含まれる添加剤のタイプ、検体が真空状態であるかどうかなどについて意味を有することがある。意味を有する他の色または色の組合せを使用することもできる。一態様によれば、キャップ214を撮像して、キャップ214に関する情報を特性評価し、それを使用して試験注文とのクロスチェックを実施し、注文された試験に正しい試料管102が実際に使用されたかを検証することができることが望ましいことがある。
試料容器102はそれぞれ、機械可読であり得るバーコード、アルファベット、数字、英数字、またはそれらの組合せなどの識別情報218i(すなわち印)を備える。識別情報218iは、検査室情報システム(LIS)147または他のデータベースによって、例えば、患者の識別、および試料212に対して実施予定の試験、もしくは検査室情報システム(LIS)からの他の情報を示すことがあり、またはそのような情報に相関されることがある。そのような識別情報218iは、一般に、試料容器102に接着された、または他の方法で試料容器102の側面に提供されたラベル218に提供される。ラベル218は、一般に、試料容器102の全周にわたって、または試料容器102の全高に沿っては延びていない。いくつかの実施形態では、複数のラベル218が接着され、互いにわずかに重なることがある。したがって、ラベル218は、試料212の一部を見えなくすることがあるが、試料212のいくらかの部分は、特定の視点(1つまたはそれ以上の視点1~3)から依然として見ることができる。特性評価方法および品質チェックモジュール100の1つまたはそれ以上の実施形態は、複数の視点から(例えばすべての視点1、2、および3から)試料容器102および試料212を撮像することによって、試料容器102を回転させることなく、試料212および/または試料容器102の特性評価を可能にすることができる。
図2および3に最もよく示されているように、試料212は、管215内に含まれる血清または血漿部分212SPおよび沈降血液部分212SBを含むことがある。空気216が血清または血漿部分212SPの上に提供され、空気216と血清または血漿部分212SPとの境界線は、本明細書では液体-空気界面(LA)として定義される。血清または血漿部分212SPと沈降血液部分212SBとの境界線は、本明細書では血清-血液界面(SB)として定義され、図2に示されている。空気216とキャップ214との界面は、本明細書では管-キャップ界面(TC)と呼ばれる。血清または血漿部分212SPの高さは(HSP)であり、図2において、LAでの血清または血漿部分212SPの上部から、SBでの沈降血液部分212SBの上部までの高さとして定義される。沈降血液部分212SBの高さは(HSB)であり、図2において、沈降血液部分212SBの底部から、SBでの沈降血液部分212SBの上部までの高さとして定義される。図2でのHTOTは、試料212の全高であり、HTOT=HSP+HSBとして定義される。
ゲルセパレータ313が使用される場合(図3参照)、血清または血漿部分212SPの高さは(HSP)であり、LAでの血清または血漿部分212SPの上部からSGでのゲルセパレータ313の上部までの高さとして定義される。沈降血液部分212SBの高さは(HSB)であり、沈降血液部分212SBの底部からBGでのゲルセパレータ313の底部までの高さとして定義される。図3でのHTOTは、試料212の全高であり、HTOT=HSP+HSB+(ゲルセパレータ313の高さ)として定義される。
いずれの場合も、試料容器102の壁厚はTw、外幅はW、内幅はWiである。管(HT)の高さは、本明細書では、管215の最下端部からキャップ214の底部までの高さとして定義される。特性評価方法は、例えば米国特許出願公開第2018/0364268号、第2018/0365530号、第2018/0372648号、第2019/0271714号、および第2019/0041318号に開示されているように、これらの幾何学的属性のいずれかを決定することができる。
上で論じたように、キャリア122は、試料容器102をトラック108に沿って移動させ、品質チェック装置100内の撮像位置109で停止させることができる。キャリア122は、トラック108で単一の試料容器102を搬送するように構成された受動的な非電動パックでよく、トラック108は可動であり、またはキャリア122は自動化され、トラック108の周りを移動し、撮像位置109などの事前にプログラムされた位置で停止するようにプログラムされた搭載型駆動モータを含む。いずれの場合も、キャリア122はそれぞれ、複数の視点(例えば視点1~3から)から容易に撮像することができるように試料容器102をほぼ直立した向きに保持するように構成されたホルダ(図1には示されていないが、図4Aに示されている)を含むことがある。ホルダは、試料容器102をキャリア122内で直立に支持して固定することができる複数のフィンガもしくは板ばね、またはそれらの組合せを含むことがあるが、それらのいくつかは、横方向に可動または可撓性であり、受け取られる試料容器102の異なるサイズ(幅)に対応することができる。
品質チェック装置100は、適切なメモリと、様々な自動装置構成要素を作動するための適切な調整電子回路、ドライバ、およびソフトウェアとを有するマイクロプロセッサベースの中央処理装置(CPU)であり得るコンピュータ143によって制御される。コンピュータ143は、ライトパネル104A~104Cおよび撮像デバイス106A~106Cの動作ならびに本明細書で述べるトラック108の動作を含めた、品質チェック装置100の動作ならびに特性評価、処理、および撮像を制御することができる。場合により、トラックは、コンピュータ143と通信する別のコンピュータまたはコントローラによって制御される。
試料212の事前スクリーニングは、血清または血漿部分212SPおよび/または沈降血液部分212SBの相対量、および/またはそれらの比の正確な定量化を可能にする。さらに、事前スクリーニングは、TC、LA、SBまたはSG、およびBG、および/または試料容器102の最下部の物理的な垂直位置を決定することができる。定量化は、注文された試験を実施するために十分な量の血清または血漿部分212SPが利用可能でない場合、試料212が1つまたはそれ以上の分析器に進むのを止めることができることを保証する。このようにして、空気、沈降血液部分212SB、および/またはゲルセパレータ313の起こり得る吸引を回避することによって不正確な試験結果を回避することができる。したがって、LAおよびSBまたはSGの物理的位置を正確に定量化できることで、空気を吸引する可能性を最小限に抑えるだけでなく、沈降血液部分212SBまたはゲルセパレータ313(存在する場合)のいずれかを吸引する可能性も最小限に抑えることができる。したがって、分析器用にまたはアリコートステーションで血清または血漿部分212SPを吸引するために使用される試料吸引ピペット(図示せず)の詰まりおよび汚染を回避するまたは最小限に抑えることができる。上で論じたように、キャップ214および/または管102の適切な特性評価は、注文された試験のための適切な試料管の使用を保証するために追加の品質チェックを可能にすることができる。
図1および4A~4Eを参照して、スペクトル切り替え可能な光源を含むことがあるライトパネルアセンブリ104A~104Cとして具現化された照光源を含む品質チェック装置100の第1の実施形態を図示して述べる。品質チェック装置100によって取得された画像は、正確な吸引ピペットおよび/またはグリッパの位置決め、注文された試験に十分な量(例えば体積または高さ)の血清または血漿部分212SPが利用可能であるという決定、H、I、および/またはL、またはN(本明細書では以後、HILN)の識別、試料212中の血餅、気泡、または泡などのアーチファクトの識別、ならびに管のタイプおよびサイズを検証するためのキャップの色および/またはキャップのタイプおよび/または管の特性評価を可能にすることがある。したがって、品質チェックモジュール100の使用は、グリッパの衝突、ピペットの詰まり、ピペットによる空気の吸引を回避し、HILNを識別し、アーチファクトを識別し、および/または注文された試験に適切な試料管102が利用されていることをキャップの特性評価および/または管のサイズから決定するのに役立つことがあり、それにより、貴重な分析器リソースが無駄にならず、試験結果の信頼性を向上させることができる。
次に、図4Aを参照すると、品質チェック装置100の実施形態が示されている。品質チェック装置100は、複数の横方向の視点から(例えば視点1~3から)、撮像位置109にある1つまたはそれ以上のデジタル画像(すなわち1つまたはそれ以上のピクセル化された画像)を取り込むように構成された撮像デバイス106A~106Cを含むことがある。撮像デバイス106A~106Cは、デジタルカメラ、電荷結合素子(CCD)、光検出器のアレイ、CMOSセンサなどであり得る。デジタルのピクセル化された画像を生成するための他の適切な撮像デバイスを使用することもできる。撮像デバイス106A~106Cは、少なくともキャップ214および血清または血漿部分212SPを含む画像を取り込むために、任意の適切な画像サイズを有するデジタル画像を撮影することが可能であり得る。他の画像サイズを使用することもできる。
撮像デバイス106A~106Cは、予想される試料容器102の位置を含む撮像位置109でのビューウィンドウの近傍に提供され、ビューウィンドウを取り込むように訓練または合焦される。いくつかの実施形態では、例えばキャリアがトラック108上で停止する、またはロボット(図示せず)によって撮像位置109に位置するホルダに位置することにより、試料容器102が撮像位置109に配置または停止され、試料容器102は、ほぼビューウィンドウの中央および撮像位置109に位置する。
図1および4A~4Eを再び参照すると、品質チェック装置100は、スペクトル切り替え可能な照光(望みに応じて、後方照光および/または前方照光)の提供を可能にするために、図示されるようにライトパネルアセンブリ104A~104Dによって提供されるスペクトル切り替え可能な照光源104A~104Dを含むことがある。スペクトル切り替え可能な照光源(例えばライトパネル)104A~104Cは、少なくとも2つの光スペクトル間、およびいくつかの実施形態では3つ以上の異なるスペクトル間でスペクトル切り替え可能であり得る。光源104A~104Cは、例えば米国特許出願公開第2018/0372648号で述べられているように構成することができる。
ライトパネル104A~104Cのライトアレイは、切り替え可能なマルチスペクトル照明を提供することができる。例えば、一実施形態では、光アレイは、複数の独立して切り替え可能な照光要素、または異なる発光スペクトルを有する発光ダイオード(LED)などグループで切り替え可能であり得る照光要素を含むことがある。照光要素の切り替えは、適切な電源およびドライバと結合されたコンピュータ143で動作可能なソフトウェアによって達成される。したがって、ライトパネル104A~104Cは、1回での照光のために照光要素のいくつかのみを選択することによって、異なる公称波長を有する複数の異なるスペクトルで照明される。
例えば、LEDは、異なる公称波長で光スペクトルを放出する赤色LED(R)、緑色LED(G)、および青色LED(B)など異なる色のLEDを含むことがある。ライトパネルアセンブリ104A~104Cはそれぞれ、例えば634nm±35nmでの赤色光、537nm±35nmでの緑色光、および455nm±35nmでの青色光を放出することができる。特に、ライトアレイは、ライトパネル104A~104Cの高さに沿って反復パターンで配置されるR、G、およびBのLEDのクラスタを含むことがある。同じ色のLEDはそれぞれ、パネルごとに一度に点灯されることがある。例えば、前面照光を達成するために、パネル(例えばライトパネル104Bおよび104C)の各赤色LEDを同時にオンにして、それらのライトパネルアセンブリから赤色照明を提供して、撮像中に撮像位置109にある試料212を含む試料容器102を前面照明することができる。同様に、各緑色LEDを同時にオンにして、撮像中に緑色の照明を提供することもできる。同様に、各青色LEDを同時にオンにして、撮像中に青色の照明を提供することもできる。R、G、およびBは単なる例にすぎず、特定のタイプの前景光撮像には、白色光源(例えば約400nm~約700nmの波長範囲)など他の波長の光源が選択されることを理解されたい。他の実施形態では、UV(約10nm~約400nmの波長範囲)、近赤外(約700nm~約1250nmの波長範囲)、または中赤外(約1250nm~約2500の波長範囲)が含まれていることがあり、特定のタイプの撮像に関して時としてオンにされる。
較正方法
次に図6を参照して、較正方法600のフローチャートを図示して述べる。較正方法600は、品質チェック装置100に含まれる撮像装置101のタイプなど、撮像装置を較正するのに有用である。
第1の段階では、試料管102に提供される理想的な前景照明のためのゴールデンデバイス設定が確立される。この目的のために、典型的な直径(例えば現場で予想されるものの平均)の較正管102Cが、例えば試料管102の本体の周りに巻かれたブランクラベル119(例えば、接着性の裏当てを有することがある白い紙の単層)を有して、撮像位置109で事前設定された強度(例えば、255の強度レベルのうち180)に達するまで前景照明の駆動電流の調整を可能にする。目標強度Iは、できるだけ最大値に近くなるように選択されるが、様々な条件(例えばより高い反射率のラベル素材が現場で使用される)の場合に飽和を回避するための安全マージンを含む。調整は、試料管102の円筒形状にもかかわらず、両側から両方の光源104B、104Cからの、複数のカラーチャネル(波長)それぞれにわたる実質的にバランスの取れた(均一な)光分布を保証する必要がある。この第1の段階は、1回だけ行えばよいので、プログラムによってまたは手動で行うことができる。
方法600の図示される実施形態では、ブロック602などの第1の段階で、撮像面114を含む較正管102Cが撮像位置109に提供される。撮像位置109は、第1の撮像装置101のハウジング112の壁の集まりによって形成された撮像チャンバ110内に位置する(例示の目的で図1および4A~4Bの天井は取り除かれている)。ハウジング112は、キャリア122がチャンバ110に出入りできるように1つまたはそれ以上のトンネル112A、112Bを含むことがあるが、チャンバ110への外光の進入を制限することがある。いくつかの場合には、撮像時に閉じることができるドアがトンネル112A、112Bに提供される。
撮像位置109は、チャンバ110内に位置し、その中心は、各撮像デバイス106A~106Cから投影された法線ベクトル(法線ベクトル1、2、および3)の交点に位置する。撮像面114は、例えばその面にあるブランクラベル119によって形成される。ブランクラベル119は、撮像デバイス106Aに面している較正管102Cの管本体の前面に貼付することができるが、他の視点2~3に関しては完全に巻き付いていることがある。他の実施形態では、撮像面114は、フラットホワイトまたは別の色に塗装される。較正管102Cは、例えば米国特許出願公開第2018/0372648号に示されるキャリア122のような、較正キャリアまたは別の適切なキャリアもしくはホルダに置かれる。他の形で較正管102Cを撮像位置109に位置させることもできる。
この方法は、ブロック604で、複数の前面光源(104B、104C)から放出された光で撮像面114を照明することをさらに含む。この照明は「フォアライティング」と呼ばれ、撮像面114の直接の照光である。方法600によれば、ブロック606で、各前面光源104A、104Bへの駆動電流は、撮像面114で「実質的に均一な」光強度を実現および確立するように調整される。「実質的に均一な」光強度とは、ピクセルごとに測定したときに、正面120度(ベクトル1から±60度)の関心領域1131での光強度が、関心領域1131での最大強度の±20%以内で均一であることを意味する。いくつかの実施形態では、関心領域1131での光強度は、いくつかの実施形態では±10%、±5%、または±3%の範囲内で均一であり得る。いくつかの実施形態では、撮像面1125の関心領域1131での実質的に均一な光強度は、視点1に関して撮像デバイス106Aによって測定することができる。他の視点2、3に関する光強度測定は、撮像デバイス106B、106Cによって行うことができる。強度を測定するための他の適切な手段を使用することもできる。
実質的に均一な光強度が撮像面114で提供されるかどうかを測定するために、可能な代替の強度測定解決策を使用することもできる。例えば、光度計を使用して、撮像面114での輝度を手動で測定することができる。分光計を使用して、撮像面114での色分布を決定および/または検証することもできる。各光源104A、104B、および104Cへの駆動電流の調整は、調整可能な電流または電圧源から行うことができる。場合により、本明細書で述べる方法は、平均強度が目標強度から高すぎるまたは低すぎる(例えば255の強度レベルのうち180)ときに、低すぎるまたは高すぎる駆動電流を引き込むのを避けるために、撮像デバイス106B、106Cのセンサの露光を調整することができる。
各撮像デバイス(機械)はわずかに異なるセンサおよび照明特性を有することがあるため、他の機械への駆動電流の搬送は、同じ前景照明を再現することを保証されない。したがって、駆動電流ではなく光強度を他の機械で再現することが狙いとなる。
方法600によれば、撮像面114で実質的に均一な光強度が実現されると、ブロック608で、各前面光源104B、104Cそれぞれへの駆動電流値C、Cを、記録される駆動電流としてコンピュータ143のメモリに記録することができる。
光設定が実質的に均一であることが満たされると、図4C~4Dまたは場合により図4Eに示されるように、較正管102Cを、各撮像面(較正ツール124)での既知の反射率の多角形オブジェクト(較正ツール)で置き換えることができる。
「反射率」とは、本明細書で使用するとき、撮像面から、それぞれの撮像デバイス106A、106B、106Cまたは他の強度測定デバイスの撮像センサに反射される特定の波長(例えば、赤[約620nm]、緑[約540nm]、または青[約450nm])の入射光の割合を決定する表面反射特性を表す。撮像面は、1つの反射率値Rが表面全体の反射率特性を表すことができる均一に分布する反射率を有することができ、または撮像面の異なる部分に関して異なって分布する反射率を有することができる。「既知の反射率」とは、本明細書で使用するとき、反射分光計による測定または表面材料の製造仕様から、撮像面の反射率値が比較的高い正確性および精度(例えば、>95%、>97%、または>99%)で知られていることを意味する。較正ツール124は、実質的に平面状の側面がそれぞれ、撮像デバイス106A~106Cの1つに面している較正面を含むように設計することができる。したがって、これは、図4Dの上面図に示されるように、3つの撮像デバイス106A~106Cを使用する場合には角柱形状をもたらすことがあり、ここで、角柱形状は、例えば三角形に形成された較正面125、125’、および125’’を含む。本明細書に示される較正ツール124は、事前スクリーニングもしくは選別などのために試料管102が撮像される品質チェック装置100または他の機械用の撮像デバイス101の較正を実施するための独特の設計を提供する。
したがって、方法600によれば、ブロック610で、撮像位置109での較正管102Cは較正ツール124で置き換えられる。較正ツール124は、視点1に関する既知の反射率R値の較正面125を有する。較正ツール124は、較正を容易にするために検定された既知の反射率の表面を有することができる。既知の反射率Rの同様の較正面125’、125’’が、それぞれ視点2および3に関して提供される。較正ツール124は、図4Cおよび4Dに示されるように構成することができ、ここで、較正面125は、既知の反射率Rである。較正ツール124は、試料管102の底部の形状であり得る保持部分127を含むことができ、それにより、較正ツール124をキャリア122(図4Aを参照)のホルダに受け入れて、試料管102の特性評価に使用されるのと同じタイプのキャリア122の撮像位置109で保持することができる。場合により、較正ツール124は、図4Eに示されるように構成することができ、保持部分127を含むことができ、保持部分127はプレートの形状であり得て、較正ツール124を撮像位置109で較正キャリアに連結する、または他の方法で撮像位置109に位置させることができる。
視点1~3に関する較正ツール124の側面に面する撮像デバイスの材料は、以下の特性を備えるべきである:
- 検査室測定による較正されたスペクトル表面反射率(R
- ほぼ一定のスペクトル反射率(照明の波長に対して実質的に中性)
- 拡散反射率について最適化されている(光沢を最小限に抑える)
- おおよその目標駆動電流設定(例えば光源のLEDに対する)および露光時間での十分な照明レベル、しかしそれを超えない照明レベルを保証するようにほぼ適合された平均表面反射率レベルR
各較正ツール124の個々の較正面125、125’、および125’’それぞれの表面反射率測定値は、データベースでアクセス可能であり得て、例えばデータマトリックス129に符号化することができる一意のシリアル番号にリンクさせることができる。データマトリックス129は、例えば、ラベルとして各表面125、125’、125’’に受け取られる。データマトリックス129は、それぞれの表面反射率測定値Rを検索するために各撮像デバイス106A~106Cによって読み取り可能なコードを含むことができ、表面反射率測定値Rは、強度較正、ゴールデンデバイス設定の記録、および目標デバイス(例えば第1の撮像デバイス101の実質的なクローンである第2の撮像デバイス)での設定の再現において、正規化係数として使用される。したがって、較正方法600は、方法の各工程中に使用される較正ツール124からほぼ独立するようになる。
較正ツール124の個々の強度をそれぞれ記録するために、正面照明を別個におよび一緒にオンにして、各視点1~3での少なくとも1つの関心領域から強度値を別個におよび一緒に抽出することができる。例えば、図4Bで、撮像デバイス106Aに関する正面照明は、光源104Bおよび104C(例えばライトパネル)から来ている。方法600は、光源104Bのみがオンにされたときに較正ツール124から反射される目標強度IT1を撮像デバイス106Aで記録し、光源104Cのみがオンにされたときの目標強度IT2を撮像デバイス106Aで記録する。次いで、それらの光源を一緒にオンにして、強度値を記録することができる。
図5Aおよび5Bは、撮像デバイス106Aによって観察された較正ツール124の関心領域(ROI)131での平均強度を示す。各画像での黒い長方形は、ROI131として機能する較正ツール124の中央領域を示す。上記のように、光源104Bおよび104Cの両方がオンにされたときに撮像デバイス106Aで強度値IT12が記録される。理想的には、この値は、撮像デバイス106Aでの目標強度IT1と目標強度IT2の和に等しくなるはずである。この方法は、光の各照明波長(例えば、R、G、およびB)の対応する正面照明に関して、および他の各撮像デバイス106B、106Cについて、同じ目標強度の記録を繰り返すことができる。このようにして、この方法は、第1の撮像デバイス101(「ゴールデンデバイス」)での理想的なライトパネル電流設定C、Cの下で、較正ツール124に対する目標強度値を用いたゴールデンデバイス設定の第1の段階を完了する。
したがって、方法600によれば、ブロック612で、それぞれの記録された駆動電流C、Cで、複数の前面光源104B、104Cのそれぞれに関して、目標強度値IT1、IT2として強度値が測定される。例えば、光源104Bがオンにされて駆動電流Cで駆動されると共に光源104Cがオフにされた状態で、較正面125の目標強度値IT1が測定される。同様に、光源104Cがオンにされて駆動電流Cで駆動されると共に光源104Bがオフにされた状態で、較正面125の目標強度値IT2が測定される。また、両方の光源104B、104Cがオンにされた状態で合計目標強度IT12が測定される。
図6に示される実施形態では、ブロック614で、特性評価中に試料管102およびキャップ114を特性評価する際に使用される光源104B、104Cの他の波長それぞれについて、ブロック602~612の同じ手順に従うことができる。例えば、ブロック604での照明はそれぞれ、例えばR、G、B、W、IR、および/またはNIRなど異なる波長の光に関するものであり得る。ブロック602での目標強度値IT1、IT2はそれぞれ、撮像デバイス106Aによって測定され、照明R、G、B、W、IR、および/またはNIRの各波長で記録される。合計目標強度値IT12も記録される。本明細書で述べる目標強度値IT1、IT2、IT12は、関心領域131内など較正面125で取られた複数の測定値の平均、または関心領域131でのすべてのピクセルまたはパッチ(ピクセルの集合)の平均として取得される。
同様に、撮像位置109の周りに配置され、複数の視点1、2、および3から試料管102の横方向画像を取り込むように構成された複数の撮像デバイス106A~106Cおよび光源104A~104Cがあると仮定すると、他の光源104B~104Cも、方法600を使用して較正される前景照明であり得て、すなわち、方法600は、ブロック616で、例えば他の視点2、3に関して繰り返される。したがって、光源104Aおよび104Bはそれぞれ、視点2、および撮像デバイス106Cで記録された強度IT1、IT2、およびIT12についても較正される。同様に、光源104Aおよび104Bはそれぞれ、視点3、および撮像デバイス106Cで記録された強度IT1、IT2、およびIT12についても較正される。これは、使用されるすべての光源(例えば、R、G、B、W、IR、および/またはNIR)に関して同様に達成することができる。
撮像デバイス106A~106Cは、画像窓、すなわち試料管102の表面の予想位置を含む撮像位置109に近接して提供され、画像窓を取り込むように訓練または合焦される。較正中、各画像は、コンピュータ143によって送信されたトリガ信号に応答してトリガされて取り込まれる。取り込まれた画像はそれぞれ、方法600の1つまたはそれ以上の実施形態に従って処理されて目標強度値IT1、IT2、およびIT12を提供し、目標強度値IT1、IT2、およびIT12は、そのROI131での較正面125を表すすべてのピクセルに関する各画像の代表値(例えば、平均、中央値、または最頻値)として記録される。
上記の各設定について、複数のそれぞれのスペクトル(例えば、R、G、B、W、NIR、および/またはIR)で撮影されたこれらの複数の画像はすべて立て続けに取得され、複数の視点1、2、および3からの画像の収集全体が例えば数秒未満で取得される。他の長さの時間を使用することもできる。
較正方法600は、品質チェックモジュール100の撮像装置101によって事前スクリーニング撮像測定が実際に行われる前に理想的に行われる撮像を含む。したがって、複数の事前スクリーニング操作(例えば複数の試料管102の事前スクリーニング)に較正を使用することができ、その後、再較正が再び実施される。いくつかの実施形態では、単一の較正方法600が、試料管102の特定のラックに関して、多数の試料管102に関して、1日、1週間、もしくは1カ月の期間もしくは他の期間にわたって、特定の数の試料管102が事前スクリーニングされた後に、または任意の他の適切な較正期間もしくは間隔で行われる。
較正ツール124での目標強度値が記録されると、方法は、これらの値およびツール124(または同様の較正ツール)を使用して、1つまたはそれ以上の追加の撮像装置101(例えば複数の機械)を較正する準備が整う。まず、較正ツール124(または同様の較正ツール)が、新たな撮像装置(機械)の中心点(撮像位置)に移動される。次いで、光源(例えばパネル)の駆動電流C、Cが、目標強度IT1、IT2、および/または場合によりIT12に達するまで調整される。前の記録方法と同様に、各光源(例えばパネル)は、視点および光の波長ごとに個別におよび/または一緒に調整することができる。
例えば、クローン撮像デバイス106Aの正面照明を較正するために、まず、較正ツール124でのROI131の平均強度が記録値IT1に達するまで、光源104Bのクローンの電流Cを較正することができる。次いで、方法700は、光源104Bをオフにした状態で、目標強度IT2に到達するまで光源104Cの駆動電流Cを較正する。場合により、較正された電流Cで光源102Bの電流をオンに保ちながら光源104Cの電流Cを調整することによって、合計目標強度IT12を求めることができる。方法700を高速化するために、2つ以上の事前設定された駆動電流設定(例えばC、C)を使用して、対応する強度を測定することができる。これらの駆動電流値を用いて、目標強度(例えばIT1、IT2)を生成する駆動電流を予測するための1次方程式または2次方程式のいずれかで電流強度曲線を近似することができる。この推定により、約4回の反復で目標強度に達することができる。そのような曲線あてはめの採用を使用して、較正方法を高速化することができる。
したがって、方法700によれば、第1の較正方法600を実施した品質チェックモジュール100と同一または実質的に同一の他の品質チェックモジュールにおいて提供される他の同様の(クローン化された)撮像デバイスを、第1の撮像デバイス101(ゴールデンデバイス)に対する較正を使用して較正することができる。そのような追加の撮像デバイスは、図7に示されるように較正方法700を使用して較正される。
図7は、第1の撮像装置101(ゴールデンデバイス)の任意のクローンで作動可能な較正方法700のフローチャートを示す。1つまたはそれ以上の実施形態によれば、較正方法700は、ブロック702で、較正ツール124を、較正予定の新たな撮像装置(第1の撮像装置101のクローン)の撮像位置(撮像位置109)に移動させることを含む。ブロック704で、各光源(光源104A、104B)の駆動電流C、Cは、第1の撮像デバイスに関して測定された目標強度、例えば2つ以上の目標強度IT1、IT2、IT12に達するように調整される。
1つまたはそれ以上の実施形態によれば、撮像装置101のクローンである第2の撮像装置および場合により後続の撮像装置を、方法700を使用して、および第1の撮像装置101からの目標強度IT1、IT2、および/またはIT12を使用することによって較正することは、較正ツール124とは異なる較正ツールを利用することができる。方法700の1つの利点は、前景照明較正を自動化して、複数の機械(撮像装置101のクローン)にわたって一貫した照光を保証することができることである。
したがって、較正方法の一実施形態は、第2の撮像デバイス(例えば第1の撮像デバイス101のクローン)の撮像位置に較正ツール124を設置し、次いで、較正ツール124でのROIの平均強度が第1の撮像デバイス101の第1の光源104Bの測定された目標強度値に達するまで、第2の撮像デバイスの第1の光源(第1の光源104Bのクローン)の第1の駆動電流Cを較正することを含む。この方法は、第1の光源をオフにした状態で、較正ツール124でのROIの平均強度が、第1の撮像デバイス101の第2の光源104Cの測定された目標強度値に達するまで、第2の撮像デバイスの第2の光源(例えば第2の光源104Cのクローン)の第2の駆動電流Cを較正することをさらに含む。
この較正方法は、第1の撮像デバイス101の複数の前面光源のうちの第1の光源104Bに関する第1の目標強度値IT1を記録すること、および複数の前面光源(一緒に照明される光源104Bおよび光源104C)に関する合計目標強度IT12を記録することを含むことができ、これらを使用してそのような第2の撮像デバイスを較正することができる。
較正方法の別の実施形態は、第2の撮像デバイス(例えば第1の撮像デバイス101のクローン)の撮像位置109に較正ツール124を設置し、次いで、較正ツール124でのROIの平均強度が第1の撮像デバイス101の第1の光源(例えば第1の光源104B)の第1の目標強度値IT1に達するまで、第2の撮像デバイスの第1の光源(例えば光源104Bのクローン)の第1の駆動電流Cを較正することを含むことができる。この方法は、第2の撮像デバイスの第1の光源をオンにしたまま、較正ツール124でのROIの平均強度が複数の前面光源に関する合計目標強度IT12に達するまで、第2の撮像デバイスの第2の光源(例えば光源104Cのクローン)の第2の駆動電流Cを較正することをさらに含む。
これらの場合、新たな較正ツールは、較正ツール124とは異なる表面反射率値を有することがある。そのような場合、図8に示される方法800は、正規化係数Nを使用することがある。ブロック802で、第1の撮像装置101(ゴールデンデバイス)の較正を実施するために使用される較正ツール124の表面反射率値Rs1、および他の撮像装置(第1の撮像装置101のクローン)を較正するために使用される新たな較正ツールの反射率値Rsnewに基づいて、正規化係数が決定される。正規化係数Nは以下のように表される:
=Rsnew/Rs1
ブロック804で、新たな撮像装置(第1の撮像装置101のクローン)を較正するために使用される目標強度が決定され、以下のように表される:
T1new=IT1・N
T2new=IT2・N
これらの新たな目標強度値IT1newおよびIT2newを、撮像位置109で新たな撮像装置に設置された新たな較正ツールと共に使用して、特定の視点1~3および波長について、それぞれのクローン化された前面光源ごとに駆動電流を調整することによって、新たな撮像デバイスを較正することができる。例えば、視点1に関しては光源104B、104Cのクローン、視点2に関しては光源104A、104Cのクローン、および視点3に関しては光源104A、104Bのクローンである。クローンとは、本明細書で使用するとき、光源104A~104C、撮像デバイス106A~106C、ハウジングなど、第1の撮像デバイス101の画像からクローン化されている画像(機能的コピー)に影響を及ぼす撮像構成要素を表す。撮像デバイスの光学特性に影響を及ぼさないという条件で、第2の撮像デバイスの構成要素にいくらかの変更を加えることができる。
本明細書で述べる方法を使用して、機械の複数の撮像デバイスにわたる一貫した照光を提供することができる。これにより、例えばキャップの色および外観に基づいた特徴の試料管タイプ特性評価が可能になり、管の選別の目的、または注文された試験に関する不適切な試料管の使用の識別に有用である。
較正ツールを用いないデバイス依存設定
特定の撮像装置101(機械)に関する較正された駆動電流が得られると、較正ツール124を使用せずに前景照明を再較正することができる。これは、撮像デバイス106A~106Cおよび光源104A~104Cの幾何学的配置に関する全体のセットアップは同じままで、光源(例えばライトパネル)が徐々に劣化されるまたは交換される場合に有用である。較正ツール124を用いた以前の較正方法600に基づいて、目標強度は、較正ツール124を使用せずに光源104A~104C(例えばライトパネル)で直接測定することができる。
例えば、較正ツール124がないとき、撮像デバイス106A用の前面光源として光源104Bを較正し、撮像デバイス106A用の前面光源として光源104Cを較正するために、それぞれの較正された駆動電流C、Cで個別にオンにされるときに、撮像デバイス106Bによって観察される光源104Bの強度値が記録され、撮像デバイス106Cによって観察される光源104Cの強度値が記録される。
撮像デバイス106Bによって観察された光源104B(図9A)および撮像デバイス106Cによって観察された光源104C(図9B)の試料画像が示されている。これらは、較正ツール124なしで再較正するための試料画像である。光源104Bおよび光源104Cからの撮像デバイス106Aの正面照明は、(a)光源104Bが撮像デバイス106Bによって観察され、(b)光源104Cが撮像デバイス106Cによって観察されるときに直接較正される。各画像の黒い長方形は、関心領域(ROI)931として機能するパネルの中央領域を示す。
したがって、較正方法は、撮像位置109での較正ツール124なしで、第1の前面光源(例えば光源104B)に直接面する第1の撮像デバイス(例えば撮像デバイス106B)を用いて、複数の前面光源の第1の前面光源(例えば光源104B)の関心領域931で第1の強度値Iを測定すること、および第2の前面光源(例えば光源104C)に直接面する第2の撮像デバイス(例えば撮像デバイス106C)を用いて、複数の前面光源の第2の前面光源(例えば光源104C)の関心領域931で第2の強度値Iを測定することをさらに含むことができる。次いで、第1の強度値Iおよび第2の強度値Iを使用して、第1の撮像装置101の前面照光を再較正することができる。この再較正は、前面照明の品質チェックとして任意の適切な間隔で随時行うことができる。
較正ツール124は光源(パネル)よりも反射率値が比較的低いので、較正ツール124を用いずに撮像デバイスから観察される直接光は強度を容易に飽和させることに留意されたい。したがって、例えば、駆動電流をC、Cと同じに保ちながらそれぞれの光源の露光時間を短縮し、次いでそれぞれの光源104B、104Cに直接面する撮像デバイス106B、106Cを使用して、それぞれの光源104B、104CのROI931でその強度を記録することが望ましいことがある。次いで、ツールに依存しないこれらの目標強度設定を使用して、それぞれの撮像デバイス106B、106Cの画像を直接使用することによって、前景照明を個別に較正することができる。また、上で論じたのと同様の曲線あてはめ手法を採用して、方法を高速化することもできる。この再較正方法によれば、較正ツール124を使用せずに駆動電流を回復することを試みるとき、5%未満の電流差が生じる可能性がある。
ツールなしの手法により、操作者/システムが特別なツールを手動でロードする必要なくヘルスチェックを実行することができ、そのようなヘルスチェックは自動的に達成することができる。この自動手法により、ヘルスチェックを定期的にまたは増分的に実行することができ、品質チェック装置などの医療試験デバイスに必要とされる品質/性能を保証する。
別の実施形態によれば、以前に較正された撮像装置のヘルスチェックを実施することができる較正方法が提供される。特に、図10を参照して較正方法1000を図示して述べる。較正方法1000は、ブロック1002で、初期較正方法(例えば較正方法600または他の適切な較正方法)に従って以前に較正されている、以前に較正された撮像装置(例えば撮像装置100)を提供することを含む。較正方法1000は、ブロック1004で、既知の反射率Rの較正面1125を有する較正ツール1124を、以前に較正された撮像装置100の撮像位置109に配置することをさらに含む。較正ツール1124は、図11Aおよび11Bに示される円筒形の較正ツール1124など、各視点に対して既知の反射率Rの較正面1125を有する任意のタイプのツールでよい。較正ツール1124は、既知の反射率R値の較正面1125を有する。この実施形態では、較正面1125は、較正ツール1124の周りに360度延びることができ、ラベルまたは塗装面として貼付することができる。したがって、較正面は、視点1、2、3など複数の視点から見ることができる。較正ツール1124は、較正方法を容易にするために、検定された反射面を有することができる。したがって、既知の反射率Rの較正面1125が、各視点1、2、および3それぞれに関して提供される。較正ツール1124は、試料管102の底部の形状であり得る保持部分1127をさらに含むことができ、較正ツール1124を、以前に較正された撮像装置100の撮像位置109で直立向きでキャリア122(図4Aを参照)に受け入れることができる。
較正方法1000は、ブロック1006で、初期較正方法に従って以前に較正された1つまたはそれ以上の前面光源から放出された光で較正面1125を照明することをさらに含む。正面照光用の1つまたはそれ以上の光源は、例えば視点1に関して光源104B、104Cを含むことがある。同様に、視点2の正面照光に関する1つまたはそれ以上の光源は、光源104Aおよび104Cであり得る。同様に、視点3の正面照光に関する1つまたはそれ以上の光源は、光源104Aおよび104Bであり得る。
較正方法1000は、ブロック1008で、較正面1125の関心領域1131で強度値を測定することをさらに含む。これは、視点1、2、および3ごとに行うことができる。この実施形態では、関心領域(ROI)1131は、較正ツール1124とほぼ同じ幅であり、使用時の撮像中に血清または血漿部分212SPが位置する可能性が高い領域をカバーするのに十分な高さがある領域である。さらに、関心領域1131は、初期較正に使用された関心領域(ROI)とほぼ同じサイズである必要がある。最後に、方法110は、ブロック1110で、関心領域(ROI)1131の測定された強度値に基づいて、以前に較正された撮像装置100が仕様範囲内で依然として機能していることを検証することを含む。
図11Aに示されるように、較正ツール1124は、少なくとも1つの視点(図示される視点1)から読み取り可能なデータマトリックス1129を含むことができる。データマトリックスは、一意のシリアル番号でよく、例えばデータマトリックス129で符号化することができる。データマトリックス1129は、データベースにおいてそれぞれの表面反射率測定値Rを検索するために、図示される撮像デバイス106Aによって読み取り可能なものである。場合により、表面反射率値自体がデータマトリックス1129でコード化される。同じ較正ツール1124が初期較正に使用された場合、反射率値Rを使用することができる。しかし、初期較正に別の較正ツールが使用された場合、以下に述べるように、反射率値Rを正規化係数Nで正規化する必要がある。正規化係数Nは以下のように表される:
=R/Rold
ここで、Roldは、使用される初期較正面の反射率である。
較正方法1000の別の態様によれば、ブロック1010で、以前に較正された撮像装置が仕様範囲内にあることを検証することを試みたとき、以前に較正された撮像装置100が許容仕様範囲外であることが判明した場合、ブロック1012で、関心領域1131のそれぞれの強度値を調整することができる。関心領域1131での所望の強度は、初期較正方法に従って以前に較正された関心領域の較正された強度値である。強度が仕様からどちらに外れているかに応じて、上下に調整を行うことができる。仕様は、例えば目標の公称強度値から±5%など、事前設定された強度の帯域であり得る。特に、ブロック1012での調整は、1つまたはそれ以上の前面光源への駆動電流を調整して、関心領域1131で所望の強度を確立することを含むことができる。
初期較正は、関心領域(ROI)の強度の測定値が取得される任意の方法によって達成することができることを理解されたい。いくつかの実施形態では、以前に較正された撮像装置100は、図6を参照して述べた方法に従って初期較正することができる。既知の反射率Rの較正面1125を有する較正ツール1124は、いくつかの実施形態では、灰色の表面を含むことができる。灰色の表面は、較正ツール1124の周りを実質的に取り囲むことができ、少なくとも関心領域1131と同じ大きさになるように垂直方向に延びることができる。図示されるように、較正ツール1124は、円筒形の外面を含む。しかし、較正ツールは、それぞれの視点1、2、3ごとに平坦面を有するなど、他の構成を有することもできる。
以前に較正された撮像装置100のヘルスの他の側面を検証するために、較正ツール1124を使用して、さらなるヘルスチェックを行うことができる。特に、ホワイトバランスヘルスチェックおよび/または周囲光ヘルスチェックを行うことができる。周囲光ヘルスチェックは、(任意のカラーチャネルで)過剰な光がないことを保証するのに役立つ。ホワイトバランスヘルスチェックは、3つの撮像デバイス106A、106B、106Cすべてが内部でホワイトバランスされていることを検証することができる。較正ツール1124の灰色に着色された撮像面1125は、3つのカラーチャネル(RGB)すべてが撮像デバイス106A、106B、106Cのセンサに同様の値(許容範囲内)を出力することが期待されるので、基準材料として使用される。
円筒形の外面を有する較正ツール1124の場合、各視点1、2、および3に関する関心領域1131の画像は、図11に示される3つの等しいサイズのサブ領域A、B、およびCなど複数のサブ領域に垂直方向に分割される。特に、関心領域(ROI)1131は、それぞれの撮像デバイス106A、106B、106Cによって視点1、2、および3ごとに抽出され、各画像は、3つのサブ領域(等しいサブ領域A、B、C)に垂直方向に分割されることによって処理される。サブ領域A、B、およびCごとに、それぞれの撮像デバイス106A、106B、および106Cのセンサによって受け取られるR/G/B値は、理想的には、事前に設計された許容範囲内にある。許容範囲外の色の値は、サブ領域に関する不適切なホワイトバランスを示し、次いでこれが調整される。不適切なホワイトバランスにより、例えば、誤ったキャップの色が検出されるおそれがある。さらに、サブ領域AおよびCならびに領域Bは、どのチャネルに関しても周囲光が多すぎないことを保証するために、(すべてのカラーチャネルに関して)最大強度許容値チェックを行うことができる。過剰な外部/周囲光が存在すると、場合により、バーコードが色あせることがある。
本開示は様々な修正形態および代替形態を取り得るが、その特定のシステム、装置、および方法の実施形態を例として図面に示し、本明細書で詳細に述べる。しかし、開示される特定のシステム、装置、または方法に本開示を限定することは意図されておらず、逆に、意図は、特許請求の範囲の範囲内に含まれるすべての修正形態、均等形態、および代替形態を網羅することであることを理解されたい。

Claims (17)

  1. 較正方法であって:
    撮像装置の撮像位置に、撮像面を含む較正管を提供する工程と;
    複数の前面光源から放出される光で撮像面を照明する工程と;
    撮像面の実質的に均一な強度を確立するために、複数の前面光源それぞれへの駆動電流を調整する工程と;
    複数の前面光源に関する駆動電流値を記録する工程と;
    較正管を、既知の反射率の較正面を有する較正ツールに置き換える工程と;
    それぞれの駆動電流値で較正ツールの目標強度値を測定する工程と;
    個別の撮像装置の撮像位置に較正ツールを設置する工程と;
    個別の撮像装置の各前面光源に関して、駆動電流を以前に撮像装置に関して測定されたのと同じ目標強度値を実現する電流値に調整する工程と
    を含む前記較正方法。
  2. 較正方法であって:
    撮像装置の撮像位置に、撮像面を含む較正管を提供する工程と;
    複数の前面光源から放出される光で撮像面を照明する工程と;
    撮像面の実質的に均一な強度を確立するために、複数の前面光源それぞれへの駆動電流を調整する工程と;
    複数の前面光源に関する駆動電流値を記録する工程と;
    較正管を、既知の反射率の較正面を有する較正ツールに置き換える工程と;
    それぞれの駆動電流値で較正ツールの目標強度値を測定する工程と;
    個別の撮像装置の撮像位置に較正ツールを設置する工程と;
    較正ツールでの関心領域の平均強度が撮像装置の第1の光源の測定された目標強度値に達するまで、個別の撮像装置の第1の光源の第1の駆動電流を較正する工程と;
    第1の光源をオフにした状態で、較正ツールでの関心領域の平均強度が撮像装置の第2の光源の測定された目標強度値に達するまで、個別の撮像装置の第2の光源の第2の駆動電流を較正する工程と
    を含む前記較正方法。
  3. 較正方法であって:
    撮像装置の撮像位置に、撮像面を含む較正管を提供する工程と;
    複数の前面光源から放出される光で撮像面を照明する工程と;
    撮像面の実質的に均一な強度を確立するために、複数の前面光源それぞれへの駆動電流を調整する工程と;
    複数の前面光源に関する駆動電流値を記録する工程と;
    較正管を、既知の反射率の較正面を有する較正ツールに置き換える工程と;
    それぞれの駆動電流値で較正ツールの目標強度値を測定する工程と;
    複数の前面光源のうちの第1の光源に関する第1の目標強度値を記録する工程と、
    複数の前面光源に関する合計目標強度を記録する工程と;
    個別の撮像装置の撮像位置に較正ツールを設置する工程と;
    較正ツールでの関心領域の平均強度が撮像装置の第1の光源の第1の目標強度値に達するまで、個別の撮像装置の第1の光源の第1の駆動電流を較正する工程と;
    個別の撮像装置の第1の光源をオンにしたまま、較正ツールでの関心領域の平均強度が複数の前面光源に関する合計目標強度に達するまで、個別の撮像装置の第2の光源の第2の駆動電流を較正する工程と
    を含む前記較正方法。
  4. 個別の撮像装置の各前面光源に関する強度値が、撮像装置の各前面光源の目標強度値と同じになるように、各前面光源に関して駆動電流を電流値に調整する工程
    をさらに含む請求項1に記載の較正方法。
  5. 駆動電流値で較正ツールの目標強度値を測定する工程は、撮像デバイスによって行われる、請求項1~3のいずれか1項に記載の較正方法。
  6. 複数の前面光源それぞれへの駆動電流を調整する工程は、順次に行われる、請求項1~3のいずれか1項に記載の較正方法。
  7. 目標強度値は、較正ツールでの関心領域の平均強度を含む、請求項1~3のいずれか1項に記載の較正方法。
  8. 撮像位置で較正ツールを用いずに、
    第1の前面光源に直接面する第1の撮像デバイスを用いて、複数の前面光源のうちの第1の前面光源の関心領域で第1の強度値を測定する工程と、
    第2の前面光源に直接面する第2の撮像デバイスを用いて、複数の前面光源のうちの第2の前面光源の関心領域で第2の強度値を測定する工程と
    をさらに含む請求項1~3のいずれか1項に記載の較正方法。
  9. 後で、第1の強度値および第2の強度値を使用して撮像装置を再較正する工程
    をさらに含む請求項8に記載の較正方法。
  10. 複数の前面光源から放出された光で撮像面を照明する工程は、照明に使用される光のスペクトルごとに行われる、請求項1~3のいずれか1項に記載の較正方法。
  11. 複数の前面光源は、少なくとも2つの光スペクトル間でスペクトル切り替え可能であるスペクトル切り替え可能な照光源を含む、請求項1~3のいずれか1項に記載の較正方法。
  12. 撮像位置は、撮像装置のハウジングの壁の集まりによって形成された撮像チャンバ内に
    位置する、請求項1~3のいずれか1項に記載の較正方法。
  13. 較正管は撮像位置に位置し、キャリアに置かれる、請求項1~3のいずれか1項に記載の較正方法。
  14. 撮像面の実質的に均一な強度が撮像デバイスによって測定され、ピクセルごとに測定されたときに、関心領域内の平均強度の±20%以内で均一である、請求項1~3のいずれか1項に記載の較正方法。
  15. 較正管を、既知の反射率の較正面を有する較正ツールに置き換える工程は、各平面状の側面が撮像デバイスに面している角柱形状の較正ツールに置き換えることを含む、請求項1~3のいずれか1項に記載の較正方法。
  16. 各視点に対応する較正ツールの各側面は、既知の反射率値の検定された反射率表面を有する、請求項15に記載の較正方法。
  17. 請求項1~3のいずれか1項に記載の較正方法に従って以前に較正されている、以前に較正された撮像装置を提供する工程と;
    既知の反射率の較正面を有する較正ツールを、以前に較正された撮像装置の撮像位置に配置する工程と;
    以前に較正された1つまたはそれ以上の前面光源から放出された光で較正面を照明する工程と;
    較正面の関心領域で強度値を測定する工程と;
    関心領域の測定された強度値に基づいて、以前に較正された撮像装置が仕様範囲内で依然として機能していることを検証する工程と
    を含む請求項1~3のいずれか1項に記載の較正方法。
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